『ミサイルと情報戦の時代に蘇った「海を制する者が世界を制す」、19世紀米国のマハン戦略』(5/12JBプレス 福山隆)について

5/12The Gateway Pundit<WAYNE ROOT: A MOTHER’S DAY PLEA TO PRESIDENT TRUMP: If You Could Invade Venezuela and Grab Maduro, and Invade Iran, You Can Invade Colorado to Free Political Prisoner Tina Peters.=ウェイン・ルート:トランプ大統領への母の日の嘆願:ベネズエラに侵攻してマドゥロを捕らえ、イランに侵攻できるなら、コロラド州に侵攻して政治犯のティナ・ピーターズを解放することもできるはずだ>

やれるならやってほしいが・・・。新・南北戦争になる。やはり、選挙不正を山のように起訴していく中で、救済するしかないのでは。悪は左翼。

ウェイン・アリン・ルートによる意見

トランプ大統領、ティナ・ピーターズを釈放することは、今あなたの人生における最優先事項であるべきです。

イランでの戦争、民主党が運営する都市での紛争、共産主義反乱を起こした裁判官との闘い、SAVE America Actを可決するための議会との闘いなど、あなた方が今対処しなければならないことが山ほどあることは承知しています。リストは長く、果てしなく続きます。

私たちは皆、あなたが直面しているすべてのこと、そしてあなたがしていることすべてに感謝しています。

しかし、ティナ・ピーターズは、今日の米国において、いやおそらく史上最もとんでもなく、衝撃的で、忌まわしく、恥ずべき状況に置かれている。彼女は米国国内で、ソ連式の政治犯として扱われているのだ。

コロラド州の民主党員たちは彼女の人生を破壊し、自由を奪い、明らかに彼女が刑務所で死ぬことを願っている。私が「祈っている」とは言わなかったのは、彼らが皆無神論者の共産主義者であり、祈るはずがないことを私たちは知っているからだ。

ティナはコロラド州メサ郡の事務員だった。彼女には犯罪歴は一切なく、人生で一度も駐車違反切符を切られたことがなかった。

しかし、彼女は法務上の職務を遂行し、コロラド州の民主党員が投票機の不正操作によって2020年の選挙を不正操作し、不正に操作し、盗んだという衝撃的な証拠を発見し、その証拠を保存し、暴露しようとした後、テロリストのように扱われた。

彼女は、起訴される前、裁判を受ける前、ましてや有罪判決を受ける前に、コロラド州の民主党州務長官によって何度も公然と「犯罪を犯した」と中傷され、悪者扱いされた。

その後、彼女はジョージ・ソロスが出資する民主党の地方検事によって家宅捜索を受け、「米国で最も指名手配されているテロリスト」のように扱われた。

彼女はソ連式の共産主義的な見せしめ裁判にかけられ、民主党の判事によって公共の安全に対する危険な脅威として悪者扱いされ、中傷された。

そして、見せかけの裁判で有罪判決を受けた後、同じ偏向した民主党の判事が彼女に懲役9年の刑を言い渡した。

そんな中、何万件もの選挙記録が永久に消去されてしまった。一体なぜだろう?

でも、そんなことは全て忘れてください…

ティナがこれまでも今も、いかなる犯罪についても無実であるという事実を忘れてください…

彼女が郡書記官として、法律で定められているとおり選挙記録を保存していたという事実はさておき…

彼女がテロリストのように迫害されたのは、民主党員たちが彼女が見つけた確たる証拠を恐れたからだという事実は忘れてしまおう。

知っておくべきことは、ティナは初犯で、70歳、戦死した息子を持つゴールドスター・マザー(海軍特殊部隊員だった息子が国のために命を落とした)、健康状態が悪く、これまで駐車違反切符を切られたことすらなかったということだけだ。彼女に対する容疑は暴力行為とは一切関係がなかった。

それなのに彼女は懲役9年の刑を受けた。

そして、民主党の判事によって「逃亡の恐れがある」と判断され、保釈が却下された。

一方、米国全土では、凶悪な殺人や強姦の罪で起訴された凶悪犯が、裁判を待つ間に即座に釈放されるという、いわば回転ドア式の司法制度が蔓延している。彼らは逮捕されてから数時間以内に釈放されるだけでなく、有罪判決に対して控訴している間も釈放されるのだ。

ラスベガスでは、数十回逮捕された凶悪な常習犯が、足首に電子監視装置を装着しただけで、裁判を待つ間釈放された。

そしてもちろん、凶悪な殺人犯、強姦犯、小児性愛者が有罪判決を受けたにもかかわらず、リベラルな裁判官が彼らに懲役1年、6ヶ月、あるいは「既に服役した期間」といった判決を下した事例を何百件も挙げることができる。

NY市では、性転換者の変質者がトイレで少年をレイプしたが、懲役6ヶ月の判決を受けた。

しかし、ティナ・ピーターズは違った。

彼女は、米国で最も危険な囚人として扱われてきたし、今もそうである。ジョン・ゴッティよりもひどい扱いを受けている。ジョージ・ソロスが出資する裁判官や検察官によれば、彼女は米国の生活様式に対する脅威なのだ。

現代米国史において、初犯で非暴力犯罪で9年の刑を言い渡された人物を一人でも見つけられるものなら見つけてみろ。絶対に無理だ。

さらに注目すべきは、このソロス氏の資金援助を受けている検察官、ダン・ルービンスタイン氏が、今年初めに26ポンド(約12キロ)のフェンタニルを所持していた危険な麻薬密売人に執行猶予を与えることに同意したのと同じ検察官だったということだ。

彼は街を歩き回っているのに、ティナは9年間も刑務所に服役している。

フェンタニルの売人は殺人者だ。過去10年間で、約100万人の米国人がフェンタニルによって命を落とした。彼らは血塗られた手をしたテロリスト殺人犯だ。それなのに、彼は執行猶予付きの判決を受けた一方で、70歳の戦没者遺族の母親は懲役9年の判決を受けた。

ティナは刑務所で死ぬかもしれない。

彼女は病気だ。癌が再発した可能性もある。ギャングのメンバーに殴られたこともある。彼女はほとんどの時間を独房(つまり、監禁状態)で過ごしている。当局は彼女の安全を守るためだと主張している。彼女はかつて洗濯機が置かれていた物置だった狭い独房に、1日23時間も閉じ込められている。

彼女を同じ刑務所の低警備棟に移送すれば、安全を確保できるはずだ。しかし、彼らは彼女を物置に隔離することを選んだ。なぜか?それは、この凶悪犯収容の高警備棟では、彼女の電話が制限され、厳しく監視されているからだ。

コロラド州の民主党員たちは、ティナが何を言うかもしれないとそんなに恐れているのだろうか?

ティナは先日、トランプ大統領から大統領恩赦を受けた。コロラド州当局は、それを気にせず、従わないと述べている。

ティナは彼らの弱みを握っているのか?選挙を不正操作し盗むというこの犯罪的な陰謀は、どれほど根深いものなのか?ティナは、民主党が2020年の選挙を盗んだ証拠も握っている可能性があるのだろうか?

これは最高責任者まで伝わりますか?

ティナが知っていることは、オバマ、バイデン、ヒラリー・クリントン、カマラ・ハリス、ペロシ、シューマー、そして民主党全国委員会の幹部を反逆罪で終身刑に処するに値するものなのか?

これはすべて米国で起きていることであり、ソ連やベネズエラ、イランで起きていることではない。

トランプ大統領、独裁者で麻薬王のニコラス・マドゥロを捕らえるためにベネズエラに米軍を派遣し、政権指導者を交代させるためにイランにも派遣できるのであれば、なぜコロラド州に軍を派遣して70歳の戦没者遺族の母親であるティナ・ピーターズさんを救出し、安全な場所へ避難させないのですか?

この哀れな女性は拷問を受けてきました。彼女は十分すぎるほど苦しみ、民主党があなたや他の多くの共和党員から2020年の選挙を盗んだことを証明するために、自由、そしておそらくは命さえも犠牲にするのです。

大統領閣下、援軍を派遣してください。このままではいけません。さもなければ、ティナはすぐに命を落とすでしょう。

私たちは皆、母の日に母親や妻に感謝の気持ちを伝えました。

もしティナがあなたの母親だったら?

大統領閣下、もしティナが刑務所で亡くなり、誰も彼女を助けに来なかったら、あなたはどれほど悲しむでしょうか?しかし、もちろん、それはコロラド州の民主党員たちの計画なのです。

なぜなら、彼らにとってティナ・ピーターズは米国で最も危険な囚人だからだ。

明らかに、ティナが刑務所に入るか、民主党指導部全員が終身刑になるかのどちらかだ。

トランプ大統領、コロラド州に侵攻してティナ・ピーターズを解放してください!

https://www.thegatewaypundit.com/2026/05/wayne-root-mothers-day-plea-president-trump-if/

5/12Rasmussen Reports<Democrats Now Lead on Immigration Issue=移民問題で民主党が主導権を握る>

これまでの傾向とは著しく逆転し、有権者は移民問題に関して共和党よりも民主党を信頼するようになった。

ラスムッセン・レポートが実施した最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者のうち、移民問題への対応に関して民主党をより信頼しているのは47%、共和党をより信頼しているのは40%でした。13%はどちらとも言えないと回答しています。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/democrats_now_lead_on_immigration_issue?utm_campaign=RR05122026DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://x.com/i/status/2054381914912350223

https://x.com/i/status/2054036324492116381

5/13阿波羅新聞網<川习会前 北京出阴招 遭戳破底牌—美学者:北京恐利用“川普卖台论”打击台湾信心=トランプ・習近平会談を前に、北京が卑劣な策を出すが、切り札を暴露される―米国人学者:北京は恐らく「トランプの台湾を売る説」を利用して、台湾の信頼を損なわせようとしている>

トランプ・習近平会談が近づく中、米国人学者アイク・フライマンは本日、ワシントンのシンクタンクのフォーラムで、トランプの取引型外交は予測不可能であり、台湾とその地域同盟国に懸念を引き起こしていると指摘した。しかし、北京はこの不確実性を利用し、「トランプが台湾を売る」という言説を流すことで、台湾社会の信頼を損なわせようとしていると述べた。

ワシントンD.C.のハドソン研究所で開催されたフォーラムで、フライマンは「トランプが台湾を売る」という言説を過度に煽ることのリスクについて警告し、そのような言説は不正確であるだけでなく、北京が台湾の信頼を弱めるための政治的道具として利用する可能性があると指摘した。

この種の情報は、嘘つき中国人と手になるものと思った方が良い。

https://www.aboluowang.com/2026/0513/2383128.html

5/13阿波羅新聞網<德黑兰变老实了!惊爆沙特多次报复空袭—路透社:沙特阿拉伯3月下旬多次反击伊朗 被教训后德黑兰收敛多了=テヘランはより従順な姿勢に!衝撃ニュース:サウジアラビアが複数回報復空爆を実施―ロイター通信:サウジアラビアは3月下旬にイランに対し複数回報復攻撃を実施。教訓を得たテヘランは大幅に自制へ>

米国とイスラエルの空爆に対し、イランはミサイルとドローンを用いて湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国すべてを攻撃した。米軍基地だけでなく、民間施設、空港、石油インフラも標的とし、ホルムズ海峡を封鎖して世界貿易を混乱させた。ロイター通信は先に、サウジアラビアが3月下旬にイランに対し複数回報復攻撃を実施し、その後テヘランはより自制的になったと報じた。

イランは愚かだから敵を増やしている。

https://www.aboluowang.com/2026/0513/2383222.html

5/13阿波羅新聞網<中东牌桌彻底翻了!这国最先捅刀 伊朗万没想到—伊朗背后遭致命捅刀!最先翻脸的竟是它=中東情勢は完全に逆転!イランを最初に刺した国はここだ、イランはこうなるとは思わなかった ― イランは背後から致命的な刺し傷を負った!最初に立ち向かった国はここ>

アポロネット王篤若の報道:湾岸諸国が「中立」を維持するとまだ夢見ている人がいるだろうか?今やUAEはイランに対して直接介入し、行動を起こしたと報じられている。

WSJは、関係筋の話として5/12、2026年4月初旬に米国、イスラエル、イラン間の紛争中に、UAEがペルシャ湾のラバン島にある石油精製所を含むイラン国内の標的に対して秘密裏に空爆を行ったと報じた。この攻撃により大規模な火災が発生し、精製能力は深刻な被害を受け、復旧には数ヶ月を要すると見込まれている。

より深刻な問題として、今回の攻撃はトランプによる「停戦」の発表直後に発生した。攻撃を公に認める国はどこにもないものの、中東情勢は明らかに完全にひっくり返ってしまった。

これまで「戦争回避」を掲げてきた湾岸諸国は、今や非常に現実的な理由から積極的に戦争に介入している。イランが紛争を湾岸諸国の頭上に持ち込んだからだ。

紛争中、イランはアラブ首長国連邦(UAE)に向けて2,800発以上のミサイルとドローンを発射したことが明らかになった。ドバイ空港は大混乱に陥り、観光産業、不動産セクター、そして国際資本の信頼は深刻な打撃を受けた。金融と海・空運に大きく依存するUAEにとって、これは国家の生命線を脅かす事態に等しかった。

そのため、UAEはもはや「声を上げず儲ける」のではなく、「刀で富を守る」ことを余儀なくされている。

最近では、フランスのミラージュ戦闘機と中国の翼龍無人機がイラン周辺空域に頻繁に出現している。米国とイスラエルに加え、一部の湾岸諸国もイランに対する行動に積極的に参加していると広く考えられている。

さらに重要なのは、米国が阻止していないことだ。情報筋によると、ワシントンは湾岸諸国が圧力を分担することをむしろ歓迎しているという。

一方、アラブ首長国連邦(UAE)も、資本流出の制限、ビザ発給制限の強化、そして「必要であればホルムズ海峡の航行を確保するために武力を行使する」という国際的解決策への支持など、あらゆる面でイランへの圧力を強め始めている。

皮肉なことに、ほんの数年前まで湾岸諸国はイランを宥めようとしていたが、今や譲歩すればするほどミサイル攻撃を受けるようになっているのに気づいた。

テヘランは当初、湾岸諸国を米国とイスラエルとの関係断絶に追い込もうとしていたが、結果は正反対だった。イランは、当初中立を維持しようとしていた湾岸諸国を自らの敵に追いやったのだ。次に続くのはどの国だろうか?

湾岸諸国が連帯してイランと戦うようにしたら。

https://www.aboluowang.com/2026/0513/2383229.html

5/13阿波羅新聞網<突破!美乌两国达成历史性协议=画期的!米国とウクライナが歴史的な合意に達した。>

CBSの報道によると、関係筋3人の話として、米国とウクライナ両政府は、新たな防衛協定の条件を概説した覚書を作成した。米国務省とウクライナのオルハ・ステファニシナ駐米大使が最終調整を行ったこの草案は、防衛協定に向けた第一歩となる。この協定により、ウクライナは米国に軍事技術を輸出し、米国企業と共同でドローンを製造する合弁事業を設立することが可能になる。

​​ロシア・ウクライナ戦争中、ウクライナは4年以上に及ぶロシアとの困難な紛争で蓄積した軍事・防衛関連企業の革新的な技術を最大限に活用した。キエフは、イランの自爆型ドローン「シャヘド」から地域における米国の同盟国を守るため、ドローン迎撃機と操縦員を中東に派遣した。ロシアもこのドローンをウクライナの都市への攻撃に使用している。

過去2か月間で、ウクライナはサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦と防衛協定を締結しており、ウクライナ当局はさらに多くの協定が交渉中であると述べている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はテレグラム上で、「現在、約20か国が様々な段階で関与しており、4つの協定が締結され、これらの協定に基づく最初の契約が現在準備されている」と述べた。

ウクライナは同情でなく、実力で諸外国と連携できているということ。

https://www.aboluowang.com/2026/0513/2383175.html

何清漣 @HeQinglian 5h

1984年のロナルド・レーガン大統領の中国訪問以降、大学での講演が先駆けとなり、その後の歴代大統領も中国訪問の際に大学や青年向けの講演を日程に組み込むことが多くなった。

ロナルド・レーガン大統領は1984年に中国を訪問し、私の母校である復旦大学(香輝堂)で講演を行った。彼は米中外交関係樹立後、現職の米国大統領として初めて中国を訪問し、また中国の大学で講演を行った最初の米国大統領でもあった。面白い話:

(何清漣は湖南師範大学を卒業後、復旦大学経済学修士号を取得。米大統領初の訪中はニクソン)

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何清漣 @HeQinglian 11h

トランプ米大統領の中国訪問に関して、儀礼上の取り決めと随行する経済使節団の2点が特に注目される。儀式の内容は明日発表される予定だが、ビジネス代表団に関して、米国は既に同行するビジネス代表団の日程に制限を設けている。

  1. 米国政府は、中国が提案した、同行する米国企業のCEOが中国の高官と業界別会談を行うという案を明確に拒否した。

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何清漣 @HeQinglian、12h

何人かの人がスケジュールを投稿しているのを見たが、驚いたことに、トランプ大統領の即興スピーチや記者会見は予定されていない。スケジュールにすら載っていない。😅 即興で話す機会すら与えられなかったんですね。 😂

引用

Eason Mao☢ @KELMAND1 16h

トランプの中国訪問の具体的な日程(時刻はすべて北京時間):

2026年5月13日(水)未定:トランプは、北京首都国際空港に到着。

2026年5月14日(木)

福山氏の記事では、マハンの戦略の考えは、根本部分は変わらなくとも、科学技術の進歩(兵器、情報伝達)で変わってくる部分もあるということ。21世紀以降、戦略は科学技術の進歩により大きく変わり、それに合わせて、適応する力を持つものが世界覇権を握ることになるのでは。全体主義や左翼が覇権を握らないことを祈る。

記事

佐世保港を出航する米海軍の前方展開潜水艦母艦「USSフランク・ケーブル」(2024年10月16日撮影、米海軍のサイトより)

19世紀の理論とイラン戦争

目次

ホルムズ海峡をめぐって米国とイランが対立し、一部商船の通過は認められるものの海峡は事実上の封鎖状態が続いている。

紅海の航路もフーシ派の攻撃によって危険海域と化し、紅海・スエズ航路の通航量は平時を大きく下回り、一部統計では2023年同期比で約6割減となっている。

その結果、インド洋からマラッカ海峡へと連なる石油の海上交通路(Sea Lines of Communication=SLOC)を通過するタンカーの数は大幅に減少し、21世紀のエネルギー動脈は「慢性的な梗塞」に陥りつつある。

しかも、ホルムズ海峡の危機はかつてのような機雷封鎖ではなく、イランが保有するミサイルやドローン、無人艇などの非対称戦力だけで、通航の見通しすら立たなくなっている。

艦隊同士が制海権を争うのではなく、少数の非対称兵器が世界経済を支える不可欠の海上交通路そのものを止めてしまう。

蒸気艦と大艦巨砲が海戦の主役だった19世紀終盤のマハンの時代には、到底想像し得なかった海峡封鎖の戦術である。

編集部注:アルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer Mahan, 1840-1914)は米国の軍人であると同時に地政学者や歴史家という側面も持ち、19世紀米国の拡張主義の精神的支柱となっただけでなく、世界の海軍戦略に大きな影響を及ぼした。

だが皮肉なことに、この「想像外の現実」こそが、マハンの古典的命題を21世紀において逆説的に照射しているのではないか。

現代のイラン戦争は、最新兵器が飛び交う21世紀の戦いに見えて、その実、19世紀末の海軍戦略家マハンが掲げた「海を制する者が世界を制する」という古典的命題を、まさに現代的な形で再演しているように見えるからだ。

技術は変わっても、戦争の本質は変わらない。海をめぐる争奪こそが国家の命運を決める――。その現実が、今まさに中東で露わになっている。

なぜ今、マハンなのか

精密誘導ミサイル、無人機(ドローン)、サイバー攻撃、そしてSNSを通じた世論操作が現代戦の主役となり、マハンが生きた19世紀とはまるで異なる戦場を形づくっている。

それでもなお、イラン戦争の焦点は海にある。

米国は米本土から1万キロを超える太平洋と大西洋を越えて戦力を中東戦域に投入し、地中海、インド洋、アラビア海、紅海の制海権を掌握しつつ、ホルムズ海峡を逆封鎖することで戦争の主導権を握ろうとしている。

世界経済の動脈である海上交通路が戦争の中心に位置し、米国はその維持を国家戦略の最優先課題として死守しようとしている。

海を押さえる者が戦争の主導権を握る。この単純にして強靭な原理は、21世紀になっても揺らいでいない。

海洋国家である米国にとって、軍事技術や装備がどれほど進化しても、戦争の重心は海から動かない。だからこそ、いまマハンを読み直す価値がある。

マハンの核心:海洋国家の戦争原理

マハンの理論は、以下の4つに集約される。

・制海権こそ、海洋国家の力の源泉

海を支配する者が、貿易・補給・軍事行動の主導権を握る。国家の盛衰は制海権の有無で決まる。

・海上交通路の支配が経済と軍事の生命線を握る

大半のエネルギー、食料、資源、兵站が海を通る。海上交通路を守れなければ国家は立ちゆかない。

・艦隊決戦と上陸作戦による「決定的勝利」

敵艦隊を撃滅し、必要ならば陸上に兵力を投射して戦争を終わらせる。これがマハンの描いた勝利の方程式である。

・同盟網と海外基地の構築が海洋国家の必須条件

遠方で制海権を維持するには、補給拠点と同盟国が不可欠。海洋国家は単独では戦えない。

この4つの理論を基準に、イラン戦争を読み解いてみよう。マハンの理論は古いが、国家の力学を読み解く「物差し」としては今も鋭い。

イラン戦争、マハン戦略への合致度

(1)完全に合致している部分

第1に、米国が制海権を確立し、海上交通路の死守を最優先にしている点である。

ホルムズ海峡の封鎖阻止のための逆封鎖、紅海航路の防衛、地中海とインド洋の制海権維持は、マハンのシーパワー論に通じるものだ。

第2に、米国は海上封鎖と経済制裁を戦争の中心に据えている。

マハンの理論では、制海権の確保は敵国の通商・補給を圧迫し、戦争遂行能力を大きく制約する手段と位置づけられている。米国の対イラン戦略はこの思想に極めて近い。

米国はイラン本土への大規模地上侵攻を避けつつ、海峡の逆封鎖と経済制裁を組み合わせ、イランの貿易・エネルギー輸出・外貨収入を体系的に締め上げている。

つまり、海を押さえることで相手の国家機能そのものを弱体化させるという、マハンが描いた「海洋国家の戦い方」を21世紀的に再現しているのである。

第3に、同盟網による包囲である。

イスラエル、UAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、カタールなどの地域拠点や、インド洋・地中海の米軍基地網、さらにNATO(北大西洋条約機構)との協力関係は、マハンが理想とした「海洋国家のネットワーク」を、21世紀型に再構築した形と見ることができる。

マハンは、遠方で制海権を維持するには「同盟国と海外基地」が不可欠だと説いた。

米国はまさにこの原理に従い、同盟国の港湾・空軍基地・情報網を結びつけ、イランを多層的に包囲する「環状の海洋戦略」を形成している。

これは単なる軍事協力ではなく、海域・補給・情報・外交を一体化した「海洋国家の戦略的インフラ」として機能している。

このように、イラン戦争の大枠は、驚くほどマハンの教科書どおりに動いているように見える。

少なくとも、制海権の確保、海上交通路の死守、同盟網の構築という海洋国家の三原則は、21世紀の戦場でもなお有効であることを示している。

(2)大体合致している部分(ただし現代的に変形)

米国は、短期の打撃は自ら担い、長期の安定化と地域管理を同盟国に委ねる戦略を採っている。

これは、海洋国家が遠方で戦争を遂行する際の「負担の再配分」というマハン的発想を、21世紀型に再構築したものといえる。

実際、短期的な大規模空爆は実施したものの、長期的にはイスラエルや湾岸諸国が対イランで前面に立ち、米軍は制海権の確保、情報・兵站支援、経済制裁の統合といった後方の中枢を担う構図が定着している。

これは、マハンが説いた同盟網の活用を現代的に薄めた形であり、海洋国家の負担を最小化しつつ包囲網を維持する戦略といえる。

しかし、米国が本来頼るべき欧州や日本といった海洋同盟国は、政治的制約から軍事的に踏み込んだ支援を提供できない。

欧州はウクライナ支援で余力を失い、国内の反戦世論も強い。日本は憲法上の制約と中東利害の複雑さから、軍事関与に踏み込めない。

その結果、米国は広域同盟網を十分に動員できず、イスラエルや湾岸諸国に負担が集中する。

これは、マハンが想定した海洋国家の同盟モデルが、21世紀の政治環境では一部機能不全に陥っていることを示す。

さらに、米国は経済制裁という形でドル決済網やエネルギー市場を武器化している。

マハンが重視した「商業力=海軍力」という発想を、金融とエネルギーの領域にまで拡張した形である。海洋国家の同盟網は、21世紀では「量」より「質」の問題に直面している。

マハンでは説明しきれない部分

(1)A2/AD(接近阻止・領域拒否)の台頭

イランは大型艦隊を持たない。しかし、ミサイル、ドローン、無人艇、サイバー攻撃を組み合わせ、「米海軍を近づけさせないための、形を変えた海軍力」を構築している。

これは、マハンの「艦隊決戦モデル」を根底から覆す。

イランが採用しているのは、敵艦隊を撃滅するのではなく、そもそも接近させないという発想である。

長射程ミサイルと自爆型ドローン、無人艇の飽和攻撃、GPS妨害やサイバー攻撃を重ねることで、米空母打撃群がホルムズ海峡に近づくほどリスクが跳ね上がる「拒否空間」を作り出している。

つまり、イランは艦隊によって「海を支配する」のではなく、海を危険化させて「誰にも支配させない」という逆方向の制海思想を実現しているのである。

このA2/AD型の海軍力は、マハンが想定した「艦隊同士が決戦し、勝者が制海権を握る」という19世紀的モデルとは全く異なる。

現代の海上戦は、艦隊の規模や火力ではなく、ミサイル射程・センサー網・ドローンの密度・電子戦能力といった「非接触の優位」によって決まる時代に入っている。

(2)情報戦・世論戦の主戦場化

SNS操作、反戦デモの誘発、米国内政治の揺さぶり――。

現代の戦争は、海上よりも「情報空間」が戦況を左右しやすい。マハンの時代には存在しなかった領域である。

イランが重視しているのは、敵艦隊を撃滅することではなく、敵社会の意思決定を揺さぶり、戦争継続のコストを引き上げることであろう。

SNSを通じた世論操作、偽情報の拡散、反戦デモの誘発、米国内の政治対立の増幅など、軍事行動とは別の次元で「戦争の重心」を動かそうとしている。

つまり、イランは海上で米海軍に勝つのではなく、情報空間で米国の政治的耐久力を削るという、21世紀型の「非接触戦」を展開していると見ることができる。

この情報戦・世論戦の主戦場化は、マハンが前提とした「国家の意思=海軍力」という単純な構図を根底から変えてしまった。

現代では、海軍力そのものよりも、情報の流れ・世論の動向・政治の分断が戦争の帰趨を左右しやすい。制海権だけでは勝てず、情報空間を制した者が戦争の主導権を握る時代に入っている。

(3)米国の政治的制約

 マハンは、制海権を確保した後、必要であれば陸上侵攻によって戦争を終結させるという、19世紀型の戦争観を前提にしていた。

しかし現代の米国、特にトランプ政権は、ベトナム戦争やイラク戦争の戦訓を踏まえ、大規模地上戦を政治的に拒否している。

米兵の犠牲を極端に嫌う国内世論、そして財政赤字によって長期駐留が困難になっているという制約があるためだ。

その結果、米国は制海権を握りながらも、陸上で戦争を終わらせる手段を自ら封じている。海を制しても、政治が「勝利の最終工程」を禁じていると言ってもいい。

これこそが、21世紀の海洋国家が直面する宿命である。

なぜマハンと現代が食い違うのか

マハンの海洋戦略が現代と食い違う理由は、大きく2つに分けられる。

・構造的要因(武器体系と戦場の変化)

ミサイル・ドローン革命によって艦隊決戦の前提が崩れ、A2/ADが普及したことで「接近そのもの」が困難になった。

さらに、戦争の主戦場は海上から情報空間へ移り、国家意思の形成そのものが戦場となったと言える。

・主体的要因(米国の政治・経済の制約)

米国は地上戦を忌避し、財政赤字と国内政治の時間軸によって長期戦を一層維持しにくくなっている。選挙サイクルが軍事行動の自由度を縛り、制海権を握っても「勝利の最終工程」になかなか踏み込めない。

19世紀の海洋戦略は、21世紀の政治と技術革新により限界を露わにしつつある。

しかし同時に、制海権・海上交通路・同盟網というマハンの核心は、形を変えながら今も戦争の基盤を支えている。

結論:イラン戦争は「21世紀型マハン戦争」

イラン戦争は、海洋国家(米国)が海上交通路を死守し、同盟網と経済力を駆使して大陸的性格の強い地域国家(イラン)を包囲するという点で、マハンのシーパワー理論に大きく合致する。

しかし、ミサイル・ドローン・情報戦の台頭、そして米国の政治的制約が、マハンの艦隊決戦モデルを根底から変形させている。

19世紀の海洋戦略が、21世紀の技術と政治の前で再定義を迫られているわけだ。それが、現在のイラン戦争の本質と見ることもできる。

マハンの理論は死んでいない。むしろ、現代の戦争がその限界を照らし出すことで、海洋戦略の未来像がようやく見えてくる。

海洋国家・日本に突きつけられる問い

イラン戦争が示したのは、海洋国家が海上交通路を守れなければ国家の存立が揺らぐという、極めて古典的な現実である。

この構図は、日本にとって他人事ではない。日本は一次エネルギーの大半を輸入に依存し、特に原油輸入の9割超を中東に依存する典型的な海洋国家である。

本来であれば、海上交通路の安全確保という点で米国の戦略に貢献すべき立場にあるが、政治的制約や法制度の制限により、その役割を果たそうにも十分に果たせていない。

21世紀の海洋戦略が再定義されつつある今、日本は「海洋国家としての自画像」を描き直す必要があるのではないか。

そして、元陸上自衛官として痛感するのは、イラン戦争の戦場環境が示したように、海空優位の戦争では、陸上戦力の役割が従来とは大きく変質するという点である。

イラン戦争では、海軍と空軍が主役となり、陸軍・海兵隊はほとんど投入されてこなかった。

同様の戦場環境が有事の際の日本周辺でも想定される以上、陸海空自衛隊の人員構成や予算配分を「冷静に見直す」ことは避けて通れないように思える。

しかし、これは陸上戦力を削減すべきだという単純な議論ではない。

むしろ、陸自の役割を「領域防衛」「基地防護」「島嶼の持続的防衛」「ミサイル防衛・ドローン対処」へと再定義する必要があるということである。

21世紀の戦争では、陸上戦力は「最後に戦う兵力」ではなく、「海空戦力を支える基盤」としての重要性が増しているからだ。

海を守れなければ国家は立ちゆかないという、マハンが残したこの警句は、日本にこそ最も重く響く。

そして同時に、海を守るためには、陸の役割もまた変わらなければならないという現実を突きつけている。

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