『なぜか江沢民を持ち上げまくる習近平、予想外に盛大すぎた追悼大会の謎 「自ら引退」を称賛し白紙革命拡大の中で天安門事件に言及、習近平の狙いは?』(12/8JBプレス福島香織)について

12/7The Gateway Pundit<EVIL IN OUR TIME: Soros is Funding 253 Leftist Groups to Influence Global Media and Push Their Anti-American Agenda on the Masses>

ユダヤ・グローバリズムとコミュニズムは兄弟みたいなもの。それでソロスは世界の左翼に金を出しているのでしょう。オールドメデイアは信じないことです。

It really is quite shocking that the largest donor to the Democrat Party today is a radical anti-American former Nazi toadie.

Hot off the midterm elections George Soros is funding 253 leftist groups to push Marxist, open borders, and anti-American propaganda on the masses.

Leftist billionaire George Soros used his charities to build ties with hundreds of media organizations around the world involved in news and activist media. The journalism and activist media groups Soros supports mold public opinion on practically every continent and in many languages. They also insulate him from inquiry because reporters see him as an ally, not a target for investigation.

The 92-year-old philanthropist’s multimillion-dollar efforts promoting his bizarre “open society” agenda encompass some of the most radical leftist ideas on abortion, Marxist economics, anti-Americanism, defunding the police, environmental extremism and LGBT fanaticism.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/evil-times-soros-funding-253-leftist-groups-influence-global-media-push-anti-american-agenda-masses/

12/7The Gateway Pundit<REMINDER: Corrupt James Comey Praised His FBI Attorney James Baker, the Same Guy Fired Yesterday for Withholding Information at Twitter on Hunter Biden Laptop>

FBI元長官がTwitterの検閲を賛美するとは、如何に軸がずれているかです。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/reminder-corrupt-james-comey-praised-fbi-attorney-james-baker-guy-fired-yesterday-twitter-withholding-information-hunter-biden-laptop-story/

12/5New York Post<FBI’s fake ‘warnings’ about our Hunter story were clearly a coverup to aid Joe Biden>

FBIは2020年10月のNYポストのハンターバイデンの記事が正しいのは知っていたが、バイデンを当選させるため、関連記事を検閲・封鎖させた。

Talk about spreading “disinfo”! As The Post’s Miranda Devine reports, the FBI specifically warned Twitter to expect a “hack-and-leak” operation by “state actors” involving Hunter Biden, likely in October 2020, a key Twitter official says in a sworn declaration — even though the agency knew very well that info floating around about him was 100% legitimate.

he information came from Hunter’s laptop, which the agency itself had in its possession since 2019, a year before it issued its warnings.

And the FBI knew the laptop was legit, because in December 2019 it visited the owner of the repair shop where Hunter had abandoned it and verified its authenticity. (It even reportedly got its hands on a second Hunter laptop later, though as part of an unrelated investigation.)

Why were agents suggesting that info involving Hunter might be the work of “state actors” when the FBI knew darn well it wasn’t? Clearly, the goal was to nudge Twitter and others to squelch news that might damage Joe Biden’s election chances.

https://nypost.com/2022/12/05/fbis-fake-warnings-about-our-hunter-story-were-clearly-a-coverup-to-aid-joe-biden/

12/6The Epoch Times<Top FBI Official Steps Down as Republicans Prepare to Probe Into Bureau>

下院共和党がFBI職員を調査するので、辞めたと。まあ、悪いことをしてきたからでしょう。

A top FBI official has stepped down just as House Republicans have announced plans to investigate recent operations and actions at the bureau.

In a Dec. 2 post to his LinkedIn profile, Steven D’Antuono, assistant director in charge of the FBI Washington Field Office, announced his retirement.

https://www.theepochtimes.com/top-fbi-official-steps-down-as-republicans-prepare-to-probe-into-bureau_4906713.html

メリックガーランドのトランプ調査のための特別検察官任命は政治的動機によると見る人が多い。

12/7看中国<张忠谋:全球化和自由贸易几乎已死(图)=張忠謀:グローバル化と自由貿易はほとんど死んだ (写真)>「27年がすぎさった。半導体業界は世界の大きな変化、世界の地政学的構造の大きな変化を目の当たりにしてきた」、「グローバリゼーションはほとんど死んでおり、自由貿易も死にかけている。多くの人は依然としてまた元に戻ることを望んでいるが、私はそれは戻ってこないと思う」と張忠謀は言った。

報道によると、張忠謀がこのように言ったとき、彼は今年勃発したロシア・ウクライナ戦争と、台湾を武力で「統一」しようとする中国の試みについて考えているようであった。 米国と中国の関係はここ数十年で最悪の状態にあり、中国と米国はどちらもチップを自分達で発展させ、相互依存を減らしたいと考えている。 しかしこのような情勢の中で、米国は積極的にTSMCを誘致し、優遇措置で米国に工場を設立する。 張忠謀は、米国に工場を設立することは 25 年間の彼の願いであり、今、彼の夢がついに実現したと語った。

https://www.secretchina.com/news/gb/2022/12/07/1023555.html

12/8阿波羅新聞網<中共灭亡的丧钟正在响起!韩40个民团在中共大使馆前声援“白纸革命”= 中共滅亡の鐘が鳴る! 韓国の40の民間団体が中共大使館の前で「白紙革命」を支持>12/7、孔子学院の本質プロパガンダ運動本部、真実フォーラム、自由民主総同盟、36の加盟団体を含む40の市民団体が、ソウル中心部の中共大使館の前で50回目の記者会見を開催した。会見で、上記のグループは声明で、「中国人はついに立ち上がった。彼らは『習近平を打倒せよ、共産党を打倒せよ』と叫んだ…中共滅亡を告げる死の鐘は、鳴る」と発表した。

https://www.aboluowang.com/2022/1208/1839239.html

12/8阿波羅新聞網<口径大变!中共发布防疫新10条 舆论乱套 也“感谢上街的人”= 意見が大きく変わった! 中共は防疫について10の新しい措置を発表し、世論は混乱した 彼らはまた、「街頭に出た人達のおかげ」と>この点に関して、新しい 10項目の記事を再投稿した上海の住民は、友人の WeChat サークルに次のように書いた:「街頭に出た人達に感謝する」とは、11 /26 、 27に中国の多くの地で街頭に出て、厳格な封鎖に抗議した人達が、当局に防疫措置の変更を促したという意味である。この住民はまた、「これまでのところ、ある人達は警察に尋問のために呼び出され、一部は釈放されておらず、状況は皆目分からない」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2022/1208/1839174.html

12/8阿波羅新聞網<大陆网传中印加勒万河谷冲突视频 此前从未公开=中国のネット上で流布されたインドガルワン渓谷での紛争のビデオは、これまでに公開されたことがない>2020 年 6 月 15 日、国境のガルワン渓谷で中国軍とインド軍の間で紛争が勃発し、双方が死傷者を出した。報道によると, この紛争のビデオは最近中国のインターネットで公開された。ビデオは以前には公開されていない。ビデオではインド兵の死体と捕らえられた兵士が映っている。

https://www.aboluowang.com/2022/1208/1839142.html

12/7阿波羅新聞網<中国11月对美出口年比锐减25.4% 对美贸易顺差大降34.1%=11月の中国の対米輸出は急減して前年比▲25.4%、対米貿易黒字は大幅減の▲34.1%>中国税関は水曜日(12/7)、中国の輸出入が11月に急激に落ち込み、その落ち込みは専門家の以前の予測を上回ったと報道した。 輸出は9%近く減少し、輸入は10%以上減少した。 米中貿易も大幅に減少している。 11 月の中国の米国への輸出は前年比 25.4% 減の 408 億ドル、米国からの輸入は 7.3% 減の 165 億ドルであった。 その結果、中国の米国に対する貿易黒字は大幅に縮小し、34.1% 減少して 243 億ドルになった。

https://www.aboluowang.com/2022/1207/1839124.html

12/7阿波羅新聞網<白白浪费3年 中国疫苗几乎不防感染!防疫大官清华演讲吐露惊人真心话=3 年間、全く無駄にする 中国のワクチンは感染をほとんど防げない! 防疫当局の清華大学の演説で驚くべき真実が明らかに>中共の「ゼロコロナ政策」は、世界で最も厳格な防疫政策の 1 つと見なすことができるが、安全性は全く正反対である。 中共疾病管理予防センターの副所長である馮子健は最近、清華大学での講座に出席し、中国のワクチンは感染をほとんど防げないことを間接的に明らかにした。

https://www.aboluowang.com/2022/1207/1839107.html

何清漣がリツイート

ビクトリア🌼 @VictoriaTC 8h

1/ Twitter がアリゾナ州民主党の州務長官 (次期知事としての地位を認証した) オフイスの要請で投稿を削除し、電子メールを米国国土安全省傘下のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁 (CISA) に送ったことを思い出してください。

マリコパ郡の有権者登録を担当する共和党のスティーブン・リチャーは、CISA のサイバーセキュリティ諮問委員会と協力して、選挙情報を確認している。

では、CISA で調査を主宰するのは誰か?

引用ツイート

クリスティーナ・ボブ @christina_bobb  11h

我々が見つけたものをよく見て!! @CISAgov はマリコパ郡の @stephen_richer と協力して、選挙情報を調査し、一般に公開しないようにしている。FOUO とマークされていることに注意してください、Richer はまた、「選挙否定者」を排除するためのスーパー PAC を開始した. …。

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何清漣がリツイート

ビクトリア🌼 @VictoriaTC  8h

それが止められなければ、今後米国の言論検閲は制度化され、常態化する。すべてのレベルの政府は、中央政府の統一されたリーダーシップの下で官民協力を行い、大企業のプラットフォームの技術を通じて市民の言論を検閲する。

引用ツイート

ビクトリア🌼 @VictoriaTC  8h

2/「ツイッター真実省」総司令官ヴィジャヤ・ガッデ!

ガッデは、2021 年 12 月に CISA サイバー安全諮問委員会のメンバーに任命され、政策制定チームの一員としても任命された。

➡️CISAを強化し、サイバーエコシステムをより広く再構築する。

➡️重要なインフラストラクチャのセキュリティに影響を与える誤った情報や偽情報と戦う。

➡️官民パートナーシップを真のビジネス協業に変える。

https://cisa.gov/news/2021/12/01/cisa-names-23-members-new-cybersecurity-advisory-committee

https://twitter.com/i/status/1600559777800540161

何清漣がリツイート

ルクス @Lucs24659702  5h

勇敢なベリタスの告発者に関して、フォックスニュースはHHS が米国国境で児童の人身売買を助長していることを暴露した。

「これはあるメディアが拒否している全国的な話である。我々の政府は性的人身売買に加担している」

何清漣がリツイート

北米保守評論🇺🇸🇨🇦  @NAConservative9  2h

2022 年選挙の振り返り:自由で公正な選挙はすでに過去のものになったのか?

https://nacr.info/WordPress/index.php/2022/12/07/are-free-and-fair-elections-a-thing-of-the-past-reviewing-the-unexplainable-2022-election-results/

2020 年の大統領選挙後、不正選挙問題の解決に取り組まなければ、二度と自由で公正な選挙が行われない可能性があると警告した。 共和党の指導部は今でもトランプ大統領を嫌っていて、いつもそのようにする。 彼らは、トランプ大統領を打ち負かしさえできれば、腐敗した共産主義の左翼に喜んで参加する。

何清漣がリツイート

L JM🇺🇸 @zhixiangziyou  22h

スレッド:知っている

@thejimbaker、元 FBI のトップ弁護士からブルッキングス研究所のフェロー、CNN の寄稿者、Twitter の副法律顧問に転身。

彼はSwampのフォレスト・ガンプである。

引用ツイート

グレッグ・プライス @greg_price11  12月7日

スレッド:@thejimbaker に会いましょう。元 FBI のトップ弁護士からブルッキングス研究所のフェロー、CNN の寄稿者、Twitter の副法律顧問に転身した。

彼はSwampのフォレストガンプである。

このスレッドを表示

福島氏の記事では、張五岳教授や桑普氏の解説は、昨日の本ブログに掲載しました。福島氏も白紙運動(革命まで行かない)は、ゼロコロナの一部修正で、間もなく収束すると見ているのでは。

記事

習近平国家主席と江沢民・元国家主席(資料写真、2017年10月24日、写真:AP/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

12月6日、中国の元最高指導者の江沢民の追悼大会が人民大会堂で行われた。習近平が神妙な顔で、50分にわたる弔辞を読み上げた。

意外であったのは、江沢民に送られた様々な形容詞が鄧小平に勝るとも劣らない素晴らしいもので、ひょっとして習近平は内心本当に江沢民のことが大好きだったのかもしれない、と思うほどだったことだ。

この追悼大会の日は一日すべての娯楽が禁止されるなど、鄧小平の追悼大会のときにはなかった通達もなされた。

だが江沢民の最高指導者としての功績は明らかに鄧小平よりは低い。そもそも江沢民執政の前半は事実上の鄧小平院政であった。また、習近平は江沢民派を政敵とみなして激しい権力闘争を展開していたはずだ。そんな江沢民に対して習近平がここまで賞賛をこめた弔辞を読み上げたのはなぜなのか。

江沢民の功績としては、第16回党大会で自ら望んで後進に地位を譲ったというくだりにも触れていた。それは第20回党大会で党内の反対派を抑え込んで総書記3期目を強引に連任した習近平の立場とは矛盾するものではないのか。

折しも中国全土で反ゼロコロナ運動、白紙革命が拡大し、そのスローガンの中に「習近平下台」(習近平は辞任しろ)といった習近平個人の責任を問うものまで出始めている中で、江沢民追悼大会がこのような形で行われた理由を考えてみたい。

江沢民が自ら引退したことを賞賛する不思議

江沢民は上海(復旦大学付属華東医院)で11月30日12時13分に96歳で死去したと新華社を通じて発表された。死因は白血病と多臓器不全という。

12月1日、遺体は王冶坪夫人に付き添われる形で専用機に載せられ北京の301軍病院に運ばれた。西郊軍飛行場では習近平、李克強、栗戦書、汪洋、李強、趙楽際、王滬寧、韓正、丁薛祥、李希、王岐山らが遺体を出迎えた。

同日、訃告「全党全軍全国各民族人民に告げる書」が人民日報など各紙に出された。訃告とともに白黒で江沢民の遺影が大きくぶち抜きで掲載された。この紙面構成は、鄧小平が死去した時の1997年3月20日の紙面と全く同じ構成で、見出しや写真の大きさ、文章に使われる表現までほぼ同じであった。

江沢民の訃告では、偉大なるマルクス主義者、偉大なる無産階級革命家、政治家、軍事家、外交家、試練を長く経た共産主義戦士、中国の特色ある社会主義の偉大なる事業の傑出した指導者、党の第三大中央集団指導体制の核心、3つの代表の重要思想の主要な設立者と、鄧小平に勝るとも劣らぬ形容が並んだ。

そして興味深いことに、この訃告には次のように書かれ、江沢民が後進に道を譲る形で自ら党中央委員を引退したこと、中央軍事委員会主席には残留して胡錦涛を支えたことをポジティブに評価していた。

「江沢民同志は党と人民の事業の戦略をきわめて重視し、第16回党大会の準備を主導し、党と国家事業の長期的発展、党と国家の長期的安定のために、中央指導者の職務を連任せず、同時に党中央委員会も引退することが党と国家の新旧交代を促進するのに利するとして、引退を請求し党中央は同意した」

「当時の国家情勢は複雑で変化が多く、国防軍建設の任務が頻繁で重いことを考慮し、第16期党中央委員会は第1回全体会議で、江沢民同志の中央軍事委員会主席残留を決定した。第16期一中全会後、江沢民同志は全力で胡錦涛同志の新しい中央集団指導の任務を支えた」

習近平自身は第20回党大会で共産党ルールを破り、反対派を押し込めて強引に3期目の総書記を連任した。なのに、江沢民が自ら引退したことを賞賛するとは、どういう心境なのか。

白紙革命が拡大する中で天安門事件に言及

また訃告は、「1989年の春から夏に変わるころ、わが国には深刻な政治風波が起こった」と天安門事件にも言及していた。

白紙革命が中国全土に拡大しているというのに、天安門事件の記憶を刺激するような発言も不用意ではないか? これらの部分は、12月6日に行われた追悼大会で習近平が読み上げた弔辞の中にもあった。

12月5日、告別式が行われ、6日に追悼大会が開催されることになったが、遺体を安置する形の告別式は執り行わず、外国からの弔問客も受け入れないことになった。多くの人たちは告別式が行われない理由についてあれこれ噂し合った。たとえば、江沢民が死去したのは実は発表された日付より2週間以上前の11月13日で、遺体が傷んでおり、告別式にふさわしい状態ではないのではないか、とか。あるいは、告別式に刺激された大衆が江沢民を偲んで集会を開くのを懸念したのではないか、とか。

1976年4月5日の第2次(1次?)天安門事件は、周恩来の死がきっかけだった。周恩来の死を悼む群衆の集会が反毛沢東、反四人組の抗議デモに拡大し、鎮圧された事件だ。この事件によって鄧小平は三度失脚したのだった。また、1989年6月4日の天安門事件は、胡耀邦の死がきっかけとなった。

なので、江沢民の遺体を目の当たりにし、その死を悼む人々が折からの白紙革命運動と一緒になり、習近平と政治的に敵対する上海閥残党とともに立ち上がって習近平政権を根底から揺るがす事件になるかもしれない、と習近平が恐れたので、遺体を安置する告別式は省略されることになったのではないか、という見方もあった。

結果から言えば、12月5日に301軍事病院で簡素な告別式が行われた様子がCCTV(中国中央テレビ)などでも報じられ、江沢民の安らかな死に顔も人民に披露された。

本当の命日については、11月13日という説を信じる人がやはり多いが、死期が迫った共産党指導者が、人工的に血流や呼吸を維持させられて党の都合で延命されるのはあり得ることだ。江沢民が死亡したという噂がSNSで広まったのは11月13日だが、ちょうどその時、習近平はG20サミット出席のために外遊中だった。ちなみにSNSで噂が広まったのは、外交部長、李肇星の姪のフェニックステレビ記者、秦楓がSNS「微博」に“におわせ”投稿をしたのがきっかけだった。

12月6日の江沢民の追悼大会の日は、全国で半旗掲揚、全人民による3分の黙とうが行われ、全国の車両が3分間、警笛、警報を鳴らすように求められた。その日は一日、公共の場の娯楽はオンラインゲームを含めて禁じられた。江沢民の揚州の実家では献花が山と寄せられた。追悼大会の格式は鄧小平の死去に殉じており、一部では鄧小平以上の格式であったという指摘もある。

ただ、一般市民が自発的に各地で集会などを開いたという話はあまり聞かず、追悼大会の参列者が愁嘆してみせる場面もあまりなかった。習近平は神妙な表情で淡々と用意された弔辞を読み上げ、あの鄧小平の追悼大会で弔辞を読み上げた江沢民のように、涙をぼろぼろ流して嗚咽してみせることもなかった。

「江沢民の正当な後継者」であるとアピール?

さて、チャイナウォッチャーたちは、こうした江沢民の追悼大会に関する数々の疑問について、いろいろな意見を言い合った。

まず、ずっと政敵とみなされて江沢民を、なぜこんな風に褒めたたえるのか。習近平は弔辞で、江沢民の死を「計り知れない損失」と言い、「江沢民の意思を継承しよう」と呼び掛けた。江沢民の功績とは、改革開放や中国のWTOの加盟などだ。それを継承しようということなのか。

だが習近平がこれまで掲げてきた経済路線は、鄧小平改革開放路線を忠実に受け継いだ江沢民と反対方向の「民退国進」(民営企業の後退、国営企業の進化)や共同富裕の毛沢東回帰路線である(その結果、民営企業の倒産ラッシュが起き、外資の中国市場脱出が進んでいる)。江沢民を褒めたたえるのは矛盾していないか。

この矛盾について、興味深いのは、台湾の淡江大学中国大陸研究所の張五岳教授がフランス国際放送のインタビューで語った指摘だ。

「習近平の今の権力基盤は当時の江沢民の権力と関係がある。李克強を後継者にしたかった胡錦涛を抑えて習近平を総書記に押し込んだのは江沢民だったから、習近平は個人的に江沢民に深い恩を感じている」

だから江沢民を持ち上げ、自分が江沢民の推薦を受けた正当な後継者であることをアピールする狙いがあるのではないか、ということだ。

江沢民も胡錦涛も、鄧小平が生前、今後の指導者として指名していた“鄧小平欽定”指導者である。習近平が党内で今ひとつ尊敬されていないのは、みんなが尊敬する鄧小平が選んだ指導者ではない、という部分もあった。そのくらい改革開放をスタートさせた鄧小平は党員にとって偉大なのだ。

そこで、習近平は江沢民を鄧小平クラス、あるいは鄧小平以上の改革開放実行者として葬送し、「自分が江沢民から指名された正当な権力者である」というロジックを打ち立てようとした、というわけだ。

さらに言うと、江沢民の経歴を肯定することで自分の任期3期目のエクスキューズになる。江沢民は総書記在任13年であり、また総書記引退後も「国際情勢」を考慮して中央軍事委員会主席に残留した。76歳で総書記・中央委員を引退した当時の江沢民より、今の自分は7つも若い。「国際情勢」「新型コロナ」など複雑な国内外情勢を考慮して通常より1期5年多く総書記任期を務めることぐらいいいではないか、というロジックである。

呼び覚ます天安門事件の記憶、白紙革命への牽制か

また、台湾香港協会理事長の桑普は米メディアのラジオ・フリー・アジアで、江沢民の訃告で天安門事件について言及していたのは白紙革命に対する牽制であるという可能性に言及した。

「つまり、刀をひらめかせて見せて、(白紙革命を続ければ)天安門事件を武力鎮圧したように、中国人民の上に振り下ろすぞ、という意味だ」。人民に対して、天安門事件の記憶を呼び覚まされてなお白紙革命の戦いを継続する覚悟があるのか、ということだ。

一時的に広州や成都や上海で厳しいロックダウンを解除した地域が出現し、あたかも運動によって政府の譲歩を引き出したかにみえる。だが、これは運動の勝利ではなく、当局があえて譲歩を示すことで、人民に白紙革命の引き際のシグナルを出したと見るべきだろう。

実際、最初に白紙を掲げた南京伝媒学院の女子学生の李康夢や、上海市ウルムチ中路のデモで最初に「習近平下台」と叫んだ男性ら運動の中心人物は次々と秘密裏に逮捕され、容赦ない鎮圧が始まっている。こういう状況で、民衆に対し、天安門事件のような政治風波になるまで白紙革命を継続する覚悟があるのか、という一種の脅しを、江沢民追悼の弔辞の中に盛り込んだ、という見方だ。

11月13日にすでに死去していた(脳死)という説を信じれば、なぜ江沢民死去の発表が11月30日に調整されたのかというと、白紙革命に対する人民の関心を分散させるためだという見方もあった。実際、中国のSNSのトレンドワードを見ると、30日まで白紙革命関連のキーワードで盛り上がっていたネット世論は、江沢民死去の話題に塗り変えられた。

だがこれは同時に、江沢民時代の高度経済成長期や多極外交時代への再評価を民衆に促し、今の習近平政権時代の息苦しさ、国際的孤立への不満をいっそう募らせるリスクもある。習近平としては、本当に江沢民の死を政治的に利用するつもりであったのであれば、なかなかの冒険であっただろう。

江沢民への追悼大会はとりあえず無事に終わり、今のところ、天安門事件に匹敵するような動きにはつながっていない。習近平は胸をなでおろしたのか。総書記に引き上げてくれた恩人であり、政敵であった江沢民の死去に対する習近平の本当の思いは、その鉄面皮から垣間見ることはできない。

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