『橋上に決死の横断幕、「現代のタンクマン」が告発する独裁国家・中国の危うさ 異様な党大会、不安と焦燥の習近平「3期目」』(10/20JBプレス 福島香織)について

10/19The Gateway Pundit<The Real Reason Latinos Are Leaving the Democratic Party: We Are Not “Woke”, We Are Awake>

人種や民族に関係なく、常識を備えた人は民主党を支援する気にはならないと思う。米国には如何に非常識人が多いかと言うことですが。

The Real Reason Latinos Are Leaving The Democratic Party: We Are Not “Woke”, We Are Awake

Hispanics have historically voted Democrat and my hometown of Robstown, TX is proof of decades of lies and race baiting for votes.

It was President Trump that gave the Latino community a platform and a voice to be able to represent our true American values. It was President Trump’s courage to confront the border crisis, his business acumen that gave us jobs and a booming economy and his fight for our freedom that showed the Latin community that politicians will deliver on promises and just how corrupt the left really is.

Latinos want change. We want real change- the change that President Trump offered us in 2016, with his question, what do you have to lose? At this point, we have everything to lose…our freedom and liberties, our jobs, our families, and our traditions, as we know them.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/10/real-reason-latinos-leaving-democratic-party-not-woke-awake/

10/18Rasmussen Reports

民主党員でも40%がバイデンの再選に反対と。

10/20阿波羅新聞網<明年9月中国国境才会开放?业者忍耐已到了极限=中国の出入国は来年9月にやっと開放?業界は我慢の限界>中国のEU商工会のイェルク・ブトケ会長は、ドイツの「フランクフルト・アルゲマイネ・ツァイトゥング」とのインタビューで、「中国は人口の57%が追加接種を受けているだけ。全人口が完全にワクチン接種されるまで、ロックダウン解除は医療災難を引き起こすだろう。そのため、中国の出入国開放は早くても来年9月になると判断する」と述べた。

中国で 1,700欧州企業のビジネス利益を代表するこの専門家は、業界の許容範囲が限界に達しているため、中共が20大後に全国的な予防接種計画を促進するよう望んでいる。彼は、党内には世界から中国を切り離すことによって明王朝の鎖国に戻ることを望んでいる人々が確かにいるが、不況の結果をよく知っている政策立案者もいる.と言った。

厳格なゼロコロナ政策、米国のチップ制裁措置、中国とロシアとの同盟関係、そして政府が不動産危機を管理できていないことから、ブトケは、中国は完全な嵐を経験しており、ゼロコロナを収束させるという前向きなシグナルが必要であると考えている。

しかし、政府の監視監督と安全平和のプロパガンダの虚言のために、外国ではとっくに通常の生活に戻っていることを知っている中国人はごくわずかである。ブトケは、中共は民衆の反発に気づいていないわけではないが、問題は.変えようとする気持ちがあるかどうかであると指摘した。

ブトケはまた、今年の中国の成長モメンタムは米国に遅れをとっており、中国は「中所得国の罠」に陥る危険にさらされており、米国を抜いて世界最大の経済大国になることは「絶対に不可能」であると述べた。

20大の後、中共総書記の習近平は 3 期目を迎えると予想される:ブトケは、中共にとって安定はもちろんすべてに優先するものであるが、習近平が後継者として当時選ばれたとき、彼が独裁者になるとは誰も予想していなかった。

ブトケは、鄧小平の時代には人民が先に金持ちになったが、習近平の任期の下で中国は大きく変化し、対外強硬だけでなく、中国はより共産主義になり、つまり、すべての中国人が同じように稼がなければならず、アリババの創設者のジャック・マーのように経済を前進させる人々は教訓を学んでいると指摘した。

ブトケは 30 年近く中国に住んでおり、1997 年には化学の世界的リーダーである BASF (BASF) の中国代表を務め、2019 年には中国のEU商工会会長に再選された。彼はヨーロッパで中国を最もよく知っている業界人として認められている。

中国人の本質、「騙す人は賢く、騙される方が馬鹿」と言うのを戒めにしておかないと。

https://www.aboluowang.com/2022/1020/1818618.html

10/20阿波羅新聞網<20大释信号!港媒:中共无意全面大战=20 大のシグナルを解釈!香港メディア:中共は全面戦争の意図はない>中共20大では、国防に関わる部分で「局地戦に勝つ」とあり、19大報告の「戦争に勝つ」とは異なる。香港メディアは、これは中共が「全面的な大戦の意図はない」ことを示しており、現在の国際情勢における明確なシグナルであると分析した。

中共が台湾だけで留まるわけがない。何十年、何百年かけても実行すると考えているでしょう。その夢が実現される前に中共を潰さないと。台湾侵攻したら、西側は連帯して潰すように持っていかないと。

https://www.aboluowang.com/2022/1020/1818598.html

10/20阿波羅新聞網<复旦大学教授被学生检举,一怒之下出走美国=復旦大学教授が学生に通報され、怒り狂って米国へ逃亡>現在、コーネル大学の歴史学准教授である孫沛東は、自分の経験は悪夢のようだったと語った。 「全体主義の牙は私に近づいている」と彼女はNYTとのインタビューで語った。「自分のしたい研究を続けるなら、中国を離れざるをえない」

NYTは 18 日、3 人の学者が知り合ったのは、10 年前に中共の習近平総書記が権力を握ったときで、知的エリートは本来中国がより開かれた国になり、公正で繁栄することを期待したが、彼らは近年、このように感じていないと報じた。 3 人は、中共中央委員会党校の元校長である蔡霞、著名な経済学者である許成鋼、そして働き盛りの歴史家である孫沛東である。彼らは皆、現在米国にいる。

自由な研究を許さない中国の大学が、THEのランキングで上位にいるのはおかしい。

https://www.aboluowang.com/2022/1020/1818506.html

10/20阿波羅新聞網<玩火!美实验室研发更致命COVID病毒株 挨轰后回应了=火遊び!米国の研究所は、より致命的なCOVIDウイルス株を開発し、攻撃後に対応した>批判を受けた後、ボストン大学は「情報を誇張し、研究と目標を歪めた」というメディア報道に反論し、この研究は新しい致死性のウイルス株を意図的に作成したものではないと述べ、Omicron と元のウイルス株とを比較して、「この研究はウイルスの複製の危険性を減少させるための研究である」と述べた。また、ボストン大学は、メディアは致死率が80%であることを常に強調してきたが、実験用のマウスは特殊な種類の感受性の高いマウスであり、元のウイルス株に感染した場合、致死率は80% から 100% まで高くなる。

生物兵器に使おうとしているのでは。即刻辞めさせるべき。武漢の二の舞になる。

ボストン大学国立新興感染症国立研究所。ボストン大学の公式ウェブサイトより。

https://www.aboluowang.com/2022/1020/1818447.html

10/19阿波羅新聞網<以色列前总理警告:提供武器给乌克兰 最终恐落入伊朗手中=イスラエル元首相が警告:ウクライナへの武器供与はイランの手に渡る可能性がある>イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ元首相は、MSNBC とのインタビューで、ウクライナに供給された武器はイランの手に渡る可能性があると警告した。 「ウクライナに提供された武器がイランの手に渡る可能性があり、武器に関しては常にこの可能性があり、歴史上何度も何度も、我々が戦場に提供した武器が最終的にイランに渡り 、我々にそれを使った」と。

別の理由がありそうな気がしますが・・・。

https://www.aboluowang.com/2022/1019/1818407.html

10/19阿波羅新聞網<中领馆暴力事件发酵 中共狡辩遭英国打脸=中国総領事館での暴力事件は発酵し、中共の詭弁は英国に平手打ちされる>汪文斌のいわゆる「騒ぎを起こす者」が違法に領事館に侵入したとの説明は、マンチェスター警察に直接平手打ちされた。マンチェスター警察の公式ウェブサイトでは、殴打事件が明確に記録されており、事件当日の午後 4 時前に、少数の男性グループが建物から出てきて、抗議している男性を領事館に引きずり込んで殴打した。英国外相のジェームズ・コーブリーは、マンチェスター警察が捜査を完了した後、政府はこの事件についてさらなる措置を講じると述べた。

https://www.aboluowang.com/2022/1019/1818432.html

10/19阿波羅新聞網<为了“习皇帝”画像 中共驻英领事大打出手:“原来是舍身护驾”? —为了“习皇帝”画像 中共驻英领事大打出手称危害“人员安全、尊严”=中共駐英領事が「習近平皇帝」の肖像画のため手を出す:「もともとが捨て身の近衛兵だった」? – 「皇帝」の肖像画のために、英国の中共領事は「人員の安全と尊厳」に危害が加えられたから手を出したと>中共20大が開催され、現地時間の 16 日、英国にいる香港人がマンチェスターの中国総領事館を訪れてデモと抗議を行っているときに、中共外交官に領事館内に引きずり込まれ、殴打された。この事件は英国政府に目を向かせ、「非常に憂慮すべき」と言わせた。その後、メディアは中国側が「習皇帝」の肖像画を持ち去ろうとしているのを見つけた。

https://www.aboluowang.com/2022/1019/1818322.html

何清漣 @HeQinglian  5h

英国の「ガーディアン」の18日の報道によると、BBCは、英国で大規模な停電やエネルギー不足が発生した場合に国民を安心させるために使う秘密の放送原稿を作っていると。英国政府は、病院、警察等のシステムが直面している「極度の圧力」に注意を払うようにラジオで国民に警告し、ネットワーク、銀行、電話システムはすべて麻痺し、政府は次の 36 ~48 時間以内に天然ガスや電力の回復を試みる。

BBC は、冬の停電で使用する秘密の原稿を準備する

独占報道:原稿は、大規模な停電が発生した場合に企業がどのように大衆を安心させるかを示している。

何清漣 @HeQinglian  5h

すべての西側諸国がそのような原稿を準備すると見込まれる。それが米国のバイデン宣伝部であれば、内容は追加される:これは偉大な民主主義国へのロシアの攻撃であり、トランプがロシアと共謀して埋め込んだ病根である。

何清漣 @HeQinglian  4h

ロイター通信によると、バイデンは18日、ワシントンで開催された民主党全国委員会のイベントに出席し、「ロー対ウェイド事件の修復」という巨大なスローガンの前に立ち票集めのために、「最終決定は法廷ではなく・・・あなた方が決めること」と述べた。バイデンは、民主党が勝利した場合、1月に議会に提出する最初の法案は、女性の中絶の権利を保護するものであると述べた。

https://reuters.com/world/us/biden-highlight-choice-facing-voters-abortion-midterms-near-2022-10-18/

男性に妊娠する権利を与えると、より多くの票が集まる😂

reuters.com

中間選挙が近づく中、バイデンは中絶に関して有権者が直面している選択に焦点

米国大統領ジョー・バイデンは、重要な選挙が間近に迫り、高インフレに対する新たな圧力を受けているため、火曜日の演説で中絶の権利の問題に再び注意を向けようとするだろう。

何清漣 @HeQinglian  5h

EU外務省のNabil Massrali報道官は、月曜日の外相会議で、外相達はイランの無人機の供与の報道について「懸念を表明」しており、「EUは迅速に対応する必要がある」と言った人もいる。十分な証拠を入手したので、EU理事会は、明確で迅速かつ確固たる対応を策定するために取り組んでいる。

どうやるのか?イランへの制裁、石油購入の拒否。

福島氏の記事では、共産主義は制度的欠陥があり、三権分立がなく、党の指導が優先されるため、独裁者が生まれやすい。毛沢東、スターリン、ポルポトを見れば、大量自国民虐殺が可能だったのも独裁者だったから。集団指導体制を敷くようにした鄧小平だって天安門弾圧事件を起こした。如何に共産主義が人権を弾圧し、人命を尊重しないできたかです。

習が3期目を迎え、益々自国民に過酷な政治を押し付け、対外的に武力による侵略をしていけば、長らく一人っ子政策を採ってきて、戦地に送られる兵士の親たちがどう動くかです。何清漣が言っていたように長期政権は国民に飽きられる。民主主義国家と違い、選挙で政権交代する仕組みのない専制国家では、クーデターが革命しかない。

記事

香港の街頭テレビに映し出された、中国共産党大会の開幕を報じるニュース(2022年10月16日、写真:ZUMA Press/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

中国共産党の第20回党大会が10月16日に開幕したのだが、過去に例をみない異様な党大会なのではないかと思う。

まず国際社会の注目度が異様であった。そもそも習近平が鄧小平以降の党内ルールを破って3期目の総書記に再選され、もう5年、政権トップを維持する党大会ということ自体が異例なのだ。そうなれば中国は、鄧小平路線の集団指導体制から毛沢東回帰的な習近平個人独裁の新時代に入る。

今まで、国際社会の仲間入りをしようとしてきた中国は、既存の西側民主主義国家が主役にいた国際社会に対し、中国式現代化という新たなモデルを提示して、中国主導の国際社会の枠組みを認めよとごり押しするようになってくるだろう。

ちなみに、政治活動報告で繰り返されたのは「国家安全」という言葉で、国家安全だけで23回、安全保障という言葉も含めると70回以上繰り返していた。2017年の第19回党大会では50回ほどだったので、この5年で国家安全や安全保障に対する習近平の関心が大幅にアップしたことがうかがえる。

一方で、「改革」という言葉は第19回党大会の政治活動報告文では70回以上繰り返していたが、今回は16回に減っていた。

改革とは改革開放、経済改革、サプライサイドの構造改革など、現状の困難を打開するための積極的な変化を意味するものだが、こうした改革への意欲は5年前よりも後退した。つまり、習近平は国際社会に敵が増えたと感じ、国家安全、安全保障への不安が増したことで、変化する自信が5年前よりも減退したということではないか。習近平自身、自らの権力基盤が必ずしも強固で安定しているとは思っていないかもしれない。

全文が読み上げられなかった原稿

次に異様だったのは、習近平が読み上げた政治活動報告が実際の原稿の半分ぐらいの分量に短縮されていたことだった。なぜ原稿を端折(はしょ)ったのか。

今回の政治活動報告原稿は72ページだった。第19回党大会のときは68ページで、習近平は4時間近くかけて、ほぼ全文を読み上げた。だが、今回は全文を読み上げず、概要を1時間45分程度読み上げただけだ。分量的には30ページほど端折ったことになる。

政治活動報告は繰り返しや美辞麗句が多く、端折ったところで大きく内容が変わることはない。だが、なぜ端折ったのかは気になる。

端折った部分は、たとえば台湾問題の部分で「両岸一家」の台湾との親密な関係を強調する部分であった。台湾に対して甘い顔をしたくない、という習近平の意志が働いたかもしれない。

また、自分が政権を受けつぐ前の胡錦涛政権時代の指導力に対し、「認識の甘さ、行動力の欠如があり、党の指導の実践力は弱く、空洞化していた」「形式主義、官僚主義、享楽主義と奢侈の気風が横行し、汚職・腐敗は驚くべきものだった」といった厳しい批判の部分も読み上げなかった。主席団席では胡錦涛が習近平の隣に座っているので、さすがに面と向かって、その政治が悪かったと、あげつらうような内容が言いづらかったのではないか、という見方がある。

だが、大多数の意見は、習近平の体力が4時間以上かかりそうな原稿を全部読み上げるには十分ではなかった、というものだった。確かに習近平の顔は5年前に比べるとずいぶんやつれた印象で、演説の音声を聞くと、たびたび咳き込み、頻繁に水を飲み、また読み間違いも非常に多かった。

政治活動報告を全部読み上げないケースは過去にもある。2002年の第16期党大会のとき、76歳の江沢民は高齢による体力不足から政治活動報告全文ではなく、今回と同様、概要を読み上げた。だが、習近平はまだ69歳で当時の江沢民よりよっぽど若い。

習近平は意外に、これから個人独裁体制を築こうという野心に見合った気力、体力が伴っていないのではないか。

習近平に罷免を迫る横断幕

そして、もう1つ異様な事件が党大会の外で起きている。党大会開幕の3日前の10月13日、北京市海淀区の四通橋で、「彭載舟」を名乗る一市民が、激しい言葉で習近平の失政を批判し、罷免を迫る横断幕を欄干に掲げ、警察に逮捕される事件が発生した。

その一部始終の映像がネットのSNSで流れている。四通橋の上にもくもくと煙が上がり、人々が何事かと見上げると、橋の欄干部分に2つの横断幕がかかっていた(下のツイートの写真)。

横断幕の1つには6つの標語が書かれていた。

「PCR検査はいらない 飯を食わせろ」
「ロックダウンはいらない! 自由が欲しい」
「デマはいらない 尊厳がほしい」
「文革はいらない 改革がいる」
「領袖はいらない 選挙がいる」
「奴隷になるまい 公民になる」

もう1つの横断幕にはこうあった。「罷課、罷工、罷免独裁国賊習近平」(授業ボイコットだ、ストライキだ、独裁売国奴の習近平を罷免せよ)。

この横断幕のたもとで、ヘルメットをかぶった作業員姿の恰好をした彭載舟が拡声器でこのスローガンを叫んでいた。すぐに警官隊が彼を取り押さえ、この横断幕を撤去していった。

だがこの衝撃的な映像は、あっという間に国際社会でも拡散された。もちろん国内でも拡散したが、すぐにネット警察により削除され、四通橋、彭載舟、海淀、横断幕、標語といった関連語の検索もできなくなり、抗議者、勇者といった言葉を含む書き込みもこの事件を連想させるものとして削除されるようになった。

それでも、事件についてはひっそりと分からぬように拡散していった。

たとえば、なぜかSNSで、香港人人気歌手イーソン・チャンの「孤勇者」を歌う人が増えた。ダウンロード数も増えた。「全て、勇敢の証 君の額の傷も、君が他の人と違う部分も」「愛してる 一人で暗い道を行く君を、愛してる 跪かない君を」という歌詞を歌う人たちが、彭載舟のことを思いながら歌っていることに、間もなく誰もが気づき、「孤勇者」も削除対象になった。

拷問死も覚悟の上、命を賭しての抗議

在米の著名華人コラムニストでサイエンスライターの方舟子によれば、この横断幕を掲げた人物は彭載舟という48歳のエンジニア。本名は彭立発といい、ツイッターのアカウントには「自由と科学と哲学を熱愛する技術者」との自己紹介がある。米メディアのラジオ・フリー・アジアは、電磁研究の専門家で企業家だと報じていた。

彼がヘルメットをかぶり工事現場作業員の恰好をしていたのは、高速道路の高架である四通橋に一般の歩行者がいるのは不自然で、そこにいても怪しまれないように変装したということだろう。つまり、周到に計画を練った行動だった。

そして夜のうちに横断幕を掲げて、そのまま逃げたり隠れたりすることもできたであろうに現場に残り、タイヤを燃やして煙を狼煙のようにあげた。つまり、この自分の行ったことを白昼堂々と多くの人民に知らしめようとしたのだった。

言うまでもなく、中国は共産党独裁の恐怖政治国家で、国家指導者を独裁者の売国奴などと呼べば無事ではおられない。2018年7月に上海で習近平のポスターに墨汁をかけ、習近平は独裁者だと批判した21歳の女性、董瑶瓊は逮捕されたのち、精神病院に入れられて、いまだ行方不明。その父親は娘の逮捕に抗議したため、やはり逮捕され、今年9月、獄中死した。親族が遺体を確認したところ、父親の全身に暴行のあとがあり、肛門から出血していたという。これに抗議した親族も逮捕されている。

彭載舟の行動は、董瑶瓊以上に大胆で計画的であったから、逮捕された彼の安全が極めて厳しいものであることは想像に難くない。彼は、政権転覆煽動罪に問われて重い罪を負うかもしれないし、その前に拷問死させられるかもしれない。だが、彼自身、それを承知の上で、命を賭しての抗議と覚悟があったと想像される。

中国では、激しい集団抗議を行って警官隊と衝突したり、バスなどの公共交通機関や公共の場所に対する自爆テロ行為を通じて社会への不満を訴えたりする事件は決して少なくない。だが、彭載舟のように、たった一人で習近平を名指しで批判し、しかも現場から逃げも隠れもせず公衆の面前で捕まってみせるようなケースは極めてまれだ。天安門事件以降、初めてといっていいかもしれない。しかも、党大会の3日前、海淀区四通橋という繁華街で事件は起きたのだ。

彭載舟について、天安門事件の際に、民主化要求運動をしていた若者たちを踏みつぶしに来た戦車の前に、たった一人立ちはだかった通称「タンクマン(戦車男)」と呼ばれた男性にたとえる人もいた。ネットでは、彭載舟を「四通橋の勇者」「現代のタンクマン」と呼ぶ声もある。

中国人の深層心理に波紋を広げた彭載舟の行動

この事件後、現代のタンクマンの行動に感化されたのか、多くの地域で、同様のスローガンの落書きやポスター、チラシが出現した。

ネットのSNSで確認できる限りでは、大学キャンパス内の掲示板や成都や重慶の地下鉄のトイレの壁や、浙江省の地方の公衆トイレのドアなどに、このスローガンが落書きされたり、チラシが張られたりしていた。

また広州市のとある陸橋上では、「PCR検査はいらない 法治がいる」「ロックダウンはいらない 自由がほしい」「華語はいらない 母語がいる」「奴隷はいらない 独立がいる」「中国はいらない 解体してほしい」「広東はいらない 粤国がいる」と、よく似た標語が掲げられる事件もあった。

これは誰が掲げたかわからないが、広州では今、公式の場での広東語の使用が制限され、普通話(華語)が強制されることへの不満が募っていることがうかがえる。党大会で習近平が繰り返し団結を呼びかけている中、広州では広東独立を求める横断幕がひらめいたのだった。

また、どこか分からないが習近平関連書籍が平積みになっている書店で、習近平本を片手にした男性の写真がSNSに上がっていた。彼の来ているTシャツに「この皇帝は服を着ていない」と書かれていた。顔も隠しておらず、彭載舟に続く新たな「現代のタンクマン」と話題になっていた。

彭載舟が命がけの行動は、中国東南西北のいたるところで中国人の深層心理に波紋を広げ、ひょっとすると今後、次々と現代のタンクマンを生み出すことになるかもしれない。

こうした異様ずくめの党大会を経て、習近平第3期目政権がやがて誕生する。それは習近平にしてみれば、10年にわたり粛清に粛清を重ねて、権力闘争を勝ち抜いてきての到達点であるかもしれないが、気が付けば、長老も官僚も習近平への不満不服を抱え、人民の多くも習近平を独裁者、売国奴、裸の皇帝と思っていることを隠さなくなっている。むしろ、悪政を覆そうとする民衆革命が起こる条件が整ったといえないか。おそらく3期目の総書記に選出された習近平の顔に浮かぶのは勝利感でも安堵でもなく、新たな不安と焦燥ではないだろうか。

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