『マスコミ・自衛隊・大企業の「操り人形」をズブズブに…ロシア人スパイの恐ろしすぎる秘密工作』(9/10ダイヤモンドオンライン 上田篤盛・稲村 悠)について

9/10The Gateway Pundit<Kamala Campaign Privately Admit They Are ‘Clear Underdogs,’ Trump Support at Highest Since 2020=カマラ陣営は非公式に自分たちが「明らかに劣勢」だと認める、トランプ支持は2020年以来最高>

正しく世論調査(サンプルの民主党:共和党:無党派の構成比)すれば民主党は勝てないのが分かる。

メディアはカマラ・ハリス氏の立候補が米国のリベラル派や左派の中心地に活力を与えたと伝えようとしているが、陣営は彼女の勝利の可能性について懸念していることを非公式に認めている。

月曜日のポリティコ・プレイブックでは、11月にトランプ氏がWHを占拠する最有力候補であることを示す一連の「冷静な」世論調査に選挙陣営が動揺していることが明らかになった。

プレイブックには次のように記されている。

世論調査について尋ねられると、ハリス陣営は、選挙運動委員長のジェン・オマリー・ディロン氏が選挙戦がどの程度接戦になるかについて予想を立てようとした9月1日の選挙戦状況メモを挙げた。

彼女は「我々は明らかに劣勢としてこの選挙戦の最終段階に突入する」と書き、トランプ氏の優位性を強調し、「トランプ氏は2020年以降のどの時点よりも多くの支持と高い好感度を誇る、意欲的な支持基盤を持っている」と付け加えた。

彼女はまた、ハリス支持者(彼らの候補者に対する熱狂は彼女の実際の優位性を上回っているかもしれない)に対し、選挙戦の差は「極めて僅差」になることを思い出させた。結局のところ、それがこの世論調査から得られる最大の教訓なのだろう。

一方、トランプ陣営の広報担当者ジェイソン・ミラー氏は、世論調査はカマラ氏の蜜月が正式に終わったことを思い出させるものだと発言した。

彼は次のように説明した。

蜜月関係は正式に終わり、カマラ・ハリスは我が国の経済と国境の破壊の責任を負っている極左の人物として暴露された。

また、カマラ・ハリスの元チームが彼女を隠したり、彼女の価値観は変わっていないと言ってCNNにあのひどい答えをするよう勧めたりすることはなかっただろうということも注目に値する。

これはすべて、元のハリスチームに重きを置いた[バラク]オバマ顧問から出たものだ。オバマ顧問は実際にはカマラ・ハリスを信じておらず、彼らの選挙活動の意思決定がそれを示している。

しかし、選挙まであと2カ月を切り、選挙不正が広がるリスクも高い中、トランプ陣営が油断する理由は全くない。

ゲートウェイ・パンディットが詳しく報じているように、民主党はすでにさまざまな方法で不正行為を強化しており、トランプ氏は来年WHに戻ればこれを訴追すると約束している。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/09/kamala-campaign-privately-admit-they-are-clear-underdogs/

https://1a-1791.com/video/s8/2/B/d/S/D/BdSDt.caa.mp4?b=1&u=ummtf

https://x.com/i/status/1833539331505770508

「すみません、あなたは彼(サンフランシスコ市長ウィリー・ブラウン)の娘ですか?」とある女性がカマラ・ハリスに尋ねた。

ハリスは驚いた様子でこう言った。「いいえ、違います。」

9/10Rasmussen Reports<Debate Night: Who Will Win?=討論会の夜:誰が勝つのだろうか?>

有権者のほぼ3分の2が今夜の大統領選討論会を視聴する可能性が非常に高いと答えており、その期待は主に党派的傾向によって形作られている。

ラスムセン・リポートの最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の83%がカマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領の討論会を視聴する可能性が高く、そのうち64%が「非常に視聴する可能性が高い」と回答している。討論会を視聴する可能性は低いと回答したのはわずか14%だった。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/debate_night_who_will_win?utm_campaign=RR09102024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

9/10阿波羅新聞網<中国近期“大危机”将至 国安官员:很不得了 习无解=中国の「大きな危機」は近い将来やってくる 国家安全官員:大変だ 習は分かっていない>中共の最近の台湾に対する操作に対抗して、台湾国家安全保障の当局者は、中国経済は近い将来大きな危機に見舞われるだろうと観測している。 「中国に行ったことがある人なら、現地の財政が良くないことを知っているはずだ。よく考えてみれば、これは“非常に深刻”であり、庶民の生活に多大な影響を及ぼしている。中産階級はどうしている?通常の交通費、生活費、医療費などすべてに問題が生じている」と強調した。

先送りすればするほど、傷は深くなる。

https://www.aboluowang.com/2024/0910/2101336.html

9/10阿波羅新聞網<中国经济 更加危险的信号发出!=中国経済がさらに危険信号を発する!>昨年からずっと中国を悩ませているデフレは現在、世界第二位の経済大国の見通しをさらに悪化させるデフレスパイラルの兆候を示している。 9/10のブルームバーグ記事の分析は、中国の物価見通しの悪化のスピードが市場を驚かせており、「スパイラルデフレは危険な新たな段階に入りつつある」と指摘した。デフレの長期化は中国経済にとって大きな後退となる可能性がある。

月曜日に発表されたデータは、所得が減少する中、食料品費を除く経済の大部分で消費者物価がほとんど上昇していないことを裏付けた。

ブルームバーグ・エコノミクスやBNPパリバなどの銀行のアナリストらは、中国の「GDPデフレーター」は現在の5四半期連続の下落が2025年まで続く可能性が高く、これは1993年のデータ記録開始以降、中国のデフレ記録としては最長となると述べた。 「GDP デフレーター」は、経済価格バランスのより広範な尺度である。

もっともっと続く。

https://www.aboluowang.com/2024/0910/2101319.html

9/10阿波羅新聞網<小心北京把话塞到你嘴里! 中共罔顾外交原则 窜改与挪威、西班牙领袖谈话=北京があなたの話を盛るのに気をつけろ! 中共は外交原則を無視し、ノルウェーとスペインの指導者との会話を改ざんした>ノルウェーのストール首相(左)が9日中国を訪問し、中共の習近平国家主席(右)と会談した。思ってもいなかったが、「新華社通信」は会談の内容を修正し、ストールが話していない内容まで載せた。

ノルウェーのジョナス・ギャル・ストール首相とスペインのペドロ・サンチェス首相は9日に中国を訪問し、中共の習近平国家主席と会談した。しかし、一部のネットユーザーは、中国の国営メディア「新華社通信」が発表した会談の内容が、ノルウェーやスペインが発表した内容と「大きく異なる」と指摘し、中共当局が「良いイメージ」を保つために、「あらゆる手段を講じた」可能性があると考えている。

大紀元の今日(10日)の報道によると、ストールは9日午後、初めて習近平と会談した。ノルウェー政府が発表した公式声明によると、ストールと習近平との会談の議題は主に人権問題、ウクライナ戦争、ガザ戦争に焦点が当てられ、多くの時間はウクライナ戦争に充てられた。声明はまた、これが「オープンで誠実な対話」であったと強調した。

報道によると、ノルウェーは第二次世界大戦後、米国や英国と緊密な同盟関係を維持しており、1949年にNATOが設立されたときは初めからの加盟国でもあった。地政学的関係により、ノルウェーはロシア・ウクライナ戦争の進展を非常に懸念しており、中国が密かにロシアを支援していることも十分関心を払っている。報道によれば、ストールの訪中の主な目的は、中国の秘密裏のロシア支援をやめさせ、ロシアとウクライナができるだけ早く停戦交渉を開始できるように促すことだと考えている。しかし、ノルウェー政府は、中国に態度を変えさせるのが非常に難しい課題であることも承知している。

ノルウェー政府は会談後の声明で、ストールは習近平との会話中、「テーブル上の語調が違う」と感じ、習近平は「時々非常に台本通りになる」と感じていたと述べた。報道は、これは習近平が会談中に原稿を読み上げ、協議を行う意図が全くなかった可能性があると考えている。声明はまた、習近平がウイグル族、チベット系少数民族、香港の人権状況に対するノルウェーの懸念に対し、「これは中国の内政問題だ」と述べたことも明らかにした。

ノルウェー政府の態度があまりにも率直で、中国国民に関連内容をそのまま伝えることができなかったので、「新華社通信」は「中国とノルウェーの友好協力」を宣伝するため、両国は「相違点を留保しながら共通点を模索している」ことも認めざるを得ず、会談内容を大規模に修正することしかできなかった。 「新華社通信」はストールに代わって、中国には「学ぶ価値のある多くのものがあり、成功体験は参考になる」と述べ、中国が「多くの地球規模の課題を解決し、国際的な平和と安全保障の問題で重要な役割を果たしている」と称賛した。

ノルウェーが最も重視するロシア・ウクライナ戦争の問題について、「新華社通信」は中国が「ウクライナ危機」の平和的解決を支持し奨励していると主張したが、同日、ウクライナ東部の戦場でのロシア軍の新たな躍進を称賛する報道を執筆したことも判明した。

一方、サンチェスは、ストールの後、習近平と会談したのかもしれない。スペインが発表した声明は、中国とスペインが公共利益の分野での関係促進を継続することで合意したと指摘したが、「立場が完全に一致していない」問題については両国が引き続き対話を維持し、意見の相違を解決することを期待していると強調した。当事者双にとって有益な解決策は、両国間の現在の貿易不均衡を早期に是正することだろう。

しかし、「新華社通信」はサンチェスと習近平の会談に対し、両国は「戦略的決意」と長期安定した関係を構築し、両国関係を高いレベルにまで推進する用意があると述べた。しかし、中国とスペイン間の貿易不均衡については言及せず、電気自動車関税を巡るEUと中国の対立についてもあえて言及しなかった。「新華社通信」もサンチェスに代わって発言し、中国は「平和と発展を維持する上で重要な力」であり、「重要な国際的・地域的問題」の解決に建設的な役割を果たしていると述べた。

報道は新華社の行動を批判し、ノルウェーとスペインの首相が同日中国を訪問した際、新華社はこの党内役人を騙すことさえできない「ピエロの手法」が可能であると信じて、二人が全く同じことを言うように「捏造」したと指摘した。さらに、このような会談内容の改ざんは外交の基本原則にも違反し、中国の真の醜さを対外的に示した。

中国人は騙すのが常態。外国が何と思うと気にしない。国際ルールも道徳も中国人が決めると思っている。傲慢な民族を手助けするのが良くない。

https://www.aboluowang.com/2024/0910/2101279.html

https://x.com/i/status/1833342831395803369

何清漣 @HeQinglian 9時間

このビデオは非常に興味深いもので、米国左派のバイデン政権はより反共的だという神話を即座に打ち破るものだ。「我々の共通の敵は気候だ」という言葉に注目してほしい。

しかし、このシンクタンクはなぜ中国と対立したいのかについてあまり自信がない、多くの出版論文で非常に明確になっているのに。

引用

イーストリバーストーム @EastRiverStorm1 20h

ショック! これが言論の自由と呼ばれるものなのか? 😡😡😡

米国シンクタンクの発表会で、記者が「なぜ中国と対決しなければならないのか?」と質問すると、すぐにスタッフがマイクを取り上げた!

何清漣が再投稿

L JM @zhixiangziyou 6h

ジャネット・イエレン財務長官は下院の質問を受け、IRSによる新たな調査で所得40万ドル未満の世帯が90%を占めることを否定できなかった。超党派の政府監査院は、2010年から2021年までの調査でIRSが勧告した追加税金のほとんどが、収入20万ドル未満の納税者からのものであることを発見した。

引用

JD ヴァンス、@JDVance、9 月 10 日

返信先:@JDVance

1) カマラ・ハリスは、中流階級の世帯のために減税したいと主張しているが、彼女の計画には次のようなものがある:

勤労者世帯のための IRS 監査:たとえ何も悪いことをしていないとしても、監査を受けることは恐ろしい経験である。ハリスは87,000人のIRS職員採用に決着をつける1票を投じた。

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https://x.com/i/status/1833338904050864269

何清漣 @HeQinglian 3時間

バイデン・ハリス政権は不法移民を受け入れた際、国境で飲食を伴う訓練クラスを設けるのを忘れた。その訓練内容は「米国人に歓迎される不法移民になるにはどうすればよいか」だった。

  1. ハイチ、ソマリア、その他のアフリカ諸国からの不法移民に対して、米国は狩猟経済ではなく、動物は保護されなければならないことを伝えることが重要である。
  2. 英国のイスラム教徒の不法移民は強姦が違法であることを知らないので、米国は女性を強姦できないと彼らに伝えてほしい。

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引用

Soaring Eagle🦅 @soaringeagle555  20h

ネブラスカ州で不法移民が白頭ワシを撃ち、食べる準備をしていた、マイク・フラッド下院議員が保安官に訓話!

何清漣 @HeQinglian  3時間

WSJは、このメディアのお気に入りハリスを支援するために全力を尽くし、「トランプとハリスの重要な政策的立場の概要」を専門に掲載した。

しかし、ハハ(=カマラハリス)がカンニングペーパーやテレプロンプター、ヘッドフォンの助けを借りずに、選挙キャンペーンチームが書いた政策要点をすべて暗記し、的を絞った方法で議論できるかどうかは疑問だ。

cn.wsj.com より

https://x.com/i/status/1833681746476605542

何清漣 @HeQinglian 5時間

ハハ(=カマラハリス)のこの表情、バービー人形みたいでちょっと可愛いですね。民主党ファンの皆さん、この表情を見て彼女に投票してください。 😂

引用

Disclose.tv @disclosetv 6h

今 – トランプ大統領、大量移民について「入国した彼らは犬を食べ、猫を食べ、そこに住む人々のペットを食べている!そしてこれが私たちの国で起きていることだ」 。

9/10The Gateway Pundit<“They’re Eating The Dogs! – ” – Trump Calls Out Kamala Harris for Her Open Border Policies and the Migrants Who Are Eating the Ducks and Pets (VIDEO)… Update: Here’s the Proof!=「奴らは犬を食べている! – 」 – トランプ大統領がカマラ・ハリスの国境開放政策とアヒルやペットを食べている移民を非難(動画)… 更新:これが証拠です!>証拠はある。ABCは嘘をついている。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/09/theyre-eating-dogs-trump-calls-kamala-harris-her/

上田・稲村氏の記事では、一流のスパイは相手を篭絡するのに、心の深部まで入り込み、何とか助けてやろうと思わせる所まで行かせる。承認欲求か金か、ハニトラかいろいろありますが、外国人を100%信じるのは間違い。相手はスパイの可能性があるので。中共のスパイもうようよいるのでは。

やはり、スパイ防止法を作って厳しい処分ができるようにしないとダメ。国会議員の怠慢。強行採決してでも通さないと、日本の国益が毀損していく。

記事

写真はイメージです Photo:PIXTA

ロシアによる日本での諜報活動範囲は多岐にわたり、あらゆる場所で対象者へのアプローチが行われているという。どのようにして相手と絶対的な信頼関係を築き、確実に取り込んでいくのか。その卓越した手法に迫った。本稿は、上田篤盛・稲村 悠『カウンターインテリジェンス 防諜論』(育鵬社)の一部を抜粋・編集したものです。

レーニン時代から受け継がれる「ブラックプロパガンダ」の手法

今日のロシアが、ロシア・ウクライナ戦争においてメディアやSNSを介して偽情報などを流し、国際世論に対して影響力工作を仕掛けていることは、いまさら言うまでもない。

実は、影響力工作のもとはソ連の「アクティブ・メジャーズ(積極工作)」であるとされる。これは、他国の政策に影響を与えることを目的に、伝統的な外交活動と表裏一体で行われる偽情報の流布や、暴力を伴う謀略活動である。

古くは、GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)に所属したゾルゲが、朝日新聞記者の尾崎秀実をエージェントとして活用し、旧陸海軍の作戦戦略を北進から南進に転換させた。

冷戦期ではKGBによる「周恩来の遺書」という事件が確認されている。当時、産経新聞編集局次長の山根卓二は、サンケイ新聞(1976年1月23日付)で「周恩来元首相(1976年1月8日死亡)が遺書を残し、その中で毛沢東が死ぬ直前に中国の指導部内で深刻な対立があったことを示唆した」という署名記事を書いた。

この記事の情報源は秘匿されたが、のちにこれは日中国交回復の妨害や周恩来死亡後の中国指導部の信頼性失墜を狙ってKGBが作成した偽文書であったことが明らかになった。

KGBは、レーニンが死の直前に書いた手紙によってスターリンへの権力継承が遅れたことをヒントに、このような偽文書を思いついたとされる。

遺書が日本の保守系大手新聞で報じられたのをソ連のタス通信が伝える形をとったことで、記述の真実性が担保され拡散効果が高まった。

つまり、ソ連がプロパガンダの主体であるにもかかわらず、それを秘匿した捏造記事により、政治指導者や国民をソ連に都合のいいように誘導した。

これは発信者を秘匿して偽情報を流す「ブラックプロパガンダ」の典型であったといえよう。

ターゲットにされた自衛官たち 多岐にわたるロシアの諜報活動

最近では、2013年5月に、退官した元東部方面総監の陸上自衛官が、ロシアの駐在武官でGRU所属とみられるセルゲイ・コワリョフに対して、陸上自衛隊の運用教範である「普通科運用」などを渡していたとして警視庁に逮捕された。

手渡した教範には機密情報は含まれていないとされるが、同武官は、自衛隊高官OBが現職自衛官に対して有する影響力を活用して、陸上自衛隊に何らかの影響力工作を試みようとしたとの見方もある。

また、筆者が捜査の現役を退いてからのことであるが、テレビ番組制作会社の代表が、ロシア機関員と思われる人物にアプローチを受けていたケースを確認した。

当然、民間人である筆者は、その活動の内容までは把握できなかったが、ロシア機関員がメディア関係者を通じて影響力工作を試みている状況は推察できた。

その他、スポーツ界やエネルギー関連の会合など多岐にわたって、過去にロシア機関員からアプローチがあったという言質を関係者から得ており、ロシア諜報活動の活動範囲の広さを改めて認識した。

このように日本においては、ロシア機関員によって、多岐にわたって工作活動が展開されているのが実態だ。

巧妙に承認欲求の罠につけ込む ロシア機関員の秀逸なリクルート術

ロシア機関員は、前述のようなエージェント候補として特定の日本人に狙いを定めたアプローチもあれば、ターゲット企業先でランダムに社員に道を聞くようなリクルート活動も定常的に行っている。

いずれにしても、ロシア機関員のエージェントとして取り込む技術は秀逸である。次にその手口を紹介することにしよう。

元内閣情報官の北村滋氏の『外事警察秘録』によれば、2005年に立件されたサベリエフ事件を基にリクルートの手口を以下のように示している。

SVRスパイは、エージェントの獲得初期には、エージェント候補に対し入手が容易な公開情報を求め、対象者に安心感を抱かせる。次に非公開情報を要求し、少額の金品を与える。
このように“私(日本人)は、相手(ロシア機関員)にとって不可欠な存在だ”という「承認欲求の罠」に陥れ、機関員との接触を重ねるごとに機密資料と引き換えに高額の報酬を受け取るようになる。そして、日本人は、カネと承認欲求の充足を通じてSVR機関員に経済的・精神的に依存するようになる。(編集部注/SVRは、ロシア対外情報庁。旧KGB第一総局の後継機関)

筆者も、日本人がロシア機関員と接触を重ね、徐々に親密さを増しながら談笑し、時間をかけて取り込まれていく様を目の当たりにしたことがある。

この際、違法行為が明白ではない、または違法行為そのものが存在しないことがほとんどだ。日本人とロシア機関員が関係を構築しただけでは違法行為は発生しないのである。

その手法は、対象となる日本人の得意領域であり、かつロシア機関員が狙う情報関心領域に関し、「教師と教え子の関係」のように、ロシア機関員が「教え子」となり、日本人を「教師」のように持ち上げ、「勉強させてほしい、学びたい」という謙虚な姿勢を見せることで、対象の日本人を安心させつつ承認欲求を満たすという手口である。

偶然を装って近付く機関員たち ターゲットとの信頼関係構築を重視

対象者の選定も時間をかけて慎重に行われる。ソフトバンク事件(編集部注/ソフトバンクの5G基地局設置に関する情報が在日ロシア通商代表部のカリニン元代表代理に渡っていた)では、「元ソフトバンク社員(以下、社員)は最初にカリニンではない別の通商代表部職員(以下、職員)から帰宅途中に街で声をかけられ、連絡先を交換。

その後、職員は2017年に帰国するが、この際、社員をカリニンに紹介した。以後、社員はカリニンから繰り返し飲食店で接待されるようになった」と報じられている。

おそらく、職員が社員に道端で声をかけたのは、偶然ではないだろう。カリニンの所属するラインX内で、5G基地局関連情報の収集に適した関連企業を精査し、その中の1つとしてソフトバンク社をターゲットに選定。

当該情報にアクセスできる社員を複数人選定した上で、名刺交換などのアプローチを複数回にわたって行ったと推察される。

当該社員には、ロシア人を警戒しない(アプローチしやすい)などの要素が見られたという。

そこで、ラインXは当該社員に狙いを定め、本格的なアプローチを開始し、経済的に支援し、さらには彼の承認欲求を満たすことで、違法行為を行わせるまでの強い依存関係を構築したと言えよう。

社員は被告人質問の中で、カリニンと気が合い、彼の役に立ちたかったと供述している。

ロシアスパイと過ごす時間は家族といるときよりも心地よい

ロシアの機関員は、対象者の心を掴む方法について、どのような手法を使うのであろうか。一般的に、スパイがエージェントを獲得するためには、金や性癖、名誉や信用、思想信条などにアプローチすると言われている。これらはたしかに重要な要素である。

しかし、実際には、獲得工作に着手する以前の段階として、深い信頼関係を構築する。その典型的な例が、2000年9月に起きたボガチョンコフ事件だ。

この事件では、GRU機関員とみられる在日ロシア大使館付海軍武官ボガチョンコフ大佐が、日ロ防衛交流をきっかけとして知り合った海上自衛官から自衛隊内の秘密文書を入手していた。

『カウンターインテリジェンス 防諜論』育鵬社 上田 篤盛 (著), 稲村 悠 (著)

この自衛官の息子は白血病であり、医療費等で経済的に困窮していた。ボガチョンコフは、息子のことで気を病む自衛隊員に寄り添い続けることで信頼関係を構築。

完全に心を掌握した段階で情報要求を行った。この際、見舞金を渡し、金を受け取ることに慣れさせ、既成事実を作り上げている点も無視できない。そして最後には唆して、エージェントを逃がさないのだ。

自衛官の供述によれば、「ボガチョンコフといる時間は、家族と過ごすより心が安らいだ」とまで言わしめている。

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