『【中国・日本人男児殺害】事件は「国恥日」に起きた…背景に習近平政権の反日世論誘導、社会への不満の矛先が日本に』(9/20JBプレス 福島香織)について

9/20The Gateway Pundit<Bombshell Transcripts Reveal Trump, in Fact, Ordered National Guard for January 6th — General Milley Confirms Trump Urges Top Pentagon Officials to Deploy’ Guard, or Soldiers, Active Duty Soldiers’= 衝撃的な記録は、トランプ大統領が1/6に州兵を派遣するよう命じたことを明らかにした — ミリー将軍はトランプ大統領が国防総省高官に「州兵」または「兵士」、現役兵士の派遣を要請したことを確認した>

民主党と共和党エスタブリッシュメント主導の1/6委員会が如何に出鱈目か。

スティーブ・ベイカー氏による画期的な報告書では、ドナルド・トランプ大統領が2021年1月6日の平和的な抗議活動を確実にするために州兵の派遣を要請したことを証明する重要な記録が公開された。

これまで隠されていたが新たに明らかになったこれらの記録は、主流メディアの多くが無視してきた真実を明らかにしている。

文書によると、マーク・ミリー統合参謀本部議長は、トランプ大統領が混乱の可能性について懸念を表明し、必要な予防措置を積極的に命じたことを確認した。

2021年1月3日、抗議行動のわずか3日前、ミリー将軍は大統領が「おい、これを見ろ。6日には大勢の抗議者がここに集まるだろう。安全なイベントとなるよう、十分な数の州兵や兵士を確保しろ」と言ったことを思い出した。

報道によると、トランプ氏は「州兵や兵士、現役の兵士を使うかどうかは気にしない。やるべきことは何でもやる。安全だけは確保してくれ」と付け加えたという。

これらの非難すべき暴露は、1月6日に起きた混乱についてトランプ大統領を非難し続けている主流メディアや民主党が広めた主張に真っ向から反する。大統領が抗議活動の数日前に州兵を派遣するという明確な指示を出したことからも、抗議活動中に法と秩序を維持しようとする意図が浮き彫りになる。

議事録では、国防総省の他の職員がトランプ大統領の要請に応じなかったことも明らかになった。米国議会警察のスティーブン・サンド署長は1月6日に州兵に緊急要請した。

しかし、サンド氏によると、陸軍長官の代表は、州兵を議事堂に駐留させることの「外見」に対する懸念を理由に、要請を拒否した。このためらいが対応の遅れにつながり、状況を悪化させた。

さらに事態を複雑にしているのは、クリストファー・ミラー国防長官代行が、トランプ大統領が安全確保のために1万人の兵士が必要だと発言したことを認めたことだ。しかしミラー長官は、大統領の要請を単なる「冗談」として一蹴した。

小委員会監視委員会は、以下の記録を公開しました。

マーク・ミリー統合参謀本部議長:

  • 「[2021年1月3日]大統領はただこう言うだけです。『おい、これを見ろ。6日にはここに大勢の抗議者が集まるだろう。安全なイベントとなるよう、十分な数の州兵や兵士を配置しろ』」*
  • 「大統領はこう言った!『州兵を使うか、兵士を使うかは関係ない、現役の兵士なら何でもやる。とにかく安全を確保するんだ。』」

クリストファー・ミラー国防長官代行:

  • • 「大統領は翌日には1万人の兵士が必要になるだろうと発言しました…私はそれを皆さんがよくご存知の大統領の冗談、あるいはトランプ大統領の冗談だと解釈しました。決して命令や指示だとは解釈しませんでした。」
  • 「(2021年1月6日)みんなが『大統領の演説を聞いたか?』って言ってたけど、私は『あの男は90分も話すんだ。まるでカストロか何かみたいだ』って思った。いや、やるべき仕事があるんだ」
  • 「大統領が反乱法を発動して反民主的な方法で軍を政治化するのではないかという懸念は承知していた。そして選挙人団の承認の直前、10人の元国防長官がワシントンポスト紙に掲載された論説に署名し、軍を政治化し不適切に利用することの危険性を警告した。私の任期中はそのようなことは起きないだろう。」
  • 「絶対に、私が米軍部隊を議事堂に派遣するなどということはあり得ません。以上です。」
  • 「作戦計画はこうでした。DC州兵を国会議事堂から遠ざけよう。」*

スティーブン・サンド米国議会議事堂警察署長:
・ 「州兵に緊急要請をします。私たちは圧倒されています。何が起こっているのか、そして警官たちが命がけで戦っていることを簡単に説明しました。私たちは今にも制圧されそうでした。

陸軍長官の代表は「州兵が国会議事堂を背景に一列に並んでいる光景は気に入らない」と言いました。*

  • 「私は彼らに、建物が破壊されつつあると説明した。彼らの援助がすぐに必要だ。彼(ピアット将軍)は『陸軍長官への私の勧告は、この要請を支持しないことだ』と言った。」

ワシントン州兵司令官ウィリアム・ウォーカー将軍:

  • 「私の考えでは、ここには何か他のことが関係しているに違いありません。なぜ国会議事堂への近さがそんなに懸念されるのでしょうか。以前はそんなことはなかったのに」*
  • 「ピアット将軍は午後2時42分に「現時点で州兵を米国議会議事堂に派遣することは軍事的に最善のアドバイスではないだろう…軍の存在は状況を悪化させる可能性があり、印象も悪かった」と述べた。

ワシントン州兵のアール・マシューズ大佐:

  • 「DC州兵はすぐに突入できたはずだ。だが陸軍長官が許可しなかった」
  • 「軍が関与し、選挙プロセスが軍事化されるのではないかという認識があったため、国会議事堂の近くにいることに懸念があった。」
  • 「私たちは米国議会が制圧されるのを見ていました。そして警備隊、そして議会警察、MPDは助けを必要としていました。DC兵器庫には助けられる人々がいましたが、彼らは動いていません。そして彼らは動くことを許されていません。彼らはそこに行くことを許されていません。」
  • 「それは、警報が5つ出た火災があり、ボランティア消防隊に『火災には対応しないで、木に行って猫や犬を木から引きずり出して、消防士が本当の火災に対応できるようにしなさい』と指示するようなものです。」 本当に馬鹿げています。

ワシントン州兵のマイケル・ブルックス上級曹長:

  • 「彼らは出発する準備ができていたのに、なぜまだそこに座っているのか理解できなかったのです。文字通りバスに座って、国会議事堂まで車で行き、国会議事堂警察を支援するためにできる限りのことをするのを待っているだけだったのです。」
  • 「人々は『なぜそこにいなかったのか』と言っていました。私たちはそこにいました。待っていました。」
  • 「私たちは彼らに何度も言いました。『私たちは何をしているか分かっています。ただ許可をもらう必要があるだけです』」

ワシントン州兵副官、アーロン・ディーン准将:

  • 「午後2時半の電話から5時までの間、何も起こらなかった。ちょっと変だ、とても変だ。
    対応したかったのにできなかったので、私たちは困った状況に陥った。だから、私たちはただ連絡を待つだけだった。」

陸軍参謀総長ウォルター・ピアット将軍:

  • 「我々が恐れていたのは、軍の指揮なしに軍事資産が使用されることであり、それが1月6日の支援のために軍隊が要請された際に大きな影響を与えた。」

クリストファー・ロドリゲス、DC 国土安全保障および緊急管理:

  • 「当時、ロンドン警視庁が議事堂の現場に1時間以上もいたのに、国防総省から追加の支援が得られなかったという状況だったので、ちょっとショックでした」

https://www.thegatewaypundit.com/2024/09/bombshell-transcripts-trump-fact-ordered-national-guard-january/

https://1a-1791.com/video/s8/2/d/p/J/L/dpJLt.caa.mp4?b=1&u=ummtf

https://x.com/i/status/1836986655183622619

9/20Rasmussen Reports<48% Say Harris Won Debate=48%がハリス氏が討論会で勝利したと回答>

ABCの偏向進行がばれているから。

有権者のほぼ半数が、今月行われたドナルド・トランプ前大統領とのテレビ討論会でカマラ・ハリス副大統領が勝利したと答えており、ハリス氏と再び討論会を行わないというトランプ氏の決定を大半が支持している。

ラスムセン・リポートの最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の48%が9月10日の討論会でハリス氏が勝利したと考えており、34%がトランプ氏が勝利したと考えており、18%はわからないと回答している。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/48_say_harris_won_debate?utm_campaign=RR09202024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://x.com/i/status/1837162135521988783

9/21阿波羅新聞網<泪目!日童遇难 网传其父信件—闪耀人性之光!日童深圳遇难 网传其父信件=涙!日本人の子供が殺害され、父親からの手紙がネットに投稿され、人類の光を照らした!深圳で日本人男児殺害、父親からの手紙がネットに出回る>

深圳襲撃事件で亡くなった子供の父親が手紙を書いたことがネット上で報じられている。手紙には、航平(刺殺された男児)の母親は中国人であり、彼の父親は数十年も中国に住んでいると述べられていた。彼の父親は、彼らは中国と日本を憎んでいるわけではなく、歪んだ思想を持つ少数の卑劣な人々の犯罪によって両国関係が損なわれることを望んでいない、このような悲劇が二度と起こらないことを望んでいる、と語った。

父親は小山純平と言う日本人。恨まないと言うが、反日教育で洗脳された中国人が殆どで、それがなければ、この事件は起きなかったのでは。日本人にとって中国はリスクの高い国。

https://www.aboluowang.com/2024/0921/2105463.html

9/21阿波羅新聞網<中共突取消日水产品限制 小粉红破大防=中共が突然日本産水産物の規制を取消、小ピンクがやられた>

9/20、中国外交部:規制に合っている日本産水産物の輸入を段階的に再開する。この点について、多くのネットユーザーが政府の対応に不満を表明した。「この前のボイコットなんて笑い話に思える」、「商務部が先に食べれば」、「9/18(満州事変)が過ぎたら こうやって一般民衆のことを真剣に考えないの?」

以前から日本近海に中国漁船が来て漁をしているのを小ピンクは知らない?すでに口に入っているとも知らないで可哀想。

https://www.aboluowang.com/2024/0921/2105468.html

9/21阿波羅新聞網<死灰复燃?‘习时代’文革2.0?—最近几件大事!中国正在上演文革2.0?=死んで灰になってもまた燃え出す? 「習時代」の文化大革命2.0? —最近大きな出来事がいくつかあった!中国は文化大革命2.0を迎えているのか?>

宋彬彬の死から日本人男児の刺殺まで、文化大革命2.0は進行しているのか?

最近起きた二つの重大な出来事が中国世論の注目を集めた。まず、文化大革命の象徴的な人物であり、かつて毛沢東に「紅衛兵」の腕章を贈った宋彬彬が米国で亡くなった:2つ目は 9/18、深圳市で日本人男児が中国人男性に刺されて死亡した。一見別々に見えるこの2 つの事件の背後に、何か微妙なつながりがあるかどうか?

9/16、文化大革命時に紅衛兵の指導者だった宋彬彬が米国で死去したというニュースが中国のソーシャルメディアプラットフォームで流れた。彼女の兄の宋克荒はWeChatを通じて訃報を発表し、後に友人達によってソーシャルメディアで公表された。それによると、宋彬彬は「2024年9月16日午前0時20分、家族に見守られながら77歳の生涯を終えた。彼女は何の苦痛もなく、非常に安らかに、静かに、感謝の気持ちを込めて親戚やクラスメート、友人たちに別れを告げた」と。

宋彬彬が病死、米ネチズン「文化大革命の亡霊はまだそこにいる」

宋彬彬は毛沢東に「紅衛兵」の腕章をつけ、「要武」の名を賜った

卞仲耘を殺害した犯人はいまだ不明である。宋彬彬の謝罪は受け入れられなかった。

「真実がなければ反省もない」(宋彬彬のこと)

毛沢東と文化大革命についての反省は依然として抑圧されている

「紅二代」が政権を握り、新世代の「宋彬彬」も健在

「宋彬彬は、校長や教師を打倒する紅衛兵の指導者であり、反米、反西洋、反資本主義者を刷り込まれた狂信的な紅衛兵であった」と言われたが、何故反米人士が米国に定住し、米国で亡くなったのか?無節操な中国人の典型。卞仲耘は宋彬彬の北京師範大学付属女子中学時代の副校長。習になって文革バージョン2になり、“要武”=暴力が肯定されるようになっている。それが日本人襲撃に繋がっていると。

https://www.aboluowang.com/2024/0921/2105481.html

9/21阿波羅新聞網<中共70%舰艇和50%空军被纳入射程!美用中程导弹包围中共国—慌了!数次抗议施压都没用 北京会被纳入射程=中共艦艇の70%、空軍の50%が射程に含まれる!米国が中距離ミサイルで中国を包囲――パニック!数回の抗議と圧力は無駄に、北京もその範囲に含まれるだろう>

米陸軍のタイフォン中距離ミサイル砲台…フィリピンに続き日本への配備も進む

4月には米国がフィリピン北部のルソン島に中距離ミサイルを配備し、中国を悩ませている。その理由は、米国がフィリピン軍との共同軍事演習の名目で配備した砲台が、軍事演習終了後も回収されず、6か月間置かれたままでいるためだ。このため、永久常駐させるか否かについて世論が分かれている。

タイフォンと名付けられたこの砲台は、最大射程2,500キロメートルのトマホーク巡航ミサイルを発射できる移動式打ち上げロケットだ。戦時中に台湾海峡を横切る中国海軍艦艇を攻撃できるだけでなく、中国東部戦区司令部、東南部沿岸の主要空軍空港、海軍基地、ミサイル基地もすべて射程内にある。

韓国がTHAADを配備した時と同じように、中国はあらゆる手段を使ってフィリピン政府を困らせようとしている。しかし、フィリピンはこの圧力に屈せず、自国の防衛のためにやはり米国からタイフォン砲台を購入すると主張した。また、米国は沖縄などにタイフォン砲台を配備する計画について日本政府と交渉している事実も明らかにした。

冷戦後初の海外配備

中国が撤収圧力、フィリピンは「直接購入する」と反論

5億米ドルの軍事援助があり、フィリピンはその資金をタイフォン砲台の購入に使っているようである

中国軍の主要拠点を正確に攻撃できる

米陸軍長官「日本への配備について交渉中」

日台比と米軍で中共軍を包囲。

https://www.aboluowang.com/2024/0921/2105465.html

福島氏の記事では、日本人に中国人の社会不満がぶつけられやすい一番大きな原因は日本政府の態度にある。いつも“遺憾砲”を撃つだけで、何ら報復しないから。言ってみれば、言葉の遊びをしているだけ。勿論、政治家の中にはマネトラ、ハニトラにかかったのもいて、中共にとっては扱いやすい状況になっている。今回の自民党総裁選候補にもいる。

反日教育を江沢民時代からやって来ているのに、日本は何もしてこなかった。まあ、中共に主張すると左翼メデイアがバッシングして、次の選挙で落とそうとするから、議員もなかなか主張できない。悪いのは日本のメデイアと教育にある。ここを直すのは絶望的なほど時間がかかる。日本はなくなるかもしれない。

事件の対処として①日本企業の中国からの撤退②中国人の日本へのビザ発給停止を訴えたい。危険を承知しているなら、すぐに行動に移すべき。

記事

日本人男児殺害事件について記者会見で説明する中国外務省の林剣副報道局長(9月19日)、犯行の動機は明らかになっていない(写真:共同通信社)

9月18日、中国・深圳の日本人学校に通う10歳の男児が刃物で襲われ、翌日死亡が確認された。18日は反日感情が高まる「国恥日」だった。6月にも日本人学校のスクールバスを待つ日本人母子が襲撃されている。日本人は標的にされているのか、背景を検証する。

(福島 香織:ジャーナリスト)

9月18日、深圳の日本人学校に登校中の10歳の男児が44歳の中国人男に刃物で襲われ、腹部を刺された。病院に搬送され治療をうけるも翌日に死亡が確認された。

この事件はすでに日本メディアが繰り返し報道している。だが、未だに男がなぜこの少年を襲ったのか動機は明らかにされていない。一つ言えることは、9月18日には中国人の仇日情緒、反日情緒が特にたかまる「国恥日」、柳条湖事件が起きた日であったこと。

事件が起きた中国・深圳には日本企業も数多く進出している(イラスト:共同通信社)
そして3カ月の間に日本人学校の生徒を標的にした襲撃事件が2回も起きたことから、やはり日本人を狙った事件であろう、と多くの人たちが想像しているということだ。

6月に蘇州の日本人学校スクールバスを待つ日本人母子が刃物男に襲撃された事件のときは日本人をターゲットにしたものではない、と中国当局は説明していたが、その時も私は日本人が特に狙われやすい事情があると、このコラム欄でも警告したと思う。

【関連記事】
中国での日本人母子刺傷事件は本当に「偶発」か?弱腰日本は格好のターゲット、反日高揚の危険な周期に

繰り返しになるが、なぜ日本人が今の中国社会で人民の不満や憎しみの矛先を受けやすいのか、背景を今一度整理したい。

国恥日とは、1931年9月18日、遼寧省瀋陽市近郊の柳条湖付近で、関東軍(日本軍)が南満洲鉄道の線路を爆破した事件、柳条湖事件の屈辱を忘れてはならない、という意味で呼ばれている。柳条湖事件が発端となり、関東軍の中国東北部占領、1932年3月1日の満州建国という流れになる。

毎年、9月18日は、中国社会で反日情緒の発露がとくに起きやすい日であり、各地でこの日を記念するイベントが催される。事件の現場の瀋陽では9月18日午前9時18分、防空警報が鳴らされ、車道を通る車が一斉にクラクションを鳴らし、日本になめさせられた屈辱、辛酸を忘れない決意を表明する。中国には、こういう仇日情緒、反日情緒が高まる特別な日というのが、1年のうちに何日かあるということを忘れてはならないだろう。

今回の事件は、そんな特別反日情緒の高まる9月18日に発生した。経緯を振り返ってみよう。

事件について中国・ネット民はどう反応したか

9月18日午前8時ごろ、深圳の日本人学校の校門200メートルのところで、通学中の10歳の男児が刃物を持った男に襲われた。母親に電動自転車で送ってもらい、校門に向かうところで、母親の目の前の凶行だった。男は現場で取り押さえられ逮捕された。

男児はすぐに病院に搬送されたが、腹部を刺されており、緊急手術を行うも、翌日に死亡が確認された。

死亡した日本人学校の児童が男に襲われた現場=9月19日、中国広東省深圳市(写真:共同通信社)

事件が9月18日に起きたのが偶然だったのか、犯人の動機に反日情緒が関係あったのか、それに関する情報はこの原稿執筆時点では得られていない。

香港・星島日報などによれば両親は日中の国際結婚カップルであり、男児は本来なら日中両国をつなぐ架け橋となるような存在であるはずだったが、もしその命が、中国の歴史教育の影響を受けた反日情緒が関係していたとしたらこれほど皮肉なことはない。

日本メディアは、現地の中国人もこの犯行に対し憤り、男児の犠牲を悼んでいることを伝えている。だが微博などでこの事件を報じるニュースに付いたコメントをみると、無辜(むこ)の子供が犠牲になった、ということで同情の声はもちろん多いのだが、やはり反日教育や日中関係の変化について言及する意見も散見されている。

ある微博コメントはこう指摘している。

「コメント削除を覚悟の上で書くけど、深圳含む国内の大都市では外資を吸引し、外資を留めようとしているが、一方で、民衆と子供たちに対しては西側や日本に抵抗せよ、反対せよといった宣伝と教育を行っている。我が家の娘ついていえば、10代の小学生だが、日本の話題を出すと、異様な興奮状態になって、いろんな罵り言葉を言い出す。理由を聞くと学校で先生たちが、日本は核汚染水で海を汚染し、そのせいで我々は海鮮を食べられなくなった、日本人たちは毒で我々中国人を死なそうとしているのだ、日本人は本当に卑劣だ、などと教えているのだという」

「数日前に新学期が始まり、最初の日は学校で労働を行う日だったが、娘が家に帰ってくるなり『今日は大事件があって、とても楽しかった』という。娘によればクラスメートと一緒に抖音(中国版TikTok)にアップされていた日本大使館かどこかの電話番号に、順番に電話をかけて日本人を一方的に罵ってきたのだという。相手側は娘が誰かもわからなかったようだ」…

犯人への擁護、同情のコメントもあった。

「犯人は人間性を失ったが、愛国者である」

「犯人を擁護する書き込みをすると削除される」…

この事件は中国政府にとって大きな外交的打撃になるだろうという見立てとともに陰謀論のコメントもあった。

「この事件で一番得をするのはまもなく自民党総裁選を迎える自民党だろう。自民党総裁になれば必ず首相になる。この事件で、より対中強硬的な首相が誕生することになるだろう」

「日本側の自作自演ということか」

「日本は最も反中的国家で、地政学上からいっても、統一された強大な中国を最も望まぬ国だ」

「日本が反省しないから、こういう事件が起きたのでは?」

「英国とフランスは和解に100年かかったのだから日中韓も100年かかる」

「これは仇恨教育の呪詛返しだ。(反日教育をやりすぎて、中国が窮地に追い込まれている、の意味)」…

こうしたコメントをざっくり眺めるだけでも、この事件を非難するにしても、犯人を擁護するにしても、犯行を反日、仇日の感情と関連づけてみる人は相当数いるのだ。

しかも、同様の事件が3カ月前にもあったのだ。中国江蘇省蘇州で今年6月、中国人男が、スクールバスをバス停で待っていた日本人母子を刃物で切り付けて襲うという事件があり、この時バススタッフの女性・胡友平さんが、男がスクールバスに乗り込もうとするのを身を挺して防ごうとして命を落とした。3カ月の間に2度、現場は日本人学校。これを偶然といえるだろうか。

中国で多発する「社会報復性テロ事件」

日中の世論がともに胡友平さんの英雄的行動に強く関心を寄せたことで、蘇州の事件については「日本人が狙われたのか」というところに報道の焦点があまり当てられなかった。中国側は日本人を狙った犯行ではない、と説明し、日本側メディアも世論もそのように受け止めた。

だが、今から思えば、中国において日本人は暴力事件のターゲットになりやすい、という意識をもっと喚起しておけば、再発防止措置がもっと徹底されたかもしれない。犯行の真の動機がどうであれ、今の中国で日本人が攻撃されやすい社会のムードがある、という前提をもっていれば9月18日に日本人学校を臨時休校することぐらいしたかもしれない。

中国ではもともと「社会報復性テロ事件」と呼ばれる、社会に不満や恨みをもった人間がその恨みの矛先を無差別に周囲、特に子供や女性など弱者に向ける犯罪が多い。最近は、経済の長期的な低迷や統制強化による息苦しさなどで社会の雰囲気は極めて悪く、こうした事件が急増している。

パターンとして多いのは車を暴走させて無差別に歩行者をはねる事件だ。9月10日、湖北省武漢で、車が通学中の子供たちの列に突っ込み、大勢の子供たちが血まみれになって倒れている様子の動画や写真がネットで拡散された。詳細は報じられていない。

男に襲われ命を落とした男子児童が通っていた日本人学校前に手向けられた花束やメッセージ=9月19日(写真:共同通信社)

9月3日、山東省泰安市の仏山中学で、スクールバスが暴走し、バスを待つ子供たちの列に突っ込み11人死亡13人負傷という大事件が起きた。スクールバスの暴走の原因については報じられていない。

7月に湖南省長沙市で車が人込みに突っ込み8人死亡、5人負傷の事件が起きた。これは住居を強制退去させられた容疑者が自分の不幸を社会に広く知らしめようとして起こした社会報復性テロ事件とされた。

刃物でいきなり人を襲う事件も多い。5月23日に湖北省孝昌市郊外の農村で男がナイフで自分の80歳代の母親を含めて村人を次々と襲い8人死亡、1人負傷という事件があった。

5月21日四川省自貢市の路線バス上で52歳の男が刃物で乗客を次々襲い、3人が負傷。20日には江西省鷹潭貴渓の小学校で刃物をもった女が次々子供たちを切りつけ、少なくとも2人死亡10人負傷という事件があった。

立て続けに刃物を使った無差別襲撃事件が起きたので、当時は、これも社会報復性テロだとネットで噂になった。ただ当局は事件の詳細については報道統制しており、事件の詳細な背景、犯行の動機についてははっきりしていない。

こういう事件について当局はだいたい、原因を犯人の精神疾患などとして、動機などは深くは追求していない。だが中国世論の受け止め方は、世の中に不満をもち、不幸に苦しむ人間が、周囲をその不幸に巻き込み、自分の不幸を世に知らしめるために起こす事件だとみている。そして社会不満の原因は、政治の悪さであり、その責任の矛先が共産党、あるいは習近平政権という風になりかねないので、報道が統制されるのだろう、と見ている。

社会の不満が日本や日本人に向かいやすい理由

今回の深圳の男児殺害事件も、6月の蘇州の事件も、犯人の直接的動機が何であれ、本質は中国の社会不安、不満を反映した事件ととらえることができる。だが、同時にその社会の不満が日本や日本人に向きやすい政治的歴史的背景は間違いなく存在する。

中国人は社会不満を暴力で発露することがよくあるが、共産党政権はそうした民衆の不満を自分たちに向かわないように誘導する。その誘導先が日本であることは今に始まったことではない。

2005年に起きた反日デモは、最初は明らかに官製デモであった。2010年や2012年の反日暴動も当局による動員があった。反日デモが社会不満の適度なガス抜きとして、ある程度容認されていたことは比較的周知の事実だろう。

私の考えを言えば、習近平政権になって、中国人民の情緒を反日に誘導する傾向が強まったとみている。理由は、習近平の政策の方向性が鄧小平路線から中国式現代化、習近平式改革という方向に転換したからだ。

つまり経済至上の政策から安全至上の政策に転換し、米国や日本などと経済を緊密化して先進国の仲間入りを望む方向性から、ロシアやイランの反米国家と組んでグローバルサウスの途上国を引き込み、欧米日本に対抗していく新たな経済圏を構築する方向性に切り替えた。

反日教育は今に始まったことではないが、胡錦涛政権までは日本との経済関係も重視し、同じ反日でも「コントロール可能な反日」を目指していた。適当なところで関係を回復しようと反日世論を抑えようともした。

だが習近平政権は日本との経済関係を配慮して、反日世論を抑えようという考えはない。習近平の反日誘導には手加減はない。

かつて反日世論は、「南京大虐殺」「慰安婦」「徴用工」といった戦争歴史問題、尖閣諸島など領土問題の宣伝、プロパガンダで誘導されてきた。だが、最近は日本の「スパイ問題」、「福島核汚染」「台湾独立に加担」といった問題を喧伝し、過去の歴史ではなく、今後、日本が中国に害をなそうとしている、といったより明確で激しい日本敵視情緒を醸成しようとしている。

本心では親日的な中国人も、こういう状況で日本人に同情的、擁護的な態度は表にできない。こうして中国人社会全体がより日本人に敵意を向けやすいムードに染まっていくだろう。

日本政府は中国に再発防止を求めたそうだが、習近平政権が目下行っている手加減のない反日、仇日、日本敵視の宣伝、教育、世論誘導をやめさせないかぎり、またこういう事件が起きうるという覚悟と警戒が必要だろう。

日中関係が昨年から今年にかけて、明らかに悪い方向へ大きく転換し、それは当面改善されそうにない。2010年や2011年に起きた反日暴動時代以上にやっかいな反日情緒がこれから中国に全面的に広がっていくと私はみている。

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