『「親中」に逆風が吹き始めた台湾総統選 民進党・蔡英文と国民党・韓国瑜の対決は“米中代理戦争”に』(7/18JBプレス 福島香織)について

7/18阿波羅新聞網<川普推特再嘲讽 轰民主党女议员是「天启四骑士」=トランプはツイッターで揶揄い皮肉る 民主党の女性議員は「黙示録の四騎士」であると>トランプは4人組の女性下院議員を砲撃の後、17日共和党の上院議員ジョン・ケネディの言葉を引用し、4人の女性下院議員を「黙示録の4人の騎士」として嘲笑した。 共和党上院議員のジョンケネディはフォックスのニュース番組で、「4人のリベラル女性議員は絶えず大統領に立ち向かい、大統領を人種差別主義者として批判している」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0718/1317277.html

7/18希望之声<牙买加移民女商人欲替共和党在纽约挑战极左女议员AOC=ジャマイカからの移民女性ビジネスウーマンはNYで共和党籍として極左女性議員AOCに挑戦したいと>ニューヨークのビジネスウーマン、Scherie Murrayは7/17(水)共和党籍で2020年下院選挙に出馬し、最も過激なNY州選出の民主党議員Alexandria Ocasio-Cortez,略称AOCに挑戦すると述べた。

AOCが標榜する民主社会主義に対し、Murrayは「私は、それは極端に左傾し、普通のアメリカ人にとって的外れだと思う」と。

AOCが強く支持する全国民健康保険について、マレーは「私は多くのアメリカ人が彼らの現在の医療保険に非常に満足していると思う」と述べた。

Murrayはまた、AOCの左翼政策、Green New Dealについても批判し、「私たちは皆、それが間違いなく就業機会を奪うことを知っている」と同時に、「トランプ大統領の支持者である」かどうか尋ねられたとき、Murrayは「はい」と答えた。 彼女は、サウスカロライナ州の有名な黒人上院議員のTim Scottを含む重量級の共和党員と自分の選挙について話し合っていると述べた。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/07/18/n3041345.html

7/19阿波羅新聞網<白宫经济顾问警告:中共站历史错误一方 国家控制不会持久=WH経済顧問は警告:中共は歴史的に見て間違った方向に立っている 国がコントロールするのは長続きしないだろうと>WH経済顧問ラリー・クドローはシンクレア放送のインタビューを受けて、「中共が自分のやり方で進み続けるならば、それは歴史の間違った方向に行き、中国はソ連のように崩壊していないが 、政府主導の国家主義は永遠に効果があるとは思えない」と述べた。

トランプ大統領の補佐は、「米国企業は貿易戦争で中国同様に犠牲になっているが、減税と規制緩和が貿易戦争の影響を軽減し、トランプは長期的に戦い、中共との貿易戦争に勝つことを決心した」と明かした。

米財務長官のスティーブンムニューチンは7/15(月)、「今週の中国との電話協議が実りあるものであれば、通商代表のライトハイザーと共に貿易交渉のために北京へ赴く」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0719/1317280.html

7/19阿波羅新聞網<白宫放言中共“长不了” 北京入衰退期垮台随时可能?炮轰共产党 川普党内外支持度飙升=WHは、中共は成長できないと放言 北京が衰退期に入り崩壊はいつでも起こりうる? 共産党を砲撃 トランプは党内外の支持が急増>中米貿易戦争は激化し、中国経済と株式市場は大きな混乱に陥っている。 第2四半期の経済成長の減速は、中共の国家主導型の経済成長モデルが持続可能ではない可能性があることを示している。 エコノミストによると、中国の成長率が6%になると景気後退局面に入るが、本当のGDPはマイナスである可能性がある。 中国は中共モデルの代価を払っており、関税は中国の景気低迷の根本的な原因ではない。 中共はインフラ投資と債務経済モデルに過度に依存している。

民主党の極左社会主義4人組を砲撃したおかげで、トランプの党内支持率は72%に急上昇し、世論調査は4%上昇した。 民主党議員の大統領弾劾決議の大失敗に、トランプはツイッターで反応した。 アポロネット評論員の王篤然は、「中南海はWHの人が変わるのを望んでいるが、米国が中共へ宥和政策を取ることは白日夢である」と。 WH経済顧問のクドローは7/18(木)貿易戦争の長期的影響について語った。中共はソビエト連邦ではないが、大きくはならない。中共は歴史的に間違った方向に向かっている。 一部の専門家は、中共の既得権益層の崩壊はいつでも起こり得ると考えている。

https://www.aboluowang.com/2019/0719/1317641.html

福島氏の記事では、氏が心配しているように来年1月に行われる総統選までまだ間がありますから、中共がどんな汚い手を使って来るかです。香港の反“犯罪人引渡条例” デモの鎮圧があれば、一気に民進党支持が増えるでしょうけど。中共も馬鹿ではないから、総統選が終わるまでは忍耐するのでは。

韓国瑜は個人的人気が高いとありますが、市長と国のトップでは責任範囲が違ううえ、その重さも比べ物になりません。特に中共が隣にいて併呑を狙っていて、有事の場合、軍に出動を命じなければなりません。中共の傀儡と噂のあった韓国瑜では難しいのでは。それを台湾国民がどう判断するかです。

郭台銘が無所属で立候補すれば民進党には有利になります。是非出馬して貰いたい。後は柯文哲が出て来るかどうかです。今の香港情勢が続くのであれば、中共に敵対せざるを得ず、鵺的な柯文哲はその手は取らず、出馬見送りするのでは。

記事

台湾総統選挙に向けた国民党予備選で勝利した韓国瑜・高雄市長(写真:AP/アフロ)

 台湾・高雄市の現職市長、韓国瑜(かん・こくゆ/ハン・クオユ)が来年(2020年)1月の台湾総統選の国民党候補となった。民進党の候補は現職総統の蔡英文。鳴り物入りで国民党候補の予備選出馬を表明していたフォックスコン(鴻海精密工業)会長の郭台銘が選ばれなかったのは、おそらく香港の「反送中デモ」の盛り上がりが台湾世論に影響したせいもあるかもしれない。

 なぜ郭台銘が国民党候補に選ばれなかったのか、韓国瑜が出馬することで台湾の情勢はどう動くのか、考えてみよう。

人気が失速した「親中」郭台銘

 国民党の総統候補選びは党員による選挙ではなく、一般有権者への民意調査で決められた。一般市民の固定電話1.5万軒を対象に7月8日から1週間、5人の国民党総統候補の中でどの候補者を支持するか調査が行われ、15日に発表された。その結果、韓国瑜の支持率が44.8%と圧勝。郭台銘は27.7%と第2位だったが、17%も差をつけられた。ちなみに朱立倫(しゅ・りつりん)支持は17.9%。

 7月10日に行われたメディアによる民間の調査では韓国瑜支持者が41.9%、郭台銘支持者が32.1%で9%の差がついていた。郭台銘はこのとき「絶対信じられない。これはサンプルの取り方がおかしいんだ」とムキになっていたが、今回の民意調査で、郭台銘は本人が思っているほど人気がないことがさらにはっきりしたわけだ。

 韓国瑜は記者会見で、「総統候補予備選に勝ったからといって全く嬉しくもない。ただ重圧を感じるだけだ」とコメント。一方、郭台銘はよほどショックだったのか、会見時は「すまない・・・」と言って涙を拭いて鼻をかみ、「台銘を選べば台湾は幸せになれたが、台銘を選ばなければ、台銘(私)が幸せだということだ」と悔しさをにじませた。さらに「韓市長には歴史的な地位を築いてほしい。3期連続任期を果たしてほしい。そのための協力を惜しまない」とエールを送った。

さて、なぜ郭台銘は敗れたのだろうか。郭台銘の悔し泣きの涙が本物だとすると、彼自身は自分が総統候補になると信じていたのだろう。元々は「一番なりたくない職業、台湾総統」と言ってはばからなかった彼が、「媽祖のお告げ」などと神妙なことを言って国民党総統候補に名乗りを上げたのは、中国共産党の強い要望があったからだと言われている。だが、郭台銘の背後には中国共産党の影が見えすぎて、有権者だけでなく国民党員からも敬遠されたのではないか、と見られている。

 民意調査によれば、韓国瑜支持者は、実は国民党支持者ではなく韓国瑜個人のファンが多いらしい。台湾民放のTVBSの調べでは、韓国瑜は4月25日の段階で支持率44%。韓国瑜、蔡英文、柯文哲の誰に入れるか、という質問で「誰にも入れない」という答えは全体の8%だった。ここに韓国瑜の選択肢が無くなると「誰にも入れない」という答えは15%に跳ね上がる。韓国瑜だから投票する、韓国瑜が選挙にでないなら選挙に行かない、という熱烈な支持者が韓国瑜にはついている、ということだ。

 一方、郭台銘はその知名度やカリスマ性から中間層の票を取り込みやすいと信じられていたが、台湾有権者の間で中国に対する警戒心が強まったのが人気の失速につながった。いうまでもなく、香港の「反送中デモ」をきっかけに、中国の言う「一国二制度」の危うさがあらためて台湾人の意識に上ったことが大きい。

米国は蔡英文に肩入れ、米中代理戦争に

 多くのチャイナウォッチャーや国際政治学者たちの見立てでは、来年の台湾総統選挙は一種の“米中代理戦争”になると言われている。台湾淡江大学の黄兆年教授がBBCにこうコメントしている。「台湾総統選は台湾内部の政党同士の競争というだけでなく、国際強権同士の競争であり、つまりはワシントン VS. 北京の競争だ」。

 米国は蔡英文・民進党政権推しで、中国は国民党推しである。国民党主席の呉敦儀(ご・とんぎ)は、もし次の総統選で国民党が政権に返り咲けば、中国共産党の和平協議プロセスに入り、国共内戦の終結に区切りをつける意志を示している。

共産党も国民党も「大中華主義」であり「一つの中国」を原則としている以上、この和平協議プロセスの行きつく先は中台統一である。その中台がたとえ「一国二制度」の名のもと、異なる政治システムを容認するという建前であっても、香港の「一国二制度」の現状をみれば、それが事実上、中国共産党による台湾の併呑(へいどん)という形に終わるという可能性は極めて強い。

 つまり、国民党政権が誕生すれば、中国が太平洋に進出するのを防ぐ橋頭堡の役割を果たしていた台湾が中国の一部になってしまい、米国のアジア戦略は根本から見直しを迫られる、ということになる。

 中国が郭台銘を国民党総統候補として本命に推していたのは、韓国瑜よりも郭台銘の方がコントロールしやすいと考えたからだと見られている。韓国瑜は今年3月に香港に赴き中央政府駐香港連絡弁公室(中聯弁)を訪問した初の台湾地方首長という意味で、親中派である。だが韓国瑜は所詮、地方政府の首長であり、外交政策や両岸政策(台中政策)を含む国際情勢についての定見はほとんどない。しかも、ポピュリスト政治家の典型である彼は、中国の思惑より台湾世論の風向きに敏感だ。台湾人は近年、経済利益よりも国家安全を重視する傾向が顕著で、これは6~7年前と比較して大きな変化といえる。そして台湾人の国家安全に対する要求は、具体的には米国との協力が絶対条件であると考えるようになっている。だから韓国瑜は、「国家安全は米国に頼り、市場は中国に頼り、技術は日本に頼る」という方針をあえて表明していた。中国にとっては、「中国との関係強化が台湾の最大の安全保障」と訴える郭台銘の方がいいに決まっている。

 だが、蔡英文 VS. 韓国瑜の一騎打ちの構造になるなら、米国は当然蔡英文に肩入れするだろうから、韓国瑜は中国との関係について時機を選んで態度を表明することになろう。韓国瑜にとっては、どの程度、親中的姿勢を見せるのが適当なのか、かなり悩ましいものになるかもしれない。

 蔡英文は先日、カリブ海諸国に外遊に行く途中、ニューヨークに立ち寄り2泊、帰りにデンバーで2泊と、異例の米国での長時間滞在を果たした。ニューヨークでは台湾と外交関係を持つ在外公館関係者や米台企業家と公式に会合をもち、また夜の宴会には米超党派議員5人も出席。コロンビア大学では、中国が提示する一国二制度を使った台湾統一のプロセスについて、香港の一国二制度の経験を例に挙げて、はっきりと否定する内容の演説を行った。これらは台湾現職総統としては異例の公式行事と言える。蔡英文にこれだけの活動を認めた米国政府は、明確に蔡英文総統の再選を支持しているというメッセージを発していると受け止められるだろう。

台湾の蔡英文総統(2019年3月21日撮影、資料写真)。(c)SAM YEH / AFP〔AFPBB News

選挙戦の戦略に制限が出てきた韓国瑜

 さて、韓国瑜が国民党総統候補予備選に勝利して発した「嬉しくとも何ともない。プレッシャーがあるのみ」というコメントは本音であろう。いかに選挙巧者の韓国瑜であっても、米国を後ろ盾にもつ蔡英文に勝つのは簡単ではない。一番最近の民意調査によれば、蔡 VS. 韓の一騎打ち選挙になった場合、蔡英文支持率が45.9%、韓国瑜が39.0%と蔡英文が6.9ポイント、リードしている。ここに柯文哲や郭台銘が無所属で参戦したとしても、僅差ではあるが蔡英文リードは変わらない。

 もともと韓国瑜の方が人気が高かったはずだが、香港の「反逃亡条例改正案デモ」(反送中デモ)での影響で蔡英文への支持が優勢になった。理由は単純で、中国の一国二制度下にある香港で司法の独立や言論の自由が守られない厳しい現実を目の当たりにして、「ひょっとしたら中国とうまく『和平協議』をすることで、一国二制度下で、民主主義と中国との経済一体化による果実の両方を手に入れながら、中国からの軍事的恫喝も解消することができるのではないか」とゆれ動いていた台湾民意が、冷や水をかぶせられたように正気に戻ったからだ。こうなってくると、韓国瑜が掲げる“中国に頼る”経済振興政策に吸引力はなくなってくる。一応、香港デモについての立場を聞かれたときは「わからない」と、あいまいな態度をとり、中国に嫌われないように言葉を選んだが、このコメントは台湾内の支持をむしろ減らした。

 いまや香港では親中派を名乗るビジネスマンであっても、中国の機嫌を損ねることよりも、米国の香港人権・民主主義法によって香港の関税優遇措置などを撤回されることの方を恐れている状況だ。台湾とて、中国経済との接近を大々的に打ちだせば、米国を敵に回すことになるやもしれない。必ずしも親中的経済政策は台湾財界へのポジティブなメッセージにはならなくなってきたのだ。世界各国が今、「米国か中国か」という踏み絵を迫られているなか、すでに民主主義の果実を享受している台湾ビジネスマンたちも立場を明確にすることを恐れている。だから郭台銘ですら、香港の反中送デモの勢いを見て「一国二制度は失敗だ」と口走ったのだ。

かといって、韓国瑜は国民党の方針に反して反中を打ち出すわけにもいかず、和平協議プロセスを否定するわけにもいかない。非常に選挙戦の戦略に制限が出てくる。これが米中代理戦争の要素がないならば、蔡英文の4年の政治・経済の失点をあげつらうだけでよかったのだが。

 国民党内部では、台湾の主権問題、両岸経済のテーマ、和平協議の方針などをもう一度すり合わせ、有権者の支持をえるための方策を練り直す必要が出てきた。だが、国民党の姿勢が変われば、今度は中国はどんな態度で出てくるか。

 また韓国瑜は昨年、高雄市長に当選したばかりで、高雄市を台湾一の大都市にするという公約を果たさずに、総統選候補となった。このことは、高雄市民や市議の不満を少なからず引き起こしている。高雄市の民進党系6団体は、韓国瑜に対する高雄市長罷免動議を出す準備をしているという話もある。韓国瑜には根強いファンがいるものの、この公約破りの後に、かつてのような韓流マジックを再び起こせるかはあやしい。

 今後の米中両国の台湾に対する出方によって、移ろいやすい台湾民意はまだまだ一転二転するかもしれない。台湾総統選は始まったばかり。その結果によって、日本の安全保障も大きく変わりうるわけだから、不安に揺れ動く台湾に共感をよせて、日本人も改めて民主と自由の価値を一緒に考えていく機会にしたらどうか。

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