『台湾野党・国民党のトップに「中国との統一支持」の「親中派」女性政治家が就任…中国共産党が着々と進める「ネット世論工作」の怪しい影』(11/7現代ビジネス 田輝)について

11/8The Gateway Pundit<Capitol Police Officer Shauni Kerkhoff Identified as J6 Bomber – Testified to Firing Pepper Balls on J6 Crowd – Then Months Later Went to Work Security at CIA=議事堂警察官のショーニ・カーコフがJ6爆弾犯と特定される – J6の群衆にペッパーボールを発射したと証言 – その後数ヶ月後にCIAの警備>

1/6議事堂襲撃事件は民主党とその武器化した政府機関、共和党エスタブリッシュメント(グローバリスト)がグルになって起こした陰謀事件。無辜の国民を冤罪で収監した奴らは同じ目以上にしてやらないと。ただ、歩行分析だけで犯人と特定しただけであれば、公判維持は難しいのでは。

ショーニ・カーコフ – 議事堂警察官、J6パイプ爆弾犯とされる、現米情報機関職員。

2021年1月5日、 2021  年1月6日の抗議活動の前夜、容疑者は ワシントンD.C.の共和党全国委員会と民主党全国委員会の本部近くにパイプ爆弾を仕掛けた。

犯人はビデオに捉えられていたが、世界最高の諜報機関であるFBIには捕まらなかった。

連邦議会 は 、共和党と民主党の本部近くで爆弾が発見された後、1月6日に閉鎖された

既報の通り 、謎の容疑者が 共和党全国委員会(RNC)と民主党全国委員会(DNC)のワシントン本部に2つのパイプ爆弾を仕掛け、1月6日に爆弾処理班によって無事に爆発しました。

ゲートウェイ・パンディット紙が当時、そして1月6日以降も何度か報じている通り、共和党全国委員会(RNC)と民主党全国委員会(DNC)の本部で「爆弾」が発見されたというニュースが流れると、連邦当局は米国議会による選挙人票の集計を停止しました

集計を中止させたのは、建物に押し入ったJ6抗議者ではありませんでした。パイプ爆弾のニュースでした!

爆弾を仕掛けたのは、後にCIA本部の警備員となった女性米国議会警察官だったことが確認できた今、これは重要なことです。

ショーニ・カーコフは1月6日の暴動の後、CIA本部に勤務しました。彼女は後に、 FBIに嵌められ、自宅で息子に盗聴されたJ6被告のガイ・レフィットに対して証言しました。

ショーニはFBIに入隊した後、ソーシャルメディアのアカウントを削除したと報じられています。

ショーニ・カーコフは1月6日の抗議の後、FBIに勤務しました。彼女はJ6被告のガイ・レフィットの裁判で彼に不利な証言をしました。

1月6日に民主党全国大会と共和党全国大会に爆弾を仕掛けたのは議会警察官(ショーニ)だという情報がインターネット上で広まった後、ジョー・ホフトは金曜日にJ6パイプ爆弾犯について報道しました

1月6日から2年後、クリス・レイの指揮下にあるFBIは、爆弾犯とされる人物に関する情報提供に50万ドルの報奨金を出しました

彼らは、2020年の選挙の開票中に政府を閉鎖する陰謀に巻き込まれることは決してないと確信していたに違いありません!

本日、報奨金を受け取るために、この情報を正式に提示します。

The Blazeのスティーブ・ベイカーは、今週ずっとこのニュースを取材しており、金曜日には、ソーシャルメディアで名前が広まったショーニ・カーコフについて報道しました。

ベイカーは、ショーニ・カーコフがパイプ爆弾犯であるとのBlazeの判断について報道しました。

屈曲(膝の曲げ)、股関節の伸展、速度、歩幅、歩調、変動などの歩行パラメータを分析するソフトウェアアルゴリズムは、バージニア州アレクサンドリア在住のショーニ・レイ・カーコフ(31歳)を、2021年1月5日のビデオに映っていた爆弾犯と94%一致と評価しました。Blaze Newsの分析を担当したベテランアナリストは、プログラムが苦労する視覚的観察に基づいて、個人的には一致率を98%近くと見積もったと述べています

ブレイズニュースの情報筋によると、カーコフ氏は4年半にわたり連邦議会警察に勤務していたが、2021年半ばに中央情報局(CIA)の警備担当に転じるため、同局を退職した。

CIA報道官のリズ・ライオンズ氏は、カーコフ氏はキャンパスの警備員として働いていたと述べた。

バージニア州アレクサンドリアにあるカーコフ氏の自宅は、金曜日の夜、法執行官の監視下にあったようだ。ブレイズニュースの編集長クリストファー・ベッドフォード氏は、自宅を視察するために立ち寄った後、地元警察に呼び止められた。その後、彼は立ち去ることを許された。

爆弾犯のすぐ近く

ブレイズニュースが情報筋に捜査を依頼した後、FBIは捜査に迫っていることを示唆していたが、ブレイズニュースの調査によると、1月6日の数日後、パイプ爆弾犯の住所であるフォールズチャーチから数フィートのところにいたという。

CIAはカーコフ氏がCIAで警備員として働いていたと述べていることに留意すべきである

マッシー下院議員は今朝、最新の報道に反応しました。

ショーニ・カーコフは、1月6日に何も知らないトランプ支持派の群衆にペッパーボールを投げ込んだと証言しました。

カーコフは、その日、ガイ・レフィットに直接30発から40発のペッパーボールを発射したことを認めました!

Courthouse Newsより

元連邦議会議事堂警察官が水曜日

「彼が一歩踏み出すたびに、彼らも一歩踏み出しました」とショーニ・カーコフは陪審員に語りました。「状況は深刻になっていました。」

カーコフは、議事堂暴動事件の被告として初めて裁判にかけられたガイ・レフィットに対する政府側の最初の証人です。彼は暴動中に腰に銃をホルスターに差し込み、警察に突進したとして告発されています

水曜日の審問で、カーコフ氏は陪審員に対し、レフィット氏が議事堂西側の手すりに登った際に立ち向かったと述べた。カーコフ氏は、レフィット氏が後退するよう繰り返し指示したにもかかわらず無視したため、「おそらく30~40発」のペッパーボールをレフィット氏に向けて発射したと述べている。

1月6日の暴動はすべて、不正選挙の承認を確実にし、全国のMAGA支持者を迫害し、処罰するために計画され、実行された。

彼らの首を切るべきだ。

https://www.thegatewaypundit.com/2025/11/capitol-police-officer-shauni-kerkhoff-identified-as-j6/

11/7The Gateway Pundit<Grand Jury Subpoenas Brennan, Lisa Page and Peter Strzok in Russiagate Investigation=ロシアゲート捜査で、大陪審がブレナン、リサ・ペイジ、ピーター・ストゾクに召喚状>

https://www.thegatewaypundit.com/2025/11/just-grand-jury-subpoenas-brennan-lisa-page-peter/

11/7The Gateway Pundit<WATCH: “Fake News!” – Trump SLAMS NBC Reporter Lying About Thanksgiving Dinner Cost – “The Democrats are Good at a Few Things: Cheating on Elections and Conning People with Facts that aren’t True”= 動画:「フェイクニュース!」―トランプは感謝祭ディナーの費用について嘘をついたNBC記者を激しく非難―「民主党はいくつかの点で優れている:選挙で不正を働き、真実ではないことを事実にして人々を騙すことだ」>

https://www.thegatewaypundit.com/2025/11/watch-fake-news-trump-slams-nbc-reporter-lying/

11/8阿波羅新聞網<川普震怒!炮轰“垮掉的”纽约时报—川普发文 炮轰纽约时报“假新闻”= トランプは激怒!「事業がうまくいっていない」NYTを痛烈に批判――トランプはNYTを「フェイクニュース」と非難投稿>トランプ米大統領は11/7、Truth Socialに投稿し、「事業がうまくいっていない」NYTとその三流記者、郭莉莉とデイビッド・ピアソンが、自分と習近平国家主席との「大成功」とされる会談を「ひどいものに見せようとあらゆる手段を尽くした」と批判し、会談は「実際には大成功だった」と強調した。トランプは、NYTが事実を完全に歪曲し、中国が希土類元素の輸出脅迫を撤回し、米国産大豆などの農産物を購入し、関税の支払いに同意したという最終的な結果を報道しなかったと記した。

左翼メデイアは共産主義を応援するのは当たり前。左翼は基本嘘つき。

https://www.aboluowang.com/2025/1108/2302529.html

11/8阿波羅新聞網<最新爆炸大事:川普铁心 定要他人头落地—马杜罗“体面退场”方案曝光:5000万美元悬赏换一张安全机票=最新の衝撃ニュース:トランプは彼の斬首に断固たる態度  マドゥロ大統領の「優雅な退陣」計画が明らかに:安全な飛行に5000万ドルの懸賞金の代わりに安全な飛行機チケット>

アポロネット王篤若の報道:ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、カタールやトルコを含む複数の秘密ルートを通じてトランプ政権に白旗を挙げた。

「赦免して、懸賞金を撤回し、私の将来を良くしてくれるなら、私は出て行く」。WHのキャロライン・リービット報道官は7日早朝、「私たちは嘘だらけの手紙を受け取った。マドゥロは大統領ではなく、麻薬王である。ゲームのルールは変わっていない」と反論した。

  1. 3つの亡命パッケージ(最新版) アトランティック誌の独占報道によると、マドゥロ大統領の最新の提案は以下の通り。

全員赦免―― マドゥロと「サン・カルテル」の側近28人は、米国司法省による訴追から免責される。

懸賞金の取り消し―― 現在の金額5,000万ドル(8月に倍増)に利息が付く。

豪華な亡命―― 選択肢には、トルコのアンカラにある5つ星オーシャンビューヴィラ、またはカタールのドーハにある王宮があり、「移転費用」として3億ドル以下を持参。

  1. 2つの提案、どちらもトランプ大統領から回答なし(2025年4月)

最初の提案:マドゥロ大統領は「ベネズエラに留まって引退する」ことになり、大統領の肩書のみを手放す。

WHの回答:0語。2025年9月

第二の提案:マドゥロ大統領は資産を持ち去り、亡命先は希望通り。

WHの対応:カリブ海封鎖を継続。11月7日

第三の提案:契約書に「快適」の2字を含める。

トランプはツイートした。「彼は我々が本気であることを知っているので、何でもするだろう。」

III. 海上封鎖の60日間の記録:麻薬密売船15隻が沈没、乗組員27人が死亡

米空母ジェラルド・R・フォード打撃群と3,500人の海兵隊員は、ベネズエラの200海里以内を封鎖した。CIAは国境を越えた逮捕を可能にする「致命的な秘密作戦」を許可された。

IV.軍関係者が米国に非公式に連絡:マイアミ・ヘラルド独占記事:少なくとも3人のベネズエラ軍大佐がブラジル大使館を通じて書簡を送付した。

「米国ビザをくれれば、マドゥロを差し出す」

  1. トランプは交渉ではなく「捕獲」を望んでいる:WH内部文書(Axios提供):

プランA:軍が離反し、マドゥロを「手土産」にする。

プランB:政権の資金源が枯渇するまで海上による締め付けを続ける。

プランC:保留中だが、議会は既にカラカスへの直接空爆を拒否している。

  1. マドゥロ大統領最後のテレビ演説(11/6):「米国人が私の首を欲しがっている?私は国民に首を差し出す!」

(カメラ外:大統領官邸地下室に3機のヘリコプターが待機。目的地はハバナ)

VII.亡命ルートマップ

トルコ:エルドアン大統領が同意。エーゲ海の別荘に。

カタール:王室所有のプライベートアイランド。20人のボディーガードを同伴可能。

ダークホース:ベラルーシ ― ルカシェンコ大統領、1億ドルの「保護費」を要求。

VIII. ベネズエラ国民の声:Xプラットフォームで話題のコメントトップ3

「彼を行かせろ! 私たちはただ腹いっぱい食べたいだけだ」(いいね12万件)

「5000万ドルの懸賞金で卵何個買えるの?」(いいね8万件)

「亡命は結構だが、資産はトイレ修理に回せ!」(いいね5万件)

  1. エピローグ:24時間カウントダウン;米軍最新情報:

USSフォードのデッキは、マドゥロを歓迎する横断幕で埋め尽くされている。片道切符、行き先はグアンタナモ。

マドゥロは確かに威厳ある退陣を求めているが、トランプは「斬首」を望んでいる。つまり、軍が寝返るか、あるいは締め付けが続くかのどちらかだ。

ベネズエラ軍が率先してマドゥロ大統領を「手土産」として送らない限り、この亡命計画は現在、米国によって完全に阻止されている。 (情報源:AP通信、アトランティック紙、WHブリーフィングルーム、マイアミ・ヘラルド紙、いずれも11月7日更新)

マドゥロも終わりでは。

https://www.aboluowang.com/2025/1108/2302515.html

11/8阿波羅新聞網<重要仪式 张又侠诡异消失—习党魁出席福建舰入列仪式 张又侠又没露面=重要式典:張又侠は異例にも姿を現さず―習主席は福建号の艦艇就役式に出席、張又侠はまた欠席>党メディアの報道によると、11/5、習近平主席は蔡奇党中央委員会書​​記、張国清副首相とともに、海南省三亜市で福建号の艦艇就役式および国旗掲揚式に出席した。中央軍事委員会副主席に就任したばかりの張升民が式典を主宰した。

プレスリリースでは、中央軍事委員会副主席の張又侠の名前は挙げられていない。

張又侠が軍権を握っているので、習が上に立つ場には出たくない。

https://www.aboluowang.com/2025/1108/2302399.html

11/8阿波羅新聞網<彻底叛党叛国,这女人太疯狂了=党と国を完全に裏切る、この女は狂っている>汪浩/鄭麗文は呉石の追悼式に出席し、「呉石は匪賊と内通したのは十分に裏付けられている」という蒋介石の結論を事実上否定する。呉石は国民党軍に潜入した中​​共の高級スパイであり、国家の安全を脅かした。今、国民党主席が中共のスパイを追悼し、中共の歴史観を採用したことは、党の歴史と中華民国の立場を裏切ることに等しく、党のルーツを忘れ、支持者の心を凍らせる行為である。

国民党の人気は下がるのでは。

https://www.aboluowang.com/2025/1108/2302503.html

何清漣 @HeQinglian 1h

「NYの『社会主義実験』は茶番劇に終わる運命にある」:この実験は失敗する運命にあると私は考えている。なぜなら、再分配ばかりにこだわる極左は富の創造方法を知らず、貧乏人を助けるために金持ちから奪うことしか知らない。さらに、NY市は既に多額の負債を抱え、ホームレスや生活保護受給者が飢えに苦しんでいる。しかし、マムダニがNYを破滅させるとは思えない。彼の前も民主党の市長で、NYでは様々な左派的な社会実験が実施されてきた。

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upmedia.mg

何清漣コラム:NYの社会主義実験は茶番劇に終わる運命にある ― 上報

NYは常に、いわゆる「世界的な民主主義の灯台」と見なされてきた。今年、NY市民はイスラム教徒の社会主義者マムダニを市長に選出した。彼は家賃統制、無料のバスと保育サービス、市営サービス、富裕層への課税政策も提案した…

何清漣 @HeQinglian 13h

ここ数日、イギリスのテレビドラマ『The Exile』シーズン5を観ている。テーマはリビアの抵抗組織によるイギリスに対するテロ活動で、「やられたら同じやり方でやり返す」という道徳的正当化がされており、イギリスのリビアにおける「不安定化戦略」を学んでいる。「あなた方は私たちの祖国を破壊し、私たちを苦しみに陥れた。今度は私たちが経験した苦しみをイギリスに味わわせてやる」。

この「不安定化戦略」には合計13の項目がある。

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aboluowang.comより

何清漣 @HeQinglian 2h

『007』は冷戦期の西側が輝いていた時期の栄光のスパイ物語であり、『The Exile』は冷戦後の時代に西側が道を見失った時代のスパイ物語である。どちらの主人公も一流スパイである。登場人物よりも、このシリーズに反映されている歴史的背景、つまり西側諸国のカラー革命のブーメラン効果と西側社会の衰退に興味がある。

田氏の記事では、28年1月の台湾総統選はまだ遠い。国民党主席選挙で鄭麗文を中共が応援して勝利しても、全台湾の世論調査で国民党は3.3%支持を落とし、民進党との差も10%以上になったと。また国民党支持者でも鄭麗文の「私は中国人」という認識に62.1%が反対するというありさま。中共は支援する対象を間違っている。金をかけても効果がない。

台湾は世界でも厳しい投票システムを持っている。①戸籍の場所で投票(期日前投票や不在者投票、郵便投票なし)②国民身分証で本人確認。米国のように不法移民が投票できたり、偽の郵便投票ができたりしない。中共も米国のような手は使えないから、選挙で苦労する。まあ、中共の息がかかっていると思われる政治家は世界的に嫌われているでしょうけど。

一方民進党も安心できない。国民党議員の大量リコール失敗は民進党が一致団結して取り組まなかったからと言われる。党内派閥や国民党が相手ではなく、中共が相手と言うことをもっと自覚しないと。日本も米国も保守派のトップになり、頼総統にとっては好ましい相手と思われる。しかし、その地位に安住することなく、敵の侵略を防ぐ自助努力をして行くことが大事。当然日本も同じで、まず選挙介入されないようにしないと。

記事

1週間で一変した形勢

6人が立候補して10月18日に投票が行われた台湾の国民党主席選挙は、当初の予想を覆し、親中色が強いとされる女性の鄭麗文氏が50%以上の得票率で「圧勝」した。

今回の党主席改選に当たっては、現職の朱立倫氏が続投の意向を示さず、また2028年の総統選挙の最有力候補とみなされていた盧秀燕台中市長も「市長の業務に専念したい」との理由で朱氏からの立候補要請を固辞したため、“軽量級”とみなされた6候補による闘いとなった。

当初の予想では、故郝柏村元行政院長(首相)の長男で2006~14年の8年間台北市長を務めた郝龍斌氏が有利と見られており、実際9月26日に発表された世論調査では、郝氏が22.2%の支持を集めてトップで、鄭氏は12.2%の2位にとどまっていた(詳細は10月7日公開の拙稿「中国共産党も突っ込み所に困る『大混迷』の台湾政局―与野党3党それぞれが抱える大罷免運動後の『難題』を探る」参照)。

ところがその後わずか1週間ほどで形勢が一変、10月1~2日にかけて東森テレビ系の調査機関が国民党員を対象に行った世論調査では、鄭氏が44.5%と大きくリードし、2位は羅智強立法委員の26.6%、郝氏はなんと18.9%で3位にとどまった。鄭氏の勢いはその後も持続し、18日の投票結果では鄭氏が6万5122票を獲得し得票率50.15%に達したのに対し、郝氏の得票は4万6551票で得票率35.85%の2位にとどまった。

大混乱の後、国民党ら野党が民進党に勝利した大罷免運動 by Gettyimages

もっとも9月の世論調査は党員ではなく全有権者を対象としており、単純に1週間で大逆転が起きたとまでは言えないのだが、元々、1988年から2000年代の初めまで民進党に所属し、台湾独立を主張する外省人の団体のメンバーでもあった鄭氏が、2005年に宗旨替えして国民党に加入していたとはいえ、党主席選挙に出馬して圧勝したことは驚きをもって受け止められた。

何故を突き詰めていくと

今回の選挙結果についてのごく一般的な解釈は、国民党が総統選挙で3連敗し、かつての「金持ち政党」の面影も雲散霧消する中で、党員の間で若返りなどの変化を求める声が大きかったというものだ。確かに郝氏は2014年に台北市長を退任した後、2016年の立法委員選挙で落選し、その後2017年と2020年の党主席選挙でも落選するなど、「落ち目の政治家」の印象が強まっていたことは確かである。55歳で郝氏より18歳若く、民進党への強烈な批判など弁も立つ鄭氏の方が「ニュー国民党」のイメージを与えやすいと多くの党員が考えた可能性はある。

しかし郝氏は温厚な性格で党内をまとめやすいと見られていたほか、政治討論番組のキャスターを長く務めて人気と知名度が高く、2024年の総統選挙の際には国民党の副総統候補として立候補した趙少康氏が郝氏支持を明言していた。また仮に若返りを求める声があったとしても、なぜ鄭氏と同世代の羅智強立法委員兼国民党立法院党団書記長ではなく鄭氏に票が集まったのかは疑問が残る。

このほか、国民党における「党内党」とも呼ばれ自立性の強い黄復興党部(国軍退除役人員党部)が朱立倫主席による組織改造で事実上の「格下げ」に遭ったため、これに不満を持つ退役軍人の党員が、郝氏のバックにいると見られる朱氏への意趣返しをしたとの見方もあるが、決定的な要因になったのかは不明だ。

そこで指摘されるのが、台湾の選挙には付きものとも言われる「中国の介入」である。

民進党に近いとされる大手新聞の「自由時報」は、中国共産党が9月下旬に開催した政治局常務委員レベルの高官会議で、鄭氏の主張が2028年の総統選挙における「頼清徳総統の再選阻止」という点で中国側の目標と一致しているほか、鄭氏が台湾と中国の統一を支持し、「私は中国人」と明確に宣言していることなどを基に鄭氏支持の方針を決め、ネットでの世論工作だけで数億円単位の支出を行ったとする情報を報じている(詳細は自由時報、10月20日「北京高層 九月下旬拍板挺鄭」参照)。

中国はこうした工作の事実を認めておらず、鄭氏自身も産経新聞とのインタビューの中で明確に否定している(詳細は産経新聞、11月1日「中国の選挙介入『ありもしないことだ』 台湾・国民党の鄭麗文新主席インタビュー詳報」参照)。

どう見ても中国の影

しかし、日本の高市首相の就任時に祝電を送らなかった習近平国家主席は、鄭氏の国民党主席選挙当選に対し翌日すぐに祝電を送り、鄭氏も返電の中で「1つの中国」「台湾独立反対」を明言した。台湾人の多くは鄭氏の後ろに中国共産党の影を見るだろう。

このほか、新華社が10月26日から3日連続で「鍾台文」名の論文を発表して鄭氏が主張する「両岸(中台)統一」「台湾独立反対」と同じ主張を展開し、特に「我々が追求している国家統一では、平和統一後、『愛国者による台湾統治』と高度な自治が実行されるだろう」と述べている(詳細は聯合新聞網、10月28日「新華社『鍾台文』第3發:台灣出路只有一條 即走向『祖國』完全統一」参照)。この「愛国者による台湾統治」は中国が1997年の香港返還後にたびたび強調している「愛国者による香港統治」をほうふつとさせるもので、台湾人はそれが「傀儡政権」に他ならないことを知っている。

また今回の国民党主席選挙で筆者が最も驚いたのは、選挙期間中に郝氏を支持する趙少康氏が記者会見を開き、「大陸(中国のこと)が選挙に介入している」と非難したことである(中天新聞、10月11日「控境外勢力介入國民黨主席選戰!趙少康:大陸介選中華民國就完了」参照)。

趙氏は、テレビの時事討論番組では一貫して反民進党の立場を貫いてきた人物であり、趙氏の中国批判は民進党から見ると“仲間割れ”で、漁夫の利を得るチャンスに他ならない。もし中国が鄭氏支持の立場で国民党主席選挙に介入したとすれば、おそらく中国は、国民党の伝統的勢力が反民進党では中国と一致しても、「親米」「一国両制反対」といった点で矛盾があることを重視し、よりアメリカと距離を取ろうとして台湾の国防費増額にも反対する鄭氏に肩入れしたくなったのだろう。

国民党にだけ成功しても

台湾の選挙に対する中国の介入について、ベテランジャーナリストの盧世祥氏は筆者に対し、「1996年の初の総統直接選挙以来、何度となく行われてきた。初期は『文攻武嚇』=言論で攻撃し武力で脅す、という方法で、その後は台湾人ビジネスマンを利用し台湾内部に中国への同調者を増やす方法を取り、最近はさらに民間組織への浸透を強め、ネット時代に合わせてSNSを通じた認知作戦を展開し、台湾の世論に影響を与えようとしている」と説明した。

しかし台湾の総統選挙について見ると、1996年以降8回の選挙では国民党が3勝、民進党が5勝しているが、このうち1996年に当選した李登輝氏(当時は国民党の公認候補)については中国が蛇蝎のごとく嫌っていたことを考えると、中国の台湾総統選挙介入の成果は実質的に2勝6敗である。

今回の国民党主席選挙に関しては“完璧な成功”だったかもしれないが、今回の「工作対象」はあくまで国民党員に限られており、台湾人全体を対象にした場合に同様の成果が上がる保証はない。事実、「私は中国人」と明言する鄭氏の主張に対して、世論調査の結果では62.1%が反対し、賛成は24.5%にとどまった(詳細は上報、10月23日「【震傳媒民調】近5成6藍支持者肯定鄭麗文 62.1%不認同『以中國人自豪』言論」参照)。

また、鄭氏が主席選挙で勝利した後、国民党の支持率は低下傾向を見せ、トップの民進党との差が10ポイント以上に拡大した(詳細は上報、10月21日「【最新民調】黨主席選舉廝殺慘烈 國民黨支持度下滑3.3個百分點」参照)。普通、党主席選挙が行われた直後なら、当該政党の支持率は上昇しても良さそうなものだが、現実はそうなっていないところを見ると、鄭氏への台湾人有権者の評価は今のところそう高くはないと言えよう。

さっそく「アフリカ豚熱」で躓いた国民党

さて、2028年の総統選挙に今回の国民党主席選挙の結果がどう影響するかについて考えてみたい。

先述の通り、2028年の総統候補として有力視された盧秀燕台中市長が党主席への立候補を固辞したため、今回の党主席選挙は“軽量級”の争いとされ、立候補した6人がいずれも「総統選挙に立候補する意思はない」と明言していた。これは盧氏の出馬を暗黙の前提にしていた印象があるが、ここへ来て盧氏の行く手に暗雲が立ち込めてきた。

台中市の養豚場で豚の死亡が相次いだことから、10月21日に死んだ豚を検査したところ、ASF(アフリカ豚熱)の陽性反応が出た。早速翌22日から台湾全土で豚の移動と食肉処理を禁止する措置が取られたが、盧市長は同日、予定通り台中ショッピング祭宣伝記者会見に出席した上、ASFについて質問する記者に対して「ショッピング祭のことを多く報道してほしい」と答えたのである(詳細は、NOWnews、10月23日「被問豬瘟!盧秀燕宣傳購物節 律師:學這人」参照)。

これまでSARSや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対処で苦しんできた上、恒常的に中国からの武力行使という脅威に直面している台湾では、緊急事態への対応の巧拙は自らの生き残りに直結するため、有権者の関心が高い。

今年8月に「大罷免運動」を完璧に打ち砕き、民進党からの政権奪回に意気上がっていた国民党だが、現状は振出しに戻ったようである。

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