10/1WHよりのメール「
UPDATE: Judge Amy Coney Barrett meets with Senate Majority Leader
Vice President Pence accompanied Judge Amy Coney Barrett, President Trump’s latest nominee for the Supreme Court, to meet with Senate Majority Leader Mitch McConnell on Capitol Hill yesterday.
“We believe the Senate has an opportunity, Leader, for a fair and respectful consideration hearing,” the Vice President said. “We urge our Democrat colleagues in the Senate to take the opportunity to meet with Judge Barrett and, as the hearing goes forward, to provide the kind of respectful hearing that the American people expect.”
In Photos: Vice President Pence and Judge Barrett visit Senate
Judge Barrett will serve the American people with honor and distinction on the Supreme Court. Her extensive experience as a professor and litigator, record of academic success, and outstanding judicial resume make her an excellent choice.
After President Trump nominated Barrett for the Seventh Circuit Court of Appeals in 2017, every full-time member of the Notre Dame Law School faculty signed a letter of support for her confirmation. Every law clerk who served a Supreme Court justice during the term that Barrett clerked for Justice Antonin Scalia also endorsed her nomination.
“I had the opportunity to meet with Judge Barrett earlier today,” Leader McConnell said. “President Trump has nominated exactly the kind of outstanding person whom the American people deserve to have on their highest Court.”
Vice President Pence said he looks forward to working with Senate Republicans—as well as Democrats if they are willing—to discharge their duties to advise the President and consent in the confirmation of Judge Barrett to the Supreme Court.
🎬 Vice President Pence: Judge Barrett represents the best of America
WATCH: President Trump and First Lady honor Gold Star families
President Trump and First Lady Melania Trump welcomed Gold Star families to the White House over the weekend to honor the sacrifices of their loved ones. Gold Star families are those who have lost an immediate family member in service to our country.
“We hold in our hearts those who have answered the knock on the door, accepted the flag folded with precision, said their final farewell, and borne the absence of their fallen hero,” President Trump’s proclamation reads.
“Americans of every generation owe a debt of gratitude to the men and women who gave their lives in service to this Nation and to their families who remain forever changed.”
Read the President’s Proclamation on Gold Star Mother’s & Family’s Day. 」(以上)
9/30希望之声<2020大选第一场总统辩论 观众说拜登太假 主持人太偏=2020年大統領選挙での最初の討論会 聴衆は、バイデンは偽物(上品なフリをしているだけ)であり、司会は偏りすぎと>9/29(火)の夕方、ケースウエスタンリザーブ大学のキャンパスで2020年米国大統領候補討論会が開催された。 両者の考えに関して、ほぼ正反対であることと、司会の偏向とが相まり、両者は論争で攻撃しあい、バイデンは何度も発言を中断し、お互いに詰問しあった。 「Fox News」のTVライブでキャスターは最後に、討論会は「ホット」という言葉で説明されるとコメントしたが、聴衆はバイデンが偽物であり、司会が偏っていると考えている。
中国のツイッター「LIFETIME 視界」は、「議論は騒がしく終わり、米国の主流メディアは、コメントを急いで発表している。メディアだけでなく、ほとんどのメディアが議論に耳を傾ける傾向がある。議論は有権者の立場を変えることができると期待されているが、まったく役に立たないとは言わないが、影響を受けるのはごく少数の有権者だけだ」と語った。
https://www.soundofhope.org/post/427237
10/1阿波羅新聞網<大选辩论 视频显示拜登疑似配戴神秘线=大統領選挙討論のビデオは、バイデンが不思議なワイヤーを身に着けている疑いがあることを示している>2020年の米国大統領選挙で、テレビで放映された最初の討論はちょうど終わった。翌朝(9/30)、アメリカのエンターテインメント界のスターであるジェームズウッズは、民主党候補のジョーバイデンが討論で、リモートコントロールのワイヤーに似たデバイスをつけていたことを証明するビデオを公開した。
言ってみれば試験でカンニングするようなもの。
https://twitter.com/i/status/1311179736253562881
https://www.aboluowang.com/2020/1001/1507027.html
10/1阿波羅新聞網<美中间选民看川普拜登辩论 传拜登事先得到问题和答案 拜登最大盟友之一工会反了=米国の有権者はトランプVSバイデンの討論を見る バイデンは事前に質問と回答を得た バイデンの最大の盟友である組合の一つが反旗>
中共は何と米国に命令を出す? 米国の大統領選挙討論で、中共は遠いところから急いで叫ぶ:この話題は避けよと・・・人民日報が“中国問題”を話すのは止めよと。
王篤然は大統領選挙の議論の要点についてコメントし、華人エンジニアは彼らの見解を表明する・・・バイデンは司会に助けられて、予想より良い出来。ただ美辞麗句で中身がない。トランプは実証的。
有権者は議論をどのように見ているか?バイデンは事前に質疑応答を受け取ったと伝わる
最初の大統領選挙討論会 トランプは民主党員が投票を買うビデオをリツイートした
https://twitter.com/i/status/1310788161166024704
バイデンは選挙に勝った場合に増税する 米国の経済専門家:300万人の雇用を破壊し、各家庭で8,000ドルを失う
元米国高官:中共の臓器摘出問題を大統領選挙討論の話題にすべき・・・元米国国防総省中国問題局長Joseph Boscoが提案
フィラデルフィアでバイデンの最大の盟友の1つである組合がトランプを支持・・・消防士・救急医療士組合
https://www.aboluowang.com/2020/1001/1506928.html
9/30看中国<首场辩论看点:川普主导辩论 拜登搞人身攻击(图)=最初の討論のハイライト:トランプが討論を主導し、バイデンは個人攻撃する(写真)>トランプ大統領とバイデン元副大統領との最初のTV討論は終わった。世論調査の専門家のダグラスE.シェーンは9/29(火)の夜に、討論スタイルの観点から言えば、勝者は間違いなくトランプ大統領である。トランプは討論のリーダーで統制者であり、バイデンはトランプの攻撃に直面していた。彼はたびたび怒りを感じ、抵抗できなかったためにトランプを個人攻撃した。
ダグラスは、30年以上の経験を持つ世論調査の専門家で、政治コンサルタントでもあり、FoxNewsの政治評論家である。
9/29の夜にトランプとバイデンの間で行われた最初の大統領選挙の討論を見た後、彼は全体として、この討論は人々を驚かせたり、有権者の態度を変えたりしないと考えている。トランプ大統領のパフォーマンスは共和党の彼への支持を強化するのに役立つかもしれないが、バイデンのパフォーマンスは彼に対する民主党の支持を促進する上であまり意味がない。
しかし、討論のスタイルに関して、シェーンはトランプ大統領が間違いなくこの討論の勝者であると考えている。なぜなら、トランプは常に対話のリーダーで、指揮官であり、彼は常に議論の状況をコントロールできるからである。
一方、バイデンはトランプの頻繁な攻撃に直面し、トランプは話を奪いとる。トランプはバイデンの話と視界の話の両方を奪う。これにより、バイデンはたびたび怒り、時には耐えられなくなって、トランプを「うそつき」とか「ピエロ」と呼んで、トランプを個人的に攻撃した。
シェーンは議論の内容に関する限り、今夜は実際には引き分けだと考えている。
https://www.secretchina.com/news/gb/2020/09/30/947774.html
酒井氏の記事も含めて、トランプVSバイデンのTV対決は引き分けと言ったところでしょうか。
記事
批判合戦と言われた討論会だが、重要なポイントが明らかになった(写真:ロイター/アフロ)
米大統領選のテレビ討論会(1回目)が9月29日夜(日本時間30日午前)、中西部オハイオ州クリーブランドのケース・ウエスタン・リザーブ大で開催された。11月3日の大統領選までに3回開催されるテレビ討論会は、どちらの候補が大統領にふさわしいかを有権者が見極める重要な機会。特に、今年は新型コロナウイルスの影響などで民主党のバイデン候補が露出を控えてきたため、バイデン候補の具体的な政策や資質などがどこまで明らかになるかが注目された。トランプ大統領とバイデン候補の直接対決となった1回目の討論会について、米政治や社会事情に精通した米国在住の酒井吉廣氏が答える。
──1回目の討論会が終わりました。率直にどういう感想を持ちましたか。あえて勝ち負けをつけるとすれば、どちらが勝者でしょうか。「史上最もカオス」な討論会という指摘も出ましたが・・・。
酒井吉廣氏(以下、酒井):視聴率を見ないと総括は難しいですが、記録的な高視聴率をマークしたとすれば、トランプ大統領の勝ちだったと言えるでしょう。
47年の政治歴を持ち政治討論会に慣れたバイデン候補と、2016年もそうでしたが討論会に慣れておらず、しかも自分の司会番組で話をしているような雰囲気のトランプ大統領がお互いに言い合っているという印象でした。極端に言えば、仲の悪い人が怒鳴り合っていると言ってもいいぐらいのレベルです。批判を恐れずにあえて形容すれば、ガチのプロレスという感じです。
──それはどういう意味でしょうか。大統領選にどう影響するのでしょうか。
酒井:プロレスは最初からルール無用の血まみれの戦いが面白いわけで、それが米国を良くするかどうかの戦いだとすれば視聴者もくぎ付けになります。つまり、テレビ討論会をインテリのものにせず、大衆のものにできたなら、トランプ大統領の勝ちが見えてくるということです。
──テレビ討論会の主旨を変えることになりますが・・・。
酒井:バイデン候補の方が2016年のクリントン氏よりも政治家としての理性を持っていたとは言えますが、トランプ大統領の攻撃に我慢ならないことがあったのでしょう。言い合いになったり、バイデン候補がトランプ候補の話を遮って批判したりするシーンもありました。しかし、この手のバトルになるとバイデン候補には勝ち目はありません。
このように、1回目の討論会はそれぞれの候補者や支持者が「自分は優勢だった」と主張できるような、討論会というよりZoom(オンラインビデオ会議システム)で話しているような感じ(相手が何を話すかではなく、自分が何を言うかに集中する会議)でした。ただ、その中でも極めて重要なことがわかりました。バイデン候補が中道の政策を採ることが明確になったということです。
司会者ウォレス氏のファインプレー
――それはトランプ陣営の戦略でしょうか。
酒井:バイデン陣営は明確な政策案などを示さず、現在までの高い支持率を維持して逃げ切ろうとしているのは誰に目にも明らかでしょう。とすれば、それを妨げなければトランプ陣営に勝ちはありません。
──もともとバイデン候補は中道左派の政治家です。なぜ中道路線が明確になったことが重要なのでしょうか。
酒井:司会者のウォレス氏はFOXニュースのアンカーですが、民主党員です。今回の討論会で、ウォレス氏は両候補にとってとても重要な行動を取りました。まさに48年の政治記者歴の賜物と言えるでしょう。1回目の司会者の重責を十分に勤め上げたと言えます。
──と言いますと?
酒井:一つは、話しまくるトランプ大統領を何度も抑制したこと。これでウォレス氏がトランプ陣営寄りではないと視聴者は感じました。バイデン陣営はほっとしたことでしょう。放置したら、トランプ大統領の圧倒的優勢になったと思います(プロレスであればの話ですが)。
ところが、ウォレス氏はバイデン候補に対しても重要な問いを発しました。バイデン候補に対して、中道なのか超リベラルなのか、彼のスタンスが曖昧な経済政策や社会問題への対応(黒人暴動と黒人への差別撤廃への対応策)などについて何度も質問を突きつけ、彼が中道だということを引き出したのです。
これはどちらに投票するかを決めていない人にとっては、重要なことでした。民主党の分裂を表に出したと言えます。特に、バイデン候補は今後、これを上手く説明しないと、サンダース上院候補のような超リベラルがバイデン候補から離れてしまう。これが、若者などの熱狂的民主社会主義者の票を失うリスクにつながります。
エネルギッシュさはトランプ氏に軍配
──バイデン候補の中道路線の他に、酒井さんが注目した点はありますか。
酒井:まず、米国人が好む「ファイティング・スピリット」という点では、バイデン候補は弱い印象でした。特に、トランプが話している間に目をつむるシーンが幾度かありました。これは彼の癖でもあるのですが、それを知らないであろう多くの視聴者には、「自分が話すことを準備している」というふうに受け止められたと思います。反応のスピードもやや遅い感じでした。高齢を主因とした問題は隠しきれなかったように思います。しかし、視聴者に対して、一所懸命に訴えようとしているところは良く伝わってきたので、弱さを感じさせつつも真面目な人間を演出できたのは事実だと思います。
一方で、トランプ大統領は相手が気に入らない内容を言えばすぐさま反論していました。先ほどプロレスと言いましたが、エネルギッシュなところを出せたと思います。マイナス面を探すならば、最初から相手の話を遮り続けたので、紳士な雰囲気はまるでなかった。ただ、それはエネルギッシュさとの裏表と言えますね。トランプ支持者にしてみれば、「それが見たかった」と言ったところではないでしょうか。
司会者のウォレス氏は、ふたりの言い合いを制御し、整然とした討論会にするのに苦労していました。もしかすると、トランプ大統領はあえて悪役レスラーを演じたのかもしれません。なお、繰り返しになりますが、ウォレス氏はFOXニュースのキャスターですが、トランプ大統領にも厳しい口調を取るなど中立な立場だったのは良かったと思います。
──最初の話題は最高裁判事の指名問題でした。
酒井:これについては、トランプ大統領も共和党の上院議員も、憲法が認めるルールに則ってやっていると主張しました。これは紛れもない事実なのでバイデン候補の批判は無理がありますね。大統領の任期が来年1月まであるのも間違いありません。しかも、バイデン候補は批判こそすれど、彼が求める最高裁判事の像について一切語りませんでした。批判するのであれば、「どういう人物が良いのか」とせめて語るべきでしょう。
グリーンニューディールを袖にした代償
──今回の討論会ではトランプ大統領の納税問題が議論に浮上しました。
酒井:ウォレス氏が「連邦所得税を750ドルしか払っていないのは事実か?」と聞いた件ですね。トランプ大統領は数百万ドル(数億円)を支払っていると明言しました。これは事実を明確にしないといけません。メディアも追求するでしょう。
ちなみに、バイデン候補の昨年の収入は約1億円で納税額は1000万円ほど。ハリス副大統領候補は夫と併せて3億円以上の収入で1億円を納税していると、討論会の4時間ほど前に発表しました。トランプ大統領ほどではないにせよ、これを知ってバイデン候補とハリス候補を身近に感じる米国人は少ないと思います。庶民の味方であることを売りにする民主党としては、このふたりの納税額の開示は難しい選択だったと思います。
トランプ大統領の納税額についても、トランプ支持者は「それが何だ」と思っていますし、接戦州でこれから支持者を決めるという人々も納税額の小ささが脱税と認定されない限りは、「俺に仕事をくれる候補が大切」と思うでしょう。
――新型コロナウイルス対策でも双方の主張が飛び交いました。
酒井:この点は、民主党がトランプ大統領を攻撃する際の最大のポイントになりつつあります。700万人が感染して20万人が死んだこと、2月に致死率の高いものだと知っていたこと──の2点についてのバイデン候補の批判はその通りです。その意味で、この点ではバイデン候補に分があったと言えます。
ただ、彼が言い過ぎたと感じたのは、米疾病対策センター(CDC)の科学者よりも優れた研究者が自分の周囲にはおり、その助言を聞くと言わんばかりの説明だったところです。CDCの外にも優秀な科学者が大勢いるのは事実だと思いますが、新型コロナの解決策が不明瞭な中で、自分の周囲の優れた科学者が解決策を持っており、それを信じて米国を正しく導くというような言い方をしても誰も信じないですよね。
――経済対策についてはどうでしょう。
酒井:この点についてはかなりの言い合いがありましたが、大統領選への影響という点に絞ると、最大のポイントはバイデン候補が民主党の進歩主義者が主張するグリーン・ニューディール(GN)をサポートしないと言ったことでしょう。その代わり、バイデン候補はバイデン・プランをやるんだと言いました。それがGNとどう違うか説明してほしいと、誰もが思ったでしょうね。
他にもいろいろあったのですが、この部分を明言したことで、他はすべて吹っ飛んでしまったという印象です。サンダース上院議員との政策協定ではGNを受け入れると言っていたわけですから。
バイデン氏、BLMを支持するとは明言せず
――大統領選のイシューに浮上した人種差別問題はいかがでしょうか。
酒井:バイデン候補は、「ブラック・ライブズ・マター(BLM=Black Lives Matter)」などの組織を支援するのかどうかには答えず、BLMも含めて新しい警察機能をつくるかにも答えず、「警察予算の廃止または削減については支持しない」「コミュニティ中心の警察機能をつくる」「危険な暴動には反対」「自分が大統領になればこれらをなくす」と述べました。
この点は従来の主張とは大きな隔たりがありますので、バイデン陣営としては新たなポイントです。さらに、「(極左運動の)ANTIFA(反ファシスト)は組織ではなく考え方だ」と言いましたが、さすがにそれは嘘でしょうって感じでした。
一方のトランプ大統領は「法と秩序」を重んじると言いました。白人優越主義者を封じ込めないのかという質問に対しても、具体的に誰かと言えと切り返し、逃げましたね。バイデン候補の発言が曖昧なのですから、トランプ大統領も具体論でないと答えないというのは彼らしい咄嗟の判断だったと感じます。
なお、ウォレス氏は、トランプ大統領に対して、「にわかに黒人に対する支持を打ち出しているのではないか?」と指摘しましたが、それに対する回答もあまり明確ではありませんでした。
──郵便投票を巡っても泥仕合が繰り広げられました。トランプ大統領は郵便投票を批判し、バイデン候補は郵便投票は問題ないというスタンスです。
酒井:既に郵便による投票は始まっています。誤って一家に2通の投票用紙が送られてきているところも出ています。これから郵便投票を始める州もあります。前日までの消印有効の州もあります。事前に到着しても投票日(11月3日)まで開封しないという州もあります。
以上のような前提で考えると、「米連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省による郵便システムは信頼に足る」との見解を引用するバイデン候補の指摘は、郵便が不正なく配送されたとしても、その前に不正が起きる可能性、つまり誰かが投票用紙を買って投票しないか、というような問題への回答にはなっていません。しかも、いつ結果がわかるのかが疑問です。
本日の討論会では、トランプ大統領は「不正だ」と繰り返すだけで討論には全くなっていませんでしたが、この点についてはトランプ大統領の方が正しく、分があったと思います。
選挙の正当性を左右する郵便投票
酒井:郵便投票の何が問題かを改めて見ておくと、ネバダ州は新型コロナウイルス対策として全有権者に郵便投票を認める法案を可決しました。2018年の中間選挙の際に有権者登録した人物の自宅に送るという方向で進めていますが、2年前の登録者が今も住んでいるのかという問題があります。しかも、自宅から離れたポストに入れられた投票用紙を誰かが持ち去らないか、疑わしいシチュエーションがいくらでも思い浮かびます。
また、郵便投票だけの話ではありませんが、ブルームバーグ前ニューヨーク市長が接戦州のフロリダ州で、収監されている犯罪者を保釈し、投票させようと主張しています。これは投票をお金で買うのと同じですよ。
──郵便投票については、日本との郵便事情の違いも含め、次の機会で詳しく質問しますが、郵便投票は選挙の正当性を左右させる根深い問題ですね。
酒井:その他の論点として、バイデン候補が、当たり障りのない政治信条について話したところがありました。この時は、初めてと言っていいくらいトランプ大統領が黙って聞いていました。つまり、何も重要なことを話さなかったということです。
また、バイデン候補は2015年に脳腫瘍で亡くなった長男の話をしましたが、トランプ大統領は中国企業の顧問をしているとされる次男のハンター・バイデン氏の疑惑の話をしました。バイデン候補としてはそろそろハンター氏自身に釈明させないと、トランプ陣営からの批判はエスカレートするでしょうね。
今回の討論会では、郵便投票の話はジャブの打ち合いで次を予感させるものでした。実際、これから様々な事実が出てくるわけですから。今後は一段と注目を浴びるでしょう。
トランプ大統領の支持率向上につながった?
──支持率を見ると、トランプ大統領は劣勢を強いられています。今回の討論会は支持拡大につながると思いますか?
酒井:今回のプロレスのような討論会は、お互いの支持者が喜ぶだけの内容だったと思います。表向きの支持率に影響があるとは思えません。
ただ、バイデン候補は「民間保険を公的保険にしようとしている」というトランプ大統領の指摘も否定しました。また、GNを支持しないと明言し、BLMなどと協力し、新たな警察機能をつくることを否定するなど、超リベラルのサンダース上院議員との合意をほとんど無にする内容でした。これは、今後の1カ月で大きな影響を与えるのではないでしょうか。
──以前の記事で指摘したように、バイデン候補については、民主党の予備選段階で質問に対する反応の遅さや表情の不自然さなどが指摘されました。大統領としての資質という面ではいかがでしょうか。
酒井:今回の討論会だけの印象を言えば、「大統領としての力強さに欠ける」「頭は良いけど回転が遅くなっている」「GNをサポートしないと明言するなど公約を守らないかもしれない」というイメージを有権者に与えてしまったように思います。
──また、バイデン候補は大統領選において露出を控えてきました。民主党は進歩主義と中道左派で分裂していますが、具体的な政策は見えてきましたか。
酒井:今回の討論会を見ると、彼の体調が良くなっているのは間違いありません。討論会直後に妻と手をつなぐなど動きが軽くなっています。トランプ大統領が、「薬を使っているかどうかをチェックせよ」と言ったのも理解できます。
ただ、表面的な体調の回復とは裏腹に、頭の中は、超リベラルと中道の間で苦悩しているのも事実なので、今回も具体的な指摘であってもポイントを外しながら回答したという印象はぬぐえず、具体的な政策は引き続き見え難かったという印象です。
次の討論会の論点は何?
──2回目以降の論点は何でしょうか?
酒井:ここはまだ何も言えません。ペンス副大統領とハリス副大統領候補は、どちらも名うてのディベータ―と言える人なので、ここでの結果を見てからになります。他にも、2回目の大統領候補討論会までの2週間で、新たな事実も出てくるでしょう。
トランプ大統領の納税額の話、ロシアゲート、ハンター・バイデン氏の疑惑、郵便投票の状況、最高裁判事指名を巡る議論など様々なことが目白押しで、「October Surprise」は今回に限って言えば豊富にあります。
なお、「October Surprise」というのは、日本の「バレンタイン・デー」と一緒で、昔から言われてきたのではなく、これを商売にしたい人々がつけた言葉です。あまり、こういうのに翻弄されないことが事実を見極める重要なポイントですね。
※本記事の著者である酒井吉廣氏が『NEW RULES 米中新冷戦と日本をめぐる10の予測』(ダイヤモンド)という新刊を出します。米中新冷戦に落としどころはあるのか? 米国の覇権は終焉に向かうのか? コロナ禍は米国経済にどんな影響を与えるのか? 韓国と北朝鮮は統一に向かうのか? 米国の政治経済を第一線で見続ける著者による新しい世界秩序の解説します。
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