5/16The Gateway Pundit<‘Donald Trump Has Some Pretty Good Political Instincts’: CNN’s Harry Enten on President Trump’s Rising Approval Ratings (Video)=「ドナルド・トランプは政治的に優れた本能を持っている」:CNNのハリー・エンテン記者がトランプ大統領の支持率上昇について語る(動画)>
①本日のラスムセン世論調査の結果は、トランプ支持:不支持=51:48。ネットで+3。元々左翼メデイアはトランプを貶めるために、調査を操作して低い数字を出している。
②Russia Todayによると<Trump ends tariff talks for most nations=トランプ大統領、大半の国との関税交渉を終了>各国の税率がどうなるのか分かりませんが、やはり関税戦争は中共を標的にしたものでは。
https://www.rt.com/news/617730-us-trump-tariff-letters/
CNNの上級データ記者、ハリー・エンテン氏は、トランプ大統領の支持率は下がるだろうと考えていた(期待していた?)民主党員と裏切り者の共和党員にとって残念なニュースを伝えた。実際には支持率は上がっている。
ハリー・エンテン:そろそろ現実を直視すべき時ではないでしょうか?ドナルド・トランプ氏の支持率、つまり純支持率は下がっているように見えました。まるで「アディオス・アミーゴス」のようでした。人々は彼の政治的な死亡記事を書いているようでした。
彼は死から蘇りつつある。これを見てください。こんにちは。有権者の間でのトランプ氏の純支持率です。これはロイター・イプソスの世論調査です。
4月下旬には、支持率は8ポイント下回っていました。しかし、最新の有権者による世論調査では、支持率は7ポイント上昇し、ネットの好感度はマイナス1ポイントとなっています。
これは、4月下旬に多くの人が想像していたような状況ではありません。多くの人が彼の支持率は下がり続けると予想していたと思いますが、少なくともロイター・イプソスによると、実際には上昇しています。
ジョン・バーマン:では、これをもっと広い視点で考えてみましょう、ハリー。
ハリー・エンテン:はい、わかりました。これはたった一つの世論調査ですよね?では、複数の世論調査をまとめて見てみましょう。何が見えるでしょうか?ドナルド・トランプ氏の現在の状況と4月下旬の状況、そして1期目のこの時点での状況を比較したいと思います。
ご覧の通り、6ポイント下がっています。イプソス/ロイターの世論調査では支持率が少し下がっていますが、4月下旬に9ポイント下回っていた時と比べるとかなり支持率は上がっています。さらに、これを見て下さい。最初の任期だった2017年5月16日と比べると、支持率は10ポイント近くも上がっています。
ドナルド・トランプ氏は、2025年4月下旬の時点よりも単に成績が良いというだけではないようです。第1期のこの時点ではかなり成績が良く、第1期のこの時点では約10ポイント良い成績です。
ジョン・バーマン:真空中ではマイナス6は良くないが、トランプ流に言えば、彼自身と比べると、政治的にはかなり良い立場にある。
ハリー・エンテン:その通りです。これは彼のこれまでの成績よりもかなり高い数字です。
ジョン・バーマン:ハリー、ここでの大きな疑問はなぜかということです。なぜ底を打ったのでしょうか?なぜ上昇している可能性があるのでしょうか?
ハリー・エンテン:では、なぜでしょうか?景気後退の可能性を見てください。実際、低下しています。JPモルガンによると、4月下旬には60%でした。今は50%未満です。ゴールドマン・サックスはどうでしょうか?同じく45%でしたが、今は35%に下がっています。
結局のところ、経済、経済、経済です。景気後退の可能性は低下し、少なくとも中国との貿易戦争は多少沈静化し、トランプ大統領は合意形成を目指しています。有権者もこれに反応していると私は考えています。そのため、トランプ大統領の支持率は上昇していると言えるでしょう。
ジョン・バーマン:関税はトランプ氏にとって大きな痛手だったので、彼は撤退しました。それが今、政治的に有利になっているのかもしれません。
ハリー・エンテン:ドナルド・トランプは時々、かなり優れた政治的本能を持っています。
https://x.com/i/status/1923363920711983372
https://www.thegatewaypundit.com/2025/05/donald-trump-has-some-pretty-good-political-instincts/
https://x.com/i/status/1923362641797382527
https://x.com/i/status/1923289740595318935
https://x.com/i/status/1923166533393551547
昨日の本ブログで右下の写真が本当か疑いましたが、本当のようです。
5/16Rasmussen Reports<Records on Election Fraud, Epstein Scandal Should Be Released, Voters Say=選挙不正とエプスタイン事件の記録を公開すべきだと有権者が主張>
有権者の大多数は、ドナルド・トランプ大統領が、有罪判決を受けた性的人身売買業者ジェフリー・エプスタインに関する記録と2020年選挙における不正疑惑に関する記録を公開するという約束を守ることが重要だと考えている。
ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の67%が、エプスタインとその仲間の活動に関するこれまで秘密にされていた記録を公開することは重要だと考えている。そのうち36%は「非常に重要」と回答している。一方、28%はエプスタインのファイルを公開することは重要ではないと考えている。2月、 パム・ボンディ司法長官は、2019年に刑務所内で自殺したとみられるエプスタイン事件に関連する記録の「第一段階」と称するものを公開した。
https://x.com/i/status/1923456752445497808
https://x.com/i/status/1923455719413584210
5/17阿波羅新聞網<杀伤力极大!美提对台新法案 北京要炸=極めて致命的!米国は台湾に関して新たな法案を提出し、北京はそれを攻撃したがっている>米国の台湾に対する「6項目の保証」は、1982年にレーガン大統領が当時の米国台湾協会所長を通じて口頭で読み上げたものに由来する。米国のクリシュナモティ下院議員は16日、台湾に対する6項目の保証法案を提出し、米国の政策として明文化し、議会に審査メカニズムを設置することを義務付けた。
米民主党下院議員ラジャ・クリシュナムーティは「対台湾6項目の保証法案」を提案し、6項目の保証を米国の政策として明文化し、議会に審査メカニズムを設置することを要求した。将来の政府が議会の承認なしにこれらの原則を変更できないようにする。
この6項目の保証には、①米国が台湾への武器売却停止の期限を設定しないこと、②米国は「台湾関係法」の関連条項を改正しないこと、③米国が台湾への武器売却を決定する前に中国と協議しないこと、④米国が台湾と中国の仲介役を務めないこと、⑤米国が台湾の主権に関する立場を変更しないこと(これは中国自身が解決すべき問題である)、⑥米国が台湾に中国との交渉を強制しないこと、⑦米国が中国の台湾に対する主権を正式に承認しないことなどが含まれている。
6項目の保証法案は、下院と上院で一致した法案で可決され、その後大統領の署名を得る必要がある。
https://www.aboluowang.com/2025/0517/2220130.html
5/17阿波羅新聞網<震撼!“美军将与台湾共同奋战,同生共死”! —不容宝岛变香港 美退将:要让台湾知道我们会并肩作战同生共死=衝撃! 「米軍は台湾と共に戦い、共に生き、共に死ぬ」! —台湾が香港になることを許さない 退役米将軍:「我々は共に戦い、共に生き、共に死ぬことを台湾に知らせなければならない」>
退役した米軍のモンゴメリー将軍は台湾の人々にこう伝えたい。「米軍は台湾と共に戦い、共に生き、共に死ぬのだ!」画像:「米国と中共問題特別委員会」公聴会のYouTubeライブ放送から転載
下院の中共問題特別委員会は今朝、「高まる緊張の中での抑止力:台湾に対する中共の侵略の防止」に関する公聴会を開催した。証言に招かれたマーク・モンゴメリー退役米海軍少将は、米国は台湾に対し、共に戦い、共に生き、共に死ぬ姿勢を示す必要があると指摘した。
公聴会の最後に、委員長のジョン・ムーレナー下院議員(共和党)は、「米国は台湾問題でチベットや香港と同じ轍を踏むのをどうすれば避けることができるか」と質問した。
ムレナーは、25~20年前に米国人が中国について語るとき、物議を醸した話題はチベット、ダライ・ラマ、人権だったと指摘した。しかし、この話題は今日ではほとんど取り上げられない。中共はチベットで勝利し、彼らはあらゆる人権を抑圧し、人々を「再教育キャンプ」に送り込んで奴隷労働させている。多くの点で、彼らはチベットで勝利した。米国はもはやチベットについてほとんど語らない。
ムレナーは、香港を改めて見てみると、世界は香港の民主化運動をこれまで見、観察し、語ってきたが、今日ではすべてが異なっていると指摘した。香港は警察国家に身を落とした。香港において中国人がいろんなことをしたせいで、多くの香港人が香港を捨ててシンガポールや他の地域に移住した。しかし、最終的には中共当局が香港で勝利した。米国とその同盟国は、すべきことをしなかった。新疆では状況は少し異なるが、中国はチベットや香港で使用しているのと同じ戦術を使っている。
モンゴメリーは、米国のアフガニスタンからの撤退とウクライナへの支援不足は同盟国に懸念を引き起こしており、台湾も懸念しているはずと述べた。したがって、米軍と議会の任務は、武器システムと弾薬への合理的な投資を行うだけでなく、台湾に対して経済的、外交的に「我々は彼らと共に戦い、共に死ぬ覚悟がある」というシグナルを送るために、積極的に立法を行うことである。これは非常に強いシグナルとなる。米軍高官達はこれを信じており、こうして初めて、中国を抑止することになるだろうと確信している。
https://www.aboluowang.com/2025/0517/2220134.html
5/17阿波羅新聞網<美国国务卿卢比欧目前已身兼4职 要大砍“这单位” —他连“兼职”都这么认真! 代理国安顾问 卢比欧要大砍“这单位”…= ルビオ米国務長官、現在4つの役職を兼務 「この部署」の削減を希望 「兼職の仕事」も真剣に捉えている!ルビオ国家安全保障担当大統領補佐官代行は「この部隊」に大ナタをふるいたいとしている…>NBCによると、ルビオ米国務長官は、米国の国家安全保障上の決定に直接影響を与えることができる機関の国家安全保障会議に大きな調整を加える準備をしている。
NBCの報道によると、最近米大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任したルビオは、二つの面で国家安全保障会議に調整を加える予定だという。事情を直接知る4人によると、ルビオはこの機構の職員をさらにスリム化するつもりだという。以前、トランプ米大統領が就任した当初、国家安全保障会議には約300人のスタッフがいたが、すぐに150人にまで削減された。ルビオは今後、スタッフを50~60人に削減する可能性がある。
ルビオは、大幅な人員削減に加え、国家安全保障会議の機能を完全に変更する調整も行った。複数の政府省庁を調整し、外交および国家安全保障問題に関して大統領に助言する中核機関から、大統領の意志と指示を忠実に実行する執行機関へと生まれ変わらせている。
https://www.aboluowang.com/2025/0517/2220136.html
5/17阿波羅新聞網<不想承认都不行!万斯骂的千真万确—虽然不想承认,但万斯这次恐怕说对了=認めざるを得ない!ヴァンスの叱責はまさにその通りだった–認めたくはないが、今回はヴァンスの言う通りかもしれない>米国のJ・D・ヴァンス副大統領が、ヨーロッパは言論の自由を保護していないと批判したとき、多くの人は彼を偽善者だと思ったが、残念ながら、今回はヴァンスの言う通りかもしれない。
エコノミスト誌は15日、欧州では確かに言論の自由に問題があると指摘した。
2019年、フィンランドの保守派国会議員のパイヴィ・ラサネンは、フィンランド・ルーテル教会がゲイパレードを後援することを疑問視する投稿をソーシャルメディアにアップした。彼女はこう書いている:「教会はこのようなイベントを支援すべきなのか?」。これは罪と恥に関する聖書の教えと矛盾するのでは?彼女はまた、写真を添付し、聖書の厳しい一節をいくつか引用して、自分の立場を表した。
その結果、その後6年間、ラサネンは警察の捜査を受け、起訴され、法廷に立たされ、さらにはそのような発言のせいで巨額の罰金を科せられることさえあった。彼女はかつてフィンランドの内務大臣だったが、今では警察から13時間連続で尋問を受けた容疑者となっている。
エコノミスト誌は、裁判所が2022年にラサネンに無罪判決を下し、彼女の意見は不快なものであったとしても犯罪には当たらないとしたが、その後の控訴でも彼女が勝訴したと指摘した。しかし、問題はここで終わらない。最高裁判所は検察側が新たな訴訟を再提起できるかどうかについて近く判決を下す予定だ。
ヨーロッパは常に、国民の基本的権利(もちろん言論の自由も含む)を保護する法律や制度を備えた自由で開かれた場所であることを誇りにしてきたが、ラサネンのケースは意外にも珍しいことではない。スペインからドイツまで、国王や権力者を批判した多くの人々が訴えられてきた;移民、新型コロナウイルス感染症、ガザ問題などの敏感な問題になると、自由な議論の場がしばしば「ポリコレ」意見しか表明できないほどに圧縮されてしまう。
グローバリストお得意の言論弾圧。
https://www.aboluowang.com/2025/0517/2220135.html
何清漣 @HeQinglian 8h
- トランプ大統領の中東訪問は左派メディアやリベラルな神学者から高く評価された(図1)
- トランプは、この時はもはやフェイクが流せない左翼メディアに感謝の意を表した。
左翼メディアを決して信用しないとよく言う「凡て派」の人たちはどう感じているのか? 😂最近はペースについていけず、私にメッセージを寄こして不満をぶちまけることしかできないのが可哀想。
引用
ラピッド・レスポンス47 @RapidResponse47 5月15日
@POTUS:「ここに来てくださった皆様に感謝申し上げます。メディアにも感謝申し上げます。メディアは大変公平な対応をしてくれた。記録的なツアーなので、悪く言うのは難しいようである。これほど金を集めたツアーは今までなかった。
何清漣が再投稿
聯合早報 Lianhe Zaobao @zaabaosg 13h
国際的な傾向として、マリファナなどの「ソフトドラッグ」は無害、愉快で、ファッショナブルなライフスタイルとしてパッケージ化される傾向があり、若者の間でドラッグに対する歪んだ認識につながっている。この問題に真剣かつ積極的に取り組み、麻薬中毒者の拡大や麻薬密売ネットワーク形成のリスクを排除することによってのみ、シンガポールの長期的な麻薬対策は挫折を免れることができる。
zaobao.com.sgより
何清漣 @HeQinglian 8h
米国の関税戦争におけるトランプの最大の勝利は、自らに打ち勝ったことだ。
私はトランプが勝ったと思う。それは、解放記念日に関税が発表された際、ミラノ計画で設定された目標を達成したという意味でも、中国に勝利したという意味でもないのは確かだ。この勝利は、初期段階に関税戦争で性急な決断を下した自身を打ち破り、損失を食い止めたことを意味する。
もっと見る
何清漣 @HeQinglian 1h
これは深刻な問題で、このニュースに注目してください。もしこれがうまくいけば、中東外交における大きな成果となるだろう。
引用
聯合早報 Lianhe Zaobao @zaabaosg 2h
トランプ政権は、最大100万人のパレスチナ人をガザ地区からリビアに恒久的に移住させる計画を策定していると、NBCニュースが金曜(5/16)、事情に詳しい5人の話を引用して報じた。 https://zaobao.com.sg/realtime/world/story20250517-6403218?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1747437583
何清漣 @HeQinglian 40m
コメントを読んだネットユーザーは、現地の複雑な状況をある程度理解したようだ。私のツイートにある「うまくいけば」という部分にご注目ください。 😅
何清漣 @HeQinglian 54m
ドナルド・トランプ米大統領は、習近平と外交政策や経済問題を議論するために中国を訪問する用意があると述べた。
福島氏の記事では、トランプは「逆キッシンジャー戦略」まで考えていたとは思いませんが、E・ルトワックの言う露中離間が図れれば御の字と。露中がくっついたとしても、中共には関税・貿易問題で揺さぶりがかけられる。
また、トランプは今度の中東訪問で①ペトロダラーの信頼性確保②中東と連携・増産して原油価格下げ(米インフレ対策兼ロシア収入減)③中東を中国と科学分野で対抗できるようにするのを、うまくやったと思います。
露中の経済面で力を削ぐことは、侵略行為に対する警告になります。露中とも日本の敵国であることは間違いないので、経済的に豊かにさせないことが大事。日本政府と日本国民は分かっているのか?
記事
ロシアを訪問した中国の習近平国家主席(左)とロシアのプーチン大統領(右)(写真:ロイター/アフロ)
トランプ米大統領の「逆キッシンジャー戦略」は挫折するのだろうか。
そう思わせるにたる習近平のロシア訪問だった。
中国の習近平国家主席が5月7日から10日までロシアを公式訪問した。モスクワで開催されるソビエト連邦祖国防衛戦争勝利80周年記念式典に出席するためだ。赤の広場での軍事パレードには解放軍を含めて13カ国の軍が参加したが、習近平は主賓扱いで、これは中ロ軍事協力が今後進むことを予感させるものだった。
習近平のロシア訪問は就任以来11回目。国家主席としての外遊はロシアが最多だ。
今回の習近平訪ロおよび旧ソ連戦勝80周年記念のニュースは主に4つの点で国際メディアの注目を浴びていた。
まず、戦時下の戦争当事国による旧戦争勝利のアピールと軍事パレードに対してどれほどの国家が参加するか。結果的には30近い国・地域の首脳・高官が参加し、軍事パレードには13カ国の軍が参加。欧州連合(EU)からセルビアのヴチッチ大統領、スロバキアのフィツォ首相が参加しようとしてEUが阻止しようするなどの悶着もあった。トランプ大統領を含む欧米首脳も招待されていたが、当然不参加だ。
2つ目には、北朝鮮との関係。金正恩がロシアに現れるのではないかと多くの国際メディアが事前に騒いだが結局、来なかった。もっともロシアと北朝鮮の関係が、ワンランクアップしたことには間違いない。
北朝鮮は4月27日、ロシアとウクライナの戦争地域に軍隊を派遣したことを初めて公式に認めている。その前日、ロシアは北朝鮮軍の助けを借りてクルスク地方を奪還したと述べ、ロシアと北朝鮮が軍事同盟を結んでいることを強調していた。
3つ目は、ウクライナの反応だ。
ウクライナは猛反発
ロシアは、今回の式典に多くの国家元首を招待する一方で、5月8日から11日までの3日間の停戦をウクライナに申し出た。
これについてウクライナ側は、3日間の停戦は「単なるショー」であり、実質的な和平プロセスを推進するには不十分であるとして、米国が提案した「無条件で少なくとも30日間」の停戦の実施を主張。ゼレンスキーは「5月9日にロシアに行ったすべての国々に対して、我々の立場はシンプルだ。彼ら(ロシア側)の安全保障は彼ら(ロシア側)の責任であり、我々はいかなる保証も提供しない」と述べていた。
ゼレンスキーはさらに、ロシア側が放火や爆発などの「(あたかもウクライナの攻撃にみせかけた)偽装挑発行為」をし、その後にウクライナを非難する可能性があると警告していた。こうしたウクライナ側の姿勢に、親ロシア派のスロバキアのフィツォ首相は「もしゼレンスキー氏が、自分の暴言で外国の代表団をモスクワの式典に来させないことができると考えているのであれば、それは間違っている」と批判していた。
記念式でのパレードの様子(写真:新華社/アフロ)
今回の式典に参加した親ロシア国のこうした擁護を受けたこともあり、プーチンは停戦交渉の主導権を握ろうと15日にトルコで直接協議を行うことをウクライナに提案している。
また、中国のプレスリリースによると、プーチンは、ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の客観的かつ公平な立場を高く評価しつつ、前提条件なしに和平協議を開く用意があることを表明したという。
そして4つ目の注目ポイントは、米中ロの関係だ。
中ロの蜜月ぶりをアピール
トランプは式典に招待されるも欠席しているが、米ロとも先の大戦の戦勝国同士。ジョージ・W・ブッシュは2005年、冷戦後のアメリカ大統領として初めてにして唯一、この行事に直接出席したこともある。
今回の80周年記念には、ロシアとウクライナの戦争を理由に、欧米の首脳は総じてこの行事をボイコットしている。だが、トランプはもともとロシアとウクライナの戦争に関してはロシアに融和的で、これは「逆キッシンジャー戦略」とみなされていた。
つまり、70年代に中国を自由主義陣営に引き込み、中ソの分断を利用して旧ソ連を崩壊させたキッシンジャーの戦略を応用する形で、今度はロシアを西側陣営に取り込み、中ロを分断させて中国共産党体制を崩壊させようというのがトランプの真の狙いである、という見方だ。
だが習近平、プーチンはそういうトランプの思惑を一蹴するかのように、中ロ蜜月ぶりをアピールした。プーチンは習近平を主賓と呼び、共同声明で、中ロがともにグローバルリーダーとして国際秩序を再構築していく姿勢を打ち出したのだ。
習近平はプーチンとの8日の会談で、「世界は新たな激動と変化の時代に入った」「中国とロシアが戦略的安定を維持し、戦略的協力を堅持する限り、いかなる力も、両国がそれぞれの発展と活性化、世代から世代への中ロ友好への人々の願い、世界の多極化と経済のグローバル化という画期的な流れを達成するのを止めることはできない。プーチン大統領との緊密な連絡を維持し、中ロ関係の舵取りを行い、グローバル・ガバナンスの推進に積極的に貢献することを望んでいる」と述べた。
また共同声明では、「ロシア軍と中国軍が緊密な関係を維持することは、両国が主権と国益をより強力に守り、伝統的および非伝統的な脅威と挑戦に効果的に対応する上で、特別な意義がある。両国は、中ロ両国民の利益のため、また世界と地域の安全保障の維持のために、軍事技術協力を引き続き強化していく。双方は、軍事分野における相互信頼と協力をさらに深め、合同軍事演習の規模と範囲を拡大し、海上と空中における定期的な合同巡航を組織し、二国間および多国間の枠組みにおける交流と協力を強化し、中ロ軍事協力のより高い水準への発展を促進する」と述べ、中ロの準軍事同盟化の方向も打ち出していた。
さらに、「日本政府は、歴史の中で犯した残虐な犯罪から教訓を引き出し、靖国神社のような歴史問題での言動に慎重であるべきであり、世界の人々と日本自体に深い災いをもたらした軍国主義と決別すべきである」という中国の主張も共同声明に取り込み、「第2次世界大戦中のナチス・ドイツと日本軍国主義の犯罪に関する証拠や歴史的資料をさらに調査・研究し、第2次世界大戦の歴史の流れを変えた出来事が起きた場所で、共同で記念活動を行う」とした。
また、「ロシアは一中原則の堅持を再確認し、台湾は中華人民共和国の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は中国全体の唯一の合法的政府であることを承認する。ロシアは、いかなる形態の『台湾独立』にも反対であり、国家主権と領土保全を守り、民族統一を達成するために中国政府がとるイニシアティブを断固として支持する」と中国の台湾併呑(へいどん)を支持した。
「逆キッシンジャー戦略」は挫折
習近平・プーチン会談後の記者会見で、習近平国家主席は「日本の侵略に対する中国人民の抵抗戦争、大祖国戦争におけるソビエト連邦の勝利、国際連合創設80周年を記念し、新時代における中ロ包括的戦略的協力パートナーシップのさらなる深化に関する中華人民共和国とロシア連邦の共同宣言に共同署名し、両国の関係部門間で多くの協力文書の交換に立ち会った」と述べている。
さらに「80年前、軍国主義とナチズムの魔手に直面し、中ロ両国の人民と軍隊は共に戦い、歴史に壮大で記念すべき一章を記した」「血と炎の坩堝(るつぼ)の中で築かれた両国民の偉大な友情は、両国関係のハイレベルな発展のための強固な基礎を築いた。中国とロシアは、政治的相互信頼と緊密な戦略的協力を深め、両国関係をより成熟した、より強靭な明日に向けて促進すべきである」
「我々は調和と連帯の原則を堅持し、グローバル・ガバナンスのリーダーでなければならない。世界の未来と運命はすべての国々が共同で管理すべきであり、世界の発展の果実はすべての国々が共有すべきである」
「中国とロシアは、世界の大国として、また重要な新興市場国として、グローバル・ガバナンスをより公正で合理的な方向に発展させるという崇高な使命を共有している。双方は、国連、上海協力機構、BRICSなどの多国間プラットフォームにおける協力を強化し、真の多国間主義を堅持し、グローバル・ガバナンスを正しい方向に導き、包摂的な経済グローバル化を推進すべきである」
「国際情勢の変化と混迷に直面する中、中ロ両国は恒久的な善隣、包括的戦略協力、互恵協力、ウィンウィンの精神を堅持し、共に荒波と山を越え、中ロ関係の高さ、次元、強靭さを全面的に高め、世界の平和と安全により多くの安定を注入し、世界の発展と繁栄により強い原動力を与えるべきだ」などと述べていた。
こうした状況を考えるに、トランプ政権の中ロを離反させて、ロシアを西側に引き込んで中国共産党体制を崩壊させるという逆キッシンジャー戦略は挫折した、とみるべきだろう。そもそも、ロシアからすれば大統領が変わるたびに米国の対ロ姿勢が180度変わるような状況で、この逆キッシンジャー戦略に乗るのは、リスクが高すぎるだろう。これは予想の範疇(はんちゅう)かもしれない。
日本にとってマズイ状況に
ただ、中国とロシアの関係も微妙だ。当然大国同士が6000キロ以上の国境を接しているのだから、双方の警戒が完全になくなることはまずない。本当に中国がロシアとの蜜月を決定的にし、ウクライナとの戦争に直接的な軍事支援を行えば、戦況はもっとロシアに有利になっていたはずだ。
だが、ロシアに軍を派遣したのは北朝鮮であり、中国はせいぜい軍民両用物資を民用物資として提供するぐらいの支援しかしていない。これは、中国にとってはロシアが戦争によって弱体化するのが望ましい状況であったからに他ならない。そしてロシアもそれがわかっている。
中国にとっての最大の懸念は、ロシアと北朝鮮の急接近だ。将来的には中国vsロシア・北朝鮮という対立構造が、新冷戦とも言われる状況において東側の陣営内で生まれる可能性は依然としてあるだろう。
さて、中ロが本当に手を携えて、米国を中心とする西側陣営に対する新しい国際秩序圏を形成できるかどうかは、共同声明にも打ち出されている決済システムや、エネルギー協力、ウクライナ問題の和平交渉などの策定が、本当に実効的なものになるか、という点が一つの目安だろう。また、ほぼ同時期に合意に至った米中関税交渉の90日間モラトリアムが今後、どうなっていくかも大きな要因だ。
私は、トランプ政権のようなあからさまな戦略とは違う形で、日本は独自に中ロの蜜月を突き崩していく外交努力が必要ではないかと改めて思った。
なぜなら、今回の中ロ共同声明で打ち出された中ロ反日姿勢の強化は放置できない事態だからだ。これは、中国がロシアに寄り添う立場をとったことに対するロシア側の「返礼」としての反日姿勢強化と見ることができるが、今後、もし、中国が日本の尖閣や沖縄を狙う場合、ロシアとの共闘につながる可能性をはらむ。
中国は秋の抗日戦争世界反ファシスズム戦争勝利80周年記念式典で、プーチンに「尖閣諸島(釣魚島)」を中国の領土と発言することを望むかもしれない。そうなれば北方領土問題、尖閣問題、台湾問題がリンクして、日本の主権や安全保障を脅かすかもしれない。
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