12/29The Gateway Pundit<President Trump Releases List of Joe Biden’s “Record of Complete and Total Failure”>
バイデンの無能・無責任・腐敗を立証するものはトランプのリスト以外にたくさんある。
12/30看中国<囤积粮食:中共备战并备荒?(图)=食料備蓄:中共は戦争の準備か飢饉の準備をしている? (写真)>日経は、世界人口の20%未満の中国が、トウモロコシ、白米、小麦などの世界の主要穀物の半分以上を備蓄していると報道した。報道は米国農務省の見積を引用し、2022年上半期に中国が世界のトウモロコシ在庫の69%、米在庫の60%、小麦在庫の51%を保有すると見込まれるとした。これは、10年前と比べ、20%の大幅増である。中国の継続的且つ大規模な穀物の貯蔵を反映している。
デマと言われるのを恐れて、日本のメディアは中国税関のデータも引用した。昨年の中国の食品輸入(飲料を除く)は981億米ドルに達し、10年間で4.6倍に増加し、今年1月から9月までの食品輸入は2016年以降で最高点に達した。過去5年間で、中国への大豆、トウモロコシ、小麦の輸入が2〜12倍に急増し、牛肉、豚肉、乳製品、果物の輸入も2〜5倍に増加した。
理由は簡単で、小学校レベルの習近平は人文的な素養はほとんどなく、彼は成長期には文化大革命のスローガンと毛沢東語録を諳んじて大きくなった。文化大革命の中期に最も人気のあった毛沢東の「最高の指導」は、「人民のために戦争の準備と飢饉への準備をする」であった。人民のためにというのは偽りであるが、党や自分にとっては真実である。
このスローガンは、元々毛沢東と劉少奇が第3次5カ年計画について話し合った1965年1月に提唱された。当時、中共の戦略目標は「帝国主義・修正主義・各国反動派に反対」し、自分達のために3大敵を立てることであった。しかし、1969年、毛沢東は、中共第9回全国大会を招集し、党全体を団結させて文化大革命を終わらせるために、躊躇せずに珍宝島の戦いを開始し、中国とソビエト連邦は、武力衝突した。民心を一つにして「共同で敵に対処する」ため、9大で「戦争に備えなければならない」と述べ、続けて「深い穴を掘り、食糧を備蓄し、覇を唱えず」(明の太祖朱元璋が天下を取ったときの“壁を築き、食糧を積み上げ、王になるのは時間をかけて”という戦略から取った)の「最高の指導」である。同時に、「人民のために戦争と飢饉への備え」が打ち出され、都市部と農村部で昼夜を問わず高音喇叭が鳴り響いた。当時、深掘りは、ソ連が核兵器を使用した際に隠れることができるよう、大都市で深い防空壕を造ることであった。また、核汚染の防止・制御の最も簡単な方法は、白いシートに身を包むことであると宣伝した。一部の都市の防空壕は、後にショッピングモールになった。
したがって、今回の中共の大規模な食糧貯蔵の最大の目的は、戦争に備えることであって、西側諸国が中国は食糧が不足しているというのは考えが足りない。「兵馬は動かず、食糧と飼葉が先に行く」である。習近平は戦狼外交と愛国心を利用し、狂信的な民族情緒を刺激してきたことで、彼が西側諸国と和解し、統治の誤りの矛盾を認めることは不可能であるため、戦争が勃発する可能性は非常に高い。これが食糧を蓄える主な目的である。
中国での食糧飢饉の可能性については、左傾路線が必然的に経済不調を齎し、飢饉につながるため、これは排除されない。ソビエト連邦、中国、北朝鮮で大飢饉が発生した。習近平は現在、毛沢東の歩んだ道を行き、改革開放以来蓄積された富を消耗している。「国進民退」以後、農村で再度「社会主義改造」が起これば、中国は自給自足できないため、農村経済は凋落し、飢饉を齎す。豚でさえうまく管理できず、餌を集めなければ、将来何億もの人々の暴動は想像できないものではない。
中国は米国、カナダ、オーストラリアなどの世界の主要な食料生産国と対立している以上、習近平はどうしたら災いを未然に防ぐことができなくなるのか?しかし、穀物の貯蔵には外国為替が必要であり、外資が撤退したら、輸出が大幅に減少し、食糧貯蔵量は少なくなる。食糧を長期間保管するとカビが生えて悪くなり(私はカビの生えた「戦争準備用食品」を食べたことがある)、横流し等腐敗の形跡を消すため穀倉に火を付けたりする。欧米諸国が人道について話しているだけで、食糧禁輸措置によって中国人が飢えているわけではなく、中共が民主国家に人道を話すことは決してなく、独裁政権を維持し、領土を拡大するために西側を必ず消滅させようとする。したがって、文明と野蛮の間では、文明は「君子」であるために失敗することがよくある。しかし、中共の食糧貯蔵が世界の人々の生活に影響を与え、食料価格の上昇につながる場合でも、西側諸国は、中共がインフレを引き起こし、人々の心を乱すという政治的目標を達成することを防ぐために介入する必要がある。
中共が政治目的なしで食糧備蓄するはずはない。戦争準備と見ておいた方が無難。
https://www.secretchina.com/news/gb/2021/12/30/993683.html
12/30希望之声<粮食危机再掩盖不住 习近平无意间泄一大机密=食糧危機はもはや隠蔽できず、習近平はうっかり秘密を漏らした>2021年がもうすぐ終わる。新年の到来とともに、中共はより多くのリスクと危機に直面するだろう。食糧危機はその1つである。最新の中共政治局会議で、習近平総書記は再び食糧安全保障を強調し、大豆を植えることの拡大を要求した。中共の農業組織は、来年、政治的課題として大豆の作付けを拡大する予定である。外部の分析によると、中共は大豆の植え付け拡大を要求するには遅すぎるようであり、これはもはや純粋な食料安全保障の問題ではなく、政治的安全の高みに達したことを示し、中共は世界とのデカップリングを計画し、鎖国に向かっている可能性がある。
習近平は食糧供給を確保することを要求する
中国は1億5000万トン以上の穀物を輸入している
中共は「食糧豊作」を使ったデマで食糧危機を隠す
デカップリングの準備か?大豆の植え付け拡大は政治的課題となる
https://www.soundofhope.org/post/579569
12/29阿波羅新聞網<闭关锁国?中国饭碗装中国粮 中国扩产大豆成2022重大政治任务=国を閉じ鎖国へ?中国のご飯茶碗は中国産の食糧で 中国の大豆生産の拡大が、2022年の主要な政治的課題になる>中共の習近平総書記は最近、「中国人のご飯茶碗は常に自分の手でしっかりと握らなければならない。ご飯茶碗は主に中国の食糧で満たされている」と強調した。中国全国農業農村局長会議で、大豆の植え付け拡大を重大な政治任務として、来年完了しなければならないとした。分析は、大豆の対外依存を減らす中国の試みは、実際には中国のさらなるデカップリングと鎖国の現れであると指摘した。
https://www.aboluowang.com/2021/1229/1689191.html
12/29阿波羅新聞網<中共二十大权争激烈 习近平喊话“服从安排”= 中共20大の権力闘争は熾烈、習近平は「決めたことに服従せよ」と叫ぶ>今年と来年の2年間は人事異動の重要な年になる。習近平は先日中央政治局委員に向かい、中共20大の開催が来年の政治局の最優先事項であり、政治局は人事異動の規則を守り、「決めたことに従う」べき、と要求した。専門家の分析によると、習近平のこの警告は、政治局上層部をめぐる激しい競争を浮き彫りにしている。
習近平は、20大での再選を確実にするために警告を発した。
中共公式メデイアの新華社通信は、中央政治局が12/27~28まで「民主生活に関する党史研究と教育会議」を開催したと報じた。習近平は会議で、中共20大の開催が来年の政治局の最大の政治的任務であり、政治局常務委員と委員は「党中央の権威を守り、権限をトップに集中させ、・・・望ましくない傾向を防ぎ、克服する」よう警告した。
米国にいる時事評論家の唐靖遠は、次のように述べた。「これは、習近平が20大で再任を確実にするために、正式に人事カードと布石を実行し始めたことを意味する」
来年秋の20大まで闘争が続き、3選されれば習の基盤は盤石になる?
https://www.aboluowang.com/2021/1229/1689160.html
12/30希望之声<刺杀习近平事件是真的?王立科被起诉添两罪名=習近平の暗殺事件は本当か? 王立科は起訴に2つの罪が加えられる>中共最高検察院は12/29、江蘇省党委員会元常務であり、政治法務委員会の元書記である王立科が起訴されたと明らかにした。贈賄・収賄の罪に加えて、新しく「マフィアを庇った組織的犯罪」と「身分証明書を偽造する犯罪」で起訴された。外部からは稀に見ることであるが、「あるリーダーを暗殺する罪」と噂されている。習近平は中共政治局に「リーダーに従う」ように警告を発したばかりで、王立科がすぐに起訴されるのは、威嚇の意味を暗示していると。
まあ、本当かどうか?冤罪やでっち上げが普通の国ですから。
https://www.soundofhope.org/post/579518
何清漣 @ HeQinglian 9時間
2021年の世界の年度言葉:極変 https://epochtimes.com/gb/21/12/28/n13465080.htm
中国の「平和的台頭」以来、世界は冷戦後の単極→二極(チャイメリカ、中米国、中米コンソーシアム)状態から2021年には多極状態へと変わってきた。世界の価値観をリードする米国とヨーロッパはグローバル化という普遍的な価値観から人権理念の多様化は、宗教的になった気候のグリーンエネルギーとジェンダーの多様化に変わり、価値分立の多極世界に再び突入した。
epochtimes.com
何清漣:2021年の世界の年度言葉:極変-大紀元時報
バイデン政権が現在グローバル戦略と見なしているインド太平洋戦略に関して、インド太平洋地域で最も重要なプレーヤーが米国と中国であることは間違いない。しかし、これらの2つの大きな国は経済のグローバル化の経済構造において、とっくに・・・。
何清漣 @ HeQinglian 7分
データは嘘をつかない:
NYTとOur World In Dataのデータ
昨年の疫病流行の始まりから12/28まで、米国でのcovid-19による死亡者数は82万人であった。
https://ourworldindata.org/coronavirus-data
CDC:2021年1月17日の時点で、米国の新型コロナによる死亡者数は394,495人に達した。 4月に、それはおよそ375,000人の死亡に修正された。
800,000-375,000 = 425,000
結論:防疫に相応しい人が選んだバイデンは、トランプよりも多くcovid-19による人の死亡を記録している。
ourworldindata.org
コロナウイルスパンデミック(COVID-19)–データ 統計と研究
このページの目的は、パンデミックに関するすべてを視覚化して一覧表示することである。
何清漣 @ HeQinglian 3時間
バイデンの2021年の経済的成果の総括は、米国の権威ある組織のデータ(インフレ率/失業率)、WSJ、ブルームバーグなどのメディアとは異なる。
彼はバイデンフレーションを経済成長率として扱っているのかどうか?
この話を思い起こしてみて:知的障害のある人は心配が少なく、障害のある子供はより多く楽しめる。
引用ツイート
バイデン大統領 @ POTUS 7時間
アメリカ合衆国政府関係者
あるアナリストは過去50年の大統領の中で最強の初年度の経済実績を記録したと述べたもので、2021年を締めくくる。
進歩を続けよう。
福島氏の記事では、劉亜洲(反日親米の)上将の失踪と上記の食糧備蓄とは関係があるのかどうか?台湾侵攻のために、五月蠅い劉亜洲を隔離して黙らせ、戦争を遂行して食糧が輸入できなくなっても、当面を凌ぐつもりなのか?
日本は余りに平和ボケしすぎている。今の岸田政権は、中共が台湾侵攻した時の準備はできているのか?まあ、戦争を見たくないと言って考えることをしてこなかった国民も、そうなって初めて愚かさに気づくことになりますが。日本のメデイアと教育が悪すぎます。
記事
(福島 香織:ジャーナリスト)
中国国防大学の元政治委員で解放軍きっての理論家、しかも中共元老、元国家主席の李先念の娘婿という紅二代(共産党の元高級幹部の子弟)のサラブレッドでもある劉亜洲(りゅうあしゅう)上将が逮捕された、という噂がネットを駆け巡っている。
いわゆるゴシップ情報であり今すぐに確認が取れるものではないのだが、2022年秋に予定される第20回党大会前のこのタイミングでは、見過ごせない話である。その信ぴょう性や背景について考えたい。
汚職の罪で拘留?
きっかけは12月19日、ニューヨーク在住の中国人作家、卒汝諧がブログ上で北京の関係者から“劉亜洲と弟の劉亜偉の2人が同時に逮捕された”と聞いたと書き込んだことだった。卒汝諧は次のように書いていた。
《今朝、北京の兄貴分(消息筋)の一人から電話があって、劉亜洲が北京で、その弟の劉亜偉が広州で同時に拘束されたという。私が「どういうことなのか? こんなタイミングで劉亜洲が何かしでかしたというのか」と聞くと、兄貴は「劉亜洲は自分を過大視しており、眼中に誰も映っていない。だから習近平本尊を根本的に馬鹿にしていた。それが様々な反動的言論の中に常に散見されていた」と言う。
劉亜洲は公然と、すべての中国指導者の道徳水準は一般人より低い、などと言っていた。ある人が、あなたの岳父(妻の父)である李先念もそうなのか? と尋ねると、劉亜洲は「私はすべての中央指導者、と言ったのだ」と冷ややかに笑ったという。・・・李先念のメンツは役に立たなかったのか、と問うと、兄貴は笑って「北京官僚の現実はそんなものさ。死んだ李先念のメンツなど、生きている豊台区の書記にも劣るのさ」と言った。
私は「こういう状況は面倒なことになる。劉亜洲のような人物は面倒ごとに深入りするのはたやすいが、脱するのは難しい。動きがなければ動かないが、いったん動き出すと死地に踏み込む」と言うと、兄貴は「今の国家は本当に金がないんだ。だから紅二代から金を搾り取るしかない」と言っていた。・・・》
卒汝諧がブログに書いた情報は、劉亜洲と劉亜偉の2人が逮捕されたということだったが、劉亜偉が拘束されていないことはすぐに確認された。在米の華人民主化運動家や知識人の多くは劉亜偉と面識があり、すぐ連絡が取れたのだ。卒汝諧は米国発の民主派向け雑誌「北京の春」上で「重要訂正:劉亜偉はすでに米国にいる!」と訂正記事を出した。
だが、その劉亜偉が「兄がどうなったのか全く分からない」と語ったらしい。劉亜洲は依然として「失踪」中だ。
その後、中国人著名ジャーナリスト・高瑜は12月22日にツイッター上で、劉亜洲が拘留されたという情報を発信した。そのリンクが示す内容によれば、劉亜洲の罪は汚職のようだ。
「国防大学の名義で戦略基金会を創設しようとして批准を得た後、彼は国防大学に参加せず、自分たちのグループの私物として、巨額の資金を横領した」
「劉亜洲は本の出版で6000万~8000万元を稼いだとされるが、軍事規律委員会が国防大学を調べた時、本は1冊もなかった」
「国防大学の碩士、博士を招聘するという名目で、若い女性軍官の愛人をかこっていた」
「習近平が(2期目に入る前に)劉亜洲を汚職で処分しようとしたところ、李先念の妻が(李先念の死後も怠慢によって中南海から引っ越さずいた)、習近平が乗った車両の行く手を中南海の中で何度も遮って、息子を処分しないでほしい、と泣きついた。習近平は結局、劉亜洲問題を早期退役という形で処理し、それ以上の処分は下さなかったが、今回、改めて処分せざるを得ないような政治上の反動があった」
これらのリンク内容は、国防大学関係者を名乗る人物から発信されているようだが、ニューヨーク在住の政治評論家・陳破空がYouTubeで語っているところによると、真実とフェイクがいろいろ混じっている、という。ただ、劉亜洲の身に尋常ならざることが起きている気配は確かにある。
劉亜洲の強力なバックグラウンド
劉亜洲は、私たち“中国屋”と呼ばれるジャーナリストや研究者にはおなじみの人物である。
年齢は69歳、空軍上将で、第18期中央委員を務めた。北京軍区、成都軍区の空軍政治委員、空軍副政治委員、規律検査委員書記、国防大学政治委員を歴任し、2017年に一足早く退役していた。
劉亜洲の父親の劉建徳は貧農出身で、16歳で新四軍兵士として抗日戦争を戦った後、出世し、蘭州軍区の后勤部副政治委員にまでなった生え抜きの軍人。劉亜洲はその長子で、4人の弟がいる。
三男の劉亜偉は米国留学後、米国に定住、いくつかの米国の大学教授をへて米民主党系シンクタンク・カーターセンターに所属する中国問題研究者となった。カーター大統領の訪中に5回随行して中国最高指導者とも面識がある。また中国のチャハール学会、アトランタ大学中国研究センターにも所属、全米中国研究連合会会長や、上海復旦大学社会科学高等研究員客員教授なども務めている。つまり中国の典型的な「ソフトパワー」人物で、米中外交で少なからぬ影響力を発揮してきた。
次男の劉亜蘇少将はかつての総参謀部情報局に所属。末の弟(五男)の劉亜武大佐は空軍第五師団の政治委員だ。劉亜洲の妻の李小林は元国家主席・李先念の娘で、武漢大学の同級生だったらしい。彼女も中国人民対外友好協会会長だ。
つまり劉亜洲は軍人ファミリー出身で、今なお兄弟が軍の中枢におり、妻は紅二代という非常に強いバックグラウンドがある。
弟の劉亜蘇は本物の情報将校だが、劉亜洲自身も外交の裏工作的な仕事、インテリジェンス方面の仕事が得意だったようだ。かつて広東嶺南文博研究院執行院長、広東省・省情調査研究センター主任などを務め現在は米国在住の馮勝平が明鏡新聞の配信番組で語っていたところによると、韓国と中国の国交樹立などの下工作や、台湾マフィアを介しての中台統一工作にも関わったことがあると、本人が回顧して語っていたらしい。
この劉亜洲が、もし今のタイミングで身柄拘束されたのだとしたら、いかなる理由だろう。
急激に悪化した習近平との関係
劉亜洲は日本では過激な反日言論が報道され、反日タカ派軍人と言う印象が強いが、その本質は典型的な親米軍人だ。彼自身、米スタンフォード大学に留学している。実は解放軍内には意外とこうした親米派は多いと言われる。彼らには米国の軍隊の在り方、システム、戦略に対するリスペクト、憧れが根底にあり、多くは米軍との戦争は避けたい、戦えば負ける、と考えている、という。
劉亜洲は2016年、国防大学で教鞭をとっていたとき、米軍内の情報伝達のシステムの方が優位性があり、旧ソ連時代の伝統を受け継ぐ中国のピラミッド式指令系統は全面的に改革すべきだ、と語ったことがあるという。
また劉亜洲は台湾武力侵攻反対派である。台湾武力侵攻は非常に困難だ、なぜなら台湾防衛は国民党軍だけでなく西側国家が参加するからだ、といった主張を繰り返していた。
彼の反日言論も風向きが変わってきており、2019年10月の「当代世界」誌への寄稿文では、(中国が釣魚島を軍事攻略しようとしたら)日本が4時間で(解放軍)東海艦隊を殲滅することはあり得ると日本の軍事力を評価しているとも取れる発言をして、中国愛国世論からバッシングを受けたこともあった。
劉亜洲はその優秀さ、李先念の娘婿という立場から、習近平政権第1期目の初期に国防部長になるのではないか、という予測もあったのだが、その後、習近平との関係が急激に悪化していくのは、こうした発言が習近平のカンにさわったからではないか、という声もある。
さらに興味深いのは、2015年9月に劉亜洲が出した著書『精神』の中で、中共が崩壊するリスクを指摘していたことだ。「中共が台湾を武力侵攻すると中日戦争が引き起こされ、もし中共が敗戦すれば、それはもう1つの甲午戦争になるだろう。中共政権にとって台湾を侵攻することは帳尻の合わない(損する)ことであり、新疆、チベット、果てには内モンゴルもそのタイミングで失いかねない」。さらに、もし台湾が中国に併合されても米軍はアジアにとどまり不敗の棋局となる、という。
劉亜洲は2010年にフェニックステレビのインタビューで、中国は10年以内に民主政治に転換していく、といった予言めいたことも言っていた。
実のところ、当時は、北京夏季五輪を経験し、GDPが日本を超えて世界第2位になり、中間層の存在感が際立ってくると同時に、社会全体の公民権利運動がにわかに高まり、このような考え方は中央官僚の中でも珍しくなかった。
だが、劉亜洲のこうした発言や思想は、武力侵攻も選択肢に入れた台湾統一、米国はじめ西側社会に対する戦狼外交といった習近平路線に対してケチをつけていることになる。
高瑜のツイートのリンク先のブログにもあったが、習近平は2017年に、劉亜洲を汚職で摘発しようとしたことがある、といわれている。習近平は、李先念の妻の懇願を受けて、(汚職で着服したとされる)1.7億人民元の返金と早期退役で不問に付した。一部の言説によれば、この汚職嫌疑自体がフェイクで、習近平は劉亜洲の言論をコントロールするために失脚を仕掛けたが、劉亜洲のようにバックグラウンドの強い軍人を完全につぶすことはできなかった、ということらしい。
不自然な「失踪」の原因は?
習近平は権力の禅譲を受けると、すぐに徐才厚、郭伯雄という解放軍2大長老を失脚させた。劉亜洲が本当に拘束されたのだとしたら、その2人に匹敵する軍の大物の失脚ということになる。
習近平政権になって失脚した軍の上将は7人いるが、劉亜洲の実力とその軍内の人気を考えると、彼の不自然な「失踪」はいろいろと想像を掻き立てられる。
前出の政治評論家・陳破空は、劉亜洲の身に何か起きたのであれば、それは軍内の政変に巻き込まれたのではないか、と語っている。
彼ほど西側の政治構造、軍事構造に精通している人物は太子党の中でも珍しく、退役したとはいえ解放軍内での影響力は維持している。諜報や外交における水面下工作の経験もあり、広い人脈、弟を通じての米国とのパイプもある。もし、習近平政権第3期目を阻める人物がいるならば、劉亜洲ではないか? 仮に劉亜洲にその野心がなくとも、彼が巻き込まれる可能性もあれば、習近平の疑心暗鬼によってあらぬ疑いをかけられる可能性もある。
党大会前になるとすぐ、こういう想像力を働かせるのは中国屋の悪い癖なのか。だが、第18回党大会直前の薄熙来の失脚(事実上の政変未遂)もあった。このまま何事もなく平穏に習近平第3期目政権継続となるとは、やはり思えないのである。
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