A『石原慎太郎を見ていたら腑に落ちた! 古代ローマ人が政治家に求めた「資質」と「権威」とは。』、B『親友になってみたい男・カエサル。民衆には愛された芸能人・ネロ。古代ローマ人は、なぜこんなにクセが強い?』、C『世界史の常識「ネロの悪行」をあえて疑う。「キリスト教徒の大迫害」は本当か? 』(4/10現代ビジネス 学術文庫&選書メチエ編集部)について

4/10The Gateway Pundit<President Trump Orders DOJ Investigation into Law Firm Representing Dominion in 2020 Election Defamation Cases=トランプ大統領、2020年選挙の名誉毀損訴訟でドミニオンを代理した法律事務所に対する司法省の調査を指示>

不正選挙の片棒を担ぎ、ジュリアーニやシドニー・パウエルを訴えたドミニオン。今は立場が逆転した。サスマンは破産させ方が良い。

https://www.cnn.co.jp/usa/35164374.html

ドナルド・トランプ大統領は水曜日、ドミニオン・ボーティング・システムズによる2020年選挙の名誉毀損訴訟(フォックス・ニュースとの7億8,750万ドルの和解を含む)で大きく報道された訴訟を手掛けた法律事務所、サスマン・ゴッドフリーLLPに対する連邦捜査と取り締まりを開始する包括的な大統領令に署名した。

同社はまた、ルディ・ジュリアーニ氏やマイク・リンデル氏を含む他のトランプ氏の同盟者に対する名誉毀損訴訟も進めている。

新たな指令は、司法省、行政管理予算局、諜報機関に対し、政治的反対者や米国民に対する「悪質な行為、人種差別、そして司法制度の武器化」のパターンを挙げ、サスマン・ゴッドフリーに対する本格的な捜査を直ちに開始するよう命じている。

https://x.com/i/status/1910068339965095959

トランプ大統領の命令は、サスマン・ゴッドフリーが反対意見を封じ込め、政治家を標的にし、納税者が支援する法的手段を使って、選挙の正当性を損なうことを目的とした法廷闘争の先頭に立っていると非難している。

6項からなる大統領令は、サスマン・ゴッドフリーがもはや権力の座に歓迎されないことを明確にしている。

第1条は、同社が過激な「多様性、公平性、包摂性」政策(人種のみに基づいて仕事や奨学金を提供するプログラムを含む)を推進していると非難し、こうした慣行は「非アメリカ的かつ違法」であると宣言している。

第2条は、サスマン社の従業員が保有する機密取扱許可の停止を求めており、同社の政府資源および機密空間へのアクセスを終了させて​​いる。

第3条は、サスマンまたはその関連会社が関与するすべての連邦政府契約の凍結と見直しを命じ、可能な場合は各機関に契約をキャンセルするよう求めている。

第4条は、この動きを、連邦政府の契約における人種に基づく雇用慣行や保守派に対する法戦を解体するためのより広範な取り組みに結び付けている。

第5条は、サスマン職員が連邦政府の建物に入ることや、高レベルの免除なしに米国政府に雇用されることを禁止している。

第6条は、この命令は米国の国家安全保障を守り、既存の法律を尊重する方法で解釈されなければならないことを強調している。

「司法制度を政治的な武器として利用する法律事務所を根絶することが目的だ」と、WHのウィル・シャーフ事務次官は述べた。「サスマン・ゴッドフリーは、2020年の選挙に関する疑問を封じ込めることで何百万ドルも稼いできた。今こそ、そうした行為を終わらせるべきだ」

サスマン・ゴッドフリーは、トランプ大統領の政治的武器として利用された法律事務所の解体キャンペーンの影響を受けた6番目の法律事務所となった。これまでのターゲットには以下の事務所が含まれる。

  • コヴィントン・アンド・バーリング法律事務所— ハンター・バイデン氏の代理人を務め、中国のハイテク企業に代わってロビー活動を行った。
  • パーキンス・コイ— ヒラリー・クリントンの頼りにしている会社であり、スティール文書捏造の立案者。
  • ポール・ワイス、ジェナー&ブロック、ウィルマー・ヘイルは、企業や政治エリートを責任追及から守る主要人物である。

https://www.thegatewaypundit.com/2025/04/president-trump-orders-doj-investigation-law-firm-representing/

4/10Conservative Brief<House Passes Bill Requiring Proof of Citizenship to Vote=下院、投票に市民権証明を求める法案を可決>

賛成220票、反対208票で可決されたSAVE法案は、上院に移され、成立に必要な60票の支持を得るには複数の民主党議員の支持が必要となる。世論調査では有権者ID法に対する超党派の支持が示されているにもかかわらず、民主党はこの法案を拒否した。

2024年の選挙に先立って実施されたギャラップ社の世論調査では、回答者の84%が投票に写真付き身分証明書の提示を義務付けることに賛成し、83%が初めて投票登録をする際に市民権の証明を求めることに賛成しているとフォックスニュースが報じた

https://conservativebrief.com/house-citizenship-90730/

https://x.com/i/status/1909754771302474162

https://x.com/i/status/1909941022450209156

https://x.com/i/status/1910145471567274255

https://x.com/i/status/1910068080954187958

4/10Rasmussen Reports<Department of Education: 51% Say Shut It Down=教育省:51%が閉鎖を推奨>

ドナルド・トランプ大統領が最近出した連邦教育省の閉鎖を開始する大統領令を、有権者の過半数が僅差で承認した。

ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、トランプ 大統領が先月署名した大統領令を、米国の有権者の51%が支持しており、そのうち37%が「強く支持」と回答しました。一方、トランプ大統領による教育省閉鎖については、47%が不支持と回答し、そのうち35%が「強く不支持」と回答しました。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/department_of_education_51_say_shut_it_down?utm_campaign=RR04102025DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://x.com/i/status/1910417440980291790

何清漣 @HeQinglian 11時間

昨日、米国と中国の交渉団はシンガポールで関税問題について協議した。これを転送した理由は、時勢の判断に基づく。

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引用

何清漣 @HeQinglian 19 時間

元々「転送するだけで、コメントはしないのは、自分の味を出さない」ということ。

よく考えてみると、この人たちはただ愚かなふりをしているだけだ。こう言わせてもらいたい。ショック療法の後、米中の経済貿易関係は病院送りになった。その後、両国は緊急チームを派遣し、生き返らせるための薬を与えることを協議したが、メンツの問題で、一方が他方に薬を乞うふりをするよう要求し、もう一方はそれは相手方が起こしたことだから薬代を相手が払わなければならないとし、ためにずっと入院しなければならなかった。 x.com/yanbojack/stat…

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何清漣 @HeQinglian 11時間

トランプは何を根拠に「合意を望んでいる」「北京からの電話を待っている」と言っているのか?

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PoliFights @PoliFights 19h

返信先:@HeQinglian

これは偽物だ。

何清漣 @HeQinglian 11時間

【WHは、トランプは米国がiPhoneを生産する能力を持っていると信じていると述べた。 】

生産能力については疑問の余地はないが、実際に皆が議論しているのは生産コストの高さ(まず人件費)の問題だ。 😅

引用

Watcher.Guru @WatcherGuru 4月9日

速報: 🇺🇸 WHは、トランプは米国にiPhoneを製造する能力があると考えていると述べている。

何清漣 @HeQinglian 11時間前

WSJ:相互関税発効後の直撃:米国の買い手は注文をキャンセルし、中国の工場は値下げを拒否

中国の工場では米国からの注文がキャンセルされている。一方、関税導入後に米国の顧客に値引きをしていた中国の工場は、現在の総税率では受け入れ難いほど高く、もはや値下げはできないと述べた。

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何清漣 @HeQinglian 10 時間

【北京、米国に対し渡航警告を発令】

すべて派:習近平は鎖国するつもりだ、クソッ。

反トランプ派:米国にはドルを送らない。

引用

BRICSニュース @BRICSinfo 4月10日

速報: 🇨🇳🇺🇸 中国が米国を訪問するすべての国民に渡航警告を発令。

何清漣 @HeQinglian 11時間

午前9時35分(東部時間):北京の指導者は、トランプ大統領の中国輸入品に対する関税引き上げには屈しないと述べ、協議が「敬意を持って」行われなければ貿易戦争を激化させる用意があることを表明した。

中国外交部は、戦いを続けると誓ったものの、中国は交渉を通じて関税を緩和する用意があるとし、いかなる協議も双方を「尊重」する形で行われなければならないと指摘した。

ロイター翻訳によると:

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何清漣 @HeQinglian 9 時間

【更新:WHによると、トランプは中国に対する関税を145%に引き上げた。

トランプが昨日発表した数字には、既存の20%の関税は含まれていない。 】

トランプ大統領が中南海の習近平国家主席から電話を受けていないのは、昨日から今日までのはずだ。

コメント:すでにショックを受けている米中経済貿易関係は、さらなる衝撃が加われば、さらに深刻なショックを受けるだろう。いずれにせよ、それはすでに病院送りされているのだから、誰が気にするのか?

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BNOニュースライブ @BNODesk 10時間

最新情報:WHによると、トランプ大統領は中国に対する関税を145%に引き上げた。

トランプ大統領が昨日報告し​​た数字には、既存の20%の関税は含まれていなかった。

何清漣 @HeQinglian 9 時間

今日のニュース: AppleがiPhoneの部品を中国から数機の大型飛行機で緊急輸送したが、どれも米国には飛ばず、すべてインドへ送られた。インドの生産ラインが中国の生産ラインに取って代わることを期待する。

クックは自分にとって何が最善かを知っているはずだ。数年前にインドに行ったが、製品の合格率が大きく低下したので、中国に戻った。今、再びインドにいる。 😂

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ロックアーチャー @RocArcher 9 時間

返信先:@KevinSmith2049 、 @HeQinglian

3500 は最も保守的な推定値である。政治的妥当性の保護料を考慮すると5,000に達するかもしれない。 Appleは高級品となった。 Appleは持ちこたえられず倒産するかもしれない。欧州のバッテリー会社 Northvolt の事例を参照してください。政治的に正しい組織からの攻撃に耐えられる中国企業はない。

何清漣 @HeQinglian 6 時間

今日、FTとブルームバーグのニュースを見て、相互関税戦争がアックマンの提案により90日間延期されたことを知った。アックマンは、投資の停滞、消費の減少、世界的な信頼の消失、大規模な人員削減など、深刻な結果を列挙した。 「我々は経済的な核の冬に向かっている。」

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ジェームズ・チェン @jbchen2009 7時間

返信先:@HeQinglian

中共は約1000億ドルの米国債券を保有している。政府が米国債を多く売ったためトランプはペースを落とさざるを得なかったという話もあるが、中共は現金化すら始めていない。本当に死ぬ気で戦うつもりなら、中国は必ずしも負けるわけではない。トランプは依然として何千万もの神々と票の支持を必要としている。 1/6に殺害した腐敗した警察官逮捕にさえ動く気がない。

習は米国で中共の同盟者がいる。米国の国会議員、裁判官、市長の黄色い肌の人達は、ほぼ全員が民主党の共犯者である。トランプは中国に同じようにいるか?

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何清漣 @HeQinglian 8 時間

この投稿を再投稿する。このツイ友の発言は非常に理にかなっている。私は今まで、米中関税戦争を美的観点から見ていた。転機となったのは関税が34%引き上げられた後だった。

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Hakekky3.0 @hakekky3 8時間

返信先:@HeQinglian

シラミが多すぎると噛まなくなる。借金が多すぎても心配することはない。 40%は関税なのでストレスがかかる。 145% に達すると、もはや気にする必要はない。 500% に増やすのが良い。それは悲劇を見る目で喜劇を楽しむようなもの。それはもはや国際的な政治経済問題ではない。それは美的、哲学的な観点から理解されなければならない。 😂😂👍

何清漣 @HeQinglian 4時間

電話を待つドラマはついに終わった。トランプ米大統領は習近平からの電話を受けなかったが、4/10に香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストのウェブサイトで中国外交部香港駐在弁公室が公表した書簡を受け取った。私のツイートのコメント欄の平和を願って、一文だけ引用する:「米国に警告したい。関税の棒を振り回して世界中の国々に電話をかけさせ、降伏させようとしている蛮族どもは、中国からの電話を決して期待してはならない。」

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引用

何清漣 @HeQinglian 4月10日

トランプ米大統領は関税について交渉するため、中国の習近平国家主席と会談することを提案した。 x.com/BRICSinfo/stat…

何清漣 @HeQinglian 4時間

もう一つ:なぜ外交部報道官が質問に答えなかったのか?やはり対等の問題である。トランプ大統領は自身の演説の中で電話を待つことについて言及しており、国務省を通じてこのニュースを発表することはなかった。習近平国家主席はTwitterを使っていない(WeChatも使っていないのかもしれない?)。したがって、外交部の香港駐在弁公室に書簡を送って立場を表明させることは、資格の高低を問わず、米国大統領の非公式な外交の発言に匹敵するものである。 😅

何清漣 @HeQinglian 4時間

何も言わず、転送するだけ。皆が興味を持てば、常識が広まっていく。そうでない場合は、セルフメディア HR の専門家の発言を見てください。

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NicGS @NicGS3 7時間

返信先:@HeQinglian

米国の人件費はなぜ高いと考えるのか?レストランのウェイターのコストと中国人のウェイターのコストを比較しているのか?テスラは米国製ではないし、GMやフォードも米国製でなく、売っている。

車は中国製のものより高いのか? iPhoneではなぜこれができないのか?このような完全自動化された組み立てで解決できないことはあるのか?これは職人と芸術的な傑作の競争ではない。なぜ大量生産品を低コストで作ることができないのか? TSMCは10%しか追加しないのではないのか?

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https://x.com/i/status/1909901085990695418

何清漣が再投稿

Eason Mao ☢ @KELMAND1 4月9日

カナダのフランソワ・フィリップ・シャンパーニュ財務大臣は、米国製自動車への25%の関税が4/9午前0時1分(東部時間)に発効すると述べた。同大臣は、カナダは米国がカナダに課すあらゆる不当な関税に対し、引き続き厳しく反撃していくと述べた。

何清漣 @HeQinglian 4時間

米中関税戦争は「関税追加」から「連絡待ち」に変わり、焦点は為替レート操作に移った。

トランプ大統領のキーワードは、「関税の影響を相殺するために為替操作を用いるべきではない。それはゲームのやり方ではない」だ。

引用

RFAラジオフリーアジア広東語 @RfaCantonese 4月9日

米国のトランプ大統領の新たな関税措置が正式に発効し、米国への中国輸出品に対する関税率は104%に達した。トランプ大統領は、現地時間8日(火)に行われた共和党全国議会委員会のイベントで、中国が関税の影響を相殺するために通貨操作を行っていると批判し、「このゲームはそういうやり方ではない」と述べた。➡️ https://ca.rfa.org/us-tariff-china-currencuy

何清漣 @HeQinglian 1時間

フォワード:記者が9日、トランプ大統領に「関税は停止しない」と発言したばかりなのに、なぜ今は停止しているのかと質問した。トランプ大統領は「問題は人々が融通を聞かせることを学ばなければならないことだ」と答えた。 「『ここには壁があるが、何があろうとも私はそこを通り抜けるつもりだ』と言える。でも、前に進み続けるだけでは壁を通り抜けることはできない。時には壁の下をくぐったり、壁を迂回したり、壁を乗り越えたりする必要がある」

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何清漣 @HeQinglian 1時間

これは145%の関税よりまだはるかに低く、利益の余地があったため、クックはすぐに自信を得た。 😂

引用

Eason Mao ☢@KELMAND1 4月10日

バンク・オブ・アメリカは、アップルがiPhoneの生産を米国に戻した場合、コストが90%以上も上昇する可能性があると述べた。

何清漣 @HeQinglian 1時間

米中関税戦争はここ数日大きな注目を集めているが、トランプ大統領が関税を34%引き上げた後、米中経済貿易関係がすでに数々の電撃的なショックを受けてショック状態に陥っていたことがわかった。関税をさらに引き上げることは意味のない数字のゲームであり、せいぜい相手を打ち負かそうとする決意を示すだけだ。今のところ中国と米国の経済貿易関係が病院送りになり、トランプが電話待ちし、中国政府が為替レートを操作しているとの非難は、関税戦争における単なる余興に過ぎない。

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何清漣が再投稿

レオナルドの城 @Lostlanding  22時間

フォックス・ビジネスのチャールズ・ガスパリーノ記者とトップファンドマネージャーによると、トランプ米大統領が先週、本日の相互関税を「90日間停止する」と発表したのは、主に日本やその他の国(主に10年米国債)による一晩の国債売却によるもので、債券市場の急騰を引き起こしたのは中国ではないという。

何清漣 @HeQinglian 3 時間

記事で引用されている分析:iPhone 16 Pro Max 256GB は中国製で、小売価格は 1,199 ドルである。 スイス銀行によれば、中国からの輸入品に対する新たな関税に基づくと、このデバイスの価格は1,874ドルとなる。インドで製造されるiPhone 16 Pro 128GBの価格は999ドルだが、12%増の1,119ドルに上がる可能性がある。

もしAppleが米国でiPhoneの組み立てを始めれば、これまで1,000ドルだったiPhoneが3500ドルまで上がる

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引用

ロックアーチャー @RocArcher 9 時間

返信先:@KevinSmith2049、 @HeQinglian

参考:https://cbsnews.com/news/iphone-price-increase-china-tariffs/

何清漣 @HeQinglian 21分

関税戦争を通じて、双方とも事実を選択的に見て、事実が自分たちの想像と一致しないと思ったら罵り始めるので、事実だけを話すのも難しいということが分かった。ここ数日のすべて派はそんな感じだ。私が話した事実は、中国と米国の経済貿易関係がショック状態にあり、病院送りになっていると言うと、物足りないと感じる人が多いようである。製造業が米国に戻るのは難しいと言うと、長々と議論し、専門家は信頼できないと主張する人もいる。

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何清漣 @HeQinglian 35 分

「iPhone Made in the USA」は幻想か?専門家の意見

「純粋な米国製」の iPhone を作るのはどれくらい難しいのか?これには、サプライチェーンの再構築、熟練労働者の不足、巨額の資本投資など一連の困難な問題が伴う。それは決して魔法の杖を振るだけで解決できる問題ではない。 https://cn.wsj.com/articles/apple-iphone-us-manufacturing-df7fb020?mod=cn_hp_lead_pos9

聞くか聞かないかはあなた次第である。どうか自分を信じてください。そしてクックのことさえ信じないでください。彼はきっと自分自身を傷つけている。 😅

引用

L JM @zhixiangziyou 39 分

返信先:@HeQinglian

計算方法がわからないが、米国市場における人件費設定の自動化レベルに基づいて推定しているだけである。私は今、米国の専門家を信用していない

何清漣 @HeQinglian 1時間

何清漣のコラム:米中関税戦争:「チャイナ+1」戦略は終焉へhttps://upmedia.mg/news_info.php?Type=2&SerialNo=227773

この記事は、トランプ大統領が関税戦争を開始した主な目的は2つあると指摘している。1つは貿易赤字を補って国の財政難を緩和すること、もう1つは製造業を復活させることだ。この記事では、トランプの関税戦争が最初の目標である貿易赤字の解消を達成できるかどうかを分析する。

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upmedia.mg

何清漣のコラム:米中関税戦争、「チャイナ・プラス1」戦略は終焉へ – 上報

米国のトランプ政権の関税戦争は現在まで続いている。いわゆる「全面的相互関税」の主たるターゲットが中国であり、ASEANがターゲットとなっていることは、少し洞察力のある人なら誰でも理解できるだろう……。

現代ビジネスの記事は読み物として面白い。

A記事

史上唯一、地中海を「われらが海」としたローマ帝国。その頂点に立つ「皇帝」とは、どんな存在だったのだろうか。大好評のシリーズ「地中海世界の歴史〈全8巻〉」の第6巻、『「われらが海」の覇権』(講談社選書メチエ)のなかで、著者の本村凌二氏は「意外な人物」を例に挙げている。

家柄と武勲、そしてルックス

「ローマ帝国」といっても、はじめから皇帝が独裁権力を握ったわけではない。「初代皇帝」とされるアウグストゥスは、みずから皇帝とも大王とも名乗ることはなかった。あくまで、ローマ市民の「第一人者(プリンケプス)」であり、元首であるにすぎなかった。みずからの生涯をふりかえった「神皇アウグストゥス業績録」の中でもこう語っている。

〈余は権威において万人にまさることがあっても、権力については余とともに公職にある同僚たちよりもまさることはなにもないのである。〉(『「われらが海」の覇権』p.140)

つまり、自分は権威(アウクトリタス)で抜きん出ていても、権力(ポテスタス)は他の高官と変わらないというのだ。

逆に言えば、「皇帝」にとっては、権力よりも権威の方が重要だということになる。では、ローマ人の重んじた「権威」とはいったい何なのか。ここで、本村氏が唐突にあげるのが、故・石原慎太郎氏の名だ。

〈好き嫌いはともかく、私は石原慎太郎という人物をながめているうちに、ローマ人が政治家に求めている資質があざやかなほど実感できるようになった。それはひとことで言えば、権威(アウクトリタス)をもって政治を行えということである。〉(同書p.220)

東京都知事に3選された石原慎太郎氏。2007年4月8日 photo/gettyimages

話は少し横道にそれるが、本村氏は石原裕次郎のファンである。小学生の時に『嵐を呼ぶ男』の「ドラム合戦」のシーンにシビれて以来、裕次郎は本村氏の中で絶対のアイドルであり、『裕次郎』(2017年、講談社刊)という著作もあるほどなのだ。

〈だから、兄の慎太郎といえども、私にとってはこの不世出のスーパースターの添えものでしかなかった。〉(同書p.220)

ところが、弟の死後は東京都知事となり、過激な発言でたびたび物議をかもしながらも政治家として絶大な人気を博している兄・慎太郎を見ているうちに、「ああ、そういうことか」と思い当たったというのである。

石原慎太郎の姿に、「ローマ人が政治家に求めている資質」すなわち「権威」とは何かを実感したという本村氏。いったいどういうことか。

〈この権威の中身は、おおざっぱに言えば、家柄、武勲、外貌の三つである。石原慎太郎は、戦後最大のスターを弟にもつことで名門の家柄にもまさる毛並みのよさをえた。〉(『「われらが海」の覇権』p.221)

また、武勲となるのは、まず芥川賞という勲章、そして300万票を超える得票での参議院当選、衆議院に転じてからの閣僚経験などである。さらに、長身で押し出しがいい外貌と物怖じしない振る舞いで、「頼りがいのある男」という印象をあたえている。

古代ローマでも、このような権威をそなえた者には、部下はもちろんのこと、ときには敵対者すら従わざるをえなかった。アウグストゥスしかり、カエサルもしかりである。

「私の息子よりも馬鹿ね(笑)」

しかし、アウグストゥスの後継者たちは、家柄に恵まれながらもアウグストゥスほどの権威は得られなかった。

2代目元首のティベリウスは軍功も教養もあったが、冷淡で傲慢な印象から人に好まれず、晩年はナポリ沖のカプリ島に隠棲。3代目のカリグラは暗殺と陰謀の被害妄想に取りつかれて残虐行為を繰り返し、側近に暗殺された。4代目のクラウディウスは、なぜか一族からも蔑まれて非業の最期を遂げる。そして5代目は暴君の代名詞、ネロである。

なかでも、クラウディウスの置かれた境遇は悲痛だ。

紀元41年、50歳で帝位についたクラウディウスは、為政者としてはけっして無能ではなかった。有能な解放奴隷をさまざまな部署に登用してプロフェッショナルな官僚集団を育てたり、ローマの外港オスティアに新しい港と穀倉を設けて、穀物の安定確保に努めた。親衛隊にはしっかり恩賞を与えて彼らの忠誠を手に入れ、元老院を尊重することも忘れなかった。

しかし、子供のころから難病に苦しみ、その影響か動作はぎこちなく、発話も不自由で、よだれや鼻水をたらすことも少なくなかった。そのうえ物忘れもひどかったという。

〈なにしろ、母親から「人間の姿をした怪物」とよばれ、およそ愛情をそそがれた形跡すらまったくない。それどころか、だれか愚者をとがめるときには、「私の息子クラウディウスよりも馬鹿ね」とからかっていたから、息子にはトラウマのごとく重くのしかかる言葉だったにちがいない。(中略)妹は、クラウディウスが皇帝になるものならローマ国民の不幸だ、と公言してはばからなかったという。〉(同書p.221-222)

母や妹、祖母からも疎まれたクラウディウスは、結婚生活にも恵まれなかった。結婚と離婚を繰り返し、4人目の妻に毒殺されたといわれる。その4人目の妻こそ、連れ子のネロを帝位につけるために権謀を尽くしたアグリッピナである。

ローマ郊外のクラウディア水道橋は、カリグラ帝時代に建設が始まり、クラウディウス帝時代に完成した。 photo/gettyimages

そんなクラウディウスが常に比べられたのは、早世した兄・ゲルマニクスだった。

5歳年上の兄は、容姿端麗にして雄弁であるばかりか、人あたりもよく寛大だった。学識もあり、妻はアウグストゥスの孫娘。軍人としても、北方の辺境で戦いを次々と好転させ、軍隊の絶大なる支持を集めていた。時の皇帝で伯父のティベリウスの後継者として、衆目の一致するところだったが、34歳で不慮の死を遂げていた。

アウグストゥスの治世末期からネロにいたる約60年の政治の舞台の裏には、この「ゲルマニクスの幻影」がひそんでいた、と本村氏はみる。カリグラはゲルマニクスの息子であり、クラウディウスは弟であり、ネロは孫だった。

〈ゲルマニクスこそはローマ人が描くこよなく権威にあふれる為政者であったのだ。民衆の多くはゲルマニクスの将来を理想の英雄かスーパースターのように期待していたが、早世したために、その思慕はますますかきたてられていった。〉(同書p.223)

クラウディウスは、母・祖母・妹といった女性たちから被った心の傷とともに、〈昭和史のなかの慎太郎と裕次郎を合わせたような人気者だった兄〉(同書p.223)の重圧にも苦しめられていたのだ。

※関連記事〈親友になってみたい男・カエサル。民衆には愛された芸能人・ネロ。古代ローマ人は、なぜこんなにクセが強い?〉、〈世界史の常識「ネロの悪行」をあえて疑う。「キリスト教徒の大迫害」は本当か?〉、著者がローマ史の楽しみを語るインタビュー〈前編〉〈後編〉もぜひお読みください。

B記事

「来た、見た、勝った」「賽(さい)は投げられた」「ブルータス、お前もか」――いくつもの名言を残したユリウス・カエサル。しかし、実際のところ、どんな人物だったのだろうか。「地中海世界の歴史〈全8巻〉」の最新刊、『「われらが海」の覇権――地中海世界帝国の成立』(本村凌二著・講談社選書メチエ)には、カエサルをはじめ、アウグストゥスやネロなど、初期ローマ帝国の個性的な人物たちが登場する。

晩年の恥をかかなくて済んだ?

世界史を代表する英雄といわれるカエサル。しかし、カエサルはローマ帝国の皇帝になったわけではなく、権力を独占していたのもせいぜい5年間くらいしかなかった。その後の帝政への道を開き、ローマ帝国の新しい秩序の基礎を築いたことで、歴史に名を残したのだ。

その人間性について、本村凌二氏(東京大学名誉教授)はこうとらえる。

〈アレクサンドロス、始皇帝、チンギス・カン、ナポレオンといった英雄なら、その姿をこの目で確かめてみたい気がするが、親友になってみたいとは思わない。しかし、彼らに遜色ない人物でも、こいつなら親友になってみたいと思える男がいる。カエサルはそんな人物ではないだろうか。だから、この男は私のような凡人にとっても「わが友カエサル」なのである。〉(『「われらが海」の覇権』p.81)

どこかコワモテで近寄りがたい「世界史の英雄たち」のなかで、カエサルは「人好きのするタイプ」だったようだ。

長身でおしゃれなカエサルは、房飾りのある平服をゆったりと粋に着こなし、派手できっぱりとした態度で人々の気をひきつけてやまなかった。弁舌はさわやかで、借財をいとわず大盤振る舞いをし、それを恩にきせない大らかさもあった。こうした「カリスマ資質」で、人間のつながりを自分の方へたぐりよせ、政治的な力として結集していたのである。

また、もともと親分子分関係のような保護=被護関係の絆が濃厚だったローマ人の社会で、集まった兵士たちにも「兵士諸君」ではなく、「戦友諸君」と呼びかけたのだから、兵士たちはしびれた。カエサルと部下たちとの親分子分の絆は深まり、ローマ市民のみならず、征服した部族民との間にも広がっていった。

〈カエサルは古代にあって合理主義も現実主義も骨の髄までしみこんだ男だった。〉(同書p.84)

カエサル暗殺の場面photo/gettyimages

しかし、歴史に大きな名を残した理由は、戦場での強さや、政治家としてのしたたかさだけではなかった。カエサルは、『ガリア戦記』などで文筆家としても名を成している。まさに文武両道、短い表現で的確に述べる能力に、多くの人が納得したのだ。さらに――、

「もうひとつの理由は、56歳で暗殺されて、晩年に恥をかかなくて済んだというのもある。そしてなんといっても、オクタウィアヌスすなわちアウグストゥスを後継者として指名したのが大きい。カエサル自身は戦争に明け暮れたけれども、これからは戦争のない時代を作るんだっていうので、オクタウィアヌスに後を託したわけです」(本村氏)

カエサル自身の遺書によって後継指名を受けたオクタウィアヌスは、カエサル暗殺の17年後(紀元前27年)にアウグストゥスの称号を得て帝政を開く。

〈アウグストゥスは私人としては寛容で温厚な人物だったが、公人としては無情で冷酷な支配者だった。この別人二人が同居する人格をひょっとしてカエサルは見ぬいていたのかもしれない。遠い血縁もさることながら、この為政者に求められる二重人格のような資質はカエサルには頼もしかったにちがいない。〉(『「われらが海」の覇権』p.150)

古代は人間の個性が輝く時代

その後もローマ史には個性的な人物が続出する。

アウグストゥスの愛妻リウィアは、〈「女オデュッセウス」とも評される強い意志を秘めた女性〉(同書p.161)だった。また、娘のユリアは〈勝ち気で才色兼備だったが、身持ちの悪さで世評にのぼったほどだから、皇帝の悩みの種〉(同書p.151)だったという。

カエサルに始まる「ユリウス・クラウディウス朝」とよばれる系譜は、狂気を帯びた皇帝カリグラや、離婚と再婚を繰り返し、4人めの妻に毒殺されたといわれるクラウディウスなど、醜聞が絶えない。

なかでも5代皇帝ネロは、暴君の代名詞として「もっとも有名なローマ皇帝」といえるだろう。芸術家を気取って民衆に迎合し、元老院の反感を買って自殺に追い込まれる。その時ネロは、

〈「この世からなんと偉大な芸術家が消え去るのか」という言葉を残した。もっとも原語(artifex)を見れば、芸術家よりも芸能人と訳したほうがいいのかもしれない。じっさい、偉大なるロック歌手エルヴィス・プレスリーをめぐる噂のように、その死後、帝国の各地に「私はネロだ」と名のる男が後を絶たなかったという。〉(同書p.230)

そして、民衆には人気があったせいか、死後数年がたっても、墓前には色とりどりの花が供えられていたと伝えられる。

フォロ・ロマーノに残るカエサルを火葬した場所

妙に「クセが強い」人物が次々と登場する古代ローマ。そしてこれが、ローマ史の面白さでもある。

まずローマ史には、そうした史料がたくさん残されている。たとえば、本村氏が「醜聞作家」と紹介するスエトニウスは、この時代の権力者の人物像をよく伝えてくれる。カエサルのほか11人の皇帝を取り上げた『ローマ皇帝伝』は、皇帝たちの業績とともに、その風貌と人物像、時にゴシップの類まで記してあるのだ。

さらに本村氏によれば、「古代」とは、権力者の個性が特に際立つ時代なのだという。

「古代社会というのは、現代のように法律や官僚制が整備されているわけじゃないから、個人の判断やパーソナリティに左右されるところは大きいのです。法は法としてあるし、組織は組織としてあるんだけども、それをどう解釈し、動かすかっていうのは、そこにいる人物のウエイトが近代よりも大きい。」(本村氏)

日本の戦後の歴史学のなかでは、人物のパーソナリティに着目することは少なかった。唯物史観の影響が強く、社会全体のシステムの変質を見ていくことが重視され、個人を描くのは「小説家の仕事」とされてきたのである。しかし――、

「名もない庶民こそが歴史の主役なんだというのは確かにそうなんだけど、リーダーの個性というのも見なければ、歴史は見えてこないんじゃないか。ある人物の性格や能力だけでなく、成育史や家族関係など、あらゆることが「歴史的な判断」を左右しうるのではないかと思います。」(本村氏)

それになにより、「人物を描いた方が歴史は面白いはず」と本村氏はいう。古代ローマ史は、現代にも通じる「人間の歴史」なのだ。

C記事

ローマ帝国の5代皇帝ネロは、まさに「暴君の代名詞」だ。その「悪行」の数々のなかで、もっともよく知られ、高校の教科書にも載っているのが「キリスト教徒の迫害」である。しかし、この出来事は本当に史実なのか――? 「地中海世界の歴史」第6巻『「われらが海」の覇権――地中海世界帝国の成立』(講談社選書メチエ)で、著者・本村凌二氏が疑問を投げかけている。

暴君の大盤振る舞いに、民衆は喝采

ローマ皇帝の知名度調査でもすれば、きっとネロこそ第1位になるにちがいない――と、本村凌二氏はいう。

〈数多くの小説や映画がネロ帝時代をとりあげ、とりわけシェンキェーヴィチ作『クオ・ワディス』はノーベル文学賞の栄誉をになっている。かくもネロが名高いのも、母親殺しとキリスト教徒迫害のために、残忍な独裁者つまり暴君の代名詞にもなっているからであろう。〉(『「われらが海」の覇権』p.226)

ネロは、自分を皇帝にするために力を尽くし、即位後もなにかと口やかましかった母・アグリッピナを、愛人ポッパエアにそそのかされて亡き者にし、ついでに妻オクタウィアをも追放して、ポッパエアを妻の座にすえた。そして、世間の同情が前妻に寄せられると、冤罪をきせて処刑してしまう。それ以前にもネロは、腹違いの弟ブリタニクスを殺害していたから、身内の邪魔者は皆殺しにしたことになる。

ネロには友人や恩師もいたが、その多くが殺されるか自害を強いられた。その行いに、元老院や貴族たちは反感と憎悪をたぎられていたが、民衆には人気があった。

〈凝った衣装で民衆の前に登場したり、贅をつくして大盤振る舞いしたりをくりかえす。芸術家きどりで目立ちたがりやの元首に民衆はやんやの喝采をおしまなかった。そのせいで乱費に乱費がかさなり、財政は破綻寸前になる。その穴埋めに、富裕者や貴族を追放したり処刑したりして、財産を没収する。そしてまた、気前よく散財するのだから、退屈した民衆にはたまらなかったのかもしれない。〉(同書p.230)

 

映画「クォ・ヴァディス」(1951年)のネロと愛人ポッパエア photo/gettyimages

そんな皇帝ネロの悪行のなかで、特にヨーロッパで真っ先に挙げられるのが「キリスト教徒の迫害」である。

事件は、紀元64年に起きたローマ大火に端を発している。ネロは普段から「ローマ市街を改造したい」と言っていたため、「あの大火事は、街をつくり替えたいネロが火を放ったに違いない」という噂が広まった。この噂を払拭するために、ネロはキリスト教徒に放火の罪をなすりつけ、迫害におよんだという。

しかし、これは史実なのだろうか。史料的には、きわめて疑わしいと言わざるを得ない――と、本村氏はいうのだ。

ネロがキリスト教徒を迫害したという話は、ほぼ同時代の史料としてはローマの歴史家タキトゥスの『年代記』に記されている。しかし、問題のその記述は、イタリアのモンテ・カッシーノ修道院に残る12世紀の写本に書かれているのみなのだ。ネロの同時代人も後の時代の人も、この写本以前には、ローマ大火とキリスト教徒を結び付ける記録は残していない。

そして、この写本では、キリスト教徒を意味する「christianos(クリスティアーノス)」の綴りが、もともと「chrestianos」と書かれていたところを、「e」の文字を消して「i」に書き換えた形跡が見て取れるという。つまり、この写本の元となった本には、「クリスティアーノス」ではなく「クレスティアーノス」と書かれていた可能性が高いのだ。ただし、その箇所の1行下には「クリストス」という語も出てくる。

弾圧されたのはユダヤ人の騒乱者?

では、「クレスティアーノス」とは何者か?

じつは、ネロの1代前、クラウディウス帝の時代に、クレストスというユダヤ人の騒乱者がいた。この騒乱者クレストスの仲間を意味する「クレスティアーノス」を、タキトゥスがキリスト教徒と混同していた可能性があるのか……? 紀元55年頃の生まれと伝えられるタキトゥスは、ネロの時代にはまだ子供だった。この記録を書いたのは50年ほどのちのことなのだ。本村氏はこんな推測をしている。

〈実際にネロが命じたのは、キリスト教徒の迫害ではなく、騒乱者クレストス一派の掃討だったのではないだろうか。ユダヤ人で、当時何度も騒乱を起こしていたクレストスの一味を捕まえて処刑する命令をネロが出したことは十分考えられる。唯一神を信仰するユダヤ人は、それまでもローマでは異質な存在であり、時に憎むべき対象となっていたのだ。〉(『「われらが海」の覇権』p.237)

そして、50年後にこの事件を記述したタキトゥスが、「クレストス」を誤って「クリストス」とした。それがさらに1000年以上を経て、キリスト教徒が写本する際に、「クリストス」を「キリスト」のことと理解して、「クレスティアーノス」も「クリスティアーノス」と書き改め、「ネロがキリスト教徒を迫害した」という話として流布し、定着した――。

ネロの黄金宮殿、ドムス・アウレア photo/gettyimages

〈筆者がこのように考えるのは、当時のローマにおけるキリスト教徒が、皇帝がわざわざ迫害に乗り出すほど大きな存在だったとは到底思えないからなのだ。(中略)

イエスがゴルゴタの丘で十字架に架けられたのは、後30年頃と言われているから、ネロの治世はイエスの没後まだ30年ほどしか経っていない。(中略)この時期にキリスト教徒がローマにいた可能性はあるが、人数は圧倒的に少なかっただろう。多神教を奉じる多くのローマ人から見れば、一神教のユダヤ教徒とキリスト教徒はほとんど区別がつかないか、「ユダヤ教の一派」くらいの認識ではないだろうか。〉(同書p.238)

そんなマイナーな存在だったキリスト教徒を狙って迫害するなど、大衆に受けることを喜ぶネロの言動としても考えにくいところだ。

この「史料の書き換えの痕跡」は、本村氏一人が着目しているわけではなく、これまでにも多くの研究者が目にし、話題にしているという。

〈にもかかわらず、「ネロのキリスト教徒迫害」という話がこれほど根強く残っているのは、中世以降、「ヨーロッパの歴史」は常に「キリスト教徒の歴史」として描かれ、そのなかで暴君ネロによる弾圧というドラマティックな物語には覆しがたい魅力があったからだろう。

目立ちたがり屋のネロにとっては、身に覚えのない濡れ衣が彼の悪行として一つ加わっても、たいして気にしていないかもしれない。〉(同書p.239)

ネロはキリスト教徒を迫害したのか――。これは、ヨーロッパ中心の歴史観から距離をおいて地中海文明とキリスト教の歴史を考えるとき、素通りできない問題なのだ。

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