『プーチンに来訪を招請、ベトナムは「ロシアがウクライナに勝利」を確信か 中立から立場一転、「勝ち馬に乗る」作戦は吉と出るか凶と出るか』(5/19JBプレス 川島 博之)について

5/18The Gateway Pundit<“I Am Warning Every American that if President Biden and Kamala Harris Are Allowed to Stay in Power, We Will See the End of Freedom in America” – Tulsi Gabbard Fires a Warning Shot to the American People on The War Room (VIDEO)=「私はすべての米国人に、バイデン大統領とカマラ・ハリスが権力の座に留まることを許されれば、米国の自由の終わりが訪れるだろうと警告している」 – トゥルシー・ギャバードが作戦室で米国民に警告発砲(ビデオ)>

トランプの副大統領候補として名前が挙がるトゥルシー・ギャバード。実現するかも。

元民主党下院議員トゥルシー・ギャバード氏は金曜日、スティーブ・バノン氏とともに作戦室に出演し、ウクライナ、彼女の新著、そして大統領一期目のトランプ大統領に対する米軍のソフト・クーデターについて語った。

トゥルシーは最近、最新の著書『For Love of Country』を出版しました。ここのリンクから購入できます。

このインタビューでは、スティーブ・バノンがギャバードの外交政策評価に非常に感銘を受けていることが明らかである。

以下は草稿です。

スティーブ・バノン:彼らがどのように対抗しようとしているのか説明してください、なぜなら、あなたは統合参謀本部でミリー将軍とこれらすべての人々を見ました。私にとって、それは本質的にクーデターです。最高司令官(=大統領)は命令を出しますが、それは実行されません。あなたはこれを目にしました、そして特にシリアでそれを見ました。

トゥルシー・ギャバード氏:最高司令官、大統領としてのトランプ大統領の命令が国防総省と国務省の人々によってどのようにゆっくりと進められ、最終的にはトルコが地上で戦っている同盟国やパートナーのISISやクルド人を攻撃することを決定するまでになったかを我々は見てきた。これにより国防総省は、24時間以内に直ちに軍隊をそこから避難させなければならないという緊急事態に陥ったが、これはトランプ大統領がそのずっと前に出した命令があったにも拘らず。

国務省からシリアへの特使がいたのですが、ジェームズ・ジェフリーズという名前でした。彼は、トランプ大統領の命令に反して、トランプ大統領が説明したものとは全く異なる結果をもたらす別の取引をしようとしていたという事実を公然と宣伝していました。そして、彼はこれを密室で行っただけでなく、公の場でこれを宣伝し、ワシントンのメディア関係者、官僚、さまざまな政治家から賞賛されました。

ここで重要なのは、学んだ教訓であり、教訓は、第三次世界大戦と核戦争の瀬戸際から私たちを引き戻すために、ワシントンの行政府、国務省、国防総省が深刻に壊しているこれらの問題を直すことである。トランプ大統領は、戦争を再び起こさないように、憲法に根ざし、ワシントンの体制派ではなく国益にのみ奉仕することに関心を持つ勇気ある人々、信念を持った人々で周囲を囲む必要がある。彼の次の大統領任期中に再び本質的にゆっくりとしたクーデターが起こるのを見ないようにしないと。

トゥルシーはジョー・バイデンについてこう語る。

トゥルシー・ギャバード:自由と憲法を信じる人々は現在、右翼というレッテルを貼られています。それが、今日私たちがいる状態です。

スティーブ・バノン:いつもあなたの話をしている。つまり、あなたの変遷、私が気に入っている点は、あなたの旅について語っていますよね?はい、そう。なぜお金に余裕がない人がこの本を今買う必要があるのでしょうか?トゥルシー・ギャバードについてこれから学び、守りたいと思うことは何ですか?なぜ彼らはこの本を買う必要があるのでしょうか?

トゥルシー・ギャバード:ほぼ 20 年間の民主党員から無所属となり、我が国、自由、憲法の強力な擁護者、情熱的な擁護者へと至るまでの私の歩みに興味のある方のために、以下のことをお話しします。各章では、ワシントンの民主党政治の最高レベルで奉仕してきた私がこれらの経験から得たものを詳述している、そしてバイデン大統領とカマラ・ハリスが権力の座に留まることが許されれば、なぜ私たちが愛するこの国の自由と民主主義の終焉になるのか、すべての米国人に警告している。

スティーブ・バノン:ちょっと待って、もし彼らが再選されたら民主主義の終わりを見ることになると言っているのね。つまり、レイ・ダリオは昨日、「内戦になるだろう」と言いました。すべてが起こるだろう。彼らが再選されたら民主主義は終わるって言ってるの?

トゥルシー・ギャバード:推測で言っているのではないのよ、スティーブ。彼らがすでにやっていることを見ている。彼らはすでに私たちの自由を検閲しています。彼らはすでに私たちの民主主義を弱体化させており、32以上の州でトランプ大統領を投票から遠ざけようとしており、私たち国民には今回の選挙で誰に投票するかを選択する権利すら与えようとしていない。

福祉の利用や司法省と法執行機関の武器化も。私はこれらの例のそれぞれを詳しく説明し、ここで私が言っていることと、この選挙で何が争点になっているかを裏付ける証拠を提供します。これは民主党や共和党よりも大きい。これはすべての米国人へのメッセージです。私の言っていることをすでに理解している場合は、私たちが直面している真実についてまだ納得する必要がある友人、家族、同僚など、あなたの人生の近くにいる人々に話してください。元民主党員としてこのメ​​ッセージを伝える私の本と私の能力は、非常に効果的だと思います。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/05/i-am-warning-every-american-that-if-president/

左翼メデイア主催の大統領選討論会では、インフレとか不法移民は議題に上がらないでしょう。

5/20阿波羅新聞網<罕见拥抱普京,习近平为挺俄、已接受两代价?=珍しくプーチンにハグしたが、習近平はロシアを支援するために二つの代償を受け入れたのか?>習近平は16日にプーチンを迎えた際、率先してプーチンにハグしたが、外国メデイアは、これは中国政府がロシアへの支援継続に伴う2つの主な代償、つまり西側による制裁と関税圧力の可能性を受け入れたことを意味すると分析した。

習はなっても仕方がないと覚悟を決めたが、バレるまでは今まで通り隠密に行動するでしょう。

https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056631.html

5/20阿波羅新聞網<危险的加速!习普同盟后,世界走向三战,还是新冷战?=危険が加速! 習とプーチンの同盟後、世界は第三次大戦に向かうのか、それとも新冷戦に向かうのか?>歴史は84年前のベルリンの瞬間に戻ったかのように見えるが、例えば人々が心配している「第三次世界大戦」や「第二次太平洋戦争」のリスクなど、世界情勢は当面それほど急速には変わらないかもしれない。 なぜなら、この中ロ共同声明から、中国とロシアの反米主義が双方のいわゆる安全保障上の利益と「安全保障は分割できない」原則を中心にしていることがわかるからである。79年前のヤルタ会談で、3戦勝国が互いの「勢力圏」を現実主義的に認識したことは、冷戦の始まりでもあった。

熱戦ではなく、冷戦になるということ?デカップリング?

https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056564.html

5/20阿波羅新聞網<潮水退去 环京买房真的跌掉80% 更令人害怕的是…=潮が引くと、北京周辺の住宅購入は実際に 80% 減少した、さらに恐ろしいのは…>天津。北京・天津ニュータウン。 アジア最大のゴーストタウンは、アジア最大の別荘地でもある。遊休の富はこの経済危機の根本原因の 1 つである。一部の人はお金を持ちすぎて、このようにドブに捨て、富を無駄にしている。 多くの人は富を得ることはできない。既存の分配メカニズムの下で、さらに恐ろしいのは社会矛盾の激化である。 北京周辺で家を購入した事例:本当に80%までさがり、8割引きになった! 北京・天津ニュータウンは2013年に130万で購入され、2023年には24万で売却された;

廊坊永清の家は2万以上で購入されたが、現在は4000では売れない。 国内で住宅を購入する際に最も被害を受けるのは、おそらく北京周辺の住宅だろう。流動性がまったくない。強気相場の時は北京の弟だと思ったが、潮が引くと五級の小県や農村部に戻った。上海や深圳周辺は、将来の住宅購入のリスクについての教育拠点としても機能する。

デフレはまだまだ続く。

https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056630.html

5/20阿波羅新聞網<白领不断消失,中国房地产失业者生活被彻底颠覆=ホワイトカラーの失職が続き、中国の不動産失業者の生活は完全に転覆した>中国の不動産市場が「暗澹たる状況」に陥る中、新たな職を探さなければならない従業員は仕事を見つけるのがあまりにも困難であることに気づき、昔の「ホワイトカラー」の生活は過去のものとなった。

これでどうしてGDPが5.3%いくのか?

https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056563.html

何清漣 @HeQinglian

経済制裁は 1つの条件下でのみ有効である:それは、制裁者が独占的なリソースを持っており、相手方がそれを望んでいる場合である。

ロシアに対する制裁は、次の 2つの状況の下で導入された:

  1. ロシアは欧州、特にドイツの最大のエネルギー供給国である。資源市場は現在売り手市場である。 その結果、ドイツでは産業空洞化と経済衰退が生じた。
  2. 代替性が強いもの、例えば、酵母業界や自動車業界では多くの競争企業がおり、制裁は撤退を意味し、他人にすぐ取って代わられる;需要弾性が大きいため、例えばマクドナルドは食べなくても、大きなトラブルはない。このためマクドナルドが再参入するかどうか、私はフォローしていない。

したがって、私は対ロシア制裁の初めから結果を知っていた。

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引用

Ezio Mao☢ @KELMAND1 18h

デンマーク最大の酵母メーカーCHRハンセンは、ロシアへの酵母供給を停止すると発表した。 同社はロシア市場シェアの45%を支配している。

アジア最大の酵母サプライヤーであり、世界第 3 位の酵母サプライヤーである安琪酵母は、夢の中で笑う。

https://x.com/i/status/1792047945686380830

何清漣 @HeQinglian

この国の指導者のこの態度は、これまでずっと殴られ続けてきたストリートキッズのようなものだ。ある日、彼はギャングの抗争をやじ馬見物して、ギャングのボスの一人に拍手を送り、ボスはその後彼を褒めてこう約束した。「あなたを守ってやる、誰も恐れるな」。

それ以降、私は過去に私をいじめた人たちに威張ってみせたが、そのたびに、兄貴が私の後ろで笑顔で励まし、支援者のふりをしていることを想像した。恍惚としていると、兄貴が自分の体に入って全身が膨張していくのを感じた。

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引用

Ezio Mao☢ @KELMAND1 19h

エストニアはロシアを解体したいと考えている。 エストニアのカヤ・カラス首相は、もし敗北すればロシアは解体され、小国になるだろうと笑顔で発表した。

「ロシアの失敗はそれほど悪いことではない。ロシアの一部である国はたくさんある。小国が増え、大国がさらに小さくなっても悪いことではない。」

何清漣 @HeQinglian

5/20に頼清徳が台湾総統に就任し、台湾政界は「トランプ不安症」に悩まされ、彼の当選を懸念しているのは、イデオロギーの力を示している。

バイデンの台湾に対する歴史的態度は次のとおりである:1979年、バイデンは上院議員として、米中関係樹立後の米台関係を規範化する台湾関係法に賛成票を投じた。バイデンはこれまで繰り返し、この法律を遵守すると述べてきた。 彼はかつて、台湾問題に関する米国の長期にわたる曖昧戦略を損なったとしてジョージ・W・ブッシュを批判する記事を公に書いたことがある。バイデンは、米国は中華民国と締結した相互防衛条約を破棄したため「台湾を防衛する義務はない」と述べた。 同氏はまた、「台湾関係法」に基づき、米国は「一つの中国政策」を支持しているが、台湾海峡の双方は対話を通じて平和的に統一する方法を決定すべきである、と述べた。このようなバイデンに対し、台湾は「バイデン不安症」はない。

トランプの台湾支持は異例であり、米国が台湾との国交を断絶した後のいつものやり方を破り、蔡と電話して以降、米台関係は結びつきを深め、米国高官の台湾訪問はさらに頻繁になっている。これまで売却されなかったF16戦闘機を含む武器売却は4年間で11回に及んだ。

台湾に対するこの種のレベルの理解については、本当に言うことがない。

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川島氏の記事では、氏の言う通り外交には善悪を持ち込むべきでなく、国益を賭けての判断になるということです。ベトナムは勝つと思われる方について、ロシアに付いた。他の中立を装っていた国も堂々とロシアに近づけるようにした。

敗色濃厚なのはウクライナだけでなく、バイデンの米国でしょう。何をやらせてもダメな大統領を不正に選ばせて、黙認してきた咎めが出た。バイデンはロ・ウ開戦前に米国は参戦しないと言ってみたり、兵器の引渡も中途半端だったり、軍事センスがない上、中ロを結びつけてしまい、またオイルダラーとしての基軸通貨の地位も危うくした。全部共産中国に有利になるよう、わざとチョンボしているとしか思えないくらい。オバイデンであるから。左翼に国を任せると、国は衰退する典型例。

日本の総選挙がいつになるか分かりませんが、立憲共産党に票を入れるのは止めましょう。下種のマスメデイアの「一度やらせてみたら」の甘い囁きに騙されて、政権を渡したらどうなりましたか?やはり無能で大いに日本の国益を損ねたではないですか。岸田や自民党がダメでも、まだ立憲共産党よりは良いと思わないと。

記事

中国を訪問し中露国交樹立75周年記念式典に出席したロシアのプーチン大統領(2024年5月16日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

2024年3月26日、ベトナムのグエン・フー・チョン書記長はロシアのプーチン大統領と電話会談して、ベトナム訪問を招請した。プーチンは喜んで応じると回答し、その時期は両国で調整することになった。

5月16日から17日にかけてプーチンが中国を訪問することが決まると、ベトナムでは中国訪問の後にハノイに立ち寄るのではないかとの観測が流れた。だが、今回は見送られた。ベトナム訪問は6月になると見られている。

中世のイタリアで中立を決め込んだ国の末路とは

プーチンのベトナム訪問はベトナムの国際社会での立ち位置の変更につながるとともに、ロシア外交にとっては大きな成果になる。

ベトナムはロシアとウクライナの両国と良好な関係を築いていた。ベトナムは兵器の多くを旧ソ連の時代からロシアに依存している。ベトナム戦争に勝利できたのはソ連のおかげと言ってもよい。また、旧ソ連の一部であったことからウクライナに留学した人も多い。筆者が顧問をしているビングループのファム・ニャット・ブオン会長もウクライナに留学している。そのような事情もあって、ベトナムはウクライナ戦争に対して中立を決め込んできた。

そのベトナムがプーチンの訪越を招請した。それは立場の変更を意味する。

戦争が起きた時に、どちらに付くかは善悪や正義の問題ではない。勝つ方に付かなければならない。戦いが終わってから旗色を鮮明にしても、勝った国から冷たく扱われるだけだ。国益を大きく毀損する。マキャベリはそのような外交では身を滅ぼすと500年も前に警告している。中世のイタリアでは、中立だった国は勝った国に攻め滅ぼされてしまった。

全方位外交を標榜するベトナムは500年前のマキャベリの忠告に忠実に従った。ベトナムはウクライナ戦争がロシアの勝利で終わると確信したということだ。

戦況は徐々にロシア有利に

ベトナム戦争を経験したベトナムの軍部は、陸の戦争は人力と戦意で決まることを実体験から知っている。武器が少々劣っていても、兵士の数が多くかつ戦意が高ければ勝利できる。武器の優劣によって勝敗が決まるのは空戦や海戦であり、陸戦では武器の優劣は絶対ではない。そしてウクライナ戦争は典型的な陸戦である。

戦いの初期においてウクライナは善戦した。ウクライナは米国からロシアが侵攻してくる可能性を知らされていただけでなく、事前にヘリコプターを撃墜するためのスティンガーミサイルや対戦車ロケット弾などを供与されており、密かに訓練も受けていたようだ。米軍はロシアの侵攻が始まると、隣国に設置したレーダーや衛星データなどを使って、ウクライナにロシアのヘリコプター部隊の進路や戦車の位置などを教えた。その結果、ロシアは首都キーウ(キエフ)の急襲に失敗した。キーウを目指した多くの戦車が破壊されて、キーウを陥落させることができなかった。

この頃はロシアが敗北するとの観測が一般的だった。プーチンの健康不安説も取り沙汰された。しかしロシアは初期の作戦の失敗を跳ね返した。緒戦に敗れても戦意を失わない。いい意味での“鈍感力”がロシアの持ち味であろう。ナポレオンやヒトラーの侵攻の際にも、緒戦では敗れたものの、その後に粘り強く戦って勝利している。少々の犠牲を厭わない。それはロシアでは兵士の命が安いことを意味するが、戦争を勝利に導く上では欠かせない要素である。戦いが持久戦の様相を呈してくると、戦況は徐々にロシアに有利に展開し始めた。

当初、ロシア経済は経済封鎖によって崩壊すると見られていた。しかしロシアは石油と天然ガスを輸出することができる。現在、それらを国際価格よりも安い値段で輸出しており、人口大国である中国とインドはそれを喜んで買っている。英国などはロシアから石油を買わないものの、インドから安い石油を輸入していると噂されている。もちろん、その石油の出所はロシアである。

中国はロシアが必要とする多くの製品を輸出することができる。そのためにロシアは、西欧や日本が生産する最上級品を手に入れることはできなくても、戦時経済を回して行くだけの物資を輸入することができる。

一方、国土が戦場になったウクライナの経済は大きな打撃を受けた。もともとウクライナの経済は弱く、外貨を獲得する手段は穀物輸出ぐらいしかなかった。そんなウクライナは戦費を欧米に頼らざると得ない。当初、欧米は喜んで戦費を提供していたが、戦いが長引くに連れて拠出を渋るようになった。おそらく来年になると、ウクライナは欧米からの資金援助を受けられなくなるだろう。

人的な問題もある。ロシアの人口は約1.3億人であり、田舎から多くの兵士を徴兵することができる。一方ウクライナの人口は約4000万人であり、その人口はカトリック系とギリシャ正教系に分かれる。ウクライナで祖国防衛に熱意を持っているのは主にカトリック系であり、ギリシャ正教系の人々の戦意は高くない。そしてカトリック系住民の意識は西欧に近く、ロシア人のような鈍感力を持ち合わせていない。そのため、戦いが長引くに連れて、ウクライナに厭戦気分が広がり始めている。

「西側からの孤立」というリスクも

ベトナム戦争を戦い抜いたベトナム国防省は、世界のどの国よりも、この辺りの事情を身体感覚で分析することができる。この戦争はロシアの勝利で終わる。それならば、早い時期にロシア側に付くべきだ──。ベトナムがプーチンにハノイ訪問を要請した真の理由である。

プーチンはベトナムからの招請を喜んでいる。戦争犯罪者に指名されている身であり、不用意に他国を訪問することはできない。そのような状況下で、全方位外交を標榜している国がプーチンの訪問を要請したのである。プーチンがベトナムを訪問すれば、これまで中立を保ってきた多くの開発途上国はその外交姿勢を再検討することになるだろう。

ベトナムはいち早く勝ち馬に乗ることによって、今後のロシア外交を有利に運ぼうとしている。その一方で米国との関係は悪化する。ベトナムは半導体産業の分野で米国からの投資を強く望んでおり、それが昨年夏のバイデン訪越につながった。ベトナム戦争以来冷めていた米越関係を少しでも改善させようとしているが、そんな努力をプーチンのハノイ訪問は台無しにしてしまう。それは長期的に見た時、ベトナムの国益を大きく損なう。だが、ベトナムはそれでもよいと判断したようだ。

中国・北京の中南海公園でお茶を飲みつつ会談するロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席(2024年5月16日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

ベトナムはその歴史において何度も中国の侵略を受けてきた。その結果、ベトナム外交は経済よりも安全保障を重視している。少々米国の機嫌を損じても、中国の潜在的な敵であるロシアに近付くことは安全保障につながる。

ベトナムは、中国とロシアがいかに友好を演出しようと、本当は仲が悪いことを知っている。ベトナムがロシアと良好な関係を有している限り、中国はベトナムに手を出しにくい。

四方を海で囲まれて少々のことでは侵略されることのない日本と異なり、中国と陸路で接するベトナムは現実の脅威と戦っている。そんなベトナムは安全保障を重視していち早く勝ち馬に乗った。

しかし、その判断は「西側からの孤立」というリスクもはらんでいる。

プーチン訪越の要請が吉と出るか凶と出るかは、もう少し時間が経過してみなければ分からない。いずれにせよベトナムはウクライナ戦争後を見据えて大きく動き始めた。

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