『米国で韓国人嫌いが加速中 倒産相次ぐ韓国料理店、足マッサージ店では売春行為も』(12/23JBプレス 高濱賛)について

12/23希望之声<前FBI分析师因非法入侵共和党支持者电邮被判入狱7天=元FBI分析官は、共和党支持者のメールを違法に盗み見したとして7日の刑を宣告された>12/20元FBI分析官は、ロバートムラー特別検察官への名誉を守るために、隣人のメールを不正にハッキングしたとして、7日の刑を宣告された。

マークトーソンは60歳の元FBI分析官であるが、隣人の共和党支持者であるジャックバークマンの電子メールアカウントを違法にハッキングした罪を認めた。 2019年9月トーソンは、告発されたコンピューター詐欺と濫用の罪を認めた。

報道によれば、バークマンはムラーのセクハラの告発のための情報を入手しようとしていた。ムラーは、当時2016年の大統領選挙でトランプがロシアと「共謀」した疑いで、ドナルド・トランプ大統領を調査していた。

トーソンは、「バークマンが“近い将来記者会見を行い、その席でセクハラされた相手の名前を出す”と発表した後、2018年10月にバークマンのメールを無断で読んだ」と連邦判事に語った。

しかし、バークマンは記者会見を開かなかった。

トーソンは、「ムラーに対する告発を行うため、バークマンが女性に金を払ったことを証明するために、バークマンのメールを読んだ」と裁判所に語った。

下のバークマンのツイッターにあるように7日の刑では軽すぎでしょう。民事訴訟で損害賠償請求するようですから、是非懲罰的賠償を勝ち取ってほしい。

https://www.soundofhope.org/post/324109

12/23希望之声<转投共和党的前民主党众议员德鲁称弹劾案不堪一击=共和党へ移籍した元民主党議員Jeff Van Drewは、弾劾案は耐えられないと>12/18の夕、南ニュージャージー州の元民主党議員Jeff Van Drewは、下院本会議での弾劾案に反対票を投じた。 12/19にWHでトランプ大統領と会談した後、彼は民主党を脱退、共和党への加入を発表した。 12/22(日)に、彼は、「民主党が推進した弾劾案は証拠不足で耐えられない」と述べた

彼は日曜日にフォックスとのインタビューで、「自分は前から、民主党から共和党への移籍を検討しており、今回の民主党によって推進された大統領弾劾が最終決定の引き金となった」と述べた。彼はまた「私のキャリアの中で、変化を起こす時だと信じさせるものが常にある。“気分が良い”ことと“輝かしい何かをする”ことだ」と言った。

「この弾劾案は非常に弱く、耐えられない。ほとんどのアメリカ人にとって無意味であり、長い間我々の国を影で覆っていた。人々はそれに疲れており、彼らはもはやそれを望んでいない。これに何百万人もの納税者のお金を使って弾劾するより、彼らは前進したい。」

彼は「大統領に対してそのような弱い告発を持ち込むべきではなかった」と下院民主党を非難した。「我々の仕事は、政治闘争に参加するのではなく、アメリカ国民に奉仕することである。これ(弾劾案)は、我々の国を傷つけると同時に、より多くの亀裂をもたらす。」

彼の民主党から共和党への移籍の決定は、実際には大きな圧力の下にある。下院民主党は彼に対して多くの非難と譴責を出し、「彼は2020年にその地区で再選されるようにするためにあのような行動をとった」と彼を非難した。さらに、彼の決定のために、彼のオフィスの5人のアシスタントが去った。

極左に振り回される民主党にいれば、おかしな決定に従わざるを得なくなります。選挙のためというのもあるのでしょうが、自分の信念を貫いて共和党へ移ったわけですから歓迎したい。

https://www.soundofhope.org/post/324115

12/23阿波羅新聞網<圣诞卡中惊现囚徒求助信息后乐购暂停与中国供货商合作=テスコは、囚人がクリスマスカードで助けを求めた後、中国のサプライヤーとの協力を一時停止>英国のサンデータイムズの報道によれば、「クリスマスカードの中にメモ書きがあり、“私たちは中国上海の青浦刑務所にいる外国人囚人です。私たちは強制労働が命じられています。助けてください。人権団体に知らせてください”」と。

テスコの広報担当は日曜日に、「我々は刑務所労働の製品使用を絶対に憎み、それが我々のサプライチェーンに入ることを決して許さない。我々は申し立てにショックを受け、カードを作っている工場との協力を直ちに停止し、調査を開始した」と述べた。

テスコは、「クリスマスカードは浙江雲広印刷で印刷されたもので、彼らはいくつかの食品会社と製薬会社の印刷をしている」と言った。

中国で作られたものを日本で売っている会社も調べた方が良いのでは。特に新疆で作り、販売元が他の地区になっているものとか。

https://www.aboluowang.com/2019/1223/1386375.html

12/23阿波羅新聞網<北京二手房价连跌6个月 现300万降幅=北京の中古住宅価格は6ヶ月連続で下落し、現在の下げ幅は300万元>中国本土のメディアは12/22、「12/1~19の統計数字によれば、北京の中古住宅の価格が1平方メートルあたり約54,000元であり、今年の最高価格と比較して4150元の減少を示した」と報道した。

今年北京で中古住宅価格が下落したのは6ヶ月連続であり、北京中古住宅市場で最も長い不況となった。北京の中古住宅価格は、前月と比べ11月には0.4%下落した。

一部の住宅は300万元の掘り出し価格で売られた。たとえば、北三環路の160平方メートルの3ベッドルーム住宅の公表価格は1,450万元であったが、1,150万元でやっと販売できた。これは、平米あたり約20,000元の値下げを意味する。西城区の大型住宅の公表価格は2400万元で、最終取引価格は2100万元であった。

有名な学区の住宅価格も大幅に引き下げられた。豊僑マンションの75平米の中古住宅は1,445万元の公表価格で、所有者は1330万元で売ることができた。これは1平米あたり176,000元に相当する。8月の平均取引価格は1平米あたり190,000であった。同時に、今年11か月間の北京の中古住宅販売数は、前年比で10.1%減少し、中古住宅と新築住宅の空室率は30%を超えており、深刻な問題となる。

住宅建設はGDPを上げるために実需を無視して作り、投機のための売買となり、日本のバブルと同じです。違うのは、中共が価格を下げての販売を制限したり、販売そのものを制限したりして、バブル崩壊を招かないようにしていることです。でも、そんな高い値段で買う人はいないでしょう。値崩れを起こすのが分かっていますので。

https://www.aboluowang.com/2019/1223/1386442.html

高濱氏の記事では、歴史に疎く、鈍感な米国人でも、朝鮮人の我儘、自己中に疲れてきたというところでしょう。日本は慰安婦や応募工の嫌がらせをずっと受けてきて、嫌韓比率は高まっているのではと思いきや、言論NPOの今年の調査では、(どちらかというと)良い印象を持っているのがまだ20%もいます。あまりにも敵の仕掛けてきている工作に鈍感なのでは。

金三胖が年末までに何かをやらかすようですから、米国がどう動くか、韓国をどう扱うか、来年は楽しみな年となるような気がします。

記事

ロサンゼルスのコリアタウンに出現した「朴槿恵釈放要求」のビルボード

米議会調査局報告書:「米韓関係に周期的緊張」

 筆者が2018年11月28日に公開した「米国人が見た韓国人:他のアジア人とは大きな差」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54770)という拙稿は多くの方々にアクセスしていただいた。通算400万を超えるPVだった。感謝申し上げます。

 韓国人、北朝鮮の人たちを米国人がどう見ているか――読者の方々が強い関心をもっておられることを改めて感じた。

 そこで、今回はその続編を執筆した。2019年という年は米韓関係にとっては史上最悪ではなかったかと思う(同じことは日韓関係にも言えるが・・・)。

 さらに言えば、後世の史家は、2019年は「米韓同盟関係の終焉の始まりの年」と位置づけるのではないかとも思っている。

 米韓関係は現在どのような状況に置かれているのか、米国は韓国をどう見ているのか、これらを立法府の立場から分析した米議会調査局(Congressional Research Service)の報告書が今月10、11日と相次いで2冊公表された。

 報告書の執筆者は国務、国防両省や情報機関から入手した情報やメディア情報を基に、同局に属する他の専門官や部外の専門家たちと討議した結果を踏まえてこの報告書を書いている(米議会調査局関係者)。

 米議会調査局が随時出す報告書は、一義的には米上下両院議員向けの「虎の巻」だが、行政府や政府部外の専門家や外交筋にとっても重要な参考文献になっている。

 10日に公表された報告書は「U.S.-South Korea Alliance: Issues for Congress」(米韓同盟関係:米議会のための問題点」と、「South Korea: Background and U.S. Relations」(韓国:背景的情報と対米関係)だ。

https://crsreports.congress.gov/product/pdf/IF/IF11388

https://crsreports.congress.gov/product/pdf/IF/IF10165

関係悪化の要因

 前者は次のように指摘している。

一、米韓同盟はいくつかの分野で緊張状態にある。その要因は在韓米軍防衛費分担金問題、戦時作戦における統制権移行問題、対中、北朝鮮をめぐる米韓の意見の食い違いなどだ。

二、トランプ大統領の在韓米軍撤退や米韓同盟の現状に対する批判などについての発言が韓国に米国の対韓安保公約に対する疑念を増長させる要因の一つになっている。

三、世論調査では、(在韓米軍に反対している)韓国民の70%は在韓米軍を縮小しても防衛費分担金増額には反対している。韓国一般大衆の米軍駐留への支持の下落が今後、米韓同盟の存続の可能性を政治的に弱めかねない。

四、在韓米軍が大規模縮小すれば、北東アジアでは日本が唯一の米軍駐留ホスト国となる。中国とロシアは大歓迎するだろう。

 後者の分析はこうだ。

一、文在寅大統領は、一般的にみて、米国よりも北朝鮮により多くの譲歩をより早くすることを好んでいる。

二、文在寅政権が北朝鮮への譲歩を重ねていることで米韓間に周期的な緊張をもたらしている。

三、トランプ大統領の米韓関係に対する不確実な態度も(米韓間の緊張の)追加的要因になっている。

四、(国連などの)国際社会や米国による対北朝鮮制裁措置は、文在寅政権が米国の承認なしにはより多くの対北朝鮮政策を行えなくしている。(これが米韓間の)周期的な緊張の要因になっている。

五、もし米朝関係が敵対的な状況に戻れば、米韓間の潜在的な意見の不一致は再燃する可能性がある。北朝鮮が(核実験や長距離弾頭ミサイル実験などで)挑発に踏み切れば、トランプ大統領は突如、対北朝鮮への(軍事的)プレッシャーを再開する可能性がある。

 2つの報告書が指摘しているのは2019年12月時点での米韓関係の緊張の度合いがただならぬ状況にあるという警鐘だ。

韓国サイドはこれをどう見たか。

 韓国の保守系「朝鮮日報」の趙儀俊ワシントン特派員はこの調査局報告について次のように結論づけている。

「米韓関係が緊張している最大の要因は文在寅大統領であり、2番目の要因はトランプ大統領だということだ」

「北朝鮮は最大の敵」が14%に激減

 米韓が今そうした緊張関係にあることを知る米国民はどのくらいいるだろうか。1割から2割くらいはいるだろうか。

 昨年の拙稿でも指摘したことだが、一般の米国人はよほどのことがない限り、韓国や朝鮮半島のことなどには関心がない。それは今も変わりない。

「北朝鮮の大陸間弾道ミサイルが米本土を射程に入れた」といった報道が出てれば、韓国にではなく、北朝鮮に強い関心を持つが、それ以外には無関心だ。

 もっともこの1年の間に韓国に対する米国人の好き嫌いの度合いは微妙に変化している(この点については後述する)。

 ところが北朝鮮に対する米国人のイメージは、1年前に比べると大きく変わった。それを示すギャラップ世論調査結果がある。

 2018年2月には米国民の51%が「北朝鮮は米国にとって最大の敵」と答えていた。1年後の2019年2月の世論調査ではこれが14%にまで急減している。

 2018年6月のトランプ・金正恩首脳会談で北朝鮮が核・ミサイル実験の停止を「約束」したとの報道を受けて、「北朝鮮は敵」と見る米国人が激減したわけだ。

もっともそれと「北朝鮮が嫌い」「北朝鮮の核は脅威」といった米国人の現状認識は1年前とさほど変わってはいない。

 同調査では、86%の米国民は北朝鮮を「好きでない国」(2018年は92%)としており、「北朝鮮の核は脅威」と答えた人は79%(2018年は82%)だった。

https://news.gallup.com/poll/247151/far-fewer-americans-north-korea-greatest-enemy.aspx

 一方、同盟国・韓国について米国人の「好き嫌い」はこの1年で変化したのだろうか。

 2018年には韓国が「すごく嫌い」だと答えた米国人は8%に過ぎなかった。しかし2019年には10%に微増。

「どちらかと言えば嫌い」と答えた米国人は2018年には14%だったのが、2019年には16%と、これも増えている。

 逆に韓国が「すごく好き」と答えた米国人は2018年の22%から2019年には25%と微増はしているものの、韓国が「どちらかと言えば好き」と答えた米国人は2018年には55%もいたのが、2019年には46%と、10%近く減っている。

 その理由は何か。

 文在寅大統領の「朝鮮民族第一主義」が織りなす対北朝鮮スタンスや反米スタンスに対し、ある種の「コリア・ファティーグ」(韓国疲れ)の表れがこうした形で出ているのではないだろうか。

https://news.gallup.com/poll/1624/perceptions-foreign-countries.aspx

在米韓国人の言動

 米国人の韓国人観を形成する極めて重要な要因は、170万人という在米韓国人(韓国系米国市民を含む)の動向だ。

 一般の米国人は近くのコリアン・レストランで食事をし、そこで韓国人と接触するか、子供の学校で知り合った韓国人生徒や父兄を通じて「韓国」を知るケースが少なくない。

 もっとも韓国人相手のビジネスをしている人や軍属で家族・親族の誰かが米軍として韓国に駐留している人や韓国に観光旅行している人は、一般米国人に比べれば、「韓国」について知識も思い入れも異なる。

 6年前にロサンゼルス近郊のグレンディールの市営公園内に設置された「従軍慰安婦像」は当時は大きな話題になった。

 だが今、同市に住む人でも韓国人以外ではまず話題にならない。

 ところが、今年、地元紙が「従軍慰安婦像」をめぐる事件を報道した。7月と9月に2度にわたり、何者かによって黒いペンキで塗られるという事件が起こった。

 在米韓国団体は直ちに「日本人の仕業だ」と勘繰ったようだが、犯人は韓国人とのうわさが一時流れた。

 監視カメラに犯人が映っているとの報道もあったが、見つからずじまい。警察もそれ以上捜査はしていない。

 記念碑や銅像だらけの米国では、特定の像が故意の破壊行為を受けても事件にはならない、日常茶飯事のことだかららしい。

「朴槿恵を釈放せよ」のビルボード

 南カリフォルニアで韓国人と商売をしている日系人ビジネスマンの一人は筆者にこう語っている。

「会う韓国人はみな不機嫌そうだ。コリアン・レストランが次々と潰れている。コリアン経営の日本レストランも廃業になるケースが多い」

「日本人のふりをしてもすぐばれてしまうか、サービスが悪いのか。最近の白人は日本食の良い悪いをよく知っているからかもしれない」

 そうした折、ロスアンゼルス市のコリアタウン(韓国人の密集地区)に「Free Park Guen Hye From Prison」(朴槿恵を刑務所から出せ)と書かれたビルボードが出現した。

 広告主は「Save Korea Foundation」とある。2018年3月に「教育団体」として州に登録しており、住所はカリフォルニア州ビバリーヒルズとなっている。

 米保守系の「ディフェンス・フォーラム財団」とも関係している団体のようだ。

 前述の日系人ビジネスマンによれば、ロサンゼルスにはベトナム戦争に参戦して米国市民権や永住権を取得した韓国人在郷軍人がかなりいるという。

 彼らは当然親米派だし、親北朝鮮・左派の文在寅大統領には批判的。親米だった朴槿恵前大統領支持派が少なくない。

 件のビルボードもこれら朴槿恵支持派の在郷軍人グループのデモンストレーションと見ていいのかもしれない。

 反日では一枚岩だった在米韓国人コミュニティにも分裂が生じているようだ。

「半地下の家族」と「万引き家族」

 ロサンゼルス近郊のパサデナのスポーツバーでフットボールの試合を見ながら集まった白人男性2~3人と雑談した。

 韓国について話を向けると、その一人(フットボール好きの大学生)が最近観た韓国映画の話を始めた。

 韓国の鬼才、ボン・ジュノ監督の「Parasite」(半地下の家族)*1だった。

「とにかく最初はブラックコメディかと思っていたら途中からホラー映画に激変。韓国が物凄い学歴社会、階級社会であることに驚いた」

「アメリカも格差社会だけど、アメリカは人種のるつぼ。韓国の場合は同じ民族なのに、まさに天国と地獄だ」

「半地下に住むコリアンがアメリカに来たがるのが(この映画を観ると)よく分かるね」

*1=カンヌ国際映画祭で韓国映画初の最高賞のパルムドールを受賞。北米でもシカゴ、ロサンゼルス、トロント各映画批評家協会で作品賞、監督賞を総なめ。来年2月のアカデミー賞でも国際映画賞候補に挙がっている。

https://www.imdb.com/title/tt6751668/

「Parasite」がアカデミー賞をとれば、韓国にとってはビッグな朗報になることは間違いない。

 もっともそれだからと言って、今落ち目の米国内の「韓国人」イメージが一気に改善するというわけではなさそうだ。

映画ファンのカリフォルニア大学バークレイ校教授(社会学者)は筆者にこうコメントしている。

「映画の筋書きはハリウッドの制作者が考えもしなかったような残虐なホラー映画だ。確かに見ていて面白いエンターテインメントだが、だからと言って米国人が韓国人に好印象を持つとはいかない」

「ポン・ジュノ監督は優秀な映画制作者だが、同じ東アジア人の是枝裕和監督と比較してみると・・・」

「是枝監督の『Shoplifters』(万引き家族)*2も低所得者をテーマにしているが、そこには家族でない者同士が家族を超える絆で結びついているというヒューマニズムが描かれている」

「米国人はそこに日本人の優しさを感じるし、それを見事に描く是枝監督の凄さに感嘆する。ポン監督とは次元が違うんだな」

*2=18年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したが、アカデミー賞ではノミネートされたが、受賞を逃している。

 スポーツバーで知り合った別の白人男性(近隣アルハンブラ市消防夫)は「このところ韓国人経営のフットマッサージが増えてるらしいな」と話題を変えた。

 フット・マッサージ(中国語で足浴)はここ10年、中国系移民が始めた簡易マッサージで全米各地に広がっている。

 フロリダ州などではマッサージと称して売春行為をする店が増え、摘発されるケースが続発している。

 そのフット・マッサージに韓国人が「参入」しているというのだ。

韓国人のビジネスと言えば、かってはマニキュア美容院とか、黒人女性向けのカツラ販売などが多かった。それが最近では韓国人経営のマッサージが増えているというのだ。

 ところがこのマッサージは「隠れ蓑」で、そこで売春行為が行われている。

 ロサンゼルス市内のコリアタウンではそのフット・マッサージ店が売春容疑で摘発され、従業員が逮捕されるケースも出ている。警察当局も家宅捜索を始めているという。

 これまた米国人の対韓国人観を悪くしている要因になっている。

国際法も国際儀礼も守らぬ先進国

 巷の話から米国と韓国という同盟関係、国家関係に話を戻そう。

 文在寅大統領が朝鮮民族主義を標榜し、南北朝鮮の平和的統一を目指した今年1年。文在寅大統領は、この目標のために何をしたか。

 一度は解決済みだった日本との戦後処理問題を蒸し返した。

 北朝鮮政策では、北朝鮮の顔色ばかりうかがい、米韓軍事合同演習の縮小、米国の対北朝鮮制裁の緩和を働きかけた。

 その結果、北朝鮮との歴史的な和解にしか頭の回らないトランプ大統領はともかくとして、米国の外交安保関係者や専門家の顰蹙を買った。

 身近なことでは、左翼勢力や一般大衆に迎合する姿勢は、一部跳ね上がり学生による米大使館乱入やハリー・ハリス駐韓大使(日系の前太平洋軍司令官)への非礼と招いてしまった。

 しかも逮捕者は一人も出ていない。無罪放免だ。

 外交公館への侵入事件などというのは、よほどのことがない限り、韓国以外どの先進民主主義国(共産国家・中国でも)でも起きていない。

 国際的な規則や常識は韓国では通用しないのかもしれない。

韓国国外では通用しない「独りよがりの民族第一主義」

 米国内の韓国人の「暴挙」についても触れたい。

 いわゆる「従軍慰安婦像」は米国内にある人権尊重主義の下、一定の理解を得た(もっともその話は米国内ではすでに「過去」の話になりつつある)。

 これに気をよくしたのか(?)2018年12月、反日韓国人団体は、ロサンゼルスでは公立学校内の建物に描かれた壁画(直接旭日旗とは無関係な『昇る太陽』を描いた壁画だった)に対し、学校と市当局に撤去を要求した。

 ところがこれに米国における人権擁護の「総本山的存在」の米自由人権協会(ACLU)が「表現の自由に対する挑戦」だと反発。

 地元紙をはじめ非韓国系市民も反日韓国団体のごり押し的主張を激しく非難した。

 その結果、関係者間による協議で制作者のイニシアチブで若干の修正を加えることで壁画はそのまま残されることになっている。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54941

 長年、米韓関係に携わってきた米元外交官の一人は筆者にこう指摘している。

「文在寅政権になって民族第一主義を掲げる韓国の風潮は、行政のみならず、司法、立法府にまで広がり、留まるところを知らない。それを一部左翼勢力が煽り立て、一般大衆を焚きつけている」

「このため旗振り役の文在寅大統領も今や何をどうしていいのか、分からない状態に陥っている。しかも来年4月には総選挙が控えている」

「文在寅大統領は、弾劾訴追されて『手負いの獅子』になっているトランプ大統領と置かれた立場は似たりよったりだ。自らの言動によって自暴自棄に陥っている」

 今現在、2018年11月に筆者が書いた「米国人が見た韓国人」の骨格を大幅修正する状況には至っていない。

 あえて言えば、前述の「朝鮮日報」の趙儀俊記者が指摘する通り、文在寅大統領のお陰で米国人の嫌韓感情は1年前よりもより強まっている。

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『配下の韓国人スパイを信じなかったルーズベルト大統領 真珠湾攻撃から78年、米国で進む歴史の再検討』(12/20JBプレス 高濱賛)について

12/21希望之声<CNN民调:川普经济政策获76%的支持率=CNNの世論調査:トランプの経済政策は76%の支持率>最新のCNNの世論調査によると、米国の経済政策は20年近くで最高の支持率を得ており、トランプ大統領は来年の大統領選挙で勝利すると予想されている。

全体として、回答者の76%は、米国の現在の経済状況は非常に良好であり、前年同期の67%よりもはるかに高いと考えている。 2001年2月以来の最高の支持率である。共和党の97%、独立派の75%、民主党の62%が現在の経済状況は良好であると考えており、回答者の63%は経済が来年も良好であり続けると考えている。来年悪化すると思う人はわずか9%である。

https://www.soundofhope.org/post/323752

12/21希望之声<反川普媒体CNN感叹:川普被弹劾后民意支持率继续上升=反トランプメディアCNNの嘆き:トランプの弾劾後、世論の支持率は上がり続けている>CNNによると、トランプ大統領の支持率は、2020年の民主党大統領候補の対決中でも上昇を続けている。これは、トランプ大統領が民主党の決議によって弾劾された後、反トランプメディアCNNによって行われた世論調査の結果である

12/20、CNNの政治アナリスト、ハリーエンテンは次のように述べた。「少なくとも今のところ、私たちの世論調査では、これは現米国大統領を支持する大きな変化である」と。

エンテンは、10月と12月の投票の違いを詳しく説明した。

数字によると、前副大統領のジョー・バイデンはトランプよりも5%だけ高く(49%対44%)、10月にはバイデンがトランプよりも10%高かった。上院民主党員のバーニー・サンダースも、トランプより9%高かったのが4%まで縮められた。

10月、マサチューセッツ州民主党上院議員エリザベス・ウォーレンVSトランプに対する支持率は52%:44%であったが、今は47%:46%である。 10月にトランプよりも高い評価を得たピート・ブッティジは、トランプよりも低くなっている。

エンテンは、「バイデンのリードが半分になり、サンダースのリードが半分以下になった。ウォーレンは8%の差が、今では1%しかない。ブッティジは6%リードだったのが、今では1%低くなっている」と説明した。

フォックスニュースによると、「下院民主党がトランプの弾劾を求めた後にこの調査が行われた。弾劾に対する民衆の支持も減少した。ギャラップの世論調査によると、以前46%だった弾劾支持率は10月には52%となった。しかし、12月のデータでは、ほとんどの人が弾劾に反対するように変わり、弾劾賛成と反対は45%:51%に逆転したことが判明した」と。

https://www.soundofhope.org/post/323800

米国人も弾劾劇のおかしさに気づいてきたのだと思います。やはりデイープステイトの存在にも気が付き始めたのでは。

12/21阿波羅新聞網<白宫:中共是中国人的真正危险 川普思考重大具体实质对策 加拿大英国加盟制裁中共=WH:中共は中国人にとって真の危険である トランプ大統領は具体的かつ実質的な対策について考える カナダとイギリスが中共に対する制裁に参加する>ポンペオ米国務長官は12/ 18に、「中国の人々は自由社会に住みたいと考え、執政党の共産党を支持しない。中共は、中国の人々が直面している“本当のリスク”である。WHは、この問題に対処する方法について、具体的かつ実質的な考えを検討しだした」と述べた。

海外明慧ネットは、「米国政府の情報によると、この夏、カナダと英国の関係者が米国国務省と会議を設け、協力を強化し、人権迫害者を共同で制裁し、迫害された組織からのフィードバックに耳を傾ける方法について話し合ったと述べた」と報道した。 「ビザの発行拒否とその財産の凍結をする」とし、米国の高官は、中共の人権迫害者に対するトランプの制裁を支持している。 中共の邪悪な人々のリストは10万人以上に達し、重大犯罪者リストが5アイズで共有された。 一部の中共人権迫害者はすでに制裁を受けており、中共は反応せず沈黙を守っている。 さらに、オーストラリアは、中共の臓器摘出問題を明らかにした女性学者が、雑誌“Nature”上で、世界のトップ10の科学者の1人に選ばれた。

5アイズが手を打っているときに、日本は習を国賓待遇ですって!狂っているとしか思えない。内閣府と自民党にはメールで意見を送りました。

「習近平の国賓待遇反対

人権弾圧国家・中国(香港・ウイグル・チベット・南モンゴル・民主派・宗教家の弾圧を見れば分る)の元首を自由で民主的な国家の日本が招くのは、世界に日本は非人道国家とアピールするようなもの。日本の歴史に泥を塗るもの。自民党(安倍内閣)だけでなく、日本の歴史に汚点を残すことになるので止めて戴きたい。」

“Nature”に選ばれたWendy Rogers

https://www.aboluowang.com/2019/1221/1385860.html

12/22阿波羅新聞網<川普习近平都为协议护航?莱特希泽话中有话暗示什么?2020年最大灰天鹅是…?=トランプ・習近平は合意どおりに行動するか? ライトハイザーが暗示しているものは? 2020年の最大のグレイ・スワンは…?>12/20東部時間の朝、北京時間の夕方に、トランプ大統領と習近平総書記が電話で話した。 米中第一段階合意にできるだけ早く署名すると。第一段階合意が実施できるかどうかについて、アポロ評論員の王篤然と周暁輝は分析した。(米国は協議内容を公表するが、中共は不都合な部分は隠蔽するだろう。中共は反WHなので約束は守られない。署名して90日後、状況により米国は再度制裁を課すことができる)。米国の金融政策の専門家は、「米国は恐らく中国の資本規制をするだろう。これは2020年の最大の“グレイ・スワン”かもしれない」と。

4月には再度制裁復活、今度は関税だけでなく金融制裁まで踏み込むのでは。

https://www.aboluowang.com/2019/1222/1385982.html

高濱氏の記事では、ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に知っていたと思います。愚かなのは山本五十六で、南雲長官が淵田隊長にセカンドアタックを認めなかったことです。もっと言えば、太平洋での戦争は海軍しかできないのに、粋がって米国と戦争したことです。陸軍は米国とは戦争できないので、海軍が反対すれば日米は戦争しないで済んだか、満州国撤退までで済んだかもしれません。

昭和の軍人は戦後の構想がなく、戦争に突き進んだのは愚かでしょう。明治の軍人とは違います。明治は薩長中心だったのが、徴兵令で全国から徴募したため、本当の意味での将官選抜ができなかったような気がします。日本にとっては不幸でした。

今は逆に大衆が左翼メデイアに洗脳されたまま。これでは日本の将来は暗い。エリートは軍事知識を持つようにしませんと。国民もそういう人を政治家に選ぶようにしたい。

記事

日本軍による攻撃を受けて沈む米戦艦「アリゾナ」(写真:AP/アフロ)

下火になった「真珠湾攻撃」報道

 さる12月7日は旧日本軍によるハワイの真珠湾攻撃から78年目。奇襲攻撃で沈没した戦艦「アリゾナ」の追悼施設「真珠湾国立記念館」では記念式典が行われた。

 かってはこの日、米メディアは真珠湾攻撃報道一色だった。大新聞から地方紙に至るまで一面中央には生存した元乗組員の証言を写真付きで大々的に報じたものだ。

 長年米国に住んでいる筆者にとってはこの日はあまり居心地のいい日ではなかった。

 ところが近年、米メディアの真珠湾報道は下火になる一方だ。一面で扱う新聞もあるが、かってのような大げさな報道ではない。

 第一、「Sneak attack」(だまし討ち)とか、「Surprise attack」(奇襲)などという表現はとうに使わなくなっている。中高生用の教科書からはこうした表現はすでに消えている。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784776200628

 生存者が次々と他界していることにもよるのだろうが、同盟の度合いを深める日米関係が過去の歴史を風化させているためかもしれない。

 さらに言えば、旧日本軍の真珠湾攻撃を米政府・軍は事前に察知していたと論ずる歴史家が何人もいるからかもしれない。

 安倍晋三首相とバラク・オバマ大統領(当時)が16年12月23日、一緒に真珠湾を訪問し、慰霊したことが大きく役立っていることは言うまでもない。

 かと言って、真珠湾がすでに米国人の忘却の彼方に消えていったわけでは決してない。

現にドナルド・トランプ大統領(73)は今年5月、訪日する際、ハワイで、「Remenber Pearl Harbor」(真珠湾を忘れるな)とツィッターに投稿している。

 日米関係の絆を強調する安倍晋三首相との首脳会談を翌日に控えた段階で戦時中の合言葉が口を突いて出た。

 トランプ氏だけはない。2007年8月22日、ジョージ・W・ブッシュ43代大統領(73)もカンザスシティで開かれた退役軍人団体の年次総会で行った演説で、真珠湾攻撃と国際テロ組織アルカイダによる米同時多発テロ事件を同一視する発言をしている。

「ルーズベルトは知っていた」

 そんな中、真珠湾攻撃の4日前に米連邦捜査局(FBI)当局にルーズベルト大統領、ヘンリー・スティムソン国防長官らに手紙を書いて「日本軍の真珠湾攻撃」について通報していた在米韓国人、「キルソー・ハン」(Kilsoo Haan)*1の存在が再びクローズアップされている。

*1=キルソー・ハン氏の漢字表記は見つかっていない。

 歴史研究家のジョン・コスタ―氏が11月、新著「Action Likely in Pacific:Secret Agent Kilsoo Haan, Pearl Harbor and the Creation of North Korea(太平洋で戦闘勃発の可能性あり:秘密工作員キルソー・ハンと真珠湾と北朝鮮の建国)」で取り上げたからだ。

 同氏は、2012年に「Operation Snow: How a Soviet Mole in FDR’s White House Triggered Pearl Harbor」(スノウ作戦:ルーズベルト大統領のホワイトハウスにいた二重スパイはいかにして真珠湾攻撃の引き金を引いたのか)というショッキングな本を出している。

Action Likely in the Pacific: Secret Agent Kilsoo Haan, Pearl Harbor and the Creation of North Korea by John Koster Amberley Publishing , 2019

 米国内では、近年、フランクリン・D・ルーズベルト第32代大統領は、旧日本軍が真珠湾を攻撃することを事前に知っていたのではないかといった論考が盛んに出ている。

 ルーズベルト大統領は、「旧日本軍がハワイを攻撃することを知っていながらわざと攻撃させたのだ」という歴史的考察だ。

 コスター氏の前作がこうした論議に一石を投じたことは間違いない。

 今年12月7日、保守系雑誌「ザ・ニュー・アメリカン」(月2回発行)は、「Pearl Harbor: Hawaii Was Surprised; FDR Was Not」(真珠湾:ハワイにとっては奇襲だが、ルーズベルトには驚きではなかった)と題する論文を再掲載している。

執筆者はジェームズ・パーロフ氏。オリジナルは2001年6月4日に書かれたものだ。

https://www.thenewamerican.com/culture/history/item/4740-pearl-harbor-hawaii-was-surprised-fdr-was-not

「ザ・ニュー・アメリカン」が今年7日に再掲載したのは、ジョン・コスタ―氏が7年ぶりに真珠湾攻撃の秘話としてハン氏を新著で取り上げたからだ。

 もっともハン氏の存在はこれまでにも断片的には指摘されてきた。コスター氏自身ハン氏については前作でも若干触れている。

 また韓国国内では、英雄として誇りをもって報じられてきた。2005年にはハン氏を主人公にしたスパイ映画まで制作されている。

 しかし、ハン氏に絞った本が米国人の手によって書かれ、英語圏で出版されたのはこれが初めてだ。

 ハン氏は、1905年、5歳の時、朝鮮国籍(日韓併合は1910年8月2日)で両親とともにハワイに移住。

 ハワイの高校を卒業後、キリスト教教団・慈善団体「救世軍」学校に入学、6年間の宣教・慈善活動を経て「大尉」の肩書を得た。

 当時米国内に住む韓国人にとってはキリスト教と抗日運動は表裏一体のような関係だったようだ。

 その後在米抗日運動の中心的団体だった「中韓人民協会」に参加し、米国各地の韓国人抗日分子の「司令塔的存在」となった。

同時に米連邦捜査局(FBI)の秘密工作員としてホノルルの日本総領事館に入り込んだ。日本人外交官の動向を逐一FBIに通報するのが任務だった。

 そして1941年夏、ハン氏は日本軍による真珠湾攻撃に関する情報を得た。

 同氏が接触している地下組織の韓国人が「日本がクリスマスの前にハワイに攻撃を仕かける計画を立てているとの確かな情報を得た」と言ってきたからだ。

 ハン氏は直ちにFBIに通報する一方、ルーズベルト大統領にも手紙を書いた。ところが11月になってもホワイトハウスからも国防総省からも沙汰なし。

 業を煮やしたハン氏はガイ・ジレット上院議員(民主党、アイオワ州選出)*2に手紙を書き、情報の重要性を説明し、ルーズベルト大統領に伝えるよう要望した。

 ジレット議員からこの情報を聞いた大統領は情報の提供に謝意を示し、「国防総省当局に下し、調査確認させる」と述べただけで何ら行動をとろうとはしなかった。

 ジレット議員は与党民主党議員だが、ルーズベルト大統領が推し進めていた最高裁改組問題などに真っ向から反対していたことなどから大統領とは不仲だった。

 大統領にしてみれば、自分に歯向かう一介の上院議員の憶測話など聞けるか、といった感じだったのだろう。

 大統領の耳には、日本軍が真珠湾攻撃を計画しているという情報は他からも入っていた。

 同時期、エドガー・フーバーFBI長官の下にはドイツと英国の二重スパイだったユーゴスラビア人から「ナチスが真珠湾の地形や飛行場の調査を命じた。これは日本軍の真珠湾攻撃計画のためではないか」という情報を入手。

 直ちにルーズベルト大統領に伝えたが、大統領はこれを握りつぶしたという。

*2=ジレット上院議員がこの情報に飛びついたのは実兄がハワイの真珠湾米軍施設を管理する軍関係者だったからのようだ。

ハン情報の信憑性疑う?

 ルーズベルト大統領および大統領側近がハン氏の情報を無視した理由について、著者はこう解説している。

「キルソー・ハンはハワイの日本総領事館やワシントンの大使館の中枢部に秘密工作員を潜入させているわけではなかった」

「日本政府の暗号を解読しているわけでもなかった。日本政府の外交行嚢を盗み出していたわけでもなかった」

「米政府中枢としては秘密組織の韓国人からの情報だけで(日本軍が真珠湾攻撃をするという)全体図を描くには不十分と判断したのだろう」

「ただそれだけはなかった。大統領は、ハン氏の抗日スタンスから見て、この情報にはバイアスがかかっていると判断したためだろう」

 後日、ハン氏は記者に「米政府のお偉いさんたちは『ハンの情報は想像たくましい作り話だ』『反日プロパガンダだ』と鼻も引っかけなかった」と述懐していたという。

 大統領はじめ米政府上層部がハン氏の情報の信憑性に疑いを持っていたのにはほかにも理由があった。

 1940年9月、ハン氏は、秘密組織の韓国人から得た情報としてこんな報告を米軍当局にしていた。

「日本軍は小型潜水艦を真珠湾に侵入させる計画がある。またカリフォルニア州サンディエゴに伝染病菌を装填した爆弾を投下させる計画がある」

 ハン氏は軍当局がこの情報を無視したことに立腹し、この話をワシントン・ポストに流した“前科”があったからだ。

真珠湾攻撃直後、口止め命令

 ところがハン氏はこの程度のことでは諦めはしなかった。

 真珠湾攻撃の直前、ハン氏はたまたまワシントン市内の中華料理店で夕食をとっている時に隣のテーブルで日本人らしき男性と中国人とが車の売買の話をしているのを目撃したのだ。

 日本人が店を出た後、中国人はハン氏にこう耳打ちした。

「日本人は外交官で、破格の値段で車を売りたいと言っていた。どうやら日本大使館のスタッフは全員帰国するようだ」

 ハン氏は、国務省に直接通報した。しかし国務省はこれを無視した。ところが真珠湾攻撃後、国務省の高官がハン氏に電話をしてきた。

「貴殿がこれまでに米政府に何度となく警告を発してきたことについては他言無用だ。マスコミなどに喋るようなことがあれば、(秘密工作員としての)職務を直ちに剥奪する」

 ハン氏は戦時中の1943年5月には下院で開かれた移民対策委員会でも爆弾発言をした。

「秘密組織の韓国人から得た情報だが、日本軍は日中戦争をやめ、太平洋に進出する。具体的にはクリスマス前に10万人の兵隊をがカリフォルニア州クレセントシティ(オレゴン州との州境に近い町)に上陸させる計画がある」

 結局、これはデマ情報だった。ハン氏の諜報活動は太平洋戦争終結後も続けられる。

 ハン氏は、朝鮮半島の北半分に金日成主席率いる共産政権が国家建設に動き出すことを早い段階から察知し、これを防ぐべく米政権に警鐘を鳴らした。

だが米政権上層部の動きは鈍く、後手後手に回ってしまう。

 1950年、中国義勇軍の支援を受けて北朝鮮が38度線を越えて侵略した際にもハン氏はこれを事前に察知し、米政権に通報し続けるのだが、ここでもハリー・トルーマン政権の対応は鈍かった。

「韓国人は相手によって答えを変える」

 日系米国人の第2次大戦中の強制収容所生活に関する文書や映像・音声を集め、保管する非営利団体「Densho(伝承)」という組織がある、

 そのオンライン・エンサイクロペディアには、韓国系のハン氏についての記述がある。

(同団体の記録文書には「諜報活動」とか「秘密工作員」といった表現は一切使われていない)

「キルソー・ハン氏は韓国の愛国主義者。『中韓人民協会』を通じて(抗日)情報収集活動を行い、1930年代にはハワイで、40年代前半には米本土で著名人となった」

「同氏は、満州、シベリア、中国、米国に住む韓国人は、日本軍国主義と戦う米国にとって必要不可欠な存在であると主張し、米政府および米軍当局者たちはもとより米国民から注目された」

 同記録によると、ハン氏は戦後、1956年に米国籍を取得し、50年半ばから60年までカリフォルニア州サンノゼにある中国系企業の販売代理人として働き、引退後の76年、同州サンタクルーズで逝去している。

 なお本書の著者、コスナー氏が「幸福の科学」の及川幸久氏とインタビューした質疑応答全文が2014年5月27日付の英文サイトに掲載されている。

 コスナー氏は、及川氏の「大東亜共栄圏構想は侵略戦争か、それとも(アジア人の)解放戦争か」との質問にこう答えている。

「その質問に対する答えは誰が聞くかで異なる」

「多くの韓国人は、米国人や白人に対しては『日本人は物凄く酷い。彼らは私たちに対して冷徹だ』と答えるだろう」

「もし私の妻(コスナー夫人は日本人)が同じ韓国人に同じ質問をすれば、『あなたたちはすごく勇敢だ。それに比べて米国人は意気地なしだ。あなたたちの方が米国人よりもずっと頭がいい』と答えるだろう」

「台湾の人たちは日本人が本当に大好きだ。インド人の多くは日本を支援してきた。その典型がマハトマ・ガンジーだ」

http://eng.the-liberty.com/2014/5144/

 ルーズベルト大統領は旧日本軍による真珠湾攻撃を事前に知っていたのか―ーその論争は今後も続くだろう。 

 コスナー氏がハン氏の諜報活動を無条件で称賛しようとしない、手放しで英雄視しないわけは何か。

「韓国人は相手によって答えを変える」という韓国人の民族性に対する同氏の洞察力の深さと無関係ではないような気がする。

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『米中合意に見えるトランプの思惑、「不確実性の霧」の向こうには何がある?』(12/19ダイヤモンドオンライン 安井明彦)について

12/18Washington Examiner<Trump approval rating on impeachment day hits highest point since March 2017>

On the morning of President Trump’s likely impeachment in the House of Representatives, Gallup released a poll showing a six-point jump in the president’s approval rating.

When House Democrats first announced their impeachment efforts in late September, Trump’s approval rating plummeted to just 39%. After weeks of testimony and the House’s decision to draft two articles of impeachment, his approval rating climbed six points to 45%.

Trump’s approval among independent voters grew eight points throughout impeachment from 34% to 42%. The poll, which was conducted from Dec. 2 to Dec. 15, revealed the president has maintained solid support within the Republican Party and has approval from 89% of GOP respondents. However, only 8% of Democratic respondents approved of Trump’s performance in the White House.

Support for impeachment has also dwindled since House Speaker Nancy Pelosi announced the proceedings. In October, support for impeachment was at 52%, but that has dropped six points to 46%. Opposition to impeachment has climbed five points from 46% in October to 51% in December.

https://www.washingtonexaminer.com/news/trump-approval-rating-on-impeachment-day-hits-highest-point-since-march-2017

12/16WSJ<Obama’s FBI and the Press The media establishment congratulated itself for getting duped into supporting an abuse of power.>

Thanks to a report from the Obama-appointed inspector general of the Justice Department, now everyone knows the truth about 2016. The Obama administration misled the U.S. Foreign Intelligence Surveillance Court and wiretapped an American who supported the presidential campaign of the party out of power. One of the many sad lessons is that no American can count on even the most celebrated members of the establishment press to shine a light on such abuses.

https://www.wsj.com/articles/obamas-fbi-and-the-press-11576534979?mod=searchresults&page=1&pos=5

12/21阿波羅新聞網<川普手握「3张牌」 被弹劾也不影响美股创新高=トランプの「3枚のカード」は、弾劾を受けても米国株の最高記録に影響を与えない>《CNBC》は、「米国株式は19日に急上昇し、トランプの弾劾を無視した」と報道した。Strategasの政策研究部長ダニエル・クリフトンは、「トランプはすでにUSMCA、中国との第一段階貿易協定、および2020年度予算の一部承認を受けている。したがって、トランプの弾劾は株式市場にほとんど影響を与えていない」と述べた。

米国経済のデータは堅調さを保っているので、株価が上がるのは当然。

https://www.aboluowang.com/2019/1221/1385501.html

12/21阿波羅新聞網<2020最大「灰天鹅」!专家:美国恐对中国进行资本管制=2020年に最大の「グレイ・スワン」!専門家:米国は恐らく中国に資本規制をかける>米国と中国の間の第一段階の貿易戦争が終わった後、外界は米中貿易関係がどのように発展するかに注目している。19日、金融メディア《CNBC》は専門家の予測として、「中国との貿易合意に達した後、米国は恐らく中国へ資本規制を実施し、これは2020年最大の「グレイ・スワン」事件になる可能性が高い」と。

《CNBC》は、「金融戦略会社マクロ・ハイブの最高経営責任者ビラル・ハフェズが、“米中貿易戦争後、米国が中国に課す資本規制が、2020年のトップ10の「グレイ・スワン」事件になり、その中でも、最も注目される事件の1つである”と指摘した」と報道した。

「グレイ・スワン」は、起きる可能性は低いが起きることがある重大事件を指す。ハフェズは、米中貿易戦争後、米国は常に中国との商品やサービスの貿易に焦点を合わせ、国内企業を保護するため、資本管理を導入することは起こりうると考えている。

ハフェズはまた、大きな問題があることを指摘した:米国が保有する知的財産権と企業業績は最も強い資産であるが、近年、中国がシリコンバレーに多くの投資をしており、中国資本も積極的に買収していることは明らかである。このような状況を、アメリカはもはや傍観することはないだろう。

米国には個人の秘密情報が多すぎるため、米国政府は以前、中国資本が世界最大のゲイの出会い系ソフトウェア「Grindr」の売却を強制したことがあった。ハフェズはこの例を用い、「米国政府はより極端な措置を取る第一歩だろう。冷戦に突入している米国と中国を考慮すれば、米国への中国の投資をすべて中止することができる」と説明した。

中共は自由世界の寛容さを逆手にとって、いろんな分野で浸透してきています。あらゆる活動を停止させるように、次々と法制化していくのが良いと思います。

https://www.aboluowang.com/2019/1221/1385509.html

12/21阿波羅新聞網<中共进最后疯狂非常时期? 国内外样样事都这么邪门 连当局灭火都顾不过来了=中共は最後の狂気の時代に入ったか? 国内外のすべてが非常に邪悪であり、当局も手が回らない>中国は既に異常な時期に入った。中共の財政難は、鎮火と市場救済をますます選択的にしている。 中共は現在、経済的に鎮火することができず、選択的に重点国営企業のみを救うことしかできない。 イデオロギー的には左に寄り、河南省では寺院で毛沢東と習近平の額が飾られ、礼拝するのは奇妙である。人民の生活は顧みられず、石炭は禁止され、石炭からガスに変えることを強制された。山西省は石炭ストーブを奪ったため、怨嗟の声は沸騰した。中共は沈黙の後に外部から狂ったように盗んだ。中国のハッカー組織は10カ国にサイバー攻撃を仕掛けたと疑われており、ハッカー達の身元は暴露された。

アポロネット評論員の王篤然は、「中共統治の現在の状態は不合理に満ちており、終末の狂気となり、既に異常な時期に入って、恐らく最後の狂気である」と述べた。

中共の異常さに西側の国民は早く気が付かないと手遅れになり、世界が邪悪な共産主義者の手に落ちることになります。

先ず3回お辞儀をし、3回軍隊式の敬礼をし、次に三跪九叩頭する。

https://www.aboluowang.com/2019/1221/1385500.html

12/21阿波羅新聞網<普京:俄中既未结成军事同盟 也无结盟计划=プーチン:ロシアと中国は軍事同盟を結んでいないし、今後もその計画はない>ロシアのプーチン大統領は最近、中共との軍事同盟と今後の同盟を結成する計画を否定した。 アナリストは、「両国は軍事分野での協力を強化するが、彼らは伝統的な西側同盟国のように互いに責任と義務を共有しないだろう。 安全保障の観点から見ると、中国とロシアの距離が近いことは、米国に挑戦するだけでなく、経済的利益ももたらすから」と。

ロシアは日和見しているだけで、今は米国から制裁を受けているので中共に近づいているのでしょう。米国の対中制裁が厳しくなれば、米国に近づくと思います。デイープステイトが弱くなり、トランプが再選される前提ですけど。

https://www.aboluowang.com/2019/1221/1385538.html

安井氏の記事では、グローバリズムを「善」と見ているから、米中の対決が世界覇権を巡る争いというのが見えてこないのでしょう。トランプが近視眼的見方しか持っていないというのは、違っていて、二期目に当選しないと、もっと厳しい対中政策が打てないからです。上述の金融制裁もしかりです。

第一段階の貿易協議妥結は、中国に農産物を買わせて、米国の農民票の支持を得るためです。これは再選戦略として当たり前のこと。もし、中国が約束不履行すれば、 報復関税をかければよい。1月の貿易協議のサインもライトハイザーと劉鶴でやるようですので、中国の約束不履行は見えているような気がします。

記事

たとえ米中合意となっても、摩擦発生前と比べて世界の「不確実性」は格段に高まっている Photo:Drew Angerer/gettyimages

米中合意の報に、株式市場が大きく動いている。「不確実性の霧」が晴れるかどうかが材料視されているが、それだけでは近視眼的な「取引」に没頭するトランプ大統領の視点と変わらない。現実には、たとえ米中の合意が守られたとしても、摩擦が発生する前の世界と比べれば、米中の関係は疎遠になっている。英国のEU離脱などと同様に、不確実性の霧が晴れたとしても、グローバル化が後退している現実に変わりはない。(みずほ総合研究所 調査本部 欧米調査部長 安井明彦)

予想外の関税引き下げ トランプ大統領の思惑とは

 米中による「第一段階の合意」は、市場関係者に驚きをもって迎えられた。米国が12月15日に予定していた対中関税の引き上げを取りやめただけでなく、これまで引き上げてきた関税についても、その一部が引き下げられる見込みになったからだ。

 米国の突如ともいえる譲歩に、市場が驚くのも無理はない。トランプ政権が関税の引き下げに応じるのは、両国の貿易摩擦が深刻化して以来、初めての出来事である。12月3日にはトランプ大統領が米中交渉の決着を2020年11月の大統領選挙後まで引き延ばす可能性を明言するなど、直前まで12月15日の関税回避すら確かではなかった。まして、米国がかねてから要求してきた中国の補助金改革などの構造的な論点は、「第二段階」以降の交渉に先送りされている。

 それにもかかわらずトランプ政権は、対中関税を引き下げてまで、第一段階の合意を急いだ。世界に不確実性の霧が立ち込める大きな要因となってきた2国間の対立が、1つの曲がり角を過ぎたのは間違いない。

 もちろん、不確実性の霧が完全に晴れたわけではない。米国からの農産品輸入拡大などの約束を、中国が守るかどうかは定かではない。中国の約束不履行が明らかになれば、米国は再び関税の引き上げに転じかねない。また、トランプ大統領が第二段階の交渉で構造問題に本気で踏み込めば、再び関税が交渉の道具に使われる可能性がある。

 第一段階の合意内容にも、不確実性は残る。今回の合意については、米国による関税引き下げの規模を巡り、情報が錯綜した。すべての合意内容が明らかになるのは、2020年1月といわれており、それまでの間に両国間の見解の相違が表面化するかもしれない。

トランプ流の近視眼的な「ディール」 合意を選んだ3つの理由

 今回の合意は、トランプ流の取引(ディール)の典型である。その射程は極めて近視眼的であり、当面の目的に鑑みて、目先の利益が損を上回るかが判断基準となる。米中関係に照らしていえば、今のトランプ大統領が優先するのは再選に向けた損得勘定であり、中長期的な視点での二国間関係の行方とは判断基準の次元が違う。

 再選に向けた損得勘定という観点に立てば、トランプ大統領が譲歩ともいえる関税の引き下げに応じてまで合意を選んだ理由がはっきりする。

 第一に、景気や株式市場への配慮である。再選を目指す大統領にとって、株価や景気が重要なのは言うまでもない。市場の期待を上回る譲歩を演出するサプライズには、株価を引き上げる効果が期待できる。そう考えると、直前まで交渉の行方に不確実性が漂っていたのは、その後のサプライズを演出するための仕掛けだったのではないかとすら勘繰りたくなる。

 一方で、中国との合意にたどり着けず、12月15日の関税引き上げが回避できなければ、株価の下落はもちろん、今後の景気にも大きな打撃となりかねなかったのも事実である。

 第二に、支持者へのアピールだ。今回の合意によってトランプ大統領は、農産品の輸入増加などのかたちで、中国に譲歩させたと誇ることができるようになった。関税を脅しに使う手法には批判も強いが、トランプ大統領は格好の反論材料を手に入れた。

 もちろん、今回の合意が有効な反論材料になるかどうかは、支持者の受け止め方次第である。そこで重要になるのは、「勝ったのは米国だ」という物語(ストーリー)を、有権者に植えつけることである。中国による輸入増の実現など、実際の成果には疑問が残るからこそ、トランプ政権は今の段階で支持者に好印象を定着させる必要性を感じているはずである。

 実際に、合意発表の経緯からは、都合の良いストーリーを語りたいという政権の思いが感じられる。今回の合意では、まず「ホワイトハウス関係者」といった匿名の情報が流れ、トランプ政権による言説が報道を支配した。中国側の発表までには相当の時間がかかっており、通常の外交交渉のように、両国で情報公開のタイミングを調整した気配は感じられない。

第三に、議会で進行する弾劾手続きとの関係である。第一段階の合意は、米下院がトランプ大統領の弾劾を議論している最中に行われた。また、2020年1月といわれる合意内容の公開時期は、弾劾審議の舞台が上院に移る時期と一致する。トランプ大統領とすれば、弾劾一辺倒になりがちな報道を分散させるだけでなく、対中交渉の成果を誇り、弾劾に体力を費やす民主党との対比を鮮明にできる。

不確実性の霧が晴れてもグローバル化の後退は変わらない

 トランプ大統領の判断が近視眼的である以上、不確実性の霧は濃くなったり薄くなったりを繰り返すだろう。大統領選挙の投票日が近づくにつれて、景気や株価への配慮が強まるとは考えられるが、それすらも強弱の波がありそうだ。

 もっとも、米中交渉の行方に一喜一憂しているだけでは、無意識のうちにトランプ大統領の近視眼的な視点に支配されてしまう。むしろ重要なのは、不確実性の霧が晴れた場合に、その向こう側に広がる世界を想像する視点だろう。現実には、不確実性の低下によって、不安材料が雲散霧消するわけではないからだ。

 米中関係でいえば、摩擦が発生する前と比べれば、明らかに両国の関係は疎遠になっている。12月15日の関税発動が回避されるなど、今回の合意によって米中関係に漂う不確実性は低下した。しかし、過去の追加関税が半分に引き下げられたとしても、摩擦が発生する前と比べれば、関税の水準は高いままだ。まして、技術や安保面での覇権争いに関しては、通商摩擦が一段落するか否かにかかわらず、緊張関係の長期化が常識のように語られている。

 不確実性の低下がもたらす錯覚は、米中関係に止まらない。米中の第一段階の合意と同じ時期には、その他にも不確実性の低下が意識される出来事があった。英国の総選挙での保守党の大勝と、NAFTA(北米自由貿易協定)を修正したUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の発効に目途が立ったことだ。

 前者では、英国によるEU(欧州連合)からの「合意なき離脱」が回避される見込みとなり、後者では米国が北米の自由貿易圏から離脱するリスクが低下した。確かに不透明性は低下し、企業などは今後の生産計画が立てやすくなった。

しかし、いずれの出来事についても、一連の騒動の前後で比較すると、違った風景が見えてくる。英国については、EUからの離脱が確度を増した。原産地規則の強化など、USMCAはNAFTAよりも域外国に厳しい。米中関係と同様に、不確実性の霧が晴れた向こう側にあるのは、グローバル化が後退を続ける現実である。

米中関係はどこへ向かうか 霧の向こう側にある「問いかけ」

 何がグローバル化の後退をもたらしているのだろうか。2016年にトランプ大統領が当選し、英国がEUからの離脱を国民投票で決めた当時は、成長力の低下や格差の拡大、さらには移民の増加などが、背景として盛んに議論されていた。しかし、それらの問題について、何らかの打開策が示されてきたとは言い難い。不確実性の霧が晴れたとしても、そこには2016年と同じ問いかけが横たわっている。

 不確実性への執着には、もう1つの錯覚に陥るリスクがある。経済成長の不安材料として、不確実性の重要性を過大評価することである。

 米中摩擦などによる不確実性の高さが、経済成長の足かせになっているのは間違いない。生産計画が立てにくくなった企業は、設備投資などに消極的になる。ニューヨーク連銀の分析によれば、2020年半ばの米国の実質GDPは、通商摩擦による不確実性の高まりにより、約1%ポイント押し下げられるという。

 それでは、通商摩擦による不確実性が低下しさえすれば、企業の設備投資は飛躍的に伸びるだろうか。確かに、企業経営者の立場からすれば、設備投資に消極的な理由を投資家などに納得してもらうためには、トランプ大統領の通商政策や、それに伴う不確実性を上げるのが、最も納得してもらいやすいだろう。しかし、自動車販売の低迷など、世界経済には通商摩擦による不透明性とは異なる懸念材料がある。欧州経済の弱さにしても、英国によるEU離脱の混迷だけが理由ではないはずだ。

 振り返れば、金融危機後における先進国の成長力が問題視され始めたきっかけは、通商摩擦による不確実性の高まりではなかった。米国のサマーズ元財務長官が、構造的な低成長時代の到来を告げる「長期停滞論」を唱えたのは、通商摩擦が深刻化する前の2013年のことである。経済成長の観点でも、不確実性の霧が晴れた向こう側には、かつてと変わらない問いかけが待っているのかもしれない。

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『2020年の中国経済が全身にぶら下げるいくつもの爆弾 リスクは放置?具体的対策を示さない中国政府』(12/19JBプレス 福島香織)について

12/18Washington Examiner <Nancy Pelosi is stalling on the impeachment trial because she knows Democrats messed up>

Nancy Pelosi isn’t stupid. The speaker of the House knows her party screwed up their ridiculous and desperate impeachment push, apparently not having thought things fully through.

Immediately after her party voted, with a few Democratic defections, to impeach President Trump, she threatened to withhold sending both approved articles to the Senate for a trial.

“So far, we haven’t seen anything that looks fair to us,” she told reporters, just moments after House Democrats charged the president with abuse of power (not a crime) and obstructing Congress (not a crime). “We’ll see what happens over there.”

https://www.washingtonexaminer.com/opinion/nancy-pelosi-is-stalling-on-the-impeachment-trial-because-she-knows-democrats-messed-up

12/19阿波羅新聞網<美众院弹劾川普按两党划线 川普写6点长信怒斥民调再升 华尔街准备川普第二任=米下院はトランプを弾劾し両党は平行線の儘 トランプは6つの側面からなる長文を書いた 世論調査は再び上昇した ウオール街はトランプ再選の準備に入った>調査によると、米国下院で民主党が弾劾調査を開始してから今まで、トランプ大統領の支持率は45%に上昇している。ウォール街は親共であるが、トランプが再選されると判断し、すでに準備を進めている。トランプに対する民主党の弾劾は、党の意向に従って投票され、米国下院は通過したが、上院では可決できない。アポロ評論員は、「民主党は選挙で敗けることを知っていたので、これをした」と分析した。さらに、トランプは6つの側面について長い書簡を書き、ペロシ下院議長や他の民主党議員などは公然とアメリカの民主主義に挑戦していると怒った。

トランプ大統領の書簡は、弾劾事件とペロシに関する次の6つの側面からの彼の見解を説明している:

  1. 下院司法委員会によって提出された弾劾文書は、いかなる憲法の理論、解釈、または判断基準の下でも認めることができない。これらの文書には、重罪、軽罪、または大統領が犯した犯罪は含まれていない。
  2. ペロシ議長は先週、大統領を弾劾しようとする民主党の試みは2年半前、ウクライナでのいわゆる「電話ゲート」事件のかなり前に始まったことを認めた。
  3. 「詐欺」の弾劾に先立ち、民主党は「ロシアゲート」調査を実施した。これは、時間も労力も費用もかかり、大統領に対する「政治的迫害」(魔女狩り)でもある。
  4. ペロシ等は、米国の大統領選挙に本当に干渉し、アメリカの民主主義を覆し、アメリカの正義を妨害している。民主党は偏に私益のため、個人または党派的な目的のために、わが国に苦痛と苦難をもたらした。
  5. ペロシと民主党はヒステリックに、トランプ政権の傑出した経済データ、驚くべき雇用機会、記録的な株価指数、消費者の信頼の高まり、そして豊かな市民社会等の重要な成果からアメリカ人の視線を奪おうとしている。民主党はトランプ政権によって生み出された繁栄を達成することができず、それと競争することはできない。
  6. アメリカの建国の父たちはかつてアメリカが党派政治に陥ることを心配したが、ペロシは彼らの最大の恐れを現実に変えている。

https://www.aboluowang.com/2019/1219/1385014.html

12/19希望之声<川普弹劾案效应:川普选民增加60万 一周内捐款增1,000万=トランプ弾劾の影響:トランプ支持の有権者は60万人増える 1週間で寄付が1千万集まる>下院民主党は、12/18にドナルドトランプ大統領をアメリカ史上3番目の弾劾訴追大統領にしたが、共和党とトランプは2020年の選挙前に最終的に利益を上げる可能性がある。

「有権者はずっと、米国政府が実際に起きている問題にもっと注意を払うことを望んでいる」と共和党全国委員会(RNC)の副参謀長マイク・リードはAxiosに語った。 同時に、共和党はまた、弾劾事件が始まってから、トランプは60万人の新しい有権者を獲得したと述べた。

レポートによれば、トランプの選対本部と共和党全国委員会は、下院司法委員会がトランプに対して2つの弾劾条項を通過させたため、既に合計1000万ドルの少額の寄付を受け取った。 さらに、9月下旬、ナンシー・ペロシ下院議長がトランプ大統領の予備弾劾調査を発表した3日後、共和党は約1500万ドルを集めた。

https://www.soundofhope.org/post/323080

民主党は愚かにも有権者の意向汲み取りができなかったということでしょう。エリート官僚からなるデイープステイトが民意を読み損ねました。トランプ共和党は金持ちの党から、黒人や労働者が支持する政党にまで幅を広げ、変貌しました。

12/19阿波羅新聞網<白宫曝习近平频频向川普派秘使 美中协议绝对已达成=WHは習近平が頻繁にトランプの密使と会い、米中協議は絶対に合意することを明らかにする>WH経済顧問のクドローは12/18(水)に米国の金融メディアCNBCに対し、「ヘンリーキッシンジャー元国務長官が先月中国への1週間の旅行中に習近平と2回会い、また“他の重要な人々”とも会い、会話の詳細はトランプ大統領に伝えられた」と述べた。

クドローは、96歳のキッシンジャーが北京とワシントンの間のチャンネルとして行動したか、それとも独力で行動したかについては述べなかった。

クドローは、「キッシンジャーがWHに伝えたのは、習近平が会談中に民主党よりもトランプに対処することを好む、何故なら民主党は“主要な貿易問題について話すのではなく、人権などについて話す”と言った」と語った。

クドローは次のように付け加えた。「トランプ大統領は、私たちが香港の自由と平和的解決への希望を支持していることを明らかにした。もちろん、イスラム教徒とウイグル人への虐待に反対する」と。

WH貿易・製造政策担当顧問のピーター・ナバロは、12/15Fox Newsに、中共が“第一段階”の貿易協定に違反した場合、一方的に報復できると語った。

報復措置が担保されていれば協定合意もやむなし。それより日本の方が心配。習近平の国賓待遇で日本が得るものは?国賓待遇して彼らが約束不履行にした時の担保があるのかどうか?日本の政治家や官僚では危うい気がします。

https://www.aboluowang.com/2019/1219/1385030.html

12/19阿波羅新聞網<习近平萌生退意?内定2个接班人?惊人逆转 —相当罕见!习近平晋升此人为上将 其特殊身份引人注目=習近平は辞める気になったか? 2人の後継者を指名したか? ビックリ逆転! 習近平は上将に昇進させ、彼の特別な地位は人目を引いた>19日、習近平のマカオの視察中、セキュリティ対策は大敵に臨むように空前の厳しさであった。 習近平は最近、多くの将軍を昇進させた。その中の一人は、特別な地位により人目を引いた。 同時に、米国メディアは、「習近平が中共の内外の困難の時に引退し、2人の後継者を任命したと情報筋が明らかにした」と報じた。 アポロネットの王篤然評論員は3つの側面から分析し、習近平は自主的に下りることはできない。(①辞めるのであれば上将に昇進させない②江派に報復される③ガードを固くしている) このニュースは反対派が意図的に流し、習近平に打撃を与えようとしているということである。

第31軍の東部戦区司令官である何衛東が特別なのは、 12日に上将に昇進した7人のうち、彼は中共第19中央委員会のメンバーではなく、中央委員会の補欠メンバーでさえない。

さらに、この中では、2013年に中将になり、軍事科学院院長の楊学軍を除き、残りの6人は2017年に中将に昇進し、全体として昇進スピードが速い。

まあ、ガセでしょう。下りたら報復されるor自分がしたように、後継指名者から裏切られるのが分かっていますので。

https://www.aboluowang.com/2019/1219/1385031.html

福島氏の記事では、中国経済は断末魔になってきているということです。中国人は嘘が得意ですから、世界をずっと騙してきましたが、そろそろそれもできなくなってきて、兎に角、金のある所から強奪するハラでしょう。日本が中共に甘い顔をすれば、毟り取られるだけ。東京にいる企業の役員は分かっていないだろうという気がします。本当に日本人は劣化が激しいです。

記事

中央経済工作会議でスピーチする中国の習近平国家主席。会議は2019年12月10日から12日にかけて開催された(写真:新華社/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

先日(12月10~12日)、中国の来年(2020年)の経済政策の大筋を決める中央経済工作会議が北京で開催された。

この会議は来年春の全人代(全国人民代表大会)で打ち出される経済政策や経済成長目標などが決められる重要会議だ。しかも来年(2020年)は中国共産党建党100周年を前にした1年であり、「全面的小康社会」達成目標の年であり、第13次5カ年計画最終年で、とにかく力強い経済成長を打ち出さなければならない1年のはずであった。

だが実際のところ、驚くほど心もとない中身であり、谷底にある現状を耐え抜こう、という呼びかけに終始した。民生改善についていろいろ「いい話」は言っているのだが、中国が目下直面している国有企業のデフォルト問題や地方債リスク、不動産企業集団破産リスクなどに対して、どうするのかといった具体策はなかった模様。

では、来年の中国経済はどういった状況になるのだろう。

2009年の中央経済工作会議の様子(2009年12月5日撮影、写真:新華社/アフロ)

「谷底状況」を肯定し、無理をしない

会議では、プライオリティの最上位に脱貧困が置かれた。「“穏”の文字を看板に堅持せよ」「積極進取」「経済の実現量と功利的成長と質の穏やかな向上の確保」といった表現で、現状の「谷底状況」を肯定。財政の健全化、貨幣、雇用などの政策協同を行い実現メカニズムに落とし込む、合理的なペースでの経済運営を確保する、といった方針が打ち出された。つまり、刺激策によって高い経済成長目標を達成するのではなく、合理的な目標の実現を掲げている。無理をしない、ということだろう。

モルガンスタンレー華鑫証券の主席アナリストの言葉を借りれば「来年全体のマクロ政策は安定の中で進歩を求める、ということであり、マクロ政策は穏やかに、民生と雇用を確保し、システミックリスクを絶対起こさないというのを最低ラインにして、政策運営する」ということのようだ。

来年の経済成長予測については諸説あるが、中国銀行研究院と中国社会科学院世界経済政治研究所によれば、おそらく6%を切る。すでに党中央機関紙「人民日報」などでは「6%台維持は重要ではない」といった論調の国務院発展研究センターの王一鳴・副主任の発言を紹介したりして、5%台成長時代突入の心の準備を呼び掛けている。数年前まで「保8」「保7」(8%台成長維持、7%台成長維持)にこだわっていたのがウソみたいだ。

国有企業債が立て続けにデフォルトか

が、中国経済を来年待ち受けている衝撃は、耐え抜くといってもそうたやすいものではないかもしれない。

来年の中国経済の最大の問題の1つは国有企業債のデフォルトラッシュと見られている。

今年、天津市政府所有の国有企業「天津物産集団」のドル建て債がデフォルトしたことは、中国が今後、国有企業のデフォルトをどんどん容認する、というサインかもしれない。今までも国有企業のデフォルトがなかったわけではないが、外貨債市場におけるケースは中国の国有企業としては初めてであり、天津物産のように世界500強企業(2018年度132位)にランキングされているような企業をあえてデフォルトさせたのは、中国政府としての決断とみていいだろう。かつてなら中央が「輸血」して救済策をとっていたはずである。

天津物産は11月22日に債務再編計画を示し、社債12億5000万ドル相当について、投資家に対して最大64%の損失を受け入れるか、表面利率を大幅に引き下げた上で支払いの遅延を認めるよう提案した。ドル債市場でデフォルトする中国公有企業としてはここ20年間で最大級となり、国有企業債の剛性兌付神話(元金絶対保障)はほぼ崩れたわけだ。

天津物産は象徴的なケースなので大きく報じられたが、地方の国有企業のデフォルトが今年急激に増えた。11月30日までに、9社の国有企業がデフォルトを起こしている。去年は5社だったのでおよそ培増ということになる。

ちなみに今年下半期にデフォルトした9社の中には、海航集団有限公司、大新華航空有限公司、海南航空ホールディングスと、いわゆる海航系(HNAグループ傘下)企業が3社入っている。海航集団は昨年、債務償還に充てるために3000億元の資産を売り払ったといわれるが、今年はもう売り払う資産もなかったわけだ。かつて、共産党中央幹部たちの「ホワイトグローブ」(党の要人たちのために、資金洗浄や資金移動を代わりに行う癒着企業)の代表格であったHNAまでが、権力闘争の要因があったとはいえこの有り様だ。また瀋陽機床集団と青海塩湖株式はすでに破産整理段階に入っている。

地方政府が抱える「地方債」という爆弾

次に地方債リスク。国有企業のデフォルト増の背景は、中央政府の方針転換もあるのだが、やはり地方政府の財政難が大きい。

ブルームバーグによれば、来年は地方中小銀行と地方国有企業、地方債の資金連鎖に問題が起き、悪性循環が引き起こされる可能性が指摘されている。

特に地方債はいつでも引火しうる爆弾だ。

11月27日に中国財政部が発表したデータによれば、10月末までに全国の地方債務残高は21兆3800億元(2019年通して24兆元内に押さえるのが目標としていた)。フィナンシャル・タイムズによると、10月までに831の地方政府がデフォルトに陥って、「失信被執行人」、つまり中国で導入されている社会信用システムにおける「ブラックリスト」入りした。デフォルト総額は69億元となるが氷山の一角だ、としている。ちなみに去年、地方政府が償還期限を破った地方債総額は41億元だった。

さらに2019年末に償還期を迎える地方債は2兆元。内モンゴル自治区フフホト市の都市建設債(城投債)「16呼和経開PPN001」(フフホト経済技術開発区)はかろうじてデフォルトを逃れたとブルームバーグが報じているが(ロイターはデフォルトしたと報じた)、いまだ、リーマンショック時の4兆元財政出動刺激策による隠れ債務の累積が地方を苦しめている。2020年の地方城投債の償還額は急増しており、陝西、寧夏、浙江などでは30%増、吉林、山西、福建、江西、天津では40%増、チベット、河北、雲南では50%増以上。償還圧力が前年より減ったのは上海市ぐらいだ。

10月末までに全国で発行された地方債は4兆2787億元だが、年末までにさらに2兆元分の地方債を発行する予定だという。1年で6兆元もの地方債が発行されるのは異常である。一体、今の中国の地方のどこに都市やインフラに6兆元かける必要性があるのか。しかもロイターが中国政策関係者筋からの情報をもとに報じたところによれば、来年も景気の急減速を抑えるため、地方政府に特別債(専項債)の発行拡大を認めることでインフラ事業への支出増も計画しているという。

要するに、地方債を発行することで地方債の償還を補っている、ということなのだ。このため最初10億元だった開発プロジェクトはいつの間にか15億元になり20億元になり、住む人のいないゴーストタウンをつくり続けたり、永遠に完成しない地下鉄をつくったりしている(完成させると追加債券を発行できない)。そのツケを最初に払わされてきたのは、プロジェクトの比較的下流に位置する民営の建設請負企業などだ。

民営企業のデフォルト率、2年で5倍に

今年10月までの国内債券のデフォルト総額は1000億元で、すでに昨年1年の総額を超えている。デフォルトしたのは主に民営企業で、なかでも建設、化学品、石油、天然ガス業界、消費品の製造業界に集中している。

今の習近平政権の政策は「民営企業殺し」ともいわれ、民営企業に対するコントロール強化がひどい。またP2P(Peer to Peer:ピアツーピア)融資企業の大整理に象徴されるように民営企業融資の道を閉ざす政策を進めてきており、過去12カ月の平均値を計算すると、2019年10月に18%の民営企業が元手割れを起こしている。これは2002年以来最高の数だという。スタンダードチャータード銀行によれば、2019年1~11月の民営企業のデフォルト率は4%、2017年は0.8%だったので実に5倍となる。

ここにきて、民営企業だけではツケを払いきれなくなったので、地方国有企業がツケを払わされる番になってきた。国有企業と地方銀行と地方政府は一蓮托生。そういう意味では、地方債は間違いなく2020年中国経済の「灰色の犀(サイ)」(グレー・リノ)、いつ暴れ出し中国経済をクラッシュさせるかわからない要因、ということになる。「灰色の犀」とは、普段はおとなしく草を食んでいる犀が暴れ出すと手を付けられないことから、経済・金融市場において、かねてからリスクとして認識されていながら放置されてきた要因を指す言葉だ。

習近平政権は、国有企業を改革するという建前で、「国進民退」(国有企業を優遇し、民営企業を退かせる)の政策をとってきた。だが、民営の自発的経済パワーを削いだ結果となり、中国経済が落ち込み、それが結果的に「国退民退」(国有企業も民営企業も後退)を引き起こすことになった。

不動産市場の冷え込みは明らか

さらに中国経済には、他にも狂暴な灰色の犀が潜む、と言われている。中央経済工作会議でほとんど言及されなかった不動産市場の問題だ。

中国の個人住宅ローン残高はこの10年で8倍以上になっているが、同時期の中国人の可処分所得成長は2倍である。不動産ローン負担(収入比)は、2008年が23%だったが2018年には66%にまで増加した。同時に不動産が中国人の資産の6割以上を占めている。そこで不動産価格の下落が起きれば、改革開放で形成されてきた中間層が吹っ飛ぶ。

不動産は中国銀行業の根幹をなすものだから、もちろん金融システムも吹っ飛ぶ。不動産ローン残高は金融機関のローン総額残高の3割以上(2019年第2四半期末)、上半期の不動産ローン増加量は同時期のローン増加量の3分の1を占めているからだ。

そして今、不動産価格の上昇率は急激にブレーキがかかっており「13カ月連続して100都市の平均不動産価格の上昇幅が0.4%以下だ。しかも上昇幅は毎月狭まっている。市場の冷え込みは明らかだ」(中国指数研究院研究開発センターの呉建欽・研究副総監)という。

中古住宅価格の下落はすでに始まっている。不動産価格が今のところ大きく崩れていないのは、不動産企業に対する行政命令によって、価格制限と取り引き制限を厳しく行っているからだ。今後、こうした取り引き制限を取り払ったとき、どうなるか。バブルを抑えるために政府が取り引き制限や価格制限をかけていると指摘する人もいるが、実は下落に振れる可能性の方が心配されている。

地方財政は土地財政でもあり、公有財産である土地使用権の譲渡による収入に支えられていることを考えると、不動産暴落は地方財政の破綻、銀行・不動産企業・家庭への連鎖破綻リスクを引き起こしかねない。

最大、最凶の犀は「紅い色」?

中国経済の荒野には、そんな狂暴な灰色の犀が何頭もいる。中央経済工作会議はその犀に対してどうするかという方針はほとんど出さず、犀たちを刺激しないでなんとかやり過ごそうという話しかまとまらなかった。

米中貿易戦争はとりあえず一次合意に達したが、それは中国経済の直面する深刻さにとっては気休めにもならない。むしろ来年の経済成長悪化の言い訳に使う理由が1つ減ったぐらいだ。

こういう状況で脱貧困を掛け声にされても響かない。貧富の差を無くすために必要なのは、貧しい層の底上げをすることで、中間層の富を吹き飛ばして貧富の差をならすことではない。

中国の経済復活のためには、灰色の犀を一頭一頭退治していくなんてことではもはや不可能だろう。そろそろ、最大、最凶の犀は灰色ではなくて紅い色をしているということを認める時期に来ているのかもしれない。

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