4/21The Gateway Pundit<President Trump Gives SAVAGE Response to Reporter Asking if He Still Has Confidence in Pete Hegseth After Latest Signal Chat Leak (VIDEO)=トランプ大統領、シグナルの最新チャット流出後、ピート・ヘグゼス氏への信頼は依然としてあるのかと問う記者に対し、厳しい返答(動画)>
ヘグゼスが正しいのか、メデイアが正しいのか分からない。メデイアは24年大統領選での世論調査に見られるように意図的にフェイクを垂れ流し続けている。ただWSJの言う関係ない人物(妻や個人弁護士等)とチャットで機密情報の遣り取りをしていたのであれば、更迭は免れない。
トランプ大統領は、シグナルのチャット流出事件を受けて、ピート・ヘグゼス氏をまだ信頼しているかを問う記者に対し、完璧な返答をした。
フェイクニュースNPRはヘグゼス氏を攻撃する記事を掲載し、WHが国防長官の交代を検討していると述べた。
「ただのフェイクニュースだ」とトランプ大統領はイースターエッグロールで記者団に語った。「ご存知の通り、彼は多くの悪人を排除するためにそこに置かれた。そして、まさにそれをやっている。そんなことをすると、必ずしも友人がいるとは限らない」
「彼は素晴らしい仕事をしている…フーシ派に彼の様子を聞いてみろ」とトランプ大統領は、イエメンのフーシ派テロリストに対する米国の攻撃に言及して述べた。
https://x.com/i/status/1914343481218039866
すでに報じられているように、情報漏洩の調査中に休職させられていたヘグゼス氏の補佐官3人が正式に解雇された。
金曜日、漏洩に関する調査後の国防総省の人事異動のさなか、ピート・ヘグゼスの首席補佐官ジョー・カスパーが職を辞すると報じられた。
先週、ピート・ヘグゼス国防長官の顧問が情報を漏洩したため休職となった。
ロイター通信によると、マイク・ウォルツのフーシ・シグナル・チャットグループのメンバーでもあったダン・コールドウェルは、火曜日に「無許可の開示」を理由に国防総省から連行された。
ダン・コールドウェル
ダリン・セルニック国防副長官とスティーブン・ファインバーグ国防副長官の首席補佐官であるコリン・キャロル氏も休職となり、先週国防総省から退去させられた。
ポリティコによると、コールドウェル氏、セルニック氏、キャロル氏は金曜日に正式に解雇された。同誌によると、解雇された補佐官のうちキャロル氏とセルニック氏の2人は、不当解雇を理由に訴訟を起こす予定だという。
解雇後、ピート・ヘグゼスとの別のシグナルグループチャットの内容がWSJに漏洩した。
「ピート・ヘグゼス国防長官が妻や個人弁護士らとシグナルチャットを作成し、そこに軍事に関する機密情報を投稿していたと事情を知る関係者が日曜日に明らかにした。この発覚により、新米リーダーに対する監視がさらに強化された」とWSJが報じた。
「ヘグセス氏は、イエメンのフーシ派反政府勢力への米軍攻撃に先立ち、軍事作戦に関する飛行計画やその他の詳細をトランプ政権高官とのシグナルチャットに書き込んだことで、既に追及を受けていた。ヘグセス氏は、任務に関するリアルタイムの知識を必要としない妻と他の補佐官との別のチャットにもほぼ同じ情報を投稿したと、このチャットに詳しい人物が語った」とWSJは報じた。
ピート・ヘグゼスは最新のリークを受けてフェイクニュースメディアを激しく非難した。
「数人のリーク者が解雇され、ロシアの捏造を広め、ピューリッツァー賞を返還しない同じメディアから突然、大量の中傷記事が出るとは、まったく驚きだ。彼らは一連の嘘でピューリッツァー賞を獲得したのだ」とピート・ヘグゼス氏は月曜日、WHで語った。
「メディアのやり方はこれだ」とヘグゼス氏は述べた。「不満を抱えた元従業員から匿名の情報源を聞き出し、人々を徹底的に攻撃し、評判を貶めようとする」。ヘグゼス氏はさらに、自分とトランプ氏は「最後まで同じ考えだった」と付け加えた。
https://www.thegatewaypundit.com/2025/04/president-trump-gives-perfect-response-reporter-asking-if/
4/21Rasmussen Reports<66% Agree: Deport Illegals to ‘Liberate’ America=66%が賛成:米国を「解放」するために不法移民を国外追放>
批判や裁判所の命令にもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領の外国人犯罪者を国外追放する政策は、有権者の間で圧倒的な支持を得ている。
ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の79%が、米国で犯罪を犯した不法移民の国外追放は重要だと考えていることが分かりました。そのうち56%は「非常に重要」だと考えています。重要ではないと考える人はわずか17%でした。
https://x.com/i/status/1914018734756270188
4/22阿波羅新聞網<习近平白跑一趟 美越史上最大规模合作上路—习近平白费力,越南交给美国一张大订单=習近平の無駄な旅、米国とベトナムは史上最大規模の協力が進行中 – 習近平の努力は無駄になり、ベトナムは米国に大口注文を引き渡した>防衛ウェブサイト19FortyFiveによると、ベトナムは米国と合意に達し、F-16戦闘機を購入する予定だという。この合意が成立すれば、米国とベトナム間の史上最大の防衛協力となることが期待される。同報道は業界筋と元米政府当局者の発言を引用し、ハノイはロッキード社が製造したF-16単発エンジン戦闘機を少なくとも24機購入する計画だと伝えた。
ベトナムは、メーカーが「最新鋭の第4世代戦闘機」と呼ぶF-16V型の購入を希望していると報じられている。さらに、米国は両国間の防衛交流を強化するため、ベトナムにC-130ハーキュリーズ軍用輸送機を売却することも検討している。
米国が2016年にベトナムに対する数十年に及ぶ武器禁輸措置を解除して以来、両国間の軍事協力は徐々に熱を帯びてきた。2022年にロシア製の兵器がベトナムの総武器輸入量の約80%を占めていたが、ベトナムはロシア製兵器への依存を減らす意向を表明した。 2023年、ジョー・バイデン米大統領のハノイ訪問の際に、双方は武器販売について具体的な協議を行った。
この取引は、おそらく貿易圧力への対応として、今月中に締結される見込みだ。
当局は、まだ変数があるという分析にまだコメントしていない。
軍事協力はすでに展開されており、練習機が事前に届けられている。
ベトナム空軍はロシア製の航空機に依存しており、事故が多発しているため更新が急務となっている
中国は強硬な姿勢を取るかもしれないが、ベトナムはバランスを保とうとしている
専門家:ベトナムは北京の怒りを避けるためにファイアウォールを設置する可能性がある
主敵は米国でなく、中共。
https://www.aboluowang.com/2025/0422/2208241.html
4/22阿波羅新聞網<习单打独斗雪上加霜 后院起火了—习近平意气用事,两大形势日益明朗=習近平の単独での戦いが事態を益々悪化させ、内部で衝突を起こす – 習近平の血気が行動を起こさせ、二大形勢がますます明らかに>トランプ大統領が今月初めの「解放記念日」に新たな関税政策を打ち出し、世界に対して大規模な関税攻勢を開始して以降、米中貿易戦争は一気に激化し、2大潮流が生まれている:第一に、米中貿易は「全面的デカップリング」へと向かっている。昨年、原産地ロンダリングを除いた二国間貿易額は5,824億ドルに達したが、現在、完全に中断されている;第二に、トランプ政権は世界各国との交渉を強化しているが、北京は強硬な反撃を堅持し、トランプとの対話を拒否しており、単独で戦うジレンマに陥っている。
今月2日、トランプ大統領は欧州連合諸国に20%の関税を課した。 EUが報復措置を取った後、トランプ大統領は9日に関税を10%に引き下げた。 EUも同時に対抗措置を撤回し、交渉への善意を示した。イタリアのメローニ首相は17日、米国を訪問した後、EUは米国と合意に達する見込みだと述べた。世界最大の貿易グループである欧州連合が米国側に付けば、北京は孤軍になる。
https://www.aboluowang.com/2025/0422/2208194.html
4/21阿波羅新聞網<华尔街日报:美中经济脱钩贸易战扩大 两国“新冷战”已降临—美中关税战引发脱钩 两国恐走向更大范围新冷战=WSJ:米中経済デカップリングの貿易戦争は拡大、両国間の「新冷戦」が到来-米中関税戦争がデカップリングを誘発、両国はより大きな新冷戦へ向かう可能性>米メディアによると、米中関税戦争が経済のデカップリングを引き起こし、両国が貿易の範囲を超えた「新冷戦」に向かう可能性があると報じた。双方とも各自の陣営を築いており、対立が深まり、軍事的な緊張が生じる可能性もある。関係筋によると、北京が米国の関税引き上げにはもう対応しないと表明したことは、中共の対抗手段が他の非経済的手段に移行する可能性があることを示唆している。
WSJは、過去数十年にわたり、米中関係はいかに起伏があっても、貿易と投資は常に二大国間の関係を維持する絆であったと報じた。しかし、現在の米中関係の状況は、過去には想像もできなかったものだ。ドナルド・トランプ米大統領の最初の任期中でさえ、米国も中国も、この深く絡み合った相互依存関係が完全に崩壊することを望んでいなかった。両者は頻繁に交渉を重ね、事態の悪化を心配した。
報道は、今回は3カ月足らずの間に、米中は事実上の貿易禁輸措置を互いに発動し、経済戦争を「新たな領域」に押し進めていると指摘した。両国間の関係の方向性は、今後長年にわたり世界の安全保障構造と経済の安定に影響を及ぼすであろう。
リック・ウォーターズ元米国務次官補(アジア太平洋担当)は、米国と中国は正に「経済的デカップリング」の状態にあり、貿易摩擦の激化が他の地域に広がるのを防ぐガードレールがないようだと述べた。 「新冷戦」の言い方は「ますます反駁することが難しくなってきている」。
報道は、中共総書記の習近平にとって、これは「あらゆる力を動員」しなければならない正念場であると指摘した。彼と彼の腹心たちは、トランプの最初の任期の頃からこのことに備えてきた。トランプによる最近の高関税発表の衝撃を受けて、中共は「最後まで付き合う」と誓い、本格的な反撃モードに入った。
中共による米国に対する反撃には、報復関税、米国企業を標的としたブラックリスト、主要鉱物の輸出制限などが含まれている。しかし、中国当局者と協議した人々によると、北京は最近、米国の追加関税には応じないと述べており、中共が他の非経済的手段に頼る可能性を示唆している。
同関係者は、中共が米国の港湾、水道施設、空港などのネットワークにハッキングして長年収集したデータや通話記録などの情報を利用することが、反撃の選択肢の一つになっていると指摘した。さらに、トランプ政権のインド太平洋地域の安全保障に対するコミットメントが疑問視されている時期に、中共は特にインド太平洋地域において米国のパートナーに対する戦略的脅迫を強める可能性もある。
報道は、米中関税戦争以前から、米国政界や軍事界では中共による安全保障上の脅威に対する懸念が高まっており、現在では米中高官間の効果的な意思疎通の欠如を反映して、こうした対立が貿易分野を超えてエスカレートするリスクが高まっていると指摘した。
トランプ大統領の関税攻勢に対し、中国政府は今のところいかなるレベルでも接触を拒否している。事情に詳しい関係者によると、中国の政策顧問らは習近平国家主席の政治的コストを軽減するため、トランプ大統領と習近平国家主席の意思疎通の仲介役として、シンガポールのリー・シェンロン元首相やサウジアラビアのムハンマド皇太子など数名を候補として挙げているという。しかし、大きな進展はなく、どちらの側も交渉を急いでいるようには見えない。
膠着状態が続く中、米国と中国はともに同盟国を味方につけようとしている。トランプ政権は、米国の関税を引き下げる見返りに、70カ国以上に対し、自国経由での中国からの米国市場への輸出を禁止し、中国の投資を制限し、安価な中国製品の自国市場への流入を阻止するよう圧力をかけ、中国の孤立化に協力させる計画だ。
同時に、習近平国家主席と高官らはここ数日、貿易相手国を米国から引き離すために、各自分かれてそれに取り組んでいる。
報道は、米国と中国のどちらにとっても同盟関係を築くのは容易ではないと指摘した。中国の製造業の過剰生産は多くの国々を苛立たせているが、中国を最大の貿易相手国や投資家とみなしているアジアの国々など一部の国々にとって、米国に完全に頼るのは難しい。
冷戦であれば、中立は難しい。洞ヶ峠を決め込むことはできない。
https://www.aboluowang.com/2025/0421/2208084.html
4/21看中国<胡温在下一盘大棋 胡春华访非为接班?习明泽越南与习“道别”(组图)=胡温が大勝負を仕掛けている 胡春華のアフリカ訪問は(習より)引き継ぐことになるのか?習明沢がベトナムで習近平に別れを告げる(写真)>
習近平は困難に直面 娘は最後に父に会うためにベトナムへ向かう
姜維平は「習近平は今、苦境に立たされている。だからこそ、習近平の外国訪問中、腹心達が右往左往している。彼らは“山雨来たらんと欲して風楼に満つ”(なんとなく形勢が穏やかでないさま)を知っているのだ」と語った。習近平がベトナム、マレーシア、カンボジアを訪問した際、メディアが報じた写真を見ると、大勢の群衆に囲まれていた。古参の党員が故意に彼の評判を落とそうとし、これほど多くの黒服の警備員が彼を守っていたという事実は、彼が10年以上もの間、あらゆる場所で敵がいたことを証明していた。
「この事件を通して、習近平がなぜ異例にも娘をベトナムに呼び寄せたのかが分かった。彼女は中国に敢えて帰国する気がない。娘ではなかったと言う人もいるが、私は娘だと考えている。二人が会った最後に、習近平は娘にこう言った。「事故が起こった。軍がクーデターを起こしたが、お前の父親を粛清はできない。戻ってくるな。遠くに行けば行くほど良い」と。「私の分析は全く正しい。しかし、習近平が戦争を挑発するなら話は別だ。」
本当かどうかは分からず。
ベトナムの空港に現れた娘(左)は習近平に酷似しており、外界では彼女が習近平の娘である習明沢ではないかとの憶測が飛び交った。右の写真は若い頃の習近平である。 (ビデオのスクリーンショット)
https://www.secretchina.com/news/gb/2025/04/21/1080978.html
何清漣 @HeQinglian 11時間
【中国は貿易に関して米国と同盟を結んでいる国々に対する報復措置を警告した】
競争がこの局面に達すると、本当に実行するなら、ゲストは 1つのテーブルでしか食事ができず、両方のテーブルで食事を楽しむことは困難になる。
アフリカは言うまでもなく中国のテーブルである:日本、英国、ASEAN10カ国は両方のテーブルに着きたいと考えている;ラテンアメリカは半々である;欧州連合は現在揺らいでいるが、WHが態度を軟化させれば、多数は再び米国の懐に戻ってくる可能性が高い。
引用
BRICSニュース @BRICSinfo 20時間
速報:🇨🇳中国は貿易で米国と足並みを揃える国に対して報復すると警告。
上述の記事のように、米中は新冷戦を戦っているのに、日本は抜け駆けしたら、米国の安全保障の傘を失うかもしれない。左翼リベラルの石破は分かっているのか?
何清漣 @HeQinglian 3 時間
トランプ米大統領は本日、パウエル連邦準備制度理事会議長を改めて批判し、直ちに利下げを行うよう求めたことで、米国資産への売り圧力が再び高まった。米国株は今日、ダウ工業株30種平均が1,000ポイント近く下落して取引を終えた。
ダウ工業株30種平均は971.82ポイント(2.48%)下落し、3万8170.41で取引を終えた。
——これは株式、債券、通貨市場におけるトリプル安の2回目である。パウエル議長に辞任を求める以外に、どのような対策が取れるのかは分からない。
何清漣 @HeQinglian 2時間
一般的に言えば、金利の引き下げや引き上げといった通貨政策は有用である。現在、資本市場の混乱を引き起こしているのは関税政策であり、金利引き下げは適切な治療法ではない。
川島氏の記事では、ベトナムだけでなく世界中の国が米中どちらに付くか迫られている。上述の何清漣のXを読めばそうなる。トゥキディデスの罠や天保水滸伝の例を見れば、既存の覇権国家(ヤクザ)と台頭する新興国家(ヤクザ)が争えば、既存の方が勝つ。勝つ方に付かなければ、酷い目に遭うのでは。
上述の記事では、ベトナムは米軍と協力関係ができつつあり、敵国中国と戦うには今や米国の後ろ盾がない限り無理と言うのは分かっているはず。でも経済関係を考えれば、できれば米中共に付き合いたいと思っているはず。冷戦だから、多分米中共にそんな関係は認めないのでは。日本も含めて、どちらの陣営に付くか迫られることになる。
記事
ベトナム・ハノイ訪問を終えて飛行機に乗り込む前にベトナムのファム・ミン・チン首相と抱き合う中国の習近平国家主席(2025年4月15日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
(川島 博之:ベトナム・ビングループ Martial Research & Management 主席経済顧問、元東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)
4月14日から15日にかけて中国の習近平主席がベトナムを訪問した。
それに対してトランプ大統領は「中国とベトナムが米国に損害を与える方策を模索するために会談している」と言ったとされる。今回の訪問がトランプ大統領のベトナムに対する心象を著しく悪くしたことは否めない。
ベトナムが迫られる難しい舵取り
ベトナムはこの来訪に戸惑っている。
現在90日間の猶予がつけられているものの、トランプ大統領はベトナムからの輸入品に46%の関税を課すと言っている。それに対してベトナムは、米国からの輸入関税を全てゼロにするとして関税の見直しを求めているが、米国から輸入している物品は少ないので、関税をゼロにしたところで米国の赤字が大きく減ることはない。
米国にフック副首相を派遣して米財務長官と会談させたが、その会談は今後の交渉日程を話し合ったに過ぎないようだ。米国が簡単にベトナムの要求を飲むとは思えない。そんな難しいタイミングで習主席がやって来た。
ベトナム訪問の際にハノイのホー・チ・ミン廟を訪れた中国の習近平国家主席(2025年4月15日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
現在ベトナムは中国から米国への迂回輸出の拠点になっている。中国企業が部品をベトナムに送り、組み立てて「Made in Vietnam」として輸出している。ひどいケースではラベルを貼り替えるだけとも囁かれている。これでは米国から目を付けられても文句は言えまい。
ベトナム経済は輸出が支えている。中国企業による露骨な迂回輸出を除いても、ベトナム企業が中国から部品を輸入してそれを組み立てて米国に輸出しているケースは多い。ベトナムは中国に対して大幅な貿易赤字を抱える一方、米国には大幅な貿易黒字を計上している。
ベトナムは長い間貿易赤字に苦しんできた。2010年代に入るとそんなベトナムにサムスンをはじめとする韓国の輸出産業が安い人件費を求めて進出してきた。それによって貿易収支が改善し、金融政策にゆとりが生まれた。
2020年頃になると、やはり国内の賃金が上昇した中国企業がベトナムに進出してくるようになる。その動きは2023年秋以降に加速した。それは、トランプ氏が大統領に再選される可能性が出始めてきたからだ(日本では「もしトラ(もしもトランプが大統領に再選されたら)」などと言われた)。トランプ氏は選挙戦で中国に高関税を課すと公言していた。
ベトナムは極めて難しい舵取りを迫られている。ベトナムは歴史上何度も中国の侵略を受けた。1979年の中越戦争は記憶に新しい。
ベトナムは虎の尾を踏むことがないように、細心の注意を払って中国と交渉している。その一方で、米国から高関税を課されると経済が大打撃を受けるので、それも避けなければならない。
トランプ大統領の発言は日々コロコロと変わるので、この関税騒ぎがどのような形で決着を見せるか予測することは難しい。だが長い目で見ると、トランプ大統領による関税騒ぎは、ベトナム経済が曲がり角に差し掛かったことを示している。
東南アジアにおいてタイとマレーシアは中国とほぼ同時期に発展したが、ベトナムの発展はそれに約20年遅れた。これから発展しようとする時にトランプ関税に遭遇した。
リアリティーを持って語られる戦争の恐怖
ベトナムは東南アジアにおいて損な役割を演じることが多い。1960年代初頭から1975年までベトナムは米国とソ連との代理戦争の場になった。そんなベトナムは米国と中国の対立において、またも代理戦争の場になりつつある。
米中対立はトランプ大統領が火をつけたとも言えるが、トランプ氏が大統領にならなくても同じような対立が起きたと考えられる。世界に二つの覇権国家は存在できない。習主席が「中国の夢」と称して覇権国家の道を歩まなかったとしても、人口大国の中国が力をつけば米国との対立は避けられなかったであろう。両雄並び立たずは世のならいである。
現在ベトナムが密かに恐れていることは、ベトナムがアジアのウクライナになってしまうことだ。
経済的な利益を求めて米国に近づき過ぎると、中国軍が突然攻めてくる。高位高官や企業経営者などを含むハノイの中高年は中越戦争をよく覚えているので、戦争の恐怖はリアリティーを持って語られている。
そんな恐怖が習主席に対して最大限のもてなしをするとともに、中国の要求をほぼ丸呑みするような会談結果を作り出してしまった。
ただトランプ大統領はこのような歴史や民族感情に配慮する繊細な感性は持ち合わせていないので、冒頭に述べたように「米国に損害を与える方策を模索するために会談している」と捉えるのだろう。
いずれにせよベトナムは90日間の猶予の間に関税を撤回してもらわなければ、大きな打撃を受ける。極めて厳しい状況に置かれている。米越の交渉から目が離せない。
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