『中国・習近平が「やる気」喪失?BRICSでの弱々しい姿に憶測飛び交う 大洪水、経済悪化、幹部の不倫疑惑で「誰にも会いたくない」と引きこもり気味?』(8/26JBプレス 福島香織)について

8/26The Gateway Pundit<Trump-Tucker Interview Reaches New Interview Record—Yes, Really=トランプへのタッカーのインタビューがインタビュー新記録を達成—はい、本当>

グローバリストが愛国者をなきものにしようとすればするほど大衆は自覚する。

タッカー・カールソンによるドナルド・トランプのインタビューに対して複数のプラットフォームで得られた広告閲覧と視聴数は、最も視聴されたインタビューのこれまでの記録を上回りました。

記事公開時点で、 タッカー氏の インタビュー全文のツイートは、 Twitterで「2 億 6,000 万回の閲覧数」を記録しています。このインタビューは他の人や複数のプラットフォームでもストリーミング配信され、インタビューのクリップはソーシャルメディアやニュースで拡散した。昨年の時点で 、史上最高の視聴者数を記録したインタビューは、 オプラ・ウィンフリーによる1993年のマイケル・ジャクソンのインタビューで、全世界で9,000万人の視聴者がいた。この数字によると、タッカー氏のトランプ大統領インタビューは、Twitter /X、Rumble、Gettr、独立メディアプラットフォームなどから2億6000万回以上再生され、新たな勝者となった。

https://www.thegatewaypundit.com/2023/08/trump-tucker-interview-reaches-new-interview-record-yes/

8/25The Gateway Pundit<Post Debate Poll: Trump 61, DeSantis 9; Trump 44, Biden 41; Only Three Percent of Democrats Want Trump as GOP Nominee=討論会後の世論調査:トランプ61、デサンティス9;トランプ44、バイデン41;トランプ氏を共和党候補として望んでいる民主党員はわずか3%>

民主党は2024年にはどんな不正選挙をするのだろうか?

今週の共和党大統領討論会後に行われたニューヨーク・ポスト紙 – レジェ世論調査によると、本選挙の対戦ではトランプ大統領が予備選で最も近いライバルであるフロリダ州知事のロン・デサンティス氏を61対9パーセントで破り、ジョー・バイデン氏を44対41パーセントで上回っている。

https://www.thegatewaypundit.com/2023/08/post-debate-poll-trump-61-desantis-9-trump/

8/27希望之声<习如何脱困?美议员示警台海 学者判断中共要对内动手=習はどうすれば窮地を脱することができるのか? 米国議会議員は台湾海峡で行動を起こすと警告 学者は中共が国内で動くと>中共との戦略的競争に関する特別委員会の委員長である米国下院議員マイク・ギャラガーは、8/25の大紀元との独占インタビューで、中国で間もなく来る経済の嵐が中共の台湾侵攻を速める可能性があると警告した。

ギャラガーは、中国の不動産業界は危機に拍車をかけ、大企業は債務を返済できず、中共は「人類史上どの社会にも類を見ない人口構造問題」に直面していると指摘した。問題はますます深刻になっている。

ギャラガーは、台湾が中国との最も危険な戦争の入口の時期に入ったと考えている。その理由の一つは習近平が「国民の注意を国内経済問題から逸らそうとしているためであり、一つは今後5年間でこれ以上のチャンスは無いからだ」と。

しかし、中国民主党海外支部の王軍濤主席は「エリートフォーラム」で異なる味方を示した。王軍濤は、注意をそらすために外国との戦争を起こすには一つの前提条件がある、つまり統治者が国内情勢をしっかりとコントロールしていることが必要で、この独裁者が非常に弱っている場合、軍を使うことを恐れる。なぜなら軍を使うには兵権の権限委譲が必要だからである。習近平は不安を感じてロケット軍の粛清に忙しいときは、あえてこうしない。

王軍濤は、経済危機に直面して、習近平は不満を抑えるのに政治粛清の手法を用いて、経済危機は大規模な政治粛清と政治闘争に変わるだろうと分析した。さらに、中国人は経済的に困っていることに加えて、政治的な圧力もある。 最近は習近平の姿が見えなくなり、王軍濤は政治的大粛清の準備を計画していると判断した。

習は是非大粛清して軍の弱体化を図ってほしい。

https://www.soundofhope.org/post/749996

8/26看中国<中国2个月内近200万人死亡 武肺病毒仍是北京头号传染病(图)=中国では2カ月以内に200万人近くが死亡、北京では依然として武漢肺炎ウイルスが第1位の感染症(写真)>中国での武漢肺炎(新型コロナ)流行の実態は長い間、海外から疑問視されてきたが、米国の新たな研究で、中国では昨年12月からわずか2カ月で超過死亡者数が恐らく200万人近くなることが判明した。 しかし、中国の感染症の実際の状況はこれよりも深刻かもしれない。

ロイター通信によると、この研究は米国連邦政府の資金提供を受けているシアトルのフレッド・ハッチンソンがんセンターによって実施され、中国の大学が公開した死亡データサンプルとウェブ検索結果が使用された。 この調査によると、2022年12月から2023年1月までの間に、チベット以外の中国各省における各種原因による30歳以上の超過死亡者数は187万人と推定されている。

昨年12/7、中国は何の準備もないまま「ダイナミック・ゼロコロナ政策」を放棄し「ウイルスと共存する」と発表し、その結果、感染症による入院者数や死亡者数が急増した。 しかし、関連ニュースとして、中共当局者はかつて都市封鎖作戦を開始した。衛生専門家らも、基本的に中国政府は関係する状況を報告していないと述べた。

実質の人口が10億人としても200万人の超過死亡は0.2%。対策なしでの都市封鎖解除であれば、無防備すぎてもっと多くの死者が出たと思う。

https://kzg.secretchina.com/news/gb/2023/08/26/1043839.html

8/27阿波羅新聞網<中共发布禁令 俄趁机出手—中共发布禁令 俄希望增加对中国的海产出口=中共が禁止令を出し、ロシアは手を出す機会を捉えた――中共が禁止令を出し、ロシアは中国への水産物輸出の増加を望んでいる>中国が日本産水産物の輸入禁止令を出したことを受け、ロシアは中国への魚介類の輸出を拡大したいと考えている。

https://www.aboluowang.com/2023/0827/1946116.html

8/27阿波羅新聞網<被中共逼急!菲律宾亮剑—民意高涨 菲律宾改主意参加日美澳军演=中共に圧迫されている! フィリピンは剣を光らせる――世論高まるフィリピン、日米豪軍事演習への参加に方針転換>海上自衛隊は25日、最大のフリゲート艦「いずも」をフィリピンに派遣し、24日にフィリピン、米国、オーストラリア軍との4カ国共同訓練を実施したと発表した。南シナ海におけるフィリピン軍の拠点への補給活動が中国によってずっと妨害され続け、フィリピンは元々の日米豪三国計画の訓練に参加した。 この計画はフィリピンの世論の高まりを表している。

マルコスJrは中共から金を貰っていないのでしょう。

https://www.aboluowang.com/2023/0827/1946053.html

8/27阿波羅新聞網<习回国直奔这里!中共内部出重大问题?—习近平回国直奔新疆 会议中八次强调“稳定”= 習が中国に帰国し、ここへ直行! 中共党内に大きな問題がある? ——習近平は中国に帰国し、そのまま新疆へ向かい、会談中「安定」を8回も強調>中共指導者の習近平は8/26、BRICS首脳会議出席から帰国後、ウルムチで新疆の党・政府当局者の活動報告を聞いた。 習近平は会議中、「社会の安定」を特に重視し、少なくとも8回は「安定」について言及した。

26日、中共新華社通信によると、習近平国家主席は新疆ウイグル自治区馬興瑞・党委員会書記の業務報告を聞いた後、「社会の安定維持」が最優先であると強調し、テロと分離主義との戦いだと言及した。

https://www.aboluowang.com/2023/0827/1946034.html

8/27阿波羅新聞網<有多少中国人润到美国生活了?数据惊人=何人の中国人が米国に住むようになったのか? 驚くべきデータ>この数年、何人の中国人が米国に移住したか? 米国が関連データを発表したところによると、統計によると、2023年の初めまでに米国のアジア系人口は2,000万人以上に達し、そのうちの4分の1にあたる約545万人が中国人になるという。

二級都市の人口は 500 万人から 1,000 万人の間でなければならないため、この数字はやはり衝撃的である。これは基本的に一つの二級都市の住民全員が米国に行ったのと同じである。

多くの人が疑問を抱いていると思う。なぜ彼らは米国に住むためにはるか何千kmも旅行するのか?

https://www.aboluowang.com/2023/0827/1946003.html

何清漣 @HeQinglian 4h

私が気になるのは、サウジアラビアに経済制裁をどのように課すかだ。 おそらく:

  1. 欧州と NATO 諸国はサウジ石油の購入を禁止する–ロシアが欧州に石油とガスを大量に供給する前は、中東は「欧州の光」として知られていた。
  2. 気候変動に関してサウジアラビアを非難するために国連で投票する。

前者はドイツの脱工業化の経験を参考にし、後者はサウジアラビアが恐れているかどうかを見る。

引用

Ezio Mao ☢ @KELMAND1 20h

サウジアラビアがBRICS諸国に加わるとすぐに、米国の大きな棒が振り回された。

ブルームバーグ:サウジアラムコ、気候変動に関連した国連人権調査の標的に

したがって、人権と気候変動は結びつく・・・強制労働で石油採掘するのは地球温暖化の原因となるという大きな問題が近づいている。 … もっと見る

何清漣 @HeQinglian 3h

【今日、できるだけ外にあるものを見るのはすべて虚妄である。 一人で内観を楽しむことで十分である。自由自在。】👍👍

50歳以上の人は本当に無理はやめたほうがいい、お金と時間に余裕がある人は世界中を旅できるので、それ以外の人は移住する前にまずはその国の状況を見てみよう。

引用

魏大航 @weidahang 3h

過去には、自由ではないと感じたら、米国に行くことができた。

人が生きた木を動かして死に至らしめる、

まだ希望はある。

後に知ることになるが、カラスは世界で黒く、米国はさらに黒いので中国も黒くなる。

神は人のふるまいを見ている。

完全に絶望する。

今日、できるだけ外にあるものを見るのはすべて虚妄である。

一人で内観を楽しむことで十分である。

自由自在。

何清漣が再投稿

傅峻(Jun Fu)、中国語-英語版「西洋文明の歴史」の著者 @readjoyscom1 14h

民主党は犯罪者の顔写真でトランプに屈辱を与えたかったが、米国民の目が肥えているとは思っていなかった。その結果、国民のさらなる憤りを引き起こすことになった。トランプの世論調査は再び急上昇したため、宣伝に顔写真を使ったとしてトランプを非難した。 …もっと見る

引用

西洋文明の道(エッセンス版)  @readjoyscom 15h

返信先:@CollinRugg

民主党は顔写真でトランプに屈辱を与えたかったが、大衆の鋭い目など予想していなかった。その結果、さらに大きな国民の怒りを買うことになった。トランプの世論調査は再び急上昇したため、彼らは、選挙運動の資金集めに顔写真を利用したとしてトランプを非難した。なんと恥知らずな… もっと見る

何清漣 @HeQinglian 47m

米国国務省、ウクライナとの長期的な安全保障協力と支援の状況を明らかに https://indsr.org.tw/focus?uid=11&pid=2664&typeid=27

説明::開示するのは適切、但し原文はこの通り。

indsr.org.tw

米国国務省、ウクライナとの長期的な安全保障協力と支援の状況を明らかに

キーワード:ロシア・ウクライナ戦争、安全保障協力、安全保障支援(このレビューの内容と提案は著者の意見であり、国家防衛安全保障研究財団を代表するものではない・・・)

何清漣 @HeQinglian 1h

事情があり私が尋ねなかったことがあるが、今、ツイ友人に尋ねている:

多くのポルノツイートには青いラベルが付いているが、彼女達はこれらのツイートで魚が釣れるのか? プライベートなメッセージやチャットはまさか性的サービスとみなされるのではあるまい?

福島氏の記事では、習のBRICS会議での狼狽えぶりが、何に由来するのかは分かりませんが、独裁者にあるまじき姿でしょう。台湾侵攻して若者に死ねと命ずることができる政権トップがこの態度では、喜んで死ぬ兵士はいないでしょう。

上述の記事のように、マイク・ギャラガーが言っていることよりも、王軍濤の言う内部の団結にもっと力を入れた方が習にとって良いのでは。

記事

南アフリカで開かれたBRICSサミットを訪れた中国・習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

  • 南アフリカで開催されたBRICS首脳会議(サミット)で、中国・習近平国家主席の弱々しい姿が目についた。
  • 中国国内では経済の低迷に加え、大洪水による被害、幹部や解放軍の人事混乱など、ここにきて習近平政権のほころびが一気に噴出し始めている。
  • 第3期目に入り圧倒的な権力を掌握している習近平だが、やる気と自信を失い始めているのか?

(福島香織:ジャーナリスト)

中国では「躺平」(寝そべり)という態度が蔓延している。サボタージュ、何をやっても無駄、報われない、という無気力の姿勢を意味するキーワードで、数年前から流行語化している。何か不条理な状況にあったとき、抗議などをすると、挑発罪、社会擾乱罪、ひどい場合は国家政権転覆煽動罪などで逮捕される可能性があるので、自分の身を守るためには何もしない、抵抗もしないのが一番、という処世術ともいえる。

何もしないこと自体が、一つの抵抗のアクションという見方もある。だが、8月に入って、習近平自身が「躺平」している、というもっぱらの評判だ。北京、河北、東北の大洪水対策にも存在感を示さず※1、北戴河会議での動静も不明だった。およそ3週間メディアの前に姿を現さず、3週間ぶりにメディアに登場した、南アフリカ国事訪問とBRICS首脳会議出席という外交ニュースにおいても、どこか弱々しく精彩を欠いている。

※1:中国の大洪水についてはJBpressの以下の記事をご覧ください
北京を守るのに地方100万人を犠牲に、大洪水で露見した中国の非人道的な治水
中国・北京の大洪水は「人災」、治水失敗の皇帝・習近平は天から見放された?

一説によると、この数週間、習近平は誰にも会いたくない、と部屋にこもりがちで、なにもしない「躺平」を決め込んでいたという。党と国家の最高権力者にして独裁者、頂点を極めた我が世の春のはずの習近平が「躺平」とは、これいかに? 習近平に何が起きているのか。

美人キャスターとの不倫など幹部人事混乱

7月ごろから、中国体制内で次々と異変が起きていた。美人キャスターとの不倫がうわさされた当時の外相・秦剛の1カ月にわたる動静不明と突然の解任、解放軍ロケット部隊の司令、政治委員ら幹部を総入れ替えした人事※2。続いて台風5号による歴史的な大水害。その被害に苦しむ人民が各地で抗議を行い、官民衝突が起きている中で、8月8日から15日まで共産党中央の非公式会議、北戴河会議が行われた。

※2:秦剛の外相解任や解放軍ロケット部隊の人事についてはJBpressの以下の記事をご覧ください
消えた中国外相・秦剛、不倫相手と噂される美人キャスターはダブルスパイ?
秦剛は監獄に?習近平「大粛清時代」の幕開け、ロケット軍でもスパイ探しか

外相を解任された秦剛氏と、不倫相手とうわさされた元香港フェニックステレビの美人キャスター、傅暁田氏(提供:Talk With World Leaders/EYEPRESS/Newscom/アフロ)

さらに8月半ばに発表された7月の経済指標は歴史的な悪さだ。外資企業の投資家の債券保有量は7月に370億元減少し、3兆2400億元に下がった。第2四半期の外国企業の中国への直接投資総額は49億ドルで、これは前年同期比87%減。1998年以来の最大の下げ幅で、外資断流に匹敵するといわれた。

企業は次々とデフォルトしている。特に不動産市場では折から破産の危機が噂されていた恒大集団に次ぐ大手民営不動産企業・碧桂園のデフォルト危機が表面化した。さらには投資信託国有大手の中融信託の支払い遅延問題が発生。これは2019年の安信信託破綻事件に続く大事件で、中国の信託市場そのものの存続すら揺るがしかねない。

一方で、恒大が8月17日、いきなりニューヨークで破産保護申請を行い、190億ドル分の債務再編に取り掛かった。これは、あたかも中国が不動産市場救済に失敗したという印象を与えた※3

※3:中国のマクロ経済の動向についてはJbpress以下の記事をご覧ください
中国経済が明らかに変調、ひたひた迫るデフレ危機、「失われた15年」到来か
中国は経済の未来を守るためにカネを使え

だがこうした相次ぐ異変、天災、経済悪化、危機が表面化する中で、習近平は特に何か積極的な政策を打ち出したわけではない。

南アに到着した習近平の姿に驚いた

新華社(5日付)によれば、「習近平同志を核心とする党中央は断固として北京の洪水予防、災害救援の指揮を力強く行った」「習近平は8月1日、自ら指揮をとった」と報じていたので、北京、河北の大水害においては陣頭指揮を執っていたということになる。ならば習近平が指示を出している様子の写真やビデオぐらい中国国営中央テレビ(CCTV)に流れてもよさそうなものだが、それもなし。習近平チームの李強首相が現場入りした様子もない。

かつてはこのレベルの大災害があれば、少なくとも首相は現場入りし、被災者や災害救援現場の話に耳を傾けたり、涙を浮かべたり、激励したりする様子をCCTVに報じさせ、「頑張っている感」を宣伝したものだ。

北戴河会議が15日に終わり、習近平は17日に政治局常務委員会議を招集し、洪水災害後の再建工作を指示したが、その時も、写真や映像は出されずCCTVが記事を読み上げただけだ。

恒大集団のニューヨークにおける突然の破産保護申請についても、多くのチャイナウォッチャーたちが、ここに習近平の意志はない、との見方を示していた。

消息筋によれば、習近平は恒大に対しては、倒産することも認めず、かといって救済にも積極的でない放置状態が続いた。グループ内の新エネ自動車企業・恒大汽車の新株をアラブ首長国連邦資本の電気自動車(EV)メーカー・NWTNに引き受けてもらい、ニューヨークで破産保護申請を出すといった方策は、習近平指導部のアイデアではないという。

習近平がメディアなどの前に、ようやくその姿を現したのは21日、南アフリカへの国事訪問とBRICS首脳会議出席のためにヨハネスブルクの空港に降り立ったときの短い映像ニュースだった。

ヨハネスブルクの空港に到着した習近平国家主席(提供:Yandisa Monakali/DIRCO/ロイター/アフロ)

このとき、多くの人が驚いた。タラップを降りる姿が、あまりにも老いて憔悴していたからだ。そしてファーストレディ、彭麗媛も同行していなかった。出迎えにはラマポーザ大統領と、大統領第一夫人がそろっていたが、夫人がきょろきょろと見まわして、人を探したような様子をしていたところをみると、ひょっとすると彭麗媛が来ないのは想定外だったのではないか。

BRICS首脳会議で精彩を欠いた

このヨハネスブルクで行われたBRICS首脳会議は、習近平のほか、ブラジルのルラ大統領、インドのモディ首相、そしてホストのラマポーザ大統領が出席。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵略戦争における戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所(ICC)から指名手配されているため、テレビ電話を通じて参加した。したがって、習近平が会議を主導する主役扱いとなり、その言動が最もメディアの注目を集めることになるとみられていた。

今回のBRICS首脳会議の意義については、中国の駐南アフリカ大使の陳暁東が「BRICSは新興国と途上国の協力の重要なプラットフォームとなる」「国際的な公平と正義の支柱となる」「伝統的なグローバルガバナンスが秩序を失い無能となった今、国際社会はBRICSに指導的役割を期待している」と語っていた。

習近平はヨハネスブルクの空港で、「新興市場国家と発展途上国の重要な協力プラットフォームとして、BRICSの協力メカニズムが世界経済の成長を促進し、グローバルガバナンスを完全にし、国際関係の民主化を推進する建設的なパワーとなるだろう」とコメントしていた。

つまり昨年、プーチンが提案した金を担保としたBRICS通貨を含め、BRICSをプラットフォームとして、米国と対抗していくための新たな国際秩序や通貨機軸の再構築を模索するのが今回の会議の一つの狙いであった。その音頭をとるのが習近平なのだ。

また、アルジェリア、エジプト、エチオピアなどアフリカ諸国がBRICS加盟を希望していることを受けて、BRICSを欧米先進国に対抗する新興国・途上国チームに拡大していく方向性が話し合われるとされていた。

米国一極体制、ドル一極体制を終わらせようという習近平の野心を打ち出す非常に挑戦的な会議になるかもしれない、と注目されていたわけだが、ふたをあけてみると、肝心の習近平がどこか弱々しい。

BRICS首脳会議での習近平国家主席の姿はどこか弱々しい(写真:UPI/アフロ)

まず、22日のBRICS首脳会議ビジネス会合では、習近平は本来、出席してスピーチを行う予定だったが欠席し、挨拶は王文濤商務部長が代読する形になった。この会合に先立ってラマポーザ大統領との会談は行っていたので、欠席の理由について様々な憶測を呼んだ。

「私は何もしたくない」と引きこもり?

さらに異様だったのは23日のBRICS首脳会議で、習近平が会場に入場するときに、原稿や資料をもって一緒に同行していた官僚が、入口で保安要員に妨害されて会場に入れなかった。おそらく通訳もかねていたと思われるその官僚がなぜ、習近平と一緒に入場できなかったのかは不明だ。

BRICS首脳一人ひとりの入場シーンを、メディアが綺麗に撮影するために、通訳の同行を遮ったのか。興味深いのは、たった一人で会議場に入場したときの習近平の不安そうな表情だ。習近平が入るやいなや閉じられた会場の扉を何度も振り返り、呆然としていた。その様子は、とてもBRICSを主導して米国に対抗する国際秩序を構築していこうとする強き独裁者には見えなかった。

習近平の外遊は今年になってこれが2回目。新型コロナ前のシャトル外交時代の勢いと比べると、あまりに少ない。昨年の秋の党大会で、第3期目任期をスタートさせた習近平は、新たな「平和外交」を打ち出し、中国式現代化モデルで、新興国・途上国をまとめ、欧米先進国の価値観や秩序に対抗していこうという姿勢を強く打ち出していた。今年は習近平シャトル外交が復活するとみられていただけに、この外遊の少なさは不思議がられていた。

BRICS首脳会議での習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

一部チャイナウォッチャーたちは、今年に入ってから、特に全人代後、あきらかに習近平の「やる気」が失せている、とささやいている。その理由として、何をやってもうまくいかず、批判を受けてしまう習近平自身が、にわかにやる気と自信を失い、「躺平主義」(何もしないサボタージュ)に落ちっているのではないか、という見方もある。

一部消息筋の話では、北戴河会議で、習近平は側近たちに、洪水防止水害対策の失敗、経済政策の失敗の責任問題や、それを挽回する策を求めたのだという。側近たちを一人ひとり呼び出し、一日中怒鳴り散らし、問い詰めたのだという。

だが、誰ひとり、積極的な意見を言わず、責任ある態度もとろうとしないことに習近平は腹を据えかね、「君たちが何もしないなら、私も何もしたくない」「私も人間だ、休息が必要だ」と、「躺平主義」を宣言した、という。

習近平は、自分が直面する問題のすべてが鄧小平、江沢民、胡錦涛時代につくられたものだと彼らをののしり、また金融、銀行、不動産企業をののしったという。また官僚たちに良心がないことを怒った、そうだ。その怒りがあまりに激しく、精神科医ですら近づくのを恐れたという。これをなだめようとした彭麗媛にも当たり散らしたらしい。

独裁的な権力者が無気力に陥る怖さ

いわゆる「小道消息」(うわさ話)の類でしかない話なのだが、3週間ほど習近平の動静が不明で、3週間ぶりにメディアを通じて見せた習近平があまりに、憔悴し、落ち着きがなく、心細げだったので、このうわさ話が妙に説得力が感じられるようになった。

大洪水で適切な対応ができなかったのも、不動産市場が救済できなかったのも、経済指標が軒並み悪化したのも、外資が中国から逃げ出したのも、自分が目をかけて期待していた外相や軍幹部が失脚したのも、それは、習近平自身が他人の意見に耳を貸さず、自分を批判する意見をいう官僚を粛清する恐怖政治を行ったからだろう。習近平が今、苦しんでいるとしたら自業自得というものだ。

そういう状況で、唯一無二の独裁者が、突如、あらゆる問題の匙を投げたら、中国は一体どうなるのか。これは、これまで何度となく語られてきた「中国崩壊論」とはレベルの違う危機となり、世界の経済や社会の安定にも波及しかねないのではないか。

「躺平主義」を望むなら、まずは権力の座からおりてから、ゆっくり休息していただきたい。

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