10/11「士気の集い」・有本香講演会『常在戦場 私たちは常に武器を用いない戦いの中にある』を聞いて

保守派セミナーの「士気の集い」には創設近くからボランテイアとして関わってきました。昨年9月故あって辞めざるを得なくなり、ずっと疎遠のままでしたが代表交代もあり、10/10に新代表からメールで「10/11ボランテイアが少ないので手伝ってほしい」と連絡を受け、応援に行きました。受付と会計をした都合上、前半30分は香港の情勢でしたが、聞く余裕はありませんでしたのでそれ以降について紹介したいと思います。なお、講演終了後有本先生とロシア大使館付駐在武官(講演参加者)と飲みながら話をしました。

  1. CCTV(中央電視台、中国のNHK的なもの)は13ケ国語で報道している。アメリカではCNNと見まごうほどの放送の仕方をしている。翻ってアフリカでは徹底的にアフリカナイズして作る。情弱であるのでその国のNHKのように思われるような作りをしているということ。中国が簡単に情報操作できるようになる。
  2. NHkのWorld放送は単に日本の番組を英語に翻訳して放送しているだけ。(戦略の欠片もないということ)。中国は昔から戦闘に弱いので情報戦、宣伝戦で勝ってきた。Voice of Americaやラジオ自由アジアはアメリカのプロパガンダ機関である。Voice of AmericaはワシントンDCのキャピタルヒルズの一角にある。彼らの報道について正確かどうかは割り引いて聞く必要がある。アメリカの意図が働くし、そこで働く人々の考えが入るので。ラデイア・カーデルの側近と会ったことがある。学生運動のリーダーをしていた人物で、中国から出た瞬間イギリスが接触してきてカナダ国籍を簡単に取得できたとの話。
  3. 日本の情報戦への対応はおっとりし過ぎ。応戦しなければダメ。お金を政治的意図を持って使っているか。隣国にお金を使ってモンスターを育てただけでは。日露戦争時の情報戦(明石元二郎のこと)のようにしないと。オバマは「中東にはアメリカとして戦略はない」と言ったことに対しアメリカメデイアは報道しなかった。アメリカもリベラルが行き過ぎている。
  4. メデイアそのものが意思を持っている。媒体(触媒のイメージか?)であるがプロパガンダ戦争で重要な位置を占める。自由世界と言えど同じ。憑依(政権に?)されている。ロシア大使館やボイスオブロシアは欧米のメデイアとは違った見方をする。当然ウクライナ情勢も。
  5. 日本のメデイアは一方に偏って報道する。(左から右まで)もっと選択肢を増やす必要がある。ソフトパワーの武器、情報戦の武器なので。韓国のように低い次元でなくCCTVのように。朝日新聞はクオリテイペーパーと言われてきたが、詐話師の話を裏付けもなく簡単に信じて報道するとは何とお粗末なことか。(小生は謀略で報道したと信じてます。単純ミスではありません)。責任は免れない。フリーの仕事でも外に出す(記事等発表)ときは緊張する。でも体験談の時は100%の裏は取れない。チベットやウイグル人は過酷な体験をしてきているが、それでも人間記憶違いはある。でも朝日の慰安婦の場合、他所からいろんな証拠が出ていたのに。
  6. 朝日の記者二人と会った。申し訳なさそうに「中国・韓国に阿る報道だけではない」と。確かにチベットの報道をしていたのは産経でなく朝日。08年チベット騒乱も。ウイグルについても朝日の方が早かった。でも伝え方がおかしいのも多い。朝日は戦後体制を生き延びるため右から左に大きく振れた。昔は戦争を煽ったのに。GHQが来てから変わった。朝日社に入れば会社の方針に従って記事を書く。GHQのメデイアコントロールの影響である。戦争もアメリカの目を通した記述とならざるを得ない。日本人は薬が効きすぎる。あるメデイア関係の中国人が言ったのは「日本人は注射一本すれば後は全部日本人がやってくれる。こちらの意図通り報道する」と。真面目だから。(単なる馬鹿ではないか?)
  7. ニューヨークタイムズにはアメリカ人から見ても疑問に思われる報道がある。朝日は人民日報、NYタイムズと提携している。昔で言えばコミンテルンから人が送り込まれるようなもの。思想にかぶれる人がいる。集団となればそれが善になる。でも外国人が株を持って意図的に発言することもありうる。メデイアは当てにならないと思った方が良い。
  8. 日本のメデイアは言われているほど偏向報道はしていない。勝手に自主規制しているだけ。朝日の言ってることに合わせるだけ。それがカッコ良いと思っている。TV局がああせいこうせいとは言わない。事実でないことを裏を取らずに記事にするのはダメ。新聞は正確性は要請されるが、中立性は維持しなくても構わない。社論が右であれ左であれ消費者が売り上げの形で判断するので。TVは公共の電波を使うので中立性も要請される。左右の人を集めて議論するが底が浅い。TV離れが起きるのは当然。
  9. 企業広報していたときに3Fを心に留めて仕事をした。Friendly, First, Frequentlyである。
  10. 韓国は90年後半から日本で好感度高くなっていた。でもその裏で戦時徴用の委員会を立上げ着々準備していた。日本のメデイアは報道しなかった。フレンドリーな態度の裏で陰謀が進んでいた。(日本人は単なる馬鹿なだけです。世界から見れば)。日韓友好が良いと思ってしまう。騙し合いの世界でやられている。でも韓国はやり過ぎて嘘がばれてしまってきている。日本人はもう韓国人は勘弁してと思ってきている。その点英米はスマート。中韓と同じことをすることはない。
  11. 我々の言論を止めることはできない。ただリベラルがカッコイイと思っているだけ。10年前にはプロクレーマーがいてTV局に(右の発言をすると)クレームがついた。今それができない時代になった。メデイアは世論をリードするが、世論が変わればメデイアも変わらざるをえない。視聴率が上がればそれに類した番組が増えていく。