『ウクライナ侵攻と「台湾有事」5つの相違点と4つの類似点、日本人が覚悟すべきこと』(3/2ダイヤモンドオンライン 清水克彦)について

3/2The Gateway Pundit<New Poll Finds Republicans Hold Historic Lead Over Democrats On 2022 Ballot>

Republicans picked up 60 seats in the 2010 midterms.

Could 2022 be even bigger?

31人も民主党議員が再選立候補しなければ、60議席プラスは行くかもしれない。民主党の極左政策は如何に国民の支持を得ていないかです。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/new-poll-finds-republicans-hold-historic-lead-democrats-2022-ballot/

3/2The Gateway Pundit<BREAKING: Wisconsin Republican Leaders Call for Emergency Meeting with All County GOP Leaders Following Explosive Report by Justice Gableman Calling for Decertification of 2020 Election Results>

When:
Wed, March 16, 2022
6:30 PM – 9:00 PM

Where:
Holiday Inn Stevens Point
1001 Amber Avenue
Stevens Point, WI 54482

地道に不正を直そうとしている姿が凄い。日本ではここまで頑張る人は少ないでしょう。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/breaking-wisconsin-republican-leaders-call-emergency-meeting-county-gop-leaders-following-explosive-report-justice-gableman-calling-decertification-2020-election-results/

3/2The Gateway Pundit<Twelve Wisconsin Counties Called to Reclaim State’s 2020 Electoral Votes Before Justice Gableman Called for Decertification Yesterday>

是非、選挙人団を呼び戻してほしい。不正選挙が許されていいはずがない。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/twelve-wisconsin-counties-called-wisconsin-reclaim-states-2020-electoral-votes-justice-gableman-called-decertification-yesterday/

3/3希望之声<联合国141国谴责俄罗斯侵乌并促停火 中共弃权=国連の141カ国がロシアのウクライナへの侵略を非難し、停戦を促す 中共は棄権する>ロシアとウクライナの戦争は7日目に入り、何万もの人々が避難を余儀なくされた。国連総会は水曜日(3/2)にロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシアがウクライナから軍隊を直ちに撤退させることを要求する決議を圧倒的多数で可決した。 141か国が賛成票を投じ、中国とインドを含む35か国が棄権し、ロシア、シリア、ベラルーシ、エリトリア、北朝鮮の5か国が反対票を投じた。

国連も少しは真面になったか。

https://www.soundofhope.org/post/598954

3/3阿波羅新聞網<俄战况惨烈?普丁自信狠样全没了 “眼神死”最新状态曝光=ロシアの戦況は悲惨なもの?プーチンの自信はなくなった 目力のない最新の常態が公開された>ロシアとウクライナの戦争はまだ沈静化していない。7日前、ロシアのプーチン大統領は「ウクライナへの全面侵攻」を命じた。彼は当初、今日(2日)を「勝利の日」と定めたと言われている。予期せぬことに、ロシア軍はウクライナを攻め落とすことができず、各国が経済制裁に訴えてきた。心理的影響があったのかもしれないが、最新の写真を公開した後、プーチンは精神的に少し疲れていて自信がなかったことがわかる。

何清漣の言うように双方の犠牲を少なくする努力はすべき。ロシア国民が狂人プーチンを追い落とせれば、狂人習近平も無謀な振る舞いは抑止されるのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0303/1715670.html

3/2阿波羅新聞網<俄军攻乌“闪电战”失利 专家:中共攻台军力“原形毕露”…= ウクライナに対するロシア軍の「電撃戦」は失敗した 専門家:台湾の軍事力に対する中共の攻撃の形が全部「明らかにされた」・・・>ロシアのプーチン大統領が先月24日、ウズベキスタンのドンバス地域に対して「特別軍事作戦」を開始すると警告なしで発表し、ロシアとウクライナの戦争は7日目に入ったが、ロシア軍は当初計画された「電撃戦」の実現に失敗した。これは外界を驚かせた。中共の軍事兵器技術はもともとソビエト連邦からの来たものであり、ロシア製の兵器が軍隊に多数存在しており、これは台湾海峡での中共の戦闘能力も反映している。

まあ、失敗例として中共がブレーキを踏むのが理想です。

https://www.aboluowang.com/2022/0302/1715584.html

3/2阿波羅新聞網<俄罗斯特工倒戈 泄暗杀乌总统计划 杀手被剿灭=ロシアのエージェントが寝返る ウクライナ大統領の暗殺計画が漏洩 殺し屋は全滅した>ロシアがウクライナを侵略した後、ウクライナのゼレンスキー大統領がプーチンの暗殺の主な標的となった。ゼレンスキーは、彼と彼の家族はウクライナを離れず、ウクライナのために戦うと公に述べている。ウクライナ大統領を暗殺しようとしたチェチェンの突撃部隊は一掃された、とウクライナ国防高官は語った。決定的な瞬間に、ロシアの情報員は関連情報を提供した。

本当かどうか分かりませんが、大義のない戦争にロシア国民は加担しないほうが良い。

https://www.aboluowang.com/2022/0302/1715601.html

3/3阿波羅新聞網<中共定性俄入侵为冲突 乌要求停火斡旋惨遭拒 助纣为虐能否醒?(图)【阿波罗网报道】=中共はロシアの侵略を紛争と定義し、ウクライナの停戦と調停の要請は惨めにも拒否された。悪人を助け悪事を働くことから目覚めることができるか? (写真)【アポロネット報道】>中国外交部の声明は、「ロシアの侵略」と呼ぶことを依然として拒否し、代わりに「ウクライナとロシアの間で紛争が発生した」としている。この声明は「ウクライナ側に国際的責任を引き受けるよう促す」ものであり、ロシアをまったく非難していない。アポロネットの王篤然は、この中共の声明は調停を婉曲に拒否していると分析し、ウクライナの古くからの友人として、中共は、少なくとも20年間もウクライナの軍事技術を取得し、また、ウクライナとの安全保障協定にも署名したのに、今では容赦なくウクライナを捨て、調停もせず、国内での反戦の声を抑圧し、プーチンを支持している。これはウクライナにとって痛い教訓である。 ウクライナは今後、国策を調整し、悪人を助けないことが望まれる。

日本も核を含む安全保障の議論をすべき。野党が出て来なくとも委員会で議論すればよい。

https://www.aboluowang.com/2022/0303/1715707.html

3/3阿波羅新聞網<台媒:泽伦斯基长期过度亲共 终究被中共出卖了—误信中共本质、贪图中国利益的乌克兰政权,终究还是被中共给出卖给践踏了。=台湾メデイア:ゼレンスキーは長い間親共過ぎた 最終的に中共に裏切られた -–中共の本質を誤解し、中国の利益をひたすら求めたウクライナの政権は、最終的に裏切られ、踏みにじられた。>ロシアは電撃的にウクライナを侵略し、欧米はロシアを非難し、制裁した。長い間ウクライナとの関係を築き、ロシアとも友愛関係にある中共はジレンマに陥り、記者会見で外国メディアが厳しい質問をしたが、却って米国が戦争を扇動したとして非難し、ロシアの侵略を非難することを拒否した。しかし恥ずかしさと焦りを隠すのは難しかった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が習近平との最初の首脳会談を行った後、ゼレンスキーはウクライナと中国の関係を非常に誇りに思っていたが、ウクライナを使ってヨーロッパに浸透し、ロシアの勢力範囲にするという野心を警戒していなかった。さらに、昨年7月の「ボイス・オブ・アメリカ」の報道によると、ゼレンスキーと彼の政党である「人民公僕党」は、中共の100周年を祝福した。

中国人の本性を世界はもっと理解すべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0303/1715737.html

何清漣 @ HeQinglian 9h

非常に多くの人が「戦争犯罪」について、もつれてはっきりしない議論をし、人を戦うことに駆り立てている一方で、私は欧米のすべての動きから2つのことをはっきりと見てとった。

1.ウクライナに犠牲を払わせ、ロシアを弱体化させる。最大の目標はプーチンを辞任させることである。

2.長い平和で、世界第二の軍事力を持つロシアの実力は一気には引き出されておらず、世界は不透明である。ロシアとウクライナの戦争は、米国と英国の軍事専門家に観察する最高の機会を与えた。

ウクライナには選択の余地がない。

引用ツイート

明実:仏陀の目はないが、本当の目がある @mingshi_chen  9h

返信先:@HeQinglian

この戦争なのか?演習とは言えず、弾薬の試験に他ならない。

すぐに、EUの意気地なしどもは手を引くだろう。

何清漣 @ HeQinglian 9h

ロシア-ウクライナ紛争情報戦:ロシアの対外プロパガンダ・マシンがヨーロッパで全面的な妨害に遭う。https://rfi.my/8DPk.T

コメント:これ以降、ロシア本土を除いて、外部世界は短波を通してのみロシアの情報を聞くことができ、残りはすべて西側から発表されたニュースである。

ウクライナ本土での戦争、その後は一方的な情報のみである。

ロシア・ウクライナ戦争の啓示:金融技術能力を備えた西側諸国は、ハイブリッド戦争において独占的な優位性を持っている。

rfi.fr

今日の経済-ロシア-ウクライナ紛争情報戦争:ロシアの対外プロパガンダ・マシンがヨーロッパで全面的な妨害に遭う。

ロシア軍がウクライナに軍事攻撃を強化するにつれ、ヨーロッパ諸国は、一方ではウクライナを全面的に支援し、他方ではロシアに対してさまざまな制裁を導入し続けている。 3/1の夜、欧州連合の27か国…

何清漣 @ HeQinglian9h

突然、RFIのタイトルに「露烏衝突」という4字が使われていることに気づいた。

何清漣 @ HeQinglian 7h

四方を包囲されたウクライナ国民は、「犠牲打」を打って世界を団結させた。

ルクセンブルクの外相は感情を高ぶらせて、ロシア国民は真実を理解し、プーチンを打倒してほしいと言った。

https://rfi.my/8DRd.T

プーチンは焦ってウクライナを手に入れるか、底なしの絨毯爆撃を続けるかである。

https://rfi.my/8DQy.T

ロシアの侵略7日目 国連:836,000人近くの難民がウクライナから逃げる

rfi.fr

ロシアの侵略7日目 国連:836,000人近くの難民がウクライナから出る

ジェネ-ブ3/2電(AFP)-ウクライナに対するロシアの軍事侵略は7日目に入り、戦闘が激化するにつれて約836,000人のウクライナ人が国外へ出たと国連のデータが今日示した。

何清漣 @ HeQinglian 8h

RFIは一言述べた。昨日、双方は捕虜を交換したが、具体的な数字はなかった。

引用ツイート

WSJ中国語ウェブ @ ChineseWSJ 8h

数分ごとに、「Look for Yours」と呼ばれるTelegram上のウクライナのチャンネルが、クレムリンがロシア人に見せたくない画像を投稿している。このチャンネルは、キエフがロシアの弱点と見なしているもの、つまり後方と前線の将校と兵士の士気を専門に映している。ウクライナの推定によると、5,000人以上のロシア兵が戦闘で死亡し、200人以上が捕らえられた。 https://on.wsj.com/35gK9ZO

何清漣 @ HeQinglian 8h

バイデンの一般教書演説:独裁者は必ず侵略行為の代償を払わなければならない。

https://rfi.my/8DJz.T

一言:火曜日にロシアとウクライナは、クレムリンが隣国に侵入してから6日目に、最初の捕虜交換を実施した。

rfi.fr

バイデンの一般教書演説:独裁者は必ず侵略行為の代償を払わなければならない。

バイデン米国大統領は水曜日に一般教書演説を米国議会で発表した。バイデンはプーチンを直接名指しし、プーチンが起こした戦争を「計画的で大義がない」と非難した。バイデンはまた、西側が対峙していることを称賛した。

何清漣 @ HeQinglian 4h

それは男であるか男でないかという問題ではない。

西側が一人、気が付いていなかっが、今回の金融と世論の包囲が西側の絶対的且つ独占的優位を実証した。すべての大国は考えるだろう:自分が西側と衝突しないことは保証できない。ある日この手が自分に降りかかったらどうするのか?弟の身分になるだけかどうか?これからは、西側の進歩主義は完全に実施される。

生存が最初に来る。

引用ツイート

xiaxiaoqiang 夏小強 @xiaxiaoqiang  5h

メキシコの大統領は男である。 twitter.com/Maggie12409794…

何清漣 @ HeQinglian 6h

ロシアのシンクタンクのトップ:メルケルは調停人に適しているかもしれない。

dw.com

ロシアのシンクタンクのトップ:メルケルは調停人に適しているかもしれない。

ドイツの声の英語チャンネルの司会であるGerhard Elfersは、3/2にモスクワのシンクタンクであるRussian  International Affairs CouncilのディレクターであるAndrei Kortunovとつながった。

何清漣 @ HeQinglian 18m

非難は絶対に必要であり、ほとんどの人が同意すると見込まれる。

しかし、国連には調停を通じて戦争を終わらせる責任もある。国連はその重い非難の義務を果たし、正義の側にいることを示したので、戦争を終わらせるために調停を行うべきである。ウクライナ人の死者数は増加し、失われた家の数は拡大しており、難民の数は84万人を超えている。

主動的に動く国がない場合、国連はその問題を担当させるために2つ以上の国を指定する必要がある。

引用ツイート

ラジオカナダインターナショナル @ RCIZhongwen 28m

国連総会は、ロシアのウクライナ侵攻を非難する決議を可決した。

2日間の討論の後、国連総会のメンバーは、ウクライナに対するロシアの侵略を非難し、ウクライナに対する武力行使の即時停止と、軍の即時撤退を求める決議案に投票した。

その中で、141カ国が決議に賛成票を投じた。・・・

https://ici.radio-canada.ca/rci/zh-hans/%E6%96%B0%E9%97%BB/1866023/%E8%81%94%E5%90%88%E5%9B% BD%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E9%80%9A%E8%BF%87%E5%86%B3%E8%AE%AE-%E8%B0%B4%E8%B4%A3 %E4%BF%84%E7%BD%97%E6%96%AF%E5%85%A5%E4%BE%B5%E4%B9%8C%E5%85%8B%E5%85%B0

何清漣 @ HeQinglian 2h

マクロンがウクライナの状況についてテレビでスピーチする。

https://rfi.my/8DUU.T

内容の要約:

1.ロシア国民とプーチンを分け、国民を称賛する。

2.プーチン個人の武力行使と侵略を非難する。

休戦交渉の希望については言及されていなかった。態度はイギリス、ドイツ、オーストリアの指導者と同じである。

rfi.fr

マクロンがウクライナの状況についてテレビでスピーチする。

フランスのマクロン大統領は、3/2に再度テレビ演説を行った。彼はロシア国民とプーチンを分けた。プーチンが武力衝突で「孤軍奮闘」の道を選んだことを批判する。彼は言った:

何清漣 @ HeQinglian 3h

事実分析に基づく私の話を聞きたいフォロワーは、残ってください:因果関係を考えず、ウクライナができるだけ早く損耗を減らすことができるかどうかも考えず、戦争の初めの「正義論」に没頭し続けている人、ウクライナが犠牲になって、ロシア兵を殺すのを一心に見て喜んでいる人は、私と一緒にいるのは無駄である、去ってください。

あなたの洞察を仲間に見せびらかしてください。

何清漣 @ HeQinglian 3h

DW:ファクトチェック:ウクライナでの戦争に関する5つのフェイク画像

ロシアがウクライナを侵略した後、戦場の画像やビデオがインターネットに溢れたが、それらの多くはフェイクであり、共有する場合は慎重に検証する必要がある。

dw.com

ファクトチェック:ウクライナでの戦争に関する5つのフェイク画| DW | 28.02.2022

ロシアがウクライナを侵略した後、戦場の画像やビデオがインターネットに溢れたが、それらの多くはフェイクであり、共有する場合は慎重に検証する必要がある。

清水氏の記事では、ウクライナと台湾の置かれた地位の違いで、大きいのはやはり台湾海峡と米国の存在でしょう。プーチンをコケさすのが肝要かと。

記事

ロシアのウクライナ侵攻は中国による台湾侵攻を誘発するのだろうか(写真は台湾の旗) Photo:PIXTA

ロシアのウクライナ侵攻は「明日の台湾」なのか

2月22日、自民党の外交部会長、佐藤正久は党の会合で、報道陣を前に、「今日のウクライナを、明日の台湾にしては絶対いけない」と強調してみせた。

ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ東部の2州、ドネツク州とルガンスク州の独立を承認した翌日のことだ。

自衛官出身で「ひげの隊長」として知られ、筆者のインタビューにも、台湾有事や尖閣諸島有事を想定し、「相手から見て『やられたら痛い』と思う兵器を、日米、特に日本が持つことが大事」と語った佐藤氏である。

2月28日の参議院予算委員会でも、「台湾有事や尖閣有事となれば、北朝鮮が、ウクライナ侵攻でロシア軍に協力したベラルーシの役割を担うことになる」と警告している。

事実、当事者となり得る台湾の蘇貞昌行政院長(首相)も、ウクライナ情勢の緊迫を受けて、中国を念頭に「警戒を強めている」と語っている。

では、ロシアのウクライナ侵攻は、本当に中国による台湾侵攻を誘発するのだろうか?

ロシア軍がウクライナの首都キエフに迫った2月25日、台湾で中国を担当する大陸委員会の担当相(主任委員)、邱太三は、台湾メディアとのインタビューに応じ、「『今日はウクライナ、明日は台湾』という見方には同意しない」とコメントした。

筆者も「数年以内に台湾有事は起こり得る」とみている人間だが、「中国が今年とか来年に台湾を攻める可能性は極めて低い」と断言する。ウクライナと台湾とでは地政学的や国際社会における状況が異なるからだ。

ウクライナと台湾の五つの相違点

ウクライナと台湾の状況について、その相違点は大きく下記の五つだろう。

(1)台湾は周辺を海に囲まれている

中国が台湾を攻撃する場合、すぐに戦車部隊などは投入できない。加えて台湾西側(つまり中国側)は絶壁が続く天然の要害である。

(2)台湾は第1列島線の中心に位置する島である

台湾は、中国が戦略的防衛ラインと考える第1列島線(九州~台湾~フィリピン等を結ぶ南北のライン)の中央にある。このラインを越えて中国軍が侵攻すれば、太平洋が危うくなりアメリカが黙っていない。

(3)アメリカには台湾を守る法律が存在する

1979年、カーター政権時代、台湾の安全保障について定めた「台湾関係法」が制定されている。2020年、トランプ政権下では、台湾に防衛装備品の売却と移転を奨励する「台湾保証法」も制定されている。

(4)台湾は半導体立国である

半導体不足が指摘される中、台湾は半導体出荷量世界一の「半導体立国」で、台湾積体電路製造(TSMC)は、時価総額でインテルやサムスンを上回る企業に成長している。

(5)中国には急いで台湾を統一する理由がない

習近平の長期政権が確定的になる今年秋の共産党大会を経て、さらに軍事力を強化してからでも遅くない。2027年の中国軍(人民解放軍)創設100周年あたりが焦点。

これに対し、ウクライナはロシアと陸続きだ。IT産業こそ成長しているが貧しい国で、特筆すべき資源も産業も少ない。NATO(北大西洋条約機構)加盟国ではなく、アメリカとも同盟関係にない。

侵攻に伴う原油高や金融不安は深刻な問題だが、アメリカ等の国々がウクライナに武器提供などの支援はしても、軍を派遣してまで支援しようとしないのは、ロシアと核戦争になるのを避けたいことのみならず、犠牲を払ってでも支援する理由や魅力がウクライナにはないからだ。

もちろん、ロシアによるウクライナ侵攻や、ロシアに対する国際社会の動きは、連日、アメリカでも台湾でも大きく報道されている。

中には「ウクライナは明日の台湾」とする論調も散見されるが、台湾に関して言えば、前述した邱太三だけでなく、総統の蔡英文までもが「ウクライナと台湾は本質的に異なる」と強調しているのは、フェイクニュース等によって国民心理を不安定化させない狙いに加えて、「台湾にはアメリカがついている。ウクライナとは別」と再認識させる思惑があるとみられる。

似ているようで異なるウクライナと台湾の問題

ウクライナと台湾の問題を見る上で、もう一つ重要なポイントは、領土を巡り、ロシアによるウクライナの認識と、中国による台湾の認識が異なっている点だ。

中国外務省の華春瑩報道局長は2月24日、記者会見で、ロシアの軍事侵攻について「中国の同意は必要ない」と語った。これは、ロシアとウクライナの問題に中国は関与しないという立場を明確にしたものだ。

事実、中国は、ロシアが2014年、ウクライナ南部のクリミアを併合し、国連安保理で併合を「無効」とする決議案が出された際も棄権し、ここでも「関与しない」姿勢を見せている。

今回の問題でも、中国の王毅外相は2月22日、アメリカのブリンケン国務長官の電話会談で、「対話と交渉を通じて事態を緩和し、相違を解決するよう求める」と伝え、ロシアによる2州の独立承認を支持しない考えを明確に示した。

中国の根底には、「台湾は自国の領土であり、統一こそ実現できていないものの、分裂しているわけではない」という認識がある。ウクライナ東部2州の独立を承認したロシアを支持すれば、この認識が揺らいでしまう恐れがあるからだ。

この点も、ロシアとウクライナ、中国と台湾を考える上で大きな違いである。

ウクライナと台湾の四つの類似点

一方で、ロシアによるウクライナ侵攻と中国による台湾統一の動きを巡っては、ロシアと中国に類似点も存在する。それは下記の4点である。

(1)トップリーダーがアメリカ中心の世界に嫌悪感や強い不信感を抱いている

プーチンは「欧米側の最大の目的はロシアの発展を阻止することだ」と不信感をあらわにし、習近平も「国連を中心とした秩序」を強調することでアメリカをけん制し、国際社会における中国の存在感を高めようとしている。

(2)ハイブリッド戦への対応が進んでいる

ハッキングによる携帯電話基地局乗っ取り、発電所の機能停止、偽のラジオ局を造りフェイクニュースを流す、電磁波攻撃で敵の航空機やドローン、戦車などが使えないようにする等は両国ともにお手の物。台湾有事や尖閣諸島有事の場合、各地の在日米軍基地や自衛隊駐屯地がサイバー攻撃にさらされる恐れがある。

(3)対ウクライナ、対台湾で10倍近い軍事力を有している

ロシアの兵員は90万人、戦闘機などの航空機は1170機、地対空ミサイル設備は1520カ所。対してウクライナは兵員20万人。航空機120機、地対空ミサイル設備は80カ所。約10倍の差がある。

中国は兵員200万人、戦車5650両、航空機2000機に対し、台湾は兵員16万人、戦車565両、航空機500機とやはり大差がある。

(4)曖昧外交で問題が長期化している

ロシアによるクリミア併合でアメリカなどは強い制裁を打ち出せなかった。ウクライナ侵攻でも経済制裁とウクライナへの武器供与にとどめている。中国に対しても南シナ海に人工島を造られても強い対応ができなかった。

このように、相違点と類似点、両方が存在するのが、ロシアとウクライナ、そして中国と台湾の問題である。

ロシアがウクライナ侵攻に成功したからといって、中国が近く台湾統一に動くというのは短絡的な見方だが、習近平はロシアの動きを注視しており、既述のような類似点もあるため、アメリカだけでなく日本も警戒を怠ってはいけないということになる。

台湾有事や尖閣有事に備えてウクライナ侵攻で確認すべきこと

私たち日本人、そして日本政府は、ロシアとウクライナの停戦に向けた交渉や欧米の動きだけでなく、次の四つはしっかりチェックしておくべきだろう。

一つはロシアの軍事力(ハイブリッド戦から空爆に至る経緯や能力、素早さ)、二つめはアメリカの対応(ウクライナのために何をしたか)、三つめはウクライナ自身の防衛力(どれだけ持ちこたえられたか)、そして四つめが隣国の動き(ウクライナで言えばロシアに協力したベラルーシの動き)である。

台湾有事や尖閣諸島有事に備えるなら、これら四つについて、「ロシアの軍事力」を「中国の軍事力」に、「アメリカの対応」を「アメリカの支援」に、「ウクライナ自身の防衛力」を「台湾および自衛隊の防衛力」に、そして「隣国の動き」を「北朝鮮の動き」に置き換えることで、岸田政権はどうすべきか、私たちは何を覚悟すればいいかがわかるはずだ。

『台湾有事 米中衝突というリスク』
清水克彦 著
平凡社新書
税込946円

「私たちは2014年以降、ウクライナに攻められ、故郷のルガンスクを脱出しロシアに逃げました。今でもあのときの哀しさは忘れられません。攻めるのも攻められるのも戦争はいやです」(ウクライナ東部ルガンスク州からロシアに脱出した男性)

「美しい街がロシア軍の空爆によって破壊され、両親の様子もわからない。こんな思いをするなんて想像もつかなかった。事前に話し合いで解決できなかったのでしょうか」(ロシア軍に攻撃を受けたウクライナ・ハリコフ在住の女性)

ウクライナを巡る取材で、筆者は、ロシアに逃げた人、そしてロシアから攻撃を受けた人、双方の話を聞いた。どちらも私たちも教訓とすべき言葉ではないだろうか。

(政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師 清水克彦)

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