9/26The Gateway Pundit<BREAKING: CHRIS WRAY LIED UNDER OATH! FBI Had 274 Plainclothes Agents in the Crowd on=速報:クリス・レイは宣誓供述書で嘘をついた!1月6日、FBIは274人の私服捜査官を群衆の中に配置した。まさに完全な連邦反乱だった>
クリス・レイも民主党の1/6陰謀に加担したと言うこと。グローバリストの手先でDSの一員。逮捕・起訴・収監されてほしい。
元FBI長官クリス・レイは、1月6日にFBIの潜入捜査官はいなかったと宣誓供述書で述べ、議会と米国民に嘘をついた。 – 議会ビデオ
ジェームズ・コミー氏が議会と米国民に嘘の宣誓をした罪で最終的に刑務所に送られる時、彼には馴染みのある同房者がいるかもしれないようだ。
元FBI長官のクリス・レイは、2021年1月6日にトランプ支持者の大群衆の中にFBIが情報提供者/工作員/エージェントを送り込んだと非難した下院共和党議員に対し、嘘をつき説教した。
複数の公式筋と真っ向から矛盾する大胆な声明の中で、FBI長官クリストファー・レイは2023年7月に議会で証言し、2021年1月6日にFBIの潜入捜査官が米国議会議事堂にいたとは「信じていない」と述べた。
レイ氏の発言は、アンディ・ビッグス下院議員(共和党、アリゾナ州選出)との緊迫したやり取りの中でなされたもので、ビッグス議員は特に、あの悪名高い日に議事堂近辺にいた覆面捜査官の数について質問した。
レイ氏はそのような数字は提示できないと述べ、潜入捜査官の存在自体に疑問を呈した。
「現場に覆面捜査官がいたかどうかは分かりません」とレイ氏はビッグス氏に答えた。「今ここに座っている限り、覆面捜査官が現場にいたとは思えません」
ビッグス氏はツイッターに「レイ氏はこの嘘の責任を負うことになるだろう」と投稿した。
「レイFBI長官は、1月6日に米国議会議事堂内またはその周辺にFBIの覆面捜査官がいたとは『思っていない』と私に言ったばかりだ。この主張は、元米国議会議事堂警察署長を含む関係者によって既に否定されている」とビッグス氏は付け加えた。
https://x.com/i/status/1679164288546529281
長官の声明は、ワシントンD.C.FBI支局が以前に明らかにした事実とは全く対照的です。同支局の確認された報告によると、1月6日には多くの覆面捜査官、秘密情報提供者、そしてFBI捜査官が実際に米国議会議事堂にいたとのことです。
木曜の夜、FBIはついに、2021年1月6日の大規模な群衆の中に274人の私服捜査官がいたことを認めた。これは以前の報告より数百人多い数だった。
ブレイズは次のように報じた。
議会の幹部筋は、FBIは大規模なイベントに監視対策要員を配置することが多いため、この数字は必ずしも驚くべきことではないと述べた。
しかし、FBIがこれまで国会議事堂における諜報活動の規模を明らかにすることを頑なに拒否してきたことを考えると、この数字は一部で依然として懐疑的に見られるかもしれない。
このニュースは、 1月6日の群衆の中にFBIの覆面捜査員はいなかったと米国司法省監察総監室が主張したことを受けて出たものだ 。
「我々が検証した資料や受け取った証言の中に、1月6日にFBIが様々な抗議活動の群衆や議事堂に覆面捜査員を配置していたことを示す、あるいは示唆する証拠は見つからなかった」と司法省OIGは2024年12月に発表した88ページの報告書で述べた。
ゲートウェイ・パンディットが以前に報じたように、2021年1月6日、米国議会議事堂での抗議活動には数十人、場合によっては数百人の政府工作員が潜入した。
ゲートウェイ・パンディットは以前 、2021年1月6日にトランプ氏の大規模な集会に潜入した連邦、州、地方政府の工作員が関与した20件の確認済みの事件や作戦を特定した。
これらの事件はすべて、極左メディアや政府によって裁判所の文書で確認されている。
**詳細はこちらをご覧ください:確認された20の事件と作戦: 1月6日に米国議会議事堂でトランプ支持者の群衆に潜入し、抗議活動を主導した数十人の連邦捜査官、FBI捜査官、州捜査官
現時点では、1月6日に何人の連邦、州、地方政府の工作員が潜入捜査を行っていたかは不明だが、2021年1月6日に米国議会議事堂への突撃を主導していた工作員は100人近くいたようだ。
最近の裁判所文書によると、バイデン司法省は1月6日にプラウド・ボーイズに少なくとも40人の潜入捜査官がいたことを認めた。
2022年9月、 TGPは1月6日にFBIがオース・キーパーズ内部に工作員を配置していたことを知りました。司法省は、ワシントンD.C.のカンガルー法廷での裁判前に、オース・キーパーズのメンバーにこの情報を突きつけました。そして、裁判前に送付した書簡の中で、米国政府はついに、1月6日にオース・キーパーズ組織内で機密情報源(CHS)を配置していたことを認めました。
2022年11月、 FBIはついに、1月6日時点でプラウド・ボーイズ組織内に8人の情報提供者がおり、おそらくそれ以上であることを認めた。
司法省は1月6日に40名の政府CHS捜査官が潜入捜査を行っていたことを認めた。
プラウド・ボーイズの被告ドミニク・ペッツォラは最近この自白を報告した。
そしてその数は増え続けており、彼らが認めているものは50以上にもなっています。
これらの事件をめぐる世論が広がる中、レイ長官の主張は確認済みの事実と著しく矛盾している。これらの矛盾がどのように解決されるのか、そしてレイ長官とFBI全体にどのような影響を与えるのかは、まだ分からない。
https://www.thegatewaypundit.com/2025/09/breaking-chris-wray-lied-under-oath-fbi-had/
9/26Rasmussen Reports<Vance Remains Popular=ヴァンスの人気は依然として高い>
有権者の大多数はJ・D・ヴァンス副大統領に好意的な意見を持っており、必要に応じて大統領の職務を引き受ける資格があると考えている。
ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の51%がヴァンス氏に好意的な印象を抱いており、これは 6月の52%からわずかに減少したものの 、そのうち33%が「非常に好意的な印象」と回答しています。一方、43%はヴァンス氏に好意的な印象を抱いておらず、そのうち34%が「非常に好まない印象」と回答しています。
9/27阿波羅新聞網<最新密件:俄正帮助中共备战攻台=最新の秘密案件:ロシア、中共の台湾攻撃準備に協力>ワシントン・ポストは本日(9/26)、最近流出した一連の文書は、ロシアが中共の台湾に対する軍事行動準備を支援していることを示唆していると報じた。
800ページに及ぶとされるこれらの文書は、「ブラック・ムーン」と呼ばれるハッカー集団またはリーク集団によって公開され、英国の王立統合安全保障研究所(RUSI, Royal United Services Institute)によって初歩の検証・分析がなされた。
これらの文書は、モスクワが中共の空挺大隊に装備と訓練を提供し、装甲車両の空中投下に関する技術と運用経験を共有することに同意したことを明らかにしている。
分析によると、これは明らかに台湾海峡における中共の戦闘能力を大幅に強化することになる。
協議によると、ロシアは2024年10月に中共空軍に対し、BMD-4M軽水陸両用車37台、スプルート-SDM1自走対戦車砲11門、BTR-MDM空挺装甲兵員輸送車11台を、総額約5億8,400万ドルで売却することに合意した。
この協議には、特殊パラシュートシステムと指揮観測車両も含まれている。
ロシアの専門家は、ロシア国内と中国国内の両方で、装備の使用と高度な指揮システムの運用に関する中共の空挺部隊の訓練を行う。
文書を独自に検証した英国王立統合安全保障研究所(RUSI)は本日発表した報告書の中で、この装備と訓練により中共は「拡張された空中機動能力」を獲得し、台湾、フィリピン、その他の島嶼国に対する攻撃の選択肢を提供すると述べた。RUSIの陸戦研究者であるジャック・ワトリングは、これらの協議は中共の作戦を支援するロシアの役割を浮き彫りにするものだと述べた。ワトリングは、将来の台湾海峡戦争において、ロシアの石油、ガス、防衛産業が中共に「戦略的後ろ盾」になる可能性があると指摘した。
報道はまた、中共がロシアに大規模な兵器を供与していないものの、両国は安全保障上のパートナーシップを繰り返し強調していると指摘した。過去1年間、習近平とロシアのプーチン大統領は、互いの軍事パレードに複数回出席した。2024年には両国は14回の合同軍事演習を実施し、これは10年前のほぼ2倍にあたる。先週は、中共軍代表団がロシアとベラルーシの合同軍事演習「西方2025」にも参加し、高高度から重機の空中投下が披露された。アナリストたちは、協力の最も直接的な対象は台湾だと考えている。
新・悪の枢軸国。
https://www.aboluowang.com/2025/0927/2282929.html
9/27阿波羅新聞網<创造历史天才入美籍!“美国再乱,我也不会回中国” —美国再乱,我也不会回中国:物理天才尹希入美籍=歴史を創る天才は米国籍になる!「米国がどんなに混沌としていても、私は中国には戻らない」 — 米国がどんなに混沌としていても、私は中国には戻らない:物理学の天才、尹希が米国市民権を取得>
「米国がどんなに混沌としていても、私は中国には戻らない」。中国が育てた世界レベルの才能を持つ人物なら誰でも、この発言は物議を醸すに十分だろう。しかし、それを口にしたのは尹希だった。
8歳で独学で微積分を学び、12歳で大学入試を突破して中国科学技術大学のジュニアクラスに入学し、18歳でハーバード大学に全額奨学金を得て入学、そして31歳で同大学史上最年少の正教授となった「天才児」。
家族と国家VS個人の理想と帰属意識の間でのこの選択には、決まった答えはない。尹希の物語は、「研究に国境はない」という言葉よりもはるかに複雑だ。あなたは、このような選択を敢えてするだろうか?
1983年12月、尹希は湖南省株洲市の教育水準の高い家庭に生まれた。両親は共に中国地質大学を卒業し、書棚には科学、文学、哲学に関する幅広い書籍が所狭しと並んでいた。他の子供たちが校庭で羽根蹴りで遊んでいる間、彼は分厚い数学と理科の教科書をじっくりと読むのを好んだ。
小学2年生にして、彼は既に微積分の公式を暗記することができた。母親は途方に暮れて首を横に振ったが、内心では誇らしげだった。「黒板上でニュートンの第二法則を導き出せる子がいるだろうか?」9歳半の時、彼は北京第八中学校の英才クラスに入学し、競争の激しい中で優秀な成績を収めた。
12歳の時、彼は大学入試で572点を獲得し、中国科学技術大学の少年クラスに入学し、その年の最年少新入生となった。少年クラスでの5年間、彼は物理や数学から心身の健康まで、あらゆる科目で90点以上の成績を収め、毎年奨学金を獲得した。
教師たちは彼を「プライドが高く話にならない」と言い、クラスメイトたちは彼を「群れない」と言った。しかし彼は、「頭の中に総て記憶されているのに、なぜわざわざ書く必要があるんだ?」と答えた。彼の唯一の原動力は興味だった。「物理学が好きなのは、それが世界を説明してくれるからである」と彼は言った。
真の転機は2001年に訪れた。その年、尹希は中国科学技術大学で5年間の学部課程を無事修了した。18歳になる前に、ハーバード大学、MIT、プリンストン大学から全額奨学金入学を獲得した。
ハーバード大学物理学系からの合格通知は、2001年7月の雨の夜、届いた。尹希の両親は「行って!世界トップを見てこい」と言った。しかし、彼の頭の中にはただ一つのことしかなかった。物理学研究の最前線はどこにあるのか?ハーバード大学でも彼は「成功した」キャリアを続け、わずか5年で物理学の博士号を取得した。
2006年にはハーバード大学が例外を認め、ポスドク研究員として留任することを許可した。2008年、24歳で尹希はハーバード大学物理学部の助教授となり、その後もキャリアは順調に進んだ。2015年、32歳でハーバード大学の教授に昇進し、歴史を創った。
その年の秋、ハーバード大学高エネルギー理論グループの発表には、短い一文だけが書かれていた。「尹希、教授への昇進、おめでとうございます」。論理的に考えて、国は彼のような才能を海外に流出させるはずがない。しかし、誰も彼が故郷に錦を飾るために帰国するだろうと思っていたまさにその時、尹希は予想外の決断を下した。
32歳で、尹希は正式に米国市民権を取得した。このニュースが中国に届くと、世論はたちまち沸き返った。
批判に直面した尹希は、控えめにこう述べた。「科学に国境はない」。反論も弁明もせず、「米国には研究者の密度が高く、議論が効率的に行われ、基礎研究への寛容性も高く、資金申請の透明性も高く、質重視の評価システムも整っている」とだけ述べた。
米国では、彼は研究に集中できた。午前3時でも研究室の明かりは明るく、人々は絶えず数式について議論していた。「科学研究における最大の恐怖は資金不足ではなく、異論を唱える勇気のある人がいないことだ」。対照的に、中国の研究環境、資源配分、そして学問の自由は、依然として米国とは比べものにならない。
2020年、米国では社会不安と猛威を振るうパンデミックが蔓延していたにもかかわらず、彼は米国に留まることを選んだ。彼は「米国では、自分のやりたい科学研究ができる」と語った。
中共に協力しないと、2018年12月張首晟スタンフォード大学物理学教授のように殺されかねない。自由のない国家システムにいたいと思うはずがない。
https://www.aboluowang.com/2025/0927/2282984.html
何清漣 @HeQinglian 1h
翻訳:【2023年の英国における言論の自由違反による逮捕者数。
英国の人口はロシアの半分に過ぎないが、逮捕者数はロシアの約4倍である。】
英国は世界初のマグナ・カルタ発祥の地であり、ミルトンの『出版の自由について』(実質的には言論の自由)は、言論の自由と出版の自由に関する世界初の論文である。
この変化はいつ起こったのだろうか?英国の学界は少なくとも世界に説明すべきだ。
引用
Jeremy Wayne Tate @JeremyTate41 1h
2023年の言論の自由違反による逮捕者数。
英国の人口はロシアの半分であるが、逮捕者数はロシアの約4倍である。
高濱氏の記事で、9/26本ブログにカマラの件で、トランプのTruthSocialを載せました。多分カマラの本を読んだ感想と思われます。
無能な人間(国境問題未解決)が認知症でオートペン署名に頼る無能な人間を良くも、悪くも評価してもという感じ。バイデンは2020年不正選挙で、ハリスはバイデンの認知機能低下を知っていて嘘をついていた罪で告発されるかもしれない。
民主党には良い大統領候補はいないという感じ。
記事
サンフランシスコで講演するカマラ・ハリス前副大統領(4月30日、写真:ロイター/アフロ)
ハリス、大統領選敗北を総括
2024年の米民主党大統領候補だったカマラ・ハリス前副大統領(60)が9月23日、新著『107Days』を出版した。
107Daysとは、ハリス氏が民主党大統領候補をジョー・バイデン大統領(当時)から「禅譲」され、7月21日に正式に立候補を宣言した日から投票日までの選挙キャンペーンの日数のことである。
本書は、共和党のドナルド・トランプ氏と大統領の座を競った107日間を振り返った回顧録だが、それだけではない。
民主党の今後を左右するかもしれないインパクトを秘めた暴露的要素も含み、ワシントンの政界スズメたちが注目しているのだ。
本書の抜粋は9月10日、1857年創刊の月刊誌「The Atlantic」のウエブサイトが先行掲載した(ハリス氏サイドの意図的リークともみられている)。
本書は、ハリス氏とバイデン氏周辺の人々との確執、大統領選敗北の要因、副大統領候補選びなど、ハリス氏から見た大統領選総括だ。
同書では、「敗戦の将、兵を語らず」と、沈黙を保ってきたハリス氏がホワイトハウス内のドロドロした内幕を洗いざらいさらけ出している。
これまで、バイデン氏のことを慮ってか、敗北の要因を総括しないまま、党としてのけじめがつけられなかった民主党。
その体質を大統領候補だったハリス氏が打ち破った、同氏なりの行動とみてよい。
政党、特に政権党が「戦場」である選挙で敗れた後、国民に対して「けじめ」をつけられなければ、先へは進めない。
これは古今東西共通のしきたりだ。
(日本の石破政権の延命工作などは、まさにこのしきたりに外れた愚行といった批判があるのはそのためだ)
バイデン氏に批判的な民主党系ジャーナリストL氏はこう指摘している。
「民主党は、バイデン氏とつながるへその緒を断ち切らねば、2028年の大統領選に向けて本格的なスタートは切れない」
「民主党の執行部からバイデン容認分子を一掃しないまま、次期大統領候補選びなどできっこない」
また、民主党カリフォルニア州支部の幹部、J氏はこうコメントする。
「カリフォルニア州知事選出馬を蹴ったハリス氏が2028年に再出馬する意向を秘めた立候補宣言だろう」
同州支部の別の幹部Y氏はこう見る。
「次の民主党大統領候補は、非白人の女性、かつLGBTQ(性的マイノリティ)ではないこと、と主張したかったのだろう」
「しかし、そのことがかえって民主党支持層の反発を受ける結果になってしまったように思う」
ホワイトハウス奪還が狙い
ハリス氏がなぜ、今、狼煙(のろし)を上げたのか。
民主党の動向に詳しい保守派コメンテーターのスコット・ピンスカー氏は、こう指摘している。
「ホワイトハウスへの道を切望しているハリス氏は、その重要な一歩となる新著出版に向けて綿密な戦略を立ててきた」
「もし彼女が知事職を望んでいたなら、州都サクラメントへの道は開けていた。カリフォルニア州で彼女を阻止できる人は誰もいない。だが、彼女はそれを拒否した」
「全米最大の州の知事という地位にも満足できないとしたら、目指すべきは大統領ということになる」
(The Spectacular Self-Destruction of Kamala Harris – PJ Media)
そこでハリス氏は、大統領選に向けて草の根層の支持を喚起しようと、この本の出版を決めた。すべては綿密に計画されていたと、ピンスカー氏は見る。
カーク殺害と重なり、最悪のタイミング
ピンスカー氏はさらに続ける。
「出版の10日ほど前に抜粋を『The Atlantic』誌にリークして話題を作り、その後メディアに登場し、全国を巡回して握手や子供たちと記念撮影し、民主党の大統領候補として確実なトップランナーの地位を確立する、というのがハリス氏の目論見だった」
「ところが、ハリス氏がセンセーショナルな内容をリークしたまさにその日、保守派政治活動家チャーリー・カーク氏がユタ州で殺害された」
「ハリス氏の『綿密に計画されたカムバック作戦』は、すっ飛んでしまった。カーク氏の悲惨な死の前には、米国の一般市民は、ハリス氏が何を考え行動したかなど、関心すら持たなかった」
「最悪のタイミングと言えた」
バイデンはただただ疲れていた
だが、2028年の大統領選を占うワシントン政界スズメは、カーク氏の死にもかかわらず、本書の中身に異常なほど関心を示している。
今後の民主党の動きを決定づけるいくつかのカギが秘められている、と見たからだ。
まず、ハリス氏が新著で指摘した点を見てみる。
- 高齢と疲労が目立ち、言葉のつかえが増えたとハリス氏は回想、また、バイデン氏はじめ周辺のハリス氏に対する対応について。
「私は、バイデン氏の政治家としての能力と選挙戦での能力には違いがあり、後者(選挙戦での能力)について懸念していた。彼の声はもはや力強くなく、言葉のつかえも増えていた」
「2024年7月4日、トランプ氏との討論会での不調な発言が原因でバイデン氏の辞任を求める声が高まった時、私は彼をハグした。彼はとても弱々しく見えた」
「(ハリス氏の夫)ダグ・エムホフが(大統領夫人の)ジル・バイデンに呼ばれた。(ダグによれば)ジルはダグに『私たちを支持してくれるの?』と問いただした」
「ダグは『もちろん、あなたたちを支持するよ』と答えると、ジルは『分かった。それは本当に重要よ。私たちはそれを知っておく必要があるの』と言った」
「私が彼に合流した時、ダグは険しい表情をしていた。ダグは冷静な人だ。怒りっぽい人ではない。でも、何か彼を怒らせたことがあったのは明らかだった」
「彼は溜まっていた思いを吐き出した」
- (バイデン夫妻は)4年間も我々を都合の悪い場所に押しやっておいて、無理難題な仕事を押し付け、それが誤解されている時に訂正もしない。
- (君が)批判されても反論もしない。(君の)成果を称賛もしない。
- そして今になって、ようやくバルコニーに立たせて、(君を)自分たちの隣に立たせたいというのか。
- ようやくバイデン夫妻は君が有益な存在だと気づいたのか。米国民に安心感を与えるために君が必要になったのか?
- それなのに、なぜ(君と私に)本当に忠誠心があるのか、と問われなければならないのか?
「私も(ダグと)同じような不満を抱えていた。バイデン陣営から、演説が上手すぎると非難された過去を思い出した」
「彼らの考え方はゼロサムだった。私が輝けば、彼(バイデン氏)は霞んでしまう、というような考え方だった」
「メディアが不公平、不正確な報道をしても、バイデン氏の側近たちはそれを容認しているようだった。実際、彼らは私をもう少し打ちのめすべきだと判断したようだった」
「さらに悪いことに、大統領のスタッフが、私の周りに広がる否定的な言説に油を注いでいることを、私は何度も知った」
事実、ハリス氏は、副大統領就任初期にスタッフの相次ぐ離職率に悩まされた。
一部メディアは、 ハリス氏が横暴で扱いにくい上司だからスタッフの離職率が高いと書いた。それが副大統領としての職務遂行を阻害したと見る向きが当時、ワシントンにはあったようだ。
「多くの人が、バイデン氏の衰弱を隠すために、ホワイトハウスで何か大きな陰謀があるという物語をでっち上げようとしていた」
「バイデン氏は、大統領としての職務を完全に遂行することができた。最悪の日でも、彼はトランプ氏よりも深い知識を持ち、判断力があり、はるかに思いやりがあった」
「しかし、81歳になると、ジョー(バイデン氏)は疲れてしまった」
「能力が不足していたとは思わない。もしそう思っていたら、そう言っていただろう。私はバイデン大統領に忠誠を誓ったが、それ以上に祖国に忠誠を誓っている」
最後まで忠誠心と独立の狭間に揺れた
ハリス氏のバイデン氏に対する思いはおそらく純粋だったに違いない。副大統領候補に選んでくれた恩義は何物にも代えがたいものだった。
さらに、高齢問題をめぐって四面楚歌の状態に追いやられ、無念にも再選への途を閉ざされた時、自分を後継者に選んでくれたことへの感謝の念は揺るぎなかった。
ハリス氏は、大統領選終盤にテレビのトーク番組「The View(ザ・ビュー)」に出演し、的外れな答えをしたことがある。
「過去4年間、もしバイデン大統領と違うことをしたとしたら、何でしょうか?」と質問されたハリス氏は、こう答えた。
「何も思い浮かびません」
大統領を目指す大統領候補が、不人気なバイデン氏の政治路線を肯定するだけで一切の批判もしなかったことは、大きな失点だった。
確かに「政治的儀礼」とはいえ、現大統領からの「独立」の片鱗も勇気も示さなければ、有権者の心を掴むことはできない。
せっかくチャンスを与えられたにもかかわらず、評判の低いバイデン氏との間に、必要な距離を置く絶好の機会を無駄にしてしまったのだ。
LGBTQを副大統領候補にしなかったわけ
ハリス氏はさらに書いている。
- 副大統領候補選出について
「ピート・ブティジェッジ氏(43=インディアナ州サウスベンド市長、前運輸長官)は誠実な公務員であり、リベラルな主張を保守派にも理解できる形で伝えるという稀有な才能を持つ人物だ」
「リベラル派にとっては、彼が副大統領候補として最も適任だった」
「しかし、同性愛者であることを公言している人物を副大統領候補に指名し、黒人女性を大統領候補に擁立することは、有権者にとってリスクが高すぎると考え、彼を副大統領候補に選ばないことにした」
ハリス氏は女性で、しかも黒人(インド系と黒人の混血)でもある。そして夫がユダヤ人男性である。
それだけでも米国大統領候補としてハードルが高いのに、副大統領候補にまでLGBTQ(性的マイノリティ)を公言している人物を据えるとなると、バーの高さが格段に上がってしまう。
ハリス氏は涙を呑んでブティジェッジ氏を外したと言える。
(「107Days」)
(From Biden to Buttigieg: All the Democrats Kamala Harris slams in her new memoir – POLITICO)
ブティジェッジ氏は、このハリス氏の記述について、9月18日、インディアナ州ブルーミントンにあるモンロー郡民主党本部で行われたテープカット式典に先立ち、こう述べている。
「私たち(ハリス氏と自分)が性的指向に関する懸念について話し合ったことは一度もない」
「自分の政治経験から言えるのは、有権者の信頼を得るには、彼らの生活に何をしてくれるのかが重要であって、カテゴリー(性的指向など)は関係ない」
白人男性ニューサムを次の大統領候補に?
このハリス氏の記述は現在、民主党大統領候補レース世論調査でトップ争いを続けているブティジェッジ氏の指名にレッドカードを出した、と見るべきか。
ブティジェッジ氏がだめなら、トランプ政治に真っ向から対立し、今や「民主党の顔」的存在になっているカリフォルニア州のギャビン・ニューサム州知事(57)の支持を仄めかしたものなのか。
さらに言えば、インド系黒人女性である彼女自身は大統領候補には向いていない、という再出馬断念宣言なのか。
ワシントン政界スズメが騒ぐゆえんなのだ。
ちなみに、ブティジェッジ氏は、2025年6月のエマーソン大学の世論調査ではトップ(16%)。ハリス氏は13%、ニューサム氏は12%。
8月下旬の同大学世論調査では、ニューサム氏の支持率は25%で、6月から大幅に上昇している。ブティジェッジ氏は16%、ハリス氏は11%だった。
いずれにせよ、ハリス氏がけじめをつけた民主党がこれからどう動き出すか。
トランプ氏に対抗するには、「党首」になる大統領候補を決めねばならない。そのための論議を活発化しなければならない。
トランプ政権発足からまだ250日も経っていない。いや、もう250日も費やしてしまったのかもしれない。
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