『台湾総統選が「世界の民主主義のための勝利」と言える理由、中国は恫喝を強化 太平洋の島しょ国ナウルは台湾と断交、民進党頼・蕭ペアは「ねじれ」で政権運営難しく』(1/19JBプレス 福島香織)について

1/19The Gateway Pundit<BREAKING: Nathan Wade’s Estranged Wife Jocelyn Wade UNLEASHES on Fani Willis in Court Filing – AND PRODUCES THE RECEIPTS – BANK STATEMENTS INCLUDED=速報:ネイサン・ウェイドの別居中の妻ジョセリン・ウェイド、法廷でファニ・ウィリスに爆発– そして領収書を提出 – 銀行取引明細書も含む>

トランプ告発で、情夫を特別検察官にして税金から金を出し、不倫旅行まで・・・。民主党のレベルはどこまで落ちるのか?

地獄には軽蔑された女のような怒りはない!

フルトン郡地方検事のファニ・ウィリスは、情夫ネイサン・ウェイドの別居中の妻ジョセリン・ウェイドと仲違いしている。

トランプ氏に対するジョージアRICO訴訟は、ファニ・ウィリス氏が雇ったトランプ氏のトップ検事との「不適切な」関係と、そこから「金銭的利益」を受けていたために、軌道に乗らなくなる可能性がある。

以前に報告されたように 、ファニ・ウィリスは、彼女の事務所のトップのトランプ検察官であるネイサン・ウェイドと「不適切な」恋愛関係を持っていました。

アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙によると 、ファニ・ウィリスは、トランプ大統領を追及するために雇ったトップ検察官ネイサン・ウェイドとの恋愛関係から「経済的利益を得た」という。

ネイサン・ウェイドは2021年11月にファニ・ウィリスによって特別検察官として召集された。

8月、フルトン郡地方検事のファニ・ウィリスは、   2020年の選挙に果敢に挑戦したトランプ大統領とその他18名をRICOと共謀罪で告発した。

この動議は、ファニ・ウィリス氏のRICO事件で第1、9、11、13、15、17、19番目の訴因を受けた元トランプ陣営幹部マイケル・ローマン被告に代わってフルトン郡高等裁判所に提出された。

この動議は、マイケル・ローマン氏に対する告訴を取り下げ、ファニ・ウィリス氏、ネイサン・ウェイド氏、そして検察庁の全員をトランプ氏に対するRICO訴訟から剥奪することを求めている。

提出書類によると、トランプ氏を追及するために雇われた特別検察官ネイサン・ウェイド氏は、ファニ・ウィリス氏とナパバレーへの贅沢な休暇やカリブ海クルーズの代金を支払い、フルトン郡からの資金を市外への逃亡資金として使用したと主張している。

「郡の記録によると、選挙妨害事件で重要な役割を果たしたウェイド氏が、2022年1月以来、訴訟費用として約65万4,000ドルを支払われている。検事局は彼への報酬を承認している」とアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション誌が報じた。

先週、ファニ・ウィリス氏がドナルド・トランプ前大統領とその関係者らを追及するために任命した特別検察官ネイサン・ウェイド氏の離婚訴訟で証言するために召喚されたと報じられた

WSJが入手した裁判所への提出文書によると 、ウィリスはネイサン・ウェイドとその妻ジョイセリン・ウェイドの離婚訴訟での証言を求める召喚状をアトランタの事務所に送達された。

ファニ・ウィリス氏の弁護士はただちに召喚状の取り消しを求める申し立てを提出し、ジョセリン・ウェイド氏がトランプ氏に対するRICO訴訟に「干渉した」と非難した。

さて、これは…

金曜日、ジョセリン・ウェイドの弁護士は、ファニ・ウィリスの秘密保持命令の請求に対する回答を提出し、ジョセリン・ウェイドが領収書を提出した。

ジョセリン・ウェイドがファニ・ウィリスに爆発した。

「ウィリス女史が主張する議論は不誠実であり、疑わしいものであり、彼女が主張する同じ根拠は法律問題としては無効である。情報と信念に基づいて、ウィリス女史は、夫婦財産の公平な分割、夫婦財産の散逸、および配偶者扶養に関して裁判所によって検討される原告の行為の疑いに直接関連する情報と知識を持っています」。ジョセリン・ウェイドの弁護士は、この記者が確認した裁判所への提出書類の中で述べた。

「さらに、ウィリス女史が、上記の訴訟において現在進行中の離婚訴訟に直接関連する彼女の私生活の不都合な事実に基づいて、被告とその弁護士に対する告発を行うと暗に示唆していることは、彼女の事務所の誠実性に対する侮辱である」 」とジョセリン・ウェイドの弁護士は書いている。

「非当事者であるウィリス女史が保護を求めている場合、保護が必要なのは彼女自身であると思われる」と申請書には書かれている。

ネイサン・ウェイドはファニ・ウィリスのために花を買ったり、ホテル、航空旅行、クルーズ、ウーバーの代金を払ったりしてお金を費やした。

銀行取引明細書は、ネイサン・ウェイドがファニ・ウィリスのマイアミとサンフランシスコ行きの航空券を購入したことを証明している。

ファニ・ウィリスとネイサン・ウェイドの関係を調査する公聴会が早ければ2月にも開かれる予定だ。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/01/breaking-nathan-wades-estranged-wife-jocelyn-wade-unleashes/

1/19Rasmussen Reports<‘Puppet’ Show? Many Believe Obama Actually Controls Biden’s White House=’人形芝居?多くの人はオバマが実際にバイデンのWHを支配していると信じている>

ミシェル・オバマが大統領になるのを防がないと。

有権者の過半数は、バラク・オバマ前大統領がジョー・バイデン大統領の政権に影響を与えていると考えており、バイデンは実際には進歩派の「操り人形」であるという共和党議員の主張に同意している。

ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、米国の有権者である可能性の高い有権者の63%が、オバマ氏がバイデン政権の政策に影響を与えている可能性が高いと考えており、その中にはその可能性が非常に高いと考えている40%が含まれている。29%はバイデン政権がオバマの影響を受ける可能性は低いと考えており、その可能性は全くないとの13%も含まれている。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/puppet_show_many_believe_obama_actually_controls_biden_s_white_house?utm_campaign=RR01192024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://twitter.com/i/status/1748470407672291383

左翼は嘘つきが多い。

1/20阿波羅新聞網<川普一骑绝尘!这些人力挺…新罕州初选3最新民调=トランプ大統領がリード! これらの人々が支持(共和党登録有権者)・・・ニューハンプシャー州予備選3つの最新世論調査>アイオワ州共和党党員集会の予備選後に実施された最新の3つの世論調査はいずれも、来週のニューハンプシャー州の予備選でトランプ前大統領がニッキー・ヘイリー元サウスカロライナ州知事を10%以上リードしていることを示している。 これら3つの最新世論調査におけるトランプ大統領の支持率は50%を超えている。

ヘイリーの数字が良いのは多分民主党員の共和党転籍者がいるから。

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006751.html

1/20阿波羅新聞網<戳中共痛处!美驻日大使批北京一针见血—美国驻日本大使承诺继续抨击北京的“虚伪”= 中共の痛いところを突く! 駐日米国大使、北京批判は的を射ている―駐日米国大使は北京の「欺瞞」を批判し続けると約束>エマニュエル駐日米国大使は、中国政府の「欺瞞」と「透明性の欠如」を批判し続けると約束した。 彼は、日本の核処理水の海洋放出に対する中国政府の態度を、新型コロナウイルスの図録公開が2週間遅れたことと比較した。

中国人は基本嘘つきで、自分勝手。南京虐殺や慰安婦も嘘。

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006801.html

1/20阿波羅新聞網<状况“太恐怖”!爆火视频:中国人东京疯抢达菲熊 当地人吓到=状況は「恐ろしすぎ」! ホットビデオ:中国人が東京でダッフィーベアを狂ったように奪う、地元住民は怖がっている>日本のネット民は最近、「中国人が東京ディズニーシーに群がり、狂ったように物を奪う」動画を共有し、話題となったが、その内容は、多くの中国人がダフィーベアの人形エリアに群がり、「国境を越えるイナゴ」のように奪い合いを行っていることを示している。 日本の店員は声を張り上げて「押さないでください」と叫んだが、それでも商品を買いあさろうと悪戦苦闘する中国人の姿が見えた。ある日本人目撃者は、状況は混んで入れないというわけではなく、状況が「怖すぎる」ためにあえて入らないだけだと指摘した。

黄牛(ダフ屋)が買い占めて、ネットで高く売るのでしょう。一人一個に制限しても、中国人は数を動員する。儲かれば何でもする強欲な人種。

https://twitter.com/i/status/1747047623054463408

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006767.html

1/20阿波羅新聞網<新华社内参流出:延安已经饿了十好几年—1980年新华社内参:延安已经饿了十好几年=新華社内部参考資料が流出: 延安市は 10 年以上飢えている – 1980 年の新華社内部参考資料:延安市は 10 年以上飢えている>この人たちは、日中は道で物乞いをし、夜は路傍の軒下で寝ている。 ある夜、清涼山にある旧延安解放日報社の門に行くと、門の両側の歩道で50人以上の乞食が寝ているのが見えた。 幸いなことにその日は真夏であったが、真冬だったらどんなに悲惨だったことか。 しかし、物乞いや路上寝は「自由自在」ではない。 延安は革命の聖地であり、多くの外国人客が視察に訪れるが、外国人客の到着の前に公安職員が派遣され、路上に住む物乞いを塔山の麓の収容所に集め、その後、彼らを送り返す。

去年11月サンフランシスコでギャビンニューサムがバイデン・習会談のためやったことと同じ。

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006764.html

1/20阿波羅新聞網<诺奖得主:习管理经济的后果 最可怕是这点=ノーベル賞受賞者(クルーグマン):習近平の経済運営の結果で最も恐ろしいこと>ほんの数年前までは世界を制覇する勢いに見えた中国経済がなぜ苦境に立たされているのか。 問題の一部は指導者の力不足にある。習近平国家主席は、恣意的に介入する傾向(独裁者の常套手段)により、民間部門の積極性を扼殺し、ダメな経済運営者のように見え始めている。 しかし、たとえ習近平がより優れた指導者だったとしても、中国は困難に陥るだろう。

最も恐ろしいのは、軍事的冒険主義によって国内の困難から注意をそらそうとするかもしれないということだ。

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006742.html

1/20阿波羅新聞網<中国经济麻烦大了!克鲁曼:恐祸延全球勿幸灾乐祸=中国経済は大ピンチ! クルーグマン: 禍が全世界に広がることを恐れ、他人の不幸を喜ぶな>2008年ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマンは、NYTのコラムで、中国経済が明らかにつまずいていることを示すさまざまな兆候があり、公式統計でさえ中国が日本型のデフレと若者の高失業率という過ちを繰り返していることを示していると指摘した。本格的な危機はまだ勃発していないが、中国経済停滞の時代が始まったと考える理由がある。

クルーグマンは、中国が日本ほど適切に対応できないのではないかと懸念している。

富が賄賂や軍拡に使われるから、個人消費は大きくならない。

https://www.aboluowang.com/2024/0120/2006664.html

何清漣 @HeQinglian 9時間

2人のうち1人は自殺、もう1人は謀殺性の自殺であるが(1/19希望之声の記事によると、夫が妻を銃で殺した後、夫が銃で自殺した心中事件)、生活の困難や相互の支え合いができず、出身家族の支援がなかったこと、普段から危機意識が欠如し、思い切れなかったことが主な原因と推定される。この3つのうちどれか一つでもあれば、失業による危機は乗り越えられるはずだ。 …もっと見る。

引用

Ezio Mao ☢@KELMAND1 22h

中国人エンジニア夫婦が米国で死亡:2人ともグーグルで働いており、解雇が悲劇につながった疑い。

米ロスアルト警察は16日、グーグルに勤務していた中国人エンジニアとその妻がマンションで死亡した事件を発見し、解雇が原因の疑いがあると発表した。

ロスアルトはサウスベイでも治安がよく、学区も充実していることで有名な地域であるため、この死亡事件は中国人コミュニティから大きな注目を集めた。 …もっと見る

何清漣 @HeQinglian 2時間

マクロンは再び自主独立したいと考えている:

1/17、フランスのマクロン大統領は2024年世界経済フォーラム年次総会で、EUと欧州諸国は今後2年間で「主権を確立」し、米国などの対外依存を減らすよう努力する必要があると述べた。 米国の属国と見なされるのではなく、欧州人としてアジアやアフリカ諸国とコミュニケーションをとる必要性を強調した。 …もっと見る

多分マクロンは中国でハニトラにかかったと思う。

福島氏の記事では、国民党と民衆党が本当に中国から離れているかどうかは疑わしい。特に柯文哲は風見鶏なので、政権を握れば豹変する可能性もある。

歴史教育の大切さは言を俟たない。日本は文科省の官僚に牛耳られて、政治家が太刀打ちできていないのが現状では。

4年間民進党が執政しますが、国民党と民衆党が立法府でどのように協力するかで、台湾の民主主義が成熟したと言えるのでは。是々非々で臨んで、全否定しないように。

記事

1月13日の台湾総統選で勝利した与党民進党の頼清徳・蕭美琴ペア(写真:AP/アフロ)

  • 1月13日の台湾総統選は与党民進党の頼清徳・蕭美琴ペアが勝利したものの、第一党の座を国民党に明け渡し立法院(国会)は「ねじれ」状態となった。
  • だが、3人の候補者はいずれも台湾アイデンティティを持つ台湾人候補で、争点に「一つの中国」は持ち出されず、台湾の独立を守る「民主主義」に希望が見えた。
  • 今後、中国はねじれ状態につけ込むなど、あの手この手で恫喝を強化してきそうだ。日本を含むアジア太平洋民主主義国家は、中国を牽制し台湾への協力を進める必要がある。

(福島 香織:ジャーナリスト)

世界が注目した台湾総統選挙は1月13日無事に終わり、与党民進党の頼清徳候補が次期総統として当選した。だがその勝利は圧勝というよりも、逃げ切り型の小さな勝利であり、同日の立法院(国会)選挙の結果、与党民進党は大幅に議席を減らし113議席中51議席しか取れず、第一党は52議席を獲得した国民党に譲ってしまった。

敗北宣言をする国民党の侯友宜氏(写真:ロイター/アフロ)

恐るべきは第3の党、民衆党の躍進だ。8議席を確保して、国会のキャスティングボートを握った。当初、泡沫化するのではないかと言われた民衆党は総統選では柯文哲候補らが26.46%の得票率。政党票でも22.07%の得票率。一方で、ひまわり学生運動(2014年)参加者から生まれた政党で2016年立法委員選挙で5議席を獲得して話題になった時代力量は度重なるスキャンダルで完全に支持を失い、政党票は3%を下回り、議席を失った。かつて時代力量の創設メンバーで主席を務めた黄国昌は今回、民衆党から立候補し立法委員に当選している。

第3の党、民衆党の柯文哲氏(写真:AP/アフロ)

こうした選挙結果によって、台湾の政治は今後どのような道を歩むのか、そして国際社会はそれをどう受け止めるのかについて、少し考えてみたい。

私は13日の投開票日を民進党総選挙本部前で迎えた。支持者たちは開票1時間も経たぬうちに頼清徳・蕭美琴ペアの勝利を確信し歓喜に沸いていた。だが勝利を決めて国際記者会見場に現れた頼清徳の表情は歓びに輝いているというよりは、やや緊張の面持ちだった。副総統としては、総統当選の喜びよりも「立法委員選挙の敗北」の責任を感じているようでもあった。

だが私は今回の選挙はあらゆる角度から、ポジティブな意味で台湾選挙史に残る素晴らしい選挙であったと肯定したい。

まず4つの歴史的意義があった。

3候補とも中国の選挙介入を跳ね飛ばす

1つ目。頼清徳が総統選当選直後に行った国際記者会見で語ったように、「台湾人民が共に書いた民主の新しいページを世界に向けて示すことができた」選挙であった。3候補とも民主の風格をもった候補で、3候補とも中国の選挙介入を跳ね飛ばし、「台湾は全世界に民主と権威(独裁)の間で、民主サイドを選択した」と知らしめた選挙だった

頼清徳だけの勝利でも台湾だけの勝利でもなく、世界の民主主義のための勝利、民主主義の勝利といえる。3候補とも台湾アイデンティティを持つ台湾人候補で、争点に「92年コンセンサス」や「一つの中国」は持ち出されず、台湾を守ること、国防強化、民主主義の道を主張した。

盛り上がる民進党の支持者(写真:ロイター/アフロ)

民進党の選挙スローガンは「選対的人、走対的路」(正しい人を選び、正しい道を行く)。このスローガンは日本も見習ってほしい。蔡英文は選挙運動中、民進党を支持しない人も、自分の手中の投票権を大切にして、正しい人に投票し、正しい道を行こう、と語った。仇恨のためや分裂のための投票ではなく、団結のため、台湾のために投票しよう、と呼び掛けた。その結果、「棄保」という台湾にありがちな投票行動があまり起きず、有権者一人ひとりが自分にとっての正しい人に投票できた。だから最後まで三つ巴の戦いができた。

台湾でいう「棄保」とは、自分が支持する候補が絶対勝てないと見ると、自分は嫌いでも勝てる見込みのある対抗馬に票を集中させる行為。有権者による自然発生的な野党協力といえる。こうした投票行動によるネガティブな影響は、第3の新しい政党が最終的に泡沫化することだったが、今回はそうした現象がほとんど起きなかった。台湾人候補が台湾の未来を守るために接戦を繰り広げ、台湾人有権者が「選対的人」に貴重な一票を投じ、正しいと信じる道に一歩を踏み出した歴史的意義があった。

台湾アイデンティティが定着へ

2つ目の歴史的意義は、台湾8年ジンクスの打破だ。台湾は8年ごとに政権が変わる。これは1つの政党が長期政権を続けると独裁や利権の固定化が起きると有権者が警戒しているからだ。国民党はかつて白色テロなど激しい独裁を行い、また長期の政権運営の中で強固な利権構造、汚職構造が固定化していた。陳水扁政権はこの固定化した国民党利権に苦しめられ、政権運営に苦労した。なので、民進党支持であっても民進党の長期政権化による独裁化や利権固定化、つまり民進党の国民党化を心配する人がいる。だから8年ごとに政権をリセットすることが、健全でクリーンな政権を保つことができるという考えがあった。

実際、今回は国民党が民進党の汚職や不正、腐敗を追及する形の選挙戦が展開された。その8年ジンクスを民進党がようやく破った。これは台湾の新たな挑戦であり民主主義国家としての新たなステージの始まりだろう。8年以上、与党であり続けても、独裁化せず利権の固定化もせず有権者の負託にこたえられる政権運営ができれば、台湾の優れた民主主義はもう絶対後戻りをすることはない、ということの証明になる。

台湾への圧力を強める中国・習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)

また、台湾総統の任期は4年。現在の蔡英文と併せて少なくとも12年間、民進党政権が続くことになる。12年は小学校1年生が高校を卒業するまでの長い時間だ。その間、歴史教育の方針が変わらないことを意味する。

民進党政権と国民党政権の教育の大きな違いは歴史教育だ。国民党時代は、中華民国の歴史として辛亥革命からの変遷が国家の現代史であり、中国大陸の古代史を国家の古代史として教えていた。

一方、民進党時代における台湾の歴史教育は、台湾の先史時代からスペイン、オランダの統治、日本の統治、国民党独裁からの民主化の歴史を経て今の台湾につなげている。12年間、同じ歴史教育を続けることによって、台湾アイデンティティ、歴史観、国家観は一層定着し、それが台湾の国柄として、今後政権が交代したとしても続くようになるのではないか。ちなみに民進党政権時代の教科書では、日本統治時代、台湾の近代化に寄与したポジティブな側面も教えている。

中国に近い国民党も変質の兆し

3つ目の意義は国民党の変質の兆しだ。中国との強いパイプによって国民党に影響力を保ち続けようとした馬英九・元総統は、選挙直前の9日に、「習近平を信じるべきだ」と発言。だが11日、侯友宜は馬英九を否定し、任期内に統一について話し合わないと言明。さらに選挙前日の最後の集会に馬英九を招待しなかった。

馬英九は今回の選挙で、野党協力を画策しようとしたり、中国の選挙介入の片棒を担ぐような振る舞いをしたりしていた。その馬英九の意見を国民党が否定したことは、国民党の台湾人政党への変化の兆しを示した気がする。国民党は李登輝時代を振り返ればわかるが、ときおり内部から変革を起こす力が生まれる。揺り戻しや揺らぎを経験しながら、民主主義政治の中で国民党も変わらざるを得ない局面が来ているということを示す選挙だったと言えないか。

鴻海(ホンハイ)精密工業創業者の郭台銘(左から2人目)と馬英九・元総裁(中央)(写真:ロイター/アフロ)

第3党・民衆党が泡沫化せず

4つ目は第3党の民衆党の躍進だ。柯文哲はおそらく4年後の総統選に希望を託すことができただろう。民衆党支持者にはティーンエイジャーが多く、彼らの多くは、今回投票権はなかったが4年後には投票できる。

多くのアナリストやチャイナウォッチャーからはずっと泡沫化すると言われていた。民衆党は既成政党に居場所を持てないとがった個性の寄せ集めだ。黄国昌はひまわり運動から生まれた時代力量の元主席、黄珊珊は野百合学生運動経験者で親民党出身。陳昭姿は一辺一国行動党に参与したことも。麦玉珍はベトナム出身の初の立法委員。

(黄珊珊は)宋楚瑜が習近平が目指す「一国二制度」による中台統一支持を打ち出したので2019年に離党し、柯文哲の下で台北副市長を務めた。こんな民衆党はすぐに内部闘争を起こし分裂し泡沫化するのではないか、という見方もあった。

馬英九と鴻海(ホンハイ)精密工業創業者の郭台銘が斡旋した野党協力も、柯文哲の「前言撤回」で結局失敗、この野党協力失敗のあと、柯文哲は一時期支持者をかなり減らした。原因はその腰の定まらなさだと言われていた。2014年の台北市長選挙で民進党の協力で当選したのち、親中発言で民進党から「こうもり」「裏切り者」呼ばわりされ、今度は国民党と協力というと、柯文哲ファンの中にも愛想をつかした人もいたかもしれない。

だが最終的に一定数の柯文哲支持票は崩れず、民衆党は立法院の鍵を握るキー政党となった。この理由はいろいろ言われているが、一つは柯文哲のキャラが立っていることだ。

若者票獲得、党首の魅力勝負に

今回の選挙は外交、国防、経済政策で実はさほど大きい争点はない。中国との距離感に若干差があるとはいえ、どの政党も無条件で中国と仲良くなるつもりはない。だからこその候補の魅力、党主の魅力が勝負の選挙だった。

3候補のキャラの中でがぜん若者受けするのが柯文哲。失言で叩かれることも多いがエッジの効いた空気の読まない発言が若者の支持を得た。ころころ変わる柯文哲の発言は「信用ならない」と不信感を持つ人もいる一方で、若者にとっては何をしでかすかわからない不安定さが、むしろわくわく感を掻き立てる。

その背景には若者、特にティーンエイジャーが民進党政権下での台湾社会しか知らず、しかもそのうちの3年が新型コロナ感染統制下の息苦しい時間で民進党嫌いになったことも関係がある。もともと若者支持を集めるキャラだった蔡英文が、若者人気を集めきれない状況になった。

最終的には1月に入ってリリースされた民進党のPR動画ドライブ編「我們一起、在路上」の出来があまりに洗練されて素晴らしく、蔡英文が若者人気を取り戻した。若者に嫌われがちな頑固おやじキャラの頼清徳の印象を改善できたことで、勝利の決め手の数パーセントの得票率を上乗せできた、と言われている。

強まる中国の恫喝

振り返れば民進党も結党当初は、アンチ国民党だけが共通項でイデオロギーがバラバラの寄せ集めで内部闘争ばかりを繰り返してきた。2019年の蔡英文と頼清徳の内部闘争は党外にも広く知れ渡った。だが、その民進党がきっちりと団結できているわけだから、大勢の人が民衆党にポテンシャルを感じるのは無理もない。既存政党からの分裂ではなく、全く新しい政党が泡沫化せず存在感を示せていることは、二大政党時代の終わりを予感させる台湾民主主義の歴史的な事件であり、ポジティブに評価される話だろう。

世界で3番目に小さい国、太平洋島しょ国ナウル(写真:Robert Szymanski/Shutterstock.com

ナウルの国会議事堂(写真:新華社/アフロ)

頼清徳・蕭美琴にとっては非常に厳しい政権運営が予想される。中国では頼蕭ペアは2人とも憎むべき独立分子扱いだ。太平洋の島しょ国ナウルが台湾と断交し中国と国交を結ぶと発表したのが選挙2日後だったのは、あきらかに頼清徳次期政権に対する中国の恫喝だ。

また、ねじれ国会運営の鍵を握る民衆党という寄せ集めの隙の多い政党は、おそらく中国共産党の賄賂やハニトラなどの様々な工作のターゲットになることだろう。イデオロギーや政策ではなく、自分が当選するために入党したような候補者はそうした誘惑に打ち勝てるか試されるだろう。もちろん、習近平政権の軍事的脅威は今後も増していく。

このように今以上に厳しい嵐の中、民主の道を進み続ける台湾に対して、アジア太平洋の民主主義国家は、主権国家としての尊重と対等さをもって協力していくべきだろう。そして、ますます独裁化する習近平体制の中国の傲慢や暴走を牽制し、台湾海峡や南シナ海、東シナ海の平和と安定維持を図っていかねばならないと思う。特に日本は政治家も民間人も、台湾の今に至る運命に日本が深くかかわってきたことを自覚して、誠実に、そしてポジティブに台湾との交流を保ち続けることが必要ではなかろうか。
我們一起、在民主的路上。
(我々は共に、民主主義の路上を歩む)

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