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10/18 The Japan News Editorial に慰安婦関連記事掲載
表題英字紙がどの程度影響力があるか分かりませんが、朝日新聞の捏造記事(誤報ではありません)について謝罪もなければ(吉田清治の部分だけ否定、広義の強制性があったと訳の分からない論理を主張)、当然外国語での発信もないことと比べれば、ライバル会社と言うことを割り引いても、読売の方が真実を報道する姿勢に近いと思います。内容は読売新聞に掲載されたものを翻訳したもののようですが、日本在住の外国人に真実を伝えるのによく、彼らが自分の国の人に伝えて貰えば嬉しく思います。次世代の党の山田宏氏が「河野洋平が取消しないとダメ。外国人は「謝ったのだから日本は銃剣突きつけて慰安婦にしたのだろうと思う。それを覆すには河野自身が謝らねば」と言ってましたが、その通りです。10/17のブログにも書きましたが、外国との付き合いの中では簡単に謝ってはいけないということです。シンドラーのエレベーター事故の時に彼らは簡単に謝罪しませんでした。日本人の大部分は「何故謝らない」と怒ったと思いますが、それが国際標準です。謝罪=損害賠償です。過失相殺の場面で不利になるかもしれないので。日本人同士の場合は、先ず謝罪から入った方が良いですが、外国相手の場合は自分のミスは知っていても言わないようにしなければなりません。これができないのはナイーブと言われます。河野はナイーブ(日本語の意味のナイーブではありません。念のため)か、共産主義者の手先(慰安婦問題は裏で中国が動いています)か、他国から金を貰ったか、ハニートラップに引っかかったかだろうと思います。こんな政治家を選ぶようでは日本人の民度が問われます。(引退はしましたけど)。
読売はちゃんと「韓国は国連の場で日本を非難するが、では60,70年代、米兵のために強制的に(狭義の強制性ですよ)慰安婦を集めあてがったとして慰安婦から訴訟を起こされているし、更にはベトナム戦争時に生ませた5000~30000人の子供をベトナムに置き去りしたが、中にはレイプまたは売春婦として働かせられて生まれた子もいる。韓国の新聞には「日本の倫理的責任を執拗に追及する一方、自分たちの犯した暴力に対し免罪するのは自己欺瞞である」とある。韓国は自分の置かれた立場をよく考えるべきである。」と書いて日本の立場を主張しています。
South Korea should face up to own past regarding comfort women
7:39 pm, October 18, 2014
The Yomiuri Shimbun
Now that key statements regarding the issue of so-called comfort women have been confirmed to be false, correcting a U.N. report on that issue is a matter of course. The government has asked Radhika Coomaraswamy, a Sri Lankan legal expert and the author of the 1996 U.N. report, to retract the parts that she based on statements made by Seiji Yoshida.
A number of experts had cast doubts on Yoshida’s statements that he forcibly took away many Korean women to serve as comfort women when Coomaraswamy compiled the report. The Asahi Shimbun, which first reported his statements, officially admitted them to be false in August. However, Coomaraswamy refused to retract parts of her report, saying Yoshida’s statements were just one piece of evidence. We cannot help but scratch our heads in perplexity. Aside from former comfort women, Yoshida was the only person who said women were forcibly rounded up and taken away. With Yoshida’s statements confirmed to be untrue, there is no objective evidence to support the statements made by former comfort women. Coomaraswamy’s claim that Yoshida’s statement is just one piece of evidence is hardly convincing.“We’d like to persistently explain and win support for our position in the international community,” Chief Cabinet Secretary Yoshihide Suga has said. It is essential to conduct a robust campaign to propagate the Japan’s position that there is no evidence supporting the claim of forcible taking away of women. At a session of the Third Committee of the U.N. General Assembly, which deals with human rights issues, the South Korean ambassador to the United Nations criticized Japan on Wednesday, saying the issue of comfort women was a major example of sexual violence during conflict that has not been resolved even today. It was the fourth consecutive year that South Korea had brought up the issue at the committee.
Matter already settled
But the issue of the right to claim reparations, including those pertaining to comfort women, was settled between Japan and South Korea — from the standpoint of international law — when the two nations normalized their diplomatic ties. The government has also provided atonement money to 285 former comfort women, including about 60 South Koreans, through the Asian Women’s Fund it established. At the Third Committee session, the Japanese side presented a counterargument to the South Korean ambassador’s statements, including the Asahi’s admission that Yoshida’s statements were untrue. In the first place, it is odd for South Korea to repeatedly bring a bilateral issue into the forum of the United Nations. If it wants to denounce sexual violence, how does South Korea explain its problems at home? In June this year, South Korean former comfort women for U.S. troops sued their government for compensation, saying they were forced into prostitution in the 1960s and 70s. According to a group supporting those women, the South Korean government established special red-light districts for U.S. soldiers and managed those women. Furthermore, South Korean troops dispatched to the Vietnam War reportedly fathered from 5,000 to 30,000 children with Vietnamese women and left them behind there. Some of the children were born after their mothers served as prostitutes or were raped. One South Korean newspaper carried a column saying, “It is self-deception to insist on a pardon for our own violence while we tenaciously pursue Japan’s moral responsibility.” South Korea should reflect on its own situation.
(From The Yomiuri Shimbun, Oct. 18, 2014)Speech
10/19「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 を読んで
世界はE・ルトワックが予言したように、中国封じ込めで合従連衡していく気がします。問題はオバマのアメリカでいつも後手後手に動き(決断力のなさ・無能の証)、アジア・ピボットとか言っても有言不実行だから中国に足元を見られています。11/4の中間選挙のことで頭が一杯でしょうが、10/19日経新聞の情報によれば、「共和党が若干有利で、上下院を共和党が押えればオバマは大統領令で対抗するだろう」との見通し。共和党はそうなれば弾劾裁判を起こすと思われます。6月には共和党のベイナー下院議長がオバマを「職権濫用」で提訴するように動いたくらいですから。南シナ海にも防空識別圏を設定すれば、東南アジアの国は反発を強め、日米豪とASEANが軍事同盟を結ぶかもしれません。(オバマ後になるでしょう)。台湾は先般李登輝元総統来日の折、「台日関係法を作った方が良い」とコメントされたそうです。日米豪+台湾+ASEAN+ロシアで中国封じ込めすると陸を延ばそうとしますが、ロシア、インドと仮想敵国とイスラム教の国です。新疆ウイグルにやってきたことを考えればそんなに簡単に陸で勢力を伸ばすことはできません。香港での対応を世界は固唾を呑んで見守っています。89年の天安門事件のようには行かないでしょう。11/10、11APECまではおとなしくしているでしょうが、その後世界の報道機関を追放、香港のメデイアを全部国有化するかストップさせるような荒業を繰り出すかもしれません。そうすればチベット、新疆と同じように秘密裏に拘引し、拷問・虐殺することも起こりうるでしょう。台湾でも蒋介石の指揮下の陳儀が2・28事件で弾圧したように。そうなれば、西側社会が経済制裁するかもしれません。香港が中国経済崩壊の引き金になるかもしれません。
<記事:北京APECが終わると、中国は南シナ海にも「防空識別圏」を設置か 日本、台湾、米国、フィリピン、ベトナムの「有志連合」は可能か?>
安倍首相はASEM(アジア欧州会議)出席のためイタリアのミラノを訪問したが、大きな「外交的成果」を挙げた。議長声明に「誘拐」と「航行の安全ルールの遵守」を盛り込ませたのである。 今回のASEMへの出席で安倍首相はプーチン大統領、李克強首相などとの会談もこなしたが、そんなことより議長声明に日本の主張を盛り込ませたことのほうが重要なのである。シンガポール(14年五月、シャングリラ対話)でも安部首相が基調演説をした。アセアン日本特別首脳会談では、中国を名指しこそしないまでも、「航海の安全」「国際ルールの遵守」を共同声明で発表した。アセアン諸国からはカンボジア、ラオスを含めて、とりたてての反対はなかった。多くの国際会議で中国は自らの四面楚歌をやっと認識できたのだ。 中国はいまのところ、11月下旬の北京APECをうまく乗り切るために柔軟な姿勢を崩さず、各国とにこにこ外交を続けている。警備には百万人を動員するものものしさ。 とりわけ中国はベトナムと「和解」の演出に余念がない。こういう状況下、10月17日に都内では三カ国参加の「台湾の現状と日米台の安全保障」をテーマとした大規模なシンポジウムが、「日本戦略研究フォーラム」(中条高徳会長)の主催で開催された。同フォーラムは副会長が小田村四郎、屋山太郎の両氏。米国からは知日派のジェイムズ・アワー(ヴァンダービルト大学名誉教授)、台湾からは蔡明憲・前国防部長(国防大臣)、そして台湾独立運動の象徴的存在である辜寛敏(リチャードクー氏の父親。88歳)も出席した。ほかに米国上級軍人と自衛隊OBの軍事評論家が勢揃いした。
▼台湾の安全こそ日本の生命線だ
まずジム・アワー氏が冒頭の基調演説で「日米安保の進化と安倍首相の『集団的自衛権』の閣議決定は、つぎの日米ガイドラインの見直しに道をひらいたもので、前向きに評価できる」としたうえで、こんごは地政学的に枢要な要衝である台湾と、関係国との安全保障面での協力が重要になる」とした。川村純彦・元海将は、「日本、米国、台湾、そしてフィリピン、ベトナムを加えての『有志連合』を結成し、中国の軍事的脅威に対抗する必要があるのではないか」と訴えて注目を集めた。台湾政界要人は来日の度に「日本も米国のような『台湾関係法』を策定すべきであり、FTA交渉を急ぐべきだ」と発言しているが、日台二国間関係を飛び越えての『有志連合』に言及したことはなかった。しかし中国は「サラミ戦略」(川村氏の造語)といってサラミをすこしずつ細切りにして気がつくとなくなっているように、深く静かにしかし長期的視野に基づくアジア戦略に立脚して台湾を攻略し、その台湾を「不沈空母」として活用し、南シナ海を「聖域化」する方向にある。かような中国の軍事力増強を前にして、米国の対中関与戦略は失敗し、いまや「ピボット」、「アジア・リバランス」と言いながら、確乎とした大戦略が不在である。もし自由世界が台湾を失えば、中国は一気呵成に「第一列島線」を確保し、南シナ海を聖域化し、シーレーンを脅かす。日本にとって、台湾は死活的な問題なのである、と強調された。また「十一月のAPECを終えると、頃合いを計って中国は南シナ海へも『防空識別圏』を設置する可能性が高い」と台湾の国防相を経験した蔡明憲氏らの衝撃的な発言が相次いだ。
内藤正典編著『イスラーム世界の挫折と再生』を読む
この本の中に北大生にシリア行きを勧めたイスラム学者「中田考」が論を進めているので、彼のイスラムに対する見方を考えてみます。キーワードはこの本に出てくるニファーク(偽信仰)という言葉とジヤーヒリーヤ(無明)ではないかと思います。ニファーク(偽信仰)はサウデイアラビアのように王族が富を独占し、聖地に異教徒を駐留させるのはムハンマドの教えに反し、イスラムを信じたような振る舞いをしているが真の信仰からは程遠い。ジヤーヒリーヤ(無明)は真の絶対神を見出してない状況にある人間を言うのではないかと思います。異教徒・多神教徒に対する寛容のなさが原理主義者、過激派となります。世俗国家・宗教国家の区別もこういう目で見れば良いのでは。学問的な厳密性はありませんが、小生の受け止め方はそうです。中田は純粋にイスラムを信じれば「イスラム国」の形が理想と考えているのでは。国民国家は西欧が勝手に領土を線引きしたもので、預言者ムハンマドを信じる者は異教徒の価値観に従う必要はないと考えているのではと思います。下の論文の抜粋で彼の考え方を読み取ってもらえばと思います。
「P.40」
イスラーム世界の「近代化」、あるいは「西欧化」は、イスラーム地域研究の視座からは、以下の 3点が最も重要である。
(a)イスラーム世界の地理的分断。西欧の領域国民国家の国境概念が植民地されたイスラーム世界にも導人され、ムスリムの移動の自由が失われ、交易と学問のネツトワークが損なわれた。
(b)西欧のナショナリズム概念のイスラーム世界への浸透。西欧の政教分離思想に基づくナショナリズムの影響で、宗教の帰属に関わりなく「民族」が主権国家を持ち、その国家の内部においてはその民族は国民として平等な権利と義務を持つ、との政治思想は、ウンマ(イスラーム共同体)意識と、イスラーム公法の枠組みの土台を破壊した。
(c)財政改革の名による西欧的中央銀行、通貨管理制度の採用は、イスラームが厳禁する金利を国民経済レベルに密かに持ち込むものであり、また金銀を正貨とし国家の管理を受けない、イスラームの自由経済を破壊した。
「P.57~60」
イスラーム学界における反実定法論の先駆者はサウデイアラビアの王国ムフテイー(最高法官)ムハンマド•ブン•イブラーヒーム・アール•アル=シヤイフ(19 6 9年没)であった。ア―ル・アル=シヤイフは、イスラーム法(イスラーム法)に則って統治を行わない者はムスリム共同体から「破門」 される不信仰者であるとする。彼はフランス法や英米法などを継受した実定法を立法の法源とし人々に強制的に適用することを、イスラーム法を拒みアツラーとその使徒に反逆する最も明白で包括的な最悪の形態であると述べ、「この『不信仰』に優る『不信仰』があろうか」と断罪した。
アール・アル=シヤイフの実定法批判は、イスラーム法に則る統治を建前とするサウデイアラピア のムフテイーとしての、共和制諸国に対する批判、いわば外からの批判であった。
ところがアラブ社会主義体制をとるエジプトにあって内側からこれを批判したのが、創設者ハサ ン•アル=バンナ―亡き後の「ムスリム同胞団」最大のイデオローグであったサイイド・クトウブ (1966年没)の「ジヤーヒリーヤ論」であった。クトウブによると、イスラームとはアツラーのみに「統治権」を帰すること、具体的にはイスラーム法の完全な施行を意味する。統治権がアツラーのみに帰されない、つまり立法権が人間の手に握られている状態は、人間の人間に対する隸属を意味する。彼はそれをイスラームに対立するものとして、「ジヤーヒリーヤ(無明)」と呼び、「イスラーム世界」の現状をジヤーヒリーヤと断じた。イスラームとジヤーヒリーヤの二分法を掲げる「ジヤーヒリーヤ論」は権力者にとっては極めて危険なものであった。それゆえ彼の影響力を恐れた時のエジプト大統領ナセルにより、1966年、クトウブは国家転覆容疑によって処刑された。
アール•アル=シヤイフの著作が狭いウラマー・サークルの間でしか知られていなかったの対して 雄弁なジヤーナリストであったサイイド・クトウブの著作はアラブ大衆に多くの読者を得、外国語に も翻訳され、世界のイスラーム運動に大きな影響を与えた。
アラブ社会主義とのイデオロギー闘争を通じて、西欧法を継受したアラブ社会主義体制の反イスラーム性の理論的認識が深まったが、イスラーム主義者に対する投獄、拷問、虐殺、処刑といった現実の対応は、その認識を強化するものであった。また中東の政権は例外なく軍事独裁政権であり、宗教•言論は政府の完全な統制下にあり、イスラーム主義者には平和的手段による政権獲得の道は閉ざされていた。しかし、アラブ社会主義が自壊すると、それら国々でもイスラームに対する弾圧が相対的に緩和され、教育や社会福祉などの非政治的活動を通じた社会のイスラーム化が進んでいった。
本来、イスラームは学問であるため、イスラームへの弾圧が緩めば、学問の論理に従って、学問的に正しいイスラーム理解が進歩する。イスラーム復興運動の興隆の主たる原因は学問の進歩と大衆化にある。学問の進歩と民衆のイスラーム化を媒介したのが、学校などの公教育と、モスクなどの非公式教育である。両者は重なる部分もあったが、公的教育は国家の統制下にあるため基本教義と私的宗教儀礼の教育に偏る傾向があったが、比較的自由なモスク教育は、社会倫理など実践的な問題をも教え、モスク教育を基礎にそこで男性の顎髭(預言者ムハンマドに做って男性の威厳のしるしとされる)、女性 のヒジヤーブ(ベール)、男女の隔離といった風俗、社会倫理のイスラーム化が進行した。
スンナ派の改革イスラーム主義の指導的担い手はウラマーではなく、主として「平信徒」であった。 彼らは各自の職業を通じて社会のイスラーム化を図った。なかでもエジプトでは相対的自由期に大学学生自治会、職業組合のイスラーム化が進み、1980年代には大学の学生自治会と医師組合、技師組合、弁護士組合などの職業組合の大半がムスリム同胞団の支配下に入った。漸進改革派は勉強会の中で民衆の教化と共に、モスクに付属する病院を建て貧者に無料の診察を行うなど、社会奉仕活動を 通じても民衆の支持を集めていった。
クトウブは、イスラームとジヤーヒリーヤ(無明)をニ項対立的に把握し、ジヤーヒリーヤとの妥協は許されず、ジヤーヒリーヤを克服しイスラーム社会を再建するためには、ジハード(聖戦)が必要不可欠であるという。なぜならイスラームが解放の教えである以上、イスラームの信仰の自由が確保されるためには、まず人間の人間に対する支配-隸厲関係が打破されねばならず、それには言論による論証のみでは足りず、体制変革の革命のための「運動」が組織される必要があるからである。
クトウプのジヤーヒリーヤ社会論の現状認識と体制変革への訴えを、既述のアール・アル=シヤイフの反実定法論、イスラーム法に背く統治を行う為政者とのジハードを命ずる中世の法学者イブン タイミーヤ(1328年没)のファトワ(法判断)と接合して、革命のジハード論を法学的に定式化したのが、サラフイ主義者のイスラーム集団のウマル•アブド・アル=ラフマーン、ジハード団のアブド・.アルーサラーム・ファラジュらエジプトのジハード連合のイデオローグたちの理論的作業であった。
「イスラーム法(イスラーム法)以外の人定法の施行は背教にあたる」→「したがって人定法を施行する為政者はムスリムではなく背教者である」→「背教の為政者に対してはジハードが義務となる」 →「ところが現在:の『ムスリム諸国』の支配者たちは人定法を施行している」→「それゆえ既存の全ての体制のジハードによる打倒が義務となる」との論理が「革命のジハード論」の骨子である。サラフイ•ジハード主義の誕生である。
革命のジハード論は1970年代後半に輪郭が固まったが、この「革命のジハ—ド論」が、その後のスンナ派世界における反政府武装闘争の基礎理論となる。
「P.80~84」
シリアでカリフ制再興を目標に掲げるサラフイ•ジハード主義者の反政府闘争が勝利を得そうになると、その国内への波及を恐れるサウデイアラビアはこれまでのサラフイ主義イスラームの擁護者の仮面をかなぐり捨てて、エジプトの反イスラームの軍部を支持し、シリアのサラフイ・ジハード主義を支持したエジプトの同胞団政権を打倒し、アラウイ派のアサド政権12イマーム派のイランとレパノ ンのヒズブッラーの宿敵のシーア派連合の勝利を黙認してまでも、なりふり構わずサラフイ・ジハー ド主義運動の壊滅を図るようになった。
一方、スンナ派イスラーム世界が醜態をさらす中で、イランは、最終的にアメリカとの外交戦争で 勝利を収め国際社会に復帰を果たしつつある。外交的に勝利したシーア派は、スンナ派世界でも信徒を增やしつつある。
既述の通り、スンナ派とシーア派では政治理念が異なる。スンナ派イスラームの理念は、「法の支配」であり、ウンマ(ムスリム共同体)が選ぶ一人のカリフによってその統合が象徴;される、民族や国境による差別がなくイスラーム法が施行される単一の法治空間「イスラームの家」の実現が、その政治目標となる。一方、シーア派の政治理念は、預言者の後継者として神から任命された無謬のイマームによる「人の支配」であり、第12代イマーム(マフデイー)の不在中は、博学、高徳、有能な法学者が、イマームの代理人として、シーア派信徒を指導する。イラン•イスラーム革命による「法学者の後見」理論を国是とするイスラーム共和国の成立は、シーア派の法学者が「世俗権力」の掣肘を受けることなく自由にシーア派信徒を指導する空間を現出せしめた。
スンナ派世界が、世俗政治権力が自分たちの既得権を護るためにスンナ派の理念を裏切りカリフ制の再興による統一を妨害しているのみならず、イスラーム主義を僭称する諸々のイスラーム組織、団体も、解放党(Hizb al-Tahrir)のような僅かな例外を除けば、領域国民闰家への隸属を問題視することすらできないほどに、学問的、知的、道義的に退廃しているのに対し、シーア派は高位の法学者たちの指導の下に、ソ連の崩壊後世界唯一の超大国となったアメリカと、宿敵アラブが束になっても勝てない中東の大国宿敵イスラエルを正面から敵にまわして最終的に外交的勝利を収め、イランの国際社会復帰を実現させるという離れ業を演じた。シーア派が世界的に勢力を伸ばしつつあるのもむしろ当然と言えよう。
イラン•イスラーム革命は、革命の普及を恐れる湾岸王政諸国に集団安全保障機構GCC (湾岸協 力会議)の結成を促すなど、スンナ派イスラーム世界にも大きな影響を与えたが、その影響は概ね政治的であり、教義的にシーア派への転向が劇的に増大することはなく、伝統的にシーア派コミユニテイが存在しない地域では、シーア派の教義的影響はほとんど見られず、スンナ派からシーア派への転向が社会問題化することもなかった。ところが近年、この状況に根本的な変化の兆しが現れている。伝統的にシーア派のコミユニテイが存在しなかった東南アジアのインドネシアでも、シーア派への改宗問題が浮上し、2012年には準政府イスラーム組織インドネシア・イスラーム学者会議(MUI)がシーア派を「異端」とする教令を発し、マドゥーラでスンナ派住民がシーア派住民を襲撃し死傷者が出る事件が起きた。また隣国マレーシアも、伝統的にシーア派は存在せず、シーア派の布教は禁じられていたが、2013年には、内務省がマレーシアのシーア派人ロが25万人を超え、警戒を強めている、との発表を行っている。
またエジプトにはシーア派はほとんど存在しなかったが、かつてシーア派イスマーイール派のファーテイマ朝が存在し、現在スンナ派の最高学府とみなされているアズハル大学も最初はシーア派 の大学であつたこともあり、教義的にシーア派を敵視する確信的サラフイ主義者を除き大衆レベルでの反シーア派感情は存在しなかった。ところが、2012年にレバノンのシーア派イスラーム学者アズリー・クーラーニーによってエジプトで初めてシーア派宗教施設フサイニーヤが設立されると、アズハルは公式にその設立を拒否する声明を出し、2013年にはシーア派に転向したエジプト人のイスラーム学者ハサン・シヤッハー夕らが暴徒に殺害される事件が発生した。
このように、従来存在したパキスタン、イラク、レバノン、サウデイアラピアなどでのスンナ派と シーア派のコミユニテイの間の社会政治問題としての宗派紛争とは別の次元で、シーア派の伸張によるスンナ派からシーア派への住民の転向に伴い、社会/政治にとどまらない教義レベルでのスンナ派とシーア派の対立が拡大しつつある。
スンナ派ムスリムが、その理念に立ち返り、ウンマ(ムスリム共同体)がー人のカリフを擁立し、そ のカリフの下に、国境によって妨げられることなく、人、モノ、資本、情報が自由に流通し、ムスリムと非ムスリムがイスラーム法の支配の下に共存する法治空間「イスラームの家」を再興することができればスンナ派イスラームはナショナリズムの弊害を取り除き、領域国民国家システムを克服し、正義と自由の原則に基づくグローパリゼーションを実現するための牽引車となることができる。 しかし、スンナ派の理念を裏切り、西欧が引いた植民地の国境によって寸断された多くの領域国民国家の偶像を崇拝する多神教徒に堕したままであれば、西欧の文化的植民地支配から脱することができないだけでなく、シーア派の伸張にも対抗できず信徒を奪われ続けることになるであろう。
10/16・17『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』記事について
現在の世界株安は欧州、特にドイツ経済の低迷と中国の経済不安が齎したものと言われています。グローバル資金はそれでもどこかで稼がねばなりませんから確定売りして株価を下げ、また買って囃して売ることの繰り返しと思います。それでも、中国経済は末期的と思います。日経が中国進出を煽った罪は大きいと思います。しかし、自己責任と言うか、行かなかった先見の明があるJR東海のような経営者がいることも事実です。欧米発の記事が総て正しいとは思いませんが、数字に絡むものは後で言い逃れが効きませんから、慎重に算出していると思います。ましてやアメリカはマネロンを防ぐため基軸通貨の強みを生かしてTax Heavenの国からも情報を取っているとのことなので、そこそこ正確ではないかと思われます。少なくとも中国の発表する数字とは雲泥の差でしょう。エバラ出血熱の数字も中国共産党がWHOのトップのマーガレット・チャン(香港人)に圧力をかけて4割くらいに抑えていると青山繁晴氏がTV「アンカー」で言っていました。中国経済の崩壊の準備をしなければいけないのに、女性閣僚の追及にしか目が行かない民主党と言うのはダメですね。尤も隙を見せる閣僚と言うのは男女に拘わらずダメですが。しかし、旧田中派は相変わらず金で転びますね。日本の政治を悪くした元凶です。
<記事>
中国から不正に海外へ流れたカネは3兆7900億ドル、外貨準備高より多いカネが不正に海外へでた勘定になる
ローバル・ファイナンシャル・インテグリティ(GFI,ワシントンの国際金融監視シンクタンク)の調査に拠れば、中国から不正に海外へ持ち出された金額が精密に報告され、驚くべき巨額の事実が浮かび上がってきた。つい最近まで筆者は1兆800億ドルと、このGFIの数字を援用してきた(これは2002年から2011年の統計とされた)。ところが新しい報告では2000年から2011年までの統計で、実に3兆7900億ドルが不正に海外へ流れた(Illicit flow)。2005年から2011年の統計で2兆8300億ドルとなる新しい数字に上方修正された。どの期間の統計かによって、数字が異なるのは当然といえ、もし2000年から2011年統計で、中国からの海外逃避資金のトータルが3兆7900億ドルとなると、史上空前の新記録。邦貨換算で417兆円弱。日本のGDPの80%にあたる。これは中国の金融が空洞化していることを示して余りある。
以下に掲げる「ワースト・ランキング」はGFIが集計した2002年から2011年の合算統計である。
1)中国 1兆800億ドル
2)ロシア 8809億ドル
3)メキシコ 4618
4)マレーシア 3704
5)インド 3431
桁違いの汚職天国、ロシアのそれも凄いが中国に比べたら何ほどのこともない。筆者が思い当たるのは2005年頃から、中国のレストランや飲み屋で、カードは歓迎されず、人民元で支払おうとすると「ドルか円がないか?」と必ず聞かれた。人民元に自信を持っているはずなのに、なぜ外貨を欲しがるのか、理解に苦しんだが、そうか、闇ルートに流れていたのだ。中国の為替管理が厳しかった1993年まで、外国人は人民元と直接交換ができず、「外貨兌換券」なる不思議な通貨と交換した。この闇ルートがあった。香港から中山か、あるいは深センに入ろうとすると、闇の「担ぎ屋」というおばさん達が必ずタバコを持ってくれないかと誘ってきた。物は試しと引き受けると一カートンにつき、香港ドル10ドルのお礼が相場だった。そして出口でまっている彼女らは「カンピーと交換してほしい」と手垢にまみれた人民元をだした。「カンビー」というのは香港ドルのことで「港幣」の中国語読みである。時代は激変し、香港では人民元歓迎。為替レートは香港ドルより人民元が強い。昨今のドル高で、人民元は12円から18円に跳ね上がり、香港、マカオ、そしてタイの一部、ネパール、ラオス、カンボジアで使える。またブルネイやモンゴルでも人民元は為替銀行や両替商にもちこめば、現地通貨と交換できる。それほどアジア圏で人民元は強くなっているのである。
にもかかわらず、なぜ中国人はドルを欲しがり、米ドルに依拠するのか。なぜ中国人はドルを欲しがり、米ドルに固執するのだろう?筆者の推測では次のような背景と動向がある。不正な資金の海外持ち出しは、まずは子供達と家族、親戚、愛人らを外国へ逃がし、いずれ自らも亡命するときの貴重な預金とする。かれらのことを「裸官」と言う。豪の豪邸群は、半分以上が中国人で買い占められ、その中には曽慶紅・元国家副主席の息子、習近平の弟らも含まれている。このあおりで不動産価格が暴騰したため、中国人への嫉視がおきている。夏にカナダへ行ったおり、バンクーバーの高級住宅地にもひしひしと中国人所有物件が増えている様を目撃してきた。バンクーバーは「ホンクーバー」と言われるが、空港周辺の地区は香港からの移民ばかりか、新しく大陸からの移民で埋まっている。市内に中華料理店が雨後の竹の子のごとく急増した。旧チャイナタウンはシャッター通りの廃墟のようで、苦力(クーリー)でやってきた末裔らは郊外に移転したようだ。ロスアンジェルス郊外には中国人専用の「妾村」がある。「海外投資」と称して「合法」を装って海外へ送金し、実際にはそのために使われず、不正に貯め込まれる。典型例はアメリカの鉱山を買収した中国人起業家、結局、開発はなにもされず、投資資金は蒸発した。巨大な国有企業は資源リッチのカナダや豪、ニュージーランドなどで鉱区、鉱山開発に天文学的なカネを投じたことになっているが、まともに稼働している石油鉱区、ガス鉱区、鉱山経営は希少である。とくにベネズエラあたり。
▼大半の不正資金は洗浄後、英領バージン諸島で「外国籍」のカネに化ける
もっとも一般的なルートは香港での資金洗浄のあと、英領バージン諸島へ送金され、ここで「外国籍」に化けた資金が米国の不動産投資のほか、相当の金額は中国へ環流している。この環流資金が「外国籍」のまま、中国の株式ならびに不動産投資に使われ、2003年あたりから不動産バブルを創出した。毎年、直接投資は900億ドルから1000億ドルだが、通貨、不動産、株式などへの外国からの投資は年間2000億ドルを超えた。中国の不動産価格は十年で十倍になり、GDPの47%が不動産関連にきえるという異常現象、とても経済活動とは言えない投機ブームを招来し、あげくに三年前から不動産市場の崩壊へと繋がった。自業自得の典型である。バブル崩壊はとうに始まっている。筆者は既に数年前からこの実態を報告してきたが、日本のマスコミは「中国の不動産価格は上昇を続けている」とあべこべのことを書いていた。天津の北にある唐山工業特別区には10兆円を投じて、いまは荒廃のゴーストシティとなった。元凶は無謀な貸し出し、地方政府の農地収容とデベロッパーと組んでの無謀な不動産投資、そしてあらゆる場所にゴーストタウン。そもそも箱ものをつくって居住者がいない空室マンションが少なく見積もっても8500万戸もある。地方政府の債務保証のない借り入れ、土地売却で5000万の農民が流民化し、国有企業の無茶な社債発行。国有企業のでたらめな株式上場と増資を繰り返し、投資に廻さず着服した。香港はマネーロンダリングの隠れ蓑と化け、マカオは合法の賄賂交換場(故意に負けて巨額を支払う。マカオでも博打で儲けた人に「領収証」を発行するので、非合法な賄賂が「合法」の収入となる。そして全てが終わることになると悟った高官らは海外逃亡をはかり始めた。GFIの調査では3兆ドル強がすでに海外へ逃げ去り、手元資金不如意となって国富ファンドは日本株を手放し、資金不足に陥った企業は迂回融資のため、高利貸し、シャドーバンキング、そのうえ元利補償のない「投資信託」(「理財商品」という)に手を出した。
ヤミ金融、やくざ金融、つまり中国は全土が「安愚楽牧場」化した。ことしに入って不動産開発業者などの社債デフォルトが始まり、銀行は「増資」を繰り返し、当座のごまかしを展開しているが、正常な経済活動とはとても言えない。
次の恐怖が迫り来ることを示唆して余りあるのが、GFIの報告書だった。
10/16ZAKZAK記事『日本が国連で反撃 反論文書公開も検討 クマラスワミ報告書』について
日本政府が少しずつ日本の名誉棄損について反撃し出しました。外務省のHPの『アジア女性基金』の掲載を止めたのはその流れです。安倍内閣でなければできなかったことでしょう。外務省と言うのは外交に携わる役所だから外国人の考えを一番分かる所のハズです。外国人の考え方は「謝罪」=「罪を認めること」です。いくら民間基金と言っても政府の外務省のHPに載せていたのでは事情を知らない外国人は「日本はやはり性奴隷にした」と思うでしょう。遅きに失しましたが、better late than never です。
韓国は小中華ですから中華よりもっと性格が悪い。日本の併合時代を恨んで日本に恥をかかせないと気持ちがおさまらないのでしょう。それと併合(annexation)と植民地(colony)の違いも分からないのでしょう。彼らの言うのは「証人が言っているのだからそれが全て。証拠は日本が燃やしたのでない」と。裁判では挙証責任は訴える側にあります。証拠もなくて相手に難癖つけるのは出来ません。しかし、日本は国際化してないということです。簡単に謝ってしまうのですから。外務省もいくら言葉ができても相手を遣り込めることができなければ無能と言うことです。高島益郎のような人間は出ず、朝日新聞の慰安婦の第三者委員会のメンバーになった岡本行夫のように『アジア女性基金』のような安易な手で目先を糊塗しようとした輩しか出ません。彼は湾岸戦争時、アメリカに渡した金をくすねたと日高義樹氏の本で読みました。売国奴の上に公金横領のどうしようもない奴です。こんなのがメンバーだから朝日新聞がまともに反省する気はなくアリバイ作りだけでしょう。クマラスワミには韓国から金が行っていると思います。そうでなければ日本非難の論拠の土台が崩れたのだから見直しを検討しても良いのにそうはしません。人権規約委員会と言うのは国連の正規の機関でなく、単なる孫請け以下の機関ですが、それを利用して反日日本人と反日国が宣伝するのでストップさせないとダメです。いくら時間がかかっても子子孫孫の名誉がかかっていますので真実を訴え続けなければなりません。
<記事>
慰安婦問題をめぐり、国連で事実誤認を元に一方的に叩かれてきた日本が反撃に出た。慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した1996年の国連人権委員会の「クマラスワミ報告書」について、日本政府が「事実に反する点がある」として、報告書をまとめたクマラスワミ氏に内容の一部撤回を求めたことが分かった。報告書は、旧日本軍が韓国・済州島で慰安婦を強制連行したとする故吉田清治氏の証言を引用している。朝日新聞は「吉田証言」に関する記事を撤回しており、政府は「吉田証言は虚偽だと判明している。問題点を指摘するのは当然」(外務省幹部)と判断し、一部撤回要求に踏み切った。撤回要請は、佐藤地・人権人道担当大使がニューヨークで14日、クマラスワミ氏に直接会って申し入れた。クマラスワミ氏は応じなかったという。日本政府は、同報告書に対する反論文書についても、公開も含めて検討している。政府は96年当時、「事実調査に対する姿勢は甚だ不誠実」などとする反論文書を作成し、国連に提出。その後、内容を差し替えて再提出した。
