加賀孝英氏の記事です。http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140821/frn1408211140001-n1.htm 北京(太子党)と上海派(江派、実権を握っているのは曽慶紅と福島香織氏は言っていました。曽慶紅は悪代官顔の野中広務の朋友)の争いで(1)法輪功の臓器移植問題と(2)遺棄化学兵器の問題とを習近平は取り上げて上海派を脅しているとのこと。(1)については法輪功機関誌の「大紀元」によればジェノサイドの罪で江をスペイン、アルゼンチンで起訴を働きかけている。http://www.epochtimes.jp/jp/spcl_jqsaj.html 臓器移植は間違いなく行われていたと思います。中国在勤時代、社員が交通事故で亡くなり、その際交通警官が「遺体を早く火葬にしろ」と言われました。理由を聞くと「臓器売買に利用される可能性と労働争議に利用される可能性もあるから」とのこと。その後遺族との団体交渉で確かに「遺体を会社に運んでやる」と脅されました。「日本人は別に気にしないからどうぞ」と答えましたが。(2)については、少し考えれば「おかしい」ことに気が付くはずです。戦争に負けて武装解除された後の武器の管理責任はソ連かその武器を使って満州を早々と手にした毛沢東にあるのでは(スターリンは息子を人質にしていた蒋介石でなく毛沢東に武器を渡した)ないかと思います。日本の商社(中国に強いと言われる伊藤忠あたりか?)と政治家が組み、政治家へのキャッシュバックに充てたと思われます。(中国の言いなりの野中、河野洋平、加藤紘一、古賀辺りが怪しいのでは)。国民がしっかり監視しないと政治家がいい加減なことをします。国を売って、恬として恥じない政治家を選んでる責任は国民主権の我々です。
「香港系週刊誌『鳳凰週刊』は今月9日、《ISIS/数年後に新疆ウイグルの占領を計画/中国を『復讐ランキング』首位に》という記事を掲載した。」と加賀氏の記事にあります。この動きはだいぶ前からあります。宮田律の『イスラム 中国への抵抗論理』を読むと、ウイグル人は中央アジアから出たトルコ系民族で今のトルコの祖先に当たります。言葉も中央アジア諸国のトルコ系民族が使うトルコ語よりトルコ共和国で使われているトルコ語に近いとのこと。トルコ国旗に16の星が描いてある一つは8世紀頃成立したウイグル人の国家とのことです。トルコのエルドアン首相は中国のウイグル人への弾圧を「大虐殺」と呼んだりしました。ウイグル人はキルギスにも多くいますが中国は上海協力機構を利用し、独裁政治の中央アジア諸国に経済支援して(というか幹部に金を渡していると思います)、ウイグル独立に手を貸さないようしています。トルコもクルド問題を抱えるため独立を表面切っては支援できない。今日の日経には「中国がモンゴルと通貨交換協定で支援」とありましたが、旧ソ連の支配地域に手を出してきているのでプーチンは面白くなく思っているハズ。E・ルトワックの『自滅する中国』に「中国包囲網形成で大事なのは日本がロシアを取り込めるかどうかだ」とありました。オバマは優柔不断、近視眼的でウクライナでロシアを追い詰めていますが、西太平洋を中国に奪われることは考えてないようです。日本はロシアを中国寄りにしないよう最大限の努力をすべきです。中央アジア諸国が脅威に感じているのはイスラムの「解放党」という組織です。1953年ヨルダンでパレスチナ人の判事であるタキー・ラッデイン・ナブハーニーが創設、「イスラム世界を統一してカリフ国家を創る」のを目的として世界各地に支部を持ちます。かつての共産主義同様、世界の抑圧されたムスリムの連帯を求める国際主義的な思想を持つため、当然解放党はウイグル人弾圧を非難しています。今のところ中国マネーが功を奏していますが、バブル崩壊して中央アジア諸国に支援できなくなるとき、解放党やキルギス初め他の中央アジア諸国、トルコも動き出すかもしれません。