『「在韓米軍撤退」こそ米国が米朝会談の先に見据える真の狙いだ』(1/29ダイヤモンドオンライン 上久保誠人)について

1/29希望之声<陈日君终生反共获颁华府自由勋章 亲见教皇吁勿轻信中共=陳日君は終生反共を貫きワシントン政府から自由勲章を授与される ローマ法王に会って「軽々しく中共を信じる勿れ」と呼びかける>ワシントン共産主義受難者基金会は1/28(月)、本年度のトルーマン・レーガン自由勲章を香港カソリック教会の司教であった陳日君に授与した。87歳になる陳日君は枢機卿を名誉除会し、長期に亘って中国の宗教の自由を呼びかけて来た。近くバチカンに飛び、法王に手紙を渡して、「中共の約束したことを軽々しく信じない」よう呼びかけると。

米国前下院議員のFrank Wolfは「個人の考えだが、中共政府は信じることができない。彼らはキリスト教を迫害し、多くの司教や弁護士を逮捕、チベットを掠奪し、文化や人種を絶滅させようとしている、また100万人のウイグル人を収容所に送り、法輪功信者もずっと迫害を受けて来た。中共政府は信じるに足らずである」とボイスオブアメリカのインタビューに答えた。キリスト教徒、チベット仏教徒は厳しい迫害を受けている。世界は多くの行動を起こさないといけない。中共の信仰の自由に対する残酷な迫害に対抗しないといけない」と述べた。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/01/29/n2603584.html

1/29希望之声<中美谈判前夕 美刑事起诉华为公司以及孟晚舟23宗罪=米中貿易交渉前夜 米国は華為と孟晩舟を23もの罪で起訴>米国司法省は28日、「中国通信設備大手の華為と華為の米国法人、イランの子会社スカイコム、及び副会長兼CFOの孟晩舟の4名を合計23の罪で刑事訴追した。銀行・電信詐欺、司法妨害、商業機密窃取の容疑を含む。華為はすべて否認、米裁判所が同じ結論に達するのを望むと発表。

米国は正式にカナダに孟晩舟の引渡要請を発した。1/29カナダ・ブリテイッシュコロンビア州法廷は孟の保釈条件の変更について聴聞した。今後のスケジュールは、カナダが米国の引渡請求を受けて、カナダ司法省は30日以内に引き渡すかどうか決定する。その為先ず、裁判所で米国が提出した証拠、カナダで発生した類似事例とのバランス、関係する証拠の審査を行い、司法長官が裁判所の判断を尊重して最終決定する。孟は上訴でき、引渡には数カ月、長ければ数年かかる。

孟が米国に引き渡されれば、1つの罪で最長30年は食らうだろう。

注目すべきは、引渡請求があった2日後に貿易交渉が始まるが、ロス長官は「華爲の起訴は法に則った行動で、貿易交渉とは無関係である」と述べた。

ロス商務長官、ウィテカー司法長官代理、クリストフアーFBI長官

https://www.soundofhope.org/gb/2019/01/29/n2603665.html

1/29希望之声<刘鹤代表团抵美:白宫期待进展 传北京有准备牺牲=劉鶴代表団は米国に到着:WHは進展を期待 北京は犠牲を払う覚悟ありと伝わる>中共国務院副総理の劉鶴と交渉団は28日午後ワシントンに着いた。米中貿易交渉は間もなく開始される。交渉開始の前に華為と孟晩舟は米国司法省の刑事訴追を受けた。WH高官はこれを受け、「二つはそれぞれ独立している。米中貿易交渉が進展することを期待している」と述べた。もう一人は「交渉期間中、1/31トランプ大統領が劉鶴交渉団と会う計画もある」と。但し、トランプ本人は会うかどうか明らかにしていない。情報通は「中国は犠牲を払うだろう」と。但し内容は触れていない。また華為と孟の起訴は北京を刺激した。

このタイミングで華為と孟を起訴したのは、中共が強制技術移転や知財の窃取で具体的な防止策を打ち出せるかどうか確かめる為でしょう。しかし、中国人の言うことを信じても、その通り動く保証はありません。詐術が当り前の国です。「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」という国柄ですので。米国もいい加減中国人をまとも扱いするのは止めたら。経済制裁しかありません。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/01/29/n2604730.html

1/30ダイヤモンドオンライン  The Wall Street Journal <20年米大統領選、億万長者たちの戦い ブルームバーグ前NY市長とシュルツ元スタバCEO>所詮ブルームバーグも大したことがない人物との印象です。自ら勝ち上がるのでなく、ライバルを叩き潰すことに神経が集中してしまうのですから。リベラルの限界でしょう。

https://diamond.jp/articles/-/192408

1/30ZAKZAK<駐韓米大使、レーダー照射の韓国を“叱責”か 従北の文政権に米不信感… 専門家「二度とやるな、とクギ刺したか」>

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190130/soc1901300009-n1.html

上久保氏の言う通り、北の非核化に世界が関心があるとは思えません。しかし、反日に邁進する韓国を北と統一させて核を持たせたら、韓国人は喜んで日本に核を落とすでしょう。そうさせないためには、米国の北の核放棄が実証されない限り、経済制裁は解かず、また瀬どりで北に協力している韓国にも制裁を日米で課すべきです。米国が北に核放棄させられないのであれば、日本の核武装も認め、取敢えず、核を米国(中距離核は無い可能性あり)orインドから購入するようにして、その後自力開発すれば良いのでは。

「日本を「ならず者国家」とみなし何をしてもいいと考える国が増えている」と言って、韓国以外にロシアを挙げていますが、違うのでは。ラブロフは外交交渉のテクニックとして「WWⅡの結果を日本は受け入れよ」と言っているだけで、日本が「ならず者国家」とは一言も言っていません。拡大解釈すぎるのでは。「ならず者国家」とは現状変更を企図する中国と国際ルール無視の朝鮮半島を指すのです。日本が宣伝戦でやられているのは歯がゆいですが、相手の刷り込んできているイメージを対抗手段も示さずに受け入れるのは危険でしょう。所詮学者の限界かも知れませんが。

記事

写真:ユニフォトプレス

ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による2回目の米朝首脳会談が2月末までに開催されることになった。開催場所は第三国のベトナムとなるのではないかと予想されている。

昨年6月に行われた史上初の米朝首脳会談では、両首脳が「米国と北朝鮮の新たな関係の樹立を約束」「朝鮮半島の持続的かつ安定的な平和構築に共に努力」「北朝鮮は朝鮮半島の完全な非核化に向けた作業を行うと約束」「戦争捕虜、戦争行方不明者たちの遺骨収集を約束」の4項目で合意し、文書に署名した(本連載第186回)。

しかし、その後具体的な進展はほとんどない。米国は「非核化なしの制裁解除はあり得ない」と主張し、北朝鮮は「制裁を解除すれば非核化に応じる」という姿勢で、両国の方針は平行線のままである。

実は日本以外はどの国も関心がない「北朝鮮の完全な非核化」

この連載では、「米国第一主義(アメリカファースト)」のトランプ大統領は、北朝鮮が米国を直接攻撃できる能力を得られなくなれば、北朝鮮に関心を持たないと主張してきた。要は、米国に届くかもしれない大陸間弾道弾(ICBM)の開発を北朝鮮に断念させて、核実験場を爆破させた。トランプ大統領にとっては、それで目的達成であった(第184回)。

また、中国、韓国、ロシアは、口を開けば「完全な非核化」と言うが、実際は非核化に強い関心はない。むしろ、北朝鮮が核を持ち続けた方が、都合がよかったりする。結局、北朝鮮の「完全な非核化」については、日本が「蚊帳の外」となり、「米国には決して届かない短距離・中距離の核ミサイルが日本に向けてズラリと並んだ状態でとりあえずの問題解決とする」(第166回)という状況が出現しつつあった。

だが、マイク・ペンス米副大統領は2度目の米朝首脳会談で「金正恩委員長が約束した非核化を現実のものとするための具体的な措置について、私たちの考え方を示す」と述べ、首脳会談では非核化の具体的な措置を話し合うとの見通しを示している。なぜ「完全な非核化」をテーマにした首脳会談開催という流れができたのであろうか。

アメリカファーストと合致する「在韓米軍撤退」

米国が、北朝鮮が米国を直接攻撃するリスクを封じ込めたにもかかわらず、「完全な非核化」に関心を持ち続ける理由は、それが最終的に「在韓米軍の撤退」につながるからだ。「在韓米軍の撤退」は一見、覇権国家・米国の衰退を示すようにみえるがそうではない。むしろ、アメリカファーストが目指す方向性と一致したものである。

アメリカファーストとは端的にいえば、米国が世界中の同盟国や新興国を安全に、豊かにする「世界の警察官」を辞めて、米国自身の「国益」を追求するということだ。これは、トランプ大統領の思い付きというレベルの話ではない。バラク・オバマ政権時に、シリアからの撤退を契機に始まった党派を超えた長期的な国家戦略である(第149回)。

アメリカファーストの背景には、米国で生産されるシェール石油・ガスで米国が石油の輸入国から輸出国に変わる「シェール革命」がある(第170回・P.4)。米国が、中東などの石油・ガスに依存せず、独りでやっていけるということになった。現在では、米国が世界の石油・ガス市場を掌握し、サウジ、ロシア、イランなど従来の産油国を振り回すほどになっている。

米国は、米国自身のことだけ考えればいいということになり、「世界の警察官」を辞めた。産油国が多数ある中東や、世界中の同盟国などの安全を保障することに関心をなくし、徐々に世界中に展開する米軍の撤退を始めているのだ。

もっとも、米国は「世界の警察官」を辞めたとはいえ、軍事力ではいまだに圧倒的な世界最強の座に君臨している。世界中の同盟国に軍隊を駐留させ続けているし、「世界の暴力団」として、気に入らない国があれば、国際秩序全体を考慮せずに、個別に介入する意欲は満々だ(第191回)。

「世界の暴力団」米国が現在、さまざまな国に揺さぶりをかけているのは、端的に言えば、「世界の警察官」時代に築いたさまざまな国々との間の距離感を「適切なもの」に再構築する取り組みである。その中で、米国にちょっかいを出しすぎていたロシアや中国は経済制裁を課させることになった。一方、サウジアラビア、イラン、トルコなど米国との距離感が広がった国もある(第201回)。

米国の「コスト」「リスク」計算で考える「在韓米軍撤退」

アメリカファーストによる他国との距離感の決め方の基準は、まず、米国の負う「コスト」と「リスク」を計算することである。韓国は、米国との距離が広がり、米国から関心を持たれなくなった国々の1つである。トランプ大統領は、1回目の米朝首脳会談で朝鮮半島が米国の「リスク」にならないことを確認した後、在韓米軍について「コスト削減になる」と将来的な撤退を示唆した。

「在韓米軍の撤退」自体は、オバマ政権期に決められており、米国の長期的な戦略であることはいうまでもない(第180回・P.5)。ただ、第2回の米朝首脳会談に「北朝鮮の完全な非核化」をテーマに臨むということは、「将来」ではなく今、現実的な課題としてテーブルに上げるということだろう。それでは、なぜ今なのだろうか。

北朝鮮は米国の同盟国・韓国や日本にとって、今でも大きな「リスク」である。しかし、トランプ大統領は、大統領選の候補者だった時から「日本や韓国は、自分で自分の国を守れ」「日本は核武装すべきだ」と言っていた(第145回)。同盟国のリスクは、自分で自分の国を守ることで解消せよというのである。換言すれば、それは、「米国が撤退する代わりに、米国の武器を買え」ということだから、米国の「コスト削減」そのものになるということだ。

そこで、「在韓米軍の撤退」がトランプ大統領の頭に浮上してくることになる。もちろん、「世界の暴力団」には、暴力団なりの大義名分が必要になる。そうでないと、単なる撤退ということになり、メンツが潰れてしまうからだ。その大義が、「朝鮮戦争の終結」である。

現在でも休戦状態にある朝鮮戦争は、端的にいえば北朝鮮が韓国と米国の「敵国」でなくなれば、終結させることができる。しかも、1950年から69年間続いている戦争状態だ。何度も休戦状態が崩れる危機があり、核戦争さえも覚悟した時もあった。その終結は、「ノーベル平和賞」級であることはいうまでもない。

トランプ大統領、文在寅韓国大統領、金正恩委員長がノーベル平和賞なんて、悪い冗談のようだ。だが、既に「南北の首脳が史上初めて会った」というだけで、金大中元韓国大統領がノーベル平和賞を受賞した実績があるのだ。

もちろん、「在韓米軍」の撤退は、韓国が中国の影響下に入ることを意味し、北朝鮮主導の南北統一の始まりになる可能性がある。また、北東アジアの外交・安全保障における中国・ロシアの立場を圧倒的に強化することになってしまう。米国はそれでいいのかと思う人は多いだろう。

だが、米国はそれでいいのだろう。現在米国は、中国の知的財産権侵害や、ロシアのサイバー攻撃やSNSを使った世論工作、選挙干渉に対して、事実上「戦争」に入っているといえる(第191回・P.4)。

現代の戦争は、武器を使った直接攻撃よりも「サイバー戦争」が主流となってきた。米国は、中国やロシアを直接抑え込みにかかっているので、同盟国がその影響下に入ってもあまり気にしていないように見える。もっと大局的にいえば、同盟国を敵国との間に立てて勢力均衡させる安全保障戦略は、もう古いと米国は考えているのではないだろうか。

要するに、トランプ大統領にとって、朝鮮戦争の終結は「リスク」も「コスト」も削減になり、「ノーベル平和賞受賞」という箔がつく話でもある。大統領が最も気にしているのが「大統領再選」であるとするならば、それに向けてこれ以上圧倒的な実績になるものはない。トランプ大統領が2回目の米朝首脳会談に臨むのは、当然のことである。

「革命」を推進している気分の文在寅大統領は本当に大丈夫か

それでは、米軍に撤退されるかもしれない韓国はどう考えているのだろうか。この連載では、明らかに「左翼」で「北朝鮮寄り」の文大統領にとっては、それは何の抵抗もないどころか、大歓迎かもしれないと指摘してきた(第191回・P.6)。外部から見れば、本当に大丈夫かと思う。だが、文在寅政権とそれを支持する左派勢力は、「革命」を推進している気分になっているようだ。

2016年11月の「ろうそく革命」によって、2017年3月に朴槿恵大統領(当時)が弾劾・罷免された。その勢いで左派勢力のリーダー・文在寅氏が大統領選に勝利した。文在寅大統領は、「積幣清算」をスローガンに、米国や日本を専門とする外交官を左遷した。保守派と親和性のある裁判官らも起訴した。一方で、政権中枢には、かつて文在寅大統領と共に学生運動のリーダーを務めていた左派の仲間を次々と任命して、保守派を排除した。

韓国の左派と保守派の対立が、単なる与野党対立ではないことは、よく知られている。両者が交互に大統領選に勝ち、政権交代してきた韓国では、歴代大統領は退任後に暗殺、死刑、懲役刑、自殺などで、「天寿を全うできた人」は金大中元大統領くらいだ。その金大中元大統領も、子息が全員斡旋収賄で逮捕されている。

韓国の権力闘争の凄まじさを示しているわけだが、それは左派が全羅道、保守派が慶尚道を強固な支持基盤とする、「後三国時代」の百済と新羅の対立まで遡る「民族対立」だからだ。そして、左派は、親米・親日の保守派に徹底的に対抗するために、「反米・反日」「北朝鮮支援」の政策を取ってきた。

かつて「光州事件」で、保守派の独裁政権が押さえる軍が、「全羅道は北朝鮮の思想に毒されている」という恐怖から、無差別な民衆の虐殺に走ってしまったことから、その対立の根深さがわかる。なにより、文在寅大統領自身が、自らが側近として仕えた廬武鉉元大統領が、保守派の汚職追及によって自殺に追い込まれたという過去を持つ。

このような背景から、文在寅大統領が、保守派の徹底排除によって「米国・日本からの真の民族独立、そして南北統一」という「革命」を推進しようとしていることは、容易に理解できることである。

ただし、それを外部から見れば非常に不安な動きに見える。北朝鮮よりも圧倒的に優位な経済力を持ち、自由民主主義が確立した先進国である韓国が、最貧国で独裁国家の北朝鮮と統一しようとすること、そして「言論の自由」などが保障されない中国の影響下に入ってもいいというのは、強い違和感を持たざるを得ない。

一方、歴史は繰り返すものである。保守派の巻き返しは既に始まっているという。経済政策がうまくいかないこともあり、文在寅大統領の支持率は急落している。歴代大統領のように「天寿を全うできない」ということもありえるのかもしれない。

日本を「ならず者国家」とみなし何をしてもいいと考える国が増えている

本連載の著者、上久保誠人氏の単著本が発売されます。『逆説の地政学:「常識」と「非常識」が逆転した国際政治を英国が真ん中の世界地図で読み解く』(晃洋書房)

さて、「アメリカファースト」のトランプ政権、「革命」気分の文在寅政権と、日本はどう対峙するかということだが、当面、なんとか粘り強く同盟関係を維持していくしかない。ナショナリズムの世界的広がりによる「生存圏」確保の競争の時代に、日本が最も避けなければならないことは、「孤立」によって「東洋の一小国」に堕することだからだ(第170回)。一方で、最悪の事態を想定して、準備しておくことも必要なのかなと考えている(第180回)。

何より気になることは、日本を、昔悪いことをした「ならず者国家」とみなし、日本に対しては何をしてもいいと考える国が増えていることだ(第166回)。国家間の合意を無視して「従軍慰安婦問題」「徴用工問題」を蒸し返す韓国だけでなく、「日露交渉」では、セルゲイ・ラブロフ露外相が「日本は第二次世界大戦の結果を受け入れない唯一の国」ともう批判を展開した。

これも、アメリカファーストが進み、「世界の警察官」米国に手厚く守られてきた1950年以降の国際秩序が崩れてきて、日本のイメージが「東西冷戦以前」「日米同盟以前」の悪いものに戻りつつあることを示しているのではないだろうか。アメリカファーストの時代に、日本は次第に厳しい状況に追い込まれつつあるようだ。

(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

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『中国の日本侵略への備えを明確にせよ!防衛計画の大綱:ドクトリンの柱なき日本の防衛』(1/28JBプレス 用田和仁)について

1/29阿波羅新聞網<俄印武装越南:针对中共?=露・印はベトナムに軍事援助:中共に対抗か?>ロシアはベトナムにスホイ-30戦闘機を供与、インドはベトナムに超音速対艦ミサイルを売却した。ベトナムが中共の空母に対抗できるようにするため、また北京と非対称戦争できる能力を持たせるため。

非対称戦は中国と比べ実力が遙か上の米軍に対抗するため北京が編み出したもので、ある一面だけ突出した能力を持たせて反撃すると言うもの。但し、今や非対称戦の理念はベトナムにも用いられ、自軍の実力を遙かに上回り、ロシア・インドの支援もあり、突破できている。

中国共産党の影響下にあるフェニックス・ネットの軍事欄に1/28記事が載り「最近、ベトナム空軍はスホイ30MK2の戦闘訓練の画面を映し出していたが、既に戦闘能力を獲得し、強大な火力でもって、空母を撃沈できる。中共海軍にとって大きな脅威である。中共は警戒のレベルを上げる必要がある」と。

ベトナム空軍が現在装備している主力はスホイ27戦闘機とスホイ30MK2戦闘機である。その性能はロシアが中国に向けて輸出しているスホイ27やスホイ30より高く、ロシア軍とほぼ同じである。

スホイ30MK2は2人乗り多用途戦闘機で、長時間にわたる南シナ海の巡航以外に先進的な対艦ミサイルを搭載でき、対地・対艦攻撃で強力な能力を備えている。スホイ30MK2は超音速のKh-31対艦ミサイルを搭載でき、音速のKh-59より遠くに飛び、3M-54ミサイルより運用がし易いので、攻撃能力は高く、中国にとって脅威は大きくなる。

更に、中共の海軍の艦艇にとり、空母も含めて困難に陥るのは、ロシアとインドが協力して開発した超音速対艦ミサイルである。インドは正に今ベトナムと積極的に協力し、ブラモス超音速対艦ミサイルを供与している。

この他、インドはベトナムにスホイ30のメンテ技術も提供している。それで戦闘機をロシアに送って修理やメンテする必要がなくなった。ロシア・インドの協力の下、ベトナムは人民解放軍を脅かし、彼らの自慢の空母や大型艇に対抗できる非対称戦の能力を獲得した。

https://www.aboluowang.com/2019/0129/1238647.html

1/29阿波羅新聞網<中国制山寨版战机坠毁 巴基斯坦飞行员丧生=中国製のパクリ戦闘機が墜落 パキスタンのパイロットは死亡>1/23パキスタン空軍のF-7戦闘機はコントロールを失い、墜落、パイロットは不幸にも助からなかった。この型の戦闘機はソ連のミグ-21を真似て中国が造ったものでパキスタンに輸出した。この型はしょっちゅう事故を起こし、悪い記録が多い。パキスタンのDaily TimesによればこのF-7PGはマスツン県で飛行訓練中墜落し、パイロット1名が亡くなったと。

パキスタン空軍は「これに乗っていたパイロットは残念なことに事故で殉職した。事故原因はまだ究明できていない。調査中である」と声明を発表。マスツン県の役人のMumtaz Khetranは現場には落下傘があったと。

F-7PG戦闘機は2002年からパキスタンで就役、退役した殲-6に取って代わった。しかし、就役記録は良くない。常に墜落している。17年間で少なくとも13回は。去年6月にはペシャワール空軍基地で墜落し、2名のパイロットが亡くなった。パキスタンは中国以外でF-7戦闘機の最大の使用国である。パキスタン空軍は数10機のF-7PG戦闘機を持っている。

https://www.aboluowang.com/2019/0129/1238629.html

1/29ZAKZAK<衆参ダブル選“衝撃”議席予測! 「自民党大敗」「立憲民主躍進」も外交次第では… 選挙プランナー松田馨氏が分析>野党への援護射撃かどうか?参議院での選挙区一本化を防ぐには衆参同日選挙しかないと思われるのですが。消費税凍結を打ち出して。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190129/soc1901290007-n1.html

用田氏の記事は、尤もな話ばかりで、説得力があります。敵を明らかにしない曖昧戦略では、装備もどのように整備して行ったらよいか分からないでしょう。安倍首相の「競争から協調へ」というのは、日本及び諸外国を誤解させかねません。現在米中が世界覇権を巡って争っている時に、同盟国米国の肩を持つのと反対の行動を採っているように見られるのはマズイでしょう。彼のセンスを疑います。

上述のベトナムですら非対称戦で中国海軍に脅威を与えられるのですから、日本は装備・人員の充実と共に法の整備が必要です。似非平和主義者のプロパガンダに乗せられて、国防を担う彼らが法に因って手足を縛られ乍ら闘うのでは、国民は無責任としか言いようがない。戦争反対者でも、また我々の子々孫々を守るためにも彼らは命を投げ出して戦おうとしているのに、余りに身勝手、無関心にも程があります。左翼の主張は日本人を減らすか中共に隷従させるためとしか思えません。戦争が起きて慌てふためくのではなく、キチンと準備しておくのが大人と言うものでしょう。いたずらに年を取っただけでは。

記事

比首都マニラの北方に位置するサンバレス州サンアントニオで行われた合同訓練で、南シナ海に面した海岸を走行する自衛隊の水陸両用車(2018年10月6日撮影)。(c)TED ALJIBE / AFP〔AFPBB News

昨年末、新防衛計画の大綱および中期防衛力整備計画が策定され、新しい計画に従い防衛力の整備がスタートした。

宇宙・サイバー・電磁領域で優越を獲得することが死活的に重要だとし、新しい領域へ世界の流れに遅れることなく切り込んでいったことは大いに評価できる。

一方、従来の領域の考え方には進歩がなく、また、米中のドクトリンの変化にも追随せず、旧態依然たる第2次世界大戦の姿そのものである。

そのため、せっかく米国から高額装備を購入し、最新鋭の装備を取得していく計画なのに、その装備品が帰属するあてもなく大綱の中で漂っているように見えるのは残念だ。

その原因は、中国に対する曖昧な態度、防衛の基本たる作戦教義(ドクトリン)の不在、そして柱のない防衛力整備などにある。

また、新たな「防衛計画の大綱」に向けた有識者会議が、急速に厳しさを増す安全保障環境に対応するため「従来とは異なる速さで防衛力を強化する必要がある」と指摘していたにもかかわらず、我が国の防衛に必要十分な予算を投入せず、依然として財務省主導の防衛力整備になっていることに由来している。

1 脅威の認識とドクトリン

  • 中国に対する融和政策、敗北主義政策の撤回

米国は国家安全保障戦略(2017)、国家防衛戦略(国防戦略)(2018)で中国やロシアとの大国間競争に打ち勝つことが必要であり、中国、ロシアとは長期間の戦略的競争関係になることを明言している。

特に中国は地球規模で米国の主導的地位に取って代わろうとしていると警告している(中国は再三、米国はアジアから出て行けと主張)。

その指摘の通り、中国は、すでに第2列島線内で米軍に対抗する能力があり、2025年までにインド太平洋全域で米軍に対抗できる能力を構築すると明言している。

すなわち、日本は中国の軍事的影響下に孤立する恐れがあると言う警告でもあり、これに対し新「防衛計画の大綱」では、「安全保障上の強い懸念」を表明している。

しかし、昨年10月の訪中時、安倍晋三首相が、これからの日中関係の道しるべとして「競争から協調へ」を日中関係3原則の一つとして確認したことに、日本国内のみならず、米国からも懸念が示された。

今後、新防衛大綱との矛盾あるいは曖昧さを指摘されかねない恐れがある。

従って、日本は、米中間の覇権的対立が激化しつつある現実を踏まえ、傍観者ではなく、また、安全保障上の認識を曖昧にせずに、中国とは「戦略的競争関係」にあることを明確にしなければならない。

すなわち、中国に対して政治的配慮をしても、逆に日本や米国に対する軍事的覇権拡大のための時間を与えるだけであり、尖閣の領有、東・南シナ海の聖域化、台湾の支配を止めることはできないことを認識すべきだ。

また、日本と中国の戦略的競争関係は容易に「日本に対する軍事的脅威」に変わり、日本に対する軍事的脅威の本丸は明確に中国であることを強く認識すべきであろう。

  • 曖昧な作戦教義(ドクトリン)の明確化

国家安全保障戦略を受けて策定された防衛大綱が、米国の国防戦略に相当すると考えた場合、本来、防衛大綱の目的は、米国の国防戦略と同じように、戦争を抑止し、国家の安全を守るために必要かつ信頼に足る戦力を提供することである。

その戦力は目的を達成するための作戦教義(ドクトリン)に基づかなければならない。

そして、それを根拠として、中期防衛力整備計画のような「買い物計画」が策定されるべきであるが、新防衛大綱は、国防戦略というよりも、買い物計画の背景説明になっている側面がある。

わが国に直接脅威が及ぶことを防止し、脅威が及ぶ場合にはこれに「勝つためのドクトリンは何なのか」が明らかにされていない。

もちろんすべてを公開する必要はないが、安全保障・防衛諸計画に関わるNSC(国家安全保障局)や防衛・財務当局などの中枢は、前記の考え方を共有しなければならない。

米国でもCSBAが主体として策定したオフセット戦略、改良型エアシーバトルが作戦・戦略の基本となり公表されているが、国防戦略にはそのものズバリを記述しておらず、より一般化、抽象化されたものが記述されている。

一方、日本ではどこにもドクトリンに言及していないため、何のために国家資源を投入しているのかの理由が明確ではない。

この弊害は、例えば米国との貿易交渉への影響を考え、米国からの装備品購入を優先させることと(もちろん必要性もあるが)、海上・航空優勢の獲得を重視するということが混同され、その結果どうなるのかの説明がなされていないことにも表れている。

  • 脅威認識とドクトリンを踏まえた防衛計画の大綱の基本認識

中国は、根本的に基本理念(自由、民主主義とは異なる統一・安定のための抑圧、中国共産党、なかんずく習国家主席に対する絶対の忠誠、中華民族のための発展)を異にした日米同盟に対する挑戦者であり、日米共通の戦略的競争者である。

また、北朝鮮は喫緊の脅威であるとともに、北朝鮮を含む朝鮮半島情勢は流動的であり、朝鮮半島は中・長期的に日本の安全保障の重大な懸念である。

一方、ロシアは戦略的友好国として関係を発展させることが日本の国益と合致する。

従って、日本は、朝鮮半島、特に北朝鮮および中国の直接的な軍事的脅威が急速に顕在化しつつある戦略環境にあると認定し、日米の作戦・戦略を精緻に一体化させることが必須である。

それとともに、具体的に北朝鮮(朝鮮半島)や中国の、現実の脅威に対抗できる必要な戦力の質と量を備えた防衛力の構築が必須である。

しかしながら、実情は従来の財政主導の防衛力整備が改まっているようには見られず、必要最小限の戦力をショーウインドウに並べただけの防衛予算にしかなっていない。

厳しい戦略環境の中で国民を守り切るために必要な装備・部品、人員、弾薬などが欠乏状態にあることを国民に知らせていない。

従って我が国は「脅威対抗の防衛力構想」すなわち「中朝の脅威に対して我が国をいかに守るかのドクトリンを確立して戦略(ドクトリン)主導の防衛力整備へ明確に転換」しなければならない。

まさに現在の日米ガイドラインに「日本の防衛は日本が主体的に実施し、米国はこれを補完する」とあるように日米共通のドクトリンに基づき独自の防衛力を従来にない戦力の質、量で増強しなければ日米同盟の責任を果たしているとはいえない。

ここがトランプ大統領の不満の原因だ。

この際、中国の際限のない軍備拡張に対抗するため、遅れてスタートする日本が財政破綻することを避けるためにも、

①日米一体となったドクトリンを明確化し

②対称戦力(飛行機には飛行機で、空母には空母で対処)のみならず非対称戦力(空母にはミサイルで、ミサイルにはさらに長射程のミサイルで、ミサイルには電磁波・電波妨害で)に勝ち目を見出すことが肝要である。

2 日本の防衛の考え方(ドクトリンを中心としたあるべき防衛計画の大綱)

(1)憲法改正および防衛政策の修正はその前提

脅威が顕在化した今、喫緊の課題は憲法9条を改正し、自衛隊を他国と同等な国軍(Armed Forces)にする。

同時に、防衛法令のネガリスト化、軍法会議の制定、叙勲などの適正化

○他国の軍隊同様、自衛権を行使することを明確にし、個別的自衛権、集団的自衛権の概念は消滅したことを明確化。

あわせて国内法(グレーゾーンにおける自衛権の行使、領空・領海へ侵入する航空機・艦船への武力行使など)を至急整備。

○必要最小限の防衛力の行使の概念も消滅。あわせて「交戦規定」を明確化

○防衛政策の変更

専守防衛の廃止
非核3原則廃止の検討を開始。この内、「核を持ち込ませず」は直ちに廃止

○大規模災害や有事対処を定めた国家非常事態法を制定

○「真に戦い、勝つ」ことを重視し、財政主導の防衛力整備の考え方を改め、ドクトリン主導の防衛力整備へ転換。

この際、「防衛国債」などを発行して防衛費を少なくとも10年間は倍増することを基本。

(2)グレーゾーン対処

○領域警備法を制定し、国家主権に対する侵害を排除するため、海上保安庁、警察に武器使用を認めた領域警備の任務を付与。

この際、海上保安庁の艦艇に海自艦を移籍させるとともに、領域警備に任ずる警察の装備を自衛隊の即応機動連隊並みに向上させる。

さらに、自衛隊に対する任務と権限を付与(司法警察権の付与も含む)

尖閣諸島などの重要な離島には、漁船避難所を整備し、通信所、灯台などを整備し、必要な要員を常駐させる。

○グレーゾーンから有事にかけて、海自と海上保安庁が連携できるよう法整備を充実させる。

○グレーゾーンにおける我が国へのサイバー攻撃があった場合、あるいは、大規模なサイバー攻撃の兆候があった場合は自衛権を行使しこれに反撃する。

我が国の重要施設などに対するテロ・ゲリラ攻撃に際しては、直ちに国家非常事態を宣告し、国家総力で対応する。

また、中国の国防動員法が発動された場合、直ちに有事認定を行い国家総力で対応する。

○諸外国による非合法活動に対する法整備(スパイ防止法

国民保護法における国民の協力義務の明確化

(3)中国の軍事的冒険を断念させる日米の作戦教義(ドクトリン)の一体化(拒否的抑止力)

◆宇宙・サイバー・電磁波領域の新たな領域と従来の領域の組み合わせ・領域横断(クロスドメイン)の戦い方の深化(新大綱の考え方の拡充)

この際、日本は「国土防衛」を第1義とし、その上で「米国作戦への最大限の貢献」と一体化させることが重要

①電磁領域における戦いの勝利(米国の盲目化作戦との一体化)

○宇宙・サイバー領域における優越の獲得

・宇宙・サイバー専任部隊の創設(新大綱を拡充)
・攻撃的サイバー戦の深化

○電磁波領域における電波妨害(空自の電子戦機、陸自の高出力電子戦装備)および電磁波兵器(HPMW、マイクロウエーブ兵器)は5年以内に装備化し全国展開。さらに電磁波兵器は従来のやり方に固執せず開発途上にあっても高出力化を図る。

対地、対艦、対空、ミサイルディフェンス(MD)などあらゆる領域における防衛兵器の主役として発展させる。

○米軍の盲目化作戦との一体運用の追求

レーザ兵器は、新たな領域における次世代の兵器として、当面は無人機・ドローン対処として、5年から10年以内に本格的な装備として実戦配備する。

この際、宇宙空間での実戦配備について米国と緊密に連携する。レールガンについては米国主導にならざるを得ないが、用途を限定して導入を図る。

②日米一体化したクロスドメイン作戦で船(中枢艦艇、潜水艦)を沈めよ(日本の南西諸島防衛の統合対艦攻撃と米国の「Distributed Lethality(広く分散した態勢から長射程のあらゆる対艦ミサイルで中国の艦艇を沈めることで、前米太平洋軍司令官ハリス大将はこれを実現するため、陸自と米陸軍との対艦攻撃訓練を実現させた)」構想との一体化。

さらに南西諸島を対艦・対空ミサイルと地上部隊で防護することにより、水中の作戦を日米で有利にすることを一体化。

*これにより、中国本土を攻撃して、核戦争へとエスカレートすることを抑制しながら、中国の軍事的覇権の拡大の中核たる海洋戦力を打破する能力・体制を保持・整備することにより中国の侵略の意思を断念へと追い込むことができる。

○対艦攻撃機能の強化

中国よりも長射程の対艦ミサイルを、陸海空自ともに多数装備化。空自はLRASMを導入し国産の対艦ミサイルと併せ、「F15」および「F-2」の後継対艦攻撃機に多数を装備。

陸自は空自のLRASMと同じ1000キロの射程の対艦ミサイルを至急開発・装備化(新たな島嶼防衛用対艦誘導弾、島嶼防衛用高速滑空弾、極超音速誘導弾)。

海自はLRSAMを導入するとともに、対艦ミサイルなどを長射程化。

・米陸軍も含め日米で決定的な対艦攻撃ができる体制を追求(南・東シナ海における中国艦隊の撃滅体制の確立)

・米軍が長期戦に入り、その参入が遅れる場合は、日本単独で中国艦隊を撃破する能力を保持する

○水中の支配の強化

・潜水艦の増勢、原子力潜水艦の開発または導入
潜水艦発射型ミサイルの開発または導入

無人水中航走体(UUV)の開発・装備化
・新型機雷の開発・装備化
・日米での一体運用を追求

○南西諸島の拠点の早期構築、さらに五島列島・対馬・隠岐の島・佐渡島、津軽海峡沿岸などへ拠点を拡大

・奇襲上陸する海上民兵に先導された侵攻部隊(階級章も付けないが、精強な部隊が一挙に多数(一度に5000~7000人)が上陸して島嶼を占領する中国のハイブリッド戦から島嶼を防衛するために、各拠点は即応機動連隊規模以上の部隊規模に増強

・沖縄の15旅団を師団に格上げし、水陸機動団を沖縄に移駐(辺野古の日米共同使用、将来的には米海兵隊は緊急展開の基盤を保持)

・海上機動力の向上(陸自が高速海上機動能力を保持)

・馬毛島の陸海空統合・日米共同使用のための基地化

○指揮・統制能力、情報収集能力の向上

・統合運用司令部(統幕運用部の2キャップ化)の新設、統合運用司令官の新設
・防空を含む日米の指揮・統制・情報組織の一体化

・小型即応型衛星の運用および中型無人機による通信中継、偵察能力の獲得
・政府が離島振興のために整備中の光ファイバー高速通信網の自衛隊の優先使用

③生き残り、戦い続ける体制の構築

中国に対抗する米国の戦略の特色の1つに「長期戦」で中国を打倒するということが挙げられるが、これが日本の防衛では考慮されていない。

米軍は、中国のミサイルや潜水艦などによる奇襲的な攻撃を避けるために、合理的に間合いを取る、すなわち米海空軍は第2列島線以遠に配置転換し、「長距離打撃」と「盲目化作戦」、「水中の作戦」などで反撃に転じることはもはや疑う余地はない。

また、中国がA2/AD(接近阻止/領域拒否)戦略で米軍のアジアへの接近を拒否しながら第1列島線に仕かける「Short Sharp War(短期高烈度決戦)」は約1か月から2か月は続くと見積もられている。

(中国本土への直接攻撃は核戦争を誘発させるとして当面は控えることから、長期戦に拍車がかかる)

この間、日本は生き残り戦い続け、中国の艦船を撃破する好機を作っていかなければならない。

現大綱で航空・海上優勢の獲得が謳われているが、現実、サイバー戦、ハイブリッド戦、ドローンや無人機、古い飛行機や艦船などを多数使用する中国の近代化された人海戦術の前に航空・海上決戦が生起する時期は不明である。

それまでどれだけ生き残り、国土防衛に貢献できるかが問題である。

◆米国、インド、オーストラリア、英国などが構築する「経済封鎖」(マラッカ海峡、スンダ海峡、ロンボック海峡~オーストラリア近海の封鎖ライン)への参加、このため、STOVL(F-35B)搭載の多機能ヘリコプター搭載護衛艦(いずも型)を保有

○統合ミサイル防空能力を向上させた新たな我が国のミサイル防衛

・当面、イージスアショア、空自のミサイル、陸自の中・短距離ミサイルなどの物理的打撃(精密ミサイルなどによる打撃)を主体にミサイル防衛を構築

・ゲームチェンジャーへの切り替え

これを5年から10年程度で電波妨害、電磁波装備(HPMW)、サイバー戦などを主とした電磁バリアーによるミサイル防衛に方向転換する。

これにレーザ兵器、レールガンなどを組み合わせて強化するとともに、既存のミサイルは最後の手段としてこれを保持する。

○陸海空自共に粘り強く生き残り、国土防衛を全うする

この際、空自は生き残り戦い続けるためにすべての民間空港に弾薬・燃料などを備蓄し、平時から日米で訓練を実施する。

また、海自艦艇や航空機が生き残り戦い続けるために、機雷やミサイル攻撃に対抗できるよう港湾・空港防護を強化する。さらに、広く分散できる態勢を確立する。

〇西日本地域に、統合兵站・輸送基地を構築する

この際、官民一体の統合輸送コマンドの創設が喫緊の課題であり、これを中核として統合輸送力の向上に努めるとともに、民間輸送力(予備自衛官等の積極的な採用を含む)との一体化を図ることは、防衛のみならず、防災の観点からも急がれる。

また、装備、弾薬、後方資器材などの整備、備蓄に努めることが必要である。

○産業動員法の制定

○船舶乗組員(特にフェリー)、港湾業務、飛行場(管制を含む)、道路公団などへの自衛隊OBの積極採用、また、船舶乗組員、パイロット、輸送トラックドライバーなどの即応予備自衛官化

国防動員法で動員された一部のゲリラ・テロなどに対しては有事と認定し警察や自衛隊総力を持って対処する。

民間防衛組織を構築するとともに、地下避難施設を構築する(平時は商業施設などとして活用)

○自衛隊の法定定員の完全充足化、自衛隊の組織・規模の拡充と増員

(4)敵基地攻撃能力(懲罰的抑止)については、長距離無人機による電磁波攻撃、電波妨害について検討する。また、小型核兵器の保有について検討を開始する

(5)国際的防衛協力体制の推進、特にインド・アジア太平洋地域の安全保障体制の強化、共同訓練の推進

3 まだチャンスはある!

従来の考え方にある陸自の戦略展開は極めて重要だがそれは準備行動だ。

クロスドメイン(領域横断)の戦いが重要と言いながら、海空優先と言って海空だけで戦うのか?

海空優先と叫ぶだけでは新しい戦闘様相の中で中国に勝てないだろう。むしろ中国から「生き残っているのかい」と言われるだろう。現実に目を閉じてはいけない。

ここに示したドクトリンの3本柱は、中国や米国に渡り戦略対話をし、議論を重ねてきた結果である。

議論をしてきたから1つの考えに集約しているとは限らないが、少なくともドクトリンを提示し、十分に議論する土俵は明示していると考える。

新防衛大綱では、装備という作戦・戦略を実現する道具は揃いつつあるという事は認められるので、もう一度防衛省や国家安全保障局などでドクトリンについて議論することを期待する。

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『人生の半分を「新聞なし」で生きてきた私が新聞の凋落問題に思うこと なぜそうなったか、を真剣に考えると…』(1/28現代ビジネス 高橋洋一)について

1/28阿波羅新聞網<特朗普:今年花费在非法移民的成本已达189亿美元 非法入境2577万人 非常荒谬!=トランプ:今年の不法移民にかかったコストは既に189億$になる 不法入国者の数は2577万人になる 非常におかしいトランプの言うのが正しい。日本も反日国からの流入を防がないと危ない。台湾有事・尖閣有事はありえますので。

https://www.aboluowang.com/2019/0128/1238196.html

1/28阿波羅新聞網<先收中共巨款再与美国合作!斯里兰卡这招让美大使喊赞=先に中国から巨額の金を借りたが、米国と協力!スリランカのこのやり方は米国大使を喜ばせた>中共は2017年下期にハンバントタ港の経営権を99年で買ったが、現地に軍事基地を造る野心は抵抗に遭っている。スリランカ政府は1/24から米空母の為に物資供給サービスを始め、米国大使を喜ばせた。

インドの“The Economic Times”によれば、「米国空母ジョン・C・ステニスは1/24からスリランカと臨時貨物運送計画に参加し、人民解放軍のインド・太平洋地域での活動が増えているのに鑑み、スリランカ政府は此の挙に出たのは、象徴的な出来事であり、中国の債務は未だあるが、依然として中国には抵抗している」と報道

空母の将校のJessica Andersonは「C-2運輸機はバンダラナイク国際空港と空母とを往復し、部品や道具、個人宛郵便、文具等を積み込んで空母に戻り、米国の海上作戦を実行するうえで助かっている。それがスリランカの物流も押し上げ、商業地域の中心は1月にスリランカの経済に2500万ルビーも貢献した」と述べた。

米国駐スリランカ大使のAlaina Teplitzは「スリランカ当局はインド・太平洋地域のあるべき姿が何であるかを既に表明した。また地政学を良く理解し、チャンスをモノにした。我々は互恵関係に基づき、このようなことが実現でき、物流協力にも署名でき、インド・太平洋を通る米国の軍用・商用船に大きな支援となるので、大いに喜んでいる」と述べた。

中国の持つ対外債権も中国経済が崩壊すれば、第三者に譲渡されるのでは。ハンバントタも手放すかもしれません。中国経済を締め上げることです。

https://www.aboluowang.com/2019/0128/1238187.html

1/27看中国<2020总统大选 蓝绿胜败的关键都是他(组图)=2020台湾総統選 国民党・民進党の勝利の鍵は彼の手に下の図のように柯文哲・台北市長が握っていると言いたいようです。彼が総統選に出るとは書いていません。ただ211万人のファンがいて、ネットで人気が高いと。

《TVBS》的最新世論調査(図は:看中国が自ら作成)

https://www.secretchina.com/news/gb/2019/01/27/883136.html

1/27希望之声<中共刚安抚老兵即批捕19人=中共は退役兵を宥めたがすぐに19人も逮捕を許可した>中共の1/25の公式発表は「検察は去年権利主張した19名の退役兵の逮捕を許可した」と。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/01/27/n2599378.html

高橋氏の記事は、直接国際関係に絡むものではありませんが、「南京」、「慰安婦」、「靖国」等火をつけて、中共の思惑通り日本政府を縛る役目を果たしてきた左翼メデイアの衰退ぶりを知って戴きたく取り上げました。

昨年1年間で222万部も減ったとのこと、かつ下の朝日新聞に関するブログによれば、朝日は昨年の発行部数568万部(押紙が2割とすれば、454万部)で、新聞事業は赤字とのこと。良い傾向です。売国新聞がまだこれだけ売れているのが不思議なくらいです。まあ、戦後GHQに洗脳され、その呪縛が解けない高齢者が読んでいるのでしょうけど。若者が読まないのですから、ジリ貧になるだけ。日経の磯山氏のようにジャーナリストは必要な存在と頭から決めつけるのも、上から目線を感じて不快になります。必要とするかどうかは読者が決めること。財務省や中共の提灯記事しか書いて来なかった新聞媒体では愛想を尽かされても仕方がないのでは。ジャーナリストと自称するからには真実報道を追求しなければ。それが捏造記事や役所の下請けになり下がっているのでは読む気もしないでしょう。そもそも真面に取材して書いているのか疑わしい。国際面で言えば、外国のTV、新聞、ネットを翻訳して紹介しているだけなのでは。それでしたら小生でもできますし、金も取らなくて済みます。やはり、付加価値を付けるべきなのに、今の記者はそれができていない。朝日の記者はネットで知る限りですが、傲慢で鼻持ちならず、事実に基づいた報道をしないと感じています。エビデンスなしの報道は報道の名に値しないでしょう。何を勉強してきたのか?まあ、勉強すればするほど馬鹿になる典型です。本質が理解できないのですから。

ブログ<朝日新聞は今日も反省なし。朝日新聞は戦争を煽った。 朝日新聞さん、誤報・捏造・偏向報道は止めましょう。慰安婦誤報の英文での謝罪をお願いします。>

http://khiikiyat.blog.fc2.com/blog-category-10.html

記事

30年、支障を感じたことはなかった

今回は、1月24日の現代ビジネスに掲載された磯山友幸氏の記事『新聞部数が一年で222万部減…ついに「本当の危機」がやってきた 新聞は不要、でいいんですか?』(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59530)を取り上げて、マスコミの現状と今後について、考えてみたいとおもう。なお、磯山氏は日経新聞出身であり会計関係の記事に強い書き手で、筆者もよく知っている。

この一年で新聞の部数が200万部以上も減少した、という新聞の凋落についての数字を記事の前半部で示したうえで、「本当に新聞は不要、でいいんですか?」と問うている。実際の結論部分は、

「そう、新聞が滅びると、真っ当なジャーナリズムも日本から姿を消してしまうかもしれないのだ。

紙の新聞を読みましょう、と言うつもりはない。だが、タダで情報を得るということは、事実上、タダ働きしている人がいるということだ。そんなビジネスモデルではジャーナリズムは維持できない。

誰が、どうやって日本のジャーナリズムを守るのか。そろそろ国民が真剣に考えるタイミングではないだろうか」

となっており、磯山氏は必要だと言いたいようだ。

この記事はかなり多くの人に読まれているが、反応を見ている限り、この結論には批判的な見方がかなり多いようだ。

たとえばジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「ピークの1997年と比べると4分の3に。いま起きてるのはビジネスの崩壊と、新聞ジャーナリズムの転換点という二つの危機だと思います。その意味で本記事の結論には必ずしも同意できない。」とつぶやいている(https://twitter.com/sasakitoshinao/status/1088576933300981762)。

筆者の意見を述べよう。そもそも筆者は、マスコミにとっては一種の危険人物であることを自覚している。本コラムでも、2017年11月20日付け「新聞・テレビが触れられたくない「マスコミの大特権」の話をしよう 「公正」を声高にいうクセに…」https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53563)などを筆頭に、マスコミにとって触れられたくない内容や「アブない」内容を書いている。

これらの記事の中では、マスコミがいま抱える主な問題として、①日刊新聞紙法、②再販規制、③消費税軽減税率、④国有地低廉売却を上げている(詳しくは上記コラムを読んでいただきたい)。

こうした問題を指摘してきた筆者なので、磯山氏を知っているからといって、同氏のコラムの結論に納得できるはずない。厳しくいえば、問題だらけのマスコミに自助努力(自浄努力)がなかったので、ネットという空間に新たな競争者が出現し、その結果、あえなく縮小均衡を迎えたのだろう、という感想と、マスコミの自浄努力が今後も期待できないのなら、これからもそれは進むだろうという予想しか出てこない。

このことは、筆者にすればはるか以前から分かっていたことである。実際、筆者は新聞を自宅で取らなくなってから30年くらいになる。人生の半分くらいは新聞なしで生活してきており、なんらそのことの支障を感じこともない。

役人時代にも新聞は取らなかった

筆者が官邸勤務をしていたときは、まさに新聞を読んでいない時期に重なっているが、仕事に差し支えることもなかった。

新聞を自宅でとらなくなってからも、筆者は大蔵省で広報の裏方のような仕事をしていた。旧大蔵省の場合、広報を担当する部署はあるが、事実上のマスコミ対策は各省に任されており、政策の根回しの一環として、一部官僚がマスコミ対策を行うことも当たり前であった。いわゆる「ご説明」「レク」と呼ばれるものである。

なにか新しい政策を打ち出すとき、その政策の担当部局の課長や課長補佐が、あたかも軍隊のように一糸乱れず整然と政治家、学者やマスコミに「ご説明」して周り、彼らの理解や支援を得て、国会を有利に取り運ぶのだ。

筆者も、課長や課長補佐時代に多くの「マスコミ対策」を行った。そのためのいち手段として、日頃から、マスコミへの「小ネタ」を提供していた。言い方は悪いが、いわゆる「鳩への豆まき」だ。

役所から見れば、マスコミ記者は「鳩」であり、その餌付けのために「豆をまく」という感覚である。なぜ「鳩」かというと、マスコミの記者は自分で考えることが少なく、記憶しようという努力も怠ることから、鳥並みである、というわけだ。

マスコミの方には申し訳なのだが、役人が「豆まき(レク)」をすると、かならず「紙」をくれといわれる。そうでないと、デスクが納得しないからという。なので、役人からみると、マスコミ記者は「ヤギ」にも見えた。「紙くれ」「紙くれ」というからだ(紙、とはその政策や発表に関する資料のこと)。

まだ「ヤギ」のようが「鳥」より賢いだろうが、いずれにせよマスコミにすれば気分が悪いだろう。しかし、実際に官僚のもとに来る記者のほとんどが、自分でものを考えようとしなかったし、官僚からのレクや紙に頼るばかりだった。

このようにマスコミを「操っていた」ので、新聞は読む必要がなかった。役所にある新聞で、自分があげたネタがどのように報じられたか、その結果を確認すればよかっただけだった。

もし、役所にとって予定外の記事がでることになっても、すぐに情報は入手できた。というのは、その新聞が出るまでに、他の新聞社が必ず役所に確認に来るからだ。「明日の〇〇新聞で、こんなニュースが出るらしいですが、そのニュースは本当ですか?」という感じで、だ。わざわざ他社の記者が知らせに来てくれるので、その新聞が出るまでに、対応方法や対策などの事前準備はほぼ済んでいる、といった具合だった。

結局、どのような場合でも、新聞から情報を得る必要がなく、逆に与える立場だったので、役人時代は新聞を取る必要はまったくなかったのだ。

ある体験から思うこと

いまは筆者は役人ではないが、現在でも新聞のほとんどの記事の出所は、新聞独自の一次情報ではなく、役所等の発表物や役人等のリークであるので、一次情報の発表物さえ押さえておけば、新聞を読む必要はないと思っている。

さすがに、役人等のリークは確認しようがないが、これまでの経験で、新聞記事の裏側はだいたい読めるので、わざわざ新聞をとる必要はまったくない。

おそらく、一般の人も、新聞が一次情報を報じているのではなく、何らかの機関や組織を経由した二次情報が中心であることを既に感じているだろう。さらに今では、ネットでの情報をもとにしたものも多くある。

磯山氏の記事へのコメントの中にも、「ネットで専門的な意見をいう人の記事をみていれば、新聞記事は読む必要ない」というものもあった。その中の一人として筆者のことが触れられていたのは、内心嬉しかった(そこに掲げられていた人は、元官僚の人が多かった)。

ハッキリ言えば、大手マスコミが書く標準的な記事くらいの内容ならば、筆者でも簡単に書け、それをネットで発信することも可能である。

しかも、筆者の場合には大手マスコミに意見が載ることもまずない。かつては、日経経済教室に執筆したこともある。もちろん日経から依頼されて書くわけだが、あるときから、さっぱり声がかからなくなった。まあ、『日経新聞と財務省はアホだらけ』という本を書くくらいだから、新聞業界にお呼びはないのは当然であるが。

あるとき、日経新聞に財務省の批判記事を書いたら、財務省側が反論を書くという話が来た。そこで、誰が反論を書くのか聞いたら、未定でこれから考えるとの反応だった。

後日確認すると、御用学者が反論を書いていたが、専門でもないので財務省が代筆したのだろう。筆者は再反論したかったが、日経の担当者から「もう日経では掲載できない」と言われて、その後は一切音沙汰なしだ。

役人時代には、まさか自分がネットで記事を書いたり、ネット上の報道番組などで情報発信をするとは思わなかったが、実際にはそれなりの収入になっている。

最大限に皮肉を込めて言えば、これも、マスコミの記事報道がたいしたことないおかげである。しかも、筆者が日経を締め出しになった理由からわかるように、多くの記事報道は役所の代弁そのものであり、事実でなく、読者にとってつまらない。

なにも改めないままならば…

要するに、これまでのマスコミは、役所や企業などの意見の発表手段を紙面や番組で事実上独占することで、存在意義を示せたわけだ。しかし、ネットの発達ともに、マスコミの独占が崩れて、競争に晒された結果、付加価値なしの低品質なものが多いことが誰の目にもわかるようになった――その結果、新聞(およびメディアの)凋落が起こった、というだけのことだろう。

一次情報を役所や政治家が発信するので既存マスコミは徐々に無用の存在になり、二次情報でも既存のマスコミは、冒頭に述べた①日刊新聞紙法、②再販規制、③消費税軽減税率、④国有地低廉売却などにより、付加価値なしで低品質になっているのは否めない。

例えば、新聞は財務省に過度におもねるから、日本の債務残高は世界一で財政危機という、ちょっと非常識なことをいまでも垂れ流している。2018年10月15日付けの『IMFが公表した日本の財政「衝撃レポート」の中身を分析する それでも消費増税は必要ですか』(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57978)といった本コラムが指摘してきた見方を新聞メディアが詳しく報じないのも、この話題がタブーとなっていることの表れだろう。一方で、日本財政破綻論者や、増税推進学者の意見はこれでもかというぐらいに載せており、財務省の巣窟に成り下がっているのか、と思うほどだ。

もうひとつ、皮肉を言わせてもらおう。前出の本コラムで書いたが、新聞社の財務諸表をみると、まるで不動産業かと見誤ってしまうくらいだ。その稼ぎは、歴史を遡れば本社の土地が国有地の払い下げであったことにも由来している。小ぶりな経営でよいのなら、多少は部数が下がっても、当分はマスコミ業を続けられるだろう。

その一方、森友学園の国有地の払い下げ問題で、筆者が「この土地は国有地だったので競争入札にすべきだった」と、本コラムで書いた(『森友学園に関する私の発言に、財務省が抗議してきたので反論しようhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/51201)が、マスコミはこのことについてはまったく言えなかった。自分のところでは随意契約で土地を払い下げでもらって、それがいまの本業の不振を補っており、自分達の給与になっているという意識があるからではないか。

いずれにしても、財務省や官庁におんぶに抱っこ、というのが大部分の既存マスコミの姿だ。今度は消費増税の軽減税率で、官庁にお世話になるのだろう。そんなところの出すニュースがつまらない、と読者が思うのは当然ではないか。

既得権にまみれた新聞社が従来より小さくなっても、ネットという手段があるので、一般人は特に何も困らなくなっている。既存の新聞社でなくても、一次情報の出所である役所や政治家が自ら情報発信する時代なので、情報入手は可能になる。

官庁や企業に頼らなくても独自の情報を取ってこれる記者や、一次情報に付加価値を付けられる健全なジャーナリストはやっていけるだろうが、一次情報の媒介者にしかなれない記者や、そうした情報だけで紙面を構成しているようでは、ますます「凋落」は進むだろう。さよなら、既存の新聞社。

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『プーチンの言う通り? 軍事的主権を持たない日本 米国への忖度で海兵隊の辺野古移転急ぐ安倍政権』(1/24JBプレス 北村淳)について

1/26facebook 中国观察 1/25― 記錄中國

這些土匪不是爹娘養滴,是石頭縫崩出來的,這些菜吃了會折壽。

これらの山賊は、人間から生まれ育ったのではなく、石から割れて出てきた者たちで、これらの料理を食べれば若死にする

https://www.facebook.com/jiluzg.5.0/videos/275578346472299/

1/27阿波羅新聞網<评论孟晚舟案惹议 加国总理宣布:驻中大使麦家廉下台=孟晩舟案件は議論を引き起こす カナダ首相は公表:John McCallumカナダ駐中国大使をクビに>トルドー首相は本日声明を発表、「昨晩John McCallumカナダ駐中国大使の辞任を求め、了承された。本案はすぐに効果を生じ、Jim Nickel駐中国公使が代理大使に就く」と。

John McCallumがクビになるのは当然。政治は司法に干渉しないというのを破り、「孟晩舟の米国引渡に反対し、法廷でも引渡に反駁できる、米国が引き渡しを取消せばよい」と言うに及んでは、大局を見ていません。今は米中の覇権争いの真っ最中で、自由陣営を代表するのが米国、一党独裁の共産陣営を代表するのが中国で、中共は技術窃取でも、悪いこと何でもありの国です。それを自由主義国のカナダ大使が応援するようではお終いです。金に転んだのか、この年でハニーは無理でしょうけど。

https://www.aboluowang.com/2019/0127/1237803.html

1/26阿波羅新聞網<习近平强调七大风险竟是一个 王岐山讲话为何非常荒谬=習近平が強調した7大リスクはなんと一つに 王岐山の講話はどうして非常に荒唐無稽なのか>7大リスクとは①政治のリスク②意識形態のリスク③経済のリスク④科学技術のリスク⑤社会のリスク⑥外部環境のリスク⑦党建設のリスクである。でもこの7つのリスクは全部政治のリスクに収斂される。誰がこれらのリスクに直面しているのか?主語は誰?或はこれらのリスクに直面している主体は誰?答えは「中国人民でもなければ、中国と言う国家でもない。中国共産党という執政党である。故に政治リスクは政権のリスクとなり、中共の一党専制政治が続けられるかどうかは大きな問題である。

1/23スイスのダボスで王岐山が講演した。「近年、各国の政策は内向きの傾向が明らかになり、国際貿易と投資の障壁は絶えず高くなり、一国主義や保護主義、民族主義が徐々に蔓延してきている。経済のグローバル化は歴史の必然であるのに・・・」と。彼の発言はネチズン間で議論を呼び、ある者は「中共のリーダーは只管空理空論を話すだけ、実質的な内容は全然ない、簡単に言えば、揺れている」、「中味の無い話やスローガン、レッテル貼りは共産土匪の一貫したやり方」、「どのくらい油の鍋をくぐって来たのか?皆古い油条(年寄り)ばかり・・・世界が騙されるのを恐れる」と。

https://www.aboluowang.com/2019/0126/1237744.html

北村氏の記事で、日本は米国の属国とありますが、それは別にロシアに言われなくたって分かるでしょう。これだけ日本全国に米軍基地があるのですから。では、属国を解消した方が良いのか?解消するとしたらどうすれば良いのかについては触れていません。物足りなさを感じます。やはり憲法9条の改正と核保有が属国解消の1stステップでは。属国解消と言っても、単独防衛はできません。敵国・中国が強大になり過ぎたため。欧州もNATOがロシアに対し、共同防衛しています。北村氏は政府批判するのも良いですが、キチンと自分の考えを打ち出した方が良いでしょう。

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米軍の普天間航空基地

プーチン大統領は、日露平和条約締結後に歯舞群島と色丹島が日本に返還された場合に、それらの島々に米軍基地が設置されるおそれはないのか? という議論に関して、「沖縄の辺野古米軍新基地の建設状況から判断すると、日本での米軍基地設置に関して日本政府がどの程度の主権を持っているのか疑わしい」と公の場で発言した。

プーチン大統領の誤解

ロシア側の解釈によると、「安倍政権が辺野古滑走路建設を強行しているのは、日本に防衛分野での主権がなく、アメリカの意のままに、日本国防当局、そして日本政府が使われているからである」ということになる。そのため、いくら安倍首相自らが「歯舞群島と色丹島が日本に返還された後に、それらの島々に米軍基地が建設されることはありえない」と明言しても、日本の防衛分野における主権者であるアメリカの確証ではない以上、ロシア側としては安心できないというわけだ。

だからと言って、日本がアメリカ側に確証を求めることはできない。もしも日本側が、トランプ大統領をはじめとするアメリカ側高官に「歯舞群島と色丹島に米軍基地を設置することは断じてない」と公約でもさせようものなら、それこそ安倍政権は防衛分野における主権を名実ともにアメリカに委ねてしまっていることを国際社会に宣言してしまうことになってしまう(防衛分野における主権は、国家主権のうちでも根幹をなす主権に他ならない)。

もちろん現実には、アメリカが日本から国防に関する主権を取り上げているわけではない。かつて日本は満州帝国から国防に関する主権を取り上げたが、その状況とは異なる。

安倍政権が辺野古移設を推し進めているのは、アメリカに強制されているからではない。たとえ沖縄県知事が断固として反対しようとも、沖縄の民意がどのようなものなのであろうとも、自らの決断と確固たる意志によって米海兵隊新施設を辺野古に建設しようとしているのである。したがって、プーチン大統領が危惧の念を表明したように、安倍政権は国防に関する主権を喪失しているわけではなく、国防に関する主権の行使として辺野古沖の埋め立てを強行しているのだ。

アメリカにとっての辺野古移設の価値

ただし、その主権の行使が軍事的に正しい判断に基づいているのか? と問うならば、答えは否である。

安倍政権は、国防に関する主権をアメリカに明け渡しているのではなく、軍事的に誤った前提に基づいて国防に関する主権を行使している。この点が、プーチン大統領の認識で修正すべき点といえよう。

安倍政権の軍事的に誤った判断とは、「アメリカ海兵隊ならびにアメリカ軍当局、そしてアメリカ政府が、普天間航空基地を辺野古新施設に移設することを、アメリカ軍事戦略の観点から極めて重要視している」と考えている点である。

「アメリカ軍事戦略にとって辺野古新施設の誕生は絶対不可欠である。そうである以上、すでに20年近くも滞っている辺野古滑走路を一刻も早く完成させなければ、米海兵隊が怒り、アメリカ軍当局が怒り、トランプ大統領が怒り、日米同盟が危うい状況に追い込まれる」──安倍政権は、そうした懸念があると考えるがゆえに、国内的には万難を排して、辺野古沖の埋め立てを強行しているわけである。

しかし、その懸念は杞憂である。普天間航空基地を辺野古新施設に移設することが、日米同盟を揺がすほどにアメリカ軍事戦略にとって重大な意味を持っているのならば、アメリカ軍当局、そしてアメリカ政府は20年近くも放ってはおかない。とうの昔にあの手この手の強力な圧力を日本政府にかけているか、日米同盟を終結させるかしているはずだ。

アメリカ軍事戦略にとっては、海兵隊の航空基地が普天間から辺野古に移ることなど、さしたる問題ではないということだ。

在沖縄海兵隊の戦力は低下する

現に、海兵隊関係者の中にすら、辺野古に誕生しつつある新施設は「普天間基地の代替物がなにもないよりはマシ、といった程度のものである」と公言している者がいる。

実際に、日本政府が埋め立てを強行して造り出そうとしている辺野古沖滑走路の長さを考えるだけでも、「ないよりはマシな程度」と考えられている理由は明らかである。

現在、海兵隊が使用している普天間航空基地の滑走路は2740メートルであるが、辺野古沖合に誕生するであろうV字型滑走路はそれぞれ1200メートル(オーバーランエリアを加えると1800メートル)しかない。

普天間の3000メートル級滑走路の場合、海兵隊が使用しているすべての航空機の発着が可能である。具体的には、F/A-18戦闘機、AV-8B垂直離着陸(VTOL)戦闘機、F-35B短距離離陸垂直着陸(STOVL)戦闘機、EA-6B電子戦機、KC-130空中給油/輸送機、MV-22ティルトローター中型輸送機(オスプレイ)、AH-1Z攻撃ヘリコプター、CH-53E重輸送ヘリコプター、UH-1Y汎用ヘリコプターなどである。

F/A-18戦闘機(写真:海兵隊)

AV-8B垂直離着陸(VTOL)戦闘機(写真:海兵隊)

EA-6B電子戦機(写真:海兵隊)

KC-130J空中給油/輸送機とF-35B短距離離陸垂直着陸(STOVL)戦闘機(写真:海兵隊)

AH-1Z攻撃ヘリコプター(写真:筆者)

CH-53E重輸送ヘリコプター(写真:筆者)

しかし、辺野古に予定されている1200メートル滑走路の場合、理論的には離着陸可能な固定翼機がないわけではないが、安全性確保という観点からは、実際には戦闘機や輸送機などの固定翼機の運用はできない。そのため辺野古航空基地は、現実にはヘリコプターとMV-22オスプレイだけを運用するための大型ヘリポートという位置付けに過ぎなくなる。

海兵隊のMV-22オスプレイ(写真:筆者)

したがって、海兵隊航空基地が普天間から辺野古に移ることは運用可能な航空機が減少することを意味し、常に地上戦闘部隊と航空戦闘部隊が両輪となって作戦行動を行うアメリカ海兵隊にとっては、大幅に作戦能力を削がれることになるのだ(MAGTF、本コラム「海兵隊の沖縄駐留に米軍関係者の間でも賛否両論」2018年10月11日、拙著『海兵隊とオスプレイ』参照)。

日本はやはり「アメリカの属国」なのか?

もっとも一般常識的に考えても、保有する航空戦力が低下することによって、沖縄の海兵隊の戦力が低下するということは容易に想像がつくところである。

それにもかかわらず、安倍政権は口をひらけば「普天間基地を辺野古へ移設することにより抑止力が維持される」と説明している。日本政府は“抑止力を維持するために”海兵隊の戦力を削ぐことが確実な、そしてアメリカ国防戦略においてもさしたる重要性を持たない、辺野古沖滑走路の建設を強行しようとするのであろうか?

おそらく日本政府は、いくら超高額兵器をアメリカから気前よく購入しているからといっても普天間移設問題を解決しないとアメリカ側の逆鱗に触れてしまい、日本政府が頼りきっている日米同盟が破綻してしまうのではないかと考えているにちがいない。これでは、国防に関する主権を制限されていなくとも、プーチン大統領が指摘するように、日本はアメリカの属国状態であることに変わりはない。

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『裏切者は誰だ! トランプの“森蘭丸”作成リスト 政権内で唯一の忠臣が暴露した「チーム毒蛇」とは』(1/24JBプレス 高濱賛)について

1/25facebook 中国观察   世界需要真善忍

〖欠薪的不抓抓讨薪的!!〗民众不能发言、不能上访、不能讨薪,不能维护自已权力,否则就被抓,中国已完全沦入黑社会,警察、军队、公检法等成了助纣为虐,维护腐败和邪恶的工具及保护伞,这样的政权还能长久天理都不容!!转自:推特心悦白云

[給料遅配を捕まえず給料要求者を捕まえる!] 大衆は発言できず、訴えることもできない、給与支払要求もできない、自分の権利も守ることができない、これらをすればすぐに逮捕される。中国は完全に黒社会に陥り、警察、軍隊、検察は弱きを挫き、強きを助ける組織になり下がった。腐敗と邪悪な道具や保護傘を守るため、このような政権は長期的に続くことができる…転載自由:ツイッター 心悦白雲

https://www.facebook.com/FaLunDaFa.net/videos/292487771409222/

1/25阿波羅新聞網<加拿大重磅宣布5G合作方 报告:中共对美构成严重威胁=カナダは5Gの協力会社について重大発表 報告:中共は米国に対し重大な脅威となる>カナダは華為の競争相手のノキアを5Gの協力会社とすると発表した。米国は最新の2件のレポートを発表した。一つは、華為とZTEは米国に重大な脅威を与えているので、米国政府はこの2企業に対し適切な行動を採るよう呼びかけたもの。もう一つは、Commission to Assess the Threat to the United States from EMP Attackのレポートで、中露はEMPを使ってインフラを麻痺させることを考えており、米国にとって巨大な脅威であるというもの。米国メデイア(NYT)は「華為は現在、欧州で築いて来た地位を一晩で失う危険がある」と報道。

中国はEMPを使って台湾とフィリピンに打撃を与える意図を持っている。

https://www.aboluowang.com/2019/0125/1237276.html

1/25希望之声<【美国政府关门35天】记录到此为止 川普宣布政府暂时开门三周=米国の政府機関停止は35日に 記録はここまで トランプは政府機関を開けるが3週間(2/15まで)だけ>1/25午後2時過ぎ、連邦政府の1/4の機関が35日も止まったままであるが、トランプ大統領はWHで、「米国の歴史の中で最長となった政府機関の停止を終わらせる。議会と合意に達して連邦政府は暫くの間開けておく」と発表した。この期間の未払い給与も払えるようにし、また両党の委員会で壁の審査を始めるように求めた。次に政府機関が止まるようなことがあれば、国家非常事態宣言を発動するかもしれない。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/01/25/n2595460.html

古くからの政治家は民主党であれ共和党であれ、アウトサイダーのトランプと意見が合わないでしょう。しかし、中国との貿易戦争を見れば分かる通り、ここまで強気で中国に対峙できる人は他にいないでしょう。中国の金やハニーに絡めとられている政治家ではまず無理で、かついろんな柵があって、それに縛られてしまします。素人のトランプだから、思い切って中国にも敵対できているのでは。

高濱氏の記事はやはり民主党寄りの記事になっています。ヒラリーやオバマの悪には目を瞑り、ありもしないロシアゲートを取り上げます。下火になった日本のモリカケと一緒で騒いでいるだけで何ら証拠が出て来ないのが両方の共通点です。騙されないように。

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米政府閉鎖が4週目、影響は全米に 炊き出しや就職説明会も。写真は米首都ワシントンで、食料の無料提供を行っている店の前に並ぶ連邦職員たち(2019年1月16日撮影)。(c)Jim WATSON / AFP 〔AFPBB News

トランプ大統領が「国境の壁」にこだわる理由

ドナルド・トランプ米大統領が政権発足3年目に入った。波乱含みでスタートした政権はこの2年間、まさにカオスの真っただ中を突っ走ってきた。

普通の大統領であれば、野党や世論の激しい批判を受ければ、政権運営安定化のために反対意見に歩み寄ったり、妥協を図ったりするものだ。

ところがトランプ大統領にはそうした意図も意思も全くなかった。

「自分こそは唯一正しい」「自分に票を投じてくれた有権者との公約は守る」

その好例が2016年の大統領選に公約に掲げたメキシコとの国境沿いに不法移民の侵入を防ぐための壁を建設する計画だ。

実はトランプ大統領は一時、この「国境の壁」を諦めかけたことがある。

ところがこれを聞いた超保守派でトランプ支持の政治評論家たち*1が猛反発。大統領は従来の方針堅持を決めた経緯がある。

*1=テレビ・ラジオを通じてトランプ支持層に圧倒的な影響力を持っているのは、保守派政治評論家のショーン・ハニティ、アン・コールター、ラッシュ・リンボー、ビル・オレイリー各氏。トランプ大統領はこれら評論家たちの助言を一番重視しているとされる。

同計画をめぐっては、議会民主党と激しく対立。

この建設費を盛り込んだ予算案に民主党が猛反対して議会を通らないのだ。そのために連邦政府機能がマヒ状態に入ってから30日を超えた。

大統領は最後には議会の承認を必要としない非常事態宣言を発動することをちらつかせている。しかし、民主党は今回の場合、非常事態宣言発動は憲法違反になると強気の構えだ。

混乱する事態について、大統領が悪いのか、それとも民主党に責任があるのか。国論は2分している。

33歳の近習が描く「トランプ大統領との異常な500日」

ドナルド・トランプという人物についてはすでにジャーナリストや学者、精神科医有志、ポルノ女優など各分野の人たちが分析してきた。トランプ政権で働いてきた閣僚やホワイトハウス高官たちも「回顧録」で触れている。

現職の大統領について在任中にこれだけの本が出たケースは初めて。これらの本を読んで浮かび上がってくるトランプ像はこうだ。

「唯我独尊。人の言うことは一切聞かない頑強親父。間違いを認めず、したがって謝ったり、訂正しない、因業ジジイ」

さらに言えば、自らの金銭欲、色欲、社会一般のモラル違反について(自分の恥部について微に入り細に入り暴露されようとも)、平気の平左でいられる頑強な精神の持ち主だということだ。

Team of Vipers: My 500 Extraordinary Days in the Trump White House by Cliff Sims Thomas Dunne Books, 2019

政権3年目に入ったこの時期に、大統領の下で500日を過ごした33歳の近習(きんじゅ)、クリフ・シムズ氏が「回顧録」を著した。

タイトルは「Team of Viper」(チーム・毒ヘビ)

「Wiktionary」によれば、「Team」の本来の意味は「共通の目的、達成すべき目標、やり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体」。

著者によれば、このタイトルは、ハーバード大学のドリス・カーンズ・グッドウィン教授が2006年に著した名著、「Team of Rivals」*2にあやかってつけたという。

もっともトランプ政権に参加したのは「Rivals」ではなく、一見忠誠を誓ったふりをして政権内でとぐろを巻く「Vipers」(毒ヘビ)だった、

*2=”Team of Rival: The Political Genius of Abraham Lincoln”(邦訳「リンカーン」上中下巻、中公文庫)。南北戦争、奴隷解放をめぐって血みどろな内戦を繰り広げる時期にリンカーン第16代大統領がウィリアム・スワード(国務長官)やサーモン・チェイス(財務長官)ら政敵4人を「挙国一致内閣」の主要閣僚に入れて政権運営する。

もともと米政界では年齢はあまり重要ではない。それでも30歳そこそこの若者がなぜ大統領の超側近として登用されたのだろう。

著者は25歳でニュースサイトを設立した逸材

シムズ氏は南部アラバマ州生まれ。アラバマ大学政治学部を卒業後、25歳で同州バーミンガムに地元の政治経済ニュースを発信するウエブサイト「イエローハンマー・メディア」を設立、その後ラジオ局も開設してニュース番組の司会を始めた。

2016年の米大統領選ではトランプ陣営に参加し、精力的な選挙活動を行った。

トランプ政権発足と同時にホワイトハウスのコミュニケーション担当の特別補佐官に抜擢された。

コミュニケーション能力に長けているだけでなく、いわゆる「爺キラー」。たまち大統領に気に入られて、2018年5月まで身の回りの世話から雑務まで受け持つようになったという。

いわば「トランプ信長」にとっては「森蘭丸」(森成利)的存在だったのだろう。

大統領は、レックス・ティラーソン国務長官の後任に起用したマイク・ポンペイオ米中央情報局(CIA)長官を補佐する国務省の重要ポストにシムズ氏を起用しようとしたともいわれる。

裏切者の大半は「共和党保守本流の牙城・党全国委員会出身」

大統領の寵愛を一身に集めたシムズ氏がホワイトハウスを去ったのは2018年5月。

辞めた理由についてシムズ氏は、ホワイトハウス内で上司はじめスタッフたちの妬みに嫌気がさしたことを挙げている。

(現在、コンサルティング会社を経営、大企業のCEO=最高経営責任者やメディア関係者に助言を与えているという)

「嫉妬の海を泳ぐのはもう嫌になった」と、親しい友人には漏らしているという。

所属したコミュニケーション担当部門でシムズ氏は共和党全国委員会からホワイトハウス入りしたスタッフたちとはことごとく衝突したという。

全国委員会出身者には、ラインス・プリーバス首席補佐官、ショーン・スパイサー報道官らがいたが、みな早々に辞任している。

そのシムズ氏が大統領から受けていた「特命」があった。

ホワイトハウスで働くスタッフを対象にした「Enemy List」(裏切者の名前リスト)を作成するから情報収集せよ、との大統領直々の命令だった。

政権発足直後からトランプ大統領の政策決定やその経緯について極秘情報が米主要メディアに漏れていた。

大統領としては漏洩している張本人たちを炙り出したい狙いがあったからだった。大統領はシムズ氏にこう命じた。

「周辺を徹底的に調べ上げ、情報を漏洩する裏切者の名前を見つけ出せ。私を裏切っている奴らの名前だ。俺はそいつらを処分する。奴らのようなヘビは追っ払う。日和見も例外ではない」

シムズ氏は本書の中でこう記述している。

「私は大変な経験をしていることに気づいた。私はアメリカ合衆国大統領のために裏切者を探し出し、リストを作るのを手伝え、と命じられていたのだ」

「何とホワイトハウスの中に、しかもウエストウィング(大統領府中枢)に裏切者がいるとは」

「私と大統領はウエストウイングで働くホワイトハウス職員をしらみ潰しにチェックしていった。大統領首席補佐官も各顧問も例外ではなかった」

「大統領は一人ひとりの大統領に対する忠誠心について質した」

大統領は常に「裏切者リスト」を胸ポケットに

大統領はシムズ氏の「査定」を聞きながら、大統領の紋章が印刷されているカードにスタッフの名前を殴り書きした。

リストは2種類、1つは裏切者リスト、もう1つはそうでないスタッフのリストだった。

「2つのリストに殴り書きされた名前は15人。そのうち10人は裏切者の名前。5人は裏切者ではないスタッフの名前だった」

「5人はすべて大統領選でキャンペーン活動に参加した人たちだった。裏切者のうち、直ちに解雇されたものもいたし、その後残ってはいたがやがて解雇されたものもいた」

「大統領はこの裏切者リストを常に胸のポケットに入れていた。裏切者は常に毒ヘビのようにホワイトハウスの中に潜んでいることを思い出すためだった」

シムズ氏は大統領の勤務中にはいつも側にいた。閣僚や政府高官との協議はむろんのこと、閣議、外国首脳との会談には同席していた。執務外でも大統領がウエストウイングにいるときには側で侍っていた。

「大統領は執務室の隣にあるプライベート・ダイニング・ルームでテレビを見ていた。まるで映画評論家のロジャー・イーバートがテレビを見るようにテレビをじっくり見ていた」

「トランプ大統領はテレビに映るセッティング、グラフィック、衣装、ライトニングに至るまでコメントした」

「もちろん政治評論家たちが大統領について良いことを発言したり、ホワイトハウス当局者たちが大統領を弁護するのを視聴するのが好きだった」

「大統領はむろん、フォックス・ニュースがお気に入りだったが、『フォックス・ニュースのグラフィックは何とかならんかな。(リベラル系の)MSNBCのグラフィックが一番いい』と私に言っていた」

ブッシュ元大統領の懐刀・ロブ氏は「まぬけ」

「フォックス・ニュースはしばしば政治評論家のカール・ローブ氏*3を解説者に起用した。同氏は盛んにヒラリー・クリントン元国務長官やトランプ氏をこき下ろした」

「それを聞いて大統領は『ローブは間抜け野郎だ。奴が言うとことはいつも違っているのにフォックス・ニュースはなぜ奴を使うんだ。ローブは選挙参謀として何億ドルも使っているくせに選挙という選挙に勝ったためしがない(2000年の大統領選ではジョージ・W・ブッシュ氏を勝たせている)。ところがそのことを誰も口にしない。奴はみな忘れてしまったと思っているが、俺は忘れちゃいない』」

*3=カール・ローブ氏はジョージ・W・ブッシュ大統領の次席補佐官を務めた。2000年大統領選ではブッシュ候補の選挙参謀として勝利に導いた。退官後は保守派コメンティターとして活躍。トランプ大統領には批判的立場をとっている。

ホワイトハウスにうごめく「エゴとアジェンダと復讐心」

シムズ氏は最初から本を書くつもりでトランプ政権で働いて500日間、毎日詳細なメモを書き留めてきたという。

その日あった出来事、大統領と交わした会話などを克明に記録してきたという。その意図は何か。

「リンカーン大統領は、意見の異なる、ある時は対立し合ってきたライバルを閣僚に入れ、『チーム・ライバル』を意図的に作った。これに対してトランプ大統領は『チーム・毒ヘビ』を作ってしまったのだ」

「われわれは働いた。われわれは戦った。われわれは自分たちのエゴをむき出しにした。われわれは自分たちの個人的なアジェンダと復讐心を持ち込んだ。われわれは冷酷だった。中にはグッド・ピープル(善人)もいたと思う」

「私はそれをこの目で見てきた。ホワイトハウスの情報を外部に漏洩した多くの連中と私とが違うのは、私は実名でその見てきたことを書き記したことだ」

トランプ政権全体が「チーム・毒ヘビ」ではないのか

トランプ氏がホワイトハウスに入った時、はせ参じた(あるいは三顧の礼を尽くして招かれた)人たちみなに大統領に対する忠誠心があったわけではない。

彼らは「自分たちのエゴとアジェンダと復讐心を抱いて集まった毒ヘビ」だったのだ。

奇異に感じるのは、シムズ氏は閣僚たちについては一切言及していない。政権発足当時任命された国務、国防、財務各長官らは2年以内に皆いなくなっている。

もしトランプ大統領がシムズ氏にティラーソン前国務長官らの大統領に対する忠誠心チェックをさせたらおそらく、その答えはネガティブだったに違いない。

その意味で、ホワイトハウスが「チーム・毒ヘビ」だったとすれば、トランプ内閣はそれに輪をかけた「チーム・毒ヘビ」ということになる。

「国境の壁」という引くに引けなくなった難題。背後に忍び寄るロシアゲート捜査・・・。

それよりも何よりも一網打尽にしたはずのウエストウィングの「毒ヘビ」は、実はフォギーボトム(国務省)やペンタゴン(国防総省)でむしろ増殖しているのではないのか。

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『台湾をめぐって何かが起きるかもしれない ほとんど恫喝、習近平の危うい台湾政策』(1/24JBプレス 福島香織)について

1/24阿波羅新聞網<前高官曝中南海严重误判 至少低估贸易战后果这个数 美商界强硬提三优先目标=前高官(前輸出入銀行総裁)は中南海が酷い誤判断をしたと暴露 貿易戦の結果を低く見積もる 米ビジネス界は強硬に3つの優先目標を掲げる>米国は真面目に貿易戦の損失について評価し、然る後米国は損失についてはコントロールできると考えた。米国の計算によれば、中国の損失は米国の8倍にもなる。米国は喜んでこの代価を受け取り、決心を下した。

米ビジネス界は中共との貿易交渉で強硬な3つの目標を支持している。①中共の構造問題の解決②強制技術移転の取消③中共のデジタル経済の管理監督の不合理な要求の解決。

クドローは「中国経済が下降しているのは、一部は米国の積極的な関税にあり、かつ鄧小平時代からの“市場経済を以て改革の基礎と為す”というのが誤った方向に向き、“政府を以て主な計画経済と為す”としてしまったから。国営企業を生き延びらせるため、お金を失うことを惜しまず、借金に借金を重ね、これらは皆害を与えるため、資本が次々に中国から離れるようになっている」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0124/1236764.html

1/24阿波羅新聞網<孟晚舟效应 各国警醒!华为董事长表态撤出西方 美国防部:共军正针对美国=孟晩舟効果 各国が目覚める! 華為会長は西側から撤退を表明 米国防省:共産軍は米国に挑戦している>華為は益々多くの国から疑いの目で見られるようになった。米国のトップの大学は華為製品を使わないようにし、他の中華資本である中共企業の製造した電信設備も米国の金は使えなくなった。先日フランス議会は1つの法案の修正案を通し、中国資本の電信設備を制限するようにした。フランス外相は「既に危険は察知、時期が来れば、必要な措置を採る」と。

華為の会長の梁華は最近「ボイコットに遭い、恐らく西側市場から撤退する」と述べた。香港城市大学政治学前教授鄭宇碩は「中共は孟晩舟の件で、カナダに圧力を加えるのは難しい」と。米国国防省は「米国のスペース軍の優勢に、中共軍は衛星破壊ロケットの訓練をしている」と。

https://www.aboluowang.com/2019/0124/1236778.html

1/25阿波羅新聞網<美商务部长警告美中达成贸易协议仍非常遥远=米・商務長官は米中貿易協議の合意は遙かに遠いと警告>劉鶴が今月末に訪米、貿易交渉するが、ロス商務長官は1/24CNBCのインタビューを受け、「米中の貿易協議で合意は依然として遙かに遠いところにある。驚く話でもない」と。「米中間には多くの問題があり、トランプ政権は構造改革を促し、或は懲罰を課して初めて米中は正常な貿易関係になると思っている。米国は合意を願っているが、双方の思い通りにならないと。3/2の期限を変えるかについて、前もって判断するのは難しい。しかし、期限が来たら、トランプ大統領と米国交渉団は厳粛な気持ちで討論して、関税上げの結論を出すだろう」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0125/1236802.html

1/25facebook 中国观察 Keming Xu 投稿

胡錫進:把台灣搞窮有利於統一

請台灣人記住這個人,記住牠說的話。

也請香港人記住這個人,牠說的話同樣會用在香港身上。因為,不把香港搞窮,不把香港的錢貪光用光,不把香港搞亂,牠們是不舒服的,是不會善罷甘休的!

胡錫進:台湾を貧しくして、統一に有利にする
台湾人はこの男を覚えておいて。彼が何を言ったか覚えておいてください。
また, 香港人もこの男を覚えておいてほしい。彼が言ったことは香港でも行われます。なぜなら、香港を貧乏にしなければ、香港のお金を使いつくさねば、香港が乱れなければ、彼らは不快で、 心が落ち着かない!

人の不幸を願う中国人と朝鮮半島人のDNAを余すところなく見せてくれます。「朱に交われば赤くなる」ので近づかないように。座標軸がずれることになります。

さて、福島氏の記事ですが、習近平だったらやりかねません。日本はまず①日台交流基本法を制定し、有事の際の支援の範囲を明確にしておくこと。勿論平時のことも定めるべきですが②沖縄県は愚かにも基地移転の県民投票をするようですが、それなら海兵隊を台湾に移設して貰うのも投票で聞いてみたら。元々地方自治体に国防や外交権限がないのに聞くのでしょう。それならついでに台湾のことも聞いたらどうでしょう。まあ、台湾国民がどう思うかは分かりませんが。

日本人は平和ボケから脱しませんと。国は守れません。北の一部と化した韓国の醜い嘘のオンパレードに有効な情報戦を展開していますか?正義が必ずしも勝つわけでないことを狡賢い中国人・朝鮮半島人は気付いています。彼らはしつこく嘘をつき通し、世界にアピールして、日本人が諦めるのを待っています。その都度、ボールを打ち返していかないと、「南京」や「慰安婦」と同じになります。日本人が覚醒して、怒りを保持し続け、反論していくことが大事かと。

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台湾旗(資料写真)。(c)MARVIN RECINOS / AFP〔AFPBB News

(福島 香織:ジャーナリスト)

習近平が2019年初頭の「台湾同胞に告げる書」40周年記念行事で発表した台湾政策がかなり激しい。恫喝を交えながら一国二制度による「平和統一」を台湾政府に迫る内容だった。

もちろん、江沢民の台湾政策(江八点)の方が、武力統一を強調していたという意見はあろう。だが、江沢民は「できるだけ早く」といった抽象的な期限しかいっていない。一方、習近平の演説には、あきらかに自分の代で台湾との統一を実現するという強い意思が感じられ、しかもそれをやりかねない中国内外の情勢も見てとれるので、怖いのだ。

この脅迫めいた呼びかけに蔡英文はきっぱりと反論。はっきり「92年コンセンサス」(中台が「一つの中国」原則を確認するという合意)を認めない立場を強調した。昨年(2018年)の統一地方選の惨敗で、党内外から批判を受けていた蔡英文は、その対応により支持率が盛り返した。やはり恫喝は台湾人の反感しか呼び起こさない。

だが、蔡英文政権の支持が上がると、中国との対立姿勢がなおさら先鋭化してくるだろう。しかも米国も台湾に急接近。今年、台湾をめぐって何かが起きるかもしれない、という予感に満ちている。

中国・北京の人民大会堂で開催された、中国が台湾に平和統一を呼び掛けた「台湾同胞に告げる書」の発表40年を記念する行事で、演説する習近平国家主席(2019年1月2日撮影)。(c)Mark Schiefelbein / POOL / AFP〔AFPBB News

歴代指導者が発表してきた台湾政策

習近平の台湾政策とはどういったものか。その前に、習近平が大晦日に行った恒例の「新年のあいさつ」で、必ず冒頭に入れていた香港、マカオ、台湾同胞および海外華僑同胞への祝賀が入ってなかったので、おやっ? と思った人も多かっただろう。一部では、香港、マカオはもはや取りたてて挨拶するほど特別な存在ではない中国の一地方都市に成り下がったからだ、と囁かれた。では、台湾も無視していいほど中国化が進んでいると思っているのか。昨年の台湾統一地方選では与党民進党が惨敗で、蔡英文は党首を引責辞任、行政院長の頼清徳も辞任しており、蔡英文政権など相手にせずともいい、と思ったのか、などと話題になった。

だが年明け1月2日、習近平は「台湾同胞に告げる書」40周年記念行事で台湾に対する強烈なメッセージを発する。

「台湾同胞に告げる書」は1979年1月に鄧小平が発表した国共内戦後初めて中華民国に対し軍事的対峙を終結させ平和統一を呼びかけた文書である。その後、歴代指導者は必ず任期中に自分なりの台湾政策を発表してきた。1981年全人代常務委員長だった葉剣英が発表した「台湾平和統一に関する九条方針政策」(葉九条)や、83年に鄧小平の6つの主張(鄧六条)、1995年江沢民が発表した「祖国統一大事業促進を完成し奮闘を継続する」ための8項目(江八点)、2008年暮れに胡錦濤が発表した「手を取り合って両岸の平和的発展を推進し、中華民族の偉大なる復興を一緒に実現する」ための6項目(胡六点)だ。

江沢民の江八点は武力行使を放棄しないことを強調。だが当時の台湾総統・李登輝が両岸の政治分離の現実や民主促進など6つの主張を含む反論(李六点)を発表し、これに怒った江沢民が武力威嚇姿勢を打ち出して台湾海峡危機を引き起こした。

一方、胡錦濤は胡六点で両岸の平和的発展に重点を置き、台湾の現実を考慮した対話や融和政策を呼びかけた。もちろん胡錦濤政権は台湾が独立を宣言した場合に非平和的手段を取ることを合法化する「反国家分裂法」(2005年)を制定し、それをもって対台湾強硬派とみなす人もいるだろうが、これは当時の陳水扁政権に独立宣言をさせないことを目的としており、本当の狙いは現状維持であったと見られている。だが、結果的に親中派の馬英九政権を誕生させ、胡錦濤政権時代が一番台湾人民の心を中国に引き寄せ、中台統一に一番現実味が出た時期でもあった。

「習五条」から伝わる習近平の野望

さて習近平は台湾政策として5項目(習五条)を挙げた。簡単に内容をまとめると、以下のようになる。

(1)平和統一の実現が目標。台湾同胞はみな正々堂々とした中国人であり、ともに「中国の夢」を共有できる。台湾問題は民族の弱さが生んだもので「民族復興」によって終結する。

(2)一国二制度の台湾版を模索。92コンセンサスと台湾独立反対という共同の政治基礎の上で、各政党各界の代表者と話し合いたい。

(3)一つの中国原則を堅持。中国人は中国人を攻撃しない。だが武力行使放棄は約束しない。外部勢力の干渉と少数の台湾独立派に対しては一切の必要な選択肢を留保する。

(4)経済融合を加速させる。両岸共同の市場、インフラ融合を進める。特に馬祖・金門島のインフラ一体化を推進する。

(5)台湾同胞との心の絆を強化。台湾青年が祖国で夢を追い実現することを熱烈歓迎。

武力行使放棄を約束しないという恫喝表現はじめ、江八点でも使われている表現が多いが、江八点よりも激しく感じられるのは、全体の文脈ににじみ出る、自分が権力の座にいるうちに何としても台湾を併合してみせるという意欲だろう。

たとえば前言で両岸関係を振り返るにあたって「70年来」つまり建国以来という表現を5回以上繰り返し、過去の指導者の台湾政策の流れにほとんど触れず、自分の意志を強調し、いかにも自分こそが建国以来の中国人民の願いであった台湾統一を実現する当事者たらんという文脈で「祖国統一は必須で必然」と強く訴えている。しかも、習近平が2049年までに実現すると掲げている「中華民族の偉大なる復興」プロセスで台湾同胞は欠くことができない、としている。「中華民族の偉大なる復興」は習近平個人独裁確立とセットでタイムテーブルが設定されていることを考えれば、そこに自分の任期中に台湾統一を実現させたいという野望が見て取れるだろう。

また「一国二制度」を台湾に適用する考えは鄧小平から続いているものだが、鄧小平時代の「一国二制度」と今の「一国二制度」が指す状況は全く違うだろう。「一国二制度」は今の香港の現状をみれば、決して2つの違う政治・経済システムが1つの国家の中で運用されているという意味にはなっていない。香港はほとんど完全に中国化され、司法の独立も経済の自由も「共産党の指導の下」という枠組みの制限がついている。共産党が許す範囲の司法の独立であり、経済の自由であり、自治である。もはや特別行政区の「一国二制度」は中国国内の自治区の自治と同じで、完全に意味のないものになっている。なので、習近平がいくら「統一後の台湾同胞の私有財産や宗教信仰、合法権益は十分に保障する」と言っても、それが嘘であることは香港を見ればわかるのである。

また江沢民も使った「中国人は中国人を攻撃しない」という表現も、台湾人自身の過半数から8割前後が「自分は台湾人であって中国人ではない」というアイデンティティを持っている現状では、台湾にとって何の安全の担保にはならない。むしろ中国人は中国人を攻撃しないが、台湾人ならば攻撃する、というニュアンスすら感じる。習近平が打ち出した台湾政策は、表現こそ江八点と共通点が多いが、全体の文脈としては、台湾に対する恫喝度合いはずっと強い印象を受けるわけだ。

さらに言えば、江八点が発表されたときの台湾は、稀代の老獪な政治家と呼ばれた李登輝が国民党現役総統の時代であった。李登輝 VS 江沢民であれば、政治家の力量とすれば間違いなく李登輝が上だろう。台湾海峡危機が起きたとき、堂々と張りあえた李登輝政権の台湾と比較すれば、政権としての力量は各段に劣る今の民進党・蔡英文政権が、江沢民時代よりずっと軍事的にも経済規模としても強大になった中国からの恫喝を交えた圧力に対抗し続けられるか、という部分もあろう。

蔡英文政権は毅然と反論

もちろん、この習五条に対して即日、蔡英文政権は毅然と反論し、明確に「一国二制度は絶対に受け入れられないことは台湾の共通認識」と拒否し、92年コンセンサスについて「終始認めたことはない」との立場を久々に言明した。

さらに台湾の人材、資本を大陸に吸収するような中国利益のための経済統合に反対し、台湾ファーストの経済路線を主張。国際企業に「台湾」名称を使うなと圧力をかけたり、台湾の友好国に札束で断交をせまるやり方を批判し、どの口で台湾同胞と心の絆とかいうのかと言わんばかりの拒絶を示した。

また「民主的価値は台湾人民が非常に大切にしている価値と生活様式」「大陸も民主の一歩を勇気をもって踏み出したらどうか」と呼びかけ、中国が民主化しない限り統一はありえない、という姿勢をはっきりさせた。

蔡英文は今までは現状維持を心掛けるあまり、中国に対する姿勢は慎重になりすぎた傾向があり、そのせいもあって昨年の台湾統一地方選挙で与党惨敗の結果を招いたとして党首職を引責辞任した。今回は習近平の恫喝的な台湾政策にきっちり反論できたおかげで、多少は失地を挽回できたわけだが、それでも2020年に総統再選の目はほとんどなく、民進党内の団結も揺らいでいる。

「9」がつく年には乱が起きる?

習近平は習五条を発表した2日後の中央軍事工作会議では「軍事闘争準備」を呼び掛けており、あたかも台湾武力侵攻への準備を固めているような印象も与えている。蔡英文の反論を受けて中国世論には台湾武力統一論が再び盛り上がってきた。

実際に、中国が台湾に対して武力統一を行使する能力があるかどうか、といえば、米国が台湾の民主主義と独立性守ることが自国の利益であると考えている以上、台湾に手を出せば米中戦争に発展しかねず、中国に今、米国と本気で戦える意思や能力があるかといえば「ない」とほとんどの人が思うだろう。可能性としては非常に低い。

だが、ペンタゴンが発表した「2019年中国軍事パワー」リポートでは、「中国の巡行ミサイルなど打撃兵器はすでに米国など西側先進国と同水準」「中国の兵器システムの一部の領域は世界最先端水準」「解放軍は自軍の戦闘能力に自信を深めており、最終的には中国指導部に部分戦争を発動するリスクを侵させうる」といった分析を出している。この場合の「部分戦争」として一番想定されるのが台湾と一般にはみられている。

このリポートに関してペンタゴン関係者がAFPなどに寄せたコメントの中には「最大の心配は、中国が技術的成熟や軍制改革の実施を行い、解放軍の実力を理解してきたとき、中国が1つの臨界点に達すれば、軍事力の使用で地域の衝突問題を解決しようとすることがありうること」「北京の解放軍実力に対する自信の度合いによっては、軍事力による台湾統一という選択肢を取らせる可能性がある」というものがあった。米国防関係者の中には中国による台湾有事を現実感をもって予想している人はいるのだ。だからこそ、米国は台湾に急接近しているということだろう。

中華文化圏には「逢八必災、逢九必乱」というジンクスがある。8がつく年には厄災があり、9がつく年には乱が起きるという都市伝説だ。1969年珍宝島事件、1979年中越戦争、1989年天安門事件・・・。杞憂であればと心から願っているが、必乱の2019年に台湾問題は最も警戒すべきリスクの1つかもしれない。

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『やりたい放題の時代が終わった中国でのビジネス 経済成長一辺倒を脱し、「法治」国家を目指す中国』(1/22JBプレス 姫田小夏)について

1/23阿波羅新聞網<哈专家:中亚 反中共浪潮背后推手并非西方=カザフの専門家:中央アジア 反中共のうねりを裏で動かしているのは西側ではない>カザフの学者は、「キルギスの最近の中共への大規模抗議集会は、反中共のうねりが中央アジアにおいて益々激烈となっていることを示す。しかし、その背後で動かしているのは、ロシアの言う米国や西側ではない」と考えている。

ロシア・プラウダネットは「我々も不愉快。カザフは北京への圧力のかけ方を探し出してくれた。カザフも反中感情が増している」と発表。カザフの政治学者・カトー・マムラモラフは「キルギスでの民衆の抗議集会は当局に北京の債務問題を解決するよう促し、北京に土地を奪われ、中国人にキルギス国籍を与える問題についての不満が爆発した。カザフでも普通の市民の反中感情は相当悪くなっている。カザフでは2016年に反中大規模集会が開かれた。歴史的な問題もある。カザフと中央アジアの国は中国とずっと戦争していた。ソ連時代の1960年代カザフのジャーランアシカリ湖で中国と武装衝突が起きた。ソ連はわざと中央アジア国家に、幼児教育、芸術作品、文化書籍に反中共の種を忍び込ませた。しかし最も大きいのは、中央アジアにおいて北京の影響力が増したためである。中央アジアの国のエリート達は、民衆を裏で操って、デモを行わせ、北京に圧力をかける(中国人を長く住まわせない)」と述べた。

ロシアも旧ソ連領に土足で踏み込んでくる中共に腹が立っているのでしょうが、味方が少しでも欲しいため我慢していると思われます。中共が良くやるように官製デモで中国人を追い出し、金も踏み倒せば良いでしょう。

1/17キルギスの首都ビシュケクで行われた反中共大規模集会

https://www.aboluowang.com/2019/0123/1235957.html

1/23阿波羅新聞網<首曝重磅内幕:张首晟15岁便成为北京棋子 还有一大批=初めて重大な内幕が明らかに 張首晟は15歳で北京の手駒に 他にも沢山いる>外界は、「張首晟の死と米国の中共が実施していた海外の科学技術人材の徴募への調査とは関係がある」と見ている。米国にいる前中共官員は「張首晟は深く嵌まり過ぎた。1978年に15歳で復旦大学の物理学系に入学、その日から彼は中共の西側技術窃取戦略の一部となった」と述べた。

前中共統戦官員の程千遠は「70年代末から80年代初めに鄧小平は改革開放したが、目的は専制政権を救うことで、共産党政権を崩壊させないことであった。彼らはその時に一つの計画を定めた。エリート技術者を西側に留学させることであり、今は“千人計画”と呼ばれる。ただ、昔は明確な名称は持っていなかった。ただ、西側へ留学させて技術情報を窃取させようとしてきた」と述べた。

殆どの人は知らないが、復旦大学のキャンパス内に、かつて神秘的とされた原子力の学科があった。機密保持の為、物理二系と呼ばれた。学生の成績が最高点の者が集められ、入ってからの栄誉は非常に大きい。当時の物理二系は全国の優秀な学生かつ家庭に問題が無い者が集められ、多くの紅二代が入った。

程千遠は「張首晟は1978年に15歳で中学卒業し、復旦大学の物理二系に入学、1年後に選抜されてドイツに留学、1年後には米国に渡り、楊振寧教授に直接指導を受けた。彼はスタンフォード大学でテニュアを取得し、数年前に清華大学の高等研究所に招かれ、毎年北京で学生たちの指導に当たった。しかし、西側は“千人計画”に警戒するようになった。中共とソ共の最大の区別は、中共の虚偽性がソ共より遙かに強いこと。毛沢東はそれを用いて国民党に勝った。西側から技術を盗むのは昔からの中共内部の明確な目標である。最近中共は“千人計画”の名を薄めようとしているが、実態は何ら変わらず、進行中である。

日本の企業と大学は大丈夫か?張首晟のような学生や学者が日本にうようよいるのでは。お帰り頂くのが良いでしょう。

https://www.aboluowang.com/2019/0123/1236062.html

1/23サンケイビズ<2兆3000億ドル失われた2018年 数字に見る中国株投資家の苦境>中国の2018年GDPが6.6%増なんてありえないでしょう。GDPが増えていて何故株価が230兆円も消失するのですか?あり得ないでしょう。明らかに中国の公表数字は出鱈目です。

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190123/mcb1901230958023-n1.htm?utm_source=coins&utm_medium=push&utm_campaign=COINs

1/24facebook 中国观察 1/23世界需要真善忍 投稿

【新疆穆斯林再被转移至江西当廉价劳工】
新疆伊犁哈萨克族人,年初被当地政府转往江西南昌,受聘于中国航天集团旗下一军方企业,他们在下班后被要求学习汉语,甚至被要求加入中国共产党。海外维吾尔组织披露,在中国黑龙江,有来自南疆的维吾尔族人,被强制充当廉价劳工。
记者/乔龙 转自:推特自由亚洲电台

[新疆のムスリムは、再び江西に移され、安い労働力としてこき使われる]
新疆のイリのカザフ人は, 年初めに現地政府から江西の南昌に移され、中国の航天グループ傘下の軍事企業に雇われ、仕事後には中国語を学ぶように求められ、甚だしきは中国共産党に入党を要求された。海外のウイグル人組織は、「中国の黒竜江省にも、南部新疆からのウイグル人が, 安価な労働力として働くことを強制されている.」と明らかにした。
記者/喬龍 転載自由:ツイッター自由アジアラジオ

民族差別をする漢民族。かつ自由を認めない共産主義。二つが相まって悪の世界を作っているという事。早く経済を崩壊させねば。

https://www.facebook.com/FaLunDaFa.net/videos/571354276609980/

この人民日報記事は、下の石井先生の記事に嘘で先制パンチを浴びせようとしたところ、中国ネット民から逆にパンチを食らったというもの。徐々に中共の嘘も中国人に効かなくなってきているという事でしょうか?それに引き換え、日本は未だ左翼メデイアを信じている人が多すぎるのでは?愚かです。

Facebookの1/23八重山日報記事

1/22東京の霞が関で開催された国際問題研究所主催の石井望先生の尖閣研究講演の記事。仲村覚氏の解説。

◎尖閣諸島が史料にでてくるのは、1543年からのチャイナの史料。しかし、それは台湾北方諸島のことであって、現在の尖閣諸島ではない。
◎1700年代のチャイナの史料では、国境は大陸沿岸になっており、尖閣諸島はその外に位置している。
◎一方、朱印船時代に日本が使っていた地図は、現在のグーグル地図とくらべても遜色が無いぐらい正確に尖閣諸島の位置を把握している。
◎どれだけ史料を調査してもチャイナに有利な証拠は一つも出てこない。
◎尖閣の歴史戦は100対0で日本の圧勝!

中国は「清官三代」の言葉が示すように、歴史的にずっと賄賂社会です。多分、隋の科挙試験の前からあったのでは。別に中共が政権取ってからではありませんが、何清漣に言わせれば、中共になってから賄賂が量・質共に急拡大したとのこと。林語堂(1895年~ 1976年)は『中国=文化と思想』の中で、「中国人はすべて申し分のない善人であり、・・・中国語文法における最も一般的な動詞活用は、動詞『賄賂を取る』の活用である。すなわち、『私は賄賂を取る。あなたは賄賂を取る。彼は賄賂を取る。私たちは賄賂を取る。あなたたちは賄賂を取る。彼らは賄賂を取る』であり、この動詞『賄賂を取る』は、規則動詞である」と書いたそうです。如何に中国人にとってなじみのある言葉かという事です。

姫田氏は習近平の腐敗撲滅を買っているようですが、単なる政敵潰しに使っているだけで、評価するには値しないでしょう。また法治に切り替えていると書かれていますが、米中貿易戦で非関税障壁が槍玉に上がり、少しはしおらしく見せようというだけのこと。「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」という民族ですから、のど元過ぎれば元に戻ると思います。中国人に西洋人の近代的な思想・哲学・価値を求めても、発想が古代のままなので無理と言うもの。西太后と何ら変わりません。中国は封じ込めておくに限ります。

記事

川の清掃の様子。中国では環境保護や景観の美化の徹底した取り組みが進んでいる(筆者撮影、以下同)

中国のビジネスには、日本にはない自由滑脱さがある――。中国に出張したり駐在している人から入ってくる現地情報には「中国ではビジネスがやりやすい」という評価が多かった。

なぜ“自由”だと感じるのか。その大きな理由は、法律や規制の運用にグレーゾーンが存在することだ。内外の企業が法律や規制の文言を「これならやっても問題ないだろう」と解釈して、スピーディーにビジネスの規模を拡大していった。

トラブルに直面しても、影響力ある人物が後ろ盾になってもみ消してくれた。規制に縛られているが実は抜け道もあるという“不思議なバランス”が、社会主義体制下の中国経済に弾みをつけていた。ある意味、“アジア的な混沌さ”の賜物(たまもの)と言ってもいいかもしれない。

だが近年、上海ではこのカオスがすっかり薄れた。中国で働くある日本人は「地方都市でも同様の傾向にある」と指摘する。中国では、かつては当たり前だった“やりたい放題”ができなくなりつつあるということだ。

「大物」を後ろ盾にした抜け道も

例えば、営業許可証。中国では企業活動に欠かせないライセンスである。外資進出が始まったばかりの頃は外資の投資が規制される業種が多かった。とくに教育や出版、報道などの業種は、規定通りに申請しても認可してもらうことが難しかった。そのため日系企業は、「中国企業からライセンスを借用したり、あるいは大物人物を後ろ盾にするなど抜け道を利用して経営に乗り出した」(中国の大手法律事務所)という。

また、かつては法律違反を指摘されて当局が踏み込んできても、「上層部で話をつける」とか「金品を持たせる」といったやり方で、その場を“なあなあ”で納めることができた。「中国でのビジネスには人脈が不可欠」と言われたのは、そのためだ。

だが、その状況が変わってきた。外資の参入を規制する業種が減少し、“正攻法”で参入できる領域が増えてきた。人脈が必ずしも必要ではなくなってきたというのだ。

教育や出版の分野でも徐々に変化が現れていると聞く。抜け道を利用した過去の違法行為を摘発する動きもある。華北地区のある駐在員は、「中国で実績のある教育施設が、今になって当局からの取締りを受けている」と話す。従来の“抜け道を利用するビジネス”は通用しなくなりつつあるということだ。

「経済成長一辺倒」がもたらした“やりたい放題”

企業の環境対策も変化を迫られている。

かつて中国は、先進国と比べて環境規制の法律が整っていなかった。だからこそ日本を含む外資製造業の対中進出が進んだといえる。だが、近年は環境面での法整備が進み、取り締まりが厳しくなった。

環境負荷を低減する設備製造に携わる、江蘇省の日系企業管理職は次のように話す。

「環境基準に達しない企業は、ブラックリストに企業名と違反事項を記載され、政府のウェブサイトで公示されます。指導を行っても改善されない場合は罰金です。無錫市の中国企業は、9日間の排出基準違反で1日当たり30万元(約480万円、1元=約16円)、合計270万元(約4,320万円)の罰金という厳しい処分を受けました」

これまでは経済成長率を高めることが、地方役人の人事考課の対象だった。中国政府の“経済成長一辺倒”がという姿勢、地方の役人と結託した“やりたい放題”をもたらし、環境汚染を生んだともいえる。

だが、丸紅(中国)有限公司経済調査チームの鈴木貴元氏は、「中国政府にとって、経済成長率を追い求めることはもはや大きな目標ではなくなりました」と語る。中国政府は共産党支持の持続という面からも「経済成長率ではなく、技術世界一、環境対応で先進国にキャッチアップといった総合的な経済力の強化を求め始めています」(同)という。

タクシー内での喫煙も、もはやNGに

袖の下が通用しない

中国のいたるところで大改革が進行している。最近は「徴税」も厳格になってきた。

従来、中国では個人や零細法人の脱税行為は野放しにされてきたところがあった。所得税を払わずに済ませたり、所得申告をごまかして課税額を低くすることも日常茶飯事だった。

しかし、最近はそうはいかなくなった。上海で日本人を雇用する自営業者はこう話す。「現地採用した日本人社員の就労ビザの更新を行ったところ、当局から『次回以降は、本人の納税証明書を添付しないとビザを発給しない』と通告されてしまいました。以前とはまったく対応が違います」。

かつては法律のグレーゾーンは、“当局の役人の裁量”に任せられていた。企業側は、主管当局の役人が「目をつぶってやる」と言ってくれることを期待して接待し、金品をつけ届けた。あるいは、役人に理不尽な言いがかりをつけられないようにするためにも、贈賄を習慣化させた。その結果、中国は世界に名だたる腐敗国家になってしまった。

中国でこれだけ腐敗が蔓延したのは、役人の裁量に委ねるというグレーゾーンが存在したことが大きな要因だった。グレーゾーンがある限り役人の権力は肥大化する。これを放置すれば、政権基盤を揺るがすリスクにもつながりかねない。そこで習近平政権はそこにメスを入れた。グレーゾーンを極力なくすことで役人から裁量を取り上げ、あらゆる経済活動を党の監視下に入れることを試みたというわけだ。

習近平政権が掲げる社会主義の核心的価値観に「法治」というキーワードがある。中国は「人治」から脱して、本当に法治国家に生まれ変わることができるだろうか。

上海郊外の街並み。開発一辺倒からも卒業できるだろうか

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『音を立てて崩れ始めた「南京大虐殺」の嘘 虚構が生き残る道は中国の政治的主張のみに』(1/22JBプレス 森清勇)について

1/21阿波羅新聞網<中国经济数据惊人跌回入世初 英媒:美不要协议 就是要制裁中共=中国経済のデータはWTO加盟時ほどに戻ってびっくりさせた 英国メデイア:米国は合意せずに中共への制裁が必要と>最近、陳天庸と言う名の中国人企業家は国を去る飛行機の中で《私は何故中国を離れるのか》という長文を書き、中国の政治、社会、経済の弊害を列挙した。ネット上ですごい勢いで拡散している。ロイターの報道では「米中貿易戦は深まっていき、目標は伝統的な両国の貿易協定にサインすることではなく、徹底的に中共に制裁を加えることを求めていくことである」と報道。財経専門家は「2018年中国全国で貿易黒字の水準は2004年(WTO加盟は2001年)までに戻り、2015年との比較では、この3年で87%も縮減した」と分析した。

https://www.aboluowang.com/2019/0121/1235272.html

1/22阿波羅新聞網<揭秘华为和加拿大的国仇家恨!99%的中国人不知道=華為とカナダの昔からの因縁を明らかにする! 99%の中国人は知らない>華為は長年ハイテクを盗んで来たため、シスコとモトローラから訴えられている。窃取の甚だしきは、10年の長きに亘りカナダのネット設備の巨頭であったノーテルの核心技術を盗んできたこと、それによりノーテルは破産の憂目に。華為は米国のTモバイルのロボット“Tappy”の関連技術を盗んだ容疑でFBIに捜査されている。多分刑事訴追されるのでは。時事評論家の横河は「これは米国企業の為に政府が前面に出て来たことを表している。米国企業は中共と言う一つの国に、我が身一つで戦わずに済むようになった。世論は益々厳しくなり、多くの国が益々警戒するようになり、また中共の効果を抑制し出した」と考えている。

他に、先日中国のネチズンは、「VPNを使い、ファイアーウオールを迂回して、ツイッターを使っていたら、何とダウンロードした写真が自動的に削除されてしまい、大騒ぎとなった。

「眩暈がして死にそう。華為は今やツイッターのダウンロード写真を自動削除している。頭がおかしいのでは?ツイッターから削除しているのは、調べた限りでは、華為のスマホが元もと削除していると知った」

https://www.aboluowang.com/2019/0122/1235847.html

森氏の記事を読んで、日本政府が世界に流布させて来た中共の嘘(南京、慰安婦)に対し、反論して行くチャンスが来ていると認識して準備しているかどうかです。米中貿易戦は後1ケ月半で結論が出ます。どう考えても、中共は強制技術移転や技術窃取、知財を勝手に利用、ハッキングの問題を素直に認める訳がなく、認めても是正という嘘をつくだけです。米国は騙されないように。中華・小中華・左翼は皆嘘つきです。流石人の良い日本人も認めざるを得ないくらい、中国人と朝鮮半島人の嘘が暴かれて来ました。彼らが言ってきた南京も慰安婦も嘘とは思いませんか?廉潔だった我々の祖先の行動と、歴史的に騙さないと生き延びれない民族の言ったことの、どちらを信用するのですかという事です。南京についても、本記事にありますように東中野修道氏が時間をかけて精査しました。実証的です。これに反して中共は何の根拠もない数字を挙げるだけ。米国で有罪にするならbeyond a reasonable doubtが必要です。まあ、彼らに近代法を説いても、古代王朝其の儘だから無駄でしょうけど。今でも平気で事後法を成立させますし。見かけだけで中身が何もない、口先だけのプロパガンダの国です。

マイケル・ヨン氏の『戦場ジャーナリストが見抜いた中韓の大噓』の中に慰安婦も南京も米国に本部を置く世界抗日史実維護連合会“Global Alliance for Preserving the History of WWⅡin Asia”が裏で情報戦を仕掛け、日米韓の離間を図っていると(P84)。日本政府も遣られ放しになるなと言いたい。

同じくヨン氏の本から。韓国の「慰安婦」研究に中国が参加

「韓国のI”慰安婦』研究に中国が参加する」(Want China Times,Dec.17, 2014)とは。

これではまるで、ニ匹の狼がそろって一匹の羊について研究するようなものです。これは日本•米国・韓国の関係を破壊するための、大きな作り話です。それによって中国は南シナ海、さらに広大な領域を支配することを目論んでいるのです。

その手に乗ってはいけません。それには付録もついてきます。いずれ韓国における米軍向けの娼婦について米国を訴えてくる罠となりうるのです。

最初の夕―ゲットは日本でした。そこでの経験から娼婦たちは学び、賢くなりました。 今、百二十二人の韓国人娼婦たちが、自分たちの政府を訴えています。韓国政府にとっては思ってもいなかった反撃でしよう。注意深く見ている我々少数の者だけが、次の夕―ゲットは米国であると気づいています。

娼婦たちが米国に対して権利を主張してくる日が来ます。加えてアメリカ合衆国下院121号決議、オバマとヒラリー •クリントンの声明、いずれそれらが我々に復警するために戻ってくるでしょう。」(P.22~23)

流石に中国人の悪巧みは凄い効果を発揮しています。それに引き換え、米国のリベラル程頭が悪いのはいないのでは。日本のリベラルと言われている宮澤喜一や河野洋平、加藤紘一もそうです。国家の名誉を著しく傷付け、払わないで良い金を払ってきました。弁償しろと言いたいくらいです。

米国は悪の帝国・中共とその子分の北と南に制裁をかけてボロボロにしてほしい。当然、日本企業も日本人も自由主義国の一員として米国に積極的に協力しなければ。

記事

中国・江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)市の「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(Memorial Hall of the Victims in Nanjing Massacre by Japanese Invaders)」で行われた追悼式典(2014年12月13日撮影)。(c)AFP/JOHANNES EISELE〔AFPBB News

習近平国家主席は就任後に日本糾弾のための国家記念日を3つ設定した。

中でも南京事件を一段と強調し、12月13日を「『南京事件』国家哀悼日」としたのをはじめ、南京大虐殺記念館は約1年かけて、10年ぶりの大幅な見直しを行い、2017年12月にオープンした。

強弁で「写真撤去」も隠蔽

最初のリニューアル(2006~07年)では、1985年のオープン時から日本の研究者らが南京事件と無関係であると指摘していた「連行される慰安婦たち」「置き去りにされ泣く赤ん坊」など3枚の写真が撤去された。

リニューアル・オープン直後の2008年1月、犠牲者30万人の表記は旧日本軍の「非人道性」を強調しているとして、上海の日本総領事館総領事が日本政府の「問題意識」を南京市幹部らに伝え、見直しを求める申し入れを行う。

それから11か月後、「産経新聞」(2008年12月17日・18日付)が『中国の日本軍』(本多勝一著)や『ザ・レイプ・オブ・南京』(アイリス・チャン著)などで日本の残虐行為として紹介され、国内外で誤用されてきた3枚の写真の撤去を確認したことに触れている。

また、「日本の外務省は史実に反すると日本の学問状況を非公式に中国へ伝えていた。問題写真の撤去は、こうした外交努力の成果といえる」と主張する。

朱成山館長は翌19日、次のように反論したという。

「3枚は戦争の背景を紹介する写真として使用したことはあるが、南京大虐殺そのものの展示で使ったことはない。置き去りにされて泣く赤ん坊の写真は上海南駅で撮影されたもので、展示会『上海で殺戮行為の日本軍、南京に向かう』で使ったことはある」

「3枚の写真そのものは、いずれも歴史の事実に符合するものだ。また、新館にこれら3枚の写真を陳列したことはそもそもなく、オープンから1年経っても1枚の写真も入れ替えておらず、日本外務省からの通知を理由に写真を撤去したような事実は全くない」

2007年のリニューアルでは、当初の2.2ヘクタールから4.7ヘクタールに拡張し、従来の資料館(中央に残置)の東部に新資料館を建築し、西部に和平公園を展開した。

旧資料館からは3枚の写真が撤去されたわけだが新資料館に変化があったわけでないことは確かであろう。

こうした絡繰りを行なっていながら館長があえて反論の形で「日本の指摘」を否定したのは、「共産党がやることに間違いはない」と中国人民に言わなければ、「アリの一穴」で事後の収拾がつかなくなるからに違いない。

中国一流の強弁であることを、賢明な日本人は容易に理解できよう。

南京大虐殺の目撃者に仕立てたつもりが・・・

2015年10月20日、エリザベス女王は習近平国家主席を主賓として迎えた晩餐会を主催した。席上に添えられたのは1本30万円もする仏ボルドー産の高級ワインの「シャトー・オー・ブリオン1989年」だったという。

1989年は民主化を求める学生を中国当局が武力で鎮圧し、多数の死傷者を出した天安門事件があった年で、中国が最も触れたくない年のはず。

1989年ワインは暗喩の皮肉か、かけ値なしのおもてなしか?

ワインはともかくとして、習主席が女王の前で話したのは中国が独豪などと合作した映画で描かれたジョージ・ホッグ記者の話しである。

記者は赤十字職員と偽って南京に入城し、南京虐殺の現場を撮影したところ、日本兵に見つかり処刑される寸前に中国共産党の軍人に助けられるというストーリだという。

習主席にとっては、「南京大虐殺」を現実に目撃した英国人記者で、日本の悪を暴く動かぬ証拠の現場写真を撮った人物である。

暴露されることを怖れる日本軍が彼を処刑しようとしたこと、それを中国共産党籍の軍人が救助したこと、これは素晴らしい英中の友情物語であるし、女王を前にした晩餐会で話すにふさわしいこれ以上の題材は見つからなかったのであろう。

ところが、この台本となったホッグの評伝『オーシャン・デビル』では、ホッグは1938年2月に上海に入国し、漢口を経て、黄石市(湖北省)に移り、ここで戦災孤児施設の教師を務めている。

国民党が孤児を徴兵しようとすると、孤児60人を連れて1100キロ離れたモンゴル国境に近い山丹(甘粛省)に逃れる。孤児たちを戦争から守ったということで、「中国版シンドラーのリスト」として評価されているという。

ホッグは上海、漢口に滞在しているが、南京に入っておらず、しかも上海入国自体が、日本の南京占領(37年12月13日~38年1月13日)が終わった後であることが評伝から明確である。

念のために評伝作家のジェームス・マクマナス氏に岡部伸・産経新聞ロンドン支局長がインタビューして確認したところによると、孤児を連れてシルクロードを横断した長征は真実だが、「南京事件を目撃したことは映画の脚色」であることをすんなり認めたという(「エリザベス女王の面前で― 詐話師・習近平がまた大ボラ」、『WiLL』2016年11月号所収)。

なんと、中国の国家主席で、女王主催の公式晩餐会の主賓である習近平が、南京事件の「創られた目撃記者」の話をしたのだ。

黒を白と言うどころか、ありもしなかったことを実在した友情物語に仕立てて語ったというから驚きである。

ほかでもないが、「南京大虐殺」を存在させるあの手この手の苦労が生み出した、トンデモナイ顛末と言ったらいいのだろうか。

いよいよ本多氏の時代も終わりか

今回のリ・リニューアルでは、驚くなかれ「南京大虐殺の史実を世界に周知させた」貢献で顕彰され、当人の顔写真や著書『南京への道』『裁かれた南京大虐殺』、中国取材に使用したペンやノート類が展示されていた本多勝一記者の写真と資料が撤去されたという。

他方で、同記念館で「国家哀悼日」に指定する演説をした2014年12月13日の習近平国家主席の大きな写真パネルが展示された。

以前の主席には確認されていなかったことで、いよいよ「大虐殺記念館」の政治性を強く押し出さざるを得なくなってきたのではないだろうか。

中国国営の新華社通信は今回のリニューアルについて、展示内容のみで建物に変更はないと伝え、また展示入れ替えで、写真は約3分の2(約2000枚)、物品類は約3分の1(約900点)に絞り、「史実の新たな証拠を集めた」と評しているそうである。

ここにも中国一流の言い回しが見られる。

「史実の充実を図った」ではなく、「史実の新たな証拠を集めた」というならば、写真を約1000枚、物品類を約2000点減らしたことをどう解釈すればいいのだろうか。

筆者には本多氏らが南京大虐殺に関わるものとして掲載してきた「多くの写真や物品類」が、他の場所のものであったり、捏造され、あるいはキャプションのつけ替えであったりしたことが判明し、収拾できなくなったので削除したとしか思えない。

南京大虐殺の周知貢献で顕彰された本多氏らの写真と資料が展示から外されたということは、「南京大虐殺」を支えてきた「動かぬ証拠」としての写真(や資料)という土台の一角が「揺らぎ始めた」ということではないだろうか。

さらに以下の様な検証を進めていくと、いよいよ「南京大虐殺」は「あり得なかった」架空の物語、虚構ではないのだろうか。

間違いがないように付言すると、特に蒋介石とその軍は市民を盾にする戦術をとり、上海戦から南京に至る途上の1か月にわたる戦闘、そして南京攻略戦、さらには安全区に収容された市民20万人に紛れ込んだ約2万といわれた便衣兵(軍服を脱ぎ捨てて市民に成りすまし、兵器を隠し持つ兵士)の掃討・処分、あるいは反乱捕虜の鎮圧などで、多くの中国兵士と市民が巻き込まれた。

しかし、それは虐殺ではなく通常の戦闘行為で、戦時国際法に悖るものではない。

写真検証の驚くべき結果

東中野修道・小林進・福永慎次郎共著『南京事件「証拠写真」を検証する』(草思社、2005年刊)は、南京大虐殺の証拠として使われている写真143枚を総括的に検証したものである。

3人がこの枚数に絞り込むまでに各種資料で見た写真は重複を含めると3万点以上になるということである。

影の長さや服装から大虐殺が起きたとされる冬ではないことや日本軍の物でないこと、また検討当時公開された中国国民党中央宣伝部の極秘文書などを援用して国民党の戦争プロパガンダ写真との比較、初出(源流)から転載されていく写真の流れなど、緻密かつ多角的な検証に3年の歳月をかけている。

その結果は、「(南京大虐殺の)証拠写真として通用する写真は1枚もなかった」というものであった。

そもそも、記者らしい記者がいなかった通州事件でも、1日もすれば事件は知れわたり、記者やカメラマン、作家らが駆けつけ、調査し事実である状況を生々しく報道している。

ところが、6週間続いたとされる南京事件については虐殺の現場を誰一人確認しておらず、城内にいた米国人宣教師たちが窃盗や強姦、放火などを散発的に発信し、「WHAT WAR MEANS(戦争とは何か)」に纏められる。

その本やそこに収められた写真などを宣教師が米国に持って行き、国内を隈なく普及して歩き、拡大させていったのが実態である。

それは「日本を敵に仕立てる」というルーズベルト政権の意図にも添うもので、宣教師は国内普及が許されたし、こうして流布した「日本軍による虐殺」の情報が在南京の日本軍に逆流し、現地の日本軍は「そんなことがあったのか」と驚かざるを得なかったわけである。

蒋介石政権が、武力では勝てない日本軍に対してとった、「無から有を生じた」典型的な戦争プロパガンダと言う以外にない。

幾つもの写真のキャプションをつけ替えて、「日本軍の悪行」に仕立ててきた。展示写真はそうした代物であったのであろう。

偽の文書や写真などが世に出て、いかにも真実であるかのように装い広がっていく。

そうするとさらに拍車がかかり、もっと隠された事実があるに違いない。そして偽物がまた見つかると、「ほら、あった!」となり、何時しか「本物面に変容していく」という仕かけであったのであろう。

こうした絡繰りを心ある米国人記者や外交官らは見抜いていた。

しかし、日本に戦争を仕かけたいルーズベルト政権は、蒋介石の戦争プロパガンダに宣教師を介して進んで協力し、運よく開戦にこぎつけた後は心ある記者や外交官らを邪魔ものとして拘束し刑に服させていったのである。

先日、中国外務省の華春瑩報道官がファーウェイの幹部社員逮捕に関してカナダを非難するにあたって、「ウソは百回も言えば本当になると思っているようであるが、1万回言っても嘘はウソである」と言っていた。

この言は筆者には南京事件について語っているように聞こえてならなかった。

南京大虐殺はどのように広まったか

本多氏の1971年のルポルタージュ「中国の旅」は、4部40回(第1部「平頂山」、第2部「万人坑」、第3部「南京」、第4部「三光政策」)からなる。

8月から12月まで朝日新聞に連載され、「朝日ジャーナル」や「週刊朝日」でも連載され、写真の一部は「アサヒグラフ」でも発表されるという状況であった。

朝日新聞社はこれらのルポを纏め、さらに加筆した単行本『中国の旅』を翌1972年に発刊している。並行して「目で見る中国の旅」に類するものとして写真に重点を置いた『中国の日本軍』もこの年に創樹社から出版する。

『中国の旅』は1977年には「すずさわ書店」が、95年には「本多勝一集14」として朝日新聞社がまたまた出版した。

その間の1981年に朝日は文庫版『中国の旅』も出版する。手元の21刷版は1995年10月発行となっており、かなり版を重ねていることが分かる。

本多氏は1987年には朝日新聞社から『南京への道』を発刊し、翌88年には本多氏ほか2名の共著で『南京大虐殺の現場へ』を同じく朝日新聞社から発刊している。

こう見てくると、1970年代から90年代のほぼ30年間に「南京大虐殺」は根を張り枝を伸ばして大木に育っていった時代の様である。

本多氏や朝日新聞の南京関係本の出版に刺激を受けたように、中国人民政治協商会議江蘇省南京市委員会文史資料研究委員会編『史料選輯(侵華日軍南京大屠殺史料専輯)第四輯』(1983年)、南京市文史資料研究会『証言・南京大虐殺』(84年、青木書店)、『侵華日軍南京大屠殺暴行照片集』(85年)などが出版される。

こうした流れを鄧小平が汲み取るかのように南京大虐殺記念館を1985年に竣工させたのである。

そして全米というか全世界に衝撃を与えたのが若き中国系アメリカ人女性アイリス・チャンの『ザ・レイプ・オブ・南京』(1997年)であった。

日本の斎藤邦彦駐米大使がアイリス・チャンとのテレビ対談に臨んだのは翌1998年12月。

ところが大使は外務省の反論例にもれず、日本の教科書は南京虐殺をしっかり記述していると強調するばかりで、日本の研究者の中には諸説あり、全くのウソだと主張する説もあることなどに触れなかったし、当時20万人の南京で30万人の虐殺への疑問すら呈しなかった。

こうした結果、対談の行方を見守っていた米国人の多くは、日本政府はこの事件を認めており「南京市民が虐殺されたのは事実」との印象を受けたようで、事態は悪化して大使の完敗とされた。

現場にいた前田記者が大虐殺を否定

この流れに逆らうかのごとく、上海戦から第一線で取材し続け、南京戦の一部始終を同盟通信社の同僚特派員50人はおろか、朝日新聞(約80人)や毎日新聞(約70人)の特派員たちとも現地では意見交換などをしていた前田雄二記者が、1982年に『戦争の流れの中に』を善本社から上梓する。

従軍当時も多くの記事を打電したが「戦争中の厳しい検閲で、日本軍に不利な事実は差し止められていた」から「決して物事の全てを伝えてはいなかった」、すなわち「真実が欠落していた」として、残したメモからすべてを網羅することにしたメモワールである。

上記前田本は南京に続く漢口攻略戦、仏印進駐、更にはシンガポール攻略戦まで全5部として実見したままに綴られ、第2部が「南京攻略戦」となっていた。

旧陸軍将校の集まりである偕行社が指揮官や将兵の日記・手記など可能な範囲で集めた数千ページの資料で事実関係を究明し、虐殺の明確な証拠をつかむことはできなかった。

しかし、上述のように、「大虐殺」が燎原の火のように広がり続け、「大虐殺」がいかにも真実であるかのようになってきたことから、前田氏は第2部だけを取り出して『南京大虐殺はなかった』として平成11(1999)年に再上梓した。

河村たかし名古屋市長の真摯な問いかけ

平成24(2012)年には河村たかし名古屋市長が「通常の戦闘行為はあったが、いわゆる南京事件というのはなかったんじゃないか」と発言し問題となり、多くの日中友好行事が中止になる騒ぎに発展した。

南京事件があったとされた8年後の1945年8月16日、市長の父君は歩兵伍長として同隊の250人と共に南京に入り、翌年1月まで郊外の寺に滞在したが、南京市民はとても親切に温かいもてなしをしてくれたという。

父君は戦後50年の年に、感謝の気持ちで戦友と共に1000本の桜を南京市に寄贈する。植樹10年目の2006年、たかし氏は父君の戦友たちと共に南京市を訪問し、南京大虐殺記念館にも行き、「全日本人が南京に行って、土下座しても許されない行為だ」との強烈な印象を受ける。

同時に、「南京事件からたった8年しか経っていないのに、中国人がそんなに親切な対応をしてくれるものだろうか」と強い疑念を抱いたという。

「そうでない(筆者注:大虐殺が嘘)としたら、これは一言二言、言わせてほしいと思い、さらに勉強を深めていった」と言い、同年6月13日には「いわゆる南京大虐殺の再検証に関する質問主意書」を政府に提出している。

河村市長は、南京市との姉妹都市として友好関係を一層深めるためにも本当の話ができなければならない、棘を抜いてこそ本当の日中友好も始まるとの強い思いがあったという。

当初中国は、南京市民30万人が日本軍によって虐殺されたと主張していたが、2018年6月24日に福田康夫元首相が訪問した際、館長は30万人という数字は南京に至るまで日本軍が戦争しながら殺害した人を含めた数字であり、南京市内にいなかった人を含む数字であると説明したとされる。

他方で、昨年のリ・リニューアルでは世界に流布する原動力ともなってきた本多氏やアイリス・チャンの関係資料が削除されたという。

これらは、「南京大虐殺」に大きな地殻変動が起き始めたことを意味するのではないだろうか。

いよいよ、「南京大虐殺」の虚構が崩壊し始めたことを物語るものかもしれない。

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佐渡旅行-3

朝食

2日目夕食は写真取り忘れましたが、ブリしゃぶ・ブリの刺身でした。

部屋から見た加茂湖と山

屋上露天風呂

旅館隣から写した加茂湖と山

佐渡旅行-2

内風呂手前の御茶飲み場

お風呂

部屋から見た加茂湖(汽水湖)

夕食の蟹(写真を撮り忘れましたので、チラシの写真で代用)