『ユーは何しにベトナムへ?ハノイで笑顔振りまく習近平から滲み出る焦りの正体 したたかな小国の指導者に振り回される大国の指導者』(12/17JBプレス 川島 博之)について

12/16The Gateway Pundit<REPORT: Hunter Biden Has Told Friends He May Flee the Country if Trump Wins in 2024=レポート:ハンター・バイデンは、2024年にトランプが勝てば国外に逃げるかもしれないと友人に語った>

逃げるなら米国と犯罪人引渡条約を結んでない国へ行かないと。さしずめ中国辺り?

https://2009-2017.state.gov/documents/organization/71600.pdf

ハンター・バイデンは、2024年にトランプが勝利した場合、さらなる訴追と投獄を非常に懸念しているようで、もしそうなったら国外に逃げるかもしれないと友人に語っている。

ハンター氏は保守派が司法省の主導権を奪還した場合に心配する正当な理由がある。トランプ氏とその家族に対して行われたことを受けて、共和党有権者は現在の二層構造にバランスを取り戻すよう要求するだろう。

もしハンター・バイデンが有力な政治的コネのない普通の人間なら、おそらくすでに刑務所に入っていただろう。

https://twitter.com/i/status/1735789706837627290

https://www.thegatewaypundit.com/2023/12/report-hunter-biden-has-told-friends-he-may/

https://ak2.rmbl.ws/s8/2/6/f/i/L/6fiLo.caa.mp4?b=1&u=ummtf

バイデンだけでなく、民主党やDSも。

黒人の支持率はバイデン:トランプ=50:28。

12/17阿波羅新聞網<刚抱习近平隔天就抱他 两张图尽述越南真是“高手”=習近平を抱きしめたばかりで、翌日も彼を抱きしめた。ベトナムが本当に「達人」であることを示す2枚の写真>ベトナムのファム・ミン・チン(Pham Minh Chinh)首相は16日の来日の際、ベトナムは現在の世界経済の嵐からの安全な避難所であり、今後も行政審査にかかる時間を短縮し、企業投資の利便性を高めていくので、ベトナムと日本が半導体製造とチップ設計で協力し合うことを期待していると述べた。

ファム・ミン・チンは最近、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の50周年記念首脳会議に出席するため来日した。 ベトナム通信社(VNA)は、ファム・ミン・チンが本日、日本のビジネス団体、日本の主要半導体メーカー、経済官僚と会談したと報じた。

同氏は、ベトナムの半導体産業の急速な発展を促進するため、日本企業がベトナムに投資し、研究開発センターを建設し、質の高い人材育成を実施し、生産工場を建設し、ベトナムに生産拠点を建設し、グローバルサプライチェーンのためベトナムの支援を行うことを提案したと述べた。

半導体は、まず日本への投資でしょう。

https://www.aboluowang.com/2023/1217/1991611.html

12/16阿波羅新聞網<突发:中国AI领军人物睡梦中离世,年仅55岁 因为这原因上美国黑名单=速報:中国のAI指導者が55歳で睡眠中に死去。この理由で米国のブラックリストに掲載された>中国AIのリーダーでセンスタイムの創設者である湯暁鴎が12/15、睡眠中に55歳で死去した。 2021年12月11日、センスタイムが香港で上場する準備を進める直前に、米国はセンスタイムをブラックリストに載せ、米国人および米国法人による同社への投資を禁止すると発表した。 米国はセンスタイムが中国による抑圧的な監視技術、特にウイグル人を特定できる顔認識プログラムの使用を支援していると非難している。声明は、テクノロジーの悪用、特に侵入型監視の使用が増加しており、世界中で人権を脅かしていると強調した。

ウイグル人の呪いか?

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991549.html

12/16阿波羅新聞網<移民3年首投台湾总统!港星杜汶泽嗨喊“守护自己国家” 网全赞爆=台湾総統選に移民が3年経って初投票! 香港のスター、杜汶澤が「祖国を守れ」と叫び、インターネットで賞賛の声が爆発>香港のスター、杜汶澤(51)は台湾に定住して3年となり、昨年正式に中華民国の身分証明書を取得したが、来年の総統選挙について「私は必ず帰国して、投票する。なぜなら総統に投票するのは人生で初めてだから」と。これを見たファンからは称賛の声が相次いだ。

親中共の政党には入れないのでは?

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991538.html

12/16阿波羅新聞網<事儿闹大了!无数日本人呼吁把小粉红驱逐出境【阿波罗网报道】=大変なことになっている! 無数の日本人が小ピンクの国外追放を求めている【アポロネット報道】>「中国人は町中華の『西太后』に対して容赦ない嫌がらせをしており、非常に暴力的で非常に危険である。このような問題が解決されなければ、日本の治安はさらに悪化することになる。一刻も早く強制送還されることを望む」。ツイートは11万人が視聴し、4,800以上のいいね、1,600以上のリツイートを受けました。

昨日の本ブログでも紹介しました。『西太后』の住所は東京都中野区東中野1丁目58−8 タキカワ東中野ビル。

https://twitter.com/i/status/1735355695485337735

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991506.html

12/16阿波羅新聞網<习的政治手段难以挽救 中国经济面临三大风险=習近平の政治手法で中国経済を救うのは難しい 3大リスクに直面>中国の中央経済工作会議は12/12に閉幕し、会議の中で、中国は不動産、地方債務、中小金融機関などのリスク問題を解決しなければならないと明記し、習近平共産党総書記は、2024年の経済活動に向けた「12字政策」を提案した。

しかし一部のアナリストは、目標は提示されたものの、解決策は提示されていないと指摘し、「解決策があるとしても、火を消すために油を注ぎ、喉の渇きを癒すために毒を飲むだけだ」と指摘した。

「ラジオ・フリー・アジア」によると、中国の中央経済工作会議が11日から12日まで北京で開催され、習近平国家主席は会議で、2024年に経済工作をうまくやるには、「安定を維持しながら進歩を求める、進歩を通じて安定を促進する、先に旧式を打破すれば革新できる=12字政策」を堅持し、景気回復の前向きな傾向を強化すると強調した。

スローガンを掲げることだけ得意な共産党。

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991473.html

12/16阿波羅新聞網<中共舰机危险猛逼近美军 打的恐是这算盘=中共軍艦と軍用機が米軍に危険接近中、これは彼らの計算かもしれない>Business Insiderの報道によると、米国は、これらの接近遭遇は、米軍とその同盟国に中国から遠く離れたところで任務を遂行させることが目的であると述べた。また、米軍機に接近する中国人パイロットにとって、これは経験豊富な敵との実際のやりとりを通じて訓練の複雑さと価値を高めるための数年にわたる取り組みの一環であると述べた。

まあ、普通は接近する前に、ミサイルで撃墜されると思うが・・・。

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991402.html

12/16阿波羅新聞網<捉拿辛瓦尔赏金提高! 哈马斯发声愿承认以色列=シンワル(yahya sinwar)捕獲の賞金が増額! ハマス、イスラエルを承認する意向を表明>12/15、イスラエルはハマスへの攻撃を強化し続け、トンネルへの海水注入、砲撃、ドローン攻撃、空爆、タンク攻撃、地上捜索に加え、ハマスの指導者らに懸賞金も出した。

タイムズ・オブ・イスラエル紙はイスラエル国防軍の発言として、ハマスのトンネルを海水で満たす実験は成功し、効果的であることが証明され、空爆や液体爆発物を使用したり、犬、ドローン、ロボットをトンネルに送り込んで戦闘する予定であると述べたと伝えた。

イスラエル軍の攻撃により、多くのハマスが追い詰められ、指揮系統が遮断され、続々降伏を選択した。

イスラエル国防軍は、ガザ北部のカマル・アドワン病院で約70人のハマスがイスラエル国防軍に投降したと発表した。

イスラエル国防軍とシンベトは、ガザ北部のトンネルで死亡したハマスのビデオや画像も公開したが、彼らが溺死したか攻撃で殺されたかはもはや問題ではない。

イスラエル国防軍参謀長のヘルジ・ハレヴィ中将は、ガザ市シェジャヤ近郊のゴラニ旅団の部隊を訪問した際、ハマスへの打撃の強度を大きくする必要があると強調した。

一般のハマスも苦境に立たされており、ハマスの上級指導者も同様で、長年カタールで贅沢に暮らしてきたハマスの指導者たちは、居場所を探し始めている。

ハマス幹部の半数が殺害され、カタールやレバノンに隠れていたハマス幹部らはアルジェリアなどへ出国したが、イスラエルはハマス指導者の殺害を望んでいると繰り返し強調してきた。

ガザ地区ハマスの指導者シンワルに対するイスラエルの懸賞金は40万ドルに増額された。

ハマスは徹底的に殲滅しないと。

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991385.html

12/16阿波羅新聞網<公开裁判文书并不是福利,而是中国加入WTO的承诺=判決文書の開示は福利ではなく、中国のWTO加盟時の約束>「判決文書の公開は、実は中国のWTO加盟による約束である。それは特許訴訟にも如実に反映されている。判決文書の公開は福利だと思われているが、実際には世界機関の要請によるものである」 。

https://www.aboluowang.com/2023/1216/1991338.html

何清漣 @HeQinglian 7時間

返信先:@HeQinglian

辣椒のツイート「セックスビデオ流出の威力:職場での不適切行為の噂にスタッフが対応」の中で、主役(同性愛者)は主人に向かって「パレスチナを解放せよ」と叫んだわけではないと弁護している。

何清漣 @HeQinglian 7時間

ユダヤ人左派が特に新しい身分政治の確立に熱心であるが、その結​​果は同様にばかばかしいものである:自分たちを最大の被害者とみなし、LGBTQIA(AはFBIが新たに加えた)、BLM、イスラム教徒、フェミニズムが被害者のランク付けされた特権を享受してきたが、今は反発に遭っている。 ハマスは、ガザにはもう高層ビルがないため、今後LGBTQI+の人を高層ビルから放り出すことはないと常々主張してきた。つまり、高層ビルがある限り、LGBTQI+の人は相応の扱いを受けるということだ。 …もっと見る

引用

変態辣椒 RebelPepper @remonwangxt 8h

セックスビデオ流出の威力:職場での不適切行為の噂にスタッフが対応

民主党上院議員ベン・カーディンの補佐官エイダン・メーセ・チェロプスキーが、上院公聴室で恋人とセルフィーを撮って、同性とのセックステープを流出させ、英語版Xで騒ぎを巻き起こした。私はこのビデオは投稿しない🫣

エイダン・メーセ・チェロプスキーは後に LinkedIn に次のような声明を投稿した。・・・もっと見る

何清漣が再投稿

西行小宝 2.0 @usa912152217  12月16日

12/15 👀🔥👉 マスクはますますRed Pill(=真実への目覚め)志向になってきており、今日投稿した:「DEIは死ななければならない。問題の鍵は差別を終わらせることであり、別の差別に置き換えることではない。」…もっと見る

引用

イーロン・マスク、@elonmusk、12月15日

DEIは死ななければならない。

重要なのは差別を終わらせることであり、差別を別の差別に置き換えることではない。

何清漣が再投稿

曹長清 @CaoChangqing 20h

白人左翼女性判事が率いるジョージア州連邦裁判所の陪審は主に黒人で構成され、元NY市長ジュリアーニが不正行為で黒人計票員2人を中傷したとして有罪判決を下し、1億5000万ドルの罰金を課した。 左派メディアですら「これは法外な値段だ」と叫んだ。一歩下がって言えば、たとえ非難が間違っていたとしても、1億5000万ドルの罰金を課すことはできない。これは明らかに政治的な虐めである。 ジュリアーニは、自分自身の証拠は認められず、控訴すると述べた。左派は言論の自由を排除するために法律を利用している。

何清漣が再投稿

Zhix @Wu_Zhi 7h

返信先:@HeQinglian

被害者特権で最もお笑いなのは、西側諸国における現在のヒーローの定義が変わったことであり、最もひどい苦しみを味わった人がヒーローとなり、正義の体現者となる。 😂

何清漣 @HeQinglian 4時間

陶瑞がこの記事で述べているのは、彼自身の「現場体験」であり、それはいかなる憶測よりも強力な証明となる:つまり、ユダヤ人左翼がどのようにして被害者としての序列を作り、新しい身分政治を構築し、自分達を階層の頂点に位置づけることに反対できないようにしたかである。しかし、最終的に攻撃されたのは彼ら自身で、各種「被害者」は、最大かつ反対できない「被害者」を自分の頭上に置くことを好まない。

貴重な「現場体験談」をぜひ保存してください。

引用

陶瑞 TaoRay @realTaoRay  4h

私はネチズンにユダヤ人について話すと約束した。 最初に秘密を教える。ほんの数年前、ハーバード大学の老教授たちは学校の行政会議で、規模の大小に関わらず、テーマが何であれ、最初の一文は必ずこうであった:今日では、何を議論しても、反ユダヤ主義であることはできない。 米国の大学にはユダヤ人の影響を受けないグループはなく、学者の多くは尊敬されており、非常に団結力があり、反ユダヤ主義に対して非常に警戒している。 反ユダヤ主義について大学で結局どのようにして生まれたのか・・・もっと見る

川島氏の記事では、この解説通りだと、ベトナムの外交能力は非常に高いと感じてしまう。チョン書記長とチン首相とで役割分担して、米日中を競わせているのかも。

日本の外交ではこうは行かない。米国におんぶにだっこだから。憲法9条がある限り、そこから脱却できないのでは。似非平和主義者に戦後ずっと騙されてきた日本。ロ・ウ戦争やイ・ハ戦争があっても、まだ目覚めない。思考停止がずっと続いている。

記事

中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人がベトナム・ハノイのノイバイ国際空港に到着した際、中国とベトナムの国旗を振る人々(2023年12月12日、写真:代表撮影/AP/アフロ)

川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

12月12日から13日にかけて習近平がベトナムの首都ハノイを訪問した。国賓として妻の彭麗媛を伴った訪問であり、序列第5位の政治局員の蔡奇、共産党中央外事工作委員会弁公室主任と外相を兼務する王毅も同行している。

ただ、その目的は明確ではない。テレビ番組のフレーズではないが「ユーは何しにベトナムへ?」、そんな感じなのだ。

この時期に、なぜベトナムを訪問したのか

表向きの目的はベトナムの最高指導者であるグエン・フー・チョン書記長と会談して、両国が「運命共同体」であることを強調するためとされる。しかし、そんなことを強調して何になるのであろうか。1979年の中越戦争を思い出せば分かるように、中国とベトナムは仲が悪い。心の中では、双方共に運命共同体などとは思っていないだろう。虚しいだけである。

それでも習近平は社会主義国の指導者らしくホーチミン廟に花輪を捧げた。9月に訪問したバイデン米大統領はホーチミン廟を訪問することはなかったから、このあたりは社会主義国の指導者ならではと言えよう。

レーニン、毛沢東、カストロと並んで共産革命を成し遂げたホーチミンの廟堂に花輪を捧げて、習近平は何を思ったのであろうか。彼は中国では絶大な権力を有しているが、未来の歴史の教科書における扱いはホーチミンよりもずっと地味なものになるだろう。参拝の最中、習近平の脳裏にそんな思いが横切ったのではないであろうか。

この9月のバイデンのハノイ訪問、そして11月のボー・バン・トゥオン国家主席の日本訪問によって、ベトナムと米国そして日本との国交は最高水準に引き上げられた。今回の習近平の訪問は、ベトナムが過度に米国や日本に近づくことを牽制するためと解釈されている。大きな見方として、それで正しいと思う。だがその内実は少々異なっている。習近平はチョン書記長からの度重なる要請に応えて訪越した。

中国は経済の方向性を決める大事な会議である中央委員会第3回全体会議(3中全会)をいまだに開催していない。3中全会は政権が発足した次の年の秋に開催することが通例である。習近平の3期目は昨年(2022年)秋に始まったから、本来ならはこの秋に3中全会を開催しなければならないが、よほどの事情があるのだろう。そして、その事情とは誰もが不動産バブルが崩壊したために、方針が決められないためだと思う。

そんな混乱した時期に、なぜベトナムを訪問しなければならならなかったのだろうか。習近平は米国で開催されたAPECへの参加も躊躇していたくらいだ。ベトナムごとき小国に時間を割かなくてもよかったはずだ。

ハノイでベトナムのファム・ミン・チン首相と会談し、笑顔で手を振る習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)

ベトナムが習近平の訪問を強く要請

今回のベトナム訪問は中国外交が追い込まれていることを示している。

米国を訪問してバイデンと会談してみたが、米中関係が改善されたわけではない。上海に西側経済界の人々を招いて中国に投資してくれと頼んでみたが、彼らは投資を増やそうとしない。そもそも上海に来た海外企業のトップは少ない。

そして一帯一路も失敗に終わった。開発途上国にお金を貸してインフラの整備を行っても、それが途上国を潤すことはなかった。中国が行ったインフラ整備は政治が優先しており、採算性に乏しい案件が多かったためだ。10年が経過すると途上国に多くの借金が残った。お金を返してくれない。それは当初から計画していたことであり、アヘン戦争の屈辱を晴らすべく99年の期限付きで途上国の港湾などを差し押さえようとしたが、国際世論の反発もあって、思うように進んでいない。

不動産バブルが崩壊してお金がなくなると、アフリカの国々は金の切れ目が縁の切れ目とばかりに、中国の方を振り向いてくれなくなった。

そんな中国にとって、同じ社会主義国であるベトナムはお金を抜きにして付き合うことができる相手である。ベトナムが米国や日本に近づきすぎることを防がねばならない。経済が危機的な状態にある中で夫人まで伴ってベトナムを訪問したのは、習近平の焦りの現れとも言える。

ベトナムは今回の習近平の訪問を強く要請した。より正確に言うと、ベトナム政府ではなくチョン書記長が要請した。チョンは習近平と思想的に近く、ドイモイ(ベトナムの改革開放政策)を嫌っている。できれば元の社会主義路線に戻りたいと考えている。

中国では習近平の政治力は絶大であり、最近は新たな文革が始まったような状況になっているが、ベトナムの状況は大きく異なる。社会主義に郷愁を感じているのはチョンとその周りのほんの一部だけである。大多数の共産党員はもっと資本主義化を推し進めて、より豊かになりたいと考えている。チョンはベトナム共産党の中で浮いている。

チョンは習近平と同様に汚職退治を武器にして政敵と戦っているが、多勢に無勢の感は否めない。そんな書記長の後ろ盾が習近平である。歴史的にベトナム人は中国の意向に弱い。そんなベトナム人の心理をチョンは巧みに操っている。

この夏、チョンはバイデンの訪問を受け入れた。それは中国封じ込めのために自国の陣営にインドとベトナムを引き入れようとする米国の戦略に沿ったものだが、それは習近平を怒らせてしまった。チョンは習近平に嫌われたら政権を維持できない。習近平の怒りを沈静化する必要がある。それが習近平を国賓として招いた理由であろう。

習近平にすればベトナムは扱いにくい国であるが、チョンがいれば彼を使ってコントロールすることが可能だ。もしチョンが失脚して資本主義を好む勢力が政権を握れば、ベトナムは格段にコントロールし難くなる。

そう考えれば少々面倒ではあるが、チョンの要請に従ってベトナムを訪問するのも悪い話ではない。今回の習近平の訪問は、このような意図から行われたものと考えられる。

小国の指導者に振り回される習近平

だが、視点を少し引いてみれば、それは中国と習近平の力が弱くなったことを表している。

漢の武帝の頃から939年までベトナムは中国の植民地だった。それ以降も中国の朝貢国であり、近くは清の保護国であった。そのためにベトナムの宗主権をめぐって清仏戦争が起こったくらいだ。

そんなベトナムの要請を受けて、習近平は夫人を伴って笑顔を振りまきながら訪問した。ホーチミン廟にも詣でた。本来ならば、米国や日本にあまり近づかないように、チョンを北京に呼びつけて叱るべきところである。

したたかな小国の指導者に振り回される大国の指導者、それが弱くなった現在の習近平である。

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