『習近平はもうおしまいなのか…中国人民解放軍で「静かなクーデター」!粛清に反抗してとうとう制服組トップが軍を掌握』(10/30現代ビジネス 石平)について

10/29The Gateway Pundit<WAYNE ROOT: Democrats Will Try to Steal This Election. But If My Prediction of a Trump Landslide is Correct, If It Is “Too Big to Rig,” Pay Attention to What They Have Planned Next.=ウェイン・ルート: 民主党は今回の選挙を盗もうとするだろう。しかし、トランプ圧勝という私の予測が正しく、それが「不正操作するには大きすぎる」ものなら、彼らが次に何を計画しているかに注目してほしい。>

左翼は国を破壊する。米国が選挙後どう進んでいくのかウオッチしよう。

素晴らしいニュースとひどいニュースがあります。

素晴らしいニュースは、私は(そして直感的に)この選挙で我々は勝利すると予測しているということです。そして、それは僅差ではないでしょう。激戦州を独占、あるいはそれに近い形でトランプ氏が圧勝する選挙になるでしょう。

しかし、圧勝になるだろうか?民主党は大きな不正行為をしている。問題は、どの程度の不正行為なのかだ。

まず、2016年の大統領選挙の予想を振り返ってみましょう。10月30日、私はトランプ大統領の選挙前の最後のラスベガス集会の冒頭演説者でした。演説後、舞台裏で私を見た彼は、「ウェイン、選挙まであと1週間です。あなたはラスベガスのオッズメーカーですが、あなたの予想は?」と尋ねました。

私はトランプ氏にこう返答した。「あなたは10ポイントの圧勝でしょうが、民主党は10ポイントを不正に獲得するので、僅差の勝利のように見えます。しかし、勝者はあなたです!」

トランプ氏はその予測を気に入った。彼は笑って微笑んだ。そしてこう言った。「私は10点差で勝つだろうが、彼らは10点差でごまかす。これは古典だ。私は好きだ。」

私の予測は「的中」しました。まさにその通りになりました。

しかし、2016年のあの頃(100年前のように思えます)、トランプ氏はどの世論調査でも5~10ポイント差で負けていました。そして実際の投票では、彼は勝利したのです。

そして2020年、トランプ氏はバイデン氏にさらに差をつけられ、多くの世論調査で7~10ポイント、時にはそれ以上の差をつけられた。それでもトランプ氏はほぼ勝利した。この回も、トランプ氏の実際の得票数は世論調査をはるかに上回った。

中には(私のように)トランプ氏が2020年に完全に勝利したが不正があったと主張する人もいるだろう。しかし、トランプ氏が負けたと信じたとしても、選挙は6つの激戦州での数千票の差で決まった。世論調査によると、トランプ氏は2桁の差で負けていると言われている。

問題は、民主党が10ポイント以上不正を働いたり、ごまかしたりすることはできないと思うことだ。そして今回は、トランプが圧倒的なリードを保っている…

*世論調査によると、トランプ氏は政治家としてのキャリアで初めて一般投票でトップに立っている。

*同じ世論調査では、7つの激戦州すべてで彼がリードしていることが示されている。

*世界最大の賭けサイトでの賢い賭けは、現在トランプ氏が2対1で有利であるとしています。

*そしてさらに重要なのは、共和党が期日前投票で優勢になっていることだ。

民主党とディープステートは、今回の選挙を不正に操作することはできないだろう。そして、彼らもそれを知っているのだ。

証拠は?民主党は必死だ。彼らがこの勝利を奪えないと理解するにつれ、パニックとヒステリーが広がるのがわかる。だからこそ、民主党の指導者たちはトランプを「ヒトラー」と呼ぶことにしたのだ。ウーピー・ゴールドバーグは、トランプは異人種間の結婚したカップルを引き離すだろうと言っている。他の民主党の指導者たちは、トランプは国民に対して軍隊を使うだろうと主張している。なんてことだ、この人たちは正気じゃない。

絶望した人々は絶望的な行動をとる。

だから、今、私たちは全員、選挙日前の数日間であれ、トランプ勝利後の数日間であれ、本当に必死の手段を講じる必要がある。私が考えるに、これから起こるかもしれないシナリオをいくつか挙げてみよう…

*選択肢その1: 民主党がトランプ氏と共和党を非難するために使う「偽旗」による大量銃撃事件、または「国内テロ攻撃」とされる事件が起きるのではないかと思う。民主党員たちは必死なので、トランプ氏がWHと米国政府を乗っ取るのを許すくらいなら、内戦を煽るほうがましだと思う。

大規模なテロ事件と内戦の勃発で彼らは何を得るのか?国を封鎖し、戒厳令を宣言し、選挙を中止する。絶望的なディープステートにこれができるとは思わないのなら、あなたはとても世間知らずだ。

*選択肢その2:第3次世界大戦を始める。民主党と邪悪で貪欲なディープステートは、トランプが権力を握るのを許すよりもむしろ世界戦争を始めることを望んでいると私は心から信じています。複数の戦線での世界戦争の結果は、内戦に似たものになる可能性があります。国を封鎖し、戒厳令を宣言し、選挙を中止します。さらに、ボーナスとして徴兵も加えます。私たちの息子や娘をロシア戦線、台湾、中東、または3つすべてに派遣するよう命じます。

これらすべてのシナリオの目的は、恐怖、混乱、気を散らすもの、そしておそらく政権に対する愛国心さえも生み出すことです。

選択肢3:これが最も起こりそうなことだと私は思う。世界史上最大の不正投票作戦にもかかわらず、トランプ氏が勝利する。そして本当の戦いが始まる。

民主党は「トランプ狂気症候群」で狂っている。彼らはトランプの勝利を受け入れないだろう。全国的な暴動、無政府状態、略奪、放火、そして米国の機関への攻撃が起こると予想している。

この国は歴史上かつてないほど燃え上がる可能性がある。

覚えておいてほしいのは、民主党には2000万人の不法移民侵略者の軍隊があり、そのほとんどは兵役年齢の男性で、多くは刑務所や精神病院から釈放された犯罪者であり、米国を「内側から」破壊する準備ができているということだ。

そんなことが起きている間、国民がショックを受け、怯えている間、国が燃えている間、議会の民主党はトランプが「反乱」を主導したという理由で彼の権力掌握を阻止しようとするだろうと私は賭ける。

皮肉なことに、これこそが本当の反乱なのです。

2021年1月6日に関するすべての話は、常に煙幕に過ぎなかった。民主党こそが、武器を手に取り、本当の反乱を起こし、公正な選挙の結果を覆そうとする者たちだ。

これらの気味の悪い奴ら、卑劣な奴ら、共産主義者、グローバリストの裏切り者たちは、トランプ大統領が権力を握り、国を米国民に取り戻すのを阻止するためにはどんなことでもするだろう。

冷静でいてください。私たちは勝利します。トランプ氏は第47代アメリカ合衆国大統領となり、米国を再び偉大な国にします。これは素晴らしいニュースです。しかし、しばらくは暗く、危険で、恐ろしい状況になるでしょう。

悪の勢力は決して静かに消え去ることはない。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/10/wayne-root-democrats-will-try-steal-this-election/

https://1a-1791.com/video/s8/2/s/H/L/f/sHLfu.caa.mp4?b=1&u=ummtf

ドナルド・トランプ前大統領は、共和党が24年間勝利していないニューハンプシャー州でカマラ・ハリス副大統領をリードしている。

10/29Rasmussen Reports<51% View Harris Unfavorably=51%がハリス氏を好ましく思わない>

カマラ・ハリス副大統領は、民主党の大統領候補に指名されてから3か月以上が経過したが、支持率は依然として低迷している。

ラスムセン・レポートによる最新の全国電話およびオンライン調査では、米国の有権者の 47% がハリス氏に好意的な印象を抱いており、そのうち 33% が非常に好意的な印象を抱いている。しかし、大多数 (51%) はハリス氏に好意的な印象を抱いておらず、そのうち 44% が非常に好意的な印象を抱いていない。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/51_view_harris_unfavorably?utm_campaign=RR10292024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://x.com/i/status/1851301251876843940

10/30阿波羅新聞網<川普大选冲刺 曝习近平不敢…—川普总统在美国大选进入最后冲刺阶段时=トランプはラストスパート、習近平は敢えてしないことが明らかに・・・——トランプ大統領、米選挙でラストスパートに入る>アポロネット王篤若の報道:米大統領選がラストスパートに入る中、トランプ大統領は保守系メディアのインタビューに応じ、当選したら習近平にジミー・ライ(黎智英)の釈放を要請する意向を明らかにした。

ニュースによると、先週の木曜日(10/24)、トランプは米国保守系オンラインメディアの司会者ヒュー・ヒューイットとのインタビューに応じ、米中関係、台湾問題、ジミー・ライの件について話し合った。

習近平について語ったとき、ヒュー・ヒューイットは彼を米国に対する最大の脅威と呼んだ。これに対しトランプは、米国にふさわしい大統領がいる限り、中国政府は米国にとって脅威ではないと述べた。

ヒュー・ヒューイットは続けて、習近平が今週台湾を取り囲んで軍事演習を実施したことを指摘し、台湾に対する習近平の姿勢がますます強硬になっていることを示唆した。トランプ大統領は、もし自分が当選すれば中国政府は軽挙妄動はしないと語った。

その後、ヒュー・ヒューイットはジミー・ライについて言及し、ライは偉大な出版人であり億万長者だが、現在投獄されていると述べた。ヒューイットはトランプに、再び大統領になったらジミー・ライの釈放・中国からの亡命を勝ち取るつもりかと尋ね、トランプは「100パーセントそうすると明快に答えた。

トランプが今回の選挙に入ってから、黎智英の件について自らの立場を表明するのは初めて。

トランプの方が中共はおとなしくなる。

https://www.aboluowang.com/2024/1030/2122540.html

10/30阿波羅新聞網<突发:中国电动汽车没法在欧盟混下去了—突发:欧盟对中国电动汽车关税再度提升至…=速報:中国の電気自動車はEUではもはや生き残れない―速報:中国電気自動車に対するEUの関税は再び引き上げられ…>ロイター通信によると、EUは中国で生産される電気自動車に対する関税を45.3%に引き上げることを決定した。 EU高官は追加関税が火曜日に正式に承認されたと述べた。新しい税率は、その日の夜または水曜日にEU官報に発表される予定である。新しい税率は翌日から適用される。

日本も追随せよ!

https://www.aboluowang.com/2024/1030/2122579.html

10/30阿波羅新聞網<习近平重头戏遭拒!收到坏消息—重头戏没了!习出访巴西前,收到坏消息=習近平のメインイベントは拒否された!悪い知らせを受けた – ハイライトが消えた!習主席のブラジル訪問前に悪い知らせを受けた>

習近平国家主席の訪問前、ブラジルは中国の「一帯一路」構想への参加を断念した

サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、ブラジル大統領国際問題特別補佐官のセルソ・アモリンは10/28、ブラジルは中国の「一帯一路」構想に参加しないことを決定し、代わりに透明性のある他の方式と、中国の投資家との協力を模索していると述べた。同氏は、ブラジルは中国のインフラ整備や貿易プロジェクトを「保険証」として扱うことを望んでいない、と説明した。

中国政府は、一帯一路構想へのブラジルの参加を、11/20の習近平国家主席のブラジリア訪問のハイライトにしたいと考えていた。

ブラジルの不参加は、トランプが大統領になりそうなので、機嫌を損ねたくないとの思いから。

2023年4月14日、中共の習近平国家主席は北京の人民大会堂でブラジルのルラ大統領の訪問を歓迎した。 (AFPの写真)

https://www.aboluowang.com/2024/1030/2122563.html

何清漣 @HeQinglian 10時間

長い歴史を持つもう一つの鉄板左派メディアがハリスを見捨てた。カマラ・ハリスはずっと極左の「新星」とみなされてきたが、突然「ネイション」から支持を剥奪された。同ウェブサイトは、「ガザにおけるバイデン政権の行動と不作為、それらの政策に対する彼女の支持は、彼女の資格を剥奪するのに十分だ」と述べた。

ネイションは、進歩的な理念と歴史的に深いつながりを持つ、長年続いている左翼報道機関である。創刊は1865 年 7 月 6 日・・・。

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何清漣 @HeQinglian 11時間

インドは何も持たずに「仲介手数料」を徴収し、買い手は石油がどこから来たのかを知っている。制裁が始まった当初、インドはロシア産石油を販売していないことを証明するために他の石油を混ぜたが、現在はそれすらしていない。

引用

Eason Mao☢ @KELMAND1 17h

欧州はもはやロシアの石油供給に依存していない!

その後、インドは欧州が最も依存する燃料供給国となった。

電光石火のように自分と他人を欺く。

何清漣 @HeQinglian 10時間

中国が西側諸国をボイコットすることへの支持はほとんどない。今回、私はDEI-lgbtqi+/CRT/MSL/BLM/第4世代フェミニズムに対する中国人のボイコットを断固として支持する。私は台湾のプライド月間のパレードが中国で行われることを望んでいないし、中国の人々がそのようになるのを見るのは耐えられない。

引用

Eason Mao☢ @KELMAND1 20h

なぜトークショーは相手の機嫌を損ねるアートなのに、どうして彼らは西側諸国を攻撃しないのか?

何清漣が再投稿

何清漣 @HeQinglian 8時間

返信先:@HeQinglian

ハリスは最近メディアや富裕層から連日見捨てられており、WP紙やロサンゼルス・タイムズ紙などの有力紙に続き、USAトゥデイも2024年の大統領選挙で候補者を支持しない選択をすると発表した。

「USA TODAYはどの大統領候補も支持しないが、USA TODAYネットワークの出版物の現地編集者は州または地方レベルで候補者を支持する権限を持っている」とUSA TODAYの広報担当者は述べた。

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何清漣 @HeQinglian 10時間

左派の世論活動は矛盾している:トランプのNY集会後、左派はハリスのリードを広げるために計11回の世論調査を開始したが、民主党支持者の富裕層やメディアは向きを変え始めた。 CNNは本日、「米国の一部の大手テクノロジー企業の幹部らは、トランプを追い求め、面会を希望している」と報じた。これらには、AppleのCEOティム・クック、AmazonのCEOアンディ・ジャシー、Googleの幹部が含まれる。このメディアの専門分野は、・・・。

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引用

何清漣 @HeQinglian 10時間

長い歴史を持つもう一つの鉄板左派メディアがハリスを見捨てた。カマラ・ハリスはずっと極左の「新星」とみなされてきたが、突然「ネイション」から支持を剥奪された。同ウェブサイトは、「ガザにおけるバイデン政権の行動と不作為、それらの政策に対する彼女の支持は、彼女の資格を剥奪するのに十分だ」と述べた。

ネイションは、進歩的な理念と歴史的に深いつながりを持つ、長年続いている左翼報道機関である。創刊は1865 年 7 月 6 日・・・。

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何清漣 @HeQinglian 8時間

ハリスは最近メディアや富裕層から連日見捨てられており、WP紙やロサンゼルス・タイムズ紙などの有力紙に続き、USAトゥデイも2024年の大統領選挙で候補者を支持しない選択をすると発表した。

「USA TODAYはどの大統領候補も支持しないが、USA TODAYネットワークの出版物の現地編集者は州または地方レベルで候補者を支持する権限を持っている」とUSA TODAYの広報担当者は述べた。

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何清漣 @HeQinglian 5時間

一部のネチズンは、収蔵版が開けないと言っているが、もう一度試してみると、今度はうまくいくはず。左派の世論活動は矛盾している:トランプのNY集会後、左派はハリスのリードを広げるために計11回の世論調査を開始したが、民主党支持者の富裕層やメディアは向きを変え始めた。

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引用

何清漣 @HeQinglian 7時間

収蔵版:最近泥船から飛び降りた人の情報に基づくと、米国民主党の大勢は確かに終わったことがわかる。左派の世論活動は矛盾している:トランプのNY集会後、左派はハリスのリードを広げるために計11回の世論調査を開始したが、民主党支持者の富裕層やメディアは向きを変え始めた。もっと見る

10/29大紀元<ハリス背水の陣 経済界大物が支持撤回>

https://www.epochtimes.jp/2024/10/260129.html?utm_source=JNL&src_src=JNL&utm_campaign=jnl-2024-10-30&src_cmp=jnl-2024-10-30&utm_medium=email&pw_est=mlol8a9L%2FXXm2V7YPOnbClx3NIr98mr0iZd8EY8YWKIdxpzbKLP9tHzYamd%2F7hzlvdXrSD10pKqmMOIhd4I%3D

石氏の記事では、習の軍権剥奪は中国語記事では10/20大紀元<【菁英论坛】军权旁落 习探东山岛的秘密> https://www.epochtimes.com/gb/24/10/19/n14354236.htm

辺りが一番早いかと思いますが、軍権だけでなく習の統治にブレーキがかかったのは8月の北載河会議が終わってからと思われる。ここで長老と張又侠がクーデターに成功したのかもしれない。

8/15本ブログで『いま中国政権中枢で「造反劇」相次ぐ大異変!首相・李強が習近平に「公然当て付け・無視」!いよいよ本格化してきた「対立と確執」の全舞台裏』(8/13現代ビジネス 石平)について、を紹介しましたが、ここでは李強首相が7/19に習近平を無視する行動に出たので、ある程度反習の根回しが済んでいたのかもしれない。

http://dwellerinkashiwa.net/2024/08/15

習の反撃も予想されますが、軍部は張又侠で団結し、軍人粛清をし続けてきた習近平にはつかないでしょう。クーデター成功が本当だとしたら習は3期を満了せず、病気で引退することになるのでは。

そうであれば、台湾侵攻を無理に推し進める人物が主席にはならないと思うので歓迎したい。

記事

張又侠、踊り出る

今年10月に入ってからの中国軍上層部の動きを時間列順に追っていくと、大きな異変が静かに起きていることに気がつく。解放軍に対する習近平主席の指揮権は実質上解除され、それに取って代わって、共産党中央軍事委員会筆頭副主席で制服組のトップの張又侠氏がすでに軍の掌握に成功している模様である。

張又侠・中国共産党中央軍事委員会筆頭副主席

まずは10月14日、15日、解放軍の「全軍軍事理論工作会議」が北京で開かれた。習主席がその間、福建省などで地方視察中であって会議に出席しなかった中で、前述の張又侠氏は会議を主宰し講話を行なった。

会議は一応、「軍事理論の構築」に関する習主席の「重要指示」を受けて開催されたものではある。しかし、解放軍各軍種と五大戦区のトップたちが揃って参加する重要会議に習主席が欠席するのはやはり異様なことである。特にそれは「軍事理論」に関する全軍会議であれば、軍の方向性を示す立場の習主席こそが本来、自ら参加して仕切るべき会議のはずである。

ところが今回、全軍会議の事実上の中心人物となったのは張氏である。習主席はその間、緊急性の全くない地方視察に出かけているが、その理由に関しては、習主席は自分が軍会議に呼ばれなかったことを覆い隠すためにわざと地方に出かけたのではないかとの観測も成り立つ。

ロシア、ベトナムも認める

10月15日、張又侠氏は今度は、北京において来訪中のロシア国防大臣と会談した。14日、中国国防大臣がそのカウンタパートナーのロシア大臣と会談したが、張氏はここでは、まさに中国軍の代表としてロシア国防大臣との会談に臨み、存在感を示した。

実は2018年10月、当時のロシア国防大臣が北京を訪問した時、習主席は自ら彼との会談に臨んだが、今回、習主席が北京不在の中で、張氏は主席の「代行」としてではなく、まさに軍のトップとしてこの重要会談を行い、自分こそが中国軍を実際に仕切っていることを暗に示しているのではないかとも思われる。

そして10月20日から、習主席のロシア訪問中において、張氏はまたもや軍のトップとしての単独行動に出た。20日から22日までの三日間、張氏は中国軍の重要拠点の一つである河北省張家口市の軍基地で「全軍合同訓練現場会議」に出席した。さまざまな軍事訓練を視察した後、それを総括する講話も行なった。

この「全軍訓練会議」も一応、「習主席の許可」を得て催されたと説明されているが、各軍種・各戦区のトップたちが揃って参加したこの「現場会議」はわざと習主席外遊中のタイミングを狙って開催されたことはやはり尋常ではない。張氏はやはり、これを好機にして自らの軍掌握を誇示しようとしたのではないか。

それに続いて、10月24日からの三日間、張氏は今度、軍事委員会副主席の肩書きでベトナムを訪問した。その訪問中、ベトナム共産党総書記、国家主席、首相、国防大臣がそれぞれ、張氏との会談に臨んだ。

中国共産党指導部においては、張氏は24名からなる政治局委員の一人にすぎず、最高指導部の政治局常務委員にすらなっていない。このような張氏に対するベトナム側の厚遇ぶりはまさに異例中の異例であってまるで「国賓待遇」。一軍人の張氏のことを実質上、中国最高指導者の一人として迎えた。同じ共産党独裁国家のベトナムはやはり、張氏による「軍掌握」を事実として把握しそれを認めているのか。

習主席の指揮権は排除

以上は、10月に入ってから、軍活動と軍外交における張氏の突出ぶりであるが、実はそれとは対照的に、もう一人の軍事委員会副主席である何衛東氏は10月に入ってから全く公の場に出てこないという異常事態も生じてきている。

何氏が公の活動に出たのは9月13日、北京で開催された安全保障関係の国際フォーラムに参加しに来た外国の防衛関係者と会談した時である。しかしそれ以後は、彼のいっさい動静が伝わっていない。特に、前述の二つの張氏主宰の全軍会議には、同じ軍事委員会副主席の何氏が参加していないのはもはや完全なる異常事態。普通ならばそれは、彼の失脚さえ意味するものである。

何氏という人物は、習近平独裁体制が完全確立した2022年10月の党大会で習主席によって政治局員・軍事委員会副主席に大抜擢された軍人であり、まさに軍における習主席側近の一人である。しかし今、この何氏が張氏によって軍指導部の重要会議から排除されたのであれば、それは当然、張氏はすでに、軍における習主席の指揮権を排除して軍の掌握に成功していることを示している。

昨年からの軍幹部粛清で習近平との関係に亀裂

張氏は解放軍古参将軍を父親に持ち、1979年の対ベトナム国境戦争に参戦したという実戦体験の実力派軍人だ。習近平政権以前は大軍区の瀋陽軍区の司令官にまで上り詰めたが、習近平政権になってから五年間にわたって解放軍総装備部部長・中央軍事委員会装備発展部部長を勤めた。習政権の2期目には政治局員・軍事委員会副主席に昇進して現代に至る。

こうしてみると、張氏は本来、習主席と同様に共産党高官を父親にもつ「太子党」として主席とは緊密な関係にあり、習主席の軍掌握の要でもあり続けたが、二人の関係に亀裂が生じてきたきっかけは、昨年から始まった習主席主導の腐敗摘発としての軍粛清であると考えられる。

粛清された大物軍人の一人である前国防大臣の李尚福は、まさに張氏の後任として軍事委員会装備発展部長を五年間務めた人間であるから、李尚福の装備発展部長昇進はやはり張氏の推薦によるものであると知られて、李は張氏人脈の軍人であることは明らかである。したがって、習主席による李尚福粛清は張氏にとっても大打撃であるだけでなく、装備発展部長としての李尚福の腐敗問題に対する追究はいずれかその前任の張氏の身に及んでくる可能性もある。

その一件から張氏は徐々に反習近平へ傾いてきているが、その痕跡の一つとして挙げられるのは、解放軍機関紙が事実上の「習近平批判」を展開した珍事にある。

今年7月27日付の解放軍機関紙「解放軍報」は、「いま、個別なところでは党内政治生活が正常さを失い、個人は党組織の上に凌駕し、家長制的なやり方で、鶴の一声で物事を決めるようなことが起きている」と、独裁者の習近平主席を暗に批判している論説を掲載した。これに続いて、8月10日付の解放軍報はまたも、「民主的な意思決定はすなわち党組織の集団的意思決定であって、個人的な独断による意思決定があってはならない」とする論評を掲載して露骨に習近平独裁を批判した。

そして今年8月の北戴河会議で長老たち中心の「反習近平政変」が起きたことは色々と伝わってきている中で、どうやら実力軍人の張氏は長老の支持と、習主席の軍粛清拡大を恐れている軍幹部の支持を受けて軍に対する習主席の実質上の指導権を排除した上で軍の掌握に成功しているのではないかと考えられる。

軍でも政府でも習近平はお飾りに

ただし、習氏は依然として共産党総書記・軍事委員会主席である以上、張氏に掌握された軍は今後においても、少なくとも形的には習主席の「指導下」にある体裁をとり、習主席をいわば「飾り物」に祭り上げておきながら軍独自の路線を自主的に走ることとなろう。

その一方、習主席のもう一人の側近であった李強首相も今、習氏から離反して独自路線を走り始めているから、3期目の習近平政権は早くも空中分解の局面を迎えている様相である。

ただし権力闘争の激化が双方の共倒れと政権そのものの崩壊をもたらす危険性もあるから、おそらく2027年秋の党大会開催までは、共産党指導部は習氏を名目上の最高指導者として担ぎながら、「軍は張又侠、政府は李強首相」という形で政権運営を行なっていくことになろう。しかしそれでは、3期目の満了に伴う習近平政権の終焉は現実味を帯びてきているのである。

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