前から言われていました通り、韓国の二股・蝙蝠外交の限界点が間近に迫ってきました。韓国は米国・日本が甘やかすことをいいことに、両国を
手玉に取ろうとしてやって来ましたが、許される範囲を超えたという事です。米国は韓国を信用しなくなったでしょう。そもそもで言えば裏切りが国民性なのに、いくら地政学的なメリットがあったとはいえ信じることは愚かです。歴史を学べば分かることです。米国は日本が強大になるのを恐れて、中韓と言う敵対勢力を作ってしまいました。韓国にはもっとハッキリ「二股は許さない。中国に行くのなら経済的にも締め上げる。(貿易量は米国より中国の方が多いですが、為替操作を認めないようにする。やったら段階的経済制裁を課す。信用状取引は止め、$の現金取引にする)。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151020/frn1510201900006-n1.htm
$高ウオン安にするため為替操作しているので、外貨準備が増えているのではという気がします。
http://blog.livedoor.jp/kanedashoji70/archives/29468429.html
ここで注目すべきは外貨準備の内訳です。有価証券が3395億1000万ドル(91.8%)とありますが、米国債が638億ドルしかなく、残り2757億ドルが何になっているかです。公表しない所を見るとジャンク債ではないかと言われているのも頷けます。中国と言い、韓国と言いやる事は一緒。平気で嘘をつける連中です。
親分の中国が南シナ海の米軍艦艇派遣に焦って、日本バッシングに躍起です。習近平のバッキンガムでの晩餐会でのスピーチ、傅聡国連軍縮大使の「日本の大量のプルトニウムの所有や大陸での化学兵器処理の遅れ」を国連で訴えたのは当然日本への嫌がらせです。ヤクザと一緒。今後も世界に向けて、歴史を正視しない日本を非難し続けると傅聡は言っていました。日本は世界に中国の非道をもっとアピールした方が良い。日本以外の件でも。慰安婦が(従軍が問題でなく)女性の人権という世界の普遍的価値で貶められるのであれば、中国の今は人権がないのでそれを強烈に訴えれば良い。チベット、ウイグル、南モンゴル、大躍進、文革、天安門等訴えるのに事欠かないではないですか。外務省は何をやっているのかと言いたい。中韓のやり方は世界に裏で金をばら撒いて味方に付け、日本を孤立化させようと狙っています。善意で対抗しようとしても無理。両国とも悪意を持ってやっているのですから。「やられたらやり返す」。この精神で行かないと。「大人げない」なんて言っていたら敵が嘘を好き勝手言って事実とされてしまいます。
そもそも大陸での化学兵器の処理は兵器引き渡しの時点で日本は管理責任がありません。売国商社と左翼マスコミでそちらへ誘導したものです。日本の悪いイメージを狙ってやったのでしょう。日本人は中国人並びに左翼が何を考えて行動しているかよく考えて判断しないと。10年先、20年先に影響を与えられれば好いと考えているのですから。
記事
韓国は中国という蟻地獄の中でもがく。しかし、もがくほどに砂の壁は崩れ、アリジゴクの待つ底に落ちていく。
反対しないと敵と見なす
—10月16日にワシントンで米韓首脳会談が開かれました。どう見ますか?
鈴置:首脳会談で朴槿恵(パク・クンヘ)大統領はオバマ(Barack Obama)大統領から贈り物を貰いました。でも、その箱には踏み絵が入っていました。朴槿恵大統領は怒って、踏み絵を投げ返すかもしれません。米韓関係は改善するどころか、一気に悪化する可能性が出てきました。
韓国各紙は「米国から『韓国は中国に傾斜していない』とのお墨付きを貰った」と特筆大書し、朴—槿恵大統領の訪米の大きな成果と称賛しました。
鈴置:そんなお墨付きを貰うことが首脳会談の目的になってしまったのも奇妙な話なのですが、それは横に置きます。韓国政府は米国から「中国に傾斜していない」とのお言葉を欲しがっていた。それを証明するための写真もです。
そしてオバマ大統領は会談後の共同記者会見で「韓国が中国とよい関係を結ぶのは結構なことだ」と言ってくれました。朴槿恵大統領はペンタゴンで儀仗兵の閲兵もやらせてもらい、その写真を世界に発信できました。
10月16日、ホワイトハウスで握手するオバマ大統領と朴槿恵大統領(写真:AP/アフロ)
10月15日、ペンタゴンで儀仗兵を閲兵する朴槿恵大統領(写真:AP/アフロ)
「対中傾斜していないと認証する」と表書きした引き出物をオバマ大統領から貰えたのです。でも、朴槿恵大統領がいそいそと箱を開けると中には「南シナ海」と書いた踏み絵が入っていた……。
「韓国が中国側の国でないというのなら、中国による南シナ海の軍事基地化に反対しろ。しないと敵方と見なす」との警告です。
中国は国際ルールを守れ
会談後の共同記者会見で、オバマ大統領は以下のように語りました。「Remarks by President Obama and President Park of the Republic of Korea in Joint Press Conference」(10月16日、英語)を要約しながら翻訳します。
- (米韓同盟に亀裂が入っているのではないか、との質問に答えて)いかなる亀裂も入っていない。米韓同盟は過去のどんな時よりも強固だ。
- 朴大統領が習近平主席に会うと、何か我々に不都合であるかのような見方がある。でも、習主席は(米中首脳会談のために)この部屋を訪れ、私の出したご飯も食べた(笑い)。米国がそうであるように、韓国も中国との強固な関係を持つことを我々は望んでいる。
- 朴大統領にも伝えたのだが、ひとつだけ、中国に言い続けねばならぬことがある。それは中国が国際的な規範とルールに従うことだ。もし中国がそうしない時には、韓国が我々と同様にしっかりと声を上げて批判することを望む。
- なぜなら、米韓両国は第2次世界大戦の後から続いてきた国際的な規範とルールに恩恵を被ってきたからだ。
「南シナ海」と名指ししていませんが、それ以外の何物でもありません。共同会見の場で、すぐ横に立つ首脳に注文を付けるのは異様です。第3国を名指しして批判するのも異例です。中国と対決するオバマ政権の決意を示すものでしょう。
もう、見過ごせない
—なぜ、突然に「南シナ海」なのですか?
鈴置:東南アジアの関連国や米国、日本の反対を無視し、中国は南シナ海で埋め立てを進めてきました。しかし、オバマ政権は口頭で反対するだけで、積極的に対応してこなかった。米国の弱腰をいいことに、中国は滑走路も完成するなど軍事基地化を着々と進めています。
米国の保守派と軍は「これ以上見過ごすべきではない」と声を強めました。具体的には埋め立て現場の12カイリ内――中国が領海と主張する海域に艦艇を派遣し、軍事基地化を認めない姿勢をはっきりと打ち出すべきだと主張したのです。
東南アジアの関連国も米国、日本も、埋め立て海域を中国の領土・領海とは認めていません。仮に領海であっても、無害通航するなら軍艦を送っても法的な問題は全くないのです。が、オバマ政権はそれさえしていなかった。今秋になってようやく、決断したのです。
逃げ回る韓国
—本当に米国はその海域に艦艇を送るのですか?
鈴置:偶然ですが、米韓首脳会談の少し前にオバマ政権は艦艇派遣を決意したようです。日本の安全保障関係者がそう語っています。
一方、韓国はその問題から逃げ回ってきた。「中国の埋め立てに反対しろ」と米国から何度言われても、中国の顔色を見て知らない顔をしているのです。
6月にワシントンポスト(WP)紙のインタビューを受けた朴槿恵大統領は南シナ海問題に関し、以下のように答えました。(「思考停止の韓国」参照)。
- 中国は韓国の最大の貿易相手国だ。そして朝鮮半島の平和と安定に巨大な役割を果たす。南シナ海に関し、韓国にとっても航行の安全と自由はとても大事だ。我が国はこの海域の展開を、関心を持って見守っている。状況の悪化を望まない。
韓国は「関心を持って見守る」が「最大の貿易相手の中国には何も言わない」――つまり米中間では中立を保つということです。こんな韓国に対し、米国はいらだちを強めていました。
そしてついに今回の首脳会談で、オバマ大統領自らが朴槿恵大統領に中国の埋め立てや軍事基地化に反対するよう求めたのです。わざわざ会見でも言及したのは、中国に警告すると同時に、韓国への圧力を狙ったと受け止められています。
米中板挟み
—首脳会談で朴槿恵大統領は「中国の軍事基地化に反対する」意向を表明したのでしょうか。
鈴置:しなかったと思います。もし「韓国も反対する」と約束したのなら、共同会見でオバマ大統領は未練がましく言及しなかったはずです。韓国各紙も「オバマから宿題を渡された」――つまり「反対を約束しなかった」との前提で書いています。
「米中星取表」を見れば分かるように、中国には「NO」を言えないのが韓国です。相場観から言えば、いくら米国の大統領から要求されても、中国批判はできないと見るのが普通です。
米中星取表~「米中対立案件」で韓国はどちらの要求をのんだか (○は要求をのませた国、―はまだ勝負がつかない案件、△は現時点での優勢を示す。2015年10月21日現在) | |||
案件 | 米国 | 中国 | 状況 |
日本の集団的自衛権 の行使容認 | ● | ○ | 2014年7月の会談で朴大統領は習近平主席と「各国が憂慮」で意見が一致 |
米国主導の MDへの参加 | ● | ○ | 中国の威嚇に屈し参加せず。代わりに「韓国型MD」を採用へ |
在韓米軍への THAAD配備 | ▼ | △ | 青瓦台は2015年3月11日「要請もなく協議もしておらず、決定もしていない(3NO)」と事実上、米国との対話を拒否 |
日韓軍事情報保護協定 | ▼ | △ | 中国の圧力で署名直前に拒否。米も入り「北朝鮮の核・ミサイル」に限定したうえ覚書に格下げ |
米韓合同軍事演習 の中断 | ○ | ● | 中国が公式の場で中断を要求したが、予定通り実施 |
CICAへの 正式参加(注1) | ● | ○ | 正式会員として上海会議に参加。朴大統領は習主席に「成功をお祝い」 |
CICAでの 反米宣言支持 | ○ | ● | 2014年の上海会議では賛同せず。米国の圧力の結果か |
AIIBへの 加盟 (注2) | ● | ○ | 米国の反対で2014年7月の中韓首脳会談では表明を見送ったものの、英国などの参加を見て2015年3月に正式に参加表明 |
FTAAP (注3) | ● | ○ | 2014年のAPECで朴大統領「積極的に支持」 |
中国の 南シナ海埋め立て | ● | ○ | 米国の対中批判要請を韓国は無視 |
抗日戦勝 70周年記念式典 | ● | ○ | 米国の反対にも関わらず韓国は参加 |
(注1)中国はCICA(アジア信頼醸成措置会議)を、米国をアジアから締め出す組織として活用。 (注2)中国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)設立をテコに、米国主導の戦後の国際金融体制に揺さぶりをかける。 (注3)米国が主導するTPP(環太平洋経済連携協定)を牽制するため、中国が掲げる。
—「米国からお墨付きを貰った」などと喜んでいる状況ではないのですね、韓国は。
鈴置:全くそうです。「南シナ海」で韓国は板挟みに陥りました。反対しないと米国から敵側に見なされる。逆に米国の要求に応じて対中批判に加わったら、今度は中国からしっぺ返しを食らうでしょう。
親米打ち出す東亜日報
—完全な板挟みですね。
鈴置:それもすぐさま、どちらに付くか決めねばならない状況に陥ったのです。近々、米中が南シナ海で衝突する、あるいはそれに近い状況に突入する可能性が増しているからです。
韓国は様々の案件で米中板挟みに陥っています。アジアインフラ開発銀行(AIIB)では米国の不興を買いました。でも、それは終わってしまった話です。THAAD(終末高高度防衛ミサイル)は先送りが可能で、なんとか誤魔化している。
それらに比べ「南シナ海」は緊急性が高い。だから韓国各紙は休刊日明けの10月19日の社説で、一斉に「南シナ海で苦境に陥った韓国」を取り上げたのです。
東亜日報(日本語版)の社説「『中国に言うべき事は言わないと』と迫るオバマ大統領、朴大統領は準備ができているのか」が代表的なものです。結論部分が以下です。
- 米国は、韓国が日本のように中国への牽制に躊躇することなく賛同する確かな価値を共有する同盟なのか、中国を意識してあいまいな態度を取るのか問うている。
- 朴大統領の親中の振る舞いは現実的に国益の次元で避けられない面もあるが、そのために米国との関係が疎遠になる選択をしてはならない。
東亜日報は腰が引けながらも「米国側に立とう」と主張したのです。なお、同紙はほかの保守系紙と比べ、政権とやや距離を置いた主張が目立ちます。
頭を抱える朝鮮日報
—他の新聞もそう書いたのですか。
鈴置:私が見た限り大手紙の中では、東亜日報だけが「親米的」でした。最大手紙で保守系の朝鮮日報は結論を下さず、韓国人に覚悟を要求するものでした。
10月19日付社説「米中の間で選択を強要される状況に備えよ」(韓国語版)の結論部分は以下です。
- もし、東シナ海の問題で韓国が米国の要請を受け入れ、中国に批判的な態度を取った場合、中国との関係が悪化するのは火を見るよりも明らかだ。この問題が東シナ海の尖閣諸島の領有権問題や、米中による防空識別圏問題に飛び火する可能性も考えられる。米国、中国、日本による勢力争いを人ごとと考える余裕などない。
- 青瓦台(大統領府)は今回の朴大統領の訪米について「『中国傾斜論』を払拭し、韓国の立場を固めるきっかけになった」と自画自賛する。しかし中国傾斜論への警戒を緩和することは実は本質的な問題ではない。
- 米中対立が現実のものとなった場合、韓国がいかなる論理をもってどう行動すべきかを改めて根本から検討し、国家としての戦略を明確にする必要があるという事実が、今回の朴大統領の米国訪問で突き付けられたのだ。
- 韓国は核問題と統一問題のいずれにおいても米国、中国双方と協力していかねばならない。北朝鮮と中国に不信の目を向ける米国、そして北朝鮮を擁護する中国との間でどのような立場を取るべきか。韓国が抱える大きな宿題だ。
政府や国民に覚悟を求めながら自分の意見は言わない。白黒をはっきりするのが好きな韓国紙らしからぬ曖昧な社説です。米中板挟みの中で「どう書けばいいのか」と頭を抱える論説委員氏の姿が目に浮かびます。
「離米従中」の中央日報
朴槿恵政権に最も近いと見なされる中央日報の社説「成果ほど課題も抱えた韓米首脳会談」(10月19日、日本語版)は「ますます重要になる中国の重みを考えると、南シナ海での過ちを指摘するのは難しい」と結論部分で書きました。
消極的ながら「傾中」――韓国人の嫌いな言葉を使って、もっとはっきり言えば「離米従中」を主張したのです。
—南シナ海で米中間の緊張が高まった際に、韓国はどちら側に立つのでしょうか?
鈴置:まだ、分かりません。先に見たように、保守系紙は「親米」「離米」と意見が割れています。
ハンギョレ、キョンヒャン新聞など左派系紙は「右往左往する朴槿恵外交」と政権の無能ぶりを批判。さらには「韓米日の反中軍事同盟に巻き込まれる危険性」を指摘します。ただ、明示的に「南シナ海で中国側に立つべきだ」とは書いていません。
親米5割、親中4割弱
国民は7月末時点で、ざっくり言って米国支持派が5割、中国支持派が4割弱という数字が出ています(グラフ「米中どちらが重要か」参照)。
グラフ●米中どちらが重要か
世論調査機関、リアルメーターによると「韓国にとって政治、経済、国防、歴史的に米中どちらが重要な国か」との質問に対し「米国」と答えた人が50.6%、「中国」と答えた人が37.9%いました。
朴槿恵大統領が訪中し、天安門の楼上で軍事パレードを参観する前のデータです。この後に大統領への支持率が上がったことを勘案すると「中国派」がさらに増えているかもしれません。
朴槿恵政権は韓国人の平均以上に「親中的」と見なされています。引用した東亜日報の社説には以下のくだりもあります。
- 朴大統領の外交政策を樹立・執行する尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、韓民求(ハン・ミング)国防長官、金寛鎮(キム・グァンジン)大統領安保室長、朱鉄基(チュ・チョルギ)大統領外交安保首席補佐官らが補佐を十分にできていない責任もあるのか問わなければならない。
- これまでの外交安保政策を政権後半にも持続するのか、中間点検をする必要がある。政策の修正・補完や人事改編が必要なら、機を失してはならない。
このままだと親中的な大統領周辺が、我が国を一気に中国側に持っていくことになりかねない――との恐怖感がにじみ出ています。
藪蛇になった「統一」
確かに南シナ海の踏み絵を期に、韓国が米国との関係を悪化させ、中国側に行く可能性が高いのです。今回の米韓首脳会談で朴槿恵政権が「中国に傾斜していない」とのお墨付きを貰うのに必死になったのも、国民から「あまりに中国寄りになった」との批判が高まったからです。
AIIBやTHAADなど、米中対立案件で韓国はほぼ中国が命じる通りに動いている。そのうえ、米国が必死で止めた9月3日の抗日式典にも朴槿恵大統領は参加した(「米中星取表」参照)。
さすがに韓国政府もこの「従中」ぶりには言い訳が必要と思ったのでしょう。米国も文句を付けにくい「統一のため」という名分を持ち出しました。
朴槿恵大統領は中国から戻る機中で「中国と協力し統一を目指す」と語ったのです(「統一は中国とスクラム組んで」参照)。
しかし、これが藪蛇になりました。「中国頼みで統一する」ことは「米韓同盟を破棄する」あるいは「在韓米軍を撤収させる」こととほぼ同じと見なされるからです。
韓国の親米保守はもちろん、米中二股派も悲鳴を上げました。米国もますます韓国を疑いました。そこで朴槿恵政権は“失言”を中和するためにも今回の訪米で、中国と同様に米国とも北朝鮮問題で緊密に協力するとの姿勢を打ち出したのです。
新味のない共同声明
—「北朝鮮に関する共同声明」ですね。
鈴置:何ら新味のない内容でした。「韓国は中国一辺倒ではない」と言い張るために出した声明ですから。
もし、本当に韓国が米国側に戻る意思があるのなら、首脳会談の場で「米国の希望通りにTHAADの在韓米軍への配備を認める」と朴槿恵大統領が宣言すべきでした。
韓国の中からもそれを求める声が上がっていました。でも、訪米前から韓国政府は「米国にTHAADという手土産を持っていくつもりはない」との趣旨の表明を繰り返しました。結局、今回も韓国は「まだ米国側にいる」フリをしただけなのです。
—それに怒った米国が踏み絵を突きつけた、というわけですね。
鈴置:その通りです。韓国は米国側に戻る機会――たぶん最後の機会を逸したと思います。南シナ海という踏み絵もあり、後は中国ブロックにずるずると引き込まれていく可能性が高い。
信頼を失った韓国
—『中国という蟻地獄に落ちた韓国』という本のタイトルを思い出しました。
鈴置:ええ、韓国はもう中国という蟻地獄に落ちました。何とか這い上がってくるかな、と思って観察していましたが、そうなりそうもない。
やることなすこと、完全に中国の言いなり。それを誤魔化そうと、誰からも見抜かれる言い訳を繰り返す。その結果、米国や日本からすっかり信頼を失ってしまったのです。もがくほどに、アリジゴクの待つすり鉢の底に落ちていくアリの姿そのままです。