『「台湾侵攻のリハーサル」化した中国の演習、有事に備え米海兵隊は“切り札”配備、現実味増す「アジア版NATO」創設』(5/30JBプレス 木村正人)について

5/30Gateway Hispanic<Global Alliance Against Globalism=グローバリズムに反対する世界同盟>

人や国には違いがあることを認め、グローバリズム(最終目標は世界統一政府樹立)には断固反対しないと。中共やソ連が世界制覇したときのことを考えればよい。

「ここには皮肉があります。世界的な脅威であるグローバリズムと戦うには、反グローバリストによる国際的な同盟が必要なのです。それはパラドックスです。問題は実は非常に単純です。私たちには多くの違いがあるからです。言語の違いもあります。場合によっては宗教の違いもあります。多くの場合、私たちの信念にも違いがあります。

しかし、私たちが共有しているのは、誰もが同じであり得る、すべての人は互換性がある、神は存在しない、第三世界の国際移民に国境を開放し、彼らが自国に侵入するのを許しておかなければならない、といった考えを拒否することです。それには反対する。ポーランドはポーランド人がいるからこそポーランドなのです。これはアメリカ合衆国にも当てはまり、世界のどの国でも同じです。

そして、もし私たち全員がこれらの基本的な重要事項について合意できれば、あなたが日本にいても、韓国にいても、メキシコにいても、ポーランドにいても、アメリカにいても、どこにいても関係ありません。だからこそ、私たちはCPACのような組織や、マット・シュラップとマーシーが築き上げてきた国際的なネットワーク、つまり誰もが集まり、学んだことを共有できる車輪の中心のような存在と協力できるのです。

ポーランドで攻撃を受けているケースでは、私たちも情報を共有します。TV Republicaをどのように支援できるでしょうか?彼らは法と正義の関係者を逮捕し、1980年代から共産主義時代にかけてポーランドで見られたような政治犯を投獄しています。「私たちはアメリカでこの問題への意識を高めることができます。ドナルド・J・トランプのような大統領とマルコ・ルビオの国務省のおかげで、私たちは今、こうしたすべてのケースに圧力をかけることができるのです。」

https://gatewayhispanic.com/video/global-alliance-against-globalism/

https://1a-1791.com/video/fww1/66/s8/2/1/S/X/O/1SXOy.caa.mp4?b=1&u=ummtf

https://1a-1791.com/video/fww1/81/s8/2/N/V/S/O/NVSOy.caa.mp4?b=1&u=ummtf

https://x.com/i/status/1928522173771104760

5/30Rasmussen Reports<Trump Rated Better on Crime Issues=トランプ氏は犯罪問題で高い評価を得た>

有権者は、米国の犯罪問題への取り組み方に関して、ドナルド・トランプ大統領を前任者より大幅に優れていると評価している。

ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の47%が、トランプ大統領の犯罪および法執行問題への対応を「良い」または「非常に良い」と評価しているのに対し、39%は「悪い」と評価しています。  2023年12月時点で、ジョー・バイデン氏の犯罪対応について「良い」または「非常に良い」と評価した有権者はわずか35%でした。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/trump_rated_better_on_crime_issues?utm_campaign=RR05302025DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

5/31阿波羅新聞網<猛料:他手握习近平命脉 后果不堪设想!—蔡慎坤:两大亲信悄悄布局!习性命与荣辱游走危险边缘=衝撃ニュース:彼は習近平の命綱を握る 結果は想像できない! ― 蔡慎坤:二人の側近は密かに布石!習近平の生命と名誉が​​危機に瀕している>表面上、中共政権は盤石の安定を保っているが、「習の安全」をめぐって暗闘が繰り広げられている。習近平が最も信頼する二人の「門番」、蔡奇と王小洪は、「習」を守る鍵を握っているだけでなく、最高指導者を監視するという生命線も握っている。しかし、権力の頂点に立つ彼らは、密かに自らの未来のためにこっそり布石をした。この音のない闘争は鋭く危険であり、習近平にとって真の政治的悪夢と言えるだろう。

習近平の安全システムは、「身辺・近衛・広域」の三重の鉄桶と言えるだろう。核心組織は二つである。

  1. 中央警衛局:中央委員会弁公庁に所属し、実際は蔡奇が指揮する。習近平の日常的な警護、スケジュールの手配、人事審査を担当し、「身辺警護」とも言える存在だ。習近平の健康状態から家族関係まで、蔡奇はあらゆる情報を把握している。
  2. 特勤局:王小洪が設立した公安部警衛局を改編したもの。中南海の奥深くにまで浸透するだけでなく、各省庁、地方省党書記、高官の所在やデータも監視しており、いわば「広域スカイネット」と言える。

この二つのシステムは、習近平の「保護の傘」であると同時に、最高指導者の「緊縛の呪い」でもある。外敵の侵入を防ぐだけでなく、内部抗争も防いで「新時代の禁衛軍」のようなものである。しかし問題は、この二つの「ナイフ」を操る蔡奇と王小洪が、最も危険な諸刃の剣であるということである。

政治局常務委員、中央書記処常務書記、中央弁公庁主任を兼任する蔡奇は、「影の副総書記」とも言える実力者である。中央警衛局を掌握し、習近平のスケジュール、健康、家族など、あらゆる核心的な機密を掌握しており、これらはすべて彼が管理している。習近平のあらゆる旅程や会合は、「中南海の執事」とも言える蔡奇によってコントロールされている。

しかし、高位層は耐え忍ぶだけである。蔡奇は権力の頂点に達し、もはや昇進の余地はなく、決して「核心」になることはない。近年、習近平は中央弁公庁のスタッフを頻繁に入れ替え、内部の幹部を粛清してきた。蔡奇は高い地位にあるものの、同時に危うい立場に立たされている。習近平は「身近な人」への信頼が崩れつつあることを彼は知っており、いつ「絶対的な忠誠心がない」という理由でスケープゴートにされるか分からない。

蔡奇は選択を迫られている:未来のない「影」であり続けるのか、それとも激動の局面で「過渡期の核心」となる機会を掴むのか。彼は習近平の生命線を握っているが、もし異動があれば、結果は想像できない。

公安部長であり特勤局長でもある王小洪は、習近平の福建省時代の古くからの部下であり、「最も忠誠心のある側近」と称されている。彼の指揮下にある特勤局は、中南海の治安を担うだけでなく、全国の高官を監視し、武装警察の動員や特勤の装備といった重要な資源を統制している。毎日、高官の動向や治安維持に関する情報を網羅した「スカイネット」データが彼の手中に集約されている。

しかし、2022年、陳文清が中央政法委員会書記に空から降下してきて、王小洪の昇進の道を阻んだ。彼はもともと政法委員会書記の人気候補と目されていたが、突如「ナンバー2」に就任した。王小洪はこれに強い不満を抱き、「多頭指揮」や「実務者への制約」について何度も不満を漏らした。さらに危険なのは、治安維持の第一線にいる彼が、大量の事件に対処し、「情報統制の不備」という非難を浴びなければならないことだ。習近平が治安を重視すればするほど、王小洪が「スケープゴート」にされる可能性が高まる。王小洪の置かれた状況はさらに微妙だ:動かなければ、遅かれ早かれ見捨てられるだろう。もし彼が先に行動すれば、新秩序の「守護神」となるかもしれない。

表面上、中共政権は盤石の安定を保っているが、「習の安全」をめぐる暗闘が密かに繰り広げられている。習近平が最も信頼する二人の「門番」、蔡奇と王小洪は、「習」を守る鍵を握っているだけでなく、最高指導者を監視する生命線を握っている。しかし、権力の頂点に立つ彼らは、密かに自らの未来を考えている。この音のない闘争は鋭く危険であり、習近平にとって真の政治的悪夢と言えるだろう。… pic.twitter.com/rfvRN2XXuL

—蔡慎坤(@cskun1989) 2025年5月30日

米国の戦略判断は密かに変化した。習近平は信用できず、技術官僚は意思決定ができ​​ず、首相は経済に発言権を持たない。だからこそ、中共の権力体制を真に掌握できる「実権派」を探した方が良い。2024年後半、米国は非公式ルートを通じて蔡奇を「潜在的な交渉相手」に指名した。蔡奇には「過渡期体制を安定させる」能力があり、「激動期でも安定を維持できる人物」と見なしているからだ。

なぜ外交や軍事を介さずに、この二人だけを探すのか?答えは明白だ。蔡奇と王小洪は「銃」と「ローカルエリアネットワーク」を掌握しており、習近平の基盤を揺るがすことができるのは彼らだけなのだ。

習近平は最近、「政治リスクの排除」と「安全における死角の排除」を繰り返し強調している。警衛体制は随行人員を頻繁に交代させ、党中央弁公庁の定例会議の開催頻度も大幅に増加している。習近平が恐れているのは、蔡奇と王小洪が最も信頼する人物でありながら、同時に最も「行動」能力が高い人物でもあるということだ。彼らを動かせば安全の基盤が揺るがされ、動かなければ背中に棘が刺さるようなものだ。

歴史は繰り返し、独裁者の側近は決して真の忠誠心を持たないことを証明してきた。逃げ道がなくなれば、彼らは別の「忠誠」、つまり自らのために戦うことを選ぶ。鍵を握る蔡奇と王小洪は、今はバランスを取っている:習近平を守り続けるのか、それとも新秩序への扉を開くのか?これはクーデターではなく、天の意思だ。習近平の悪夢は、ずっと前から予兆されていた。忠誠心が取引に変わる時、権力闘争の終焉は最も鋭い形で明らかになるだろう。

「政権は銃口から生まれる」、軍が習に付かなければ、転落は間違いない。蔡奇と王小洪も理解しているでしょう。

https://www.aboluowang.com/2025/0531/2226318.html

5/30看中国<北京“阴招”曝光 稀土成导火线!美国连出重拳制裁(图)=北京の「裏の手」が露呈、レアアースが導火線に!米国が重大制裁を連続発動(写真)>中国と米国は今月初め、貿易戦争の90日間の停戦合意に達したが、北京は依然としてレアアースの輸出を厳しく管理しており、中共が戦略的交渉における重要な交渉材料として残しておく意図が露呈した。トランプ政権も、中国への主要4品目の販売停止を含む、重大制裁を発動した。

米国は一連の重大制裁措置を発動している。 CNN:中国がレアアース輸出規制を緩和せず、不満

CNNは、米国政府関係者3人の発言を引用し、トランプ政権はここ数日、中共に対し一連の懲罰措置を講じてきたと述べた。これは、米国当局が、中国政府が今月初めの貿易交渉でなされた約束を履行していないと考えているためだ。

米国政府は今週、中国本土出身の一部留学生のビザを取り消し、中国企業に対しキーとなる技術の販売を停止する措置を講じた。

中国への重要技術の販売を制限し、米国への中国人留学生数を制限するという米国の決定は、トランプ政権の対中外交政策全体において、貿易戦争がいかに中心的な位置を占めているかを浮き彫りにしている。ベテラン政府高官は、この内部的な連携を「政府が一体となった戦略」と表現した。

トランプも当然中国人の「騙すほうが賢く、騙されるほうが馬鹿」という本性を良く知っている。先ず約束させて、不履行の状態を作り、ペナルテイをどんどん課していく。当面の目標は中共とのデカップリング。次に出て来るのは中共高官の隠し資産の発表、次に差し押さえと来るのでは。

https://www.secretchina.com/news/gb/2025/05/30/1083043.html

木村氏の記事では、 イーライ・ラトナー元米国防次官補がアジア版NATOの創設を呼びかけているが、米国、オーストラリア、日本、フィリピンだけで韓国は入れていない。米国にとって信用できないと思われているからなのでは。いつ裏切って中共に付くか分からない。況してや李在明が大統領になれば猶更。

軍事同盟は最大の抑止力になる。高橋洋一の平和の5要件によると、①「有効な同盟関係を結ぶこと」で40%、②「相対的な軍事力」が一定割合増すことで36%、③「民主主義の程度」が一定割合増すことで33%、④「経済的依存関係」が一定割合増すことで24%、それぞれ戦争発生のリスクを減少させるとされている。以下の図はこの関係を図示したもので、この5つの要件は「平和の五要件」とも呼ばれている。

それと、中共内で習を排除する動きが加速していますが、彼が党のトップを下りれば、中共は世界最強の軍事力を誇る米軍とは戦いたくないはず。中共長老や解放軍の幹部は賄賂で蓄財してきているので、それらが没収される恐れもあり、金に目がない中国人が戦争するとは思えない。習だけがシャカリキになっているだけ。それで軍内の習派も粛清されている。ただ解放軍も面子があるから、いろいろやって来るでしょうが、最後の一線は越えないのでは。

記事

北京市内に張り出された、中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習について報じる中国紙=4月2日(写真:共同通信社)

台湾海峡の中間線は完全に無視

[ロンドン発]5月27日から28日にかけ、台湾国防部は中国人民解放軍による台湾周辺での軍事活動の急増を報告した。航空機の92回出撃と複数の海軍艦艇が確認され、航空機出撃のうち74回が台湾海峡の中間線を越えて防空識別圏(ADIZ)に侵入した。

人民解放軍空・海軍合同演習の一環とみられる。台湾国防部のX(旧ツイッター)によると、27日午前零時~同6時に台湾周辺で航空機の34回出撃、海軍の艦艇9隻、公船1隻を確認した。航空機は34回とも中間線を越えて台湾の北部、南西部、南東部のADIZに入った。

午前8時15分以降にも、戦闘爆撃機J-16、第3世代の早期警戒管制機KJ-500を含む航空機の27回出撃を確認。そのうち18回が中間線を越えて台湾の北部、中部、東部、南西部のADIZに侵入。軍事衝突を防ぐ非公式な境界線として機能していた中間線は完全に無視されている。

28日午前零時~同6時前に航空機の31回出撃、海軍の艦艇9隻、公船1隻を確認。航空機出撃の22回が中間線を越えて台湾の北部、中部、南西部、東部のADIZに入った。台湾周辺における人民解放軍の活動は過去5年間で激しさを一気に増している。

最小限の準備時間で台湾周辺での作戦を実施できる

「台湾同胞に告げる書」40周年の2019年1月、中国の習近平国家主席は「平和統一のための最大の誠意と努力を尽くすが、あらゆる必要な措置をとるという選択肢を放棄するものではない。外部勢力の干渉や台湾独立を求める分裂勢力とその活動には特にそうである」と宣言した。

それまでの中国は対外的に「平和統一」を強調してきたが、習氏は統一を「中国の歴史的任務」であり「中国の偉大な復興」に不可欠と位置付け、「武力行使を放棄するとは約束しない」と軍事力行使の可能性に言及した。

翌20年に人民解放軍の航空機が台湾のADIZに入った回数は月10回未満だったが、今年にはその回数は月245回以上に急増している。人民解放軍の航空活動の活発化は台湾に圧力をかけ、軍事的即応性を示すための広範な戦略の一環である。

人民解放軍はJ-20など第5世代戦闘機の開発、空中給油活動の拡大、太平洋につながる宮古海峡やバシー海峡といった戦略的水路における海軍のプレゼンスを強化するなど迅速な展開能力を強化してきた。これにより最小限の準備時間で台湾周辺での作戦を実施できるようになった。

英紙「中国当局が台湾への奇襲攻撃能力を向上させる」

習氏が27年までに台湾侵攻の準備を整えるよう命じたと米軍が評価する中、英紙フィナンシャル・タイムズ(5月26日付)は「中国当局が台湾への奇襲攻撃能力を向上させる。軍備増強により北京は平時から戦時作戦への迅速な移行が可能」と報じている。

米台当局者や専門家の話として「中国は航空作戦の迅速化、新型砲兵システム、水陸両用・空襲部隊により台湾への奇襲攻撃能力を強化した。台湾侵攻に関与する中国の空軍・ミサイル部隊は平時からいつでも作戦行動に移行できるレベルまで強化された」とFT紙は伝えている。

人民解放軍の作戦行動には(1)台湾侵攻に出撃する港付近での水陸両用部隊の継続的な訓練(2)台湾への空挺降下を行う陸軍航空部隊の常時待機(3)台湾のあらゆる場所を攻撃可能な新型ロケットシステム――が含まれるようになったという。

米軍のサミュエル・パパロ・インド太平洋軍司令官は今年2月「中国は危険な道を歩んでいる」と台湾周辺における軍事活動のエスカレートに強い懸念を表明。軍事演習の規模と頻度が台湾への実際の攻撃準備を隠蔽する見せかけとして機能しかねない水準に達していると警告した。

米司令官「台湾を中国本土に強制的に統一するリハーサル」

「台湾周辺で行われている攻撃的な行動は彼らが言うところの演習ではなくリハーサルだ。これは台湾を中国本土に強制的に統一するためのリハーサルだ。北京の軍備増強、グレーゾーン作戦、台湾に対する軍事的威圧は日に日に懸念を強めている」(パパロ司令官)

人民解放軍の複雑化するマルチドメイン作戦は明確な意図と能力の向上を示している。パパロ司令官は中国、ロシア、北朝鮮を「台頭する独裁国家の枢軸」と呼び、爆撃機による共同哨戒から衛星攻撃能力や潜水艦といった先端技術の共有に至るまで広い範囲で連携していると指摘した。

中国はステルス爆撃機JH-XX、台湾上陸作戦に使える巨大バージ船、100機のカミカゼドローンを一斉発進できる無人新型高高度ドローン空母「九天」の開発を驚異的なスピードとスケールで進めるが、米軍も手をこまぬいているわけではない。

(参考記事)
人民解放軍、台湾上陸を想定しての演習か、「超巨大はしけ3連結」の異様な光景が目撃される(2025.4.4)
100機もの自爆型ドローン一斉発進も可能、中国のドローン空母「九天」が初飛行へ、台湾有事あれば間違いなく脅威に(2025.5.22)

米紙ウォールストリート・ジャーナル(5月25日付)は「米国は新型ミサイルシステムNMESIS(ネメシス)で人民解放軍海軍の思惑を覆す。中国が太平洋の広大な海域を支配する中、米国は反撃の手段を模索しており、ネメシスが重要な役割を担う」と報じている。

フィリピン最北バタネス州のバタン島バスコに展開された米軍の最新鋭の対艦ミサイル発射装置「NMESIS(ネメシス)」(写真:フィリピン軍提供・共同)

比バタン島に配備されたネメシスと「太平洋防衛協定」構想

C-130輸送機でネメシスはフィリピンのバタン島に配備された。ネメシスは米海兵隊が開発。対艦ミサイルを無人車両に搭載した画期的な地対艦ミサイルシステムだ。無人化することで小型されたNMESISは空輸性が高く、機動的に分散配備して自軍のリスクを低減することができる。今や世界最大となった中国の海軍力を抑止する「切り札」だ。射程は約180キロメートル。

今年4月、フィリピン北部ラロ・カガヤン国際空港で対艦ミサイル発射システム「ネメシス」をC-130輸送に積み込む米軍兵士(写真:AP/アフロ)

これにより米海兵隊は、移動する艦船を追尾して命中させる精密ミサイルを陸地から発射できる。バタン島のような島嶼からも発射可能で、外洋よりも発射装置を隠すことがはるかに容易になる。中国にとって予測不能な状況を作り出すことで抑止効果を生み出すのが狙いだ。

米軍が最新型の対艦ミサイルシステムを配備したバタン島があるフィリピン・バタネス州の位置。台湾島南端までは200キロほど(共同通信社)

イーライ・ラトナー元米国防次官補(インド太平洋安全保障担当)は米外交雑誌「フォーリン・アフェアーズ」への寄稿(5月27日付)で「太平洋防衛協定の必要性。米国は中国に対抗するために新たなアジア同盟を必要としている」とアジア版NATOの創設を提言している。

中国の軍事的台頭と地域への威圧に対抗するため、米国はオーストラリア、日本、フィリピンとの間で太平洋防衛協定を結ぶべきだとラトナー氏は指摘する。現在の二国間同盟体制は十分ではなく、正式な相互防衛義務と司令部機能を持つ協定が必要という。

日本、フィリピン、オーストラリアはそれぞれ防衛戦略を見直し、米国との連携を強化してきたが、現行の枠組みでは中国に対する抑止力が不十分だ。このため現在の「スポーク型(米国中心の二国間体制)」から「同盟国同士の連携強化」への移行がすでに進み始めている。

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