『大阪G20目前「習近平主席は、なぜ焦っているんですか?」』(6/27日経ビジネスオンライン 西野 志海)について

6/27阿波羅新聞網<班农:北京无意改变 G20川习会难达协议=バノン:北京は考えを変えずG20トランプ・習会談で合意は困難>「中共は貿易協議の合意を望んでいないと思う。彼らは経済的衝撃を受け入れて、貿易戦争を長引かせ、2020年大統領選でトランプが負けるのを期待している」と。今週末、トランプと習近平は大阪でのG20サミットで会合する。 元WHのチーフストラテジストのスティーブバノンは率直に言った。

バノンは6/22にシカゴで大紀元の独占インタビューを受けた。 中共がトランプと合意に達するつもりがない理由は「合意は2つの側面を含む。1つは貿易であるが、(一方で)もっと重要なのは中共を破る6つの基本分野で、中共の国家資本主義を打ち破り、中国経済の構造改革を為し、この意味するところは富を中国の特権階級ではなく、中国国民に還すことである」と述べた。

「しかし、中共は改革を望んでいない。彼らは既存のシステムの方が、居心地が良い。ある大企業は特権階級を助けマネロンしたり、NYやロンドンで土地を買い漁り、例えば海南航空、安邦集団などで、結局そのお金は中共高級幹部のポケットに入る」と。

バノンは、「中共は“現状を打破したため” トランプの下馬を望んでいるだけだ。ライトハイザーとナバロは、中国経済の厳重な構造改革を望み、中国が西洋民主主義システムの“ウェストファリア方式”に変わるようにしたいと思っている」と語った。

https://www.aboluowang.com/2019/0627/1307521.html

6/28看中国<川习会:习近平或提3个要求 川普将一概拒绝(图/视频)=トランプ・習会談:習近平は3つの要求を出すかも トランプは全部拒否する(図/ビデオ)>中国当局は米国のメディアに噂を流した。習近平は3つの条件をトランプに提示する見込みと。 元WH・チーフストラテジストのスティーブンバノンは、トランプは全部拒否するだろうと考えている。

6/27(木)のWSJの報道は中国当局の話を引用して「習近平はトランプに3つの条件を提出する見込みである。:(1)華為への米国製品・サービスの販売禁止の取消(2)すべての関税の取消(3)中国がさらに米国の製品を買うようにすることの強制を放棄。

バノンは、「ニュースでは“貿易戦争”と報じているが、“貿易戦争”ではなく、“経済戦争”である。中国人民相手ではなく、15年~20年前に起こった西側に対抗すべく急進的な中共が相手である」と指摘した。

彼は“経済戦争”は金融戦争、科学技術戦争、貿易と関税戦争を含む多くの部分に分けられると述べた。

https://www.secretchina.com/news/gb/2019/06/28/898469.html

6/27阿波羅新聞網<川普B计划:对中国剩余商品再加10%关税 大家绝对能负担!=トランプB計画:中国の残りの商品に10%の関税を追加する 皆は絶対負担できる>米国と中国は今週の金曜日のG20サミット後、「トランプ・習会談」を開催する。トランプ大統領は26日、「中国との貿易協定合意の可能性について楽観的であるが、現在の米国の関税措置に非常に満足している。中国は米国以上に貿易協定を合意したいと考えている。最終的に残りの3,000億ドルの商品に関税が課されるならば、米国は準備ができていて、税率は25%でなく、“人々が負担できる10%”になるだろう」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0627/1307494.html

6/28阿波羅新聞網<中国孔子头观音像曝光沦笑柄 当局慌忙偷拆又被发现=中国で孔子の頭に変えた観音像が晒されて笑いものに 当局は慌ててこっそり解体したがまた見つかった>中共は全面的に宗教を弾圧し、像の解体と寺院の破壊のときに、それらを保護することは良く聞く。先日、山東省の第一の観音像は難を避けるために信徒が「孔子」の姿に変えた。しかし意外にもその情報が明らかになり、惨めな笑い話になった。 当局は悩んだ末に、「園内工事」の理由で半月以内にそれをこっそり解体しようとした。当然また分かってしまう所となり、臭いものに蓋してばれるのは皆の嘲笑の素になった。

https://www.aboluowang.com/2019/0628/1307964.html

6/27希望之声<不祥预兆?还是警示?日护习近平车队一警车翻车=不吉な兆候? 或は警告? 習近平の警護車がひっくり返る>NHKによれば、6/27(木)午後2時30分ごろ、習近平の警護車の一台は、大阪と神戸の高速道の出口のカーブでコントロールを失い、中央分離帯に衝突し、警察官が軽傷を負った。報道によると、習近平の車隊は影響を受けていないとのこと。

事件が報道された後、多くのネチズンは「不吉な兆候」、「車がひっくり返る?吉兆ではない」「車がひっくり返る?これは習にとって吉兆ではない。米中関係もひっくり返る?」「歴史は既に証明済である。誰が共匪の毒に染まり、誰が不運なのか」「示すところは深刻、雨、雨傘(香港を象徴)、転覆、神の警示、ダメだろう!!」

https://www.soundofhope.org/gb/2019/06/27/n2990533.html

中国の現実、実態を報道して来なかったオールドメデイアはジャーナリストとしての資格がありません。日中記者交換協定があったとしても、その中で真実を報道しようとすればできることはある筈です。しないのは元々左翼思想かリベラル思想にかぶれているか、意気地がないかのどれかでしょう。人生観の問題です。

そう言う意味で、TV東京でこのように中国の実態を分かり易く伝える報道が出て来たのは良いことです。隠れ中共シンパの人間(富坂聰や加藤嘉一、瀬口清之、宮本雄二等)を登場させてコメントさせるのではなく、石平、河添恵子、田村秀男等を呼んで解説して貰うのが良いでしょう。

世界が共産主義に染まり、困るのは下々の人間と言うのをキチンと理解しませんと。中共の今やっているチベット、ウイグル、法輪功の弾圧を見れば分かりそうなものですが、知らないというか、関心を持たない人が多すぎです。明日は我が身となるのかもしれないというのに。

記事

テレビ東京アナウンサー・西野志海と日経ビジネス編集委員・山川龍雄が、世間を騒がせている時事問題をゲストに直撃する動画シリーズ。第2回のテーマは、習近平国家主席の焦り。G20大阪サミットを目前に習主席は北朝鮮を急きょ訪問した。興梠一郎・神田外語大学教授は、香港問題から目をそらす窮余の策と見る。中国政府のもくろむ今後の香港政策とは?

西野志海(日経プラス10サタデー・キャスター、以下、西野):いよいよ2回目です。

山川龍雄(日経プラス10サタデー・メーンキャスター、以下、山川):1回目は記事も動画も想定外に見られました。私たち自身が戸惑っています(笑)。2回目も頑張りましょう。

西野:はい。こんなに見られるとは思っていなかったですね。このコーナーは毎週土曜日朝9時からBSテレ東で放送している「ニュースの疑問」という番組で、お伝えしきれなかったことを、山川キャスターとともにもう一度、ひもといていこうというものです。

今回のテーマはG20も近いということで「習近平国家主席の焦り」。

興梠一郎(こうろぎ・いちろう)
神田外語大学外国語学部教授
1959年生まれ、大分県出身。現代中国論専攻。九州大学経済学部卒業後、三菱商事中国チームに勤務。カリフォルニア大学バークレー校修士課程修了、東京外国語大学大学院修士課程修了。外務省専門調査員(香港総領事館)、参議院第一特別調査室客員調査員などを経て現職。著書は『中国 目覚めた民衆ー習近平体制と日中関係のゆくえ』(NHK出版)、『中国ー巨大国家の底流』(文芸春秋)、『中国激流ー13億のゆくえ』(岩波書店)など。

山川:G20を目前に控え、北朝鮮に行ったり、香港ではデモが起きていたり、習主席の胸の内はどうなっているのかなと。1年半前には「核心」と自らを位置付けて強硬路線をとってきたんですが、最近は揺らいでいる感じもします。そのあたりを今日は・・・・・・。

西野:はい、この方に伺います。現代中国の専門家、神田外語大学教授の興梠一郎さんです。よろしくお願いします。

興梠一郎(神田外語大学教授、以下、興梠氏):よろしくお願いします。

西野:まずは1つ目の疑問を、川柳風に詠みます。

「習主席 一度は見たい 笑う顔」

 なんとなく笑っている顔は見たことがありますが、どういう人なのかはあまり報道されません。優しい人なのか、怖い人なのか……。

山川:そうですね。破顔というのは、記憶にない。

興梠氏:日本人はそういうイメージを持っていますが、新華社という国営通信社や中国外交部のホームページを見ると、習主席が満面の笑みでほかの国の指導者と握手している写真がたくさん出てきます。相手の国によって顔を変えるんです、その時の関係で。日本に対しては、だんだん緩んできています。

山川:尖閣問題が起きてしばらくは、安倍総理に会ったときには仏頂面でした。

興梠氏:あのときは会見場で、写真に収まる位置に国旗さえ置きませんでした。最近は少しずつ顔がほころんでいます。

西野:そこまで演出しているのですか?

興梠氏:写真を並べてみると、そのときの相手国との関係が分かるんですよ。

西野:生い立ちとか、性格とか、どんな人なんですか?

興梠氏:この人はいわゆる紅二代(こうにだい)という、お父さんが偉かった人、革命家だった人です。一般人とは違う意識を持っています。

西野:エリート?

興梠氏:そうですね、いわゆる二世ですね。父親は毛沢東、鄧小平といった革命をやった世代の人です。自分の親たちは国をつくったという意識を持っている。その後の江沢民、胡錦濤というリーダーは習氏から見ると普通の人たちなんですね、李克強首相も。雇われ社長みたいなものですね。自分はこの国のオーナー、どちらかというと北朝鮮の金正恩委員長に近いような感覚を持っているかもしれない。

最高指導者の私生活は国家機密

西野:好きな食べ物とか、もっとプライベートな部分を知りたいですね。

興梠氏:最高指導者の私生活というのは国家機密です。

西野:そうなんですか!?

興梠氏:香港の書店には以前は国の指導者のスキャンダル本が大量に出回っていて、中国の観光客が買っていました。

山川:今はむしろ台湾でそうした書籍が売られているようですね。

興梠氏:台湾に移った書店もあります。ただ、台湾では政治的に敏感なものは出ていますが、香港のときのようなスキャンダル本は今のところ、あまり見かけません。

 書籍のほかには、ウィキリークスから流れてくる情報があります。かつて習氏が地方高官時代に在外公館のトップとざっくばらんに話していたりする。サッカーが好きというのは有名で公式に知られていますが、ハリウッド映画も大好き。

山川:中国の指導者は、意外と米国文化に通じている人が多いですよね。

興梠氏:そうなんです。国家としては建前上、米国に対抗する姿勢を見せていますが、個人的にはつながりを持っている人が多い。

西野:いずれにせよ、個人的な情報があまり出てこないというのは、日本の政治家にとってはうらやましいかもしれません(笑)。

興梠氏:香港は日本の週刊誌の役割を果たしています。香港の情報が海外のメディアにリークされ、それが国内に跳ね返って自分の権力闘争に影響する。中国政府としては、それを政治的に抑え込みたい。

山川:習主席は腐敗撲滅など、かなり強権的な手法でここまでのし上がってきたイメージがあります。

興梠氏:強権政治の裏には不安があります。自分の脅威になりそうなものは芽を摘まなくてはいけないという異常なほどの危機感がある。若い頃に父親が失脚し、一家が離散した。文化大革命のときに貧しい農村に送られて中学校の途中から教育も受けることができなかった。この組織の中では絶対的な権力を握ったものが勝ちというのが経験から得た教訓なのでしょう。

西野:怖がっているのは、例えば民主化の動きですか?

興梠氏:民主化と党内のライバルが連動することを怖がるんです。一番、怖いのは自分の周りにいる人たち。毛沢東はナンバー2を一番怖がっていました。だから文化大革命を機に周囲を粛清した。中国の最高指導者にとって、共産党内のライバルが最大の脅威なのです。

西野:映画みたいな話ですね。

興梠氏:それが民衆とつながるのを一番、怖がる。香港のデモの裏に党内の誰かがいるんじゃないか、と。そういう発想です。

西野:心休まらないでしょうね。

興梠氏:自分たちがそうやって政権を取ってきたので、常に民衆の裏に誰かがいるのではないかと疑うわけです。

西野:さて、香港の話が出てきましたので、ここからは世界中で関心を集めた大規模デモについてお伺いします。2つ目の疑問はこれです。

「香港の 梅雨はホントに あけますか?」

山川:なるほど、梅雨は雨傘運動から来ているわけですね。先ごろ、香港政府の林鄭月娥・行政長官は、刑事事件の容疑者を香港から中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」の改正案について、事実上、廃案になるとの見通しを示しました。これで香港の混乱は収束しますか。

興梠氏:そもそも香港の長官は何もできません。中央政府のいいなりです。選挙委員会で、そういう人を選んでいるわけですから。

山川:林鄭長官はかなりのエリートだと聞きますが。

興梠氏:でも、中国政府はずっと観察してきましたからね。この人だったら、忠実だと判断したからこそ選んでいます。

西野:今回の改正案も背景には中国の思惑があったということでしょうか?

興梠氏:思惑どころか、こんなことは香港だけでやれるはずがない。先ほども申し上げましたが、中国政府は香港を危ない場所と思っているんですよ。早く口封じをしたい。

 彼らはまさか民衆がこれほど立ち上がるとは想像できなかった。さらに、台湾にまで跳ね返って、(現職で、台湾独立志向が強い民進党の)蔡英文氏の支持率が高まるなどとは、思ってもみなかった。そのあたりの感覚というのは鈍いところがある。

山川:逃亡犯条例の改正案が通ってしまうと、中国政府が恣意的に「この人を引き渡せ」と言えば、本土に行かされるということですよね。しかも、外国人も同じ扱いを受ける。

興梠氏:そうです。香港で政府を批判するような発言をしたり、批判的な本を出したりしたら、そのことを理由にして引き渡しを要求できるようになる。いちいち連れていくというよりも、狙っているのは抑止力でしょう。この改正案が成立すると、みんながやらなくなる。

山川:でもそれがあまりに強いと、みんな香港でビジネスをしたくなくなるのでは?

2017年に香港政策が大転換

興梠氏:そこに彼らの矛盾がある。本来、1997年に香港が中国に返還されるにあたり、50年間は中国と異なる制度を維持することを約束した。一国二制度のもとで「高度な自治」を認めた。ところが習近平体制になってから変わったんです。大きな出来事として、2017年の第19回共産党大会で、香港に関して中央政府の「全面的管轄権」という、これまでと全然違うことを言い出した。

 このときは米国でも騒ぎになりました。さらに翌18年の全人代で李克強首相の報告の中で「高度な自治」「香港人による香港の自治」という言葉を外しました。香港政策が根本的に変わったんですね。

西野:大阪のG20では、米国のトランプ大統領が香港のデモや人権の問題を持ち出すでしょうか? そこで、3つ目の疑問です。

「大阪で 一触即発? 二大国」

興梠氏:とにかく、中国政府も香港政府もこの問題がG20のテーマにならないように、控えていますよ。学生たちが座り込みをしても、手荒いことはしていない。

山川:逃亡犯条例については、香港の長官が、廃案になるとの見通しを示しました。これもG20で騒ぎにならないように、中国側が意図的に強引なことを手控えさせているということでしょうか?

興梠氏:香港でデモをする人たちは、改正案の撤回と長官の辞任を要求しています。香港政府は「廃案」とは言うが、「撤回」とは言わない。撤回すると、間違いを認めることになってしまいます。廃案であれば、「今回は間に合わなかった」ということで済むわけです。いったん廃案になっても、また出してくると香港の人たちは疑っている。

西野:米国は、この香港の民主化要求を後押しするでしょうか。そして人権のカードを切ってくるでしょうか。

興梠氏:中国の論調では、米国は裏でいろいろと動いていると見ています。

西野:その意味ではG20は潮目が変わるタイミングかもしれない?

興梠氏:でも、おそらくトランプ大統領の気持ちは揺れていると、中国側は見ています。通商については、関税を全部かけてしまうと、スマートフォンの値段が高くなるなど、消費者物価が上がってしまう。財界も騒ぎ出すし、世論が変わってくる可能性がある。選挙戦に向けて民主党もネガティブな材料として使ってくるでしょう。

 北朝鮮や貿易問題が片付かないまま、景気や株価が低迷すると、トランプ大統領は選挙戦を進めにくくなる。そのことを中国政府は分かっています。だから、じっと待っている。ただ、G20では首脳会談を開いて、会うことは会う。世界中に「米中は対話している」と見せる。その方が、香港にもスポットライトが当たりにくくなるわけです。

西野:うーん、難しい!

山川:ここでG20を迎えるまでの日程を確認してみましょう。

G20の直前に、訪朝した意図は?
●G20前後の主な出来事

注:日中首脳会談は27日を予定

 香港の問題が起きて、習主席が急に北朝鮮を訪問しました。香港の問題を取り上げられたくないので、そのイメージをかき消す狙いがあったと見るべきですか。

興梠氏:訪朝のタイミングは唐突です。滞在期間も1泊2日と短かった。メディア戦略を重視しているんですよ。海外で中国がどう報道されるかを気にしている。香港のデモが報道され続ける中で、G20には行きたくないんですね。恥をかきたくない。メンツを重視するので。

 それに北朝鮮問題ならトランプ大統領も乗ってくるだろうという計算もあるでしょう。もちろん香港でデモに参加した人たちは、中国政府の思惑を分かっているので引き続き闘おうとしている。さて、G20の最中には、どうなるか。

「香港を絞め殺してしまうかもしれない」

山川:それにしても、人口約700万人の香港で約200万人がデモをしたということは、日本に例えると、3000万人以上が永田町に集まったようなもので、この怒りはものすごいと思う。何がそんなに香港の民衆を怒らせたのでしょう。

興梠氏:せっかく一国二制度があって、香港には自由がある。その壁が壊れてしまうという危機感です。香港政府は全く抵抗できないことも分かっている。そうすると、自分たちが頑張らないと、事実上、香港は無くなってしまう。

西野:選挙に自由がないからデモという方法しかなかったという面もある?

興梠氏:政府もあてにならないし、議会も親中派が占めている。となると、国際社会に訴えるしかない。

西野:これだけインターネットが普及した時代だと、過去のデモとは手法も違ってくるようです。

興梠氏:民衆がとったスマホ映像が次々と流れました。中国は本当は香港のインターネットも封鎖したいぐらいの気持ちでしょう。

西野:その意味では、局面が変わる経過と見てよい?

興梠氏:中国は一党独裁でやっていくという思いが、習近平体制になって強まりました。これが急に変わることはないでしょう。香港を放っておくと、政敵の派閥が何をするか分からない。自分の安全にも共産党にもかかわってくる。

 香港の民主化を許してしまうと、全土に広がります。そこは妥協しないと思います。今はG20もあっていったん緩めても、長期的には絶対に抑え込む。政治的な自由があってこその香港だと思うのですが、そうすると危険だと考えている。このままだと香港(の自由や経済)を絞め殺してしまうかもしれない。

西野:うーん、今日はテーマが重くて、明るく質問するわけにはいきませんでした。

山川:スタッフから、そろそろまとめろと言われましたので、私も川柳風に書きました。

「大阪で 梅雨の晴れ間は 見えるかな」

 全然まとめになっていませんね(笑)。G20が開催される日本は梅雨の季節。対立が強まっている米中の間に、何らかの晴れ間が見えるか。そして、習主席の笑顔を大阪で少しくらい見ることができるかどうか。

西野:雲の切れ合間から笑顔がのぞくか、ということですね。興梠さん、今日はありがとうございました。

興梠氏:ありがとうございました。

山川:西野さんは、今日はちょっと表情が硬かったですね。

西野:人権や自由の問題って、この私でも力が入ってしまいます。たくさんの人の思いが詰まっていますから。来週もよろしくお願いいたします。

(注:この記事の一部は、BSテレ東「日経プラス10サタデー ニュースの疑問」の番組放送中のコメントなどを入れて、加筆修正しています)

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