9/12東洋経済オンライン 伊藤歩『中国が監査で覇権掌握、日本なすすべなし? じわり増すビジネスリスク、米国も屈した』について

「じわり増すビジネスリスク」と思っているのは遅すぎでしょう。中国企業は3つの財務諸表(株主、銀行、監督官庁向け)を作るのは当り前です。何が正しい数字かは作っている方も分からないのでは。 小金庫と言われる裏金用の金庫を必ず企業は持ち、役人を接待漬けします。中国は賄賂社会で上から下に至るまで賄賂を取るのは当然と思っています。こういう国と付き合えば、日本の醇風美俗が失われます。

中国の監査法人や法律事務所も当てにならないと思った方が良いです。彼らは政府に反することはできませんので。以前中国に駐在していた時には、監査法人向けに小生が原稿を作り、それを彼らが追認してただけです。中国は資本主義のルールに従わず、ローカル・ルールをゴリ押しして、富を奪ういいとこどりだけするやり方です。これを認めたら世界は混乱します。

最善策は「非韓三原則」ならぬ「非中三原則」(=助けない、教えない、関わらない)を徹底すればよい。人口に幻惑されるのは敵に塩を送るものです。戦争を避けるためには中国の経済成長をマイナスにする必要があります。日本企業は高い授業料と思って中国から撤退すべきです。目先の利益だけで判断するのでなく、将来日本を侵略しようと虎視眈々と狙っている国に企業としてどう付き合っていくのか考えるべきです。日本人駐在員は人質になる可能性もありますし、日本人駐在幹部はパクられる危険性もあります。これからの進出も避けるべきと思います。

中国は尖閣のように、国内法で勝手に領土にしてしまう等、三戦(の内の法律戦)を充分活用して戦争を仕掛けて来ています。実際の戦闘と違い、目に見えませんが間違いなく戦争は始まっています。彼らは国際法何て気にしない民族です。自己中心の人達ですから。条約>国内法で条約に合わせ法律改正するのが普通の国のやり方なのに逆をやりますので。日本の憲法も条約にそぐわなければ直すのは当り前と思った方が良いでしょう。護憲の人達はどう考えるのでしょうか?

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日本企業に、じわりじわりと中国子会社への懸念が広がっている。買収した独グローエに、もれなく付いてきた中国水栓メーカー・ジョウユウが破綻し、660億円もの損失処理を余儀なくされたLIXIL。純資産225億円の江守グループホールディングスは、中国子会社の破綻で550億円の損失が発生。北陸を代表する超優良企業が瞬く間に倒産に追い込まれた。企業の財務状態が適切に公表されているかどうかを評価する監査に、なすすべはないのだろうか。

 同国に子会社を持つ日本の上場会社は多い。「中国経済が減速する中、本社側の経営者が中国子会社の内情に不安を抱くケースが増えている」(中国に進出している日系企業の相談業務を手掛ける鈴木幹太弁護士)という。

 実際、「中国子会社で不正が起きていても本社側で把握することは難しい。最近は販売や製造だけでなく、財務の責任者も現地に送り込むケースが増えているが、それでも隣の席に座っている現地採用の営業担当者が何をしているのかが把握できない。取引の相手方が現地スタッフの親族企業であるとか、その親族企業との間で循環取引が行われているといったことは、他のスタッフからの内部告発によって初めて発覚するケースがほとんど」(同)。

 日本本社の報酬体系を海外子会社に持ち込むことで、不正を誘発している面もある様だ。「中国では報酬やポストがすぐに得られなければ、基本的にはさっさと他社へ移る。だが、中にはその会社から回収しようとする人も出てくる。加えて一族の繁栄が最優先という価値観があり、かつ親族企業を潤す取引自体が不公正な利益供与に該当する可能性が高く問題だ、という感覚は希薄。ただ、取引実態の発覚を防ぐため、書類は完璧に整えているのが普通」(同)。

 それでは監査法人なら把握可能なのかと言えばそれも違う。上場会社の監査に従事している公認会計士は、「最近、漠然と中国子会社をよく見てほしいと言ってくる経営者が増えているが、不正を働く従業員は巧妙に書類を整える。社内でもわからないことを、部外者であり強制調査権もない会計士に解明できる余地はほとんどない。不安ならまず本社側が内部調査をし、そこで把握した証拠に基づいて一定の権限を会計士に与え、監査報酬の追加発生も覚悟すべき」と強調する。

 本体の監査を担当する公認会計士は、子会社も含めた連結全体の監査の品質に全責任を負っている。ただ実務上、言語や法令理解の問題があるため、海外監査は基本的に現地の会計事務所に委託するのが一般的。「なんとなくイヤな感じがする」というだけで、追加報酬の発生と相手方の抵抗が予想される手続を、現地事務所に依頼することは難しい。だからこそ、本社経営陣による強力なバックアップが必要になる。

 海外の監査を依頼する相手が他人であるという点は、世界4大会計事務所(通称Big4=EY、デロイト トウシュ トーマツ、KPMG、PwC)と提携関係にある、日本の4大監査法人(新日本、トーマツ、あずさ、PwCあらた)も例外ではない。Big4に次ぐ規模のBDOやグラントソントンと提携しているBDO三優、太陽ASGも同様だ。

 これら日本の監査法人は基本的に、提携先の現地会計事務所に海外子会社の監査を依頼する。江守の場合も、日本本社をKPMG系のあずさが監査していたので、中国子会社はKPMG上海が担当していた。

 世間一般にはあまり理解されていないが、Big4のネットワーク間には資本関係も指示命令系統も存在しない。提携先である各国会計事務所は、本部に対価を支払って同じブランドを使用する者同士というだけ。人事交流は行われているが、それ以上でも以下でもない。従って「ちょっとお願い」程度のレベルで「より突っ込んだ監査」を依頼できる間柄ではない。

 では、日本の監査法人は現地会計事務所を盲目的に信用し、業務を丸投げできるかといえば、そんなことは許されていない。

 グループ会社の監査手続きについては公認会計士協会(JICPA)が監査基準委員会報書告600(以下、報告書600)で定めており、どこの監査法人もこれに従って手続きを行っている。この報告書600は、国際監査・保証基準審議会(IAASB)が策定している監査基準に準拠した、いわば世界標準でもある。

 本体の監査人は委託先の選定責任も負っており、報告書600は委託先の能力や独立性、実績などについて、一定のチェックを行うよう求めている。親会社の監査人の求めに応じて監査証拠を出すことはもちろん、子会社の監査業務に直接関与することも認める会計事務所でなければ委託すべきではない、としている。監督官庁である金融庁の公認会計士・監査審査会も、監査法人に対する検査では、報告書600に従った手続がとられているかを見る。

 実際の業務では、海外子会社から上がってきた決算書類を見て、親会社の監査人が委託先に、気になる部分や集中的にチェックしてほしいポイントを列挙した監査指示書を出す。納得できる回答が出なかったり、監査証拠の提出を拒まれたりした場合は契約を解除し、別の会計事務所に依頼し直さなければならなくなる。

 もっとも、Big4などには統一マニュアルが存在し、同一ブランドを使用する上で必要な品質チェックも本部から定期的に入る。それでもLIXILや江守のような事態が起きると、本部のチェック機能とはどの程度のものなのか疑いたくなる。LIXILのケースでは、問題の買収子会社ジョウユウはフランクフルト証券取引所に上場していた会社であり、その監査はグラントソントンが担当していた。

 さらに近年、報告書600に代表される、世界標準のグループ監査ルールを形骸化させかねない法整備が、中国で着々と進められている。

 実は今年2月、中国の法制度が米国市場のルールに挑み、事実上中国が寄り切り勝ちする事態が起きた。

 日本ではあまり話題にならなかったが、そもそもの発端は2010~11年に、米国の証券市場に上場する中国企業の不正会計が相次いで発覚したことだった。2012年2~4月にかけ、米国SEC(証券取引委員会)が、調査対象の中国企業の監査を担当していた中国Big4とBDO系の大華、合計5つの会計事務所に対し、正当な権限に基づいて監査資料の提出を求めた。

 だが、5事務所はこれを拒絶、その理由が「監査資料の提出が中国の国内法規に抵触する」というものだった。根拠は2009年10月に中国証券監督管理委員会が公布した「国外における証券発行と上場に関連する機密と書類管理業務に関する規定」である。

 この規定では、国外で上場している中国企業の監査資料を、上場先の国の監督機関等に提出する場合は、資料が国家機密に該当するかどうか、事前に機密行政管理部門の判断をあおがなければならないとされている。この規定、監査資料がどの程度の範囲のものを指すのかも明確にされておらず、運用も中国政府の腹一つなのだ。

 このため、この問題は米中間の外交交渉マターとなったが、交渉は決裂。そのためSECは5事務所に聴聞会への召喚と、質問回答状の提出を命令し、行政審判手続きが始まった。第一次審決が出たのは2014年1月で、5事務所のうち中国Big4に6カ月間の業務停止命令が下る。中国Big4はSEC調査対象外の中国企業の監査も行っているため、米国で上場している数十社の中国企業が、とばっちりで上場廃止の危機に瀕する可能性もあった。

 この第一次審決に中国Big4が不服を申し立て、最終的に決着がついたのが今年2月。一つの事務所につき50万ドルを支払った上で、SECからの書類提出要請に応えられるよう、今後4年間で具体的な対策を講じることを約束して和解が成立した。

 米国発の報道は、SECが中国に対し、国内法規の一部変更もしくは例外規定の設置を約束させたも同然というトーンだったが、「会計士の受け止め方は逆。SECが求めた監査資料のうち、一部は提出が始まった様だが、業務停止は撤回させた。今後、改善努力の進展が思わしくなければ再び業務停止処分が発動できる和解内容ではある。とはいえ、影響が甚大であるだけに果たして実行可能かどうか。その上、中国企業はSECの権限を脅かすことが証明されたにもかかわらず、昨年9月、米国はアリババの上場を認めた。アリババ上場が米国にもたらす利益を優先したのだろうが、米国は中国に屈したも同然」(海外監査に詳しい公認会計士)。

 確かに、和解した相手は中国政府ではなく民間企業でしかない。実際にどの程度改善が可能なのか疑問だ。

 中国では2011年3月に「国外会計士事務所の中国内地における臨時監査業務実施暫定規定」も制定されている。この規定は中国国外の会計事務所が中国の会社を監査する場合、臨時監査許可証を必要とする、というもの。しかもその有効期限は香港、マカオの会計事務所は5年、台湾は1年だが、それ以外の国はわずか半年。継続的に監査を行うには、半年ごとに更新手続きをとらなければならない。

 さらに許可を受けた場合でも、中国国内の会計事務所との共同監査を推奨している。その上で、中国国内の事務所に対しては、国外事務所との共同監査で作成した資料のうち、国外事務所に提供することが不適当だと中国政府が判断したものについて、共同監査の相手方である国外事務所への提供を禁止している。ここでも禁止対象になる監査資料の範囲は中国政府の腹一つ。この規定は、日本企業の中国子会社の監査も適用対象だ。

 また、今年7月には「会計事務所が従事する中国内地企業国外上場監査業務暫定規定」が誕生した。この規定では、国外上場の中国企業を監査する海外会計事務所には、先ほどの許可の取得に加え、中国国内の会計事務所との合同監査が義務付けられた。つまり、国外事務所による単独監査を禁止したのである。

 この新規定誕生で、既存規定の運用が強化される可能性を懸念し、PwCあらたでは「臨時許可の取得も視野に入れた対応を検討している」という。顧客の中国子会社の監査は、現地PwCのスタッフに委託しているとはいえ、日本の会計士がいっしょに現地工場を回り、質問をすればそれが監査業務だと言われる可能性が否定できないからだ。ちなみに、日本の4大監査法人のうち、問題意識を持ち、「対策の必要性を認識している」と筆者に明確に回答したのはPwCあらただけだった。

 現在、中国では新たに国内会計事務所に対し、対外的な監査書類の提供を原則禁止する「会計事務所監査管理暫定弁法」の制定も予定されている。8月15日にパブリックコメントの募集が終了しており、これから制定作業に入る。最終的にどうなるのかは不明だが、「規制強化の流れが反転する可能性はほぼない」(前出の海外監査に詳しい公認会計士)。

 すでに、中国の会計事務所が日本の監査法人と共同で作成した資料を日本の監査法人が入手するには、中国政府の許可が事実上必要になっている。そこへ、中国の会計事務所単独で監査した場合にも網をかけようとしていることになる。中国子会社で突如巨額の損失が発生しても、事実の解明すらできなくなる可能性をもはらむ。

 中国の法規制は、国内企業に海外上場のメリットを享受させる一方で、市場参加者が果たすべき義務の履行を回避させる効果を持つ。世界は中国企業の海外上場がもたらす恩恵を無視できない。中国企業にのみ特例を認めれば、世界中の資本市場の秩序は崩壊する。

 公認会計士・監査審査会に対策を聞いたが、「外国の法規制のことでもあり、コメント出来る立場にない」という回答だった。だが日本の監査制度に甚大な影響を与えるかもしれない今回の事態。コトは民間組織でしかない会計事務所や企業の次元を超えている。各国当局との連携も含めた対応が必要なはずだ。

9/12ZAKZAK ケントギルバート『世界中が認識 PRCは平気で大嘘をつく恥知らずな国』について

小生が何時も言ってきました中国人の基本的価値観「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」と同じことをギルバート氏は言っています。世界の人々が中国人の大嘘に気付き始めました。小中華の大嘘にも気付いてほしいと思います。アフリカの独裁国くらいでしょう、中国の言うことを聞くのは。スーダンのバシル大統領は現職の国家元首としては初めてICC(International Criminal Court)から逮捕状が出ていますが、スーダンに対する経済制裁や国連平和維持軍の派遣は中国の拒否権により阻止されています。(『勝利の裁きか、正義の追求か』ウイリアム・シャバス著、P.39)。それで軍事パレードにも参列させたのでしょう。

習近平の軍事慣例に反する左手の敬礼を中国のローカル・ルールを国際ルール化したとギルバート氏は見ていますが、利き手が右の人が多い中で、左手の敬礼が国際的に認知されるとは思えません。あくまでも中国だけのローカル・ルールで終わるのではと見ています。

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中華人民共和国(PRC)は3日、「抗日戦争と世界反ファシズム勝利70周年記念」と銘打った式典を開催した。史実を無視したネーミングで、PRCは平気で大嘘をつく恥知らずな国だ-と世界中が認識した。

 しかし、これは意図的に発した警告であり、踏み絵だった。

 私は童謡「森のくまさん」を思い出した。日本語の歌詞だと、熊は「お逃げなさい」と警告した後、貝殻のイヤリングを拾う。それを返すためにお嬢さんを追いかけるのだ。熊にも性善説を適用するとは、あきれるほど日本的で平和な歌に生まれ変わっている。

 ところが、米国の原曲だと、熊は人間に「銃を持たないなら逃げろ」という。熊の警告には銃の有無を確認し、逃げ回る人間の追跡を楽しみたい意図があるのだ。

 AIIB(アジアインフラ投資銀行)に色気を見せた欧州各国の首脳も今回の式典に招待されたが、熊の危険性を理解して、すたこらサッサと逃げ出した。「嘘つきの仲間に入れ」という踏み絵は踏まなかった。

 他方、韓国のお嬢さんは躊躇(ちゅうちょ)しつつも踏み絵を踏んで、2匹の熊陣営にすり寄った。結果、歴史の真実だけでなく、自由主義陣営から受けた70年間の恩義もドブに捨てた。米国はどう出るのか。

 余談だが、国連事務総長が式典に参加したのは最高だった。日本人の「国連信仰」を打破するきっかけになるはずだ。

 私は、日米両国は国連を脱退して、新しい国際組織の創設を呼び掛けるべきだと考えている。それこそが「戦後レジーム」の真の終焉(しゅうえん)である。

 習近平国家主席らの大嘘にあきれる人は多いが、PRCは「だます方より、だまされる方が悪い」と考えている。平気で大嘘をつく行為は恥ではなく、出世に必要不可欠な能力であり、特権の行使とも言える。

 日米欧諸国には倫理や道徳を重んじる建前があるので、PRCの常識は容認できない。この食い違いに、習氏はストレスを感じていたはずだ。

 そこで、習氏は大胆な作戦に出た。史実を無視して歴史を捏造し、常識外れの行動を取ってもまったく恥じないことを、自ら全世界に証明したのだ。軍の慣例に反した「左手での敬礼」はその一部だろう。

 つまり今後、誰かがPRCを信用してだまされても、だまされた方が悪いということになる。

 こうして習氏は、PRCのローカル・ルールを、世界中が認めざるを得ない国際ルールへ昇格させたのだ。肉を切らせて骨を断つ。したたかな戦略には、脱帽せざるを得ない。

9/11ZAKZAK 高橋洋一『増税阻止チャンスは一度! 針の穴に糸を通すような困難』について

石破茂は無派閥をずっと主張してきたのに宗旨替えしました。所詮は田中派に居て、意見が合わず自民党を出ていき、小沢の新進党に参加して出戻りしただけの男です。谷垣幹事長からも「私が野党総裁時代に派閥をどうするかでかなりいろいろな主張があった。」(9/12日経)と揶揄される始末。こういう男が次の首相を狙うために変節して派閥を立ち上げるとは。自民党への出戻りという意味では、河野洋平と同じ危険な臭いがします。慰安婦問題で河野同様平気で国を売るのでは。因みにネットで石破の慰安婦問題についての発言や拉致問題についての発言は少ないです。日和見主義者でしょう。

今度の総裁選で岸田は安倍首相から禅譲を匂わされたとの噂があります。線は細いが石破よりはましかも。ただ外相経験者とはいえ、キチンと日本の国益を必死になって主張できるかどうかです。

やはり安倍3選が一番良いのでは。しかし、景気が良くなければ党則の2期を超えてまで「やらせよう」とはなりません。東京オリンピック2020は安倍首相にやらせたい。また、この3年で自民党の党是、安倍首相の悲願の憲法改正ができない可能性もあります。後5年やれば日本の風景も変わることを期待します。

そのためには、消費税は再延期しないとダメです。高橋洋一が読むように来年7月にW選挙に勝利することです。それには「消費税再延期」するしかないでしょう。前回の衆議院選は財務省の安倍封じ込めを打開するためにやったと言われていますから、今回もう一度延期と言うと財務省は必死になってもっともっと抵抗するでしょう。今軽減税率が問題になっていますが、これが2017年4月までにスムースに実施できるとは思えませんので再延期はしやすいと思います。是非再延期を願っています。中国経済は回復不能と言われていますので。

9/2「ぼやきくっくり」によればhttp://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1771.html

青山繁晴:「じゃあ日本はどうなのか。実は日本は、全部がマイナスとは限らなくて、つまり日本はこれでおそらく、消費増税ができなくなるんですよ」

櫻井浩二:「はぁ、消費増税ができなくなる…」

青山繁晴:「2017年4月に、何があっても、景気を考えなく、消費増税しますと安倍総理はおっしゃいましたが」

櫻井浩二:「言いましたね、はい」

青山繁晴:「こないだ安倍総理は私に、これは東京のラジオ番組の生放送でおっしゃったのが、安倍総理にスタジオ来ていただいたんですが、消費増税、僕は凍結すべきだってことを安倍さんに打ち合わせなしで迫りましたら、安倍さんは、いや、公約してるからってことをおっしゃった上で、でも海外で大きな要因があったら話は別だとおっしゃったんですよ」

※7月23日 ニッポン放送「ザ・ボイス そこまで言うか!」8:30頃~

本庄麻里子:「うーーん」

櫻井浩二:「ああ~」

青山繁晴:「もうこの時すでに安倍さんには、日本のインテリジェンス、機密情報で、中国経済が危ないって入ってましたから、だからリーマンショックの再来って話じゃなくて、中国のことを指さしてるんで」

櫻井浩二:「ああ~」

青山繁晴:「実は消費増税、やってはいけない、また、デフレ、云々の話になりますから、ま、そういう意味ではプラスの点も、少しはあるってことです」

記事

国内外の経済環境に不透明感が増しているが、2017年4月の10%への消費再増税はどのようにすれば止められるのだろうか。

 まず、現状をきちんと理解しておくと、民主党時代に制定された消費増税法はまだ生きている。その中で、17年4月からの消費増税は既に法定化されている。

 昨年12月の衆院選で、安倍晋三政権は今年10月から予定されていた10%への消費再増税の実施時期を17年4月に延期した。これがなければ、今頃は日本経済が奈落の底に沈む寸前にいたかと思うと、衆院を解散してまでも延期したのは正解だった。

 延期の際、景気情勢によって増税を停止できる「景気条項」を削除した。その解釈として、「景気がどうなっても消費再増税する」という話が流れたが、まったくの事実誤認である。

 これまでに本コラムでも指摘したが、そもそも消費増税法の付則であった景気条項は、消費増税を止めるためにはまったく役立たないものだった。

 政権運営に不慣れな民主党議員に対して、「景気条項があれば、増税を止められる」との説明も一部にあったようだが、それは事実ではない。景気条項を使っても、新たに法案を出す必要があり、それが政治的に困難だからだ。

 昨年12月の衆院選がなければ、消費再増税は延期できなかったというのが事実だ。あの段階で、もし安倍首相が「増税を止めるための法案を作ろう」と言ったら、政局になって首相の座から引きずり下ろされただろう。そうした政局の動きを封じるために、衆院議員は全員クビというのが解散・総選挙であった。景気条項の有無は、消費再増税をスキップするための政治的な意味はまったくない。

 重要なのは、国政選挙で、どのような公約を掲げて、選挙に勝つかという点だ。昨年の衆院選では、消費増税スキップを公約として自民党が勝ったので、それが実現された。17年4月からの消費再増税を止めるには、遅くとも16年9月までに、意思を固めて国民の審判を受ける必要がある。その審判とは16年7月の参院選である。

 ただし、通常のように悠長に公約作りをしながらであると、財務省がつぶすだろう。それを封じるには、その時、衆院を解散してダブル選挙にした方が、成功する確率は高くなる。そこが唯一のチャンスである。

 一方、消費税が争点にならなければ、今の法律通りに17年4月から消費再増税になる。もし、その時の経済状況からみて延期がふさわしく、選挙の争点にして勝利すれば、消費再増税は延期される。逆にいえば、この一点しか延期される可能性はないだろう。この意味で、消費再増税を止めるのは、針の穴に糸を通すようなものだ。

 このタイミング以外で政治的に仕掛けても、政治巧者の財務省が各方面へ根回しすることで、もくろみは不発となるだろう。財務省はマスコミ、財界、学会、海外などへ大きな影響力もあるので、侮ってはいけない。 

9/11ZAKZAK 田村秀男『中国金融市場の自壊は変えようがない 外貨準備は「張り子の虎」』について

周小川人民銀行総裁は拘束を受けているという話もありましたがG20に出席しました。単なる噂だったのか、取って代わる人材がいなかったのか分かりませんが。

短期金融市場で翌日もの金利が上がっているという事は貸す方が相手銀行を信用してないという事です。お互い傷んでいることに気が付いているからでしょう。シャドーバンキング(ノンバンク)と言われる地方融資平台の不良債権化が進んでいる証拠と見ます。

経常収支が黒字基調なのに外貨準備が減るのは違和感を覚えます。経常収支+資本収支+外貨準備増減+誤差脱漏=0ですので、資本収支が▲になっているという事でしょう。それで本記事にあるように「年間で6000億ドル(約72兆円)近い資金が外に流出している」という事でしょう。

またAIIB設立もこの外貨準備高を当てにして設立したのだとしても、「外貨準備が3兆5000億ドル(約420兆円)以上あっても、対外債務は5兆ドル(約600兆円)を超えている」のであれば金庫は空の可能性が高いという事でしょう。加盟国に拠出させ、自分の腹は傷めずに、他国のインフラ投資をすることにより、自国の過剰在庫・過剰投資である企業の救済を図ろうとしているという事です。これを詐欺と言わずしてなんと言うのでしょうか?

中国の富裕層は江沢民を中心とした上海派かそれに連なる連中です。彼らが香港市場を通じて人民元や株を売り出せば影響は大きいです。法で株の売買制限をし続けると、今度は大衆の個人株主が不満を持つでしょうから長くは制限できないのでは。でも9/3に江沢民、曽慶紅も参列したとのこと。習近平が軍権掌握したことを見せつけるパレードだったという見立てをする人がいますがそうではないでしょう。でなかったらば習の顔がもっと晴れやかになっていたはず。今回のG20に周小川が出て来たのも習がまだまだ実権を握れていないと見た方が良いのでは。

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china cash flight

八方ふさがりの中国経済だが、宣伝工作だけはさすがにたけている。先週末、トルコ・アンカラで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、不透明な中国当局の市場操作を厳しく追及する麻生太郎財務相に対し、中国人民銀行の周小川総裁は「市場は安定に向かっている」と言い抜けた。

 周発言の要点は以下の通りだ。

 ▽政府の措置により株式市場は崖から落ちるのを免れた。株式市場の調整はほぼ終わった。

 ▽8月の元切り下げ後に一時は元安圧力が高まったが、長期的に下落する根拠はない。

 いずれも現実とは遊離しており、麻生氏が周氏らの説明に納得しなかったのは当然だ。株価は、日本円換算で70兆円にも上るとみられる政府や政府系機関による株式買い支えや当局による厳しい投機の取り締まり、メディアへの締めつけにもかかわらず、乱高下が起きている。

 人民銀行は8月下旬に預金金利を追加利下げした。通常は「金融緩和策」のはずだが、結果からみると「金融引き締め」である。短期金融市場では銀行間融通金利上昇が止まらず、6月初めに1%強だった翌日もの金利は預金金利より高くなった。銀行は低い金利で集めた預金を銀行間で回せば儲かることになる。

 量のほうはどうか。中国人民銀行は一貫して発行する資金量(マネタリーベース)を増やす量的緩和を続けてきたが、この3月以降は減らし続けている。つまり、量的収縮策である。めちゃくちゃな金融政策で市場が安定するはずはない。

元相場の下落圧力は強くなるばかりだ。8月中旬、元相場を切り下げた後は元相場の押し上げにきゅうきゅうとしている。主因は資本の対外逃避である。周氏がいくら詭弁(きべん)を弄しようと、中国の金融市場の自壊に拍車がかかる現実を変えようがない。

 グラフは中国からの資金流出と外貨準備の減少の加速ぶりを示している。中国は厳しい資本の流出入規制を敷いているのだが、抜け穴だらけだ。党の特権層を中心に香港経由などで巨額の資金が持ち出される。預金金利が下がれば、あるいは人民元安になりそうだと、多くの富裕層が元を外貨に替えて持ち出す。

 貿易収支など経常収支は黒字を維持しているのに、外貨準備はこの8月、昨年6月のピークに比べ4358億ドル(約52兆円)減となった。経常収支黒字と外貨準備の増減からみて、年間で6000億ドル(約72兆円)近い資金が外に流出している。

 外貨準備はそれでもまだ3兆5000億ドル(約420兆円)以上あり、日本の3倍以上になるとの見方もあるが、中国の外準は「張り子の虎」でしかない。対外債務は5兆ドル(約600兆円)を超えている。いわば、外から借金して外準を維持しているわけで、外国の投資家や金融機関が一斉に資金を引き揚げると、外準は底を突く恐れがある。

 株式、元相場と金利・量と続く金融市場自壊はその予告なのだ。

9/11日経ビジネスオンライン 石黒千賀子『中国に欺かれ続けてきた米国 米中国交回復の驚くべき真実を著書「China 2049」で明かしたM・ピルズベリー氏に聞く』について

何を今頃気付いたのかという気がしないでもありません。「後から言うのは福助頭」でしょうと言いたいです。でも better late than never です。今からでも軌道修正した方が良いに決まっています。ダメなのは日本の経営者でしょう。中国への投資に未練を残してはダメです。敵国を経済的に助けることは利敵行為です。レーニンの言った「資本主義諸国の経済人は 自分の首を絞める縄を編んで持ってくる “ 役に立つ白痴”である」そのものでしょう。そんな大局的な判断ができる経営者は日本にはいなくなってきています。戦後教育の咎めでしょうか。自分だけ良ければいいという人や保身に固まっている人しか選ばれなくなっている気がします。東芝など最たるものでしょう。

でも経営者だけではありません。日本人全体が如何に騙されて来たのか。小生が中国から20005年に帰ってきて「騙す人が賢く、騙される方が馬鹿と言うのが中国人の基本的価値観」という話をしたら、国粋主義者だの人種差別主義者だの言われました。今小生が同じことを言っても、昔のような言われ方はしないでしょう。騙されて来たのに気付いてきたからです。中国の尖閣への対応や爆買来日中国人の実態を見るにつれ真の中国の姿に気付いたからです。

アメリカも百年経たないと気付かないほど愚かなのかという気がしましたが、アメリカは変わるときは早いです。日本のようにモッタリしていません。第二次大戦の時に太平洋艦隊司令長官をキンメルからニミッツにすぐ変えました。危機管理という点で日本は農耕社会そのものです。敵は大自然だけで他国が攻めてきても武士同士の戦いですから、百姓は関係ありません。平和な社会が続いたので騙すことを毛嫌いし、信頼をベースにした社会ができたのだと思います。中国とは全く正反対の社会です。

さて、中国が今一番考えていますのは中国系米国大統領を出すことと思います。何せ戦わずして勝つのが上策の国ですから。中国の人口の多さによる移民と賄賂、ハニトラを駆使して大統領を出し、中国に有利な世界を作ろうとするのでは。中国人にとって黒人は侮蔑の対象です。「黒人が米国大統領になれたのだから中国人が大統領になれないはずがない」というのが彼らの頭の中でしょう。中華思想に固まっていますので。何の科学的根拠もないのに自分たちは優れた民族と思いこみます。朝鮮半島も同じですが。

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Michael Pilsbury

マイケル・ピルズベリー(Michael Pillsbury)氏

1945年米カリフォルニア生まれ。米スタンフォード大学卒業(専攻は歴史学)後、米コロンビア大学にて博士課程を修了。1969~70年国連本部勤務を経て、73~77年ランド研究所社会科学部門アナリスト、78年ハーバード大学科学・国際問題センターのリサーチフェロー、81年国務省軍備管理軍縮庁のディレクター代行、84年国防総省政策企画局長補佐、86~90年議会上院アフガン問題タスクフォース・コーディネーター、92~93年国防総省総合評価局特別補佐官、98~2000年国防総省特別公務員(米国国防科学委員会)、1997~2000年米国防大額客員研究フェロー、2001~2003国防総省政策諮問グループメンバー、2003~2004年米中経済・安全保障検討委員会シニア調査アドバイザー、2004年以降、現在も国防総省顧問を続けながら、ハドソン研究所中国戦略センター所長も務める。米外交問題評議会と米シンクタンクの国際戦略研究所(CSIS)のメンバーでもある。米ワシントン在住。

著書に『Chinese Views of Future Warfare』『China Debates the Future Security Environment』などがある。(写真:大高 和康、以下同)

「米国の対中戦略は根本的に間違っている」。なぜか。「中国は再び世界の覇権を握るべく、米国や一般に世界が考えているよりはるかに長期的な視点で、戦略的に考え、動いている。そのことにあまりに多くの人が気づかず今に至っているからだ」――。

 こんなメッセージの本が米国で今年2月に出版され、米「ウォールストリート・ジャーナル」や米「ニューズウィーク」が取り上げるなど話題を集めている。英語の原題は、『The Hundred-Year Marathon:China’s Secret Strategy to Replace America as the Global Superpower』。中国が取り組んでいるのは、まさに「100年の歳月をかけて実現させようとしているマラソンのような長期的な戦略」なのだという。

 著者は、1969年以降、米ニクソン政権からカーター、レーガンと歴代の政権を通じて計約30年にわたり米国防総省や米国務省などで、中国の軍事力の分析に携わってきたマイケル・ピルズベリー氏だ。このほど日本語版『China 2049』が出版されたのに伴い、同氏が見る中国の考え方、そして、米国や日本がそうした中国にどう対応していけばいいのかを聞いた。

 インタビュー4回に分けてお届けする。ピルズベリー氏は、本を書いた目的は決して中国への敵対心をあおるためではないと強調する。米国や日本はどうすべきなのか、同氏の提案する対応策を最終回で紹介するので最後までご覧いただきたい。

 第1回は、米国と中国の国交正常化プロセスに至る驚くべき真実を含め、ピルズベリー氏がなぜ本を書くに至ったかを話してもらった。記事の末尾にピルズベリー氏へのインタビューを一部収録した動画を掲載した。(聞き手 石黒 千賀子)

—「米国の中国に対する認識の誤りは、米中の国交回復に遡る」と指摘されています。

ピルズベリー:米国ではこれまで、米中の国交を回復させたのは、リチャード・ニクソン大統領とヘンリー・キッシンジャー氏(ニクソン大統領の国家安全保障担当大統領補佐官)だったと誰もが信じてきました。実際、キッシンジャー氏は自らの回顧録の中で何度もそう書いてきた。「中国の扉をノックしたのは自分たちで、それによって我々が中国を世界の舞台へと導き出したのだ」と。米国には「Only Nixon could go to China」という諺まであるほどです。朝鮮戦争以降、あれだけ米国が敵対してきたしてきた中国への訪問を実現できたのは、米国内の反対派をも押さえ込めるほどの支持を誇っていたニクソン氏だからできた功績だという意味です。しかし、事実は違った。国交を回復すべく、米国に働きかけてきたのは中国でした。これが真実です。

「米中関係は知られていない事実があまりに多い」

 事実、キッシンジャー氏も2011年に出版した彼にとって4作めとなる回顧録『On China(邦題:キッシンジャー回想録 中国)』では、国交回復への表現を微妙に変えています。中国側からも、米国側からも双方が「並行して」働きかけた結果、実現したものである、と。それまでの3つの回顧録には、このような「並行して」という表現は出てきません。

 私が今回、本を書こうと思った理由は複数ありますが、大きな理由の一つがキッシンジャー氏のこの4作めの回顧録を読んだことでした。彼はこの回顧録を書くのに8年かかったと語っています。すべてではないものの、以前よりずっと多くのことを明かしているし、それまで彼が書いてきた本とも見方が全く異なります。「キッシンジャー氏も、中国への見方を変えつつある」と確信しました。私も、30年近く国防総省や国務省、米上院委員会、米中央情報局(CIA)など米連邦政府機関で中国の専門家として働いてきて、少し前までは「パンダハガー(親中派)」として知られてきた。しかし、近年、中国に対する認識を改めるに至りました。

 米中関係については知られていない事実があまりに多い。自分自身の経験も踏まえつつ、そうした知られていない事実を明らかにすることで、中国や米中関係の全体像をしっかりと伝えることが今こそ重要だと感じ、本を書きました。

「中国は1969年以降、同じ戦略を実行し、成果を上げている」

—米国も私たちも中国に対する理解、認識が全く間違っていると…。

ピルズベリー:中国については、多くの政治家がこれまでずっと「中国は貧しい、遅れた国だから支援してあげなければならない」と考えてきた。ニクソン大統領に至っては「我々は、怒りを抱えたまま殻に閉じこもっている中国を放っておくわけにはいかない。彼らによくしてやって、固く閉じた殻から出してやらなければならない」とまで言っていた。これが従来の見方でした、しかし、実際の中国の姿は全く異なります。

—数年前まで先進国の多くの人は、「中国も西側諸国のように経済成長すれば、自ずと市場経済も発展し、民主的で平和な国になっていくはずだ」と信じていました。しかし、特に習近平政権になって以降、「中国が進もうとしている道は全く違う」との認識が広がっています。

ピルズベリー:確かにそうした見方は広がってきています。しかし、何が起きているかと言えば、中国は1969年以降、同じ戦略を今に至るまで一貫して実行しており、着実に成果を上げている、ということなのです。少なくとも私は、そう見ています。

米国は中国から受けた国交回復の誘いを5回断った

 ただ、そうした中国の動きを理解するには、米中の国交正常化への動きがいかにして始まったのかから理解する必要があります。ですから、米中国交回復に話を戻しましょう。

 まず米国は、米国と関係を築こうとする中国からの誘いを何回断ったと思いますか――。米国は、ニクソン大統領が1972年2月に訪中するまでに、中国からの誘いを実に5回断っています。

—それほど、中国は必死だった?

ピルズベリー:はい。キッシンジャー氏が残した当時のメモなどの関連資料の「機密扱い」が解除されたのは、ほんの1年ほど前のことです。私は今回の本を書くにあたって、アメリカ国立公文書記録管理局やニクソン、カーター、レーガン大統領それぞれの図書館・博物館に足を運び、キッシンジャー氏に関連する資料を入手し、全部を時系列に並べて読み込みました。そこには、まだ知られていない情報が多くありました。

 例えばレーガン大統領は、中国に関する機密事項の文書はコピーを常に15部しかとらせなかった。つまり、その内容は15人しか知らない、ということです。その前のカーター大統領の場合も、中国の機密事項については7人しか知らない。こうした重要な事実が10年、20年、30年と時が経つ中で埋もれていくと、米中関係の全体像を知ることは難しくなる。

 キッシンジャー氏の残した文書の機密指定が解除になり、これらの資料を集めて、付き合わせた。その結果、米中国交回復への動きが実際にはどのようにして始まったのかを突き止めました。

 まず、重要な真実として、中国から米国に1970年末か71年初めに届いて、今も米国の機密文書として保管されている手紙があります。英文タイプライターで打たれたもので、署名はない。パキスタンの駐米大使からホワイトハウスに届けられた手紙です。そこには「ニクソン大統領が訪中することを歓迎します。あるいは誰か代表を北京に派遣して下さっても結構です」と書かれている。これはニクソン大統領による訪中が、中国からの働きかけで始まったことを示す重要な証拠の一つです。

 中国は、この手紙を送る前にも複数回、米国にアプローチしていました。ノルウェーの首都オスロにある米国大使館に中国大使館の人物が来て「あなた方と話がしたい」と語った事実もある。その後、アフガニスタンのカブールにある中国大使館の人たちが米国大使館を訪ねてきて、「あなた方に会いたい。本当だ」と働きかけた事実もある。

 いずれのケースにおいても、非常に驚いた現地の米大使館がワシントンに「中国大使館の人たちと会っていいか」と指示を仰いでいますが、米政府の回答は「ノー」でした。私はニクソン大統領およびキッシンジャー氏による彼らへの返信も見つけました。そこには「会ってはならない」と記されている。

毛沢東はエドガー・スノー氏にまで声をかけていた

 こうした米国の反応に怒り出した毛沢東は1970年10月、スイスに住んでいた米国人ジャーナリスト、エドガー・スノー氏(1972年2月にスイスにて死去)をわざわざパレードに招き、彼に直接「ニクソン大統領に訪中してほしい、と伝えてくれ」という旨のメッセージを託すことまでしました。しかし、これも成功しなかった。このメッセージがニクソン大統領のもとに届くことはなかった。スノー氏がニクソン大統領のことを非常に嫌っていたためです。詳しくは本を読んでほしい。

 これらの事実についてもキッシンジャー氏が書いたメモを私はリチャード・ニクソン図書館・博物館などで見つけて読みました。

—中国は、米国と何とか関係を構築しようと必死に何度も働きかけたけれども、米国は一貫して否定的なスタンスだったということですか…

ピルズベリー:そうです。ニクソン氏が強い反共産主義者だったことは有名です。大統領に就任した翌月の1969年2月には記者会見を開いて、「中国を念頭においたミサイル防衛システムを構築する」「なぜなら中国は信用できないからだ」とまで発言していたほどです。キッシンジャー氏も首席補佐官に就任した当初の2年間は、中国に近づくことには反対の立場でした。

 一方の中国の方は、ヨシフ・スターリンが1953年に死去するとソ連との関係が悪化し、60年以降、中ソの緊張は高まりつつあった。64年と65年にはソ連が100万人規模の部隊を中国との国境に移すなど、中国はソ連から軍事的圧力を感じていた。「最大の友好国が自分たちを敵視し始めた」という状況を前に、中国は自らの戦略を見直すことを余儀なくされていたわけです。

ソ連とのデタントを重視した米国

 中国が5回もアプローチしてくる中、当初は否定的だった米政権内で、中国との関係を築くことに関しては2つの見方が浮上します。一つは、中国と仲良くすれば、ソ連を怒らせることになるからまずい、という見方です。

 ニクソン氏が大統領に就任した最初の年の1969年、ニクソン大統領とキッシンジャー氏は「ソ連とはデタント(緊張緩和)が必要だ」というメモを多く書いています。米政権が、核兵器を削減し、軍備増強を控えれば、ソ連は、米国がベトナムから撤退するにあたって、それなりの協力をソ連から得られるのではないか、との期待からだ。当時、ベトナム戦争で苦戦を強いられていた米国は、ベトナムからの撤退を望んでいました。そのため「中国と友好関係を築こうものならモスクワを怒らせることになる。そうなれば、ベトナムでソ連から支援を得るどころかデタントまでキャンセルとなり、最悪の展開になる」というわけです。「中国に近づけば必ずソ連の知るところとなり、中国とは距離を置いた方がいい」と。だからオスロの誘いも、カブールでの誘いも断った。

 もう一つの見方は、中国と多少仲良くしてもソ連は中国と米国が接近することを既に想定しているのでそれほど怒らないのではないか、というものです。

—米中が接近した場合、ソ連がそれをどのように受け止めるかについて、ピルズベリーさんご自身もCIAやFBI(米連邦捜査局)に情報収集を依頼されたと本の中で明かしていますね。

ピルズベリー:はい、1969年当時、私は国連本部の35階で働いており、上司はロシア人で非常に高位の外交官でした。しかも周りの同僚もソ連の人たちばかりだった。CIAとFBIが、米中が接近した場合のソ連の反応や中ソ分裂の可能性を私に探るよう頼んできたのはそのためでした。何しろCIAやFBIは、国際組織である国連本部には足を踏み入れることすらできませんから。米政府としてはソ連側の反応を何としても知る必要があった。これが、CIAやFBIの協力者として私が働くようになったきっかけです。

 ですから今回の本を出版するに当たっては、日本語版でも目次の前に「筆者注(Author’s note)」を入れてもらったように、CIA、FBI、国防長官府、そして、国防総省のある部署に内容を査読してもらっています。内容が非常にデリケートなためです。実際、この4つの米連邦政府機関による査読を受けた結果、残念ながらそれぞれの組織から削除を命じられた部分があります。また、私は本に書いた内容以上のことは話してはならないことにもなっています。

中ソ関係は悪化

—まるで映画のような話ですね…

ピルズベリー:国連で共に働いていたソ連の上司や同僚からは、中ソ国境でソ連軍の中隊が待ち伏せをしていた中国軍に奇襲攻撃をかけられた話など、中ソ関係がかなり悪化している状況を聞き出すことができました。機密指定解除になった一連のキッシンジャー氏の資料の中に「ソ連は、米国と中国の関係がある程度近づくことを既に予想している」と書かれた国連本部発の情報があります。それには「最高機密」と書かれていました。FBIもCIAも、何人もの協力者を抱えています。そうした協力者が書いたレポートはすべてキッシンジャー補佐官の元に届けられ、彼はそれをメモにまとめていたということです。

 こうした約2年の歳月を経て、中国に近づいてもソ連の怒りを買うことはないだろうとの結論に至った米国政府は、ついに中国からの招待を受け入れ、1971年7月と10月にキッシンジャー補佐官が訪中し、翌72年2月、ニクソン大統領による訪中が実現するわけです。

—しかし、本にも書かかれていますが、当時の米国はソ連との関係に全神経を集中させていたことから、中国がいったいかなる意図で米国に接近してきたのかという点にはあまり注意を払っていなかった…

ピルズベリー:そうです。私はソ連から来ていた同僚や上司から複数回にわたり、「中国には気をつけた方がいい」というアドバイスを冗談を交えながら聞いていた。しかし、当時の私にはそれは、「ただの冗談」にしか聞こえていなかった。 本では「Only China Could Go to Nixon(アプローチしたのは中国)」と題した第2章で、かなりのページを割いて、米中の国交回復への動きがどのようにして始まったかを説明しているので、読んでほしいと思います。

 私が何より強調したいのは、今、あなたが私に質問した「なぜ中国は米国に近づいてきたのか」の答えが、単にソ連との関係が悪化したため、などという単純な話ではなかったということです。

—そこには、先ほどおっしゃった中国が1969年以降、追求してきたもっと深い戦略的な狙いがあった…

ピルズベリー:そうです。それを次にお話ししましょう。

https://youtu.be/97_SEQmJPfA

9/9日経ビジネスオンライン 福島香織『中国の大閲兵式は米国への挑発か秋波か 「力こそ正義」で共通する米中。日本の立ち位置は?』について

「力なき正義は無能(力?)なり」とは昔、漫画「空手バカ一代」の中で、大山倍達が良く言っていたことでした。力がなければ治安維持もできません。力を否定するのではなく、権力機構としての力の行使が妥当な範囲に入るかかどうかだけが問われるのです。今話題になっているSEALSは日本共産党の別働隊です。民青の力が落ちてきたのでアルファベットを使い、誤魔化そうとしているのだと思います。彼らが国会デモまでして唱えた「戦争法案反対」という主張は、日本と言う国の「言論の自由、表現の自由」に守られているからこそできるものです。隣国の中国共産党が統治する国でしたらたちどころに収監、拷問の憂き目にあうでしょう。同じ共産党がやる事です。日本が共産党に支配されたら中国と同じことをやられるでしょう。日本の左翼マスメデイアは共産党を応援していますが、狂っているとしか思えません。またそういう論調を有難がって、金を払い、経営を助け、脳内に刷り込みされる人がまだたくさんいるのを残念に思います。橋本徹はツイッターで「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?ほぼ数字にならないくらいだろう。こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ。」と言っていますが、正解でしょう。共産党シンパと言ったって首都圏で3万人くらいしかいないという事です。それで彼らの思い通りに政治を動かされたら民主主義の否定です。共産党は一党独裁・民主主義を否定する政党ですから。

アメリカも来年11月8日の大統領選に向けて、政治の季節に入っています。ここで対中融和を言おうものなら相手党を利することになりますので、中国には共和党・民主党とも強く出ざるを得ません。それでも、中国は国内向けに捏造した報道をするのが常態です。特に国際関係では「環球時報」や「国際先駆導報」などです。2005年の反日デモを煽ったのはこれらの新聞です。中国人は日本人以上に簡単に刷り込みされますから。だから「天安門事件」を知らない青年が多いとのことです。アメリカと戦争をしたことを知らない日本の青年とドッコイドッコイかもしれませんが。でも中国は政府が意図的に隠し、日本は本人の勉強が足りないだけでしょう。アメリカとのことでも中国が勝手にというか妄想を逞しくして書いているケースばかりと思います。でないと検閲に引っかかり、出世も覚束なくなりますので。

国会周辺で「戦争反対」と唱えている人は、第二次大戦でアメリカと戦わなかったらどうなったか考えてみた方が良い。歴史にifはありませんが、ハワイに続き51番目の州になった可能性もあります。それが本当に日本国民にとって喜ばしいことかどうか。(共産主義者は中国でないとダメと言うでしょう)。アメリカは徴兵制ではありませんが、米国の一州になれば自分の子孫は戦争に参加する確率が飛躍的に高まります。それこそ地球の裏側までです。

今は中国こそがclear and present dangerです。日本共産党は中国共産党と一緒になりたいものだから中国に有利になるような運動を展開します。彼らの言いなりになれば、日本はチベット・ウイグル・内モンゴルの運命を辿ります。戦うべき時には戦わないともっと過酷な運命が待っています。隷従の平和か、自存自衛の戦いどちらを選ぶかです。しかし、一国だけでは守れません。ABCD包囲網の逆を中国にすればよいのです。AAIJ(アメリカ、オーストラリア、日本、インド)+Taiwan+ASEAN包囲網です。戦わずして勝つでしょう。でもアメリカが変な動きをしないようにウオッチしてないと。中国は要人に金を送って、意見を変えさせようとしますので。

記事

 今、ちょうど北京に来ているのだが、中国に来るとインターネットなどで、海外の中国関連の報道に触れることがぐっと少なくなるので、また景色が変わって見える。

 例えば、日米中関係などは、日本で報じられているものと、ずいぶん印象が変わってくる。

示威の対象は米国だが、訪米も控え…

 9月3日の大閲兵式は、国内外の注目を浴びながら、無事に終わった。見どころは、見る人の専門性によって違うのだろうが、軍事・外交の専門家たちは、そのお披露目された武器の数々を見て、これは「抗日戦勝記念」と銘打ってはいるが、むしろ意識は米国に向いている示威行動だと解釈した人が多かったようだ。

 日本の報道だけでなく、英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンスウィークリーや米ディフェンスニュースなどは、グアムが射程距離に入る核弾頭も搭載できる中距離弾ミサイルDF-26や空母破壊を想定した対艦弾道ミサイルDF-21といった海軍兵器を披露したことを強調し、中国の軍事戦略が米国に照準を置いていることを改めて意識させていた。中国側の報道も、「米国に冷や汗をかかせてやった!」といったというニュアンスが散見され、この閲兵式および軍事パレードにおける示威行動の対象が日本ではなくて、米国であるという見方は正しいのだろう。

 だが、こうした状況から「米中関係が極めて緊張している」あるいは「対立が先鋭化している」、つまり米中関係は悪い、と単純に考えられるかというと、そういうわけでもないようだ。少なくとも、中国側の米国に対する秋波も見過ごすことができない。

 大閲兵式を終え、習近平訪米を控えて、米中関係に関する論評も増えているので、それらをさらっと見てみよう。

「米中は第二次大戦の盟友として」

 「…閲兵式では、いくつかの細かい点が、中米関係ウォッチャーの猜疑心を呼び起こした。オバマ大統領ほか西側の盟友は閲兵式に出席せず、習主席の重要講話でも、ソ連の戦争中の死傷者数に触れたにも関わらず、米国側の死傷者数には触れなかった。前日、オバマ大統領は第二次大戦終結70周年の声明において、戦後の米日関係の発展を高く評価し、”戦後の和解のモデル”とまで言った。一方で、対日作戦においてかつて肩を並べて協力した中国については一言も触れなかった。これは中米関係が今後、冷えていくことを暗示しているのだろうか?

 筆者が思うには、中米の間には始終ある種の”戦略的暗黙の了解”が存在する。北京とワシントンはともに、中米関係の安定を維持し両国関係の発展を促進する努力を保っている。両国の指導者は互いに、別のルートでもって誠意を示している。

 8月28日から29日まで中国を訪問していた米国のライス国家安全顧問が、中国の世界人民反ファシスト戦争における重大貢献について非常に高く賞賛し、中米が戦争時期に厚い友誼を育んでいたことを評価した。これはオバマ大統領の閲兵式欠席の遺憾を補うものだった。…習近平主席は米国の元フライングタイガース部隊(宋美齢の依頼で設立された米国人飛行部隊)メンバーに抗戦勝利70周年記念章を授与し、彼らの中国人民のための貢献と犠牲に感謝した。第二次大戦の盟友として、中米はかつてともに血を浴び奮戦し、巨大な犠牲を払って戦後秩序をともに再建したのである。

 …近年、中国の国力が増強し続け、米国にとっては、世界の指導者の地位に実質的に挑戦する国だと見えるだろう。同時に、西側の盟友、英国やドイツやフランス、オーストラリアがAIIBに加盟したことなどが、一層の”脅威”と感じているだろう。このため、ワシントンは他の盟友国に、中国の閲兵式に参加しないよう圧力をかけ、これの例外となったのは韓国だけであった。

 中米両国は過去30年あまり、すでに複雑な利益・運命共同体にある。中国が国際政治の舞台上で大国としての影響力を発揮するには米国との協力が必要であり、ワシントンは中国なしで国際事務をやってはいけない。例えば国際市場や為替の問題は中国の協力なしには安定させることができないのである。

 …習主席は閲兵式での講話で、こう言っている。『平和のために、我々は人類の運命共同体意識を堅固にしなくてはならない』。まさに、中米この両国の共同作業によって、信頼を高め、疑いを薄め、危機を管理し、地域の緊張情勢の緩和と地域の経済協力を促進し、ウィンウィンの関係を実現したいと願っている。中米は再び手を取り合って、国際秩序と国際体系の核心である国連憲章の宗旨と原則を維持し、新しい国際関係の核心をともに積極的に構築して、世界平和と発展という崇高な事業を共同で推進しなければならない」(フェニックスニュース・外交学院国際関係研究所研究生・劉暢)

 「オバマ大統領の招待によって、習近平主席は今月にも米国を公式訪問する。これは中米関係史上の重要なマイルストーンであり、国際社会の注目点である。

 …中米新型大国関係を構築することは、前人未到であり、これからの事業であり、そのプロセスは順風満帆とはいかないだろう。戦略的に高度で長期的な視点から出発し、具体的な協調、協力のプロジェクトによって我慢強く力を定めて、ひとつずつ積み上げていかねばならない」(新浪ニュースネット)

「日本が米中を離反させようと挑発」

 「…6日付の日経新聞が報じたところによれば、米国が中国の南シナ海の人工島の付近に軍艦と軍用機を派遣するかどうかを考えているという。ワシントンはまた中国のサイバー攻撃に対して、制裁を実行するかどうかを検討中という。”習近平主席の訪米前に、ワシントンと北京の緊張は高まっている”という。しかし、報道には米国政府関係者の名前も出てこず、匿名の情報筋すら示されていない。

 …外交学院の国際関係学者である周永生は6日、環球時報に対しこうコメントしている。”安倍内閣は、中国に対して全面対抗しようとしているようである。米国軍艦が南シナ海で挑発するように盛り上げて、戦火をG20財相会議にまで延焼させようとしている。”

 …日本のある政治外交研究者は環球時報に対してこう言っている。”米国が軍艦を南シナ海の人工島周辺に派遣する可能性は大きくない。中米首脳会談が今月行われる予定で、しかも閲兵式で中国は30万人の軍縮を発表し、平和の意志を世界に示した。こういう時に南シナ海で米国が中国を挑発することは国際世論の支持を得られない。”

 …中国の軍事専門家はこう分析する。”日本メディアは中米関係を離反させようと挑発している。過去一週間、日本メディアは、中国の閲兵式が、中国の武器が『米国本土大陸を攻撃できる能力』があることを示すものだということを強調している。”

 …香港・サウスチャイナモーニングポスト紙の5日の論評はこう指摘する。”中国閲兵式は武器をひけらかしたのではない。…国家の軍隊は高度な戦略能力を備えていて、初めて平和の安定を保証できるのである。”」(環球時報)

 閲兵式前後の米中関係に関する論評をざっと見て受け取れることは、米国と肩を並べて世界秩序を仕切ろうという新大国関係構築への呼びかけである。そして、それを邪魔しようとしているのが日本だということになる。日本は、米中離反を促す報道をあえて根拠もなくやっている、というわけだ。中国としては、強大な武器の展示や示威行動は、米国への挑発というより、中国がすでに米国のパートナーとなるに足る大国であることをアピールしている秋波だということになる。30万の兵士削減も、表向き軍縮と報じられているが、実際のところ陸軍の兵員削減は、軍の近代化・増強のための改革に必要なことであり、むしろ軍縮とは反対の方向性だ。

米中の共通点は「力こそ正義」

 私はこういう中国的なものの見方は比較的理解できる。一般に日米が自由や民主、法治といった価値観を共有していて、中国が西側的普遍的価値観と大きく違う中華的価値観に拘っていると思われるが、実は米中に共通にあり、日本にはあまり馴染まない価値感がある。それは力こそ正義である、という考え方である。

 中国も米国も実力主義の国であり、軍事力にしろ経済力にしろ、力に対する信望が強い。侮られるよりは恐れられるほうが、人同士も国同士も対等に付き合え、信頼関係も醸造できるという考え方だ。小人に大人の考えが分からないのと同様、小国に大国の理想はわからない。国家の力は主に軍事力と経済力である。経済については、すでに世界第二位のGDPを誇る中国にとって、大国・米国を直接攻撃できる軍事力があって、初めて米国と対等のパートナーシップを結べる資格を持てると考えても不思議はない。世界平和を維持するのは、軍事力であるという考えも米中の共通だろう。

 習近平の閲兵式での重要講話で、印象深い言葉があった。「中国人民抗日戦争と世界反ファシスト戦争は正義と邪悪、光明と暗黒、進歩と反動の大決戦であった」。

 戦争の歴史を正義と悪に単純に区別して論じられるのは、やはり中国的であり、同時に米国的でもある。日本の歴史観も戦争観も正義と悪をきれいに分けられない。これは、日本が第二次大戦で敗戦を喫したから、というわけでもなく、喧嘩両成敗的な発想がもともとあったり、判官贔屓といった敗者、弱きものへの同情心が強かったりすることと関係があるのだろう。

 敗者には敗者に至るプロセスがあり、悪人には悪人となる理由がある。日本にあるのは盛者必衰の理であって、勝者が敗者になり敗者が勝者になり物事は流転するという考え方だ。弱者や敗者に対して比較的同情的であるのは、自分が弱者や敗者になることを想像できるからであり、そういう想像ができるのは、弱者や敗者でも救済される余地があるからだ。厳しい国情の国では、弱者や敗者は徹底的に殲滅させられるので、自分が敗者であったならば、という仮定は、あり得ないのである。自分が弱者であったならば、敗者であったならば、と想像できる国は平和で幸せな国なのである。

日本こそ特異な国家であることの自覚を

 そう考えると、日本は第二次大戦の戦勝国によって秩序形成された国際社会において、かなり特異な国であり、米国にしてみれば日本より中国の方が理解しやすい部分もあるだろう。戦勝70周年記念で、中国は盛んに、米国とともに世界平和を導いたのが中国であり、いまこそ、かつてともに国際秩序を築いた両国が再び世界平和を導くのだと喧伝している。次世代の世界地図を考えながら、単純に力を信望する大国を敵に回すのが得か、味方にするのが得かを考えた米国が、中国と急接近するシナリオが無いとは言えまい。私は、次のリムパックに中国が参加することになっても一向に驚かない。

 力を信望する大国外交の間で、米国のパートナーという地位で、国家の二大パワーの一つである軍事力を公式には持たない日本がなんとか渡り合ってこられたのは、戦後の奇跡と言っていい。この奇跡がこれからもずっと続くと信じるのか、あるいは変化を余儀なくされるのか。これらを見定めるには、やはり米中関係の行方を、予断を持たずに見ていくことが重要なのは言うまでもない。そして、特異な国家は、彼らではなく自分たちであるという自覚もまた必要かもしれない。

9/9ZAKZAK 富坂聰『習主席「左手敬礼」と「覇権唱えず」発言の意味 日本の地位“強奪”狙いか』について

富坂聰氏はTVでも良く見かけますが、いつも奥歯にモノが挟まったような発言で、中国滞在経験者ならもっとハッキリ中国の実態を伝えた方がいいのではと感じます。「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」と中国人は考え、そのとおり行動し、騙すのが当たり前な世界です。こんなことは小生が言うまでもなく、富坂氏だったらとっくにご存じのことです。厳しく中国批判をすると、取材に支障が出るということを慮ってのことでしょう。生活がかかれば仕方のない部分もありますが。小生は会社をリタイアしたので、思い切り中国批判が出来ます。

本記事で『言い換えれば、「日本が平和国家としての価値観を捨てようとするなら、ありがたくその地位を奪ってしまおう」という意味にも読み取れる。』とありますが、違和感を覚えます。倒錯した考えでは。そんなに日本人は好戦的で、中国人は平和を愛するとでも思っているのでしょうか?逆でしょう。チベット、ウイグル、内モンゴルを見ていれば分かるでしょう。中国人から刷り込まれているとすれば、拓大に居る価値はないと思います。日本の現代史をしっかり勉強してないからでしょう。渡辺総長に教えを乞うた方が良いのでは。

友人の『「ネットで大きな話題になったのは、〈道徳経(老子の古典)〉のなかに左手は平和を意味するとあり、その手で敬礼したことは平和国家への決意だ」』というのも後付けで理屈をつけただけでしょう。習に軍事慣習を教えなかっただけと思います。故意に教えなかったのか、当然知っているものと思っていたのか分かりませんが。こういう屁理屈をスピーカー宜しく垂れ流すのは百害あって一利なしでしょう。

アメリカも今や反中で盛り上がっているようです。9/10宮崎正弘メルマガに載っています。『百年のマラソン』は共産党の建国から起算していますが、蒋介石にも騙されていたので、2049年に中国が世界制覇するというのであれば、1937年の盧溝橋事件を起点として『112年のマラソン』とした方が良いのでは。

http://melma.com/backnumber_45206_6258243/

記事

中国人民抗日戦争勝利70周年の記念行事を翌日に控えた9月2日の北京の街は、昼間から死んだように人通りが途絶えた。

 「夜8時には地下鉄が全線停止になります。9時からは外出禁止となっていますから、逆算してホテルに戻ってください」

 ホテルの従業員からこうクギを刺されたものの、そもそも動こうにもタクシーが一般客を乗せることもなく移動の手段もなければ店という店がシャッターを下ろしている。

 当初、警備が厳しいのは第2環状線の内側だけだと聞いていたが、甘かった。新聞は、ハトを放つことも禁止だと報じていた。

 街では普段はお目にかからない警備の組織もたくさんお目見えした。

 警備の中心を担う中国人民武装警察部隊(通称・武警)や公安、城管執法の文字の入ったブルーと白のパトカー、特別警察の黒い制服などは良く見かけるが、珍しいのは迷彩服姿の武警。「戦訓」のエンブレムに小銃を持った警察官。さらには「安保」(肩に執勤マーク)、「特勤」(肩に国旗)、「保勤」(肩に国旗)、「特保」と続く。これらは普段は軍に所属している兵士だが、一時的に治安組織に組み入れられている者たちだ。

 そして「東城民兵」マークの者たちは、北京市東城地区にいる退役軍人を動員した組織である。

 こうした厳戒態勢の下で行われた9月3日の式典は、中国ではおおむね好評だった。

 「ちょっと不便で困ったけど閲兵には満足した」というのが大勢の意見といえるのだろう。

 9月1日に王府井(天安門に近い繁華街)のホテルを追い出されてしまった私は、東長安街の建国門外のホテルに移動させられたが、予想通り、そこは閲兵に参加する航空機の通り道で、爆音が近づいてきたかと思うと国旗を下げた戦闘ヘリ、4色の煙を上げて飛行する編隊飛行、早期空中警戒機、海軍の戦闘機が次々に頭上を通過してゆくのが見えた。

 閲兵式が終わってすぐに会った中国人との話題は、習近平国家主席の行った「重要講話」と国産高級車「紅旗」に乗った習氏が、左手で敬礼したことだった。友人は、「ネットで大きな話題になったのは、〈道徳経(老子の古典)〉のなかに左手は平和を意味するとあり、その手で敬礼したことは平和国家への決意だ」というのだ。

 もちろん額面通りに受け取れるはずもないが、あの場面で“うっかり”左手で敬礼することは考えられないのも確かだ。

 そしてもう一つ、講和のなかで披露された「(中国は)永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、かつて自らが経験した…」の部分に引っかかった。

 日本人の多くは、「よく言うよ」と鼻で笑うことだろう。しかし、重要なことは中国が新たな価値観をここに定め、攻勢をかけようとしているしたたかさが感じられる点だ。言い換えれば、「日本が平和国家としての価値観を捨てようとするなら、ありがたくその地位を奪ってしまおう」という意味にも読み取れる。

 発言の狙いは何なのか。その真意を正しく読み取る作業が必要になってくる。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

9/8ZAKZAK『韓国経済を襲う「9月危機」 アジア通貨危機と重なるマイナス要素ずらり…』について

中国経済と韓国は心中するつもりでしょう。元々中国の属国が長かったのですから、元の鞘に収まるだけです。東北三省に多くいる朝鮮族と同じ扱いを受けるでしょう。スマホの一本足打法のサムズンは中国市場では小米や小小米に追い立てられています。安さでは中国製に敵わず、デザインではiPhoneに敵いません。逆張りで成功してきた韓国企業はどこを探しても成功の道が見つかりません。中国自体が過剰在庫で苦しみ、投げ売りするような状況ですから。

彼らは日韓スワップがなくなったことを後悔しているでしょう。中国元が日本円の代わりをしてくれると思いこんでいたようですが、IMFのSDRにも入らない通貨です。中国の外貨準備はカラではないかと言われているので、人民元何て当てになりません。他の国は元やウオンでの支払いを拒絶するでしょう。日本企業もウオンでの受取はないと思いますが、韓国も$が不足して来ればウオンでの支払いという事になりかねません。キチンと拒絶すべきです。$の支払いがあってから部品を輸出するキャッシュオンデリバリー方式にしないと危ないです。

問題は10月末か11月初の日中韓首脳会談です。彼らは泣きついてくるでしょうから上手にかわすことです。いくら助けてやっても飼い主の手を噛む忘恩の徒です。今までそうだったでしょう。安倍首相は心配ありませんが、役人が勝手に動くこともあるのではと心配です。官邸は高級官僚の人事権を握っているのでこういう輩は左遷すればよい。

慰安婦運動にどう響いてくるか。「金」がなくなってくれば来るほど怒り狂って恫喝して来るでしょう。暴力団と同じですから。疲れますが、その度毎にキチンと反論しないとダメです。今中国はユネスコに南京と慰安婦を記憶遺産に登録しようとしています。外務省はキチンと反論してください。いつまでも無能といわれ続けるのではプライドが許さないのでは。イ〇ポ野郎と言われっ放しでは。

記事

 韓国経済が、アジア通貨危機で事実上破綻した1997年9月以来の重大危機に直面している。問題は中国の経済危機による実体経済の悪化だけではない。米国の利上げを受けて資本逃避が加速し、対ドルでウォンが暴落する一方で、日本の追加金融緩和で対円でのウォン高というダブルショックが懸念される。外国人投資家の韓国株売りも止まらず、「恐慌の秋」となるのか。

 韓国経済が破綻状態となり、国際通貨基金(IMF)の管理下に置かれる屈辱を味わった1997年9月のアジア通貨危機。そのきっかけは94年の中国人民元の大幅な切り下げだったとされる。

 人民元安によって他のアジア新興国の通貨が割高になり、輸出が伸び悩んだ。97年の米国の利上げをきっかけにヘッジファンドが新興国通貨を売り浴びせ、大量の資本が国外に流出、韓国も例外ではなく、ウォンは暴落した。くしくも「人民元切り下げ」と「米国の利上げ」という現在の金融市場を左右するテーマが、当時の悪夢を思い出させるというわけだ。

 2008年9月のリーマン・ショックも韓国など新興国に波及し、急激な株安や資金の海外流出に見舞われ、原油など資源価格は下落した。

 リーマン・ショックは米国発だったが、今回はいうまでもなく中国が発火点だ。

 上海株は9月3日の「抗日行事」までは習近平政権のメンツを重視した「パレード相場」で小幅安でとどまったが、米経済メディアのブルームバーグは、「おそらく最悪の事態はまだ終わっていない」とする市場関係者の声を紹介した。

上海株と歩調を合わせるように暴落し、前週末にいったん反発した韓国株だが、こちらも外国人投資家の警戒心は解かれていない。

 韓国市場では8月、外国人がほぼ連日株を売り越しており、その額は約4兆1629億ウォン(約4266億円)に達した。

 聯合ニュースによると、米格付け会社ムーディーズは、韓国の2016年度の国内総生産(GDP)成長率見通しを3%から2・5%まで大幅に引き下げた。中国の景気鈍化が予想以上に深刻で、韓国製造業の輸出が打撃を受け、消費者心理も萎縮して内需も低迷するとみているという。

 米投資銀行のゴールドマン・サックスも2・8%から2・4%に下方修正した。

 さらに米国の利上げ問題がのしかかる。米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利解除は、中国ショックによって12月以降に先送りされるとの観測もある一方、「9月利上げ説」も残る。

 いずれにせよ利上げが実施されると、韓国など新興国に流入してきた緩和マネーが逆流、そして対ドルでウォンの暴落が懸念されている。

 ウォン安は製造業の輸出にとってプラスの面もあるが、ここで新たな衝撃となるのが日銀の追加緩和だ。「黒田バズーカ第3弾」が打ち出された場合、対円では逆にウォン高が進み、日本との輸出競争力がさらに低下する可能性があるのだ。

 日米中の3カ国の経済事情がいずれも韓国にマイナスに働くとみられる。週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は韓国経済の抱える問題点をこう指摘した。

 「中国発の経済危機が世界に広がる過程で、中国への依存度が大きい韓国の打撃があらためて意識されるだろう。世界経済が揺れ始めるたびに韓国の経済危機説が流されるのはおなじみのことで、それだけ韓国経済の不況抵抗力が弱いことを示している」

9/7渡部亮次郎メルマガ Andy Chang『中共の軍事パレードは宣戦布告』について

小生は今回の中国の軍事パレードが「覇者、勝利宣言」とは思えません。9/7日経夕刊にも「フィリピン国防省報道官は6日の声明で、中国政府による抗日戦争勝利70年記念式典で「覇権を目指さない」などと訴えた習近平国家主席の演説について、「中国の指導者は偽りに彩られた言い回しから、さらに踏み込むべきだ」と指摘し、両国が領有権を争う南シナ海での活動中止を求めた。

 声明は「最低でも(埋め立てた岩礁での)建設などの活動を中止し、航行や飛行の自由の制限を控えることを通じ、誠実さを示すよう中国政府に求める」と主張。また、「平和のため努力すると表明したことは歓迎するが、ならばなぜ攻撃的な兵器を見せびらかすのか」と中国側の姿勢に疑念を表明した。 」とありました。

東南アジア諸国は中国に対する警戒心が一層強くなったでしょう。鄧小平だったら、今の習近平のように「韜光養晦から有所作為」に切り替えることはしなかったと思います。『百年のマラソン』にあったようにアメリカに気付かれず騙し続ける道を選んだと思います。習は軍事経験がないので(パレードで敬礼を間違えるくらいだから)、愚かにも「有所作為」に転化したのでしょう。本来「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」という国柄なのに、牙を剥き出しにしてきました。多分権力闘争と言う内政問題を解決するための一手段として持ち出したのでしょうが、外交的には敵を多くしたという意味で大失敗でしょう。非民主国31ケ国の参加と言う寂しい結果にも終わりましたし。AIIBの終末をも予想される出来事でした。

ここに書かれていますように、キッシンジャーとオバマが中国を増長させた大きな原因であることは間違いありません。もっと遡ればFDRでしょう。日本が共産国と戦う姿勢を示したのに、容共政権で日本を潰しました。その咎めが今現れてきているという事でしょう。中国は賄賂社会ですから、アメリカの要人を籠絡するのは簡単でしょう。

日高義樹氏の本によれば「中国の兵器は張りぼて。政治的プロパガンダ」とのこと。中ががらんどうの可能性もありますし、精度も高くないと思われます。東風31は米大陸を狙えると言っていますが怪しいものです。A2/AD戦略も空母狙いのミサイルのスピードが遅いので米軍は容易に撃ち落せるとのこと、はったりだけは昔から得意な国です。中国海軍はアラスカ沖を無害航行したようで、さすがのオバマもこれで南シナ海に艦隊派遣がやりやすくなったと判断しているとのこと。中国の打つ手、打つ手が逆の効果を齎してきています。台湾への米軍駐留と、米軍基地の辺野古移転も早期に実現したいものです。

記事

中国の「抗日戦争勝利70周年」の軍事パレードについていろいろな報道記事や分析があった。私は中国のパレードについてではなく、中国は軍事パレードで覇権宣言をしたのだからアジア諸国はこれにどう対応すべきかを考えたい。

今回の軍事パレードは中国の覇者、勝利宣言である。米国はアジアにおける影響力を維持できなくなった、だから中国は米国をアジアから追い出す。中国は「韜光養晦」(実力を隠して相手を安心させる)必要はなくなった、米国のアジア覇権に敵対するほどの国力をつけたと宣言したのだ。中国は米国に宣戦布告をしたと言える。

中国の太平洋を東と西に二分割してアメリカと共同管理すると言った覇権を達成するのに最大の阻害は日本である。日本の次の目標は台湾、そしてアジア諸国である。私はこの宣言によってアジアは平穏でなくなり、覇権争いが激化するとみる。アジア諸国は中国の覇権宣言について新対策を研究すべきである。

  • 米国の衰退はオバマの責任

「正論」8月号に中西輝政氏の「日・米・中動乱の幕開けと中国の野望『驚愕の本質』」が掲載された。この文中で中西氏はマイケル・ピルスベリーの「100年のマラソン(The Hundred-Year Marathon: China’s Secret Strategy to Replace America As the Global Superpower)」と題した本が出版され、遅まきながらアメリカの対中認識が180度変わったと書いている。

アメリカの間違いは40数年前のキッシンジャーの中国接近から始まったと言える。つまり中国は普通の国々と同じく、中国が繁栄すれば普通の開発国となって世界の平和を守ると言う間違った認識である。アメリカはトウ小平の「韜光養晦」に騙されたのだ。

おかげでアメリカや世界諸国は中国の発展に援助し続けた。中国は経済と同時に武力発展を続け、強くなった中国は韜光養晦の隠れ蓑をかなぐり捨ててアジアの覇権を唱え、アメリカに代わってアジアの覇権国になる野心を露わにしたのである。

キッシンジャーの間違いに輪をかけた間違いはオバマの反戦哲学、つまりアメリカは戦争をしない、アメリカは世界の警察官ではないという主張である。オバマはブッシュのイラク・アフガン戦争を厳

しく批判し、軍部の反対を押し切って早急に中東から撤退したため中東に空白が生じ、ISISの拡張を許したのである。

オバマの反戦主義を見抜いた中国は南シナ海でどんどん埋め立てを行い、第一列島線から第二列島線まで進出する主張、尖閣諸島付近の進出を推し進めたのである。

アメリカが強く反対しなかった結果が今回の軍事パレード、戦力誇示となったのである。パレードで各種の最新武器を公開してアメリカは怖くないと宣言したのだ。

  • 日本はアジア平和の重鎮である

中西論文にある通り、日本は積極的にアメリカと合作して中国の覇権を抑えるべきである。中国が敵意を見せた以上、遠慮や優柔不断は更なるアジアの不穏を招く。日本は自主防衛への覚悟を明確にし、優柔不断なアメリカの政策に頼るべきでない。

自主防衛を明瞭にすることでアメリカの不決断にはっぱをかけ、アメリカに期待するよりアメリカを援助して中国を抑えるべきである。アメリカの軍事力を頼るのでなく、日本はアメリカと同等の軍事力を持つ、頼りになる同盟国となる決心を表明すべきである。

アジアの平和はアメリカではなく、アジア諸国の結束が最重要である。私が数年前から述べてきたように、アジアの平和連盟(PASEA)を結成すべきである。安倍首相が発表した「ダイアモンド構想」と同工異曲である。アジア平和連盟は日本とアメリカが主力となるから、日本の強い自主防衛緑の表現で中国を抑えることが出来る。

自衛力を持つことは戦争をすることではない。日本を他国の侵略から防ぐことは平和を維持すること、アジアの平和に貢献できるのである。強い日本が台湾やフィリッピン、ベトナムなどアジア諸国の平和に貢献する。

ところで、今回の軍事パレードを見ると、習近平の隣にプーチンと朴槿恵が立っていた。これで韓国は既に米国や日本を離れて中国の傘下に入ったと思える。韓国は数年前から日本に対して非常識な敵意を示してきた。今回のパレードのあと日本は韓国を敵国とみなして対応しなければならない。米国がいつも懸念する「アジアの平和を乱す敵意」は韓国側にある。

パレードには北朝鮮の代表が参列していなかったみたいに見えるが、中国と北朝鮮の関係は思ったより良くないと思われる。

  • 台湾はアジアの大切な拠点である

台湾は第一列島線の中央に位置する。台湾が中国に統一されたら第一列島線は突破され、中国の太平洋進出が達成される。つまり台湾はアジアの平和に最重要な役割をしているのである。しかも台湾の國民黨は統一を主張し、馬英九総統は民衆の反対を無視して統一路線を推進している。幸い独立を主張する群衆が力をつけて来年の選挙では国民党に圧勝すると言われている。

中国の軍事パレードは台湾を恫喝したのでなく、逆効果だった。第二次大戦で日本と戦ったのは国民党で共産党ではなかったのに中国が「対日抗戦70年」パレードを行ったので國民黨は大反対した。中国は台湾から連戦夫婦を招待してパレードの最前列に座らせたが、台湾では連戦を売国行為として糾弾している。中国のパレードが逆に台湾の反中国意識を激化させたのである。

アメリカと日本はこの機会に台湾関係を強化させるべきである。来年の選挙で民進党が政権を取れば国民党の勢力は衰微し台湾独立の機運が高まると思われる。米国と日本が台湾関係を強化すれば南シナ海における中国の進出を牽制する音が出来る。

中国は南シナ海の埋め立てを簡単に放棄しない。アメリカが南シナ海における中国の軍事発展に歯止めをかけるには台湾に拠点を置いて米国の中継地として空軍海軍の駐屯を考慮すべきである。

南シナ海の島嶼の領土主権問題は将来のアジア平和に大きく影響する。アジア諸国の南シナ海の島嶼の主権主張を平和裏に解決するのは将来の重要課題だが、この際アメリカと日本が協力して中国の勝手な進出を抑えなければならない。アジア諸国が平和協定で領土主権を取り決めるには、当海域における領土主張のないアメリカと日本が主役とならなければ解決できない。

  • 軍事闘争より経済と外交

結論として、中国の軍事パレードは諸国の警戒心を強くしただけだった。米国と日本がアジアの平和に貢献する重要性を高めたのは中国にとって逆効果となった。中国はアメリカには数十年の遅れているが今後はアメリカや日本の技術協力を得られなくなった。

中国はアメリカと戦争はしないだろう。戦争しないなら軍事力を誇示するより経済、外交が大切だが、中国が牙をむいたら諸国は中国を警戒し合作を拒否する。パレードはバカな行為だった。

日本は中国と韓国を敵と認め経済合作や技術援助など一切中止すべきである。中国投資はベトナムや他の国に移転すべきである。

ロシアは軍事パレードに参加したが、ロシアと中国は互いに信用していない。今度のパレードでロシアは中国の実力を分析し新たな中国策略を作るに違いない。世界を敵に回した軍事パレードは習近平最大のミステークである。

9/7日経ビジネスオンライン 鈴置高史『韓国は「帰らざる橋」を渡る 「非民主国家連合に参加」と世界から見なされた朴槿恵』について

韓国は夜郎自大な民族のため、米国が怒っていることに気付いていません。同盟の深化は日々の努力の積み重ねがモノを言います。日本もトランプ候補に攻撃されないような努力をすべきです。集団安保法案は日米同盟深化の第一歩です。これが成立できなかったら4月首相の米議会演説と8月首相談話はなんであったかという事になります。

それだけに敵も必死です。中国・韓国ばかりだけでなく、民主党や共産党・社民党の反対など分かり易いです。また、学者と日本メデイアの主張は何年経っても相変わらずです。彼らの言う通りやってきたら日本の独立はなかったでしょう。サンフランシスコ講和条約の時とか非武装中立論とか。周りは善人なんていません。肚黒民族ばかりです。今頃は共産国の属国となり、チベット、ウイグル、内蒙古同様の扱いを受けていたかもしれません。中国に関心がない人は分からないかも知れませんが、一度自分で調べれば分かります。その凄絶なエスニック・クレンジングのことを。

韓国並び潘基文の今回の対応で、今後世界の慰安婦に対する見方も変わってくることを期待したい。日中韓首脳会談で譲歩することは一切ありません。顔見世興行と思えば良いでしょう。狙いは日本の金と技術なので、こちらが言うことを聞く必要はありません。言質を与えないよう注意して話合えば良いです。非韓・非中三原則を貫けば良い。

習近平は今回の軍事パレード中ずっと浮かぬ顔をし、車上での敬礼も11回左手でやったことは軍事慣習に反するという記事をネットで読みました。流石に、江と胡を相手に権力闘争してきて疲れが出て来たのか?大紀元簡体字版を見ると、王岐山がまた大トラ退治に乗り出したとありましたが、法輪功弾圧の大本の江沢民には厳しい見方をしますので、割り引いて考えないと。

中国が考えていますのは、日米相手に戦争しても勝てないので、中国系米大統領を出す方が簡単でコストも安いし面子も立つという所でしょう。賄賂の得意な国ですから。金にモノを言わせて。(でも経済が崩壊寸前ですから、どうするのでしょう)

しかし、潘国連事務総長と国連指名手配のスーダン大統領が並んで閲兵というのは、笑劇以外の何物でもありません。如何に国連組織が理想に遠いかという事です。

記事

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が中国の抗日式典に参加した。韓国は米国陣営から中国側へと大きく踏み出した。この国は「帰らざる橋」を渡っている。

中国から盃

—9月3日に北京で開かれた抗日式典――抗日戦勝70周年記念式典に朴槿恵大統領が参加しました。

鈴置:これで韓国は一気に中国側に寄りました。同盟国である米国の要請を無視し、その仮想敵の言いなりになったのです。韓国人は米中等距離外交を展開しているつもりです。しかし周りからは「中国から盃(さかずき)をもらった」と見なされました。

 韓国は米国とはまだ同盟を結んでいますから、北東アジアには実に奇妙な――米中対立が深まる中、米国の同盟国が中国と行動をともにするという奇妙な構図が出現したのです。

天安門の衝撃

—天安門の壇上で習近平主席が演説しました。その真下の雛段で、朴槿恵大統領はプーチン大統領と並んで演説に聞き入りました。

鈴置:そんな3ショット映像を見た多くの人から、質問が寄せられました。海外の研究者、外交官を含みます。

 「韓国は米国から離れてやっていけるのか」「米国はどんな罰を韓国に与えると思うか」――など、韓国の「離米従中」に首を傾げる声ばかりでした。

 欧州や米国では「離米従中」はあまり知られていませんでした。これを機に世界での韓国のイメージはがらりと変わると思われます。神戸大学大学院の木村幹教授は以下のように語っています。

  • 朴槿恵大統領が習近平主席だけではなく、プーチン大統領とも天安門で並んだ映像が流れたことで米欧、ことに欧州では韓国への違和感が一気に増すだろう。ウクライナ問題により、欧州などではロシアに対する不快感が増している。
  • 国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているスーダンのバシル大統領も抗日式典に参加した。人権問題を重視する人々には、今回の式典はあたかも中露両国を中心とする「非民主主義国家連合」のイベントに映ったかもしれない。
  • そこに韓国が「主要メンバー」として参加したことは、国際社会における韓国の印象に少なからず影響を与えることになるだろう。

「冊封復活」をお披露目

—天安門の映像が韓国の立ち位置を象徴した、ということですね。

鈴置:その通りです。注目すべきは式典への参加が単なる「シンボル」に留まらず、それがまた「離米従中」を加速することです。

 韓国は米国側に戻れない「ノーリターンポイント」を超え始めたように思います。「加速」の理由は3つあります。

 まず中国が、これを機に韓国に対する各分野での要求を強めると予想されるからです。中国にすれば、朴槿恵大統領の式典参加は昔の属国――朝貢国が手元に戻ってきたことを天下に示す儀式でした。

 日清戦争で負けて以来、120年振りの出来事です。もう韓国は外国ではないのです。戻ってきた属国に遠慮は要りません。

 それどころか今後は韓国にどんどん命令し、どんどん言うことを聞かせる必要があります。でなければ、中国が再び宗主国となったことを世界に示せません。

 そもそも中国が韓国に圧力をかけ、米国の制止を振り切らせてこの式典に参加させたのは、冊封体制の復活を世界に印象付けるのも目的なのですから。

—「どんどん言うことを聞かせる」ですか……。

鈴置:すでにその兆候が出始めました。韓国は式典参加によって、米国の不興を買うことを恐れました。

 米国が怒るのは当然です。軍事パレードには米国を狙うミサイルが登場します。それを、こともあろうに同盟国の大統領が参観するのですから。そこで韓国は理屈を考え出しました。以下です。

  • 韓国は危険な北朝鮮と対峙している。また北との統一問題も抱えている。だから北朝鮮に大きな影響力を持つ中国との関係に気を使わざるを得ず、式典に参加するのだ。これは韓国と同盟を結ぶ米国の利益にもつながる。米国は韓国の式典参加に反対すべきではない。

へ理屈は不発

— 一見、それらしい理屈ですが。

 北朝鮮に中国が影響力を持っている――という大前提からして誤っています。もしそうなら、北の核開発を中国は止めていたはずです。北が中国の顔色を読む国なら、最近の「地雷事件」のような挑発も起こさなかったでしょう(「どうせ、中国の属国だったのだから……」参照)。

—なるほど。韓国らしいへ理屈ということですね。

鈴置:さすがに韓国も、自分で言いながらこの理屈の説得力の乏しさは分かっている。そこで式典前日の9月2日の中韓首脳会談で、習近平主席から北朝鮮を牽制する言葉を引き出そうとしました。成功すれば、へ理屈が少しはもっともらしくなると考えたのでしょう。

 しかしそれも空振りに終わりました。青瓦台(大統領府)が会談結果(9月2日、韓国語)を公表しています。これによると、非核化や統一問題に関し、中国の北朝鮮に対する姿勢は全く変わっていません。

 左派系紙、ハンギョレは「韓国側発表によれば、状況が進展したかのように見える部分もある。しかし、本質的な変化は見出しがたい」と手厳しい評価を下しました。

 同紙・日本語版の「[ニュース分析]  北朝鮮核など自制要求…韓国の提案受け入れる中国」(9月2日)という記事です。なお、この見出しの翻訳はおかしくて、内容と正反対です。

 原文の韓国語版の見出しを見ると「中国、北の核自制など韓国の要求を受け入れる格好に見えるが…大きな進展はなし」(9月2日)で、ちゃんと内容と合っています。

怪しい誤訳

 そうそう、韓国政府も習近平主席の発言を誤訳して発表しました。ハンギョレは「青瓦台の『習近平発言の誇張翻訳』、修正ハプニング」(9月2日、韓国語版)で以下のように指摘しました。

  • この日(9月2日)午後、青瓦台が最初に発表した資料によると、習主席は「朴槿恵大統領と私の協力により、韓中関係は現在、歴代最上の友好関係に発展した」と述べた。
  • しかし午後遅くに青瓦台が配布した訂正資料では、習主席発言は「韓中両国は友好的な隣の国」「韓中関係は現在、政治的な相互信頼、経済・文化協力、人的な交流がともに進むという喜ばしい様相を見せている」といった“低水準”の内容に留まった。

 当然、ネットメディアや放送局は「歴代最上の友好関係」と報じ続けました。後で青瓦台は「初めの資料は意訳だった」と説明しましたが普通、国家元首の発言は意訳しません。乏しい外交成果を何とか大きく見せたいと焦った、と疑われても仕方ありません。

 さて、韓国各紙によると、会談前に韓国政府高官は「米国の反対を押し切って式典に参加するのだから、中国は北朝鮮問題で何らかのプレゼントをくれるはずだ」との期待感を表明していました。

 例えば朝鮮日報は「朴大統領、中国と『統一外交』を種まき…米日とも対北協調」(9月1日、韓国語版)で、以下のように書いていました。

韓国の勘違い

  • 青瓦台関係者は「今回の首脳会談を通じ、北朝鮮問題解決の原動力を作ろうというのが大統領の考え」と述べた。特に北朝鮮の核と関連し、「両首脳が過去よりも進んだメッセージを出すことが重要だ」と語った。
  • 朴大統領が米国の「懸念」にもかかわらず中国の戦勝節行事(抗日式典)に参加するだけに、習主席も誠意を見せるだろうとの観測が多い。

—韓国の希望はなぜ空振りに終わったのでしょうか。

鈴置:中国にとって、この式典により韓国の取り込みが終了したからです。「釣った魚に餌はやらない」ではありませんが、中国は自分の属国にサービスする気はありません。

 韓国は大きな勘違いをしているようです。中国は韓国を米国から引きはがそうとしている。だから中国から大事にしてもらえるはずだ――と計算しています。

 確かに米韓同盟は未だ存在しますが、韓国は事実上、中国側に来てしまいました(「米中星取表」参照)。となるとこれ以上、韓国を大事にする必要は中国にはなくなったのです。そんな韓国を米国は引き戻そうとしませんし。韓国には帰る場所がなくなるでしょう。

米中星取表~「米中対立案件」で韓国はどちらの要求をのんだか (○は要求をのませた国、―はまだ勝負がつかない案件、△は現時点での優勢を示す。2015年9月6日現在)
案件 米国 中国 状況
日本の集団的自衛権 の行使容認 2014年7月の会談で朴大統領は習近平主席と「各国が憂慮」で意見が一致
米国主導の MDへの参加 中国の威嚇に屈し参加せず。代わりに「韓国型MD」を採用へ
在韓米軍への THAAD配備 青瓦台は2015年3月11日「要請もなく協議もしておらず、決定もしていない(3NO)」と事実上、米国との対話を拒否
日韓軍事情報保護協定 中国の圧力で署名直前に拒否。米も入り「北朝鮮の核・ミサイル」に限定したうえ覚書に格下げ
米韓合同軍事演習 の中断 中国が公式の場で中断を要求したが、予定通り実施
CICAへの 正式参加(注1) 正式会員として上海会議に参加。朴大統領は習主席に「成功をお祝い」
CICAでの 反米宣言支持 2014年の上海会議では賛同せず。米国の圧力の結果か
AIIBへの 加盟 (注2) 米国の反対で2014年7月の中韓首脳会談では表明を見送ったものの、英国などの参加を見て2015年3月に正式に参加表明
FTAAP (注3) 2014年のAPECで朴大統領「積極的に支持」
中国の 南シナ海埋め立て 米国の対中批判要請を韓国は無視
抗日戦勝 70周年記念式典 米国の反対にも関わらず韓国は参加を決定

(注1)中国はCICA(アジア信頼醸成措置会議)を、米国をアジアから締め出す組織として活用。 (注2)中国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)設立をテコに、米国主導の戦後の国際金融体制に揺さぶりをかける。 (注3)米国が主導するTPP(環太平洋経済連携協定)を牽制するため、中国が掲げる。

朴槿恵は来賓No.2

—でも今回、中国は朴槿恵大統領を大歓待しました。天安門ではプーチン大統領に次ぐ「来賓No.2」の席を与えたり、習近平主席との単独の午餐会を開いたり。

鈴置:いずれも儀典上で大事にしたに過ぎません。式典に参加した首脳の顔触れを見て下さい。清朝当時の属国で、元首を送ってきたのは韓国ぐらいです。

 中国が韓国を大歓待したのは当然です。自らの権威を示す祭典に参加した属国の代表に対し、派手な手土産を持たせて帰すのが宗主国の仁義です。

—モンゴルやカザフスタンからも国家元首が参加しました。

鈴置:清朝は少なくとも形式的には女真族、漢族、モンゴル人によって建てられた王朝です。モンゴルを旧属国とは見なせないのでしょう。

 カザフを旧属国にカウントしたかは分かりません。ただ、もしそう判断したとしても「中央アジアの国より高麗や朝鮮の方が冊封体制の中で格上」との基準を適用したと思われます。

帰り場所はない

 一方、肝心の外交面では先ほど指摘したように、韓国があれほど北への圧力強化を願ったのに、中国は何ひとつ意味ある言質を与えなかったではないですか。属国から外交政策を指示されて「はいはい」と聞く宗主国などないのです。

—韓国は「今回、中国を説得し韓中日首脳会談の開催に同意してもらった。平和に向けた大きな貢献だ」と誇っています。

鈴置:その開催に中国が消極的だったのは、日中関係が今以上に悪かった時の話です。もう、日中の2カ国で首脳会談も開いているので、中国にすれば日本との関係改善を韓国に取り持ってもらう必要などないのです。

 韓国は“非民主国家連合への参加”により、西側から「怪しい国」と見なされました。それを何とか取り繕おうと、必死で「世界平和に貢献する韓国」を強調しているのです。

—話を戻します。先ほど、米国に嫌われた韓国には「帰り場所がない」と言われましたが。

鈴置:米国が韓国を見限り始めたと思われるからです。朴槿恵大統領の抗日式典参加に対する、米国の姿勢を見れば明らかです。

 まず米国は参加しないよう、韓国に水面下で警告を発しました。それでも韓国が聞かないので、日本と韓国のメディアまで動員し公開的に「NO!」と言ったのです(「“恩知らず”の韓国」参照)。

日本よ、余計なお世話だ

—韓国紙の日本語版は「式典参加には米国が賛成してくれた」と報じていたように思いますが……。

鈴置:それに関し面白い記事がありました。朝鮮日報の1面のコラム「八面鋒(パルミョンボン)」(8月28日、韓国語版)です。朝日新聞夕刊の「素粒子」みたいな欄です。その1節が以下です。

  • 日本メディア、朴大統領の中国・戦勝節参加に敏感な反応。他人が心配するほど韓米同盟は脆弱ではない。

 朴槿恵大統領の式典参加に対し、8月9日に共同通信が「米国が懸念を伝えた」と報じたので、韓国は大騒ぎになりました(「“恩知らず”の韓国」参照)。

 朝鮮日報は日本に対し「余計なお世話だ、韓米関係は盤石だ」と言い返したのです。朝鮮日報が胸をそらした根拠は、米国務省のコメントでした。共同通信の記事によって韓国政府は大いに困惑しました。それもあって、聯合ニュースが米国務省に朴槿恵大統領の式典参加をどう思うか聞いたのです。

 聯合ニュースの英文版「U.S. says respects S. Korea’s decision to attend Chinese military parade」(8月27日)によると、米国務省報道官は以下のように答えています。

  • “Participation in these events is the sovereign decision of each country. We respect the Republic of Korea’s decision,”

もう、泣きついて来るなよ

 韓国が胸をそらせるほどのコメントではありません。「支持」したのではなく「尊重」したに過ぎないからです。そしてその前に「参加するかはそれぞれの主権国家が決める問題だ」と、冷ややかに原則論を述べています。

 はっきり言えば「どうしても参加したいのならしろ」であり、深読みすれば「好き勝手にやれ。ただ同盟を無視した以上、今後は米国に助けてくれなんて泣きつくんじゃないぞ」ということでしょう。

 8月31日には尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官がジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官とアンカレッジで会って「朴大統領の行事出席が韓半島全体に及ぼす含意を十分に理解する」とのコメントをもらった――と韓国政府は発表しました。

 中央日報は「米国務長官、『朴大統領の戦勝節出席、十分に理解する』」(9月2日、日本語版)でそう報じています。

 でもこれも「理解」であって「支持」ではありません。朴槿恵大統領がどうしても参加する、という以上、米国はこう言うしかない。もし「絶対反対する」と言って朴槿恵大統領に参加されたら、面子を失うからです。

 ただでさえ「同盟国の米国離れ」に注目が集まっています。有名な国際政治コンサルタントのイアン・ブレマー(Ian Bremmer)氏が、2014年の米国の直面する最大の問題として掲げたほどです。

 なお、彼は2年前には「米国離れする国」の中に、韓国を入れていませんでした。今になって驚いているかもしれません(「『米国の怒り』を日本のメディアで知った韓国人」参照)。

米韓同盟は長くは持たない

—なるほど、韓国紙の「韓米関係は何の問題もない」という報道は……。

鈴置:そうです。相当に怪しいのです。今回の局面では米国が最後は「理解した」ので、韓国は米中間で板挟みにならないで済みました。短期的には、必死でへ理屈をこねた「韓国外交当局の勝利」かもしれません。

 でもよく考えて下さい。米国が韓国を止めなくなったことの方が韓国にとっては恐ろしいことなのです。もう、自分の陣営に引き止めるほどの国ではないと、米国が見なしたことを意味するからです。

 米国のアジア専門家、ことに安全保障の専門家に「いつまで米韓同盟は持つのか」と聞くと「長くは持たない」と答える人が急速に増えています。

 韓国の「離米従中」と、米国の「韓国への冷ややかな視線」は20年前に――中韓国交正常化の直後から始まっています。米国は韓国に対し次第に疑いを深めてきました。抗日式典問題はその最後の一撃となりそうです。

 冒頭で「米国は韓国にどんな罰を与えるか」と聞かれた話をしました。私はある国の外交官にこう答えました。「米国は罰を与えない可能性が高い。もう韓国を自分の陣営の国とは見なしていないからだ。代わりに、ゆっくりと韓国を見捨てていくだろう」。

 軍事的にも「韓国から静かに離れる米国」で指摘したように、在韓米軍、ことに陸軍はもぬけの殻となりつつあります。米韓関係を語り出すと長話になりますので、詳しくは別の機会にしますが。

板門店の帰らざる橋

—だんだん分かってきました。今回の式典参加で韓国の「離米従中」がノーリターンポイントを超えかけている。その理由の2つ目が、米国ということですね。

鈴置:そうです。まずは中国要因。韓国を「出戻りの属国」と見なす中国がますます自分の陣営に引き込む。それに加え、韓国との同盟に疲れてきた米国も、韓国を引き留めようとはしなくなっている。

 すると板挟みのストレスがなくなった韓国人が調子に乗ってどんどん中国の言いなりになっていく――という構図です。

 南北朝鮮の交渉の場である板門店の共同警備区域には「帰らざる橋」があります。軍事境界線上の川にかかっていまして、1953年の朝鮮戦争終了時にはここで捕虜が交換されました。

 国連軍に捕まった北朝鮮や中国の兵士の中には、送還されることを望まず韓国に留まったり、台湾行きを希望する人も多かった。共産主義への幻滅からです。

 でも母国に家族が残っているケースがほとんど。彼らの悩みは計り知れません。中には東西どちらの陣営に帰属するのも拒否し、中立国に住むことを選んだ人もいました。

 いずれにせよ、自らの将来を選べるのは一度だけ。二度と選び直す機会は与えられませんでした。捕虜たちはこの橋を渡ったら元の世界に戻るしか、道はなくなったのです。

「嫌いな中国」を選ぶ

–今、韓国は「帰らざる橋」を渡っているのですね。

鈴置:120年前に初めて、大陸国家ながら海洋勢力側に鞍替えした結果、自由と繁栄を謳歌してきたというのに。ただ、まだ今なら何とか戻れるかも……しかし、戻るつもりはなさそうに見えます。

—ほとんどの韓国人が中国よりも米国が好きでしょう。なぜ……。

鈴置:韓国人は米国の方がはるかに好きです。でも、嫌いだろうと韓国人は中国を選ばざるを得ないこともあるのです。

 韓国が「帰らざる橋」を渡り始めた理由のうち、3つ目がここに――韓国人そのものにあるのです。

(次回に続く)