3/2The Gateway Pundit<If Europe Wants Zelensky? Then Europe Should Go to War!=もしヨーロッパがゼレンスキーを望むなら、ヨーロッパは戦争をすべきだ!>
米国は支援せず、欧州にウクライナを任せるべき。米国兵士が戦って死ぬ理由はない。欧州の自国の兵士の死でウクライナの戦争継続をすればよい。
ベルギーのDrieu Godfridiによるゲスト投稿
アメリカの支援がなければ、ウクライナは陥落するだろう。クリミアやドンバスではなく、ウクライナだ。ウクライナの兵士たちの勇敢さは本物であり、称賛に値する。なぜなら彼らは祖国のために命を落としているからだ! だが、全能のアメリカの支援がなければ、ウクライナは猫の手先でしかない。
したがって、ウクライナが6か月以内にロシアの州になるかもしれないときに、米国の副大統領と大統領を公然と非難することは、元俳優のゼレンスキーがつい最近成し遂げた偉業であり、子供じみていて未熟で非生産的で、非常に錯乱している。ウクライナはもっと良い扱いを受けるに値する。
ウクライナ和平に向けたアメリカの計画について議論したり、討論したり、反対したりすることは、もちろんできる。しかし、カメラの前ではだめだし、過去3年間にアメリカから3500億ドルの援助を受け取ってきた男には似合わない、教授のような口調では決してだめだ。
ヨーロッパはウクライナでアメリカに代わるのでしょうか?
3年間、ヨーロッパの「エリート」、特にEUは、ドンバス、さらにはクリミアの奪還を目指して、ロシアに対して口先だけの全面戦争を繰り広げてきた。同時に、グリーンディールの名の下に、ヨーロッパはロシアの工業力、ひいては軍事力を計画的に破壊してきた。ロシア政権の協力者たちは、これ以上ないほど「うまく」やってきた。
弾薬という基本的な必需品がなければ戦争はできない。財政的に困窮し軍事的に無力なヨーロッパには、ウクライナで米国に取って代わるだけの財政的、軍事的資源はない。密室で空想することに慣れたEUのエリートたちは、言語は創造主によるものではないことを忘れている。言葉で分断を作り出すことはできないのだ。
現実には、これらの軍事的ヨーロッパ「エリート」の戦略は、アメリカがロシアとの戦争を主導し、資金を提供することだ。アメリカが人員、装備、資金を負担する必要がないため、代理戦争はなおさら楽だ。しかし、トランプが登場し、ヨーロッパの戦略は崩壊した。
ヨーロッパは、ウクライナのケース以外にも、アメリカの支援なしにはロシアに軍事的に対抗する手段がなく、トルコのような二流国に過ぎないことを思い出すべきだ。
したがって、ウクライナ戦争で何が危機に瀕しているかは、ヨーロッパ人にとっては極めて重要だが、彼らが考えているような意味ではない。問題は、アメリカの保護を維持するか、それを失うかということだ。もしそれを失えば、すべてを失うことになる。存在しない軍隊や軍事装備を2週間で発明することはできない。
アメリカに対して大西洋主義はない。
厳格な大西洋主義を唱えながら、米国政権に真っ向から反対するマーク・ルッテ流のヨーロッパ人は、生きた、そして不毛な矛盾だ。米国に対して大西洋主義は起こらないだろう。米国民は明確な民主的な選択をした。それを尊重するのは我々次第だ。
以上のことから次のことが分かります。
- 米国はウクライナに交渉による和平を押し付けるだろう、それが米国の望みだからだ。
- ヨーロッパ諸国はグリーンディールを破壊することによってのみ自らの軍事力を取り戻すだろう。
Si vis pacem, para bellum
Drieu Godefridi
https://www.thegatewaypundit.com/2025/03/if-europe-wants-zelensky-then-europe-should-go/
3/2The Gateway Pundit<Globalist Lovefest: Western Leaders Line Up with Zelensky in UK for Group Shot After Rude and Repulsive Stunt at White House – Maybe They’ll Pay for the Unending War Now?=グローバリストの愛の祭典:WHでの失礼で不快な行為の後、西側諸国の指導者たちが英国でゼレンスキー大統領と集合写真を撮る – 彼らはこれから終わりのない戦争の代償を払うことになるのだろうか?>
米国は欧州グローバリストに騙されないように。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、金曜日に米国民とトランプ大統領を軽視したためWHから追い出された後、土曜日の朝に英国に飛んだ。
よかった!
米国とウクライナの間で行われる、簡素な公開調印式になるはずだったが、歴史的な調印式に集まったトランプ大統領とその閣僚らをゼレンスキー氏が軽視し、説教したため、惨事に変わった。
トランプ大統領と政権はその後、ゼレンスキー氏をWHから追い出し、WHスの敷地から立ち去らせた。(FAFO)トランプ大統領と彼のチームは、恩知らずのウクライナの指導者が大統領の自宅に来て、ウクライナの戦争の大義に多大な貢献をした国を軽視することを許すつもりはなかった。
土曜日の朝、ゼレンスキー氏は欧州のエリート層との会談に先立ち英国へ飛び立った。彼らは彼を両手を広げて歓迎した。
ヨーロッパ大陸全土の指導者たちが英国に集まり、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を応援する集合写真を撮影した。
しかし、彼らは戦争を続けるためにお金を出すでしょうか? 米国なしでは、彼らは実際にいくつかの犠牲を払わなければなりません。
https://www.thegatewaypundit.com/2025/03/globalist-lovefest-western-leaders-line-up-zelensky-uk/
3/2NewsWeek<Elon Musk Supports US Withdrawal from NATO, UN=イーロン・マスク、NATOと国連からの米国の撤退を支持>
ドナルド・トランプ大統領の側近で億万長者の支援者イーロン・マスク氏は、米国が北大西洋条約機構(NATO)と国際連合(UN)から脱退すべきという要求を支持した。
土曜夜の投稿で、マスク氏は「NATOと国連から脱退する時が来た」と書いたユーザー@GuntherEaglemanの提案を支持した。
左翼が牛耳る国際組織は日本も含めて加盟を再考すべきでは?米国がNATOを離脱したら、欧州は人権弾圧している中共と安保条約を結ぶ?それともロシアと結ぶ?
https://www.newsweek.com/elon-musk-us-withdrawal-nato-un-2038354
https://x.com/i/status/1896267384153161880
ヒラリーがピート・ヘグセスを「プーチンの感情を傷つけたくないのか」と批判したのに応えたもの。ヒラリーが国務長官時代にロシアと「リセット」しようとして失敗。
https://x.com/i/status/1896145498853290277
3/3阿波羅新聞網<泽连斯基疯狂!出手打习近平这张牌 天下真要大乱=ゼレンスキーは狂っている!習近平カードを切ると、世界は混乱に陥るだろう>ウクライナは中共カードを切る準備ができている!これは時間の問題だ。中共とウクライナの政治家たちは何十年もの間、互いに秋波を送っており、このためお互いをよく知っており、利益交換が多すぎる。 「今こそ両国の首脳会談を設定する時だ。中国は和平合意で重要な役割を果たすことができるため、これは重要な瞬間だと思う」とウクライナ大統領府長官のアンドリー・イェルマークは中国メディアとのインタビューで公に語った。
このビデオは、フェニックステレビと中国グローバルテレビネットワーク(CGTN)がヨーロッパの空港でウクライナ大統領府長官のアンドリー・イェルマークにインタビューする場面のクリップである。ゼレンスキーとそのチームは欧州に戻り、英国を訪問している。アンドリー・イェルマークはゼレンスキーの意思決定に大きな影響力を持っている。戦争勃発以降、ゼレンスキーは国防大臣、陸軍司令官、多くの高官を交代させたが、イェルマークには手を付けていない。
ロ・ウ戦争以前、ウクライナは長年にわたり中共に大量の軍事技術を提供し、多くの軍事技術者を中共に輸出しており、中共の軍事産業の台頭に最も貢献していた。ロ・ウ戦争は3年間続いた。中共とプーチンは緊密に連携し、肩を並べて背中合わせに立ち、戦争に必要なすべての物資を提供した。中共の気前の良い支援がなければ、ロシアはとっくに軍撤退させていただろう。興味深いのは、ゼレンスキーやウクライナの高官らが中共を公然と非難したことがないことだ。習近平主席をこの時期にウクライナに招き、和平協定について話し合うことは、トランプやプーチンへの侮辱であるだけでなく、習近平主席の地位を高めることにもなるが、結果はさらに悪くなるかもしれない。
イェルマークは2/28トランプ・ゼレンスキー会談ぶち壊しの原因を作った張本人との噂が。別にWHで署名しなくても良かったのに、彼が拘ったのは裏があると思う。中国は米国の敵。やってみればよい。今のウクライナ政権は信用できない。
https://twitter.com/i/status/1896200698204958844
https://www.aboluowang.com/2025/0303/2183845.html
3/3阿波羅新聞網<英首相:3国将向美提交停火计划 欧洲领导人会议达四点共识=英首相:3カ国が米国に停戦案を提出 欧州首脳会議、4項目で合意>2/28、ゼレンスキーと米国との交渉が決裂した後、支援を求めて英国を訪れた。 3/1、英国は20億ポンドを超える援助融資を提供した。 3/2、スターマー英首相はロンドンで欧州首脳会議を主催し、ウクライナ和平について議論した。会議は約2時間続いた。会合には、フランス、ドイツ、イタリアの首脳、NATO事務総長マルク・ルッテ、欧州連合(EU)のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、ゼレンスキー大統領、カナダのトルドー首相が出席した。
スターマーは首脳会談前にBBCに対し、英国、フランス、ウクライナは協力してロシアとウクライナの停戦計画を策定し、米国に提出すると語った。彼はトランプがウクライナの永続的な平和を望んでいると信じており、米国の安全保障への保証が計画実現の鍵であると強調した。スターマーは首脳会談後、英国やフランスなどがウクライナと協力し、停戦を推進すると述べた。欧州は重い責任を負う必要があるが、米国の支援なしには実現できない。同氏は、3/1夜にマクロン大統領と電話会談し、米国とロシアと個別に交渉することで合意したことを明らかにした。スターマーは「英国とフランスは最も先進的な考えを持っており、計画が完成次第米国と協議する。これは正しい方向への一歩だ」と述べた。
サミットでは以下の4つの合意に達した:
- 戦時はウクライナへの軍事支援を継続し、ロシアへの経済的圧力を強める。
- 平和はウクライナの主権と安全を確保しなければならず、ウクライナは必ず交渉に参加しなければならない。
- 欧州の指導者らは、ウクライナにおけるロシアの将来の侵略をできるだけ阻止する。
- ウクライナを防衛し、平和を確保するために「有志連合」を構築する。
アポロネット王篤然評論員は、英国からの融資以外に、他の国が新たな援助を提案していないことに気づいたか、と述べた。
https://www.aboluowang.com/2025/0303/2183840.html
3/3阿波羅新聞網<泽伦斯基必须下台?美国安顾问暗示=ゼレンスキーは退陣すべきか?米国安全保障補佐官が示唆>米国の国家安全保障担当大統領補佐官ウォルツは月曜日、和平合意に達するにはウクライナのゼレンスキー大統領が辞任しなければならないかもしれないと示唆し、ロ・ウ戦争への米国のアプローチにおけるトランプ大統領の予想外の変化を強調した。
トランプ大統領と副大統領のJ・D・バンスが大統領執務室でゼレンスキーと激烈な遣り取りを交わした数日後、マイク・ウォルツは、米国は欧州主導の安全保障と引き換えに、領土譲歩を含むモスクワとキエフ間の恒久的な平和を確保したいと考えていると述べたとロイター通信とAFPが報じた。
トランプはゼレンスキーの辞任を望んでいるかとの質問に対し、ウォルツはCNNの「ステイト・オブ・ユニオン」の番組で「この戦争を終わらせるには、我々と交渉し、最終的にはロシアとも交渉できるリーダーが必要だ」と語った。
「ゼレンスキーが自国の戦争終結に反する形で個人的あるいは政治的な動機を持っているのであれば、我々は対処すべき本当の問題を抱えることになると思う」とウォルツは語った。
マイク・ジョンソン下院議長も、ゼレンスキーが米国の要求に応じない場合、ウクライナには別の指導者が必要になるかもしれないと述べた。
ゼレンスキーは米国の信認を失った。
https://www.aboluowang.com/2025/0303/2183808.html
何清漣 @HeQinglian 9 時間
物事の本質を見ているかどうか?世界は新たな極を得た。
英国のこの動きは、一石三鳥である:1. 欧州に復帰するが、ドイツが力を落としているため、もはや3番目の国ではない2. 米国抜きでも英国がNATOの立場を維持できることを米国に示す。3. 今後、世界は米国、中国、ロシア、欧州が主導する4極となり、残りの国々は好きな食卓の席に座ることができる。
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引用
聯合早報 Lianhe Zaobao @zaobaosg 13 時間
スターマー英首相は、英国とフランスが「有志連合」を率いてウクライナの安全保障を保証し、ロシアとの戦争を終わらせる計画を策定すると述べた。
https://zaobao.com.sg/realtime/world/story20250302-5954062?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1740914340
何清漣 @HeQinglian 10 時間
このメッセージで最も重要なことは、「有志連合」というフレーズの出現である。ジョージ・W・ブッシュはイラク戦争を開始したとき、「有志連合」のアプローチを採用した。つまり、当初の同盟から反対派を排除し、自発的な参加に基づいて新たな組み合わせをするというアプローチだ。 「英国首相は、英国、フランス、ウクライナが和平協定を策定し、それをトランプ大統領に回して、ウクライナと米国大統領に関係修復を個人的に促すと述べた。」
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何清漣 @HeQinglian 1 時間
😂😂😂
引用
聯合早報 Lianhe Zaobao @zaobaosg 1 時間
フランスと英国は、ウクライナ戦争の空、海、エネルギーインフラの前戦で1か月間の停戦を提案したが、欧州の平和維持軍は当面ウクライナに派遣されない。 https://zaobao.com.sg/realtime/world/story20250303-5955217?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1740957507
何清漣 @HeQinglian 3 時間
EURO NEWSの報道を総合すると、ウクライナのロンドン緊急首脳会談の主な点は、自発的な参加を除けばすべて米国が関わっており、米国は依然として関与する必要がある。
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何清漣 @HeQinglian 3 時間
このプロパガンダのペースでいくと、米ロはすぐに一体化し、欧州の敵となるだろう。 😅😅
引用
RFI 中国語 – Radio France International @RFI_TradCn 12 時間
クレムリン:米国の新政権はすべての外交政策の取り決めを変更しており、これはロシアの想いとほぼ一致している https://rfi.my/BSUs.x
何清漣 @HeQinglian 1 時間
ロンドン緊急サミットが開催され、10数カ国の首脳が出席した。ゼレンスキーは融資と慰めを受けたが、金髪の首相が英国王立軍を率いてウクライナに赴くという理想は実現しなかった。スターマーのリベラル世界の新たなリーダーになるという願いは叶わなかったようで、有志連合への参加希望者はほとんどいないかもしれない(発表は有志国自身によって行われるだろうと彼は述べた)。
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何清漣 @HeQinglian 3 時間
翻訳:トランプ米大統領、新たな声明で欧州を非難
「我々はプーチン大統領について心配する時間を減らし、移民の強姦集団、麻薬王、殺人犯、精神病院の患者らが我が国に入ってくることを心配する時間を増やすべきだ。そうすれば我々はヨーロッパのようになってはいないだろう。」
——ロンドン・サミットを終えたばかりの欧州各国の首脳はすぐ怒り、米国との離脱を再度議論する「ロンドン・サミット2.0」の開催を検討し始めた。
引用
BRICSニュース @BRICSinfo 4時間
速報:🇺🇸🇪🇺 トランプ米大統領、新たな声明で欧州を非難
「我々はプーチンについて心配する時間を減らし、移民の強姦集団、麻薬王、殺人犯、精神病院の患者らが我が国に入国することについてもっと心配するべきだ。そうすれば我々はヨーロッパのような結末を迎えないだろう。」
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何清漣 @HeQinglian 4 時間前
ダメ、全部生放送で公開すべきだ。一人で楽しむよりも、みんなで楽しんだほうがいい。
引用
聯合早報 Lianhe @zaobaosg 5 時間
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領との関係を修復できると信じているが、両国は非公開の協議を継続する必要がある。同氏はまた、ウクライナは米国との鉱物資源協定に署名する意向を維持していると述べた。 https://zaobao.com.sg/realtime/world/story20250303-5955310?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1740960872
塩原氏の記事で、氏の言うことに同意する。
E・ルトワック『戦争にチャンスを与えよ』によれば、「良心や正義感、人道的配慮にもとづく国連、NGO、他国による中途半端な介入が、「戦争」を終わらせるのではなく、「戦争」を長引かせている、と。なにも戦争を奨励しているわけではない。「本当の平和は、戦争の当事者自身が戦争を倦むほど、徹底的に戦った後でなければ訪れない」」と。ウクライナは3年戦ってもう十分ではないのか。ウクライナ人の勇気を全世界に示せたのだから、勝てない戦争で、これ以上犠牲を増やす必要はない。
昭和天皇の戦争責任追及論者は「もっと早く決断すれば、戦争を終わらせることができ、犠牲も少なかった」と考えている人であれば、ウクライナには早く降伏したほうが良いと論理的になるのでは。降伏でなく停戦協議が何故できないのか?
記事
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領やJ・D・ヴァンス副大統領らと会談した。しかし、それは大統領執務室で怒号の飛び交うものとなり(下の写真)、予定されていた「復興投資基金の条件を定める二国間協定」への署名は見送られた。ウクライナが所有するすべての関連天然資源資産(ウクライナ国が直接所有するか間接所有するかを問わない)の将来の収益化から収入を得る基金の創設が危ぶまれる状況になっている。
ゼレンスキーの「化けの皮」
おそらく、読者のなかには、王のようにふるまうトランプが、ゼレンスキーに無理難題をふっかけたから、ゼレンスキーと合意できなかったのだろうと思うかもしれない。悪いのはトランプであり、ゼレンスキーには問題はないと感じているかもしれない。
しかし、会談の内容をつぶさに点検してみると、戦争に「勝っていない」のに、戦争を継続しようとするゼレンスキーに対するいらだちが、トランプにもヴァンスにもあることがわかる。
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トランプは、「君は勝っていない。君は勝っていないんだ」、「君の部下は死にかけている。兵士も不足している」とはっきり指摘した。ヴァンスは、「今、あなたたちは、マンパワーの問題を抱えているために、徴集兵を前線に強制的に送っている。この紛争に終止符を打とうとしている(トランプ)大統領に感謝すべきだ」とのべた。
こう書くだけでは、まだ意味がわからないかもしれない。まず、私がこのサイトで公開した四つの記事を読んでほしい
・昨年12月11日付「いつまでも戦争止めないゼレンスキー…それは止めたら自分が追放されるから」
・同月26日付「ウクライナは「テロ国家」となりロシアを怒らせ、戦争継続を選んだ」
・今年1月2日付「【報じられない真実】3年目の新年、すでにウクライナ戦争の勝負は決している!」
・2月10日付「もはや敗色濃厚!それでも兵力増員を図るゼレンスキーの愚」を参照)
これらで強調しているのは、兵員不足にあるウクライナ側が、まさに「勝っていない」にもかかわらず、戦争を継続しようとするゼレンスキーの「悪」である。戦争をつづければつづけるほど、死傷数が増えるだけだからだ。
マスメディアによる偏向報道
欧米諸国や日本のマスメディアは、ウクライナの敗戦が濃厚であることを報道してこなかった。欧米諸国などからのウクライナ支援があれば、ロシアを圧倒し、ウクライナ東部はもちろん、クリミア半島まで奪還できるかのような報道を、3年間もつづけてきた。
だが、実際には、もはや何年戦争をつづけても、それらを取り戻すことは困難であり、悪くすると、より大規模な領土を失いかねない絶望的な状況にある。だからこそ、トランプは、「君は数百万人の命を賭けている。第三次世界大戦を賭けている」とのべ、戦争を継続することで人命を弄んでいるゼレンスキーを、厳しく批判したのだ。「私は停戦を望んでいる。なぜなら、停戦は合意よりも早く実現できるからだ」と語ったトランプは、一刻も早く戦争を停止することで、ウクライナ国民の犬死を少しでも減らそうとしているのだ。
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トランプ自身の怒りに満ちた言葉を訳すとつぎのようになる。
「いいか、あんたは兵士が足りないんだ。 それはいいことだ。 それから、あんたは俺たちにこう言うんだ。『停戦なんていらない。停戦なんていらない。俺は行きたいし、これが欲しいんだ』と。
いいか、もし今すぐに停戦できるなら、俺はあんたにそうしろと言うだろう。そうすれば、弾丸が飛び交うこともなくなり、あんたの部下が殺されることもなくなる」
会談の終り近くに、トランプは、「だが、取引をするか、我々が抜けるかのどちらかだ。そして、もし私たちが出て行くことになれば、あなたたちは戦い抜くことになる。いい結果になるとは思わないが、戦い抜くんだ」と話した。
この部分を取り上げて、「復興投資基金の条件を定める二国間協定」への署名を脅したと、多くのマスメディアは報じるだろう。しかし、これもまったく違う。そのように報じるマスメディアの報道は偏向していると見るべきだ。
報道されなかった1999年の議会証言
そのことを説明するために、1999年の出来事について知ってもらいたい。1973年から1998年まで米中央情報局(CIA)に勤務し、ロナルド・レーガン大統領時代には大統領特別補佐官も務めたフリッツ・エアマースは1999年9月23日、上院外交委員会で証言台に立った。なぜそんなことになったかというと、同月12日付の「ニューヨーク・タイムズ」(NYT)に「スキャンダル、そして見せかけ」という意見を掲載したからである。
1993~2001年まで大統領を務めたビル・クリントンは、1991年のソ連崩壊後、その継承国となったロシア連邦の「市場経済化」を支援する一方で、ポスト冷戦下の安全保障体制の構築に取り組んだ。しかし、そのクリントン政権の腐敗に満ちたやり方について、ついにCIA職員という、いわば「身内」が噛みついたのである。彼はその記事のなかで、つぎのように述べている。
「(クリントン)政権は、ロシア改革と謳ったものの上から下まで腐敗していることを見過ごした。また、元政府高官たちが今になって明らかにしているように、それに関する率直な情報報告や外交報告を抑制した。この沈黙が、われわれの政策、特に国際通貨基金(IMF)の融資を守ったのである」
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こんな政権批判を書いた結果、議会証言するよう求められたのである。その意味で、彼の証言内容は注目されていた。しかし、その内容についてNYTを含めて、主要マスメディアが報道した形跡を見つけ出すことはできなかった。彼らは、その内容の深刻さを知り、隠蔽(いんぺい)したのである。メディアの多くが民主党支持であるために、クリトン政権の内幕を暴くことを躊躇(ちゅうちょ)したのだ。
その議会証言録をみると、つぎのような発言がある(ビデオでも確認可能だ)。
「KGB(ソ連国家保安委員会)と(ソ連の)共産主義指導部の庇護の下、この活動の多くが加速した1980年代後半の時期を含めれば、非常に大雑把に資本逃避と呼ばれる形で、2000億ドルから5000億ドルがロシアから流出したと推測される」
どういうことかというと、米国は「天然資源と生産力に恵まれた」ロシアから、国際通貨基金(IMF)の融資などを使って、「縁故資本主義」(crony capitalism)を通じて、多くの富を盗み取ったというのである。膨大な資源や企業が、しばしば旧共産党員の手によって、投げ売り価格以下で民間人の手に渡された。企業は、年間収益の現金価値を下回る価格で売却されたケースもある。輸出入特権は取り巻き連中に配られた。
このように、当初からロシア民営化のプロセスは国家と社会を犠牲にした詐欺的なものだった。これこそ、IMFが主導したロシアの市場経済化の真の姿であったというのである。
それにもかかわらず、アメリカの主要マスメディアは彼の証言を隠蔽した。クリントン政権が大きくかかわってきた「改革」が、本当はロシアからの「窃盗」であったという話は、民主党支持者の多いマスメディアには報じられなかったのだ。この不誠実なマスメディアの本質はいまでも変わっていないことを肝に銘じてほしい。
復興投資基金の条件を定める二国間協定
こうした過去の米国政権による資源国ロシアからの窃盗の物語を知っていれば、問題になっている「復興投資基金の条件を定める二国間協定」は、少なくともこっそりと資源を盗み出したクリントン政権よりはずっとマシだ。なぜならウクライナの天然資源の「収奪方法」について、かなりの程度が書かれているからである。
2月26日にウクライナで報道された協定の全文をみると、「ウクライナ政府およびアメリカ合衆国政府は、ウクライナの恒久平和を達成するため、基金協定においてさらに定義される共同所有の取り決めを通じて基金のパートナーシップを確立することにより、復興投資基金(基金)を設立する意向である」とのべ、「基金の管理・運営に関するより詳細な条件は、本二国間協定の締結直後に交渉される後続の協定(基金協定)に定められる」と記されている。その意味で、本当に大切な意味をもっているのは、「基金協定」であることに留意しなければならない。
署名予定のこの協定には、今回の協定が「ウクライナの国際条約に関するウクライナ法に従い、ウクライナ議会による批准を条件とする」基金協定に関する交渉を開始するためのものであると明記されている。ゆえに、本当は今回の協定は基金協定に比べると、そう重要なものではないと言える。しかも、ウクライナ政府との交渉の結果、米国政府はかなり譲歩したことがわかる。
第一に、ウクライナの要望にしたがって、「アメリカ合衆国政府は、恒久的な平和の実現に必要な安全保障を得るためのウクライナの努力を支持する」という文言が加えられた。安全保障を十分に確約するものではないが、最初の提案よりは譲歩している。
第二に、ウクライナ国が保有するすべての「関連天然資源資産」(鉱床、炭化水素、石油、天然物質、および天然資源資産に対応するその他のインフラ[液化天然ガスターミナルや港湾インフラなど]と定義される)の将来の収益化から得られるすべての収入の50%を、両当事者の同意を得て基金に拠出するとされているが、あくまで将来の話であって、国営の既存大企業のナフトガスの活動には適用されない。「誤解を避けるため、かかる将来の収入源には、ウクライナ予算の一般収入の一部である現在の収入源は含まれない」と協定に書き込まれているのだ。
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もっとも重大なのは、基金の運営をだれがどのように行うのか、基金を管理するための手続き、投資の方向性、基金の資源の使用、特定の対象への投資許可を得るための手続き、基金が投資する対象の所有権に関する重要な点は、すべて文書から抜け落ちている点である。つまり、今回署名予定だった協定に署名しても、本当はウクライナ政府にとっての「実害」はない。
それにもかかわらず、ゼレンスキーの不遜な態度は、トランプを怒らせた。会談後、トランプはつぎのように自分のSNSに投稿した。
「アメリカが関与している限り、ゼレンスキー大統領には平和への準備ができていないと判断した。なぜなら、彼は我々の関与が交渉において彼に大きな優位性をもたらすと考えているからだ。私は優位性など望んでいない。平和を望んでいるのだ。彼は、アメリカ合衆国が大切にする執務室でアメリカを侮辱した。平和への準備ができたら、戻ってくればいい」
老獪(ろうかい)な政治家であれば、こんな大した意味をもつとは言えない文書にはさっさと署名してトランプを喜ばせ、問題となる基金協定で厳しい交渉に臨めばいいと考えるだろう。だが、ゼレンスキーはそうしなかった。それには、ゼレンスキーなりの賭けがある。
自分が米国で国家の利益を守ったこと、そして国民全体が生き残るために大統領を中心に団結すべきことを示すPRキャンペーンを組織しようというわけだ。同時に、ロシアを粉砕して完全に打ち負かすことで、西側の民主主義を守るという、西側の政界とメディアを支配してきた偏った主張にすがりつこうとするだろう。
しかし、ここで説明したように、ウクライナの負け戦の実情を知る者からみると、トランプやヴァンスの主張こそ正しいようにみえる。犬死を増やしてはならないからだ。軍配はトランプに上がっている。
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