『ジャーナリスト・矢板氏襲撃事件の背後に中国「民族団結法」の影、習近平政権「越境弾圧」が始まった?』(7/17JBプレス 福島香織)について

7/17The Gateway Pundit<Intelligence Reports Support Trump’s Claims of Chinese Election Interference=諜報報告書は、トランプ氏の中国による選挙干渉の主張を裏付けている。>

下のThe White House“SETTING THE RECORD STRAIGHT:”の記事も参考にしてください。演説をオールドメデイアが無視したのは正しく2020年不正選挙に加担した証拠。今後逮捕者が続々出れば、流れは変わる。中間選挙で不正は出来にくくなる。

ドナルド・トランプ大統領は2026年7月16日、WHからゴールデンタイムに演説を行い、米国の選挙の安全保障について語った。演説の中でトランプ大統領は、諜報文書の機密解除を発表し、中国、2020年の選挙、そしてその後の情報機関関係者による自身と議会への情報隠蔽工作に関する一連の疑惑を提起した。

トランプ大統領は自身の主張は機密文書や新たな文書によって裏付けられていると述べたが、彼の発言の多くは既に文書化され、一般に公開されている情報機関の報告書によって裏付けられていた。

トランプ氏は、機密解除された文書は、「 2020年の選挙期間中から数年にわたり」、中国が史上最大規模の選挙データ侵害を行い、2億2000万件の有権者ファイルを入手したことを示していると述べた。盗まれたデータには、氏名、住所、電話番号、政党所属、その他投票登録に必要な情報が含まれており、中国はこの活動のために専門のデータ悪用部隊を配置していたという。

トランプ氏は、情報機関が情報漏洩の規模を自分に隠蔽していたと主張した。トランプ氏によれば、諜報機関は2020年に18州の有権者データが中国によって「購入、盗難、またはハッキング」されたことを知っていたが、当局はそれを報告するのではなく隠蔽したという。同氏は、大統領として、また知る限りでは議会にもその情報は開示されず、当局は2020年の選挙は米国史上最も安全な選挙だったと主張し続けたと述べた。

トランプ氏の隠蔽工作疑惑は、上院司法委員会の記録によって部分的に裏付けられている。チャック・グラスリー委員長は、FBIがアルバニー支局の情報報告書を撤回していたことを示す電子メールを公開した。その報告書では、中国が2020年の大統領選でジョー・バイデン氏への郵便投票を不正に操作するために、偽造運転免許証を製造していたとされていた。

FBIのアナリストは、報告書が撤回された理由について、「報告書の内容がレイ長官の証言と矛盾する」ためだと記している。レイ長官は数日前、上院国土安全保障委員会で、FBIは「これまで組織的な全国規模の選挙不正工作を目にしたことはない」と述べていた。その後のFBIの調査では、FBIの中国対策チームが「政府間報告や論理的な捜査の手がかりを裏付ける証拠があったにもかかわらず」、この件をさらに追及した形跡は見つからなかった。

2020年の選挙を「米国史上最も安全な選挙」と評することは、その年の投票方法や集計方法における土壇場での変更の規模と相容れない。MITの選挙データ・科学研究所によると、 2020年には全国の投票の43%が郵便投票で行われ、これは過去最高の割合の約2倍であり、米国史上最高となった。国勢調査局の調査では、有権者の69%が郵便投票または期日前投票という「従来とは異なる方法」で投票しており、これは現代において前例のない数字である。

投票箱の利用も同様に前例のない規模に拡大した。2020年以前は、投票箱に関する明確な法律を制定していたのはわずか8州だった。しかし、選挙当日までに、投票箱は約40州で利用されるようになり、ピュー・リサーチ・センターの調査によると、郵便投票者の41%が、郵送や選挙管理委員会への直接提出ではなく、投票箱を利用して投票用紙を返送した。

複数の州では、土壇場での裁判所の判決により、投票用紙の受領期限が選挙日以降に延長された。ペンシルベニア州最高裁判所は、選挙日までに消印が押された投票用紙は、3日後までに到着すれば有効と認め、ノースカロライナ州は受領期限を9日間に延長し、ミシガン州は2週間後まで投票用紙の到着を認めた。

記録的な郵便投票、記録的な投票箱利用、そして投票日後の受付期間の延長といったこれらの展開は、いずれも過去の選挙サイクルにおける慣行から逸脱したものである。これが、2020年の選挙を、過去の選挙よりも安全性が高いというよりも、手続き的に斬新で、潜在的に安全性が低いと評する根拠となっている。

トランプ氏に対する北京の影響力工作は、2020年よりもさらに以前から始まっている。トランプ氏が演説で引用したCIAの報告書によると、2018年半ばには「中国共産党の政策は、米国大統領に反対する国内外のあらゆる勢力を利用して、米国大統領の得票数を減らし、辞任に追い込むか、再選を阻止することだった」という。

トランプ氏は、同じ報告書で中国が2018年の中間選挙と2020年の大統領選挙の両方に影響を与えようとしていたことが判明しており、2019年半ばまでに北京の戦略は彼に対する国内の信頼を損なう方向に転換したと述べた。

そのパターンはその後の選挙サイクルにも引き継がれた。 2023年12月に機密解除された国家情報会議の評価報告書によると、中国は「米国の両政党の議員が関わる2022年の中間選挙の一部に影響を与えようとする試みを暗黙のうちに承認した」ことが判明し、その目的は「反中国と見なされる」政治家に対抗し、「親中国と見なされる」政治家を支援することだった。

2020年以降、中国指導部は「米国における政策や世論を中国に有利な方向に誘導する取り組みを強化する」ための広範な指示を出しており、2021年には「反中国的な見解を持つ特定の連邦議会議員を罰し、北京を支持していると見なされる議員に報いる」措置を講じた。

中国の情報機関、外交官、およびオンラインの影響力工作員は、「米国の二大政党の特定の候補者を弱体化または促進する活動」を行っており、その中には「偽アカウントを使用して特定の米国上院議員をオンラインで密かに中傷する」ことも含まれている。この調査結果は「司法省の起訴状、FBIの情報、および民間部門の報告」によって裏付けられており、情報機関は「高い確信」を持っていると評価報告書は述べている。同じ評価報告書は、2022年12月に米国のメディア組織が報じた、中国関連のTikTokアカウントが両党の候補者を標的にし、米国で数千万回の視聴回数を獲得したという報告にも言及している。

ダン・サリバン上院議員が提出した上院法案S.5365は、2024年2月の国家情報長官室(ODNI)の脅威評価を引用し、中国は「米国の指導力に対する疑念を植え付け、民主主義を弱体化させ、北京の影響力を拡大することを目的としている」と述べている。この法案は2024年11月に提出され、外交委員会に付託されたが、その後進展していない。

トランプ氏はまた、同じCIAの報告書を引用し、中国が米国の主要企業内部の人脈を利用して米国のビジネスリーダーをトランプ氏に敵対させようとし、米国のジャーナリストに金銭を支払って否定的な報道をさせようとしたと主張した。しかし、これらの具体的な主張は、本稿のために検証した機密解除文書の中で独自に裏付けられていない。

トランプ氏は、2020年にFBIが収集した情報が「不正な官僚」によって隠蔽されたとし、その中には中国がジョー・バイデン氏のために不正な投票用紙を製造しようとしたという疑惑が含まれていたと述べた。また、中国による選挙関連の標的設定に関するCIAとNSAの報告書数十件が、大統領日報から隠蔽されたと述べ、情報分析官が「選挙に関連する中国の活動に関する情報を隠蔽するために、大統領日報を意図的に操作した」と認めた電子メールを引用した。

2021年3月に機密解除された、 2020年の選挙に関する諜報機関の評価報告書は、この主張を部分的に裏付けている。同報告書は、国家情報長官(サイバー担当)による正式な少数意見を記録しており、その中で同長官は、中国が「主にソーシャルメディアや公式声明、メディアを通じて、トランプ前大統領の再選の可能性を損なうための措置を少なくともいくつか講じた」と評価している。同じ評価報告書は、ロシアのサイバー作戦が「2020年に米国の州および地方自治体のネットワークを標的にし、侵害した。これには一部の有権者データの流出も含まれる」と結論付けている。

トランプ氏は、別途公表された情報機関の評価によると、米国の敵対国(少なくともロシア、中国、イラン、北朝鮮を含む)は米国の選挙インフラを侵害する能力を有しており、有権者登録データベースやその他の中央集権型の選挙データシステムが最も悪用されやすいと結論付けていると述べた。同氏は、この資料を引用し、政権は現在、中国やその他多くの国によってデータが侵害された州に通知していると述べた。

https://www.thegatewaypundit.com/2026/07/intelligence-reports-support-trumps-claims-chinese-election-interference/

https://www.whitehouse.gov/releases/2026/07/setting-the-record-straight-president-trump-declassifies-intel-on-foreign-election-interference-deep-state-coverup/

7/17Rasmussen Reports<Political Intolerance: 46% Say Relationships Have Suffered=政治的不寛容:46%が人間関係に悪影響が出たと回答>

政治的な意見の相違に対する不寛容さが増していると多くの有権者が述べており、ほぼ全員がそれが友人や家族との関係に影響を与えていると答えている。

ラスムセン・レポートが実施した最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の71%が、米国人は以前よりも互いの政治的意見に対して寛容さを失っていると回答した。これは、ジョー・バイデン氏が大統領に就任した2021年の77%からわずかに減少している。現在、米国人は以前よりも寛容になっていると考えているのはわずか11%で、政治的意見に対する寛容さは以前と変わらないと考えているのは13%だった。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/political_intolerance_46_say_relationships_have_suffered?utm_campaign=RR07172026DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email#google_vignette

https://x.com/DHSgov/status/2078139780047503475/video/1

https://x.com/RapidResponse47/status/2078138035250647160/video/1

7/18阿波羅新聞網<世界争霸!中共“无法复制”美国终极底牌曝光—取代美国有多难?这一点 北京拍马也追不上=世界覇権を巡る争い!中共は米国の「究極の切り札」を模倣できない――米国に取って代わることの難しさとは?北京はこの点において、米国に遠く及ばない>

今の中共の国内統治のやり方を見て、彼らの覇権に従う国はいないのでは。

アポロネット王篤若の報道:オーストラリアのシンクタンク「ローウィー研究所(Lowy Institute)」の研究員であり、元駐中国オーストラリア大使でもあるグラハム・フレッチャーは次のように分析・指摘した。中共は米国を追い越し、世界秩序を再構築することを目指しているが、実際に米国に取って代わり世界覇権を確立するという課題は、外部が想像するよりもはるかに困難なものである。また、台湾海峡をめぐる現状は、2030年代に入っても続くと見ている。

フレッチャーは、米国の現在の世界的な指導的地位は、単なる軍事力だけで築かれたものではなく、長い時間をかけて蓄積された全体的なシステムから生まれたものであると述べている。世界的な外交ネットワーク、世界最大の経済規模、地球規模での軍事展開、最先端の科学技術、トップクラスの大学、成熟した金融市場、安定した法の支配、そして国際共通語としての英語の地位といった強みが組み合わさり、強力な世界的魅力を生み出している。これらが世界中から人材、資本、企業を絶えず惹きつけ、「成功がさらなる成功を呼ぶ」という好循環を育んでいる。

同氏は、近年、中共が人工知能(AI)、製造業、技術研究開発などの分野で米国との差を急速に縮めてきたことは認めつつも、米国に取って代わるには、単に主要分野で米国を全体的に凌駕するだけでは不十分だと考えている。世界の人材、企業、資本に対し、その支持や拠点を中共へ向けさせる必要があり、それこそが真に困難な部分なのである。

さらに、中共が直面している国際環境は、米国が台頭した当時よりもはるかに複雑である。近隣にはインド、日本、ロシア、韓国、ベトナムといった地域大国が存在し、それらの国々は自国の国益に基づいて行動するため、アジアの秩序における北京の主導権を容易には受け入れないだろう。

一方、民主主義諸国も、中共の影響力拡大に対して強い警戒感を抱き続けている。

同時に、中共は、経済成長の鈍化、消費の低迷、人口の高齢化、そして継続的な出生率の低下といった国内の課題にも直面している。政府による経済への介入、資本規制、情報コントロールといった長年の問題も、国際的な人材や企業を惹きつける能力をさらに削ぐ要因となっている。

アポロネットの王篤然評論員は、中共が米国に追いつく上で真に困難な障壁となっているのは、単に科学技術力や経済力ではなく、米国が数十年にわたり築き上げてきた国際的な制度、同盟ネットワーク、金融システム、そして優秀な人材を引き寄せる力(磁力)であると分析している。これらの優位性は互いに補強し合うものであり、短期間で模倣することは不可能である。したがって、中共が軍事力や科学技術への投資を拡大し続けているとはいえ、米国の世界的な指導的地位に完全に取って代わるまでの道のりは依然として長く、多くの困難を伴うものとなる。

https://www.aboluowang.com/2026/0718/2409527.html

7/18阿波羅新聞網<川普准备下狠手!美军第6夜狂轰伊朗 数十架加油机压境=トランプは凄まじい手を準備!米軍はイランを6夜連続で猛爆撃、数十機の空中給油機を同地域に展開>

イランが通航を邪魔できないように叩くのは正当である。

海上監視・通信能力に関して、ピート・ヘグセス米国防長官は、チャバハールにある海上監視塔が完全に破壊される様子を捉えた最新の攻撃映像を公開した。軍事情報アカウント「@__Inty__」やモサド関連の解説アカウント「@MOSSADil」は、米軍が1週間にわたりチャバハールの海上管制塔に対して3回の精密攻撃を行ったと補足した。今回の攻撃で、そびえ立っていた構造物は完全に倒壊し、跡形もほとんど残らない状態となり、同地域におけるイランの監視能力は事実上麻痺した。

米国は、イスラエルに追加で数十機の空中給油機を配備する計画である。

https://www.aboluowang.com/2026/0718/2409494.html

7/18阿波羅新聞網<爆发大规模高强度战争?美军建全新火力体系:耗干共军—美军战争模式大变!三年狂造逾万枚飞弹 中共防空网恐被耗穿=大規模かつ高強度の戦争が勃発するのか?米軍は中共人民解放軍(PLA)を疲弊させるための新たな火力システムを構築――米国の戦争戦略における大きな転換!3年間で1万発以上のミサイルを生産へ、中共の防空網が破られる恐れも>

米国は、戦争に対するアプローチを根本から変革しようとしている。 2027年から3年間で、低コストの巡航ミサイル(具体的には「バラクーダ」や「ブルズアイ」といったモデル)を1万発以上調達する計画が進められ、これらは高性能兵器と組み合わされ、「ハイ・ロー・ミックス(高性能兵器と低コスト兵器の組み合わせ)」と圧倒的な物量による勝利を目指す戦略を特徴とする「飽和攻撃システム」を構築する。

専門家は、このアプローチが中共の防空迎撃リソースを絶えず消耗させ、迎撃コストの負担にも消耗戦の継続にも耐えられないというジレンマに追い込むことで、中共に対して強力な抑止力を発揮すると指摘した。

日本も戦略転換を。

https://www.aboluowang.com/2026/0718/2409465.html

7/18阿波羅新聞網<习近平话音刚落 中国股市、全球股市全线暴跌=習近平の発言直後、中国および世界の株式市場が全面安に>

中共はタダで何でも利用できるように盗むのが得意。彼らの言うことを信じたら開発者は報われない。

7/17、上海で第8回世界人工知能大会(WAIC)および「グローバルAIガバナンスに関するハイレベル会合」が開催された。

中共外交部が主催し、上海の関連機関が運営するWAICは、中国がその科学技術力を世界に誇示する重要な場であり、中国のAIを単なる「産業発展のツール」から「グローバルな共同ガバナンスのモデル」へと格上げするという戦略的転換を示すものである。

開会式での基調講演において、習近平は中国のAI戦略的ナラティブ(物語)のキーワードとして「オープンソース」を挙げた。同氏は、AI開発は常に「制御可能」でなければならないと強調し、国家安全保障の概念を過度に拡大することに反対するとともに、グローバルなAIのオープンな共有に対する中国の意欲と主導的な役割を強調した。

習は特に、AI開発は一国による独演会ではなく、世界的な協力による「交響曲」であるべきだと述べ、オープンソースの実践、開放性、協力、そして利益の共有を促進するための、この稀有かつ歴史的な機会を捉えるよう呼びかけた。

ある分析では、株式市場の低迷はある程度、習近平のAI会議に対する反応であったと示唆している。この見方はやや主観的あるいは一方的なものかもしれないが、市場データは半導体およびコンピューティング・ハードウェアのサプライチェーンにおける急激な下落を示しており、特にCPO(光電共パッケージング)、メモリ、PCB(プリント基板)、リソグラフィ装置といったセクターがその下落を主導した。医薬品・バイオテクノロジー分野も大幅に下落し、特にCRO(医薬品開発受託機関)指数は10%を超える急落を見せた。太陽光発電、ロボット工学、民間航空宇宙、AI応用といったテーマ関連銘柄が大きく値を下げる中、電力株だけは逆行高となった。

しかし、7/17の市場の暴落は中国にとどまるものではなく、米国とイランの対立再燃や、半導体・AI関連業界をめぐる不透明感などを背景に、世界の株式市場も軒並み急落した。

https://www.aboluowang.com/2026/0718/2409493.html

7/18阿波羅新聞網<“改写历史只差一步”!爆张又侠承认政变逼习交权—蔡慎坤爆料:张又侠承认政变逼习交权=「歴史を塗り替えるまであと一歩」!報道:張又侠は習に権力譲渡を迫るクーデター未遂を認める — 独立系評論家・蔡慎坤の主張>

独立系評論の蔡慎坤は最近、張又侠が習近平に権力放棄を迫る試みを行ったことを認めたと明かし、彼らが「歴史を塗り替えるまであと一歩」のところまで来ていたと率直に語った。同氏はまた、張が王岐山、曽慶紅、および一部の党長老から支持を受けていたことを示す情報にも言及した。一方で、第21回党大会を控えた政治情勢は依然として極めて流動的であり、各派閥が機をうかがっている状況にあると見ている。何らかの決定的な出来事が起きれば、最高指導部の権力構造が一瞬にして変化する可能性があるとしている。

https://www.aboluowang.com/2026/0718/2409450.html

福島氏の記事では、矢板氏襲撃事件は、上のX記事「覚醒を終わらせよう」にある「中共は自分の資産を活用してBLM暴動を煽った」のと同じ構図では。中共が金を出してやらせた気がする。日台に対する暴力による脅しと見た方が良い。

日本は氏が言うように、この事件に対して感度が鈍い。台湾のように「越境弾圧に関する関係省庁連携プラットフォーム」を作ったり、米国のように「越境弾圧阻止法案」を作り、中共に反対する華人系日本人の安全をきちんと守れるようにしないと。反日・中共擁護の中国人は大陸に帰って貰った方が良い。米国だけでなく、日本の選挙でも、悪さをする可能性がある。

記事

矢板氏の襲撃事件の背後に中国の影?写真は中国の習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)

目次

7月1日から施行された「民族団結進歩促進法」(民族団結法)は、多くの人が予想する以上に恐ろしい法律かもしれない。この法律と、7月6日に起きた元産経新聞記者で台湾在住のジャーナリスト・矢板明夫氏が暴漢に襲われる事件は関連しているとみられている。

矢板氏に対する襲撃事件は、台湾と日本のほか、欧米メディアでも大きく報道され、中共の暴力による国境を越えた言論弾圧として国際的にも非難の声が上がっている。

矢板氏は残留孤児二世で、幼少期は中国人として育ち、15歳で日本に引き揚げ、慶應義塾大学卒業後は松下政経塾や中国社会科学院の研究員をへて産経新聞に入社。北京特派員、台北支局長を歴任し、2024年に産経新聞を退職したのち、現在は台湾籍を取得し、民間シンクタンク「印太戦略シンクタンク」を設立。日中台の人脈が豊富で、日台の世論、政財界に大きな影響力をもつジャーナリスト、言論人だ。

特に台湾の頼清徳総統をはじめ民進党陣営からの信頼が厚い。主宰する印太戦略シンクタンクも自由民主主義陣営の力を結集し、台湾の自由と民主主義と法治の生活様式を守ることを目的に設立された。

本人がフェイスブックの公式アカウントで報告したところによれば、6日、台湾中部・台中のホテルのイベントで講演後、会場を出たロビーで男に「矢板さん」と声をかけられたのちに、顔を殴られ唇を切るなどのケガを負った。男はそのまま立ち去り、途中で着替えて台中国際空港から出国しようとしたが、寸前で台中市警察に身柄を押さえられた。

矢板氏のフェイスブックより

容疑者は香港パスポートを持つ中国人(33)。その姿は前日にホテルで目撃され、矢板氏は尾行されていたらしい。計画的犯行とみられること、また民族団結法施行直後の事件であったことから、台湾大陸委員会は容疑者を中国共産党に雇われた人物とみて「中国政府が意図的に象徴的な対象を選び、民族団結法を利用して域外適用と越境弾圧を実施していることが世界的に証明された」と非難した。

これに対し、中国側の国務院台湾事務弁公室(国台弁)報道官は「個人の義憤に駆られた行動で偶発的治安事件」と容疑者を擁護した。さらに「民進党当局がこれを政治的に操作して、民族団結法を無理やり関連づけて歪曲、中傷している。その目的は両岸の対立を煽り、台湾の市民を間違った方向に誘導し、威嚇することだ」「民進党当局はこの香港人男性の正当な権益を侵害してはならず、その人身、財産の安全が侵されないよう保障しなければならないと厳重に警告する」と開き直った。

台湾大陸委員会は「近年台湾で注目を集める重大な社会事件が発生するたびに、中国大陸の台湾事務弁公室はいつも待ちきれない様子で当事者や容疑者を擁護し、無実を訴えるとともに、『政治的迫害』や『政治的弾圧』といったレッテルを貼っている」「今回はその度を越しており、暴力犯罪を非難するどころか、むしろ『義憤』として美化している」「中国共産党の今日の発言は、公然と嘘をついているか、台湾の人々を皆、馬鹿扱いしているかのどちらかだ」と反論している。

越境弾圧の実行部隊?親中派マフィアが襲撃に関与か

中国新聞など中国官製メディアは親中台湾メディア人のコメントを引用して、台湾与党が「共産党への恐怖」という感情を煽り、両岸の対立を煽り立て、両岸間の正常な交流を制限する政策を正当化し、11月の台湾国内の統一地方選挙(九合一)戦で、引き続き「反中カード」を切って票を稼ぐためのものだ、と内外世論を揺さぶっている。

一方、台湾紙鏡報は、特ダネとして、この事件は、香港の反送中運動(2019〜2020年の香港民主化運動、時代革命)でデモに参加した香港市民を元朗駅構内で襲撃した元朗事件の実行犯の親中派マフィア「和勝和」メンバーの仕業だと報じた。矢板氏を襲撃した容疑者以外に同時に5人が台湾にやってきており、ロジや連絡などが連携して行われた組織的な犯行とみられているという。

さらに、真のターゲットは矢板氏ではなく、蕭美琴・副総統ではないか、という説も浮上。犯行グループは4日に台湾に入り、逮捕された実行犯と、見張り・連絡担当の1人を残して、4人が6日のうちにすでに台湾を離れた、という。

6日に事件現場のホテルで行われたイベントでは矢板氏が午前に講演し、午後に蕭美琴副総統が参加する予定だった。ただ、蕭美琴氏は後にスケジュールが合わず出席を取り消していた。

「和勝和」は「14K」、「新義安」という香港発祥の犯罪組織とともに、中国共産党の要請に応じて香港の民主派の暴力弾圧を実行してきたマフィアだ。中国共産党はしばしばマフィアを雇って在外華人社会の越境弾圧を行ってきた。鏡報のニュースソースは明らかにされておらず、まだ裏の取れていない話ではある。

だが香港の市民弾圧を実行した14Kや和勝和に親中議員から金が流れていたことはある程度裏の取れた話で、その背後に中国共産党統一戦線部が存在し、香港のみならず東南アジアでの中国人民主活動家の誘拐などを請け負っているのも彼らだと言われている。

もし鏡報の特ダネが事実で、そのうえで中国当局がこの矢板氏襲撃事件を「義憤にかられた個人の行動」とし擁護しているとしたら、やはり民族団結法の真の狙いは台湾における反共人士の暴力鎮圧、つまり越境弾圧を正当化するために作られたのではないか、という疑いが生じるだろう。

「民族団結法」の危ない中身

香港版国安法が施行され、香港に国家安全署が設置されて以降、中国当局傘下の国家安全署が堂々と民主派の香港市民を弾圧できるようになったので、香港マフィアの香港内における仕事はめっきり減った。次に彼らが稼げる場が台湾ということなのかもしれない。彼らは香港に戻りさえすれば、民族団結法によって保護され、犯罪者から英雄に変わるだろう。たとえそれが、総統や副総統を狙った暗殺行為であっても。

民族団結法は全7章65条で、中華民族の共同体意識を建前にして、教育、言語、出版、ネット、企業活動、宗教、対外的な発言、香港、マカオ、台湾および海外華僑の言動すべてを統一的な管理統制に法的根拠を与えるものだ。

狙いは主に3つで、まず、教育、行政、公共の場における標準中国語の使用を政策として制度化し、ウイグル語、チベット語、モンゴル語など民族のアイデンティティを支える言語を中国国内から徐々に消滅させようということ。

次に、民族(と台湾)の文化や価値観の擁護そのものが、「分裂主義」「分離主義」として犯罪になりうるという解釈を可能にすること。

そして最後が、もっとも恐ろしい第63条の越境適用条項で、「中国国外の組織または個人が、民族の団結を破壊し、民族分裂を扇動する行為を行った場合、法に基づき法的責任を問われる」ということ。

62条の「暴力テロ活動、民族分裂活動又は宗教的過激活動を組織、計画、実行し、犯罪を構成する場合、法に基づき刑事責任を追及する。前項の行為の実施を扇動し、又は資金援助を行い、犯罪を構成する場合、法に基づき刑事責任を追及する」と合わせて考えれば、中国以外に暮らす中国人、華人までを民族分裂煽動、テロなどの罪で取り締まることができ、また、他国でのハラスメント犯罪や暴力、それこそ要人暗殺でさえ、「民族団結無罪」や「愛国無罪」と擁護されるかもしれない。

この法律の矛先にあるのが、まさに華人国家でありながら、中国と異なるイデオロギーや文化、価値観、言論の自由と主権を保持し、中国の一部ではないことを主張しつづける台湾だろう。だから台湾行政院(内閣)の卓栄泰院長(首相)は2日、「越境弾圧に関する関係省庁連携プラットフォーム」を立ち上げ、省庁を横断して一般市民の安全確保に全力を尽くす方針を打ち出したのだった。

矢板氏が暴漢に襲われることは防げなかったが、当日のうちに容疑者逮捕に至ったのは、このプラットフォームが機能したということかもしれない。台湾が、いち早くこの法律の恐ろしさに気づいていたからこそ対応できたといえよう。

「越境弾圧」に鈍感な日本政府

ちなみに、米国議会も14日に超党派で「越境弾圧阻止法案」を提出、中国やイランによる越境弾圧行為が増加するとみて、米国内における「外国政府のエージェント」による「ハラスメント、圧力、脅迫」行為に対する罰則を強化する方針という。この法案が可決されれば、米国の連邦法において初めて「越境弾圧」という犯罪が明確に定義され、最高で10年の刑期が加算されることになるという。この法案提出が、中国の民族団結法施行、そして台湾の矢板氏襲撃事件をうけて急がれているのは明白だ。

残念なのは日本政府の鈍感さだ。今回襲撃された矢板氏は残留孤児二世で血筋的には日中ハーフ、そして中国通の日本人ジャーナリストとして長期的に活躍し、今は日台の架け橋の役割を担っている。越境弾圧の最初のターゲットが日本でも著名な人物が襲われたのは、中国の恫喝が台湾だけでなく日本にも向けられているということだろう。中国のいう「民族団結」を阻み台湾統一の野望を実現する上で最大の仮想敵国として立ちはだかるのは日本の高市政権だからだ。

2023年、日本滞在中の香港人女子学生が中国共産党について日本のSNS上で発言、香港帰国後に逮捕される事件があった。この事件が起きたときも、日本人は反応が薄かったが、今回できた民族団結法では、華人だけでなく日本人も対象になりうる。

SNSや動画、メディアで台湾の主権や民主を擁護する言論や、ウイグル人やチベット人の弾圧を非難するような発言をした日本人が、訪中時に同法を根拠に罪が問われる可能性もある。そういう日本人が中国で暴力にさらされても、中国の司法は「民族団結無罪」で加害者側の擁護に回ることもありうる。

また日本には石平衆院議員や楊海英・静岡大学教授のように、中国の独裁体制に言論で戦ってきた日本国籍華人も大勢いる。彼らが身の危険にさらされたとき、日本は全力で中国の越境弾圧に対して戦う用意があるのだろうか。

あるいは日本にいる普通の中国人が、「民族団結法」を根拠に、日本国内で暴力やハラスメント行為、犯罪行為に加担させられるのを予防する手立てや法的枠組みを日本は持っているのか。

こうした一連の問いかけに、日本政府も国民も矢板氏襲撃事件をきっかけに答えを探してみるべきだと思う。

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