中国についての識者の見方について

小生中国に勤務したこともあり、注意深く中国の動向をウオッチしてきました。中国の政治と経済の雲行きが怪しくなってきましたので、3人の識者の見方を紹介したいと思います。最近読んだ本やメルマガ、ネットでの記事に基づきます。

識者名 実権者 コメント
長谷川慶太郎 習近平 シャドーバンキング(解放軍が出資者)を国家予算で救済する代わりに軍に対して言うことを聞かせる。瀋陽軍区と北朝鮮は一体となっている。張成沢も中国の了解の下に処刑。中国との不仲説に疑問。(勿論北朝鮮は中国を信じているとは思えないが)
石 平 胡錦濤 習は胡錦濤の掌の上で踊っている。解放軍の制服組トップの許其・軍事委副主席、作戦や情報を担当する房峰輝総参謀長は胡が抑えている。かつ次の常務委員は胡(団派)から多く選ばれる見通し。
宮崎正弘 習VS 胡+江 太子党が権力を握ろうとすればバランスが働き団派と上海派が手を握るのでは。三国志の世界。でも次の常務委員は胡(団派)から多く選ばれる見通し。

中国のように開かれていない世界を読む(自由な報道が許されない)のは難しいです。韓国資本のLINEが遮断、外国資本の自動車を独禁法違反で訴える、上海福喜のように普通取材が許されないのにわざわざ外資の管理のまずさを取り上げた映像とかを考えますと、中国は攘夷しようとしているのではという気がします。「関門打狗」ということわざが中国にあります。意味は「犬を門の中に誘い入れてからやおら打つ(=殺して食べる)」ということです。欧米日の技術と資本を利用して経済発展できたら後は中国が好き勝手やることができるという発想です。一番大きいのは自由な報道を中国国民に見られたのでは、中国共産党が常々言ってきた嘘がバレることです。経済発展を犠牲にしても共産党の延命を図りだしたのではと感じます。シャドーバンキングを放置すれば金融のシステミックリスクがあるにも拘らず放置(長谷川説もありますが)しているのは攘夷してアウタルキー(自給自足の経済)にしようとしているのかも。でも輸出と不動産投資で持ってきた国がそんなことができるのかとも思います。人民元の増刷=インフレは回避できないでしょう。物価高騰で人民の怨嗟は止むことはなくなり、革命が起きるのではとも思います。でも誰も先を読むことはできません。せいぜい中国の問題は中国で解決、ついでに朝鮮半島も面倒みて欲しい、間違っても日本に難民という名の反日の連中が来ないように。(でも恥を知らない連中だから)。小生が中国在勤時代信用していた中国人がいますが、その家族だけは助けたいと思っていますが。