『なぜ中国人はリオ五輪で福原愛選手を応援したか 卓球出場172人中44人が中国出身…「狼育成計画」詳報』(9/2日経ビジネスオンライン 北村豊)について

本記事を読みますと“養狼計画”は大熊猫(パンダ)“の貸し出しに似ているのではと感じました。流石中国、即物的に人間でも動物でも貸し出してリース料を取るビジネスに買えてしまうことが凄い所です。別に共産主義者だからという事ではないでしょう。拝金教のせいだと思います。

Wikiによれば、卓球の起源は「13世紀にフランスの貴族が娯楽としてはじめた「ジュ・ド・ポーム(手のひらのゲーム)」にさかのぼる。ただしテーブルの上でボールを打ち合う、現在の卓球は19世紀後半にイギリスで生まれ、発展してきた。もともとテニス選手が、雨でテニスが出来ず退屈だったので室内のテーブルの上でテニスの真似事をしたのが始まりといわれている。初めの頃は長い柄のついたバドミントンのようなラケットとコルクの球を使用し、ラケットには革や紙やすりなどを張っていた。日本には1902年に東京高等師範学校教授の坪井玄道がイギリスからルールブックと用具一式を日本に持ち込んで普及を始めたことを契機に広まった。」とあります。中国が強いのは人口が多く競争が激しいのと、それ程場所も取らず、初期投資が少なくて済むところからステートアマとして強化していったためと思われます。

福原愛が“養狼計画”で育ったとは言い過ぎでは。日本卓球協会は中国に金を払ったのでしょうか?日本企業の「グランプリ」が支援していたようです。金の問題は別にして、技術面では相当影響を受けたのでは。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%8E%9F%E6%84%9B

中国人のスポーツでの他国への帰化はそれ程目くじらを立てることはないのでは。頭脳流出と同じでしょう。また国籍は別として、日本でも野球やラクビー選手の外国人枠もありますし。相撲は殆どモンゴル人からの帰化が上位陣を占めています。問題は反日朝鮮人・韓国人・中国人が帰化して日本人となり、反日活動に勤しむことです。帰化条件を厳格にして、そういう行動を取ったら、帰化取消、母国へ強制送還しなければ。世界標準から日本は大分ずれているのでは。また「蓮舫の二重国籍の疑い」をリベラルと言われる八幡和郎氏が問題提起しています。9/1産経の記者の「二重国籍の疑い」についての質問に、蓮舫は口頭で否定してみせましたが、日本の政治家で総理を目指すのであれば、証拠を示すべき。従軍慰安婦同様、主張すればそれが事実と言うのは中国人、朝鮮人の間では通じても日本人には通用しません。

http://www.sankei.com/politics/news/160902/plt1609020012-n5.html

記事

Fukuhara & Zhang

リオ五輪卓球女子シングルス準決勝で、日本代表・福原愛選手にアドバイスを送る張莉梓コーチ(写真:AP/アフロ)

8月21日に閉幕したリオデジャネイロオリンピックで、日本の卓球チームは大健闘の活躍を見せ、男子シングルスで水谷準選手が銅メダル、男子団体で銀メダル、女子団体で銅メダルをそれぞれ獲得した。前回(2012年)のロンドンオリンピックでは、日本チームは女子団体で男女を通じてオリンピック初の銀メダルを獲得したが、男子団体は5位入賞で、男女共にシングルスはメダルを手にすることはできなかった。今回、水谷選手が男子シングルスで銅メダルを獲得したのは、日本のオリンピック史上で男女を通じて初の快挙であり、その水谷選手の活躍で銀メダルを獲得した男子団体は、前回のオリンピックで銀メダルを獲得した女子団体に並ぶ大成果を成し遂げたのだった。

オリンピックにおける卓球競技の歴史を振り返ると、1996年のアトランタ大会から2016年のリオデジャネイロ大会までの6大会を通じて、中国が男女ともに金メダルを独占しており、金メダルを独占できなかったのは、2004年のアテネ大会だけである。アテネ大会の男子シングルスは韓国の柳承敏選手が金メダルとなり、中国選手は銀メダルと銅メダルに終わったが、オリンピックの卓球競技に関する限り、中国は過去20年以上にわたり無敵を誇り、世界の卓球界をリードして来た。

イタリアで「卓球の父」と呼ばれた中国人

そうした卓球で無敵な中国に将来の懸念を覚えたのが“蔡振華”だった。蔡振華は1978年から1985年まで卓球の中国代表チームの一員として活躍した花形選手であったが、1985年に現役を引退した後、中国政府からイタリアへ派遣されてイタリア卓球チームの主任コーチに就任した。妻を帯同してのイタリア入りだったが、言葉が通じないばかりか、生活習慣にもなじめず、多大な苦労をしのぎつつ3年半の歳月をイタリアで過ごした。

この間に蔡振華はイタリア卓球チームを厳しく指導し、世界卓球選手権の団体で第7位になるまでその実力を引き上げた。このため、蔡振華はイタリア卓球界で「卓球の父」と呼ばれている。1989年、中国代表チームから呼び戻された蔡振華は、身重の妻を連れて、ためらうことなく中国へ戻った。帰国後は中国代表チームのコーチとして活躍し、オリンピック、世界卓球選手権、卓球ワールドカップなどでの中国チームの連戦連勝に大きく貢献した。

2002年末に“国家体育総局”の「卓球・バドミントン運動管理センター」の副主任に任命された蔡振華は、2007年4月には国家体育総局副局長に抜擢され、2008年8月に開催された北京オリンピックの成功に尽力した。2009年、国家体育総局副局長として「中国卓球協会」を所管していた蔡振華が提起したのが“養狼計劃(狼育成計画)”だった。それは卓球の国際競技大会で中国が常勝し、無敵であることを理由に、卓球が国際競技から外される可能性を危惧した蔡振華が提起した「卓球の未来を見据えた長期計画」であり、外国チームの選手を中国選手に対抗可能な実力を持つように育成することを目的とするものだった。

海外派遣選手が帰化して五輪代表に

この発想には、かつて蔡振華がイタリア卓球チームを自ら厳しく訓練して、その実力を世界卓球選手権の第7位まで引き上げた経験が基礎となっている。彼は、2009年当時に中国の産業界で流行語となっていた“走去出, 請進来(海外進出、国内誘致)”に倣って、中国人コーチ・選手の海外派遣による外国選手の育成、外国選手を中国国内へ招聘して育成、という二本柱を提起したのだった。

この蔡振華が提起した狼育成計画は敵に塩を送るに等しいとの反対意見もあったが、中国卓球協会も独立採算制の流れの中で、独自の収入源を必要としたこともあって、推進されることになった。海外へ派遣されるのは、国家チームの代表には選ばれない二流の選手や国家代表であったが年齢的に峠を越した選手であった。彼らの派遣に当たっては、中国卓球協会が派遣先の国との間で派遣条件(派遣期間、派遣選手の待遇、派遣金額など)を煮詰めた上で契約を締結するので、中国卓球協会には契約金額が支払われる。

一方、派遣を受け入れた国は中国人コーチと選手によって自国選手の育成強化を図るが、これは一朝一夕にできることではなく、どうしても長い年月が必要となる。そこで被派遣国が採った手段は、派遣された選手に国籍を変更して帰化してもらい、自国選手として国際競技大会に参加してもらうことだった。最重要な国際大会であるオリンピックは4年毎だから、オリンピック憲章の「オリンピック競技大会、大陸別競技大会もしくは地域別競技大会、もしくは国際競技連盟(IF)が公認した地域選手権大会、もしくは世界選手権大会において、一方の国を代表した後国籍を変更した者、もしくは新しい国籍を取得した者は、このような変更もしくは取得の3年後までは新しい国を代表してオリンピック競技大会に参加してはならない」という規定に抵触しないように国籍変更・取得の時期を調整すれば、帰化選手のオリンピック参加は問題ないことになる。

さて、今回のオリンピックで8月15日に行われた女子団体準決勝では、日本チームが3対2で敗れたドイツチームの3人には中国からの帰化選手である韓瑩(ハン・イン)と単暁娜(シャン・シャオナ)の2人が含まれていた。ドイツに敗れて3位決定戦に回った日本チームは、翌16日にシンガポールチームと戦い、3対1で勝利して銅メダルを獲得したが、対戦した周一涵、馮天薇、于夢雨(ユー・モンユ)の3人は全て中国からの帰化選手だった。また、8月8日に行われた女子シングルス3回戦では、シンガポール代表の馮天薇(30歳)とルクセンブルグ代表の倪夏蓮(53歳)が対戦し、4対2で馮天薇が勝利したが、両者が元中国代表選手であったことで注目を集めた。

リオ五輪卓球出場172人中、44人が中国出身

8月18日付の米紙「ニューヨークタイムズ」は、今回のオリンピックで卓球競技に参加した中国からの帰化選手に関する記事を掲載した。同記事によれば、卓球競技の参加選手172人中の44人が中国出身であり、そのうち中国チームの6人を除く38人が21の国と地域の代表であったという。下記は「ニューヨークタイムズ」が報じたリオデジャネイロオリンピックに参加した中国出身卓球選手の国・地域別比率を示した表の一部である。これらの国・地域以外には、ルクセンブルク、カタール、ウクライナ、コンゴ共和国、スロバキア、フランス、スウェーデン、ブラジル、韓国の9か国が卓球チーム内に1人の中国出身選手を含んでいる。表には13か国が列記されているが、中国を除けば12か国であり、そこに上記の9か国を加えれば、21か国となる。また、中国出身卓球選手は、表中の中国を除いた29人に9か国の各1人を加えれば38人となる。

Chinese table tennis players of nations in Rio

但し、上述の中国出身選手38人全員が中国の狼育成計画に基づいて外国へ派遣されたものかどうかは分からない。自分の意志で外国へ移民して帰化した選手もいるかもしれないが、少なくとも彼らは国籍を中国から変更する際に、一流の卓球選手であるという理由で、一般人ならば厳格であるはずの移民審査を容易にパスして当該国の国籍を取得したものと思われる。

シンガポールの女子選手である“馮天薇”を例に挙げると、1986年に中国黒龍江省ハルビン市で生まれた彼女は、2002年に中国で行われた全国青少年選手権の卓球女子シングルスで優勝し、翌2003年に卓球の中国代表チーム入りした。馮天薇は2003年からの3年間を中国代表チームで訓練に励んだが、目覚ましい進歩が見られなかったばかりか、心筋炎<注1>を発症し、代表チームからの離脱を余儀なくされた。その後、馮天薇は2005年に日本卓球リーグに参加して活躍していたが、2007年に中国陝西省でトレーニング中にシンガポールの卓球代表チームのコーチと会った際に、シンガポール政府の外国人スポーツ選手に対する優遇措置であるFST(Foreign Sports Talent Scheme)を受けてシンガポール国籍を取得するよう勧められ、2007年9月にシンガポール国籍を取得した。

<注1>「心筋炎」とは、心臓の筋肉(心筋)に炎症が発生した状態のことを指す。

これに対して、ドイツの女子選手である“単暁娜”は、1983年に中国遼寧省“鞍山市”で生まれ、卓球の才能に恵まれていたが、運には恵まれず中国代表チームには入れなかった。一念発起して国を出た彼女は、最初にシンガポール国籍を取ってシンガポール代表として競技に参加した後にドイツへ移り、2006年にドイツ国籍を取得してドイツ代表として活躍している。

福原愛選手も中国人にとっては“狼”

狼育成計画は中国から帰化した外国選手に関する話だと思うかもしれないが、日本にも狼育成計画と密接な関係を持つ卓球選手がいる。それは福原愛選手である。福原選手は1999年から現在までの十数年間に中国各地を転戦しながら技術の向上に努力したが、彼女が最初に接触した中国人コーチは、1992年のバルセロナオリンピックと1996年のアトランタオリンピックの男子ダブルスで“王濤”とペアを組んで2大会連続の金メダルを獲得した“呂林”であり、その後も多数の中国人コーチの指導を受けている。

卓球の遼寧省代表チームのキャプテンだった“湯媛媛”は、2002年12月に福原選手の専属コーチとして来日した。彼女は後に中国出身で日本の卓球選手である“張一博”と結婚して“張莉梓(ちょうりさ)”に改名し、2008年に日本国籍を取得している。福原選手が女子シングルスの試合に出場する際、コーチ席から見守っているのが張莉梓さんであり、今回のオリンピックでも女子シングルスの試合で戦う福原選手をコーチ席から見守る張莉梓さんの姿があったことは記憶に新しい。

福原選手は2003年から助っ人外国人として、中国のプロ卓球チームである遼寧本鋼クラブや天津三星クラブの代表として各種リーグ戦に参加した。2005年から遼寧本鋼クラブの代表として競技に参戦した福原選手は、同じクラブの僚友で、中国代表チームの主力選手であった“王楠”と“郭躍”の2人から多くを学んだ。また、2010年に広東深圳長園集団卓球クラブと契約した福原選手は中国卓球界の実力者“劉詩雯”を僚友として2年間を過ごし、彼女からも多くを学んだ。<注2>

<注2>オリンピックの累計メダル獲得数は、王楠(金4個、銀1個)、郭躍(金2個、銅2個)。劉詩雯はリオデジャネイロ大会・女子団体の金メダリスト。

日本人である我々から見ると福原選手は狼育成計画とは無縁であるように思えるが、中国の人々はそのようには考えていない。福原選手が中国の人々に愛され、多数の中国人ファンを持つ理由は、流暢な東北訛りの中国語を話すからだけはない。彼らにとっての「福原愛」は、中国人コーチによって育てられ、中国人選手との交流を通じて技術を向上させた日本の卓球選手であり、中国の狼育成計画が育成した狼の成功例だからなのである。

国籍変更選手に対する年齢制限の動きも

2008年2月、国際卓球連盟(ITTF)はITTF直轄の大会に限定するとして、国籍変更した選手に対する年齢制限規則を制定した。その概要は以下の通り。

(1)21歳以上の選手が国籍変更した場合、ITTF主催の国別対抗試合(世界選手権、ワールドカップなど)に出場できない。 (2)15歳未満で変更の場合は3年間、15歳以上18歳未満は5年間、18歳以上21歳未満は7年間、この「待機期間」中はITTF主催の告別対抗試合には出場できない。

これは帰化選手を規制する意味では大いに結構な話だが、この規則はITTF直轄の大会に限定していて、オリンピックは国際オリンピック委員会(IOC)の管轄であるため除外されている。IOCはITTFの規則を取り込んで帰化選手の規制を強化すべきではなかろうか。

その上で蔡振華が提起した本来の狼育成計画を推進すれば、外国の代表チームが中国代表チームを脅かす日がいつか到来することだろう。それが日本代表チームであって欲しいものだが。

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