『韓国で進む「慰安婦被害者法改正案」のデタラメ、元駐韓大使が解説』(8/27ダイヤモンドオンライン 武藤正敏)について

8/30希望之声<民调:84%美民众支持美军在所有美国人撤出前留阿=世論調査:米国人の84%が、すべての米国人が退避するまで米軍がアフガニスタンに留まるのを支持している>最新の全米世論調査によると、アンケート回答者の80%以上が、アフガニスタンに留まっているすべての米国人が退避するまで、米軍はカブール空港に留まるべきだと考えている。しかし、バイデン政権は、米軍が8/31の最終期限までに撤退することをずっと主張してきた。

フォックスニュースによると、WHはアフガニスタンからの軍の撤退の最終期限の8/31に固執しており、米国務長官のブリンケンも8/29(日)に、期限後米軍はもはやアフガニスタンに留まらないと発表した。しかし、ABC NewsとIpsosが8/27(金)から8/28(土)まで全米の513人の有権者に対して実施した世論調査では、回答者の最大84%が、アフガニスタンに留められているすべての米国人が退避してから、カブール空港に拠点を置く米軍は去るべきだと考えている。

世論調査に回答した米国人のうち、共和党の87%、民主党と無党派の86%が、すべての米国人が退避してから、アフガニスタンからの米軍の撤退を支持している。これは、回答者がこの問題について党派の区別がないことを意味する。

8/26、アフガニスタンのカブール空港に駐留していた米軍が攻撃され、13人の米兵と170人のアフガニスタン人が死亡した。その後、ABCニュースがこの世論調査を実施した。

世論調査の結果はまた、回答者の71%が、米軍はアフガニスタンを離れる前に、過去20年間アフガニスタンで米国を支援してきたすべての人々を含め、避難を希望するすべての人々のために、留まるべきだと考えていることを示した。回答者の38%は、バイデン政権の撤兵の方法を承認しなかった。

タリバンが8/15にアフガニスタンの首都カブールを占領して以降、米軍は5,500人の米国人を含む114,000人を退避させた。米国国務省は週末に、350人の米国人だけがまだアフガニスタンに留まっていると言った。しかし、アフガニスタンの他の地域では何千人もの米国人が立ち往生している可能性があると推定されており、これらの米国人は現在カブール空港に着くことができない。

バイデンは期限に固執せず、タリバンと交渉して、アフガン全土から外国人とその協力者をカブール空港に入れるようにすべき。

https://www.soundofhope.org/post/539942

8/30阿波羅新聞網<撤军阿富汗大失民心 美民主党担忧冲击2022期中选举=アフガニスタンからの撤退は大きく民心を失う 米民主党は2022年の中間選挙への影響を懸念している>WPは、多くの民主党員はバイデン大統領の信条、能力、冷静さ、統制について疑問視し、2022年の中間選挙に壊滅的な結果をもたらすことをますます懸念していると報道した。匿名希望の民主党下院議員は、党員集会で多くの人は中間選挙は負けたに等しいと考えていると述べた。他の民主党員は、共和党の議席が二桁増になることを心理的に準備していると述べた。

不正をしてまで選んだ無能な大統領だから民主党員は自業自得だが、共和党支持者は浮かばれない。

https://www.aboluowang.com/2021/0830/1639831.html

8/29阿波羅新聞網<报复喀布尔恐袭 传美军出动“忍者炸弹”狙杀IS要员—报复喀布尔遇袭 传美军出动「血滴子」狙杀IS要员=カブールでのテロ攻撃に対する報復 米軍がIS要員を狙撃するために「忍者爆弾」を出動と伝わる-カブールでの攻撃に対して報復、米軍がIS要員を狙撃するために「血を流す爆弾」を出動と伝わる>カブールでのテロ攻撃で米兵の殉職後、米国は報復のためにドローンを出動させ、イスラム国(IS)の2人のメンバーを殺害した。報道によると、米国は特別な刃を具えた地獄火ミサイルを使用した。同時に、WHは国防総省がISの目標に対して空爆を実施することを承認した。WSJは、米軍がペルシャ湾地域から「死神」(Reaper)攻撃無人機を送り、その上に「忍者爆弾」としても知られるAGM-114R9Xミサイルが取り付けられており、AGM-114「地獄火」ミサイルの派生型であると報じた。

タリバンのカブール占拠前に使って阻止すれば良かったのに。

https://www.aboluowang.com/2021/0829/1639805.html

8/30阿波羅新聞網<7人名单泄关联性!爆李连杰是下一个赵薇 导演大吼:快跑=7人の名前が漏れた関連性!李連傑は次の趙薇 監督は獅子吼:早く逃げろ>中国の芸能界は全面掃討に入り、多くの芸人が出演禁止された。有名女優の趙薇は一夜にして姿を消し、スター達はびくびくし、スケープゴートになるのではないかと心配した。ネットでは「次の」名前が続々流出している。「青年監督」の周国剛は「李連傑」に「早く逃げろ」と言い、「来月基盤が崩壊するのは、あなたの可能性が高い」とも言った。すぐに外界で激しい議論を引き起こした。 劉亦菲、謝霆鋒、潘瑋柏、王力宏、張又廷、張鉄林などを含む7人の芸人がリストされている。

芸能界にも整風が。いよいよ習版文化大革命か?26日、趙薇はネットで名前が検索できなくなり、出演した数々のテレビドラマのクレジットからも名前が削除されたとのこと。また、上海の税務当局は27日、人気女優の鄭爽に2019~20年のテレビドラマ撮影中に脱税と所得の申告漏れがあったとして罰金など2億9900万元(約51億円)の支払いを命じたとも。第2の范冰冰とも。

ネットで下の写真が出回っているが、①芸人の国籍②国家放送総局の規制について正しいかどうかは不明。

https://www.aboluowang.com/2021/0830/1639841.html

8/29阿波羅新聞網<不只马云 赵薇交友圈超豪华 根本是首富点将录=馬雲だけでない、趙薇の交友圏は超豪華、基本は最も裕福な人が名簿に>趙薇の友人たちを見れば、以前中国で最も裕福な男性、シンガポールで最も裕福な男性、香港の芸能界の大物、不動産界の大物、そして牛根生などの有名な起業家を含んでおり、趙薇は間違いなく最も強いバックを持つ女性芸人である 。許家印、馬雲、趙薇はかつて非常に近くを歩いていたが、今では3人が同時に不運に見舞われ、人に言えないことがあるかどうかはわからない。

https://www.aboluowang.com/2021/0829/1639779.html

何清漣 @ HeQinglian7時間

バイデンは学生ローンを取消した。

これは、選挙時のバイデンの最も重要な公約である。彼は90%以上の学生の投票(両親の投票を含む)を獲得でき、これらの人は彼の40%の真の有権者という重要な部分を構成する。

多くの学生、特に黒人学生やラテン系学生は、お金を返済する必要はなく、非常に気前よくお金を使っても良いと考えている。

さらに、バイデンはすべての支出項目で彼の約束を破っていない。

引用ツイート

フォーブス @ Forbes 8時間

バイデンの学生ローンの取消が学生ローンにとって意味する3つのこと

https://trib.al/lyVy3HB

何清漣 @ HeQinglian 7時間

誰かが尋ねたのを見て、私は2字抜けているのを思い出した。学生ローンの「返済」を取消した。米国人は皆これを知っている。

武藤氏の記事で、韓国で「慰安婦被害者法改正案」が通過したかどうか分かりませんが、中国大陸と朝鮮半島は近代法の概念を欠いている人達が国のリーダーになっているという思いです。福沢諭吉の言ったように悪友とは謝絶しなければ。

所謂「(従軍)慰安婦」問題はラムザイヤー論文に論理的に反論できないので、韓国人が何を言おうと、「これにキチンと反論して見ろ」と言えば済むこと。返す返すも河野洋平を官房長官にした宮澤喜一内閣のポカが惜しまれる。息子の太郎も同じようなポカをするかもしれない。ワクチン担当大臣としてどれだけ力量が発揮されてきたのか見えない。

記事

慰安婦支援団体「正義連」(旧挺対協)の元理事長で尹美香議員は慰安婦活動を利用して「富を蓄積し、法を犯す行為」を行ってきた Photo:JIJI

韓国国会で進む慰安婦被害者法改正の動き

韓国国会では、与党・共に民主党が推進する「言論仲裁法改正案」(いわゆる“言論統制法”)に引き続いて、旧日本軍の慰安婦被害者や関連団体に対する名誉棄損を禁止する内容を盛り込んだ「慰安婦被害者法改正案」を国会に発議しようとしている。

こうした民主主義から逆行する内容の法案は、通常進歩的と考えられる市民団体を含めた幅広い層から反対があるであろう。しかし、文政権で左翼的活動を繰り広げてきた政府与党の人々は、文政権に対する社会的な批判が高まるにつれ、常識を超えた強引な手法でこれを押さえ込む法案を作成し、国会で強行採決・処理している。

こうした動きは、韓国が価値観を共有する国との認識を失わせるものであり、日韓関係にも大きな影響を及ぼすことになりかねない。

言論仲裁法改正案に対して国内外の言論界が懸念を表明

今回民主党が主導し、問題となっている言論仲裁法改正案では、「虚偽・操作報道」を規定し、これによる被害額の最大5倍までの懲罰的賠償を報道機関に科す条項を盛り込んでいる。これは「批判するマスメディアを事実上無力化させ、表現と言論の自由を抑圧し、政治・経済の権力者が言論にくつわをはめる恐れがある」といわれる。

このため同法改正案に対しては、野党・国民の力はもちろん、与党系の正義党をはじめ、言論・市民団体、学界、法曹界など、保守派か進歩派かを問わず、方々から反対の声が相次いでいる。また、国際社会からも国際新聞編集者協会、世界新聞・ニュース発行協会といった世界の言論界も民主国家にふさわしくないと反対している。

韓国の市民団体「転換期正義ワーキンググループ(TJWG)」などは、国連の表現の自由特別報告官などに「韓国政府に、言論仲裁法に関連した相応な懸念に対する意見を伝達してほしい」と要請する陳情書を発送した。同法に対する懸念が、国連にまで波及したということである。

与党は8月25日の国会本会議で改正案を処理する方針であったが、国会議長の判断により採決は30日に延期となった。与野党でさらに協議を求めるためである。それだけ問題が多いということだし、国会の良識が問われているということである。

それでもこの「慰安婦被害者法改正案」という、民主党も疑念を持つような法律が発議されようとしている。

慰安婦支援団体「正義連」(旧挺対協)の元理事長で、寄付金を不正流用した罪などに問われ刑事被告人となった尹美香(ユン・ミヒャン)議員が仲間の議員とともに、自らと正義連に対する批判を名誉棄損であるとして法律で禁止させる動きを始めた。国会の多数の議席を頼りに不正行為を隠すことを認めるならば、韓国にもはや正義はないことになる。

尹美香氏を巡る動きおよび今回の立法について考えてみたい。

慰安婦被害者法改正案の最大の問題点

与党の一部議員(印在謹=イン・ジェグン)民主党議員や尹美香無所属議員など10人の議員が発議したものであり、「日帝下日本軍慰安婦被害者に対する保護・支援と記念事業などに関する法律」を改正し、これに「被害者や遺族を誹謗(ひぼう)中傷する目的で旧日本軍慰安婦被害者に関する事実を指摘したり、虚偽の事実を流布して被害者と遺族または旧日本軍慰安婦関連団体の名誉を傷つけてはならない」という条項を新設しようとしている。

同法によれば、虚偽の事実を流布する場合、5年以下の懲役または5000万ウォン(約470万円)以下の罰金に処するようにした。新聞、放送、出版物だけでなく、討論会、懇談会、記者会見、集会、街頭演説などでの発言も処罰対象とされた。

この改正案の最大の問題点は、慰安婦関連団体に対する「事実の指摘」まで禁止する内容となっていることである。虚偽の事実の流布ばかりでなく、事実の指摘が含まれるといかなる批判も処罰の対象になりかねない。

慰安婦被害者法改正案に対し韓国女性団体などが相次ぐ批判

この法案の発議に関し、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)氏は、「被害者を保護するといいながら、なぜ団体が法案に入っているのか、被害者当事者には聞こうともせず、おばあさんをまたないがしろにした」「私が挺対協(正義連の前身)について真実を話したことも法を犯したことになるのか」と疑念を呈した。また、尹議員が発議者に加わっていることに「反省がない」として強い怒りを隠さなかった。

李氏は昨年5月、「挺対協が募金で集めたお金をおばあさんのために使わなかった」という趣旨で問題提起をし、その後不正会計や不正流用の疑惑などが浮上した。また、尹議員の娘が米国の音楽大学に留学した費用の出所についても疑問が提起されている。

韓国女性団体協議会に所属する60の女性団体は24日に共同声明を出し、「この法案はわずか10日前に文在寅大統領が『被害者中心の問題解決』を約束したメッセージに正面から背く行動」とし「尹議員と一部与党議員は本当に図々しく、嘆かわしいばかり」と批判した。さらに「日帝の暴圧的人権蹂躙(じゅうりん)事件である慰安婦制度によって多くの女性たちが苦痛を味わってきたのに、これを利用して富を蓄積し、法を犯す行為に及んだ団体の代表者らをどうして保護しようとするのか」と主張した。

尹議員は正義連理事長だった当時、元慰安婦の吉元玉(キル・ウォノク)さんの心身障害を利用して寄付させた容疑などで裁判を受けている被告人であり、その人が発議者に加わったことは、元慰安婦の真実を歪曲(わいきょく)する行為を防ごうとする法案の趣旨にも反するとの見方がある。

野党からは痛烈な批判 与党内で冷ややかな反応も

元喜龍(ウォン・ヒリョン)前済州道知事は「『立法暴走』で民主党は自らに『免罪符』を与えている」「被害者のための立法であるふりをしながら、結局自身らを保護するための立法だけに取り組んでいる」と批判した。

劉承ミン(ユ・スンミン)前議員の報道官は、「いっそ『犯罪者保護法』『恐喝犯優待法』を作った方が底意に合致する」「被害者、遺族、または日本軍慰安婦関連団体の名誉を最も傷つけたものは尹議員」「尹議員は議員職を辞任せよ」と怒りをあらわにした。

国民党代表の安哲秀(アン・チョルス)代表も「慰安婦被害者を担保にして私益を得ようとする疑いが持たれる集団があるとすれば、さらに徹底した批判と監視を受けるべきだ」と批判した。

この法案に対し、民主党は24日、党として成立を目指している法案ではないとの立場を明らかにした。

民主党の李素永(イ・ソヨン)報道官は「該当の改正案は個別の議員レベルで発議された法案」であり、「党として公式に議論していない」と述べた。

所属議員が発議した法案について、党の方針をメディアに説明するのは異例のことである。民主党が「言論仲裁法」改正案の成立を目指していることもあり、与党が言論統制を進めているとの批判が野党を中心に強まっていることから、火消しに走ったとの見方もある。

元慰安婦問題で日韓関係を改善するには文政権と正義連との関係見直しが不可欠

米紙ニューヨーク・タイムズは19日、「韓国で表現の自由が試験台に乗った」と題する記事で「文在寅大統領がいわゆる『歴史歪曲』だと規定することをすべて犯罪化し、『政治的地雷原』に足を踏み入れている」と報じた。

こうした歴史歪曲の最初のものは5.18民主化運動(全斗煥氏らが光州市における市民蜂起を武力鎮圧した事件)であり、昨年12月に民主党は「5.18光州民主化運動について、虚偽事実を流布した場合、5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金に処す」という内容の法案を押し通している。

韓国歴史研究会など21の研究団体、学会は今年6月共同声明を出し、「特定の歴史観を歴史『歪曲』と決めつけ、処罰条項を明示するなど歴史問題を過剰に司法化している。反共独裁体制時代に学問と思想を弾圧した国家保安法のポイズン条項と似た規定がある」と批判している。

文政権は、尹議員の不正について静観の姿勢を示してきた。それは文大統領の歴史認識が根底にあるのであろう。文大統領が「被害者中心主義」を言うのであれば、正義連の不正は暴かなければならないはずであるが、尹議員は昨年9月に起訴されてから、公判手続きは遅々として進まず、今年8月にやっと第1回公判が開かれたばかりである。

文政権が元慰安婦の問題で日本との関係を改善しようとするならば、正義連との関係を整理することが不可欠である。

尹議員は慰安婦問題を自分の利益のために活用

尹議員は、昨年9月に検察によって補助金管理に関する法律違反や詐欺、寄付金品法違反、業務上横領など8件の容疑で在宅起訴された。しかし、その後1年近く、公判準備手続きだけを行ってきた。

弁護側はこれまで捜査記録の閲覧・謄写を全面的に認めるよう要請してきた。しかし、刑事訴訟は閲覧・謄写とは関係なく、証拠目録として提出した証拠に対する認否を行うのが通常のため、検察側は公判が長期にわたり行われないのは疑問だとしていた。

8月11日、初めての公判がソウル西部地裁で開かれたが、尹議員は「すでに世論から裁判を受け、嫌疑がないとの結論は出ている。偏見のない公正な裁判を求める」などと起訴内容を全面否認した。

尹議員は今年6月、不動産の取引や保有を巡り違法行為の疑いがあるとして民主党から除名され、現在は無所属として活動している。

韓国の女性団体から批判されたように、尹議員は慰安婦活動を利用して「富を蓄積し、法を犯す行為」を行ってきた。

これまで、慰安婦問題を解決する契機は何度もあったが、毎回妨害してきたのは正義連である。

1995年にアジア女性基金ができた時には、元慰安婦1人当たり500万円(国民募金分が200万円、日本政府が医療費として出した分が300万円)を支給したが、正義連(当時は挺対協)はこれを妨害し、受領した慰安婦には「日本から受け取るということは売春婦だったと認めるようなものだ」と暴言を吐いた。

2015年には安倍政権と朴槿恵が慰安婦問題について合意を行い、その結果できた財団に日本政府は10億円拠出した。同財団はその中から元慰安婦1人当たり1000万円を渡したが、正義連は元慰安婦に受領しないよう圧力をかけた。

挺対協にとって慰安婦問題が解決してしまえば、それ以上政治活動を行う機会が失われ、寄付金集めや補助金獲得に支障が生じかねないからである。

そうした政治活動を通じて集めた寄付金を「元慰安婦のためには使っていなかった」(元慰安婦の李容洙氏)という。

今回の慰安婦被害者法改正案は、このような不正行為を行ってきた尹議員を保護する法律である。

与党が「党として成立を目指している法案ではない」としているので、まさか法案を通すようなことはないと期待するが、今の韓国の国会は何をするかわからない。

これでは、安定した日韓関係を構築することは不可能である。

(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)

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『中国製ゲーム、日本など国外市場を標的に 背景にあるのは中国国内市場での“暗雲”』(8/29JBプレス 加藤勇樹)について

8/29阿波羅新聞網<拜登撤军挨批“美国史上最蠢” 川普:连小孩都明白应让军队最后离开=バイデンの撤兵は「米国史上最も愚か」と批判される トランプ:子供でさえ軍を最後に撤退させるべきだと分かっている>トランプはインタビューを受けたとき、バイデンの撤兵の順序は「歴史上最も愚かな決定」で、自分の計画に完全に反し、「子供たちでさえ、軍が最後に去るべきだと知っているが、バイデンの撤兵は市民が最後で、中共とロシアに米国の精密兵器を手に入れる機会を与える」と強烈に批判した。トランプは、米兵は戦いたいと思っており、戦う準備ができていると強調した。トランプ政権は、メディアの前で話す「テレビの将軍」ではなく、実際に戦っている「偉大な将軍」がいたから、テロ組織「イスラム国」を殲滅した。そして彼は米軍がバグラン空軍基地を放棄することは許可しない。一方、バイデンは、国家安全保障よりも市民・政治アジェンダに焦点を当てている統合参謀本部議長のミリーを含む「目覚めた将軍」に囲まれていると。

バイデンと日本外務省の無能ぶりが際立つ。日本の場合、似非平和主義者の憲法9条擁護論で脳を汚染されているせいか、緊急事態対処のトレーニングすらしてないのでは。外務省は上級国民と思うなら、在留邦人と大使館雇用のアフガン人の救出まで現地に留まるべき。一目散に逃げ出すのでは、真のエリートとは言えない。

https://www.aboluowang.com/2021/0829/1639406.html

8/29阿波羅新聞網<犯颜直谏!美陆战队中校拍片批高层阿富汗决策 遭解职=上司に諫言!米海兵隊中佐は、アフガニスタンの写真をアップし、上層部の意思決定を批判したため解雇された>木曜日(26日)、アフガニスタン首都のカブール国際空港へのテロ攻撃は、12人の海兵隊員を含む14人の米軍兵士の死をもたらした。同日、海兵隊大隊司令官がSNSのフェイスブックに写真を投稿し、上層部が責任を負わず、人々を失望させたことを躊躇せずに批判した。その結果、大隊司令官は翌日解雇された。国防総省は、死者の名前を公式に発表していない。一部の遺族は、死亡通知を受け取ったことをメディアに開示し、バイデン大統領が兵士を見捨てたことを批判した。

海兵隊中佐のスチュアート・シェラーはノースカロライナ州のキャンプ・レジュンに駐屯し、6月に海兵隊東部歩兵学校上級歩兵訓練キャンプの大隊司令官を引き継いだ。映像の中で、彼は軍長官に責任を負わせるために17年間の兵士のキャリアを放棄する意思を表明し、次のように述べた。「私は永遠にアフガニスタンに留まらなければならないと言っているのではなく、私が言いたいのは、あなた方の誰が階級章をテーブルに置き、撤退する前にバグラム戦略空軍基地を放棄するのは悪い考えであると言ったか?そんなことを考えたことがないとすれば、誰が手を挙げてそれを認めたのか?そしてそれは困難な状況に追い込んだ」と。

米軍上層部は腐敗と無能の集団になり下がった?ミリーがCRTを推進しているようでは、政治優先の解放軍と変わらない。でもこの中佐のように職を捨ててでも、意見表明する軍人がいるのですから米軍は凄い。自衛隊では?

https://www.aboluowang.com/2021/0829/1639408.html

8/28希望之声<对抗中共 美军将公布一款秘密太空武器=米軍は中共に対抗 秘密の宇宙兵器を発表する>宇宙の軍事化は冷戦から現在まで続いており、宇宙技術がより安価でより強力になるにつれて、過去数十年で多くの国が独自の衛星攻撃兵器を開発してきた。米国は、中国(中共)などのライバルとの競争の激化に直面し、それに対応するため、トランプ政権は昨年、米国宇宙軍を創設した。最近、Breaking DefenseのWebサイトは、国防総省が秘密の宇宙兵器を発表すると報道した。

報道は、これは少数の米国政府のトップリーダーだけが知っている秘密兵器であり、公の発表には米国大統領の承認が必要であると述べた。情報筋によると、国防総省は当初、8月中旬の国立宇宙シンポジウムで武器を展示することを計画していたが、アフガニスタン危機のため、一時的にこの計画を棚上げにした。この武器は現実世界の標的となる衛星や宇宙船の自律的な防衛能力を破壊または機能低下させると述べた。

専門家は、この兵器には、敵の偵察衛星用の陸、海、空の対衛星レーザー機器、特定の軍事衛星に干渉する空中無線周波数妨害装置、および搭載された電子機器をすばやく破壊できる高出力マイクロ波が装備されている可能性があると推定している。

米国の非営利団体「宇宙軍協会」の会長兼創設者であるビル・ウールフは、米国が軍事能力を宇宙に配備してから、宇宙は常に米軍の軍事領域であると述べた。 中共は、米国とその同盟国の宇宙資産を破壊するための宇宙兵器を開発しようとしている。

これに対し、米国のシンクタンク安全世界財団(SWF)の専門家であるブライアンウィーデンは、米軍はその宇宙兵器システムが単なる抑止よりも適応性があること、つまり米国の宇宙兵器は毀損や損害を受けないで済むことを望んでいると述べた。彼は次のように述べた。「21世紀になると、これらの飛行物体は超高軌道に達するのがより困難になるか、数千の交換可能な低空飛行衛星で構成される」と。

米宇宙軍の多くの将軍は、米宇宙軍が敵国によって開発されている反宇宙兵器システムを破壊する能力を持っているだけでなく、敵国の通信と測位、ナビゲーション、情報、監視、偵察衛星の機能を攻撃できることを中共等の敵に公に証明しなければならないと述べた。

米軍は中露のスパイに注意して、技術が盗まれないようにしないと。それとオープンにしないで敵の衛星を実際に攪乱してやったら。

https://www.soundofhope.org/post/539603

8/28希望之声<美国务院吁中共:释放11位因发疫情信息被捕的中国人=米国国務省が中共に呼びかけ:疫病情報を発して逮捕された11人の中国人を釈放せよ>8/27(木)、米国務省は中共に対し、中国での中共ウイルス(コロナウイルス)に関する情報を大紀元に提供したとして逮捕された11人の中国市民を釈放し、真実を報道する人を黙らせるのを止めるよう呼びかけた。

昨年7月、中共当局は、中共による北京での疫病状況規制に抵触した写真やその他の情報を大紀元に送った11人の中国人を逮捕した。李宗沢、鄭玉潔、李立鑫、鄭艶美、鄭静静、張任飛、劉強、孟慶霞、李佳軒、焦夢姣、北京の画家の許那である。彼らはすべて法輪功学習者である。今年4月、北京の東城区検察院は、これら11人を「法律破壊実行罪」として起訴した。

この事件に関して、米国務省報道官は木曜日に、「米国は、中共にCOVID-19の報道のために拘留された(市民)ジャーナリストとその関係者を釈放するよう求め、中共に真実を報告しようとする行動に口を噤ませるのを止めるよう呼びかけた」と。

https://www.soundofhope.org/post/539600

8/28阿波羅新聞網<6亿穷人恐危政权?习近平狂整;中共刚安抚不搞杀富,北京推计划经济=6億の貧しい人は政権の危うさを恐れる?習近平は整風に必死;中共は金持ちを殺さないように慰撫したばかりだが、北京は計画経済を推進>

6億人の貧しい人が政権の危うさを恐れる?習近平は金持ちを狂ったように罰する・・・習近平は昨年11月に絶対貧困撲滅宣言を出してから、鄧小平の「先富論」を否定して、「共同富裕」なる言葉を頻繁に使うようになった。しかし、クレディ・スイスは、富裕層と貧困層の格差を測るジニ係数に基づいて、中国は2000年の0.599から2020年には0.704に拡大し、世界で最も不平等な主要経済国の1つになっていると指摘した。ブルームバーグは、中国には約4億人の中産階級がおり、全体の約3分の1を占めているが、平均月収が1,000元未満の人が6億もいると指摘した。

50年代の思想の整風運動の代わりに、経済での国進民退で自由な経済活動の締め付けをするもの。まあ、「躺平族」が増えるだけでは。表に出る経済格差以上に賄賂の存在は大きい。

中共は「金持ちを殺して貧しい人を助ける」ことはしないと慰撫したばかりだが、北京市は家賃の上昇を抑えるために「計画経済」を推進している・・・賃料指導価格で。

親中勢力は香港で「共同富裕」を推進しており、香港ビジネス界は「共同貧困」になることを憂う

中共は金融メディアを整理 学者:大陸は物も言えない寂寥の地になる・・・中共インターネット情報局は突然、金融メディアの整理を発表した。一部の学者は、この動きは民間の経済解説を禁止することと同等であり、大陸全体を突然「物も言えない寂寥の地」に変えると考えている。

経済成長の成果は国有企業に奪われる 学者:国進民退を反映している

恒大集団の債務危機はすぐに爆発の恐れ 中共の各級政府が社会不安を防ぐために協調を強化している

WSJ:中国は、データ集約型のテクノロジー企業が米国に上場することを禁止する予定

昆明滇池周辺の住宅価格は急落し、最大で50%以上の下落

https://www.aboluowang.com/2021/0828/1639362.html

何清漣 @ HeQinglian 10時間

米国の大学は、米国の立憲政治の墓掘り人を訓練する場所になっている。

教育における個人の権利のための財団(Foundation for Individual Rights in Educationの2014年の報告(初回)によると、財団は、高等教育機関の59%が米国憲法修正第1条(言論、報道、出版の自由に関しての修正案)に違反していると考えている。

以下のリンクをたどれば、暦年の報告が見つかる。

2016年の言論規則にスポットライトを当てる

PDFの 要約はキャンパスでの言論の自由の決定的な重要性にもかかわらず、あまりにも多くの大学が、政策的にも実践的にも、学生と教職員の言論と表現力を検閲し、罰している・・・。

thefire.org

何清漣さんがリツイート

萧生客SSK  @ SSK20241 7時間

責任を持って進んでくれる上級リーダーがいなければ、手を挙げて「めちゃくちゃだ!」と言っても構わないと思っている。これらの人々は無駄に犠牲になっている!

このような上司がいなければ、同じ過ちを何度も繰り返すことになる。 「上級将官への厳しい責任追及:17年のすべてのキャリアを担保に出したい!」

https://mp.weixin.qq.com/s/cTTEZEQMzgz3DcjjHAK6uw

加藤氏の記事を読んで、日本でゲームソフトのTV宣伝を見ますがあれも中国製?ソニーや任天堂はゲーム機中心でゲームソフトにはあまり関与していないのか?でも良いコンテンツが無ければ機械も売れないでしょう。日本のソフトプログラマーの給与が低いと言うのは良く耳にします。日本が他国の下請けになるだけでは、富の蓄積もできず、国民の収入も上がって行きません。産業構造を変える道筋を経産省と経済界で話し合い、所得が増えていく方策を考えませんと。非正規は規制されるべきです。

中共は、宿題や塾の規制だけでなくゲームまで規制するとなると、整風運動から文化大革命まで突き進む予感がします。でも子供たちは、夜は何をする?TVで毎日反日ドラマを見続ける?今でも洗脳中国人だらけなのに、益々恐ろしい人種になるでしょう。隣国にこういう国があることを日本人は自覚しないと。目先の経済だけでなく。

記事

高速鉄道の待合室でモバイルゲームに熱中する少年(2019年に筆者撮影)

(加藤勇樹:香港企業Find Asia 企業コンサルタント)

主にスマートホンアプリとして提供されるモバイルゲームは、日本だけでなく、中国でも大人気です。ただ、児童に対する悪影響などの懸念から、行政からの規制が厳しくなる動きがこのところ続いています。そこで中国のモバイルゲーム業界が大きく期待をかけているのが、日本も含めた国外向けの市場です。

国内市場から国外市場へと活路を求めて動き出している、中国のモバイルゲーム業界の現状をお伝えします。

厳しさを増す行政からの介入

2021年8月3日、中国の新華社通信グループである「経済参考報」は、「“精神鸦片”经长成数千亿产业」(数千億元産業まで成長した電子ドラッグ)というタイトルの記事を掲載しました(http://www.jjckb.cn/2021-08/03/c_1310105032.htm)。モバイルゲームが未成年、特に児童へ与える悪影響について強く非難しており、近視児童の増加といった身体的な影響や、ゲームへ熱中することによる人格形成への影響に言及したものです。とくに「王者荣耀」(HONOR of the KINGS)という著名なゲームの名前も挙がっています。この記事は他のメディアにも取り上げられ、大きな話題になりました。

モバイルゲームが子どもに与える悪影響を非難する記事。公開後に、「アヘン」「毒物」といった強烈な表現を使った本文を変更し、タイトルも「经参调查·锐度|网络游戏长成数千亿产业」という穏当なものに書き換わった(http://www.jjckb.cn/2021-08/03/c_1310105032.htm

政府からの新政策や具体的な指針が発表されたわけではありませんが、記事発表直後から腾讯(テンセント)や网易(Net Ease Games)などのゲーム産業関連株価が軒並み10%前後値下がりしました。

ただ、中国でのモバイルゲームに対する規制はこれまでも行われています。モバイルゲーム産業への行政介入は2017年ごろから始まり、2018年には各企業へのゲームライセンスの審査中断が行われました。2019年からは利用者の実名認証が必要になり、未成年は夜10時から朝8時は原則利用できなくなるなど、さまざまな行政介入が実施されています。

記事をきっかけに自主規制をさらに強化

世界各国のゲーム産業を分析したNewzooデータベースの「Global games Market report 2020」(https://newzoo.com/insights/trend-reports/global-games-market-report-2020-chinese/)によると、2020年の世界全体のモバイルゲーム市場は据え置き型のゲーム機とほぼ同額の800憶ドル、しかも前年比約25%増の成長率を示しています。

中国国内の2020年の市場規模は約2650億元(約400億ドル)と、世界市場の約半分を占め、前年比でも43%の成長を果たしています。近年の行政指導にも関わらず驚異的な拡大といえるでしょう。

中国のモバイルコンテンツ市場(Quest Mobileおよび中国移動互联网を参考に作成)

モバイルゲームがこれだけの発展を遂げた理由としては、中国のデジタル産業の中核企業であるテンセントがプラットフォームを提供していたこと、モバイルペイメントなどの下地が存在していたこと、中国国内に多くの潜在市場があったことなどが挙げられます。

それ以外に、官からの支援も重要な成長要因といえます。中国での「企業税」(法人税)は現在おおよそ25%ですが、テンセントをはじめとするモバイルゲーム開発企業の多くは、ハイテク産業に分類されることで優遇政策の対象となっており、企業税はおよそ15%となっています。2020年の上海地区の優遇政策が適用された場合などは、本来の税負担額から8割もの節税が可能になっています。

ただし、「巨大なプラットフォーム企業への減税措置が果たして今も必要なのか」と、適切な課税を求める声も出始めています。

テンセントを中心としたモバイルゲーム業界は8月の記事をきっかけに、ゲーム利用に関して自主的な規則の運用を開始しています。

・従来の未成年の利用時間を1日1.5時間から1時間に短縮し、小学生以下のゲーム内課金を制限
・ゲーム運営者による巡回を全日実施し、未成年による成年IDの利用の監視や、複数ID所有者への罰則強化を行う
・よりよい利用環境の模索と将来的な未成年の利用禁止も検討した運営体制の見直し

筆者としては、近年中国で進む教育改革の一つの流れとして、モバイルゲームへの認識が変わりつつあるのではないかと感じます。受験勉強をはじめとする教育競争におけるストレスが児童への大きな負担となっている一方で、モバイルゲームへの強い依存も指摘されています。子どもの興味や関心を別な対象に向かわせるために、行政の介入が進み始めたのではないでしょうか。

国外に活路を見出すモバイルゲーム業界

このような中国国内の規制によって、今後の国内市場に懸念があることから、モバイルゲーム業界が注力し始めているのが「出海」、つまり国外市場への進出です。大手モバイルゲーム企業が中国国内の地位を確立していることもあり、とくに中小モバイルゲーム企業の国外進出は、生き残りをかけた戦略と言うことができます。

国外プラットフォームでの利用環境の整備にとどまらず、他国でも愛されるキャラクターのデザインや世界観の設定、さらに国外でのeSports大会の運営など、総合的なコンテンツ輸出の試みが進みつつあります。

とくに、ゲーム産業が成熟している、アメリカ、日本、韓国といった国への輸出が目立っています(次のグラフ参照)。

2020年の中国製モバイルゲームの地域別売上比率(海外進出白書を参考に作成)

2021年上半期、中国製モバイルゲームの中国以外での市場シェアは全世界で23.4%の第1位となっています。

2020年に本格的な国外進出を始めた米哈游科技(上海)有限公司(miHoYo Technology (Shanghai) Co., Ltd)の「原神」(Genshin Impact)はまさしく出海の成功例といえるでしょう。同社は2011年に上海の現役大学生が中心となって創業しましたが、2021年7月には、国外市場での売り上げが約1.2億米ドルに迫っています。当初から中国国外への進出を狙ったデザインや世界設定が成功の要因とされています。

米哈游科技(miHoYo Technology)の「原神」は、中国発のゲームとして日本にも進出している(https://www.mihayo.com/company.htmlより)

国外進出に際しては、進出国の文化研究も怠りなく行っています。「上海沐瞳科技」(Moonton)が開発運営する「Mobile Legends:Bang Bang」(无尽对决)には、東南アジアの神話や歴史上の人物が登場します(次の図を参照)。シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンといった同社の重要進出国の全人口の4分の1がユーザー登録をしており、現地の文化背景への対応力という点で注目に値するでしょう。

Moontonのゲーム内に登場する、フィリピンの国民的英雄ラプラプ王(公式画像より引用)

今後の中国と日本のモバイルゲーム市場はどうなる?

このような中国モバイルゲーム業界の動きに、日本も無関心でいるわけにはいきません。日本は中国モバイルゲームの重要な進出先であるとともに、日本のモバイルゲームとって中国は巨大な市場だからです。

今後のモバイルゲーム市場の予測と、日本のモバイルゲーム業界に与える影響について、Grateek(厦门玲央奈软件)の代表を務める高橋玲央奈氏にお話を伺いました。同氏は、2017年から福建省厦門市に定住し、モバイルゲームおよびコンテンツ産業に関して日本と中国の橋渡しをされています。

Grateek代表の高橋玲央奈氏

――今回のモバイルゲームへの規制は、業界ではどのようにとらえられているのでしょうか。

高橋氏:私自身中国で子育てをしており、一人の保護者としても今回のモバイルゲームへの規制について、いくつか考えがあります。モバイルゲームに限らず中国のゲーム全体にはもっと細かな年齢制限(レーティング)による規制が必要でしょう。中国国内ではゲームが規制される場合、コンテンツや課金制度の有無を問わず、業界全体が一律に制約を受けてしまうのです。これだけモバイルゲームが多様化する中、規制も多様化するべきです。

国外での販売を中心とする企業が、今後の主力となってくるでしょう。2020年の日本のモバイルゲーム市場における中国企業の売り上げは25%、この割合は今後高くなるはずです。

現在、プログラミングやサーバー運営といったシステム的な領域は圧倒的に中国企業が優勢です。やや劣勢といえるゲームシナリオや原画といった領域でも目標とした市場に向けて、中国国外の企業との提携や国外のシナリオライターとの契約を着々と強めています。

従来の製造業と同じで、日本企業が部品、つまり作品の構成要素を担当し、売り出すのは中国系企業という図式が成り立ちつつあるのです。

幸いにも、現状では日本の声優の名前やシナリオライターの名前がゲームのブランディングとして利用されていますが、いつまで継続するかはわかりません。

――一方、中国国内のモバイルゲーム市場へ、日本などの国外勢は食い込んでいけるのでしょうか。

高橋氏:モバイルゲームに限って言えば難しくなってくるでしょう。今回の規制に加え、もともと年間に国外ゲーム会社が中国でリリースできるモバイルゲームには作品数の規制があります。むしろ据え置きゲームなどの作品をSteam(スチーム)などの、デジタルプラットフォームを通じて、中国に売り込んでいく方が有用な戦略といえるでしょう。このプラットフォームでは作品数の規制が中国ユーザーに影響を与えないのに加え、モバイルゲームよりも世界観が練られた作品が多い傾向にあります。

中国ではカジュアルなゲーム作品がモバイルゲーム市場を中心に乱立していますが、まだ中国国外のユーザーに深く通じる作品は発展途上です。

日中双方でコンテンツ産業の現地化を推進する高橋氏は「中国アプリゲーム会」なども運営している(https://www.grateek.com/より)

――そうするとモバイル、据え置きを問わず日本のゲーム産業も中国市場の成長と共存できるのでしょうか。

高橋氏:はい、最近ですと中国国内のゲーム開発企業と共同することで進出の課題を回避することや、中国にある日本企業が開発し国外市場への販売を目指す例も増えています。何よりも優れた作品は、必ず中国側から注目されます。中国市場がどう変わろうと、優れたコンテンツを作り続けることが、日本にとって最善の道です。

*    *    *

ダイナミックに動いている中国モバイルゲーム市場。日本にとっても注視していくべき重要な市場と言えるのではないでしょうか。

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『天皇家を米メディアが賞賛、半世紀超えるパラアスリート支援に 日本のイメージアップに貢献する東京パラリンピック』(8/28JBプレス 高濱賛)について

8/28希望之声<美国公开疫情起源报告摘要 揭秘实验室泄露说可信度=米国は疫病の起源報告の要約を公開 研究所からの漏洩説の信頼度を明らかにする>8/27(金)に、米国政府は、90日間に及ぶ情報機関による疫病起源調査の非機密性の要約を発表した。この報告は結論を出さなかったがコロナウイルス(中共ウイルス)の大流行の起源の2つの説に対する信頼度評価が行われた。

CNNは金曜日に国家情報局長官が発表した要約を引用し、4つの情報機関と国家情報委員会は、パンデミックが動物との自然な接触によって引き起こされた説は、「低い信頼度」として評価した。しかし、情報機関は、最初の人間への感染は研究所で起きた出来事の結果が最も高いという説を「中程度の信頼度」で評価した。

報告は、研究室関連の事件は「武漢研究所での実験、動物の取り扱いまたはサンプリングを伴った可能性がある」と指摘した。

3つの機関は、追加情報なしに2つの解釈を統合することはできないと述べた。

要約は、情報界はパンデミックウイルス(中共ウイルス)の起源について「より明確な説明を提供する」ためには、パンデミックの初期段階のより多くの情報を必要としていると述べた。調査における中国の協力の欠如のために、「世界の科学界は、臨床サンプルや初期の症例の疫学データの完全な理解を欠いている」とも。

今年の5月、バイデン政権は情報機関にパンデミックの原因を特定するための「努力を2倍にする」よう要請した。今週の初めに調査は完了した。情報界は金曜日に2ページの非機密レポートの要約を発表した。バイデン米大統領は今週初めに調査に関する説明を聞いた。

発表された要約によると、調査はウイルスの起源の決定的な評価をしなかったが、それはいくつかの説を覆した。たとえば、情報機関は、パンデミックウイルスは人工の生物兵器ではないと判断した。報告によると、ほとんどの機関は、パンデミックウイルスが遺伝子操作されたものの可能性があるという評価に十分な自信は持てなかった。

情報レポートはまた、パンデミックウイルスは遅くとも2019年11月までに出現し、最初の小規模な曝露を通じてヒトに感染した可能性が高いと述べている。

報告は、調査の能力を妨害したことに対する中国政府の非協力を非難した。しかし報告は、中国政府当局者は「最初の発生前にウイルスを予測していなかった」と述べた。

中共ウイルスの流行の起源に関して、米国の情報機関は当初、ウイルスが自然界で発生したという説明を強く支持した。しかし、今年、この見方は大きく変わった。

ロイターの以前の報道は、この問題に精通している米国政府当局者と調査官を引用し、北京が国際社会による重要な情報の収集を絶えず妨げているため、レビューが明確な結論に達しない可能性があると述べた。しかし、報告は、「北京との緊張をさらに高める」可能性のある中国政府へのさらなる要求を含む、米国ができる他の追跡調査方法を採るかもしれないと指摘した。

新しい要約は、自然発生説よりも高い信頼度で研究室漏洩をマークし、この結果は外界から大きな注目を集めている。

今年初め、世界保健機関(WHO)が率いるチームが武漢とその周辺地域で調査を実施し、その後中国政府当局者と協力して、ウイルスはコウモリを介して人間に感染した可能性が高く、研究室説は「極めてあり得ない」という報告を発表した。この結果はワシントンを満足させなかった。

WHOのテドロス事務局長は、この組織はどんな仮説も否定していないと述べ、WHOはコロナウイルスの起源をさらに調査するための新しいチームを結成すると発表した。

そもそも中共はサンプル破壊や海鮮市場を破壊して証拠隠滅し、WHOの調査にも都合の良い部分しか見せなかったことからして、状況証拠からいえば、武漢ウイルス研究所は有罪でしょう。それと中共がWHOとグルになり、世界にパンデミックの危険性の通知を遅らしたことが惨劇の一大事由です。

https://www.soundofhope.org/post/539543

8/27大紀元<<独占> 武漢の初期感染者の検体から遺伝子組換えヘニパウイルスが検出 カナダ研究所から流出か>

https://www.epochtimes.jp/p/2021/08/77957.html?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=671

8/28阿波羅新聞網<破天荒第一次:台日执政党举行“2+2安全对话”= 台湾と日本の与党が初めて「2 + 2安全保障対話」を開催>北京当局は一方的に地域の現状を変え、日本と台湾の安全に影響を与えるため、日本側は台湾とのコミュニケーションを強化すべきと考えており、今後も交流を続けることを期待している。佐藤正久はまた、この安全保障対話は日本の自民党の将来の政策決定に役立つ可能性があると述べた。

自民党から佐藤正久+大塚拓、民進党から羅致政+蔡適応。

日本には親中派議員、台湾は国民党と言う邪魔がいますが、自民党と民進党がずっと政権を維持し、交流を永続させてほしい。

https://www.aboluowang.com/2021/0828/1639006.html

8/28阿波羅新聞網<恒大债务危机引爆在即,中共各级政府加紧协调防止社会震荡=恒大の債務危機が爆発しそう 中共の各クラスの政府が社会的ショックを防ぐために協調している>中国で2番目に大きい不動産開発業者である恒大集団の債務危機は、中国社会で大きな注目を集めている。現在、恒大の債権者、投資家、サプライヤー、銀行は恒大の窮状に直面して如何ともしがたく、一連の危機処理手順が密かに展開されている。アナリストは、この危機が不注意に処理され、金融システム危機を引き起こした場合、現在国内外で困難に直面している中共に壊滅的な打撃を与えるだろうと述べた。

是非金融システム危機を引き起こしてほしい。

https://www.aboluowang.com/2021/0828/1638903.html

8/27阿波羅新聞網<不约而同:阿富汗恐袭 这张照片占据各家头条=期せずして一致:アフガニスタンでのテロ攻撃、この写真は各社の見出しを飾る>アフガニスタンでのテロ攻撃は世界に衝撃を与え、世界中の新聞のトップページをすぐに占めた。多くの新聞は相談せずに一致して、悲通な表情で出血している2人の女性の写真をフロントページで使用した。

「ガーディアン」は、この写真は写真家のWakil KhosarがAFPのために撮影したと報道した。現在、「ガーディアン」と「テレグラフ」、「ミラー」、「デイリーメイル」、「FT」を含む6つの英国の新聞のトップページの写真になっている。

爆発の数時間前の現場で英国のパスポートを見せている子供の写真を選んだのはサンなどで、タイムズ紙は爆発後に負傷者を急いで運んだ写真を表紙にした。

スペインの「エル・ムンド」、「エル・パイス」、スコットランドの「ザ・ナショナル」についても、アフガニスタンでの出来事をフロントページで報道した。

イデンの責任だが、彼は報復だけしか考えていない?

https://www.aboluowang.com/2021/0827/1638831.html

何清漣 @ HeQinglian 11時間

カブール空港での爆発事件は大きな犠牲者を出し、バイデンの声望を揺るがした。https://rfi.my/7gwF.T from @RFI_Cn

Q:バイデンは声望があるか? その声望は、米国のあの御三家だけではなく、BBCやFT等の多数の左派メディアによって捏造されたのでは?

ロイター記者は、タリバンに爆殺された惨劇は、いろんなデマが選挙を盗んだ人の頭上に降りかかるのを助け、これらの人達はやっと、自分達が米国と米国人の半数以上を傷つけたことを省みる-民主党のファンが自ら招いたものである。

カブール空港での爆発事件は大きな犠牲者を出し、バイデンの声望を揺るがした。

木曜日、アフガニスタンの首都カブールの空港の外で大爆発が起こり、少なくとも13人の米国兵と他の多くの人が死傷した。バイデン米大統領は就任後7ヶ月余りで大打撃を受け、複雑な感情はすべて彼の顔に書かれている。・・・

rfi.fr

何清漣 @ HeQinglian 11時間

バイデンは、米国当局がタリバンにリストを提供したことを否定していない。WHは、米国が半旗を降ろすことを発表した https://rfi.my/7gsA.T from  @RFI_Cn

評:この米国左派の敬慕する大統領はひざ​​まずくのが習慣になっているが、ひざまずくべきときにひざまずかなかった。今回は本当に謝罪する必要がある。このような大統領が弾劾されなければ、米国大統領の弾劾は完全に民主党が反対派に打撃を与えるための政治的手段になる。

バイデンのひざまずきのルールを誰が明確にすることができるか?

バイデンは、米国当局がタリバンにリストを提供したことを否定していない。WHは、米国が半旗を降ろすことを発表した

木曜日、政治ニュースウェブサイトPOLITICOの報道によると、カブールの米国当局者はタリバンに米国市民、グリーンカード保有者、アフガニスタンの盟友のリストを提供し、彼らがタリバンの支配下に入ることを許可した・・・。

rfi.fr

これは取り残された人達に対する裏切りにしか見えないが。

何清漣 @ HeQinglian 11時間

ハリス米国副大統領が東南アジアで魅力的外交攻勢を開始

https://bbc.com/zhongwen/simp/world-58302657

唯一の「魅力」は、彼女の米国副大統領の職位にある。

彼女が東南アジアで「私は狂人で、あなたは愚か」というドラマを演じたと思う。彼女の職位に、共演者は式典のように拍手喝采したから。

米国は、その建国200年以上たっているが、これほど衰退したことはない。

ハリス米国副大統領が東南アジアで魅力的外交攻勢を開始-BBCニュース中国語版

ハリス副大統領の訪問は、東南アジアにおけるバイデン政権の魅力的外交攻勢の一部である。米国は、東南アジアが米国の将来の繁栄と安全に不可欠であると考えている。

bbc.com

何清漣 @ HeQinglian 10時間

ラスムッセンの毎日の大統領支持率の世論調査は、潜在的な米国有権者の45%がバイデン大統領の業績を支持していることを示している。 53%の人が反対した。その中で、24%がバイデンの仕事を強く支持し、45%が強く反対した。これにより、彼の大統領支持率指数は-21になった。

コメント:米国人の4分の1は、米国が崩壊することを望んでいる。

引用ツイート

ラスムセンレポート @ Rasmussen_Poll 10時間

#Bidenの毎日の仕事の今日の支持率がある!@JackPosobiecによるANTIFAによって支援されている・・・http://bit.ly/preztrack #BreakingPoll @POTUS

何清漣 @ HeQinglian 9時間

この数日、米国と英国の記者によるアフガニスタンに関する報道を読んだ。たとえば、かつてバイデンファンだったBBC北米編集者のジョン・ソペルは、「アフガニスタンの情勢:米国の決定は、英米関係が大して特別ではないことを示している」と。

https://bbc.com/zhongwen/simp/world-58315846

米国の「NYT」とCNNの記者は、自分たちを世界市民だと考えており、米国を母国とは見なしていないが、英国の記者は、彼らが英国人であることを非常に明確にしていると感じる。

アフガニスタンの情勢:米国の決定は、英米関係が大して特別ではないことを示している-BBCニュース中国語版

強大な力を持つ米国と、はるかに弱い力しか持たない英国の間では、両国の関係を低レベルのパートナーシップ関係として、理解する必要がある。

bbc.com

何清漣 @ HeQinglian 4時間

#美国怪谭 今日、ケイトー研究所の「2019福祉、労働、財富の調査」を見ると、42%が社会主義に同意している。同意の理由は次のとおり:社会主義は公正で寛大なシステムを構築し、社会主義は資本主義を改善したもので打ち立てられ、歴史的に比較的成功したものと考えているから。 https://cato.org/sites/cato.org/files/2019-09/Crosstabs_Cato2019WelfareWorkWealthSurvey.pdf

神はこれらの米国人が本当に社会主義を理解しているかどうかを知っている。

東ドイツのシュタージの存在について米国人はどれだけ知っているのか?社会主義も全体主義の一部とハッキリ理解しないと。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

中国が再び勝った。

昨年は言うまでもない。今年も中国が勝利を収めた。ミャンマーでのクーデター、東南アジアの中での1つの「友軍」;アフガニスタンでのタリバン政権、中国にとっての強い狙撃手;バイデンの疫病の起源に関する報告が発表された。中国の感染源の疑いを洗い流すためである。

バイデンは当初、11月に世界民主主義同盟を招集して中共と戦う計画について話し合う予定であったが、各国はまだドラマがあるか疑っている?

バイデンはWHに入り、中国は美しい景色に溢れ、別の村にいる。

引用ツイート

陶瑞 TaoRay  @ realTaoRay5時間

バイデンのトレーサビリティレポートが公開された!

レポート:現時点では、明確な結論を出すことはできない。しかし、ウイルスは生化学兵器として開発されたものではない。多くの情報員は、ウイルスが遺伝子改変されていないと考えていた。中国当局は、ウイルスが発生する前にウイルスについて知らなかった。

結論は出せないが、私から見れば結論に達したようである。それは自然に由来し、遺伝子組み換えされておらず、当局は人間に感染させる不幸について意識していなかったと。

結論は、中国は本当に満足している!

何清漣さんがリツイート

陶瑞 TaoRay  @ realTaoRay 4時間

私は納姐の番組で、アフガニスタン戦争でかかった2兆ドルで誰が肥ったかを分析した。

これらの傭兵会社は納税者のお金を使って溢れんばかりのお金を稼ぎ、政治家の選挙の大きな献金主になった。腐敗した利益の連鎖全体を公開する。これが、この戦争が20年も続き、まったく成功せず、狼狽して幕引きする理由である。

過去20年間で、納税者は米国の韮(中国で言う刈っても、刈っても生えてくる草、カモのこと)であることに気づいた。

引用ツイート

納姐 全メディア米国(メインアカウントはブロックされている) @ Tianshuihanyan 8時間

今日の2回目のライブプ予告:

今夜、米国東部時間8時30分に、納姐はハーバード大学の学者の陶瑞@realTaoRayをゲスト生出演させる。

戦争が終わって財産を作り、国難にまた財産を作る!

前教育長官の弟は高額を手にし、権力を濫用している。

アフガニスタンから脱出するための航空券は6千5ドルである。

ハーバード大学の学者陶瑞と納姐は、参加してコメントしてほしい、バイデン政権を一緒に非難することを歓迎する! https://youtu.be/Qw73smpKQzk

高濱氏は相変わらずのトランプ批判。カブール危機のバイデンの不甲斐なさを批判して見たら。民主党支持者も共和党支持者も相手を悪く言うだけ。でも、どっちが主流かというとメデイアを押さえた方。メデイアを全面的に信じるのは危険です。

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東京パラリンピックの開会を宣言される天皇陛下(8月24日、写真:AP/アフロ)

アスリートの重症化案じられた天皇

東京パラリンピックが8月24日、天皇陛下の開会宣言で開幕した。

感染力の強い新型コロナウイルス・デルタ株の勢いは衰えず、日本国内の新規感染者減少は見えてこない。

非常事態宣言は開催地・東京を含む21都道府県に拡大、「まん延防止等重点措置」が適用された自治体は12県になった。

そうした中で東京パラリンピックが始まった。

天皇陛下が「呼吸機能の弱いアスリートや基礎疾患を抱えるアスリートの重症化のリスク」を心配される(国際パラリンピック委員会=IPO=幹部へのご挨拶)中でのパラリンピックの開催強行だった。

世界はどう見たか。

意外なこと(?)に、海外メディアは、五輪の時とは異なり、好感を持って開幕の模様を報じた。

全米地方紙が掲載するAP通信の特派員はこう報じた。

「五輪の時と同じく無観客の開会式だったが、パラリンピック開催に反対するデモは少人数で、開催にこぎつけた安堵感とパラリンピック・アスリートへの歓迎ムードにあふれていた」

東京五輪報道では、最初から最後までケチばかりつけていた韓国メディアは別として、米メディアは総じて五輪が無事閉幕したことを安堵し、「日本は本当によくやった」というジョー・バイデン大統領のコメントで締めくくった。

御多分に漏れず、一部メディアは五輪が終わった後も国際オリンピック委員会(IOC)の傲慢さを批判していた。

ところがパラリンピック報道姿勢は、一変してどこまでもポジティブだ。

米有力紙、ニューヨーク・タイムズのモトコ・リッチ東京支局長*1は開会式の前触れ記事でこう書いている。

「天皇陛下(His Majesty the Emperor of Japan, Naruhito)が東京パラリンピックの開会を宣言する。日本の皇室にはこれまで長きにわたりパラリンピックを支持・支援してきた歴史がある」

「天皇の両親である上皇と上皇后は、皇太子、皇太子妃だった時から1964年の東京パラリンピックを実現させることを主要な活動の一つと考え、開催を実現させた」

「日本の皇族について詳しいポートランド州立大学のケネス・ルオフ教授はこう指摘している」

『当時の皇太子・皇太子妃のパラリンピック支援は身障者に対する日本人の意識・態度を徐々に変える出発点となった。今は信じられないかもしれないが、当時の日本では身障者は公の場には出さない、隠しておく存在だった』

『皇族は日本社会に大きな影響力を持っている。皇太子は、身障者は健常者と同じようにスポーツを楽しむべきだし、社会復帰のためのリハビリとしてだけでなく、スポーツそのものをエンジョイするためのものだと主張した』

『1964年以降、皇太子夫妻は記者たちを同行させて身障者のいる病院や施設を定期的に訪問し、身障者に対する世間の関心を喚起してきた』

*1=リッチ氏(52)は東京生まれ、母親は日本人、父親は米国人。小学校4年生の時に帰米。イエール大学を経て英ケンブリッジ大学を卒業、ファイナンシャル・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルを経て2003年から現職。

64年東京パラ実現が夢だった上皇・上皇后

リッチ記者の記事の行間には、天皇陛下の東京パラリンピック開会宣言が、国際イベントでの「名誉総裁」が行うありきたりの儀礼的な宣言ではない、というニュアンスがにじみ出ていた。

https://the-japan-news.com/news/article/0007707994

天皇陛下は、8月24日、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長らと面会された際には、パラリンピックに対する皇族の継続的な支持・支援を強調され、英語でこう述べられた。

「障害者スポーツの発展に強い関心を持ち、1964年の東京パラリンピックを温かくも守られた上皇や上皇后からいろいろと話を伺った」

「パラリンピックは私たちが一人ひとりの個性のかけがえのなさ、尊さ(Irreplaceability and preciousness of individuality)に改めて思いをいたす機会となる」

「これを機会に、障害がある人もない人も、お互いを尊重し合い、思いやること(Respecting and caring for one another)を、これまで以上に大切にしながら共に生きていく社会づくりが進んでいくことを願う」

日本では、天皇陛下のご挨拶は意外にあっさり報じられた。だが海外メディアは日本の天皇の英語での生の声として強い感銘を受けたようだ。

皇太子ご夫妻に競技を紹介した日本人医師

一体なぜ皇族は障害者のスポーツにこれほど関心を抱いているのか。

日本テレビの皇室担当記者、森浩一氏によると、当時、皇太子、皇太子妃と障害者スポーツを結び付けたのは故中村裕・整形外科医だったという。

同氏は、1960年、英ストーク・マンデビル病院国立脊椎損傷者センターに留学し、車椅子の障害者たちがスポーツを通じて社会復帰していく姿に衝撃を受けた。

同氏は、その年にローマで開かれた「障害者国際競技大会」を参観、1962年には英国で開かれた障害者スポーツ大会に2人を連れて参加した。

その話を耳にした皇太子妃が皇太子とも相談され、中村氏を招いて実情を聴取し、東京パラリンピック開催構想が浮上したという。

参考:東京パラリンピックと上皇ご夫妻の夢(上)|日テレNEWS24(https://www.news24.jp/articles/2021/08/25/07928910.html

天皇陛下のIPC幹部への発言を読んだ元米外交官H氏はその意義をこう指摘する。

「天皇が2世代にわたってパラリンピックに関わり合いを持っていることが目に見える形で世界に伝えられたことは、日本のイメージアップになること間違いない」

「今や、世界中の人たちは遅まきながら、障害者に真摯な同情と理解を示すことをポジティブに受け止め、それが世界の良識になっている」

「そのことを半世紀にわたり実践してきた日本の天皇家は素晴らしい。まだ誰も見向きもしなかった頃からパラリンピックに関心を持ち、東京誘致に一生懸命だった上皇や上皇后は素晴らしい。日本はこうした皇族を誇りに思っていい」

「対照的なのが米国だ。ついこの間まで国家元首だった人物(ドナルド・トランプ前大統領のこと)は、十年来の知り合いだった腕が不自由な新聞記者が気に入らない記事を書いたのに怒って、選挙キャンペーンの遊説の際、その記者の不自由な動作をまねして茶化していた」

「集まった支持者はそれを見て笑いこける。最低な連中が支持する最低な男だった」

「この話は一時、メディアで騒ぎとなったが、この人物は謝罪していない。米国とは、そんな男が大統領になった国だ。日本とは雲泥の差だね」

https://www.nbcnews.com/politics/2016-election/trump-s-worst-offense-mocking-disabled-reporter-poll-finds-n627736

42億5000万人が東京パラリンピック視聴

パーソンズ会長は言う。

「障害者と健常者との違いは障害者にとっては力になる。不自由さは弱点ではない。パンデミック以後の世界はこれまでよりもより良い世界にせねばならない」

「その社会とは、すべての人々にとって好機をもたらすものでなければならない」

「パラリンピックの成功を踏み台にしてわれわれは『WeThe15』ヒューマン・ライツ運動を展開する。世界全人口の15%は障害者だ。12億人の人たちが障害を持っている」

「この人たちには健常者が謳歌している権利を同じように享受する権利があるのだ。スポーツはその一部に過ぎない」

https://apnews.com/article/paralympics-2021-opening-ceremony-807f5ea1cc994ecbab2b5f7a50d59945#:~:text=TOKYO%20(AP)%20%E2%80%94%20The%20Paralympics,the%20recently%20completed%20Tokyo%20Olympics.

8月24日から始まった東京パラリンピックの模様は177か国と地域の150のテレビ、ラジオ、オンラインで報道される。

IPO関係者は「視聴者は全世界で累計42億5000万人」と予想している。前回のリオ・パラリンピック41億人を大きく上回る。

https://www.paralympic.org/news/tokyo-2020-paralympics-set-break-all-broadcast-viewing-records

東京パラリンピックは世界を変える起爆剤になるかもしれない。

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『莫大な援助が水の泡、アフガニスタン崩壊が日本に与えた衝撃 20年来の対アフガニスタン外交が破綻』(8/25JBプレス 古森義久)について

8/27看中国<阿富汗恐袭美军伤亡重 拜登下台呼声大(图)=米軍に対するアフガニスタンのテロ攻撃は大きな犠牲者を出し、バイデン辞任の声は大きくなる(写真)>8/26、アフガニスタンのカブールの空港近くで致命的なテロ攻撃が発生した後、多くの共和党議員がバイデンに責任があると非難し、すぐに辞任するか弾劾を開始するよう求めた。

米国のメディア報道を総合すると、木曜日の夜(現地時間)にカブール空港の外で2回の自爆テロが連続して発生した。米軍中央司令部司令官であるケネス・F・マッケンジー将軍は記者会見で、攻撃はISISメンバーによって開始され、12人の米兵が死亡し、15人の米兵が負傷したと伝えた。彼は同様の攻撃が続くことを予想している。

下の藤原直哉氏のツイッターでトランプは自分が大統領だったらこうはなっていないと言ったが、その通りでしょう。不正をしてまで選んだほうが悪い。

https://www.secretchina.com/news/gb/2021/08/27/982070.html

8/27阿波羅新聞網<喀布尔机场自杀炸弹袭击72死包括12美军 拜登下令报复IS「要他们付出代价」—情况“逐小时”恶化 逃难潮涌向边境画面震撼=カブール空港での自爆テロで12人の米兵を含む72人が死亡、バイデンはISに「代償を払わせる」報復をするよう命じた-状況は「時間を追う毎に」悪化し、国境への避難のブームの写真は衝撃を受ける>武装組織タリバン(神学士)が権力を奪取した後、各国はアフガニスタンの首都カブールの空港を使って退避任務を遂行している。バイデン米大統領は今月31日に米軍がアフガニスタンから撤退することを約束したため、各国が期限前にすべての市民を避難させるのを急いでいる。

しかし、情勢が非常に緊張していて、木曜日(8/26)にカブール空港で2回連続の自爆テロが発生し、米軍とアフガニスタンの民間人に少なくとも72人の死者と155人の負傷者が出た。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。バイデン米大統領は、攻撃の主導者を許さず、代償を払うよう要求すると述べた。バイデンは、ISの地域支部であるイスラム国-コラサン(Islamic State-Khorasan,ISIS-K)の資産、指導層、施設に打撃を与えるための行動計画を策定するよう司令官に要請したと述べた。

こんなのを作っている間にISはパキスタン側に逃げるのでは。

https://www.aboluowang.com/2021/0827/1638427.html

8/26阿波羅新聞網<习近平与普京 对阿富汗不同调=習近平とプーチンはアフガニスタンについて異なる見解を持っている>中共メディアの新華社は8/25、習近平がロシアのプーチン大統領と電話で「アフガニスタンの情勢について深く突っ込んだ意見交換をしている」と報じ、プーチンに代わって「ロ中はアフガニスタン問題に関して同様の立場と共通の利益がある」と。しかし、ロシアは、中共と「一致」していない声明を発表し、両者は同調していないだけでなく、実際には「共通の利益」もない。

新華社通信は再びロ中の「包括的戦略パートナーシップ」関係を高らかに宣伝し、「中国はロシアとワクチンの研究開発と生産における協力を深める用意がある」と述べた。しかし、ロシアの声明は、防疫協力は言うまでもなく、ワクチン協力についてはまったく言及していなかった。

新華社はまた、習近平の「主権」理論を繰り返し、プーチンの代わりに、「ロシアは一つの中国の政策を堅持し、台湾、香港、新疆、南シナ海に関する問題に対する中国の核心的利益をしっかりと支持し、外部勢力が中国の内政に干渉し、新型コロナウイルスの起源の政治化にも反対する」と。ロシアの声明には同様の内容はない。

同床異夢と言うやつでしょう。中国製ワクチンをジョンズホプキンス大学(世界の武漢コロナ感染状況の取り纏めをしている)は認めず、中国人留学生に米国製を再接種するよう指導したと。

https://www.epochtimes.jp/p/2021/08/77867.html

 

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638169.html

8/26阿波羅新聞網<蓬佩奥、余茂春备份敏感资料 提前查武汉病毒起源=ポンペオと余茂春が機密資料をバックアップ 武漢ウイルスの起源の調査の前の分>米国メディアは最近、昨年初めに武漢で中共ウイルスが爆発した後、当時の国務長官と国務省・首席中国政策・計画顧問の余茂春が武漢ウイルス研究所の機密データをバックアップし、情報機関を通じてウイルスの起源の調査を開始したことを明らかにした。

大紀元によると、WSJは8/24に、元国務省職員による武漢ウイルスの起源の調査を開始することはまれで、国務省・首席中国政策・計画顧問の余茂春の鋭敏な直感によるものという記事を発表した。

余茂春は、中共が2020年の初めに武漢で発生したことを公式に認めた最初の数週間、疫病が海外に広がる前に武漢ウイルス研究所のウェブサイトのコピーをダウンロードした。

彼はWSJに、中共当局が武漢ウイルス研究所から一部の資料を削除するという予感があったと語った。

2017年2月23日、研究者は中国湖北省武漢にある中国科学院武漢ウイルス研究所(P4研究所)で働いている。

彼が当時の国務長官マイク・ポンペオに武漢ウイルス研究所について言及し、ポンペオは武漢ウイルス研究所が調査の優先事項であるべきだと彼に語った。

同年5月、余茂春が国務省軍備管理局長代理のトーマスディナンノを見つけ、彼は中国のウイルス研究が1972年の生物兵器禁止条約に違反しているかどうかを評価するため、許可の範囲内で、情報機関から情報を収集し始めた。

その後、国務省軍備管理局は、支援のために国立戦略研究所(National Strategic Research Institute)に360,000ドルを支払った。

研究所はかつてシリアの化学兵器の調査をした元調査員のデイビッドアッシャーを雇った。その結果、調査チームは情報機関のアーカイブに埋もれている報告を発見した。この報告によると、武漢ウイルス研究所の数人の研究者が昨年秋に発病し、症状はCOVID-19または季節性疾患と一致していた。

チームはまた、武漢ウイルス研究所が中共軍に機密研究の結果を提供しているという新しい情報を発見した。

内部の不一致は、中共の文書調査の行き詰まりを疑わせる

同年12月、国務省は調査結果に基づき、いくつかの面で問題を進める準備をした。

軍備管理局の当局者は、「意見書」と呼ばれる正式な外交文書を起草し始め、中国のウイルス研究所の研究が「生物兵器禁止条約」に違反しているかどうかを公に質問する準備をし、中国当局に公開責任を負わせようとした。

意見書の草案は、約130人のトランプ政権の官員に送られた。しかし、草案は国務省内部、国務省と保健および公共サービス部門の間で三者間の綱引きを引き起こした。

ディナンノは、この意見書は国連安全保障理事会または生物兵器禁止条約の署名者会議で発表されるか、中共当局に直接提出される予定であると述べた。

ウイルス起源が武漢研究所からの漏洩かどうか、今月末に調査結果が出なければ、延長するしかないのでは。米国だけでなく、世界で中共の金に転んだ科学者は沢山いる。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638261.html

8/26阿波羅新聞網<美国智库:拜登不会于关税让步 制造业续撤离中国=アメリカのシンクタンク:バイデンは関税で譲歩できず、製造業は中国から撤退し続ける>外国メディアの報道によると、米国のシンクタンクの学者は、中国での疫病の再発、外交関係の緊張、東南アジア諸国の生産性の回復により、注文は中国に戻らず、上記の要因が圧迫する中で、中国の対外貿易は減速の兆しを見せていると述べた。バイデンが関税問題に譲歩せず、外国人投資家に中国で事業を行うことの政治的リスクを考慮させ、ますます多くの製造業が中国から撤退することが予想されるのは注目に値する。

ブルッキングス研究所の中国センターの研究者であるデビッド・ダラーによると、東南アジアやその近隣諸国はゆっくりと生産性を回復している。疫病流行の間に、中国に出された注文は徐々に戻り、さらに言えば、人件費は中国よりも安い。そして、ある労働集約的な製品の生産は中国から移転された。

中国とのデカップリングが正しい道です。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638419.html

8/26阿波羅新聞網<中共大使馆文章被美媒集体封杀!江系趁机打脸习近平【阿波罗网报道】=中共大使館の記事は米国メディア全体にブロックされる!江派は習近平を平手打ちする機会をつかんだ[アポロネット報道]>アポロネット秦瑞記者の報道:最近、米国の中国大使館の公式ウェブサイトは最近記事をアップし、いくつかの米国メディアに投稿したが、それらは拒否されたと報道した。江沢民派の背景を持つ「多維ネット」は、習近平を平手打ちする機会を得た。

8/25、米国の中国大使館の公式ウェブサイトは、次のように主張する記事を公開した。「しばらくの間、米国の一部のメディアは、新型コロナウイルスの“中国の研究所からの漏洩説”を広め、中国に対して“推定有罪”としてきた。・・・米国の中国大使館は最近、中国の立場を説明するために記事を書き、一部の米国メディアに記事を提出したが、それらはすべて拒否された」

結局、中国大使館は公式ウェブサイトで記事を公開せざるを得なかった。

江沢民と曽慶紅の派閥が支援する「多維ネット」がこのニュースをすぐに声高に発表したことは注目に値する。一貫した報道姿勢から、習近平を平手打ちするためにこれを使ったと考えている。

米国の左派メデイアも武漢ウイルス研究所の漏洩説は否定しがたいと思っていると言うこと。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638250.html

https://conservativebrief.com/to-start-49325/

https://twitter.com/i/status/1431072492479782922

何清漣さんがリツイート

秦鵬 @ shijianxingzou 6時間

「人間は生まれたときは無知なだけだが、愚かでないものを教育か洗脳して愚かものに変えていく」

-バートランドラッセル

中共は昔も今も洗脳教育を施し、自国民を何千万も殺した毛沢東を崇め奉っている。究極の倒錯では。

何清漣 @ HeQinglian 2時間

過去には、小事件が起きたとき、トランプが週末にゴルフをしたら、メディアは彼を攻撃するために集結した。

現在、大事件が起こっているが、バイデンは平日に現れず、メディアは頭のないハエのようにぶつかり合い、タリバンの女性の権利問題を批判してみたり、米国は難民を多く受け入れしないことを批判してみたり、カマラハリスが中国と対抗するため、アジアで同盟国を見つけたことを称賛したりした。

いつでも叫ぶのを抑えきれない:我々のバイデン大統領、あなたの外交スキルを発揮してください!

引用ツイート

李江林 @JianglinLi  5時間

少なくとも40人が死亡し、120人が負傷した。 「情が深いおじいさん」はどこにいる? twitter.com/disclosetv/sta .. ..

古森氏の記事で、外務省のODAについてのレビューがしっかりなされているのか気になりました。ミャンマーも多額をつぎ込んだ割に、民主化が進んできていません。勿論選挙不正したとすれば論外ですが。少数民族の対立があるので、民主化を進めたとしても、軍の関与は今のところは必要と思っています。

アフガンについては他国に治安維持を任せねばならず、日本として独自の援助をするのは難しかったかもしれませんが、ガニ政権の腐敗がタリバンの迅速なカブール占領に繋がったという話を聞きますと、多額のつぎ込んだ金が政府高官に渡っただけかと。外務省はODAも国民の税金というのをもっと意識して取り組んでもらわないと。

記事

タリバンが政権を掌握したアフガニスタンから米軍機で退避する人々(2021年8月23日、提供:Sgt. Samuel Ruiz/U.S. Marine Corps/ロイター/アフロ)

(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

 日本の20年来の対アフガニスタン外交が数日にして崩れ去った──。

 アフガニスタンの現政権の崩壊によって、これまでの20年にわたる日本の対アフガン外交も崩壊する結果となった。

 日本政府は、イスラム原理主義のタリバン勢力を排するアフガニスタン・イスラム共和国(以下「アフガニスタン共和国」)の国家づくりの努力に多額の政府開発援助(ODA)を与えることで協力してきた。だが8月中旬、アフガニスタン共和国の国家としての枠組みが消滅して、戦後の歴史でも特筆される日本外交の破綻をきたすこととなった。

広範な領域に及んだ日本の援助

 日本とアフガニスタンの国家同士の交流は歴史が長いが、1996年にタリバンが政権を奪取してから、日本政府は後退し、現地の状況をみるという慎重姿勢となった。しかし2001年末の米国による軍事攻撃でタリバンが首都カブールから逃走し、2002年に反タリバンのアフガニスタン共和国が発足すると、日本政府は大幅な経済支援を開始した。現地の軍事制圧を果たした米国や、イギリス、ドイツ、イタリアなど北大西洋条約機構(NATO)諸国の治安維持活動を側面から支援する取り組みでもあった。

日本政府は2002年から2020年までの間に、アフガニスタン共和国に対して総額約70億ドル(現在の通貨レートで約7700億円)のODA援助を与えてきた。2019年には、日本の対外無償援助のなかでアフガニスタンへの1億2000万ドルが第2位の額だった。ちなみに1位の相手はミャンマーで1億7000万ドルだった。

 アフガニスタン共和国に対する世界各国の経済援助の額では、日本は米国やイギリスなどに次いでいつも4位、5位の順位であり、アフガニスタンにとって重要な支援国となっていた。

 日本政府の援助は、農業の整備や灌漑の建設などに始まり、幹線道路や空港の建設、整備などのインフラ建設に投入された。さらに日本のODAは、各地の難民の救済や警察官の訓練、警察機構への財政支援から、タリバンの武装解除、社会復帰、地雷の撤去などまで広範な領域に及んだ。

 この日本の援助の究極の目的は、アフガニスタン共和国が民主主義、人権尊重、法の支配に立脚する近代国家に成長することで、イスラム原理主義のタリバンによる厳しい女性抑圧やアルカーイダのようなテロ組織との関連などを排することだった。要するに反タリバンの民主主義国家の成長を目標とする援助だったのだ。

 日本は単に自国からアフガニスタンへの2国間援助を続けるだけでなく、国際的なアフガン支援の運動の推進役も務めてきた。2012年7月には、50数カ国の政府代表を東京に招き、「アフガニスタン支援の東京会合」という国際会議の主役となった。同趣旨の国際会合は2016年にもベルギーの首都ブリュッセルで開かれ、この時も日本は主要援助国として積極的な役割を果たしている。

そして日本政府は、菅政権となった2020年11月にも、スイスのジュネーブで開かれた「アフガニスタン支援の会合」に茂木敏充外務大臣がビデオ参加して、2021年から2024年までの4年間、アフガニスタンに毎年1億8000万ドルの経済援助を続けると宣言した。しかもその援助の内容はすべて民主化を支援する資金投入であり、かつてのタリバン政権によるイスラム的統治の否定でもあった。

米軍全面撤退で国家の枠組みが崩壊

 ところが「アフガニスタン支援の会合」からわずか9カ月後の2021年8月に入って、その計画は完全に崩れ去ってしまった。タリバンが勢力を強め、アフガニスタン共和国の政府や軍隊を崩壊させてしまったからだ。

 その最大の原因は、米国バイデン政権の唐突な米軍全面撤退である。日本の経済援助は、実は米軍やNATO諸国軍隊の駐留によるアフガニスタン共和国の国家の枠組み保持があってこそ可能だったと言える。その枠組み全体が瓦解すると、日本のこれまでの政策は必然的に水泡に帰すというわけだ。

 タリバンは、民主主義や人権尊重という価値観に依拠したアフガニスタン共和国の国家構築を根底から否定する。そのため、そうした国家を構築するための外国からの援助も否定されてしまうこととなる。日本の外交政策にとっては手痛い誤算であり、打撃である。

 日本の外務省は今後タリバン政権に対してどのような態度をとるのか明らかにしてはいない。現地での予期せぬ激変に打つ手を失った、というところだろう。いずれにせよ現時点で明らかなのは、この展開が戦後の日本外交の大きな破綻となったという事実である。

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『「台湾武力統一は今後10年考えにくい」台湾有事、日本がなすべきは日本防衛と米軍支援(1)』『中国は台湾の「平和統一」に絶望した 台湾有事、日本がなすべきは日本防衛と米軍支援(2)』 『中国を「やる気」にさせない3条件 台湾有事、日本がなすべきは日本防衛と米軍支援(3)』(8/24・25・26日経ビジネス 森 永輔)について

8/26阿波羅新聞網<美军台海兵推一直“输”中共?关键原因曝光=米軍は台湾海峡でずっと中共に「負けている」?重要な原因が明らかに>米軍の図上演習の主な目的は、自国の弱点を見つけ、それを改善したり、資金を調達したりすることであるため、中共にとって有利な条件が設定されており、最近繰り返し敗北している。

森記者の日経ビジネス記事の紹介。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638039.html

8/26希望之声<纽约新州长公布的疫情数据增加了1.2万死亡人数=NY州知事が発表した疫病データは、死亡者数が12,000人増加>火曜日(8/24)、NY州知事のキャシー・ホクルは、就任初日に政府の透明性を高めることを約束し、初日の終わりに、州が中共ウイルス(コロナウイルス)で死亡した人の数は、アンドリュー・クオモ前知事が発表したデータよりも約12,000人多いと発表した。

米国CDCに提出された死亡診断書のデータによると、NYは現在、中共ウイルスでの死亡は55,400人近くと報告している。これは、月曜日(8/23、クオモの勤務の最終日)の時点での彼の公衆への報告数43,400人よりも多い。

左翼リベラルはクオモのように女癖が悪く、嘘つきが多い。中共と同じ。

https://www.soundofhope.org/post/538832

8/25阿波羅新聞網<中共大使跳脚!英纪录片播出“令人信服”证据=中共大使は地団駄を踏む!英国のドキュメンタリー放送は「説得力のある」証拠を流す>チャンネル4は最近、新型コロナウイルスの起源を調査している科学者のグループを記録したドキュメンタリー「中国の研究所からの漏洩はあったか?」(Did Covid Leak from a Lab in China)を放映した。彼らは公開された遺伝子データバンクを用い、ウイルスの起源を追跡し、武漢研究所によって公表されていない情報を明らかにした。

オーストラリアのフリンダース大学の内分泌学部長であるニコライ・ペトロフスキーは新型コロナウイルスが変異する前に世界中に急速に広がることは非常に珍しいことを強調した。「最初の症例が現れたとき、ウイルスはすでに完全に人間に適応していた。これは、ウイルスが急速に広がる理由を説明することができる。ウイルスが適応する必要がないから」と。

小生も米国の金でウイルス研究していた武漢ウイルス研究所からの漏洩を支持します。

https://www.aboluowang.com/2021/0825/1637516.html

8/26阿波羅新聞網<中美贸易战!亚马逊狂封中国帐号 跨境电商掀裁员潮=米中貿易戦争!アマゾンは中国のアカウントをブロック 国境を越えた電子商取引はレイオフブーム>外国メディアの報道によると、今年5月以降、大手オンライン小売eコマース企業であるアマゾンは、ユーザー規則に違反する大規模な中国のアカウントを調べて封鎖し、中国の国境を越えたeコマースは大量の一時解雇が行われ、売り手の資金不足に陥る原因となっている。

今年の5月、アマゾンは、プラットフォーム上の中国の小売アカウントに、ストアの閉鎖、アカウントの封鎖、ブランドの封鎖という「三位一体」の罰を課し始めた。これらのアカウントは、「レビューのでっち上げ」と虚偽の使用体験が疑われるためである。これを理由として製品と商店の透明性を上げることとした。

深圳市国境外電子商取引協会によると、5万店近くの中国の売り手が影響を受け、中国の国境を越えた電子商取引業界で1,000億人民元以上の損失を引き起こした。

しかし、このショックは中国の国境を越えた電子商取引業界に打撃を与え続けている。報道によると、2020年のアマゾンの主な売り手のうち、中国の売り手が42%を占め、全体として、米国のアマゾンのWebサイトでは、中国の国境を越えたeコマースが63%を占めた。国境を越えた大型eコマース企業は、半年内で従業員の約50%を解雇した。

大型企業の影響に加えて、より多くの中小の売り手が「商品配送も、お金の流入も、商品の代金を支払うこともできない」という悪循環に陥っている。ある小規模販売者は、アマゾンが商店に倉庫の容量制限を設定しており、封鎖された店舗の商品は販売できず、新品は倉庫に保管したままと述べた。また、店舗口座にはまだ10万元以上あり、商品倉庫の商品の市場価格は約10万元あるが、お金はアカウントが封鎖されたため、使用できなくなった。

これらの売り手が今できることは、他の販売チャネルを見つけ、コストを支払うために商品倉庫の在庫を空にする方法を見つけることである。オンラインストア運営者の関連コミュニティでは、「在庫をクリアする必要がある場合は電話してください」や「倉庫の移動を求めている」などの関連情報は珍しくない。

アマゾンに苦情を申し立てた人もいたが、最終的にブロックが解除されたのは苦情の約20%にすぎなかった。

米企業はデカップリングを真剣に考えないと。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1637932.html

8/26阿波羅新聞網<野村控股指中国似决心将房产税扩大至全国 经济将进入“沃尔克时刻”…= 野村ホールディングスは、中国は不動産税を全国に拡大することを決意しているようであり、経済は「ボルカーの瞬間」に入ると述べた・・・>野村ホールディングスは、中国で前例のない不動産価格抑制の決意は、「大幅な」景気減速、失業率の急上昇、株式市場の混乱を犠牲にし、中国の「ボルカーの瞬間」になる可能性があると指摘した。報告はまた、中国は上海と重慶から全国に不動産税の計画を拡大することを決意しているようだと述べた。これは貧富の差の問題を解決し、地方政府が土地譲渡で得る収入の代替になり、土地譲渡収入では、現在の制限措置のショックは続く。

1970年代後半のインフレを抑制するために、元米連邦準備理事会のポール・ボルカー議長は、急速に金利を20%まで引き上げた。「ボルカーの瞬間」とは、この政策変更を指す。この突然の変化は失業率の急上昇を引き起こしたが、それはまたインフレを遅らせた。

中国は、マンション建設や新幹線建設等、GDPを上げるために、実需を無視した建設を続けてきました。中国の債務は3経済主体とも膨大ですが、借り換えができなくなればバブル崩壊となるでしょう。

https://www.aboluowang.com/2021/0825/1637900.html

8/26阿波羅新聞網<67岁王健林经历了什么?瘦得皮包骨=67歳の王健林は何を経験したのか?骨皮筋衛門に>8/24、王健林の最近の写真がメデイアに掲載された。写真では、王健林は非常に痩せて、スーツを支えることができなかった。彼は身長176cm、体重は多いときに110kgであった。多くのネチズンは驚いていた。

国進民退の影響でしょう。江派潰しでもあるし。

https://www.aboluowang.com/2021/0826/1638024.html

https://rumble.com/vlmx5p-surrenderer-in-chief-joe-biden-lied-to-america-and-to-the-world.html

何清漣 @ HeQinglian 9時間

米国左派メディア、選挙窃取連盟とバイデンに投票した人の願い。

引用ツイート

Yaxue Cao  @ YaxueCao 18時間

推測:米国がアフガニスタンに残した航空機、ドローン、偵察機器などの高度な機器の一部は、中共が調査および模倣するために購入するだろう。

今の米国政権は、中共に迂回ギフトしているとも言える。少なくとも実際の結果はこんなものだろう。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

「カブールの瞬間」後の世界情勢

https://sbs.com.au/chinese/mandarin/zh-hans/how-will-the-international-relations-develop-following-the-afghanistan-chaos

圧倒的な非難に直面しても、バイデン政権は動かなかった。世界各国は、「米国の保護なし」の未来を考え、タリバンと共存する世界でどう対処するかを考えている。

この瞬間は、米国左派、主流メディアが創造し、世界の期待の結果である-彼らは皆、バイデンが卓越した外交スキルと豊富な国際経験を持っていると考え、そして今それを楽しむ時が来た。

【視点】「カブールの瞬間」後の世界情勢

カブールの瞬間の後、世界は一週間くらいで、気分が劇変した-米国のバイデン政権に対する不満と強い批判、そして米国に対する国際社会の強い不満、軽蔑、失望、二人(?)は圧倒的な批判と非難を受けた。しかし、時間が経つにつれ、バイデン政権と世界各国は、感情を調整し、「米国の保護なし」の未来について考えている・・・。

sbs.com.au

何清漣さんがリツイート

xiaxiaoqiang夏小强 @ xiaxiaoqiang 8時間

米国では、なぜユダヤ人の大多数が「左派」なのか?

米国では、なぜユダヤ人の大多数が「左派」なのか?

米国では、ほとんどのユダヤ人が左派政党を好むことが明らかである。統計によると、1916年以降、過去97年間の24回の米国大統領選挙で・・・。

xiaxiaoqiang.net

日経ビジネスの記事は3日分あるので、長くなるので、コメントはなしにします。

8/24記事

台湾が実効支配する太平島(写真:AP/アフロ)

気鋭の台湾研究者である松田康博・東京大学教授は 「中国が台湾に対して武力統一を仕掛ける蓋然性は当面極めて低い」とみる。 十分な軍事力を持たないからだ。ならば、東沙諸島や金門島など台湾の離島を対象に、限定的に武力を行使することはあり得るか。

(聞き手:森 永輔)

—台湾有事に人々の耳目が集まっています。まずお伺いします。中国は台湾を武力統一するつもりなのでしょうか。

松田康博・東京大学教授(以下、松田):中国が台湾に対して武力統一を仕掛ける蓋然性は当面極めて低いと思います。能力が足りず、今後10年くらいは考えにくいでしょう。

松田康博(まつだ・やすひろ)
東京大学教授。専攻はアジア政治外交史、東アジア国際政治研究、中国および台湾の政治・対外関係・安全保障、中台関係論、日本の外交・安全保障政策。1965 年生まれ。1988年、麗澤大学外国語学部中国語学科卒業。1990年、東京外国語大学大学院地域研究研究科修了。1997年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2003年博士(法学)学位取得。防衛庁(省)防衛研究所で助手・主任研究官、東京大学東洋文化研究所准教授を経て2011年より現職。主要著作に、『台湾における一党独裁体制の成立』、共編著『〔改訂版〕岐路に立つ日中関係―過去との対話・未来への模索―』、共著『日台関係史―1945-2020―〔増補版〕』など。

具体的に考えてみましょう。どんな戦争も目的を達成すれば勝利で、達成できなければ、たとえ戦闘に勝利したとしても、それは敗北です。中国にとって台湾の武力統一とは、100km以上離れた重武装した島を完全占領し、新政権を樹立して統治を開始し、長期にわたって維持することを意味します。

そのためには、弾道ミサイルなどによる攻撃、航空・海上優勢の確保、着上陸侵攻作戦などを成功させ、上陸させる大部隊に対して、途切れることなく補給をしなければなりません。どの段階で失敗しても、例えば米軍が介入して補給が途切れたとしたら、上陸部隊は孤軍となってせん滅されます。しかもこの間台湾軍が反撃して中国本土にも戦火が及びます。

宇宙やサイバーのドメインで中国がいくら強くても台湾占領はできません。台湾が抵抗する限り必ず大戦争になります。台湾は台湾を守り切りさえすれば勝ちになります。台湾を完全占領する作戦はあまりにもコストとリスクが高く、中国が踏み切れるとは到底思えません。

—米誌ナショナル・インタレストが昨年8月に掲載した記事によると、米国防総省が米中の軍事衝突、中でも台湾をめぐる争いを想定して実施したWar Game(机上演習)で、米軍が敗北する可能性が高いことを示す結果が複数出ているそうです。今のお話は楽観的にすぎるのではないですか。

松田:まず、米軍がなぜそうした机上演習をするかを理解する必要があります。それは、自軍の弱点を見つけ出して改善するためです。ですから、彼らは中国軍が最大限能力を発揮する条件で、台湾軍や米軍の弱点を突いてきた場合どうなるかを研究するのです。そしてその結果を、米軍の弱点を補強する改善策や予算要求につなげます。それが机上演習の目的です。

次に、核交換をしない限り、米国本土はほぼ無傷の一方で、中国は戦場になります。対台湾武力統一は米国への真っ正面からの挑戦ですから、米国は中国が少なくとも短期的に立ち上がれないほどの打撃を中国に与える選択肢を念頭に置くでしょう。例えば、中国の空母は撃沈するでしょうし、ミサイル基地、空軍基地、軍需産業拠点を破壊することもできます。

それほどの打撃を被る中国が核使用の誘惑に勝てるでしょうか。ただし、もしも中国が対米先制核攻撃の構えをわずかでも見せたら、米国はためらうことなく中国に核の先制攻撃をかけるでしょう。つまり、対台湾武力統一戦争とは、米中どちらも始めたら絶対に負けられない戦争なので、エスカレートしやすいのです。台湾占領に失敗し、自国の発展の機会が失われ、それどころか人類滅亡にもなりかねない核交換にまでエスカレートしかねない選択を、どのような条件がそろったら中国は取ると思いますか。

おそらく中国の指導者が常軌を逸した誤算をしない限り、あり得ません。しかもこれは国運をかけた大戦争ですから準備に数カ月かかり、奇襲はできません。つまり、台湾、米国、日本など、中国がこの戦争に踏み出すことを察知し、ほぼ守りを固めた状況で中国の攻撃が始まるのです。それなのに、中国は、台湾の完全占領というパーフェクトな戦争を完遂しなければ勝ったことにならない。

私には、中国がそんな選択をする蓋然性は極めて低いとしか思えません。

台湾の離島なら、武力攻撃はあり得るか

—では、中国が台湾に限定的な武力行使をする蓋然性をどうみますか。

松田:中国が極端な誤算をするか、台湾や米国から忍耐の限界を超えた「挑発」を受けない限り、その蓋然性もまた低いです。

限定的な武力行使をいくつかのケースに分けて、具体的に考えてみましょう。攻撃の対象は、台湾側の領土である(A)南シナ海の離島、(B)福建省沿岸の離島、(C)澎湖諸島、(D)台湾本島の4つに分けることができます。

(A)は、台湾が実効支配する東沙諸島(プラタス諸島)や、同じく台湾が実効支配する南沙諸島(スプラトリー諸島)の太平島(イトゥ・アバ島)です。中国は昨年から台湾と東沙諸島をつなぐルートを扼(やく)するように軍用機を飛ばすなどして、「隙あらば取るぞ」という構えをみせています。

これに対して台湾はほぼなすすべがありません。これらの離島は、台湾にある兵器のアウトレンジにあります。またたとえ軍用機や艦艇を派遣しても、中国本土に近いため、中国が航空・海上優勢を確保している領域で交戦しなければなりません。台湾が反撃したところで中国はそれを容易に排除するでしょう。

しかも、この島について、米国が介入する責任もありません。この島々は歴史的な意味の「台湾」の領域*ではなく、台湾関係法**の適用範囲でもないからです。よって、中国は台湾軍を排除し、離島を完全占領する「パーフェクトな戦争」を実行することができるように見えるのです。

*:日清戦争後の下関条約において、日本に割譲した台湾本島、澎湖諸島、周辺の島々を指す
**:米国と台湾が1979年に断交した後の、対台湾政策を定めた米国の法律。台湾の安全保障については「合衆国の中華人民共和国との外交関係樹立の決定は、台湾の将来が平和的手段によって決定されるとの期待にもとづくものであることを明確に表明する」「平和手段以外によって台湾の将来を決定しようとする試みは、ボイコット、封鎖を含むいかなるものであれ、西太平洋地域の平和と安全に対する脅威であり、合衆国の重大関心事と考える」とし介入を示唆している

とはいえ、中国が失うものは大きすぎます。離島という「出城」を取ることで台湾という「本丸」を落とせなくなる可能性が大なのです。例えば東沙諸島には数百人の台湾軍が展開しています。彼らに死者が出たり、捕虜になったりしたら、台湾住民の反中感情を高めては「平和統一」などできません。また、中国は台湾軍がどの程度の反撃に出るかをコントロールできません。たとえわずかでも中国本土が攻撃を受けたら、反撃をせざるを得なくなりますから、「限定的」に始めてもエスカレートする可能性は否定できません。

加えて、武力を行使して南シナ海の領土関係を変更すれば、中国と領有権争いを抱えているベトナムやフィリピン、尖閣諸島で中国の圧力を受けている日本は、中国の動きに危機感を覚え、対策を強化するでしょう。南シナ海における中国の九段線の主張や軍事拠点化を警戒する米国、英国、フランス、オーストラリアなどの危機感は急速に高まります。

つまりこれは第2次世界大戦におけるナチス・ドイツのポーランド侵攻を思い起こさせるのです。米国は当然、次の戦争を抑止するため台湾との軍事関係を一層強めるでしょう。そうなれば、「本丸」である台湾本島の統一が遠のくことになってしまうのです。

中国の金門島攻撃に、米国は空母を派遣した

—(B)福建省沿岸の離島とはどこですか。

松田:(B)福建省沿岸の離島とは金門島と馬祖列島です。これらの島々への武力攻撃も中国が得るものは多くありません。これらは行政区画上福建省の一部で、住民の多くは「台湾独立」に反対で、民進党政権を嫌っています。中国が彼らを殺してどうするのでしょうか。そもそも、中国は、過去の事例から見てもいつでも取れる領土は慌てて取ったりしません。香港が良い例です。

さらに、金門・馬祖はともに台湾軍が武装しているので、彼らが反撃に転じれば対岸にある厦門(アモイ)と福州が火の海になりかねません。中国は台湾軍の行動をコントロールできません。仮に中国が金門島を獲得しても、福州とアモイが戦火にさらされたら、中国政府は国民に「勝利」と伝えるわけにはいかないでしょう。

ただ、金門・馬祖も「台湾」の領域には入りませんから、台湾関係法の適用地域ではなく、米国に防衛する責任はありません。とはいえ中国は、「米国は100%介入しない」と見切れません。中国が金門島に対し1958年に大規模な砲撃を加えた際に、米国は多数の空母を派遣して金門・馬祖への侵攻を座視しない姿勢を示しました。これらの島々は、当時有効だった米華相互防衛条約の適用地域ではありませんでしたが、米国は軍を派遣し台湾軍による離島防衛作戦を支援したのです。つまり、米国の介入を招く可能性は否定できません。

(C)澎湖諸島はさらにハードルが高い。澎湖諸島は歴史的に台湾の一部ですし、台湾軍が保有するミサイルの射程範囲内にあります。台湾は全力で澎湖を守るでしょうし、一時的に取られたとしても必ず取り戻そうとするでしょう。台湾関係法に基づく米軍の介入も十分にあり得ます。つまり、澎湖諸島を攻撃することは、台湾本島を攻撃するのとほぼ同義といえます。

最後は(D)台湾本島に限定攻撃を仕掛けるケースです。

中国は弾道ミサイルなどを使えば、台湾の軍事施設や政経中枢を奇襲して破壊することがいつでもできます。しかし、それを何のためにやるのですか。台湾軍が反撃する中、中国がある線で攻撃を停止したとしましょう。台湾は「中国による武力統一は失敗した」と世界に向けて宣伝するでしょう。これでは中国政府が国内でメンツ丸つぶれになります。つまり、さきほど指摘したように、台湾は占領さえされなければ勝ちなのです。

まとめて言うなら、(C)と(D)への攻撃は米軍が介入する可能性が最も高いケースです。自衛隊も情報収集や警戒監視をするでしょう。そのような情報が拡散したときに、中国が「これは限定的な攻撃なのだ」というシグナルを発して途中で止めることができるでしょうか。「米軍が介入してきたから手を引いた」などと中国国民が認識することがあれば、共産党政権はメンツ丸つぶれです。よって、台湾本島への限定攻撃も簡単に実行できないのです。

中国も、台湾の反撃によって戦場となるでしょう。中国の経済発展を支えてきた海上交通路もずたずたになります。これは、中国の発展戦略を根幹から覆す事態です。つまり、台湾本島への限定的な攻撃と言っても、中国は、武力統一作戦のケースに近いくらいのダメージを覚悟しなければならないのです。

この紛争で東アジアが大きなダメージを受ける中で、通常兵器の範囲にとどまる限り、米本土はほぼ無傷です。

—では、武力行使は全くあり得ないのですか。

松田:短期的には、以上のような損得計算に加えて、タイミングの面でも、武力攻撃に踏み切れない事情が中国にはあります。習近平(シー・ジンピン)総書記が3期目を務めるかどうかが、2022年秋に予定される第20回党大会で決まるからです。これを確実にするまで、習近平政権には一切のミスが許されません。イチかバチかの賭けに出る余裕はないのです。

ただし、台湾や米国が「忍耐の限度を超えた挑発」をしたと中国が主観的に認識したときだけは、武力行使の蓋然性が高まります。例えば台湾が法的な独立に明確に動くとか、米国が台湾を国家承認するとか、大部隊を台湾に派遣するとか、国務長官や副大統領が台湾を訪問するとか。とにかく中国が「ここで強い意志と力で示さねば、共産党政権は終わりだ」と信じ込むような事態が起きたら、武力行使をする蓋然性は一気に高まります。

ただし、それは台湾や米国に対して、単に「強い意志」を示すための武力行使ですから、限定的・象徴的武力行使になるでしょう。つまり、実際には領土の変更や台湾側の死傷者を伴わないもので、実施した後すぐにやめて相手に反撃させずに終えるような「軍事挑発型」の武力行使です。例えば、弾道ミサイルを10発ほど山の頂上に撃ち込むというようなもので、無数のシナリオがあります。米国に対して、「これ以上台湾を軍事支援したら、次は本当に人が住んでいるところに撃つぞ」というシグナリングをして、米台接近を阻止するのが目的になります。これなら、エスカレーションを避けるために米国が行動を慎重にする可能性があります。あとは国内向けに「大勝利した。台湾も米国もすくみ上がったぞ」という宣伝をやればよいのです。

中国の主権・領土に関する武力行使は、実際に相手が守備していた領土を奪い取った1974年の西沙諸島(パラセル諸島)海戦を例外として、こうした象徴的・限定的なケースが多いのです。自分が極めて不利になったと主観的に認識したとき、局面を一気に打開するために限定的・象徴的武力行使をして、すぐに引き下がって勝利を宣伝する、というものです。こうしたタイプの武力行使の蓋然性は決して低くありません。台湾と米国は慎重な行動、つまり中国のレッドラインを踏まない「寸止め」の対応を取る必要があります。

8/25記事

民進党の蔡英文氏が2020年の総統選で再選を果たし、台湾当局との交渉と合作を通じた平和統一は遠のいた(写真:ロイター/アフロ)

「台湾武力統一は今後10年考えにくい」。ならば、なぜ台湾有事が これほど取り沙汰されるのか。 東京大学の松田康博教授は3つの背景があると指摘する。 第1は、中国が鄧小平時代に確立した台湾当局との交渉と合作を通じた 平和統一に絶望していること。そして第2は……

(聞き手:森 永輔)

—ではなぜ今、台湾有事が取り沙汰されているのでしょうか。松田さんの指摘によると、台湾海峡有事など発生しそうにないと思えてきますが。

松田康博・東京大学教授(以下、松田):米国と米国の同盟国を中心に台湾海峡有事への懸念が高まるのは、当然です。大きく3つの背景があります。

第1は、中国が鄧小平時代に確立した台湾当局(おおむね国民党政権を意味します)との交渉と合作を通じた平和統一に絶望していることです。それは、台湾社会が台湾の独自のアイデンティティーを強め、統一拒絶がコンセンサスとなり、独立派に支持された民進党が長期政権化する可能性が増大しているためです。

蒋経国に統一交渉を拒絶された中国は、江沢民(ジアン・ズォーミン)政権のときに台湾の李登輝政権と統一交渉を始めようとしました。李登輝政権は結局、中国へ接近すると同時に外交も強化して、李登輝は訪米。中国はこれを「挑発」だと見なして弾道ミサイルを台湾近海に発射し、第3次台湾海峡危機(1995~96年)が起きました。これは「独立阻止」のための武力による威嚇でした。

武力の圧力を受けた台湾社会では、戦争リスクのある台湾独立支持は上がらなかったものの、「自分は台湾人であって中国人ではない」というアイデンティティーと民進党の支持率が急上昇しました(図1、2、3参照)。

2000年にできた陳水扁政権は、そもそも独立派政権だったので、中国はこれを相手にしませんでした。陳水扁政権は権力基盤が弱かったため、中国は次の総統選挙で、国民党に政権が戻るまで待つ戦略を取りました。「統一促進」ができないので、「独立阻止」のため、2005年に「反国家分裂法」を制定し、独立に対しては「非平和的手段を取ることができる」として、民進党政権をけん制しました。

2008年にできた国民党の馬英九政権に対しては、「一つの中国」に関するマジックワードである「92年コンセンサス」を使って、中台間の経済交流を制度化し、台湾の対中経済依存を通じて、政治的な統一交渉に結びつけようと努めました。2015年にシンガポールで行われた習近平・馬英九会談は、習近平にとってみれば、「国民党当局との交渉を通じた統一」の除幕式のような位置づけにありました。

ところが、馬英九の大陸接近策は台湾で不人気で、2016年に民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権が誕生します。図1を見れば分かるように、台湾人アイデンティティーを持つ人は、中台の接触が増えた馬英九政権期(2008~16年)に急増しました。しかも、2019年以降、習近平政権が、香港の一国二制度を警察力と香港国家安全維持法を使って事実上「強制終了」させたことで、台湾人アイデンティティーと民進党の支持率が上昇しただけでなく、台湾独立支持も急上昇しました(図1、2、3参照)。

2020年からは中国から伝わった新型コロナ禍が世界を苦しめています。この間中国は米国との対立を深めたり、台湾のみならず周辺諸国に軍事的・準軍事的圧力をかけたりして、台湾での印象を完全に悪化させてしまいました。他方台湾ではコロナ対策が成功し、民進党政権が2024年を越えて長期政権化する可能性が増大しつつあるのです。つまり、当初の「平和統一」政策はもはや絶望的なので、武力に頼るしかない、と言い出す人が現れてきました。

問題は、第2の、中国が以前から進めていた「独立阻止」のための武力の威嚇から、「強制的平和統一」のために武力増強を図ろうとしていることです。

対台湾武力行使や武力の威嚇は従来、「独立阻止」のための手段としてとらえられてきました。それは先ほど武力行使の蓋然性が最も高い「武力挑発型」を意味します。ところが、習近平政権は、むしろ武力を背景として台湾を屈服させる「強制的平和統一」のために武力増強を図ろうとしています。これはいわば「江戸城無血開城」みたいなイメージです。あれは戊辰戦争の最中に起きたので、「平和的」ではありません。

中国の対台湾政策はいまだに「平和統一」政策です。しかし、台湾当局との話し合いで統一を実現することはもはや絶望的ですし、武力統一は前回説明したように能力、コスト、リスクの面で全く非現実的です。したがって、中国は武力を背景とした「強制的平和統一」にシフトしているのです。すなわち、武力統一に必要な能力を増強しつつ、「本当にやるかもしれない」と台湾に思わせることで抵抗する意志をそぎ、統一を実現する心理戦を展開しているのです。以前の中国にはそうした心理戦を裏付ける実力がなかったのですが、経済発展と軍事力増強により、今後は可能になるだろうと考えられるようになりました。

米国は中国への対抗措置を選択

第3は、中国の軍事力強化と対台湾軍事圧力に危機感を強めた米国が、台湾をめぐる中国の行動を危惧し、その意図をくじくための行動を強めるようになったことです。蔡英文政権が成立した2016年以降、中国軍機が台湾海峡の中間線を越えて台湾側に侵入したり、台湾周囲の空域を周回したり、台湾の防空識別圏内に侵入したりする事態が、頻発するようになりました。

これに対し、米海軍の艦艇が台湾海峡を通過する際にこれを毎回公表するようになりました。通過そのものは以前から年に10回程度ありましたが、公表することはありませんでした。年に10回通過すると、いずれも何かの理由付けができます。「中国が○○したことに対して、米国が反応して台湾海峡で軍事力を誇示している」と。米海軍の行動は単なるルーチンであるにもかかわらず、台湾住民の不安を抑える効果があるのです。

このように、米国は、中国による宣伝と行動を無効化し、抑止力を高める動きを活発化させています。つまり米国は「心理戦もダメ」という構えです。この動きを、外交面で支えたのが、2021年3月以降の各種会合において発表された「台湾海峡の平和と安定の重要性」という表現です。この同盟による外交攻勢をする上で、米国は中国が台湾に軍事的圧力をかけていることを最大限利用しました。つまり中国は対台湾武力行使ではなく心理戦を仕掛けていたのですが、結局、米国の軍事行動と同盟外交という成果を米国に与えてしまい、自業自得となっています。

だからといって、中国は「武力を使わない」とは言えません。武力統一の現実味を維持する必要があるからです。よって中国は今後も、軍事力を見せつける宣伝と行動を取り続けるでしょう。米国もこれに反応し続けますから、一種の悪循環が続きます。こうした疑似的なエスカレーション、すなわち心理戦が続く中で警戒すべきは、米中両軍が偶発的に衝突し、エスカレートする事態です。その蓋然性もまた低くありません。台湾海峡のみならず、南シナ海や東シナ海でも米中が偶発的に衝突する蓋然性はあります。

こうした背景から、台湾海峡有事説が世間を騒がせることが増えたのだと私は解釈しています。そのことと、中国が実際に台湾に武力行使する蓋然性とは別物であるというのが私の強調したい論点です。

8/26記事

菅義偉首相(左)とバイデン米大統領は「日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する」ことで一致した(写真:AFP/アフロ)

気鋭の台湾研究者である松田康博・東京大学教授は、 「強制的平和統一ができるかもしれない」と思わせないために、 3つの条件を満たし続けることが肝要だと説く。 第1は、米国に台湾を見捨てさせないこと。そして第2は……

(聞き手:森 永輔)

—中国が「強制的平和統一」を目指して軍事力を見せつける宣伝と行動をし続ける。そうした心理戦も許さない米国が反応し、疑似的なエスカレーションが続く。中長期的には中国が軍事力を増強して「強制的平和統一」に傾いていく中で、我々が注意すべきことは何でしょう。

松田康博・東京大学教授(以下、松田):中国に「武力行使」も「強制的平和統一」も、「できるかもしれない」という気を起こさせないことです。これまでお話ししたように習近平(シー・ジンピン)政権が武力統一に動く可能性は小さいものの、10年後、20年後の中国はさらに強大な軍事力を保有しているでしょう。

中国に強制的平和統一を「できるかもしれない」と思わせないためには、以下の3条件を同時に満たし続けることが肝要です。第1に米国が台湾を見捨てない、第2は日米同盟が機能する、そして第3は、台湾が武力の威嚇に抵抗する意志を失わない、です。このうちどの1つが欠けても、中国は「やれるかもしれない」と考える恐れがあります。

—第1の条件について、米国は「台湾有事には介入する」という前提で考えてよいものでしょうか。米外交問題評議会が発表したリポート「The United States, China, and Taiwan : A Strategy to Prevent War」は結論として、台湾を、本格的な戦争をしてでも守らなければならない対象とはしませんでした。

松田:米国は「戦略的あいまいさによる二重抑止」を取っています。台湾有事に介入するかしないかを明確にしないことで、中国には「介入するかもしれない」と思わせ抑止する。台湾には「介入しないかもしれない」と思わせることで、中国を挑発する行為を抑止する、というものです。ただし、朝鮮戦争とイラク戦争を思い起こしてください。両方とも、米国は介入しないというシグナルを送り、相手もそう信じたのですが、結局米国は自国の国益のため介入を決めました。万が一にでも米国が介入したら中国の対台湾武力統一は失敗しますが、中国はその万が一の失敗を許容できないのです。

日本政府は中国の対台湾武力行使を認めない

—第2の日米同盟を機能させる、についてうかがいます。仮に、中国が対台湾武力行使に動いた場合、日本にはそれに関与する正統性があるのでしょうか。中国は次のように主張する可能性があります。「日本は1972年の日中共同声明で、中華人民共和国を中国の唯一の合法政府と承認した。中華人民共和国による台湾統一は内政問題である。日本はこれに干渉する権利を持たない」

松田:日中共同声明では、「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」と書いてあります。つまり日本は台湾が中国の一部であるという中国の立場を承認したわけではありませんが、軽んじてもいけません。また「ポツダム宣言第八項」には、台湾を「中華民国に返還」するとありますから、将来台湾が中華民国を承継した中華人民共和国に帰属することを受け入れるので、したがって日本は「台湾独立」を支持しないことになっています。

ただし、このことは「台湾が既に中国の領土になっている」と認識するものではなく、中華人民共和国が台湾を武力で併合することを認めるものでは決してありません。この問題は、当事者の話し合いにより平和的に解決することを望むというのが、日本の一貫した立場です。

したがって、もしも本当に台湾有事が起きたとき、日本がどのような行動を取るかは、日本と中国や台湾との関係ではなく、「日本の平和と安全の問題」として考えることが重要なのです。

日本が関与すべきは「台湾」でなく「台湾海峡」

ここで「台湾海峡の平和と安定の重要性」という表現を想起すべきでしょう。

—今年3月16日に開かれた日米外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)、4月16日の日米首脳会談、そして6月11~13日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)と、この文言が合意文書に立て続けに盛り込まれて注目されました。

松田:気をつけてください。地理的に「台湾海峡」と「台湾」は違います。「日本海」と「日本」が別の地域であるのと同じです。

台湾と与那国島とは100km強しか離れておらず、台湾有事の際、純粋に軍事的に考えれば、南西諸島は戦闘区域に入ります。また、日本は原油をはじめとするさまざまな物資が台湾周辺海域を通っていて、戦争により日本経済が被る負の影響は甚大です。中国や台湾に在留する邦人も危険にさらされます。よって、台湾海峡の平和と安定は日本の平和と安全に関わる問題なのです。

中国が内政だと主張しようがしまいが、日本政府は日本の平和と安全のためにベストの行動を取る必要があります。そして、こうした事態の際に出動する米軍を支援できるよう、1999年に「周辺事態法」を、2015年に「重要影響事態法」を成立させました。

重要影響事態法
第一条 この法律は、そのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至るおそれのある事態等我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態(以下「重要影響事態」という。)に際し、合衆国軍隊等に対する後方支援活動等を行うことにより、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(以下「日米安保条約」という。)の効果的な運用に寄与することを中核とする重要影響事態に対処する外国との連携を強化し、我が国の平和及び安全の確保に資することを目的とする。

加えて、他の多くの国もシーレーンとして利用するこの台湾周辺の平和と安定を維持することは、日米安全保障条約の目的に掲げられた「極東における国際の平和及び安全の維持」にもつながります。

日米安全保障条約
第六条 日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。

—麻生太郎副総理兼財務相が7月、「日米で一緒に台湾を防衛しなければならない」と発言して話題になりました。

松田:中山泰秀防衛副大臣が同様な発言をした際、後に訂正されたことから分かるように「台湾を防衛する」というのは麻生氏の個人的発言で、日本の政策ではありません。先ほど言及した日中共同声明からも、日米安全保障条約の条文からも、「日本が台湾を防衛する根拠」を導き出すことはできません。

さらに、「台湾を防衛する」というのは、中国にしてみれば、日本が中国に宣戦布告しているようなものです。台湾有事となれば南西諸島をはじめとする日本の領土・領海が戦場になるかもしれません。それにもかかわらず、「台湾を防衛する」と言えば中国が日本を予防攻撃することを正当化しかねません。もちろん国際法上予防攻撃を正当化することはできませんが、日本が敗戦国になれば、それは将来戦勝国によって正当化されるかもしれません。

—麻生副総理兼財務相は、台湾有事を存立危機事態に認定して、集団的自衛権を行使することを示唆しました。

松田:集団的自衛権は国家相手にしか行使できませんが、日本は台湾を国家承認していません。集団的自衛権に基づき、日本が台湾を防衛するためには、まず台湾を国家として承認するか、他国が台湾を国家として承認しているのだという認識を示す必要があります。日中の外交関係と台湾の国家承認を両立させられると思いますか。事前にやることも、有事が発生してからやることも、ほぼ不可能ですし、中国を無用に刺激することになります。日本政府が、(日本の平和と安全ではなく)台湾を守るために中国から武力攻撃のリスクにさらされるという理屈を、国民に説明して納得してもらえるとは到底思えません。

武力攻撃事態・存立危機事態法
第二条 四 存立危機事態

我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態をいう。

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『アフガン撤退で最大の危機、バイデン政権に向けられる3つの批判』(8/25日経ビジネス  宮家邦彦)について

8/24阿波羅新聞網<华邮:美中情局长伯恩斯秘密赴阿富汗会晤塔利班领导人巴拉达尔=WP:米CIA局長バーンズはタリバンの指導者バラダルに会うために密かにアフガニスタンに行った>米CIA局長のウィリアム・J・バーンズは、月曜日にアフガニスタンの首都カブールで事実上のタリバン指導者アブドゥル・ガニ・バラダールと密かに会った。これは、国連によってテロ組織として認められたタリバンの反政府勢力が8/15にカブールを奪取して以来、バイデン政権とタリバンの最高レベルとの間の最初の対面での接触である。

何か後手後手の印象。日本のコロナ対策と一緒。

https://www.aboluowang.com/2021/0824/1637340.html

8/24阿波羅新聞網<习近平接班人之谜!放风汪洋要接班的是此常委?=習近平の後継者の謎!汪洋に引き継がれるのはこの常務委員会の委員か?>最近、「政治協商会議代表の汪洋が習近平の後継者になるかもしれない」というニュースがネット上で急速に広がった。海外中国語メディアが続々報じた。しかし、熱い議論の中で、作者は誰かが鼻で笑うのを聞いたようだった。

王滬寧が習と汪洋の分断を図るため、裏でその情報を流したのではと。

https://www.aboluowang.com/2021/0824/1637316.html

8/24阿波羅新聞網<传习近平订下本月底10亿人接种指标 各地强制性大规模打针事故频生=習近平は今月末までに10億人のワクチン接種を目標に掲げたと伝わる 各地での強制接種は大規模事故が頻繁に発生している>中共は再び強引に新型コロナワクチン接種キャンペーンを推進している。ニュースによると、習近平は自ら今月末までに合計10億人にワクチン接種を完了しなければならないと命じた。各地の政府は強制的に大規模接種を開始しており、各地で強制接種による死傷者が頻繁に発生しているという噂があり、実状は公式チャネルやメディアには反映されていない。このひと月だけでも、本ラジオ局の記者は、楽山、張家港、江陰、広東梅州、河北石家庄でのワクチン接種後に10件以上の死亡または重傷の苦情を受けたが、当局は関連情報をブロックした。

まあ、欧米系ワクチンでも死者が出ているのに、況やメイドインチャイナでは。死者が出ているのに強制はあり得ない。独裁国家だからできること。接種は本来自己決定であるべき。

https://www.aboluowang.com/2021/0824/1637361.html

8/25阿波羅新聞網<对准中共!印度狂扫“现货” 紧急采购7万支俄制AK-203突击步枪=中共に照準!インドは狂ったように「スポット買い」 緊急に70,000挺のロシア製AK-203アサルトライフルを購入した>中印国境紛争は2020年6月にピークに達し、ガルワン渓谷で激しい戦闘が勃発した。中国とインドは事件後に「非武装地帯」を設置し、何度も交渉を行ったが、雰囲気は依然として非常に緊張している。中共の人民解放軍が戦争に備えるために装甲と高原砲を送っただけでなく、インド軍がロシアから70,000挺の特殊部隊が使う「AK-203」アサルトライフルを購入し、6ヶ月以内に交付されると今日(24日)報道された。

https://www.aboluowang.com/2021/0825/1637383.html

8/25阿波羅新聞網<五年经济计划持续重惩民企 华尔街日报:习近平来真的=5ケ年経済計画でも、民間企業を厳しく罰し続けている。WSJ:習近平の本性はここにある>中共は今月、《法治政府建設の実施綱領(2021-2025)》を発表した。綱領は10の主なポイントに分かれている。中共はこれを使い、中国の各地政府機関に、法治行政を更に深く促進し、2025年までに完全な法治政府建設を達成することを目標としている。前日(22)、WSJは社説を発表し、投資家に中共指導者習近平の計画に注意を払うべきであると警告した。

WSJは、この綱領は中国政府が3月に発表した国民経済5カ年計画と併せて読めば、製造業を重ねて強調していると指摘した。ここ数ヶ月、中共は多くのインターネット企業を調査しており、その1つが中国の技術大手「アリババ」であり、中国の規制当局から182億2800万元(約28億米ドル)の罰金が科された。さらに、中国のオンライン配車サービスのプラットフォームである滴滴がNYのIPOで44億米ドルを調達した後、同社は新規顧客の受け入れを停止するように指示され、中国のサイバースペース管理局は国内のアプリストアに同社のAPPを削除するよう通知した。

社説は、ここ数ヶ月の中共の行動は、中国政府がサービス産業の重要性を下げようとしていることを証明していると指摘した。さらに、北京は授業以外の家庭教師市場をほぼ閉鎖し、独占禁止法違反の疑いで、食品配達プラットフォームの「美団」に10億米ドルの罰金を科した。発表されたばかりの《法治政府建設の実施綱領(2021-2025)》から、中共はこれらの刑罰を無期限に継続したいと考えていることがわかる。

社説によると、その綱領は、独占禁止法の執行を強化したいという願望を繰り返し督促している。 「美団」の事例から、独占禁止法の執行は、中共の効果的な経済管理ツールと見なされていることが証明できる。中国は現在、国家安全と技術革新に関する法律を検討しており、中共は、オンラインファイナンス、人工知能、クラウドコンピューティングなどの業界の発展を規制する上でより大きな影響力を発揮すると述べている。

さらに、中共は、特に香港と新疆ウイグル自治区において、政治的異議に対し鎮圧した。 中共はまた、民間企業が共産党にもたらす可能性のある潜在的な脅威を排除し続けている。

社説は、上記の事件は習近平の本性はここにあることを証明していると指摘した。しかし、一部の外国人投資家は、習近平が中国を新しい改革に走ると考えている。さらに、中国のトップ証券規制当局はまた、外国人投資家にこれを信じるよう説得しようとしている。

この点に関して、社説は、投資家はギャンブルの交渉チップとして政治リスクを使うかどうかも選択できるが、習近平の計画は首尾一貫しており、1つずつ実行されていることにも注意する必要があると述べた。習近平の10年間の執政の間に、彼は国有企業の経済的役割を徐々に拡大し、また共産党員が「民間企業」にある程度の影響力を持つことを可能にした。

最後に、社説は、習近平が中国経済をより政治的に従順なモデルに変えていると結論付けた。それは中国の経済成長を危険にさらすだけでなく、外国人投資家への警告でもある。

外国人投資家が、中国経済、習近平、中共を助けているのに、早く気付いて、資金を引き揚げてほしい。

https://www.aboluowang.com/2021/0825/1637403.html

8/25阿波羅新聞網<上海国际货运全停 专家析中共自残经济背后=上海国際貨物輸送全面停止 専門家の分析:中共の経済の自傷行為の背後>最近、上海浦東空港では、中共ウイルス(新型コロナ肺炎)の確定症例が出、現地政府は空港の貨物ターミナルを緊急に閉鎖し、ヨーロッパの航空貨物の価格を高騰させ、恐らく世界の航空貨物に衝撃を与えるだろう。エコノミストは、中共の自殺的防疫はむしろ経済を自傷し、世界を下落基調に引き込もうとするだろうと考えている。台湾海峡での戦争の準備をしていることを否定することはできない。

まあ、中国経済がおかしくなった方が、世界平和にとって良い。

https://www.aboluowang.com/2021/0825/1637421.html

何清漣 @ HeQinglian 8時間

フランスに帰国したアフガニスタン人の中には、数人のタリバンが含まれ、そのうちの1人は拘留され、他の4人は居住監視下にある。フランスの外相によると、2,000人のアフガニスタン人がフランスに亡命している。

https://rfi.my/7gRs.T  from @RFI_Cn

2015年の難民ブームを思い出すと、ドイツ警察協会の会長は、ドイツは8,000人以上のISISメンバーが入ってきて、いつでも武装して戦うことができると言った。

フランスがアフガニスタンから撤退して・・・数人のタリバンが見つかった。

フランスに帰国したアフガニスタン人の中には、数人のタリバンが含まれ、そのうちの1人は拘留され、他の4人は居住監視下にある。フランスの外相によると、2,000人のアフガニスタン人がフランスに亡命している。

rfi.fr

何清漣 @ HeQinglian 5時間

米国が撤退した後、アフガニスタンは誰が後継するのか?https://rfa.org/mandarin/pinglun/heqinglian/hql-08242021115559.html

タリバン政権に対する世界の承認は既に定まっている。唯一の懸念は、誰が「最初の承認国」になるかということである。タリバンは北京と緊密に協力し、問題はないが、中国が完全に米国の後を引き継ぐことはない。北京のカードはすでにテーブル上にある:東イスラム運動勢力排除において中国と協力する。中国の利点は、短い期間内であればタリバンの唯一の対外援助になるということである。

評論|何清漣:米国が撤退した後、アフガニスタンは誰が後継するのか?

米軍がアフガニスタンから撤退したので、当然、短期間で再び行くことはない。

rfa.org

何清漣 @ HeQinglian 2時間

社会主義は良い、狂ったようにお金を印刷し福祉に回す;今日食べられても明日はない、祖先の分を喰いつくし、子や孫の分まで食べてしまう。

-米国の債務は毎月数千億の割合で増加しており、一人当たりの債務(新生児を含む)は15万ドルである。

数学は人種主義のコースになり、それ以来計算は必要ない。

引用ツイート

ジョン・ポムフレット潘文 @ JEPomfret 2時間

社会主義は良い:)下院民主党の指導者たちは、中道民主党との亀裂を避けることを期待して、来月末までに超党派のインフラ法案を可決するため投票することを土壇場で約束した。https://wsj.com/articles/house- democratic-leaders-move-to-get-centrists-on-board-ahead-of-key-vote-11629820709

何清漣 @ HeQinglian 5時間

あなたのこの話は私にこの文を思い出させる:精神病者は憂うこと少なく、精神障害児はより幸せである-福利を得て、気高さを感じ、麻薬を吸い、セックスにふけり、老後が来ることを知らない。

-彼らは確かに同じ世界にいない。

引用ツイート

李江琳 @ JianglinLi 14時間

返信先:@ HeQinglianさん、@ dhf019さん、@ Vanessa_ZhangUKさん

それらの人々が一生夢中になるのは実のところ簡単ではない。

宮家氏の記事で、外務省上がりだから民主党リベラル支持が分かってしまう。判断材料として、コミュニストニュースネットワークと言われるCNNを使っているので。これでは左翼もバイデンを批判しているという材料になるだけで、失敗の本質は見えてこないのでは。

アフガン政府軍が蒸発したと言うが、タリバンの篭絡にあって戦闘放棄したのかもしれず、そんなの関が原でもあった話。撤退するとなれば、まず民間人を先に帰し、殿軍には最強部隊を充てるのは常道では。戦争指揮が素人レベル。世界に恥を晒したのは言うまでもない。

記事

米国民の退避をめぐり演説するバイデン米大統領(写真:AFP/アフロ)

8月15日、アフガニスタンの首都・カブールがあっけなくタリバンの手に落ちた。たまたま米国出張から帰国後2週間の「自宅検疫」期間中だった筆者は、久しぶりに寝る間も惜しんで情報収集にいそしんだ。その際、多くの方々からこんな質問を受けた。「なぜタリバンはこれほど早く全土を掌握できたのか?」「なぜ30万人を擁するアフガン政府軍は機能しなかったのか?」。理由は簡単だ。アフガニスタン政府軍はタリバンと戦う前に「蒸発」してしまったからである。

アフガン政府軍兵士が臆病だったわけでは決してない。それどころか、彼らは自分の家族や部族のためなら命を賭けてでも勇敢に戦う人々である。今回、政府軍が「蒸発」した最大の理由は、ガニ大統領率いる中央政府に不正・腐敗がまん延していたからだ。だが、そんなことは現場を知る米軍関係者なら誰でも知っていたこと。ワシントンの政策決定者はアフガン政府関係者にまんまとだまされたのだろうか。

何よりも気になるのはアフガニスタンに取り残された米国人、同盟国人、外国人ジャーナリスト、アフガン人協力者たちの脱出状況だ。今も現地からは悲しくも恐ろしい情報が連日大量に流れてくる。個人的には現地の在留邦人の安否も気になる。今後アフガニスタンにはいかなる政権ができるのか。同国が再び国際テロの出撃基地となるのだろうか。不安は尽きないが、この点については内外の専門家に任せることにしよう。

タリバンという組織が対外広報、対米交渉、国内政治などの面で戦術的に進化したことは事実だ。しかし、それはタリバンの勝利というより、腐敗した中央政府が自滅した結果であり、その意味でカブール早期陥落の理由はほぼ出尽くしている。されば、今回は視点を変えて、カブール陥落後に米国内で巻き起こったバイデン政権に対する批判に焦点を当て、同政権の将来を占ってみよう。毎度のことながら、以下はあくまで筆者の個人的分析である。

バイデン大統領に対する批判は大きく3つに分類できる。

事後批判する無責任な結果論者

第1は無責任な結果論である。米語にMonday Morning Quarterback(月曜朝のクオーターバック、QB)という言葉がある。QBとはアメリカンフットボールなどで、攻撃する選手にプレーを指示する「司令塔」の役割を果たすポジション。米国のフットボールの試合はおおむね土日開催なので、月曜日朝のQBとは、ごひいきチームの試合の結果を、「あれはだめだった」「こうすればよかった」などと素人が無責任に批判する結果論者のことを指す言葉だ。

8月15日からの米国内報道を見ていると、今一番多いのはこの種の結果論的な事後批判だ。当然ながら、共和党保守系メディアは今回の対応を「破滅的失敗」とこっぴどく報じている。さらに、バイデン政権に優しいあのCNNですら、「バイデン政権のアフガニスタン撤退判断は正しかったとしても、その手法は拙速だった」といった厳しい批判を続けている。バイデン大統領は就任後最大の政治的困難に直面していると言ってよいだろう。

ワシントンにはIntelligence failureという言葉もある。直訳すれば「諜報(ちょうほう)の失敗」、すなわち、情報機関が正しい情報(諜報、インテリジェンス)を政策決定者に提供しなかったという批判だ。バイデン政権批判にも聞こえるが、実はこれ、「政治判断の失敗」という批判に反論するため、ホワイトハウス側が意図的に流す決まり文句でもある。「間違った」のは「情報機関」であって、自分たちホワイトハウスではないという毒のある言葉だ。

こうした状況を象徴する以下のやりとりが8月20日のバイデン大統領の記者会見で見られた。

(記者)バイデン政権は、タリバンがアフガニスタンを短期で制圧する力を見誤ったのではないか? (中略)現地大使館からタリバンによる早期制圧を警告する公電があったと聞くが…

(大統領)その種の公電やアドバイスはたくさんあった。具体的時期を示さず、単にカブールは「陥落するだろう」とする内容から、政権は「当面持つだろう」「年末までは続くだろう」という内容まで、幅があった。私は決断を下した。責任は私にある。自分はコンセンサスの意見を採用した。コンセンサスとは、実際には、本年後半まで陥落は起きないというものであり、それが私の決断だった。

苦しい説明だが、アフガニスタンの実態をそれなりに知る筆者は同情を禁じ得ない。そもそも、米国の情報機関はつい1カ月ほど前まで、「アフガン政権はもって2年」「いや年末までは」「90日間は」「60日間」は、などと言っていたではないか。アフガン政府軍の「蒸発」は大半の関係者にとり予測不能だった。ここで完璧な脱出作戦を計画・実行することは容易ではない。無責任な「月曜朝のQB」の政治的批判の多くは「ないものねだり」である。

何のために戦い、傷付き、死んだのか

次に「月曜朝のQB」よりも深刻な批判が、一部軍人、特にアフガニスタン帰還兵や戦死者の家族などから出ている。「Sacrifice for Nothing?」。すなわち「自分たちは何のために自己犠牲したのか?」という素朴な疑問だ。

青春の最も輝く時期に、彼らはアフガニスタンに派遣され、過去20年も戦った成果が、カブール陥落により雲散霧消し始めた。彼らが不満の声を上げるのは当然であろう。

米国では、戦後の日本とは異なり今も、国のために戦った軍人に敬意を払う伝統が生きている。もちろん、米軍人は最高司令官である大統領の命令に服従する。しかし、命令に従うことと、その命令が正しいか否かを退役後に判断することは別問題だろう。退役軍人が発するこうした批判は決して軽くない。この点はCNNですら例外ではなく、何人ものアフガン帰還兵がバイデン政権を批判するインタビューを番組内で流していたのが印象的だった。

米国には道義的義務がある

それでも、アフガン帰還兵が米国の全国民に占める割合は小さい。今回筆者が最も多く耳にし、かつ最も米国人の胸に響いたと思われるバイデン政権批判は「Moral Obligation」という言葉だ。要するに、米国のために、米軍人や外交官などと共に文字通り命を賭けて戦ってきたアフガン人に対し、米国には一定の責任があり、彼らを助けるのは「道義上の義務」だというのである。

確かに、カブール陥落後、現地から届く報道は心が痛むものばかりだ。特に、空港で輸送機に群がるアフガン人群衆、リレーされた赤ん坊を引き上げ空港敷地内で保護する米海兵隊兵士、タリバンに見つからないよう息を潜め「いつ殺されるか分からない」と米国による保護を懇願するアフガン人通訳や女性権利活動家のことが繰り返し報じられた。

確かに、一般米国人の琴線に触れる感情的な問題かもしれない。しかし、彼らの多くが、バイデン政権は「一体何をやっているのだ」と思うのは当然である。この関連では、バイデン大統領が「言い訳」がましく、「compassionateでない」つまり「思いやり」が足りない、との批判も聞かれた。今後、米国人の脱出はもちろんだが、アフガン人協力者の救出も含め、この作戦のどこかで悲劇が起きれば、バイデン政権の評価は急落する可能性がある。

バイデン大統領の支持率は?

6月1日 54%。7月1日 52%。8月1日 51%。8月20日 49%――

これはCNNが報じた、過去3カ月におけるバイデン大統領の支持率である。瞬間的に50%を切ったからといって、大統領に対する支持が急落したわけでは必ずしもない。また、同じくCNNによれば、海外で重大事件が発生したときの歴代米大統領の対応振りに関する支持率は次のとおりである。現状がバイデン政権にとって危機的状況であるとは言い切れないだろう。

2021年 バイデン大統領 アフガニスタン撤退時 41%
2011年 オバマ大統領  イラク撤退時     48%
1991年 ブッシュ大統領 湾岸戦争勝利時    83%
1984年 レーガン大統領 レバノン撤退時    39%

これらの数字が暗示するのは、海外での戦争に大勝利して支持率が一時8割を超えても、結局再選されなかった(ブッシュ)大統領もいれば、逆に海外で大失敗して支持率が一時40%を切っても、再選された(レーガン)大統領もいるということ。されば、今回の件でバイデン政権の将来を占うのは時期尚早だろう。All politics is local。全ての政治はローカルであり、海外での重大事件が中長期的に政権を左右するわけでは必ずしもない、ということか。

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『アフガン派遣の自衛隊機、タリバンに撃墜される可能性はあるか?考え得る危険性と自衛隊の対応能力』(8/24JBプレス 数多 久遠)について

8/24阿波羅新聞網<敌后营救?斩首本拉登的美军特战直升机出没喀布尔机场 就待拜登下令=敵の背後で救助する?オサマビンラーディンを斬首した米国の特殊作戦ヘリコプターがカブール空港に出没し、バイデンの命令を待っている>ビンラーディンの斬首に使われた米陸軍の第160特殊作戦航空隊のヘリコプターが最近カブール空港で目撃された。バイデン大統領がアフガニスタンからすべての米国人を安全に避難させるという大きなプレッシャーにさらされているとき、外界は、米国がカブール空港周辺を越え、危険な救助任務のために「敵の背後」に深く入る時期について注目している。

米軍は「救助任務」ではないと主張しているようですが、WHを忖度してのことでしょう。安全に米国人を救出するには軍の関与が必要です。

https://www.aboluowang.com/2021/0824/1636898.html

8/23阿波羅新聞網<美媒独家:蓬佩奥曝川普撤军策略从未把清零撤军当成目标【阿波罗网编译】=米国メディア独占報道:ポンペオは、トランプの撤兵戦略は軍をゼロにする撤退目標ではなかったことを明らかにする[アポロネット編集]>ポンペオは、トランプ大統領のアフガニスタンとの和平交渉を自ら経験しており、トランプの撤兵処理はバイデンとは非常に異なるだろうと述べた。ポンペオはカタールのドーハを何度も訪れ、タリバンの指導者たちと会った。バイデンの軍の完全撤退と違い、トランプは軍をゼロにする撤退を目標と見なしたことは一度もない。トランプは抑止政策があって初めて、軍の完全撤退を保証するものである。バイデンの撤退の失敗とトランプの撤退計画は違う。

トランプは米軍を約15,000人から約2,500人に削減した。しかし、タリバンはトランプがゼロにできると考えている条件を満たしたことがないため、我々の計画では軍の完全撤退はなかった。

トランプ大統領が辞任した後、タリバンは2020年2月のドーハ合意を守らなくなった。トランプが大統領だったとき、タリバンが協定の条件に違反すれば、トランプは武力で強く反撃した。しかし、バイデンが引き継いだ後、タリバンも合意に違反したが、バイデンは何の行動も起こさなかった。

民主党のWHが如何に甘ちゃんで無能か分かる話です。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636595.html

8/23看中国<国会担心阿富汗千万美钞落入塔利班之手(图)=議会はアフガニスタンの数千万ドルがタリバンの手に渡るのではないかと心配している(写真)>米国議会の外交政策指導者たちは、バイデン政権がアフガニスタンから米国人を必死に退避させているため、アフガニスタン中央銀行が保有する約100億ドルの資産(約1800万ドルから2000万ドルの現金を含む)を見落とす可能性があることを非常に心配している。これらの巨額のドル紙幣はタリバンの手に落ちる可能性がある。

「ワシントン・フリーダム・ビーコン」の8/20の報道によると、アフガニスタン中央銀行の金庫室には約1,800万〜2,000万米ドルの現金があり、米国が攻撃を食い止め、米ドル紙幣をアフガニスタンから空輸しようとしない限り、タリバンの手に渡る可能性が高い。——しかし、タリバンが支配するカブールから米国人を救出するためにバイデン政権が依然として必死なため、こういう状況が起こる可能性は低いと情報筋は考えている。

米国財務省は、これらの米ドルの現金を保護する計画についての質問には答えない。

バイデン政権の官員は、「ワシントン・フリーダム・ビーコン」に、米国に投資されたすべてのアフガニスタンの資産(約70億米ドル相当)が凍結され、「タリバンには提供されない」と語った。アフガニスタンの中央銀行の総資産は約100億米ドルであり、そのほとんどはアフガニスタン以外の国に保管されており、短期的にタリバンの管理下になることはない。

アフガニスタン政府当局者によると、タリバンの指導者たちは、これらの資金を得るためにアフガニスタン中央銀行の当局者に圧力をかけている。

米国議会の外交政策指導者は、バイデン政権はパニック状態で米国人をアフガニスタンから退避させるのが、まだ進行中なので、アフガニスタンでこれらの財富を保護することを気にかけていないと言った。彼らは、バイデン政権が緊急時対応計画を立てていないことを批判し、タリバンがこれほど早く政権に復帰することを予期していなかった。

兵器を置き去りにしただけでなく、アフガン政府の金(ガニがその一部を持ち逃げした)もそのまま、後は野となれ山となれ式の軍の撤退です。なんでこんなに慌てて引き上げないといけなかったのか?バイデン、サリバン、ミリー、オーステインが無能だからとしか言えない。

https://www.secretchina.com/news/gb/2021/08/23/981792.html

8/24阿波羅新聞網<权斗+杀富惹出中国衰退潮!郑宝清:专制政体反应快修改难=権力闘争+富殺しは中国の景気後退を引き起こした!鄭宝清:専制政治体制は迅速に反応して修正するのは難しい>エピデミック、自然災害、政治情勢などにより、中国の経済成長は徐々に鈍化し、景気後退の兆しも見られる。前立法議員の鄭宝清は、ライブ番組「94 VIP」で、専制政治体制は経済建設に迅速に対応したものの、その後の修正は困難であり、中国の経済変化への対応が不十分であると述べた。鄭宝清はまた、中共による富殺しにより、世界中の投資家が中国から逃げ出し、中国経済に大きな問題を引き起こしていると述べた。これが、北戴河会議で習近平が辞職すると伝えられた理由である。鄭宝清は中国国内で大嵐が発生していると考えている。

本当に北戴河会議で習の辞任の話が出たとは思えませんが、党や軍内部で習への反発が相当高まっているという話では。

https://www.aboluowang.com/2021/0824/1636897.html

8/23阿波羅新聞網<年初才加入一带一路 刚果叫停6家中国矿企黄金开采=年初に一帯一路に参加 コンゴは6つの中国の鉱業会社による金の採掘を停止>アフリカにあるコンゴ民主共和国は、中国が債務利子を放棄したため、今年1月に一帯一路に正式に参加した。しかし、最近、コンゴが違法採掘と環境汚染を理由に、中国の6つの鉱業会社の金採掘ライセンスを停止したことが報道された。

中国は一帯一路を通じて積極的にアフリカに進出し、コンゴは既に知られた鉱床の主な集積地であり、コバルト生産の60%以上を占めている。コンゴのTenke Fungurume鉱山は、世界最大、最高品質、そして最も有望なコバルト鉱山である。報道によると、中国は長い間それを切望しており、現地でも手を打って、コンゴの14最大コバルト鉱山の内、8つは中国企業の手に渡った。

それだけでなく、中国の高官は今年1月にアフリカを訪問し、コンゴとボツワナに一帯一路への参加を呼びかけた。コンゴはまた、すぐに中国の2,800万米ドルの債務免除を受け、1,700万米ドルの財政支援を受けた。

コンゴが一帯一路に参加してから8か月後、中国の鉱業会社が採掘プロセスで引き起こした環境汚染にさらに注意を払っている。報道によると、コンゴのSud-Kivu省当局は金採掘の秩序を維持するために、9つの鉱業会社を閉鎖したが、そのうち6つは中国の鉱業会社である。省は、これらの鉱業会社が研究許可のみで省に入ったのに、到着すると違法に採掘し、深刻な河川汚染を引き起こしたことに気が付いたが、彼らは現地の鉱業合弁会社を支援するために来たと主張した。省は、金採掘業の整理を進めるため、採掘の監察業務は省内のShabunda、Fizi、Kaleheに拡大することを強調した。

中国は平気で約束破りするのだから、相手もそれなりに対応すればよい。コンゴのように。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636873.html

8/23阿波羅新聞網<中国军用卫星撞上俄火箭残骸碎成37块=中国の軍事衛星がロシアのロケットの残骸に衝突し、37個に砕け散った>中国の軍事衛星「雲海1号02星」がロシアのロケットの残骸と衝突し、37個に砕けて散らばったとの話もある。 2019年9月に打ち上げられた雲海衛星は、今年3月18日に宇宙で砕けたが、事故の原因はまだ明らかにされていない。雲海衛星がロシアのロケットの残骸と衝突した場合、それはこの12年で、宇宙での最大の衝突になる。

ハーバード-スミスソニアン天体物理学センターのジョナサンマクダウェルによる米国連邦宇宙軍の最新データの分析を用いた結果とのこと。ロシアもロケットの残骸だから意図的にやったわけではないと思いますが。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636870.html

8/23阿波羅新聞網<中国失业率超2成,李克强真急了=中国の失業率は20%を超えており、李克強は本当に焦っている>

中国の失業率はどれくらい深刻か? 20%以上、李克強は本当に焦って、3回雇用吸収産業を挙げた

中国の李克強首相は最近の経済運営会議で、中国の雇用情勢は依然として厳しく、雇用人口を吸収するために労働集約型産業の発展を促進しなければならないと述べた。李克強が雇用の吸収について言及したのは、1年で3回目である。

8/16、李克強は、中共の第14次5カ年計画(2021〜 2025年)の間、雇用圧力は依然として非常に高く、主な解決策は労働集約型産業を開発することであると述べた。

一年前、中共国務院は、都市に入る農民工に雇用機会を提供するために労働集約型産業の開発を提案した。今年7月に開催された国務院会議で、李克強は、労働集約型の旅行、出前、即時配送業のテストプロジェクトから始めて、農民工が市や鎮で雇用を見つけるのを支援し、権益の保護を提供することも提案した。 8/16までに、李氏は再び雇用の確保と労働集約型産業の発展を強調した。

昨年7/28、中共党メディア新華社ネットは、「労働集約型産業の再評価は間違いなく後退ではない」と述べた記事をアップした。記事によると、労働集約型産業は労働雇用を吸収する上で重要な役割を果たしてきた。

研究によると、1単位の固定資本が吸収する労働量を測ると、労働集約型の軽工業企業は資本集約型の重工業企業の2.5倍であり、労働集約型の中小企業は大企業の10倍以上である。これらの中小企業の産業生産額は国の総価値の30%未満であるが、国の産業雇用人口の70%以上を占め、そのほとんどが農民工である。

昨年12月のTencent.comとのインタビューで、北京大学国家発展研究所所長の姚洋は、中共統計局が発表した2020年の失業率は約6%であるが、このデータは都市以外の登録人口の失業はカウントされていない。 2020年6月末に大学が実施した調査によると、中国の失業率は15%と高く、さらに5%が半失業状態である。中国の7億人の雇用人口に基づくと、人口の20%は1億人以上の失業者を抱えていることになる。

「老蛮評論」の記事では、中共が失業率を計算する際に、地方の高齢者人口も雇用人口内に入れ、最終的に計算される失業率は大幅に低下したと述べた。

国勢調査のデータによると、中国の農村部の総人口は5億900万人である。60歳以上の高齢者は人口の18.7%を占めると見込めば、農村部の60歳以上の人口は約9,533万人である。中共人事社会保障開発省の最新速報に基づき、2020年の中国の総雇用人口7億5000万人から農村高齢者9,533万人を差し引けば、実際の総雇用人口は6億5500万人で、生産年齢人口の8億1100万人から差し引くと、中国の失業者数は約1億5600万人、失業率は20.7%と高くなる。

中共の発表する数字はあてにならない。それを分かっていて何の注釈もつけずに垂れ流すメデイアが信頼されるはずもない。中共のプロパガンダのお先棒担ぎをさせられているというのに。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636814.html

https://twitter.com/i/status/1429906858467287041

何清漣 @ HeQinglian 2時間

共和党のチップロイ下院議員:「民主党指導層は、無能なWHに立ち向かうつもりはない」

私は共和党に、子供に聞かせた話をしなければならない:箸は容易に折れるが、綯った縄は引っ張っても切れない。

このような勇気ある人が立ち上がっても、共和党はそれを支持せず、言った話はまるで風に吹かれていったかのよう。

引用

ヒル@ thehill2時間

チップロイ議員:「民主党指導層は、無能なWHに対抗するのに関心がない」

数多氏の記事を読んで、今度の自衛隊機のアフガン派遣が思ったほど危険ではないことが分かりました。TVでは8/23にC-2が1機飛び立ち、8/24にC-130が2機飛び立つと報道していました。外務省職員も先に避難するのでなく、現地スタッフと今回一緒に避難したほうが良かったのでは。現地スタッフは難民として日本政府が受け入れするのか?しないと利用しただけと思われる。まさかテロリストを大使館が雇っていたとは思えないし。

C-2、C-130の無事帰還を祈っています。

記事

「C-130」型輸送機。写真はイギリス軍機(資料写真、2021年8月17日、写真:ロイター/アフロ)

(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)

アフガニスタンの混乱は収束せず、今もなお残されている邦人を救出するため、日本政府は自衛隊を派遣する見込みです。

防衛省は、「C-2」と「C-130」型輸送機の派遣を行うようですが、自衛隊機が攻撃される可能性も指摘されています。米CBSは、ミサイル回避手段であるフレアを焚きながら離陸するフランスの「A400」型輸送機の姿を報じていました。

以下では、アフガニスタン派遣に際して考えられる危険性や自衛隊の能力について考察してみたいと思います。

自衛隊機を狙う対空兵器

タリバンは、もともと高度な対空兵器を保有していません。保有が伝えられていたのは、「MANPADS」(Man-portable air-defense systems)と呼ばれる、1人で携行できる携帯式地対空ミサイル(SAM)です。

携帯式地対空ミサイル「MANPADS」のチェックを行う米陸軍兵士(出所:米陸軍)

米軍がまるで敗走するように撤退したため、現地に米軍の兵器が放棄されている可能性はあるものの、タリバンが高度なものを使いこなせる可能性は低いでしょう。

その上、タリバンは、各国による救出活動を認めています。そのため、高度な対空兵器を手に入れていたとしても、これが使用される可能性は低いでしょう。攻撃してくるのは、統制に従わないタリバン内でも過激な一部です。

消去法で、自衛隊機を狙う対空兵器は、携帯式SAMか機関銃などの銃器だけということになります。

受け継がれているイラク派遣の経験

現在のカブール空港の状況は、2004年から始められたイラク派遣におけるバグダッド国際空港などの状況にそっくりです。当時の対空脅威も携帯式SAMと銃であり、空港の近くに射手が潜んでいる可能性が高い状況でした。

イラク派遣が検討され始めた時、私も自衛官として対策の検討に関わっていました。この時は、C-130型機を急遽改造し防護力を高めるなどした他、硫黄島などを使い、ミサイルが使用された場合の回避行動など、特殊な機動を訓練して派遣が行われました。

空港直上まで高高度を飛行し、らせん状に旋回降下するスパイラルランディングと呼ばれる機動などを訓練しました。また、携帯式SAMは、発射される前に攻撃を察知することが不可能なため、スモーキーSAMと呼ばれる巨大なロケット花火のような模擬携帯式SAMを使用し、発射されたミサイルをクルー総出で監視、回避する訓練などが行われました。さらに、派遣期間は丸5年にも及んだため、途中で戦訓を取り入れ、回避機動などもアップデートしています。

地対空ミサイル回避訓練に使われるスモーキーSAM、出所:YouTube:USA Military Channel「在沖縄海兵隊・地対空ミサイル回避訓練(スモーキーSAM) – US Marines Surface-to-air Missile Avoidance Training (Smokey Sam)

イラク派遣が終了して10年以上経過していますが、そのノウハウは受け継がれているでしょうし、訓練も行われています。空自は、それなりの対応能力を備えているのです。

自衛隊機の防御装備は?

ただし、自衛隊機は、こうした状況で使用するための防御装備が十分とは言えません。何よりの理由は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、イラク派遣が終了したことによって、そうした努力に予算が回されなかったためです。

銃撃に備える防弾装備も、当時使用されたC-130型機のみに留まるようです。イラク派遣の開始と同時に、携帯式SAMを回避するための光波自己防御システムの研究も行われ、有効なものが作られたはずですが、装備化には至っていません。

しかしながら、ほとんどの携帯式SAMに対しては、古くからあるフレアによる妨害が今でも有効です。しかも、応急的な使用方法としては、ドアを開けたまま飛行し、乗員が手動で作動させても効果は大差ありません。戦闘機用の装備をそのまま追加装備として持っていっても使えます。

危険な範囲と危険回避

使用される恐れのある対空兵器は、携帯式SAM、もしくは機関銃などだけですから、高度をとって飛行している間は安全です。つまり、危険なのは離着陸時のみということになります。

そのため、現在カブール周辺を飛行している航空機は、カブール空港に着陸する際に、急旋回やエアブレーキ、逆噴射といった装置を利用して急降下し、一気に着陸しているようです。

離陸時は、フルパワーで一気に高度を取りながら離陸することになります。離陸前に準備を悟られないようにすることも重要です。フランス軍機が行ったように、ミサイルを撃たれているわけではなくとも予防的にフレアを放出することで、ミサイルを撃つこと自体を断念させることも重要です。

C-2かC-130か?

C-130では、日本からカブールに直行することはできません。東南アジア等を経由しないと航続距離が足りないのです。

また、アメリカは避難民を一時的に在日米軍基地で受け入れることを検討しているようです。C-2ならば、カブールから嘉手納や横田までダイレクトに輸送できます。

これを考えれば、C-2の方が望ましいでしょう。初めての本格的活躍となるため、関係者の一部にも、C-2の投入を望んでいる人が多いようです。

しかし、懸念もあります。C-130、というよりC-130のパイロットは国外運行の経験が豊富ですが、C-2のパイロットは必ずしもそうではありません。C-130から転換した人もいるかもしれませんが、大多数はC-1からの転換のはずで、経験が足りません。C-2での国外運行訓練ですら、ニュースになるほどです。

そして、それ以上に最大の懸念は、故障あるいはミサイル攻撃等でカブールにおいて修理が必要になった場合、国産のC-2では米軍の支援を受けることを期待できず、最悪の場合、カブールで放棄しなければならなくなる可能性もあるということです。一方のC-130は、世界中で使われている航空機です。こうした点では安心です。

筆者個人としては、C-2を使う場合は、カブールには直接飛ばさず、ディエゴガルシア(インド洋にある環礁。アメリカ軍とイギリス軍の基地がある)と在日米軍基地間など、幹線空輸用に使用することが望ましいと思っています。

撃墜される可能性はきわめて低い

もし自衛隊機が携帯式SAMで攻撃され、フレアなどでミサイルを回避できなかった場合、大変な悲劇になることを懸念している方がいると思います。

戦闘機と違い大型の輸送機は、機動するといってもそれほど派手な機動はできません。懸念は、もっともかもしれません。

しかし、大丈夫です。携帯式SAMでは、よほど運が悪くなければ、ミサイルが命中しても大型機が墜落することはありません。

イラク派遣の直前には、かなりの輸送機が、バグダッド国際空港の周辺で携帯式SAMによる攻撃を受け、一部にはミサイルが命中しています。

軍の輸送機についてはニュースになっていませんが、国際宅配便の独DHLの航空機が被弾し緊急着陸したことは報じられています。この時は、運悪く主翼内の燃料が燃えたため、かなりのダメージとなりましたが、人的被害はありませんでした。

携帯式SAMは、多くのものが赤外線誘導で、熱源であるエンジンに命中します。当然、そのエンジンは故障しますが、携帯式SAMの弾頭は手榴弾程度の破壊力しかないので、早い話、命中したエンジンしか壊せないのです。むしろ、エンジンから飛び散ったブレードの方が怖いくらいです。

そして、旅客機でも同じですが、大型機は、エンジン1基が故障しても、飛行を続けられるように作られています。また、当然ながら軍用機は民間機よりも頑丈です。

C-130にせよ、C-2にせよ、たとえ攻撃を受けても、DHL機のようにカブールに緊急着陸しなければならなくなる可能性はありますが、撃墜される可能性はきわめて低いと言えるでしょう。

良ければ下にあります

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『中国による台湾侵攻の可能性を徹底分析 急速に装備拡充を進めるが一朝一夕にはいかない理由とは』(8/23JBプレス 西村 金一)について

8/23阿波羅新聞網<民调:为数可观选民后悔投拜登 若今天投票川普会压倒性获胜=世論調査:かなりの数の有権者がバイデンに投票したことを後悔 もし今日投票すればトランプは圧倒的な勝利>タリバンが15日にアフガニスタンの首都を陥落させ、米国の国際的なイメージが大きく損なわれただけでなく、バ​​イデン大統領への国民の支持が急降下した。 「ラスムセン・レポート」は以前、かなりの数の有権者がバイデンへの投票を後悔していることを示した調査結果を発表した。2020年総選挙をもう一度すれば、トランプは圧倒的に勝つ。

ラスムセンレポートは、今月の16日から17日までに1,000人の米国の潜在的な有権者を調査した。今大統領選挙が行われると、米国の有権者の37%がバイデンに投票し、43%の人がトランプに投票、14%の人が他の候補者に投票すると答えた。

昨年の選挙でバイデンに投票した有権者の12%が、投票したのを後悔していると答えた。対照的に、トランプ支持の有権者の2%だけが投票を後悔した。

今もう一度投票すると、トランプが勝つ。昨年バイデンに投票した有権者のうち、79%だけが再度彼に投票し、7%がトランプに切り替え、10%が他の候補者に切り替えた。昨年、トランプに投票した投票者の81%が再度彼に投票し、2%のみがバイデンに切り替え、12%が他の候補者に切り替える。昨年、他の候補者に投票した有権者の7%だけがバイデンに切り替え、21%がトランプに投票する。

調査によると、男性の有権者は女性の有権者よりも間違った票を投じたことに対して後悔を表明する傾向がある。40歳未満の有権者も年配の有権者よりも間違った票を投じたことに対して後悔を表明する傾向がある。

アフリカ系米国人の有権者(14%)およびその他の少数民族の後裔(15%)は、白人(5%)よりも2020年の大統領選挙を残念に思っていると言う傾向がある。

昨年の大統領選挙での投票に遺憾の意を表明した有権者のうち、過半数(51%)が、次の選挙が今日行われる場合、トランプに投票すると答えたが、バイデンに投票すると答えたのはわずか26%であり、16 %の人が他の候補者に投票する。

タリバンによるアフガニスタンの突然の支配を責任転嫁しようとするバイデンの試みに、ほとんどの有権者はそれを買わない。

当然の結果。米国民は「自食其果」、“You reap what you sow”でしょう。不正以外にメデイアに煽られている人も多数いると思われます。ここが課題でしょう。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636387.html

8/23阿波羅新聞網<塔利班开始进攻潘杰希尔山谷,马苏德称奉陪到底,抗击一切极权政权=タリバンがパンジシール渓谷を攻撃し始め、マスードは徹底的につきあい、すべての全体主義政権と戦うと主張した>1980年代にアフガニスタンの反ソの英雄アフマドシャーマスードの息子であるアフマドマスードは、パンジシール渓谷に約9,000人の軍隊を集め、タリバンは、8/22(日)に数百人を派兵し、武力で地盤を奪おうとした。

アフマドマスードは同日、ロイターの電話インタビューを受けた。彼は谷の中から、反タリバン側の立場は、タリバンが交渉だけが問題を解決できることを理解することを望んでいると言った。反タリバン側の立場は戦争の勃発を望んでいないが、タリバンがパンジシール渓谷を攻撃しようとすると、「徹底的につきあい、すべての全体主義政権と戦う」と主張した。彼はまた、パンジシール渓谷のレジスタンス運動には他の地域も含まれ、彼らは正規軍のメンバー、特殊部隊のメンバー、ゲリラでアフガニスタンの領土全体を守っていることを指摘した。

以前、タリバンはツイッターアカウントを通じて、パンジシール渓谷地域代表の「和平投降の拒否」の問題を解決するために、何百人もの兵士がパンジシール渓谷に向かって行進していると発表した。

内戦になるか、政権内に取り込むか?いずれにせよ、外貨がないので、米国から取引停止を解除してもらう交渉をしないと。米国は飛行機等軍装備が中ロに渡らないように、停止解除と併せて交渉すべきでは。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636447.html

8/23阿波羅新聞網<前国务卿赖斯:“不,阿富汗人民没有选择塔利班=元国務長官ライス:「いいえ、アフガニスタン人民はタリバンを選んでいない」>アフガニスタンからの米国の撤退の混乱ぶりは、米国の評判を傷つけた。同時に、アフガニスタンがタリバンを選んだと考えて、アフガニスタン人民に責任を押し付ける声があった。元米国国務長官コンドリーザ・ライスはこの種の言い方は「破壊的で非常に不公平」と考えている。彼女はWPに寄稿し、アフガニスタン人民はタリバンを選ばず、米国はこのように慌ただしかったため、人民に今日の混乱を避けるのに十分な時間を与えず、米国自体とその同盟国にもテロの再燃を防ぐための十分な時間を与えなかった。

やはり共和党の方がまともか。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636494.html

8/22阿波羅新聞網<【要闻精粹】这国疫苗运动的角色与疯狂令人叹为观止=【ニュースの本質】この国のワクチン運動の役割と狂気は息を呑むほど>

米国を非難、反米は仕事

娘を米国に留学させ、米国で不動産購入し、娘に住まわせる

反米は仕事 米国に留まるのは生活のため 愛国はビジネス 愛党は利益のため グリーンカードは退却のため 子供はアメリカンドリーム(習近平の中国の夢でない)

アリババ等民間企業に習が金を供出させている

強制的にワクチン接種

https://www.aboluowang.com/2021/0822/1636271.html

8/23阿波羅新聞網<针对中南海 美军组建F-35C小分队 拟往返五千英里空袭=中南海に対して米軍はF-35C戦隊が結成され、米陸軍は往復5,000マイルの距離を空襲する>米海兵隊は、中共を標的として、西太平洋で攻撃任務を遂行するためにF-35Cステルス戦闘機で構成される小部隊を編成した。国防総省は南シナ海とフィリピン海で新しい作戦方式を模索しているが、この海域では、米国とその同盟国の空軍基地は(中国と)ほとんど離れておらず、その飛行作戦は中共によって脅かされている。

中距離核ミサイルを日本に配備できるように、米国とニュークリアシエアリングの交渉をしないといけないのに、今の菅では。岸田が多分総裁になれば、広島出身だから、考えたこともないかも。でも中共は「降伏するまで核ミサイルを撃つ」と脅したのだから、総理になれば国民を守る仕事をきっちりしないと。

https://www.aboluowang.com/2021/0823/1636489.html

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/kamala-harris-laughs-reporter-starts-ask-americans-trapped-afghanistan-video/

https://twitter.com/i/status/1429272455500242946

何清漣 @ HeQinglian 3時間

アフガニスタンの混沌とし​​た撤退は警鐘を鳴らした:米国がなければ、誰がヨーロッパを守るのか? EUは、独立自主の遠征軍を提案する https://rfi.my/7g9p.T @RFI_Cn

アフガニスタンの混沌とし​​た撤退は警鐘を鳴らした:米国がなければ、誰がヨーロッパを守るのか? EUは、独立自主の遠征軍を提案する

8/22(日)、欧州連合の外交・安全保障政策担当上級代表兼欧州委員会副委員長のボレッリは、カブールがタリバンの手に落ち、国際的な退避が混乱し、欧州は独立を発展させる必要があると述べた。・・・

rfi.fr

日本もですよ。

何清漣 @ HeQinglian 2時間

ラスムッセンの最新の調査:民主党の有権者のほぼ10分の1が、2020年にバイデンに投票したことを後悔した。

コメント:まだまだ十分ではない。この政党が米国のために何か良いことをしたいのなら、極左を切り、ゼロから始めて、米国と米国人の利益に奉仕する党にすべきである。極左には政権運営能力がなく、開いているポケットにはお金が流れず、散散バラバラに散らばっているだけである。

選挙を盗んだ連盟の盟主が出てきて、2つのステップを踏む必要がある。

引用ツイート

ラスムセンレポート @ Rasmussen_Poll 2時間

ギングリッツチ 360 |新しいラスムセン世論調査は、10人に1人の民主党員が2020年のバイデンへの投票を「後悔」していることを示した https://gingrich360.com/2021/08/20/new-rasmussen-poll-reveals-that-nearly-1-in -10-democrats-regret-their-2020-vote-for-biden /

何清漣 @ HeQinglian 2時間

もうすぐ10月になるが、米国はインフレ率が高く、あらゆる混沌とした政治が全部出てきた。アフガニスタンでの撤兵の世界に晒した恥が出てくるのを待って、やっと人々は目を覚ますだろう。更に待つともっと痛いものが出てくる。

引用ツイート

ラスムセンレポート @ Rasmussen_Poll 2時間

The New Woke @ WSJ =ClownWorld🤡twitter.com/ Rasmussen_Poll .. ..

何清漣 @ HeQinglian 5時間

私は寡聞にして知らない、中国外交部が「アフガニスタン人民の選択を尊重する」と言っているのを見ただけ。

それから、2020年の選挙を思い出し、各国はバイデンの当選を祝福し、まるで彼の当選を祝福しただけで、米国民の選択を尊重しなかったかのようである。そのような言葉の習慣はないようである。

引用ツイート

婉清 @ 1X1G3Lr7pBe1AJR 7時間

人民はタリバンを選んだか?人民は中共を選んだか?両方とも役立たず!

何清漣さんがリツイート

WSJ中国語ネット @ ChineseWSJ  8月21日

#今週の人気記事 ヨーロッパの新型コロナとの戦いは、(対策が)長期的、低強度のモデルに移行し、ドイツ、イタリア、フランスなどの国は、疫病流行を終わらせることから、それと共存する準備へと移行している。

科学者たちは、各国の計画を見ると、新型コロナウイルスが短期間で消えることはなく、インフルエンザと同じで、人間の病気や死さえも引き起こす一般的な呼吸器疾患になるという現実と認識を強調していると述べた。

ヨーロッパは新型コロナウイルスと共存する準備をしている。

ヨーロッパでの新型コロナとの戦いは、(対策が)長期的、低強度のモデルに移行し、ドイツ、イタリア、フランスなどの国は、疫病流行を終わらせることから、それと共存する準備へと移行している。

cn.wsj.com

何清漣 @ HeQinglian 3時間

タリバンは、いかなる勢力もアフガニスタンの領土を使って中国を危険にさらすようなことをすることを決して許さないと述べた。私はこれを次のように見ている。

金正恩が言うことを聞かなくなって、中国はついに代替品を見つけた。この代替品は金を注ぎ込むこと必要とする。しかし、中国のアフガニスタンへの投資はそれほど多くないので、やり方は議論を待つ。中国の場合、リスクはコントロールできる範囲内に抑える必要がある。

西村氏の記事では、そんなに簡単に台湾侵攻はできない印象を持ちました。勿論備えておくことは大事ですが。台湾侵攻したら、インド・ベトナム・フィリピンが領土挽回で立ち上がり、ウイグルやチベット・モンゴルの独立が叶うような動きになれば良いのですが。

2015年頃、兵頭二十八氏の『こんなに弱い中国人民解放軍』だったかと思いますが、中国沿海部にアナログの機雷を設置するだけで中国は封鎖され、物資も入らなくなってお手上げになると書いてあったような気がします。それを実行しなければ意味がありませんが。

記事

上陸演習を行う中国軍(2021年7月、China Militaryより)

1.評価が割れる台湾侵攻の可能性

中国の台湾侵攻についての報道では、「切迫している」という情報と「切迫していない」あるいは「優先順位は低い」といった両極の情報がある。

「切迫している」という報道では、「北京冬季オリンピックが終われば生起する」「一国二制度が崩壊した香港の後、残されているのは台湾を占領すること」「中国が48時間で台湾本島を制圧できる」という情報まである。

今年3月に米上院軍事委員会で、ハーバート・マクマスター退役中将は「2022年以降が台湾にとって最大の危機を迎える時期である」と証言した。

また、デービッドソン・インド太平洋軍前司令官は「今後6年以内に中国が台湾に侵攻する可能性がある」と証言した。

私は、この2人の発言は、米国軍事情報機関の情報を踏まえた発言であり、信頼性は高いと考える。

一方、マーク・ミリー米統合参謀本部議長は2021年6月、中国が台湾に軍事侵攻する可能性を巡り、「近い将来に起きる可能性は低い」との見解を示した。

これら米軍高級幹部の発言では、1~2年以内には「可能性は低い」が、6年以内には可能性があるということになる。

前述の真逆で、「台湾統一の優先順位は高くない」「台湾有事は切迫していない」「6年以内という予測は、想像にすぎない」という評価もある。

現実には、どの可能性が高いのだろうか。

2.「できる、できない」の評価が重要

では、習近平主席が台湾侵攻を決断する場合、何を決断要素とするだろうか。特に、実行の可能性に影響を与える決断の要素を列挙する。

① 歴代中国指導者が祖国統一実現目標を保持していること

② 台湾への軍事的侵攻能力(兵器の保有量)整備の実情

③ 部隊が、侵攻し占領するための演習・訓練を実施すること

④ 中国の周辺諸国、例えば、ロシア、インドなどとの不可侵の保障があること

⑤ 米国の介入と日本の妨害の評価

・ 米国の介入前に、制圧を完了できるか
・ 米軍との局地的戦争に勝利できるか
・ 日本の妨害があるか

⑥ 国際的な批判に耐えられるか、経済活動に重大な負荷を与えないか

これらの根拠の中で、私が、特に注目するのが、海を越えて台湾本島や金門島・馬祖列島に攻撃しつつ上陸(強襲上陸)できるのかである。

達成可能にするための軍の建設を行っているのか、建設された軍が実際に機能するように演習を実施しているのかを具体的に分析評価する必要がある。

戦車や戦闘機、ミサイルを多数保有していても、最終的には、兵士や戦車や砲が、台湾本島に上陸して攻撃できなければ意味がない。

なぜなら、中国がいくら航空攻撃や、ミサイル攻撃を行っても、軍や台湾国民が壕の内部に避難していれば、被害を少なくして生き延びることができるからだ。

したがって、最終的には、地上軍が被害を受けても上陸することによってしか、占領することはできない。

最終的に台湾侵攻の可否を決定するのは、どの程度の強襲上陸能力を保有しているかだ。

3.台湾侵攻を可能にする海軍陸戦隊

上陸侵攻能力というのは、海上からの侵攻と空中からの侵攻(今回は省略)がある。

海上からの侵攻は、海を渡って、待ち構えている敵の攻撃を受け、戦闘をしながら海岸から上陸して戦闘する能力である。

上陸侵攻が成功するかどうかは、敵が陸地で待ち構えているところでの上陸戦闘にかかっている。

攻撃を受けても敵地で生き残り、次に上陸してくる第2・3波部隊とこれ以降の部隊を上陸させ、占領した地域を拡大させなければならない。

敵が待ち構えているところに上陸侵攻すれば、大きな被害が出ることは必然のことである。

このため、上陸侵攻部隊は、最初に同時侵攻できる第1波部隊が、待ち受ける部隊から攻撃されても撃退されないほどの部隊を保有する必要がある。

中国海軍揚陸艦艇(一部)による強襲上陸要領のイメージ

では、中国軍に、台湾への上陸侵攻能力があるのかどうか。

台湾海峡を海上から上陸侵攻する専門部隊は、中国海軍陸戦隊(米軍では海兵隊、日本では水陸機動団)であり、軽陸戦旅団3個、水陸両用旅団2、機械化旅団1個、特殊作戦旅団1個の合計7個旅団から編成されている。

7個旅団の主要な装備品は、2005年に製造正式化された05式水陸両用歩兵戦闘車ZBD-08(26t)が225両、その他の中戦車・歩兵戦闘車・突撃戦車・自走砲が55両だ。

中国軍水陸両用歩兵戦闘車

出典:http://www.yhgc.net/news/11456.html

1個旅団の兵員数は約6000人で、陸上自衛隊の水陸機動団約3000人の2倍だ。7個旅団の兵員総数は、約4万2000人である。実際に、これらの兵士を揚陸艦艇で上陸させることができるのだろうか。

4.莫大な予算で大型揚陸艦を建造

中国海軍は、海軍陸戦隊を海上輸送するため、各種揚陸艦艇を保有している。

中国海軍は2000年頃まで、戦車揚陸艦19隻、中型揚陸艦39隻、小型揚陸艦約90隻、エアクッション揚陸艇10隻を保有し、最大約8200人と戦車215両を海上輸送できた。

部隊規模とすれば、増援された1個旅団までだった。

増援された1個旅団の兵力だけ上陸侵攻するという想定でシミュレーションを行えば、金門島および馬祖列島への上陸侵攻でも、攻撃が失敗する可能性が高い。本島への上陸侵攻は、完全に失敗する。

中国は、陸戦隊を保有していても上陸侵攻能力がなければ、台湾に侵攻して占領することは不可能であることは、当然分かっていた。

そこで、中国海軍は、2000年以降~2020年までに、800tクラスの旧式の中型揚陸艦28隻を退役させ、約5000tの新型の戦車揚陸艦24隻と約2万5000tクラス5隻と40000トンクラス3隻のドック型輸送揚陸艦(日本のおおすみ型輸送艦に匹敵)を建造(一部建造中)した。

また、2万5000tクラス3隻と4万tクラス5隻のドック型輸送揚陸艦を建造中である。

中国は、大型揚陸艦を建造するため、莫大な予算を投入した。台湾侵攻の明確で強い意図があることが分かる。

ドック型輸送揚陸艦 左:25000tクラス 右:40000tクラス

出典:https://www.flickr.com/photos/68359921@N08/16401635911/、 https://mil.news.sina.com.cn/china/2021-05-12/doc-ikmxzfmm2032801.shtml

輸送量(建造予定のものも入れる)は、兵員が約2万1960人(3万2060人)、水陸両用歩兵戦闘車が約590両(825両)だ。

2000年以前と比較すると、兵員が約2.7倍(3.9倍)、歩兵戦闘車が約2.7倍(3.8倍)に増加した。

では、すべての揚陸艦の数量で、海軍陸戦隊総数4万2000人を台湾海峡を越えて輸送しながら戦闘させられのか。

現実には、現在輸送できるのは約50%、建造予定も入れると、約75%である。

残りの陸戦隊兵は、第2波で輸送するか、兵器を装備していない鉄板が薄い輸送艦で輸送し、食料や弾薬、交換用の兵器は輸送艦で輸送せざるを得ない。

5.建造予定の大型揚陸艦で十分なのか

2個旅団は、南海艦隊所属であり、不法に占拠している西沙・南沙諸島の人工島に配備しているので、この兵力を南シナ海から引き抜いて、台湾正面に転用することは無理であろう。

中国が台湾侵攻するのであれば、ベトナム、フィリピンなどの周辺国は、好機と見て、奪回を図る可能性がある。

これらの人工島に陸軍部隊を増援することは可能だが、南シナ海での戦闘は陸戦隊でなければ、効果的に戦えないだろう。よって、陸戦隊を引き抜くことは難しい。

つまり、第1波の陸戦隊兵約2万2000人だけで、台湾本島を奇襲侵攻して占領することは、不可能であるといってよい。

この兵力では、中国本土に近い金門島・馬祖列島の占拠しかできないであろう。48時間で占領するという話は、脅し以外の何物でもない。

本島を占領するのであれば、陸戦隊全員の4万2000人、このためには、現在の2倍の揚陸艦が必要であると考える。

5~6年以内に、予定されている揚陸艦を建造すれば、現在の陸戦隊の約75%を輸送できる。今後、陸戦隊全員を輸送できる揚陸艦を建造すれば、本島占領が最小限可能になると見てよい。

台湾本島に対して、弾道ミサイルを多数撃ち込み、大量の軍用機でミサイル攻撃をすれば、可能だという意見もあるかもしれないが、最終的には、大きな被害を出してでも陸戦隊や陸軍が占領をしなければ、占領したことにはならない。

071型ドック型輸送艦から海面を浮いて移動する水陸両用戦闘車

中国军网 海军陆战队某旅:从两栖劲旅到全域精兵2021-06-02 20:28:36

2020年揚陸艦艇保有数と搭載量

出典:military balance 2020 などに基づいて、筆者が作成した

2000年揚陸艦艇保有数と搭載量

出典:同上

6.誇張された台湾有事、上陸演習

中国共産党機関紙傘下の環球時報は、台湾の対岸の中国軍戦区隷下の陸軍機動部隊第73集団軍が2021年7月16日に台湾有事を想定して、上陸演習を実施したことを報じた。

同紙の見出しや内容は、現実よりも過激だ。

台湾攻撃で主力を担う第73集団軍の水陸両用戦闘車数十両を揚陸艦に搭載し、実弾射撃を伴う上陸訓練を連日実施した。国営中央テレビや解放軍報も、これらの映像を流した。

報道内容には、中国軍関係者の話として、「米台の分離主義者への警告」「台湾侵攻能力の誇示」であったことが付け加えられた。

日本のメディアも「日米への牽制が狙い」と報道した。

中国・日本の報道は、かなり過激で加熱している。

だが、演習の内容を分析すると、「数十両の水陸両用戦闘車を搭載した」と記述されているので、参加した揚陸艦は、戦車揚陸艦数隻あるいはドック型揚陸艦2隻だけで、参加した陸戦隊は、たったの増援1個大隊、600~1000人ほどの演習参加者だ。

つまり、旅団隷下の連隊のその3分の1という大隊の規模だ。

また、映像を見ると、水陸両用戦闘車は、波静かな海上を浮いて移動し、上陸している。波が高いと、海上を浮いて移動できないからではないだろうか。

さらに、多連装砲や自走榴弾砲の実弾射撃の映像が映されていた。

これらの砲が射撃できるのは、実際に強襲上陸が完成した後のことだ。砲の射撃映像は、事前に配置した砲を射撃する映像だった。

つまり、「やらせ映像」「ごまかし」だ。

テレビ視聴者に、中国陸戦隊はすごい、台湾に上陸侵攻して勝利できるかのような錯覚を与えている。

参加した揚陸艦が20~30隻、陸戦隊が3個旅団(2万人規模)の演習であれば、メディア報道の表現が正しい。そして、台湾有事が間近に迫っていると言える。

だが、戦闘車数十両で参加兵1000人以下では、小規模で定例の訓練だ。中国・日本のメディアの表現は、かなり過激で誇張されている。

中国陸戦隊は、今回、新たに建造した揚陸艦の慣熟訓練を主に実施しているのではないかと考える。中国軍が、大規模演習を実施するのは、2~3年先のことであろう。

7.台湾侵攻には一大決心が必要

中国軍による台湾侵攻作戦で、最もネックとなるのは、台湾海峡の渡洋作戦である。

中国海軍が保有する揚陸艦艇保有数では、占領に必要な戦力を輸送するには、不十分である。

台湾を48時間で占領することは、全く現実性がない話だ。

5~6年以内に揚陸艦艇を建造して2倍にすれば、成功するとまでは断言できないものの成功の可能性は高まる。

台湾海峡の幅は、150~230キロだ。金門島や馬祖列島のミサイルを避けて、渡洋作戦を実行するのであれば、さらに遠回りをする必要があり、渡洋距離は200~300キロになる。

史上最大の作戦と呼ばれたノルマンディー上陸作戦で渡洋したドーバー海峡の幅は、約35キロだ。150~230キロの幅の海峡を渡洋することは、ミサイルを保有し、近代的な揚陸艦艇を保有しているとはいえ、極めて困難だ。

また、大型化した揚陸艦艇をすべて集結させ、長い距離を渡洋することは、しかもそれを秘匿下で奇襲するのは、ほぼ不可能である。

日米は、台湾侵攻の兆候となる「艦艇集結の情報」をキャッチできる。これらの情報を台湾に提供すれば、奇襲を受けることはないということである。

中国軍が、台湾本島から遠く離れた離島を上陸侵攻して占拠することは可能だ。

だが、守備兵力が多数ある本島を侵攻することとなると、軽易に実行できるものではない。作戦的にも難しい。

国際的な批判、国内や対外経済の大混乱を招くことをも予想すれば、台湾侵攻には、一大決心が必要になる。

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『アフガンからの無様な撤収劇に怒り心頭の米国民 バイデン大統領の“分身”、サリバン補佐官の解任求める声も』(8/22JBプレス 高濱 賛)について

8/22阿波羅新聞網<阿富汗撤军挨批 过半美国选民认为拜登不适任总统=アフガニスタンからの撤兵は批判に遭う、米国の有権者の半数以上がバイデンは大統領に適さないと考えている>米国のアフガニスタンからの撤退が制御不能になり続けているため、ラスムセンレポートが本日発表した世論調査によると、米国の有権者の40%未満だけが、バイデンは大統領の職責を果たしていると考えている。

ニューヨークポスト紙によると、ラスムセンレポートの世論調査では、バイデンが「大統領の職務を果たしている」と回答したのは39%のみであり、51%は他の人が78歳のバイデンに替わって決定していると回答した。10%は「どちらでもない」と。

3月の同様の世論調査と比較すると、この世論調査では、バイデンの大統領職責履行率が大幅に低下したと考えられる。当時、この質問に対する回答は47%:47%と同率を占めていた。

さらに、インタビュー対象者の52%は、大統領の職務に耐えられるだけのバイデンの心身の健康に「自信がない」と述べ、46%は自信があると述べた。

この世論調査は18日から19日まで電話とオンライン調査で行われ、1,000人の有権者が参加した。これに先立ち、バイデンは16日にWHのイーストルームでアフガニスタンからの撤兵の彼の決定を擁護しようとした。

バイデンは、その時のスピーチで、トランプ前大統領とタリバンが署名した和平協定に拘束されており、アフガン軍と政治指導者がタリバンとの戦いに消極的であると非難した。しかし、バイデンは後に「責任は私にある」と認めた。

https://www.aboluowang.com/2021/0822/1635982.html

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/begins-former-british-commander-afghanistan-calls-joe-bidens-court-martial-video/

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/worse-thought-taliban-seized-75000-vehicles-600000-weapons-200-aircraft-afghanistan-leftover-biden-admin/

何清漣 @ HeQinglian 10時間

米中の制度のある方面は同じ傾向:徴税。

米国民主党は高い税収があり、そのほとんどは国際援助に使われている。

中共の高い税収は、国際援助(留学生への生活支援、米国に反対する勢力への支援、小国の買収、台湾との外交関係の解消など)にも使われている。

皆他のものがあれば補充して。

引用ツイート

月光ブログ @ williamlong 13時間

「3つの富裕税」:相続税、固定資産税、キャピタルゲイン税は本当にまだ遠い?中国の本当の金持ちは60年代と70年代に生まれた人が多い。死ぬまでまだまだ遠いので、相続税は喉の渇きを癒すことはできない。不動産税は使用権のみの不動産に課せられる。名前は正しくないが、救済することはできる。キャピタルゲイン税は現在のA株に大きな悪影響を及ぼす。資金が米国株に逃げる可能性がある。これは逆効果になる可能性がある。

何清漣 @ HeQinglian 10時間

中国人バイデンファンの期待:

米国の外交政策と国際問題はバイデンの強みである。彼はいくつかの大国の指導者との良好な関係を持っている。 2020年7月、バイデンは「米国の外交政策をよく理解している。私は世界中に関係を持っている」と述べた。 「私は国際関係で良い仕事をする方法を知っている」と。

2020年の選挙中に、バイデンは声も立てずに、大型外交政策と国家安全保障チームを結成した。

バイデンは津波のような外交政策の変更を米国にもたらすのだろうか?彼のシンクタンクからの話。

中国系米国人が1892編からなる文章を書き、バイデンが次の米国大統領になった場合、彼の外交政策チームは誰になるか?彼の外交政策と主張は何か?彼・・・。

Chineseamerican.org

何清漣 @ HeQinglian 10時間

古い文章をもう一度見て:

焦点:バイデンは、米国のグローバルリーダーシップを回復するために人事配置を展開する

ロイター:2020年11月23日-米国大統領選挙当選人のバイデンは選挙公約を実現すべく、米国が再び世界の舞台で主導的な役割を果たし、国を治めるのに専念し、経験豊富な外交のベテランを重要な職務に割り当てると。

https://reuters.com/article/usa-biden-cabinet-plan-wrapup-1122-sun-idCNKBS28300U

英国は大騒ぎになっていると聞いた。昨年の見通しを確認してください。

焦点:バイデンは、米国のグローバルなリーダーシップを回復するために人員配置を展開(更新版)

米国大統領選挙当選人のバイデンは選挙公約を実現すべく、米国が再び世界の舞台で主導的な役割を果たし、国を治めるのに専念し、経験豊富な外交のベテランを重要な職務に割り当てると。

同時に、現在のトランプ大統領は依然として敗北を認めることを拒否している。

reuters.com

何清漣 @ HeQinglian 10時間

バイデン:アフガニスタンからの退避の最終結果の保証はなく、同盟国は米国への信頼を見つけられず、疑問を呈する。

https://rfi.fr/cn/%E5%9B%BD%E9%99%85/20210820-%E6%8B%9C%E7%99%BB-%E6%97%A0%E6%B3%95 %E4%BF%9D%E8%AF%81%E9%98%BF%E5%AF%8C%E6%B1%97%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E6%92%A4%E7 %A6%BB%E7%9A%84%E6%9C%80%E7%BB%88%E7%BB%93%E6%9E%9C%EF%BC%8C%E6%B2%A1%E6%9C %89%E7%9C%8B%E5%88%B0%E7%9B%9F%E5%9B%BD%E4%BB%AC%E5%AF%B9%E7%BE%8E%E5%9B%BD %E4%BF%A1%E8%AA%89%E5%8F%91%E5%87%BA%E8%B4%A8%E7%96%91

バイデン大統領へ

@POTUS

アフガニスタンについての議論

https://bbc.com/news/uk-politics-58256616

アフガニスタンの混乱はバイデンの対抗能力の約束を弱体化させる

このアフガニスタンの危機がバイデンを本当に傷つける3つの部分

米国大統領は、より多くの対抗能力と共感を約束した-彼の評判とアメリカの評判は打撃を受けた。

bbc.com

何清漣 @ HeQinglian 9時間

中共には、「方向への自信、理論の自信、システムの自信」という3つの自信がある。バイデンには、多くて知力の自信、正しさへの自信の2つがある。

引用ツイート

WSJ中国語ネット @ ChineseWSJ 9時間

#今週の人気記事 バイデンは次のように述べた:「どんな話をしようとも、先週の事態の進展は、アフガニスタンでの軍事行動の終結ということが正しい決定であることを証明した」。彼は言った。アフガニスタン軍は、自分たちのために戦うべき戦争なのに、戦ったり、犠牲になることを望んでいない」と。

バイデンの発言と米国の撤兵は、米国で最長の戦争の最終章を構成する。

https://on.wsj.com/3iU8j0a

何清漣 @ HeQinglian 9時間

フランスは、新世代のタリバン政権を国家承認するために5つの大前提を出した

https://rfi.fr/cn/%E5%9B%BD%E9%99%85/20210819-%E6%B3%95%E5%9B%BD%E6%8F%90%E5%87%BA% E6%89%BF%E8%AE%A4%E6%96%B0%E4%B8%80%E4%BB%A3%E5%A1%94%E5%88%A9%E7%8F%AD%E6% 94%BF%E6%9D%83%E7%9A%845%E5%A4%A7%E5%89%8D%E6%8F%90

革命は前後を分かたず、最初の承認は最後のN番目の承認と同じである。それは誰がより多くの援助を与えるかによる。バイデン政権は迅速に行動する必要がある。

中共政府は、中共が黄金宮殿に定住してから14年半経ってからフランスが国家承認したことを思い起こして、1964年1月27日は、侮辱されたと感じたに違いない。

フランスは、新世代のタリバン政権を国家承認するために5つの大前提を出した。

8/19(木)、フランスの欧州問題担当国務長官Cremons-Bonnは、フランスはタリバンと政治的接触がなく、タリバン政権を認めておらず、妥協もない。・・・。

rfi.fr

何清漣 @ HeQinglian 7時間

アフガニスタンの人々には福がある、今では二重の保護を受けている:自国のタリバン新政権と遥かに遠い米国の保護を受け、バイデンは、米国を助けてきたすべてのアフガン人を退避させるために最善を尽くすことを約束した。結果は思い通りにならないかもしれないが。

引用ツイート

VOA中国語ネットワーク @ VOAChinese 7時間

カブール空港は非難民で混雑している:タリバンは、新政府はすべての人の利益を保護すると述べた http://dlvr.it/S647hm

何清漣 @ HeQinglian 7時間

今日は米国の新聞を読む心得について:

バイデン大統領は彼が正しい決定をしたと考えており、彼が何か間違ったことをしたとは認めていない。

The Hillが発表した情報によると、有権者の半数以上がバイデンの決定を支持している。

同志バイデンのパフォーマンスは、10日以上前にFTによる分析で論証された:なぜバイデンは批評家をどうすることもできなくする?

http://ftchinese.com/story/001093461?full=y&archive

この分析は、FTによるバイデンに対する唯一のまともな分析である。

なぜバイデンは批評家をどうすることもできなくする?

ガネーシュ:バイデンに関する大多数の米国人の見解は、何年も前に形作られた。彼は彼らの情熱を呼び起こすことはないが、彼らの恐れを呼び起こすこともない。

ftchinese.com

何清漣 @ HeQinglian 4時間

米軍がアフガニスタンに入ってから20年間で合計2.2兆米ドルを費やしており、トリクルダウン効果により、20年間でアフガニスタンの人口はほぼ2倍になった。2001年に米軍がアフガニスタンに参入したとき、人口はアフガニスタンの人口は2,161万人で、2020年の人口は3,892.8万人である。 70%が農業に従事しており、現在、アヘンの世界最大の生産国および輸出国である。

フランスのタリバン承認の5大前提の中に、「国際人道組織がアフガニスタンに入ることを許可する」と、つまり渡りに舟ということ。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

今日、私は台湾人の友人からメールを受け取った。「台湾人の友人達は、ABCの司会のジョージステファノプロスのバイデンへの質問を解釈するために互いに論争している」と。

https://reurl.cc/Gm8Zox

私は短く返信した:台湾の人々は自立するようになり、失望は少ないと思う。

引用ツイート

何清漣 @ HeQinglian  8月21日

ロイターの焦点:バイデンは彼が台湾を守ることを示唆しているようである。米国の官員は場を繕い、台湾の政策は変更されていないと述べた

https://reuters.com/article/us-biden-abc-tw-defence-0820-idCNKBS2FL04D

すべてのバイデンファンに提案する。大統領に数日休みをとらせ、カブールの瞬間の後の心身ともに疲れ果てた状態を回復させ、左派メディアにリリースをどう出すかを冷静に考えさせれば、出された言葉は試練に耐える。

とにかく、世論と議会はあなた方の独占なので、言いたいことを言うことができる。

何清漣さんがリツイート

変態唐辛子 Rebel Pepper  @ remonwangxt 5時間

アフガニスタン駐在の英国大使は、カブール国際空港に滞在して、英国への逃避を希望するアフガニスタン人のビザを自ら処理しており、最後の1人が去るまで続ける。

タイタニック号の船長を想起する。

引用ツイート

Alex Tiffin @RespectIsVital  8月16日

.@ Channel4Newsは、英国のアフガニスタン大使であるローリー・ブリストウがカブールのカブール国際空港に留まり、英国への脱出を希望するアフガニスタン人のビザを個人的に処理していると報道した。

彼は最後まで去るつもりはない。

何清漣 @ HeQinglian 4時間

本当に良い友達!タリバン報道官のシャヒンは、19日、中共の公式メディアであるグローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)との独占インタビューを受け入れた。シャヒンは、タリバンは中国と非常に良好な関係にあり、中国が将来アフガニスタンの建設に貢献できることを望んでいると述べた。

https://tw.news.yahoo.com/%E7%9C%9F%E7%9A%84%E6%98%AF%E5%A5%BD%E6%9C%8B%E5%8F%8B-% E5%A1%94%E5%88%A9%E7%8F%AD%E7%99%BC%E8%A8%80%E4%BA%BA%E6%8E%A5%E5%E5%8F%97% E4%B8%AD%E5%85%B1%E5%AE%98%E5%AA%92%E5%B0%88%E8%A8%AA-%E8%88%87%E4%B8%AD%E5 %9C%8B%E9%97%9C%E4%BF%82%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E5%A5%BD-014730591.html

皆、フランスと中国のどちらが早く、タリバン政権を承認するか当てて見て?

本当に良い友達!タリバンの報道官は、中共の公式メディアとの独占インタビューを受け入れた:中国との関係は非常に良好。

[新頭殻newtalk]イスラム過激派組織「神学士」タリバンがアフガニスタンを支配した後、中国は公式メディアを通じてタリバンの過去の残忍なイメージを上塗りして隠し、美化し始め、タリバンとの将来の交流を「正当化した」。中国の公式メディアグローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)は、19日にタリバンの報道官に独占インタビューした。シャヒンは、タリバンは中国と非常に良好な関係にあり、中国がアフガニスタンの建設に貢献できることを望んでいると述べた。インタビューの中で、シャヒンはタリバンのメンバーが何度も中国を訪れたことがあることを明らかにした。彼らは何度も中国に行ったことがあり、中国との良好な関係を持っている。中国は友人である・・・tw.news.yahoo.com

今回の「アフガンの瞬間」の責任は全部バイデンにある。無能と言うこと。メデイア、民主党、労組、ビジネス界が不正選挙までして選んだ大統領がこれでは。選挙民でなく、彼らが一番悪いこの高濱氏も。

記事

激しい批判の矢面に立たされたジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官(8月17日、写真:ロイター/アフロ)

飛行機から振り落とされる衝撃映像

曲りなりにも内政外交で一応、成果を上げてきたジョー・バイデン大統領がタリバンに足を引っ張られてアフガニスタンからの撤収作戦に失敗した。

8月16日の記者会見では「醜い弁明に終始した」(保守系メディアの外交記者)

バイデン氏は、タリバンが思いもよらぬスピードで首都カブールを武力支配したのを受けて、情けないアフガン政府とアフガン政府軍をなじり、こうなった責任は米歴代政権にあると開き直った。

記者会見で質問しようとしていた記者団を遮って退席した。

翌17日にはバイデン氏の「懐刀」、ジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官(44)がホワイトハウスで記者会見に応じ、1時間を超える記者団からの追及に応じた。

バイデン氏は18日に放映されたABCテレビのジョージ・ステファノポリス記者とのインタビューに応じ、撤収作戦についてこう補足説明した。

「いずれの試みも米国民や世論を納得させないどころか、かえって逆なでしてしまった」(前述の外交記者)。

折から米メディアはカブール空港を離陸する期待にしがみつき振り落とされるアフガン市民の映像を何度も何度も流した。

リベラル系のMSNBCの人気キャスター、レイチェル・メドウ氏は、かって自分の通訳だったアフガン人男性と一家の出国を助けようとスマートフォンを駆使してやり取りする模様を紹介、元通訳が「(乗った)飛行機が離陸した」と報告するのを涙ながらに報じて、高視聴率を上げていた。

まさにメディアが世論を動かし、外交を左右していた。

バイデン批判43%、歴代大統領批判は27%

最新の世論調査では、バイデン氏を批判している米国民は43%、米議会批判は24%、歴代政権批判は27%となっている。

前述の飛行機が機体にしがみついたアフガン人を振り落として離陸するシーンをテレビやSNSで見た米国民の素直な憤りが、時の大統領に向かったからだろう。

(撤退を決めたのは、ドナルド・トランプ前大統領だし、期限は今年5月1日だった。タリバン首脳とも自ら会って合意していた。撤退時期を8月31日まで延期したのはバイデン氏だった)

目下、米メディアは、「撤退決定は正しかったが、タリバンの動向を甘く見たバイデン政権の出口戦略は完全な失敗だ、というのが米国民のコンセンサスだ」と報じている。

ところが、世論調査では「撤退決定は間違っていない」は36%、「間違っている」は33%、「分からない」は31%と3つに分かれている。

しかもタリバンが政権を奪還するなら「撤退に反対」は45%、「それでも撤退には賛成」は38%という結果が出ている。

撤退反対派の主張はこうだ。

「『世界の警察官』たる米国は民主主義を否定し、特に女性の基本的権利を踏みにじってしまうイスラム過激派タリバンの復権は阻止すべきだ」

撤退賛成派の意見はこうだ。

「多くの米兵が死傷し、莫大なカネを投じてもタリバンに勝てないアフガン政府など支援するに値しない。米国はもはや『世界の警官』などやっていられない」

https://fivethirtyeight.com/features/what-americans-think-about-the-end-of-the-afghanistan-war-and-bidens-handling-of-it-so-far/

なぜこんな事態になったのか分からない!

こうした論争は、アフガンにいる米国人全員、同盟国国籍者、米軍に協力してきたアフガン人の退避が完全に実現したのちに本格的に始まる。

今問題なのは、タリバンが米側と交わした約束通り全員を無事に国外に退避させるか、だ。

万一、死傷者が出たり、小競り合いが戦闘にでもなれば論外だ。なぜこんな混乱が生じているのか。

バイデン氏は記者会見でこう述べた。

「事態は予想を上回る速さで進んだ。(アフガンの)政治指導者は逃亡し、アフガン軍は時に戦わず崩れ落ちた」

「米国は1兆ドル以上を投じ、アフガン軍に訓練と装備を提供したが、彼らがタリバンに本気で抵抗しない以上、米軍が駐留を延長したところで何も変わらない」

「現地の米市民を移送し、同盟国市民や米軍に協力したアフガン人の出国も支援する。タリバンが妨害するようなことがあれば、米国は迅速かつ強力に反撃する」

ABCテレビとのインタビューではこう指摘した。

「(撤収するうえでもっと良い方法があったのではなかったか、との質問に対して)ない。全く混乱が生じないで脱出させる方法があったか、と言えば、それはなかった。私自身なぜこんなことになったかは分からない」

「(情報収集、撤収計画、その判断や実施で失敗したのか、との質問に対しては)いいかい、失敗したとは私は思っていないよ」

批判めいたことに対してバイデン氏は侮辱されたと思ってか、愚痴っぽい口調になっていた。

米市民の全員退避まで米軍は残留するのか

サリバン補佐官に対する記者団の追及は激しかった。

米議会はじめワシントンで出ている疑問は、脱出戦略でもっと良い選択肢はなかったのかという点だが、との質問に、

「アフガン在住の米市民には数週間前から脱出するよう呼び掛けていた。飛行代のない者には金銭上の供与も申し出た」

「しかし、アフガン在住米市民の多くは最後まで残ることを選んだ。そしてこうした状況に直面した。彼らを脱出させるのは米政府の責務だ」

「もう1点指摘すれば、内戦状態になった場合、反政府勢力は首都を目指して進み、政府側勢力との間で混乱が起こるものだ。そして多くの人々が脱出を図る。今回のような事態は基本的には避けられない」

離陸する飛行機に振り落とされる人間を見て、大統領はどんな反応を示したか、との質問に対しては、

「胸が張り裂けるような思いだ。アフガン内戦で犠牲になった人の数はリアルなものだ。誰にとっても辛い」

「あなた方はジャーナリスト、私は政府に身を置く者だが、その前にわれわれは生身の人間だ。(振り落とされる人間の動画を見ることは)つらい、悲しいことだ」

さらにCBSテレビの中国系女性記者、ウェジャ・ジャン(中国名、姜偉嘉、中国・厦門生まれ)が「アフガンにいる米国市民や同盟国市民を避難させるまで米兵は撤収期限が切れても残留させるのか」と質問。

これに対してサリバン氏は「仮定の質問には答えられない」と吐き捨てるように言った。

ジャン記者が「米国民の最後の一人まで避難させるとコミットできない、ということか」と畳みかけるや、サリバン氏はそれには答えず、他の記者に質問するよう促した。

https://www.whitehouse.gov/briefing-room/press-briefings/2021/08/17/press-briefing-by-press-secretary-jen-psaki-and-national-security-advisor-jake-sullivan-august-17-2021/

最後には、「まだ皆さんの質問は尽きないと思うが、私に対する我慢の限界点に近づいている(your patience with me also swearing a bit thin)ようなのでこのへんでやめにして、私は仕事に戻る」と言って席を立った。

まさに針のむしろだった。

民主党の身内からも解任要求出る

今回の出口戦略の失態の責任を取ってサリバン氏を解任せよ、といった声が共和党から出始めている。

2024年の共和党大統領候補の一人として噂されているジョシュ・ハウレイ下院議員(ミズーリ州選出)が言い出しっぺだ。外交委員会の有力メンバーの一人だ。

「アフガニスタンの崩壊は米外交政策にとってベトナム崩壊以後の最悪の事態だ。サリバン氏を筆頭にバイデン政権の外交安保チームの面々は全員辞任すべきだ。どうしてこんな事態になったのか、議会は徹底調査すべきだ」

ハウレイ議員委に賛同してマイケル・マコール下院議員(テキサス州選出)ら外交委員会の共和党議員十数人がサリバン氏の解任を要求するステートメントを発表した。

サリバン氏の解任を要求する声は与党民主党からも上がっている。バラク・オバマ政権で国家安全保障会議グローバル・エンゲージメント部長を務めたバレット・ブルーン氏や民主党戦略家のクリス・コフニス氏などからも上がっている。

ブルーン氏は8月15日付の「USAトゥディ」に寄稿した論考でサリバン解任を要求している。

「大統領安全保障担当補佐官というものは、大統領が決定するいかなる国家安全政策についても予見でき、助言せねばならない」

「外交安保政策を総括する司令塔だ。バイデン大統領は今回のような失態を起こさないためにも(若いサリバン氏のような補佐官ではなく)経験豊かなエキスパートをこのポストに置くべきだ」

https://thehill.com/homenews/administration/568483-jake-sullivan-becomes-public-face-of-bidens-crisis-on-afghanistan

リバン氏はイエール大学を経てオックスフォード大学で博士号を取得。ヒラリー・クリントン国務長官(当時)の次席補佐官を務め、クリントン氏から「まれに見る秀才」と絶賛された。

その後、オバマ、バイデン正副大統領の安全保障担当首席、次席補佐官を歴任して、2020年1月、史上最も若い安全保障担当補佐官になった。

あり得ない“分身”の解任

そのサリバン氏がタリバンに一撃を食らってしまった。

もっともバイデン大統領周辺には、バイデン氏がサリバン氏を解任することは皆無という見方が有力だ。

ホワイトハウスの内部事情に詳しい消息筋は「バイデン氏はサリバン氏を1000%信頼している。外交政策でも政治でもサリバン氏の右に出るものはほかにいない」と語っている。

バイデン氏には「泣いて馬謖を斬る」つもりは毛頭ないようだ。

大統領補佐官という役職は就任時も議会の承認を必要としないし、議会に呼ばれることもない。「大統領の分身」だからだ。

米議会の上下両院の委員会は、8月第4週目以降、サリバン氏に代わってアントニー・ブリンケン国務、ロイド・オースチン国防両長官を聴聞会に招いて、アフガン情勢全般について質疑応答を開始する。

現地の厳しい撤収作戦はいよいよ正念場を迎える。

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『アフガンを手中に収めたタリバンが穏健化すると考える合理的理由 中国やロシアと結びつくリスク、欧米各国は国際社会に包摂せよ』(8/21JBプレス 山中 俊之)について

8/21看中国<令北京不安?新书爆中共施压WHO内幕(图)=北京を不安にさせる?新しい本は、WHOでの中共の圧力の内幕を暴露する(写真)>13日、世界保健機関(WHO)は、COVID-19ウイルスの起源を追跡するための新しいチームを設立すると発表した。ある米国メディアは、新しい本が、中共がウイルスのトレーサビリティ調査に繰り返し圧力をかけ、北京に対するテドロスの態度の変化についてあきらかにしていると報道した。

WPによると、米国のシンクタンクであるブルッキングス研究所のトーマス・ライトによる「余震:パンデミック中の政治と旧国際秩序の終焉」というタイトルの新しい本は、研究所漏洩に関する内幕の経緯やWHOと北京間の共謀さえ明らかにし、研究室漏洩で中国を擁護するWHOの専門家の出世を暴露した。

本の一部では、WHOのテドロス事務局長のトレーサビリティに対する態度は、流行の初期段階で北京を支持していたが、トレーサビリティのレポートが出された後、少し変わった。

WHOの専門家であるベン・アンバレクは、北京が出した条件は、WHOは共同調査を実施できるが、次のトレーサビリティ調査は提案できないと述べ、WHOもそれを受け入れた。おそらくWHOは、この調査も予備的な結論しか出せないが、受け入れない場合は、一回も調査ができなくなると考えたのでは。とにかく二回目がなくとも、一回だけでもやったほうがいいと思った。でも、一回目が完全に無駄になるとは思っていなかった。

この本は、COVID-19ウイルスのトレーサビリティ調査に参加したWHOの科学者であるダサックが、ウイルスが研究所漏洩の可能性は「非常に低い」と発表し、さらに調査する必要はないと述べた。その後、3月に調査報告書が発表された際、この点が改めて強調された。ダサックは中国の利益を代表していると言える。当時、ダサックの参加を許可したというWHOの動機は想像を絶するものであった。恐らく調査は、北京政府に向けての単なる仕草だったのかもしれない。

この本は、WHOのスタッフが「非常にありそうもない」という声明を聞いたとき、彼らは非常に驚き、世界保健機関の指導部はそれを信じることができず、この科学者が研究所漏洩の可能性を排除したのは、武漢の資料やデータに接触して言ったとはとても信じられなかった。以前、WHOの調査チームの責任者であるピーター・バン・エンバレックは、北京政府は最終報告書に研究所漏洩の可能性についてまったく言及してはならないことを要求したが、然るに調査チームはそれが「極めて起こりえない」と発表し、これは間違いなくこの可能性を外界に知らせたので、北京はかなり不満を持ったと述べている。

このことから、すべての問題は中共に合わせた調査であるなら、それは徒労に終わることがわかる。 WHOの第二次トレーサビリテイの提唱は北京の反発を引き起こした。 中共の行動を通して、国際社会は間違いなくその態度をはっきりと見ることができる。

中国の公式メディアはテドロスを「裏切り者」として批判した

米国や世界の他の多くの国からの強い要請を受けて、WHOは第2段階のウイルストレーサビリティ調査を提案し、中国に透明性を高め、すべてのデータをWHOと共有するよう要請した。中国を何度も公に称賛してきたテドロスは、最近、研究所漏洩の可能性を排除することはできず、さらなる調査を行う必要があると主張した。テドロスの態度の変化は北京当局を怒らせ、中国のマスメディアでさえテドロスを「裏切り者」とか、「米国の走狗」として非難し、WHOの第二段階の調査の支援提供を公に拒否した。

12日、WHOの声明は、第1段階の調査では仮説を除外するのに十分な証拠が見つからなかったため、研究所漏洩の可能性についてさらに調査を行う必要があると再度​​述べた。声明はさらに、「すべてのデータを入手することが重要であり、WHOは科学に関心があるだけでなく、解決策を提供する」と強調した。同時に、第2段階のウイルストレーサビリティ調査が政治化されたことを否定した。声明は、世界でロシアと米国の研究所だけが天然痘ウイルスを保管しており、WHOは2年ごとにこれらの研究所の安全検査を実施するために人員を派遣すると述べた。

以前、米国のバイデン政権は、米国の情報機関に90日以内に研究所漏洩について報告することを要求しており、期限は今月末に到来する。この点で、北京は明らかに非常に神経質になっており、最近、さまざまなルートで大量に米国を攻撃する言論を発し、国際社会の注意を武漢ウイルス研究所から逸らそうとしている。

テドロスは中共のために疫病を隠蔽したか?

2020年1月31日、COVID-19の流行は中国全土に広がり、各国は居留民の引き上げや、渡航禁止令を発令した。テドロスは、WHOは中国への旅行と貿易の制限に反対していると述べた。

2020年2月15日、テドロスはドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で、中共は世界の流行を防止および管理するための時間を稼いだと述べた。彼はすぐに中共を、世界に被害を与えているウイルスの発祥の地から、流行と戦う最初の国に変えた。

テドロスは2020年2月21日、中国での新規症例数は減少し続けており、この傾向は鼓舞させるものと述べた。しかし、各国で確定診断数は増え続けていた。

世論はWHOがCOVID-19の流行を「パンデミック」として宣言すべきかどうかについて疑問視していたとき、テドロスは2020年2月24日に、パンデミックという用語の使用は事実に適合せず、パニックを引き起すと述べた。

2020年3月11日まで、世界中で確認された症例と死亡の数が増加しているのを見て、テドロスはやっと言葉を変え、COVID-19が「パンデミック」であることを認めた。

中共とテドロスがグルだったのは明らか。意図的にウイルスを拡散させて、世界で2.1億人に感染させ、441万の死亡者を出しました。WHOも米国とロシアの研究所の調査をするより、先ずは中共からでしょう。拒否するなら追放、それもできないなら有志でWHOを脱退して新しい組織を作るかです。でも無能のバイデンでは望み薄。

https://www.secretchina.com/news/gb/2021/08/21/981511.html

8/21希望之声<德州民主党人对峙38天返回 选举改革法通过有望=テキサス州の民主党議員が対決して38日後に復帰し、選挙制度改革法が可決される見通し>8/19(木)、選挙制度改革法案をめぐるテキサス州の両党間の38日間の対立は終了した。一部の「会議を逃亡した」下院民主党議員は連邦裁判所によって裁定された:彼らが立法問題を処理するため州議会議事堂に戻ることを拒否した場合、逮捕される。裁定が出された翌日、3人の民主党員がテキサスに戻った。

民主党のガーネット・コールマン、アナ・ヘルナンデス、アマンダ・ウォールの復帰は、共和党の投票改革法案の審議を再開する道を開いた。彼らは、これらの法案が将来の選挙を保証するために必要であり、選挙に対する国民の信頼を回復すると考えている。

先月、州下院の52人の民主党議員が、選挙制度改革法案やその他の同様の措置を防ぐために立法府を欠席して定足数を割らせた。民主党は、共和党が支持する選挙制度改革法案が、投票時に少数民族に不当な制限を課すと考えている。

テキサスに戻った民主党議員は3人だけであるが、共和党下院議長のデイド・フェランは、投票に必要な定足数に達するには十分な人数があると述べた。下院では、定足数は通常100人の議員の出席を必要とする。

共和党は上下院とテキサス州知事を支配しているが、定足数を構成するには、議員の3分の2が出席する必要がある。 150議席の下院では、共和党は82議席しかない。

ペリンは、「これは非常に長い夏である。我々は多くのことを経験した。ここに来てくれてありがとう。今こそテキサスの人々の問題に戻る時である」と述べた。

定足数まで、後15人足りませんが、裁判所裁定で、逃げた民主党議員が戻ると踏んでいるのかどうか。しかし、民主党は駄々っ子そのもの。未熟としか言いようがない。

https://www.soundofhope.org/post/537326

8/21阿波羅新聞網<巴基斯坦爆发针对中国基建工人的自杀式袭击 造成两儿童死亡=パキスタンで中国のインフラ建設労働者に対する自爆攻撃が発生し、2人の子供が死亡した>8/20(金)、フランス通信社はパキスタンのクエッタの現地当局者の情報を引用し、中国のインフラ建設労働者に対する自爆攻撃がグワダル港で発生し、道路脇の2人の子供を殺害したと述べた。

中共はパキスタンだけでなくアフガンでも手を焼くようになるのでは。

https://www.aboluowang.com/2021/0821/1635484.html

8/21阿波羅新聞網<载客率限制在40% 上海→美国机票 飙至1张1.5万美元=搭乗率は40%に制限 上海→米国の航空券は1.5万米ドルに急上昇>「山にトラがいることを知っていても、虎のいる山に行くのか?」。米中関係の悪化が続いているが、中国人学生の米国留学への熱意を止めることはできない。最近、上海浦東国際空港は出国ブームで人で溢れている。米国はまた、北京に報復するために、中国の航空会社の米国へのフライトの搭乗率を40%に制限するよう要求し、航空券の価格を高騰させた。現在、上海から米国へのエコノミークラスのチケットは約5,000元に上昇しており、ビジネスクラスは10万元(約15,000米ドル)もかかる。

米国は中国人学生をまだ受け入れてスパイさせるつもりか?大学を締め上げないとダメでは。

https://www.aboluowang.com/2021/0821/1635560.html

8/20阿波羅新聞網<中国离婚率逾三成 年轻人不愿结婚=中国の離婚率は3割を超えており、若者は結婚を望んでいない>中共の公式統計によると、「90后」の若者のほとんどは結婚を望んでおらず、既婚者の離婚率は35%近くに上る。 2020年には、全国で813万人の結婚届があったが、7年連続で減少した。学者は、上記の現象のさまざまな理由を分析する。

中国の多くのウェブサイトに転載された中国民政局が最近発表した一連のデータによると、現在、中国には約1億7000万人の「90后」がいて、男性と女性の比率は54:46(男性:女性)で、結婚届出した「90后」は1,000万組を超えず、結婚率は10%強である。通常の論理に従って計算すると、「90后」で7,000万から8,000万組が結婚すべきであるが、実際の結婚率は大きく離れている。それだけでなく、すでに結婚している「90后」の離婚率は35%にも達する。

中国の若者問題を研究している社会学者の毕鑫は、今週の金曜日(20日)のRadio Free Asiaとのインタビューで、現在の情勢では、若者の結婚の概念が根本的に変化し、まず、若者は結婚を束縛と考えていると述べた。

毕鑫は次のように述べた:同時に、結婚や出産の費用が高すぎ、収入が不安定なため、生活費も増加し、家庭を作るのが難しくなる。子供を産むどころか、結婚したくない若者もいる。今、私は3人と4人の子供を出産することを勧めているが、最初のステップの結婚の問題が解決しなければ、子供を持つことが不可能であるか、或いは未婚の子供になる。

共産主義と言う悪を世界に蔓延らせる人達は少ないほうが良い。結婚できないのは、富の分配がうまく言っていないからでしょう。これが共産主義の実態。「躺平族」でいて貰ったほうが世界は平和になる。

https://www.aboluowang.com/2021/0820/1635425.html

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/jovan-pulitzer-uncovers-not-watermarks-ballots-better-video/

https://insiderpaper.com/capitol-police-officer-who-shot-ashli-babbit-exonerated/

何清漣 @ HeQinglian 1時間

ロイターの焦点:バイデンは彼が台湾を守ることを示唆しているようである。米国の官員は場を繕い、台湾の政策は変更されていないと述べた

https://reuters.com/article/us-biden-abc-tw-defence-0820-idCNKBS2FL04D

すべてのバイデンファンに提案する。大統領に数日休みをとらせ、カブールの瞬間の後の心身ともに疲れ果てた状態を回復させ、左派メディアにリリースをどう出すかを冷静に考えさせれば、出された言葉は試練に耐える。

とにかく、世論と議会はあなた方の独占なので、言いたいことを言うことができる。

引用ツイート

何清漣 @ HeQinglian 2時間

返信先:@JianglinLiさん

つまり、バイデンの状態は常にこうで、白人左翼と黄色人左翼が選挙詐欺をしたとき、彼はどこでも十分信頼でき、ひざまずく姿勢もシックで優雅だった。さらに、バイデンが今していることは、彼が当初に言ったことである。

さて、白人左翼と黄色人左翼が意見を持っているなら、彼らはバイデンを非難するのではなく、彼らの過去の発言を振り返り、自分自身をレビューすべきである。

NYTの古い記事を探して、彼らの足跡を見て彼らに思い出させたい😉。

何清漣さんがリツイート

萧生客 SSK  @ SSK2024 1時間

「米国は世界で面子を失っているが、我々にはどうすることもできない。我々にできることは、バイデン行政府の総辞職を研究し、少なくとも副大統領、国防長官、統合参謀本部議長、国務長官を更迭しなければならない」、《バイデンの失踪はおかしくない! |ポンペオはバイデンのアフガニスタン問題に対する責任回避に応える》https://mp.weixin.qq.com/s/bQ2_1nTr8SzYo7kYqWBhpQ

山中氏の記事のように、タリバンが国際協調するかどうか?政権獲得後の利権を求めて分裂する可能性もあります。時間をかけて見ないといけないでしょうが、中・ロ・イランの動きも気になるところです。バイデンは、アフガン撤退は中国封じ込めのためと言うのをハッキリ自覚して手を打ってほしいが・・・・・。

記事

アフガニスタンのカブールから大使館員を避難させる米国(提供:Senior Airman Noah Coger/U.S. Air Force/ロイター/アフロ)

(山中 俊之:著述家/芸術文化観光専門職大学教授)

1カ月前ここまで急展開すると思っていた人はごくわずかであろう。世界を震撼させたアフガニスタンにおけるタリバンのカブール制圧である。

筆者は、アフガニスタンには友人知人が多い。カブール制圧の前後から、身の危険を感じた友人知人から私のフェイスブックに悲鳴に近いメッセージが届くようになった。「自宅から出ることができない」「インターネットが遮断される恐れがある」など、深刻な内容が多い。

筆者として動くことができることはしたものの、現時点では手を差し伸べることができず忸怩たる思いだ。

女性の人権抑圧、過度なイスラム色のある政策、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの狙撃──。20年前のような恐怖政治の再現に世界が恐れを抱いている。

今後のアフガニスタン情勢はどうなっていくのかについて本稿で検討していくことにしたい。

今後の情勢を考える上で重要な点を2点指摘したい。

第一に、タリバンがアフガニスタンで勢力を拡大するきっかけには、初期の段階で米国の支援があったことだ。この歴史的事実に、世界と米国、中東の関係を考える重要なヒントが眠っている。後述するように米国の軍事的な肩入れはほとんど米国にとってマイナスの結果しか生んでいない。

現在のアフガニスタンの混乱の源流は、1979年のソ連のアフガニスタン侵攻にある。緩衝国家アフガニスタンにおいて、イスラム色の強い政治勢力が伸長してソ連の中央アジア諸国に飛び火することをソ連は恐れた。

旧ソ連の侵攻に対抗するアフガンのムスリム兵。旧ソ連のアフガン侵攻は結果的に失敗に終わった(写真:AP/アフロ)

中東で飼い犬に噛まれる米国

ソ連の暴挙は、1980年のモスクワ五輪の西側諸国のボイコットだけでなく、結果として10年後の1989年におけるソ連のアフガニスタン撤退という無残な結果も生んだ。

ソ連の撤退に応じて勢力を拡張したのがタリバンだ。そのタリバンを米国は、アフガニスタンの安定化に資する組織であると判断して米中央情報局(CIA)などと通じて支援した。そして1996年にはタリバンがアフガニスタンを支配するようになった。

権力を握った段階で牙をむくことは歴史を紐解くとよくあること。タリバンは、西側諸国に反旗を翻し、5年間にわたり女性の人権抑圧など「恐怖政治」を行った。

そして、2001年の9・11のテロの実行犯であるビンラディン容疑者を匿ったことがタリバンの運命を大きく暗転させた。2001年の年末には、米軍の侵攻を受けて、タリバン政権が崩壊した。

米国は「飼い犬に手を噛まれた」のだ。

米国が中東で「飼い犬に手を噛まれた」のは、何もタリバンが最初ではない。イラクのサダム・フセイン大統領にも、ビンラディン容疑者にも噛まれている。

1980年代イラン・イラク戦争の際、イラン革命後の米大使館人質事件という米国史上最大の屈辱を浴びせられた米国は、イランの敵国イラクのサダム・フセイン大統領を支援した。フセイン大統領はイスラム色が薄い世俗的な政治家。イスラム革命を経たイランに対抗するには適切な同盟先と考えたのだろう。

しかし、これで増長したフセイン大統領が1990年にクウェートを侵攻して中東の秩序に挑戦する。そして、米国をはじめとする多国籍軍の攻撃を受け、最終的に2003年のイラク戦争でフセイン政権は倒れた。

一方のビンラディン容疑者は、ソ連侵攻時代のアフガニスタンにおいて、ソ連に対抗する勢力の集団の一員として米国の支援を受けていた。

「タリバン=狂信的なテロ組織」は一面的な理解

第二次大戦後、米国は中東への関与を強め軍事的・政治的に様々な関与をしてきたが、大半はより大きな混乱を招くなど失敗してきている。

失敗続きで死屍累々の中東への関与に限界を感じているバイデン大統領が米国の関与をやめると決断したことは、これまでの米国と中東の歴史を振り返れば正しい判断であろう(現時点でのある意味急な全面撤退が正しいかどうかは分からないが・・・)。

もっとも、民族と宗教が複雑に絡む中東の紛争に、米国は「一方を味方、一方を敵」として軍事支援するが、紛争を複雑化させ、結果的に米国とって味方とされた勢力が米国から離れていくことも多い。

民族も、文化も、宗教も違う米国が自らの価値観を押し付けても、長期的にはうまくいかないのだ。また、紛争の過程で子供や女性を含む無辜の民間人が多数殺戮されることも現地の人々の支持を得られないことにつながっている。

第二に、タリバンを単なる狂信的なテロ組織であるとのみ断定するのは一面的であることだ。

確かに、女子教育を否定する、他の宗教を弾圧するなど人権抑圧は問題だ。テロ行為は言うまでもなく言語道断である。過去のテロ行為や殺戮行為については、十分な謝罪や反省が求められよう。

しかし、住民の支持が全くないのであれば、30年以上にもわたり勢力を継続できない。

長年、アフガニスタンで井戸掘りなどを支援し、2019年に現地で殺害された中村哲医師は、次のように語っている。

「タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、我々がアフガン国内に入ってみると全然違う。恐怖政治も言論統制もしていない。田舎を基盤とする政権で、いろいろな布告も今まであった慣習を明文化したという感じ。少なくとも農民・貧民層にはほとんど違和感はないようです」(故・中村哲医師が語ったアフガン「恐怖政治は虚、真の支援を」)

タリバンが穏健化すると考える理由

我々は、イスラム教過激派と聞くと、欧米のプリズムで物を見てしまい、危険なテロ集団であると思ってしまう。

今回の報道を見ても、「タリバンのメディア支配が始まり、番組にイスラム教の宗教色が強まった」という旨の報道もある。ニュアンスとしては、イスラム教色の強い番組が増えることが問題であるといった趣旨が感じられた。

しかし、アフガニスタン人の99%はイスラム教徒である。他の宗教を弾圧したり、女性の人権を抑圧したりすることは問題であるが、イスラム教色の強い番組自体は問題ではない。日本のメディアは、特に中東については、知らず知らずのうちに欧米のプリズムで見てしまうことがあるので注意が必要だ。

また、現地の人からすると、米国に支援された前政権も腐敗の極みで機能しているわけではない。米国や日本からの支援を基に、自らの懐を肥やしてきた政権幹部も多数だ。

実際にアフガニスタン人に聞くと、「タリバンは問題だが、現政権(先日倒れた前政権)も問題だ」という声も大きい。五十歩百歩なのだ。

以上の点を基に、今後の展開を予測したい。

現時点(8月19日)で今後の情勢の展開を予測することは難しいが、タリバンが20年前と違って穏健化して、世界各国からの政府承認を得るように動き、世界各国も承認に向けて動こうとするのではないかと予測する。

いくつか根拠がある。

第一に、前政権支援者に報復はしない、女性の人権保護を重視するなど、20年前とは違う融和的な姿勢を見せている点だ。

単なるポーズの可能性もある。実際に、女性キャスターの降板、抗議デモへの発砲による死亡事件も起きている。しかし、過去20年の経験から世界各国の承認が得られなければ、国家として、政府として成り立たないことを大枠では学んでいる可能性もある。

特に、コロナ禍の現在、ワクチンを含め世界各国からの支援や国際社会との協調は死活的に重要だ。女性への人権抑圧が続く以上、政府承認は得られないため、今後は一定の譲歩をしてくる可能性があるとみている。

第二に、欧米や中東諸国をはじめ、世界各国にとっても、タリバンを孤立させることは、国内の人権抑圧を黙認することになるだけでなく、テロ活動など世界を不安定化させる可能性が高いことだ。

世界はタリバンを包摂する方向に動くか

選挙を経ないタリバンの政権獲得の正当性は疑問であるものの、実効的支配をしていることは事実である。その政権を野放図にさせておくことの危険を欧米は察知するであろう。

中国やロシアとタリバンが結びつく可能性も、懸念材料だ。そう考えると、欧米各国や日本は、タリバンを国際社会に包摂するべく動かざるを得ないのではないか。

展開次第では、大きな人道上の危機にもつながり、中東と世界を不安定化させるアフガニスタン問題。直接の関係は少ないかもしれないが、ビジネスパーソンとしても十分にフォローすべきテーマだと思う。

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