『台湾総統選で“敗北”した習近平が責任転嫁の逆ギレ 世論誘導工作の失敗を責められる国台弁』(1/16JBプレス 福島香織 )について

1/18希望之声<薛瑞福:北京不与蔡英文对话是错误 施压反逼台湾走向独立=シュライバー:北京が蔡英文と対話しないのは間違い 台湾に圧力を加えれば却って独立に向かわせる>先月国防総省インド太平洋安全保障担当次官補を辞任したばかりのシュライバーは、最近ワシントンで開催された台湾選挙後の影響セミナーで、「中国(中共)にはあまり活用すべき手段がなく、台湾への戦略は大幅には変わらず、台湾は外国との国交断絶と軍事演習等の圧力に依然として直面している」と述べた。彼は、「北京が台湾の蔡英文総統と話をしないのは間違いだ」と思っている。

現在、シンクタンク「プロジェクト2049研究所」の議長を務めるランドール・シュライバーは、16日ワシントンで開かれた台湾の選挙後の影響に関するセミナーに参加し、台湾の課題、両岸関係、米台湾関係、台湾のインド太平洋戦略における役割について話した。

シュライバーは、「蔡英文の再選の後、北京は彼女と対話せざるを得ないと考える人もいる。しかし、2004年に台湾の陳水扁元総統が再選されたとき、北京政府は対話しなかったので、今回も同じ手法が採られるのが予想される。台湾の外交関係を断絶させたり、台湾周辺で軍事演習を行うなど、蔡英文と対話しない。北京は動かず、蔡英文と話をしたくないと言うのは間違いである」と言った。

シュライバーは、「北京が台湾を外国と国交断絶させようとするなら、ある人達はそれについて連想せざるを得ない。北京が一つ残らず国交断絶させたら、どういう状況が発生するか?」と提議した。

ノートルダム大学の国際問題の准教授であるジョシュア・アイゼンマンも、この仮定の問題を提起した。彼は、これがもたらすリスクについて頭を鮮明にして考えるように北京に思い起こさせた。「中華民国のすべての外交関係が奪われた場合はどうなるか?北京からの脅威とは別に、台湾が翌日に台湾共和国の設立を宣言することをどうやって防げるのか?」

シュライバーはまた、「台湾の将来の国際環境を見ると、台湾が国際組織に参加することは中国が拒否するので難しいと考えている。しかし、創造性を利用して国際的なスペースを作るべきである。世界には民主的に選出された約20人の女性リーダーがいる。会議を開催したり、国際組織を作ったり、国際的に台湾が存在できる場所を作ったらどうか?」と提案した。

シュライバーは、「北京からの継続的な圧力の下で、米国の自由で開かれたインド太平洋戦略における台湾の役割について、台湾は米国におけるインド太平洋戦略の明らかに指定されたパートナーである。台湾は中共の脅威の最前線にあるため、“台湾関係法”に従って、台湾に十分な自衛能力を提供し続ける」と述べた。

シュライバーは、「米国は台湾が少なくともこの防衛線を守り、彼らの地位・独立しているという事実を維持して、彼らの差し迫った課題に対処することを望んでいる。そうなれば、米国はインド太平洋地域のより広範な課題に対処するためのより良い立場になれる」と述べた。

シュライバーはまた、「1992年にブッシュが150機のF-16戦闘機を売却した後のシンガポールでの両岸協議ができたことを含んで、台湾の武器売却には非常に良い記録がある。2001年の子ブッシュ政権の最大の武器売却後、両岸はまもなくWTOに参加した; 2008年に64億米ドルの武器売却を受けた後、両岸はECFA貿易協定に署名した。過去のいくつかの台湾への主要な武器売却の後、両岸関係は重要な、さらには画期的なブレークスルーさえもした」と述べた。

シュライバーは、「台湾海峡における紛争の可能性に関しては常にリスクがあるが、米国が台湾に必要な防衛力を提供し続けると、中共が台湾を侵略するための武力行使を防ぐことができる。米国国防総省の目標は、このような状況を可能な限り延ばしていき、中共の軍事使用のコストを増加させ、不確実性を高めることである。また、米国は、台湾海峡に軍艦を送り続け、この地域での開かれた海を確保する。台湾海峡はもともとは国際海域であった」と述べた。

先週の木曜日(16日)に、米国海軍のミサイル巡洋艦が台湾海峡を横断した。これは、台湾の選挙後、米国艦艇がこのような航路を通ったのは初めてである。米国第7艦隊の広報官は、この作戦はインド太平洋地域を自由に開放するという米国の関与を実証したものであり、米国は国際法で許可されている飛行、航海、任務を遂行し続けると述べた。

この記事を読みますと、米国は台湾と中国を利用してきたという感じすら受けます。総統選挙でも、米国の思惑で国民党を応援したり、民進党を応援したりと。でも中共の台湾侵攻が囁かれる中、米国は台湾防衛に責任を持ちませんと。中国というモンスターの製造物責任があるはずです。日本にも共同責任があるはずで、中国が台湾侵攻できなくするよう米日共同でできることを打合せしておくべきです。

https://www.soundofhope.org/post/333988

1/18阿波羅新聞網<美国5万吨巨舰现身东海 停满隐身战机:具备一大恐怖战力=米国の50,000トンの巨艦は東シナ海に現れる ステルス戦闘機がいっぱい:恐ろしいほどの戦力を備える>実際、現在の米国の水陸両用強襲艦の機能的位置付けは、水陸両用の上陸作戦支援の任務だけでなく、50,000トンの中型航空母艦として任務を果たすことができる。 水陸両用の上陸攻撃艦ではなく、ビーチに上陸できる航空母艦になった。

日本もヘリ空母「いずも」を軽空母に改造します。尖閣には米軍の極超音速のミサイルを配備して貰い、中共の日本侵略も防がないと。沖縄は左翼や外国人の吹き溜まりになって、スパイ工作が浸透しています。彼らを取り締まるには、やはり選挙で県知事を替えないと。

https://www.aboluowang.com/2020/0118/1397724.html

1/18阿波羅新聞網<美国和平队决定撤离中国=米国平和部隊は中国から撤退することを決定>米国平和部隊は、1月16日に中国でのボランティアプログラムを終了し、2020年6月から中国での平和部隊活動を終えることを決定した。現在、平和部隊のウェブサイトにある中国プロジェクトの呼びかけのコラムは、中国には平和部隊の募集がないことを示している。平和部隊は、この決定を公式に議会に通知した。

平和部隊は、1961年3月1日にケネディ政権の間に設立されたボランテイア組織で、「世界の平和と友好を促進し、困難な環境の下、興味のある国や地域に行き、海外で奉仕する能力と意欲をもった米国人が赴任地で訓練を施し、人材を育てる」のを旨とする。

「チームメンバーは2年間ボランティア活動をする必要がある。平和部隊のボランティアのほとんどは、特に遠隔地や発展途上地域で、ホスト国の草の根レベルで働いているが、一部の地域では、ホスト国の大学卒業生でさえ行きたがらない」

マルコ・ルビオ上院議員は1/16に声明を発表し、「平和部隊の決定により、中国はもはや発展途上国ではないというよく知られた事実を確認し、中国は長い間“自分達は発展途上国”と偽り、世界銀行やWTOなどの国際機関を利用してきた」と述べた。

米国平和部隊は日本の青年海外協力隊と同じというか、日本が真似したのでしょうけど。中国が発展途上国なんて、世界経済No.2の国が恥ずかし気もなくよく言えたもの。鉄面皮な民族というのを表しています。中国人は二重基準であっても、自分に有利となればその通りに動きます。米国人にとって善意でその国のためにと思っても、「騙す方が賢く、騙される方がバカ」という民族相手では利用されるだけ。米国人が中共のスパイとして育てられる可能性もあります。若い大学生くらいの米国人にハニートラップを仕掛けるでしょうから。

https://www.aboluowang.com/2020/0118/1397873.html

1/19阿波羅新聞網<施压荷兰禁售中国 美大使表态:敏感技术不属于「某些地方」=オランダに中国への販売をストップするよう圧力をかけた 米国大使:慎重を要する技術は「ある種の場所」に属さないようにと>米中貿易協定は正式に締結されたが、米中ハイテク戦争は依然として激化しており、米国は半導体メーカーのASMLが中国に先進装置を販売することを禁止するようオランダ政府に圧力をかけ続けている。 駐蘭米国大使は初めて「慎重を要する技術は、ある種の場所に属すべきではない」と述べた。

自由を抑圧する共産主義国には自由主義国は、その手段となる技術の輸出は禁止すべきです。特に半導体は監視技術に使われますので。

http://www.aboluowang.com/2020/0119/1397948.html

福島氏の記事を読みますと、責任を自分で取らず、部下に押し付ける日本のダメな経営者とか上司を思い出します。習近平というのは、それと同じで、部下からは尊敬されず、出世を願う茶坊主しか集まらなくなっているのでは。真実は伝わらず、誤断するのもそれがためでしょう。

一番怖いのは、人民解放軍が既に米軍を超えたという情報が習近平の耳に入って、それを彼が信じることです。プロパガンダで言っているうちは良いですが、本気でそう思うこともあるでしょう。一昨日、本ブログで書いた環球時報の胡錫進編集長のように「台湾海峡では解放軍が米軍より優位にある(渡部悦和氏も『米中戦争』の中で、米軍は犠牲を強いられ、相当苦労するとあったように思います)と戦争を煽る人物もいますので。

もし、台湾海峡で戦争が起きれば必ず日本も巻き込まれます。善悪の問題ではありません。地理的必然です。普段「戦争反対」を唱えている人はどうするのでしょう?日本脱出するのでしょうか?米中戦争は「自由」と「反自由」の戦争の一面を持っています。自由のために戦わないで逃げ出す人に精神的な安住の地はないと思った方が良い

記事

総統選で勝利し、台湾で一番美しい風景はあなた方、と支持者に挨拶する蔡英文総統(筆者撮影)

(福島 香織:ジャーナリスト)

 1月11日の台湾総統選挙の投票結果は、前回のコラム(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58901)で予想したとおり、現職・蔡英文総統が過去最高の得票数817万票を獲得しての圧勝に終わった。立法院議席も113議席中61議席の過半数を民進党がとり、とりあえず民進党にとっては大満足の結果であったことだろう。

蔡英文の評判は決して良くなかった

 私は台北の蔡英文候補事務所前に設置された集会場の現場に赴き、民進党支持者の中で選挙の結果を知った。当選が確定した直後、周囲の人たちにこんな質問をした。

「蔡英文政権2期目に期待することは?」「中国からの軍事的圧力が心配ではないか?」「中国からの圧力で経済が今よりももっと悪くなると心配ではないか?」

 ある初老の民進党支持者男性は「司法改革をやり遂げてほしい。今の台湾の司法は公平ではないから。国民党が得するような法律ばかりだ」「経済は世界中が悪いから、台湾の経済がさらに悪くなるのは、もう仕方ない」などと答えた。中国の軍事的圧力については、「やれるもんならやってみろ!」

 また別の中年男性は「経済が良くなるとは思えない。副総統の頼清徳が4年後の総統選に出馬して勝つだろう。その時に期待している」「台湾人は軍事的脅しに屈しないし、経済が大変なのも耐え抜ける」・・・。

 私は1月9日から台北に入り、人に会うたびに、誰に投票するか、蔡英文政権をどう評価するか、再選したら何を期待するかを聞いて回ったが、蔡英文政権の評判はかなり悪かった。下町のレストランや屋台で働く人、タクシー運転手、ホテルの従業員など数十人にとりあえず聞いてみた。

 台湾人の友人が、こう説明する。「蔡英文は評判悪いよ。私も4年前は蔡英文に入れたけど、今は嫌い」。

 蔡英文が嫌い、という理由は様々だが、やはり尖ったリベラル政策、たとえばアジア初の同性愛結婚法の導入や、「一例一休」と呼ばれる“働き方改革”が台湾社会の実情を無視したものだったこと、体感として経済がはっきりと悪化し、物価が値上がりして暮らしにくくなったことなどが挙げられた。

アジア初の同性愛結婚法は快挙だ、日本も見習え、とリベラル知識人たちは持ち上げるが、政権の支持率にはけっしてプラスにはなっていない。キリスト教徒も多く、家庭を重視する台湾社会は日本以上に保守的価値観が強い。また、蔡英文と頼清徳が民進党・総統候補の座をめぐって激しく戦ったとき、蔡英文の戦い方がフェアでなかった、と文句をいう人もいた。「蔡英文側は、4月に予定されていた予備選を自分たちの都合で延期した。4月に予備選をやったら頼清徳が総統候補になっていたのに」と。

 だが、そんなふうに蔡英文政権への批判を山のように説明した後、最後には「それでも、総統選は女の方に入れる」と結んだ。「なぜ?」と問うと「国民党は中国共産党に近づきすぎた」「選挙というのは、腐ったりんごの箱から一番腐っていないマシなりんごを選ぶことなんだ」「中国に飲み込まれたくないから、(蔡英文は嫌いだけど)涙を呑んで女に投票する」。

 つまり、今回の総統選の蔡英文圧勝は、蔡英文の勝利でも民進党の勝利でもなく、中国共産党、いや習近平の敗北であった。

若者から強い支持を得た小政党

 投票率は74.95%と前回総統選よりも9ポイントも上回ったのに、蔡英文の得票率は57%で、前回より1ポイント上がっただけ。韓国瑜比例の得票率は38%で、前回総統選より7%以上上回っている。つまり、投票者が大きく増えたのに、蔡英文の得票率は伸びていない。

 立法院選挙をみても民進党としての比例票得票率は33.98%、国民党の得票率33.36%とそう差はなく、ともに比例議席は13議席。つまり民進党は比例議席で5議席も減らし、選挙区議席も2議席減らして、全体で7議席を失っている。国民党の総議席数は前回よりもプラス3議席の38議席。

 むしろ注目すべきは小規模政党の動きだ。「民衆党」という台北市長の柯文哲がつくった新党が、初選挙でいきなり比例5議席を獲得した。柯文哲は比較的中国寄りだが、一国二制度に対しては否定的で、香港デモの民主は応援するという立場。国民党にも民進党にも愛想をつかした有権者の票が流れたといえる。比例得票率は5%を優に超えた11.22%なので、2024年の総統選には柯文哲総統候補が郭台銘副総統候補と組んで登場する可能性も出てきたわけだ。

「台湾基進党」というひまわり運動から生まれた出来立てほやほやの台湾独立派(国家完成派)政党の陳柏惟は、台中市の選挙区で国民党の現職候補を破って議席を獲得。2016年に新党として立法院選挙に初めて参加し5議席獲得し注目された「時代力量」は、昨年2月からの分裂騒動や不祥事などがあったにもかかわらず、比例3議席を維持した。

 台湾アイデンティティ、台湾国家意識を重視するこれらの小政党は若者から強い支持を得ている。今後4年で大化けするかもしれない。

 もし蔡英文や民進党に私がアドバイスするならば、圧勝に酔いしれるのではなく、4年後に政権をつなぐための準備を明日からしてほしい。まずは5月20日の就任演説で、台湾の国家観、未来のビジョンを交えた、希望を与える演説ができるか、だ。

台湾を理解していなかった習近平

 今回の選挙で民進党が圧勝したのは、習近平の「一国二制度による和平統一か否か」という問いにどう答えるかが選挙の争点になっていたからだ。台湾有権者は「一国二制度による和平統一」にノーを突き付けた。蔡英文は勝利演説の中ではっきりと言っている。「脅威と恫喝に屈服しない政府を有権者が選んだことを、北京は理解しなければいけない」。

 ここで問題となるのは、習近平の今後の出方である。

 習近平は「一国二制度による和平統一か武力統一か、どちらか選べ」と無茶な選択肢を台湾有権者に迫り、有権者は和平統一に対して「ノー」「武力恫喝に屈しない」と回答した。ならば今度は、習近平が「武力統一」か「統一放棄」かの選択を迫られることになる。果たして習近平は武力統一を選択するのか否か。

 客観的にみれば、今の中国に台湾を武力統一する力はあるまい。なぜなら、台湾・民進党政権の後ろにははっきりと米トランプ政権が見えるからだ。中国が台湾を攻撃することは、米国を攻撃することになる。

 では、「統一を諦める」と言えるのか。そんなことを言えば、共産党のレジティマシー(正統性)は崩壊する。習近平政権どころか共産党一党体制が終焉を迎える。

 そもそも、総統選の1年前のタイミングで、「和平統一か武力統一か」という無茶な選択を台湾有権者に迫った習近平の台湾理解の甘さが問題だったのだ。政策評価だけなら敗北もありえた蔡英文候補は、敵チームの習近平の迷アシストで再選のゴールを決めることができた。習近平は蔡総統からMVP賞を贈られてもいいくらいだ。

 まさかと思うだろうが、習近平は、台湾人の大多数が中国に統一されて一緒に「中華民族の偉大なる復興」という中国の夢を追い求めたいのだ、と信じていた可能性がある。

敗北の責任を取らされる「国台弁」

 習近平は、そんなふうに台湾世論を誤解してしまった非が自分にあるとは思わないようだ。その責任を国台弁(国務院台湾事務弁公室、中央台湾工作弁公室)の情報官僚たちに擦(なす)り付けようとしている。

 1月10日、国台弁はオフィシャルサイトを通じて、中央第一巡視組(中央規律検査委員会による出張汚職捜査チーム)のガサ入れを受けており、「一部指導幹部の問題」の手がかりが見つかったことを明らかにした。中国メディアはこの発表を受けて「国台弁責任者の、“習近平主席の”台湾一国二制度“に関する指示への対応が不十分であり、改善する必要を認めた」と報じた。国台弁主任の劉結一は「事実を調べて害を取り除く」と述べており、この問題を厳粛に受け止めているという。

 つまり、「国台弁は台湾総統選挙工作のためにたくさん予算を得ていたくせに、その予算を正しく効果的に使わず、中国と統一されることの素晴らしさを台湾有権者に浸透させる工作をさぼったがために蔡英文総統が圧勝した」と習近平が考えた、ということではないか。習近平が敗北したのは国台弁の汚職あるいはサボタージュのせいであり、その責任をとってもらう、という動きがあるのではないか、ということが、この1本のニュースから想像されるのだ。

 これはまるで11月24日の香港区議選挙の民主派圧勝、親中派惨敗の結果を受け入れられず、その責任を駐香港中央連絡弁公庁(中聯弁)のサボタージュのせいだと怒って、主任の王志民を更迭したやり方と同じパターンである。

台湾には台湾世論を親中に染めるための浸透工作を担った中共の情報官僚が、豊富な工作資金とともに入っている。だが、その成果がぜんぜん上がらなかった。おそらく彼ら情報官僚は、「有権者は蔡英文政権にうんざりしています」といった、まんざら嘘ではない報告を上にあげていたのだろう。一方、中国共産党がいかに台湾人から嫌われているかは報告できなかった。たぶん、習近平の逆鱗にふれて失脚してしまうかもしれない、と恐れて、なかなか言えなかったに違いない

国台弁の工作をぶち壊したのは習近平

 私は最近ますます確信しているのだが、習近平の暴政は、情報官僚たちを含む中国の官僚システムを委縮させ、機能不全を引き起こしている。このため習近平は国際情勢も経済情勢も社会情勢も正しい情報を掌握できておらず、政策ミスが連発して止まらないのだ。

 国台弁が本当に浸透工作をさぼっていたのかというと、実のところ、彼らはなかなか頑張って仕事をしていた。少なくとも2018年秋の地方統一選挙で、韓国瑜を民進党の牙城といわれた高雄市市長に当選させた手腕は見事というしかない。そうやって作り上げた国民党優勢のムードをぶち壊したのが「習五条」(2019年初頭に習近平が発表した強硬な台湾政策)だとすれば、習近平は頑張る国台弁はじめ台湾の情報官僚たちの働きを後ろから妨害しているとしか思えない。

 香港デモの影響によって蔡英文優勢がどうしても覆せない状況になっても、国台弁は国民党の比例名簿上位に中共の傀儡となる統一派議員候補をねじ込んだ。国民党比例名簿4位で当選した退役軍人の呉斯懐は、習近平に忠実な傀儡と多くの国民党員も認める人物である。国台弁は彼を立法院の国防委員会に送り込むことで、たとえ蔡英文が再選しても、国防に関する内部情報はきちんと手に入れられるように手配した。もっともこうしたあからさまな工作によって国民党の支持者離れが加速したことも確かだ。今、呉斯懐は国民党惨敗の“戦犯”の一人として立法委員(議員)辞職をするのか否かが問われている。

 総じていうと、国台弁は習近平の指示どおり、頑張って台湾浸透工作、選挙のための世論誘導工作を行ってきたが、その成果を習近平が後からぶち壊した。国台弁は焦ってさらに浸透工作したのだが、焦った分、雑な仕事になって、台湾有権者から見破られた、ということではないだろうか。鄧小平以来、時間をかけて完成された中国の官僚システムを使いこなせず、ぶち壊しているのが習近平だと、私は分析している。

 習近平は香港に続いて台湾においても敗北を受け入れなければなるまい。さて、この敗戦処理をどうするのか。

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