5/8The Gateway Pundit<Pope Leo XIV Supports Open Borders — Previously Took Aim at VP J.D. Vance for Defending American Sovereignty=教皇レオ14世は国境開放を支持 ― 以前は米国の主権を擁護する副大統領JDヴァンスを批判していた>
教皇レオ14世は保守中道と言われていますが、本記事やバノンの言うように、リベラルでしょう。カソリックもどんどん左翼化していく。
ロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿(現教皇レオ14世)が木曜日、ローマカトリック教会の第267代教皇に選出され、米国出身者としては初の教皇となった。
ロバート・フランシス・プレヴォストは、2023年9月30日、バチカンで開催された枢機卿会議において、フランシスコ教皇によって枢機卿に昇格しました。 彼はサンタ・モニカ・デッリ・アゴスティニアーニの助祭枢機卿の称号を授けられました。
大手メディアはレオ14世を中道派として称賛しているが、彼の公の発言やソーシャルメディアの活動を深く掘り下げてみると、別の側面が見えてくる。この教皇は臆面もなく国境開放を支持しており、保守派の指導者、特にJ・D・ヴァンス副大統領が米国の主権を擁護したことを公然と批判しているのだ。
レオ14世のXの記述を検証すると、左派的な政治的主張の傾向が見て取れる。2//3、彼は極左紙「ナショナル・カトリック・レポーター」の記事「J・D・ヴァンスは間違っている:イエスは私たちに他者への愛を順位付けするよう求めてはいない」をシェアした。これは、米国民を優先する移民政策を求めるヴァンス氏の主張に対する明確な批判である。
わずか数日後の2/12、彼は国境警備に関するヴァンス氏のキリスト教的世界観を激しく非難する別の記事を宣伝し、その主張を倍増させた。
記事は、副大統領が愛の秩序(国家、家族、コミュニティを特に重視して、私たちの愛と責任を秩序づけるキリスト教の原理)を擁護したことを批判した。
そして最近では、レオ14世はカトリック評論家ロッコ・パルモ氏の、移民法を施行したとしてドナルド・トランプ大統領とエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の両者を非難する投稿をリツイートした。
ツイートには、「トランプ大統領とブケレ大統領が大統領執務室で、連邦政府による米国居住者の不法な国外追放をする中(https://bit.ly/3ROMjnP)、かつては不法滞在のエルサルバドル人だったが、現在はDCの補佐司教であるエベリオ氏は「苦しみが分からないのか?良心が揺らがないのか?どうして黙っていられるんだ?」と問うている。
米国移民法の施行を声高に主張するJ・D・ヴァンス副大統領は、隣人愛は無法と人身売買を助長する政策から家族と国を守ることから始まらなければならないと長年主張してきた。
ヴァンス氏は常に、国境がなければ国家は存在できず、秩序がなければ国民は存在できないと述べている。
現在、レオ14世が聖ペテロの座に就いていることから、カトリック教会が進歩的なグローバリストのイデオロギーのもう一つの説教壇となり、主権を侵食し、カルテルの暴力を助長し、抑制されない移民で地域社会を氾濫させる政策の隠れ蓑としてキリスト教の慈悲を利用するのではないかと多くの人が懸念している。
ザ・フェデラリストの創設者ショーン・デイビス氏によると、「新しく選ばれた教皇は、トランプ氏を貶し、ヴァンス氏を貶し、国境警備隊を貶し、ドリーマースタイルの不法移民を支持し、ジョージ・フロイド氏を繰り返し称賛し、名誉を与え、民主党上院議員の銃規制強化の呼びかけを支持した。」
教皇レオ14世のXの記述からさらに挙げる:
https://www.thegatewaypundit.com/2025/05/pope-leo-xiv-supports-open-borders-previously-took/
https://x.com/i/status/1920218143915462912
https://x.com/i/status/1919406860865814630
https://x.com/i/status/1919701498012795182
https://x.com/i/status/1920104881135763947
5/8Rasmussen Reports<71% of Democrats Want Elon Musk in Prison=民主党員の71%がイーロン・マスクの刑務所行きを望んでいる>
イーロン・マスク氏は、ドナルド・トランプ大統領の政府の無駄遣い削減の取り組みを主導することに同意して以降、リベラル派から非常に嫌われており、彼らはこのハイテク億万長者を投獄する法律を圧倒的に支持するだろう。
ラスムセン・リポーツとハートランド研究所による新たな電話およびオンライン調査によると、有権者の54%が、仮にマスク氏が政府効率化局(DOGE)での職務を理由に投獄されるような法律が成立した場合、支持すると回答し、そのうち39%は「強く支持する」と回答しました。一方、マスク氏を投獄する法律に反対すると回答した人は36%で、「強く反対する」と回答した人は26%、どちらとも言えないと回答した人は10%でした。
https://x.com/i/status/1920540145045942436
5/9阿波羅新聞網<北京气坏:美等多个大国疯狂扩编驻台外交官=北京は激怒:米国と他の主要国は台湾の外交官を必死に増やしている>中国は長らく台湾の同盟国を奪い、今や台湾の正式な外交同盟国はわずか12か国となり、その中に世界の大国は一つもない。しかし近年、米国、日本、英国などの国々が台湾における準外交使節団を大幅に拡大しており、北京が台湾に圧力をかけ、台湾を排除し続ける一方で、国際社会は徐々に台湾の戦略的、政治的重要性を認識しつつあることを反映させている。
日経アジアは8日、関係する官員の話として、2024年には台湾に駐在する外交官と準外交官の総数が約400人となり、2022年の約300人を大幅に上回る見通しだと報じた。準外交官とは、台湾が正式な外交関係を結んでいないものの、米国在台協会(AIT)や日本台湾交流協会など、国を代表する公式機関の職員を指す。米国を例にとると、台湾の職員を除くと、台湾に駐在する米国外交官の数は2022年の約80人から2024年には110人以上に増加した。日本の外交官の数も2022年の25人から40人近くに増加した。
台湾に駐留する米国人職員の数は15年間で倍増した。元AIT所長:台湾は孤立していない
台湾に駐留する英国人職員は6年間で40%増加した。専門家:台湾は世界の公共財
日本の台湾準大使館職員の数は5年間で倍増し110人になった。展開を強化するために2人目の副代表が任命された。
多くの国が台湾で代表事務所を拡大している。オーストラリアは「武官」を設置し、ドイツはTSMCのために人員を増員
台湾はかつて中国ほど外交で重きがなかったが、今では戦略的なホットスポットとなっている。
どんどん拡大していけば良い。
https://www.aboluowang.com/2025/0509/2216390.html
5/9阿波羅新聞網<爆揍习近平在俄宣言 元老背后操盘?=ロシアでの習近平の発言を打ち砕く、背後には長老たちが?>アポロネット王篤若記者の報道:5/7習近平国家主席は、ロシアの新聞に「歴史を鏡として、共通の未来を創造する」と題する署名入りの文章を掲載し、「台湾の中国への回帰」は第二次世界大戦の勝利と戦後の国際秩序の一環で、「カイロ宣言」「ポツダム宣言」、国連総会決議2758号を引用し、中国の台湾に対する主権には挑戦できず、中国の統一という歴史的流れは止められず、主権、安全、発展の利益を守るためあらゆる必要な措置を講じ、武力行使による台湾統一も排除しない考えを改めて強調した。
台湾外交部はすぐに反撃し、習近平が歴史と法的事実を歪曲し、台湾の主権を排除しようとし、国際社会を欺いているとして強く非難した。カイロ宣言とポツダム宣言は中華民国の台湾に対する主権を明確に確認したもので、当時、中華人民共和国はまだ建国されておらず、戦後の秩序を主張する権利はないと指摘した。中華民国は第二次世界大戦で同盟国として対日戦争に参加したが、中国は「サンフランシスコ平和条約」には参加しておらず、「戦後秩序」の主張には根拠がない。外交部はさらに、国連総会決議2758号は中国の国連における議席に関するものであり、台湾については触れておらず、中華人民共和国に台湾とその国民を代表する権限を与えるものではないことを強調した。習近平による決議の歪曲は国際法の原則に違反し、侵略的な意図を露呈している。台湾外交部は、習近平の発言は歴史的事実を無視しただけでなく、虚偽の物語を通じて台湾の国際空間を抑圧しようとしているが、台湾は民主主義諸国と団結し、その主権と自由で民主的な価値観を断固として守り、脅威に屈することは決してないだろうと述べた。
新華社は同日、「習近平:世界平和と発展の確固たる支持者、擁護者、推進者」と題する特別記事を掲載した。記事の内容は習近平の記事の強硬姿勢と矛盾しており、反習派が策謀したのではないかという憶測が飛び交った。記事は、習近平が2015年に国連に「平和の花瓶」を寄贈したことを振り返り、中国の平和と発展への願いを強調し、中国が覇権や拡張を求めないことを繰り返し明言しているとし、2014年に中国を「平和で友好的なライオン」と表現したことや、2017年に「戦争を慎み、戦わず」を強調したことなどを引用した。記事では、習近平がロシアを訪問し、祖国戦争勝利80周年記念行事に出席したことにも触れ、その平和的なイメージを強調した。
時事評論家の李大宇は、特別記事に引用されている発言の大半は習が権力を握る以前に述べたもので、改革派の知恵袋の鄭必堅が提唱した胡錦濤・温家宝時代の「平和的台頭」戦略を彷彿とさせるものだと指摘した。しかし、習近平は就任後この概念を軽視し、第20回党大会以降はより強硬な姿勢に転じた。新華社は平和的台頭についての言及を繰り返したが、これは武力統一を示唆した習近平の発言とは対照的で、これは習近平のロシア訪問中に反習派が計画したものとみられ、政治長老らが水面下で工作している可能性もある。これに先立ち、習近平主席が東南アジアを訪問した際には、公安部トップに突然の人事異動があり、腹心の許甘露が辞任するなど、内部の不安定さが露呈した。この特別記事の異常な行動は、習近平の周辺で新たな混乱の波が起こることを示唆しているのかもしれない。
嘘つき中国人の代表・習近平。
https://www.aboluowang.com/2025/0509/2216315.html
5/8阿波羅新聞網<最新: 川普取消芯片法案 重订全球AI规则 惹黄仁勋不爽=最新:トランプがチップ法案を撤回し、世界のAIルールを書き換え、黄仁勲を不快に>トランプ米大統領が中東歴訪を示唆する中、トランプ政権はAIチップ輸出に関するバイデン政権時代の「AI拡散規制」を撤回し、世界的なチップの流れに対する管理を強化する新たな規制を導入する準備をしているとの報道が出ている。
ブルームバーグが8日に報じたところによると、今回の動きはトランプ政権による半導体輸出制限政策の大幅な調整の一環であり、米国がAI分野で優位性を維持できるよう現行の枠組みを再構築するのが狙いだという。この調整はまだ確定していないが、すでに市場の注目を集めている。このニュースが報じられるとすぐに、Nvidiaの株価は3.1%上昇し、フィラデルフィア半導体指数も1.7%上昇した。
「AI拡散規制」は廃止される
米商務省、バイデンの政策を「官僚主義的すぎる」と批判
エヌビディアはAI規制を批判、「同盟国を中国に向かわせるだけだ」
インドとマレーシアへは一時的に輸出禁止を解除したが、東南アジアは依然として緩和が難しい
トランプ大統領の新しい規制は「モデル比重」にまで拡大すると予想される
https://www.aboluowang.com/2025/0508/2216191.html
何清漣 @HeQinglian 4h
接触するだけで、確定できることは、1. 交渉範囲に何を含めるかで、本国に持ち帰り検討する。 2. 接触を継続することに同意する。
引用
歌のようなバージョン @yavis002 23h
返信先:@HeQinglian 、 @RFI_Cn
相互の妥協が必要であり、その後双方が自らを勝者と宣言することになる。両方とも面子が要るので、戦うと最後には必ずそうなる。
何清漣 @HeQinglian 4h
今日、WSJの記事を見た:「核兵器を保有する隣国であるインドとパキスタンの間でカシミール攻撃をめぐる最近の紛争が、戦争にエスカレートする可能性はあるかどうか?」
突然、ロ・ウ戦争はもともとロシア・ウクライナ紛争として定義されていたことを思い出した。攻撃が1年以上続いたが、いまだに用語は統一はされていない。ロ・ウ戦争なのか、それともロシア・ウクライナ紛争なのか?しかし、今回インドとパキスタンの紛争が戦争に発展することを望んでいる人は誰もいない。結局のところ、ロ・ウ戦争はまだ終わっていない。
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何清漣が再投稿
何清漣 @HeQinglian 7h
返信先:@Logs_importer
私は主に次の 4つの情報源から判断している:
- トランプ大統領は習近平からの電話を待っていると繰り返し述べている。 2. 複数の米国メディアは、米国当局が北京に対し、習近平国家主席に主動してトランプ大統領に電話するよう要請したと報じた。 3. トランプは習から電話があったと主張したが、時間、内容、長さはすべて不明である。彼の性格を考えると、もしこれが本当に起こったとしたら、電話を切った後、彼が最初にするのは、Truth Medial のファンに知らせ、大歓声を楽しむことだろう。しかし、そのような行動はなかった。 4. ベセントは習の電話については知らなかったと2度述べた。もしそれが本当なら、なぜトランプはそれを彼から隠したのか?
最後には中国の言い方である。
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何清漣 @HeQinglian 8h
現在公開されている情報と、ここ数カ月間の双方の指導者や高官の発言から判断すると、私は中国側の今回の発言を信じる。
引用
聯合早報 Lianhe Zaobao @zaabaosg 19h
中国と米国の高官級貿易協議の前夜、トランプ大統領は交渉を開始したのは米国ではないと示唆した。駐米中国大使館は、会談は米国の要請で行われたものであり、中国はいかなる合意を求めても自らの原則的な立場を犠牲にすることは決してないと改めて強調した。
何清漣 @HeQinglian 1h
本日、NYポスト紙のこの報道がロイター通信や他のメディアによって転載された。
中国と米国の高官らが高官級貿易協議のためスイスに向かう中、トランプ政権は計画を検討しており、米当局者はトランプ大統領が中国製品に課している懲罰的関税を50%~54%の間に引き下げる案を議論しているとワシントン・ポスト紙がつかんだ。この計画は早ければ来週にも発効する可能性がある。
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シェリー氏の記事で、シカゴ出身のプレヴォスト枢機卿が新教皇に選出された。The Gateway Punditの記事を見ると、保守派は歓迎していない。中共ベッタリのピエトロ・パロリン枢機卿でなくて良かったという程度か。
Re恩:5/9<新ローマ教皇レオ14世の選出:歴史的コンクラーベとカトリック教会の新時代>
https://note.com/jarwell/n/nd81bba1495e0
米国の若者が左翼思想に被れるのでなく、カソリックに回帰するのは良い事と小生は思う。
記事
アメリカの「キリスト教」に新たな変化が起きている。
第266代ローマ教皇のフランシスコが亡くなり、新教皇選びが本格化する中(注:教皇選挙コンクラーベは5月7日から)、アメリカでは次期教皇に「超保守派」を望む声が高まっている。
またJ.D.ヴァンス副大統領が傾倒する中世の神学が台頭しており、ほかにも、若者の間では「カトリックコア」と呼ばれるファッションがトレンドとなっている。突如として注目を集めるカトリック。
いまアメリカでは、信仰をめぐる深い文化的葛藤が浮き彫りになっている。
アメリカ「カトリック保守勢力」の台頭
「フランシスコ教皇が亡くなって悲しいよ。世界的な重要人物なのに、とても親切で、オープンで、そしてリベラルな人だった」
「彼は世界の多くの問題に強い関心を持っていた。それも義務的にではなく、心から人類の行く末を案じていた」
フランシスコ教皇が亡くなって最初の日曜日、ニューヨークのカトリックの総本山、聖パトリック大聖堂では、普段通り朝10時のミサが行われた。
フランシスコ教皇〔PHOTO〕Gettyimages
そのミサを終えたカトリック教徒たち数人がインタビューに答えてくれた。その言葉の端々から、彼の存在の大きさが伝わってくる。言うまでもなくフランシスコは、カトリック教会の最高位の聖職者であるローマ教皇だった。
LGBTQや移民を擁護するなど、カトリックとしては非常に革新的だった教皇は、リベラルな信仰者が多いニューヨークでは深く惜しまれている。「次の教皇にも彼のような人を」という声も多い。ところがアメリカ全体を見渡すと、次期教皇についてかなりの温度差がある。
カトリック教徒はアメリカ人のおよそ2割を占めている。ヨーロッパ諸国の4割に比べれば少ないが、非常にパワフルな存在だ。その理由はアメリカの保守政治と強く結びついているからだ。特に白人信者の7割近くは、保守政党である共和党支持を表明している。
そんな彼らはプロテスタント福音派と共に、共和党が打ち出す妊娠中絶の禁止に尽力した。その結果、現在中絶はアメリカ12州で違法となっている。
こうした保守勢力の間では、フランシスコ教皇の死に対する反応も、先に見たようなニューヨークのカトリック教徒とは大きく異なる。中でも衝撃だったのは、極右のMAGA派(=トランプ支持勢力)の急先鋒であるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員の発言だ。過激な物言いや行動で知られる彼女は、SNSにこう投稿した。
「ついに悪魔が敗北した」
これは極端な例だが、次の教皇にはずっと保守的な、トランプのような人になってほしいという声も上がっている。言わば「MAGA教皇」を求める動きだ。当のトランプ大統領もあるインタビューで、「自分がローマ法皇になりたい」と発言し周囲をざわつかせた。その後には、聖パトリック大聖堂のティモシー・ドーラン大司教を推すような言い方をしたが、このドーラン大司教はやはりフランシスコ教皇に批判的だとされる保守派だ。
ヴァンス副大統領が傾倒する「中世神学」
現政権で最もパワフルなカトリック信者は、J.D.ヴァンス副大統領だ。彼は教皇の死の直前のイースターサンデーに、最後に面談したことでも知られている。
ヴァンス副大統領は2019年にカトリックに改宗し、オルド・アモリス(愛の秩序)という中世の神学思想に深く傾倒している。
中でも注目されるのは、この教義を移民の強制送還の正当化に用いている点だ。
彼はこう述べている。
「アルド・アモリスによれば、自分の子供に対する道徳的義務は、何千kmも離れたところにいる赤の他人に対するそれよりも、優先されるべきだ」
つまり、自国民を優先するというアメリカ・ファースト的な思想の根拠として、この教義を解釈しているのである。
ヴァンス副大統領〔PHOTO〕Gettyimages
しかしフランスシスコ教皇は、「キリスト教の愛は普遍的であるべきだ」と語り、ヴァンス副大統領の立場に異を唱えていた。
その教皇が亡くなった今、極右の現政権に支えられたカトリック保守がさらにその勢力を強め、新教皇選びにも影響をおよぼすのではないか、という懸念の声も広がっている。
若者の間でカトリックが増えている
こうしてカトリックが政治化する一方で、若者の間ではカトリック信者が増えている。
ハーバード大学の調査によると、2022年から2023年にかけて、ミレニアル世代とZ世代がカトリック信者を自認する割合が、わずか1年で急増した。ミレニアル世代で6%から20%へ、Z世代では15%から21%と、予想外の大幅な増加である。
なぜ若者はカトリックに傾倒するのだろうか。中道右派のオンライン政治マガジン「ディスパッチ」が、若いカトリック教徒の興味深いインタビューを掲載している。
「政治的に右派で、リベラル的な変化に疑問を持っている人たちにとって、カトリックは現代の西洋文明を明るく照らす、灯台のようなものだと思う」
また同じハーバードの調査では、回答者の2割が「深刻な孤独を感じている」と答えている。Z世代が抱える最大の問題の一つは、世界との強い断絶感だ。SNS全盛の時代に育ち、コロナ禍を経験した彼らは、人との直接的な触れ合いを失い、心の拠り所になるコミュニティが決定的に不足している。カトリック教会は、行き場のない彼らを受け止める、暖かい家になりうる存在だ。
「カトリックコア」というトレンド
もう一つ若者たちを惹きつけているのが、カトリックが持つ独特の美学だ。
「たとえ教えに賛同できなくても、信仰と伝統の美しさに心を動かされる若者が多い」と、前出の若いカトリック信者は「ディスパッチ」の取材に語っている。
いまその美学が展開されているのがSNSだ。TikTokのトレンド「#カトリックTikTok」で検索すると、聖母マリア、十字架や聖書などを描いた、まるで映画のように美しい動画が次々と投稿されている。
前出のディスパッチ誌はこうした投稿について「畏敬の念や神秘的な感覚を刺激し、人生に超越的なものを求める若者たちの共感を呼んでいる」と評している。
しかし、この現象には全く異なる側面もある。
実は、カトリックの美学はファッションとしても注目されているのだ。若い女性の間で人気を集めているのが、「カトリックコア」と呼ばれるスタイルだ。
教会での祈祷で使われるような、レースに刺繍が施されたベール、ロザリオのネックレス。天使や聖母マリアをイメージさせる軽やかな服装、そしてゴシック風の深い色使いやベルベットのドレスなど。カトリック的な意匠に影響を受けたファッションを、SNS上で多数目にすることができる。
信仰とは直接関係ないものの、宗教的なモチーフがハイファッションやヴィンテージと融合されたことで、カトリックの美学は若者にとって自己表現の強力なツールになっている。
カトリック信仰は「過去へのノスタルジー」か?
政治からファッションに至るまで、カトリックの影響が注目を集める中、批判的な論調も生まれている。
若者たちのカトリックへの傾倒は、西洋文明に「揺るぎない価値」を求める姿勢の表れとも言える。混沌とした現代社会で、絶え間ない選択や変化に疲れた若者が、そこに確かさと魅力を感じるのは自然なことだ。特にヨーロッパ系白人にとっては、古き良きキリスト教西洋文化への回帰は、どこか懐かしく、肌に馴染んだ安心感をもたらす、「ノスタルジー」として機能している。
ただその一方で、こうした動きが、かつての白人至上主義や男性至上主義の価値観を、無意識のうちに正当化する土壌になりかねないという懸念もある。
特にヴァンス副大統領ら、若い保守政治家やインフルエンサーが傾倒するオルド・アモリス(愛の秩序)の思想は、愛や忠誠心をまずは家族や地域、国家といった、身近な共同体に向けるべきと解く思想だ。この考え方は「ポストリベラル」や「キリスト教ナショナリズム」「排外主義」などの潮流とも結びついている。宗教の「権威主義的解釈」と批判されることも少なくない。
しかし、カトリックコアのファッションを楽しむ若い女性たちは、全く逆のスタンスに立っている。カトリックコアは信仰の表現ではない。伝統的な女性らしさや男女のあり方を強調するものでもなく、政治的なメッセージも込められていない。むしろ、教会の儀式や神秘的な雰囲気を、自分らしく自由な感性で取り入れる事で、権威的で閉鎖的なりがちな制度としての宗教に、静かな反抗を示しているのだ。
聖パトリック大聖堂前では、ポルトガルから来たという10代のカトリック教徒のグループにも出会った。信仰が厚い信徒たちは、旅先でも日曜のミサに参加する。彼らの一人はこう語った。
「ローマ法王庁は物事を政治的にする傾向があるけれど、それが良いことだとは思わない。僕たちが求めている教皇は、キリストの代理人であり神の羊飼いだ。だから次の教皇には、あまり政治的でない人がいい」
信仰・政治、そしてファッション。方法やアプローチは異なれど、若者たちはカトリックを通して、現代社会が失った深い何かを見出そうとしているのは間違いない。
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