『中国・北京の大洪水は「人災」、治水失敗の皇帝・習近平は天から見放された?600年以上水没被害のない故宮・紫禁城も冠水』(8/4JBプレス 福島香織)について

8/3The Gateway Pundit<Tucker’s Hidden FOX News Interview – Former Capitol Hill Police Chief Calls Jan 6 “a Cover-Up” – They Were Hiding Intelligence=タッカー氏の隠蔽されたFOXニュースインタビュー – 元議会議事堂警察署長、1/6を「隠蔽」と呼ぶ – 彼らは情報を隠していた>

民主党とそれに連なる輩は極悪人としか言いようがない。

本日、ナショナル・パルスはタッカー・カールソンがFOXニュースから解雇される前の最後のインタビューの独占映像を公開した。

カールソン氏は、2021年1月6日の出来事について元国会議事堂警察署長スティーブン・サンド氏と話した。サンド氏は話し合いの中で、1/6は政府高官らによるその日の行動に対する「隠蔽」だと主張した。

サンド氏は、ナンシー・ペロシ氏とマーク・ミリー将軍は国会議事堂での問題を示唆する情報を持っていたにもかかわらず、その情報の共有を拒否し、1月6日以前とその日の初期の暴動の間も州兵の出動を拒否したと述べた。それは「仕組まれた罠」のように聞こえます!

犯人は見つかったようですが、それはドナルド・トランプではありませんでした!

https://www.thegatewaypundit.com/2023/08/tuckers-hidden-fox-news-interview-former-capitol-hill/

8/4希望之声<未从北京拿过钱?《华邮》罕见评价拜登「4个匹诺曹」=北京からお金を取ったことがあるか? 「WP」はバイデンの「4人のピノキオ(ウソをつくと鼻が伸びる)」について珍しく論評した>バイデン大統領は、息子のハンターは中共政権から金を受け取ったことがないと主張し、WPのファクトチェッカー、グレン・ケスラーは彼らには「ピノキオが4人いる」と評した。

火曜日(8/3)からケスラーはバイデンに関する一連の事実確認を実施した。 このベテランメディア人は、2020年の2回の大統領討論会でのバイデンの発言を思い出し、バイデンはハンターが中共政府とビジネス取引を行っていることを何度も否定した。

「しかし、ほぼ3年が経った今、バイデンの主張はハンター自身によって直接反論された」とケスラーは書いた。 「先週の法廷証言で、バイデン・ジュニアは実際に中国で多額の報酬を受けていたことを認めた。それが公式に確認されたのは初めてだ」。

ハンター・バイデンは中国の企業体と深く協力しており、バイデン一家は中共から少なくとも数百万ドルを受け取っている

ハンターは法廷で何と言ったか?

ファクトチェッカーは、ハンター・バイデンと連邦地方判事のマリエレン・ノレイカMaryellen Noreika)との会話を詳述する。

報道によると、ノレイカ判事はハンター・バイデンに対し、華信エネルギー会社(CEFC)役員パトリック・ホー(Patrick Ho何志平)から受け取った100万ドルの前払い金を含む海外事業収入について反対尋問した。 ケスラーは、CEFC職員は「後にチャドとウガンダの指導者への数百万ドル規模の賄賂計画に関連して米国で起訴された」と述べた。

そして、ハンター・バイデンの回答は明らかに裁判官の質問に答えていなかったので、ノレイカ判事はハンター・バイデンの軽犯罪取引を破棄する決定を下し、それによってハンター・バイデンの軽罪取引のためにした法外な努力が無駄になった。

バイデンは2020年米大統領討論会中およびその後も、何度も嘘をついた

バイデンの息子の事件は激化、事実が明らかになりつつある

左翼WPもやっとまともな記事を書き、ジャ-ナリスト魂を復活させるか?

https://www.soundofhope.org/post/744092

8/4阿波羅新聞網<冲突大爆发!涿州政府偷挖大堤 村民反了 武警特警全部就位阿波罗搜索=衝突が勃発!涿州政府が密かに堤防を掘るので、村民が反乱を起こし、武装警察と特別警察が出動 アポロネット捜索>

政府が洪水迂回のため、秘密裏に堤防を掘削していることをめぐって、村民が警察と対峙

中共は公然と洪水を流すだけでなく、村民の生死を完全に無視して、密かに村の堤防を掘った。 ビデオによると、8/1の深夜、政府が人員を派遣して涿州市白溝河茨村大橋の西側堤防を秘密裏に掘削させたが、村民に発見されて阻止された。村民と警察は現場で対峙した。

村人たちは政府関係者に「洪水の放流場所があるのに、なぜ我々の村の堤防を掘るのか」と質問した。書類の第1面に 中共の赤字の証明がないので、この人たちがこっそり堤防を掘ることは犯罪になるかどうか? 村にはまだ老人や子供たちがいて、もし私たちがここの堤防を守っていなかったら、今頃村はなくなっていただろう。 国民と警察は対立していないのに、なぜこれほど多くの警察をここに連れてくるのか?我々の堤防保護を助けてくれるのか?

堤防は強制的に掘り開かれ、洪水は一瞬にして村全体に浸水した。 公式メディアは、涿州市白溝河茨村の堤防が決壊し、村民が一夜にして移転したと報じた。

https://www.aboluowang.com/2023/0804/1936222.html

8/3阿波羅新聞網<“中共潜舰”被大水冲上岸?陆网疯传:厉害了我的国=「中共潜水艦」が洪水で陸に上がる? 中国ネットで狂ったように転送:私の国は凄い>今日(3日)ツイッターアカウント「Inty Hot News」の報道によると、中国製の潜水艦が海岸に座礁し、運転音を立て続けたため、ネチズンは中共海軍潜水艦の品質と中共軍の能力に疑問を抱いている。

https://twitter.com/i/status/1686941349067857920

https://www.aboluowang.com/2023/0803/1935993.html

8/4阿波羅新聞網<“习近平中了反间计,会消停两三年了”= 「習近平は離間の計に嵌った、2、3年は使い物にならない」>

矢板明夫氏のfacebookより。これを読むと、習は毛沢東ほどの智謀もなく、三国志も深くまで読み込んでいない。

下の矢板明夫氏のコメントで、①「e官を捕まえ、軽自動車にも詳しい。」→「汚職官僚を逮捕するのは簡単だ」に修正。機械自動翻訳のため。

②「あなたは間違いなく大なり小なり捕まえて百人を殺す方法を取るでしょう。」→「また、大きなものを捕まえて小さなものは放してやり、他の人への見せしめとして一人を殺すことで対処する」

③「このヒューズは」→「この導火線は」

④「この理由が本当かどうかわからない。 三国志の「ローグ泥棒本」の話を思い出させる。 曹操のカウンセラーは、偉大な周遊将軍に帰還するよう命じられた。 周遊は対中計画を立て、江西に偽の手紙をのぞかせて、曹操は海軍の長官、カイヤンと張陽を殺害させた。曹操の海軍ドラゴンは頭をレス、赤/9で敗北。」→

「この理由が本当かどうかはわからない。 『三国志演義』の「蒋幹、書を盗み見る」という話を思い出す。 曹操の部下である蒋幹は、東呉の大将周瑜に降伏を説得するよう命じられた。 周瑜は離間の計を用い、蒋幹に偽書を盗み見させ、曹操は水軍の指導者である蔡瑁と張允を殺害した。 その結果、曹操の水軍はリーダーを失い、赤壁の戦いで大敗し、帰った」

⑤「中国のロケット軍にカイ・ウェイと張 Yの現代版がいくつか登場した。」→「中国ロケット軍に、現代版の蔡瑁と張允が出現した」

⑥「この技は、三十六のカウンタートリックと呼ばれる、もしくはナイフキルとも呼ばれる。 そうなったら、それは素晴らしい、将来映画化するのかもしれない」→「このトリックは三十六計の内、離間の策と呼ばれており、刀を借りて殺すとも言える。 これが本当なら素晴らしいですし、将来映画化されるかもしれませんね」

https://www.aboluowang.com/2023/0804/1936063.html

8/4阿波羅新聞網<北京盘算落空 西方企业发生重大转变—北京盘算落空 西方企业1看法重大转变=北京の算盤は天から落ち、西側企業は大きな変化—北京の算盤は天から落ち、西側企業の 1 見解の大きな変化>数日前、オックスフォード経済研究所による最新の調査では、企業が地政学的な緊張を現在の世界経済に対する最大の脅威とみなしていることが示された。

マクロシナリオ担当ディレクターでこの調査の著者であるジェイミー・トンプソンは、この調査結果は企業の経済リスクに対する見方に大きな変化があったことを「裏付けた」と述べた。

同氏は「地政学的な緊張が現在、短期および中期的に最大の焦点となっている」と述べた。

調査対象となった企業の約36%は、北朝鮮やロシア・北大西洋条約機構(NATO)関連の問題など、地政学的な緊張が差し迫った最大のリスクとみている。

対照的に、4月に行われた同様の調査では、回答者のほぼ半数が、信用供給の顕著な逼迫か本格的な金融危機のいずれかを当面の最大のリスクとみなしていたことが判明した。

早く中国から手を引かないと。

https://www.aboluowang.com/2023/0804/1936125.html

8/4阿波羅新聞網<海外旅客不来了!中国另一大麻烦=海外観光客が来ない! 中国でまた大きな問題が発生>中国が防疫体制を開放してから半年が経過したが、中国に入国する海外観光客の数は依然として非常に少なく、西側諸国からのデカップリングによる悪影響は一時的ではない可能性がある。

WSJによると、この現象は北京や上海などの大都市で特に顕著だという。 今年これまでに入国した外国人観光客の数は、流行前の同時期の4分の1にすぎない。

報道によると、今年第1四半期に観光会社が企画した外国人観光客の数は5万2000人だったが、2019年第1四半期は370万人に達していた。 昨年の海外観光客は台湾、香港、マカオが中心で、米国や欧州からの観光客は数えるほどだった。

外国人観光客の減少は、海外からの投資の減少に起因すると考えられる。 経済研究機構ロジウム・グループによると、海外直接投資は昨年の第1四半期の10億ドルから今年第1四半期には2億ドルに減少した。 外国投資の減少は、中国経済の不振、不動産不況と若者の失業率の高さによるデフレ経済への懸念の中で起こっている。

外国人旅行者減少のもう一つの理由は、中国行きの便が減り、航空会社がパンデミック前のサービスレベルにまだ戻っていないことだ。

WSJはまた、中国と外国の観光業者の両者が、中国と西側諸国との緊張関係のため、ますます多くの観光客が中国から距離を置くことを選択していると述べた。

米国政府は6月に渡航勧告を発令し、中国では国外退去や不法拘禁などの恣意的な法執行が行われているため、米国人に中国への旅行には慎重にするよう呼び掛けた。

スパイとか冤罪で引っ張られることを考えれば、誰も危ない中国に観光に行く気はしないでしょう。

https://www.aboluowang.com/2023/0804/1936126.html

何清漣 @HeQinglian 8h

非常に賛成だが、マリファナと性転換手術は同じ扱いを受けるべきである。

引用ツイート

聯合早報 @zaabaosg Aug 3

カナダは8/1から、タバコメーカーに対し「喫煙はガンの原因」「喫煙はインポテンツの原因」「喫煙は子供に害を与える」「一服は有毒である」などの警告を、英語とフランス語で紙巻きタバコに印刷することを義務付け、これはカナダが世界でタバコ規制のためにこの措置を採用する初めての国となる。https://zaobao.com.sg/realtime/world/story20230802-1420053

https://twitter.com/i/status/1687154513684152331

何清漣が Retweeted

天降偉人包由検 @fading_you1  6h

フロイドは国家の英雄、トランプは国の敵であり犯罪者である。

このような国が世界をリードしようとするなら、それは全世界にとって災難である。

ドアを閉めて一人で遊んでください。外に出て全世界に危害を加えないでくれ。

引用ツイート

VOA中国語ネット @VOA Chinese 10h

トランプ前米大統領は木曜日午後4時、2020年選挙の結果を覆そうとした罪でワシントンの連邦地方裁判所に出廷した。 特別検察官は今週、トランプを米国に対する詐欺の共謀、適正手続きの妨害、有権者から公正な選挙の権利を奪う共謀の4つの罪でトランプを起訴した。 トランプは無罪を主張する見通しだ。 トランプへの起訴についてどう思うか? https://bit.ly/45ch0rJ

何清漣 @HeQinglian 2h

「ブラック・ミラー」の第 6 シーズン 01 は面白い:ヒロインはStreamBerryの幹部であり、彼女は会社と契約を結び、会社が彼女の日常生活の詳細を番組にアップロードできるようにした。契約のせいで彼女の人生は台無しになったが、契約の内容のせいで、彼女は会社を訴えることができなかったからだ。 もう一人の女優も同様である。

何十ページもの契約書を完全に読んで充分理解できる人は誰もいない。

引用ツイート

ヴィンス66 @Vince66 7時間

返信先:@HeQinglian、 @franktianxie

病院では手術前に、患者やその家族がリスクや結果を引き受ける旨の保証書への署名を求められるようだが、全員がいい加減な気持ちで署名するものと推定される。

福島氏の記事では、洪水は人災とありますが、上述の記事を読めば、中南海を救うために、洪水を迂回させ、堤防を決壊しようとしているのが分かります。中共は為人民服務(=人民に奉仕する)とかよく言いますが、為中共服務でしょう。こんな国民に害しか与えない統治は早く無くすべきです。中国人民の勇気と知恵が試されている。

小生は中国在勤中、成都から九塞溝と黄龍へ行く途中、紀元前256年(秦の始皇帝のころ)に完成した都江堰と言う水利施設を見ました。李冰親子による建設で、世界遺産にもなっている。習近平は李冰親子の足元にも及ばないというか、隋以降科挙試験で賄賂が当たり前になり、おから工事が当たり前となって、豊かになっても昔からの風習を改めることはできないでいるのかも。

記事

台風5号「トクスリ」による大雨で 中国各地で深刻な被害が出ている(写真:ロイター/アフロ)

  • 中国・北京を襲った記録的な大雨による被害は「人災」との指摘が広がっている。
  • 表面的な開発を優先し十分な治水事業を怠った習近平・国家主席の失策との声も。
  • 皇帝の紋章である竜は治水の象徴で、風水師は天に見放されたと騒ぎ立てている。

(福島 香織:ジャーナリスト)

福建省を直撃した台風5号(トクスリ)は、熱帯低気圧に変わった後も、北京で12年ぶりに最高レベルの暴雨警報が出るほどの集中豪雨をもたらした。8月1日までに洪水によって北京、河北ですでに20人以上の死者が出ている。SNSには、北京市西部郊外の門頭溝区は道路が濁流と化し、人が乗ったままの数十台の自動車を押し流す動画などが多くアップされている。

被害は1日までに、北京市だけで4.4万人が被災し、12万人以上が避難。災害救急隊員2人の殉職を含めて11人が死亡し、27人が行方不明だ。台風5号は福建省ですでに被災者266万人以上、直接経済損失147.5億元以上の大被害を出している。中国全土で被災者は300万人を超える。この大災害は、人災の側面もあり、習近平の治水事業の失敗ではないか、という声も上がっている。

台風5号は7月28日に福建省に上陸、その後北上し熱帯低気圧に変わったのちに、北京、天津、河北地域で連日の豪雨災害をもたらした。特に北京市西部の山間地域の門頭溝区の集中豪雨により永定河の水位が急上し氾濫、川沿いの道路は濁流と化し、沿道の店舗が水没した。

北京、天津、河北地域の豪雨は29日から始まって、8月1日午前にようやくやんだ。

SNS上では数十台の自動車が濁流に流される様子や、永定河大橋が水流で破壊される様子、おぼれた少年の蘇生を試みるも間に合わなかった様子などが映された動画が拡散されている。撮影者が悲鳴のように「雨よ、やんで!」「天よ!」と叫ぶ音声なども記録されている。門頭溝賈溝村は洪水で流れてきた土砂や樹木、自動車などで埋もれてしまい村民全員が村を脱出して緊急避難した。

主要な被災地の門頭溝では洪水や土砂崩れによって多くの電線、変圧器が損壊し、電気供給や通信が途絶えるところも多く出た。1日未明、解放軍は4基のヘリを緊急出動させ、車両や建物に閉じ込められた市民に飲食や雨具などの救援物資を届けたり、傷病者の救援を行ったりしたという。

門頭溝豊沙線安家荘駅付近では冠水で、列車が立ち往生していた。列車内は、夏休みで新疆ウルムチ旅行からの帰路にある家族連れが多く、高温と飲料水不足で具合が悪くなる乗客も多く出た。門頭溝は水道、電気、ガス、通信の供給が停止され、公共交通もすべて停止。陸の孤島となったのだった。

門頭溝に近い房山区も洪水で、1万人以上が暮らす社区(コミュニティー)が深さ1.5mの水につかった。永定河大橋から、河面が急上昇して家を押し流す様子が目撃された。永定河の氾濫は50年以上ぶりだという。最新の排水設備が設計されているという触れ込みだった北京大興空港の停機場の大部分が冠水し巨大な湖のようになった。

天災は今回の大雨だけでは終わらない

北京でこれほどの水害に見舞われたのは2012年7月21日午後から深夜にかけての集中豪雨による大水害以来だ。この時の集中豪雨は10時間以上続き過去60年間で最大の降水量が記録された。当時、79人の死者、直接経済損失100億元と公式発表された。だが今回の豪雨は67時間以上続き、降水量も記録を確認できる1883年以降最大で、2日朝までに744.8mmを記録した。被害の全容はまだ出ていないが、2012年7月を超える規模となるとみられている。
台風5号は北京に来る前に福建省で記録的な被害を引き起こしていた。泉州で体育館の屋根が吹き飛び、数十階の高層アパートが暴風によってゆがみ、倒壊した様子が報じられている。道路の自動車や街路樹が洪水に押し流され、橋などを破壊した。台風は厦門、泉州、福州を破壊し、浙江、江蘇、上海にも甚大な被害を出しながら移動し、亜熱帯低気圧になったのちも河北、北京を襲った。

今年は台風5号上陸前から中国各地で豪雨災害が発生しており、異様に水害の多い年と言われている。5月下旬は河南を中心に華中を豪雨が襲い、10年に一度の規模の「爛産雨」(小麦の収穫に甚大な被害をもたらす雨)といわれた。

クルマもすっかり水に浸かった(写真:ロイター/アフロ)

また、異常高温が続く夏でもあり、北西部では気温50度超えがたびたび発生。広西チワン族自治区や江蘇省では暑さで養殖の魚や家畜の豚が大量死する事案も報告された。新疆北西部の高温と豪雨、雹に襲われ小麦生産に大規模被害をもたらした。

今年は世界的な異常気象であり、こうした天災被害は何も中国に限ったことではない。だが昨年の河南省の7月21日の大水害といい近年、中国で大規模水害が頻発していることについては「人災」を指摘する人も多い。

防災などの都市インフラで「手抜き」か

今回、北京の洪水のすさまじさが大きく報道されているが、北京市を守ろうと河北省に対して予告なく行われた永定河などの「泄洪」(水門を開いて河水を放出する)の結果南部にある70万人が暮らす河北省涿州市が水没したのはまさしく「人災」だ。

また過去40年の都市開発の在り方が問題だったという声もある。奇抜な形の高層ビル建設など表面的な繁栄を追うばかりで、防災や排水など目に見えない都市インフラ建設に手抜きをしてきたせいだという批判も起きている。

門頭溝の水害がここまでひどかったのは、単に予期せぬ長時間の集中豪雨のせいだけでなく、近年、郊外観光地として開発が進められていたこの地域が、表面上の景観ほどには地下インフラが整備されていなかった、という地元民の批判の声もSNSなどであがっていた。

ドイツ・日本の植民時代にインフラが整備された青島で、これまで水害が発生したことがないことを例にあげて、中国の都市計画、都市開発の未熟さを指摘する声もあった。

習近平は「皇帝」としての力不足

人々が人災説を強く感じたもう一つの背景は、7月19日に「習近平の治水に関する重要論術」なる本が出版され、水利部、メディアを挙げて、「習近平がこの10年自ら計画し、配置し、推進し、全国の海綿都市(水害に弱い都市)の治水事業を完成させた」と大々的に喧伝していたこともある。水利部機関紙「中国水利報」(7月19日)は、「長期間解決しがたかった治水問題を(習近平が)解決した」と報じていた。

だが、その1週間後に、福建から上海、江蘇、河北、北京、天津の至るところが水没したのだ。これは、宣伝と実情がまったく異なるということであり、何も解決できていないのに、解決できたというウソを浸透させたがために、台風上陸前に準備すべき対応策や泄洪計画に手が抜かれたのではないか、と思われた。

暴れる竜のような黄河、長江の大河ほか無数の河が走る中国はもともと水害が多い国であり、治水で国家指導者の能力が試されてきた国でもあった。中国の皇帝が竜の紋章を使うのは、竜が治水の象徴だからだ。ならば、習近平はその治水に失敗しているのだから、果たして「皇帝」としての能力が足りているといえるかどうか。

さらには中国には「易姓革命思想」という伝統的な考えかたがあり、天は己に成り代わって皇帝に地上を支配させるが、その皇帝が徳もなく悪政を行っていると天が判断すると、皇帝の姓、血統を入れ替え、王朝交代が起きるという。天が為政者に徳や能力がないと判断した場合、疫病や天災、飢饉などが続き、人々は皇帝が天に見放されそうだと知ることになる。

これは暴力によってしばしば王朝が簒奪(さんだつ)されてきた中国で、簒奪者が自分の正統性を示すための考え方だ。そういう考えに基づくと、習近平の治水は失敗し、近年、疫病、天災などが続いたのは、天の啓示ではないか、というわけだ。

今回の北京の大水害では、過去600年水没した記録がない故宮紫禁城も冠水した。そのため、迷信を信じる人達や風水師はこれを凶兆だと騒ぎはじめた。

過去600年水没した記録がない故宮紫禁城も冠水した(写真:新華社/アフロ)

ある風水師動画では「この台風5号はもともと台湾を襲うものだったが、意外なことに台湾を迂回し、上海、北京を襲った。台風と香港の間を通って中国を直撃し、紫禁城を水没させた。これには意味があろう。大凶兆であり、王朝が不安定化する」「天の現象は人間社会の現象を反映している。この数年、異常気象が続き、王権の象徴である紫禁城が600年来初めて、台湾と香港からの風によって水没した」「天が民衆に何かを啓示している」という。

習近平の威信が崩れ始めている

紫禁城の水系は紫禁城内と太和門前を流れる内金水河が天安門前から外金水河に続き中南海(中海と南海の2つの人口池をもつ紫禁城西側の皇帝の離宮の呼び名。今は共産党中枢の建物群がある場所で、中国共産党政権中枢を指す言葉として使われる)に流れ込むようになっている、という。今回の大雨で、大量の雨水が金水河を通じて中南海に流れこんだが、中南海では水は排水されず、金水河が逆流し、紫禁城が冠水した。

風水師的には「台湾、香港からの風によって、大雨が降り、中南海で排水できない雨水が王権の象徴の紫禁城を水没させた」ということに何がしかの予感を感じるわけだ。

新型コロナが辛亥革命発生の地である武昌(武漢)で最初にアウトブレークし、その打撃から中国経済は回復できず、若者失業率の更新が続き、さらには次々と天災、人災が襲われた。政治においても、外相が突然理由も示されずに解任されたり、解放軍ロケット軍幹部が総入れ替えになったり、政権内部の不安定さも露見しつつある。

風水や天命の話はさておき、習近平は実際、災害時に十分なリーダーシップを発揮できていない。国内の治水事業も口でいうほど成功していない。体制内の人心も掌握しきれておらず、経済回復の処方箋も持たず、米国との外交的緊張も緩和の兆しがみえていない。

こういう状況で、14億の中国人が習近平体制の支配に従順に甘んじ続ける時代が続くのかどうか、という疑問はやはり強まっていくのだ。

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