『「プーチン失脚」は時間の問題か…ロシア国内「3つの支持基盤」が反逆する異常事態に 彼は自ら「墓穴」を掘ってしまった』(3/19現代ビジネス 北野幸伯)について

3/19The Gateway Pundit<NY Post Calls Out the 51 Former Senior Intelligence Officials including Former CIA Chiefs Who Openly Lied About Hunter Biden’s Laptop Being ‘Russian Disinformation’>

トランプの言うように、2020年大統領選挙でバイデンを勝たすためでしょう。CIAは悪い事ばかりしているイメージしかない。ジェイソンボーンの見過ぎか?

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/ny-post-calls-51-former-senior-intelligence-officials-including-former-cia-chiefs-openly-lied-hunter-biden-laptop-russian-disinformation/

3/18The Gateway Pundit<Psaki Spars with New York Post Reporter Asking About Hunter’s Laptop From Hell and Biden Crime Family’s Deals with Russian Oligarchs(VIDEO)>

まあ、答えられるはずがない。

https://twitter.com/i/status/1504914596557205506

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/psaki-spars-new-york-post-reporter-asking-hunters-laptop-biden-crime-familys-deals-russian-oligarchs-video/

3/19看中国<普京公开演讲 画面竟突然被切断(图)=プーチンの公開演説、突然画面が途切れた(写真)>ロシアのウラジミール・プーチン大統領が3/18、モスクワスタジアムでスピーチを行ったが、予期せぬことに、プーチンのスピーチが終わる前に、ロシア国営テレビが突然生放送を停止し、他のシーンや愛国歌を放送し、外部は訝しがった。

ロイター通信は、プーチン大統領が、2014年のロシアのクリミア併合を祝うために18日にモスクワのルズニキスタジアムでの愛国的な集会で熱烈な演説を行ったと報道した。彼はウクライナに対するロシアの「特殊作戦」とロシア軍の勇気を何度も称賛し、ロシアがウクライナで勝利することを誓った。

予期せぬことに、プーチンが話している途中で、ロシアの国営テレビは突然生放送を中断し、代わりに愛国歌を演奏した。プーチンのスピーチ全体が再生されたのは10分後のことであった。

国家元首の演説が中断されることはあり得ない。日本で言えば天皇陛下のお言葉が途中で打ち切られるようなもの。国営TV局は処分覚悟でやったのでしょう。プーチン支持≠愛国というのを教えたかったのでは。

https://twitter.com/i/status/1504812957338943490

https://www.secretchina.com/news/gb/2022/03/19/1000997.html

3/19<揭密乌无人机部队 专门夜间突袭俄军=ウクライナのUAV部隊を公開 夜間にロシア軍を襲撃するのを専門>ロシアのウクライナ侵攻は4週目に入り、約1か月にわたる戦争で、ウクライナはドローンを使って至る所でロシア軍を攻撃した。これは深い印象を残し、タイムズ(The Times)はウクライナのドローン部隊の作戦方式を明らかにした。

Aerorozvidka部隊のドローンは、安価なドローンからカスタムメイドのR18ドローンまで揃えており、R18ドローンは4キロ飛行でき、バッテリー寿命は40分で、5キログラムの爆薬を投下できる。これは、ロシアの装甲車両を破壊でき、精密な偵察任務と直接砲撃も可能で、戦車や電子装備装甲車両に爆発物を投下できる。もう1つのモデルはPD-1ドローンで、偵察任務のために最大8時間空中にホバリングできる。

Aerorozvidkaは、毎日300回のミッションを実行し、NATOのインテリジェンスシステムであるDeltaを使って情報を収集する。このシステムは、戦略的価値の高いターゲットを特定し、夜間に空を飛ぶドローン分隊に座標を送信する。

NATOインテリジェンスシステムに加えて、彼らはまた、イーロンマスクによって提供された衛星「スターリンク」を使っている。サーモビジョンでUAV偵察を使うと、衛星を介して砲兵部隊に情報を送信し、ターゲットを正確に攻撃できるようになる。その実証された能力により、ロシア軍は隠れる処がなくなる。

侵略者は去れ!です。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722975.html

3/19<乌军摧毁俄军指挥所 传炸死首个中将指挥官及多名将军=ウクライナ軍がロシア軍の指揮所を破壊し、初めて中将指揮官と数人の将軍を爆死させた>数日前、ヘルソンでの反撃中に、ロシア軍団の指揮所への空襲により、第8軍団の指揮官であるアンドリー・モルドヴィチョフ中将が爆死し、他の数人の将軍も殺害された可能性がある。モルドヴィチョフはウクライナで殺された6番目のロシアの将軍である。また、19日の午前6時現在、約14,400人のロシア兵が戦死した。

米国の情報機関は最近、ロシア軍はウクライナで7,000人の兵を失い、約12,000人が負傷したと述べた。

日本の大本営発表の嘘と同じく、被害が増えていけば、勝利と言うのは嘘かもと国民が思うようになるかもしれない。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1723016.html

3/19<赵立坚酸美只提供武器 乌国副总理反呛…=趙立堅は米国の武器のみの提供を批判し、ウクライナの副首相は反論する・・・>ウクライナとロシアの戦火は燃え続けている。中国外交部は昨18日の午後に定例記者会見を開き、趙立堅報道官は、米国が提供する武器と比較して、ウクライナは中国が提供する食料や寝袋などのより多くの人道的物資を必要としていると述べた。この発言は、ウクライナのイリーナ・ベレシュチュク副首相から反撃され、これらの軽佻浮薄な発言は「大国の地位にふさわしくない」と考えていると。

中共が裏でロシアを支援しているのをウクライナは知っているから。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722980.html

3/20<中纪委承认GDP造假成风 假数据打造发展假象=中央規律検査委員会は、GDP捏造は普通となり、捏造データが発展の幻想を生み出したことを認めた>中共中央規律検査委員会国家監督委員会のウェブサイトに18日公開された記事によると、国家発展改革委員会を調査している中央規律検査委員会の紀律検査監察チームは、統計捏造の悪い習慣を取り締まる声明を出し、これは当局が中国のGDPや他の重要なデータが捏造であるという外界の長年の疑惑を公式に確認することに相当する。

中国で嘘でない数字は、新聞の日付以外はない。

https://www.aboluowang.com/2022/0320/1723064.html

何清漣 @HeQinglian 9h

ウィキペディアのこの記載を見ることを提案する:2014年3月16日の国民投票の結果は、圧倒的多数(約97%)の有権者はウクライナから離脱しロシアに入る動議に賛成していることを示した。国民投票の結果は、3月17日にクリミア自治共和国とセバストポール市議会の最高評議会によって承認された。

民族自決はまさに国連が提唱していることであり、1960年代のアジア、アフリカ、ラテンアメリカでの反植民地運動後の西側左翼の普遍的主張でもある。

二重基準は左翼の標準装備である。

引用ツイート

ウィルソンエドワーズ @AmundsonElena 9h

返信先:@HeQinglian、@gaiyuyin

自分に有利にするため何を選ぶか? 2014年にあなた方のやり方に沿い、その結果、ロシアはクリミアを占領した。

まさかまた同じようにするのでは?

何清漣 @HeQinglian 9h

みんなの回答を読んで、私は各自提案しに国連に行くようお願いできるだけである。民族自決にはいくつかの制限があるはずで、ポリテイカルコレクトネスの左派にとって、自決は合法であり、その他は認められない。このように、世界は広大で、左翼は横行する。

幸いなことに、左翼は二重基準であることがとっくに知られており、以前にブロックされていなかったとしても、今後現れると必ずブロックする。

何清漣@HeQinglian9h

返信先:@HeQinglian

発言する前に、クリミアの民族構成がどうなっているかを確認することをお勧めする。

国民投票前に、ロシア人を多数入植させていた。

何清漣 @HeQinglian 3h

「私はロシアの侵略に反対するが、それは私がバイデン政権を支持するという意味ではない。ロシアは必ず失敗し、専制独裁は必ず失敗し、資本信用機関を破壊するのも必ず失敗する!」

それは完全な失敗であり、この結果と差はないが、失敗の方法は違う。

彼らを打ち負かす力は彼ら自身である。

クリントン、メジャー、ブレアなどのグローバリゼーションの最初の推進者が、世界分裂と地球村ならずについて、言っている見方を理解したら、振り返って見て。

引用ツイート

潘輝山  @panhuishan  5h

返信先:@HeQinglian、@Wu_Zhi、@JianglinLi

オリガルヒの資産凍結を含む、ロシアに対する米国の制裁について指摘したか?

専制独裁社会では、資本信用は最初から最後まで存在したことがなく、近年、自由民主主義の法治社会でも確かに一定の破壊を受けている。

私はロシアの侵略に反対するが、それは私がバイデン政権を支持するという意味ではない。ロシアは必ず失敗し、専制独裁は必ず失敗し、資本信用機関を破壊するのも必ず失敗する!

ただ、彼らを打ち負かす力はどこにあるのだろうか?

何清漣 @HeQinglian 8h

ドイツは問題が非常に絡み合っている。ドイツがアイデアを思いつくのを手伝ってください。

アイデア1:ウクライナを助け、正義を追求するために、ドイツは経済崩壊の代価を払うべきである。

アイデア2:ドイツはEUのバックボーンであり、多くの貧しい国は依然としてドイツの補助金を必要としており、ドイツ経済は崩壊させることはできない。

アイデア3:…

引用ツイート

DW中国語-ドイチェ・ヴェレ @dw_chinese  12h

ドイチェ・ヴェレ(ドイツの声)のコメンテーター、ネマンジャ・ルジェビッチは、ロシアからのガスと石油の輸入を禁止することは、ドイツ自体に害を及ぼすだけであり、ウクライナの助けにはならないと考える。プーチンが恐れているのは戦争に負けることだけである。しかし、ドイツがロシアからの天然ガスの輸入をやめ、自分自身を傷つけたとしても、血なまぐさい戦いは止まらないだろう。この著者の見方に同意するか?

https://p.dw.com/p/48iwu

何清漣 @HeQinglian 5h

私は今、地上戦の戦況で疲れ果てている状態にある。 戦神を作る運動はそれほど活発ではない。 交渉は形を為さず。 誰もが最終の結末を待っており、興奮する人達は、彼らの「正義感」をもっと発散するかのように、喧嘩する人を探し続け、彼らが望む結末だけを受け入れできる。

私は散歩で近所の人に会うが、誰もがインフレの害について話している。

引用ツイート

アポロネット唯一の公式Twitterアカウント @aboluowang 7h

米国はロシアの極超音速ミサイルの使用を確認した:「それは紛争をエスカレートする能力を持っている」(写真/ビデオ):…http://dlvr.it/SM11kP #ロシア軍#ウクライナ#ミサイル aboluobl@gmail.comから

何清漣はリツイート

Ezio Mao ☢ @ KELMAND1  19h

マクロ経済と金融市場の専門家であるニール・キンバリーは、中国のサウスチャイナモーニングポストで、ロシアに対する西側の制裁が他国にドルとユーロの外貨準備を放棄するように促す可能性があると書いた。

彼は、ロシアの外貨準備を凍結するという欧米の決定が「不健康な」資産の前例を作り、世界的な外貨準備の多様化のペースを加速すると考えている。

北野氏の記事で、プーチンの支持基盤が揺らいでいると。上述の国営TVの画面差し替えも、今までだったら起こりえなかったことでしょう。少しずつ変化が表れて来ています。

専制政治は、自由な意見の表明を許さず、メデイアは政権のプロパガンダ機関となります。これは殆ど嘘放送に近い。社会主義、共産主義だけでなく、米国の左翼民主党は裏でトランプのSNS発信をできなくしたと思っています。不正選挙と言い、バイデンの腐敗と言い、検閲加担は米国の自由を尊重する人達にとって危険極まりない。問題はプーチンや習近平だけでなく、バイデンやファウチにもあると言うことです。

記事

ロシアによるウクライナ侵攻がつづいている。しかし、短期間でゼレンスキー政権を打倒し、傀儡政権を樹立、ロシアの要求を受け入れさせるという当初の計画は挫折した。

戦いは長期化し、国際社会はウクライナ支持で一体化している。ロシアは完全に孤立し、プーチンは「現代のヒトラー」(プトラー)と呼ばれている。

そんな中、これまでプーチンを支えてきた支持基盤も、いよいよボロボロになってきたーー。

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プーチンが抱える三つの支持基盤

プーチンには、大きく三つの支持基盤がある。

一つ目の基盤は、「シロビキ」と呼ばれる軍、諜報、警察などだ。

軍は、戦争を遂行し、勝利することで、プーチン人気を支えてきた。実際プーチンは、「チェチェン戦争」「ロシア‐ジョージア戦争」「シリア内戦への介入」「クリミア併合」「ウクライナ内戦への介入」「IS攻撃」「カザフスタンの大規模デモ鎮圧」などで、ことごとく勝利してきた。

日本人にはなかなかわからない感覚だが、プーチンは、戦争をすることで、高い支持率を維持してきたのだ。

諜報は、わかりやすいだろう。プーチンは、元々KGBの諜報員だった。ソ連崩壊後は、KGBの後継機関FSBの長官までのぼりつめた男だ。諜報機関は、プーチンの手足となって働き、反プーチン派を容赦なくつぶしてきた。

警察は、ロシアで時々起こる大規模デモ(たとえば今なら反戦デモ)を、力で鎮圧している。

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二つ目の基盤は、新興財閥だ。日本でも「新興財閥=オリガルヒ」という言葉が知られている。

そしてその新興財閥には、筆者が「譜代新興財閥」と「外様新興財閥」と呼ぶ二つの層がある。

「譜代」とは、プーチンが大統領になる前から、彼に従っている新興財閥のことだ。彼らは、東ドイツでプーチンがスパイ活動をしていた時期、あるいはサンクトペテルブルグの副市長だった時代に彼と知り合った。代表的な人物は、国営石油会社のCEOセーチンと国営ガス会社ガスプロムのCEOミレルだ。

では、「外様新興財閥」とは、なんだろうか? これは、「プーチンが大統領になった後に忠誠を誓った新興財閥」のことだ。

プーチンが大統領になる前の90年代、ロシアの政治経済は新興財閥に支配されていた。当時の代表的新興財閥は、「クレムリン・ゴッドファーザー」と呼ばれたベレゾフスキー、「ロシアのメディア王」グシンスキー、「ロシアの石油王」ホドルコフスキーなどだ。3人とも「ユダヤ系」という共通点がある。

この3人は、2000年から03年にかけて、プーチンに挑戦し、敗北した。そしてベレゾフスキーは英国に、グシンスキーはイスラエルに逃げ、石油最大手ユコスのCEOだったホドルコフスキーは2003年、脱税などの容疑で逮捕され、シベリア送りにされた(彼は2013年に釈放された後、英国に逃れ、今も熱心に反プーチン活動を行っている)。

新興財閥の超大物3人が敗れ、他の新興財閥はプーチンに勝てないことを悟った。それで、彼らはプーチンに恭順を誓ったのだ。

三つ目の支持基盤は、「メディア」と「洗脳された国民」。プーチンは2000年代、テレビを完全支配することに成功している。

ロシアの3大テレビ局は「ロシア1」「1カナル」「NTV」だ。どの局でも、プーチン批判はまったく聞かれない。それは、他のテレビ局でも同じだ。

プーチンは、テレビを通して、国民を自由自在に洗脳しつづけている。だから、プーチン政権は盤石に見えたのだが……。

関連記事全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧で…

シロビキの忠誠が揺らいでいる

先述の通り、「シロビキ」といえば軍、諜報、警察などのことだ。

軍については、以前「全ロシア将校協会」が1月31日、「ウクライナ侵攻計画中止」と「プーチン辞任」を求める「公開書簡」を発表したことを書いた。

参考)2022年2月16日付『全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧でも戦略的敗北は避けられない』

つまり、プーチンの支持基盤であるはずの軍将校たちが、この戦争に反対しているのだ。

これについて「フェイクだ」と主張する人もいるようだが、「フェイクではない」ことを強調しておきたい。公開書簡をまとめたイヴァショフ退役上級大将自身が、YouTubeでその意図を語っているからだ。

参考)Леонид Ивашов и Общероссийское офицерское собрание “Путин должен уйти в отставку”

そういえば、ロシア軍の士気の低さがたびたび報じられている。イヴァショフの公開書簡を読めば、前線の兵士たちの士気が下がるのも理解できる。

彼は書簡の中で、ウクライナ侵攻の結果、「ロシアは間違いなく平和と国際安全保障を脅かす国のカテゴリーに分類され、最も厳しい制裁の対象となり、国際社会で孤立し、おそらく独立国家の地位を奪われるだろう」と書いていた。

「独立国家の地位を奪われる」以外は、すべて現実のものとなっている。しかも、これが、ウクライナ侵攻の25日前に公開されていたという事実に注目する必要があるだろう。

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さて、「シロビキ」の構成要素である「諜報機関」にも、大きなできごとがあった。3月14日付の時事を見てみよう。

〈 ウクライナ侵攻後、ロシアのプーチン大統領が在籍した旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関、連邦保安局(FSB)内部で異変が生じているもようだ。〉

〈 プーチン氏にウクライナ情勢を報告する立場にあったFSB幹部が自宅軟禁されたとの見方が浮上。事実なら、戦況が思うように進まない「誤算」の責任を取らされた可能性が高い。「侵攻から2週間。プーチン氏は第5局に対する弾圧を始めた」。ロシア独立系メディアは12日、FSBに情報筋を持つ著名記者2人の話を基に伝えた。〉

〈 独立系メディアは「第5局は侵攻に先立ち、プーチン氏にウクライナの政治状況を報告する任務にあった。第5局はリーダー(プーチン氏)を怒らせることを恐れ、聞き心地のいいことだけを報告したもようだ」と分析している。〉

「自宅軟禁された」といわれているのは、FSB第5局セルゲイ・ビセーダ局長だ。彼は、「全ウクライナが、解放者としてのプーチンを待ち望んでいる」などと報告していた。

関連記事全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧で…

プーチンは、2~3日でゼレンスキー政権を打倒できると確信し、ウクライナ侵攻を決断したといわれる。この判断は、第5局の間違った情報を基に下されたのだろう。

しかし、記事内にある「第5局はリーダー(プーチン氏)を怒らせることを恐れ、聞き心地のいいことだけを報告したもようだ」という部分が重要だ。「プーチンが恐ろしすぎて本当のことをいえない」というのは、プーチン政権の致命的欠陥に思える。

たとえば2月21日、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共和国の独立承認に先立ち、プーチンは安全保障会議のメンバー一人ひとりに、自分の意見をいわせた。

しかし、メンバーたちは、プーチンの反応が恐ろしく、「プーチンが聞きたいことをいう」ことだけに神経を使っていた。

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その中で、対外情報局(SVR)のナルイシキン長官は、独立を承認する前に、西側に最後のチャンスを与えようと提案した。

すると、プーチンが、「対話プロセスをはじめようと提案しているのか?」と問う。その一言で、ナルイシキンはおびえてしまい、前言を撤回。

「はっきりいえ」というプーチンに押され、「私は、ドネツク、ルガンスク人民共和国がロシア連邦の一部になることを支持する」と発言した。

プーチンは、「私たちはそんな話はしていない。彼らの独立を認める否かの話をしているのだ」と笑った。

このエピソードからわかることは、ナルイシキンのようなシロビキの超大物でも、プーチンには本音を語ることができないということだ。

そして、ナルイシキンは、ドネツク、ルガンスクの独立承認すら本音では反対していた。そうなると、ウクライナの首都キエフや第2の都市ハリコフへの侵攻は、「プーチンが独断で決めたのではないか」という疑念がでてくる。

その判断の基になっている情報は、FSB第5局から出ている。その5局は、「プーチンを怒らせると怖い」ので、「彼が聞きたい情報」を出していた。

つまり、プーチンは、その「怖すぎるキャラ」によって、「本当の情報」を得ることができなくなっているのだ。

外様新興財閥がプーチンに反旗

プーチン政権第2の支持基盤である新興財閥も揺れている。

新興財閥は、ウクライナ侵攻で甚大な被害をこうむっている。欧米では、新興財閥の銀行口座、豪邸、高級マンション、プライベートジェット、スーパーヨットなどを差し押さえる動きが広がっている。

そんな中でも、譜代新興財閥のプーチン支持は揺るいでいない。しかし、外様新興財閥は、公然と反旗を翻すようになっている。

ウクライナ侵攻に反対している新興財閥は、たとえば、ルサルの元CEOデリパスカ。彼は2008年時点で世界10位、ロシア1位の大富豪だった(2020年時点で、ロシアで41位まで資産を減らしている)。

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ロシア石油2位ルコイルのアレクペロフ社長。彼は2020年時点で、ロシア5位の富豪だ。

ロシア4位の銀行アルファバンクなどを傘下におさめるアルファグループの創業者フリードマン。彼は2020年、ロシアで8位の富豪だった。

さらに、2020年ロシア1位の富豪だったポターニン(インターロスグループ会長)も、ロシア政府の政策を厳しく批判している。

具体的には、政府が、「ロシアからの撤退を決めた外国企業の資産を没収すると決めたこと」に反対したのだ。

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3月12日付CNN.co.jpを見てみよう。

〈 ロシアで最も裕福な実業家ウラジーミル・ポターニン氏は10日、大統領府がウクライナ侵攻を受けロシア事業撤退を表明した企業の資産差し押さえを示唆したことに触れ、国を100年あまり逆戻りさせる措置だと警鐘を鳴らした。〉

〈 ポターニン氏は金属大手ノリリスク・ニッケルの社長で、同社の筆頭株主を務める。欧米企業や投資家に対して門戸を閉ざせば、1917年の革命以前の混乱した時代に逆戻りする恐れがあるとして、資産接収に関しては極めて慎重に対応するようロシア政府に促した。

ポターニン氏はテレグラムに投稿したメッセージで、資産接収に動けば「今後数十年にわたって世界の投資家からロシアに不信感が向けられる結果になる」と指摘した。〉

これまで、新興財閥にとってプーチンは、「自分の富を守ってくれる存在」だった。ところが、ウクライナ侵攻後のプーチンは、「資産を没収される原因を作った迷惑な存在」になっている。

彼らは、すでにウクライナ侵攻やロシア政府の政策に反対することで、「反逆者」になってしまった。果たして外様新興財閥は、プーチンに黙ってつぶされるのだろうか? 彼らの立場に立ってみれば、プーチン打倒を目指してもおかしくはない。

内部崩壊するロシアメディア

3番目の支持基盤は、メディアだ。ここでも、大騒ぎが起きている。

3月14日、国営テレビ「1カナル」のニュース番組中、同局の女性スタッフ が「反戦プラカード」をもって現れた。そこには、「戦争反対」「プロパガンダを信じないで」「あなたは騙されている」と書かれていた。

女性の名は、マリーナ・オヴシャンニコヴァ。彼女は、YouTubeに投稿した動画の中で、「今ウクライナで起こっていることは犯罪だ。ロシアは侵略国だ。責任はプーチン一人だけにある」「1カナルで働き、クレムリンのプロパガンダを行ってきたことは、とても恥ずかしい」「テレビでウソをつくことを許してきたことが恥ずかしい」「ロシア人をゾンビ化することを許してきたことが恥ずかしい」などと語っている。

<iframe width=”550″ height=”335″ src=”https://www.youtube.com/embed/U2aW2lkk1mg” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>

同じように考えているメディア関係者は、少なくないようだ。日本では報じられていないが、ウクライナ侵攻後、キャスターや記者が続々とテレビ局を去っている。

たとえばロシアの民放最大手NTVで、ニュース番組「シヴォードニャ」のキャスターだったリリヤ・ギリデェーヴァは、辞職し、即座にロシアから脱出した。国営1カナルでは、在ニューヨーク、在パリ駐在員を務めたジャンナ・アガラーコヴァが辞職した。

日本で知られていない名前を列挙しても意味がないので、この辺でやめておくが、とにかく「良心の呵責」に耐えられなくなり辞めるメディア関係者が続出しているのだ。

というように、ロシア国内で今、プーチンを支える三つの支持基盤「シロビキ」「新興財閥」「メディア」が、同時に全て揺らいでいる。

それでも、仮にロシアがウクライナ戦争に勝利すれば、しばらくはプーチン政権がつづくだろう。だが、世界中からの「地獄の制裁」は解除されず、ロシア経済は沈みつづけていくのだから、先は見えている。

ロシアがウクライナ戦争に敗北すれば、当然、プーチン失脚の時期は早まるだろう。プーチンは、ウクライナ侵攻という「歴史的愚行」によって、自ら「墓穴」を掘ってしまったのだ。

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