11/25日経ビジネスオンライン 福島香織『習近平「胡耀邦・生誕100周年」大絶賛の狙い 「天安門」再評価なく、改革イメージのみ拝借か』について

11/2産経 『中国さらに逆風 仲裁裁判所、中国の主張退ける フィリピンの要求 本格審理入り』

http://www.sankei.com/world/news/151030/wor1510300052-n1.html

11/11産経『中国提訴も辞さず インドネシア調整相が表明、国際司法機関に 中国主張「九段線」書き換え求める』

http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110037-n1.html

南シナ海の領有権問題についてフィリピンは国際司法裁判所に提訴、受理されました。二国間争いは二国間が受けてはじめて調停に望む必要がありますが、今回の受理については中国にとってラッセン派遣に次いで逆風となりました。「常設仲裁裁判所は管轄権を持つと判断。フィリピンが訴えた15項目中、中国が埋め立てた岩礁を「領海」の起点とすることの合法性や、フィリピン漁民への妨害行為など7項目。一方、中国が南シナ海のほとんどで主張する「歴史的な主権」を審理するか否かについては、決定を留保した。中国側は反発。「フィリピン側が提出した南シナ海の仲裁案を受け入れないし、参与しない。決定は無効で中国に対して何の拘束力も持たない」と。

日本も国際法に則って、ドンドン裁判を起こしていけば良いと考えます。国際社会では黙っていることは「反論権を行使しない=相手の言い分を認める」というように理解されます。南京や従軍慰安婦についても材料を中韓に出させ、日本が反論していくように国際社会に働きかけていくべきです。この20年間外務省が何も反論してこなかったせいで、国際社会でさもあったように理解されたのは残念ですが、今からでも遅くありません。官民挙げて武器なき戦争を戦ってほしい。また国内にあっても放送法違反等今まで左翼が嫌がらせで使ってきた手法を保守派も真似て彼らの悪を糾弾していくべきだと思います。

トルコのロシア機撃墜、2012年3月30日パラオが違法操業していた中国船への銃撃(一人射殺)等、実力行使して国益を守りました。口先だけでは野蛮な国に国際法(領土・領海・領空侵犯せず)を守らせることはできません。「話せば分かる」なんていうのは高い文明国同士の間だけです。(高い文明国と言うのは日本以外ないでしょうけど)。ミクロネシア連邦の自由連合離脱は中国にとってカモになる可能性があります。日本が支援しないとミクロネシアも中国の海になる可能性が高いです。アメリカの傲慢さが原因でしょうけど。次はFacebookからの記事の引用です。11/24稲村公望氏の記事より

「南太平洋で大変なことが起きている。日本は米国の疲弊の肩代わりをすべきだ。陸封の勢力に太平洋の安全保障の侵入を許してはならない。

号外 ミクロネシア連邦議会米国との自由連合破棄を決議 [2015年11月24日(Tue)]

2015年11月19日の、ミクロネシア議会で、現在米国と締結されている自由連合協定を2018年までに破棄することが決議され、大統領の了承待ちとなった。

決議内容は下記の通り。

自由連合は米国のミクロネシア連邦に対するチャリティではない。米国は安全保障で多くの利益をミクロネシアから受けている。にも拘らず米国の態度は一方的である。例えば事前の協議なくミクロネシア短期大学の予算をカットした。さらに、米国への入国が以前より厳しくなった。

よって自由連合協定の協定破棄条項に従ってミクロネシア政府は米国との自由連合を破棄する。

NINETEENTH CONGRESS OF THE FEDERATED STATES OF MICRONESIA

THIRD SPECIAL SESSION, 2015

C.R. NO. 19-155

A RESOLUTION

Requesting the President of the Federated States of Micronesia to terminate the Amended Compact of Free Association with the United States of America, pursuant to section 441 of the Amended Compact, such termination to take effect no later than 2018.

WHEREAS, the Amended Compact of Free Association was entered into by the Federated States of Micronesia and the United States of America with the intent of maintaining a close and mutually beneficial relationship between our two nations; and

WHEREAS, the United States derives many benefits from the Amended Compact, not least of which is its exclusive control over the military use of the Federated States of Micronesia’s extensive territorial waters and airspace; and

WHEREAS, the recent words and deeds of United States policymakers suggest they view the Amended Compact as an act of charity by the United States rather than a treaty between two

sovereign nations; and

WHEREAS, the United States has abused its majority on the US-FSM Joint Economic Management Committee (JEMCO) to force through resolutions contrary to the interests of the Federated States of Micronesia; and

WHEREAS, most recently, the United States members of JEMCO have unilaterally made drastic cuts to the funding of the CRL 19-165

A RESOLUTION

Requesting the President of the Federated States of Micronesia to terminate the Amended Compact of Free Association with the United States of America, pursuant to section 441 of the Amended Compact, such termination to take effect no later than 2018.

C.R. NO. 19-155

1 College of Micronesia-FSM without prior discussion or

2 consultation with leaders of the Federated States of

3 Micronesia; and

4 WHEREAS, the United States Senate Committee on

5 Appropriations has recently recommended that the United States

6 Department of Homeland Security consider establishing a pre-

7 screening process and requiring advanced permission for

8 prospective travelers from the Federated States of Micronesia

9 and other Freely Associated States to enter the United States;

10 now, therefore,

11 BE IT RESOLVED that the Nineteenth Congress of the

12 Federated States of Micronesia, Third Special Session, 2015,

13 requests that the President of the Federated States of

14 Micronesia terminate the Amended Compact of Free Association

15 with the United States of America, pursuant to section 441 of

16 the Amended Compact, such termination to take effect no later

17 than 2018; and

BE IT FURTHER RESOLVED that certified copies of this resolution be transmitted to the President of the Federated States of Micronesia.

Date: 11/19/15

Introduced by: /s/ Isaac V. Figir

Isaac V. Figir

/s/ Bonsiano F. Nethon

Bonsiano F. Nethon

/s/ Robson U. Romolow

Robson U. Romolow

南太平洋の専門家は次のようにコメントしている。

2023年に予定されていたのは協定支援金の中止であり、自由連合ではない。自由連合の中止となればこの地域の安全保障の枠組みが一機に崩れる。現在のクリスチャン大統領は、数年前、議員だった時に同様な提案をしているので本決議を承認する可能性が大きいのではないか?また今決議されても2018年までの3年間で某かの妥協案が出て来る可能性がある。

当方は、ミクロネシア連邦だけでなく、パラオマーシャル諸島も含め、日本と米国が共同で自由連合を締結するのがよいと思う。経済では日本との関係の方が近い。」とありました。

さて、本記事です。戦前・戦中でも日本の大東亜共栄圏を理解し、実現しようとした中国人もいました。汪兆銘達です。でも蒋介石一派は自分達の利益しか考えず、欧米を味方に付けて日本を打倒しようとしていましたが、結局スターリンの掌の上で踊らされたようなものです。金に転ぶものは因果応報となります。結局、中国共産党に大陸を奪われ台湾に亡命しましたが、今や国民党は風前の灯。来年の総統選・立法議員選挙では惨敗するでしょう。台湾で中国人の亡霊が追い払われることを意味します。

中曽根康弘は胡耀邦のために靖国参拝を取りやめたと言っていますが、中国人のことを知らなさ過ぎです。外交のイロハを知らないのでは。誠実さが通用するのは日本人同士だけです。何でも利用し、裏切るのが中国人の本性です。胡耀邦は汪兆銘のような人物だったかも知れませんが、奸智に長けた鄧小平に付け入る隙を見せたという事でしょう。今や鄧一族の利権もないという状況で栄枯盛衰は世の習いと言ったところ。政治家は結果責任と言うのであれば、中国に付けいられるような言動を取った中曽根は二流の政治家と言えるでしょう。習近平は鄧一族の没落を見て、胡耀邦の名前を利用し、嵩にかかって攻めているのかも知れません。

記事

11月20日は初代中国共産党中央総書記の胡耀邦の生誕100周年であった。共産党中央は北京の人民大会堂で格別盛大な紀念座談会を開き、現総書記として習近平は重要講話を行った。胡耀邦については、説明するまでもなくその死が1989年の天安門事件のきっかけをつくった人物であるが、2005年に胡錦濤政権下で生誕90周年が開かれた段階で、その名はタブーではなくなっている。ただ、2005年のときは記念演説を行ったのは曾慶紅・国家副主席であり、胡錦濤自身は胡耀邦と深いつながりがあるにもかかわらず座談会への出席は控えた。それに比べると政治局常務委員7人が全員出席し、習近平総書記自らが重要講話を発表した今回は破格の顕彰ぶりである。それはなぜか。まさか習近平の念頭に天安門事件の再評価問題があるのか。今回はそれを少し考えてみたい。

習近平の絶賛と最高級の顕彰

 新華社報道によれば、紀念座談会は11月20日午前、中共中央は人民大会堂で行われた。司会は劉雲山。習近平、李克強、張徳江、兪正声、王岐山、張高麗の政治局常務委員全員が出席した。この席で習近平は重要講話を行い、胡耀邦を褒めまくった。

 曰く「胡耀邦同志は時代の試練を経た共産主義戦士であり、偉大なる無産階級革命家であり、政治家であり、わが軍の傑出した政治工作者であり、長期に党の重要指導任務を担った卓越した指導者であり、中華民族の独立と解放のため、社会主義革命と建設のため、中国の特色ある社会主義の探索と創建のため色あせることのない功勲をあげた」「胡耀邦同志は己の一生を党と人民に捧げた。彼の一生は光輝く一生であり、戦闘の一生であった」「党と人民の事業のためにたゆまぬ奮闘の中にあり、公務に明け暮れ、心血を注ぎ、全力を尽くして、死して後やむほどの勢いで、共産党員の称号に恥じない人生を記してきた」「我々は胡耀邦同志を紀念し、彼の堅固な信仰を学び、理想に献身する高尚な品格に学ばなければならない。胡耀邦同志は、我らこの国家と民族の非常に重要な精神的支柱であり、我らが最高の理想の共産主義者である。基本原則、基本精神を語り、その最終目標を見失わないように」…。

 習近平の胡耀邦絶賛ぶりにちょっとびっくりするだろう。座談会のほかに胡耀邦生誕100周年に合わせて「胡耀邦文選」や「胡耀邦画集」が出版され、長編ドキュメンタリーフィルム「胡耀邦」がCCTVで放送されるなど、過去最大規模の胡耀邦顕彰も行われた。胡耀邦の若き日を描いた映画「青春激蕩の年代」も24日から上映される。これはいったいどういうわけか。習近平はそれほど胡耀邦に思い入れがあるのだろうか。それとも習近平が実は隠れ改革派だという噂は本当で、ひそかに天安門事件の再評価計画を進めているそのシグナルだというのだろうか。

今さらだが胡耀邦を知らない人のために簡単に説明しておこう。

 胡耀邦は1980年、最初の中国共産党総書記という名の職位についた中国の政治家である。それまで党の最高実権は毛沢東の肩書の「党主席」にあり、四人組を逮捕して文革を終了させた華国鋒は、この党主席の職位をついだ。文化大革命中は実権派として失脚し、文革後期に、鄧小平の復活とともに復活、鄧小平の部下として働くも、鄧小平が第一次天安門事件(1976年 四五運動)で三度失脚すると一緒に失脚。1977年に鄧小平が復活すると一緒に復活、とずっと鄧小平の右腕として苦難を共にしてきた。

「改革開放」に、大衆の支持と保守派の攻撃

 毛沢東の権威を利用して政治を行おうとする華国鋒に対し鄧小平が権力闘争を仕掛けたときも鄧小平を援護、華国鋒を失脚させ、胡耀邦が党主席の座を継ぐ。その後、実権を握った鄧小平を中心に、胡耀邦、趙紫陽が権力基盤を固めるトロイカ体制が築かれる。肩書は鄧小平が党中央軍事委主席、胡耀邦が1982年に廃止された党主席の代わりに新たに作られた総書記の任につき、趙紫陽が首相となった。

 胡耀邦は共産党若手エリート育成組織の共産主義青年団の第一書記を務めたこともあり、のちに改革派としての派閥を形成する。いわゆる団派である。胡錦濤はその流れを受け継ぐ団派である。胡錦濤は青年時代、胡耀邦の息子の胡徳平と中央党校で同級であったことから個人的にも深い付き合いがあったと言われている。その思想は現実的で開明的であり、そして人情家であった。

 1980年5月29日にチベット視察をして、その惨状に涙を落とし、チベット政策の失敗について共産党に責任があることを認めて謝罪し、チベット政策の転換を打ち出した。また、改革開放路線とともに自由化路線を推進。1986年に「百家争鳴、百花斉放」を再び提唱し、言論の自由を推進した。

 だが言論の自由が進むと、当然のことながら鄧小平の独裁性を批判する声も出てくる。このことがやがて鄧小平の不興を買うことになった。また対日外交を積極的にやり、日中間の青年交流事業を行った。胡耀邦は歴代中国指導者屈指の親日家といわれた。しかし、このことも保守派からの批判の理由になった。チベット政策緩和も当然保守派からの攻撃理由となった。

 一方で胡耀邦の大衆人気はうなぎのぼり、学生や知識人の間で胡耀邦を支持し民主化を求める声が高まり各地でデモが起こり始めた。この責任を問われる形で胡耀邦は1987年、総書記を解任される。1989年4月、失脚した胡耀邦が心筋梗塞で倒れ死去したことで、胡耀邦追悼と称した学生デモが激化していった。これが結局、1989年の天安門事件、鄧小平の命令による学生デモの武力鎮圧事件につながるのである。趙紫陽は、この時、学生擁護に立ったため失脚し2005年1月17日に死去するまで自宅軟禁された。

 こういったいきさつがあるので、胡耀邦の名前は、天安門事件を思い出すものとして長らくタブーであった。このタブーを破って胡耀邦の名誉回復に動いたのは、胡耀邦を父のように慕っていた胡錦濤であったが、胡錦濤は鄧小平に対しても忠誠心があったので、彼自身が紀念座談会に出席することはできなかった。胡耀邦を持ち上げれば、彼を失脚させた鄧小平を非難することになる。実際に、胡耀邦失脚の背景に、鄧小平に彼の実権拡大や大衆人気を恐れ妬む気持ちがなかったとは客観的にも言いきれない。

顕彰も「天安門と趙紫陽」は消去のうえで

 では、こういう中国の敏感な政治史に関わる胡耀邦という政治家を、習近平がここまで声高に絶賛する理由は何なのか。習近平の父の習仲勲はやはり開明派で改革派の政治家であり、胡耀邦と同盟関係にあった。胡耀邦が総書記を解任される間際まで彼を擁護し続けた人物ではある。だが、私が習近平を直接知る人に聞く限り、習近平の思想に父親からの薫陶を受けたものはなく、習近平は根っからの“毛沢東チルドレン”の保守派であるという評価が多い。

 実際に、今の習近平路線は、胡耀邦が目指した自由化路線と真逆の方向に行っている。ましてや、天安門事件を再評価する兆しなど今のところない。その証拠に、趙紫陽の名誉はまだ回復されておらず、この座談会に趙紫陽の親族が出席することも許されなかった。また胡耀邦報道は、国内メディアが勝手に行ってはならないという通達も出たし、民間の自発的な紀念活動は許可されていない。胡耀邦文選にも、胡耀邦画集にも、胡耀邦ドキュメンタリーにも、天安門事件についてはおろか、趙紫陽の名前も姿も綺麗に消されている。もし天安門事件を再評価する気持ちが少しでもあるならば、趙紫陽に触れても問題ないだろう。

 この習近平の胡耀邦絶賛理由について、いくつか興味深い説があるので、簡単に紹介しよう。

鄧小平を間接的に貶める?

【1】胡耀邦の政治遺産を利用したいから。

 胡耀邦は「改革猛将」と言われたほど、改革のイメージが強い。習近平も一応「全面的な改革の深化」をスローガンにあげている。習近平の改革と胡耀邦の改革は質的に全く異なるが、胡耀邦を持ち上げることで、胡耀邦の改革のイメージを利用し、いまも大衆、知識人層、そして海外に根強く残る胡耀邦人気を自分に取り込みたいからではないか。もっとも、これは保守派・習近平にとってはかなりの博打であるだろう。在米評論家の陳破空は「中南海は胡耀邦を消費している」と語り、元北京大学助教授のメディア評論家の焦国標は「胡耀邦紀念は、民意、特に知識階級に一種の安心感を与える。大衆の党への信頼を厚くする効果がある」と語っている。

【2】胡耀邦を持ち上げることで、鄧小平の改革開放の成果を矮小化する。

 以前、官僚の噂として聞いたのだが、習近平は実は鄧小平が嫌いらしい。習近平の前で鄧小平を褒め過ぎると機嫌が悪くなるらしい。また、習近平は海外メディアから自分が「新鄧小平」と呼ばれていることをかなり意識している。親習近平の政治学者から、「習近平の“改革”は鄧小平の“南巡講話”を超える」といった評価を聞いたことからも、習近平は鄧小平をライバル視しているフシがある。

 改革開放路線を一番に設計し推進したのは胡耀邦であり、鄧小平は二番目であると言わんばかりの胡耀邦礼賛によって、鄧小平のスケールを小さく見せたいのではないか。胡耀邦の失脚理由について、今回の紀念行事では敢えて触れないが、鄧小平が右腕としていた有能な胡耀邦を、半ば“男の嫉妬”から失脚させたことは周知の事実。胡耀邦を持ち上げることは鄧小平の小ささ、失策を思い起こさせることになる。

【3】権力闘争に利用するためである。

 胡耀邦の名誉回復を決断したのは胡錦濤であった。胡耀邦と胡錦濤の絆は深く、胡耀邦こそ共青団派の改革派イメージを作っている。胡耀邦の性格の良さとともに中国人民および国際社会に今なお残る「共産党のもっともすぐれた政治家イメージ」の恩恵を受けているのは胡錦濤ら共青団派であった。この胡耀邦イメージを共青団派から奪い、習近平政権のイメージとして定着させるために、習近平自らが重要講話を行い、自分こそ胡耀邦の後継者的改革者であるというアピールをしたのではないか。また胡耀邦を紀念することは、江沢民利権グループに対する圧力になる。華字ネットニュースサイトの多維は天安門事件の再評価への可能性あり、と報じているが、それは天安門事件後に利権と権力基盤を打ち立てた江沢民、曾慶紅グループを潰すための権力闘争の道具として使うためであり、中国の政治改革(民主化)を進めるためではない。

こうした見方は、中国の微博やブログで散見したり、知人に聞いたものをまとめたものだ。習近平が胡耀邦の志を受け継いで本当は中国の民主化、自由化を進めるつもりだという意見はほとんどなかった。胡耀邦の本当の功績は民主化・自由化の推進であり、失脚理由は「ブルジョワ自由化に寛容すぎる」であったが、胡耀邦の自由化推進について習近平がどう考えているかはついぞ明らかにならなかった。

結局、権力強化に利用するだけか

 はっきり言えるのは、習近平政権は中国で目覚め始めた公民権運動を完膚なきまでに叩き潰し、人権派弁護士狩り、知識人狩りを行い、メディアコントロールを強化し、チベットやウイグルの人権を武力を含む力づくで抑え込み、日本などに対して国際社会に対して覇権の意志を隠さない強硬外交を展開している。習近平が胡耀邦の挑もうとしたことに理解を示さず、ただその人気をただ自分の権力強化に利用するだけであれば、彼はきっと草葉の陰で落涙していることだろう。

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