『サンダース氏の撤退で高まったトランプ再選の可能性』(4/14日経ビジネス 酒井吉廣)について

4/15WHよりのメール

President Trump meets with Americans who recovered from Coronavirus

This afternoon, President Trump met with former Coronavirus patients who have fully recuperated from the illness. He invited them to the White House to share their recovery stories with the American people.
“Thank you for everything that you have done,” state Rep. Karen Whitsett—a Democrat from Michigan who recently battled Coronavirus—told the President and Vice President.

https://twitter.com/i/status/1250124361262084101

President Trump and Vice President Pence meet with patients who have recovered from Coronavirus | April 14, 2020

安倍首相も珈琲貴族と揶揄されるようなビデオに出るのであれば、回復した患者との対談ビデオを流した方が良かったのでは。中小企業は金策に駆けずり回っているときに、家でゆっくりコーヒーを啜る図を見せられたらどう思うかと言うところまで頭が回らない。所詮高みの見物と思われるだけ。地元にあった良く通った料飲店が4/5に店を畳みました。原因は中共ですが、対策の遅れは日本政府です。そもそも日本人に外出自粛を自らビデオに出て訴えていながら、保菌を疑われる中国人をザルのように入れているのでは、愚かとしか言いようがない。

Coronavirus Shows the World Health Organization in Dire Need of Reform

“Purposely or not, by praising China’s response to a virus the WHO first denied and then lied about, this longtime paragon of public health is fueling a ‘China versus the world’ showdown,” Adam Goodman writes in Fox News.
By enabling the Chinese government’s misconduct, “the WHO has become the new poster child for international organizations so bloated with bureaucracy and punctuated by politics they’ve turned into something well beyond what they were intended to be.”
https://www.foxnews.com/opinion/coronavirus-shows-who-reform-needed-adam-goodman

“A World Health Organization official said Monday that she suspected human-to-human transmission of the novel coronavirus ‘right from the start,’ beginning on Dec. 31, 2019. But WHO officials echoed Chinese authorities and denied any suggestion of human-to-human transmission for weeks,” Peter Hasson writes for The Daily Caller.

https://dailycaller.com/2020/04/13/world-health-organization-human-transmission-timeline-china-covid19-coronavirus/

4/14希望之声<英首相病重44万中国人点赞 崔永元:怎么这么多流氓?=英国首相の疫病重篤化に44万もの中国人が「いいね」 崔永元:どうしてこんなに悪漢が多いのか?>中共は肺炎を隠蔽し世界に蔓延させたが、中国ではたびたび他国の不幸を喜び、今回の疫病も例外ではない。数日前、中国メデイア大学の教授で元CCTVの名キャスターであった崔永元は寄稿して、「英国首相は重篤なのに、44万もの中国人がそれに“いいね”を押している。“どうして我が祖国にはこれほど多くの悪漢がいるのだろうか?”」と指摘した。

フランスのRFIは4/12、崔永元が「私の考えと不安」と題した記事を発表したと報じた。この記事の中で、「英国首相が重病なのに、44万の中国人は“いいね”を押している。感染件数が最も多いのはアメリカで、中国の無法テレビ局が“感染者ファースト”と揶揄し、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、日本などでの疫病流行をこのならず者たちは喜んでいる。彼らはお粥を啜ってお祝いし、外国の新聞やテレビに出演した」と述べた。

崔永元は「どうして我が国にはこんなに多くの悪漢がいるのか」と尋ねざるを得ない」と。「英国の記者から、我々の首相が病気なのに、中国では44万人の人が“いいね”を押しているのはなぜかと尋ねられたら、どのように答えればいいのか?私は華春瑩に替わって心配している」と。

崔永元が言及した「お粥を啜ってお祝いした」のは、瀋陽の「楊ママの粥店」が3月に「米国の疫病流行を熱烈に祝い、小日本の疫病流行が順調に永遠に続くことを願っている」とのバナーを出したから。 当時、関連する写真が国内外でかなり広まり、大きな注目を浴び、日本のマスコミも関連報道を行った。

中国語で他人の不幸を喜ぶのは“幸災楽禍”と言います。出典は『春秋左氏伝』だそうで。日本語にもなっています。自分たちが世界に蔓延させた元凶なのに、その自覚もない。中国人の民度はこの程度と言うのを世界に知らしめたでしょう。

https://www.soundofhope.org/post/366892

4/14希望之声<经济学者:中国是下一个委内瑞拉 人民币快变草纸=エコノミスト:中国は次のベネズエラになる 人民元は急速に紙屑化している>中共の税関総局は4/14、今年の第1四半期の国内からの輸出データと輸出入総額が前年同期比で減少し、貿易黒字は983.3億元となり中共肺炎の影響により、国際市場のニーズが委縮し、新規の外国からの注文は減少するのは必然となり、中国の対外貿易発展が直面する困難を過小評価することはできないと述べた。 最近、中共商務部は、外国貿易の状況は厳しく、外国貿易企業は注文のキャンセルの影響に直面していることを公に認めている。

中国の経済学者である張氏は、「現在進行中の疫病流行は中国の経済と雇用に深刻な影響を与えている。 中国はずっと生産大国であったため、肺炎の蔓延により、欧米諸国は封鎖し、国際市場の需要は縮小している。そのため、中国の沿岸にあるこれらの製造業は、欧米の注文なしには再開できない。世界の工場は、注文が一つもなければ、生産再開もない」と述べた。

自分でまいた種なのに謝罪の一言もない。揚句は責任転嫁するだけ。いい加減他国は中共から離れないと。

https://www.soundofhope.org/post/366856

4/15希望之声<网友直击:安徽蚌埠出现随地倒 没人敢靠近(视频)=ネチズン直撃:安徽省蚌埠に倒れている人がいる 誰も近づこうとはしなかった(ビデオ)>4/14の午後、安徽省蚌埠市で誰かが路上で倒れ痙攣している。誰も近づこうとはしなかった。 疫病がまだ再発する可能性があるので。前日、4/13、蚌埠市の中学三年生は全員学校に戻って授業を再開したばかり。

高層ビルから撮った映像では、道路に倒れて痙攣を起こしている様子が見られ、走っている車はたくさんあったが、あえて近づく人はいなかった。

こういうのを日本のメデイアは何故報道しないのか。中国人の入国を厳しく禁止しなければ日本人がいくら外出制限しても、ウイルスは蔓延するでしょう。

https://www.soundofhope.org/post/367024

4/15希望之声<拜登被告涉性侵 左媒报导不情愿=バイデンは性的暴行で被告に 左派メディアは報道したくない>2020年の選挙で民主党の(ほぼ確実な)大統領候補であり、オバマ大統領時の副大統領のジョー・バイデンが、先日前の助手から性的暴行で告発され、警察署に通知された。これほど話題に富むニュースをNYT、CNN、NBCなどの主流メディアは18日間も報道しなかった。 「中共ウイルス」(武漢肺炎、ニューコロナウイルスとも呼ばれる)の深刻な流行状況で、メデイアが対処する時間がないというのが原因だとする人もいるが、本当に報道する価値はないのだろうか。

バイデンは性的暴行に関与

タラ・リードはバイデンの連邦上院議員の助手だった。 3月末にオンラインメディア「インターセプト」のオーディオ番組で、リードはアナウンサーに、「1993年のある日、バイデンの所にフィットネス用品を議会の近くまで届けるように指示された」と語った。「彼は私に挨拶し、私の名前を憶えていて、私たちの周りには誰もいなかった。非常に奇妙で、お互い何の感情もなかった。彼は私を壁に押しつけた。」

リードさんの若かりし頃。 (リードさんのオンライン記事より)

リードが話したのはこれが初めてではない。リードが最初に話したのは、2019年に皆がバイデンの女性に対する不適切な行動について話し、オンライン上で多くの関連写真を見たとき、リードは「バイデンは自分の肩と首に手を置き、首を前後に撫でた」と言った。しかし、当時、地元の小さなメディアを除いて、誰も気にしていなかった。

先週の木曜日、リードはワシントンDCの警察にセクハラでバイデンを告発した。

偽善者バイデンは徹底的に叩かれればよい。

https://www.soundofhope.org/post/367042

4/15希望之声<众议员乔丹抨击拜登及民主党:利用中共病毒危机来实现政治清单=ジョーダン下院議員はバイデンと民主党を非難:中共ウイルス危機を利用して自分たちの政治理念を実現させようとしている>ハウスフリーダムコーカスのメンバーであるジム・ジョーダン(R-オハイオ)が4/13、民主党、特に民主党の唯一の大統領候補であるジョー・バイデンを攻撃した。 彼らは国民へのサービスを忘れ、コロナウイルス(中共ウイルス)の蔓延を利用して、達成すべき政治的項目を実現しようとしている。

ジョーダンは4/13(月)の“イングラハムアングル”で「バイデンは最近、経済停滞を利用して“グリーンニューデイール”を立法化しようとし、下院議長のナンシーペロシは公にトランプ大統領を非難し続け、またペロシは議会を5/4まで休会することも発表した。 これは、民主党が政治目標を強化するために危機を一貫して利用している例である」と述べた。

先ずは武漢肺炎対策でしょう。どこの国でも野党はピントがずれている。

https://www.soundofhope.org/post/366964

4/15希望之声<奥巴马表态支持拜登竞选 川普团体指其别无选择=オバマはバイデンの選挙の支持を表明 トランプチームはそうするしかないと指摘>元米国大統領のバラク・オバマは、数か月ずっと、民主党大統領候補を支持表明することを拒否してきたが、4/14(火)にジョー・バイデンへの支持を公式に表明した。 この点について、トランプチームの選対マネージャーであるブラッド・パースケールは、これはオバマには「選択の余地がない」ことを表し、バイデンへの支持を迫られたからと述べた。

https://www.soundofhope.org/post/367039

4/15阿波羅新聞網<被中共外交官私信要求称赞 美国州议会议长:白痴=中共外交官の私信は称賛を要求 米国州議会議長:白痴>米国ウィスコンシン州上院議長のロジャーロスは、3/26中共が中共ウイルスの蔓延について意図的に世界を誤導させたことを確認する決議を議会に提案した。では、なぜロスはそれほどまでに中共をターゲットにしたのだろうか?彼は中国領事館から中共ウイルスへの中共の対応を賞賛することを望んでいる私信を受け取っていたことが判明した。これに対しロスは1語で返した。「nuts(白痴)」と。

ロスは3/26、ウィスコンシン州上院の第7号決議を次のようなタイトルで提案した。「中共は故意に武漢コロナウイルスについて世界を誤導し、中国人と連帯して中共の行動を非難することの確認(acknowledging that the Communist Party of China deliberately and intentionally misled the world on the Wuhan Coronavirus and standing in solidarity with the Chinese people to condemn the actions of the Communist Party of China)決議」。

決議の中には、中国領事館が当初ロスによって嘘の宣伝を望んでいたのが見て取れる:「中共はずっとウイルスの重要な情報を、世界保健機関と国際社会に、透明かつ迅速に共有し、他の国々に対応できる時間を稼いだ」と。ロスが何故このように怒っているのかを見つけることは難しくない。

まあ、厚顔無恥の中国人の典型です。世界から益々嫌われるだけでしょう。

https://www.aboluowang.com/2020/0415/1436807.html

酒井氏の記事に関して上述の記事によれば、オバマのバイデン支持表明は4/14に行われたとのこと。まあ、既定路線でしょう。バイデンは①ウクライナ疑惑②中国との疑惑③セクハラ問題があるうえ、武漢ウイルス・タスクフォースで毎日トランプの映像が全米に流れています。且つ大規模選挙集会も開けなければ、トランプがヘましなければ、楽に再選されると思います。

記事 

(写真:AP/アフロ)

サンダース上院議員が民主党大統領選挙予備選から撤退した。撤退表明直後の演説は、トランプ打倒をわずかに強調していたものの、基本的には彼の人生で最後のチャレンジが終わったことへの落胆と、彼が考える米国のあるべき姿はこれからも追求していくという宣言の入り交じったものだった。

前回(4月7日公開「不満募らすサンダース陣営、新型コロナ利用するバイデン氏の勝算」)までに書いてきたように、サンダース氏は上院に「Independent」として登録し、民主社会主義(Democratic Socialism)を信奉する、米国では異色の政治家だ。だが、格差問題が強まる中で、彼の看板政策である「Medicare for All」は、彼を政治の表舞台に押し上げた。

米国では、オバマケアで保険加入者は増えたものの、いまだに10%が未加入者として残されている。また、保険の種類によって治療内容や診療費支払額の差は広がり、この不満は地方のブルーカラーを中心に高まっていた。

一方、少ない掛け金の保険加入者が増加したことで、既存の加入者の保険料が上がり、都市部のホワイトカラーの不満も高まっていた。しかも、オバマケアの影響は、大学生を対象とする健康保険の質まで低下させたのである。

こうした状況の下、前回2016年の大統領選挙の際に彗星(すいせい)のごとく登場したサンダース氏は、今回も、Medicare for Allに加えて、州立大学の学費の高騰を批判し、無料にすると宣言するなど、社会主義的政策を押し立てて、改めて大統領選挙に参戦したのである。若者を中心に、彼に対する熱狂的な支持者が増えたのは、こうした生活安全保障的な政策が受けたためである。

しかし、それは同時に、資本主義のリーダーであり、民主主義を信じる米国の多くの中高年層に危機感を与えた。これには、保守系メディアなどによる「共産主義の新たな挑戦」という印象操作のようなコマーシャルも影響している。

ここでいう「多くの中高年層」とは、米国の中間層以上と、「景気が良いとは自分の収入が増えること」を地でいくラストベルトや穀倉地帯の労働者層である。つまり、大学を卒業して経済活動に参加しているホワイトカラーと、高卒ながら自分の職をしっかり持って生きているブルーカラーだ。後者は、米製造業の国際競争力が落ちる中で仕事を失ってきたものの、トランプ政権下で復活した人々とも言える。

米国にはこれまで「富裕層とそれ以外」「白人とマイノリティー」「ホワイトカラーとブルーカラー」という分断があった。サンダース氏の台頭は、それらの分断とは異なる、「資本主義vs.社会主義」という新たな分断の萌芽(ほうが)だったのである。

民主・共和両党が足並みをそろえた「社会主義者」への対応

ここで、サンダース氏が撤退を決めた最後の予備選にまつわるエピソードを書いておこう。そこには米国政治の裏側が見えるような動きがあった。

ウィスコンシン州の新型コロナウイルスの感染者数は4月13日の時点で3341人と、全米では中位に位置する。ただ、州民の間では感染拡大防止の観点から、予備選は他州と同様に「州民の安全を考えて延期すべきだ」との意見が出ていた。

これを受けて、エバーズ州知事(民主党)は4月に入ったところで全投票を郵送にする方針を示した。しかし、これはただちに、同州駐在の連邦地区裁判官によって拒否された。ただ、この地区裁判官は不在者投票を4月13日まで延期するとした。実質的な投票の延期である。

ところが、連邦最高裁判所はこれを拒否。当初の予定通り、4月7日に予備選を実施することを支持した。

ちなみに、ウィスコンシン州は、ブッシュ政権時代のチェイニー副大統領のお膝元で、今も彼の娘が共和党出身の下院議員となっている。同州の連邦地区裁判所は、同州の最高裁判所、連邦最高裁判所と同じく、共和党がリードする状況になっている。

この間、エバーズ知事や連邦地区裁判所の流れを見たサンダース氏は、全米民主党委員会にウィスコンシン州の予備選を延期することを要請。しかし、同州の民主党予備選挙管理委員会も、全米民主党委員会もこれを拒否して、予定通りに予備選を実行すると回答した。

そこでエバーズ知事は投票前日の夕刻になって予備選の延期を命令した。これで決まりと誰もが思ったようで、メディアもそれを報じている。

しかしながら、同州の共和党本部は間髪を入れず、ウィスコンシン州の最高裁判所に知事判断の無効を申請。同最高裁は、申請を受け入れて予定通りに予備選を実施すべきだとの判断を下した。

エバーズ知事は、予備選延期の訴えを連邦最高裁判所に持ち込んだ。だが、連邦最高裁判所も、緊急審議によって選挙当日の朝までに5対4で却下し、ウィスコンシン州最高裁判所の判断を支持した。

政治と司法の壁は、非常に厚かったのである。

予定通り行われたウィスコンシン州の予備選そのものは、スーパーチューズデーからの流れでバイデン氏が下馬評通りの勢いを示し、サンダース氏は予備選の投票翌日、結果が出る前に大統領選からの撤退を表明した。

この一連の動きは、米国内でもあまり大きな報道にはならなかった。だが「民主党と共和党の共通の脅威」であるサンダース氏は、この強い圧力の存在を目の当たりにして、選挙戦継続を諦めたと言えるのではないだろうか。

サンダース支持者はバイデン氏に投票するのか

冒頭に書いた撤退直後のサンダース氏のスピーチは、様々なメディアが取り上げた。それだけでなく、同氏が全米で人気の高いトークショーに招かれるなど、注目を集めている。

各メディアのアクセス数を合計すると200万回以上になる。また、これに対する5万件ほどのSNSでのコメントのうち、サンダース氏のさらなる影響力行使を期待するものをAI(人工知能)を利用して集めると、1万件程度であった。これを多いと見るかどうかは人によるだろうが、たった1日での出来事なので、決して無視できない動きであることは事実である。

前回の2016年の大統領選挙もそうだったが、サンダース支持者が単純に民主党候補に投票することはないというのが、現時点での選挙関係者の見方である。バイデン陣営もトランプ陣営も慎重に票集めのための分析をしているところだろう。

鍵となるのは、現時点ではバイデン氏が左寄りの政策を受け入れることで、サンダース氏の支持を取り付けようと交渉をしていることだ。

しかし、民主党としての立ち位置にも影響する内容なので、それが仮に合意に至っても、本当に守られるかどうかは定かではない。しかも、バイデン氏の政治家としての経歴は、むしろ白人至上主義で、トランプ大統領に近いところがあり、サンダース氏のそれとは好対照である。これは、11回の予備選の中で明らかになっている。

にもかかわらず、バイデン氏が歩み寄るとの見方が根強くある。なぜなら、サンダース氏に近い政策案を持つウォーレン氏を副大統領候補にするか、サンダース氏の政策案のいくつかを完全な形ではないまでも受け入れなければ、バイデン氏はサンダース氏を強く支持する人々の票を手にできないからである。

バイデン陣営から現時点で聞こえてくるのは、オバマケアを修正して、とにかく国民皆保険を達成することである。ただし、現在10%いる未加入者は、罰金を払ってでも加入しないのだから、実現は決して容易なことではない。加えて、この層には黒人が多いので、オバマ前大統領の強い支援を得る必要がある。

ただ、それはバイデン氏が避けたいことでもある。もしバイデン氏が前回の選挙に出馬し、大統領になっていたら起こっていたであろう、オバマ前大統領による「院政」になりかねないためだ。

もちろん、バイデン氏には副大統領時代のオバマ前大統領との名コンビぶりがあるので、黒人層からは期待があり、バイデン氏はこれを絶対に無視できない。ただし、それを受け入れると、今度は、オバマ政権のつくり出したひずみをついて登場したトランプ大統領との本戦に勝てるのかという問題にも直面する。

なぜなら、オバマ時代に不満を持ったブルーカラー層が今のトランプ大統領を生み出したからだ。その後のトランプ政権の政策は、ことごとく反オバマである。しかも、対中関係などでは米国民の方がトランプ大統領の政策に近づいているという現実がある。

このような状況にあっては、反中国で反独裁者の考えを持つサンダース支持者はバイデン氏ではなく、トランプ大統領に流れる可能性がある。

オバマ前大統領がバイデン氏の切り札になるか

オーソドックスな民主党の政治家であるバイデン氏は、労働者に配慮する政策を取ってきた。黒人層に人気があるのは、オバマ大統領が選んだ副大統領として8年間、ともに働いたからで、最後には大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)まで受け取っている。以前にも書いたが、バイデン氏が16年の選挙に出ていれば、ほぼ間違いなく勝てたであろう。

オバマ前大統領は、現時点ではその政策に対する批判がかなり出てきてはいるものの、黒人を中心としたマイノリティー層の人気は引き続き根強い。サンダース氏を支持する若者の多くは、ツイッターのフォロワーという意味では、オバマ人気を支える層でもある。全米民主党委員会や黒人指導者層から見れば、この後の関心は、民主党の大統領候補指名が決まったバイデン氏に対して、オバマ前大統領がいつ支持を示すかである。

前述のサンダース、ウォーレン両氏の支持も本戦に向けて重要であるのは間違いない。ただ、オバマ前大統領の支持は、既にケリー元国務長官やライス元国連大使など当時の閣僚級がそろってバイデン氏支持を明らかにしている中で、大統領選挙本選への勢いをつけるためにどうしても必要なエンジンなのだ。

しかし、トランプ陣営は新型コロナウイルスの感染拡大に、寝る時間を削って対応している様子がうかがわれる。これまで以上に本戦での勝利の可能性を高めているのは事実だろう。表向きのアンケートでも、従来のバイデン有利からほぼ拮抗するところまできた。

サンダース氏の撤退により、民主党は予備選で米国民の目をひきつけることができなくなり、打つ手が限られてきたという現実もある。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、民主党はいかに国民にアピールしていくのだろうか。

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