12/19WHよりのメール「
FIVE STORIES PRESIDENT TRUMP DOESN’T WANT YOU TO MISS
Moderna COVID Vaccine Gets Key Endorsement — Vaccinations Are Safe and Will End Pandemic
-Fox News
“The vote Thursday by a U.S. Food and Drug Administration advisory panel to recommend an emergency use authorization for Moderna’s coronavirus vaccine is an important and welcome step in our battle to end the COVID-19 pandemic,” Sally Pipes writes. Vaccinations are already underway for the Pfizer-BioNTech vaccine, as well.
🎬 WATCH: Vice President Pence receives the Coronavirus vaccine!
The COVID-19 Moon Shot: Operation Warp Speed
-RealClearHealth
“What usually takes up to ten years, America’s innovative bio-pharmaceutical companies accomplished–the design and testing of a new vaccine–in less than ten months,” Jerry Rogers writes. “The Trump administration, the American bio-pharmaceutical industry, medical professionals, and America’s supermarkets, grocers, and pharmacies have all risen to the enormous task of defeating an invisible enemy.”
Trump’s Peace Deals Mean the Anti-Israel Boycott Movement Is Dead
-New York Post
“The US-brokered Abraham Accords will almost certainly be remembered as Team Trump’s greatest foreign achievement. Among the as-yet-unappreciated benefits: The accords will utterly delegitimize those in the West who seek to delegitimize Israel, not least the movement to boycott, divest from and sanction the Jewish state,” Sohrab Ahmari writes.
Trump Signs Bill for Women’s Suffrage Monument in Washington, D.C.
-Forbes
“President Donald Trump signed a bill Thursday authorizing an outdoor federal monument in Washington, D.C., to the women’s suffrage movement to honor the activists who won women the right to vote, his latest move to mark the 100th anniversary of the 19th Amendment,” Carlie Porterfield reports.
🎬 WATCH: President Trump signs law to honor women’s suffrage
China Lies About Its Wrongdoing on COVID, Spying, Global Aggression, Pollution and More
-Fox News
“China has not taken one step in statecraft that suggests the regime is interested in being a more responsible international partner,” defense expert James Carafano writes. “It is the height of irresponsibility to believe that going easy on the Chinese Communist regime will produce anything other than more deceit and aggression and more disappointment for the free world.” 」(以上)
12/19希望之声<拜登团队要求国防部立即重启交接 未见米勒答应=バイデンチームは国防総省に直ちに引き継ぎを開始するよう要請したが、ミラーは答えなかった>12/18(金)、米国国防総省のクリストファーC.ミラー国防長官代理(Christopher C. Miller)は公式声明の中で、国防省がバイデン移行チームの引き継ぎを一時停止したと述べた。声明は、疫病流行の追加作業のために、部門は過去2週間でバイデン移行チームとの会議をキャンセルしたと述べた。これに対し、バイデンチームは強く抗議し、会議の再開を要請したが、国防総省は返答しなかった。
関連する声明は、ペンタゴンが「パンデミックへの対応と全国へのワクチン配布のやり方に焦点を合わせた」ため、バイデンチームとのいくつかの会議を遅らしたと指摘した。
声明によると、国防総省と移行チームは、12月の休暇中の2週間、話し合いを中断することに同意し、国防総省は「本日から会議のスケジュールを変更していく」と述べた。
しかし、バイデン移行チームのエグゼクティブディレクターであるヨハンアブラハム(Yohannes Abraham)は、チームは2週間の引き継ぎ会議を一時停止することについて国防総省と合意していなかったとロイターに語った。
アブラハムによると、国防総省は最近、いくつかの政治問題についてバイデン側との協力を停止したが、金曜日までに、当初の「非常に限られた協力」も突然停止された。
彼は、国防総省がこの決定を取り消し、直ちに引き継ぎを再開することを望んでいると述べた。国防総省はこの声明についてコメントしなかった。
バイデン移行チームによると、今週の金曜日の会議は国防総省によって一方的にキャンセルされ、彼らはキャンセルの理由を知らない。
ジェネラルサービスアドミニストレーション(GSA)が11月末にバイデン陣営の嫌がらせに耐えられず、バイデンチームへの資金調達と初期作業を認めた後、トランプチームとバイデン移行チームの間の引継ぎは非常に遅かった。ペンタゴンは12/17まで、移行に関連して予定されていた会議のキャンセルを発表した。
12/4、WPの報道は、バイデンチームは国防総省の諜報部門に連絡する許可を得ていないと不満を述べたが、国防総省の職員はその後、そのような事はなかったと否定した。
12/17(木)の夕方、国防長官代理のクリスミラーは、国防総省はバイデンチームとの協力を一時停止すると発表した。それに応えて、バイデン陣営の高官はショックを表明し、内情を理解していなかった。
別のペンタゴン当局者は、国防総省は新年休暇の前に休息を必要としたため、部門がバイデンのチームとの交流を2週間中断したと指摘した。この声明は、ミラー国防長官代理によって確認されていない。
戒厳令を敷くかもしれないときに、敵に情報を渡すことはしないでしょう。
https://www.soundofhope.org/post/455050
何清漣:これは重大情報である。 昨日の「裁判官の真実と世論の戦い」は、実際に米国人の最高裁判事への神聖なイメージを壊した。
次の「戦略的シナリオ」:
1.もし、バーが23日に離任した後に何か動きがあるというのは嘘ではない。2.Solar Windsの動きは大きな収獲があった。
次に来る3つの方法:1.1月6日に選挙人を奪回。2.6つの州の認証は完全にはできないので、再選を決定する(国際社会には多くの前例がある)。3.・・・・・・穴埋め問題
引用ツイート
Sumerian @ Sumerian0 ・ 7時間
重大ニュース:国防長官代理のクリス・ミラーは、ペンタゴン(国防省)内のバイデン移行チームとの協力の停止を命じた!!
その理由として、クリスマスと新年の2週間の休みと事務の繁忙を理由に挙げたが、関係が破綻したのではないかと推測できる。トランプと愛国者が、極左グローバリズムと社会主義の闇の勢力の喉を封じ、人類の主流の文明が危機と衰退の際にあるのを救うことを心から願っている!! twitter.com/Breaking911/st …
12/19阿波羅新聞網<川普总统戒严令呼之欲出?中共杀手锏露底了=トランプ大統領の戒厳令は本当に出る? 中共の奥の手が現れてきた>
トランプ:元CISA長官は、議会の公聴会で露骨に嘘をついたことで大いに非難する
米国メディアの分析:郵送投票方式は、左派が長年かけて布石を打ってきた結果である・・・フェデラリストの分析。左派の最終的な目標は、米国の民主主義システムを弱体化させること。高いエラー率と不正行為の可能性が選挙の結果と民主主義を国民に疑わせたと指摘。システムは不信感を生み出し、これが一部の(左派)民主党員の真の目的である。
今分かる!中共は、一挙に米国を奪い取るための「奥の手」について繰り返し言及して来ている・・・選挙詐欺は中共の秘密の「奥の手」であり、長い間国家安全保障のタカ派を悩ませてきた。10数年前から中共が計画し、今我々の目の前で起きている。ソフトクーデターである。
国家情報長官は、選挙での外国の干渉を確認した。トランプの戒厳令は本当に出る?
CBS記者のキャサリンヘリッジ(Catherine Herridge)の16日の報道で、情報長官兼国家情報長官(DNI)のジョンラトクリフはCBSに次のように語った。「中国、イラン、ロシアの外国が今年11月の選挙に干渉した」と。
北米保守評論は17日、「トランプ大統領が2018年9月12日に発した“選挙への外国の介入に関する行政命令”によれば、国家情報長官は選挙から45日以内、つまり12月18日までに大統領に報告しなければならない」と報道した。したがって、本日情報を開示することは合理的であり、大統領が行動を起こすためのより多くの時間を与えることにもなる。
報道によると、CBSのニュースが真実である場合、大統領は外国の干渉のために選挙は無効で、全国または一部の地域では、戒厳令を実施し、裏切り者を逮捕し、新しく大統領選挙を進めると宣言できるあらゆる理由がある。
友達は、応急物資を準備し、シートベルトをしっかり締めて。我々はすぐに長くはない混乱の時期に入るかもしれない。
分析:正義の神は全米国人をふるいにかけた
https://www.aboluowang.com/2020/1219/1535602.html
12/19希望之声<川普:共和党参议员应否决选举人团总统提名=トランプ:共和党の上院議員は選挙人団の大統領指名に拒否する必要がある>トランプ大統領は12/17(木)に共和党上院議員に、1/6の両院合同会議で12/14に選挙人団によって選ばれた大統領候補を拒否するよう促した。
アラバマ上院議員のトミー・チューバービル(Tommy Tuberville)は、12/17(水)のジョージアでの集会で、1/6の合同会議で2020年選挙人団の大統領候補指名に多分反対すると述べた。トランプ大統領はすぐ12/18(木)に、共和党上院議員はチューバービルと共に1/6の上下院合同会議で選挙人団によって指名された2020年の大統領候補者を拒否するよう促した。
トランプ大統領は木曜日にツイートした。「チューバービルは英雄になり、さらに民衆に人気が高まるかもしれない。彼(チューバービル)は勇気があるため、これを行うことができる。また素晴らしい勝者である。彼の提議を支持する多くの共和党上院議員がいるはずである」
トランプはまた、「我々(共和党)は今年の選挙で圧倒的な勝利を収めたが、我々の勝利は盗まれた。しかし、彼らを捕まえた!(我々は)それについて何かをする必要がある!」と述べた。
トランプ大統領は以前、民主党が選挙での勝利を盗むことを決して許さないとツイートした。彼は、「上院多数党首のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)はこんなに早くあきらめるべきではなく、共和党の選挙結果をより強く擁護すべきで、“さもなければ、共和党はもはや存在しない”と考えている」と。
トランプは、「(今年の)大統領選挙でかなりの優勢な勝利を得た。今回の選挙結果を盗むことは許されない!このために戦おう!」と語った。
https://www.soundofhope.org/post/455011
12/18阿波羅新聞網<白宫网站请愿:请总统下令戒严 拯救国家=WHのウェブサイトへの請願:国を救うために戒厳令を発するよう大統領に要請する>「BC」請願開始人の請願書には、「我々の国は現在、無法な社会主義国に向かっている。2020年の大統領選挙は冗談であるだけでなく、世界史上最大の犯罪でもある。 我々は中国とベネズエラに益々似てきている。安全、自由、言論の自由がない国にいたいとは思わない。大統領は戒厳を発令してこの国を救ってほしい!米国人の少なくとも50%があなたを支持している!」
をクリックすれば画面が現れます。小生もサインインしてWHに送付。名前は英語で入力。WHより登録メールアドレスに受理のメールが届きます。送られてきたメールの“Confirm your signature by clicking here.”をクリックして手続きを完了させます。
パウエル弁護士が連邦最高裁に出したウイスコンシン州とミシガン州の緊急提訴は州政府の返事が1/14までと言うのですから、やる気がない、腐敗の塊と言われても仕方がない。知的エリートと目されるのは皆デイープステイトの一員と思ったほうが良い。トランプは本日アサンジを特赦するようですから、裁判を当てにせず、情報戦と戒厳令で迎え撃たないと敵は大掛かりなので負けてしまいます。
https://www.aboluowang.com/2020/1218/1535482.html
福島氏の記事に出て来るリリアン・ウィレンスは下の写真の人物。
ユダヤグローバリズムと共産主義は両方ともユダヤ人の発明なので、親和性を持つのは当然。両方とも人類の幸福には目がいかず、特定の利権構造を持つ人間を優遇するだけ。反対者はメデイアや役人を使って弾圧する。
やはりユダヤ人のキッシンジャーが中国の金(ハニーも?)に転んだのが、米国全土で腐敗が始まった端緒でしょう。中国は長い賄賂の歴史を持った国ですから。米国の敵は彼らと左翼民主党、メデイア、SNS、中共であることは間違いありません。
記事
米国・ニューヨーク市マンハッタンのウォール街(Pixabay)
(福島 香織:ジャーナリスト)
中国人民大学国際関係学院副院長で、貨幣研究所の研究員でもある著名学者、翟東昇教授の11月28日の講演が、中国人と在米華人のSNS上で炎上している。
炎上は12月7日に米FOXニュースの名物キャスター、タッカー・カールソンが約7分の番組にして取り上げたことから始まった。それをトランプ大統領がバイデン攻撃のネタとしてツイッターで拡散したことで、一気に燃え広がった。
炎上のポイントは、翟教授が「米国のエスタブリッシュメント(ウォール街を中心とした体制派エリート層)やディープステート(影の政府)と中国共産党中央とのコネクションが数十年前から続いており、『ウォール街の狼たち』は中国共産党の老朋友(古い友人)である」ということをまるで自慢するように吹聴したことだった。
私たちのように中国情報や国際ニュースを長く扱っている人間からすれば、別に目新しいことを言っているわけではない。だが、普通の中国人からすれば、中国共産党政権と米政権が古くからの親友で、ウォール街はいつも中国の味方をしてくれていた、と言われると、それは炎上するだろう。
では、なぜ翟教授はこのタイミングで中国ネット、あるいは在米華人を炎上させる必要があったのか? そんな情報は秘匿しておく方が、中国共産党政権にとってもいいに決まっている。とすると、翟教授の暴露は、単にうっかり口走ったというだけなのか? とついつい深読みしてしまうのだ。
「ゴッドファーザー」のようなユダヤ系老婦人
翟教授は、人民大学の金燦栄教授とならんで、習近平政権の経済・国際関係方面のブレーンとみなされている。特に人民元の国際化に関する提言を主導するのはもっぱら翟教授である。
中国人民大学国際関係学院副院長の翟東昇教授
11月28日、中国観察者網という上海社会科学院系の民営ニュース・評論サイトで、この翟教授の講演映像が流された。講演のテーマは「中国金融開放はウォール街の狼を引き込むのか?」。
内容は「中国はさらに一歩金融市場開放を進め、人民元国際化を加速すべきだ」と呼びかけるものだった。翟教授は「金融開放は中国がドル基軸の外に自らの市場ルールを打ち立てる助けとなり、金融主導権をさらに奪い取り、グローバル金融のプレイヤーたちをこの市場に呼び寄せて投資させるべきだ」と訴えた。「これは米国からデカップリングされかけていた中国を再度米国とカップリングさせるプロセスである」という。
そして教授は講演の中で、「過去数十年来、中国のハイレベル層は米国エスタブリッシュメントと連動してきた」と発言した。これがネットで炎上の原因となった。
翟教授は、「我々(中国)はトランプ政権が貿易戦争を起こすことを知っていながら、なぜ対応できなかったのか? なぜ、以前は、つまり1992年から2016年の間は、中米の間でおきた各種問題をうまく処理できたのか?」と疑問を投げかける。1993年の銀河号事件(中国貨物船がイランに化学兵器の材料を運んでいたとの米国の主張から発生した米中外交衝突)や、1999年の大使館誤爆事件(ベオグラードの中国大使館を米軍が”誤爆”した事件)、2001年4月、海南島上空で米中軍用機が衝突した事件を例に挙げ、「いかなる危機も、全部ベッドの上の夫婦の痴話げんかみたいなもので、最後はうまく収まって、だいたい2カ月以内で処理できた。なぜか?」と問いかけた。
翟教授は、その答えをこう語る。「我々の上層部はあっちの上層部にコネがあるのだ。我々は米国の権勢核心グループに老朋友をたくさん持っている」。
その老朋友の1人として例に挙げたのが、「大鼻のユダヤ系老婦人」だ。
2015年の習近平総書記の訪米前に、米国世論を親習近平に誘導するため『習近平、国家統治理論を語る』の英訳出版を行い、新聞発表会を行う計画を中国共産党(中共)として立てていたという。だが、ワシントンDCの地元書店経営者は出版発表会開催を、別の予定が入っていると拒否。ここで中共と書店経営者との間に立って出版発表会開催に尽力してくれた人物が、大鼻のユダヤ系老婦人だった、という。
一度、中共への協力を断った書店主を彼女はどのように説得したのか。翟教授が直接聞いたところ、「道理を話した」と映画ゴッドファーザーの名セリフを語ったという。老婦人がゴッドファーザー並みの強い力を持ったフィクサーであることがうかがい知れる。
翟教授はこの老婦人の名前を明かさなかったが、中国共産党と強力なコネを持つ元ウォール街金融機関のトップで、米国籍と中国籍を持ち、中国語はネイティブ並み、北京市の一等地の長安街に四合院の屋敷を持っているというヒントから、一部では投資家のリリアン・ウィレンスではないか、という説が出ている。
ウィレンスはロシア系ユダヤ人で、20世紀初頭~半ばにロシアから上海に亡命した家庭に無国籍状態で生まれた。のちに米国に渡って米国籍を取得し、ウォール街のキーパーソンとして米国と中国のコネクション形成に関与していたという。
バイデン政権になれば米中関係はうまくいく?
また翟教授の話は米国の内政にまで及んだ。
「ウォール街は1970年代から米国の内政・外交に非常に強い影響力を与えてきた。だから我々はコネを使って彼らを頼ってきた。しかし2008年に(リーマンショックで)ウォール街の地位は失墜した」
「さらに2016年以降、ウォール街はトランプを操れずにいた。なぜか? トランプは以前、ウォール街を相手に契約違反をしており、双方の間に対立があった」「(トランプ政権との)貿易戦争のプロセスで、ウォール街は我々を何かと助けてくれようとしたが、力がおよばなかった」
「しかし、バイデン政権が登場すれば、伝統的エリート、エスタブリッシュメントとウォール街の関係は非常に密接になる」「ハンター・バイデンが全世界にファンドを持つのを誰が手伝ったと思うのか? わかるよね」──翟教授はこううそぶいた。
米国がバイデン政権になれば米中関係はうまくいくから中国も金融市場の対外開放を進めよう、ウォール街の狼なんて怖くない、我々と彼らは昔から友人なのだ、と人民に訴えるのが目的の発言、ともいえる。
なぜこのタイミングで炎上ネタを語ったのか
だが、これだけ政治的に敏感な内容が物議を醸すのは、目に見えていたはずだ。この講演の中身が、なぜこのタイミングで中国で広く公開されたのか。
公開直後、中国のSNS上で数時間炎上したのち、中国では速やかに動画が削除された。ただYouTubeやその他の動画投稿サイトに残っていたものあり、12月7日にFOXニュースが取り上げると、華人社会だけでなく世界にも炎上が広がって、今や一部日本語字幕のついた動画も流れている。
一部識者は、翟教授がうっかり口を滑らしただけだ、という説明をしている。確かに中国知識人の中には、自分だけが知っている「内部情報」を、大衆にひけらしたがる人もいる。
翟教授の“放言”は、今に始まったわけでもない。2019年から2020年にかけて行われている翟教授の断続的なインタビュー番組が、やはりネットで公開されているが、そこでは、米国の株式バブルの背景や構造を解説しながら、米国を操っているディープステートがどんな存在か、トランプとディープステートの関係などの内幕を語っていた。翟教授はこんな話をする。
「米国の権力構造は、異なる複数の利益集団の集まりでできている」
「(ウォール街を中心としたグローバリスト集団の)ディープステート(影の政府)がその核心だ」
「冷戦を行ったのも、第2次大戦後の世界秩序そのものを作り上げたのも、この小さなディープステートだ」
「米国の主人公はディープステートであり、大統領ではない。トランプは、ディープステートにとって初めての“外地人(よそもの)”の大統領なのだ」
ディープステートの最大の行動原理は自らの利益の追求なので、金で動く。中国共産党はチャイナマネーで彼らとのコネクションを形成することができたというわけだ。日本でも保守派の間ではなじみのある米国権力と中国共産党との関係の解釈である。
だが、中国の体制内知識人が、なぜあえてこのタイミングで、こうも赤裸々にこのネタを語ったのか。中国ネットメディアで拡散し、炎上を引き起こしてしまったのは、本当に単にうっかりなのか。
実のところいろいろな解釈があり、一部では、翟教授を含め習近平政権の金融・経済ブレーンたちは根っこが改革開放派・鄧小平派であり、彼ら自身もグローバリスト的な立ち位置にある。そのため習近平の経済・金融政策の方向性に内心不満を感じており、そこはかとなく「低級紅・高級黒」(一見、忠実なふりをし、賞賛しているように見せかけて、実は批判したり足を引っ張るレトリック)で習近平に不利な言動をしているのではないか、という見方もある。
また、結果的にトランプに塩を送ることで米国の分断をさらに悪化させ、米国内政の混沌を長引かせる狙いがあった、という見方もある。あるいは翟教授は、この動画がFOXニュースで取り上げられるとは全く予想しておらず、単に中国人民に米国の本当の姿を教えたい、ということではないか、という見方もあった。
伝統的エリート層側にいる翟教授
私の個人的な印象は、翟教授のこの放言には、ものすごいエリート意識が感じられることだ。
中国も実のところ米国と同様の複雑な権力構造をもっている、と私は思う。共産党一党独裁のヒエラルキー構造というのは間違いないのだが、すべての官僚、地方、軍、企業が共産党中央指導部に心の底から従順かというと、そうは言いきれない。「異なる複数の利益集団」によって権力構造が形成されている、という表現は、実は中国でも当てはまろう。少なくとも習近平以前は、そうした利益集団のバランスの中で権力が形成されていた。
中国にもかつては「ディープステート」と呼ぶことのできる存在があった。例えば軍、長老政治、メディア、太子党企業利益集団、金融テクノクラート集団、あるいは官僚集団。そうした利益集団にまたがる共産党のキーパーソンたち。だが、習近平はそれらの伝統的な権力構造をぶち壊し、すべての権力を自分に集約させるために、軍制改革を行い、長老や太子党、官僚たちの派閥を反腐敗キャンペーンを利用して寸断、潰滅し、メディア・知識分子の言論統制を強化し、鄧小平の打ち立てた共産党ルールを崩壊させることを企てた。
そういう意味では中共の伝統的エリート層にとって習近平も“外地人”いや“外星人”ぐらい理解不能で、扱いにくい存在であることは間違いない。そして翟教授は中共の伝統的エリート層側にいる人物だ。
米国の大統領選後、米国の分断が誰の目にも明らかになって、その行方が混とんとしたままだが、実は中国共産党一党体制も同様の分断が起きているのかもしれない。
民主主義のオープンな国ではなく、選挙もない、言論不自由の恐怖政治の国ゆえに、中国の政権批判の声や、あからさまな対立行動は見えにくい。だが、こうした「うっかりミス」のように見える言動が、なにかしらの意図や影響力の期待を含むという事例は過去にも多々あった。興味深いのは、最近の中国のそれは、米国メディアや在米華人らの反応とセットにして、米国内と中国内で同時に世論誘導を起こそうとしていることだ。
とにかく時代はグレートリセットを迎えている。第2次大戦後、こうした米エスタブリッシュメントが作り上げた秩序、米中のディープステート双方の関係を軸とした秩序がリセットされて次はどうなる? というときに、いろいろな人がいろいろな目的で、いろいろな暴露(フェイクニュースも含めて)を投下して、世論誘導をして、来る世界を自分たち利益集団の都合のように導こうと蠢(うごめ)き始めている。私たちは冷静に身構えながら、こうした奇妙な出来事や情報を精査していく姿勢が重要だろう。
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