『暗殺未遂で「英雄」となったトランプ氏、バイデン氏撤退の現実味』(7/16 日経ビジネス 池松由香)について

7/16The Gateway Pundit<CNN Host Gets Triggered When Former Army Sniper Rep. Cory Mills Suggests the Assassination Attempt on Trump Could Have Been a Setup (VIDEO)=元陸軍狙撃兵のコーリー・ミルズ議員がトランプ大統領暗殺未遂は仕組まれたものだった可能性を示唆し、CNN司会者が激怒(動画)>

左翼は他人の意見を聞かない。元々そうなのか、サラリーのためにそうしているのか?両方かも。

ゲートウェイ・パンディットが報じたところによると、トランプ大統領は土曜日の夜、ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会中に、トーマス・マシュー・クルックスという名の20歳の民主党の寄付者によって暗殺されそうになった。

その後の報道で、シークレットサービスがトランプ大統領を守り、銃撃犯を排除する上で避けられたはずの失敗を数多く犯していたことが明らかになった。小柄な女性たちが第45代大統領を守り、危険から救うために奮闘する屈辱的な映像も公開された。

元陸軍狙撃兵で第82空挺師団および統合特殊作戦司令部所属のコリー・ミルズ下院議員(共和党、フロリダ州)は、火曜日の朝、CNNのゲストとして出演し、暗殺未遂事件の余波とそれに伴う警備の不備について議論した。しかし、ミルズ議員は、この事件全体がトランプ氏殺害のための罠だった可能性をあえて示唆し、司会者のケイト・ボルドゥアン氏を怒らせてしまった。

関連するトランスクリプト:

ミルズ氏:私には、現時点では議会内での捜査が必要だと思う。FBIだけではない、他の機関でもない」とミルズ氏は語った。「振り返ってみると、個人の場合、エスカレーションや彼らが彼にどうアプローチしようとしているかを見れば、まず検閲して沈黙させ、次に起訴して投獄し、今度は殺そうとしている、という感じだったとだけ言っておきましょう…」

ボルドゥアン (イライラしながら): ちょっと待って、ちょっと待って、ゆっくりしましょう! あなたからは 2つのことが聞こえます。私は物事を先取りしたくないのですが、あなたも物事を先取りしているように聞こえます。

ミルズ:そうですね、実際のところ、私はさまざまな可能性を検討しているところです。軍人として、また、以前に特殊作戦コミュニティで活動した経験のある人として、実際にこの仕事をした人の 1 人として、あらゆる潜在的な分析を検討することが大切だと思います。

ボルドゥアン:控えめにしてください。ジョー・バイデンのせいにしないでください。

ミルズ:実は、私はジョー・バイデンとは言っていません。

ボルドゥアン:では、「彼ら」とは誰ですか?具体的に考えてみましょう。

ミルズ: それが捜査の目的です。ミスを犯したのは地元の警察だったのか、それとも何か他の要因があったのか? 他に分析したり、検討したり、分析結果を提供したりする必要がある事柄はあったのか?

私が言いたいのは、何十年も起きていないような重大な出来事が起きたとき…私が言いたいのは、実際にこうした(作戦)を実施した人間からすると、これらは難しい進歩ではないということです…これは周囲を見ること、つまり脅威を軽減する上で実際に注目すべき要素は何なのかということです…

ボルドゥアン:つまり、これはとても基本的なことであり、この失敗がいかに大きかったかが、あなたの脳をこの道に導いたと言っているのですか?

ミルズ:まさにその通りです…。

ボルドゥアン:しかし、トム・エマー下院議員が先ほど登場しました。彼は私に、誰が悪いのかを議論するのは時期尚早だと言いました…。

ミルズ:だからこそ調査が必要なのです。

ボルドゥアン(苛立ちながら):「故意に」という言葉を口にすること自体が危険ではないのか、無謀ではないのか?

https://twitter.com/i/status/1813244738503594184

https://www.thegatewaypundit.com/2024/07/cnn-host-gets-triggered-when-former-army-sniper/

7/16Rasmussen Reports<54% Agree With Clooney: Democrats Can’t Win With Biden=54%がクルーニーに同意:民主党はバイデンでは勝てない>

ジョー・バイデン大統領は、自身の再選を阻止したいのは民主党内の「エリート」だけだと主張しているが、大半の有権者は、バイデン氏が大統領候補のトップに立つ限り民主党は破滅するとのハリウッドのリベラル派、ジョージ・クルーニーの意見に同意している。

ラスムセン・リポートの最新の全国電話・オンライン調査によると、 バイデン氏が大統領候補となった場合、民主党は「11月に勝利することはない」というクルーニー氏の主張に、米国の有権者の54% が同意しており、そのうち38%が「強く同意」している。34%が同意せず、そのうち19%が「強く同意しない」、12%がわからないと回答している。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/54_agree_with_clooney_democrats_can_t_win_with_biden?utm_campaign=RR07162024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

ザ・フェデラリストの元記事は

https://thefederalist.com/2024/07/16/report-three-counter-snipers-were-in-building-trump-shooter-used-took-photos-of-him/

https://x.com/i/status/1812931379107406133

https://x.com/i/status/1813040946340143135

7/16阿波羅新聞網<三角洲 绿扁帽 伞兵 3名顶尖狙击手 痛批特勤局失职 甚至…=デルタフォース・グリーンベレー・空挺部隊のトップスナイパー3人がシークレットサービスの職務怠慢を批判、さらには…>13日のトランプ前米大統領への襲撃は各界に衝撃を与え、セキュリテイの欠陥を見直すよう求める声が絶えなかった。ソーシャルメディア上で3人の優秀な狙撃手、デルタフォース、グリーンベレー、陸軍のベテラン(そのうちの1人は現下院議員)は全員、責任はシークレットサービスにあると考えており、最悪の場合にはシークレットサービスが意図的にやったというものもあった。

SSが仕組んだとしか思えない。

https://twitter.com/i/status/1812651095287865834

マシュー・マーフィー(グリーンベレー)は、トランプ大統領に対する事件は政府機関内部の人や地元の警察によって連携された組織的な攻撃だったと主張した。

https://www.aboluowang.com/2024/0716/2080178.html

7/16阿波羅新聞網<(影) 台媒:川普枪击案有第二枪手? 传可疑特工枪指川普车 网:他真是天选之子=映像) 台湾メディア:トランプ銃撃事件で2人目の銃撃犯がいた? エージェントがトランプの車に銃を向けたという噂あり ネット:彼は本当に選ばれた人物だ>最近、一部のネチズンが銃撃現場のビデオを見たところ、トランプ大統領を暗殺しようとしている「刺客」は一人だけでなく、もう一人いた可能性がある。トランプ大統領が現場を去る際にトランプ大統領の車に銃を向けた別の武装工作員がいたが、時間が急だったので、照準を合わせられず行動を起こせなかったのではないかと思われた。多くのネチズンは、トランプ氏が本当に「選ばれた息子」なのかもしれないと感嘆した。しかし、一部のネチズンは、単に映画の撮った角度の問題ではないか、工作員は安全を維持するための存在であると疑問を呈した。

これは考えすぎ。

https://twitter.com/i/status/1812830738963746894

https://www.aboluowang.com/2024/0716/2080176.html

何清漣が再投稿

Harry 1776 融資担当者兼不動産業者 @Harry43521235  21h

次のデータから 2020 年の選挙について不正が見つけられるか?

以下は、過去4回の米国大統領選挙の得票数の比較である。

  • 2020年、バイデン(民主党)は約8,152万票、トランプ(共和党)は約7,426万票、合計1億5,578万票を獲得した。
  • 2016年、トランプ(共和党)は約6,290万票、ヒラリー(民主党)は約6,590万票、合計1億2,880万票を獲得した。
  • 2012年、オバマ(民主党)は約6,719万票、ロムニー(共和党)は約6,177万票を獲得した。投票者の総数は1億2896万人だった。
  • 2008年、オバマ(民主党)は約6,927万票、マケイン(共和党)は約5,426万票を獲得した。投票者の総数は1億2353万人だった。

そう、そのとおり、2020年の総選挙の投票者数は、過去3回の選挙と比べて突然3,000万人近くも増加した。統計学の教授が出てきて説明してもらえるか?

これは、バイデンが過去 3 年間で 1,000 万人近い不法移民を受け入れた理由も説明できる。

何清漣が再投稿

何清漣 @HeQinglian 9時間

返信先:@fading_you1、WoodenHarp

トランプ大統領の演説は団結を呼びかけたが、効果的だった。しかし、4大訴訟のうち2つ半は取り下げなければ判決が確定せず、J6の不当事件は決着しなければならない。救済法案は可決しなければならない。

金融資本グループの分裂で民主党の資金不足は必至だ。選挙という汚い仕事には人を買収するために多額の金が必要だ。

何清漣 @HeQinglian 4時間

トランプ前米大統領がペンシルベニア州で銃撃された。

事件後、サム・アルトマン、ジェフ・ベゾス、ティム・クックなど多くのシリコンバレーの大物がトランプへの支持を表明した。

@ジェフベゾス

細心の注意を払って書いた:我が国の元大統領は今夜、銃弾の雨の中で大きな勇気と風格を示した。私たちは彼の無事に心から感謝するとともに、被害者とそのご家族を悼んでいる。

引用

ティム・クック @tim_cook 7月14日

私はトランプ大統領の速やかな回復を祈ります。私は彼と他の被害者、そしてトランプ家族とともにあります。この暴力を強く非難します。

何清漣 @HeQinglian 5時間

ヴァンスの外交哲学を学んだ上で、いくつかのポイントを紹介する:

極左思想に取りつかれたバイデンの道徳化された外交政策に反対し、「米国は他国を脅し、道徳を説教し、相手にあれこれと口出しをする」一方、「中国の外交政策は道路や橋を建設し、貧しい人々に食事を与えることだ」と考えている。

「もしあなたがガーナにいたら、何を望むか?『目覚めた』米国白人女性から説教されたいか?それとも病院、道路、橋の建設を手伝ってほしいか?」

引用

陳小平 @xchen156  5h

共和党の副大統領候補バンスは中国についてどう考えているのか?これが彼の最新のインタビューのメッセージである:「それ(中国)は我が国が直面する最大の脅威であり、我々はそれに全く焦点を当てていない」。

バンスはまた、インタビューの中で、中国は「テレビで厳しい態度をとる」ことよりも「本当の強さ」に焦点を当てていると指摘した。

https://voachinese.com/a/china-is-the-biggest-threat-to-us-says-donald-trump-s-vp-pick-jd-vance-20240716/7700052.html?utm_source=twitter&utm_medium= social&utm_campaign=dlvr.it

https://x.com/i/status/1813137782174589027

何清漣 @HeQinglian 3m

これは可能なはずである。トゥデイ・ニュース・アフリカ(2023年4月20日)によると、ヴァンスは上院がステファニー・サンダース・サリバンをアフリカ連合大使に任命したことを借りて、バイデン政権の外交政策が最も過激な極左思想に基づき、道徳的な外交政策を策定し、相手側とwin-winな取引をしようとはしないと批判した。

トランプ大統領も外交に対してこの現実主義的なアプローチを採っている。

引用

ジャック・スパロウ 張梓夫人 @JackSparrowCCP1 13h

トランプ大統領が指名した副大統領候補 #ヴァンス #JDVance に関しては、中国は依然として幻想を捨てなければならない。

一方で、我々はバイデンをその高齢と狡猾さで憎み、ヒラリーをその偽善・虚偽で嫌っており、客観的に言って民主党は確かに人々に嫌われており、一人として人々の心を掴むことはできない。小人と言うよりも偽君子は要らない。我々は共和党が政権を獲得し、中国と米国の間で真剣な取引が行われることを期待する。

もっと見る

https://x.com/i/status/1813354716635545912

何清漣が再投稿

変態辣椒 RebelPepper @remonwangxt 1h

今日、米国警察は別の暗殺計画を阻止し、共和党全国委員会の警備エリアで銃撃犯を射殺した。

池松氏の記事では、バイデンが更迭されて代わっても、今のトランプに勝てる人はいないでしょう。氏はオバマだったらと言っていますが、三選に出られるのですか?(FDRは四選しましたが)。それともM.オバマの事、或いは副大統領として?民主党の大統領候補の途中変更は州によって違い、州議会の賛成を取らないといけないという話もあるので、簡単かどうか分かりません。

民主党として(=左翼グローバリストとして)打てる手は①再度暗殺の機会を窺う②不正選挙に手を染める。でも中共も米国大統領選で今年は不介入と習が言ったし、ザッカーバーグもトランプが勝ちそうなのを見て、トランプのfacebook とインスタのアカウントの完全復活を認めた。2020年の選挙には3~4億$出して、各地に投票箱を設置して不正をやりやすくした人物がですよ。トランプ政権になったら、訴追されるのを意識しての行動でしょう。

今度の銃撃事件で、世論調査の数字がどう出て来るかです。左翼オールドメデイアがそれでもトランプとバイデンと僅差でしたら、疑った方が良い。まあ、世論調査で嘘を言って騙さないと、不正選挙もできにくいから。そういう意味で、今度の事件は民主党にとっては究極のチョンボでしょう。

記事

この記事の3つのポイント

  1. 討論会での「失態」で、バイデン氏撤退説が急浮上
  2. 暗殺未遂事件で「英雄扱い」のトランプ氏に追い風が吹く
  3. 撤退の可能性、新たな候補者など、10の疑問に答える

「トランプの勝利はこれで確定した」

日本時間7月14日夜、米国に住む友人からスマートフォンにこんなメッセージが届いた。日本でも朝から、米国時間の13日に発生したトランプ前米大統領の暗殺未遂事件が大きく報道されていた。友人は数年前まで10年以上ワシントンに住み、現在も米議会や軍の関係者を多く顧客に持つスポーツコーチだ。40歳代の白人男性で、共和党員でも民主党員でもない無党派。11月の大統領選では「どちらにも投票したくない」と悩んでいた。

そんな彼が自信たっぷりに続けた。「ほとんどの米国民が僕と同じ意見だと思う。事件前からバイデンが負ける可能性は高かった。でも今は……確定だ」

こうなると強まるのが、選挙戦で民主党が勝つために取る最終手段「バイデン氏撤退」の現実味である。筆者は2019年4月から24年5月まで米国に駐在し、20年の大統領選やその後の政界を見つめてきた。その時の癖がいまだ抜けず、帰国後もオンラインで現地報道をほぼリアルタイムでウオッチしている(5年前は考えられなかったが、現在はどこにいても世界の動きが見えるようになった)。米国在住期間は、大学留学やその後の社会人生活を加えると計14年になる。

もちろん今現在は現地にいるわけではないので偉そうなことは言えないが、相応の在米期間を経て今の状況を見ると、バイデン氏が大統領選から撤退する日は近いと感じる。筆者と同じ時期に米国に駐在していた日系の報道関係者に聞いても、同じ意見だった。

なぜそう思うのかを含め、仮にそうなったときに何が起こるのかの見通しを10の疑問とともにまとめた。トランプ氏の暗殺未遂事件で変化した「米大統領戦線」についても取り上げる。

バイデン氏撤退説にまつわる10の疑問

1:こんなにもギリギリの撤退はあり得る?

2:撤退は誰が決める?

3:具体的な時期はいつ?

4:次の候補はハリス氏?

5:ほかに可能性のある人はいる?

6:次の候補はどうやって決まる?

7:後継者の勝算は?

8:米国内の分断はますます広がる?

9:今後の注目点は?

10:トランプ氏が勝ったらどうなる?

1.こんなにもギリギリの撤退はあり得る?

撤退説が浮上して改めて調べてみると、候補者が撤退するのに明確な期限はないようだ。ただし、党の全国大会で正式な候補者を指名するため、それ以降は撤退しづらくなる。今回、民主党が全国大会を開催するのが8月19日からなので、そこが目安になりそうだ。

2.撤退は誰が決める?

決断できるのはバイデン氏のみ。6月下旬に実施されたトランプ氏との討論会を経て、「バイデン氏では戦えない」とする声が7月初旬に党内で一気に広がった。これを受け、バイデン氏に近く、家族以外で同氏に撤退を迫れる限られた存在といわれるオバマ元大統領とペロシ元下院議長が会合し、バイデン氏の撤退について協議したとされる。

3.具体的な時期はいつ?

8月19日よりも前に注目すべき日は8月7日だ。米国では州ごとに大統領選に関わる法律が異なり、オハイオ州では同州の法律で、大統領選の候補者は8月7日までに同州議会から承認を得なければならないと定めている。民主党は基本的に順守する方針だが、同州が共和党員の多い州であることから本当に守るかどうかは分からないとする専門家もいる。

日々、状況が変化するため予想は難しいが、筆者はこの日よりも早いのではないかと推測している。トランプ氏の暗殺未遂事件を経て局面が変わったからだ。

トランプ氏暗殺未遂事件が起きた翌日にワシントンで演説したバイデン氏(中央)。次の候補にハリス氏(左)の名を挙げる専門家は多い(写真=AFP/アフロ)

国民的ヒーローになったトランプ氏

討論会の途中で自分が何を言っているか分からなくなる場面もあったバイデン氏とは対照的に、銃弾を右耳上部に受けた直後に自身の生存を支持者たちに伝えるために拳を突き上げ、「ファイト(戦うぞ)」と3回、叫んだトランプ氏は、一部の国民から英雄扱いされるようになった。同氏が立ち上げたソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でも、「神が彼に任務を全うさせるために命を助けた」などと神聖化する書き込みまで登場している。

民主党としては、この流れを一日でも早く食い止めなければ勝利はさらに遠のく。この記事を執筆している日本時間の7月16日(米国時間15日)、米国では共和党の全国大会が始まった。副大統領候補に誰を選ぶか、事件後のトランプ氏がどんな演説をするかなどの目玉が目白押しだ。

このタイミングで、あるいは「大人の選択」をするのであれば、大会が終わった直後に、民主党が次の候補を発表し、世間の話題をさらうことも十分に考えられる。

もちろん、バイデン氏が「うん」とうなずけば……の話だが。

4.次の候補はハリス氏?

仮にバイデン氏が撤退に同意した場合、次の焦点は後継者を誰にするかに移る。米国の専門家たちが最も有力視するのが、言わずもがな副大統領のハリス氏だ。これまでにバイデン陣営が集めた献金を引き継ぎやすく、知名度もある。短期間で別の候補を立てるよりはよっぽど現実的だ。

だが筆者は別の人を立てるのではないかと予想している。

絶好調のトランプ氏に勝てる候補者はいるのか

というのも、米国在住者ならほとんどの人が賛成してくれるのではないかと思うが、ハリス氏は民主党員からも人気がない。20年の大統領選では「民主党員なのでバイデン・ハリスに入れるが、ハリスだけは絶対に大統領になってほしくない」という声を何度も聞いた。理由を聞くと、明確な答えがなく、「単に好きになれない」といった感覚的なものばかりだった。副大統領になってからも、これといって目立った功績がなかったため、人気が上昇することもなかった。

ちなみに執筆時点で最新の、英世論調査会社ユーガブが7月9日に実施した調査では、ハリス氏に好感を持つと答えた人は全体の40.9%で、持たないと答えた56.7%を大きく下回った。バイデン氏はそれぞれ40.5%と58.7%(同日実施)、トランプ氏は43.6%と54.7%だった(6月18日実施)。

前回はトランプ氏を破ったバイデン氏を降ろすのだとしたら、後継者はトランプ氏と互角以上の戦いができる人でなければ意味がない。ハリス氏は残念ながら、そこまでの資質があるようには現時点では見えない。

5.ほかに可能性のある人はいる?

米メディアが挙げているハリス氏以外の候補の名前は数多い。カリフォルニア州のニューサム知事やミシガン州のホイットマー知事、ペンシルベニア州のシャピロ知事、イリノイ州のプリツカー知事といった民主党知事たちに加え、20年の大統領選予備選で健闘したブティジェッジ運輸長官やミネソタ州選出のクロブシャー上院議員、ニュージャージー州選出のブッカー上院議員など。可能性としてはもちろんあると思うが、いずれの候補者も事件後のトランプ氏と戦うには今ひとつ、パンチ力に欠ける。あるとしたら……オバマ氏くらいではないかと思うが、現時点でその可能性を指摘する報道を筆者は目にしていない。

6月15日、オバマ氏はロサンゼルスで開かれたバイデン氏の資金集めの集会に駆けつけた(写真=ロイター)

6.次の候補はどうやって決まる?

予備選がすでに終了しているため、バイデン氏が撤退を表明した場合、予備選で同氏を支持した、3937人中3894人の代議員(AP通信の集計)が再び誰を支持するかを決めることになる。バイデン氏が後継を指名し、ほかに立候補者も出なければ、指名された人物がそのまま選出され、候補に確定する可能性が高い。ただ、もし複数の立候補があれば、代議員の支持を得るための「ミニ選挙戦」が行われることになる。

仮に8月19日の党大会までに決定するとすれば、候補者は約1カ月の短期間で資金を調達して選挙活動を展開し、代議員の過半数の支持を得なければならない。これは至難の業だ。民主党は資金の消耗と混乱を避けるため、バイデン氏が撤退を表明する前に党内で調整し、同氏に指名してもらう形を取る可能性が高い。

7.後継者の勝算は?

民主党が誰を後継に立てるかによると言わざるを得ない。よっぽどのダークホースを民主党が選出しない限り、強烈な追い風が吹くトランプ氏を下すのは難しいだろう。

8.米国内の分断はますます広がる?

これも意見が分かれるところだが、筆者は分断がいったんは収まる方向に作用すると感じている。というのも事件の後、世論だけでなく、トランプ氏自身やトランプ氏を報じるメディア側にも変化が起きていると感じるからだ。

右への振り向きで致命傷を逃れる

まず注目したのは、米国時間の14日、共和党全国大会の開催地であるウィスコンシン州ミルウォーキーに向かう機内でトランプ氏が応じた保守系のタブロイド紙ニューヨーク・ポストと保守系メディアのワシントン・エグザミナーのインタビューだ。取材結果は両メディアの記者がそれぞれの目線で記事化している。ほかにも記者がいた可能性はあるが、2つの記事の内容がほぼ同じであるため少なくとも両記者は一緒にトランプ氏を取材したようだ。興味深い内容なのでここで詳しく触れたい。

トランプ氏は事件について「私はここにいるはずではなかった。私は死んでいたはずだ」とし、医師からも「奇跡だと告げられた」と話した。また、演説の時はめったに観衆から目を離すことはないが、銃撃を受けたとき、たまたま演説に必要なデータが表示されたスクリーンを見るために右に振り向いた。その少しの頭部の傾きのおかげで銃弾が頭部の中心からそれ、右耳を貫通したのだという。また直後にシークレットサービス(大統領警護隊)が同氏を守るためにものすごい勢いで同氏を押し倒したため、右の上腕部に大きなあざができたといい、記者にシャツのボタンを外して見せた。

強烈な体験を経たトランプ氏の心境変化

その時の衝撃で靴も脱げた。立ち上がった際に、「待ってくれ。靴を履きたい」と発言していたのはそのためだと説明し、警護隊の対応を称賛。警護隊が犯人を射殺するときに「目と目の間を1発で撃った」とも明かした。

警護隊に囲われた状態で拳を突き上げる写真は、「多くの人に、彼らが見た中で最もアイコニックな(象徴的な)写真だと告げられた」「彼らは正しい。そして私は死ななかった。通常、アイコニックな写真が撮られるとき、その人物は亡くなっているものだ」とも言った。この写真は世界中で報道されているが、本人もそのことを認識しているようだ。

日本でも「強い米国の象徴だ」として広く報道されたAP通信の1枚(写真=AP/アフロ)

さらに記者が、会場で1人の支持者が死亡し、2人が負傷したことにも触れ、「亡くなった人の葬儀に出席する意志はあるか」と問うと、「ある」と答えた。そして、部下と思われる人物に「(負傷者を含む彼らの)電話番号を入手して。病院に行きたいし、彼らの家族全員に電話したい」と告げた。

会場に来ていた多くの人が、銃声が聞こえた後もその場にとどまっていたことも指摘し、「サッカーの試合で銃声が聞こえようものなら、1発で観客は逃げ出すものだ」「なのに彼らは残っていた。素晴らしい人たちだ」とたたえた。

トランプ氏の変化を最も感じるのはこの後だ。トランプ氏は記者に、共和党全国大会で予定している演説の原稿についてこう話した。

「私は(バイデン政権に対して)非常に厳しいスピーチを用意していた。政治汚職などひどい政権について」「でも私はそれを破棄した」

その理由について、「国を一つにまとめたい。でもそれが可能かは分からない。人々はとても分断している」「一部の人は国境を開きたがるし、ほかの人は閉じたがる」などと話した。

これまでのトランプ氏であれば、何が起ころうと容赦なく敵陣を批判したはず。むしろ、敵陣が劣勢となったタイミングを逃さずパンチを繰り出したことだろう。だが、強烈な暗殺未遂という体験を通じて心境に変化があった。本稿執筆時点ではまだトランプ氏の演説は実施されていないが、少なくともこれらの発言から、本来、集中すべきテーマに立ち返ろうとする意志が感じられる。

メディアの受け取り方にも変化

事件以降、ユーチューブなどで流れてくる現地テレビ局の報道をリアルタイムで見続けていて気付いたのは、通常はトランプ氏に何が起ころうと批判的な見方を崩さない左派のテレビ局でさえ、トランプ氏に好意的なコメントが増えていることだ。

米国時間の15日、共和党全国大会の現場からのライブ放送を見ていると、中道よりの左派として知られる米NBCテレビの記者が「(トランプ氏が副大統領候補に選んだ)バンス上院議員の選択は素晴らしい」「以前はトランプ氏に批判的だった人物で、エール大学法科大学院で博士号を取得した知識人。この選択にトランプ支持者でなくても好感を持った人は多いはず」などと興奮した様子で絶賛していた。もし事件が起きていなかったら、どこかマイナスの部分を見つけてそこばかり強調していただろう。

風向きが明らかに変わったのだ。

トランプ氏が副大統領候補に選んだバンス上院議員(写真=AFP/アフロ)

9.今後の注目点は?

まずは共和党全国大会でのトランプ氏の演説と、国民の反応に注目したい。もしここで圧倒的な国民の支持をトランプ陣営が受けたと民主党が判断すれば、バイデン氏の撤退に資金や労力をかけるのは焼け石に水と考える可能性もある。傷をなるべく浅くすることに徹し、4年後の選挙戦に切り替えるかもしれない。

10.トランプ氏が勝ったらどうなる?

前述の通り、事件を経てトランプ氏の考え方に変化が見えはじめた。「ビフォー・シューティング」のトランプ氏の発言などから大統領就任時の行動を予見できなくなってきたのだ。刻々と変化する大統領選の最前線については、トランプ氏が大統領になったらどうなるかを見通すコラム「『もしトラ』ファイナル 最後の決戦」でも取り上げていく。

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