『露軍が作戦を転換、「ロシアを締め上げて中国を脅す」バイデン作戦が奏功か 経済制裁で干上がるロシアを目の当たりにしプーチン全面支援に回れぬ中国』(3/27JBプレス 木村正人)について

3/27The Gateway Pundit<Trump Now Leads by Double Digits in a State Biden Took in 2020>

全国調査でトランプ支持でなく、バイデン支持が41.9%もあることが不思議。

Donald Trump is currently polling ten points ahead of Joe Biden in Nevada, despite the Democrats taking the state in 2020.

Newsweek reports, “the current Real Clear Politics average of national polls shows Trump with a lead of 3.7 points over Biden. On average, Trump beats Biden with the support of 45.6 percent of voters while Biden garners just 41.9 percent.”

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/trump-now-leads-double-digits-state-biden-took-2020/

3/267The Gateway Pundit<New Polling Shows That Almost 1/4 of DEMOCRAT Voters Believe Biden Would Not Be President Today if The Media Had Fully Reported About Hunter’s ‘Laptop from Hell’>

民主党員だってハンターのPCの記事が主流メデイアとSNSに流されていれば、バイデンは大統領になれなかったと思っているのが23%もいると言うこと。左翼メデイアは信用できない。2024年は腐敗した政治家には入れないことです。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/new-polling-shows-almost-1-4-democrat-voters-believe-biden-not-president-today-media-fully-reported-hunters-laptop/

3/28阿波羅新聞網<盲眼龙婆再曝恐怖预言:普京将主宰世界=盲目のドラゴン老婆が再び恐怖の予言を明らかにする:プーチンが世界を支配する>「ブルガリアの千里眼」や「ヨーロッパのドラゴン老婆」などの称号を持つ盲目の預言者ババ・ヴァンガは、その予言が何度も正確に現実になり、外部の大きな注目を集めている。最近、ウクライナ・ロシア戦争はまだ止まらず、ババ・ヴァンガは、ロシアのプーチン大統領が「世界を支配する」と予言し、これは非常に心配である。

外れてほしい予言です。

https://www.aboluowang.com/2022/0328/1726759.html

3/28阿波羅新聞網<普亭和习近平有何不同?前白宫国安顾问波顿精辟解析=プーチンと習近平の違いは何か?元WH国家安全保障顧問ボルトンの鋭い分析>ボルトンは、「どちらも明らかに権威主義的な統治者であり、プーチンは共産主義後の権威主義者だと思う。ソビエト連邦を解体したとき、エリツィンは共産党を廃止したが、旧ソビエト連邦のすべてを廃止しなくて、KGBは残った。多くの人は、現在ロシアを実際に支配しているのは、軍や、情報機関の強力な部門であると考えている。しかし、それは共産党ではなく、共産主義のイデオロギーでもなく、単なる権威主義である」と述べた。

中共だって、国家資本主義でいびつな共産主義でしょう。共産主義を大衆統治の口実として使って、富を権貴に独占させる。ロシアは同じく権貴やオリガルヒに独占させる。旧と現の共産国家だからやることは同じ。自由を認めず、腐敗して、大衆収奪の仕組みである。

https://www.aboluowang.com/2022/0328/1726753.html

3/27阿波羅新聞網<乌东卢甘斯克要办“靠俄”公投 乌克兰情报局:俄国图采南北朝鲜模式 将乌一分为二=ウクライナ東部のルガンスクは「ロシアに頼る」かどうかを国民投票する ウクライナ情報機関:ロシアはウクライナを南北朝鮮方式で2つに分割する>ウクライナ東部の分離主義地域のニュースメディアは、ルガンスク人民共和国の指導者であるレオニード・パセクニクは本日、ロシアの支援を受けている国がロシアに加わるかどうかについて国民投票を行う可能性があると述べた、と報じた。ウクライナ国防省情報局(GUR)の責任者であるキリロブダノフは声明のなかで、「実際、ウクライナの中に北朝鮮と韓国を作ろうとしているようなものだ。ウクライナはまもなくロシア占領地域でゲリラ戦を展開する」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2022/0327/1726682.html

3/27阿波羅新聞網<大脑也被激活?拜登怒吼:让卢布变壁纸!=脳も活性化?バイデンの咆哮:ルーブルを壁紙に変える!>ロシアがウクライナに侵攻してから1か月が経ち、ロシア軍の砲火の脅威にさらされているウクライナの人は戦争に苦しんでいる。バイデン米大統領は26日、ポーランドの首都ワルシャワでスピーチを行い、ロシアの侵略を痛烈に批判した。スピーチのもう一つのハイライトは、対ロ経済制裁に関するバイデンの見方である:ルーブルを壁紙に変える!彼はまた、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「権力を維持する」ことは許されないと率直に述べた。

認知症が進み過ぎたのでは。言っていいことと悪い事の区別もつかない。先に下りるべきはバイデンかも。

https://www.aboluowang.com/2022/0327/1726675.html

3/27阿波羅新聞網<北约武器迟不来 泽伦斯基怒了:是不是怕俄?=NATOの武器はまだ着かない、ゼレンスキーは怒っている:ロシアを恐れているのかどうか?>ウクライナのゼレンスキー大統領は本日、西側諸国の武器備蓄に含まれている軍事用ハードウェアのごく一部をウクライナに供給するよう要請したとき、明らかに怒って、ロシアを恐れているかどうかを西側に尋ねた。

ロイターの報道によれば、ゼレンスキーはキーフで、多くの国が対戦車ミサイルと対空ミサイルと小型武器を送ることを約束したが、ウクライナは戦車、航空機、対空・対艦システムを必要としていると述べた。

「これらのものを我々の仲間は持っているが、それらはすべて灰になっている。それはウクライナの自由のためだけでなく、ヨーロッパの自由のためでもある」と彼はビデオを通して深夜のスピーチで言った。

ウクライナはNATOの航空機の1%と戦闘車両の1%しか必要とせず、それ以上は要求しないと彼は述べた。

「我々は31日間待っていたが、誰がユーロ・大西洋共同体を主導するのか?まさか、脅迫のせいで、モスクワではあるまい?」

ゼレンスキーが繰り返し強調したのは、ウクライナが戦争に敗北すると、ロシアはさらにヨーロッパに拡張し、NATOは、より大きな戦争につながる可能性があるという理由で、ウクライナ上空の飛行禁止区域の要求を支持しない。

ゼレンスキーの事務所は声明のなかで、今朝早くポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領との会談で、東欧に対し、ロシア製の戦闘機がウクライナに引き渡されなかったことに失望を表明した。「飛行機引き渡しが遅れれば、その代価は、何千人ものウクライナ人の命となる」。

バイデンは何しに欧州へ行ったのか?失言するために?百の言葉より一つの行動。

https://www.aboluowang.com/2022/0327/1726601.html

3/27阿波羅新聞網<给了习近平一记耳光!反习派竟然公开这样说…【阿波罗网报道】=習近平に平手打ちを食らわす!反習派は実際にこれを公に言った・・・[アポロネット報道]>アポロネット秦瑞記者の報道/曽慶紅の管理下にあるサウスチャイナモーニングポストは26日、「ウクライナ問題に対する西側からの圧力のため、中共(中国)は発展途上国に注意を向ける」と述べた。中共国務院の元「シンクタンク」メンバーである時殷弘はインタビューで、再び反習の歌を歌った。

時殷弘は、「中共(中国)が今強調しているのは、圧力を恐れない。発展途上国とのコミュニケーションもその一部である。しかし、これらの国々の多くは北京の立場を支持していない」と述べた。

権貴はロシアに付くのは反対。セカンダリーサンクションを受ければ、危ない橋を渡って蓄財したのが、没収か凍結される。習がロシアを応援したくてもできない。

https://www.aboluowang.com/2022/0327/1726676.html

何清漣 @HeQinglian 12h

今日、各主要西側メディアを一通り読み、戦場でのニュースはほとんどない(以前は抵抗、失地回復などのニュースは常にあった)、主に政治レベルで(プーチンは孤立し、世界の子供たちは皆、彼を嫌っている)、経済レベル(制裁が効き出し、プーチンは非常に苦しい)、そしてゼレンスキーは飛行禁止区域の設定や航空機供与について西側の助けを求め続けている。

ソーシャルメディア情報は見られており、真実は転送せず、フェイクはコメントしない。

何清漣 @HeQinglian 11h

ウクライナ戦争:プーチンは世界を再構成しようとしたが、結果は彼が望んでいるものではない。

https://bbc.com/zhongwen/simp/world-60847813

この記事は、西側の混迷を表している。

欧米は事実上世界を分割し、西側とロシアの間に新しい経済的な鉄のカーテンを建てた。この状況は、冷戦時代に米国がソビエト連邦を制したように、中国がこの新しい世界の構造にどのように対応するかに大きく依存している。

この記事では、東ヨーロッパに独自の防衛システムを構築させることについても説明している。

引用ツイート

通州ショーペンハウアー @9788Abc 12h

返信先:@HeQinglian

事件の方向性と将来の影響を予測して説明すべき。

何清漣 @HeQinglian 11h

西側世界の上層部がどう思っているか知りたい場合は、この記事を参照してください。

ウクライナ危機:我々は世界大戦からどれくらい離れている(近い)のか? https://p.dw.com/p/48vy4

BBCの記事と同じなのは:1.新たな世界大戦への懸念;2.東欧諸国はロシアへの恐れと要求に積極的に対応している。

これら二つの記事から判断すると、東欧に独自の防衛システムを打ち立てることは、密かに潜って進めるべきである。

dw.com

ウクライナ危機:我々は世界大戦からどれくらい離れている(近い)のか?

ロシアのウクライナ侵攻が世界的な紛争を引き起こすかもしれないことを国際社会は遍く懸念している。我々の世界大戦の距離はまさか本当に一歩だけしか離れていないのか?専門家や学者は・・・。

何清漣 @HeQinglian 20m

ウクライナのゼレンスキー大統領は、エコノミストからインタビューを受けた:

彼はNATOを5つの陣営に分けた。

1.「たとえそれがウクライナの滅亡を意味し、ウクライナ人の命を犠牲にしても、ロシアを疲弊させることを意味するので、長期戦を気にしない」人。

2.「ロシア市場は巨大であり、彼らの経済は損失を出している」ので、できるだけ早く戦闘を終わらせることを望んでいる

economist.com

ウォロディミル・ゼレンスキー:ウクライナがプーチンを敗らなければならない理由

キーフにある彼の本部で、ウクライナの大統領は、自国の戦いと暗闇の中の一条の光の奮闘についてエコノミストに話す。

何清漣 @HeQinglian 19m

3.より多様な国家集団は「ロシアのナチズムを認め」、ウクライナが勝つことを望んでいる。

  1. 小規模で自由な国々はウクライナへの支援に加わり、「人を中心と見なしているため、一切を惜しまず、戦争を迅速に終わらせたい」と。

5.「ロシア連邦のヨーロッパ事務所」であるため、今やどんな方式でも平和を望んでいるいくつかのおかしな国。

5番目がどの国を指しているのか、私には推測できない。

何清漣 @HeQinglian 25m

オスカーは終わりに近づいている。

https://lamag.com/culturefiles/are-the-oscars-over-2/

この記事では、アカデミー賞の多様性を高めることを目的とした計画であるオスカーの「Aperture 2025」について説明している。この計画では、俳優とスタッフに十分な数の黒人、同性愛者、障害者がいる必要がある。そうしないと、「ベスト映画」にノミネートされない。 2024年から上映される予定の「映画」は、プロデューサー自身が作品メンバーの構成状況を提出する。

lamag.com

オスカーは終わったか?

格付けの低下、映画スターの小粒さ、退屈な放送、そして物議を醸している新しい美術館をめぐる戦いは言うまでもなく、今ではオスカーをズタズタにする恐れのある割り当て制。

木村氏の記事では、最後に「習氏が最大の理解者のプーチン氏を失うのを恐れて停戦を勧めたとみても間違いないだろう。」とありますが、習は調停できる立場かどうか?2/4習・プーチン会談で、ウクライナ侵攻と秋の20大前の台湾侵攻がセットで話され、相互協力を約束したのでは?プーチンから見れば、約束した短時日での戦争終結にはならなかったが、習は応援してくれるものと思っていたのでは。今の習の行為は裏切り行為であり、プーチンが習の仲介を素直に受けるかどうか?

記事

2019年7月28日、ロシア海軍創設323年を記念した式典に参加したプーチン大統領(写真:ロイター/アフロ)

(在ロンドン国際ジャーナリスト・木村正人)

[ロンドン発]「鶏を殺して猿を脅す(殺鶏嚇猴)」という中国の諺がある。ロシア軍のウクライナ侵攻でウラジーミル・プーチン大統領の横暴を許せば、中国も台湾に武力侵攻しかねないという懸念が西側にはくすぶる。

ここはしっかりウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を軍民両面で支援し、前例のない経済制裁でプーチン氏を破滅に追いやれば中国の習近平国家主席も肝を冷やすに違いない。そんな深謀遠慮が西側にはある。

「ロシアを助けるとどうなるか分かっているか」

ジョー・バイデン米大統領は3月24日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で記者会見し「習氏と6~7日前に電話で話した際、脅しこそしなかったが、ロシアを助けるとどうなるか分かっているか確認した。中国は自国の経済的な未来がロシアよりも西側と密接に結びついていることを理解している。だから習氏が関わらないことを望んでいる」と、旧知の習氏を牽制した。

首脳会議を開いたNATOの30カ国首脳も「中国を含むすべての国家に対し、国連憲章に謳われている主権と領土保全の原則を含む国際秩序を維持し、ロシアの戦争努力をいかなる形でも支援せず、ロシアの制裁回避を助ける行動も控えるよう要請する。中国政府高官の最近の公的発言を懸念しており、中国に対し、特に戦争とNATOに関するクレムリンの誤ったシナリオを増幅することを止め、紛争の平和的解決を促進するよう求める」と警告した。

国連総会(193カ国)は24日、緊急特別会合で「ウクライナで深刻化する人道危機はロシアによる敵対行為の悲惨な結果」と表明し、即時停戦と数百万人の市民、住宅、学校、病院の保護を求める人道決議案を賛成140カ国で採択した。反対はロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮など5カ国。中国やインド、南アフリカ、イランは棄権した。3月2日の敵対行為の即時停止とロシア軍の撤退を求める国連総会のロシア非難決議案も中国は棄権した。

中露「限界なき戦略的パートナーシップ」

ウクライナ侵攻前の2月4日、プーチン氏は北京冬季五輪の開会式出席に合わせて習氏と会談、同盟とまでは行かないものの“不可侵条約”とも言える中露共同声明を発表した。「すべての核兵器国は冷戦思考を放棄して海外配備の核兵器を撤回、ミサイル防衛システムの無制限の開発を排除する」「特定の国家、軍事的・政治的同盟と連合が地政学的対立を激化している。NATOのさらなる拡大に反対する」と限界なき戦略的パートナーシップを宣言した。

プーチン氏は2日間の軍事作戦でゼレンスキー氏の首を親露派の傀儡政権にすげ替え、長期的で法的拘束力のある欧州の安全保障を構築する構想を習氏に内々で伝えていたはずだ。しかしプーチン氏の思惑は外れ、戦闘は泥沼化した。このまま無差別の砲撃や爆撃が続けば、ウクライナの都市は露チェチェン共和国のグロズヌイやシリアのアレッポのように瓦礫と化す。中国も共犯にされるのを恐れて、即時停戦に動かざるを得なくなってきた。

ボリス・ジョンソン英首相は3月19日、英紙サンデー・タイムズ(電子版)に「時間が経つにつれ、ロシアの残虐行為が増えるにつれ、プーチン氏の侵略を容認することは確実に難しくなる。このまま見過ごせると思っていた人たち、塀の上に座っていられると思っていた人々は今、相当なジレンマを抱えている。北京では考え直す人が出始めたようだ」との見方を示している。

秦剛・駐米中国大使は20日、米CBSのインタビューに「中国は戦争に反対し、即時停戦を求めている。ロシアに軍事援助を行うという偽情報があるが、それを否定する。中露は何年もかけて築かれたユニークな信頼関係にある」と述べた。

ロシアを批判する側には回らないが、表立って軍事援助を行うわけにもいかない――中国のそうした態度表明に、ロシアも軍事作戦計画を見直さざるを得なくなってきた模様だ。

予想を上回る損害を出しているロシア軍参謀本部は25日「作戦の第一段階の主要任務」を終了したと取り繕い、キエフ包囲を諦め、東部ドネツク、ルガンスク州の占領に集中する作戦に切り替えると表明した。

ウクライナの激しい抵抗に直面し軍事作戦の停滞が指摘されるロシアが、より限定された目標に切り替えはじめた可能性がある。

3月24日、ウクライナ南東部の都市マリウポリでは、支援物資を求めて廃墟となった町中を歩く地元住民の横を、側面に「Z」の文字をつけた親ロシア派部隊の車両が土煙をあげながら走っていた(写真:ロイター/アフロ)

23年前の在ベオグラード中国大使館「誤爆」の悪夢

中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」(英語版)は「NATO首脳会議はウクライナ危機の火に油を注ぐ」と題して3月24日「23年前の同日、NATOは78日間のユーゴスラビア爆撃を開始し、数千人の市民を殺害した。NATOは今年も同じ日に首脳会議を開き、“平和”の名の下に軍事配備を強化し、さらにウクライナを武器で武装させるのは誠に皮肉であり、偽善である」という中国人アナリストの分析を伝えている。

1999年5月7日、ベオグラードにある中国大使館が米軍のB2ステルス爆撃機の「誤爆」で中国人3人が死亡、20人以上が負傷した。中国人民は激怒し、北京では直後から大規模な反米デモが起きた。

米国務長官として米中関係の危機を処理したマデレーン・オルブライト氏は同月23日、がんのため84歳で死去した。当時のクリントン米政権は「事故」と謝罪したものの、中国国内には「故意の誤爆」との疑念が今もくすぶる。

コソボ紛争に介入したNATO軍は、主権侵害を理由に和平合意後のNATO主体の平和維持軍駐留を拒否するセルビアへの空爆に踏み切った。この時、セルビアと同じスラブ系のロシアとベラルーシは国連安全保障理事会で武力行使の停止を求めたが、賛成3カ国、反対12カ国で退けられた。中国はロシアとともに賛成に回った。

「誤爆」は、陰でセルビアを支援していると疑われていた中国への嫌がらせと直感する人は少なくなかったのが実情だ。

筆者は「誤爆」の現場を訪れたことがあるが、今回の伏線はこの時始まっていた。99年チェコ、ハンガリー、ポーランドがNATOに加盟。2003年米英がイラク戦争を強行。04年東欧とバルト三国の7カ国がNATOに加盟。09年アルバニアとクロアチアがNATOに加盟。11年米英仏がリビアに軍事介入。12年米CIA(中央情報局)がシリア反体制派に武器供与を開始。17年にモンテネグロ、20年に北マケドニアとNATO加盟が続いた。

「プーチン氏ほど習氏をサポートする指導者はいない」

ロシアの勢力圏への西側の拡大を苦々しく思ってきたプーチン氏がチェチェン紛争を制圧したあと08年グルジア(現ジョージア)紛争、14年のクリミア併合とウクライナ東部紛争への介入、15年のシリア軍事介入と、NATOの東方拡大とアメリカの中東政策に反発する形で軍事行動を起こしてきた。4000キロメートル以上の国境を接する中露関係の歴史は複雑だが、現在は西側の自由と民主主義の排除と原油・天然ガスの供給で利害は一致している。

1956年のスエズ危機をきっかけにアメリカと対立した西欧は旧ソ連の原油・天然ガス依存を深める。ウクライナを経由してパイプラインで結ばれたロシアと欧州は一蓮托生の関係だ。

プーチン氏は短期間でウクライナに傀儡政権を樹立できれば欧州はこれまで通り“形だけの経済制裁”で済ませ、米欧間を分断できると読んでいたに違いない。

しかし今回の戦争でその思惑は大きく外れ、ロシアと欧州は分断し、欧州はアメリカと、ロシアは中国とのエネルギー関係を強めることになった。

英保守党「中国研究グループ」の討論会で、米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)中国パワー・プロジェクトのボニー・リン部長は「プーチン氏ほど習氏を支持している指導者はなかなか見当たらない」と指摘する。

「プーチン氏は第1回、第2回の『一帯一路フォーラム』に出席し、新型コロナウイルス・パンデミックでは他国が北京のせいにすることは許されないと公言した。北京冬季五輪でも孤立する習氏をプーチン氏はサポートした」

プーチン氏のこうした献身ぶりもあり、習氏は簡単にロシアを突き放すことはできないと分析する。

「中国はウクライナで平和構築の役割を果たすと言っているが、ロシアとの関係の重要性を根本的に変えたり、見直したりしているとは思えない。中国が今回、何をやっても問題視されると考えたなら、ロシアに近づくことをなぜためらうだろうか。米欧が最初から中国に対抗することを決めているなら、中国は何も失うものはないという議論になりかねない。その意味で中国は戦略的パートナーのロシアを失うわけにはいかないのだ」(ボニー・リン部長)

「中露関係は同盟(alliance)ではなく連携(alignment)」

ロシアは中国にとってサウジアラビアに次ぐ第2の原油供給国で、昨年は総輸入量の16%に当たる日量160万バレルを供給。天然ガスではオーストラリア、トルクメニスタンに次ぐ第3位の166億立方メートル(同10%)を供給した。この2月、露ガスプロムとロスネフチは新しいパイプラインを通じて年間100億立方メートルの天然ガスと日量20万バレルの原油を供給する長期契約を中国側と締結した(米コロンビア大学国際公共政策大学院まとめ)。

中露両国に詳しい米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院のセルゲイ・ラドチェンコ特別教授は、先に触れた英国保守党の討論会で、こう歴史を振り返った。

「中露の出会いは全くと言っていいほど友好的ではなかった。19世紀に入るとロシアはますます東方に進出し、清は衰退した。1949年に毛沢東と中国共産党が革命に勝利し、中ソは接近した。しかし50年に結ばれた同盟はわずか10年で破棄された。中国がボスのソ連に従うという上下関係があったからだ」

69年には中ソ間で国境紛争が勃発。この不和が72年のニクソン電撃訪中につながる。アメリカは中国との関係を深める一方で、ソ連とは政治対話を進めた。ラドチェンコ氏は現在の中露関係について「50年代のような同盟(alliance)ではなく連携(alignment)だ。つまりロシアがウクライナでやっていることは必ずしも中国の賛同を得られるとは限らないということだ。中国はデスカレーションをよびかけ、ある種の調停者になろうとしている」と語る。

「『殺鶏嚇猴』という中国の諺がある。猿を怖がらせるために鶏を殺すという意味だ。西側がロシアに制裁を加える場合、ロシアは猿を脅すための鶏で、中国が猿だ。ロシアに起きたことを目の当たりにして北京はどう思うだろう。ロシア経済は完全にメルトダウンしている」(ラドチェンコ氏)

ロシア軍が作戦を転換したのは態勢の立て直しが不可欠になったことが大きいが、習氏が最大の理解者のプーチン氏を失うのを恐れて停戦を勧めたとみても間違いないだろう。

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