『中国前首相・李克強の「若すぎる」急死に裏はないのか、そして反習近平の流れはどこに向かうか』(10/31現代ビジネス 石平)について

10/30The Gateway Pundit<“LOSER!” – Trump Fires Back at “Dumb, Weak, Slow Moving, Lethargic, Gutless, and Lazy” Bill Barr=”敗け犬!” – トランプ大統領、「愚かで、弱く、動きが鈍く、無気力で、根性がなく、怠惰な」ビル・バー氏に反撃>

ビル・バーもみっともないから、TVに出ない方が良い。左翼メデイアに利用されているのに気づかないのだから、やはり馬鹿なRINOであることは確か。

2日前の夜、私はバイデンの安全保障担当者全員、想像できるだろうか、国防担当者全員の記事を読んだ。彼らはこう言った、『ああ、私はヒズボラが北から攻撃しないことを願う、そこが最も脆弱な場所だからだ』」とバイデン大統領は語った。トランプは今月初めにウェストパームビーチで、「私は『ちょっと待ってください』と言いました。ご存知のとおり、ヒズボラは非常に賢いです。彼らは皆とても賢いのです」と言った。

CBS特派員ジャン・クロフォードは、バイデン政権によるおそらく危険な公の暴露の影響について議論するのではなく、トランプ大統領への批判的なコメントに注目することにした。

彼女はバー氏に意見を求め、こう尋ねた。「ぞっとする。つまり、彼は…正気を失っていると思いますか?」

https://twitter.com/i/status/1717969295894856154

https://www.thegatewaypundit.com/2023/10/loser-trump-fires-back-dumb-weak-slow-moving/

10/30The Gateway Pundit<Vigilant Fox: I Asked MEP Christine Anderson What She Thinks About Donald Trump: Here’s What She Had to Say=ビジラント・フォックス:ドナルド・トランプについてどう思うか、クリスティーン・アンダーソン欧州議会議員に聞いてみた:彼女が言わなければならなかったのはこうだ>

左翼理論やグローバリズムに洗脳されず、まっすぐ物事を見れば分ってくることはたくさんある。それを邪魔をするのは教育とメデイア。

あらゆる自由の闘士の中で最も勇敢な人物の一人がトランプ氏に意見を言う。

今週初めに、私は伝説的なクリスティーン・アンダーソンにインタビューしました。彼女はドイツの欧州議会議員であり、新型コロナウイルスのナンセンスに立ち向かった数少ない政治家の一人です。私は彼女に、新型コロナウイルスの圧政、気候変動、悪役などのテーマについて多くの質問をしましたが、特に注目に値するのは、ドナルド・トランプに関する彼女のコメントでした。

私は「ドナルド・トランプについてどう思いますか?」と尋ねました。

彼女は第45代米国大統領についてこう語った。

ああ、私は彼を愛しています。私はドナルド・トランプが大好きです。そして、その理由はわかりますか?なぜなら、彼はまったく気にしないからです。そしてそれが彼を本当にユニークなものにしているのです。そして、彼らは思いつく限りのあらゆる名前で彼を中傷し、平手打ちすることができました。彼はただ気にしませんでした。そしてそれは実際に私にとってインスピレーションでもありました。そして私はこう思いました。「そうだ、彼らが呼びたい名前で呼べばいいよ。問題でも?」

つまり、彼はとても爽やかで率直で正直でした。彼には外交能力が欠けているのだろうか?ああ、絶対に。しかし、この世界では、誰もが誰かを傷つけないように常に気を配っています。それはとても新鮮な正直さでした。そして、そうです、それは人々が望んでいることです。それは人々が望んでいることです。彼らはただ真実を知りたいだけなのです。表現が不器用であっても、洗練されていても、人々は真実を求めています。だから、私はただ彼を愛しているんです。

10月17日、トランプ大統領は世界保健機関についていくつかの強い発言をした。

第 45 代米国大統領は、話題となったTruth Social ビデオの中で、「世界保健機関は、米国が資金を提供し中国が所有し管理する腐敗したグローバリスト詐欺に過ぎない…[WHO] は完全に廃止されるべきであり、置き換えられるべきである」

私はアンダーソン議員に返答を求めました。

彼女は言いました:

彼(トランプ氏)は多くのことに正しく取り組んできた。私は彼ほどの洞察力を持っていないので、それ(中国に関するコメント)について本当に賢明に話すことはできません。しかし、私は完全に同意します。それはグローバリストの計画です。それは健康とは何の関係もありません。それはむしろ、製薬会社の懐を積み上げて裏打ちすることなのです。
これらの卑劣なmRNAショットで彼らが何十億ドルも儲けたか考えてみてください。だから、ええ、彼はおそらく正しいです。それが中国と関係があるかどうかは別として。そうなったとしても驚かないでしょう。でも本当に分かりません。マジで分かりません。しかし、先ほども言いましたが、もしそうだとしても私は驚かないでしょう。

2020年の1月や2月のように、この「パンデミック」全体が始まったとき、私は、民主的に選ばれた指導者の多くが実際に中国とパンデミックへの取り組みに対する中国のアプローチを賞賛していることに驚いた。マジで?と思った。ここが今行きたいところなのか?そうですね、それ(WHOが中国を支配している)は真実かもしれません。

https://www.thegatewaypundit.com/2023/10/vigilant-fox-i-asked-mep-christine-anderson-what/

10/30Rasmussen Reports<Most Voters Fear Mideast War, View Biden as Weak Leader=ほとんどの有権者は中東戦争を恐れ、バイデンを弱い指導者とみている>

アフガン撤退失敗の時からでしょう。

米国の有権者はイスラエルとガザ紛争がより大規模な中東戦争を引き起こす可能性を圧倒的に懸念しており、大半の有権者は依然としてジョー・バイデン大統領を前任者よりも弱い指導者とみている。

ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、米国の有権者と思われる人の86%が、現在のイスラエルとガザ間の紛争が中東での大規模な戦争につながることを懸念しており、その中には非常に懸念しているとの回答も50%含まれている。より広範な中東戦争の可能性を懸念していない人はわずか 11% でした。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/most_voters_fear_mideast_war_view_biden_as_weak_leader?utm_campaign=RR10302023DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

10/31希望之声<李克强死后 传反习派密谋夺权登大位 废太子胡春华对习近平威胁更大?=李克強の死後、反習派が権力を奪い王位に就こうと画策していると噂されている 失脚した胡春華は習近平にとってより大きな脅威なのか?>最近、中共の李克強元首相が突然の心臓発作で亡くなったことが世界のニュースの焦点となり、世論では様々な意見が飛び交っている。李克強の死は中国の政治情勢にどのような重大な影響を与えるのか? 李克強の死後、中共の権力闘争についてさまざまな憶測や噂が流れ、侃々諤々の意見や諸説紛々となっている。習近平は安泰と思われた矢先、李克強の死は突如として政治の刃となり、習近平に直接向けられている。

中共軍に近い関係者によると、李克強の急死のニュースがこれほど急速に広まったのは反習派のせいだという。中共軍と近い関係者のこの人物は、李克強の死は反習派の強い闘争心を大いに刺激し、反習派は権力掌握と王位継承を目論む準備を整えていると語った。

この情報筋は、特に爆発的な「謎のニュース」について言及したが、これも秘密中の秘密である:反習派が習近平の後任候補を見つけたというもので、彼らはできるだけ早く習近平の退陣を促し、新体制を推進したいと考えている。リーダーはできるだけ早く権力に上らせる必要がある。

この関係者は「習近平がやったことはすべて、米国への服従を含めて自分の統治を延長するためで、党内の信頼を回復しようとする習近平の試みだったということしか分からない」と語った。

反習派が新たな後継者を特定したと噂される。

第20回党大会閉会前に胡錦濤が会場から連行された時の状況を振り返ると、こうした内部抗争行為が目に見えず胡春華の政治生命の終焉を加速させたと言う人もいる。特に、胡錦濤が立ち去る際に李克強とすれ違った際、李克強の肩をそっと叩いたが、これは無力だが意義深いものだった。

胡錦濤・前中共総書記が政権に就いた際、共青団直系の胡春華を6代目後継者に特別に指名したと言われている。 しかし、これは習近平によって覆された。中共第20回大会で胡春華は常務委員になれなかっただけでなく、政治局員にも再選されなかった。

現在の政治状況から判断すると、胡春華は後任候補から完全に排除されたように見えるが、中共の権力闘争は刻々と変化しており、将来の情勢を100%確信できる人はいない。おそらく反習派は秘密裡に事を進め、追放された胡春華は習近平にとってより大きな脅威となるのだろうか?おそらく、反習勢力は李克強の死を政治的チェスゲームを作り出すために利用しているのだろう。

反習派がクーデターを起こし、胡春華が主席になる?何が起きても不思議ではない国だが・・・。

https://www.soundofhope.org/post/766405

10/31阿波羅新聞網<中共一位老党员致信中央 要求彻查李克强死因 给人民一个交代【阿波罗网报道】=中共の老党員が中央政府に書簡、李克強の死因の徹底調査と国民への説明を要求【アポロネット報道】>10/27、李克強が急死し、死因は不明でインターネット上でも疑問の声が上がり、多くの人が献花して追悼した。 10/30、老党員の顧万明は中共当局に公開書簡を送り、党中央委員会と国務院に対し李克強事件の原因究明のため合同調査団を設置し、李克強の上海での死因を全党と全国民に説明するよう強く要請した。

https://www.aboluowang.com/2023/1031/1972083.html

10/31阿波羅新聞網<李克强离世,北京出现连串怪事【阿波罗网报道】=李克強の死去、北京で異変続出【アポロネット報道】>ネチズン「ニュース調査」がXに投稿した! 「昨年11月30日に江沢民が死去すると、数時間以内に中共の新華社通信が葬儀委員会の名簿を公表した。李克強が亡くなってから2日が経ったが、この葬儀委員会の影さえない!現在、追悼式は行われないと発表され、北京市外の人と外国人は哀悼の意を払うことを禁止され、すべてが簡略に保たれている。習近平は何を恐れているのか?」

https://twitter.com/i/status/1718851295157612878

章立凡 ©️Zhang Lifan💎 @zhanglifan

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動画【おならの音も草木もみんな兵士だよ~】

今日北京のバスの中で老人は屁を放ち

くそー、爆弾かと思ったよ(笑) 乗客たちは怖がって、運転手は警察に通報した…

https://twitter.com/i/status/1718817422893826277

韓連潮 @ lianchaohan

次のビデオは、昨日の午後、北京の南六環路に進入する軍用車両の車団を映したもので、車で通りかかった市民によって撮影されたものと言われている。動画内で話されている言葉は河北語で、大まかな意味は「ああ、虐殺はどこだ?」というものだが、これは習当局が克強の死による暴動と軍事鎮圧の準備をしているのだろうか?

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フェイクの可能性もある。

https://www.aboluowang.com/2023/1031/1972149.html

10/30阿波羅新聞網<对习近平太不吉利 王毅要倒霉?【阿波罗网报道】=習近平にとって凶兆、王毅も不運になるのか? 【アポロネット報道】>独立時事評論家の夏業良は30日「X」に、バイデン米大統領が中国の王毅外相と会談した際、中国の故李克強首相への哀悼の意を特に表明したと投稿したが、中国政府の公式ウェブサイトでは、「バイデンが習近平に挨拶した」に変更された。誰かが亡くなった隣人に花輪を捧げたら、あなたはその花輪を自宅に持ち帰って供えられるか?

独立時事評論家の趙蘭健は30日、バイデンが王毅と会談し、バイデンが李克強の死に対し哀悼の意を表明したと「X」に投稿した。王毅は出鱈目をし、習近平の機嫌をとろうとした。なんと、中共の公式サイトには「バイデン、習近平に挨拶」というバイデンが言っていない言葉が掲載されているが、バイデンの挨拶は本来故人を気遣うものであり、追悼の挨拶である。この話は、王毅がお世辞を言うために、生きている習近平に転送したものである。米中の文化では、王毅の行動は嘘をついているだけでなく、非常に凶兆だと考えられているが、そのせいで王毅は災難に見舞われるかも? 習近平はかなり迷信深い人だ。

ネチズンの自由人は、王毅が習近平を「もうすぐ死ぬ」と呪ったのか?

ゴマすり男は見苦しい。

https://www.aboluowang.com/2023/1030/1972046.html

10/31阿波羅新聞網<地缘政治紧张背景下对华外国直接投资暴跌,十年来最惨=地政学的緊張の中、対中海外直接投資が急減、10年ぶりで最悪>中国への海外直接投資(FDI、Foreign Direct Investment)は、今年5月から2桁の減少が続いているが、9月には前年比34%減と急落し、2014 年から統計発表開始以来最大の減少となった。今の中国経済の減速に更なるプレッシャーを増している。

真面な人であれば強権的な中国に投資はしない。

https://www.aboluowang.com/2023/1031/1972075.html

10/31阿波羅新聞網<突发!加拿大宣布政府设备禁用微信=速報!カナダ、政府機器での WeChat の禁止を発表>カナダのメディアによると、カナダ政府は本日、中国のSNSアプリケーション「WeChat」がセキュリティーとプライバシーの観点から「容認できないリスク」をもたらすとして、政府の端末での使用を禁止すると発表した。

これは、カナダ政府が過去 16か月間に制限した中国テクノロジー・ブランドの 3 つ目である。

報道によると、オタワは国家安全保障とカナダの電気通信インフラの保護を理由に、2022年5月に華為技術の機器が国内の5G無線ネットワークに使われることを禁止した。華為は中国を代表するテクノロジー企業のひとつである。

カナダは2023年2月、「プライバシーとセキュリティに容認できないリスクをもたらす」というWeChatと同じ理由で、連邦政府の機器でのTikTokの使用を禁止した。Tiktok は短いビデオを特徴とするSNSプラットフォームで、中国のテクノロジー企業 ByteDance の子会社である。

オタワは、WeChatが収集するユーザー情報が多すぎると言う。

日本政府もすぐ行動に移せ!!

https://www.aboluowang.com/2023/1031/1972144.html

何清漣 @HeQinglian 9時間

西側左派に心服した。

テロ組織を含む社会で疎外されたあらゆる人々は左翼の一部であり、彼らの目的は既存の世界を打倒し、新しい世界を構築することである。

さあ、楽しんでください。スカーフをしない16歳のイラン人少女を処刑するビデオを誰かがバトラーに見せるべきだ。

引用

張平 @pingzhang632 12h

これは、フェミニズムと「クィア理論」の専門家であるカリフォルニア大学バークレー校のジュディス・バトラー教授が2006年に述べたもので、「ハマスとヒズボラは社会運動だ。彼らは進歩的であり、世界左翼の一部だ」と述べた。

イスラム過激派と左翼の関係を一言でわかりやすく解説! twitter.com/zriboua/status…もっと見る

何清漣が再投稿

Yaxue Cao @YaxueCao 10時間

私は以下の条件での停戦、即時停戦を支持する:ハマスが武器を放棄し、イスラエルへの砲撃を中止し、人質全員を無条件で釈放し、政権から撤退し、テロ犯罪に対する国際裁判を受け入れ、国際社会がガザ再建を支援する。停戦を叫びながらハマスに何の条件も課さない人々はみなふりをしているだけで、実際には停戦を求めているわけではない。

何清漣 @HeQinglian 9時間

図は現実を生き生きと描写する。

しかし、欧州人は自問する:罰ゲームで誰が責められるべきなのか?

現在、米国には 750 万人のユダヤ人、380 万人のイスラム教徒がいるが、どこに行くべきか?その答えは来年の選挙にある。 …もっと見る

引用

イーライ・デイビッド博士 @DrEliDavid 11時間

欧州へようこそ 🇪🇺

石氏の記事では、中国では李克強元首相の謀殺説が渦巻いていると。死因から病院の手配、健康管理に抜けが出ない体制のはず等おかしいことだらけ。28日以降李氏の死について、中国語記事の翻訳も含め、本ブログで紹介してきました。新しい事実が出てくるのを期待したい。

記事

中国共産党幹部としては異例の「若さ」で

10月27日午前、中国の中央テレビ局・新華社通信が、李克強前首相が当日未明の0時10分、上海にて死去したと速報した。享年68歳だった。当日の夜19時、中央テレビ局定番のニュース番組においては、共産党中央委員会・国務院連名の正式訃告が発表された。

by Gettyimages

中国の場合、退任した元指導者の死去を伝えるのには、上述のような「中央テレビ局19時ニュースの訃告発表」を持って第一報とするのが普通であるが、李前首相の死去に関しては、当日の午前中にまず速報の形でそれを伝えたのがむしろ異例な早い対応である。

そして中央テレビ局と新華社通信がその速報において、李前首相の死因が「心臓発作」であることを伝えた一方、「全力をあげての救急が行われた」とも強調した。

しかし、李氏の死が伝わったその直後から、中央テレビらが発表した李氏の死因に対しては、国内外では多くの人々が様々な疑問点を挙げてその信憑性に疑念を呈し始めた。筆者の私自身もやはり、いわば「心臓発作死」に疑問を感じている一人である。

今まで、退任した中国共産党と国家の指導者たちは最高レベルの医療・保健を享受してほとんど例外なく80歳以上、あるいは90歳以上の超長寿であった。最近の例を挙げると、江沢民氏が死去したのは96歳、元首相の李鵬氏が死去したのは91歳。そして健在の元指導者たちのうち、元首相の朱鎔基氏は95歳、元首相の温家宝氏は81歳、前国家主席の胡錦濤氏は80歳である。

中共政権の歴代首相の中では、周恩来が78歳で癌によって亡くなったのは一番の「早死」であるが、それに対して、李克強氏が68歳の「若さ」で死去したのはいかにも異例なことであって一種の異様さを感じさせよう。

元共産党中央党校教授で今は海外亡命の蔡霞氏は27日の連続ツイートで、自分の知り得た共産党政権の内部事情からすれば、李克強レベルの元指導者たちは全員、医療チームによって健康状態が随時にチェックされているから、何の兆候もない突然の心臓発作の可能性が非常に低いのではないかと疑問を呈した。

中国国内でも、李氏が首相という激務を務めた10年間に「心臓発作」を起こさずにして、退任してから悠々自適の生活を送っている中で「心臓発作」とは何ことか、と不信感を表するネット上の声が多く見られた。

何で上海で

当局の公式発表では、李氏は26日に心臓発作を起こしてから「全力での救急治療を受けたのだが、効果なく死亡」とされているが、今、中国国内で出た情報では、李氏は発作の後に運ばれて行ったのが上海市内の「曙光病院」であったという。しかし「曙光病院」というのは上海中医(漢方医)大学の附属病院であって、慢性病の治療に強い漢方医治療を売り物にしているが、心臓発作などの救急が得意な病院では決しない。

上海では、心臓病治療・心臓発作救急に関しては、復旦大学附属病院の「華山病院」が最もレベルが高くて有名であるが、しかし心臓発作の李氏は最初からこの華山病院へ運ばれずに、漢方医専門の曙光病院へ運ばれて「救急」を受けさせたのは一体なぜか。それはまた、多くの人々が感じる疑問の一つである。そういう意味では、前述の中央テレビ・新華社通信速報が「全力あげての救急が行われた」と強調するこの態とらしさは逆に、人々の疑念を強める効果となっているのである。

もう一つ、当局の発表では、李克強氏は上海滞在・休息中に「心臓発作」して亡くなったとされているが、それもまた、疑問を感じさせる点である。

上海は習近平主席自身がトップを務めた都市であって、習近平側近の李強首相が前市長である。そしてもう一人の側近である丁薛祥副首相も上海が古巣の幹部である。つまり、上海こそは習近平派の牙城ともいうべき場所であるが、長年、習主席のライバルだった李前首相氏が上海を「休息」の滞在地と選んだのも不自然なことであって、そして上海で急死したことはやはり尋常であるとは思えない。

以上は、「李克強急死」に関するいつくかの疑問点であるが、もちろん今の時点では、彼の死が病死でない「非業な死」であることを示す証拠は何一つもない。

しかしもし、李氏の急死に何かの政治的作為があったとすれば、それは、習近平政権の悪政・暴政に対する国民の反発が高まってきている中で、国民の間で人気の高い李氏が、いずれか反習近平運動の中核として担ぎ出されたことを危惧した習近平たちが、「禍根」を残さないために先手を打った可能性も考えられよう。

ただし今の時点では、それはあくまでも推測上の話に過ぎない。

習近平に押しやられた共青団のエース

急死した李克強氏は一体どういう人物なのか。彼は1978年に北京大学に進学し、法学部で学んだ。北京大学卒業後、共産党外郭団体の共産主義青年団に務めて頭角を現し、共青団組織のトップだった胡錦濤氏の知遇を得て出世街道を歩き始めた。河北省と遼寧省でトップを務めて政治経験を積み、2008年の党大会では政治局常務委員に昇進、翌年3月の全人代で副首相に昇進し「次期首相候補」となったのである。

本来、当時の共産党総書記・国家主席である前述の胡錦濤氏は自らの率いる「共青団派」の次世代指導者として李克強氏を後継者に据たかったのだが、その時、党内で隠然なる勢力を持つ江沢民一派がこの「李克強後継人事」を潰すために、李氏の対抗馬として、江沢民派の息がかかっている習近平氏を後継者として胡錦濤に押しつけた。その結果、2012年秋の党大会で習近平は党総書記に就任、李氏が政治局常務委員のままで党内序列NO.2に。そして2013年3月の全人代では、習氏と李氏がそれぞれ、国家主席と首相に就任した。

そこから始まったのは10年間にわたる習近平主席・李克強首相体制であるが、独裁志向の強い習主席は意思決定権を自分に集中させて行った中で、それまでの慣例として首相が兼任の中央財経委員会主任を主席自ら兼任して、本来なら首相が握るべき経済運営の主導権を李首相から奪い取った。そして李氏を含めた共青団派の最高幹部たちを徐々に意思決定の中枢から排除していった。

その一方、イデオロギー優先・毛沢東回帰の習近平路線に対抗して、李首相ら「共青団派」が経済優先・鄧小平改革・開放路線の継承を掲げて独自路線を推し進め、習近平の暴走に対するブレーキ役を果たしてきた。しかし昨年10月の党大会では李氏を含めた「共青団派」幹部が最高指導部から一掃され、李氏自身は今年3月の全人代で首相退任を余儀なくされた。政権の中枢から「共青団派」が「集団退場」したのと同時に、習近平個人独裁体制が完全に確立された。

そして首相退任からわずか半年、李氏は疑問点の多い「突然死」を遂げることとなった。それは今後の中国政治にどのような影響を与えていくのか。

政権への反発を呼び起こさないか

李氏の急死が発表された直後のネット上の反応を見ると、彼の死を惜しむ声や、彼の考え方や政治スタイルを高く評価する声が圧倒的に多かったことが分かる。李氏の故郷である安徽省合肥市では、彼が育った旧居には、万人以上の民衆が自発的に集まって献花していることは日本のメデイアでも報じられている。

その一方、彼の死を惜しむネット上の声の多くは、習主席のことを暗に批判しているような言い方していることが中国人ならすぐにわかる。つまり多くの国民は、まさに習近平政治に対する反発と反感の裏返しとして、習主席と対立関係にあった李前首相を意図的に持ち上げて賛美している面もあるが、このような風潮と動きはいずれ、死去した李克強のことを「反習近平」のシンポルに祭り上げていく可能性も十分にあろう。

中国共産党政権の歴史上では、人気のある指導者(あるいは元指導者)の死去が国民的政治運動のきっかけとなった前例はいくつかもある。

例えば1976年、国民に人気の高い周恩来首相の死去がその年の4月に発生した「第一次天安門事件」の引き鉄となったことは周知の史実である。あるいは1989年4月、同じく国民的人気のある胡耀邦前総書記の死が天安門民主化運動勃発のきっかけとなった。両方ともは、指導者の死を弔う群衆の集まりが大規模な群衆的抗議運動へと発展したケースである。

そして今、経済状況が悪化して若者たちの失業率が空前のレベルに達している今の状況下では、「李克強急死」が昨年11月の「白紙革命」に続く新たな全国規模の抗議運動勃発の導火線となる可能性は無いわけではない。

李克強氏の突然死あるいは不審死は、結局、「改革・開放」という時代の終焉を告げるのと同時に、「天下大乱」の動乱の時代の幕開けになるかもしれない。いずれにしても、10月27日という日は、中国史に残る重要な意味を持つ「歴史の日」となろう。

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