11/8The Gateway Pundit<Trump Now Leading Joe Biden Among ‘Men of Color’ in New CNN Poll=CNNの最新世論調査でトランプ氏が「有色人種」の中でジョー・バイデン氏をリード>
大衆の生活を良くしないバイデン民主党政権に飽きが来ている。不正選挙を認めるから。
CNNの最新世論調査によると、トランプ氏は現在、「有色人種」の中でジョー・バイデン氏をリードしている。
トランプ氏は2016年と2020年に少数派有権者に対して誰もが予想していた以上に良い成績を収めたが、現在はその数がさらに良くなっているように見える。
民主党がパニックに陥り、一部の州でトランプ氏を投票から遠ざけようとしているのはまさにこれだ。
ブライトバートニュースは次のように報じている。
CNN世論調査:「有色人種」の中でドナルド・トランプ氏が49対46パーセントでジョー・バイデン氏を破る
https://www.thegatewaypundit.com/2023/11/trump-now-leading-joe-biden-among-men-color/
11/9The Gateway Pundit<Senator Marsha Blackburn Announces Subpoenas for Jeffrey Epstein’s Flight Logs (VIDEO)=マーシャ・ブラックバーン上院議員、ジェフリー・エプスタインの飛行記録に対する召喚状を発表(ビデオ)>
エプスタインは都合よく獄中死しましたが、記録が出れば面白い。左翼や民主党関係が多いと思われる。
マーシャ・ブラックバーン上院議員(共和党、テネシー州)は委員会の公聴会で、人身売買や性的虐待に関し、著名な人物とのつながりで悪名高い金融家の故ジェフリー・エプスタイン氏に関連する飛行記録の公開を求める召喚状を提出したと発表した。
ブラックバーンは、故ジェフリー・エプスタインのプライベート飛行記録に目を付けた。
「私たちは現在、召喚状を発する仕事をしている。ジェフリー・エプスタインの私用飛行機の飛行記録を得るためにジェフリー・エプスタインの財産に召喚状を提出したことを紹介します」とブラックバーン氏は発表した。
「エプスタイン氏を取り巻く人身売買と性的虐待の数々の疑惑を考慮すると、その飛行機に乗っていた全員と、その飛行機で何回移動し、到着した目的地を特定することが非常に重要だと思います」と彼女は補充した。
https://twitter.com/i/status/1722646849490669807
11/9The Gateway Pundit<Loser Ronna McDaniel Lashes Out at Vivek Ramaswamy After RNC Debate – Blames 2022 Losses on Candidates and ‘Infighting’ and NOT Her Disgraceful Performance=敗者のロナ・マクダニエル、RNC討論会後にヴィヴェク・ラマスワミを激しく非難 – 自分の不名誉なパフォーマンスではなく、2022年の候補者の敗北と「内紛」を非難>
普通はこれだけ負け続ければ、自主的に辞任すると思うが。
レスター・ホルト氏が、なぜドナルド・トランプ氏を抑えて候補者になるべきなのか説明を求めたとき、実業家のヴィヴェク・ラマスワミ氏にスポットライトが当たった。ラマスワミ氏は機会を捉えて、共和党全国委員会(RNC)とその委員長ロナ・マクダニエルに対する不満を表明した。その反応は爆発的なものでした。
「共和党内で何かもっと深いことが起こっていると思います。そして私は昨夜の出来事に腹を立てています。私たちは敗者の党になってしまった」とラマスワミ氏は語った。
続いて、ロナ・マクダニエルの共和党全国委員会の運営に対する鋭い告発が行われた。ラマスワミ氏は、2017年に就任して以来、共和党は一連の失望的な敗北を喫し、最終的に前回の選挙サイクルでは大いに期待されていた「赤い波」が見られなかったことで頂点に達したと主張した。
「真実を話しましょう。つまり、2017 年にロナルド・マクダニエルが RNC 委員長に就任して以降、2018 年、2020 年、2022 年と我々は負け続けています。赤い波は来なかった。2023年、我々は昨夜打ちのめされた。そして、この問題について党内で説明責任を負わなければならないと思う」と彼は語った。
ラマスワミ氏は壇上で、マクダニエル氏に対し、辞任し地位を譲るよう要求した。
討論会後、CNN記者のダナ・バッシュがロナ・マクダニエルにインタビューした。共和党議長はヴィベク氏を激しく非難し、負けた共和党候補者に責任があると非難した。
まるで共和党を潰すことで報酬をもらっているかのようだ。
11/9Rasmussen Reports<Israel or Ukraine? Issue Divides Electorate=イスラエルかウクライナか?有権者を分断する問題>
別々の法案の方がキチンと議論できるのでは。
ジョー・バイデン大統領は、ウクライナとイスラエルへの軍事援助を一つの法案として結びつけることを望んでいるが、有権者の半数はイスラエルへの援助は別の問題であることを望んでいる。しかし、大多数は米国の国境を確保することが最優先事項であることに同意している。
ラスムッセン・レポートの最新の全国電話調査とオンライン調査によると、米国の有権者と思われる人の50%が、イスラエルへの援助が単独の法案として議会で採決された方が良いと考えており、35%はウクライナへの軍事援助も含むパッケージの一部としてイスラエルへの援助を含めた方が良いと考えていることが判明した。残りの 15% は確信が持てません。
11/10阿波羅新聞<川普来了也无解!魔咒再发威 共和党溃不成军=トランプが来ても解決できない! 呪いが再び発動し共和党は敗北>2024年は共和党にとって最後のチャンスとなる。リベラル教育を受けた若者の多くが投票年齢に達し、高齢の福音派が多数亡くなり、共和党は有権者基盤を完全に失い、困難な転換期を迎えるだろう。米国で40年以上にわたり両党が互角に戦ってきた時代も終わりを迎える。
左翼教育とメデイアの発する偏向報道による洗脳のせい。
https://www.aboluowang.com/2023/1110/1976316.html
11/10阿波羅新聞<北京气炸了!拜习会前 美众院给习开了张清单=北京が激怒! バイデン習会談の前に、米国下院は習にリストを渡した>ギャラガー達は書簡の中で、バイデンは就任1年目に中共に対して多くの厳しい行動をとったが、過去2年間は行動を大幅に止めていると指摘し、香港の自治権侵害や新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを理由に中共当局者を誰一人として制裁していないだけではなく、米財務省の中共軍事関連企業リストの新たな追加はない。彼らは、今回のバイデン習会談はバイデに「誤った政策」を正す最後のチャンスを与えたものであり、上記の要求は中国政府が誠意を示すための「最も基本的な要求」に過ぎないと述べた。「もし習近平が(要求を)達成できなければ、あなたの政権は『ゾンビとの接触』への追求をやめ、米国の国益と価値観を守るためにより断固とした姿勢をとらなければならない。
何故バイデンは習近平と会わなければならないのか?
https://www.aboluowang.com/2023/1110/1976266.html
11/9阿波羅新聞<中共宣传破产 内地无惧核废水 上海环球食品展“日本展区”人头涌涌—内地民众无惧核废水 上海环球食品展“日本展区”人头涌涌=中共の宣伝は破綻、中国の内地は核廃水を恐れていない、上海世界食品博覧会の「日本館」は人で賑わう―中国人民は核廃水を恐れていない 上海世界食品博覧会の「日本館」は混雑している>第26回FHC(Food & Hospitality China)上海世界食品博覧会が水曜日(8日)に開幕し、世界30の国と地域から2,500の出展者とパビリオン団が集まり、会場には10万点以上の特別展示が行われた。 中でも、上海世界食品博覧会で日本の展示エリアが大好評だったことを受け、FHCでも日本の食品・酒類企業が再び攻勢をかけ、展示エリアは初日から多くの人で賑わい、展示会は今週金曜日(10日)までとなっている。
不景気な中国を当てにしても・・・。
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976045.html
11/9阿波羅新聞<中共黑客入侵韩国外交部邮件 总统弃用青瓦台疑与此有关—韩政府消息人士:中共去年1月黑客入侵韩国外交部邮件 现总统弃用青瓦台疑与此有关=中共が韓国外務省の電子メールをハッキング、大統領の青瓦台放棄と関連の疑い-韓国政府関係者:中共が昨年1月に韓国外務省の電子メールをハッキング、大統領の青瓦台放棄との関連が疑われる>韓国の東亜日報は本日、韓国政府関係者の発言として「中共国家安全部が昨年1月に韓国外務省の電子メールをハッキングした」と伝えた。関連報道により、韓国の大統領官邸である青瓦台もハッキングされたことが明らかになった。尹錫悦大統領が就任した今、おそらくハッキングを避けるため、青瓦台を放棄して国防部に移すことにした。
日本の官庁は?気づいていない?
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976095.html
11/9阿波羅新聞<哈马斯高官:无意管理加沙 愿永久战争=ハマス高官:ガザ統治の意思なし、恒久戦争も辞さない>イスラエルが停戦の圧力にさらされている中、ハマスの幹部らは10/7の「偉大な行動」を公に称賛し、ガザを統治するつもりは全くなく、イスラエル国境での「恒久的な」戦争状態になることを望んでいると述べた。 11/8のNYTの報道によると、ハマスの上級指導者ハリル・アルハヤ(Khalil al-Hayya)は、ハマスがイスラエルとの持久戦を望んでいることを認めた。ハマス最高指導機関の一員であるハヤはインタビューの中で、10/7のイスラエル民間人に対するテロ組織によるテロ攻撃を擁護し、作戦の目的は「現状を打破」し、パレスチナ人の運動に再び注目を集めることであったと述べた。
戦争が長引くほど支援の実入りが良くなるからでしょう。ハマスを支援する人の気持ちは分からない。
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976085.html
11/9阿波羅新聞<中共三中全会日期难产 外媒:内斗所致 和中央经济工作会议同时开?=中共3中全会の日程確定は困難、海外メディア:内紛のため、中央経済工作会議と同時開催か?>中共20大後、長期的な経済政策を策定する第20期3中全会がいつ開催されるかについてはまだ明らかになっていない。 日経新聞ベテランライターの中沢克二は、中共の内部抗争により3中全会の日程を決定することが極めて困難になっていると分析した。
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976082.html
11/9阿波羅新聞<陆女来台见7大景象!激赏台湾人“非常礼貌”:那也是我说谢谢最多日子=中国人女子が7大観光スポットを巡りに台湾にやって来た! 台湾人の「とても礼儀正しい」ことを激賞:私が一番ありがとうを言う日でもあった>台湾と中国は位置的に近いにもかかわらず、多くの文化や特徴が大きく異なり、多くの中国人が台湾に来て多くの違いを発見した。これに関して、台湾人と結婚している中国の女性ネットユーザーは、台湾についての8つの特別な点を共有し、台湾人はとても礼儀正しくて、ありがとうを言うのが好きだということに気づいた。「台湾に行った時が一番ありがとうを言った日でもあった」
中国人と台湾人は違うことがやっと分かったみたい。
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976070.html
11/9阿波羅新聞<习拜会前派张又侠访俄目的何在?普京又故意泄中俄机密=習バイデン会談前に張又侠を訪露させる目的は何なのか? プーチン大統領は中国とロシアの機密を意図的に漏洩した>張又侠は、西側の圧力に耐えてきたロシアを称賛し、プーチン大統領の指導の下、ロシアは「西側の制裁にも粘り強く立ち向かっている」とし、いかなる困難もプーチンとロシアを屈服させることができないことを示していると述べた。 この点で、中国は「敬意を表」する。
張又侠は同日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と会談した際、中露関係は「新時代の最高レベル」にあり、両国は「重要問題で常に相互支持してきた」と述べた。同氏は、モスクワと北京間の「戦略的信頼と互恵協力」を称賛し、今回の訪問は両国の軍事協力をさらに強化することを目的としていると指摘した。
VOAは、米国は中国を最大の競争相手、ロシアを米国が直面する最大の安全保障上の脅威とみていると報じた。 バイデンは21世紀を民主主義と独裁政権の間の生存競争であると定義している。
世界最大の核戦力を監督するプーチン大統領は、ロシアと中国の軍事協力は戦略的安全保障を確保できるハイテク分野に焦点を当てて発展し続けていると述べた。 プーチン大統領は、高軌道群や「最新の有望な兵器」を含む宇宙について言及していると説明した。プーチン大統領は、これらのことが「間違いなくロシアと中国(共)の戦略的安全を確保することになる」と述べた。
時事評論家の王赫は、習近平が間もなく米国に行くため、中共は均衡政策を採用したと述べた。習近平はバイデンと会談する前に、ロシアがこの点で過度に疑うことをして中ロ協力に影響を与えることを防ぐため、軍事委員会の張又侠副主席をロシアとの連絡に派遣した。中共の目標は、中国、米国、ロシアという大きな三角形の中で強い地位を維持することである。
時事評論家の李林一:「実際、習近平がバイデンと会談する際の交渉材料を増やすためでもある。つまり、米国は中国に南シナ海や経済制裁で譲歩しろと迫れば、習近平にとっては、全部OKだが、米国からも何らかの譲歩を必要としている」
米中対話で中共の譲歩があるとは思えない。
https://www.aboluowang.com/2023/1109/1976072.html
福島氏の記事では、WEFのグローバル・ジェンダーギャップ指数なんていかにいい加減にランク付けられているかが判ろうというもの。タイムズのTHEの大学ランキング同様、左翼にとって都合の良い評価項目を選び出して評価しているとしか思えない。
そもそもであれば、男女のギャップに目を向けるより、人間として幸せに暮らせるかどうかが問題なのでは。男女平等と言っても、骨格・筋肉量が違うのに何でも一緒にするのはおかしい。女性は肉体労働ではハンデイがある。勿論肉体をさほど使わない仕事は、結果を出すために、男女平等が求められる。女性は弱者として入社や登用に割り当てをするのは反対。それこそ逆差別になる。米国の黒人優遇がBLMのゼロ$購入とか悪い方に出ている。能力主義を人種・性別に関係なく徹底すれば済むこと。
習は経済悪化の大本は人口減にあると思ったようですが、今まで民衆を人間扱いしてこなくて、産めよ増やせよと言っても従うのは少ないでしょう。「躺平」するか「潤=run」するしか今の中国人にはできない。日々中共から抑圧されている。とても幸福に暮らしているとは思えない。
記事
中国の習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)
- 中国は世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で107位。習近平政権前より大きく後退したものの日本の125位より上位に位置する。
- だが、習近平政権が掲げる「女性は家庭に戻り、子供を産み育てよ」という方針を見れば、中国では女性の権利が踏みにじられていることは明らかだ。
- 一方、習近平の妻・彭麗媛が政治局メンバー入りするという噂が流れている。だが、これは女性の権利向上の象徴ではなく、第2の江青(毛沢東夫人)化となって、むしろ習ファミリーによる独裁に変わる危険性をはらむ。
(福島香織:ジャーナリスト)
中国共産党が指導する唯一の公式な女性団体、中華全国婦女聯合(婦女聯)の5年に1度の全国代表大会(総会)が10月下旬に開催された。この総会で新主席として諶貽琴(国務委員)が選出され、新たな婦女聯指導部が誕生した。婦女聯の新指導部発足後、党中央指導部として習近平が彼女らに強調して指導したことは、女性の家庭回帰だ。
2023年のグローバル・ジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラム)で中国は146カ国中、107位。習近平政権になる前の2012年の69位より大きく下落しているものの、日本の125位よりは高い。中国女性の政治経済への進出度は日本より進んでいるとみられていたが、果たして中国は女性をめぐる環境は、今後変わっていくのか。
習近平が婦女聯新指導部に対し10月30日に行った講話のポイントを簡単に要約すると、次のようになる。
「産めよ育てよ」の習近平講和
「女性事業と婦女聯の任務は終始政治的方向を正確に堅持し、党と心を同じくして行動を同じくすること。党の全面的指導を堅持し、党中央の権威と集中統一指導を断固擁護し、しっかりとわが国の女性事業の政治属性と婦女聯組織の政治的立場を把握し、女性思想の政治指導を強化し、新時代の中国の特色ある社会主義思想によって絶え間なく魂を鍛え続け、広大な女性たちが揺らぐことなく党に従順で、党とともに歩むよう指導すること」
「家庭を和睦し、家庭教育をうまくやり、家風を端正にし、子供たちを健やかに健康に成長させてこそ、社会は健康に発展する。婦女工作をうまくやることは女性たち自身の発展に関係するだけでなく、家庭和睦、社会調和とも関係し、国家発展、民族進歩にも関係することだ。よい家風の物語を語り、広い範囲の女性たちが中華民族の伝統美徳を発揚するよう指導し、良家の家風の独特の影響力を樹立するように」
「家庭和睦、家庭教育、家庭文明の新しいトレンドをつくろう。積極的に新型の結婚出産文化を育成し、若者の結婚恋愛観、出産子育て観、家庭観の指導を強化し、出産子育て支援政策を改善・促進し、しっかりと実施し、人口発展のクオリティーを高め、積極的に人口高齢化に対応していくように」
「各レベルの党委員会は党が女性工作を管理するという原則をしっかり堅持し、男女平等を基本国策として貫徹し、婦女聯任務の指導を強化し、適時に婦女聯任務の中の重要な問題を解決し、婦女聯組織が任務を展開するための支持、創造条件を提供する」
こうした習近平の講話の中で、印象的なのが、「新型の結婚出産文化の育成」「若者の恋愛結婚観、出産子育て観、家庭観の指導強化」を婦女聯の具体的任務の一つとして位置づけた部分だ。その目的として「人口発展のクオリティーを高め、人口高齢化に積極に対応」することと位置付けている。これは、女性に対して家庭にもどり、子供を産み育てるように強く指導する内容だ。
ようするに長年の共産党の「一人っ子政策」によって加速した「少子高齢化問題」の責任と解決策を、女性の生き方に押し付けようというものではないか。
この習近平講話について、中国青海省元政治協商委員の王瑞琴が米政府系メディア、ラジオフリーアジアに対し、「いわゆる女性解放とは、社会的地位、思想文化、精神面から完全に解放されなければならない。中国共産党は『女性が天の半分を支えている』と言うが、それは政治的ニーズに関するものなのだ」と批判していた。
後退する女性の権利
もともと中国には儒教思想に基づく「男尊女卑」思想が強い。毛沢東が女性を「半辺天(天の半分を支える)」と呼んだのは、古い儒教思想からの女性の解放を掲げたものと当初は信じられていた。だが実際は、女性を革命の戦闘に動員し、改革開放後は、安価な労働力の女工として搾取する口実にすぎない。一人っ子政策においては、女性の「産む権利」を完全に蹂躙(じゅうりん)してきた。
ところが、近年は「孔子」や「論語」を西洋の価値観に対抗できる中国の伝統文化と持ち上げはじめた。女性の権利主張は西側の危険思想と見なされ、その上で「一人っ子政策」の失敗のツケを払わせるという「政治的ニーズ」のために、2021年には「三胎」政策、つまり1人の女性が子供を3人産むことを奨励する政策を打ち出したのだ。
習近平のこの講話では、男女平等が基本国策であることは言及しているが、働く女性についての具体的言及はなく、また丁薛祥副首相による代表大会の開幕挨拶では「男女平等」という基本国策にすら言及していなかった。婦女聯総会で「男女平等」が開幕挨拶に入らなかったのはこの20年の間、初めてだという。
ニューヨーク市立大学政治学部の夏明教授は、この講話について「中共は女性が労働市場から退場することを奨励するというシグナルを発した」と指摘。目的は、中国の若者人口の急減少による経済低迷への対応と見ているが、実際は少子高齢化に対しても、経済低迷に対しても効果はなく、「ただ中国の男女格差をさらに悪化させるだけ」の悪手だとみている。
「MeToo運動」も歪んだ価値観
同時に、こうした女性家庭回帰政策を中国共産党が強く支持する背景には、2017年、ハリウッドから始まり、以降中国にも広がった「MeToo運動」(米兎運動)が関係しているという見方もある。中国はもともと、女性に対するドメスティックバイオレンス(DV)、大学の女子学生に対するセクハラ、アカハラ、企業における女性社員へのセクハラや性接待強要、芸能界の枕営業などの問題が普遍的にあった。
こうした問題にラディカルなパフォーマンスアートで問題を告発するドキュメンタリー映画監督の艾暁明ら、著名フェミニストたちも何人かいたが、米兎は、こうした運動をより一般的に幅広い層に拡散させる効果があった。だが、こうした女性権利擁護運動は共産党と対立するものとして、フェミニストたちはしばしば「挑発罪」などで逮捕されてきた。
MeToo運動も、習近平政権にとっては、共産党体制を揺るがせようと西側が広めたゆがんだ価値観として弾圧され、2021年ごろから米兎運動の中で立ち上がった女性セクハラ被害者たちの訴訟も次々と棄却されている。MeTooはネットでも政治的敏感な言葉として削除対象にもなった。
実際、今の若い女性(男性も)にどうして結婚しないのか、どうして子供を産みたくないのか、と尋ねれば、「自分のように共産党に搾取される人民をもう増やしたくない」という人は少なくない。共産党体制への最も消極的な抵抗は、「躺平主義」(何もしない)であり、働いて税金を納めることも、子供を産んで社会を発展させることも、共産党体制のプラスになることはしたくない、という気分が若者の間に広がっている。
習近平政権としてはこうした若者の西側にかぶれた「産まない選択権利」を、婦女聯などの指導(洗脳)を通して変えていきたい、というところだろう。
「強い女性」が多い習ファミリー
ところで、習近平が育った家庭は、父である習仲勲の妻・斉心や、姉の斉橋橋ら、「強い女性」の存在感が強い。斉心は革命家として活躍し、習近平は若いころ政治の問題も母親に相談していたというほどのマザコンだ。斉橋橋も習仲勲が文化大革命で失脚中、家庭を支えていた女丈夫で知られ、今も習家の大黒柱的存在だ。
だが、これは女性の権利が強いということではなく、習近平が女性の権利を尊重しているということでもない。斉心も橋橋も、習仲勲の妻や娘という政治的権力の裏付けがあって初めて強い影響力を持てたのだ。これは女性の人権問題とはまた別の次元の話で、むしろ、女性の人としての権利がきちんと擁護されていない中国だからこそ、女性も政治権力や経済力に恋々とするのだ。
日本は逆に女性の権利保護が手厚い分、政治力や経済力を持たない選択をしても、さほど困らない。これがジェンダーギャップ指数で日本が中国より負ける理由かもしれない。
習近平の妻、彭麗媛(写真:ロイター/アフロ)
さて、このタイミングで気になる噂が流れている。習近平の妻、彭麗媛が政治局メンバー入りする、という噂だ。本来25人の政治局メンバーは今24人で、1人足りない。しかも政治局に全く女性がいないのは、問題であるという認識が党内外にある。
そこで次の中央委員会総会で補充される可能性はあるが、それが彭麗媛の可能性が取りざたされている。
「女は牛馬に生まれるよりつらい」
この噂がにわかに強まっているのは、李克強の遺体告別儀式で、彭麗媛がひときわ存在感を放っていたことと関係している。彭麗媛は父娘のように親しかった江沢民の告別儀式や2019年に死去した李鵬元首相の告別式も欠席。だが、李克強の告別式は出席し、しかも習近平の次に儀式場に入場、つまり他の政治局常務委員6人よりも党の序列が上位にある印象を与えていたのだ。
そして、無表情で李克強夫人の程虹と握手する習近平の背後で、深い哀悼を示すように涙を流していた彭麗媛の様子はCCTVで国内外に放送されていた。
習近平はお気に入りだった外相の秦剛も国防相の李尚福も失脚させ、国防相はいまだ後任が決まらない。習近平は粛清のしすぎで党内にも軍内にも、すでに信頼できる人材がおらず、一部側近をのぞき、今のところ唯一信頼できるのが、身内の彭麗媛、という見方がある。
彭麗媛は中越国境戦争の泥沼の激戦の戦場に慰問にも行った解放軍の歌姫で、軍の中枢からの人気も高い。彼女が習近平に与えられた権力によって指導部入りできれば、習近平と解放軍の微妙な関係も改善できるのでは、という憶測がある。
だが、これは女性の権利向上でも女性の権力強化でもなく、毛沢東の妻で文革を主導した江青の再来、あるいは習近平独裁が北朝鮮の金ファミリーのような血統による独裁に変わる危険性をはらみ、じつに不穏な噂ともいえる。
習近平政権の女性政策の新たな方向性をみれば、少なくともジェンダーギャップ指数が日本より高いというのはおかしいということは、お分かりいただけただろう。
「中国で女性に生まれることは、牛馬に生まれるよりもつらいことだ」と、20年近く前、中国の農村女性問題を取材したとき、ある農村女性から訴えられたことがある。その状況は今も変わっていない、どころかむしろ悪化の兆しさえ見えている。
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