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10/15日経ロシア関連記事について
ロシアが中国と日本を天秤にかけて天然資源を売り込もうと躍起になっています。国益追求の立場からは当然のこと。しかし、アメリカはシエールガスやシエールオイルを生産、サウジと組んで石油の値段を低位安定させてロシアの経済をガタガタにしようと考えているとの話もあります。レーガンのSDIの再来かも。でもアメリカがロシアを追い込めば追い込むほどロシアは中国に擦り寄って行きます。ロシアのウラル以東は6~700万人のロシア人しかいないので、中国に経済を頼りすぎると、シベリアに中国人がドンドン入っていき、自然中国人のものになることが予想され、ロシアにとって痛し痒しです。ですから日本とも手を結びたいと思っているはずです。ゲーツ、パネッタ元国防長官の回想録でオバマは無能と批判されていますが、その通りだと思います。真の敵は誰か、普通に考えればNo.2をNo.3と組んでNo.1にさせないことを考えるのではと思いますが、戦争が嫌いなオバマは中国が脅せばへたり込むでしょう。そもそも石油価格を下げれば輸入国の中国を有利にし、浮いた金は民生でなく軍拡に使われます。敵に塩を送るのは止めた方が良い。日本も「メタンハイドレード」と「核融合」を早く実用化することを考え、予算化していくべきです。
『ロシア、日ロ間にガス管建設提案 宗谷海峡経由で』
【モスクワ=田中孝幸】ロシア政府がサハリンと北海道をつなぐ天然ガスパイプラインの建設を日本側に提案していることが明らかになった。欧米の対ロ制裁が強まる中、日本との経済関係の拡大を目指すプーチン政権のアジア戦略の一環だ。実現すれば日本と他国を結ぶ初のパイプラインとなる。日本政府は外交面の影響も見極めて対応を決める方針だ。複数の日ロ外交筋によるとロシア政府は9月、ガス資源が豊富なサハリンと北海道との間の宗谷海峡を経由する海底パイプラインの建設を日本側に提案した。11月10~11日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に予定される日ロ首脳会談の議題となる可能性があるという。ロシアがパイプライン建設を提案した背景には日本に安価なガス供給をちらつかせ、ウクライナ問題を巡る先進7カ国(G7)の対ロ包囲網を切り崩す狙いがある。 ただ日本側にはウクライナ問題で米国とロシアの関係が悪化する中、新規のエネルギー協力に乗り出すことに慎重論もある。外務省幹部は「実施の可否はウクライナ問題や北方領土交渉の進展に左右される」と語る。
『中国、苦境のロシア支援 欧米制裁の裏で協力』
【北京=阿部哲也】中国がロシアとの経済協力の拡充に乗り出す。両国の中央銀行が金融市場の緊急時に自国通貨を相互に融通し合う「通貨スワップ協定」を結んだほか、鉄道やIT(情報技術)、エネルギーなどの分野でも投資・技術協力を進める。いずれもロシアに利点の多い経済連携になっており、欧米による制裁で苦境にあるロシア経済を中国が支える構図が鮮明となっている。「ロシアにとって中国は実質1番(の対ロ投資国)だ」。ロシアのプーチン大統領は14日、モスクワを訪問中の中国の李克強首相と会談し、中国を持ち上げて両国の経済関係がさらに緊密になるとの期待感を示した。中国商務省によると、1~8月の中国の対ロ投資額は前年同期の1.7倍に急増した。中国政府が企業の「走出去(海外に打って出る)」戦略を推し進めているためで、極東や中央アジア地域への進出を目指す中国企業による対ロ投資が活発になっている。足元ではウクライナ問題を巡って欧米が対ロ制裁を発動し、この影響で通貨ルーブルが最安値圏に沈むなどロシア経済は急速に悪化している。このため中国は経済協力という形でロシアへの側面支援を強める。今回の李首相の訪ロで合意した経済協力のうち、目玉の1つとなったのが通貨スワップ協定だ。期間は3年で規模は1500億元(約2兆6000億円)にのぼる。欧米からの制裁でロシアの銀行やエネルギー企業の資金調達環境が悪化していることが背景にあり、中国は潤沢な外貨資金でロシアを支える。中ロ首脳はエネルギーやITなどの分野でも、経済連携を強化することで合意した。5月に締結した総額4千億ドル(約43兆円)の中国向け天然ガス供給契約では、パイプラインの共同敷設を加速する。ロシアで普及が遅れる次世代携帯電話についても、中国の華為技術(ファーウェイ)が技術協力してインフラや端末の導入拡大を促す。いずれも中国側が技術や資金面でロシアを支える経済協力というのが特徴だ。ウクライナ危機に伴う経済制裁で、欧米が資源輸入や技術輸出に制限をかけ、ロシア経済は悪化が続く。中国にとっては今回の対ロ外交でも巨額の経済協力を前面に打ち出し、欧米への「新たな対抗軸」を強調したかった思惑が透ける。
『中国、ロシア高速鉄道に参画 最高時速400キロ 1兆円規模』
中ロ首脳が合意した経済協力のもう一つの柱が、ロシアが計画する総額100億ドル(約1兆700億円)規模の高速鉄道事業への中国企業の参加だ。ロシアには中国の技術やマネーを導入して鉄道網の高度化につなげる狙いがある。高速鉄道でも中国の支援色が強く反映されている。訪ロ中の李克強首相とロシアのメドベージェフ首相が合意した。「中ロはお互いに最大の隣国であり、重要なパートナーだ。北京とモスクワをつなぐ高速運輸網の建設を推し進める」。李首相はこう強調し、約40項目に及ぶ経済協力の「主役」としてロシアの高速鉄道を共同で建設するプロジェクトを挙げた。今回合意したのは、モスクワとロシア南西部のカザンを結ぶ770キロメートルの高速鉄道事業だ。最高時速は400キロを計画しており、ロシア初の本格的な高速鉄道となる。ロシアは2018年のサッカーのワールドカップ(W杯)開催前に、正式運転を始めるとしている。中国からは鉄道建設の中国鉄道建築のほか、車両大手の中国南車集団など多数の国有大手が参加する見通し。線路や駅の建設、運行システム、車両などに関する最新技術の供与でもロシア側に協力する。中国の国有銀行も建設資金の低利融資などで事業を支援する。ロシアは30年までに国内で総延長5千キロメートルの高速鉄道網を整備する計画だ。しかし目立った独自技術がなく、インフラや車両の高度化が課題となっていた。一方、中国は日本やドイツの企業から先端技術を取り入れ、今では総延長1万1千キロメートルを運行する世界最大の「高速鉄道大国」だ。今後もロシアの鉄道関連プロジェクトに深く関わっていく可能性が高い。中ロは同じ旧社会主義陣営として同盟関係にあるが、産業面では長くロシアが中国に先端技術を教えるという「主従」の関係にあった。しかし中国は近年の著しい経済発展で力を付け、今では逆にロシアを技術や資金で支援するという「主従逆転」が起きつつある。
10/14 ZAKZAK『訪日中国人の“トンデモ騒動”続々… マナー違反やトラブルどう対処?』を読んで
本記事の最後に「日本も30~40年前はそうだったので寛容精神を」というコメントがありますが、こういう相対化は誤りの基です。読者を誤断に誘導しようとするものです。ブッシュがイラク戦争で占領統治するときに「第二次大戦後の日本の統治が成功であったように~」といって占領統治を正当化しましたが、その後イラクはどうなりましたか?国が違えば、国民の発想が違うので、他国で成功したからと言ってそれが当てはまるとは限りません。そこがブッシュの愚かなところです。キリスト教信者の世界とイスラム教の信者の違い、民主国家と専制国家の違いについて無知すぎます。「日本の30~40年前と同じだと言うのであれば、中国は後30~40年経てば今の日本人と同じような行動がとれる」とこの人は考えていることになります。後30年は生きるでしょうから中国の変貌ぶりを見てみたいものです。この人は中国の歴史について無知すぎるし、中国人の発想の仕方「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」と言うことを踏まえていません。そもそも中国で相手のためを思って行動すれば、生命の危険があります。近い所の歴史でも、反右派闘争、大躍進、文化大革命を見れば分かること。コメント者は大多数の日本人と同じく、「日本人だったらこう行動するだろう」という思い込みで判断しています。余りにナイーブな議論です。アメリカ人が「中国も豊かになれば、民主化するだろう」と言って中国に金を注ぎこみ、モンスターを作ったのと同じです。中国では小生がいた97年の時には既にバス停看板に「文明程度(=未開でない程度)」として「痰を吐くな」「割り込むな」とかあった気がします。今や中国人が海外に出る時代で政府は、「国人旅游十大陋习」(中国人の旅行中の10大陋習)として①大声喧哗(大声で騒ぐ)②乱扔垃圾(ゴミを勝手に捨てる)③随地吐痰(どこでも痰を吐く)④不遵守秩序(ルールを守らない)⑤破坏文物(バンダリズム)⑥不尊重当地风俗习惯(現地の風習に従わず)⑦不保护环境(環境保護せず)⑧吃自助餐浪费(バイキングで多く取り過ぎる)⑨不经他人允许随意拍照(人の許可を取らず撮影)⑩衣冠不整参观庙宇或博物馆(不適な服装で霊廟、博物館等で入る)を国民に求めていますがリーダーが守れていないことばかりです。香港返還交渉で鄧小平がサッチャーと会談中、鄧が余りに痰を吐くので、サッチャーが嫌になり、返還を認めたという有名な話があります。
誤りがあればキチンと是正を要求すべきです。外国との付き合いでは当たり前。ましてや中国では「入郷随俗」(郷に入れば郷に従え)と言いますので、中国人も日本にいるときは日本の習慣を守るよう要求すべきです。外国人に日本人のような阿吽の呼吸は無理です。
<記事全文>
円安の進行や外国人向けの消費税免税拡大で、日本を訪れる外国人観光客が増える中、中国人によるマナー違反やトラブルが相次いでいる。行列の割り込みやごみのポイ捨てをはじめ、ホテルで起きたトラブルの対応に中国総領事館が乗り出すケースも。中国事情に詳しい専門家は、旅先で問題を起こす中国人について「急激な経済発展に、精神的な豊かさやゆとりが追いついていない」と指摘している。米アップル社の新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6」などが日本で発売された9月19日。大阪市中央区西心斎橋の「アップルストア心斎橋」では、発売前から並んでいた中国人とみられる客らが大声を上げるなどし、警察官が駆けつける騒ぎになった。 大阪府警などによると、同日午後、店員が在庫がなくなったことを告げると店内外の100人以上が「何で売ってくれないの」「48時間待ってるんだ」と片言の日本語や中国語で一斉に抗議。中国で発売が遅れているiPhone6を手に入れようと、日本に殺到したとみられる。 7月上旬には大阪市内のホテルで、ツアー旅行中の中国人客が客室設備などについて「契約と異なる」とクレームを訴えてチェックアウトを拒否し、上海の旅行業者に返金を求めて籠城。とばっちりを受けたホテル側は説得を試みるも手に負えず警察に通報した。 警察から連絡を受けた中国駐大阪総領事館が何とか事態を収め、中国人向け公式ホームページでトラブルについて説明。ホテルを利用する際の注意点を並べ「礼儀正しい観光を」「攻撃的な行動を取らないように」と呼びかけた。
一方、外国人観光客の人気スポットとなっている東京の浅草寺では、トイレに使用済みトイレットペーパーが山積みにされる異様な光景が。中国では、紙の質が悪く配管に詰まりやすいため、トイレットペーパーを流す習慣がなく、このような現象が起きるという。訪日中国人による刺し身などの試食の食べ散らかしや、強引な値切りが目立つという大阪市中央区の黒門市場商店街の関係者は「平日は人通りの半分くらいが外国人観光客。とくに中国人の行動は目に余る。羽振りがいいのは歓迎だが、他のお客さんに迷惑がかからないか心配だ」と憂慮する。今年上半期は中国本土からの訪日者数が前年同期比88・2%増の100万9200人と急増。下半期は円安の進行や、訪日外国人向けの消費税免税品目が10月1日から食品や化粧品などに拡大されたことも後押し、買い物目的で日本を訪れる中国人が増えるだろう。
日本の観光業界は中国人の振る舞いにどう対処するべきか。中国ビジネスのコンサルティングを行う「日本国際経済開発」(さいたま市)の加藤麻里子代表は「公共の場所も自分の居間や庭の延長という感覚で行動する。日本人も以前は、ところかまわずたばこを吸い、痰を吐いていた。今の中国を30~40年前の日本と考えれば、ある程度の寛容さは必要。中国国内でも国策としてマナー向上キャンペーンが年中続けられており、日本でも根気よく啓発していくしかない」と話している。
上橋泉氏講演録より「絶対者との出会い」について
上橋泉氏が柏市会議員の立場でなく『21世紀の浄土思想』を著しましたが、本年3/23にその出版記念講演会があり、『宗教新聞』9/20号に全内容が掲載されましたので、表題に関する部分を抜粋する形で紹介したいと思います。小生は絶対者との出会いはありません。でも神秘体験はあります。会社勤務の時、尊敬する先輩が癌で入院、手術前に励まそうと病室を訪ね、いろいろ話をしました。でも何故か部屋が暗いのです。実は小生が訪ねた時間にはもう手術室で手術が始まっていたとのこと。科学では説明できません。その後、先輩は亡くなりました。小林秀雄も終戦後の間もないころ、酔って一升瓶を抱えながら水道橋のプラットホームから転落した話があります。ちょうどコンクリートの塊りと鉄材の間にある一間ほどの石炭殻と雑草に覆われた間に落ちて、命拾いしたというのです。 小林は「一升瓶は、墜落中、握っていて、コンクリートの塊りに触れたらしく、微塵になって、私はその破片をかぶっていた。私は、黒い石炭殻の上で、外灯で光っている硝子を見ていて、母親が助けてくれた事がはっきりした」と書いてます。
<抜粋>
道元も晩年には、「読経などしなくてもいい、只管打坐でひたすら坐禅せよ」 と言った。絶対者は本の中にはいない、 日常生活の中にいる。日々出会う人の中に絶対者は生き、日々の出来事の中に絶対者の思いが秘められている。法華経の常不軽菩薩品は、釈迦の前世の姿である常不軽菩薩について書いてある。常不軽菩薩は出会う人ごとに手を合わせ、「あなたは仏となる生命だ」と言って拝んだ。 中には怒って石を投げつける入もいたが、常不軽菩薩は石が届かないところま で逃げて、そこからまた拝んだと言う。
大衆と同じ重荷を背負ったものでなければ、大衆を導くことはできない。絶対者によって与えられる人生の課題と格闘する中で、絶対者の思いを感じ、絶対者を恋い求めて、涙を流して祈った者でなければ、絶対者に出会うこともないし人を導くこともともできない。絶対者と出会うということは、必ずしも眼前に絶対者が姿を現すことを意味するものではない。常不軽菩薩のように、同胞一人ひとりに仏の姿を見いだせば、これ以上の絶対者との出会いはない。空海の『性霊集』は空海の詩、碑銘、上表文、啓、願文などを弟子の真済(しんぜい)が集成したもので、空海の言行録である。そこで空海は、「貴方の眼が明るく開かれていれば、出会うもの全て宝となる。正しい道は遠くにあるのではない。貴方の心一つで目の前が開かれる」と述べている。キリストも山上の垂訓で「目は体のあかりである」と説いている。その目は単数形で表現されている。だから、キリストは肉眼のことを言っていな い。心の目のことを言っている。つまり、心次第で人生は明るくなり、周りの世界が姿を変えると言っている。
宗教は理屈ではなく体験の世界である。学問や家柄、過去の罪なども一切関係がない。宗教ほど平等な世界はない。私は宗教知識では梅原猛や古田紹欽に及ばないが、絶対者の声を聞いた、絶対者から直接真理を伝えられたという絶対的自信がある。絶対者と出会う体験を持たない学者に負けるはずがないという自信がある。
10/12『やぶれざるもの-天壌無窮の「国体」』セミナーに参加して
表題セミナーは日本国体学会主催で靖国会館で行われました。講師は長谷川三千子・埼玉大名誉教授とロマノ・ヴルピッタ・京産大名誉教授です。
長谷川三千子講演『神やぶれたまはず』
吉田沙保里はレスリング世界選手権で12連覇した。このまま引退すれば「敗れざるもの」になる。今日の話はそのような話ではない。この世の最後の審判を受け、神より信仰が厚いと認められ「復活」する「敗者復活」の考えがキリスト教にはある。でもこの世の戦いに敗れても神は不敗ではないかと言うこともできる。しかしこの意味でもない。「敗れる」ことが悪いことという前提に立っている。ローマに滅ぼされたエトルリア。今我々は何も分からない。文化破壊が行われたから。これを考えると「敗れる」のは悪いこととなる。日本文化は違うように考える。「敗れ去る」のが日本文化である。文化が上質なものは敗れ去った者に寄り添う形でできている。「平家物語」は一大叙事詩であるが敗れたものを中心に書かれている。私は幼いときに「源氏物語」は勝者の源氏を書いたものと思っていた。でも「源氏物語」も敗れ去った物語である。源氏が年を取り、紫の上とかも亡くなり、自分の女性たちも離れていく話である。時の流れによって敗れたものである。しかし敗れたものの考え方には落とし穴もある。「センチメンタルな同情や虐げられた者が偉い」という考え、これは嫌いです。民衆革命論にも繋がるし、弱者の視点でウジウジ、メソメソするのは負けたものの精神的退行ではないか。精神的なものがない人には退行もないが。「平家物語」「源氏物語」は高い精神性を有する。文学は何を目指すのか。ウジウジ、メソメソではない。滅びの底にある何ものかに視線を向ける。私は「時間」ではないかと思っている。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」は仏教の受け売りに見えるがそうではない。道元(1200年生まれ)の『正法眼蔵』の有事の巻で、諸行無常が一般的な時代に「時間は単に過ぎ去っていくものではない」「この世を現出させるのは時の力」と言っている。主役は平家でも源氏でもない。時の現れ方が「勝ち」とか「負け」になって現れてくる。哲学的に見据える必要がある。そうすれば「敗れ去る」「敗れざるもの」もなくなる。日本文化は仏教と親和性が強い。「モノ」は「事物」の意味ではない。消え去っていくこと事態も「モノ」と表す。「世の中は虚しいモノだ」と言い、「世の中は虚しいコトだ」と言うと違和感を感じる。「祇園精舎の鐘の声~」は「モノ」、だから「モノガタリ」になる。失っていく後を追っていくのが日本文化である。「敗れざるコト」ではない。後姿を見るのが日本文化。古事記はモノガタリでもなく、天地の始まりの話。もう一つの時の話をすると古事記の中でコトアマツカミのウマシアシカビヒコジノカミが出て来るが、時の流れに発出している。生成現出、時が流れ消失していく。ここに日本人の世界観、時間観が出来上がっている。時の現出と後姿を見る日本人。大東亜戦争の敗北も生成流れ去るホンの一瞬の出来事。キリスト教のカイロス同様、それ自体が価値を持つ。それが終戦の瞬間。国体のジレンマは頂点に達していた。「国体」の核心とは「天皇と国民互いに総てを犠牲にして良い」と考え、行動すること。君民一体である。相互的なものであって丸山眞男の「国体」批判は的はずれ。皇祖皇宗からの遺訓である。それが血肉化したもの。戦争末期、降伏受諾は天皇が処刑される可能性もあったがポツダム宣言を受諾しなければ国民の命が失われる。8/9ソ連参戦時の御前会議で天皇が受諾を決めた。互いが互いを差し出すことが実現した一瞬。勝利していればそれは実現してなかった。「モノ」「コト」でも表現できない「敗れざるもの」の稀有な瞬間であった。
ロマノ・ヴルピッタ講演『偉大な敗北と神州不滅の理』
保田與重郎の考えていた偉大な敗北と神州不滅の理から話をする。日本は滅びることはないという宗教的確信を持っていた。「神は敗られ給わず」で日本は敗れることはできない。「日本」と「国体」は深く、広いので定義できない。「偉大なる敗北」はドイツ浪漫派から取った。保田は『セントヘレナ』でナポレオンを論じ、日本武尊、木曽義仲、後鳥羽上皇も論じた。英雄には負けたからなった。国民の英雄になるには敗北、不運な死が必要である。負けた人に対する「判官贔屓」である。薄命の英雄に対する同情である。英雄は個人的なドラマであって歴史解釈の問題。英雄の敗北と国家の敗北の意味は違う。英雄の敗北は国民の心に残るが国家の敗北はそれを超克して生きる、復活するということ。
- 日本の敗北は偉大かどうか 2.偉大だとすれば国民の記憶に残っているか。理解しているか。
1.については偉大であったと思う。矢弾が尽きたので止む無く敗北した。戦闘継続の意思はあった。その観点で言えば8/15の敗北は偉大であった。疑う余地はない。
2.については9/2まで戦闘継続していたが外国軍の占領という屈辱的なことが始まる。講和条約締結まで主権を失う。昭和27年4月28日に締結したので占領終了して、4/29から主権国家になった。8/15の不名誉な敗北で総べての価値観が覆り、勝利者に媚びた。「マッカーサー通り」なんてとんでもないと思う。広島にも同じく「マッカーサー通り」がある。気持ちが分からない。占領の後遺症で国民の資質が変わってしまった。日本の歴史の中では例外的なこと。「一億総玉砕」から生き延びて「死に損なった(=不名誉なこと)」ためどうなっても良いと考えてしまった。「葉隠」には「武士道とは死ぬことと見つけたり」とある。偉大なる敗北かどうかは個人の問題。兵士の死は偉大であった。敗北の偉大さを戦後日本人は感じていたのか。日本の美点である薄運の英雄に対する同情がなくなった。日本人の歴史観は仏教の影響を受けている。負けたから戦争したのが悪い、犬死だ、東京裁判史観に立脚するのは結果論であって唐心(からごころ)である。
神州不滅というのは日本は永遠なることの意味である。日本は神により不滅と決められている。楽観的確信がある。保田は楽観的ではなかったが。宗教的確信に甘えるのは良くないと思っていた。国破れた後でも不滅・復活し、戦前日本の輝かしい未来を予言していた。それで大東亜戦争を称賛していたが戦況悪化してきて日本は敗けても不滅と言った。永遠の時は歴史の超克より上である。「国体」とは稲を養い、新嘗祭で神に報告、日本の暮らしを守ることである。一人の日本人になっても守れれば良い。今は大東亜戦争が継続されている。8/15当時より今は最も深刻な事態になっている。日本人の決意が試される時である。
10/11「士気の集い」・有本香講演会『常在戦場 私たちは常に武器を用いない戦いの中にある』を聞いて
保守派セミナーの「士気の集い」には創設近くからボランテイアとして関わってきました。昨年9月故あって辞めざるを得なくなり、ずっと疎遠のままでしたが代表交代もあり、10/10に新代表からメールで「10/11ボランテイアが少ないので手伝ってほしい」と連絡を受け、応援に行きました。受付と会計をした都合上、前半30分は香港の情勢でしたが、聞く余裕はありませんでしたのでそれ以降について紹介したいと思います。なお、講演終了後有本先生とロシア大使館付駐在武官(講演参加者)と飲みながら話をしました。
- CCTV(中央電視台、中国のNHK的なもの)は13ケ国語で報道している。アメリカではCNNと見まごうほどの放送の仕方をしている。翻ってアフリカでは徹底的にアフリカナイズして作る。情弱であるのでその国のNHKのように思われるような作りをしているということ。中国が簡単に情報操作できるようになる。
- NHkのWorld放送は単に日本の番組を英語に翻訳して放送しているだけ。(戦略の欠片もないということ)。中国は昔から戦闘に弱いので情報戦、宣伝戦で勝ってきた。Voice of Americaやラジオ自由アジアはアメリカのプロパガンダ機関である。Voice of AmericaはワシントンDCのキャピタルヒルズの一角にある。彼らの報道について正確かどうかは割り引いて聞く必要がある。アメリカの意図が働くし、そこで働く人々の考えが入るので。ラデイア・カーデルの側近と会ったことがある。学生運動のリーダーをしていた人物で、中国から出た瞬間イギリスが接触してきてカナダ国籍を簡単に取得できたとの話。
- 日本の情報戦への対応はおっとりし過ぎ。応戦しなければダメ。お金を政治的意図を持って使っているか。隣国にお金を使ってモンスターを育てただけでは。日露戦争時の情報戦(明石元二郎のこと)のようにしないと。オバマは「中東にはアメリカとして戦略はない」と言ったことに対しアメリカメデイアは報道しなかった。アメリカもリベラルが行き過ぎている。
- メデイアそのものが意思を持っている。媒体(触媒のイメージか?)であるがプロパガンダ戦争で重要な位置を占める。自由世界と言えど同じ。憑依(政権に?)されている。ロシア大使館やボイスオブロシアは欧米のメデイアとは違った見方をする。当然ウクライナ情勢も。
- 日本のメデイアは一方に偏って報道する。(左から右まで)もっと選択肢を増やす必要がある。ソフトパワーの武器、情報戦の武器なので。韓国のように低い次元でなくCCTVのように。朝日新聞はクオリテイペーパーと言われてきたが、詐話師の話を裏付けもなく簡単に信じて報道するとは何とお粗末なことか。(小生は謀略で報道したと信じてます。単純ミスではありません)。責任は免れない。フリーの仕事でも外に出す(記事等発表)ときは緊張する。でも体験談の時は100%の裏は取れない。チベットやウイグル人は過酷な体験をしてきているが、それでも人間記憶違いはある。でも朝日の慰安婦の場合、他所からいろんな証拠が出ていたのに。
- 朝日の記者二人と会った。申し訳なさそうに「中国・韓国に阿る報道だけではない」と。確かにチベットの報道をしていたのは産経でなく朝日。08年チベット騒乱も。ウイグルについても朝日の方が早かった。でも伝え方がおかしいのも多い。朝日は戦後体制を生き延びるため右から左に大きく振れた。昔は戦争を煽ったのに。GHQが来てから変わった。朝日社に入れば会社の方針に従って記事を書く。GHQのメデイアコントロールの影響である。戦争もアメリカの目を通した記述とならざるを得ない。日本人は薬が効きすぎる。あるメデイア関係の中国人が言ったのは「日本人は注射一本すれば後は全部日本人がやってくれる。こちらの意図通り報道する」と。真面目だから。(単なる馬鹿ではないか?)
- ニューヨークタイムズにはアメリカ人から見ても疑問に思われる報道がある。朝日は人民日報、NYタイムズと提携している。昔で言えばコミンテルンから人が送り込まれるようなもの。思想にかぶれる人がいる。集団となればそれが善になる。でも外国人が株を持って意図的に発言することもありうる。メデイアは当てにならないと思った方が良い。
- 日本のメデイアは言われているほど偏向報道はしていない。勝手に自主規制しているだけ。朝日の言ってることに合わせるだけ。それがカッコ良いと思っている。TV局がああせいこうせいとは言わない。事実でないことを裏を取らずに記事にするのはダメ。新聞は正確性は要請されるが、中立性は維持しなくても構わない。社論が右であれ左であれ消費者が売り上げの形で判断するので。TVは公共の電波を使うので中立性も要請される。左右の人を集めて議論するが底が浅い。TV離れが起きるのは当然。
- 企業広報していたときに3Fを心に留めて仕事をした。Friendly, First, Frequentlyである。
- 韓国は90年後半から日本で好感度高くなっていた。でもその裏で戦時徴用の委員会を立上げ着々準備していた。日本のメデイアは報道しなかった。フレンドリーな態度の裏で陰謀が進んでいた。(日本人は単なる馬鹿なだけです。世界から見れば)。日韓友好が良いと思ってしまう。騙し合いの世界でやられている。でも韓国はやり過ぎて嘘がばれてしまってきている。日本人はもう韓国人は勘弁してと思ってきている。その点英米はスマート。中韓と同じことをすることはない。
- 我々の言論を止めることはできない。ただリベラルがカッコイイと思っているだけ。10年前にはプロクレーマーがいてTV局に(右の発言をすると)クレームがついた。今それができない時代になった。メデイアは世論をリードするが、世論が変わればメデイアも変わらざるをえない。視聴率が上がればそれに類した番組が増えていく。

