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『「民衆革命」は軍事クーデターを呼んだ 大統領選が煽る韓国の左右対立』(1/10日経ビジネスオンライン 鈴置高史)について

小生のブログでも韓国の軍事クーデターの可能性について言及してきました。

http://dwellerinkashiwa.net/?p=5461

http://dwellerinkashiwa.net/?p=5479

自由主義国の盟主たる米国が簡単に諦めるかと言う思いからです。朝鮮戦争で血を流した重みと、今までの米国の歴史の中で、グレナダ、パナマ、イラク、アラブの春のことを考えますと、米国の陣地をそう簡単に失うことを許すかと思っています。特に対中強硬派を揃えたトランプ政権にあって、韓国の従北政権成立→北朝鮮による統一→中国による朝鮮の傀儡化というストーリーが予想される中で、中国を利する事態を拱手傍観しているかどうか。米国はクリミアをロシアに奪われたくらいで、欧州を巻き込んで狂ったようにロシアに経済制裁を課してきました。陣地面積で言えば遙かに南朝鮮の方が大きいでしょう。米国はそんな計算ができないわけがありません。

愚かなのは韓国民です。反日教育にずっと染まって来て、一日たりとも反日でないと気が済まない民族になり果てました。李承晩以降の歴代政権の咎めです。合理的判断より国民情緒優先です。ヒットラーを合法的に選んだドイツ国民より遙かに劣ります。ヒットラーは第一次大戦後の懲罰でハイパーインフレに苦しんだ国民の気持ちを捉えました。第二次大戦を引き起こしたのも、言ってみればリベンジの為です。韓国にリベンジの気持ちなどありません。それはそうでしょう。第二次大戦中は日本と一緒に連合国と戦ったわけですから。それが「戦勝国」を僭称するのですから、片腹痛い。北との統一を望む気持ちも事大主義の表れでしょう。単に反日感情や金日成の抗日の正統性だけの問題ではありません。核を持っている北と一緒になれば日本をやっつけられるとの思いからと思っています。叔父まで粛清する金正恩に統一されたときのことが想像できないのでしょう。被害妄想“delusion of persecution ”と誇大妄想“delusion of grandeur ”に生きる韓国民らしいといえばそのとおりですが。南の富は北に収奪され、それこそ「強制徴用」で奴隷のような生活が待ち受け、抗うものは粛清・処刑が待っているというのに。

1/11小坪しんや氏のブログでは「軍政化の想定もしたが、可能性は低い。軍政への移行自体はできるだろうが、勝算は高くはない。しばらく軍政で走ると言うやり方だが、仮に(分の悪い賭けに)勝ったとしても、西側諸国として振る舞うだけの政治力を、軍はもたない。ちなみに韓国軍は、結構「頭がいい」と想定している。米軍の影響もあってか、よく事態がわかっていう評価をしている。

バカじゃないから、軍政化の可能性は低い。仮に上手くクーデーターがなせたとしても、「建て直す」という成果を得られぬのであれば、無理な勝負に出るとは思えないからだ。朝鮮戦争において、米軍は多大な兵の命を失っている。兵の命を賭して得た「西側の地」が韓国であり、簡単に手放すとは、通常は思わない。だが、現代社会において「データが連動する」(注:米・日軍のデータが中国に筒抜けになること)ことのリスクを考えれば、むしろ逆に切らざるを得ない。」とあり、軍事クーデターの可能性は低いことを示唆しています。まあ、確かに韓国軍の中に気骨のある軍人がいるとも思えませんが。南スーダンで自衛隊から弾を借りても国民感情に左右され、くらいですから。クーデターは韓国軍の上の方は期待できないので、中堅どころでしょう。226と同じように。米軍が裏で睨みを利かせれば成功するでしょう。226の反乱兵士の純粋さと違い、動機が権力奪取というのでも利に敏い韓国人だったら乗るのでは。

小坪氏の意見に対し、参考になるのは台湾でしょう。台湾の国軍は外省人中心に構成されていて、中共と情報が筒抜けですが、米軍から兵器を購入しています。そのかわり、中共の軍事情報も筒抜けで、李登輝総統の台湾危機の時に「中国のミサイルは空砲」と発言して国民を落ち着かせました。中共の将軍から情報が齎せられたためです。その後裏切った将軍は中共に処刑されましたが。永遠の敵が無いのと同様、永遠の同盟もない訳ですので、情報共有をどこまでやるかの問題です。重要情報はブラックボックス化して開けたらすぐ爆発するようにして置けば良いでしょう。韓国軍はブラックボックスを開けて米軍に見つかり、米軍に叱られた前例がありますが。どこまでも腐った民族です。まあ、それでも我慢して日本の名誉を守ることを前提に韓国軍政として置いておいた方が日本の国益にとっても良いのでは。

https://samurai20.jp/2017/01/kolie-31/

http://www.ryuichiteshima.com/archives/2006/a0926.php

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12147460842

鈴置氏の記事の最後にクーデター記事が英文で出たという所がポイントと思います。クーデターを米国が容認、または米軍が裏で操ってクーデターを起こさせると考えています。ただ、小坪氏の言うようなことが起きる可能性も充分にありえます。危機管理の要諦として、「最悪を想定した備えが必要」と思っています。国民一人ひとりの覚悟が必要です。中共の手先、プロパガンダ機関に堕したメデイアや日共、反日民進党に騙されないように。彼らは尖閣・沖縄はおろか日本を中国に売り渡そうとしている訳ですので。

記事

major general Park

1961年「5・16軍事革命」の中心人物は朴槿恵大統領の父、朴正煕少将(写真左)らだった(写真:Fujifotos/アフロ)

(前回から読む)

朴槿恵(パク・クンヘ)政権が崩壊したあと、韓国では何が起こるのか――。

「秩序が乱れ、軍に期待感」

—前々回の記事は「クーデター」の話で終わりました。

鈴置:保守運動の指導者、趙甲済(チョ・カプチェ)氏が自身が主宰するネットメディアで「クーデター」にしばしば言及するようになりました。

例えば「朴大統領は朝鮮日報がせよと言う通りにしてはいけない!」(2016年11月13日、韓国語)です。ポイントを訳します。

  • 民衆革命は必ず反応を呼ぶ。4・19学生革命は5・16軍事革命の原因となった。4・19により李承晩(イ・スンマン)大統領が下野し内閣制に改憲された。選挙では民主党が圧勝したが、執権党になった瞬間に新派と旧派に分裂した。
  • 一方、左翼が活動を再開し、経済が悪化。秩序が乱れ、国民が軍に期待する雰囲気が生まれた。特に共産軍との戦いで血を流した記憶が生々しい軍隊が背後の混乱に不安を感じた。国家改造の野望に燃えたエリート将校が朴正熙(パク・チョンヒ)、金鍾泌(キム・ジョンピル)を中心に団結し、軍事革命を起こした。4・19からわずか1年1カ月後のことである。

共産主義者が扇動

—「4・19学生革命」とは?

鈴置:1960年の民主化運動を指します。当時の李承晩大統領は強引な選挙介入により政権を延命しようとしました。これに怒った学生らが全国でデモを繰り広げたのです。

警察がデモ隊に発砲するなどしたため、200人近い人が死亡しました。政権は軍も鎮圧に使おうと戒厳令を布告しました。しかし軍は応じず結局、米国の圧力で李承晩大統領は下野しました。

しかしこの後にこそ、社会の混乱が激しくなりました。それを収拾するとの名分を掲げ、一部の軍人がクーデターを起こしたのです。翌1961年の「5・16軍事革命」です。中心人物は現在の朴大統領のお父さんである朴正煕少将(当時)でした。

朴正煕大統領が10年後の1971年に書いた『民族の底力』は、当時の状況を以下のように記述し、クーデターを正当化しました。日本語版の100ページから引用します。

  • 四・一九学生義挙は韓国民主主義の完成ではなかった。四月義挙のあとに第二共和国が誕生し、民主党の張勉(チャン・ミョン)政権が樹立された。張勉政府は四・一九義挙による不労所得にすぎず、自主的な力量による政権獲得ではなかったために、弱体政権を免れえなかった。
  • しかも四月義挙のあおりで、ますますはやったデモと、極度に乱れた社会秩序をただすだけの治安も維持できないまま、政情をますます混乱させていった。
  • 一九六一年春にはいっては、一部無軌道な学生が共産主義者たちの煽動に乗り、板門店(パンムンジョン)で南北協商を行うことを呼びかけるという、危険な事態にまで進んでいた。

キーセンもデモした

—クーデターには正当な理由があったとの主張ですね。

鈴置:「若手将官の昇進への不満がクーデターの原因だった」と言う人もいます。確かに、そうした軍内部の葛藤もクーデターの引き金になったのでしょうが、国民をある程度は納得させるだけの社会的背景があったのも事実です。

私は1970年代末から「韓国」という国を勉強し始めました。「4・19」や「5・16」から20年も経っていなかったので、自身の体験をもとに当時の空気を教えてくれる韓国人がいました。

ソウルに住んでいた人は皆「大変な社会的混乱だった」「共産化するかと思った」などと「民主化後の混乱」を否定的に振り返りました。軍事クーデターや朴正煕政権に批判的な人を含めてです。

「毎日がデモ。誰もがデモをしたのです。キーセンのデモもあったのです」と苦々しげに語る人もいました。その頃の社会通念からすれば「キーセンさんのデモ」は天地がひっくり返るような衝撃を人々に与えたはずです。

語り手の真剣な顔つきから「板門店での南北協商会議」よりも、こちらの方の衝撃が大きかったのではないか、と思ったりしたものです。

慰安婦像は独立宣言だ

—「1960年から61年の状況に似てきた」ということですね。

鈴置:その通りです。今回はまだ「キーセンさんのデモ」はありませんが、民衆の力で大統領を引きずり降ろしたとの高揚感が「革命的空気」を生んでいます。

釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置も、当初は認めなかった釜山市東区が大衆の力に押され認めました。2016年12月30日のことです。

日本政府と「慰安婦像の撤去に努力する」と約束した韓国の外交部は見て見ぬふりです。そもそも外交部は初めから約束を守るつもりはなかったフシがあります。

それに「次期大統領」の呼び声が高い文在寅(ムン・ジェイン)「共に民主党」前代表が「慰安婦像の設置こそは独立宣言」と褒めそやしたからです(「2017年、日本が問われる『韓国の見捨て方』」参照)。

—独立宣言ですか!

鈴置:私も韓国は1945年に独立したと思っていましたが、まだ植民地のままだったようです。

通貨スワップも雲散霧消

—さすがに日本も韓国に「お返し」しました。

鈴置:2017年1月6日、日本政府は韓国との通貨スワップ協議中断や大使の一時帰国を含む4項目の対抗措置を発表しました。

韓国のスワップは中国頼み(「韓国の通貨スワップ」参照)。その中国との関係が悪化して2017年10月の期限を延長してもらえるかも怪しくなっている。

韓国の通貨スワップ(2017年1月9日現在)

相手国 規模 締結・延長日 満期日
中国 3600億元/64兆ウォン(約560億ドル) 2014年 10月11日 2017年 10月10日
豪州 50億豪ドル/5兆ウォン(約45億ドル) 2014年 2月23日 2017年 2月22日
インドネシア 115兆ルピア/10.7兆ウォン(約100億ドル) 2014年 3月6日 2017年 3月5日
CMI<注> 384億ドル 2014年 7月17日  

<注>CMI(チェンマイ・イニシアティブ)は多国間スワップ。IMF融資とリンクしない場合は30%まで。 資料:ソウル新聞「韓国の経済体力は十分」(2015年2月17日)

というのに、韓国はケンカを売って日本とのスワップを自ら葬った。韓国人が自賛する「名誉革命」は通貨の命綱まで断ったのです。

「名誉革命」が韓国と米国の関係をおかしくするのも確実です。「朴大統領のやったことはすべて悪」との空気の中、有力な大統領候補はほぼ全員が「離米」を訴えています。

米国との紐帯の象徴である在韓米軍へのTHAAD配備、日本とのGSOMIA締結、従軍慰安婦合意――の3つすべてを見直すと約束しているのです(「『キューバ革命』に突き進む韓国」参照)。

大統領レースで1番人気の「共に民主党」の文・前代表は開城工業団地の閉鎖も非難しています。中央日報の「文在寅前代表『開城工業団地閉鎖も崔順実の作品』」(11月27日、日本語版)が伝えました。

工業団地の閉鎖は北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向け、国連が主導する対北制裁の一環です。それを復活するというのなら、米国は韓国との同盟を打ち切ると言い出すでしょう。

文・前代表は、「(大統領に就任したら)真っ先に北朝鮮を訪問する」とも語りました。韓国の保守派は文・前代表の一連の発言から「4・19」の後の「南北協商」を思い起こしたのです。

朴槿恵を拘束しろ

—大統領の弾劾はどうなるのですか?

鈴置:国会が可決した弾劾訴追案を現在、憲法裁判所が審理中です。弾劾が有効となれば60日以内に大統領選挙が実施されます。

なお、多くの韓国メディアが選挙は2017年前半に行われると予測しています。憲法裁判所が3月までに「弾劾は正しい」との判断を下すとの読みからです。

保守の大統領候補は決まっていないし、そもそも保守のセヌリ党は分裂し、選挙戦をまともに戦えるのか不明です。各種世論調査から考えても、選挙では左派が勝つ可能性が相当に高いと見られています。

冒頭で引用した記事で、趙甲済氏は以下のように展開を読んでいます。ポイントを翻訳します。

  • (選挙戦に突入した後の)60日間に、何が起こるのだろうか?「朴槿恵は下野しろ」との声は「朴槿恵を拘束しろ」に変わるだろう。野党は大統領が下野した日を4・19に匹敵する民衆革命の日に指定し、革命的な雰囲気を選挙につなげようとすることだろう。韓国の伝統的な反共自由民主主義勢力を打倒対象に設定するだろう。
  • 選挙は混乱し殺伐となる。当選した候補者への反対運動が起こる。もし反憲法的、反国家的理念集団が押す候補が当選し国家の操縦室を占め、反美親北親中政策を展開すると、軍は悩むしかない。息を潜めてきた反共勢力が団結し行動に出ることだろう。

国軍しか残っていない

—「軍は悩むしかない」ですか……。

鈴置:趙甲済氏は言葉を慎重に選んでいます。「クーデターを呼び掛けた」との非難を避けるためと思います。ただ「4・19」と「5・16」を並べてあるのを韓国人が読めば、言わんとすることは分かります。

その後も趙甲済氏は「クーデター」の単語は使わずに「左翼政権が登場し反美親北政策に乗り出したら黙っていない」と繰り返し書いています。

11月19日に掲載した「弾劾に対する党論も決められないセヌリ党の末期症状」(韓国語)に以下のくだりがあります。

  • 大韓民国の共産化や内戦的状況を防ぐことができるのはセヌリ党だけだが、非朴(槿恵派)が脱党し、親朴(槿恵派)が消滅すると、体制を護持する勢力は国軍しか残っていない。

以下は、12月31日深夜に掲載した「ルター、レーニン、朴正煕、そして2017年の不吉な予感」(韓国語)の一部です。

  • 南北韓の対決の本質は大韓民国か共産化か、自由か死かの選択である。韓国は未来が決まっていない。軍事独裁以上に全体主義的なメディア・検察独裁が登場するかもしれない。これへの反作用として1961年に起きたことと同様に、国民が軍隊に期待するようになるかもしれない。

「北朝鮮に行こう」

—普通の韓国人は「クーデター」を予感しているのですか?

鈴置:物事を冷静に見る人なら、そうでしょう。例えば「シンシアリー」のペンネームで日本語のブログを書く韓国人です。

「『名誉革命』と韓国紙は自賛するのだが」でも引用した「デモ参加者、3歳児にピケ持たせて『良い教育の場だった』」(11月14日、日本語)を思い出して下さい。以下に再録します。

  • 李承晩を追い出した419参加者たちが、主に若い学生たちを中心に叫んだのは、「北朝鮮へ行こう。北朝鮮は南韓に来い」でした。
  • 朝鮮戦争が起きたのが、419のわずか10年前。その犠牲の全てを、「李承晩のせい」「強大国のせい」にし、今の自分たちは「正しい」と叫びだしたのです。
  • 彼らは、問題を「直す」ことには最初から興味がありませんでした。そんなことを認めたら、自分たちにも責任が生じるからです。
  • ただ、悪を設定して無慈悲に叩くことで、自分たちが善として、「それらの問題とはなんの関係も無い存在」として君臨したかっただけです。関係は、ある種の責任感でもあります。

「こんなことをしていたらクーデターが起きるぞ」などと露骨には書かれていません。が、シンシアリー氏が「無責任な民衆革命」が何を引き起こすか、不気味な思いで韓国を見つめているのがよく分かります。

「アラブの春」になるな

–その懸念を新聞など大手メディアは報じないのですか?

鈴置:それは難しい。「朴槿恵を引きずり降ろしたデモ」は「名誉革命」なのです。民族の優秀性を示す「誇り」となったのです。それを「クーデターの引き金」呼ばわりできません。

ただ2016年の年末になって、ようやく1本だけですが大手紙でそれを示唆する記事を見つけました。東亜日報のホ・ムンミョン論説委員が書いた「広場民主主義、『アラブの春』を避けようとするなら」です。要約しつつ訳します。

  • 2011年に起きた「ウォール街を占拠せよ」などの西欧の市民闘争と、イスラム圏の市民闘争はいずれも米国発の金融危機と景気後退、二極化に起因した。ただ、解決の過程では大きな違いを見せた。
  • 成熟した市民社会を持ち、自由民主主義の経験が蓄積された西欧では問題は選挙に集約され、政策の変更を生んだ。一方、民主主義の経験が浅い国ほどクーデター、内戦など無政府状態につながるのが実情だ。先進国と後進国の違いはここで出る。
  • ろうそく(弾劾推進派)、太極旗(弾劾反対派)の双方が国を考えるという点では同じだ。お互いに理解し尊重し合い、国家改造のために力を合わせよう。「アラブの春」にならないために。

—なぜ、「ようやく2016年の年末になって」こうした記事が載ったのでしょうか。

鈴置:事実上の大統領レースが始まり、左右対立が激化したからです。民衆革命に勝利した左派は既得権勢力――保守党、検察、財閥、保守メディア――潰しに動いています(「『ロシア革命』に変容する韓国の『名誉革命』」参照)。

当然、粛清される側は死に物狂いで逆襲します。ホ・ムンミョン論説委員は「民主主義の経験が浅い国ほどクーデター、内戦など無政府状態につながる」と心配になったのでしょう。

趙甲済は内乱扇動罪だ

–米国はどう出るのでしょうか。

鈴置:分かりません。韓国では2012年12月の大統領選挙の前にも「クーデター論争」が起きました。まず、趙甲済氏が「選挙をちゃんとせねば流血は防げない」(2012年1月30日、韓国語)を書きました。短い記事なので全文を訳します。

  • 理念の葛藤は宗教戦争のような内戦を呼び得る。愚かな国民が選挙で誤り、従北分子が政権を握って国軍を指揮するようになると、内戦的構図が生まれる。
  • 反逆者が軍統帥権を握れば、軍隊が黙っていない。選挙をちゃんとやってこそ流血を防げる。1936年に起こったスペイン内戦を研究する必要がある。愛国市民がこの点を広く知って初めて悲劇を防ぐことができる。

左派系紙のハンギョレが直ちに反撃しました。「趙甲済『愚かな国民が選挙を誤れば・・・』」(2012年1月30日、韓国語版)です。ポイントを訳します。

  • 趙甲済氏の記事は「野党が勝てばクーデターが起こり得る」と解釈できる。これに対し、コ・ジョンソク前・韓国日報論説委員はツイッターで「趙甲済氏を内乱扇動罪で拘束せねばならない。政権が代われば軍が黙っていないとの脅迫ではないか」とつぶやいた。

米国は許すのか

私は「微妙な動きだな」と考え、当時の「早読み 深読み 朝鮮半島」で触れました。「『中国に屈従か、核武装か』と韓国紙社説は問うた」(2012年2月21日)です。

在韓米軍はもっと深く動きを観察していたと思われます。韓国軍に対し「軽挙妄動するな」と警告した模様です。その頃に米軍幹部が「もう今度はクーデターを許さない」と語るのを、日本の専門家が直接聞いています。

—「もう今度は」とは?

鈴置:韓国では1961年の「5・16」と1979年の「粛軍」の2回のクーデターが起きました。いずれも在韓米軍への事前通告はなく、米国は追認する羽目に陥りました。

1952年には独裁を強める李承晩政権を倒す計画を、米軍の黙認のもと国軍が練ったようです。朴正煕大佐(当時)も計画策定に加わっていました。趙甲済氏が書いた伝記『朴正煕』(日本語版)の第4章に詳しく記されています。

—では、2017年の米国はどうするのでしょうか。

鈴置:それは分かりません。ただ、興味深いことがあります。冒頭で紹介した趙甲済氏の「クーデターの正当性を主張する記事」が珍しくも英語に訳されているのです。趙甲済ドットコムの「Revolutionary Changes to Expect After Park’s Resignation」(2016年11月19日)で読めます。

(次回に続く)

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『トランプ政権のアジア担当者は中国で「逮捕歴あり」 ジャーナリストから軍人に、異色すぎるポッティンジャー氏の経歴』(1/11JBプレス 部谷直亮)について

ポッテインジャー氏の属したウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は穏健保守派のイメージがあり、ニューヨークタイムズ(NYT)と違って偏向した意見を載せない印象があります。ただ読むのに骨が折れるのと、電子版は日経同様金を払わないと完全には読めません。ユーエスエーツデイ(USA today)のように大衆娯楽中心の記事とは一線を画しています。

中国は中華思想に染まっていますので、外国人であろうと中国人と同じように記者は弾圧できると考えています。福島香織氏が産経新聞記者時代に記者ビザを下すかどうかで圧力を受けた事があります。ビザは下りましたが、程なくして彼女は産経を離れることになります。

http://talked.jp/12/p7.html

2005年、官製の反日デモ(デモは共産党の許可がないとできません。表現の自由のない国ですから)が起きたときに、小生はメーカーの北京の中国代表処にいて、福島氏から「環球時報の報道が事実と違っているのでしたら、(会社は右翼に金を出しているという日本人には信じがたい因縁を付けたことについて)裁判に持ち込んだらどうですか」と聞かれ、「国家を相手に裁判、而も共産国家で一党独裁、裁判官が賄賂を取る国で裁判しても」と答えて断ったことがあります。後に日本に帰って来て、福島氏を「士気の集い」の講師に呼び、講演会終了後の懇親会で、北京の一件を話したら、余り話したくない様子でした。

リチャード・ギア主演の映画『レッド・コーナー 北京のふたり』では酒を飲まされて、気が付いたら、隣に女性が殺されていて殺人犯にされてしまい、謀略に巻き込まれてしまうというものでした。まあ、中国に住んだ人間の感想で言えば、十分起こりうる話と感じます。2004年、上海領事館の通信官の自殺はカラオケ小姐との恋愛で日本の暗号システムを暴露するように迫られたため。2010年、フジタの社員が軍事基地を撮影したとして拘留したのはでっち上げでしょう。多分通訳にビデオを取らせて、中国事情に詳しくない日本人を尖閣問題解決のための人質にしたと思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A

これから、米中関係も日中関係も厳しくなって行きます。中国に居る日本人は人質にされるのを覚悟しておいた方が良いでしょう。家族を含めて早期の日本帰国を勧めます。資産は授業料として置いてくるしかありません。でないと通州事件のように残虐な殺され方をされる可能性もあります。何せ中国人は日本人の想像を超えたことをしますので。日本にいる中国人を人質にという議論は成り立ちません。中共政権にとってみれば棄民するだけです。人口の多さから言って「代わりはいくらでもいる」です。人の命の価値は日本人と中国人では違いがありすぎます。日本は国の安寧と国民の福利向上を政治の目的としていますが、中国では国民は搾取の対象です。

ポッテインジャー氏がフリン氏の片腕として活躍し、中国の民主化が進み、レーガンがソビエト共産主義を崩壊させたように、中国共産主義を崩壊させることを願ってやみません。

記事

Chinese national flag

マシュー・ポッティンジャー氏はウォール・ストリート・ジャーナルの中国特派員だった。北京の人民大会堂に掲げられた中国国旗(2012年11月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARK RALSTON〔AFPBB News〕

12月29日、トランプ次期政権の国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長に、マシュー・ポッティンジャー氏(43歳)が内定した。トランプ政権においてアジア政策を取りまとめる実質的な責任者ということになる。

彼は中国政府によって逮捕され、暴行され、アフガニスタンで特殊作戦を指揮した経験を持つ。ポッティンジャー氏ほど異色の経歴を持つアジア政策担当者はこれまでにいない。

ポッティンジャー氏とは一体どんな人物なのか。日本は彼とどう接するべきなのか。以下では彼の経歴と著作から、その人となりや考え方、政治的スタンスを探ってみたい。

まず、彼の経歴を以下の3つの時代に分けて追っていこう。 (1)ジャーナリスト時代 (2)海兵隊時代 (3)退役後

(1)反骨のジャーナリスト時代

ポッティンジャー氏はマサチューセッツ大学で中国研究を専攻し、1998年に「ロイター通信」に記者として就職した。2001年には「ウォール・ストリート・ジャーナル」に転職し、北京特派員として中国各地を飛び回った。

中国では環境汚染問題、汚職問題、新型肺炎(SARS)の流行などを精力的に取材し、アジア出版者協会(The Society of Publishers in Asia)賞を受賞している。地方での警察によるデモ弾圧を記事にし、抵抗することもあった。

中国政府にしてみると、彼の取材活動は“反政府活動”に他ならなかった。あるとき彼は情報源との会話を中国政府のエージェントに録画され、あまつさえ逮捕されてしまう。トイレに取材メモを千切って捨てさせられたり、中国政府お抱えの暴力団に顔面を殴られることもあった。いかにポッティンジャー氏の活動が中国政府に嫌悪されていたかが分かる。

(2)突然の海兵隊入隊

2005年、32歳というほとんど同期では最高齢で海兵隊の幹部候補生学校に入学。最終的に脱落せずに卒業できるたった4割の中の1人として、海兵隊少尉に任官する。

なぜ突如、記者をやめて軍人になったのか。彼はその理由として、(1)スマトラ島沖地震を取材した際、多くの人道支援団体が混乱する中、整然と効果的な人道支援を行った海兵隊の見事な働きに感動したこと、(2)中国でひどい扱いを受けた経験から、米国の民主的な原則に奉仕すべきだと強く感じたこと、(3)出会った海兵隊大佐が示した、米国が世界でどのようにすべきかや見方に感銘を受けたこと、(4)イラクでの米国人斬首事件に対する怒り、などを挙げている。

記者時代は懸垂が1回もできず、走れば5分でへたばってしまっていたというが、記者活動を行いながらトレーニングを積み、海兵隊の体力試験に合格した。

少尉に任官するとイラクに派遣され、中尉に昇進する。この派遣中に「ワシントンポスト」に寄稿し、古巣のウォール・ストリート・ジャーナルを買収したマードック氏を、「マードックのメディアは中国政府に協力している」「中国の反米プロパガンダをあおっている」など、中国の言論弾圧に従うとんでもない人物と糾弾している。

イラクの次はアフガンに情報将校として派遣され、その後、沖縄に勤務する。そして沖縄赴任時の報告書が海兵隊上層部で高く評価された。これにより、次大統領安全保障補佐官のマイケル・フリン将軍の補佐役に抜擢され、再度、アフガンに派遣されることになる。この時以来の関係が、フリンによるNSC上級部長への推薦と抜擢に繋がるのだ。

アフガニスタンでポッティンジャー氏は、ある大きな功績を残す。それは女性だけの情報部隊の創設だ。

元々、腕利きのジャーナリストだったこともあり、彼は現地の文化をよく理解することができた。例えば、当時、米軍特殊部隊はアフガン各地の民家に突入し、テロリスト捜索の家探しを昼夜を問わず実施し、現地の反感を買っていた。特に女性のいる家への突入は、現地の反感を強めていた。これに気がついたポッティンジャー氏は、アフガン文化を教育した女性だけの情報部隊(FET)を、司令官の承認を得て結成する。この部隊は地元から好意的に迎え入れられ、テロリスト捜索に効果を発揮した。さらには陸軍にも影響を与え、同様の部隊を創設させた。FETの結成は女性の戦闘参加を禁じる軍法をほとんど無視しているのだから、ポッティンジャー氏がいかに柔軟な考えの持ち主かが分かる。

また、アフガン派遣の末期に大尉に任官したポッティンジャーは、驚くべき行動をとる。上司のフリンらと共著で、現状のアフガン情勢に対する情報機関の体制や姿勢をストレートに批判する政策提言を201●年に発表したのだ。

オバマ政権の政策を批判するこの報告書「情報修正―アフガンにおける適切なインテリジェンスを作成するための青写真―」は、国防省で大きな波紋を呼び起こす。当時のゲイツ国防長官をはじめ内容を称賛する人がいる一方で、批判する者も当然数多くいた。彼の反骨精神と、フリンとの信頼関係が伺えるエピソードである。

(3)退役してコンサルタントに

その後、2010年に退役し予備役となる。その後は米外交問題評議会の研究員を2011年まで務めた後、「China Six LLC」というコンサルティング会社を創設している。

詳細は伝えられていないが、China Six LLCでは中国企業および役員の情報をヘッジファンド、企業、投資家などに提供するコンサルティングを行いながら、軍事情勢や地政学情報も調査していたようである。

そして、China Six LLCのCEOを2014年4月に退任すると、DKPという会社の上級参与に就任し、現在に至る。DKPがどのような会社かは不明だが、同種の投資コンサルティング会社だと思われる。2014年以降、フリンもコンサルティング会社を起業しているので、おそらく彼と連携しつつ、中国を含む軍事・政治情報の調査を行っていたのだろう。

「中国は21世紀最大の物語になる」

次に、著作から彼の考えを汲み取ってみよう。

ポッティンジャー氏はいくつかの論説を執筆している。ユーモラスでレトリックに富んだ文体が特徴的だが、何よりも彼の著作から伺えるのは、中国の現体制に対する厳しい視点である。中国に住むと非民主的な国家が国民に対してどのように振る舞うかがよく理解できるとし、国民が弾圧される様子や彼自身が迫害された経験を描写している。

ただし、単純な反中ではないことにも留意する必要がある。彼は中国語に堪能であり、中国の民衆のために報道してきた。

彼は「中国は21世紀最大の物語になるだろう。だからこそ、その政策と進歩を理解し、勇気をもって報道しなればならないのだ」と中国の可能性を高く評価している。この点は決して見誤ってはならない。

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『「フランスのトランプ」に見え隠れするロシアの影 次はフランス大統領選、また「まさか」が起きるのか』(1/9JBプレス 山口昌子)について

山口氏はフランスが長いのでリベラルな見方に染まっているのでは。米国のマスメデイアがあれだけ反トランプの報道を垂れ流しても、国民がその報道の嘘を見抜いたのか、対抗馬のヒラリーがひどすぎたのか国民はトランプを選びました。メデイアは自分の思い通りに行かなかったがために今でもペンの力でトランプを批判しています。オバマの無能さを論うことはなかったのに。本当に勝手と言うか民主党贔屓にも程があると思っています。日本でも構図は同じで、無能・反日民進党に肩入れして国民に不都合な真実を提供していません。菅直人や前原誠司を筆頭として外国から金を貰っていたことも東日本大震災でうやむやになってしまいました。民団や総連とも近いです。国民は二重国籍が解消されていない蓮舫を党首とする政党に国政を委ねることはもうしないでしょう。反日民進党は共産党に近づきすぎて、連合が官公労と民間労組に分裂し、今後は共産党に吸収されるのでは。

トランプが1/20大統領に就任してやることは、テイラーソン国務長官の議会承認、続いてロシアのクリミア併合を認め、中東はロシアに任せ、中国と真剣に向き合うのでは。日本の論調は経済的な部分のみで(軍事を理解する人が少ないため、米国の行動の動機を見誤ります)判断しようとします。ピルズベリーの『China 2049』が出た一昨年から、国務省・国防総省とも中国が脅威と認識し、対応策を練ってきたと思います。オバマは口先だけでしたが、トランプは違います。中国は、というか中共は第二次大戦に逃げ回っていただけで、スターリンとFDRのお蔭で中国大陸を手に入れることができました。それ程血を流さずに、です。米国は日本とがっぷり四つになって戦ってきました。沖縄は米海軍の戦利品です。太平洋を中国の勝手にさせることは米海軍には耐えられないでしょう。韓国で軍事クーデターが起きると予想したのも、朝鮮戦争で米軍は4万もの犠牲を払ったのに、それをみすみす北朝鮮にくれてやることはしないと思っているためです。日本も戦前米国から要求された満州撤退が簡単でなかったのは、日露戦争で日本軍の血が流れたからです。

http://dwellerinkashiwa.net/?p=5461

フランスでも隠れトランプならぬ隠れルペン派が沢山いるのでは。元々フランスは革命のメッカで左翼の強い国です。しかも、EUの盟主の地位を経済力のあるドイツに奪われ存在感がありません。メデイアはルペンを人種差別主義者と攻撃しますが(山口氏も以前講演でそう言っていました)、父と違い、反移民・反EUなだけです。ルペンが外国から融資を受けたことがフランスの法律に違反してなければ問題にならないのでは。高橋是清が日露戦争時に、米国のユダヤ人・シフに国債を引き受けて貰った例もある訳ですから。而も戦時でなく平時です。アメリカが先にロシアのクリミア併合を認めればフランスが続くのは問題なくなるでしょう。ただ、米仏同盟の解消は行き過ぎです。要は何を優先させるかです。世界の平和にとって最大の脅威は中国の軍拡です。戦争が起きないように国際社会が封じ込めないといけないでしょう。それと比較すれば後は大した問題ではありません。トランプとルペンは相性が良いのでは。

今年は政治の面でナショナリスト(国家主義でなく国民主義と訳すのが正しい)VSグローバリスト(金儲けに現を抜かすデイアスポラ)の争いになると思われます。ナショナリストが勝ってほしいと願っています。

記事

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パリで、クリスマスのマーケットを訪れた国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(中央、2016年12月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/CHRISTOPHE ARCHAMBAULT〔AFPBB News〕

フランスの大統領選(直接選挙、2回投票制)まで4カ月を切った。候補者の中で、その言動に特に注目が集まっているのが極右政党「国民戦線」(FN)のマリーヌ・ルペン党首だ。

ルペン氏は“フランス第一主義者”を掲げ、反グローバル化、反欧州(EU)、反移民などを主張する。その内容はドナルド・トランプ次期米大統領の基本政策と多くの点で一致している。ルペン氏が大統領選で勝利し、「フランスのトランプ」が誕生することはあるのだろうか。

ロシアの銀行が選挙資金を融資か

1月3日、ルペン氏はフランスのニュース専門局「BFMTV」のインタビューに応じ、ロシアの銀行からの支援が取り沙汰されている選挙資金問題について説明すると同時に、2月に公表することになっている公約の一部を披瀝した。

ルペン氏の選挙資金には、ある疑惑が囁かれている。大統領選とその直後の6月に実施される国民議会(下院)選挙の資金の一部を、ロシアの銀行が支援しているのではないかという疑惑だ。

2016年末、大衆週刊紙「カナール・アンシェネ」は、「米国の情報局がルペン党首とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との関係を危惧している」と報じた。同紙によると、フランスの各銀行がFNへの貸付を拒否したため、ロシアの銀行が貸付に応じたのだという。

FNはこの報道について、当初は「いい加減なことを言っている」と否定していた。だが、ルペン党首はBFMTVとの会見で、外国の銀行に要請する以外なかったのでヨーロッパ、アメリカ、ロシアの銀行に陳情したことを明かし、「最初に承諾してくれる銀行があれば、そこにお願いすることになる」と述べ、ロシアの銀行からの貸付を暗に認めた。

トランプ氏の勝利の陰には、ロシアからのサイバー攻撃やハッカーの関与などの暗躍があったという報道がある。ロシアはルペン氏も支援して大統領の座に押し上げようとしているのだろうか。

ルペン氏とロシアとの関係が密接なことは、よく知られている。2013年に初めてロシアを訪問した時には、ロシアの国家会議(下院)のセルゲイ・ナルイシキン議長と会見するなど賓客として迎えられた。その後、2014年、2015年にもロシアを訪問している。

米国の情報委員会のメンバーであるマイク・ターナー共和党議員は、「もしもルペンが勝利した場合、ロシアによるクリミア半島の併合を承認するだろう」と指摘している。ルペン氏がロシアによるクリミア半島併合を支持していることは周知の事実だ。ルペン氏は、大統領選に勝利した場合「ロシアにとって有益となるよう、フランスは米国との軍事同盟を終わらせる」とも明言している。

BFMTVのインタビューでは、2月に公表することになっている公約にも言及した。

まず、大統領に選出された暁には「多層的行政に終止符を打つ」という。つまり、「市町村、県、国家」と現在3層に分かれている行政のうち、「地方」を削除することで「節約し、地方税の軽減を図る」としている。

また、国民議会の議席数削減にも触れた。現行では577議席の下院の議席を300に減らし、現行は348議席の上院の議席数は200にまで減らすという。そのほか、国民議会議員選挙を比例制にするなどの改革も公約している。比例制を採用している地方選挙や市町村選挙、欧州議会選挙で FNはこの数年、軒並み勝利してきた。これを国政に利用しようというわけだ。

フランスの国民感情は米国と同じ?

最新のフランス国内の世論調査によると、4月23日に実施される大統領選・1回目投票の得票率は、エマニュエル・マクロン元経済・産業・デジタル相がトップで25%、ルペン氏は2位で21%、右派政党「共和党」の公認候補フランソワ・フィヨン元首相が20%で3位と予想されている。

3位のフィヨン元首相はフランスの伝統的な右派支持層を地盤にしているが、「ロシアのクリミア半島併合を承認」「対ロシアへの経済制裁は解除」を主張するなどルペン党首と一致する政策もある。「左派でも右派でもない」を表明するマクロン元経済相が支持率を伸ばす中、ルペン、フィヨンの両者による2位争いが今後、焦点になりそうだ。

一方で、興味深い世論調査の結果もある。

ドイツ最大のシンクタンク「ベルテルスマン財団」が欧州28カ国で行った調査によると、フランスは「グローバル化の脅威」を感じる者が54%で最多だった。また、「エリート階級の政治家と普通の市民」との間の“乖離”を感じている者も、フランスが最も多かった。

米国では、トランプ氏の「反グローバル化」「反エスタブリッシュメント」「反難民」といった主張がプアホワイトに指示され、予想外の番狂わせが起きた。ベルテルスマン財団の調査結果は潜在的なルペン支持層がフランスに数多くいることを示しており、ルペン氏の勝利が決してないとは言い切れない。

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『トランプの宿敵NYタイムズを保守派の重鎮が猛批判 「これからどれだけ誤報や虚報が繰り返されるのか」』(1/8JBプレス 古森義久)について

米国と日本を比較して日本にはここまで言える政治家はいないでしょう。「朝日新聞は従軍慰安婦の虚報を世界に訂正・謝罪報道せよ」と堂々と言える政治家が必要です。メデイアは自分に都合の悪いことは「報道しない自由」の権利を行使しているだけかも知れませんが。第4の権力に対して、国民の負託を受けた国会議員が委縮して発言を控えるとしたらおかしいでしょう。それでは単なる「職業としての政治家」に堕しているだけです。

1/10日経では『中国式統治「ゴルバチョフにならない」 独善の罠』の中で、最後に「習の顔色をうかがう党内では、米国が広めた民主主義に代わる価値観として「中国式統治」を世界に広めようと真顔で語る人々まで出ている」とありました。「中国式統治」の基本理念は何でしょうか?少なくとも国民の精神的・物質的な幸福を願っているとは思えません。「一党独裁、No三権分立、人権弾圧、少数民族浄化、拝金教、腐敗、強欲、自己中心、No公共道徳」を世界に蔓延させようとしています。世界を悪で染めようというもの。中国の金に目を眩まされてはならないと思います。特に欧州と新興国は。

また、1/10日経の記事では蔡台湾総統がヒューストンでテッド・クルーズと会った記事が掲載されていました。「同氏は声明で「米国を訪れた人との面会について決めるのはわれわれ自身だと中国は理解する必要がある」と指摘。「中国側が誰と会うか、米側にも拒否権は与えられていない」とも力説した。声明では米国と台湾の関係を「2国家」と表現し、中国と台湾が一つの中国に属するという「一つの中国」政策を無視した」とありました。二国間関係が未来永劫に続くかどうかは国益の観点からのみ判断されるというのは歴史の教える所です。永遠の敵もいなければ永遠の友もいない訳です。ただ、条約は守る必要はあります。中華、小中華、ロシアは反故にする可能性がありますが。米国は中国と対峙することを選択したように見えます。それはそうでしょう。今までの米国の世界覇権に中国が挑戦しようとしている訳ですから。黙って見ているほど米国人はお人好しではありません。トランプはロシアを仲間に引きずり込み、中国と経済戦争を引き起こし、排中移民法案やら経済制裁をして、中国に先に手を出させて、国際社会に中国包囲網を形成し、国際社会からの締め出しを図るのでは。まるで戦前の日本と同じ道ですが。

NYTも朝日新聞と同じで角度をつけて報道するのでしょう。左翼リベラルは皆同じです。真実・事実を報道する姿勢から遙かに遠く、読者・視聴者を一定の方向に誘導しようとするものです。情弱な人達は洋の東西を問わず、権威に弱いという事でしょう。だから嘘の報道が止まないのです。読者・視聴者を馬鹿にしている訳ですが、読者・視聴者も気づいていないのでは馬鹿にされても何も言えないでしょう。経営の屋台骨を揺るがすように、購読は止めるべきです。今度の韓国との外交がこじれた大きな原因は朝日新聞の「従軍慰安婦」の嘘報道が発端です。左翼は平気で嘘をつきます。共産革命の実現の為にはどんな手段を取っても許されるという発想です。大阪朝日の尾崎秀美のように平気で国を裏切り、日本の南進化を勧めて国を敗戦に導きました。売国新聞を読んでいる人に恥の感覚は無いのかと言いたいです。

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米ニューヨーク市にあるニューヨーク・タイムズ紙本社を訪れたドナルド・トランプ氏(2016年11月22日撮影)。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY〔AFPBB News〕

「ニューヨーク・タイムズはドナルド・トランプ氏の大統領当選の意味を理解できておらず、いたずらに誤報や虚報を発し続けている」――。

米国の大手新聞として長い伝統を誇るニューヨーク・タイムズに対して、米国連邦議会の下院議長も務めたことがある保守派の重鎮が、こんな手厳しい糾弾を表明した。

ニューヨーク・タイムズは左傾リベラリズムの思想に流されて、米国の草の根から誕生したトランプ現象が理解できていない、あるいは意図的な曲解を続けている、という批判だった。現在の米国内の政治的分裂を象徴する動きとしても注目される。

民主党政権に加わる記者も

この批判を公表したのは、連邦議会の下院議員を1979年から20年ほど務め、そのうち95年から99年までは下院議長だったニュート・ギングリッチ氏である。元々は政治学者であり、長年、保守主義思想の論客として知られてきた。

94年の議会選挙では、共和党指導者として「アメリカとの契約」というスローガンを掲げて支持層を広げ、下院での共和党の議席を大幅に増やした。下院はそれまで40年間、民主党が多数派だったが、ギングリッチ氏の活躍により共和党は逆転を果たした。

2016年12月末、ギングリッチ氏は「トランプイズム(トランプ主義)とニューヨーク・タイムズ」と題する論文を保守系新聞の「ワシントン・タイムズ」に寄稿した。ギングリッチ氏のような大物論客が大手新聞の偏向や誤報を正面から批判するのは異例である。

同氏はまず以下のような問題を提起していた。

「トランプイズムは、行動とリーダーシップの哲学がこれまでのワシントン主体の政治システムとはあまりに異なるため、ニューヨーク・タイムズは理解できないようにみえる。そのうえ、ニューヨーク・タイムズはその動きをあまりに嫌うため、トランプイズムの報道や論評には誤報や意図的な虚報がきわめて多い」

確かにニューヨーク・タイムズは長年一貫してリベラル左派の立場をとり、大統領や連邦議員の選挙では常に民主党、リベラル派を支持してきた。同紙の記者や編集者たちも、圧倒的に民主党員や民主党支持者が多い。歴代の民主党政権に加わり、共和党政権が登場するとまた新聞社に戻るというケースも頻繁にあった。そのため共和党側からは「不当に民主党側を応援している」という抗議が絶えなかった。

今回の大統領選挙でも、同紙は早い時期から民主党のヒラリー・クリントン候補支持を鮮明にし、トランプ候補を不利にするようなニュースの発信を続けてきた。選挙結果の予測においても、一貫して「クリントン候補優位」「クリントン候補当選確実」と報じてきた。

しかし、こうしたニューヨーク・タイムズの全面的な応援にもかかわらず、大統領選ではトランプ氏が勝利した。そのため、ニューヨーク・タイムズには、ニュースメディアとしての中立性、客観性はどこにあるのかという非難の声が浴びせられている。ギングリッチ氏の論文はこうした背景の中で公開されたわけだ。

記事は「証拠や根拠のない侮蔑的な推測」

ギングリッチ氏はニューヨーク・タイムズをこう批判する。

「同紙は、この傑出した指導者が新しい政治現象を引き起こしたことをまったく説明しようとはせず、トランプ氏に関する間違った情報、間違った評価を発信し、軽蔑すらも露わにしてきた」

そして、間違った報道の実例として以下のケースを挙げていた。

「12月下旬にドイツのベルリンで起きたテロ事件について、同紙は『トランプ氏のイスラム教徒の米国入国を禁止する提案が原因となってこんな事件が起きた』と書いていた。だが、トランプ氏はイスラム教徒の入国審査の厳格化を提案しただけで、全面的な入国禁止は唱えていない。さらにトランプ氏の提案がテロの原因になったという証拠もない」

「南シナ海で中国軍が米軍の水中測定用無人艦を奪った際にも、同紙は『トランプ氏のデタラメな発言は米国の外交を混乱させ、危機管理に慣れていない退役将軍や石油ビジネスマンを使った折衝はさらに事態を悪化させることになる』と論じた。しかし、証拠や根拠のない侮蔑的な推測にすぎない」

「同紙の記事は、反トランプ派の学者であるバージニア大学教授、フィリップ・ゼリコウ氏の『トランプ氏は大統領になれば、外交面で全世界の4分の3を敵に回してしまうだろう』という言葉を引用していた。この言葉には何の根拠もないのに、同紙はあたかも客観的な事実のように使っていた」

ギングリッチ氏は論文の最後を以下のように結んでいる。

「まだ出発していないトランプ政権にこれほど不正確で偏向した報道や論評で臨んでいるのだとすれば、今後8年は続くかもしれない同政権に対して、どれほどの誤報や虚報が繰り返されるのか想像もつかない。ニューヨーク・タイムズのこの態度は、故意の無知がもたらす傲慢とも言えよう。この姿勢は同紙の読者と米国のジャーナリズムの実直な伝統をひどく傷つけている」

さて、まもなく登場するトランプ政権とこの新聞の戦いはどうなるのか。大いに注目したい。

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『大きすぎるオバマの負の遺産 南シナ海情勢の今 7つの環礁に前方展開基地が誕生、トランプはどう立ち向かうのか』(1/5JBプレス 北村淳)について

オバマのノーベル平和賞は返して貰った方が良いのでは。世界の平和に全然貢献しなかっただけでなく、中国の侵略に対し傍観してきたため、それを許す=手を貸したて来たことになります。オバマは“all talk and no action”なのが、分かっていましたから、中国も安心して侵略してきた訳です。人権弾圧、粛清、虐殺が当たり前の共産国家に好き放題やらせてきました。アジアの不幸の始まりです。

アメリカは歴史上、本当に真の敵を見誤ってきました。満洲に進出した日本を、蒋介石や宋美齢の甘言に乗せられ、中国大陸をスターリンと毛沢東に渡す結果となりました。日本を其の儘の形で残して置けば、朝鮮戦争もベトナム戦争も戦わずに済んだ筈です。共産主義化を食い止めたでしょうから。ただ、それだとアジアの植民地解放まではいかなかったでしょう。欧米列強が植民地から搾取・収奪できる宗主国としての立場を平和的に放棄するとは思えませんので。誰かが戦わなければならなかったと思います。日本も最初は資源確保の為、生存圏(レーベンスラウム)や自給自足圏(アウタルキー)確保を目的として滿洲へ進出しました。五族協和(和(日)・韓・満・蒙・漢(支))を唱えて、欧米の植民地主義に対抗しました。1943年には重光葵主導で、東京で大東亜会議を開き、チャンドラ・ボースからは「日本は非白人世界での希望の灯であり、アジアの希望の灯」と高い評価を受けました。

Henry Scott Stokesの“Fallacies in the Allied Nations’ Historical Perception As Observed by a British Journalist”の中からその部分を紹介したいと思います。

P.81~84抜粋

“The Provisional Government of Free India, together with Japan, declared war against Britain and America. In the fall of the same year,1943, the Greater East Asian Conference was held from November 5 to 6 in Tokyo. This was the first Summit of the colored races held for the first time in the long history of humanity.

Prime Minister Hideki Tojo of Japan met leaders from other Asian countries: Zhang Jinghui (張景恵Prime Minister of Manchuria), Wang Jingwei (汪精衛chairman of the Nanking Government of China), Jose P. Laurel (President of The Philippines),Ba Maw (Prime Minister of Burma), Prince Wan Waithayakon (Acting Prime Minister of Thailand) gathered together. And Subhas Chandra Bose attended as a representative of India.

Today not a few Japanese scholars regard this conference as if it were the gathering of the Japanese military’s “puppet government” leaders for propaganda purposes. But the Japanese who say such a thing are the “puppets”of foreign powers which intend to control the minds of the Japanese people.

At the Conference, the Greater East Asian Joint Declaration was approved unanimously. Bose appealed, “I pray to God that this Joint Declaration … may prove to be a charter for the nations of East Asia and what is more, a charter for the suppressed nations of the whole world. May this Joint Declaration be the new charter of liberty  ” As Bose proclaimed, Japan was “the Light of Hope” for non-white people of the world.”

“JAPAN MUST BE LIBERATED FROM THE CURSE OF THE OCCUPATION

The year 2013 fell on the 70th anniversary of the Greater East Asiatic Conference held in Tokyo in 1943. It also coincided with the second administration of Prime Minister Shinzo Abe. The administration introduced “Abenomics” (economic policies advocated by Abe), and started to turn the Japanese economy around. In the Upper House election in June of the same year, the ruling Liberal Democratic Party won an overwhelming victory. In his first administration, Abe advocated breaking free from the postwar regime, and accomplished a lot in that regard, but Japan has yet to be liberated from the curse of the Occupation. Japan is still under the influence of the historical view of the Tokyo Trials. Japan was labeled as a criminal nation which was guilty of committing a ‘‘war of aggression” and the ‘”Nanking Massacre.” It is vital, therefore, to get rid of the falsehood of the ‘Thanking Massacre,” which was imprinted on the minds of the Japanese as an American war-guilt propaganda campaign to impose a sense of guilt about the war, Chinese propaganda and the nonsensical Tokyo Trials. Japan should tell the world the facts: that Japan did not invade Asia, but liberated Asia from Western colonial rule.

As Chandra Bose declared, “Japan was the light of hope in Asia.” The Japanese Army advanced into Asia and fought against the Western powers, which controlled and oppressed Asians through colonial rule. It expelled the invaders from Asia and started the construction of an Asia for the Asians. Because of that, Asian fighters for independence arose in various Asian countries. Together with those Asian fighters, Japan fought a war for the liberation of Asia.

That was the pinnacle of the Japanese race. When England fought a “lonely war,” all by herself against Hitler’s Germany, Churchill encouraged his nation by saying that “if the British Empire and its Commonwealth last for a thousand years, men will still say, ‘This was their finest hour.'”

Today, how many of those under seventy years old know anything about the Greater East Asiatic Conference? Most Japanese know nothing about the moment when Japan’s history heated up. After WWII, many Asian and African countries attained their independence. I think they did so because Japan fought the Greater East Asian War in order to construct an Asia for Asians.

The notion of breaking free from the postwar regime should be understood that broad historical perspective in order to overcome the historical view based on the Tokyo Trials.”

中国の今やっていることは第二次大戦前の西洋諸国と同じです。資源確保と太平洋進出を狙っての軍事基地確保の為、公海を中国の内海にしようとするものです。21世紀の大国としては相応しくない行動を取る「遅れて来た帝国主義国」です。世界史が人類にとってより良く発展するという前提に立てば、中国の行動は国際社会で許される筈もない。ただ、中国人の発想は強制するものが無い限り、「あなたの物は俺の物、俺の物は俺の物」と思っていますから、世界が中国に経済制裁するようにすれば良いのです。中国のことですから人口の多さを楯に、抜け駆けを誘うとか、難民を送り出し、テロを仕掛けるかもしれません。テロや暴力に屈してはなりません。正義に反する行為です。日共や左翼、在日の動きに注意を市民レベルでもしておかないと。

南シナ海の航行の自由作戦には日本も参加した方が良いです。中国は参加しようがしまいが、いずれにせよ、尖閣と沖縄を取りに来る肚を固めていますので。それなら、日米同盟の絆を日米だけでなくASEAN諸国にも見せつけてオバマ時代に中国寄りに傾きかけた姿勢を軌道修正させた方が良いでしょう。集団的自衛権を行使する場面が出るかもしれません。自衛隊員にも犠牲が出るかもしれません。その時日本人は何と思うのでしょうか?目先自分が助かればよいと?西村眞悟氏は必要なのは「名誉と補償」と言っていました。靖国にも名簿登載が必要でしょう。

何時も言っていますように中国に時間の利益を与えるのはマズイです。経済崩壊させるのが一番良いのですが。

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南シナ海での演習に参加する中国の軍艦(2016年5月10日撮影、資料写真)。(c)AFP〔AFPBB News〕

オバマ政権最後の年である2016年、中国は南沙諸島に誕生させた7つの人工島の軍事拠点化を急ピッチで進めた。

オバマ政権は中国の軍事的拡張政策に対して強硬策をとらなかった。だが、次の政権が引き続き対中軟弱政策をとる保証はない。そこで、人工島に各種軍事施設を次から次へと建設していったわけである。

結果的にはトランプ政権が誕生することになったため、中国の急速な人工島基地群建設努力は無駄ではなかったことになった。

中国海洋基地建設の進捗状況

2016年当初、中国は南シナ海の7つの人工島のうちスービ礁、ファイアリークロス礁、ミスチーフ礁に、それぞれ3000メートル級滑走路の建設を進めていた。今やそれらの滑走路は、戦闘機から爆撃機や大型旅客機まであらゆる航空機が使用できる状態になっている。

滑走路周辺にはまだ完全には完成していないものの、戦闘機や爆撃機などの格納施設や整備施設も姿を現しており、管制施設やレーダー施設をはじめとする空軍設備群の建設も完成目前である。そのため、2017年中には、それら3カ所の航空基地に人民解放軍海軍あるいは空軍の航空部隊が配備されることは十二分に可能な状態である。

それぞれの人工島には、航空施設に加えて、中国海軍艦艇や中国海警局巡視船艇が拠点とすることができるだけの港湾施設の建設も進められている。いまだ海軍艦艇などが母港化している状態ではないものの、2017年中にはいくつかの人工島港湾に海軍フリゲートやコルベットそれに海警局武装巡視船が配備されるかもしれない。

人工島基地群の働きは不沈空母艦隊以上

海洋戦力の強化にとって、軍艦や航空機といった装備の充実は当然ながら極めて重要であるが、前方展開拠点の確保はこれまた非常に重要な要素である。そのためアメリカ海軍・海兵隊は日本(横須賀、佐世保、沖縄、岩国)やバーレーン、それにディエゴ・ガルシアという海外に設置してある前方展開基地を手放したくないのだ。

ただし、アメリカ海軍にとってそれらの海外前方展開基地はすべて他国の領土内にある。そのため、日本でのいわゆる沖縄基地問題のように未来永劫安定的に確保できる保証はない。

それに反して中国は、ファイアリークロス礁、スービ礁、ジョンソンサウス礁、クアテロン礁、ガベン礁、ヒューズ礁そしてミスチーフ礁と、少なくとも中国の主張によっては自国の領土である7つもの環礁に前方展開基地を手にすることになった。

そのうちの3カ所には本格的軍用飛行場を運用し、大型艦艇や潜水艦の拠点となる施設も手にすることになる。さらに、それぞれの人工島には、地対艦ミサイル部隊や地対空ミサイル部隊が各種レーダー施設と共に配備され始めている。かねてより米海軍戦略家たちが危惧していた通り、南沙諸島に中国海軍が数セットの空母艦隊を展開させたような状況が現実のものとなりつつあるのだ。

人工島は、移動することはできないため定点攻撃目標となってしまうという弱点が存在するが、艦艇と違って撃沈されたり航行不能に陥ることはない。

また、中国が誕生させた人工島には、軍事施設だけでなく巨大灯台や海洋気象観測所、漁業基地、それに大規模リゾート施設の開発まで予定されている。多数の旅行者を含む民間人が滞在し、軍事施設と非軍事民生施設が混在する人工島基地群を軍事攻撃することは、各種ピンポイント攻撃能力を有するアメリカ軍といえども避けざるを得ない。

要するに、南沙諸島に出現した7つの人工島基地群は、中国海洋戦力にとっては不沈空母艦隊以上の働きを期待できる前方展開拠点となるのである。

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南シナ海を睥睨する中国軍事拠点

対抗措置をとらなかったオバマ政権

オバマ政権最後の年ということで、中国は南沙諸島の7つの人工島で軍事施設の建設を加速させただけではなく、西沙諸島の軍事的防衛態勢も強化し、フィリピンから奪取したスカボロー礁の軍事拠点化を進める態勢を明示し始めた。それに対してオバマ政権は(中国側の期待通り)効果的な対抗措置をとることはなかった。

米海軍戦略家の多くは中国による人工島建設の動きを事前に探知し、オバマ政権に「中国の南シナ海における拡張政策にストップをかける諸対策を実施すべき」との進言を繰り返していた。しかしながら、中国との深刻な軋轢を何よりも恐れていたオバマ政権は、そうした提言に耳を貸そうとはしなかった。

2015年後半になって、かなり進展した人工島建設状況をCNNが実況して騒ぎになると、ようやくオバマ政権は中国に対する牽制作戦にしぶしぶゴーサインを出した。しかし、海軍が許可された「FONOP」(公海航行自由原則維持のための作戦)はあくまで中国側を過度に刺激しない限度に制限されたため、さしたる効果が期待できる代物ではなかった。

2016年にオバマ政権がアメリカ海軍に実施を許可したFONOPはわずか3回である。それらは、いずれも中国が実効支配中の島嶼・環礁に接近した海域を、国際法によって軍艦に与えられている無害通航権の範囲内で“平穏無事”に通過するだけの、中国にとっては痛くも痒くもないレベルのデモンストレーションに過ぎなかった。

(関連記事)

・第1回FONOP:2015年10月27日、南沙諸島スービ礁 (本コラム2015年11月5日「遅すぎた米国『FON作戦』がもたらした副作用」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163)

・第2回FONOP:2016年1月30日、西沙諸島トリトン島 (本コラム2016年2月4日「それでも日本はアメリカべったりなのか?」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45947、 3月31日「すでに地対艦ミサイルも配備されていた南シナ」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46469)

・第3回FONOP:2016年5月10日、南沙諸島ファイアリークロス礁 (本コラム2016年5月19日「米軍の南シナ海航行で中国がますます優位になる理由」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46862)

・第4回FONOP:2016年10月21日、西沙諸島ウッディー島、トリトン島 (本コラム2016年10月27日「オバマの腑抜けFONOP、“中国の”島に近づかず」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48218)

おまけにそれらのFONOPは、中国側にさらに次の行動を起こさせる副作用まで引き起こしてしまった。つまり中国側は、全く軍事的脅威など受けていないにもかかわらず、「アメリカ海軍が中国の領域に軍事的威圧を加えてきたため、中国の領域を守り、島嶼に居住する人民を保護するため」と称して、アメリカがFONOPを行った島嶼環礁やその周辺の人工島に地対艦ミサイル部隊や地対空ミサイル部隊を配備したのである。

このようにオバマ政権の“腰が引けたFONOP”は何の牽制効果ももたらさず、中国がせっせと南沙人工島や西沙諸島で進める軍事施設の充実を後押ししただけの結果に終わった。

トランプ新政権の海軍長官には、以前より南シナ海問題での対中強攻策を主張してきたフォーブス議員(あるいはフォーブス議員と同じ海軍戦略の唱道者の誰か)が就任するとみられる。したがって、南シナ海における中国の軍事的拡張政策に対するトランプ政権の態度が強硬なものとなることは間違いない。

とはいっても、すでに西沙諸島には立派な軍事拠点と政府機関それに商業漁業施設などが誕生している。また、7つの人工島でも軍事施設と民間施設の建設が完成の域に近づいており、スカボロー礁での中国の実効支配態勢も盤石になってきている。したがって、アメリカが中国にそれらの軍事施設や人工島からの撤収を迫ることは、かつて日本に対して満州からの総引き揚げを迫ったのと同様に、戦争を意味することになる。

そのため、いくら対中強硬派がトランプ政権の南シナ海政策を舵取りするとは言っても、アメリカ自身の領土が侵されているわけではない以上、対中軍事衝突といったような選択肢をとるわけにはいかない。なによりも、オバマ政権の8年間でアメリカの海洋戦力は大幅に弱体化してしまっているので、中国との戦闘を覚悟した対中強攻策などは全く論外のオプションである。

当面の間は、トランプ次期大統領が口にする「アメリカ第一」という標語の通り、中国の南シナ海侵攻戦略への対抗以前に、アメリカ自身の海洋戦力再興を推し進めることにプライオリティーが置かれることには疑いの余地はない。あくまでもアメリカの海洋戦力が強力になってから、次の一手が開始されるのだ。

もっとも、オバマ政権と違って、中国の侵略的海洋政策に断固として反対する立場を明示するために、より頻繁に、そしてやや強硬なFONOPを南シナ海で実施することになるであろう。

その際、日本にもFONOPの参加を(オバマ政権とは違って)強く求めてくる可能性が高い。なぜならば、2016年9月に稲田防衛大臣が米国の南シナ海でのFONOPを支持すると明言したからだ。そして何よりも、トランプ政権の考える日米同盟の強化とは、理念的な言葉の遊びではなく、日米双方が実質的に軍事力を出し合って、共通の目的を実現していくことを意味するからである。

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