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4/27日経ビジネスオンライン 鈴置高史『「アベの米議会演説阻止」で自爆した韓国 ハルキも動員、韓国人の「聖戦」に疲れる米国人』記事について
アメリカもほとほと韓国人には困っているのでは。もともと移民の国ですが、白人の選民思想でできた国です。アジアのちっぽけな国の言うことを聞きすぎた咎めが出て来ています。それも北朝鮮・中国が後ろに控え、地政学的に自由陣営の砦としようとしたからで、でもAIIBやTHAADの事例を見て分かるように、事大主義の国です。オバマが軍事忌避するのを見てロシア・中国が平気で他国を侵略しています。それを見て韓国は中国に付いた方が良いと判断したのでしょう。歴史の示す通り、中国の属国に戻った方が良いでしょう。日本に対し、1000年、100年の恨みを言い募る国です。こんな国に対してまともな外交は出来ません。
昨日も書きましたが、韓国が如何に騒ごうが「侵略」「お詫び」については盛り込まれないと思います。バンドン会議でのスピーチは米国と事務局同士で擦り合わせたものと考えるからです。普通に考えて、会社でも必要な所には根回しするのと同じで、バンドン会議のスピーチも事前に擦り合わせしていると思います。韓国は「自分だけが正しい」と思いこむ偏狭な民族です。だから冷静に見れないのでしょう。日本人は彼らが取った行動をそれこそ1000年も覚えておいて、「非韓3原則」に徹しないとダメです。慰安婦の嘘で日本人の名誉を世界的に傷つけたのですから。それでも韓国の味方をするのは金、女、なりすましのいずれかと思って良いです。
ヘンリー・ストークス氏は自分の出たニューヨークタイムズを不勉強と謗っています。日本の駐在記者もこういうニューヨークにしかいないリベラルな読者対象の記事を有難がって転載すべきではない。発行部数も160万部くらいしかないのに。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150427/plt1504271140001-n1.htm
記事
安倍晋三首相の米議会演説を阻止しようとして韓国は失敗した。そこで次善の策として、演説の中に「韓国への謝罪」を入れさせようとしたのだが……。
普通の人から大統領まで
鈴置:安倍首相が訪米しました。4月28日のオバマ(Barack Obama)大統領との首脳会談に続き、29日には上下両院合同会議で演説します。韓国ではこの演説に対し、異様な関心が集まっています。
—なぜ、韓国人が関心を持つのですか。
鈴置:韓国は国を挙げて「アベの米議会演説阻止」に取り組んできたからです。「『安倍演説阻止』に向けた韓国の動き」をご覧下さい。
「安倍演説阻止」に向けた韓国の動き(2015年)
| 2月14日 | 聯合ニュース「在米韓国人、安倍首相の議会演説阻止に動く」と報道 |
| 3月4日 | 訪米した韓国国会の鄭義和議長、安倍首相の米議会演説に関し米下院議長に「日本の真の謝罪と行動が必要」 |
| 3月19日 | 聯合ニュース「米議会、安倍総理の上下院合同演説を許可する方向」と報道 |
| 3月20日 | 韓国外務省「安倍首相は米議会演説で歴史への省察を示すべきだ」 |
| 3月29日 | 韓国の尹炳世外相「安倍首相の米議会演説と70年談話が日本の歴史認識の試金石になる」 |
| 4月2日 | 鄭議長、訪韓した民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務に「日本の首相は米議会演説で過去を認め謝罪すべきだ」 |
| 4月2日 | 尹外相、ペロシ総務に「安倍演説は侵略、植民地支配、慰安婦に関しすでに認めた立場を具体的な表現で触れねばならない」 |
| 4月2日 | 朴槿恵大統領、ペロシ総務に「慰安婦問題の解決は急務」 |
| 4月16日 | 日米韓外務次官協議で韓国の趙太庸第1次官「安倍演説は正しい歴史認識を基に」と注文 |
| 4月21日 | 韓国国会の羅卿瑗・外交統一委員長、リッパート駐韓米大使に安倍首相の歴史認識について懸念表明 |
| 4月21日 | WSJ「韓国政府が安倍首相の米議会演説に韓国の主張を反映させるべく米広報会社と契約」 |
| 4月22日 | 韓国の柳興洙駐日大使、戦後70年談話で「(侵略、植民地支配、反省の)3つの言葉を使うよう期待」 |
| 4月22日 | 韓国外務省、バンドン会議での安倍演説に関し「植民地支配と侵略への謝罪と反省がなかったことが遺憾」 |
| 4月23日 | 米下院議員25人「安倍首相が訪米中に歴史問題に言及し、村山・河野両談話を再確認する」ことを促す書簡送る |
| 4月23日 | 韓国系と中国系の団体、元慰安婦とともに米議会内で会見し「安倍首相は演説で謝罪を」と要求 |
| 4月24日 | 韓国外交部「尹外相とケリー米国務長官が電話、歴史対立を癒す努力で一致」と発表 |
| 4月24日 | ブラジル訪問中の朴大統領「日本に、正しい歴史認識を基にした誠意ある行動を期待」 |
| 4月24日 | ローズ米大統領副補佐官「安倍首相に対し、過去の談話と合致し、地域の緊張を和らげるよう働きかけている」 |
| 4月24日 | メディロス米NSCアジア部長「歴史問題は最終解決に達するよう取り組むことが重要」 |
普通の人が加盟する在米韓国人団体から、外務省、国会議長、はては朴槿恵(パク・クンヘ)大統領までオール韓国の体制を組んで「アベの演説」に横やりを入れてきました。あたかもジハード――民族の尊厳をかけた「聖戦」のようでした。
当初は演説の阻止が目的でしたが、それが困難と分かると演説の中で韓国に謝罪させようとしました。もちろんメディアも「アベは謝れ!」と声を合わせています。最近も韓国各紙が“大合唱”したばかりです。
村上春樹に飛びつく
小説家の村上春樹氏が共同通信のインタビューに答え「相手国が『すっきりとしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました。もういいでしょう』と言うまで謝るしかないんじゃないかな」と述べました。
この記事は4月15日に配信されました。関東地方では4月17日に東京新聞が第6面全面を使って載せました。すると翌4月18日、韓国各紙は一斉に引用したのです。
東亜日報の高美錫(コ・ミソク)論説委員は「2人の春樹の無限謝罪論」(日本語版)を書きました。
村上氏と、和田春樹東大名誉教授の謝罪論を引用しつつ「安倍首相の米上下両院合同会議での演説には、慰安婦問題解決の具体的な内容が必ず含まれなければならない」と主張したのです。
同日には中央日報も「村上春樹氏『相手国がもういいというまで日本は謝るしかない』」(日本語版)という記事に加え、社説でも取り上げました。「安倍首相、村上春樹氏の良心の声に耳を傾けるべき」(日本語版)です。
中央日報はいずれの記事でも「村上氏のコメントは戦後70年談話での謝罪を避ける安倍首相に覚醒を促したもの」と書いていますが、米議会演説での謝罪も催促するつもりで引用したと思われます。
首相辞意の日も謝罪要求
朝鮮日報も「ハルキ、アベに一針……『相手国がもういいと言うまで謝罪せねば』」(4月18日、韓国語版)という東京特派員電で村上氏の主張を報じました。
韓国では4月に入ると「韓国が期待するほどには安倍首相は謝らない」との見方が次第に広がりました。これに連れ、メディアの謝罪要求は日増しに激しくなりました。
KBSは「米議会でちゃんと謝らないと、アベは今夏の戦後70年談話で『きちんと謝罪しろ』と、米国からさらなる圧力を受けるぞ」と威嚇しました。
ここまで来るともう、捨て台詞です。「起立拍手と安倍総理の米議会演説」(4月20日、韓国語)がそれです。
汚職スキャンダルで韓国の政局は大混乱。4月20日には、朴槿恵大統領が外遊中と言うのに首相が辞意を表明しました。そんな中でも韓国メディアは「謝罪要求」を忘れませんでした。
「歴史カード」を磨く
—韓国人はなぜ米議会での、つまり第3国での演説にまで介入するのでしょうか。
鈴置:議会演説が固まった頃の、中央日報の「韓国、『安倍首相の米議会演説』悪材料?…対米外交失敗に映らないか負担」(3月20日、日本語版)が、彼らの思いを率直に書いています。以下です。
- 韓国外交部が安倍首相の米議会演説という悪材料にぶつかった。日本がこれを「免罪符」として活用する可能性があるからだ。
朴槿恵大統領は慰安婦問題で「日本が謝らない限り首脳会談はしない」と強硬な謝罪要求を掲げてきました。しかし日本はなかなか折れてこない。そこで外交部は米国をして日本に圧力をかけ、謝罪させようとしていました。
そんな状況下で米国が議会での演説を許せれば、アベは米国から免罪符を貰ったといい気になって今後、韓国に謝らなくなる――と韓国人は懸念したのです。
そもそも「歴史カード」は韓国の大切な武器です。韓国は「慰安婦」や「植民地支配」を振りかざすことで、日本に対し外交的にも精神的にも「上位」の立場を保とうとしてきました。
このカードは内政でも貴重です。これらを使って反日気分を盛り上げ、自身への批判をかわすのが歴代政権の困った時の手口です。このため韓国は、機会あるごとに日本に謝らせ「歴史カード」を磨いておく必要があるのです。
—なるほど。日本の首相が米国に行った時にも謝罪させておかないと統治の武器が鈍ってしまう、ということですね。
鈴置:その通りです。日本人には「免罪符を米国が発行する」という発想も分かりにくいでしょうけれど。韓国らしいというか、事大主義そのものです。
「カネでつかんだアベ演説」
—この記事の見出し「対米外交失敗に映らないか負担」の意味は?
鈴置:大統領に怒られないか外交部が頭を抱えている、ということでしょう。記事は以下のようなくだりに続きます。
- 外交部はさまざまな経路で安倍首相の演説への懸念を米国側に伝えてきた。そして日本の歴史認識問題に対する韓国の外交戦略がある程度の成果を出していると判断していた。それだけに安倍首相が演説をすることになれば、努力が水の泡とならないか懸念している。
- 今後、外交部は安倍首相の演説に過去の歴史に対する反省などが入るよう外交力を集中する計画だ。外交部関係者は「演説の反対給付として過去の歴史に対する正しい認識などが入るよう多様な経路を通じて要請している」と述べた。
この記事は3月20日に掲載されたものです。先ほど申し上げたように、演説阻止に失敗したこの頃から、韓国は演説内容を自分の思い通りにすることに闘争目標を切り替えました。同時に「日本のカネに負けた」と言い出します。
中央日報の「日本、金・人脈がつかんだ『議会演説』…力で劣った韓国外交」(3月20日、日本語版)がそれです。
なおこの記事は「日本がカネで勝った」ことを示す具体的な証拠は提示していません。韓国外交部の負け惜しみでもあり、大統領と国民への言い訳でもあるのでしょう。
さらになお、4月21日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「South Korea Hires PR Agency Ahead of Abe Speech」で「韓国政府が、安倍首相の米議会演説に韓国の主張を反映させるべく、米広報会社と契約した」と報じています。
押し掛ける韓国人、うんざりする米国人
—韓国民挙げての「聖戦」の舞台にされて、さぞ米国人も困っていることでしょう。
鈴置:ええ、米国人もうんざりしています。3月以降、米国の外交・安全保障関係者のもとに韓国人が押し掛けてきては「アベの演説をやめさせろ」とうるさく言ってきたからです。
米国の外交関係者が日本人に会うたびに「日韓関係は――韓国は何とかならないのか。韓国人にはほとほと疲れた」とこぼすのが恒例になったそうです。
—韓国人は米国の「韓国疲れ」に気がつかないのですか。
鈴置:一部の識者は懸念しています。ヴァンダービルドというペンネームを使って韓国外交を厳しく批判する識者が「自殺点と韓国疲労症」(4月3日、韓国語)なる記事を書きました。
「『安倍演説阻止』に向けた韓国の動き」にも入れましたが、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院民主党院内総務が訪韓した時の話です。趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムに載せた記事のポイントを翻訳します。
哀れでもどかしい国
- 2007年に米下院が「慰安婦決議案」を採択した時の議長とはいえ、韓国の国会議長、外交部長官、大統領から繰り返し慰安婦など過去の歴史を聞かされて、ペロシ議員もさぞ疲労感を覚えたと思われる。
- 米国など重要国の政治家は、訪韓すると必ず「慰安婦」「性奴隷」「侵略」「人類の平和」を聞かされるのが定番コースとなった。
- (この政権は)「謝罪がない限りアベとは会わない」との、自ら作った束縛から逃れようと「日本に謝罪させてくれ」とすがりついているのだ。その姿は哀れであり、もどかしくもある。
日本への執拗な謝罪要求が米国の「韓国疲れ」を呼んだ。オウンゴールになるぞ――とヴァンダービルド氏は警告しているのです。
なお、ペロシ院内代表は「米議会でのアベ演説に謝罪を入れさせろ」という韓国の要求を受け流しました。
ソウルでの記者会見で「彼(安倍首相)がどんな方法であれ謝罪することを望む」としつつも「必ずしも(米国)議会で行う必要はない。彼が(謝罪)声明を出すならば、他国でするよりはおそらく自国でするだろうと考える」と答えています。
以上はハンギョレの「ペロシ前米国下院議長『安倍首相は慰安婦謝罪声明を出すべき』」(4月2日、日本語版)で読めます。
肉弾阻止はやり過ぎ
—ヴァンダービルド氏の意見は、例によって韓国では少数派なのでしょうね。
鈴置:韓国メディアの中でこの人1人が朴槿恵外交に対し直言する、というケースが目立ちました。でも「韓国疲れ」に関しては、数は多くありませんが大手メディアの記者も言及しました。
朝鮮日報のイム・ミンヒョク記者は「すぐに出る米国の外交成績表」(4月3日、韓国語版)を書きました。要旨は以下です。
- 安倍首相の米議会演説に対しては「韓国の対米外交の失敗」「我が国の外交官はなぜ、演説を阻止できなかったのか」との批判がある。だが、これをもってワシントンが「韓日歴史問題で日本の手を挙げた」と解釈すべきでない。
- メディアや市民団体だけではなく、政府までが他国の首相の演説を「肉弾阻止」すれば、韓国はやり過ぎと見なされ逆効果となるだろう。ある外交官OBは「韓日戦ではない、他のすべてのゲームまで日本が負けるようにするなんて不可能」と言う。
- 韓国外交の成否は演説の有無ではなく、安倍演説の内容とそれへの米国の評価だ。その評価こそが、歴史に関連した我々の論理が米国の朝野にどれだけ浸透しているかを図る最高の尺度である。
イム・ミンヒョク記者は「韓国の主張を米国で浸透させること」の重要性は強調していますが「やり過ぎ」に対しては強く批判しています。
米議会闘争の次は……
中央日報の「外交課題になった歴史の捕虜=韓国」(4月20日、日本語版)は「韓国疲れ」には直接は言及していません。が、歴史にこだわることの危うさを指摘しました。米国の韓国に対する視線が厳しくなっていることが背景にあると思われます。
書いたのはチェ・ビョンゴン・ワシントン特派員で、記事の冒頭に米国が日本との「過去」をどう扱っているかを記しました。
- 安倍首相の演説をめぐり、米国内の戦争捕虜支援団体が反対声明を出した。 しかしこれがすべてではない。米国防総省は「過去の敵は現在の友」と題した太平洋戦争に関する動画をユーチューブに載せた。
- 動画では米軍参戦勇士が太平洋戦争当時の激戦地である硫黄島を訪問し「我々は以前(日本と)敵だったが、今は友人」と話す場面が登場する。
- 日本を訪問したデンプシー米統合参謀本部議長が安倍首相を表敬訪問し「米国と日本の“絆”はこれ以上強くなりえない」と評価した直後だった。
謝罪は無限だ
—韓国人は「米議会闘争」の次は何を日本に仕掛けるのでしょうか。
鈴置:米議会での安倍首相の演説が、韓国人にとって満足のいくものならいったんは矛を収めるかもしれません。でも、韓国人が満足することはまずあり得ません。
そこで「戦後70年談話」に焦点を当てて闘争を展開することになるでしょう。4月22日に柳興洙(ユ・フンス)駐日大使が都内で講演した際にも、戦後70年談話には「(侵略、植民地支配、反省の)3つの言葉を使うよう望む」と述べています。
—本当に「3つの言葉」で収まるのですか、韓国は。
鈴置:韓国にとって、日本に謝らせることそのものが外交得点であり、国内対策でもあるのです。日本が何と謝ろうと、困った時には「やっぱり不十分だった」と再び謝罪を求めてくるでしょう。
先ほど、東亜日報の高美錫論説委員のコラムを引用しました。見出しが「無限謝罪論」であることを思い出して下さい。
—なるほど、「謝罪は無限に続くべき」なのですね。
「世界で孤立し自滅する日本」
鈴置:そこです。「無限」という言葉に韓国人の本音がよく現れています。村上春樹氏は無限に謝罪しよう、とは主張していません。「相手が納得するまで」と言っているのですが、韓国人は納得するつもりは全くないので「謝罪は無限に続く」ということになるのです。
もっとも、それとは正反対の「反日限界論」も登場しました。4月21日にヴァンダービルド氏が「残念ながら『反日祭り』は終わった」(韓国語)という記事を書いています。要点を訳します。
- これまで米国は韓国の反日感情に考慮して、歴史問題については日本に多くの圧力をかけてきた。「反日」は対国内、対日、対米の3つの面で効果を発揮してきた。
- しかし、国内用を除きもう、効果がなくなったことがはっきりした。韓国の反日に日本が露骨に対抗し始め、米国も問題視し始めたからだ。その背景には中国の拡張的な動きがある。
- 世の中が根本的に変わっているのに、韓国人は全く気づいていない。なぜなら韓国メディアは依然としてハトヤマ、ムラヤマ、カン・ナオトのような日本でも宇宙人扱いされる人々の例外的な意見ばかりを載せているからだ。
- 「日本に一針」式の記事に慣れた韓国人は世界が「反日」で満ち溢れ、日本が孤立し自滅の道を歩んでいると思い込んでいる。
- 国際的な勢力均衡を崩し始めた中国を懸念する米日が、中国と協力して反日を固守する韓国をどう見るだろうか。私たちは「反日」を感情次元ではなく、国の安全保障の観点からコントロールすべきだ。
日本を許す米国は許さない
—「謝罪や反日は無限どころか、そろそろ限界だぞ」という意見ですね。
鈴置:そうです。ここまではっきりとは書かないけれど「日本との関係を改善すべきだ」との意見が韓国紙に相次ぎ載るようになりました。
「慰安婦」で国を挙げて頑張っても、思い通りに米国を動かせない。それどころか、韓国を置き去りにして日米関係は深まる一方だからです。
それに4月22日、インドネシアのバンドンで習近平主席も安倍首相と会うなど、中国も日本との関係改善に動きました。
「日本を孤立させた」と政府やメディアが言うので喝采を叫んでいたら、実は韓国が孤立していたではないか――と韓国人も朴槿恵外交を疑い始めたのです。
しかし一方では、東亜日報がいみじくも書いたように、韓国では「無限謝罪論」が常識です。
気になる記事があります。韓国人の心の奥底を覗いては日本語で解いてみせるシンシアリー氏が「韓国は、安倍談話をきっかけに、中国との関係を深めることになるでしょう」と断言したのです。
—あのシンシアリー氏が断言したのですか。
反日を捨てられない韓国は中国に行く
鈴置:だから不気味なのです。4月10日の「共通点と、皮肉な矛盾~儒教とプロテスタンティズム~」と言う長いブログの、最後のくだりです。
過去よりも現在が大事な米国と、過去の「恨(ハン)」を永遠に引きずる韓国は、いつかは価値観が衝突する。米国が日本の過去を許せば、反日を捨てられない韓国人は米国を離れ中国に向かう――との見立てです。
—結局、韓国は「反日共闘」のためにも中国側に行くのか、米国との同盟を維持するために「反日」を自制するのか、どちらなのでしょうか。
鈴置:今時点では判断できません。1つ言えることは、どちらに向かうにしろそれに必要な指導力が朴槿恵政権にあるとは思えないことです。
4/26日経『首相の歴史認識、米が警戒 議会演説の言及注視 日韓関係の摩擦回避に期待』の記事について
ワシントン駐在の記者がどの程度取材しているか分かりません。韓国に都合の良い記事を書いているような気がしてなりません。バンドン会議(実はジャカルタだったそうですが)での安倍首相の演説にアメリカ政府から注文がつくことはなかったという事は擦り合わせ済と考えられます。そのことは独立国家としてどうかと言う問題はあるにせよ。昨年末の靖国参拝時のdisappointedというのは言い過ぎですが、実際民主党オバマ政権は批判したわけで今回はないという事です。
今次の議会演説で、上下院とも多数党は共和党です。少なくとも民主党よりは親日です。マイク・ホンダなんて韓国系アメリカ人から金と票で縛られてる人間です。日系人と思うと日本人の特徴を残しているのではと思い違いしますが、単なる利権屋です。韓国女性家族省ですら「慰安婦に強制性の証拠は見つからなかった」と言ってるくらいなのに、コイツは何を考えているのか。
ローズは韓国系がうるさいのでアリバイ作りで発言しただけでは。まあ、「非韓3原則」を貫くようアメリカにもキチンと要求した方が良い。裏切り者「韓国」と忠実な同盟国「日本」のどちらを取るのですかと。
記事
【ワシントン=吉野直也】オバマ米政権が26日からの安倍晋三首相の米国訪問を控え、歴史認識問題への警戒を強めている。29日の米議会演説などでの首相の言及ぶりは日韓関係と連動する米国の外交や内政に影響する。米政権は摩擦回避に向けた首相の判断に期待を寄せ、首相も慎重な対応を迫られている。歴史認識問題が今後の日米関係を左右する展開になってきた。
「過去の談話と合致する形で建設的に取り組み、地域の緊張を和らげるよう首相に働きかけている」。ローズ米大統領副補佐官は24日の電話記者会見で、首相の議会演説や8月に発表する戦後70年談話で、過去の植民地支配と侵略を認めた1995年の村山富市首相の談話を継承すべきだとの立場を明確にした。
米政権は村山談話を「日本による近隣国との関係改善の努力の重要な1章を刻んだ」と評価してきた。オバマ大統領側近のローズ氏の発言はさらに踏み込んだもので、首相の対応に不安を抱く米政権の空気がにじむ。
米議会では民主党のマイク・ホンダ下院議員ら超党派の議員25人が首相の訪米中に歴史認識に言及することに期待を示す書簡を佐々江賢一郎駐米大使に送付。村山談話を尊重するよう求めた。韓国系米国人団体は、いわゆる従軍慰安婦問題などで謝罪を要求。歴史認識問題は米国の内政にも波及している。
外交面では過激派組織「イスラム国」(IS)への対応などで米国の余力は乏しい。同盟国である日韓両国の関係が悪化したままでは、東シナ海などで中国が一段と増長しかねないと危惧する。
一方、首相は戦後70年談話で村山談話の文言をそのまま使うことには否定的だ。米議会演説では米政府の意向も意識し、歴史認識にどう触れるか慎重に検討している。
首相周辺は議会演説に関し「日米同盟がどう世界に貢献していくかが中心になるのは当然だ」と語る。米議会での演説のテーマは、あくまで日米関係が軸というわけだ。
首相は過去のテレビ番組などで、「侵略」や「おわび」を70年談話に盛り込むかについて「もう一度書く必要はない」と否定的な立場を示している。
首相周辺や外務省は、一部の米メディアなどが首相を「歴史修正主義者」とみなしている点も意識している。訪米時にこうした米側の懸念をどうぬぐうかも注目される。
4/24日経ビジネスオンライン 北村豊『米国の投資移民枠、83%を中国人富豪が占拠 21万人超が288兆円を海外へ持ち出す現実』記事について
中国はアメリカの次の次の大統領をチャイナ系アメリカ人にと考えています。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1432.html (2013/8/21アンカー)
戦闘能力が低いので「戦わずして勝つ」のが彼らの流儀。ハプスブルグのマクシミリアンが政略結婚で版図を広げたようなもの。彼らの野心は留まる事を知らない。中国人の「騙す人が賢く、騙される方が馬鹿」という価値観が世界に蔓延することが、世界の人々を幸福にするかです。
外国人地方参政権付与に反対ですし、帰化についてももっと厳しくすべきです。日本を愛せない日本人は外国に帰化した方が良い。共産主義を信奉しているのであれば中国か北朝鮮に帰化すればよい。日本に居て反日活動に手を貸すのは止めてほしい。
加藤登紀子は与那国島沖地震についてツイッターで「基地建設の始まった与那国。神の怒りのようね」と述べたそうです。全共闘世代は碌でもないのが多い。今何が起きているかに目を閉ざし、昔起きた事や勉強したことに拘泥した生き方しかできない。哀れとしか言いようがない。「過ちを改めるに憚る事なかれ」です。
中国での資産の海外移転を禁ずる法を制定し、運用を厳しくすれば権力者の家族も抵触するため、うやむやにして、政敵を倒すときだけ使えれば良いという発想と思います。権力者が自分中心で国のことを考えていないという事です。中国の愛国教育と言うのは何を教えているのでしょうか?中国が好きと思っている日本人に聞いてみたい。こういう国が理想ですかと。加藤登紀子にも。
記事
米国国務省は4月13日、2015年9月30日を期限とする会計年度の投資移民枠を5月中に全て使い切る予定だと発表した。投資移民用の査証(ビザ)取得プログラムである「EB-5」の規定では、米国に移民を希望する外国人は米国に少なくとも50万米ドルを投資し、10人以上の米国人を雇用すれば、米国のグリーンカード(永住権)を取得することができることになっている<注1>。EB-5の毎年の枠は1万人であり、昨年(2014年)は8月に枠が満杯になったが、今年はそれがさらに早まって5月中に満杯になる見込みであるという。
<注1>具体的には、① 100万ドル以上の投資、2年以内に10人の雇用、②失業率が米国平均の150%を超える地域で50万ドル以上の投資、2年以内に10人の雇用、③移民局が指定した地域センター内にある新事業、のいずれかの条件を満たすことが必要。
未来に不安、10年で急増、“反腐敗”から逃亡
移民局の職員によれば、投資移民枠を期限前に使い切る主たる理由は、米国への移民を希望する中国人の富裕層が激増していることにあり、とりわけカナダが昨年類似の移民プログラムを停止したことも大きな要因となっているという。統計数字を見ると、2014年に米国が発給したEB-5査証に占める中国籍の投資移民の比率は83%で、その人数は8308人であった。10年前にはこの比率はわずか13%であり、人数は16人に過ぎなかった。EB-5査証を取得した中国籍投資移民の数は過去10年間で約520倍に増大したことになる。ちなみに、オーストラリアにも類似の投資移民プログラムがあり、400万米ドルを投資すれば移民査証を取得できるが、その申請者の90%は中国人であるという。
EB-5の規定では、投資者がグリーンカードを取得すると、その配偶者および21歳未満の未婚の子女にもグリーンカードが発給されることになっている。それ故に、EB-5は中国の富裕層にとって、中国国内に吹き荒れる“反腐敗(腐敗防止)”運動の嵐に巻き込まれて身柄の拘束や資産の没収を受ける前に、一家全員で米国へ移民するための最も簡単な方法であると言えるのである。
『中国富豪ランキング』で名高い「胡潤(フージワーフ)研究院」が国際的な移民コンサルタント会社「Visas Consulting Group」と連名で2014年6月に発表した調査報告書『“2014年中国投資移民白皮書(白書)”』は、「ますます多くの中国の富豪たちが投資移民の方式を通じて中国から逃走しつつあり、この逃走の速度は絶え間なく加速している」と述べている。それでは、中国の富豪たちはどうして投資移民を決断するのか。同白書によれば、その理由は【表1】の通りであるという。
【表1】中国の富豪たちが投資移民をする理由
| 1) 子供の教育に都合がよいから | 58% |
| (2) 財産の安全を保障できるから | 43% |
| (3) 老後に備えることができるから | 32% |
| (4) 海外投資や事業の発展に便利だから | 16% |
| (5) 海外旅行するのに都合が良いから | 7% |
| (6) 子供を何人産んでも問題ないから | 6% |
| (7) 税率が比較的低いから | 6% |
(出所)胡潤研究所『2014年中国投資移民白皮書』
なお、調査対象となった富豪たちが総じて提起した中国の問題点は、教育の質の低さ、環境汚染の深刻さ、食品安全への懸念、社会福祉や医療保健の低水準などであり、これらが彼らを海外への移民に駆り立てる原因であるとしている。しかし、果たしてそれは本当だろうか。彼ら富豪たちの本音は、今後の中国の行く末に対する不安と、自己の財産と現在の恵まれた生活を守り抜くことへの懸念を払拭できないことにあるのではなかろうか。【表1】にある「投資移民をする理由」は海外への移民を正当化するための口実と考えられる。
中国GDPの23%相当が海外流出
さて、香港の雑誌「争鳴」4月号は、中国で3月に開催された“両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)”の閉幕後に、“中国共産党中央政策研究室”、“国務院研究室”および“中国社会科学院”が共同で発表した『中国国民の海外移住状況に関する調査研究報告』について報じた。当該報告の要点は以下の通り。
【1】1994年から2013年までの20年間に、中国では21万6350人の富豪が相次いで投資方式で海外へ移住したが、彼らが携行したり、違法に海外へ持ち出した資産の総額は15兆元(約288兆円)に上る。これは比較的控え目な数字であるが、それでも2014年の中国の国内総生産(GDP)の23%に相当する金額である。
【2】1994年から2003年までの10年間に、海外へ移住した中国国民は314万7820人であったが、そのうち7万2650人は富豪であった。2004年から2013年までの10年間に、海外へ移住した中国国民は339万1370人であったが、そのうち14万3700人は富豪であった。注目すべきは、これら海外へ移住した中国国民には中国共産党員の“幹部(公務員)”が16万7000人以上含まれていたことである。
【3】海外へ移住した後は、55%から60%の人々が宗教に入信しているが、そのうち富豪の入信率は86%に達している。
上述したように、2014年にEB-5査証の発給を受けた中国人は8308人であったが、彼ら全員が最低基準である50万米ドルの投資を行ったと仮定すると、その投資総額は41億5400万米ドル(約5940億円)となるが、これを人民元に換算すると約257億5480万元となる。50万米ドルの最低基準で計算しても41億5400万米ドルであるから、実際の投資総額は50~60億米ドル以上である可能性は高い。しかし、この金額はあくまでもEB-5査証を取得するために必要とされる投資額であるに過ぎず、彼らはこれを遥かに凌ぐ金額を中国から持ち出して資産として米国へ持ち込んでいるはずなのである。その総額がいくらかは分からないが、驚くべき巨額であることは想像に難くない。
なぜ富豪の移住を止めないのか
「争鳴」4月号によれば、3月に開催された“両会”の期間中に、ある代表が富豪の移民および資産の海外流出などを規制して抑制する法律を制定すべきだとの提案を行ったという。これを受けて、中国共産党“中央政治局”は関連の会議を招集して討議を行い、『2015年第58号決議』を採択した。その内容は、「現状の移民、移住に対する方針は変更せず、手直しも新たな補足も行わない。但し、特殊な状況は厳格に取調べると同時に、違法容疑者、犯罪者および犯罪グループなどが海外逃亡するのを厳しく抑制する」というものだった。
習近平政権が主導する反腐敗運動に呼応する形で、中国“公安部”は2014年7月22日から12月末までの期間に作戦コード“猟狐2014(キツネ狩り2014)”という「海外逃亡中の経済犯罪容疑者を逮捕する特別作戦行動」を展開し、69の国と地域から合計680人を中国へ連行した<注2>。また、2015年4月1日からは新たに「キツネ狩り2015」作戦が始まり、わずか半月で20人の容疑者を逮捕している。海外逃亡中の経済犯罪容疑者の総数は1万6000人から1万8000人と考えられ、彼らによって海外へ持ち出された資金の総額は8000億元(約15兆3600億円)と言われているが、これはあくまで推定であり、実際の数字は分からないのが実態である。
<注2>「キツネ狩り2014」の詳細は、2014年11月28日付の本リポート『中国公安部「キツネ狩り2014」作戦』参照。
キツネ狩りを行うことで、海外逃亡中の経済犯罪容疑者によって海外へ持ち出されたり、流出した資金を回収しているのなら、富豪の移民や移住を規制して国内資産の海外への持ち出しや流出を抑制すれば良いように思えるが、2015年第58号決議は富豪の移民や移住に対する方針は不変としている。これはどうしてなのか。その理由は分からないが、富豪の移民や移住を規制すれば、富豪たちがパニックに襲われて、国内資産の違法な海外流出が急増し、歯止めがかからなくなることを恐れているのではないだろうか。規制するよりも、大富豪が投資移民を通じて巨額の資産を海外へ持ち出すことを計画していると判明したら、先手を打って彼らを犯罪者に仕立て上げる方が社会的な衝撃は小さいし、庶民の喝采を受けることが出来る。土台、脛に傷を持たない大富豪はいないし、叩いて埃が出ない大富豪はいないのだから。
汚職役人の違法蓄財はどこへ行く?
ところで、ポータルサイト“網易(163.com)”は4月2日に“貪官斂財成績単(汚職役人の私腹蓄財成績表)”を掲載した。これはここ数年間に失脚した代表的な汚職役人9人を取り上げて、彼らが私腹を肥やした財産の内容に評点を付けたものだが、残念ながらそこには巨額蓄財の頂点にある“周永康”と“薄煕来”の2人は含まれていない。その成績表の上位5人の概要は【表2】の通りである。
上記の表に含まれていない周永康と薄煕来に評点を付けるとすれば、恐らく100点満点ということになるのだろう。それはともかく、わずか5人の失脚した汚職役人が私腹を肥やした総額だけでも、その数字は驚くべきものがある。これを汚職役人全体に拡大して考えれば、その蓄積した財産はとてつもない金額に膨れ上がる。私腹を肥やした汚職役人たちが次に考えるのは財産の保全であり、財産を危険な本国から安全な海外へ移転させることである。そのためには妻子や親せきを海外へ送り出し、彼の地の永住権を取得させて財産の移転先を確保する足掛かりとするのが得策である。
米国のEB-5を取得した、あるいは取得しようとしている富豪たちの中に汚職役人に連なる人々がどれほど含まれているかは分からない。しかし、2014年は8月に満杯となったEB-5の枠が今年は3カ月も早まって5月には満杯となるということから考えても、そこには厳しさを増す習近平主導の“反腐敗”運動との関連性が否定できないように思えてならない。
1992年に始まった米国の投資移民法は毎年9月30日の会計年度の期限を迎える度に延長されているが、2015年10月1日以降は現行の最低投資基準を50万米ドルから85~100万米ドルに引き上げる改正を行う可能性があるという。しかし、たとえ最低投資基準が改正されたとしても、中国の富豪たちがEB-5査証の取得に殺到する状況には変化はないだろう。彼らにとっての最終目標は米国の永住権であって、金額の多寡ではないのだから。
4/22日経ビジネスオンライン 福島香織『チベットの「焼身自殺」は非暴力抵抗の極北 理解できずとも、決して無視してはならない』記事について
4/22安倍・習会談は和やかに進んだと報道されていましたが、こういうときこそ気を付けておかないと。多分AIIBに日本の参加を促したい下心があるからです。日米分断を図るつもりです。でも中国が裏で翁長を使い、沖縄独立を画策しているのはネット情報で明らかです。1955年のバンドン会議では民族自決が謳われましたが、第二次大戦終結後、中国はチベットとウイグルに侵攻しました。二枚舌の典型です。ですから優しい言葉の裏には何かあると思った方が良い。勿論「指桑罵槐」で日本に厳しいことを言う場合は、その政敵を打倒する方便でやっている場合が多いのですが。
習主席は安倍首相のスピーチを聞かず、席を立ったそうです。それは首相の「バンドン10原則」を踏まえた発言、「侵略、武力行使によって他国の領土保全や政治的独立を侵さない」、「国際紛争は平和的手段によって解決する」、「法の支配が、大小に関係なく、国家の尊厳を守る」、「世界に向かって強い結束を示さなければならない」、「強い者が弱い者を力で振り回すことは断じてあってはならない」は明らかに今の中国の行動を揶揄するものですから、聞きたくなかったでしょう。でも領土と経済は別と言って、比越ともAIIBに参加するのはみっともない。台湾が中国と経済の一体化を進めれば進めるほど、中国抜きで生存できなくなってしまっている構図をどう見るかです。華夷秩序に組み込まれるのを心配した方が良い。国民党党首の朱立倫が5月訪中し、習主席と会談するそうです。来年1月の総統選に向けたアピールのようですが、昨年11月の統一地方選で国民党はボロ負けでした。中国とくっついている印象を与えると余計に支持が離れていく気がします。
日本も歴史で中韓に非難されるばかりでなく、彼らのやってるおかしなことには注文を付けた方が良い。相互主義です。大人の対応なんてのは臆病者の言い訳に過ぎません。チベットを侵攻して領土を奪ったのは間違いないし、宗教弾圧もされています。政治的無関心こそが日本を滅ぼす元です。各国は団結して中国の覇権主義に対抗せざるを得ないからです。
『チベットのためになにかできなければ人生に意味はない』と言って焼身自殺した少女の精神性と今の日本人の心の持ち方について差がありすぎます。今の日本人は神仏への畏れもなく、我欲・物欲に染まっているように見えます。
記事
中国政府が「チベット発展の歴史選択」と題した白書(通称チベット白書)を発表した15日、私は東京でチベットの「焼身自殺」をテーマにしたドキュメンタリー映画「ルンタ」(池谷薫監督)の試写会を見ていた。ちょうどダライ・ラマ14世が2週間足らずの訪日を終えて帰国された翌日のことである。
ダライ・ラマ14世は今回の訪問でも多くの講演をこなし、各地で非暴力の大切さを訴えた。だが、中国のチベット白書では、「“14世ダライ集団”(中国側の呼び方)は平和と非暴力のニセの象徴であり、その言うところの『中道路線』は実質的な中国分裂のことである」と批判を新たにしている。また、中国国内だけで今年4月現在累計139人(国外合わせると143人以上)を超えるチベット族の焼身自殺(未遂含む)について、「公共の場所で自分自身に暴力を振るう、暴力行為である」としており、これを「14世ダライ集団が背後で操っている」と批判している。
果たしてチベット族の「焼身自殺」とは何か。ドキュメンタリー映画「ルンタ」を見た上での私なりの考えをまとめてみたい。
「共産党の平和解放がチベットを発展させる」
中国政府の「チベット白書」について、どんな内容であるか、まず紹介したい。ざっくりとまとめると、以下のような五つの項目にわたっている。
【1】チベット地域が封建農奴統治、政教一致、神権至上といった旧制度から脱するのは世界の歴史の潮流の必然である。それら旧制度が基本的人権を侵害し、チベットの発展を阻害していた。
【2】中華人民共和国建国後、共産党による平和解放が実現し、政教一致の封建農奴統治を終わらせ、チベットは発展の道へと転換した。近代以来、帝国主義の侵略によってチベットは中国との統一と分裂の二つの運命に直面していたが、中央人民政府のチベット平和開放の方針によって、国家統一を維持することができた。その後、地域の人民の生活水準は改善され続けている。公民の宗教の自由と権利も保障され続けている。各方面の努力によって生態文明建設も成果をあげている。
「“中道路線”で中国分裂」「非暴力はニセモノ」
【3】“中道路線”とは実質上の中国分裂を意味する。中道路線の核心は五つある、一つ、チベットは古来中国の一部ではない独立国家で1951年に中国に占領されたと主張。二つ、歴史上存在したことのない大チベット区(四川、甘粛、雲南、青海などのチベット自治州を含む)を作り上げて新たな行政区としようと画策。三つ、中央政府がとうてい受け入れられない高度の自治(外交・国防以外の政治決定をチベット人による自治政府に委ねるというもの)を要求。四つ、チベット地域の解放軍撤退を要求。五つ、青蔵高原にモンゴル族など他の民族も居住していることを無視して多民族を排除しようとしている。こうした中道路線は、中国の歴史、現実、憲法、法律、基本制度およびチベットの歴史や民族関係、チベット族を含む中国人民の根本利益に合致せず、事実上のチベット独立を実現するための政治要綱である。
【4】14世ダライ集団が掲げる「和平」「非暴力」はニセモノであり、偽善によって国際社会を騙している。14世ダライ集団はチベット独立の目的のために暴力的手段を放棄したことはない。14世ダライ集団は米CIAの武装支援を受けたことがあり、チベットの武装反乱期間、CIAは工作員を現地に派遣しただけでなく、14世ダライの逃亡も幇助。独立派分子に武装訓練を施し、大量の武器装備を投じた。2008年3月14日の深刻な暴力事件(ラサ事件)も、14世ダライ集団が画策、扇動した。14世ダライは事務所を通じて、この暴力事件を平和抗議だと美化した。14世ダライ集団は平和の祭典五輪の妨害においても、その非暴力の虚偽性を暴露した。聖火リレーの妨害などの野蛮行為は、国際社会からも非難を受けた。さらに、自分を暴力に晒す焼身自殺に僧俗信者を走らせ、これを「最高形式の非暴力の抵抗運動だ」とした。
「愛国は14世ダライと同胞に求める基本的要求」
【5】60年以上前になるが中央政府は祖国統一、民族団結の大局から、積極的に14世ダライと協力し、チベット平和解放を実現してきた。1959年に14世ダライが国外逃亡した後も、中央政府は仁義を尽くした。ダライ・ラマというこの大活仏の称号および歴史と地位と影響力は中央政府の封授と切り離すことはできない。
毛沢東は1959年10月、インド共産党代表団と会談した時にこう発言した。「もしダライが我々の主張に賛成するのなら、ダライの帰還を希望する。たった二つの主張である。まず、チベットが中国の一部であること。そして、チベットで民主改革と社会主義改革を推進すること」。
しかし14世ダライはインド・ダラムサラに亡命政府を樹立し、チベット独立を目指した。
愛国は中央政府が14世ダライおよび海外のチベット同胞に求める基本的要求である。1979年8月から1980年9月まで、中央政府の関連部門は14世ダライが派遣した三回の参観段と二回の親族帰国参観を受け入れてきたが、14世ダライはこの中央の善意と貴重なチャンスに応えないどころか、チベット独立の立場を頑固にも変えなかった。
1979年から2002年まで、中央政府は13回にわたり、14世ダライ特使を受け入れ、2002年から2010年1月までに、さらに10回にわたり、彼らの帰国に同意した。だが、14世ダライは中国憲法に違反する中道路線を堅持しているだけでなく、実質、祖国分裂の主張を行い、暴力によって北京五輪を妨害し、ラサ3・14事件や焼身自殺事件などの破壊活動を画策、引き起こしている。2011年に14世ダライは政治活動から退くことを宣言したが、14世ダライ集団は公然と政府名義で中央政府と話し合いを呼びかけ、公然と交渉の基礎を破壊し、交渉ができない状況にしている。中央政府は、14世ダライに幻想を捨て、現実を正視し、誤りを正して、亡命チベット族同胞にとって有益になる客観的理性的道を選択することを望む。と、締めくくっている。
チベット白書の最大の要点は、中国はダライ・ラマ14世およびチベット亡命政府に対して一切の妥協の用意がなく、中国政府とチベット亡命政府の話し合いが今後進むという期待はほとんどないということである。こうした中国側の態度について、正直目新しいものはない。
中国とチベットの深い溝と「焼身」の意味
だが、【4】で焼身自殺を「自分自身に対する暴力」と定義したことは、日本人の多くは明確に反対することもできないかもしれない。私自身、この未だとどまる事を知らないチベットの焼身自殺をどう受け止めていいかわからず、共感もできず、かといって否定もできないでいる。チベット焼身問題の報道は日本ではやはり少ないと思うのだが、おそらく記者自身が理解できず、報道、分析を躊躇させている面があるのではないかと思う。
そういうときに、ドキュメンタリー映画「ルンタ」は、チベット焼身自殺、いや焼身抗議の問題と真正面から向き合った作品といえる。これはダラムサラ在住の日本人建築家でブログ「チベットNOW@ルンタ」で、チベットの今を発信し続けている中原一博氏をナビゲーターに、チベットの焼身問題の実像と背景に迫ろうとしたものだ。池谷監督と中原氏、スタッフらが、観光客を装いながら潜入取材した決死の映像も多く含む。
中原氏は、チベット亡命政府の専属建築士として亡命政府庁舎や僧院、ノルブリンカ・インスティテュートやダライ・ラマ14世のベッドなどの設計を手掛けたほか、インドに逃げてきた元政治犯チベット人たちの自立支援施設「ルンタ・ハウス」を自分で資金を集めて建設したことでも知られる。
ほとんど亡命チベット人たちの身内ともいえる中原氏の立場で見たチベットの「焼身」は、自殺ではなく殉教と呼ぶべきものだった。「非暴力の抵抗」であり「勇気ある利他的行動」であり「人間の尊厳を守る行為」とも言える。
この映画ではいくつか印象的なエピソードがある。
1つは甘粛省のマチュという町の野菜市場で2012年3月3日に焼身抗議を行った19歳の女子中学生・ツェリン・キの物語である。中原氏は、マチュを訪れ、彼女の通った学校を尋ね、友人や親族らにインタビューしている。彼女の学校は、中国語教育が強制され、それに反発する学生たちがたびたびデモを起こしたこともあった。彼女は友人たちに「チベット語を守ることがチベット文化を守ることだ」としばしば語り、自らもチベット語擁護デモにも参加していた。また彼女の家は牧民であるが、政府が生態保護を掲げて導入する牧民の移動制限、定住化、生態移民などが、チベット牧民の生活を貧しくさせ、文化を荒廃させている背景なども映像は映し出している。
チベットの人々への思いやりと祈りを込める
彼女は焼身を実行する二日前、ちょうど冬休みが明けて学校に戻る前日、母親と一緒にベッドに入り、寝るのが勿体ないように夜通しおしゃべりし続けたという。その中で『チベットのためになにかできなければ人生に意味はない』と語り、翌朝学校に行く前に、父親からお小遣い500元をもらったときに、「500元もらったので、このままお嫁に行ける。お嫁に行ったら、もう帰ってこないかも」と言い残したという。この時、すでに焼身の決意を固めていたようだ。
また、2008年4月にアムドのラプラン僧院で、BBC記者たちの前で抗議活動を行った青年僧がダラムサラに逃げ延びてルンタ・ハウスで勉強中だということが分かり、彼にもインタビューしている。あの抗議活動が原因で、同門の僧が二人死亡したという。そして自分も「殺されるかもしれない」という恐怖を味わった。その彼が焼身について「他人を傷つけずに民族同胞のために命をささげる個人の勇気ある行動」と称えていた。
また、デモに参加したことで6年間投獄された間に、電気棒で何度も失神させられるという拷問を受けた経験を語る女性も登場する。骨折などすれば病院に運ばなければならないので、看守たちは外傷の少ない電気棒という拷問具を愛用するのだという。彼女は拷問に耐え抜いたことを「互角に戦えた」と誇らしげに語るが、デモに参加するだけでそんな拷問が待ち受けているとするなら、焼身の方が人間としての尊厳が守られた抗議の在り方であると思うことは不思議でないではないか。映画のラストは焼身者が残した遺書が朗読されているが、中国政府に対する恨みや罵詈雑言はなく、政府と争わないように、家族が仲良く平和で暮らせるように、自分の死を悲しまないようにという、残されていくチベットの人々への思いやりと祈りを込めたものばかりだった。
こういった行動を日本に暮らす普通の日本人に理解できるかというと、難しいだろう。池谷監督自身が「やはり理解できない」という。
愚かだと無駄だと、無視してはならない
だが、それが「宗教による洗脳の結果による暴力」であるとは思えない。焼身者たちは、残された家族への思いやりもあり、年相応の交友関係も社会性も人生の夢や希望もあったのだ。けっして狂信者でも宗教原理主義でもない。これは「暴力」という手法を「絶対いけない」と自ら封じた人間が、自分なりにチベット社会やそれに属する家族や愛する人たちを守るために考えに考え抜いた最後の抵抗の在り方ではないかと思うのだ。
中国政府が、これを暴力だと断じ、同情も妥協の余地もないのだと主張したとしても、せめて国際社会の心ある人たちは、140人以上のぼる焼身者の行為を、愚かだと無駄だと、無視してはならないと改めて思う。理解できなくても、少なくとも理解しようとその背後にある歴史や物語と向き合うということが大事ではないだろうか。
「ルンタ」は夏ごろから渋谷・シアターイメージフォーラムなどで順次公開されるそうだ。
4/21日経ビジネスオンライン 高濱賛『米議会での安倍演説は「戦後70年談話」の序曲 慰安婦はhuman traffickingの被害者――は受け入れられるか?』記事について
アメリカも韓国の裏切りを見て、裏に中国の存在を認めだしたのでは。日米韓を分断する手として、彼らが主張する歴史認識の中に工作を見出していると思います。アメリカも日本が強くなるのを押えて来た節があり、「瓶の蓋理論」と言われるものですが、目の前に広がる中国の脅威に対して、時代遅れになってきているとの自覚が出てきているのでは。韓国は非韓三原則にして日米豪印で中国の軍事的膨張を防ぐため、封じ込めればよい。中国は人口が大きいし、各国と経済的依存関係ができているので封じ込めることはできないという議論がありますが、そんなことはないと思います。経済の観点からだけで戦争を防ぐことはできないと言うのが、過去の歴史をみれば分かります。中国がアウタルキーになれば生きていけるでしょうが、資源もなく、技術、資本もない国、輸出と不動産投資で食っている国が経済制裁されれば干上がります。欧米がロシアに経済制裁を課しているのだから、イザとなれば中国にだってできないことはない。
安倍首相は「村山や小泉の言ったことは引き継ぐが、再度繰り返し述べることはない」と述べました。昨日のバンドン会議でも「深い反省」だけで「侵略」と「お詫び」については触れませんでした。これが訪米議会演説、8/15の70年談話のベースになると思います。韓国は大人の国でないからまだブツブツ言っていますが。昨日の発言について昨年末の首相の靖国参拝の時と違い、アメリカから何の発言もなかったです。多分アメリカと擦り合わせした結果の発言では。“human trafficking”も擦り合わせ済みと思います。韓国政府が「強制性はなかった」と述べるまでに至りましたのもアメリカの圧力でしょう。そもそも中韓に70年前の日本を非難できる立場にはありません。中国は今でも法輪功信者の臓器売買に手を染め、かつチベットへの侵略と虐殺の罪で、江沢民等はスペインに犯罪者として入国できません。また、韓国はベトナムとの「ライダイハン」の問題や世界に冠たる売春輸出大国ですから。
情報強者になり、「自分の頭で考える」ようにならないと、本当の意味で強い国は出来ません。
記事
4月29日から安倍晋三首相の公式訪米が始まる。同首相の訪米は2013年2月以来のこと。日米首脳会談は昨年11月に東京で開かれて以来5カ月ぶりだ。オバマ政権は国賓級の待遇で安倍首相を迎える。
国家元首ではない、行政府の長を国賓級で迎えるのは極めて異例だ。さらに米議会は、日本の首相として初めて、米上下両院合同会議で演説する機会を提供する。「太平洋戦争終結70年を重く考える日本の意向を踏まえた米側の最大限の対応」(米国務省幹部OB)と言える。
訪米の狙いは「強固な日米同盟」を誇示すること
安倍首相は訪米に先立ち、米有力紙ワシントン・ポストと単独会見を行い、今回の訪米の狙いは(1)日米同盟の一層の強化・緊密化(2)環太平洋経済連携協定(TPP)をはじめとする日米経済関係の拡充(3)米国の対日認識深化--を挙げている。
1961年に池田勇人首相(当時)が訪米した時以降、これまでの首相訪米は、懸案解決の具体策を「手土産」に携えて出向き、米大統領との首脳会談に臨むことが少なくなかった。首相が交代するたびにワシントンに赴くことから「参勤交代」「お目見え」などと揶揄もされてきた。
今回の安倍首相の訪米はこれまでの首相訪米とは明らかに異なる。戦後70年の節目を迎えて、日本は「米国にとってかけがえのない、最も緊密な同盟国」となった。日米間には確かに懸案があるが、かっての繊維交渉や牛肉・オレンジ交渉といったホットな懸案はない。日米防衛協力を一層強化するための、集団的自衛権行使を容認する「安保法制」も閣議決定され、関連法案の具体的な作成作業に入っている。TPPも合意に向けた最終段階に入っており、米議会ではオバマ大統領に通商一括交渉権(TPA)を与える動きが加速化している。「議会がこれを処理すれば、TPPは一気に進む」(甘利明TPP担当相)状況になっている。菅義偉官房長官が今回の首脳会談を「強固な日米同盟を世界に示す上で重要かつ有意義」と誇らしげにコメントしているのも頷ける。
安倍演説は「戦後70年談話」の序曲
米議会もこうした背景を認識して、安倍首相に米上下両院合同会議での演説を用意した。諾否を決めるのは米下院議長だ。過去に、岸信介首相(58年当時)と池田首相(61年当時)が米議会で短い挨拶をしているが、いずれも下院の場だった。
これまで日本の首相が米上下両院合同会議で演説していないのは、日本側が積極的に希望しなかったことが大きい。ただし、小泉純一郎首相のようにこちらから要請したが、同氏の靖国神社参拝が米議会の一部で問題となり、当時の下院議長が招請できなかったこともあった。
安倍首相の議会演説がどのような内容になるのか。この議会演説は8月に発表が予定されている「戦後70年談話の序曲」(米議会関係者)と見る向きが少なくない。米国務省は、2013年12月に安倍首相が靖国神社に参拝するやいなや、「失望した」という異例のコメントを出した。米メディアも安倍首相が「強硬なナショナリスト」であると散々批判した。
スピーチライターが秘かにワシントン取材
この議会演説において、歴史認識にどう言及するのか。安倍首相も人一倍神経を使っているようだ。演説の草稿作りを担当しているスピーチライターT氏が3月中旬、ワシントンを秘かに訪問し、議会関係者やシンクタンク関係者と会って、「アメリカが聞きたいこと」について意見聴取をした。また外交問題に関して最も信頼している側近、谷内正太郎国家安全保障局長も3月17日、ワシントンを急遽訪問し、スーザン・ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)と緊密な協議をしている。
そうした日米政府間の摺り合せの一端が表れたのが、先に紹介したワシントン・ポスト(3月27日付)との単独会見だ。いわゆる従軍慰安婦問題についての安倍首相の発言がそれだった。
安倍首相が「慰安婦は人身売買」と定義
安倍首相は会見の中で、慰安婦を「ヒューマン・トラフィキング」(human trafficking=人身売買)と定義づけ、「人身売買によって酷い目に遭い、想像を絶する苦しみと言いようのない痛みを受けた人々を思うと胸が痛む」と述べた。同首相が慰安婦たちを「人身売買の犠牲者」と定義したのはこれが初めてだ。
(”Shinzo Abe’s optimistic vision,” David Ignatius, Washington Post, 3/26/2015)
(”David Ignatius’s full interview with Japanese Prime Minister Shinzo Abe,” David Ignatius and Post Opinion Staff, Washington Post, 3/26/2015)
「ヒューマン・トラフィキング」とは、人間を金銭などを対価として売買する「人の密輸」。強制労働、性的搾取、臓器移植、薬物の生産・取引が目的であるケースが多い。1949年に発効した国連の「人身売買禁止条約」「国際組織犯罪防止条約」などで禁止されている。
安倍首相は、慰安婦はまさにこの「人身売買の犠牲者」に当たると定義づけたわけだ。米上下両院議員たちがこの安倍首相の定義づけに賛同するだろうか。インタビューしたイグネイシャス記者は、「首相の側近は首相がこういった表現を使うのはこれが初めてだと説明している」と書くに留めている。
この見方に対して、韓国政府は直ちに「(慰安婦問題の)責任を民間業者に転嫁し、(日本)政府の関与と責任を否認しようとする狙いなら受け入れられない」と反発している。が、「日米首脳会談および議会演説は一義的には日米の話。そこに第三国が割り込むのは本来おかしな話だ」(米主要シンクタンクの上級研究員)と米側は冷静である。
好評だった豪議会演説の踏襲も
目下、草稿の作成が進められている演説文はどのようなものになるのか。それを占う参考材料となるのが、2014年7月8日に豪州議会で行った演説だと米専門家筋は見ている。これは、豪国会議員や豪メディアにおいて極めて好評だった。
(”Japanese Prime Minister Shinzo Abe addresses at Australian Parliament,”)
「私たちの父や、祖父の時代に、ココダ(日本軍と連合軍が戦ったニューギニアの激戦地の名称)があり、サンダカン(マレーシアの地名。ここにあった日本軍捕虜収容所で、豪英兵捕虜が死の行進を行った)がありました。何人の、将来あるオーストラリアの若者が命を落としたか。生き残った人々が、戦後長く、苦痛の記憶を抱え、どれほど苦しんだか。歴史の暴戻を前に、私は語るべき言葉をもちません。亡くなった、多くの御霊に対し、私はここに、日本国と、日本国民を代表し、心中からなる、哀悼の誠を捧げます」
安倍首相は、オーストラリアが日本に示した寛容さを指摘した。第二次大戦中にオーストラリアで戦死した松尾敬宇海軍大尉の母親をオーストラリアが招待したこと、メンジーズ首相(当時)が語った「日本への敵意は去るべきだ」という言葉を、その象徴として引き合いに出した。松尾大尉は特殊潜航艇でシドニー湾への攻撃を試みた人物だ。
最後に、議場の傍聴席にいた2人のオーストラリア人の名前を挙げつつ日豪友好を強調してやんやの喝采を浴びた。その一人は、東日本大震災直後に76人の消防士を率いて南三陸で救援活動に当たった消防隊長。もう一人は、64年東京五輪に参加した水泳のドーン・フレーザー選手だ。
日本の外務省関係者も、この豪州演説を対米版に焼き直す案を検討していることについて否定していない。演説の際に、日米にゆかりのある米国人を何人か招待し、演壇から呼びかける方式も検討しているようだ。
傍聴席に招かれる米国人は誰か
その場合、上下両院合同会議の舞台となる下院本会議場の特別傍聴席に誰を呼ぶのか。安倍首相周辺では、「バターン死の行進」の生き残りであるレスター・テニー博士(95=元アリゾナ州立大学教授)などを候補者の一人として検討しているようだ。これはワシントンの政治外交専門レター「ネルソン・リポート」編集主幹、クリス・ネルソン氏が安倍周辺筋から聞いた情報だ。「バターン死の行進」は、第二次大戦中、フィリピンに進攻した日本軍が米豪捕虜など7万6000人を移送した際、約7000人から1万人を死亡させた事件だ。同博士は旧日本軍の虐待に対する恩讐を超えて、長年にわたり日米の相互理解と友情を深化させた功績がある。2013年12月に佐々江賢一郎駐米大使から表彰状を授与されている。
テニー博士のほかに首相周辺が狙いを定めているのは、故テーラー・アンダーソンさん(享年24歳)の両親あるいは兄弟だ。アンダーソンさんは、JETプログラムの英語指導助手として日本で働いていた。宮城県石巻で東日本大震災に遭って亡くなった。安倍首相としては彼女の献身的な働きを称え、これまでに築き上げられた日米友好の絆の強さを若い世代に訴えたいところだろう。
いずれにせよ、安倍首相にとって今回の演説は、第二次大戦中の行為について日本政府がどのような立場をとっているのか、米政治の中枢が抱える不安と懸念を払拭する絶好のチャンスだ。8月に予定される戦後談話に向けた試金石となる。
超党派シンクタンクで活動する上級研究員の一人は筆者にこう指摘した。「安倍首相が日本の将来像を描く中で過去(歴史認識)の重要性と意味についてどう考えているのか。これを自分の言葉で、しかも英語で、米議員たちに直接話すいい機会だ。ややもすれば、安倍首相は右翼ナショナリストとか国粋主義者といったレッテルを貼られる。そんな安倍首相が、自らの歴史認識について自分の口で説明し、米国内にある誤解を解く数少ない貴重な場になるかもしれない」。


