9/23The Gateway Pundit<CNN Data Analyst Says Republicans Have Midterms Advantage: ‘Whatever Democrats Are Doing, it Ain’t Working’ (VIDEO)=CNNデータアナリスト、共和党が中間選挙で優位に立つと発言:「民主党が何をしようと、うまくいかない」(動画)>
民主党は犯罪人の側に立つ政党なので、不正選挙をしない限り勝てない。やっと米国民も分かってきたという感じ。
CNNのデータ分析者ハリー・エンテン氏は民主党にとって悪い知らせを伝え、共和党はさまざまな問題でより信頼されているため、2026年の中間選挙に向けてかなり有利になっていることを明らかにした。
移民や犯罪などの特定の問題では、共和党が民主党を2桁リードしている。
民主党は、この件について自ら責任を負うほかありません。2024年の選挙以来、彼らは米国民に絶え間ない怒りと抗議の声しか提示していません。何のアイデアも計画も提示していません。
Real Clear Politics経由のトランスクリプト:
エンテン:ええ、私たちは何を見ているのでしょうか?ドナルド・トランプが水面下に沈み、民主党が中間選挙で大躍進することを保証している。しかし、はっきり言って、これは何の保証にもならない。全くです。なぜなら、現時点で民主党は政党界のニューオーリンズ・セインツ(NFLチーム)だからです。
一体何の話をしてるのかって?経済に関しては民主党と共和党のどちらを信頼する?経済ではどちらがリードしている?共和党が7ポイントリード。移民問題では共和党が13ポイントリード。ドナルド・トランプと共和党にとって大きな問題である犯罪についてはどうだろう?見てみろ、22ポイントリードしている。
つまり、結論はこうです。現時点では、ボールは地面に落ちているかもしれませんが、民主党はボールを拾い上げて走り出していません。むしろ、経済、移民、犯罪といった最重要課題に関しては、共和党がボールを走らせていると言えるでしょう。
ケイト・ボルドゥアン(CNNアンカー):比較してみましょう。背景を説明してください。共和党が前回下院を制した時と比べてみてください。
エンテン:そうですね、2022年と比べてみましょう。これで状況が少しお分かりいただけると思います。経済問題では共和党が民主党よりも信頼されています。2022年には12ポイントでした。わずかに差は縮まりましたが、それでも7ポイントです。移民問題はどうでしょうか。2022年には共和党が3ポイント差でした。見てください。共和党のリードはなんと10ポイントも拡大しています。民主党の皆さん、一体何をしているのですか? 全く、驚きです。犯罪問題では、共和党は13ポイント差でしたが、今では22ポイント差まで拡大しています。リードは再び2桁近く拡大しています。
だから、民主党が何をしようと、ケイト、うまくいっていない。うまくいっていない。共和党は3つの問題全てでリードしている。
以下のビデオをご覧ください:
https://twitter.com/i/status/1970144855318823058
中間選挙はまだ先だが、これは共和党にとって素晴らしいニュースだ。
https://www.thegatewaypundit.com/2025/09/cnn-data-analyst-says-republicans-have-midterms-advantage/
https://x.com/i/status/1970972819128525064
https://x.com/i/status/1970273534623510825
https://x.com/i/status/1970940528721297509
9/24Rasmussen Reports<FBI Director Remains Popular With Republicans=FBI長官は共和党員の間で依然として人気>
連邦捜査局長官としての任期が8カ月を経たカシュ・パテル氏の好感度は若干低下したが、大半の共和党員は依然同氏を好んでいる。
ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の43%がパテル氏に好意的な印象を抱いており、そのうち24%が非常に好意的な印象を抱いている。一方、38%はパテル氏に好意的な印象を抱いておらず、そのうち28%が非常に好意的な印象を抱いていない。19%はどちらとも言えないと回答している。2月の調査では、47%がパテル氏に好意的な印象を抱いていた。
https://x.com/i/status/1970943572611579954
9/25阿波羅新聞網<重要信号!习核心遭张又侠李强蔡奇瓜分?=重要なシグナル!習近平の中核は張又侠、李強、蔡奇によって分けられているのか?>アポロネット王篤若の報道:中南海の政治情勢はますます異常な動きになっている。習近平のいつもの「定番行動」が頻繁に中止され、徐々に表舞台から退き、第二線へ退いている兆候が見られる。
9/22、浙江省で第5回世界生物圏保護区会議が開幕した。ユネスコのオードレ・アズレー事務局長やイランのアンサリ副大統領など、1,300人の代表者が出席した。しかし、習近平は珍しく祝辞を送らなかった。丁薛祥が代理で演説を行い、演説の中で習近平の名前は一度だけ言及された。 9/17~19にかけて開催された香山フォーラムにも、習近平国家主席からの祝辞は添えられず、張又侠副主席が主導した。陳破空は、これは習近平と軍部とに遠心力が働いていることを示す重要なシグナルだと率直に述べた。
習の病気が悪化しているのか、権限剥奪が進められているのか?
https://www.aboluowang.com/2025/0925/2282138.html
9/25阿波羅新聞網<周晓辉:中共接连遭三国打脸=周暁輝:中共は3カ国から相次いで顔を殴られている>中共政府はトランプ政権による経済、科学技術、軍事面での相次ぐ打撃への対応に苦慮し、TikTokを米企業に売却することに合意せざるを得なくなった今、かつては中共の脅威を理由に中共に直接「ノー」を言うことを躊躇していた小国にも変化の兆しが見られる。南シナ海で中国に敢然と挑んだフィリピン、そしてロシアへの軍事支援について中共を公然と非難したウクライナに加え、ポーランド、イスラエルといった国々もリストに加わった。
ポーランドは国境閉鎖で中国欧州エクスプレスが遅延、イスラエルは中共がカタールと共謀し、人工知能(AI)とソーシャルメディアを通じてイスラエルに対する「情報封鎖」を実施し、「西側諸国の世論を操作」し、イスラエルを孤立させ、その利益を損なおうとしていると非難したと。
https://www.aboluowang.com/2025/0925/2282142.html
何清漣 @HeQinglian 13h
昨日のトランプの国連での演説は、国際関係における最も現実的な根底にある論理、すなわち現実主義と実用主義を余すところなく示した。これまで世界各国は、この根底にある論理を高尚なサロン用語で表現してきたが、米国に対し、サロン的な公約を実践するよう求めてきた。
- 力に頼っての演説。トランプの演説は、他の指導者の3~4倍の長さである。トランプは「張り子の虎」と呼んだロシアから、他国にグリーンエネルギー機器を販売するが自国では使用しない中国に至るまで、世界中の多くの国々を痛烈に批判した。国境を開放している国々に対しては、「まだ国境を開放するのか?そんな国は地獄に落ちるぞ!」と露骨に非難した;また、国連の非効率さと腐敗、そしてその宗旨を含むあらゆる問題を厳しく非難した。
- トランプは国連の移民政策と気候変動政策をペテンだと非難し、(少なくとも米国においては)死刑に処すべきだと断言した。
世界中のメディアは、トランプが国際関係を覆い隠すサロン的な上品な言葉遣いを剥ぎ取ったことに不満を表明している。しかし、世界の指導者たちは米国大統領との交渉を続けざるを得ず、国家安全保障から貿易に至るまであらゆる問題で彼の支援を求めている。国連職員はエスカレーターを止めるという小細工をすることはできるが(この件は前に話したことがある)、国連は米国なしでは存続できない。
この状況はあと何年続くのだろうか。国連や世界の多くの指導者たちは、トランプ大統領の任期の残り日数を数えているに違いない。彼らは心の底では、米民主党が「WHを解放する」という期待を抱いている。国と国民に災厄をもたらしたテロ組織アンティファさえも、メデイアは守ることを忘れていない。
近藤氏の記事では、wikiの<731部隊細菌戦国家賠償請求訴訟>を参照。国家無答責(国家賠償法が施行される前の国の権力的行為によって生じた損害について、国は賠償責任を負わないとする法理)で原告(中国人)が敗訴。
まあ、昭和の軍人の武士道も廃れたということでしょう。戦争中は、人倫に悖る行為が許されると思うのは浅慮。
上記で、wikiの<731部隊細菌戦国家賠償請求訴訟>を取り上げましたが、捏造だったようで、お詫びして訂正します。下にgoogleで「731部隊 裁判 事実認定」で調べた結果を転写します。Wikiは左翼が記入している可能性があります。
「AI による概要
731部隊の裁判(細菌戦国家賠償請求訴訟)における事実認定は、原告が731部隊による細菌戦の事実を立証できなかったため、原告の敗訴が確定しました。裁判では731部隊による細菌戦の事実関係が焦点となりましたが、日本政府が関与を否定し、証拠提出を拒否する姿勢をとったことで、原告が事実を証明することができませんでした。
裁判の概要
- 訴訟内容:
731部隊などの旧日本軍が中国で行った細菌戦について、被害者が日本政府に謝罪と賠償を求めた国家賠償請求訴訟です。
- 裁判における焦点:
裁判では、731部隊が実際に細菌戦を行ったかどうか、そしてその責任を日本政府が負うべきかどうかが争われました。
事実認定の結果
- 原告の敗訴:2007年に原告団の敗訴が確定しました。
- 敗訴の理由:日本政府が731部隊の関与を公式に認めず、細菌戦の事実を証明するための証拠提出を拒んだため、原告が裁判で細菌戦の事実を立証できなかったことが主な理由です。
背景
- 731部隊とは:
第二次世界大戦中に旧日本陸軍が満州(現・中国東北部)で行った細菌戦に関わった部隊です。正式名称は関東軍防疫給水部で、中国人やロシア人捕虜らを対象とした人体実験や細菌兵器開発を行っていたとされています。
- 当時の状況:
裁判では、こうした暗部が公にされ、日本政府による情報公開や責任追及が求められていましたが、政府は事実認定を避ける姿勢をとっていました。」(以上)
中共は歴史を鑑としてというのであれば、自らを振り返り、日本軍に協力していたことも述べたらよい。況してや天安門、文革・大躍進の大虐殺、蒋介石の花園口堤防決壊事件、魯迅の精神勝利法まで自国民にキチンと説明したらよい。それもしないで、他国に偉そうに指示するなと言いたい。
日本が中共のプロパガンダに利用されるのは気分が悪いが、日中友好を唱えていてこのやり方をするのだから、いい加減日本人は中国人の本性に気づくべき。彼らとは真の友好関係は築けないと。日本の歴史の中で中国と離れていた時代の方がうまくいってきた。
在中邦人が怯えながら暮らすのであれば、何でそのまま住み着いているのか?通州事件も中国から撤退していれば起きなかった。今こそ決断の時。昔陸軍、今経団連。経団連はきちんと撤退方針を出すべき。
記事
1931年9月18日の事件
日本社会は自民党総裁選モード一色になってきたが、先週9月18日に中国他で公開された一本の映画によって、日中関係に「台風」が吹き荒れている。映画のタイトルは『731』。この日は、1931年に満州事変の発端となった柳条湖事件が起こってから94年にあたり、記念日に合わせて「物騒な映画」を公開したのである。
まず、その背景から述べたい。習近平政権は昨年の元日に、5章40条からなる愛国主義教育法を施行した。その第28条では、こう定めている。
<中国人民抗日戦争勝利記念日、烈士記念日、南京大虐殺犠牲者国家追悼記念日、及びその他の重要な記念日には、県級以上の人民政府は記念活動を組織し、献花、記念施設の参拝、烈士の墓の参拝、公開追悼式などの記念式典を行うものとする>
中国人民抗日戦争勝利記念日とは9月3日で、80周年にあたる今年は、大規模な軍事パレードを北京で挙行。習近平主席が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とともに、天安門の楼台に上って閲兵した光景は、まだ記憶に新しい。
映画公開日には意味があった
烈士記念日は、中華人民共和国の建国記念日前日の9月30日。やはり習近平政権下の2014年8月に定め、抗日戦争などで命を落とした愛国者を弔う日だ。習近平総書記以下、共産党の常務委員(トップ7)プラス国家副主席が天安門広場に集合し、厳かに追悼式を行う。
南京大虐殺犠牲者国家追悼記念日は、12月13日で、1937年のこの日に、日本軍よって中華民国の首都・南京が陥落。習近平政権では「日本軍の南京大虐殺によって30万人もの無辜(むこ)の市民が犠牲になった」と主張している(日本政府は認定していない)。
そして、「その他の重要な記念日」にあたるのが、非公式に「国恥日」(こくちび=国が恥ずかしめられた日)としている3日だ。すなわち、1915年に袁世凱政権が日本からの屈辱的な「対華21ヵ条の要求」を受け入れた5月9日。
1937年に北京西郊の盧溝橋で日中が衝突し、以後8年にわたる日本の侵略戦争が始まった7月7日。そして、上述の柳条湖事件が起こった9月18日である。
こうして見てくると、指定された6日は、すべて日本と関係があることが分かる。しかも日本は「悪役」だ。平均すると2ヵ月に一度、こうした「反日に滾(たぎ)る日」が出現するのだから、日本としては落ち着かない。
習近平主席の立場を忖度(そんたく)してみれば、毛沢東主席や鄧小平軍事委主席のように、国共内戦に勝利して建国したという実績はない。江沢民主席や胡錦濤主席のように、飛躍的な経済発展を成し遂げたという実績もない。
そのため、「祖国を侵略した悪の日本を撃ち破って建国した中国共産党」を前面に出していくしかレジティマシー(正統性)がないのかもしれない。本当は、日本軍が戦ったのは、主に中国国民党軍だったのだが。
ともあれ、日本による14年の侵略戦争の火ぶたを切ったと位置づける柳条湖事件から94周年という日を迎えて、中国政府としては、世界を味方につける「イベント」を模索していたのかもしれない。
そこで、この日に「世界公開」と銘打って、国策映画『731』を公開することにしたのだ。本来は、映画のタイトルにちなんで7月31日の公開を予定していたが、9月18日に延ばした。
「世界公開」とは、中国メディアによれば、以下の通りだ。
〇9月18日……中国大陸、香港、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド
〇9月19日……アメリカ、カナダ
〇11月……韓国
〇公開は決まっているが公開日は未定……シンガポール、マレーシア、ロシア、イギリス、ドイツ、フランス
ちなみに、日本での公開予定については、いまのところない。中国で趙林山監督が出演したあるイベントで、共産党系の国際紙『環球時報』の女性記者が聞いた。
「いつ日本でも上映できるようになるのですか?」
すると趙監督が答えた。
「この映画は当然、日本市場にも行くだろう。向こうの一般の人々にも見てもらうのだ」
おぞましいシーンの数々
「731」とは、「731部隊」のことである。正式名称は、日本帝国関東軍防疫給水部(石井部隊)。
日中戦争開戦前年の1936年、当時の満州国のハルビン郊外に、日本帝国陸軍(関東軍)の731部隊が創設された。満州国は、満州事変によって日本が満州一帯を制圧した結果、日本の傀儡(かいらい)国家として1932年に建国された。731部隊は、後に中将となる石井四郎部長をトップに、1945年の終戦時には、軍人・軍属計3552人もの大部隊に膨れ上がっていた。
ここで隠密裏に行われたのは、化学・細菌兵器の研究だった。特に、太平洋戦争で劣勢になってからは、細菌兵器によって一発逆転を夢想していた。
その際、実験台にされたのが、少なからぬ中国人たちだった。彼らは「木材のような扱い」を受けたことから、隠語で「丸太(まるた)」と呼ばれた。その中国語訳が「馬路大」(マ―ルーダー)で、映画『731』のキーワードとなっている。
私は13分あまりの「予告編」を観ただけだが、日本軍が「馬路大」たちに行なう極悪非道な実験の数々が、生々しく描かれている。
「生きた赤子を雪上に穴埋めして標本化」「若い女性を零下40度の戸外に張りつけて凍傷実験」「マイナス196度の急速凍傷実験」「多種のペスト菌を注入した実験」「毒気を当て続ける呼吸困難実験」「生きた子供の脳や臓器を摘出」……。
特に石井部長は「狂気の将軍」として描かれ、宴会時に自ら発明した濾過(ろか)機に自分の尿を入れて飲むシーンも出てくる。何ともおぞましい映画だ。
防疫給水部は、1945年8月9日のソ連参戦を受け、「丸太」を殺害して建物を爆破、証拠隠滅を図った。同時に、隊員たちにもきつく緘口令が敷かれたので、戦後も長く、その存在は秘匿された。
1985年にハルビンに建った陳列館
日本では1970年代になって、マスコミが徐々に取り上げ始めた。1981年には作家・森村誠一が、731部隊をテーマにした『悪魔の飽食』を発表して、センセーションを巻き起こした。
こうした日本での動きに呼応するように、中国では1985年に、731部隊の跡地に「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」をオープンさせた。私も訪れたが、小学校の隣にポツンと建っていて、参観客は私一人だけだった。しかも、展示してある多くの資料が、森村誠一の著書の抜粋など日本語のものだった。
入り口前に、「すべて」を見てきたであろう大樹が、鬱蒼(うっそう)と茂っていたのが、何とも不気味だった。私が気落ちしていると、「でもその後にやって来たソ連軍の蛮行の方がひどかった」と、古老が証言した。
その後、習近平時代になって、陳列館は大幅に拡大された。そして、今回の映画公開となったのである。
習近平政権になって拡大された「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」
映画が公開されたカナダの反応
映画が公開されて3日目となる9月20日、CCTV(中国中央広播電視総台)が、興行収入が早くも9億元(約190億円)を突破したことを伝えた。同時に、CCTVのニュース番組『新聞直播間』が、この映画の特集を放映した。
カナダのバンクーバーでも上映が始まり、初日の初回上映に、約200人が詰めかけたという。挨拶に立った中国の曽智駐バンクーバー総領事が挨拶した。
「この映画は、日本の侵略者の累々たる犯罪行為を示している。同時に、中国国民の堅強不屈の精神力をも示している。今日の観賞を通じて、いつの時代でも歴史を正視し、歴史を鑑(かがみ)として、平和の大切さを呼び起こすことを信じている」
曽総領事は、中国語で話していた。また映像を見る限り、観客はほとんどが中国系のようだった。
観賞した賀という姓の中国系の老人は、マイクを向けられて中国語で答えた。
「われわれの祖先は皆、このようなことを経験したのだ。母親に電話すると、『多くのことはもう忘れた』と言う。『覚えていることはない?』と聞くと、『難を逃れたことだけだ』と答えた。
まさに日本が中国を侵略した時に、(中国の)住民は老人や子供を引き連れ、物を抱えて農村に避難したのだ。だから一人の中国系の人間として、当時の歴史は絶対に忘れてはならないと思う」
『731』を評価するカナダ人たち
続いて、カナダ東北(中国の東北地方)同郷総会の呉銅会長が、マイクに向かって語った。
「われわれ若者や、多くのもっと若い人たちは、こうした歴史を知らない。だからこそこの映画は、非常に非常に意味があるのだ」
珍しく、白人の老人も登場した。バンクーバー平和理事会のジンバー・カリウ会長という人物だ。
「この映画の宣伝が始まる前、731部隊なるものを聞いたことがなかった。日本が中国を侵略した歴史は、大まかには知っている。それがあんな『実験』をやっていたなんて。これは実際、重大な人権侵害だ。あらゆる国際法に違反している。
このような映画は大変重要だ。歴史を詳らかにし、中国国民が(世界反ファシズム)闘争の中でカギとなる役割を果たしたことを教えてくれるからだ。彼らは日本のファシズム、侵略の被害者だったが、非常に力強く抵抗し、日本軍国主義を打ち負かすのに多大な貢献を果たしたのだ。この点をわれわれは記憶すべきだ」
驚いたのは、この白人に続いて、「カナダ在住の日本のシニアメディア関係者・乗松聡子」という中高年の日本人女性が登場したことだった。彼女は流暢な英語で答え、中国語の字幕が出ていた。
「日本人と日本政府には、我が身を省みることを勧めたい。例えば、広島と長崎に原爆が落とされた歴史、あるいはアメリカ軍に空襲された歴史は、非常に重要視する。日本では、原子爆弾を落とされた歴史を記憶に残すため、多くの活動や映画上映会、集会などが開かれている。
それなのになぜ、南京の人や中国、朝鮮半島、フィリピン、それに日本の侵略に遭ったすべての国の人々に対しては、同じようなことをしないのか? 日本以外で起こったすべてのことは、すぐに『反日』と決めつけてしまう。これこそダブル・スタンダードではないか。
日本はそろそろ、民族主義の思想から抜け出し、日本以外の人々の苦難に、人間として向かい合っていくべきだ」
彼女は、カメラの枠から飛び出しそうなほど強烈だった。お話の内容は一部、私も納得できるが、TPOが問題だった。中国側に完全に利用されていた。
オーストラリアの親中派の反応
さらに、映像はオーストラリアのシドニーに移り変わった。シドニーの映画館にも、初回の上映を観ようと、約200人が集まったという。
オーストラリア公民党のハチム・ガイシャプ地域連絡管なる白髪の白人男性が、観賞後に語った。
「この映画は私に、深い印象を与えた。被害者たちから湧き出る人間性、反抗精神、団結精神、助け合いの精神。この映画は観る人の心を痛ませ、見るに堪えないシーンも出てくるけれどもだ」
続いて、やはり白人男性のオーストラリア公民党のロバート・バイック主席の感想である。
CCTVに映画『731』の感動を語るオーストラリア公民党のガイシャプ地域連絡管
「私は非常にショックを受けると同時に、感動を覚えた。そして最初から最後まで、身体が震えた。この映画は人々を感動させ、被害者のヒューマニスティックな忍耐精神を示している。
これは歴史の真実であり、こういったことはもっと語られるべきだ。われわれは、第二次世界大戦のヨーロッパのことは割合詳しいが、中国に対する理解は多くない。日本政府の中には、いまだに歴史を否定する人がいるが、これは決して受け入れられるものではない」
最後に、「オーストラリアではこの映画に人々が殺到している」とナレーションが入って、長い特集は終わった。まさに、CCTVが各人のセリフを作ったのでのではと勘ぐりたくなるほど、カナダとオーストラリアの人々は、中国政府が喜ぶようなコメントに終始したのだった。
中国の映画評論家は酷評
だが、この映画、中国国内では興味深い現象が起こっている。官製メディアはしきりに、「全国民必見の映画!」のように煽り立てているのだが、実際に観た中国人の評判が、よろしくないのだ。
例えば、SNS上で人気の映画評論家「電影Romanticist」氏は、9月18日の公開当日、約25分にわたるこの映画に関する評論をアップした。この動画は、4日間で300万回以上も再生され、「全映像の中で21位」と表示された。彼は、以下のような辛辣な感想を述べている。
「731という重苦しい題材を取り、映画の宣伝の過程で、『中国の映画史上、中国人が観たい映画の第1位』という触れ込みだった。初日のチケット予約枚数は、1・2億枚。各メディアは一斉に、こうしたニュースを宣伝した。
そして、この映画の(趙林山)監督も、初日に登場した。『このような中華民族の重苦しい日に上映できた……』。監督は涙を流し、声にならなかった。『2021年から撮影を開始し、多大な心血を注いできた……』。こうしたことから、私のこの映画に対する期待も高まるばかりだった。
それで、9月18日の9時18分上映開始の初日初回のチケットを買った。そして、観終わった。
この映画を、どう評論したらよいだろう? この映画は、映画館まで行って観る価値があるかどうかって? (ため息をついて)多くは言わないことにしよう。
SNS上に載った感想を、皆さんと共有したい。
『このバカ騒ぎたるや、まさに惨死した人々に対する冒涜だ。歴史を尊重するなら、まずしっかりと歴史を語らなくてはいけない。奇をてらったことをやって、国民の愛国心を消費に向かわせようとするものであってはならない。
針のむしろという言葉がよく分かった。これは「イカゲーム」の殺人なのか? 民族の苦痛を取り上げて、笑いを取る手法だ。監督は、本当に民族の罪人だ』
これがまさに、私が言いたかったことだ。9月18日という中華民族の国恥日に上映を開始したということは、人々の愛国心を消費に変えようということだ。
それもまあ、いいだろう。だが、あなたは払った額を超える価値を得たのか? こうした映画を観てPTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかる人が多いのは、(愛国主義)教育が行き過ぎているからだ。
このように映画館の中で針のむしろのようにされて、嬉しい人などいない。しかも2時間も、カネを払って。だが全国の映画館では、この映画の無料上映(学校や職場などの貸し切り上映)をやっているのだ。
私は、もう言葉もない。これは歴史を使った宣伝行為だ。
しかも、レベルが低い。映画を終わった後、後ろの席に座っていた高齢のおじさんが、『実にひどい映画だった』と吐き捨てるように言った。『監督の自己満足のための作品だ』
さらに、映画の終わりに歴史の説明が語られると、全員がそんなものは聞かずに映画館から、さっさと出て行ってしまった。残っている人なんかいなかった。なぜなら、この映画には観賞後の余韻というものがないからだ。
私は観終わって、脳裏に何か極端な気持ちを感じた。もしかしたら、日本人に見せようとして撮ったのか? こんな笑い話を。実際には、私たちの笑い話を、世界の人に見せるつもりなのだ。
監督の面目は丸つぶれだ。こんなことやっておかしいと思わないか? 私はおかしいと思う。こんなものは、とても受け入れられない……」
戦々恐々とする在留邦人
ともあれ、この強烈な映画の公開が始まったことで、中国の在留邦人たちは戦々恐々としている。北京の日本大使館も、9月11日、12日、14日と、3度もホームページで注意喚起を促した。
例えば、11日の文面は、「特に以下のような点に留意いただくようお願いします」として、5点を挙げた。
・現地の習慣を尊重し、現地の方と接する際には言動や態度に注意する。
・外で周囲に聞こえるような声量で日本語を話すこと等は極力控えるとともに、日本人同士で、集団で騒ぐ等の目立った行為は避ける。
・一見して日本人と推測される服装をしたり、そうした物を携帯したりすることを避ける。
・周囲の状況に注意を払い、大勢の人が集まる広場や多くの日本人が利用すると思われやすい場所は可能な限り避ける。
・少しでも不審に感じる人物や集団等を見かけた際には近付かないようにし、速やかにその場を離れる。
思えば昨年も、自民党総裁選の真っただ中だった9月18日に、深圳(しんせん)の日本人学校に通う10歳の男児が、校門近くで刺殺されるという惨事が起こった。
今年もまた、日本では自民党総裁選の最中(さなか)だが、5人の候補者には、中国で吹き荒れている「台風」にも目を向けてほしい。
良ければ下にあります
を応援クリックよろしくお願いします。