『中国の本心、米国を恐れつつも台湾と尖閣はあきらめない 元駐中国防衛駐在官、小原凡司氏が語る中国の警戒心と野望』(1/21JBプレス 吉田 典史)について

1/20The Gateway Pundit<President Trump: “President Biden Admitted Yesterday – That the 2020 Election May Very Well Have Been a Fraud”>

バイデンは認知症だから思わず本当のことを言ったのでは。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/01/president-trump-president-biden-admitted-yesterday-2020-election-may-fraud/

1/20The Gateway Pundit<President Trump Responds to Fulton County DA and Political Hack Who Ignores Election Fraud to Dig Into President’s Phone Call>

郡の司法長官も党派的な動きをする。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/01/president-trump-responds-fulton-county-da-political-hack-ignores-election-fraud-dig-presidents-phone-call/

1/20The Gateway Pundit<RATS FLEE SHIP: Biden’s Approval at 39% – 20 Points Underwater — GOP Leads Generic Poll by 13% – 56% to 42%>

中間選挙は共和党が両院を押さえてほしい。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/01/rats-flee-ship-bidens-approval-39-20-points-underwater-gop-leads-generic-poll-13-56-42/

1/21希望之声<中期选举在即 民主党全国委员会纠结于信息传递=中間選挙が近づいており、民主党全国委員会は情報伝達に苦労している>バイデンが就任1年を迎え、民主党全国委員会(DNC)の内部関係者は、民主党の立法上の落差に対する有権者の失望にどう対処するかを議論しており、2022年の再選を求める民主党員に課題を投げかけている。しかし、一部の情報筋は、落差を埋めるには、WHの外でコンセンサスが不足していると述べた。これは多くの人を悩ませている。

1/20のザ・ヒルによると、指導層に接触できる民主党全国委員会の委員は、「投票権法を如何に通すべきか、「Build Back Better」法案をどのように宣伝するかについての意見を求められたことは一度もない」と述べた。

「談話の要点を誰が書いているかさえ我々は知らない」とこの委員は言った。民主党全国委員会には、知事から選ばれた全国委員会の委員、当選した全国委員会の委員、組合の指導者までいるが、彼らは意見を求められるべきであるが、なかった。」

ザ・ヒルは、民主党員は厳しい状況にあるという。好意は消えつつある。それは、バイデンが昨年1月にトランプ前大統領に代わって以降、勢いを増しているにもかかわらずであると。

報道は、かつて民主党が享受していたハネムーン期間も短縮されており、多くのことを前進させたいという彼らの願望に疑問を呈する人もいる。ジョー・マンチンとキルステン・シネマは、重大な勝利に対する明らかな障害と見なされているが、大統領は全く責任がないと述べた人はほとんどいない。

コロラド州のDNCメンバーであるジェリシェパードは、「我々が検討するよう求められた大多数の情報は、よりポジティブな口調であった。すべてが悪いわけではない。しかし、同時に、情報の一部は抜けがあると思う。献金者たちを安心させるのではなく、草の根クラスにもっと焦点を合わせる必要がある」と述べた。

しかし、民主党全国委員会の広報官は緊張を和らげた。コミュニケーション担当副局長のダニエル・ウェッセルは、「 『BBB』法案はまだ大部分が機能している。我々は投票権を求めて戦い続け、有権者に前例のない歴史的成果を紹介したい」と述べた。

党内の何人かは、国民の期待を高くしすぎたが、結果は低くしすぎたとして指導層を批判した。

民主党のエリートは中共と同じで草の根は大事にしない。

https://www.soundofhope.org/post/586429

1/20阿波羅新聞網<传美军舰“闯”中国西沙领海 共军“复制”“贴上”去年呛声=米国軍艦は中国が主張する西沙の領海に「侵入」し、共産軍は昨年の言い方を「コピー」して「貼り付け」たと噂されている>中共南部戦区司令部は本日(20日)、米国のバーク級の誘導ミサイル駆逐艦「ベンフォールド(DDG-65)」が中国の西沙領海に不法に侵入したとして、「海軍と空軍を組織し、追跡監視し、立ち去るように警告する」と述べた。米第7艦隊はこれに応じてプレスリリースを発表し、中国軍の主張に反論し、「ベンフォールド」は国際法に従って航行の自由(FONOP)を実施したことを強調した。

中共南部戦区司令部の公式Weiboで空軍大佐の田軍里報道官は「ベンフォールド」が中国政府の承認なしに中国の西沙領土に侵入したと非難し、「米国の行動は中共の主権と安全を著しく侵害した」と批判することに加え、航行覇権の悪を為し、南シナ海を軍事化しようとする別の鉄の証拠で、事実は充分証明され、米国は掛け値なしに「南シナ海の安全へのリスクメーカー」であり、南シナ海の平和と安定の最大の破壊者であると述べた。

FONOPや台湾海峡の航行の頻度を上げるべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0120/1698388.html

1/20阿波羅新聞網<普京打脸习近平:当着美国和北约的面打的(图)【阿波罗网报导】—俄外长:俄罗斯没有与中共交好来对抗西方=プーチンが習近平の顔を潰す:米国とNATOの前で(写真)[アポロネット報道]-ロシア外相:ロシアは西側と対峙するために中共と良好な関係は持っていない>アポロネットの王篤然首席評論員のコメント:プーチンの外相は、ロ中関係はいかなる形勢であっても影響を受けないと述べた。つまり、ロ中関係の本質は変わっておらず、表面だけが変わったように見える。同時に、彼は西側に対して、ロシアは独立しており、中共によって利用されないという声明を発表した。この声明は、実際、ロシアと中国は同盟国ではないというプーチンの公式声明と同等である。プーチン大統領と中共との関係は、長年にわたって実質的変化はなく、中共と軍事同盟になったことは一度もない。代わりに、ロシアと中共の敵であるインドは軍事同盟である。したがって、実質的に、ロシアとインドは中共を挟撃する状況にある。カザフスタンなどの中央アジア諸国における中共とロシアの利益は、紛争と競争の関係である。

米国もロシアを味方につけたほうが良いのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0120/1698299.html

1/21阿波羅新聞網<大逆转!内部消息:习近平连任黄了?军权也没了?(图)【阿波罗网报导】=大逆転!内部情報:習近平の再任に黄信号?軍権もない? (写真)【アポロネット報道】>アポロネットの王篤然首席評論員のコメント:中国海軍司令部の元中佐の姚誠が言及した最初の手紙は、8月に曽慶紅が管理する香港サウスチャイナモーニングポストが発表したニュース(現在台湾と戦争をすることは不可能)を反映していると分析した。王篤然は続けて、姚誠の二通目の手紙に関して、習近平に辞任を迫るために共同署名することは不可能であるべきだと述べた。今、デマが多い理由として、王篤然は、これは中共の政治闘争が熾烈であり、赤い王朝の終焉の到来であると考えている。習近平の反対派にとって、これは必ず使う手である。

習が再任されなかった場合、その後の展開が見えない。

https://www.aboluowang.com/2022/0121/1698526.html

1/21阿波羅新聞網<江泽民有四大情妇,北京冬奥这份清单就纳入了三个【阿波罗网报道】—“中国共产党亡”惊现北京冬奥 江泽民丑闻成敏感词=江沢民には4人の愛人がおり、そのうち3人は北京冬季オリンピックの微妙な言葉リストに含まれている[アポロネット報道]-「中共は滅ぶ」と北京冬季オリンピックに現れる 江沢民スキャンダルは微妙な言葉になる>北京冬季オリンピックが間もなく始まる。中共は、アスリート、観客、メディアを含むすべての冬季オリンピック参加者に、アプリ「冬季オリンピック通」のインストールを義務付けている。カナダのインターネット総合研究所からの報告によると、このソフトウェアは重要な個人情報を晒す可能性があると。報告には、江沢民のスキャンダルに出て来る中共の微妙な言葉のリストも添付されていた。中国語、チベット語、ウイグル語を含む 2,442ものキーワードによる検閲メカニズムがある。アポロネットの王篤然首席評論員は、陳至立は江沢民の他の愛人とは異なり、彼女は醜いが、高い政治的地位を持っているとコメントした。彼女の江沢民支持は筋金入りである。陳至立は、江沢民が軍事委員会に参加した部隊の集合写真に含まれているが、これは非常にまれで特別なことである。

検閲が当たり前の国には住みたくない。

2006年、中国雲貴高原平塘県掌布郷に100トン以上もある「隠された字の石」が見つかった。石には「中国共産党亡(=滅ぶ)」という6つの文字があり、その中で「亡」という言葉が特に大きい。

https://www.aboluowang.com/2022/0121/1698532.html

1/20阿波羅新聞網<广州要求收过国际邮件就要PCR 网质疑:之前2年怎么没事=広州が国際郵便を受け取った場合、PCRが必要と要求 ネチズンの質問:過去2年間に何もなかったのはなぜかl>最近、中国全土で疫病大流行により大きな敵に直面している。国際小包の核酸検査が陽性であったため、北京、深圳、珠海で確定された症例はすべて国際郵便と接触したと主張した。北京、広州南北両地区は緊急措置を講じた。北京は、リスクの高い地域からの郵便購買を避けるように市民に呼びかけている。広州は、過去3日間に国際郵便を開封した人々にPCR検査を受けることを要求している。中国はしばしば冷凍食品や小包の表面の検査を集め、それらをウイルスの感染経路と呼んでいるが、中国を除いて、ほとんどの国際的な専門家はこの主張を裏付ける証拠はないと考えており、感染はしないと。中国のネチズンは、疫病が発生してから2年が経過して、以前に発生しなかったのはなぜだろうか、と思わずにはいられない。中国全土で1年365日国際宅配便があるが、なぜ1人か2人かだけが感染しているのだろうか。

去年4月に米国CDCは接触感染が起こるのは1/10000の確率と発表した記憶がある。中共お得意の擦り変えでしょう。

https://www.aboluowang.com/2022/0120/1698465.html

何清漣 @ HeQinglian 9h

ロサンゼルスはゴミ捨て場に変わった、この軍功章は貴重な情報の3分の1を持っている。😅

引用ツイート

NYT中国語ウェブ @ nytchinese 13h

ロサンゼルスの鉄道ハブの周りには、1年以上もの間、捨てられた宅配便の箱、封筒、小包が散らばっていて、家族の写真や誰かの骨壷などでさえ、線路がゴミ捨て場になっている。

当局は、横行する列車泥棒がこの状況の主な原因であると説明している。 https://nyti.ms/3IiJWmA

何清漣 @ HeQinglian 4h

【ウィスコンシン州-州の選挙記録に大量の「幽霊有権者」が静かに現れる。

「我々は証拠を見たと表明する。第三者は選挙人名簿にアクセスでき、その項目を変更できる。」

2020年の選挙で100歳以上の有権者115,252人が「投票」した。 】

–バイデンは幽霊有権者の大統領になることを提案する。通常の生活を送りたい人はそんな大統領を必要としない。

引用ツイート

ラスムセンレポート @ Rasmussen_Poll 4h

ブロックバスター:2020年の選挙の公正性

ウィスコンシン州-大量の「幽霊有権者」が州選挙記録に静かに出現。

「第三者が有権者名簿にアクセスでき、項目を変更できるという証拠を見た」

そして、2020年の選挙で100歳以上の有権者115,252人が「投票」した。

twitter.com/ realLizUSA / sta…

何清漣 @ HeQinglian 8h

NYTの著者は、昨年のヴァルダイ国際ディベートクラブの第18回年次総会でのプーチンの演説を完全に無視し、米国は灯台であるという幻想に浸かり続けている。

プーチンはウクライナに言う:私を取るか死ぬかhttps://cn.nytimes.com/opinion/20220119/putin-ukraine/

「プーチンは米国に対して深刻な劣等感を持っており、全世界に対ししつこく絡む。彼は大きな負担を背負っており、立ち往生することなくドアを通り抜けることができるとしたら奇跡だ」と。

cn.nytimes.com

プーチンはウクライナに言う:私を取るか死ぬか

プーチン大統領は、ロシアがウクライナの政権を支配する機会を高めると脅迫している。彼は我々が無視できない、米国の悪魔の元カレのようなものである。彼は哀れであるが、重装備で非常に危険である。

何清漣 @ HeQinglian 2h

あなたが話した状況は、英国のテレビシリーズブラックミラーにある。 どのエピソードだったのか覚えていないが、スマホユーザーは“いいね”や評価が必要で、基準を満たしていない場合は規格外としてマークされる。 その日、ある女性が何か言ったのだが、いろいろな批判が集まり、ついには拘束されて崩壊した。

当時見てから、この日が来るのはそう遠くないのではないかと思った。

引用ツイート

陶瑞 TaoRay  @realTaoRay  2h

ネチズン各位、中国にいる私のいとこのために宣伝してほしい。彼の新しいTiktokアカウントに賛成してください:Stanleyhung (http://v.douyin.com/LemMKKE/)

彼は放送専攻に受かったばかり、今では国内芸術が得意で、一所懸命にやり、これもプロジェクトになる。 みなさん、面子を与えるために助けて。

彼は非常に面白い。 22年は各種不況で、株式市場のニュースは見ていない。 面白いビデオを見て、楽しんでください。 リツイートもありがたい!

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何清漣はリツイート

アポロ唯一の公式Twitterアカウント @ aboluowang 2h

王山:米国の新型コロナへの敗北:…http://dlvr.it/SHWWN9 #新冠病毒 #杀死美国人 #中共 爆料    aboluobl@gmail.com

吉田氏の記事では、中国をここまで肥大させた日米の来し方を反省すべき。「騙すほうが賢く、騙されるほうが馬鹿」と言う民族に、惜しみなく援助してきたのですから。

戦後、大日本麦酒はアサヒとサッポロに分割され、アサヒの初代社長山本為三郎が関西財界から頼まれて、サントリーにビールの卸網を開放し、サントリーのダルマとの抱き合わせ販売で、毎年ビールのシエアを落として言ったのを思い出します。

トップの「エエカッツコシー」が企業に働く従業員を苦しめるようになると言うこと。アサヒはそれがために、希望退職まで募ったのですから。今、中国と日本の関係を見れば、サントリーとアサヒの関係のように見えなくもない。

電機業界が今振るわないのは、皆中国に進出して、基礎技術を盗み取られたからです。馬鹿としか言いようがない。日本人の雇用について考えなかったから。アサヒの山本為三郎が社員のことを考えなかったのと同じと思う。

記事

台湾南部の海岸(資料写真、出所:Pixabay)

 一部のマスメディアや識者が中国の台湾への軍事侵攻が近いと盛んに報じている。一方で、「中国の攻勢には手詰まり感がある」と指摘する軍事専門家がいる。中国の政治や軍事に精通する笹川平和財団上席研究員の小原凡司さんは、常に広い視野で冷徹に現実を見据えてきた。駐中国防衛駐在官の経験もある元海上自衛官の小原さんに、中国の拡張主義の真意をうかがった。(吉田 典史:ジャーナリスト)

明らかに不足している上陸能力

──小原さんは昨年(2021年)春、あるメディアで「中国の台湾本島(以降、本島)への軍事侵攻には手詰まり感がある」と指摘していました。1年近く経った今、どのように捉えられていますか?

小原凡司氏(以降、敬称略) 手詰まり感は続いていると思いますが、中国が本島への侵攻能力を高めていることは間違いありません。特にサイバー攻撃や港、空港の封鎖、物資の台湾への搬入の阻止、軍事基地や重要インフラへのミサイル攻撃などです。

一方、明らかに不足しているのは、上陸能力です。海軍が保有している艦艇船を全て使ったとしても、台湾を制圧できるだけの兵力を本島に一度に上陸させることはできないと考えられます。海軍の現在の艦艇を用いて一度に輸送できる陸上兵力は2万5000名程とされ、研究者によっては2万2000~3000名と分析しています。艦艇の稼働率も考慮に入れると、一度に輸送できるのは2万名以下になります。侵攻の際にはフェリーのような民間船の利用を想定しているようですが、それを含めたとしても依然として数が足りないのです。

仮に侵攻が可能な数の艦船をそろえたとしても、戦車や兵隊を運ぶ揚陸艇がビーチングする作戦を遂行できる場所は、台湾本島の西側に数か所しかありません。台湾ははるか前からそれを心得ていて、そこを重点的に防御する体制を作ってきました。中国軍は上陸の際に相当に大きなダメージを受けるはずです。

中国海軍の上陸時のビーチング。(上)中国海軍海兵隊のホバークラフトによるビーチング訓練。(中)走行している車両に乗り移る訓練。(下)垂直の壁を登って立哨を倒す訓練(写真提供:小原凡司氏、以下同)

台湾空軍の基地を弾道ミサイルで破壊し、制空権を完全に奪うのも難しい。本島には南北を縦断する山脈があり、主要な空軍基地は山脈の東側にあります。それらの基地では山を掘ってその中に航空機を格納するなどしています。西側から弾道ミサイルを撃たれたとしても大きな被害を受けにくいのです。

ただし、最近は中国海軍が空母を運用し、075型強襲揚陸艦も保有しています。これらで東側からの攻撃が可能になりつつあります。放物線を描く弾道ミサイルと違って、東側から水平に近い角度でミサイル等の攻撃を受けると基地は脆弱です。台湾は西側からの攻撃に備えるだけでは不十分になっているのです。

中国は米国と東西でそびえ立ちたい

──中国は優位な立場を確保しても、侵攻しないのですね。

小原 本島に武力攻撃をするか否かを決める主な要因は米軍です。米軍が確実に軍事介入することがわかっている間は、おそらく攻撃をしないだろうと思われます。アジア太平洋において米中の軍事バランスは中国がやや有利になりつつありますが、中国は米軍が本気になった時には勝てないことを心得ているはずです。

また、中国は戦闘には勝てるのかもしれませんが、戦争に勝つことは不可能だと私は思います。アジア太平洋地域で米中間の戦闘が行われれば、米インド太平洋軍が中国本土のミサイル発射システムや空軍基地等を攻撃するからです。中国本土が一方的に被害を受ければ、中国共産党の権威は大きく失墜するでしょう。一方の中国は、アメリカ本土を通常兵力で攻撃する十分な能力を保有していません。条件は対等ではないのです。ですから、台湾への軍事攻撃をためらっているのだと私は見ています。

──中国は強力な核戦力を持っています。それにもかかわらず、アメリカが攻撃をしてくる可能性があると考えているのでしょうか?

小原 そのような恐れを持っているはずです。それは、両国の保有する核戦力に大きな差があるからです。核弾頭数で言えばアメリカは5500発以上、中国は350発前後。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射機数はアメリカが約450で、中国が104とされます。この差を中国は警戒し、怖がっていたはずです。

ただし、最近はアメリカと互いに核ミサイルを撃ち合えるだけの力があると思い始めているように見えます。その象徴が、内モンゴル自治区や甘粛省でICBM用とみられるミサイルサイロ(発射施設)の新設を進めていることです。

世界の軍事専門家は、このことは中国が従来の核戦略を変えたことを意味していると指摘します。以前は仮に核攻撃を受けても機動力等をもって核ミサイルを生き延びさせ、反撃できるようにしていました。最近はアメリカが核ミサイルを撃つ兆候を見せた時に、核ミサイルを発射するようにしていると確かに捉えることができます。ただし、核戦略を変えたというよりは、かねてからの願望を具現化したのだと私は考えています。

中国は、前々からアメリカのようになりたかったのだろうと思います。大量の核兵器や通常兵器を保有し、世界を指導する立場になりたいのです。しかも、諸外国からリスペクトされるよりは、畏怖される存在になりたいのでしょう。だからこそ、アメリカと対等の核戦力を保持しようとするのです。ソ連のようにアメリカと対立するのではなく、米中が世界の西と東それぞれにそびえ立つ関係になりたいと考えているのだろう、と思います。

アメリカと中国は互いに鏡に映った自分を見ている側面があります。米国にも、軍事力で挑戦してくる国を決して認めず、経済力で競い合う国も容認しない傾向があります。互いに似ているからこそ、思い描いたように相手が動かないと強い反応が出たり、深い失望になったりする場合があるのです。

後に中国海軍司令官となる呉勝利中将(当時)と話をする駐中国防衛駐在官時の小原氏(右)

中国が台湾や尖閣諸島を諦めることはありえない

──中国は、米軍の核ミサイル以外には特に何に警戒をしているのでしょうか?

小原 中国が最も問題視しているのは、米軍の攻撃型原子力潜水艦(以降、攻撃型原潜)です。自国の戦略原潜を追尾される可能性があるからです。追尾されると、弾道ミサイルが搭載できる戦略原潜の抑止力が効かなくなります。中国の戦略原潜がアメリカに向けてミサイルを発射しようとすると、ハッチが開いた音などの兆候が追尾する米軍の攻撃型原潜にわかり、攻撃を受けます。

中国がアメリカやオーストラリア、イギリスの安全保障の枠組み「AUKUS」に敏感に反応するのは米軍の攻撃型原潜に加え、オーストラリアの攻撃型原潜が活動し始める可能性があるからです。特に中国の戦略原潜が港から太平洋に出るまでの海域、つまり、第一列島線までのところで捕捉されるのを避けたい。太平洋に出てしまえば、潜水艦を見つけるのは難しい。台湾や尖閣諸島(沖縄県)を狙う理由の1つは、原潜を太平洋に自由に出すようにするためだと考えられます。

──警戒心が随分と強いのですね。

小原 実際に怖がりな国なのだと思います。建国(1949年)以来、ソ連やアメリカが軍事侵攻してくるのではないか、と恐怖心を常に持っていました。尖閣諸島にしてもアメリカが関与している以上、今すぐに軍事力で奪う可能性は低いでしょう。ただし、中国が台湾や尖閣諸島を諦めることは根本的にありえない。するか、しないかではなく、いつするか、という問題です。絶対に取りに来ます。

日本が本気で怒ることは避けたいとも考えているはずです。第一列島線上の日本の南西諸島や九州、本州、北海道までの海域を、米軍が中国に気兼ねすることなく、自由に使えるようになるのが怖いのです。だから、日本がアメリカから離れるようにする、つまり、日米の分断をしてくる。そのために中国は、強制と協調、あるいは威嚇と懐柔の手段を同時に使い分けてきます。最近では、中国は日中関係を2カ国の関係と捉えるのでなく、米中関係の従属変数のように扱う傾向があります。その意味では、日本が主体性を失いつつあることを我々は真剣に考えるべきだろうと思います。

[プロフィール] 小原 凡司(おはら・ぼんじ)
1985年、防衛大学校卒業。海上自衛隊入隊後、回転翼操縦士として勤務。1998年、筑波大学大学院(地域研究修士)修了(修士)。2003年~2006年、駐中国防衛駐在官。2006年防衛省海上幕僚監部情報班長、2009年 第21航空隊司令、2011年、IHS Jane’s アナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーを経て、2013年に東京財団、2017年6月から現職。著書に『中国の軍事戦略』(東洋経済新報社)、『世界を威嚇する軍事大国・中国の正体』(徳間書店)など。

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