『データが如実に語るウクライナ戦争の激変、ロシア軍の車両・燃料タンク損失は14倍に  大きな人的損失を出しても広がらないロシアの支配地域、その背後で進む兵站網への圧力』(10/13JBプレス 西村 金一)について

10/15The Gateway Pundit<How the CCP Lies About Living Standards to Promote the “Chinese Dream”= 中共はいかにして生活水準について嘘をつき、「中国の夢」を広めているか>

米国人も中国人が嘘つきとやっと気が付いてきた。中華文明とは詐術の事。この記事から分かるのは米国の富と雇用が中国に奪われ続けてきて、トランプ関税がそれをストップさせたこと。

民主党は中国人の富裕化に大きく貢献してきた。しかし、トランプ政権1期目以降、そして米中貿易戦争の勃発以降、中国経済は着実に衰退している。写真提供:ECNS

習近平は、今世紀半ばまでに国家の復興、より大きな繁栄、そして強力な近代中国を実現するという「中国の夢」を約束した。しかし、中共が提示する生活水準は、一般の中国人が米国の繁栄からどれほどかけ離れているかを覆い隠している。

住宅統計には共同住宅面積が含まれており、主要な失業統計には農村部の失業が含まれておらず、北京は学生を除外した改訂版指標を導入する前に若年失業率の報告を一時停止していた。こうした慣行は、習近平の公約達成に向けた進展が、実際の状況が示す以上に大きく見える原因となり得る。

今年、米国の名目一人当たりGDPは94,430ドルに達すると予測されており、これは中国の予測値14,870ドルの6倍以上である。中国の名目一人当たりGDPの年間成長率を5%、米国を2%と仮定すると、中国が米国に追いつくには、ましてや追い越すには約64年かかることになる。

その一方で、中共は国民に自分たちが豊かになっていると信じ込ませる必要がある。住宅統計はそのような印象を与えるのに役立っている。公式統計によると、米国の平均的な住宅は中国の平均的な住宅よりもわずか54%大きいだけで、1,845平方フィートに対し、中国は1,197平方フィートである。

しかし、中国の大多数の人々が1ベッドルームまたは2ベッドルームのアパートに住んでいるのに対し、米国の世帯の約62%は独立した一戸建て住宅に住んでおり、その広さは中国の平均的な住宅の4倍以上もあることを考えると、これらの数字は直感に反するように思える。

中共は、住宅の面積を米国とは異なる方法で計測することで、このような印象を与えている。中国では、住宅の面積を総建築面積で表示しており、これには各住戸の廊下、階段、エレベーターシャフト、ロビーなどの共用部分も含まれる。一方、米国では住宅内部の面積のみが計測される。共用部分は通常、中国のマンションの表示面積の15~25%を占め、30%以上になる場合もある。

人民日報によると、2017年の都市住民の一人当たりの建築面積は36.6平方メートルだったが、屋内空間はわずか25.7平方メートルで、報告された面積の約30%は居住空間ではなかった。

中国の公式住宅統計をその比率で調整し、米国のエネルギー情報局(EIA)のデータと比較すると、平均的な米国の住宅は平均的な中国の都市部の住宅の約2.3~2.6倍の大きさであり、米国人は一人当たりの室内空間が約2.4~2.8倍あることになる。

中国の自動車保有台数は他国に比べて非常に遅れており、中共ですらその数字を誇張しようとはしない。その代わりに、高速鉄道を宣伝し、自動車保有台数の多さを批判する一方で、中国は米国への自動車輸出に力を入れている。

2024年時点で、米国の登録車両台数は乗用車、トラック、バス合わせて2億8830万台、人口は3億4010万人で、1000人当たり約848台だった。一方、中国は2025年末時点で自動車台数が3億6600万台、人口は14億500万人で、1000人当たり約261台だった。米国は中国の約3.3倍の車両を保有していることになる。

中国でも失業率は高いが、北京は統計上の抜け穴を2つ利用している。一つは若年失業の定義を変更したこと、もう一つは工場での職を失って農村部に戻る出稼ぎ労働者を都市部の失業統計から除外したことだ。

2026年9月の米国の失業率は4.2%だったのに対し、中国の8月の都市部における調査失業率は5.3%だった。米国の数値には農村部も含まれているが、中国は農村部の失業率を公表していない。中国で入手可能な最も近い指標は、都市部に居住する農村部出身の出稼ぎ労働者を対象としたもので、 2026年6月の失業率は4.8%だった。

中国は、2023年6月に若年失業率が過去最高の21.3%に達したことを受け、若年失業率の算出方法を変更した。2か月後、国家統計局は算出方法の見直しが必要だとして、統計の公表を一時停止した。その後、統計が再開された際、 2022年時点で中国の都市部に住む16歳から24歳までの人口9600万人のうち6500万人以上を占める学生が対象から除外された。

改定後の基準では、中国の若年失業率は2025年8月の18.9%から2026年6月には14.9%に低下した。米国の10代の失業率は2026年9月には14.5%だったが、これらの数字は直接比較できない。中国は16歳から24歳までの非学生を対象としているのに対し、米国は16歳から19歳までを対象とし、求職中の学生も含まれている。

北京大学の経済学者、張丹丹氏は、調査方法が変更される以前から、求職活動を諦めた1600万人の若者を含めると、2023年3月の若年失業率は公式発表の19.7%に対し、46.5%になると推定していた。彼女の記事は財新から削除された。

もう一つの問題点は、出稼ぎ労働者に関するものだ。中国の都市部における調査では、都市部に住んでいる間は出稼ぎ労働者を数えるが、職を失って登録済みの農村部に戻った人々は調査対象から外れてしまう。2020年第1四半期には、中国の出稼ぎ労働者数は約5000万人減少したが、これらの労働者は失業者としてカウントされなかった。

米中貿易戦争は中国経済に深刻な打撃を与え、生活水準を低下させた。2025年4月、米国が中国製品に課す関税が145%に達した時点で、ゴールドマン・サックスは1600万人の中国人の雇用が米国への輸出に依存していると推定した。ナティクシスのエコノミスト、アリシア・ガルシア=ヘレロ氏は、関税によって600万から900万人の雇用が失われる可能性があると推定した。5月に付加関税率が30%に引き下げられた後も、雇用主が従業員を解雇する代わりに無給休暇にしたり、労働時間を短縮したりしたため、その影響は失業率の統計には反映されない可能性があると彼女は述べた。

これは不完全雇用を生み出す。雇用主は、残りの仕事を2人の労働者に分担させることで、どちらか一方を解雇する代わりに、両者を公式には雇用したまま、賃金を減らすことができる。

中国独自の出稼ぎ労働者調査でも、さらなる苦境が明らかになっている。3億100万人の出稼ぎ労働者の平均月収は2025年にわずか2.3%しか増加せず、過去10年間で最小の増加率となった。また、建設業における出稼ぎ労働者の雇用は2021年から2025年の間に1400万人以上減少した。

個人消費は経済の健全性と生活水準を測る指標にもなる。国家統計局によると、大手小売業者の商品売上高は4.0%減少した。 5月の小売売上高は0.6%減少したが、2026年の最初の8か月間の固定資産投資は7.2%減少した。これらの数字は、消費需要の低迷と投資の減少を示唆しており、雇用の力強い回復の兆しはほとんど見られない。

https://www.thegatewaypundit.com/2026/10/how-ccp-lies-about-living-standards-promote-chinese/

10/15The Gateway Pundit<Brennan’s Lawsuit Against Trump Justice Department Thrown Out=ブレナン氏によるトランプ政権司法省に記録の保存を強制するよう求めた訴訟を却下した>

コブ判事は、ブレナン氏には訴訟を起こす資格がないと。

https://www.thegatewaypundit.com/2026/10/brennans-lawsuit-thrown/

10/15Rasmussen Reports<57% Approve Firing Squad for Fort Hood Killer=フォートフッド銃乱射事件の犯人に銃殺刑を科すことに57%が賛成>

大量殺人犯を銃殺刑で処刑するという発表された計画は、米国の有権者の間で、死刑制度全般よりも人気が高い。

ラスムセン・レポートが実施した最新の全国電話・オンライン調査によると、2009年にフォートフッド基地で13人を殺害し、32人に負傷させたニダル・ハッサンの銃殺刑を、米国の有権者の57%が支持していることが明らかになった。そのうち38%は「強く支持」と回答している。一方、32%は反対しており、そのうち19%は「強く反対」、12%は「どちらとも言えない」と回答している。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/general_politics/57_approve_firing_squad_for_fort_hood_killer?utm_campaign=RR10152026DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

10/16阿波羅新聞網<中共财政迟早会撞上那个让人头皮发麻时刻!国际货币基金组织算得更狠—债务利息疯狂飙涨!中共财政还能撑多久=中共の財政は、早晩背筋が凍るような瞬間に直面する!IMFの試算はさらに厳しい――債務利払いが急増!中共の財政はあとどれだけ持ちこたえられるか>

借金は返さないといけないし、借りたら利息を支払わなければならない――これは誰もが理解している道理だ。しかし、利息そのものが「山」のように膨れ上がってしまえば、話はそう単純ではなくなる。

2025年時点で、中国の非金融部門の債務はGDPの3倍に達している。今年、中央政府が支払うべき利息だけで8700億元を超えると見込まれており、これは中央政府の総支出の約2割に相当する。さらに深刻なのは、ここ数年、利息の増加ペースが財政収入の伸びを大きく上回っていることだ。このままの勢いで事態が進めば、いずれ背筋が凍るような「ミンスキー・モーメント」に直面するのではないかと懸念する分析もある。

債務総額は420兆元、GDPの3倍に相当する。

中共国は嘘で成り立っている国。この数字も嘘の数字かもしれない。朱雲来(朱鎔基の息子)は中国の総債務(政府・企業・個人)は2018年で600兆元あったと述べた。

http://dwellerinkashiwa.net/2023/10/10

https://www.aboluowang.com/2026/1016/2446254.html

10/16阿波羅新聞網<他们好日子到头了!贝森特和卢比奥刚刚联手祭出大杀器=彼らの「いい時代」は終わりだ!ベセントとルビオがタッグを組み、「強力な切り札」を繰り出す>

重大ニュース!スコット・ベセント財務長官とマルコ・ルビオ国務長官が手を組み、まさに「強力な切り札」を繰り出した!

金融の「二大癌」が根こそぎ断たれることになる:

  1. イラク国際投資金融開発銀行(International Development Bank for Investment and Finance)――この銀行は、密かに米ドル資金をイランへ流し続けていたが、今回、そのルートが完全に遮断された!
  2. キューバ国際商業銀行(Banco Internacional de Comercio S.A.)――2022年以降、制裁対象であるイランのカラファリン銀行(Karafarin Bank)を支援してきたが、国務省による強硬な措置の対象となった!それだけではない。米財務省は、イランの「オフショア」銀行や「影の金融業者」たちを徹底的に追い詰めている。彼らはこれまで、ペーパーカンパニーを悪用し、数億ドルもの「闇の資金」を動かしてきた!

ベセントの強硬な攻勢は、いささかも緩む気配がない!彼はさらに、極めて強硬かつ圧倒的な宣言を突きつけた。「イラン経済の首に巻かれた絞首刑の縄は、ますます締め付けられている。イランのいわゆる『同盟国』でさえ、もはや彼らを救うことはできない」

「財務省は決して手加減しない。イラン政権の国庫が完全に空っぽになり、戦争遂行マシンを支える最後の金融ライフラインがすべて断たれるまで、徹底的に追い込む!」

トランプ大統領の監視の目をかいくぐり、やり過ごそうと画策していた金融詐欺師たち――彼らの「いい時代」は終わりだ!この巨大な地下マネーロンダリング帝国は、今まさに崩壊の時を迎えている!

イラク国際投資金融開発銀行は2011年(オバマ大統領時代)に設立。悪を助長してきた民主党。トランプ共和党が断ち切る。

https://www.aboluowang.com/2026/1016/2446174.html

10/16阿波羅新聞網<王岐山被软禁传言遭证实!他们威胁退出委员会=王岐山の軟禁説が裏付けられる!関係者らが委員会からの離脱を示唆>

習の失脚説もある中で、王岐山の自宅軟禁はあったとすれば、先行きどうなるのか?それともフェイク?

https://www.aboluowang.com/2026/1016/2446099.html

西村氏の記事では、ウクライナの攻撃が効果を上げているのは分かったが、上のXにあるようにスターリンクの速度制限に遭えば、それも適わなくなるのでは。ゼレンスキーは味方を敵に回す必要はない。トランプの要求が理不尽と思っても。ゼレンスキーは弱者の恫喝を米国に仕掛けているようにしか見えない。韓国の日本軍の従軍慰安婦のように筋が違うとしか思えない。生き延びるためにやっているにしても、違うやり方があるのでは。

戦争を早く終わらすためには、欧州が本気になってウクライナを応援し、ロシアと支援する中共とデカップリングしないとダメかもしれない。その点で欧州の態度は中途半端に見える。

記事

ウクライナ軍の長距離仕様ドローン「FP-1」(8月16日撮影、写真:AP/アフロ)

月1000以下から約1万4000へ、急増する車両・燃料タンク損失

目次

ウクライナ戦争が大きく変わり始めている。

何が変わったのか。その変化を、前線の地図とは別の角度から示す数字がある。ロシア軍の「車両・燃料タンク」の損失数だ。

ウクライナ軍参謀本部の発表を筆者が集計すると、全面侵攻が始まった2022年から約2年間は、1カ月当たりおおむね1000以下だった車両・燃料タンクの損失が、2026年夏には約1万4000の水準に達している。

この数字はウクライナ側の推計であり、第三者が一つひとつ確認した損失数ではない。それでも、同じ発表系列を追うと、車両への打撃がどの時期から拡大したとウクライナ側が見ているのかが浮かび上がる。

筆者が注目しているのは、その増加と並行して、海上輸送を担う船舶やロシア国内の大型物流倉庫にも攻撃が広がっていることだ。

前線へ向かう車両、黒海・アゾフ海を航行する船舶、ロシア国内の物流拠点。これらを兵站網のつながりとして見ると、ウクライナが狙う戦いの姿が見えてくる。

弾薬や燃料を保管する場所だけでなく、仕分けし、運び、前線に届ける過程を無人機でたたく。今回は、その変化を数字と図表から考えてみる。

車両・燃料タンク損失のグラフに現れた2026年の変化

グラフ1は、ウクライナ軍参謀本部が日々発表するロシア側の車両・燃料タンク損失を、筆者が月単位でまとめたものだ。

グラフ1 ロシア側の車両・燃料タンク損失数の推移

ウクライナ軍によるロシア軍車両破壊数量の推移。出典:ウクライナ参謀本部発表データを月ごとのグラフにしたもの。1カ月の期間は、前月の24日(侵攻開始が24日であるため)から該当月の23日までの間としている

筆者の集計では、2024年3月から12月までは月2000前後、2025年1月から2026年2月までは月4000前後へと水準が上がった。2026年春にはさらに増え、夏には月1万4000前後に達している。

侵攻初期の月1000を目安にすれば、今夏の損失は約14倍の水準となる。

ただし、これは図表で示した概数同士の比較であり、期間ごとの厳密な平均値の比ではない。春の増加局面も各月の値には差があり、3月から5月までを一律に「8倍」とするより、段階的に増えたと読む方が適切だ。

直近の発表値を使えば、増加の規模をより具体的に確認できる。

ウクライナ国防省が掲載した参謀本部の推計では、「車両・燃料タンク」の累計損失は、6月24日の発表で11万1257、9月24日の発表で15万2782だった。

その差は4万1525。両発表の間の92日間で、1日平均約451に相当する。同様に7月24日と8月24日の累計を使うと、各集計期間の増加は次のようになる。

出典:ウクライナ国防省掲載の参謀本部発表(2026年6月24日、7月24日、8月24日、9月24日)の累計差から算出。後日の推計修正が含まれる可能性がある。

なお、その後も損失数の増加は高水準で続いている。

ウクライナ国防省が10月11日に公表した参謀本部推計では、「車両・燃料タンク」の累計損失は16万1503に達した。9月24日からの17日間で8721増え、1日平均約513に相当する。

6~9月の1日平均約451を上回る水準であり、少なくともウクライナ側の推計では、車両などの損失が引き続き大量に発生していることになる。

ここで注意したいのは、この区分を「補給トラックの破壊数」と読み替えられないことだ。指揮連絡や兵員輸送に使う車両なども含まれ得る。また、損失のすべてが無人機によるものとは限らない。

それでも、輸送などに使える車両が失われれば、軍の活動に負担がかかる。補給車両なら積載物も失われ、兵員輸送車両なら部隊の移動が制約される。

損失の増大は、前線部隊を支える輸送能力を考えるうえで見過ごせない。

前線からロシア深部まで、広がる無人機の攻撃圏

兵站網への攻撃を可能にしているのが、飛行距離の異なる無人機の発達である。

中距離の攻撃に使われる「ホーネット」は、200キロを超える航続距離を持つとされる。

ウクライナのファイア・ポイント社が開発した「FP-2」は最大700キロ、「FP-1」は開発元のファイア・ポイント社によると最大3400キロの航続距離を持つ。

これらの距離は公表仕様であり、搭載する弾頭や飛行条件によって実際の運用範囲は変わる。個別の攻撃で使われた機種を、目標までの距離だけで特定することもできない。

それでも、前線後方の道路から海上輸送、ロシア国内の物流拠点まで、攻撃対象を広げられることが分かる。

図1 ウクライナによる兵站網への攻撃の概念図

各種情報に基づき筆者作成

兵站拠点や輸送路を攻撃する戦いは、2026年に初めて始まったものではない。全面侵攻の初期から、補給車列への攻撃や後方拠点への打撃は行われてきた。

現在の変化は、無人機の能力と運用規模が拡大し、より広い範囲の輸送網を継続して脅かせるようになった点にある。

前線に届く直前の車両だけを攻撃するのではなく、その手前にある輸送経路や保管拠点にも圧力をかける。

筆者は、このように兵站網を重層的に攻撃することが、ロシア軍の攻撃を持続する力を弱める狙いだと考えている。

11週間で300隻、海上輸送にも及ぶ圧力

海上でも、ウクライナ側は大規模な攻撃成果を発表している。

ウクライナ無人システム軍のR. ブロフディ司令官(通称マジャール)は9月22日、7月6日に始まった作戦で、11週間にロシアの「影の船団」に属する船舶300隻を自力航行できない状態にしたと発表した。

同司令官の発表を紹介したウクラインスカ・プラウダによると、内訳はアゾフ海134隻、黒海166隻である。

これはウクライナ側の戦果発表であり、300隻すべての被害や航行不能の継続期間が独立して確認されたわけではない。

また、対象にはロシアの輸出に関係する船舶も含まれるとされ、この300隻を、そのままクリミアへの軍事補給船とみなすことはできない。

一方、黒海・アゾフ海で船舶の運航そのものに圧力がかかれば、クリミアを含むロシア側の海上輸送にも影響が及ぶ可能性がある。

図2 クリミア周辺の海上輸送への無人機攻撃のイメージ

各種情報を基に筆者作成

注目したいのは、船を沈めることだけが輸送を止める手段ではない点だ。

艦橋など操船に必要な部分が損傷すれば、修理や曳航が必要になり、その間は輸送力が落ちる。航路に攻撃の危険があれば、運航の見合わせや迂回も生じ得る。

クリミアへの海上輸送は、半島に展開する軍部隊や、南部戦線への補給を考えるうえで重要だ。海路への攻撃は、道路や鉄道など別の経路に負担を移す可能性がある。

ただし、クリミア大橋の輸送能力や占領地域を通る陸上経路も合わせて検討する必要がある。

船舶への攻撃数だけから、クリミア全体の補給が停止した、あるいは住民の食料が尽きると断定することはできない。

なぜ「ロシア版アマゾン」の倉庫が狙われるのか

もう一つの変化は、民間の大型物流拠点が攻撃対象になっていることだ。

2026年7月以降、「ロシア版アマゾン」と呼ばれる通販大手ワイルドベリーズの倉庫への攻撃が相次いでいる。

ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティーが公開した衛星画像でも、複数の倉庫で被害を確認できる。

V.ゼレンスキー大統領は7月18日の演説で、攻撃した倉庫が航法装置や無人機製造用の部品、ロシア軍向けの物資を配送する物流網の一部だったと説明した。

この説明はウクライナ側の主張である。倉庫で被害が出たことと、それぞれの施設がどの程度、軍の補給に使われていたかは分けて考える必要がある。

図3 ロシア国内の物流拠点への無人機攻撃のイメージ

各種情報を基に筆者作成

筆者が注目するのは、民間物流の仕分け・保管・配送能力が、軍の補給を支える可能性である。

長期の戦争では、弾薬や燃料に加えて、通信機器、無人機の部品、修理資材など、多様な物品を必要な部隊へ届けなければならない。

軍の兵站部隊だけでこの作業を担うには負担が大きい。民間企業の倉庫や輸送網を利用すれば、調達や配送を補うことができる。

ただし、ロシア軍が通販会社に補給業務全体を委託しているとまでは、公開資料から確認できない。

物流拠点への攻撃が軍の補給に影響する場合、その効果は保管物資の焼失だけではない。別の倉庫で仕分けをやり直し、配送先を組み替え、輸送経路を変更する必要が生じる。

輸送の遅れが積み重なれば、前線が必要とする物資を必要な時に届けることが難しくなる。

兵站網を攻撃する意味は、こうした供給の遅延や不安定化まで含めて考えるべきだろう。

大きな人的損失と、広がらない支配地域

後方への攻撃が戦況にどう関係しているのか。そこで、車両の損失とは別に、人的損失と支配地域の変化を見てみたい。

米戦争研究所(ISW)の10月1日の分析によると、ロシア軍が支配する地域は2026年3月から9月にかけて、差し引き約294平方キロ減少した。

同分析が9月分として整理した数字では、ロシア軍が新たに占領した地域は175.54平方キロ、支配を失った地域は256.35平方キロで、差し引き80.81平方キロの減少となる。

ただし、ISWはこの9月の集計に、ウクライナ軍がそれ以前の数カ月間に実施したリマン方面の作戦で奪還し、9月に詳細が明らかになった地域が含まれると注意を促している。

したがって、80.81平方キロすべてを9月だけの戦果と解釈することはできない。

人的損失も大きい。

ウクライナ軍参謀本部の推計では、9月のロシア側の人的損失は約4万6000人に達した。これは死者だけを示す数字ではなく、死傷などを含む損失の推計である。

グラフ2 ロシア側の人的損失数の推移

出典:ウクライナ参謀本部日々発表資料を月単位でグラフにしたもの

これらの数字は、ロシア軍が大きな損失を出しながら、支配地域の拡大には結び付けられていない状況を示唆している。

もっとも、領土の増減や人的損失を、兵站への攻撃だけで説明することはできない。

ウクライナ軍の反撃、前線でのFPVドローン攻撃、ロシア軍の部隊運用や兵士の練度など、複数の要因が関係する。兵站への打撃がどの程度寄与したかは、さらに検証が必要だ。

「運べない」ことが前線の戦いを変える

兵士や兵器が前線に存在しても、弾薬が届かなければ射撃を続けられない。燃料が不足すれば車両を動かせず、食料や医薬品の供給が滞れば部隊の持久力が落ちる。

兵站への攻撃は、一度で敵軍全体を停止させるとは限らない。輸送車両の不足、迂回による時間の増加、倉庫の分散、修理や警備への人員投入という形で、戦いを続けるための負担を増やしていく。

車両損失の増加、船舶への攻撃、後方の物流倉庫の被害を合わせて見ると、ウクライナがロシアの補給網に広範な圧力をかけようとしていることが分かる。

筆者はこれを、前線部隊の継戦能力を弱める現代の「兵糧攻め」と捉えている。

一方、ロシアもウクライナの電力網や交通インフラへの攻撃を続けている。後方への攻撃で戦争を持続する力を削る競争は、双方が行っている。

10月11日には、トランプ米大統領がロシアとウクライナのエネルギー施設への攻撃を巡る停戦が成立したと主張した。ロイター通信などが報じた。

しかし、ゼレンスキー大統領は合意の詳細を知らされていないとし、ロシアによるエネルギー施設への攻撃が続いていると訴えた。

ウクライナはロシア側が攻撃を停止すれば応じる姿勢を示しているものの、攻撃の応酬に歯止めがかかるかどうかは不透明である。

戦争の潮目が変わったと結論づけるには、ロシア側が車両を補充できるのか、迂回や修復によって輸送を維持できるのか、前線の攻撃能力が継続して落ちているのかを追う必要がある。

それでも、戦況を見る際に、前線が何キロ動いたかだけでは捉えきれない変化がある。物資をどれだけ確保できても、それを部隊に届けられなければ戦力にはならない。

無人機の発達は、その「届ける能力」を広い範囲で脅かし、ウクライナ戦争の戦い方を変えつつある。

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